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Patent Searching and Data


Title:
METHOD AND DEVICE FOR ROASTING/COOLING BEAN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147743
Kind Code:
A1
Abstract:
Operation of a roasting machine is stabilized by controlling the flow rate or the temperature of cold air for cooling with high precision when roasted beans are cooled, and efficient roasting/cooling operation is attained at a low cost. In the roasting/cooling method of beans for quickly cooling roasted beans by circulating cold air for cooling while closing the cold air from the outdoor air, the cold air for cooling is cooled by cryogenic brine in a heat exchanger (31) provided in the closed circulation path (30) for the cold air for cooling, inlet temperature of a cooling tank (20) of the cold air for cooling is detected, the flow rate or temperature of cryogenic brine being supplied to the heat exchanger (31) is controlled such that the detected inlet temperature has a set value, the quantity of circulation and the pressure of the cold air in the closed circulation path are controlled by blowers (32, 33) provided in the closed circulation path (30), respectively, on the upstream side and downstream side of the heat exchanger, and cooling of a front batch and precooling of the cooling tank (20) after roasting are carried out in the same time zone as that of roasting of every batch by the roasting machine (11) thus achieving continuous roasting/cooling processing.

Inventors:
KANDO MASANORI (JP)
KISHIMOTO AKIRA (JP)
KATSURAGI YASUTAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060442
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
June 06, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAEKAWA SEISAKUSHO KK (JP)
KANDO MASANORI (JP)
KISHIMOTO AKIRA (JP)
KATSURAGI YASUTAKA (JP)
International Classes:
A23F5/04; A23N12/08; A23L11/00; A23N12/12
Foreign References:
JPH119246A1999-01-19
JPH0198469A1989-04-17
US3345180A1967-10-03
Other References:
See also references of EP 2281469A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKAHASHI, Masahisa et al. (JP)
Masahisa Takahashi (JP)
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Claims:
 焙煎後の豆を閉鎖冷気循環路に設けられた冷却槽に移して、冷却用冷風を閉鎖循環させ、急速冷却するようにした豆の焙煎冷却方法において、
 冷却用冷風の閉鎖循環路に設けた熱交換器で低温ブラインにより冷却用冷風を冷却すると共に、冷却用冷風の冷却槽入口温度を検出し、該検出値が設定温度となるように該熱交換器に供給される低温ブラインの流量又は温度を制御し、
 該熱交換器の上流側及び下流側の閉鎖循環路に夫々設けたブロアにより該閉鎖循環路の冷風循環量及び冷風圧力を制御し、
 焙煎機による1バッチ毎の焙煎処理と同時間帯に焙煎後の前バッチの冷却処理を行なうようにして、連続的な焙煎冷却処理を可能にしたことを特徴とする豆の焙煎冷却方法。
 焙煎処理と同時間帯に行なう冷却処理を、前段の冷却槽の予冷と後段の煎り豆の冷却処理とで構成したことを特徴とする請求項1に記載の豆の焙煎冷却方法。
 冷却用冷風に混入する固形分を前記閉鎖循環路に設けた濾過フィルタを用いない遠心式除塵装置で除去することにより、閉鎖循環路の圧力損失を低減すると共に、
 焙煎冷却工程の間に、前記熱交換器の冷却用冷風通路を洗浄水で洗浄する洗浄工程をもうけたことを特徴とする請求項1又は2に記載の豆の焙煎冷却方法。
 前記洗浄水として温水を用いることにより、熱交換器の冷却用冷風通路の洗浄と同時に、焙煎機又は冷却槽内で散水された冷却水により該冷却用冷風通路に生じた結氷をデフロストすることを特徴とする請求項3に記載の豆の焙煎冷却方法。
 豆の焙煎機と、焙煎された豆を冷却する冷却槽と、該冷却槽に接続された冷却用冷風の閉鎖循環路とを備えた豆の焙煎冷却装置において、
 前記閉鎖循環路に設けられ、冷却用冷風と低温ブラインとを熱交換させて冷却用冷風を冷却する熱交換器と、
 該熱交換器の上流側冷却用冷風流路及び下流側冷却用冷風流路に夫々設けられた送りブロア及び戻りブロアと、
 該熱交換器とブライン循環路を介して接続され該熱交換器に低温ブラインを供給するブライン蓄熱槽、及び該ブライン蓄熱槽内のブラインを冷却する冷凍装置と、
 冷却用冷風の冷却槽入口温度を検出する温度センサと、を備え、
 該温度センサの検出値が設定値となるように、該熱交換器に供給される低温ブラインの流量又は温度を制御するように構成したことを特徴とする豆の焙煎冷却装置。
 冷却槽と送りブロア間の冷却用冷風循環路に設けられた遠心式除塵装置と、
 前記熱交換器に洗浄水を供給する洗浄水供給路と、該熱交換器の冷却用冷風通路に洗浄水を循環させる洗浄水循環路と、からなる洗浄機構と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の豆の焙煎冷却装置。
 前記熱交換器としてシェルアンドチューブ型熱交換器を用い、該シェルアンドチューブ型熱交換器のチューブ内に冷却用冷風を通し、該チューブの外側に低温ブラインを通すように構成したことを特徴とする請求項5又は6に記載の豆の焙煎冷却装置。
 温水製造装置を備え、前記熱交換器の洗浄時に該熱交換器に温水を供給して、該熱交換器の冷却用冷風通路の洗浄と、焙煎機又は冷却槽内で散水された冷却水により該冷却用冷風通路に生じた結氷のデフロストを行なうように構成したことを特徴とする請求項6又は7に記載の豆の焙煎冷却装置。
Description:
豆の焙煎冷却方法及び装置

