瓦井 久勝 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
FUJITA, Yoji (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
藤田 洋司 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
TANIMURA, Junji (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
三菱電機株式会社 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 Tokyo, 1008310, JP)
KAWARAI, Hisakatsu (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
瓦井 久勝 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
FUJITA, Yoji (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
藤田 洋司 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
| 絶縁体と前記絶縁体を挟んで配置される銅部品とが硫黄化合物を含有する電気絶縁油中に浸漬された油入電気機器の絶縁油診断方法であって、前記電気絶縁油に絶縁体のみを浸漬して前記絶縁体に銅成分を析出させるステップと、前記絶縁体に析出した銅を定量してその定量結果をもとに電気絶縁油の診断するステップとを有する油入電気機器の電気絶縁油診断方法。 |
| 絶縁体と前記絶縁体を挟んで配置される銅部品とが硫黄化合物を含有する電気絶縁油中に浸漬された油入電気機器の絶縁油診断方法であって、前記電気絶縁油に絶縁体と銅とを隔離して浸漬して前記絶縁体に銅成分を析出させるステップと、前記絶縁体に析出した銅を定量してその定量結果をもとに電気絶縁油の診断するステップとを有する油入電気機器の電気絶縁油診断方法。 |
| 銅成分を析出させるステップは、不活性ガスの雰囲気下で前記絶縁体を浸漬した電気絶縁油を加熱することを含む請求項1または2に記載の油入電気機器の電気絶縁油診断方法。 |
本発明は、変圧器など、複数の銅部品と の間に挟まれた絶縁体が電気絶縁油中に浸 された油入電気機器の電気絶縁油の良否を 断する方法に関する。
変圧器など、銅製の巻き線の間や複数の 部品の間に挟まれた絶縁体が電気絶縁油中 浸漬された油入電気機器において、機器中 銅部品と電気絶縁油中の硫黄成分が反応し 絶縁体表面に硫化銅が析出して絶縁体の絶 性能が損なわれる現象が知られている。し しながら、硫化銅の生成メカニズムの詳細 わかっていない。このため、現状では硫化 食が発生しにくい電気絶縁油の選定や硫黄 合物の除去技術の開発がなされている。
このような電気絶縁油に対して、たとえ 、下記の日本特許文献1では一定量の電気絶 縁油と所定の表面積を有する銅板とを容器に 封入して、所定の温度で所定の時間加熱した 後、電気絶縁油中に含まれる油中溶解銅及び 硫酸イオンの含有率を測定し、それぞれの含 有率の和により電気絶縁油の硫化腐食性を診 断している。
また、下記の日本特許文献2では、電気絶 縁油中の硫黄化合物の除去するために、電気 機器に注入する電気絶縁油を注入前に収容す る容器と、この容器内に収容され電気絶縁油 と接触して電気絶縁油中に含まれる硫黄化合 物と反応し、硫黄化合物を表面に捕捉して除 去する銅または銅化合物あるいは銅合金とを 備えた構成とする。
