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Patent Searching and Data


Title:
METHOD AND DEVICE FOR BORING NON-ROUND HOLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/125638
Kind Code:
A1
Abstract:
A non-round hole boring device capable of machining a work in a desired cross sectional shape by a simple configuration. The non-round hole boring device (1) comprises cylindrical arbors (11, 21), shafts (12, 22) stored in the arbors (11, 21), respectively, a cutting tool (13) attached to the outer peripheral surface of the arbor (11), a cam (121) formed on the shaft (12) and pressing the cutting tool (13), a first rotary encoder (252), a second rotary encoder (241), an arbor motor (23) for rotatingly driving the arbors (11, 21), a shaft motor (24) for rotatingly driving the shafts (12, 22), and a controller (40). The controller (40) advances or retards the phases of the rotating angles of the shafts (12, 22) relative to the phases of the rotating angles of the arbors (11, 21), respectively, while rotating the arbors (11, 21) and the shafts (12, 22) in synchronism with each other, respectively. Consequently, the cutting tool (13) is pressed by the cam (121) to adjust the projecting dimension of the cutting tool (13).

Inventors:
KUME, Masao (LTD. 6-1 Hagadai, Hagamachi, Hagagu, Tochigi 95, 32133, JP)
久米 正夫 (〒95 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台6-1 ホンダエンジニアリング株式会社内 Tochigi, 32133, JP)
FUKUMITSU, Jin (LTD. 6-1 Hagadai, Hagamachi, Hagagu, Tochigi 95, 32133, JP)
福光 仁 (〒95 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台6-1 ホンダエンジニアリング株式会社内 Tochigi, 32133, JP)
Application Number:
JP2009/054068
Publication Date:
October 15, 2009
Filing Date:
March 04, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO., LTD. (1-1 Minami-Aoyama 2-chome, Minato-ku Tokyo, 56, 10785, JP)
本田技研工業株式会社 (〒56 東京都港区南青山二丁目1番1号 Tokyo, 10785, JP)
KUME, Masao (LTD. 6-1 Hagadai, Hagamachi, Hagagu, Tochigi 95, 32133, JP)
久米 正夫 (〒95 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台6-1 ホンダエンジニアリング株式会社内 Tochigi, 32133, JP)
FUKUMITSU, Jin (LTD. 6-1 Hagadai, Hagamachi, Hagagu, Tochigi 95, 32133, JP)
International Classes:
B23B41/04; B23B41/12
Attorney, Agent or Firm:
SHOBAYASHI, Masayuki et al. (Takase Bldg, 25-8 Higashi-ikebukuro 1-chome, Toshima-k, Tokyo 13, 17000, JP)
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Claims:
 円筒形状の第1回転軸と、
 当該第1回転軸の内部に収納された第2回転軸と、
 前記第1回転軸の外周面に突没可能に設けられた加工工具と、
 前記第2回転軸に設けられ、前記加工工具を突出方向に押圧するカムと、
 前記第1回転軸の回転角および回転量を検出する第1検出手段と、
 前記第2回転軸の回転角および回転量を検出する第2検出手段と、
 前記第1回転軸を回転駆動する第1駆動手段と、
 前記第2回転軸を回転駆動する第2駆動手段と、
 前記第1検出手段および第2検出手段で検出した回転角および回転量に基づいて、前記第1駆動手段および第2駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
 当該制御手段は、前記加工工具を突出制御するための加工工具制御手段を有するとともに、前記第1回転軸および前記第2回転軸を同期して回転させつつ、前記第1回転軸の回転角の位相に対して前記第2回転軸の回転角の位相を進角化または遅角化させることで、前記加工工具の基端側を前記カムで押圧して、前記加工工具の突出寸法を調整することを特徴とする非真円形穴加工装置。
 請求項1に記載の非真円形穴加工装置において、
 前記加工工具は、切削用バイトであることを特徴とする非真円形穴加工装置。
 既に形成された断面非真円形状の穴の形状を測定し、既に形成されかつ測定されたこの穴と同一形状の他の穴を、ワークに形成する非真円形穴加工装置であって、
 前記既に形成された穴の軸線上に複数の測定点を設定し、前記複数の測定点それぞれでの当該穴の内径形状を測定して、内径形状データとして取得する内径形状データ取得手段と、
 前記内径形状データを周波数解析し、当該0次からn次(nは自然数)までの周波数成分の振幅値および位相値を分析内径形状パラメータとして算出する分析内径形状パラメータ算出手段と、
 前記分析内径形状パラメータ算出手段で算出された内径形状パラメータを記憶する分析内径形状パラメータ記憶手段と、を備えることを特徴とする非真円形穴加工装置。
 請求項3に記載の非真円形穴加工装置において、
 加工ヘッドの駆動周波数と当該加工ヘッドのゲインおよび位相遅れとの関係をプロットしたボード線図を、ボード線図マップとして記憶するボード線図記憶手段と、
 前記加工ヘッドの使用駆動周波数の0次からn次までの周波数成分を求め、前記ボード線図に基づいて、当該周波数成分毎のゲインおよび位相遅れを誤差パラメータとして算出する誤差パラメータ算出手段と、
 前記分析内径形状パラメータ算出手段で算出した0次からn次までの周波数成分の振幅値および位相値を、前記誤差パラメータ算出工程で算出した周波数成分毎のゲインおよび位相遅れで補正して合成した後に反転させて、当該反転させたデータの振幅を前記加工ヘッドに突没可能に設けられた加工工具の突出量とし、当該突出量と前記加工工具の回転角との関係を示す突出量マップを生成する合成内径形状マップ生成手段と、
 前記突出量マップに従って前記加工工具を突出制御する加工工具制御手段と、を備えることを特徴とする非真円形穴加工装置。
 請求項3または4に記載の非真円形穴加工装置において、
 前記n次は、4次であることを特徴とする非真円形穴加工装置。
 既に形成された断面非真円形状の穴の形状を測定し、既に形成されかつ測定されたこの穴と同一形状の他の穴を、ワークに形成する非真円形穴加工方法であって、
 前記既に形成された穴の軸線上に複数の測定点を設定し、前記複数の測定点それぞれでの当該穴の内径形状を測定して、内径形状データとして取得する内径形状データ取得工程と、
 前記内径形状データを周波数解析し、当該0次からn次(nは自然数)までの周波数成分の振幅値および位相値を分析内径形状パラメータとして算出する分析内径形状パラメータ算出工程と、
 前記内径形状パラメータを、加工装置の電子記憶媒体に記憶させる分析内径形状パラメータ記憶工程と、を備えることを特徴とする非真円形穴加工方法。
 シリンダブロックに形成された断面非真円形状のボアと同一形状のボアを、他のシリンダブロック素材に形成する非真円形穴加工方法であって、
 製品シリンダヘッドを模したダミーヘッドを前記シリンダブロック素材に装着して、ボーリング加工によりボアを形成し、ボアを形成した後に、前記シリンダブロックから前記ダミーヘッドを取り外す準備工程と、
 前記ボアの軸線上に複数の測定点を設定し、前記複数の測定点それぞれでの前記ボアの内径形状を測定して、内径形状データとして取得する内径形状データ取得工程と、
 前記内径形状データを周波数解析し、当該0次からn次(nは自然数)までの周波数成分の振幅値および位相値を分析内径形状パラメータとして算出する分析内径形状パラメータ算出工程と、
 前記内径形状パラメータを、加工装置の電子記憶媒体に記憶させる分析内径形状パラメータ記憶工程と、を備えることを特徴とする非真円形穴加工方法。
 請求項6または7に記載の非真円形穴加工方法において、
 加工ヘッドの駆動周波数と当該加工ヘッドのゲインおよび位相遅れとの関係をプロットしたボード線図を生成し、当該ボード線図をボード線図マップとして加工装置の電子記憶媒体に記憶するボード線図記憶工程と、
 前記加工ヘッドの使用駆動周波数の0次からn次までの周波数成分を求め、前記ボード線図に基づいて、当該周波数成分毎のゲインおよび位相遅れを誤差パラメータとして算出する誤差パラメータ算出工程と、
 前記分析内径形状パラメータ算出工程で算出した0次からn次までの周波数成分の振幅値および位相値を、前記誤差パラメータ算出工程で算出した周波数成分毎のゲインおよび位相遅れで補正して合成した後に反転させて、当該反転させたデータの振幅を前記加工ヘッドに突没可能に設けられた加工工具の突出量とし、当該突出量と前記加工工具の回転角との関係を示す突出量マップを生成する合成内径形状マップ生成工程と、
 前記突出量マップに従って前記加工工具を突出させて、未加工のワークにボーリング加工を施すボーリング工程と、を備えることを特徴とする非真円形穴加工方法。
 請求項6から8のいずれかに記載の非真円形穴加工方法において、
 前記n次は、4次であることを特徴とする非真円形穴加工方法。
Description:
非真円形穴加工方法および非真 形穴加工装置

