中子 偉夫 (())
YAMAMOTO, Kazunori (())
山本 和徳 (())
MACHII, Youichi (())
町井 洋一 (())
KUMASHIRO, Yasushi (())
日立化成工業株式会社 (〒49 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 Tokyo, 1630449, JP)
NAKAKO, Hideo (())
中子 偉夫 (())
YAMAMOTO, Kazunori (())
山本 和徳 (())
MACHII, Youichi (())
町井 洋一 (())
| 基板上に、酸化銅表面を有する銅系粒子を分散した分散液を用いて任意のパターンを形成する工程と、 前記パターン中の銅系粒子の酸化銅表面を原子状水素により還元して銅に戻し、還元されて生成した銅金属粒子同士を焼結する工程と、 を含むことを特徴とする銅配線パターン形成方法。 |
| 前記原子状水素が、水素あるいは水素を含有する化合物を、加熱された触媒体表面で分解して生じた原子状水素であることを特徴とする請求項1に記載の銅配線パターン形成方法。 |
| 前記任意のパターンを形成する工程において、インクジェット、スクリーン印刷、転写印刷、オフセット印刷、ジェットプリンティング法、ディスペンサ、カンマコータ、スリットコータ、ダイコータ、及びグラビアコータからなる群より選択されるいずれか1つによりパターンを形成することを特徴とする請求項1または2に記載の銅配線パターン形成方法。 |
| 前記分散液中の酸化銅表面を有する銅系粒子の数平均粒子径が1~100nmであること、 該酸化銅表面の組成が酸化第一銅、酸化第二銅、又はそれらの混合物からなること、及び 前記分散液がさらに表面処理剤を含有し、該表面処理剤の濃度が1重量(mass)%以下であること、を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の銅配線パターン形成方法。 |
| 前記銅系粒子において、酸化銅表面の組成と該酸化銅表面以外のコア部分の組成とが同一又は異なっていて、コア部分の組成が金属銅、酸化第一銅、酸化第二銅、又はそれらの混合物からなることを特徴とする請求項4に記載の銅配線パターン形成方法。 |
| 酸化銅表面を有する銅系粒子を分散した酸化銅粒子分散液であって、 前記酸化銅表面を有する銅系粒子の数平均一次粒子径が1~100nmであること、 前記酸化銅表面の組成が酸化第一銅、酸化第二銅、又はそれらの混合物からなること、及び さらに表面処理剤を含有し、該表面処理剤の濃度が1重量(mass)%以下であること、を特徴とする酸化銅粒子分散液。 |
| 前記銅系粒子において、酸化銅表面の組成と該酸化銅表面以外のコア部分の組成とが同一又は異なっていて、該コア部分の組成が金属銅、酸化第一銅、酸化第二銅、又はそれらの混合物からなることを特徴とする請求項6に記載の酸化銅粒子分散液。 |
本発明は、酸化銅表面を有するナノ粒子 用いた銅配線パターン形成方法及びそれに いる酸化銅粒子分散液に関する。
低エネルギー、低コスト、高スループット
オンデマンド生産などの優位点から印刷法
よる配線パターンの形成が有望視されてい
。この目的には、金属元素を含むインク・
ーストを用い印刷法によりパターンを形成
た後、印刷された配線パターンに金属伝導
を付与することにより実現される。
従来この目的には、フレーク状の銀あるい
銅を熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のバイン
に有機溶剤、硬化剤、触媒などと共に混合
たペーストが用いられてきた。この金属ペ
ストの使用方法は、対象物にディスペンサ
スクリーン印刷により塗布し、常温で乾燥
るか、あるいは150℃程度に加熱してバイン
樹脂を硬化し、導電性被膜とすることで行
れている。このようにして得られた導電性
膜の体積抵抗率は、製膜条件にもよるが、1
0 -6
~10 -7
ω・mの範囲であり、金属銀や銅の体積抵抗率
16×10 -9
ω・m,17×10 -9