 本発明は、焙煎直後の煎り豆の冷却処理 おいて、冷風を閉鎖循環させると共に、冷 の供給を安定化させることによって、焙煎 の運転効率を高めると共に、煎り豆の香り 風味を良くした焙煎冷却方法及びその装置 関する。

 従来、コーヒー煎り豆の製造は、豆の焙煎 程と焙煎直後の冷却工程とにより行なわれ いる。焙煎工程では、熱風ドラム焙煎機で4 00~500℃の熱風で10分程度焙煎し、200℃程度の り豆にしている。
 また、冷却工程では、焙煎直後の煎り豆を 5分間ほど風冷により、20℃程度の常温に冷 している。

 これら焙煎、冷却の主要工程を経て形成 れたコーヒーの風味は、焙煎によって豆内 形成される多くの化学変化によるものであ 。この風味は、焙煎後の時間の経過につれ 分の散逸と化学変化により変化を起す。ま 、焙煎直後の余熱で香り成分が散逸したり 余熱により2次焙煎が進行したり、焙煎むら を起す問題がある。

 また、新鮮なコーヒーは、香りが高く、 リップ時にコーヒーの粉末に熱湯を注ぐと 大きく膨張し、盛り上がりを見せる。一方 古いコーヒーは、ドリップ時の膨らみもな 、香りも少ない。このドリップ時の膨らみ 、コーヒー挽き豆に含まれる炭酸ガスに起 すると推定される。炭酸ガスは挽き豆が古 なるにつれ散逸し、香りも炭酸ガスと共に 逸し、挽き豆の炭酸ガスの保有量が香りの 合いを示すことになる。

 前述のように、コーヒーの香りや風味は 煎後の香り成分や炭酸ガスの散逸や化学変 に起因する。結局、コーヒーの香りや風味 、焙煎直後の冷却処理と冷却処理後の保管 左右される。

 特許文献1(特開平11-9246号公報)で、本出願 人等は、コーヒー豆等の煎り豆に高い香りと 風味をもたせ、かつ焙煎及び冷却時の運転コ ストの削減を可能にした冷却方法及び装置を 提案した。以下、この焙煎冷却装置を図4に づいて説明する。

 図4において、この焙煎冷却装置60は、焙 機61と、焙煎機61から排出される排気を吸引 するファン62と、ファン62から送られる排気 脱塵する遠心分離器63と、遠心分離器63で脱 された排気をファン64を経て集塵する濾過 集塵器65と、集塵後の排気を脱臭する脱臭機 66とからなる焙煎装置60と、冷却装置70と、か ら構成されている。

 冷却装置70は、冷却槽71と、集塵器72a及び 高圧ファン72bからなる集塵部72と、冷気発生 73と、それらを結ぶ閉鎖冷気循環路74とから なり、閉鎖冷気循環路74は閉鎖密閉冷却空間 形成している。