 本発明は、非真円形穴加工方法および非 円形穴加工装置に関する。詳しくは、既に 成された断面非真円形状の穴と同一形状の を、ワークに形成する非真円形穴加工方法 よび非真円形穴加工装置に関する。

 従来より、自動車の製造工程では、エンジ のシリンダブロックのボアを切削加工し、 の後、シリンダヘッドやクランクケース等 シリンダブロックに組み付けることが行わ る。
 ここで、ボアに収容されるピストンは断面 円形状であるため、ボアの断面形状が真円 近い状態になるように切削加工している。

 ところが、シリンダブロックのボアを断 真円形状に加工したとしても、シリンダヘ ドやクランクケース等が組み付けられると ボアの形状が変形してしまう。このように アが変形すると、エンジンの使用時におけ ボアとピストンとの摺動抵抗が増加する要 になり、エンジンが所望の性能を発揮でき いおそれがある。

 そこで、シリンダブロックのボアを加工す 際、シリンダヘッドを模したダミーヘッド 取り付けてボアの加工を行い、ボアの加工 終了すると、ダミーヘッドを取り外してい 。
 しかしながら、シリンダブロックのボア加 の都度、ダミーヘッド等の取り付け、取り しを行うと、生産性が大幅に低下する、と う問題がある。

 この問題を解決するため、以下のような手 が提案されている(特許文献1参照)。
 すなわち、まず、ダミーヘッドをシリンダ ロックに装着して、工作機械によりボアを 面真円形状に加工する。

 次に、シリンダブロックからダミーヘッド 取り外す。すると、ダミーヘッドの組付け よる応力が解消されるので、ボアの形状が 形して断面非円形となる。このダミーヘッ を取り外した後のボアの全体形状を測定し 、NCデータを生成しておく。
 その後、生成したNCデータに基づいて、ダ ーヘッドを装着せずに、シリンダブロック ボーリング加工を行う。このようにすれば シリンダブロックにダミーヘッドを取り付 ずにボアを加工しても、シリンダヘッドを 着すると、ボアが真円形状となる。

 また、特許文献1では、上述のように断面形 状が非円形のボアを形成するために、以下の ような工作機械の加工ヘッドが提案されてい る。
 すなわち、加工ヘッドは、円筒形状のスピ ドル軸と、このスピンドル軸の内部に軸方 に進退自在に収納されたシャフトと、スピ ドル軸の先端に遠心方向に突没可能に設け れたボーリング用バイトとを備える。シャ トの先端には、バイトおよび砥石の基端側 当接するテーパ部が設けられている。

 この工作機械によれば、シャフトを進退さ ることにより、テーパ部でバイトおよび砥 の基端側を押圧して、これらバイトの突出 を調整できる。よって、スピンドル軸を回 させながらバイトおよび砥石の突出量を調 することにより、ボアを所望の断面形状に 工できる。

特開2007-313619号公報

 ところで、サイクルタイムを短縮するため 上述のように断面非円形のボアを高速で加 することが要請されている。
 そこで、特許文献1に示された工作機械を用 いて、断面非円形のボアを高速で加工しよう とすると、シャフトを高速で進退させる必要 がある。しかしながら、シャフトを高速で進 退させるためには、リニアモータを用いて、 リニアガイドやロータリージョイント等を設 ける必要があり、工作機械の構造が複雑とな る。

 また、シリンダブロックからダミーヘッド 取り外した際のボア変形量は、必ずしも均 ではないため、各測定点でのボアの断面形 は互いに異なる。よって、各測定点での断 形状をそのままNCデータに変換すると、デ タ量が膨大となってデータを処理しきれず 工作機械の加工速度が低下する。
 さらに、実測した断面形状には高次のノイ が含まれるので、このノイズを含んでNCデ タを生成すると、工作機械のモータが振動 る、という問題がある。この問題を解決す ため、データをフィルタリングする必要が るが、フィルタリング方式によっては、カ トオフ周波数付近で位相がずれてしまい、 工精度が低下するおそれがある。

 本発明は、簡易な構成で、ワークを所望 断面形状に高速加工できる非真円形穴加工 置を提供することを目的とする。

 また、本発明は、高速かつ高精度でワー を加工できる非真円形穴加工方法および非 円形穴加工装置を提供することを目的とす 。

 本発明の非真円形穴加工装置(例えば、後 述の非真円形穴加工装置1)は、円筒形状の第1 回転軸(例えば、後述のアーバ11、21)と、当該 第1回転軸の内部に収納された第2回転軸(例え ば、後述のシャフト12、22)と、前記第1回転軸 の外周面に突没可能に設けられた加工工具( えば、後述の切削用バイト13、ホーニング用 砥石14A、14B)と、前記第2回転軸に設けられ、 記加工工具を突出方向に押圧するカム(例え ば、後述のカム121~125)と、前記第1回転軸の回 転角および回転量を検出する第1検出手段(例 ば、後述の第1ロータリエンコーダ252)と、 記第2回転軸の回転角および回転量を検出す 第2検出手段(例えば、後述の第2ロータリエ コーダ241)と、前記第1回転軸を回転駆動す 第1駆動手段(例えば、後述のアーバモータ23) と、前記第2回転軸を回転駆動する第2駆動手 (例えば、後述のシャフトモータ24)と、前記 第1検出手段および第2検出手段で検出した回 角および回転量に基づいて、前記第1駆動手 段および第2駆動手段を制御する制御手段(例 ば、後述の制御装置40)と、を備え、当該制 手段は、前記加工工具を突出制御するため 加工工具制御手段(例えば、後述の同期コン トローラ42)を有するとともに、前記第1回転 および前記第2回転軸を同期して回転させつ 、前記第1回転軸の回転角の位相に対して前 記第2回転軸の回転角の位相を進角化または 角化させることで、前記加工工具の基端側 前記カムで押圧して、前記加工工具の突出 法を調整することを特徴とする。

 この場合、前記加工工具は、切削用バイ であることが好ましい。

 この発明によれば、第1回転軸の回転角の位 相に対して第2回転軸の回転角の位相を進角 または遅角化させて、位相差を生じさせ、 の位相差に応じてカムの加工工具に対する 圧量を変化させて、加工工具の突出寸法を 整した。
 よって、カムを形成するだけでよいので、 来のようにシャフトを進退させないため、 易な構成で、ワークを所望の断面形状に高 加工できる。