ω・mに比べて、10~100倍の値となっており、金
属銀や銅の導電性にはとうてい及ばない値と
なっている。このような従来の銀・銅ペース
トからなる導電性被膜の導電性が低い理由は
、銀・銅ペーストから得られた導電性被膜内
では、金属粒子の一部のみが物理的に接触し
ており、接触点が少なく、さらに接触点での
接触抵抗があること、一部銀粒子の間にバイ
ンダが残存しており銀粒子の直接的な接触を
阻害していることによるものである。また、
従来の銀ペーストでは、銀粒子が粒径1~100μm
フレーク状であるため、原理的にフレーク
銀粒子の粒径以下の線幅の配線を印刷する
とは不可能である。また、配線の微細化や
ンクジェット法への適用からは、粒径が100n
m以下の粒子を用いたインクが求められてお
、これら点から従来の銀ペーストは微細な
線パターン形成には不適である。
これらの銀や銅ペーストの欠点を克服する のとして金属ナノ粒子を用いた配線パター 形成方法が検討されており、金あるいは銀 ノ粒子を用いる方法は確立されている(例え ば、特許文献1、2参照。)。具体的には、金あ るいは銀ナノ粒子を含む分散液を利用した極 めて微細な回路パターンの描画と、その後、 金属ナノ粒子相互の焼結を施すことにより、 得られる焼結体型配線層において、配線幅お よび配線間スペースが5~50μm、体積固有抵抗 が1×10 -8 ω・m以下の配線形成が可能となっている。し かしながら、金や銀といった貴金属ナノ粒子 を用いる際には、材料自体が高価であるため 、かかる超ファイン印刷用分散液の作製単価 も高くなり、汎用品として幅広く普及する上 での、大きな経済的障害となっている。さら に、銀ナノ粒子では、配線幅および配線間ス ペースが狭くなっていくにつれ、エレクトロ マイグレーションに起因する回路間の絶縁低 下という欠点が問題として浮上している。
微細配線形成用の金属ナノ粒子分散液と ては,エレクトロマイグレーションが少なく 、金や銀と比較して材料自体の単価も相当に 安価な銅の利用が期待されている。銅の粒子 は貴金属と比較して酸化されやすい性質を持 つため、表面処理剤には分散性の向上目的以 外に酸化防止の作用を持つものが用いられる 。このような目的には銅表面と相互作用する 置換基を有する高分子や長鎖アルキル基を有 する表面処理剤(例えば、特許文献3、4参照。 )が用いられている。
表1に、粒子表面を低分子表面処理剤によ り1分子層処理(単分子膜被覆)を行った場合の 理論的な処理剤量を示した。粒径が100nmの粒 では処理剤の占める割合は8体積%もの量に っている。さらに粒径の小さな粒子になれ 表面処理剤の割合は多くなり、特に銅の酸 防止性を持たせた表面処理などではこの計 で用いたものより大きな分子が用いられる ととなり、表面処理剤の占める割合はさら 大きなものとなる。この多量に含まれる表 処理剤を除くには多大なエネルギーが必要 なり200℃以下での焼結は難しいのが現状で る。しかも、十分に取り除くことのできな 表面処理剤や体積収縮によるクラックが原 となり、低温では銅粒子が低抵抗化しない いう課題がある。
ここで銅粒子は単一粒子径、真球とし、銅
密度8.96g/cm 3
、表面処理剤の分子量240g/mol、表面処理剤の
小被覆面積330m 2
/g、表面処理剤の密度1g/cm 3
として計算した。
本発明は、銅粒子の耐酸化、分散に必須 あった表面処理剤をほとんど用いずに、エ クトロマイグレーションが少なく、材料自 の単価が安価な銅粒子を用いて、クラック 発生を抑え、低抵抗の銅配線パターン形成 法と、それに用いる酸化銅粒子分散液を提 することを目的とする。
発明者らは上述の如き欠点を詳細に検討 た結果、銅粒子の耐酸化、分散に必須であ た表面処理剤が焼結温度の高温化、クラッ による断線や高抵抗化の原因であり、表面 理剤を使用しない方法を用いる必要がある の結論に達し、その方法を鋭意検討した結 、酸化銅表面を有する銅系粒子が分散剤な で分散できることを見出した。ただし、酸 銅粒子は絶縁体であり、配線パターン形成 に還元により金属銅へ戻す必要がある。特 、還元後の再酸化を防ぐために還元と同時 焼結する必要があり、これに適した還元方 を検討した結果、原子状水素による還元が 効であることを見出し、これらの組み合わ による新しい低抵抗導体パターン形成法を 出し本発明に至った。