 かかる構成において、焙煎直後の煎り豆 、閉鎖冷気循環路74に密閉状に形成された 鎖空間内に設けられた冷気発生器73により、 低温冷気で急速冷却されるため、季節による 外気温度の変動の影響を受けず、安定した冷 却処理が可能になると共に、煎り豆内の香り 成分の化学変化は停止され、香り成分を含ん だ揮発分の発生も抑えることができ、香り成 分の散逸防止と内蔵する炭酸ガス等のガス分 の散逸を防止し、豆内への封じ込めができる 。即ち、閉鎖冷気循環路74で閉鎖空間を形成 ているため、一旦煎り豆から出た香気成分 、循環空気により煎り豆に戻って来て、再 煎り豆に吸着されると推定される。

 また、焙煎後の余熱を急速除去すること 、焙煎むらを防止できる。さらに、脱臭機6 6は焙煎工程のみ使用するので、運転コスト 削減にも貢献できる。

特開平11-9246号公報

 前述のように、特許文献1に開示された焙 煎冷却装置は、多くの長所をもつが、最近、 原油価格の高騰等の事情から、以前にも増し て焙煎機の低コスト運転の必要性が増大して きた。そのため、焙煎機を大型化して運転効 率を高めるなど、効率的かつ低コストな運転 が求められている。

 本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み 焙煎後の豆に対し、冷却用冷風を外気より 鎖循環させる方式の焙煎冷却装置において 冷却処理時の冷却用冷風の流量又は温度等 高精度に制御可能にして、焙煎冷却装置の 転を安定化させ、これによって低コストで 率的な運転を実現することを目的とする。

 かかる目的を達成するため、本発明の豆の 煎冷却方法は、
 焙煎後の豆を閉鎖冷気循環路に設けられた 却槽に移して、冷却用冷風を閉鎖循環させ 急速冷却するようにした豆の焙煎冷却方法 おいて、
 冷却用冷風の閉鎖循環路に設けた熱交換器 低温ブラインにより冷却用冷風を冷却する 共に、冷却用冷風の冷却槽入口温度を検出 、該検出値が設定温度となるように該熱交 器に供給される低温ブラインの流量又は温 を制御し、
 該熱交換器の上流側及び下流側の閉鎖循環 に夫々設けたブロアにより該閉鎖循環路の 風循環量及び冷風圧力を制御し、
 焙煎機による1バッチ毎の焙煎処理と同時間 帯に焙煎後の前バッチの冷却処理を行なうよ うにして、連続的な焙煎冷却処理を可能にし たものである。

 焙煎後の豆を急速冷却することにより、 り成分の散逸を防ぎ、良い香りや風味を残 ことができる。本発明方法では、冷却用冷 を冷凍装置の冷媒でなく、低温ブラインで 却することにより、急速冷却と冷却用冷風 度の安定制御を可能にしたものである。さ に加えて、冷却用冷風の冷却槽入口温度を 出し、該検出値が設定温度となるように該 交換器に供給される低温ブラインの流量又 温度を制御することで、冷却用冷風温度を 精度に制御可能にしている。

 熱交換器内において冷却用循環空気は低 ブラインとの熱交換により急激に冷却され ため、該熱交換器の上流側と下流側とで冷 用冷風の静圧に差が生じ、また、冷風が熱 換器内を通るときの圧力損失も加わり、熱 換器出口側では大きく負圧になることが予 される。特に焙煎後直後の冷却においては 交換器入口空気温度は80℃前後で出口空気 度は5℃前後になる。そのため、閉鎖循環路 大きな負圧による弊害が生じることなく冷 用冷風の循環を安定させるために、熱交換 の上流側及び下流側の閉鎖循環路に夫々ブ アを介設し、夫々のブロアの風量を制御す ことにより、熱交換器出口部の冷風圧力を 気圧程度に維持制御可能にしている。

 これによって、煎り豆の冷却処理を安定 させ、焙煎機による1バッチ毎の焙煎処理と 同時間帯に焙煎後の前バッチの冷却処理、好 ましくは該冷却処理の前段で冷却槽の予冷を 行なうようにして、煎り豆の急速冷却を可能 にすると共に、連続的な焙煎冷却処理を可能 にしている。そのため、焙煎及び冷却処理の 連続運転が可能になり、効率的かつ低コスト な運転が可能になる。