 本発明の非真円形穴加工方法は、既に形 された断面非真円形状の穴の形状を測定し 既に形成されかつ測定されたこの穴と同一 状の他の穴を、ワークに形成する非真円形 加工方法であって、前記既に形成された穴 軸線上に複数の測定点(例えば、後述の測定 点M1~M4)を設定し、前記複数の測定点それぞれ での当該穴の内径形状を測定して、内径形状 データとして取得する内径形状データ取得工 程と、前記内径形状データを周波数解析し、 当該0次からn次(nは自然数)までの周波数成分 振幅値および位相値を分析内径形状パラメ タとして算出する分析内径形状パラメータ 出工程と、前記内径形状パラメータを、加 装置の電子記憶媒体に記憶させる分析内径 状パラメータ記憶工程と、を備えることを 徴とする。

 本発明の非真円形穴加工方法は、シリン ブロック(例えば、後述のシリンダブロック 60)に形成された断面非真円形状のボア(例え 、後述のボア61)と同一形状のボア(例えば、 述のボア61A)を、他のシリンダブロック素材 (例えば、後述のシリンダブロック60A)に形成 る非真円形穴加工方法であって、製品シリ ダヘッドを模したダミーヘッド(例えば、後 述のダミーヘッド70)を前記シリンダブロック 素材に装着して、ボーリング加工によりボア を形成し、ボアを形成した後に、前記シリン ダブロックから前記ダミーヘッドを取り外す 準備工程と、前記ボアの軸線上に複数の測定 点(例えば、後述の測定点M1~M4)を設定し、前 複数の測定点それぞれでの前記ボアの内径 状を測定して、内径形状データとして取得 る内径形状データ取得工程と、前記内径形 データを周波数解析し、当該0次からn次(nは 然数)までの周波数成分の振幅値および位相 値を分析内径形状パラメータとして算出する 分析内径形状パラメータ算出工程と、前記内 径形状パラメータを、加工装置の電子記憶媒 体に記憶させる分析内径形状パラメータ記憶 工程と、を備えることを特徴とする。

 この発明によれば、内径形状データを周波 解析し、0次からn次までの周波数成分の振 値および位相値を分析内径形状パラメータ して算出したので、従来に比べて、データ を大幅に低減できるから、高速でワークを 工できる。
 また、高次のノイズを含む複雑な内径形状 ータの中から低次の周波数成分のみを抽出 て、この抽出した低次の周波数成分のみで 析内径形状パラメータを生成したので、高 のノイズを除去して非常にシャープなフィ タ効果を有するとともに、位相が崩れるの 抑制できる。ここで、位相が崩れるとは、 12のボード線図に示すように、加工ヘッド 接続されたシャフトについて、先端側つま 加工ヘッド側の位相が、基端側つまり駆動 の位相よりも遅れることである。よって、 の分析内径形状パラメータに基づいて加工 置を駆動すると、振動を低減できるから、 精度でワークを加工できる。

 この場合、加工ヘッド(例えば、後述の加 工ヘッド10)の駆動周波数と当該加工ヘッドの ゲインおよび位相遅れとの関係をプロットし たボード線図を生成し、当該ボード線図をボ ード線図マップとして加工装置の電子記憶媒 体に記憶するボード線図記憶工程と、前記加 工ヘッドの使用駆動周波数の0次からn次まで 周波数成分を求め、前記ボード線図に基づ て、当該周波数成分毎のゲインおよび位相 れを誤差パラメータとして算出する誤差パ メータ算出工程と、前記分析内径形状パラ ータ算出工程で算出した0次からn次までの 波数成分の振幅値および位相値を、前記誤 パラメータ算出工程で算出した周波数成分 のゲインおよび位相遅れで補正して合成し 後に反転させて、当該反転させたデータの 幅を前記加工ヘッドに突没可能に設けられ 加工工具の突出量とし、当該突出量と前記 工工具の回転角との関係を示す突出量マッ を生成する合成内径形状マップ生成工程と 前記突出量マップに従って前記加工工具を 出させて、未加工のワークにボーリング加 を施すボーリング工程と、を備えることが ましい。

 この場合、前記n次は、4次であることが ましい。

 この発明によれば、ボード線図からゲイ および位相遅れを求めて、誤差パラメータ する。そして、この誤差パラメータを用い 、0次からn次までの周波数成分の振幅値お び位相値を補正した。よって、加工ヘッド 機械的特性を考慮して、ボーリング加工で る。

 本発明の非真円形穴加工装置(例えば、後 述の非真円形穴加工装置1)は、既に形成され 断面非真円形状の穴の形状を測定し、既に 成されかつ測定されたこの穴と同一形状の の穴を、ワークに形成する非真円形穴加工 置であって、前記既に形成された穴の軸線 に複数の測定点を設定し、前記複数の測定 それぞれでの当該穴の内径形状を測定して 内径形状データとして取得する内径形状デ タ取得手段(例えば、後述の真円度測定器51) と、前記内径形状データを周波数解析し、当 該0次からn次(nは自然数)までの周波数成分の 幅値および位相値を分析内径形状パラメー として算出する分析内径形状パラメータ算 手段(例えば、後述の上位コンピュータ52)と 、前記分析内径形状パラメータ算出手段で算 出された内径形状パラメータを記憶する分析 内径形状パラメータ記憶手段(例えば、後述 上位コンピュータ52)と、を備えることを特 とする。

 この場合、加工ヘッドの駆動周波数と当 加工ヘッドのゲインおよび位相遅れとの関 をプロットしたボード線図を、ボード線図 ップとして記憶するボード線図記憶手段(例 えば、後述の上位コンピュータ52)と、前記加 工ヘッドの使用駆動周波数の0次からn次まで 周波数成分を求め、前記ボード線図に基づ て、当該周波数成分毎のゲインおよび位相 れを誤差パラメータとして算出する誤差パ メータ算出手段(例えば、後述の同期コント ローラ42)と、前記分析内径形状パラメータ算 出手段で算出した0次からn次までの周波数成 の振幅値および位相値を、前記誤差パラメ タ算出工程で算出した周波数成分毎のゲイ および位相遅れで補正して合成した後に反 させて、当該反転させたデータの振幅を前 加工ヘッドに突没可能に設けられた加工工 の突出量とし、当該突出量と前記加工工具 回転角との関係を示す突出量マップを生成 る合成内径形状マップ生成手段(例えば、後 述の同期コントローラ42)と、前記突出量マッ プに従って前記加工工具を突出制御する加工 工具制御手段(例えば、後述の同期コントロ ラ42)と、を備えることが好ましい。

 この場合、前記n次は、4次であることが ましい。

 この発明によれば、上述の効果と同様の 果がある。

 本発明によれば、カムを形成するだけで いので、従来のようにシャフトを進退させ いため、簡易な構成で、ワークを所望の断 形状に高速加工できる。

 本発明によれば、内径形状データを周波数 析し、0次からn次までの周波数成分の振幅 および位相値を分析内径形状パラメータと て算出したので、従来に比べて、データ量 大幅に低減できるから、高速でワークを加 できる。
 また、高次のノイズを含む複雑な内径形状 ータの中から低次の周波数成分のみを抽出 て、この抽出した低次の周波数成分のみで 析内径形状パラメータを生成したので、高 のノイズを除去して非常にシャープなフィ タ効果を有するとともに、位相が崩れるの 抑制できる。よって、この分析内径形状パ メータに基づいて加工装置を駆動すると、 動を低減できるから、高精度でワークを加 できる。