(1)基板上に、酸化銅表面を有する銅系粒子を
分散した分散液を用いて任意のパターンを形
成する工程と、
前記パターン中の銅系粒子の酸化銅表面を
子状水素により還元して銅に戻し、還元さ
て生成した銅金属粒子同士を焼結する工程
、
を含むことを特徴とする銅配線パターン形成
方法。
ここで、本明細書において、前記「銅系粒
」とは、シェル部が酸化銅でコア部がそれ
外の材料からなる粒子、又は全体が酸化銅
一からなる粒子をいう。
(2)前記原子状水素が、水素あるいは水素を 含有する化合物を、加熱された触媒体表面で 分解して生じた原子状水素であることを特徴 とする(1)に記載の銅配線パターン形成方法。
(3)前記任意のパターンを形成する工程にお いて、インクジェット、スクリーン印刷、転 写印刷、オフセット印刷、ジェットプリンテ ィング法、ディスペンサ、カンマコータ、ス リットコータ、ダイコータ、及びグラビアコ ータからなる群より選択されるいずれか1つ よりパターンを形成することを特徴とする(1 )または(2)に記載の銅配線パターン形成方法
(4)前記分散液中の酸化銅表面を有する銅系粒
子の数平均粒子径が1~100nmであること、
該酸化銅表面の組成が酸化第一銅、酸化第
銅、又はそれらの混合物からなること、及
前記分散液がさらに表面処理剤を含有し、
表面処理剤の濃度が1重量(mass)%以下である
と、を特徴とする(1)から(3)のいずれかに記
の銅配線パターン形成方法。
(5)前記銅系粒子において、酸化銅表面の組 成とそれ以外のコア部分の組成とが同一又は 異なっていて、コア部分の組成が金属銅、酸 化第一銅、酸化第二銅、又はそれらの混合物 からなることを特徴とする(4)に記載の銅配線 パターン形成方法。
(6)酸化銅表面を有する銅系粒子を分散した酸
化銅粒子分散液であって、
前記酸化銅表面を有する銅系粒子の数平均
次粒子径が1~100nmであること、
前記酸化銅表面の組成が酸化第一銅、酸化
二銅、又はそれらの混合物からなること、
び
さらに表面処理剤を含有し、該表面処理剤
濃度が1重量(mass)%以下であること、を特徴
する酸化銅粒子分散液。
(7)前記銅系粒子において、酸化銅表面の組 成と酸化銅表面以外のコア部分の組成と同一 又は異なっていて、該コア部分の組成が金属 銅、酸化第一銅、酸化第二銅、又はそれらの 混合物からなることを特徴とする(6)に記載の 酸化銅粒子分散液。
本発明によれば、銅粒子の耐酸化、分散 必須であった表面処理剤をほとんど用いて ないため、焼成が行いやすく、クラックの 生が無く低抵抗のパターンを形成でき、従 の貴金属ペーストに比べ安価でエレクトロ イグレーションを抑制できる銅配線パター 形成方法、これに好適な酸化銅粒子分散液 提供することができる。
10 ホットワイヤー法原子状水素処理装置
12 ガス導入口
14 シャワーヘッド
16 排気口
18 基板保持部
20 温度調節機
22 触媒体
24 シャッター
30 基板
32 配線
本発明の銅配線パターン形成方法は、基 上に、酸化銅表面を有する銅系粒子を分散 た分散液を用いて任意のパターンを形成す 工程と、前記パターン中の銅系粒子の酸化 成分を原子状水素により還元し銅に戻し、 元されて生成した銅金属粒子同士を焼結す 工程と、を含むことを特徴とする。以下、 発明の銅配線パターン形成方法の各工程に いて説明する。
<基板上に任意のパターンを形成する工程&g
t;
本工程は、基板上に、酸化銅表面を有する
系粒子を分散した分散液を用いて任意のパ
ーンを形成する工程である。まず、基板に
いて説明する。
[基板]
本発明の銅配線パターン形成方法において
用される基板の材質として、具体的には、
リイミド、ポリエチレンナフタレート、ポ
エーテルスルホン、ポリエチレンテレフタ
ート、ポリアミドイミド、ポリエーテルエ