また、下記の非特許文献1では、絶縁紙に 絶縁低下を引き起こす硫化銅の析出が生じる か否かを診断する試験方法として、絶縁紙を 巻いた銅と電気絶縁油を入れたガラス容器を 高温保存した後、絶縁紙への硫化銅の析出量 を評価している。
硫化銅による絶縁不良は、絶縁体上に析 する硫化銅によって絶縁体を挟んで配置さ た銅部品間の電気抵抗が低下することによ 生じると考えられる。つまり、銅部品と直 接触していない絶縁体上に析出した硫化銅 より絶縁低下が生じる。絶縁体上に析出す 硫化銅が多いほど絶縁不良は生じやすい。 の硫化銅は電気絶縁油中に溶解した銅(以下 、油中銅)が絶縁油中の硫黄とともに絶縁紙 に硫化銅として析出したものと考えられる 電気絶縁油の硫黄化合物、油中に溶出した が多いほど硫化銅の生成が多いと考えられ が、硫化銅の析出の実験を進めていくうち 、油中溶解銅や硫黄化合物の量と絶縁体上 析出する硫化銅の量との関係に相関がない 合があることがわかってきた。
引用文献1では、銅部材の硫化の進行状況 を診断する方法である。電気絶縁油の溶解銅 量は銅部材の硫化の進行状況を診断するのに 有効な指標の1つと考えられるが、絶縁体表 の硫化銅析出を診断する方法では無い。
そこで、絶縁体上に析出した硫化銅の量 検出する方法が望ましいが、非特許文献1の ように絶縁紙が銅板に巻かれていると、銅板 が硫化した場合、銅板と直接接触している絶 縁紙上には、銅板表面に生成した硫化銅が析 出する可能性が高い。前述のように絶縁低下 を引き起こすのは、銅部品と直接接触してい ない絶縁体に析出する硫化銅であるため、非 特許文献1の方法によれば、銅板表面に析出 る硫化銅の量の影響を受けてしまう。
そこで、本発明は、絶縁体と前記絶縁体 挟んで配置される銅部品とが電気絶縁油中 浸漬された油入電気機器において、硫化銅 よる絶縁不良を生じる電気絶縁油であるか うかを精度よく診断する方法を提供するこ を目的とする。
本発明の油入電気機器の電気絶縁油診断 法は、絶縁体と絶縁体を挟んで配置される 部品とが硫黄化合物を含有する電気絶縁油 に浸漬された油入電気機器の絶縁油診断方 であって、電気絶縁油に絶縁体のみを浸漬 て前記絶縁体に銅成分を析出させるステッ と、絶縁体に析出した銅を定量してその定 結果をもとに電気絶縁油の診断するステッ とを有する油入電気機器の電気絶縁油診断 法とした。
本発明の油入電気機器の電気絶縁油診断 法によれば、電気絶縁油に絶縁体のみを浸 して前記絶縁体に銅成分を析出させるステ プと絶縁体に析出した銅を定量してその定 結果をもとに電気絶縁油の診断するステッ とを有し、銅部品と接触していない絶縁体 析出する銅量を定量するので、その結果か 硫化銅による絶縁不良を生じる電気絶縁油 あるかどうかを精度よく診断することがで る。
1 容器、2 蓋、3 電気絶縁油、4 絶縁紙、 5 気相空間、6 不活性ガス、7 流量コントロ ーラ、8 ガス流入口、9 ガス流出口、11 バ ブ、12 銅板
<実施の形態1.>
本実施の形態1の電気絶縁油診断方法は、絶
縁体と絶縁体を挟んで配置される銅部品とが
硫黄化合物を含有する電気絶縁油中に浸漬さ
れた油入電気機器の絶縁油診断方法に関する
ものである。
図1は本実施の形態1の油入電気機器の電 絶縁油診断方法に用いた器具断面の概略図 ある。電気絶縁油と反応しない容器1は蓋2に より密閉される。蓋2の2か所の貫通穴にはガ 流入口8およびガス流出口9となるガス管が し込まれている。
