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Title:
METHOD FOR JACKETING BOOK AND DEVICE FOR STICKING BOOK COVER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001808
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a method for jacketing a book and a device for sticking an adhesive film and a book cover in which finish with good appearance can be attained efficiently in order to satisfy the request of speedup and mass production as the demand for protecting a book by covering a book cover with a transparent adhesive film in order to prevent contamination or damage of the book in a library or a school increases. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The method for jacketing a book comprises a step for arranging a plurality of sheets of book covers on a long release liner, a step for coating the book cover with a transparent or translucentsynthetic resin adhesive film and pressing them while holding between two rotating rolls, a step for cutting the coated book cover, a step for cutting the four corners of the coated book cover thus cut and forming a cut in the vicinity of the central back, and a step for bonding the book cover to the cover of the book. A device for sticking an adhesive film and a book cover is also provided.

Inventors:
HARA EIICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061434
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NANKAIDO CO LTD (JP)
HARA EIICHI (JP)
International Classes:
B42D3/18; B42C11/00; B31D1/02; B65B25/14
Foreign References:
JPH0692063A1994-04-05
JPH01214483A1989-08-28
JP2004188979A2004-07-08
JPS6118865U1986-02-03
Attorney, Agent or Firm:
KOSUGI, Takeo (Oyamaguchi 2-chome, Shiroi-shi Chiba 34, JP)
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Claims:
複数枚のブックカバーを、長尺状離型紙上に長手方向に間隔をおいて且つブックカバーの裏面側を離型紙の離型剤を施した面に向けて配置する工程と、透明又は半透明な合成樹脂製粘着フィルムの粘着面を前記離型紙側に向けてブックカバーの上から被せるとともに回転する二本のロール間に挟んで圧着する工程と、前記圧着したブックカバー被覆物を隣接するブックカバーとブックカバーの中間部でそれぞれ切断する工程と、前記切断されたブックカバー被覆物を一枚または複数枚重ね合わせて四隅の角部分を裁断し、更に中央の背部近傍に切り込みを形成する加工工程と、前記加工を施したブックカバー被覆物から離型紙を剥がすとともにブックカバーを本に被せて前記粘着フィルムを本の表紙の裏側に貼り付けてブックカバーを本の表紙に固着する工程とを備えたことを特徴とする本のカバー掛け方法。
前記複数枚のブックカバーを長尺状離型紙上に配置する工程において、ブックカバーの左右両側の折返し部から両端部を内側に折返した状態で複数枚のブックカバーを長手方向に間隔をおいて配置することを特徴とする請求項1記載の本のカバー掛け方法。
ロール捲き状の離型紙付き合成樹脂製粘着フィルムを掛架する掛架用ロールと、前記離型紙付き合成樹脂製粘着フィルムから剥離した回収離型紙を捲き取る回収離型紙捲取ロールと、前記回収離型紙を剥がした後の粘着フィルムを供給する粘着フィルム供給部と、ロール捲き状の搬送用離型紙を所定の長さだけ間欠的に移送する間欠移送部と、ブックカバーを間隔をおいて配置した搬送用離型紙が間欠移送可能に載置される作業台と、該作業台の前方にあって、前記搬送用離型紙とブックカバーと粘着フィルムがこの順に重ねられた材料を圧着する圧着ロール及びバックアップロールと、圧着された前記ブックカバー被覆物を隣接するブックカバーとブックカバーの中間でそれぞれ切断する切断装置とを備えたことを特徴とする粘着フィルムとブックカバーの貼り合わせ装置。
前記搬送用離型紙が作業台上に停止時に搬送用離型紙上の所定位置にブックカバーを配置するブックカバー配置手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の粘着フィルムとブックカバーの貼り合わせ装置。
前記搬送用離型紙が間欠移送可能に載置される作業台は、吸引孔を有するエンドレス状ベルトコンベヤーが間欠移送可能に設置され、前記吸引孔を介して空気を吸引することによって前記吸引孔端面を負圧にして前記搬送用離型紙を前記ベルトコンベヤー表面に吸着固定させるための空気吸引装置を備えることを特徴とする請求項3または4記載の粘着フィルムとブックカバーの貼り合わせ装置。
Description:
本のカバー掛け方法及びブック バーの貼り合わせ装置

 本発明は、本の汚れや破損を防止するた にブックカバーを透明な粘着フィルムで覆 て本の表紙に固着するための本のカバー掛 方法及び粘着フィルムとブックカバーの貼 合わせ装置に関する。