テルケトン、ポリカーボネート、液晶ポリ
ー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シア
ートエステル樹脂、繊維強化樹脂,無機粒子
充填樹脂、ポリオレフィン、ポリアミド、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリプロピレン、
架橋ポリビニル樹脂,ガラス,セラミックス等
挙げられる。
なお、本発明においては、還元・焼結の工
において、後述するホットワイヤーCVDを使
すれば高温での処理を要しないため、耐熱
が低い基板を使用することができるなど、
用する基板の制約が少ない。
[分散液]
本発明の銅配線パターン形成方法において
線パターンの形成に使用される分散液は、
化銅表面を有する銅系粒子を分散した分散
である。以下に、当該分散液の詳細につい
説明する。
(銅系粒子)
本発明において分散液に含まれる銅系粒子
,自重で速やかに沈降しない程度の粒子径で
あることが好ましく、この観点からは数平均
一次粒子径1~500nmのものがよい。また、この
子径は配線の描画方法や配線幅によっても
限される。インクジェット印刷を用いる場
にはノズルを詰まらせないよう100nm以下の粒
子径が必要である。また、目標とする配線幅
あるいは配線間スペースに対して、それ以下
の粒子径であることも必要である。以上より
、具体的には、本発明に係る銅系粒子は。数
平均一次粒子径1~100nmであることが好ましく
5~80nmであることがより好ましく、10~50nmであ
ことがさらに好ましい。
本発明において用いる銅系粒子は酸化銅表
を有するが、該酸化銅表面の組成は酸化第
銅、酸化第二銅、又はそれらの混合物から
ることが好ましい。これは以下の理由によ
。すなわち、金属の表面に露出している金
元素はその表面側で金属結合が断ち切られ
状態にあり、エネルギー的に高い状態にあ
。そのため金属の表面は高い表面エネルギ
を有し、金属表面を有する粒子は安定に分
できず凝集する。特に比表面積の大きなナ
粒子では顕著である。一方、絶縁体である
化第二銅を表面に有する場合には、金属粒
と比較して表面エネルギーが小さく分散し
すいため、少量の分散剤で分散が可能であ
、分散媒や粒子を選べば分散剤無しでも分
が可能である。
また、本発明で用いているHW-CVDによる原子
水素は還元能が高く低温で酸化銅を銅に還
することができ、酸化銅粒子や表面が酸化
であるコアシェル粒子を用いることができ
銅粒子表面に酸化防止を目的とした保護剤
付ける必要は無い。
一方、銅系粒子において、酸化銅表面の 成と該酸化銅表面以外のコア部の組成は同 でも異なっていてもよく、コア部分の組成 、金属銅、酸化第一銅、酸化第二銅、又は れらの混合物からなることが好ましい。
前記粒子を含有する分散液を調製する際 用いる分散媒としては、例えば、アセトン メチルエチルケトン、γ-ブチロラクトン、 クロヘキサノンなどのケトン系溶剤、ジメ ルアセトアミド、N-メチルピロリドン、プ ピレングリコールモノエチルエーテルなど 極性溶剤やトルエン、テトラデカンなどの 化水素系溶剤を用いることができる。
また、分散液の調製に当たり表面処理剤 使用することもできる。ただし、表面処理 の使用により既述の弊害があるため、その 用は最小限度とすることが好ましく、具体 には、1重量%未満であることが好ましく、0. 5重量%未満であることがより好ましく、場合 よっては全く使用しなくてもよい。その他 分散剤も表面処理剤と同様であり、焼結の げとなるなら可能な限り少量の使用とする とが好ましい。
前記銅系粒子の分散は、超音波分散機、 ーズミルなどのメディア分散機,ホモミキサ ーやシルバーソン攪拌機などのキャビテーシ ョン攪拌装置,アルテマイザーなどの対向衝 法,クレアSS5などの超薄膜高速回転式分散機, 自転公転式ミキサなどを用いて行うことがで きる。
前記分散液中の前記粒子の濃度は、1~70重 量%とすることが好ましく、5~60重量%とするこ とがより好ましく、10~50重量%とすることがさ らに好ましい。