まず、この容器1内には電気絶縁油3が入 られ、さらにその電気絶縁油3に絶縁紙4が浸 漬される。ここで電気絶縁油3は、既存の油 電気機器中の電気絶縁油の診断を行う場合 その油入電気機器から抜き取ったものを用 るとよい。絶縁紙4は、銅が存在していない 縁体で、たとえばクラフト紙などを用いる 絶縁体として絶縁紙を用いる油入電気機器 の電気絶縁油の診断を行うためには、でき ばその油入電気機器で用いられる絶縁紙と 等の絶縁紙で未使用のものを用いるとよい
次に、容器1は蓋2により密閉され、不活 ガス6がガス流入口8から容器1内に導入され ガス流出口9より排出される。これにより蓋2 と電気絶縁油3の上面との間の容器内の気相 間5は不活性ガスで満たされる。さらに、こ 容器1を80℃~170℃の温度範囲で所定の時間加 熱する。不活性ガス6の導入と排出は加熱中 行うとよい。不活性ガスとしては窒素ガス アルゴンガスを用いるとよい。つまり電気 縁油3は不活性ガス6の雰囲気下で加熱する。
所定の時間の加熱後に、容器1より絶縁紙 4を取り出す。この絶縁紙4を適量の希硝酸に し加熱して絶縁紙4に析出した硫化銅を溶解 する。放冷後にこの酸溶液を誘導結合プラズ マ発光分析法により分析して溶液中の銅の濃 度を算出する。さらにこの濃度から絶縁紙4 析出した銅の単位面積当たりの質量を算出 る。この銅の質量は硫化銅の質量に比例す ので、単位面積当たり析出した銅の質量が 定以上である場合に電気絶縁油は硫化銅が 出しやすいので異常と診断する。なお、絶 紙4に析出した銅の定量方法は、原子吸光分 法など他の方法を用いてもよい。
上記のように、本実施の形態1の電気絶縁 油診断方法は、電気絶縁油に銅が存在してい ない絶縁体を浸漬してその絶縁体に銅成分を 析出させるステップと浸漬後の絶縁体に析出 した銅を定量してその定量結果をもとに電気 絶縁油の診断するステップとを有し、銅部品 と直接接触していない絶縁体に析出する銅量 を測定するので、その結果から硫化銅による 絶縁不良を生じる電気絶縁油であるかどうか を精度よく診断することができる。
なお、上記の手順では、銅成分を析出さ るステップは、不活性ガスの雰囲気下で絶 体を浸漬した電気絶縁油を加熱することを している。容器1中への不活性ガスの導入は 、電気絶縁油3中に溶け込んだ酸素ガスを追 出す効果がある。電気絶縁油3は酸素ガスの 在によってスラッジ化しやすく、このスラ ジに硫化銅が析出してしまうと絶縁紙4に析 出する銅の量が不正確になる。従って加熱処 理を不活性ガスの雰囲気下で行うことで絶縁 紙に析出した銅の定量がより正確となる。
また、容器1を加熱するステップは、温度 が高いほど絶縁紙への硫化銅の析出が速くな る傾向が見られたことに基づき、絶縁紙への 硫化銅の析出を促進するために行われる。こ れにより診断を短時間で行うことができる。 ただし、温度を上げすぎると電気絶縁油中の 揮発成分が抜けるなど、油の成分が変化する 問題が生じるので上限を170℃とするとよい。
以下では、さらに具体的な実験例を説明 る。まず、硫黄と銅とを含有するA~Dの4種類 の電気絶縁油を用意した。これらの電気絶縁 油に関して硫黄と銅の含有量をあらかじめ実 験開始前に分析した。電気絶縁油中の硫黄含 有量は、燃焼装置を用いて電気絶縁油を燃焼 させた後に燃焼ガスを捕集液(過酸化水素水) 吹き込んで硫酸イオンとし、硫酸イオンを 量して硫黄量を求めた。また、油中銅量は 電気絶縁油に有機溶媒を加えて希釈した後 プラズマ発光分光分析装置を用いて定量し 。
図1で示した器具を4個用意して、ガラス の容器1のそれぞれに各電気絶縁油を50立方cm ずつ入れ、さらに各油中に縦10mm横20mmのサイ の絶縁紙4であるクラフト紙を浸漬した。次 いで、流量コントローラ7を介して窒素ガス 毎分100立方cmの流量で容器1の気相空間5に流 ながら、容器1を120℃で24時間保持した。そ 後、各電気絶縁油に浸漬したクラフト紙を り出し、絶縁紙4に析出した硫化銅を希硝酸 に溶解して、絶縁紙4に析出した銅の量をプ ズマ発光分光分析装置を用いて定量した。