 従来、本の表紙の全面に透明なフィルム 貼着する場合に、本の表紙に直接透明粘着 ィルムを貼り付けるか又は本の表紙にブッ カバーを掛けた状態でその上から透明粘着 ィルムを覆って貼り付けていた。しかし、 明粘着フィルムと本の表紙又はブックカバ との間に空気を巻き込むと、見栄えが悪く るために透明粘着フィルムの上からスポン や布で擦って空気を抜く作業が不可欠であ た。この作業には根気と熟練を要するばか でなく、時間がかかることからコストアッ の要因ともなり問題であった。

 前記問題点を解消するために、下記のよ な発明が開示されている。しかし、特許文 1記載のブックカバー貼付機は、2連コンベ ベルトに対して直角方向から書籍を閉じた 態で挿入して書籍に透明粘着フィルムを貼 けていた。特許文献2記載のブックカバーか 器は、透明粘着フィルムの粘着面上に書籍 双方の表紙を展開して置き、表紙にフィル を貼付けていた。何れの場合も、透明粘着 ィルムと本の間の空気抜きの作業は改良さ ているが充分ではなく、本を直接装置にセ トするための時間が掛かるために作業性向 の妨げになるとともに扱いが煩雑であると う問題がある。

特開平1-214483号公報

実開昭54-68925号公報

 本発明者は、従来の本に直接粘着フィル を貼り付けることから発生する前記の問題 を解消して効率よくブックカバー掛けを行 ための方法と装置について鋭意研究した結 、近年、概ね本の表紙には本の内容を示し り装飾のためのブックカバーが装着してお 、このブックカバーと粘着フィルムの貼り わせに着目し、ブックカバーを本から取り して粘着フィルムを貼り合わせる工程を機 化することによって、格段に作業性が向上 るだけでなく、粘着フィルムとブックカバ 間の空気を確実に抜き取ることができるの 仕上がりに優れたブックカバー掛けが可能 なることを見出して本発明に想到するに至 たものであり、本発明の目的は、近年、図 館や学校など本の汚れや破損防止のために ックカバーを透明な粘着フィルムで覆って を保護する需要が増加するに伴い、スピー アップと大量生産の要求が高まっており、 る要求に応えるために、本の表紙に直接透 粘着フィルムを貼り付けていた従来の作業 改善して機械化することによって、前記問 点を解消し、効率よく且つ見栄えのよい仕 がりが得られる本のカバー掛け方法及び粘 フィルムとブックカバーの貼り合わせ装置 提供することにある。

 前記の課題を解決するために、本発明は 複数枚のブックカバーを、長尺状離型紙上 長手方向に適宜間隔をおいて且つブックカ ーの裏面側を離型紙の離型剤を施した面に けて配置する工程と、透明又は半透明な合 樹脂製粘着フィルムの粘着面を前記離型紙 に向けてブックカバーの上から被せるとと に回転する二本のロール間に挟んで圧着す 工程と、前記圧着したブックカバー被覆物 隣接するブックカバーとブックカバーの中 部でそれぞれ切断する工程と、前記切断さ たブックカバー被覆物を一枚または複数枚 ね合わせて四隅の角部分を裁断し、更に中 の背部近傍に切り込みを形成する加工工程 、前記加工を施したブックカバー被覆物か 離型紙を剥がすとともにブックカバーを本 被せて前記粘着フィルムを本の表紙の裏側 貼り付けてブックカバーを本の表紙に固着 る工程とを備えたことを特徴とする本のカ ー掛け方法とする(請求項1)。

 また、前記の課題を解決するために、本 明は、前記複数枚のブックカバーを長尺状 型紙上に配置する工程において、ブックカ ーの左右両側の折返し部から両端部を内側 折返した状態で複数枚のブックカバーを長 方向に適宜間隔を開けて配置することを特 とする前記の本のカバー掛け方法とするこ が好ましい(請求項2)。

 また、前記の課題を解決するために、本 明は、ロール捲き状の離型紙付き合成樹脂 粘着フィルムを掛架する掛架用ロールと、 記離型紙付き合成樹脂製粘着フィルムから 離した回収離型紙を捲き取る回収離型紙捲 ロールと、前記回収離型紙を剥がした後の 着フィルムを供給する粘着フィルム供給部 、ロール捲き状の搬送用離型紙を所定の長 だけ間欠的に移送する間欠移送部と、ブッ カバーを適宜間隔をおいて配置した搬送用 型紙が間欠移送可能に載置される作業台と 該作業台の前方にあって、前記搬送用離型 とブックカバーと粘着フィルムがこの順に ねられた材料を圧着する圧着ロール及びバ クアップロールと、圧着された前記ブック バー被覆物を隣接するブックカバーとブッ カバーの中間でそれぞれ切断する切断装置 を備えたことを特徴とする粘着フィルムと ックカバーの貼り合わせ装置とする(請求項 3)。