[任意の配線パターンの形成]
前記分散液を用い、基板上に任意の配線パ
ーンを形成する手法としては、従来からイ
クを塗布するのに用いられている印刷ある
は塗工を利用することができる。配線パタ
ンを描画するには、前記塗布液を用い、イ
クジェット、スクリーン印刷、転写印刷、
フセット印刷、ジェットプリンティング法
ディスペンサ、カンマコータ、スリットコ
タ、ダイコータ、インクジェットコータ及
グラビアコータからなる群より選択される
ずれかを用いることができる。
前記塗布液を用い、配線パターンの形成 終えた後、分散媒の揮発性にあわせた温度 乾燥を行う。この際、本発明に係る銅系粒 は、表面が酸化銅であるため金属銅粒子の うに酸素を除いた雰囲気で乾燥する必要は い。
[原子状水素による還元~焼結]
銅系粒子で配線パターンの形成をした基板
乾燥後した後、該基板に対し、原子状水素
より還元処理を行う。原子状水素を発生さ
る手法としては、水素あるいは水素を含有
る化合物を、加熱された触媒体表面で分解
て生成させる手法、つまりホットワイヤーC
VD法(触媒化学気相成長法)が挙げられる。以
に、ホットワイヤーCVD法による手法を例と
て説明する。
図2は、ホットワイヤー法原子状水素処理 装置10のチャンバー内部を模式的に示す図で る。ホットワイヤー法原子状水素処理装置1 0は、外部からのガスをチャンバー内部に導 ガス導入口12、ガス導入口12から導入された スを内部に拡散するためのシャワーヘッド1 4、外部の減圧ポンプに接続された排気口16、 還元に供する基板30を保持する基板保持部18 基板保持部18の温度を調節する温度調節機20 配線32を介して外部の電源に接続され、通 により発熱する触媒体22、及び触媒体22と基 30との間に位置し、触媒体22から発生する輻 射熱を遮蔽するシャッター24を有する。
配線パターン形成後の基板を還元・焼結す に際し、基板保持部18に基板30をセットした 後、装置内を1×10 -3 Pa以下に減圧し系内の空気を排気する。次い 、ガス導入口12より水素、アンモニア、ヒ ラジンなどの水素を含んだ原料ガスをチャ バー内のガスを拡散させるためのシャワー ッド14に送り込む。シャワーヘッド14と基板3 0との間に位置する触媒体22に通電し高温に加 熱することで、原料ガスは触媒体22の触媒作 により分解され原子状水素が生成する。こ 原子状水素が基板30の配線パターンに到達 ると、配線パターン内の酸化銅粒子は還元 れ、焼結が進行する。なお、高温に加熱さ た触媒体22と基板30との間にはガスを遮断し い隙間のあるシャッター24により、基板30は 触媒体22からの輻射熱を直接受けない。この 理の間、基板30の温度は、触媒体22からの輻 射熱を直接受けたり、ホルダー18を加熱した しなければ50℃以下で推移するが、このよ な低温でも還元と同時に、還元した銅粒子 の焼結が進行する。パターン形成に用いた 化銅粒子は表面処理剤を含まないため、原 状水素処理による処理時の体積収縮が最低 に抑えられ結果として処理された銅パター は高い導電性を示す。また、原子状水素処 時の基板温度が50℃以下と非常に低いため、 プラスチック基板であっても処理に伴う基板 の変形や変色は最低限に抑えられる。
原子状水素を生成するための水素を含有 る化合物としては、上述のアンモニア、ヒ ラジンの他、メタンガス、を用いることが き、中でも、アンモニア、ヒドラジン、が ましい。
また、水素又は上記化合物から原子状水素
発生させるために用いる触媒体としては、
ングステンの他、モリブデンを用いること
できる。
このような触媒体は、上述のようなワイヤ
状にする他、円筒状、板状、綿状、の形状
することができる。
上記処理に当たり、触媒体を加熱するが、
該加熱温度としては、800~3300℃とすること
好ましく、1000~2500℃とすることがより好ま
く、1200~2000℃とすることがさらに好ましい
上述のようなタングステンワイヤーであれ
、通電することで発熱させることができる
上述の通り、焼結は還元と同時に進行す ため、配線パターン形成後の基板に対して 結を目的とする加熱は不要である。