図2は本実施の形態1の油入電気機器の電 絶縁油診断方法の測定結果を示す表である なお、図の表では油中の硫黄含有量と銅含 量は油の質量に対する硫黄の質量で質量ppm 絶縁紙4に析出した銅量は絶縁紙4の面積1平 cmあたりに析出した銅の質量μgで示した。電 気絶縁油Aは硫黄含有量160質量ppm、油中銅含 量2.3ppmに対して絶縁紙4に析出した銅量は1.7 g/平方cmであった。電気絶縁油Bは硫黄含有量 270質量ppm、油中銅含有量2.1ppmに対して絶縁紙 4に析出した銅量は1.4μg/平方cmであった。電 絶縁油Cは硫黄含有量120質量ppm、油中銅含有 0.7ppmに対して絶縁紙4に析出した銅量は測定 方法の検出限界の0.15μg/平方cm以下であった 電気絶縁油Dは硫黄含有量240質量ppm、油中銅 有量1.9ppmに対して絶縁紙4に析出した銅量は 測定方法の検出限界の0.15μg/平方cm以下であ た。なお、これらの電気絶縁油に浸漬させ 後の絶縁紙4をX線光電子分光法を用いて銅の 存在状態を調べ、絶縁紙4上に析出した銅が 化銅によるものであることを確認している
以上の結果から、油中硫黄含有量、油中 含有量ともに他の電気絶縁油に比べて大幅 少ない電気絶縁油Cでは絶縁紙4に析出した 量が少ないことは妥当な結果と考えられる 油中硫黄含有量が最も多い電気絶縁油B、油 銅含有量が最も多い電気絶縁油Aは絶縁紙4 析出した銅量がそれぞれ1.4μg/平方cm、1.7μg/ 方cmと銅が検出されなかった電気絶縁油Cに べ、多量の銅が析出していたことも妥当な 果と考えられる。しかしながら、電気絶縁 Dは油中硫黄含有量や油中銅含有量が電気絶 縁油Bと同程度に多いにもかかわらず、絶縁 4に析出した銅量は検出限界以下であり、こ ことは油中硫黄含有量や油中銅含有量と絶 紙上の硫化銅析出量とは相関が低いことを している。
以上の結果から、油中硫黄含有量や油中 含有量を測定するだけでその電気絶縁油が 縁紙上に硫化銅を析出しやすいかどうかを 断することは正確でない場合があることが かった。本実施の形態1では絶縁紙に析出す る銅量を直接定量するので精度の高い診断が 可能となる。また、絶縁紙は銅に接しない状 態で電気絶縁油に浸漬されるので、銅表面に 析出する硫化銅が絶縁紙に付着することがな く、絶縁紙に析出する銅量をより正確に定量 でき、結果として精度の高い診断が可能とな る。
なお、本実施の形態1では絶縁体としてク ラフト紙のような絶縁紙を用いたが、絶縁紙 以外の絶縁材料、例えばアルミナやマイカな どのセラミックス、エポキシ樹脂などの耐熱 樹脂を用いても良い。特に油中電気機器がこ れらの絶縁体を用いている場合には、同等の 材料の絶縁体であって、銅が存在していない 絶縁体を用いて、上記と同様な手順で絶縁体 に析出する銅量を定量し、その量から電気絶 縁油の診断を行えばよい。
また、図3および図4は本実施の形態1の油 電気機器の電気絶縁油診断方法に用いる器 断面の概略図であり、図1の器具を変形した ものである。図3ではガス流出口9のガス管の 端が電気絶縁油3まで導入され、その先端か らガスの泡10が出るようにしている。このよ に不活性ガスを電気絶縁油に吹き込みなが 高温保持のステップを実施する。電気絶縁 に含まれた酸素ガスなどを効率よく油中か 追い出せるので、酸素ガスの影響が減り診 精度が高くなる。また、図4の器具はガス流 入口8とガス流出口9とのそれぞれにバルブ11 設けたものである。バルブ11を開けた状態で 不活性ガスを通じ、気相空間5は不活性ガス 置換後に両バルブ11を閉じて高温保持のステ ップを実施する。高温保持中にガスを流す必 要がなく、簡略な診断方法となる。