 また、焙煎直後の煎り豆を閉鎖循環路で 閉状に形成された閉鎖空間内に設けられた 却槽で低温冷気で急速冷却するため、季節 よる外気温度の変動の影響を受けず、安定 た冷却処理を可能にすると共に、煎り豆内 香り成分の化学変化を停止させ、香り成分 含んだ揮発分の発生も抑えることができる また、一旦豆から出た香気成分は、閉鎖循 路を循環して冷却槽に戻り、再び豆に吸着 れる。これによって、香り成分の散逸防止 内蔵する炭酸ガス等のガス分の散逸を防止 、豆内への封じ込めができ、煎り豆の香り 風味を高めることができる。

 本発明方法において、焙煎処理と同時間 に行なう冷却処理を、前段の冷却槽の予冷 後段の煎り豆の冷却処理とで構成するとよ 。前段の予冷で冷却槽を冷却しておくこと 、後段の冷却処理と合わせて急速冷却が可 になると共に、煎り豆の冷却効率を向上で る。また、前段の予冷中に冷却用冷風の循 量を少なくし、この間に冷凍装置によるブ インへの蓄冷熱を行なうことができ、これ よって、冷凍装置の連続運転を容易にする

 本発明方法において、冷却用冷風に混入す コーヒー豆の剥皮等の固形分を閉鎖循環路 設けた濾過フィルタを用いない遠心式除塵 置で除去すると共に、焙煎工程の間に、熱 換器の冷却用冷風通路を洗浄水で洗浄する 浄工程をもうけるようにするとよい。
 冷却用冷風に混入するコーヒー豆の剥皮等 固形分を、フィルタを設けない遠心式除塵 置で除去するようにしたので、閉鎖循環路 圧力損失を低減できる。従って、冷却用冷 の循環量を確保でき、安定した冷却処理が きる。閉鎖冷気循環路による焙煎豆の冷却 導入する場合でも、外気による冷却方式で 用していた従来の遠心式除塵装置をそのま 使用できると共に、特別に濾過フィルタを たに設ける必要はない。

 また、前記洗浄工程をもうけたことにより 遠心式除塵装置で除去できずに熱交換器の 却用冷風通路の壁面に付着する油分及び固 分を該洗浄工程で除去することができる。
 焙煎工程では、焙煎後の煎り豆を焙煎機か 冷却槽に排出する際に、冷却槽内で煎り豆 着火する場合がある。そのため、煎り豆の 出時に冷却槽内に冷却水を噴射して着火を 止している。この冷却水が冷却槽から閉鎖 環路に入り、熱交換器の冷却用冷風通路の 面に氷結することがある。

 そのため、洗浄水として温水を用いるよ にすれば、該油分及び固形分の除去と共に 冷却用冷風通路に付着した結氷をデフロス することができる。

 前記本発明方法の実施に直接使用可能な本 明の豆の焙煎冷却装置は、
 豆の焙煎機と、焙煎された豆を冷却する冷 槽と、該冷却槽に接続された冷却用冷風の 鎖循環路とを備えた豆の焙煎冷却装置にお て、
 前記閉鎖循環路に設けられ、冷却用冷風と 温ブラインとを熱交換させて冷却用冷風を 却する熱交換器と、
 該熱交換器の上流側冷却用冷風流路及び下 側冷却用冷風流路に夫々設けられた送りブ ア及び戻りブロアと、
 該熱交換器と低温ブライン循環路を介して 続されたブライン蓄熱槽、及びブラインを 却する冷凍装置と、
 冷却用冷風の冷却槽入口温度を検出する温 センサと、を備え、
 該温度センサの検出値が設定値となるよう 、該熱交換器に供給される低温ブラインの 度又は循環量を制御するように構成したも である。

 本発明装置では、ブライン蓄熱槽を設け、 凍装置で冷却したブラインを該ブライン蓄 槽に貯留しておく。このブライン蓄熱槽か 低温ブラインを前記熱交換器に供給するこ により、低温ブラインの安定供給を可能に 、冷却処理の安定運転を可能にする。
 また、該熱交換器での冷却用冷風の圧力損 を考慮して、熱交換器の上流側冷却用冷風 路及び下流側冷却用冷風通路に夫々送りブ ア及び戻りブロアを設けることにより、冷 用冷風の循環を安定させることができる。