本発明の第1実施形態に係る非真円形穴 加工装置の概略構成図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 のカムの形状を示す図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 の切削位置と切削用バイトの突出量との関 を示す図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 の切削位置での切削用バイトとカムとの相 位置関係を示す図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 を用いてシリンダブロックのボアをボーリ グ加工する手順を示すフローチャートであ 。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 を用いてボーリング加工されるシリンダブ ックを示す断面図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 を用いてボーリング加工されたシリンダブ ックのボアを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る非真円形穴 加工装置の概略構成図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 のカムの突出量を示す模式図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 置のカム角度と切削用バイトの突出量との関 係を示す図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 置の同期コントローラの動作を示すブロック 線図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 置を用いてシリンダブロックのボアをボーリ ング加工する手順を示すフローチャートであ る。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 置を用いてボーリング加工されるシリンダブ ロックを示す断面図である。 前記実施形態に係るシリンダブロック の変形した状態を説明するための図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 置のボア内径形状の測定からボーリング加工 までの詳細な手順を示すフローチャートであ る。 前記実施形態に係るシリンダブロック の測定点で測定したボアの内径形状を示す模 式図である。 前記実施形態に係るシリンダブロック の1つの測定点で測定したボアの内径形状を す断面図である。 前記実施形態に係るシリンダブロック の1つの測定点で測定したボアの内径形状を 回転軸を横軸として表した図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 置のボード線図である。 前記実施形態に係るシリンダブロック のボアの内径形状を構成する周波数成分を示 す図である。 前記実施形態に係るシリンダブロック のボアの内径形状を構成する周波数成分を合 成して反転させた状態を示す図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装 置により生成した突出量マップを用いた比例 補間処理を説明するための図である。

符号の説明

 1     非真円形穴加工装置
 10   加工ヘッド
 11、21 アーバ(第1回転軸)
 12、22 シャフト(第2回転軸)
 13    切削用バイト(加工工具)
 23    アーバモータ(第1駆動手段)
 24    シャフトモータ(第2駆動手段)
 40    制御装置(制御手段)
 42   同期コントローラ(合成内径形状マッ 生成手段、誤差パラメータ算出手段、加工 具制御手段)
 51   真円度測定器(内径形状データ取得手 )
 52   上位コンピュータ(分析内径形状パラ ータ算出手段、分析内径形状パラメータ記 手段、ボード線図記憶手段)
 60   シリンダブロック
 60A  シリンダブロック
 61   ボア
 61A  ボア
 70   ダミーヘッド
 121~125  カム
 241   第2ロータリエンコーダ(第2検出手段)
 252   第1ロータリエンコーダ(第1検出手段)
 M1~M4   測定点

発明を実施するための形態

 以下、本発明の各実施形態を図面に基づい 説明する。
[第1実施形態]
 図1は、本発明の第1実施形態に係る非真円 穴加工装置1の概略構成図である。
 非真円形穴加工装置1は、ワーク(例えば、 動車エンジンのシリンダブロックのボア)に 工ヘッド10を挿入し、ボーリング加工やホ ニング加工を行う。
 この非真円形穴加工装置1は、加工ヘッド10 回転させる回転駆動機構20と、この回転駆 機構20を進退させる進退機構30と、これらを 御する制御手段としての制御装置40と、を える。

 回転駆動機構20は、円筒形状の第1回転軸と てのアーバ21と、アーバ21の内部に収納され た第2回転軸としてのシャフト22と、アーバ21 回転駆動する第1駆動手段としてのアーバモ ータ23と、シャフト22を回転駆動する第2駆動 段としてのシャフトモータ24と、アーバモ タ23を収容するハウジング25と、を備える。
 ここで、アーバ21の回転軸とシャフト22の回 転軸とは、同軸である。

 ハウジング25には、アーバモータ23のほか 、アーバ21を回転可能に保持するベアリング2 51と、アーバ21の回転角および回転量を検出 る第1検出手段としての第1ロータリエンコー ダ252と、が設けられている。

 シャフトモータ24には、シャフト22の回転 角および回転量を検出する第2検出手段とし の第2ロータリエンコーダ241が設けられてい 。

 進退機構30は、送りねじ機構であり、ねじ 刻設された軸部31と、この軸部31を回転駆動 る進退モータ32と、軸部31の回転量を検出す る第3ロータリエンコーダ33と、を備える。軸 部31は、回転駆動機構20のハウジング25に螺合 されている。
 この進退機構30によれば、進退モータ32を駆 動することにより軸部31が回転し、回転駆動 構20を進退させることができる。

 加工ヘッド10は、アーバ21に一体に連結さ れる円筒形状の第1回転軸としてのアーバ11と 、アーバ11の内部に収納されてシャフト22に 体に連結される第2回転軸としてのシャフト1 2と、アーバ11の外周面に突没可能に設けられ た加工工具としての切削用バイト13およびホ ニング用砥石14A、14Bと、を備える。

 アーバ11の先端側には、貫通孔111が形成さ 、アーバ11の貫通孔111よりも基端側には、一 対の貫通孔112、113が形成されている。さらに 、アーバ11の一対の貫通孔112、113の反対側に 、貫通孔114、115が形成されている。
 これら貫通孔111~115は、アーバ11の回転軸に 差する方向に延びている。

 切削用バイト13は、棒状であり、貫通孔11 1に挿入されて、図示しない付勢手段により シャフト12に向かって付勢されている。

 ホーニング用砥石14A、14Bは、それぞれ、 ーバ11の回転軸に沿って延びる砥石部141と この砥石部141に設けられた棒状の一対の首 142と、を備える。ホーニング用砥石14A、14B 一対の首部142は、貫通孔112~115に挿入されて 図示しない付勢手段により、シャフト12に かって付勢されている。

 シャフト12には、切削用バイト13を突出す る方向に押圧するカム121と、ホーニング用砥 石14Aを突出する方向に押圧するカム122、123と 、ホーニング用砥石14Bを突出する方向に押圧 するカム124、125と、が設けられている。

 カム121~125は、図2(a)に示す円形状であり、 ャフト12は、この円形の中心からずれた位置 を通っている。これにより、シャフト12から ム121~125の周縁までの距離は、連続的に変化 する。例えば、図2(a)に示すように、角度をδ 1 だけ回転させると、シャフト12からカム121~125 の周縁までの距離は、t 1 だけ変化する。

 なお、本実施形態では、カム121~125を図2(a) 示す形状としたが、これに限らず、図2(b)に す形状としてもよい。
 すなわち、シャフト12の位置よりも下側の 分を半円形状とし、シャフト12の位置よりも 上側の部分を、楕円形を半分にした形状とし てもよい。これにより、シャフト12の位置よ も上側の部分では、シャフト12からカム121~1 25の周縁までの距離は、連続的に変化する。 えば、図2(b)に示すように、角度をδ 2 だけ回転させると、シャフト12からカム121~125 の周縁までの距離は、t 2 だけ変化する。

 以上のカム121~125のうち、ホーニング用砥石 14Aを押圧するカム122およびカム123は、同位相 となっている。また、ホーニング用砥石14Bを 押圧するカム124およびカム125も、同位相とな っている。
 これらカム121~125の周縁には、切削用バイト 13の基端縁およびホーニング用砥石14A、14Bの 部142の基端縁が当接する。
 したがって、アーバ11に対するシャフト12角 度を変化させることで、カム121~125の周縁の ち切削用バイト13およびホーニング用砥石14A 、14Bの首部142に当接する部分が変化し、切削 用バイト13およびホーニング用砥石14A、14Bの ーバ11の外周面からの突出量が変化する。

 図1に戻って、制御装置40は、主制御装置4 1、同期コントローラ42、第1サーボアンプ43、 第2サーボアンプ44、および第3サーボアンプ45 を備える。

 主制御装置41は、第1サーボアンプ43およ 第3サーボアンプ45を介して、アーバモータ23 および進退モータ32を駆動し、ワークに対す 切削用バイト13およびホーニング用砥石14A 14Bの相対位置を制御する。また、この相対 置に応じて、同期コントローラ42および第2 ーボアンプ44を介して、シャフトモータ24を 動し、切削用バイト13およびホーニング用 石14A、14Bの突出寸法を調整する。