 また、前記の課題を解決するために、本 明は、前記搬送用離型紙が作業台上に停止 に搬送用離型紙上の所定位置にブックカバ を配置するブックカバー配置手段を備えた とを特徴とする前記の粘着フィルムとブッ カバーの貼り合わせ装置とすることが好ま い(請求項4)。

 また、前記の課題を解決するために、本 明は、前記搬送用離型紙が間欠移送可能に 置される作業台は、吸引孔を有するエンド ス状ベルトコンベヤーが間欠移送可能に設 され、前記吸引孔を介して空気を吸引する とによって前記吸引孔端面を負圧にして前 搬送用離型紙を前記ベルトコンベヤー表面 吸着固定させるための空気吸引装置を備え ことを特徴とする前記の粘着フィルムとブ クカバーの貼り合わせ装置とすることが好 しい(請求項5)。

 本発明の本のカバー掛け方法及び粘着フ ルムとブックカバーの貼り合わせ装置は、 ックカバーを離型紙の離型剤を施した面に 置して、その上から透明又は半透明な合成 脂製粘着フィルムの粘着面を前記離型紙側 向けてブックカバーの上から被せるととも 回転する二本のロール間に挟んで圧着する とによって、従来の、本に粘着フィルムを り合わせる立体的作業を、ブックカバーに 着フィルムを貼り合わせる平面的作業に置 換えことによる、連続作業が可能となり且 確実な空気抜きによる空気溜まりが防止で るのでスピードアップと仕上がりの良さが 保できる効果を奏する。また、粘着フィル の供給時に裏打ち材に使用されている離型 を本発明を実施する際に使用すれば、材料 無駄を防止できるメリットがある。この離 紙は、ブックカバーを本の表紙に固着する 前までブックカバー被覆物に貼り合わせて るので、粘着フィルムの粘着剤が露出する とによる途中の加工作業の妨げを防止する 割を果たす。粘着フィルムとブックカバー 貼り合わせ装置は、コンパクトで操作も簡 なので、熟練を要することもなく操作手順 習うだけで誰でも取り扱いができ、車輪を り付けることにより移動も簡単である。

 次に、本発明を実施するための最良の形 (以下「本発明の実施の形態」と称する)に いて図面を参照して説明する。しかしなが 本願発明は係る本発明の実施の形態によっ 何ら限定されるものではない。図1は、本発 の実施の形態に係る粘着フィルムとブック バーの貼り合わせ装置を示し、図2は、前記 貼り合わせ装置によって、離型紙、ブックカ バー、粘着フィルムの順に重ねて圧着したブ ックカバー被覆物を示す。図3は、切断後の ックカバー被覆物の打ち抜き加工部を示し 図4は、ブックカバーを粘着フィルムと貼り わせる前のブックカバーの切断部を示す。

 本発明の実施の形態において使用される 成樹脂製粘着フィルムは、片面に粘着層を する透明又は半透明な合成樹脂製フィルム らなり、通常は該粘着層面を覆う離型紙を ね合わせた長尺ロール状にして供給される 合成樹脂製フィルムの素材等は透明又は半 明性を備えた合成樹脂であれば特に限定さ ないが、例えば、ポリエチレンないしポリ ロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、エ レン・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ 、各種エラストマー、又はこれらの共重合 ないし混合物の何れかが好ましい。前記合 樹脂製フィルムの片面には透明又は半透明 粘着層が積層されてなる。また、離型紙は にシリコーン樹脂やポリオレフィン系樹脂 どの離型剤を塗布したもので、離型剤を塗 する紙の面に升目印刷を施した離型紙が好 しい。