 また、冷却用冷風の冷却槽入口温度を検出 、該検出値が設定値となるように、熱交換 に供給する低温ブラインの流量又は温度を 御するようにしているため、循環路を流れ 冷却用冷風の温度を高精度に制御できる。
 これによって、煎り豆の冷却処理を安定化 せることができるため、焙煎機による豆の 煎処理と同時に焙煎後の豆の冷却処理を行 うと共に、焙煎時間に冷却時間を合わせる うにして、連続的な焙煎処理を可能とする これによって、高効率で低コストな焙煎冷 運転が可能になる。また、閉鎖循環路を循 する冷却用冷風で煎り豆を急速冷却するの 、煎り豆の香り、味を高めることができる

 本発明装置において、冷却槽と送りブロア の冷却用冷風循環路に設けられた遠心式除 装置と、熱交換器に洗浄水を供給する洗浄 供給路と、該熱交換器の冷却用冷風通路に 浄水を循環させる洗浄水循環路と、からな 洗浄機構と、を備えるようにするとよい。
 これによって、冷却用冷風に混入するコー ー豆の剥皮等の固形分を、濾過フィルタを けない遠心式除塵装置で除去するようにし ので、閉鎖循環路の圧力損失を低減できる 従って、冷却用冷風の循環量を確保でき、 定した冷却処理ができると共に、閉鎖循環 をクリーンな状態に維持できる。

 また、本発明装置において、冷却用冷風 低温ブラインとを熱交換する熱交換器とし 、シェルアンドチューブ型熱交換器を用い 該シェルアンドチューブ型熱交換器のチュ ブ内を冷却用冷風の通路とし、該チューブ 外側に低温ブラインを通すように構成する よい。これによって、熱交換器の洗浄が容 になり、洗浄に要する時間が短時間で済む

 また、本発明装置において、ボイラ等の温 を製造する装置を備え、熱交換器の洗浄時 熱交換器に温水を供給して、該熱交換器の 却用冷風通路の洗浄と、冷却槽内で散水さ た冷却水により該冷却用冷風通路に生じた 氷のデフロストを行なうように構成すると い。
 これによって、冷却用冷風に含まれる油分 び固形分の除去と共に、冷却水が冷却用冷 通路に付着して生じた結氷をデフロストす ことができる。

 本発明方法によれば、焙煎後の豆に対し 冷却用冷風を外気より閉鎖循環させ、急速 却するようにした豆の焙煎冷却方法におい 、冷却用冷風の閉鎖循環路に設けた熱交換 で低温ブラインにより冷却用冷風を冷却す と共に、冷却用冷風の冷却槽入口温度を検 し、該検出値が設定温度となるように該熱 換器に供給される低温ブラインの流量又は 度を制御し、該熱交換器の上流側及び下流 の閉鎖循環路に夫々設けたブロアにより該 鎖循環路の冷風循環量及び冷風圧力を制御 、焙煎機による1バッチ毎の焙煎処理と同時 間帯に焙煎後の前バッチの冷却処理及び好ま しくは該冷却処理の前段で冷却槽の予冷を行 なうようにして、連続的な焙煎冷却処理を可 能にしたことにより、焙煎冷却工程の運転を 高効率にかつ低コストでできると共に、煎り 豆に高い香りと風味をもたせて、商品価値を 高めることができる。

 また、本発明装置によれば、豆の焙煎機 、焙煎された豆を冷却する冷却槽と、該冷 槽に接続された冷却用冷風の閉鎖循環路と 備えた豆の焙煎冷却装置において、前記閉 循環路に設けられ、冷却用冷風と低温ブラ ンとを熱交換させて冷却用冷風を冷却する 交換器と、該熱交換器の上流側冷却用冷風 路及び下流側冷却用冷風流路に夫々設けら た送りブロア及び戻りブロアと、該熱交換 とブライン循環路を介して接続され該熱交 器に低温ブラインを供給するブライン蓄熱 、及び該ブライン蓄熱槽内のブラインを冷 する冷凍装置と、冷却用冷風の冷却槽入口 度を検出する温度センサと、を備え、該温 センサの検出値が設定値となるように、該 交換器に供給される低温ブラインの流量又 温度を制御するように構成したことにより 冷却槽内の冷風圧力及び閉鎖循環路の冷風 環量を制御して、豆の焙煎処理と同時に焙 後の豆の冷却処理を行なうことができるの 、連続的な焙煎冷却処理を可能にし、焙煎 却運転を高効率にかつ低コストでできると に、煎り豆に高い香りと風味をもたせるこ できる。