 同期コントローラ42は、シャフトモータ24 の動作を、アーバモータ23および進退モータ3 2の動作に同期させるものである。すなわち 同期コントローラ42は、第1ロータリエンコ ダ252で検出したアーバ21の回転角および回転 量、ならびに、第3ロータリエンコーダで検 した軸部31の回転量に基づいて、第2サーボ ンプ44を介して、シャフトモータ24を駆動す 。このとき、第2サーボアンプ44により、第2 ロータリエンコーダ241で検出したシャフト22 回転角に応じて、シャフトモータ24をフィ ドバック制御する。

 以上の制御装置40は、アーバ21およびシャ フト22を同期して回転させつつ、アーバ21の 転角の位相に対してシャフト22の回転角の位 相を進角化または遅角化することにより、切 削用バイト13およびホーニング用砥石14A、14B アーバ11の外周面からの突出量を調整する

 以下、非真円形穴加工装置1によりワークを 断面略四角形状に加工する場合について、図 3および図4を参照しながら説明する。
 図3は、切削位置と切削用バイト13の突出量 の関係を示す図である。
 図3中、実線は、ワークを断面略四角形状に 加工する場合のワークの内壁面であり、破線 は、ワークを断面円形状に加工する場合の内 壁面である。
 図3に示すように、ワークの略四角形状を構 成する各辺の中央に相当する部分では、バイ トの突出量を小さくする。一方、略四角形状 の角部となる部分では、バイトの突出量を大 きくする。

 すなわち、切削位置を基準位置からの回転 で表すと、回転角が0°から45°に向かうに従 って、バイトの突出量を増加させ、回転角が 45°から90°に向かうに従って、バイトの突出 を減少させる。
 次に、回転角が90°から135°に向かうに従っ 、バイトの突出量を増加させ、回転角が135 から180°に向かうに従って、バイトの突出量 を減少させる。

 次に、回転角が180°から225°に向かうに従っ て、バイトの突出量を増加させ、回転角が225 °から270°に向かうに従って、バイトの突出 を減少させる。
 次に、回転角が270°から315°に向かうに従っ て、バイトの突出量を増加させ、回転角が315 °から360°に向かうに従って、バイトの突出 を減少させる。

 以上の0°から360°までの回転角に対応して 削位置(a)~(p)を想定すると、各切削位置での 削用バイト13とカム121との相対位置は、図4( a)~(c)に示すようになる。
 なお、図4(a)~(c)中、カム121について、シャ ト12と、カム121の周縁のうちシャフト12から も遠い部分と、を通る直線を、カムの基準 Pとする。一方、切削用バイトの中心軸を通 る直線を、切削用バイトの基準線Qとする。

 切削位置(a)、(e)、(i)、(m)では、図4(a)に示す ように、カムの基準線Pと切削用バイトの基 線Qとの成す角度を鈍角とする。
 切削位置(b)、(d)、(f)、(h)、(j)、(l)、(n)、(p) では、図4(b)に示すように、カムの基準線P 切削用バイトの基準線Qとの成す角度を略直 とする。
 切削位置(c)、(g)、(k)、(o)では、図4(c)に示す ように、カムの基準線Pと切削用バイトの基 線Qとの成す角度を鋭角とする。

 なお、図3および図4(a)~(c)では、理解を容 にするため、カムの基準線Pと切削用バイト の基準線Qとの成す角度を、大きく誇張して したが、実際は、カムの基準線Pと切削用バ トの基準線Qとの成す角度は、0°から5°程度 の範囲内で変動する。

 次に、以上のように構成される非真円形 加工装置1を用いて、ワークとしての自動車 エンジンのシリンダブロックのボアをボーリ ング加工する手順について、図5のフローチ ートを参照して説明する。

 まず、ステップS1において、図6(a)に示す うに、シリンダブロック素材であるシリン ブロック60に、ダミーヘッド70をボルト71に り装着する。ダミーヘッド70は、製品シリ ダヘッドを模した形状および材質からなり シリンダブロック60のボア61よりも大径な孔 73が形成されている。

 次に、ステップS2において、シリンダブ ック60を定の位置に配置し、制御装置40の制 下に、非真円形穴加工装置1により、ボア61 、切削用バイト13により所望の真円度(形状) に加工する。

 次に、ステップS3において、シリンダブ ック60から、ダミーヘッド70を取り外す。す と、図6(b)に示すように、シリンダブロック 60のボア61の内径が、図6(a)の状態から多少変 することになる。これは、ダミーヘッド70 組付けによる応力が解除されるからである

 そこで、ステップS4において、ダミーヘ ド70を取り外した後のシリンダブロック60の 線位置毎のシリンダ内径(ボア径)を、ステ プS3と同様に測定する。この測定データは、 内径データとして、例えば、同期コントロー ラ42に記録される。

 ステップS5において、内径データに基づ て、NCデータを作成する。このように作成さ れたNCデータは、ダミーヘッド70を装着せず シリンダブロック素材のボーリング加工を った後、ダミーヘッド70を装着した場合に、 シリンダ内径(ボア径)が所望の真円度となる うに作成されたデータである。

 次に、ステップS6において、作成したNCデ ータを非真円形穴加工装置1の制御装置40に入 力する。

 そして、ステップS7において、先ず、既 ボーリング加工を行ったシリンダブロック60 とは別の、新たなシリンダブロック素材であ るシリンダブロック60Aを所定の位置に配置す る。次いで、制御装置40の制御下に、入力さ たNCデータに則したボーリング加工をシリ ダブロック60Aに施す。

 すなわち、非真円形穴加工装置1により、 図7に示すように、2点鎖線に沿って切削用バ トを移動させることで、NCデータに則して ワークの上端からd1~d4だけ下降した位置のボ ア61Aの断面形状を図7の(a)~(d)に示すような形 とする。

 ステップS8において、ダミーヘッド70と異 なり、実際の製品として用いられる製品シリ ンダヘッド80を用意し、図6(c)に示すように、 ボーリング加工が施された新たなシリンダブ ロック60Aに、製品シリンダヘッド80をボルト8 1により装着する。すると、シリンダブロッ 60Aのシリンダ内径(ボア径)は、所望の真円度 となる。

 本実施形態によれば、以下のような効果が る。
 (1)アーバ11の回転角の位相に対してシャフ 12の回転角の位相を進角化または遅角化させ て、位相差を生じさせ、この位相差に応じて カム121の切削用バイト13に対する押圧量を変 させて、切削用バイト13の突出寸法を調整 た。よって、カム121を形成するだけでよい で、従来のようにシャフトを進退させない め、簡易な構成でワークを所望の断面形状 高速加工できる。

[第2実施形態]
 図1は、本発明の第2実施形態に係る非真円 穴加工装置1の概略構成図である。
 非真円形穴加工装置1は、例えば、ワークと しての自動車エンジンのシリンダブロックの ボアに加工ヘッド10を挿入し、ボーリング加 を行う。
 この非真円形穴加工装置1は、加工ヘッド10 回転させる回転駆動機構20と、この回転駆 機構20を進退させる進退機構30と、これらを 御する制御装置40と、ワークのボアの内径 状を測定する真円度測定器51と、この真円度 測定器51の測定結果を解析して制御装置40に 力する上位コンピュータ52と、を備える。

 回転駆動機構20は、円筒形状のアーバ21と、 アーバ21の内部に収納されたシャフト22と、 ーバ21を回転駆動するアーバモータ23と、シ フト22を回転駆動するシャフトモータ24と、 アーバモータ23を収容するハウジング25と、 備える。
 ここで、アーバ21の回転軸とシャフト22の回 転軸とは、同軸である。

 ハウジング25には、アーバモータ23のほか 、アーバ21を回転可能に保持するベアリング2 51と、アーバ21の回転速度および回転角を検 する第1ロータリエンコーダ252と、進退機構3 0が螺合されるナット部253と、が設けられて る。