<実施の形態2.>
上記の実施の形態1の電気絶縁油診断方法は
、銅を油中に含有する電気絶縁油に関する診
断方法であったが、本実施の形態2の電気絶
油診断方法は、未使用の電気絶縁油に関し
も診断可能な方法である。実施の形態1では
ず、電気絶縁油に絶縁体を浸漬してその絶
体に銅成分を析出させるステップとしたが
本実施の形態2ではそのステップを電気絶縁
油中に銅と絶縁体とを隔離して浸漬してその
絶縁体に銅成分を析出させるステップとした
点で異なる。
図5は本実施の形態2の油入電気機器の電 絶縁油診断方法に用いる器具断面の概略図 ある。上記の実施の形態1の図4と同様な器具 である。図のように電気絶縁油中3に銅12と銅 が付着していない絶縁体4とを隔離して浸漬 れる。この電気絶縁油中3を加熱するステッ 、その後に浸漬後の絶縁体に析出した銅を 量するステップは同様である。
以下では、その電気絶縁油診断方法を用い 具体的な実験例について説明する。ガラス の容器1に50立方cmの診断対象の電気絶縁油3 短辺10長辺20mmサイズのクラフト紙である絶 紙4および表面積12000平方mmの銅板12を浸漬さ せた。電気絶縁油3に中に浸漬する際に絶縁 4と銅板12とは離した状態で設置した。実験 使用した電気絶縁油3は、実施の形態1と同じ 電気絶縁油BとDとであり、それぞれ未使用の を含有しないものを用いた。電気絶縁油Bと 電気絶縁油Dおよびそれぞれの試験油に絶縁 4を浸漬させた容器1を準備し、流量コントロ ーラ7を介して窒素ガス6を毎分100立方cmの流 で容器の気相部に流しながら、容器1を高温 存(120℃で24時間保持)した。その後、絶縁紙 4を取り出し、絶縁紙4に析出した銅の量を定 した。その結果、電気絶縁油Bに浸漬させた 絶縁紙4に析出した銅量は1.4μg/cm 2 、電気絶縁油Dに浸漬させた絶縁紙4に析出し 銅量は≦0.15μg/cm 2 (検出限界以下)であった。これより、絶縁油B は絶縁紙4に硫化銅を析出させやすい油であ 、絶縁油Dは絶縁紙4に硫化銅を析出させる可 能性の低い油であることが判断できる。
上記のように電気絶縁油を診断するので 未使用の電気絶縁油であっても硫化銅を析 させやすい油であるかどうかを診断するこ ができる。また、銅板と絶縁体とを隔離し 状態で電気絶縁油に浸漬後に、その絶縁体 析出した銅量を定量し、その値から電気絶 油を診断するので絶縁体に銅板表面に析出 た硫化銅が付着せず、精度の高い診断が可 となる。
また、上記では銅を含有しない未使用の 気絶縁油を診断したが、上記の方法を既存 油中電気機器から抽出した銅を含有する電 絶縁油の診断に用いてもよい。
また、絶縁体として絶縁紙以外に、例え アルミナやマイカなどのセラミックス、エ キシ樹脂などの他の絶縁材料を用いてもよ 。また、電気絶縁油に絶縁体と銅とを浸漬 せる器具として、例えば、実施の形態1の図 4と同様の器具を用いてもよい。図6は本実施 形態1の油入電気機器の電気絶縁油診断方法 に用いる器具断面の概略図であり、図5の器 を変形したものである。バルブ11によって容 器内の気相空間5に不活性ガスを閉じ込めで るので、高温保持中にガスを流す必要がな 簡略な診断方法が可能となる。
以上のように、本発明の油入電気機器の 気絶縁油診断方法は、変圧器など、銅部品 その間に挟まれた絶縁体が電気絶縁油中に 漬された油入電気機器の電気絶縁油の良否 診断する方法として有用である。
Next Patent: OPTICAL FIBER CURRENT SENSOR AND CURRENT MEASURING METHOD