本発明の一実施形態に係るコーヒー豆 焙煎冷却装置の全体構成図である。 前記実施形態に係る焙煎冷却装置の洗 装置の構成図である。 前記実施形態の運転手順を示す図表で る。 従来のコーヒー豆の焙煎冷却装置の全 構成図である。

 以下、本発明を図に示した実施形態を用 て詳細に説明する。但し、この実施形態に 載されている構成部品の寸法、材質、形状 その相対配置などは特に特定的な記載がな 限り、この発明の範囲をそれのみに限定す 趣旨ではない。

 本発明をコーヒー豆の焙煎冷却に適用した 実施形態を図1~図3に基づいて説明する。
 図1において、本実施形態に係るコーヒー豆 の焙煎冷却装置10は、主要機器として、焙煎 11と、冷却槽20と、冷却用冷風を循環する閉 鎖循環路30と、低温ブラインを製造するブラ ン供給装置40とを備えている。焙煎機11には 、焙煎する前のコーヒー豆を一時貯留するホ ッパ12が設けられており、通路13からコーヒ 豆をホッパ12に送るようにしてある。ホッパ 12から焙煎機11に一定量のコーヒー豆をバッ 式で供給し、焙煎機11で焙煎処理を行なう。

 焙煎機11の内部には、攪拌器15を設けて、 コーヒー豆を攪拌しながら焙煎する。焙煎処 理後のコーヒー豆を排出口17を開けて冷却槽2 0に送り込むが、その際、高温のコーヒー豆 外気に触れて着火する場合がある。その着 を防ぐために、ノズル16から煎り豆に冷却水 を噴射する。焙煎機11内の排気を排出する排 路14には、図示していないが、図4に示す遠 式脱塵器(サイクロン)53や、濾過フィルタを 用いた濾過式集塵機55や脱臭機56を介設し、 ーヒー豆の剥皮等を除去すると共に、排気 脱臭して外気に放出している。

 冷却槽20の内部には、閉鎖循環路30から絶え ず冷風を供給し、また攪拌器21を設けて、焙 後のコーヒー豆を攪拌しながら冷却する。 鎖循環路30は、密閉状に形成した閉鎖空間 形成し、冷却槽20を含めて密閉空間を形成し ている。
 閉鎖循環路30に、低温ブラインで冷却用冷 を冷却する熱交換器31を介設すると共に、熱 交換器31の上流側閉鎖循環路及び下流側閉鎖 環路の夫々に送りブロア32及び戻りブロア33 を介設し、矢印方向に流れる冷風循環流を形 成している。送りブロア32と熱交換器31間の 風循環路30に、濾過フィルタを用いない遠心 式除塵装置(サイクロン)34を介設して、冷風 含まれるコーヒー豆の剥皮等の固形分を除 している。

 熱交換器31の入口及び出口には、冷風の 量を調整するためのダンパ35及び37と、閉鎖 環路30を流れる冷風の圧力を検出する圧力 ンサ36及び38を設けている。また、冷却槽20 入口側の閉鎖循環路30には、冷風温度を検出 する温度センサ39を設けている。また、熱交 器31をシェルアンドチューブ型熱交換器で 成している。

 ブライン供給装置40は、冷凍機41と、ブライ ンタンク42と、ブラインタンク42と熱交換器31 とを結ぶブライン供給路43及びブライン戻り 44とを備え、ブライン供給路43とブライン戻 り路44とでブライン循環路を形成している。
 ブラインタンク42を、冷ブライン槽42aと温 ライン槽42bとに仕切り、冷凍機41で冷却され た低温ブラインを流路47を通って冷ブライン 42aに送り、冷ブライン槽42aに貯留する。冷 ライン槽42aに貯留した低温ブラインを、ブ イン供給路43を介して熱交換器31に送り、熱 交換器31で冷風を冷却する。