 シャフトモータ24には、シャフト22の回転 速度および回転角を検出する第2ロータリエ コーダ241が設けられている。

 進退機構30は、送りねじ機構であり、ねじ 刻設された軸部31と、この軸部31を回転駆動 る進退モータ32と、軸部31の回転速度および 回転角を検出する第3ロータリエンコーダ33と 、を備える。軸部31は、ハウジング25のナッ 部253に螺合されている。
 この進退機構30によれば、進退モータ32を駆 動することにより軸部31が回転し、回転駆動 構20を進退させることができる。

 加工ヘッド10は、アーバ21に一体に連結さ れる円筒形状のアーバ11と、アーバ11の内部 収納されてシャフト22に一体に連結されるシ ャフト12と、アーバ11の外周面に突没可能に けられた切削用バイト13と、を備える。

 アーバ11の先端側には、アーバ11の回転軸に 交差する方向に延びる貫通孔111が形成されて いる。
 切削用バイト13は、棒状であり、貫通孔111 挿入されて、図示しない付勢手段により、 ャフト12に向かって付勢されている。

 図9に示すように、シャフト12には、切削用 イト13を突出する方向に押圧するカム121が けられている。
 カム121は、例えば、真円形状であり、シャ ト12は、この真円形の中心からずれた位置 設けられている。これにより、シャフト12の 回転中心からカム121の周縁までの距離は、連 続的に変化する。
 なお、カム121の形状は、真円形状に限らな が、コストを低減するため、真円形状が好 しい。

 このカム121の周縁には、切削用バイト13 基端縁が当接する。したがって、アーバ11に 対するシャフト12の角度を変化させることで カム121の周縁のうち切削用バイト13に当接 る部分が変化し、切削用バイト13のアーバ11 外周面からの突出量が変化する。

 図9(a)は、カム121の突出量がtである状態を す模式図であり、図9(b)は、切削用バイト13 突出量がゼロである状態を示す模式図であ 。
 図9中、カム121の回転中心からカム121の周縁 のうちシャフト12から最も遠い部分に至る直 を、カム121の基準線Qとし、切削用バイト13 中心軸を通る直線を、切削用バイト13の基 線Rとする。そして、カム121の基準線Qと切削 用バイト13の基準線Rとの成す角度を、カム角 度とする。

 切削用バイト13の突出量がtとなる状態では カム角度はαである。このαを初期角度とす る。一方、切削用バイト13の突出量がゼロと る状態では、カム角度は(α+β)である。
 カム121の半径をCrとし、カム121の中心から 転中心までのオフセット寸法をCoとすると、 カム121の回転中心から切削用バイト13の基端 までの最大寸法L1および最小寸法L2は、以下 の式(1)、(2)で表される。

 L1=Co×cos(α)+Cr   ・・・(1)
 L2=Co×cos(α+β)+Cr   ・・・(2)

 以上より、カム角度のストロークはβ(揺 角)となり、切削用バイト13の突出量のスト ークはtとなり、以下の式(3)が成立する。

 t=L1-L2=Co×{cos(α)-cos(α+β)}   ・・・(3)

 この式(3)に基づいて、カム角度と切削用バ ト突出量との関係を図10に示す。
 図10中実線で示すように、切削用バイト13の 突出量は、カム角度の変化に対して、非線形 つまり円弧状に変化する。一方、図10中破線 示すように、理想的なカムでは、切削用バ トの突出量は直線状(リニア)に変化する。 って、切削用バイトの突出量を直線状(リニ )に変化させた場合に比べて、切削用バイト 13の突出量の誤差は、カム角度α(初期角度)と カム角度(α+β)との中間付近で最も大きくな 。

 したがって、切削用バイト13をδtだけ突出 せたい場合には、この突出量(δt)に対応する カム角度(α+δβ)を、カム角度の指令値とする 。これにより、容易に突出量を直線状(リニ )に変化させることができる。
 具体的には、例えば、突出量(δt)と、カム 度の指令値(α+δβ)とが対応するテーブルを 成して、予めメモリに記憶させておき、後 の同期コントローラ42により、この指令値(α +δβ)を呼び出せるようにする。

 図8に戻って、制御装置40は、アーバ21およ シャフト22を同期して回転させつつ、アーバ 21の回転角の位相に対してシャフト22の回転 の位相を進角化または遅角化することによ 、切削用バイト13のアーバ11の外周面からの 削用バイト13の突出量を調整することがで る。
 この制御装置40は、主制御装置41、同期コン トローラ42、第1サーボアンプ43、第2サーボア ンプ44、および第3サーボアンプ45を備える。

 主制御装置41は、上位コンピュータから 出力に従って、第1サーボアンプ43および第3 ーボアンプ45を介して、アーバモータ23およ び進退モータ32を駆動し、ワークに対する切 用バイト13の切削速度および軸線上の位置 制御する。すなわち、主制御装置41は、いわ ゆるNC(数値)制御装置と同様の動作をする装 である。

 前記同期コントローラ42は、ワークのボ に対する切削用バイト13の向き(すなわちア バ21の回転角)と、ワークのボアに対する切 用バイト13の軸線上の位置(すなわち進退機 30の軸部31の回転角)とに応じて指令信号を出 力する。これにより、第2サーボアンプ44を介 してシャフトモータ24を駆動し、切削用バイ 13の突出寸法(すなわちアーバ11の外周面か の切削用バイト13の突出量)を調整する。

 具体的には、アーバ21の回転角および加工 ッド10の進退方向の位置(すなわち切削用バ ト13のワークのボアに対する軸線上の位置) 、切削用バイト13の突出量との関係を示すマ ップが、上位コンピュータからの出力に基づ いて生成され、このマップは、同期コントロ ーラ42により、当該同期コントローラ42内の モリに記憶される。
 マップとは、パラメータを配列したもので る。すなわち、上述のマップは、図22に示 ように、加工ヘッド10の進退方向の位置(す わち切削用バイト13のワークのボアに対する 軸線上の位置)毎に、アーバ21の回転角および 切削用バイト13の突出量との関係を示すボア 断面2次元データを求め、軸線方向に配列し たものである。

 そして、同期コントローラ42は、第1ロータ エンコーダ252で検出したアーバ21の回転速 および回転角(具体的には、単位時間当たり ロータリエンコーダが発生するパルス数、 なわち、サンプリング時間のパルス数)、な らびに、第3ロータリエンコーダで検出した 部31の回転角(具体的には、単位時間当たり ロータリエンコーダが発生するパルス数、 なわち、サンプリング時間のパルス数)に基 いて、前記同期コントローラ42内のメモリ 記憶された、切削用バイト13の突出量の関係 を示すマップを参照して、第2サーボアンプ44 を介して、シャフトモータ24を駆動する。
 このとき、第2サーボアンプ44により、第2ロ ータリエンコーダ241で検出したシャフト22の 転速度および回転角(具体的には、単位時間 当たりのロータリエンコーダが発生するパル ス数、すなわち、サンプリング時間のパルス 数)に応じて、シャフトモータ24をフィードバ ック制御する。

 以上の同期コントローラ42によるシャフト22 の制御について、図11を参照しながら説明す 。
 図11は、同期コントローラ42の動作を示すブ ロック線図である。
 アーバ21とシャフト22とを完全に同期させる 場合、まず、アーバ21の回転速度に、シャフ 22の回転速度を検出する第2ロータリエンコ ダ241の分解能(PG2)を乗算するとともに、シ フト22の回転速度に、アーバ21の回転速度を 出する第1ロータリエンコーダ252の分解能(PG 1)を乗算し、両者の差分を算出する。
 このような乗算を行ったのは、第1ロータリ エンコーダ252の分解能(PG1)と、第2ロータリエ ンコーダ241の分解能(PG2)とが異なるので、こ ら分解能比を考慮して、分解能を合わせる めである。