 粘着フィルムF2とブックカバーB1の貼り合 わせ装置1は、図1に示すように、ロール捲き の離型紙付き合成樹脂製粘着フィルムF1を 架する掛架用ロール2と、前記離型紙付き合 樹脂製粘着フィルムF1から剥離した回収離 紙R1を捲き取る回収離型紙捲取ロール3と、 着フィルム供給部である板状体4(粘着フィル ムが当接する先端部の断面がやや丸味を持っ て形成してなる)と、ロール捲き状の搬送用 型紙R2を所定の長さだけ間欠的に移送する、 タイマーTとモーターMの回転・伝動を制御す コントローラCとフットスイッチSとからな 間欠移送部5と、ブックカバーB1を適宜間隔 おいて配置する搬送用離型紙R2が間欠移送可 能に載置される後部作業台6aと、該作業台の 方にあって、前記搬送用離型紙R2とブック バーB1と粘着フィルムF2がこの順に重ねられ 材料を圧着するゴム製の圧着ロール7及びバ ックアップロール7’と、圧着された前記ブ クカバー被覆物B2を移送可能に載置する前部 作業台6bと、隣接するブックカバーとブック バーの中間位置でブックカバー被覆物B2を 断するための切断位置に移動可能に設置さ た切断装置8とを備えてある。そして前記装 は、箱型枠体9に装着されており、該箱型枠 体9は下方に取り付けられたキャスター10によ って移動自在に構成されてなる。必要に応じ て、ブックカバーB1及び/又は搬送用離型紙R2 に当接する回転ローラー12を設けてブック バーの浮き上がりと搬送用離型紙の蛇行を 止するように構成してもよい。

 先ず貼り合わせ装置1に離型紙付き合成樹 脂製粘着フィルムF1を粘着面がブックカバー に向くように、そして搬送用離型紙R2を離 剤塗布面が上向きになるように、それぞれ ットして運転を開始する。搬送用離型紙R2が 、回転する圧着ロール7及びバックアップロ ル7’に狭持されて前方に所定長さ分、移送 れて停止する。この時、搬送用離型紙R2上 所定位置にブックカバーの左右方向が離型 の長手方向を向くようにして載置する。ブ クカバーの左右両側の折返部B5を内側に折返 した状態にして、裏面側を下方(離型紙側)に けて載置する。載置する位置決めを容易に るために後部作業台6aに目印のメジャー13を 設けておくとよい。また、搬送用離型紙R2に 目が印刷してあれば升目を目安にして載置 きるのでより好ましい。ブックカバーを所 位置にセットしフットスイッチSを押すと、 タイマーTに設定した時間、即ちブックカバ 1枚分相当の搬送用離型紙R2が移送して停止 る。この時、粘着フィルムF2が板状体4を経 ブックカバーB1の上面を覆い重ね合わされた 状態で圧着ロール7とバックアップロール7’ 間を通過して圧着されるので粘着フィルム ブックカバーの間の空気が押し出されて両 は密着する。粘着フィルム供給部は、粘着 ィルムの幅出しと皺の発生を防止する限り おいて板状体4に限定されず、ゴム製ないし プラスチック製ロール等を用いてもよい。

 搬送用離型紙R2が停止したら前回と同様 所定位置に次のブックカバーをセットする 以後同様にこの操作を繰り返すと、隣接す ブックカバーとブックカバーの中間に適宜 間隔をおいて圧着されたブックカバー被覆 B2が形成される。このブックカバー被覆物B2 、前部作業台6bの前方に移送され、前記間 移送部5と連動して作動するカッター等の切 装置8によりブックカバーとブックカバーの 中間CL1で切断されて一枚ずつのブックカバー 被覆物B2として受具11に収納される。前記実 の形態の貼り合わせ装置1では、ブックカバ を搬送用離型紙R2上に手でセットしている 、手以外に図示しない例えばロボットアー のような配置手段を使ってブックカバーを 定位置にセットするように構成してもよい また、ブックカバー被覆物B2を一旦長尺ロー ル状に捲き取って別工程にてカットしてもよ い。

 ブックカバーB1は、予め本から取り外し 天地幅が同じものを揃える。この際に、本 ブックカバーが対応可能なように、予め両 に同一の識別記号、例えば顧客記号と書籍 号を組み合わせた識別記号を付けておき、 で本の表紙にブックカバーを固着するとき 目安となるように構成することが好ましい 次に、図5に示すように、ブックカバーB1の 側の折返部B5の天地端部CL4を斜めに切断して 、表紙の裏側に粘着フィルムが貼り付き易く なるようにすることが好ましい。搬送用離型 紙R2は、粘着フィルムF2の幅と同幅かやや広 のものを使用することが好ましい。図2に示 ように、ブックカバーの天地方向長さL1と 着フィルムの幅L2との差及び粘着フィルムの 幅L2と搬送用離型紙の幅L3との差は、本の大 さや厚みなどに応じて適宜設定すればよく に限定するものではないが、例えば、両側 約4cm前後、片側それぞれ約2cm前後とるのが ましい。或いは、予め余尺として若干広く っておきスリッターで両側を切断して幅を えてもよい。同様に、隣同士に配置される ックカバーの間隔もそれぞれ約2cm前後、合 約4cm前後とることが好ましい。また、ブッ カバーは、この他に図示しない配置方法、 ちブックカバーの左右両側の折返部B5を展開 した状態で天地方向を粘着フィルムの長手方 向に向けて適宜間隔を開けて配置してもよい 。表1に種々の本のサイズと必要な粘着フィ ム幅及び離型紙幅の関係を示す。