 熱交換器31で冷風と熱交換して温まったブ インをブライン戻り路44を介して温ブライン 槽42bに戻す。温ブライン槽42bに貯留したブラ インをポンプ49を介設した流路48を介して冷 機41に送り、冷凍機41でブラインを冷却する
 また、ブライン供給路43に、ポンプ45と、ポ ンプ45の吐出量を制御するインバータ装置46 設けている。

 かかる構成において、圧力センサ36及び38で 熱交換器31の上流側及び下流側の冷風循環路3 0の冷風圧力を検出すると共に、温度センサ39 で冷却槽20の入口の冷風温度を検出し、これ の検出信号を制御装置22に送信する。
 焙煎直後の冷却用冷風は、ブロア32~サイク ン34で90℃、熱交換器入口で80℃前後、熱交 器出口で5℃前後となる。制御装置22では、 度センサ39の冷風温度検出値から、冷却槽20 の入口部の冷風温度が-2℃となるように、イ バータ装置46を制御して、ポンプ45の吐出量 を制御する。

 そのため、冷却が進むにつれて熱交換器 口で40℃、熱交換器出口で-4℃、冷却槽入口 温度-2℃に制御される。また、制御装置22で 、冷ブライン槽42aの出口部の低温ブライン 温度を-8℃とし、熱交換器31から出たブライ の温度を-4℃となるように、冷凍機41の冷却 能力、送りブロア32及び戻りブロア33の吐出 量、ダンパ35,37の開度及びポンプ45の吐出量 制御する。

 また、制御装置22により、熱交換器31の上流 側及び下流側の冷風循環路30内及び冷却槽20 の冷風圧力が大気圧となるように送りブロ 32、戻りブロア33及びダンパ35,37を制御する
 このように、焙煎直後の煎り豆を冷却用冷 で急速冷却させることにより、煎り豆から 、香りの成分が発散することなく、良い香 と味を出させることができる。

 次に、熱交換器31の洗浄装置50を図2に基 いて説明する。図2において、熱交換器31は ェルアンドチューブ型熱交換器で、中央胴 31aのチューブプレート310と中央胴部31aの両 に形成されるチャンネルカバー部31b及び31c フランジ311で結合している。中央胴部31aの 部で、チューブプレート310間に、長手方向 多数の冷風管312を並列に架設し、冷風管312 に冷却用冷風を通すようにしている。チャ ネルカバー部31bに温水供給管52を接続し、ボ イラ51で製造した温水を温水供給管52を介し 中央胴部31aの冷風管312内及びチャンネルカ ー部31b及び31c内に供給する。

 また、中央胴部31aの両端に位置するチャ ネルカバー部31b及び31cを結ぶ温水循環路53 設けると共に、温水循環路53にポンプ54を介 している。中央胴部31aには、半径方向に複 のじゃま板313を配設し、中央胴部31a内に供 した低温ブラインをじゃま板313で蛇行させ 冷却用冷風との熱交換効率を大きくするよ にしている。

 こうして、熱交換器31の洗浄工程時には ダンパ35及び37で閉鎖循環路30を閉鎖し、外 部31b及び31cに供給された温水を温水循環路53 と熱交換器31内の冷風管312を通して循環させ ことにより、冷風管312の内壁を洗浄する。 た、チャンネルカバー部31cに温水レベル計5 6を取り付け、温水の貯留量を確認するよう している。洗浄工程を終了したら、排水管55 から温水を排出する。

 かかる構成の本実施形態において、ホッ 12から焙煎機11に一定量のコーヒー豆をバッ チ式で供給し、焙煎機11で焙煎処理を行なう その後、排出路17を開けて、焙煎処理後の り豆を冷却槽20に送る。このとき、煎り豆が 着火するおそれがあるときは、ノズル16から 却水を散布して着火を防ぐ。

 冷却槽20では、閉鎖循環路30を循環する冷 風によって、焙煎後のコーヒー豆を急速冷却 する。また、冷風を熱交換器31で低温ブライ と熱交換して冷却する。ブライン供給装置4 0では、冷凍機41で低温ブラインを製造し、低 温ブラインをブラインタンク42に貯留する。 ラインタンク42に貯留した低温ブラインを ライン供給路43を介して熱交換器31に供給す 。