以上の本発明の銅配線パターン形成方法 より、クラックの発生を抑え、低抵抗の銅 体配線が製造される。
<酸化銅粒子分散液>
本発明の酸化銅粒子分散液は、酸化銅表面
有する銅系粒子を分散した酸化銅粒子分散
であって、前記酸化銅表面を有する銅系粒
の数平均一次粒子径が1~100nmであること、前
記酸化銅表面の組成が酸化第一銅、酸化第二
銅、又はそれらの混合物からなること、及び
さらに表面処理剤を含有し、該表面処理剤の
濃度が1重量(mass)%以下であること、を特徴と
る。
また、前記銅系粒子において、酸化銅表面
組成と該酸化銅表面以外のコア部部の組成
同一でも異なっていてもよく、コア部分の
成は、金属銅、酸化第一銅、酸化第二銅、
はそれらの混合物からなることが好ましい
本発明の酸化銅粒子分散液は、既述の本 明の銅配線パターン形成方法に好適に使用 れるものであり、本発明の銅配線パターン 成方法と相まって、クラックの発生を抑え 低抵抗の銅導体配線を製造することができ 。詳細な内容は、本発明の銅配線パターン 成方法における分散液の説明と同じである め説明は省略する。
以下に実施例により本発明を具体的に説 するが、本発明は以下の実施例に限定され ことはない。
[実施例1]
(酸化銅分散液の調製)
数平均一次粒子径50nmの酸化銅粒子(酸化第
銅、製品名:ナノテックCuO,シーアイ化成株式
会社製)をγ-ブチロラクトンに10重量%加え、20
分間超音波を照射して酸化銅分散液を得た。
なお、当該分散液には表面処理剤は添加して
いない。
(酸化銅粒子塗布基板の作製)
この分散液を図1に示す銅箔パターン(図1の
ッチング部分)を有するポリイミド基板(商
名:MCF5000I,日立化成工業株式会社製)10上にギ
ップ150μmのアプリケータを用いて塗布し、1
00℃のホットプレート上で20分乾燥し、再度
塗布と乾燥を繰り返して、酸化銅粒子塗布
板を得た。
(原子状水素による還元~焼結)
得られた酸化銅粒子塗布基板を図2のような
構造のホットワイヤー法原子状水素処理装置
にセットし、水素50ml/min、タングステンワイ
ー温度1500℃、圧力4Pa、ステージ温度(基板
持部の温度)40℃の条件で20分間処理を行い、
タングステンワイヤーへの通電と水素を止め
て10分間冷却した後常圧に戻して処理された
子塗布基板を取り出した。すると、図3に示
すように、処理前は黒色であった粒子塗布物
は、処理後赤銅色となった。図3は、酸化銅
子塗布基板の表面を撮影した写真であり、(A
)は還元前、(B)は還元後を示す。また、図3(B)
おいて、符号50は還元された部分を示し、
号52は治具の接触により還元を受けなかった
部分を示す。
図4は、処理後(還元後)の顕微鏡写真を示し
図4から、この処理された粒子塗布物は、ヒ
ビの無い均質な膜であったことが分かる。処
理後の塗布膜をFIBにより切削加工し断面をSIM
観察した結果膜厚は2μmであった。処理後の
子塗布基板において図1の同心円状の電極間
抵抗をテスター(CD800a,三和電気計器株式会
)にて測ったところ、電極間の距離が1mmと2mm
おいてそれぞれ、0.0ω、0.1ωであった。なお
還元前の測定では、電極間の抵抗は、いずれ
も測定限界以上、すなわち導通はなかった。
[実施例2]
(銅粒子分散液の調製)
アセトン中に酸化第二銅試薬(関東化学製)
入れて攪拌しながら波長1064nmのUV-YAGレーザ
を10Hzで30分間照射した。その結果生じた黒
の液体を12000rpmで10分間遠心分離して粗粒を
殿として除き、数平均一次粒子径100nmの表
が酸化銅で被覆された銅粒子分散液を得た
(酸化銅被覆銅粒子塗布基板の作製)
得られた分散液を濃縮して5重量%の濃縮液
作製し図1の銅箔パターンを有するポリイミ
基板(商品名:MCF5000I、日立化成工業株式会社
製)上にギャップ150μmのアプリケータを用い
塗布し、窒素雰囲気下100℃のホットプレー
上で10分乾燥し、この塗布と乾燥を7回繰り
して、酸化銅被服銅粒子の塗布基板を得た