 次に、算出した差分を速度誤差として算出 るとともに、この速度誤差を積分して位置 差とする。
 次に、アーバ21の回転速度からフィード・ ォワード量を求めて、速度誤差および位置 差を加算して、シャフトモータ24への速度指 令とする。
 すると、アーバとカムとの位相差が保持さ て、切削用バイト13の突出量は一定となる

 一方、アーバ21とシャフト22との位相をずら す場合、まず、加工ヘッド10を進退させる軸 31の回転角を取得すると、制御装置により 加工ヘッド10の進退方向の位置(すなわち切 用バイト13のボアに対する軸線上の位置)が 出されて、マップ切替え器にて、この算出 れた加工ヘッド10の進退方向の位置に応じて 、上述のアーバ21の回転角および切削用バイ 13の突出量との関係を示すマップ(ボアの2次 元断面データ)を切り替える。
 また、マップアドレス変換器は、アーバ21 回転速度と回転角を取得すると、アーバ21の 回転位置を求める。
 次に、マップアドレス変換器は、上述のマ プを参照して、アーバ21の回転角に応じた 削用バイト13の突出量データを呼び出して、 前回のデータとの差分を抽出し、この差分を 変化量(すなわち速度)として、シャフトモー 24の回転速度指令に加算する。

 次に、以上のように構成される非真円形 加工装置1を用いて、自動車エンジンのシリ ンダブロックのボアをボーリング加工する手 順について、図12のフローチャートを参照し 説明する。

 まず、ステップS1において、図13(a)に示す ように、シリンダブロック素材であるシリン ダブロック60に、ダミーヘッド70をボルト71に より装着する。ダミーヘッド70は、製品シリ ダヘッドを模した形状および材質からなり 中央部には、非真円形穴加工装置1の加工ヘ ッド10が挿入可能な孔が形成されている。

 次に、ステップS2において、シリンダブ ック60を所定の位置に配置し、非真円形穴加 工装置1により、ボア61を所望の真円度に加工 する。

 次に、ステップS3において、シリンダブ ック60から、ボルト71の締付けを解除して、 ミーヘッド70を取り外す。すると、図13(b)に 示すように、シリンダブロック60のボア61の 径が、図13(a)の状態から多少変形することに なる。これは、ダミーヘッド70の組付けによ 応力が解除されるからである。

 具体的には、図14(a)に示すように、シリン ブロック60には、4つのボア61が一直線上に並 んで形成されている。各ボア61の周囲には、 ルト71が螺合されるボルト穴72が形成されて いる。
 シリンダブロック60からダミーヘッド70を取 り外すと、ダミーヘッド70による押圧力が除 されるため、ボア61のダミーヘッド側の内 形状は、図14(b)に示すように、楕円形に変形 する。また、ボルト穴72のねじ山とボルト71 ねじ山との間に作用する応力が除去される め、ボア61のクランクシャフト側の内径形状 は、図14(c)に示すように、四角形に変形する

 よって、以下、ボアの内径形状を周波数解 するステップ(分析内径形状パラメータ算出 工程)においては、4次までの周波数解析をす 例を記載した。これは、4次までの周波数解 析であればシリンダブロックのボアの変形を ほぼ再現できるからである。
 すなわち、4次成分は四角形状の成分を表し 、3次成分は三角形状の成分を表し、2次成分 楕円形状の成分を表すので、0次~4次までの 波数解析を行って余弦波で表し、これら余 波を合成することで、シリンダブロックの アの変形を再現でき、高次のノイズを除去 きる。

 また、断面2次元形状(X I ,Y I )を、通常のNCデータ形式で点群(X I ,Y I )として記憶すればデータ量が膨大になるが 本発明のように余弦波を用いて曲線デ一タ 式で記憶することで、データ量をかなり低 できデータ処理を高速化できる。
 換言すれば、シリンダヘッドをシリンダブ ックに組み付ける際のシリンダブロックの アの変形を解消するように断面非真円形状 穴を形成するには、0次~4次までの周波数分 を行えばよく、データ量も少なくて済む。
 なお、本実施形態では4次の周波数解析まで の例を示したが、穴の形状に応じて50次でも 100次でも、さらに高次でもよい。例えば、 面非真円形状の穴の形状の1周分を1°毎に通 常のNCデータ形式で表現する場合、720個のパ メータが必要になるが、50次の曲線データ 式で表現する場合、101個のパラメータでよ 。すなわち、半径誤差(0次)、50個のn次振幅 よび、50個のn次位相である。このように、50 次までの周波数解析を実行しても、曲線デー タ形式で記憶することで、データ量を低減で き、データ処理を高速化できる。

 そこで、ステップS4において、ダミーヘ ド70を取り外した後のシリンダブロック60の ア61の軸線上の所定間隔おきに内径形状を 定し、上位コンピュータ52に内径形状データ として記憶する。

 ステップS5において、内径形状データに づいて周波数解析を行い、分析内径形状パ メータを算出する。

 次に、ステップS6において、算出した分 内径形状パラメータを非真円形穴加工装置1 同期コントローラ42に入力して、合成内径 状マップを生成する。

 そして、ステップS7において、先ず、既 ボーリング加工を行ったシリンダブロック60 とは別の、新たなシリンダブロック素材であ るシリンダブロック60Aを所定の位置に配置す る。次いで、同期コントローラ42の制御下に 生成された合成内径形状マップに基づいた ーリング加工をシリンダブロック60Aに施す

 ステップS8において、ダミーヘッド70と異 なり、実際の製品として用いられる製品シリ ンダヘッド80を用意し、図13(c)に示すように ボーリング加工が施された新たなシリンダ ロック60Aに、製品シリンダヘッド80をボルト 81により装着する。すると、シリンダブロッ 60Aのボア61Aの内径形状は、シリンダブロッ 60のボア61と同様の真円度となる。

 次に、上述のステップS4のボア内径形状 測定からステップS7のボーリング加工までの 詳細な手順について、図15のフローチャート 参照しながら説明する。

 ステップS11(S4)では、例えば、全気筒につい て、真円度測定器51により、ボアの軸線上に 定間隔おきに4つの測定点M1~M4を設定し、各 定点M1~M4でのボアの内径形状を測定する。
 具体的には、全気筒について、空気マイク センサ、近接センサ、レーザセンサ等のセ サをボアに挿入し、回転させながら軸線に って移動して、各測定点でのボアの内径形 を測定して、内径形状データとする。
 なお、所定間隔おきに測定した例を示した 、非等間隔、例えば、シリンダブロックの リンダヘッド側の数箇所や、逆に、シリン ブロックのクランクシャフト側の数箇所を 定してもよい。

 図16は、各測定点M1~M4で測定したボアの内径 形状R1~R4を示す模式図である。
 図16に示すように、各測定点M1~M4でのボアの 内径形状R1~R4は、互いに異なり、楕円形、三 形、四角形状や、偏心した真円等、非真円 状となっている。

 図17は、測定点M1~M4のうちの1つ、ここでは 測定点M2で測定したボアの内径形状R2を示す 面図である。図18は、図17のボアの内径形状 R2を、回転角を横軸として表した図である。
 図17および図18中、ボアの変形量をゼロとし た場合のボアの内周面の位置を基準線L0とし この基準線L0よりもδLだけ内側をL1とし、基 準線L0よりもδLだけ外側をL2とする。
 図17および図18に示すように、測定したボア の内径形状には、δL程度の凹凸があり、さら に、高次のノイズが含まれていることが判る 。

 ステップS12では、上位コンピュータ52によ 、各測定点M1~M4のボアの内径形状を周波数解 析することで、真円に対する誤差のn次成分 抽出し、それぞれの振幅および位相を求め 、振幅・位相についての分析内径形状パラ ータ(A n ,P n )を生成する。