 本実施形態では、圧力センサ36及び38で、 熱交換器31の上流側及び下流側の冷風循環路3 0の圧力を検出し、該検出信号を制御装置22に 送る。そして、該検出値により送りブロア32 び戻りブロア33の風量を制御することによ 、熱交換器31の出口部をほぼ大気圧に維持す ることができる。それにより冷却槽20内の圧 もほぼ大気圧程度とすることができ、冷却 20の構造を補強等の改造を施すことなく容 に冷風循環方法を導入することができる。

 この場合、冷風循環方法の導入のためと て特別に濾過フィルタを用いることなく、 気による冷却で使用していた従来の遠心式 塵装置34をそのまま使用できるので、冷風 環路30の圧力損失を低減できる。そのため、 冷風循環路30の冷風圧力制御を容易にするこ ができる。

 また、温度センサ39により冷却槽20入口の 冷風温度を検出し、制御装置22により、該冷 温度を-2℃とするように、インバータ装置46 を制御してポンプ45の吐出量を制御する。こ によって、焙煎処理したコーヒー豆を急速 却でき、急速冷却処理したコーヒー豆に高 香りや風味をもたせることができる。

 このように、冷風循環路30の冷風温度及 冷風圧力を高精度で制御できるので、本実 形態においては、図3に示す運転手順を採用 ることができる。図3に基づいて、この運転 手順を説明する。図3において、焙煎機11によ る焙煎処理を1バッチ毎に12分行なう。(1)バッ チの焙煎処理中、冷却槽20では冷却槽20の予 (6分)を行なう。(1)バッチの焙煎処理が終了 たら、その直後に冷却槽20で(1)バッチの冷却 処理(6分)を行なう。

 なお、冷却槽20の予冷中は、送りブロア32及 び戻りブロア33の風量を最小にし、冷却処理 は、送りブロア32及び戻りブロア33の風量を 最大にする。
 また、予冷中に冷凍機41を稼動して低温ブ インを製造して冷ブライン槽42aに低温ブラ ンを蓄積するようにし、冷却処理中に、低 ブラインの製造が追いつかない分を予冷中 蓄えた低温ブラインで補うようにする。
 このように運転することで、連続的な焙煎 び冷却処理が可能になり、運転効率を向上 きる。また、前段の予冷で冷却槽20を冷却 ておくことで、後段の冷却処理と合わせて 速冷却が可能になると共に、煎り豆の冷却 率を向上できる。

 図3に示すように、1バッチ焙煎を12分で行 い、予冷及び冷却処理を夫々6分で行なえば 1時間で5バッチの焙煎及び冷却処理を可能と し、1日22時間焙煎冷却装置10を稼動させた後 2時間の洗浄工程を行なうようにする。これ によって、焙煎冷却装置10を連日稼動させる とができる。

 本実施形態によれば、冷風を閉鎖循環路30 循環させながら煎り豆を冷却するので、外 温度を影響を受けずに済み、そのため、季 を問わず焙煎時間と冷却時間を一定に保持 て安定した連続運転を可能にすると共に、 風温度が季節を問わず一定にするため、焙 後の煎り豆の品質を容易に安定させること できる。
 また、一旦コーヒー豆から出た香気成分は 閉鎖循環路30を循環して冷却槽20に戻り、再 びコーヒー豆に吸着されるので、香り成分の 散逸防止と内蔵する炭酸ガス等のガス分の散 逸を防止し、コーヒー豆内への封じ込めがで き、コーヒー豆の香り、風味を高めることが できる。

 また、冷風循環路30に脱臭装置が不要にな 、脱臭装置に要するメンテナンスコスト及 ランニングコストを節減できる。
 また、熱交換器31としてシェルアンドチュ ブ型熱交換器を用いているため、洗浄が容 になり、冷風通路に付着したコーヒー豆の 皮等の固形分と油分を容易に洗浄できると に、洗浄時間を短縮できる。また、洗浄水 して温水を用いているため、焙煎機11で噴射 される冷却水が熱交換器31の冷風通路に氷結 ても、洗浄時にデフロストすることができ 。

 本発明によれば、コーヒー豆等の豆の焙 冷却処理において、連続運転を可能にして 処理能力を向上できると共に、煎り豆の香 や風味を高めることができる。




 
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