(原子状水素による還元~焼結)
得られた銅粒子塗布基板を実施例1と同様の
方法でホットワイヤー法原子状水素処理装置
により処理した結果、処理前は黒色であった
粒子塗布物は銅色となった(図5)。図5は、酸
銅粒子塗布基板の表面を撮影した写真であ
、(A)は還元前、(B)は還元後を示す。また、
5(B)において、符号50は還元された部分を示
、符号52は治具の接触により還元を受けなか
った部分を示す。処理後の塗布膜をFIBにより
切削加工し断面をSIM観察した結果膜厚は2μm
あった。処理後の粒子塗布基板において図1
同心円状の電極間の抵抗を4探針法微小抵抗
測定装置(Loresta MCP-T610,三菱化学株式会社製)
て測ったところ、電極間の距離が1mmと2mmに
いてそれぞれ9.6×10 -3
ω、3.6×10 -2
ωで、体積抵抗を換算すると2.4×10 -8
ω・m、9.1×10 -8
ω・mであった。なお還元前の測定では、電極
間の抵抗はいずれも測定限界以上、すなわち
導通はなかった。
[実施例3]
実施例2で用いた銅ナノ粒子の12重量%溶液を
インクジェット印刷装置にて印刷を行い、イ
ンクジェット印刷により銅ナノ粒子塗布膜を
矩形にパターンニングした試料を得た。図6(A
)は、得られた試料の表面を撮影した写真で
り、同図中、符号54は銅箔による電極を示し
、符号56はインクジェット印刷した銅ナノ粒
塗布膜を示す。このインクジェット印刷法
より作製された銅粒子塗布基板を実施例1と
同様の方法でホットワイヤー法原子状水素処
理装置により処理した結果、処理前は黒色で
あった粒子塗布物は銅色となった。図6(B)は
処理後(還元後)の試料の表面を撮影した写真
である。処理後の塗布膜をFIBにより切削加工
し断面をSIM観察した結果膜厚は3μmであった
処理後の粒子塗布基板において銅箔電極間(
極間距離:5mm)の抵抗をテスター(CD800a,三和電
気計器株式会社)にて測ったところ、3.8ω(体
抵抗5×10 -6
ω・m)であった。なお還元前の測定では、電
間の抵抗はいずれも測定限界以上、すなわ
導通はなかった。
[比較例1]
表面処理(酸化防止処理)剤を有し、数平均
次粒子径が3nm以下の銅粒子(Cu1T、アルバック
株式会社)30重量%トルエン分散液を実施例1と
様の基板上にギャップ100μmのアプリケータ
用いて塗布し、窒素気流下100℃のホットプ
ート上で5分乾燥し、再度、塗布と乾燥を繰
り返して、銅粒子塗布基板を得た。図7(A)は
得られた銅粒子塗布基板の表面を撮影した
真である。この銅粒子塗布基板を実施例1と
一条件でホットワイヤー法原子状水素処理
置による処理を行った。処理前は黒色であ
た粒子塗布物は(図7(A))、処理後に薄片状の
がれやすい銅光沢物へと変化した(図7(B))。
7(B)において、符号50は還元された部分を示
、符号52は治具の接触により還元を受けな
った部分を示す。
図8は、処理後(還元後)の顕微鏡写真を示し
顕微鏡観察において処理後の粒子塗布物は
大小のクラックが入っていたことが分かる
還元前、還元後とも電極間の抵抗はいずれ
測定限界以上で導通はなかった。なお、本
討で用いた表面処理剤を有する銅粒子分散
を真空乾燥機により30℃、5時間乾燥させた
子の炭素分測定を行ったところ21.25 mass%の
素を検出した。表面処理剤の種類は不明だ
検出された炭素が表面処理剤のメチレン基
来であると仮定して計算すると,金属銅に対
し38mass%以上の表面処理剤を含んでいた。
[比較例2]
実施例2で用いた酸化銅被服銅粒子の塗布基
を常圧水素気流中で200度に加熱して,1時間処
理を行った。処理の結果,黒色であった酸化
被服銅粒子の塗布物は,こげ茶色に変色した
還元前,還元後とも電極間の抵抗はいずれも
測定限界以上で導通はなかった。
以上の実施例1~3、及び比較例1の結果を下 記表2に示す。
表2より、実施例1~3においては、クラック の発生がなく、低抵抗の銅導体配線が得られ た。これに対し、比較例1においては、クラ クが発生した上に、導通がなかった。