 具体的には、以下の式(4)~(7)に従って、基準 線L0からの突出量を角度θの関数x(θ)で表し、 以下の式に従ってフーリエ変換を行い、n次 分の振幅A n および位相P n を求める。
 ここで、振幅A 0 は、基準線である真円に対する半径の誤差を 表し、振幅A 1 は、基準線である真円からの偏心を表し、振 幅A 2 は、楕円形状の成分を表し、振幅A 3 は、三角形状の成分を表し、振幅A 4 は、四角形状の成分を表す。また、P 0 は不要である。

 これらn次成分の分析内径形状パラメータ(A n ,P n )を、フーリエ逆変換して、基準線L0からの突 出量を角度θの関数T(θ)で表すと、式(8)のよ になる。

 次に、式(8)中のk値を、図19に示す非真円形 加工装置1のボード線図に従って、以下の手 順で求める。
 このボード線図は、シャフトモータ24から 削用バイト13の先端までのねじり剛性による 特性を示すものであり、以下の手順で作成さ れる。
 すなわち、シャフトモータ24に対して一定 周波数および振幅の正弦波信号を与える。 して、第2ロータリエンコーダ241により、シ フト22の基端側の回転角を検出し、図示し いセンサにより、切削用バイト13の先端の変 位を検出する。これら2つの出力をフーリエ 換し、各周波数成分について、シャフトモ タ24に対する切削用バイト13の先端側の振幅 および位相差を求めて、プロットする。

 図19のボード線図によれば、500Hz付近では、 共振周波数が存在し、位相が大きくずれて、 挙動が不安定になることが判る。よって、使 用可能な周波数領域は、200~300Hz付近までにな る、と判断できる。
 よって、駆動機構の応答性の限界を考慮す と、切削加工するのに必要かつ最小の値と て、k=4が実用的であることが判る。

 よって、式(8)中において、k=4として、A 1 ×cos(θ+P 1 )、A 2 ×cos(2θ+P 2 )、A 3 ×cos(3θ+P 3 )、A 4 ×cos(4θ+P 4 )の4つの周波数の波形をプロットすると、図2 0のようになる。

 次に、これら4つの周波数の波形を合成し て、形状補正するために極性を反転させて、 プロットすると、図21のようになる。

 ステップS13では、上位コンピュータ52によ 、図19のボード線図に基づいて、ゲイン・位 相についてのゲイン・位相マップを生成し、 このゲイン・位相マップを同期コントローラ 42に出力する。
 ステップS14では、上位コンピュータ52によ 、1つの気筒についての分析内径形状パラメ タ(A n ,P n )を同期コントローラ42に出力する。

 ステップS15では、同期コントローラ42によ 、ゲイン・位相マップを参照して、使用回 数に応じた誤差パラメータ(δa n ,δp n )を求める。

 つまり、図19のボード線図に示すように、 用可能領域内でシャフトモータ24を駆動して も、ゲインおよび位相がずれて、加工誤差が 生じてしまう。そこで、使用回転域でのn次 波数を求め、そこからゲインと位相遅れを めて、誤差パラメータ(δa n ,δp n )を求める。

 例えば、図19から、シャフトモータ24の回転 数を3000rpmとすると、4次成分の周波数は、3000 /60×4=200Hzとなり、ゲインは+6dB程度、位相は-2 7°程度と読み取れる。
 よって、この場合、切削用バイトの突出量 約27°遅れて、約2倍(10 6/20 ≒2、20Log 10 (2)≒6dB)の振幅で動作することになるため、 幅補正δa 4 =0.5、位相補正δp 4 =+27として、4次の分析内径形状パラメータを 正する。同様に、3次~1次の分析内径形状パ メータの補正を行う。

 ステップS16では、同期コントローラ42によ 、分析内径形状パラメータ(A n ,P n )を誤差パラメータ(δa n ,δp n )で補正し、フーリエ逆変換する。
 ステップS17では、同期コントローラ42によ 、フーリエ逆変換したデータを、図10のカム 誤差マップにより修正し、切削用バイト13の 出量に変換して、回転角と切削用バイト13 突出量との関係を表す突出量マップ(合成内 形状マップ)を生成する。

 ステップS18では、同期コントローラ42によ 、切削用バイト13の突出量マップに基づいて 、比例補間処理により、ボーリング加工する ための詳細な突出量マップを生成する。
 これは、図22(a)に示すように、突出量マッ の切削用バイト13の先端の軌跡をR1A~R4Aとす と、実際の切削用バイト13の軌跡Sは、螺旋 であり、この軌跡S同士の間隔は、軌跡R1A~R4A の間隔よりも狭くなるため、詳細な突出量マ ップが必要になるのである。

 具体的には、例えば、図22(b)に示すように 互いに上下に隣り合う軌跡R1A、R2Aの間に位 する軌跡S上の点S1の位置を求める。
 点S1を通る直線Vを引き、この直線Vと各軌跡 R1A、R2Aとの交点を点V1、V2とする。
 さらに、点V1と点V2との高さ方向の間隔をδZ 、点V1と点V2との水平方向の間隔をδRとし、 V2から点S1まで高さ方向の間隔をδzとし、点V 2から点S1までの水平方向の間隔をδrとして、 以下の式(9)に従って、点S1の位置を求める。

 δR:δr=δZ:δz   ・・・(9)

 ステップS19では、同期コントローラ42によ 、アーバ21の回転角度および加工ヘッド10の 退方向の位置に基づいて、記憶したマップ 従い、切削用バイト13の突出量を求める。
 ステップS20では、同期コントローラ42によ 、切削用バイト13の突出量に従って、アーバ 21とシャフト12、22との位相を調整しながら非 真円形加工する。
 ステップS21は、全気筒について加工が完了 たか否かを判定し、この判定がYESの場合は 了し、NOの場合はステップS14に戻る。

 本実施形態によれば、以下のような効果が る。
 (2)従来では、例えば、1度ステップのX-Yテー ブルでボアの形状を加工しようとすると、1 のボアの形状につき、360ラインのGコード命 が必要になる。
 しかしながら、本発明では、A0~A4、P1~P4の合 計9個のパラメータで1つのボアの形状を表現 きるので、従来に比べて、データ量を大幅 低減できるから、高速でボアをボーリング 工できる。
 また、高次のノイズを含む複雑な内径形状 ータの中から低次の周波数成分のみを抽出 て、この抽出した低次の周波数成分のみで 析内径形状パラメータを生成したので、高 のノイズを除去して非常にシャープなフィ タ効果を有するとともに、位相が崩れるの 抑制できる。よって、この分析内径形状パ メータに基づいて非真円形穴加工装置1を駆 動すると、振動を低減できるから、高精度で ワークを加工できる。

 (3)A0~A4、P1~P4を個別に編集することで、非 真円形穴加工装置1による加工形状を自由に 整できる。

 (4)測ピッチを加工ピッチよりも大きく設定 、測定ピッチで測定したボアの形状データ 基づいて、比例補間処理により、加工ピッ での突出量マップ(合成内径形状マップ)を 成した。よって、データ量をさらに低減で るうえに、加工にかかる時間や労力を削減 きる。
 例えば、エンジンのボア長が100~150mm程度で 加工ピッチを0.1mmとし測定ピッチを5mmとす と、加工ピッチでボアの形状を測定した場 に比べて、データ量を1/50にできる。

 (5)誤差パラメータ(δa n ,δp n )を用いて、分析内径形状パラメータ(A n ,P n )を補正したので、加工ヘッド10の機械的特性 を考慮して、ボーリング加工できる。

 なお、本発明は前記実施形態に限定され ものではなく、本発明の目的を達成できる 囲での変形、改良等は本発明に含まれるも である。