 次に、所定の大きさに裁断されたブック バー被覆物B2は、図3に示すように、一枚ま は複数枚重ね合わせて四隅の角部分CL2を裁 し、更に中央の背部B3近傍に切り込みCL3を 成する。四隅の角部分はブックカバーの角 より若干外側に約45度位の角度αで切断し、 ックカバーの背部折り曲げ部より若干左右 寄りにブックカバーの天地辺に対して約70 位の角度βで切り込みを形成する。これらの 加工は打ち抜き型を使用した打ち抜き加工に よるのが好ましい。左右幅の長さが異なるブ ックカバーに対応可能にするために予め左右 幅の長さが異なる打ち抜き型を複数準備して おいて対応してもよい。また、前記貼り合わ せ装置1において、切断装置8に代えて、ブッ カバーの左右幅の長さが異なる複数の打ち き型を交換可能に配置しておき、ブックカ ーの左右幅に対応する打ち抜き型を適宜選 して1工程で打ち抜き加工まで仕上げるよう に構成してもよい。

 次に、前記打ち抜きないし切り込み加工 のブックカバー被覆物B2をそれぞれ1枚ずつ の表紙に固着する手順について説明する。 ず、図4に示すように、天地両方の背部切り 込み部の離型紙を剥がして粘着フィルム折返 部F31,F31をそれぞれ折り返してブックカバー 裏側に貼り付ける。それから、ブックカバ の左右どちらか一方を本の表紙に被せ、粘 フィルム折返部F32及びF33,F33の順に離型紙を がして表紙の裏側に貼り付けて固着する。 の裏表紙の裏側に、ブックカバーのもう一 を被せ同様の手順にて粘着フィルムで固着 て完成する。ブックカバー被覆物B2を本の 紙に固着する際に従来法における粘着フィ ムに巻き込まれた空気抜きの作業が全く不 なことと、粘着フィルムを本の表紙に貼り ける直前まで粘着フィルムの粘着面に離型 が付いているので粘着剤が作業の妨げにな ず作業性が格段に向上する。

 次に、作業台6に吸引孔を有するエンドレ ス状ベルトコンベヤーが間欠移送可能に設置 された本発明の他の実施の形態に係る粘着フ ィルムとブックカバーの貼り合わせ装置につ いて説明する。本発明の他の実施の形態に係 る粘着フィルムとブックカバーの貼り合わせ 装置は、前記した本発明の実施の形態に係る 粘着フィルムとブックカバーの貼り合わせ装 置において、作業台に吸引孔を有するエンド レス状ベルトコンベヤーが間欠移送可能に設 置され、前記吸引孔を介して空気を吸引する ことによって前記吸引孔端面を負圧にして前 記搬送用離型紙を前記ベルトコンベヤー表面 に吸着固定させるための空気吸引装置を備え る以外は、前記した本発明の実施の形態に係 る粘着フィルムとブックカバーの貼り合わせ 装置と同一である。

 図6は、本発明の他の実施の形態に係る粘 着フィルムとブックカバーの貼り合わせ装置 のエンドレス状ベルトコンベヤーと吸引装置 の部分を示す説明図である。図6において、15 は、エンドレス状ベルトコンベヤーであり、 一対のローラー16a,16bに張架されている。一 のローラー16aは駆動ローラーであり、他方 ローラー16bは連動ローラーである。駆動軸17 は、間欠移送部5を介してモーターMに連結さ ており、圧着ロール7及びバックアップロー ル7’と同期するように構成される。エンド ス状ベルトコンベヤー15は、通気性を有する 図示しない吸引孔を備える限りにおいて素材 が限定されるものではないが、例えば、ステ ンレス製等の金属製薄板にパンチング等によ り吸引孔を形成したものが好ましい。吸引孔 の形状は、特に限定されないが、例えば、円 形状、多角形状、ハニカム状等が好ましい。 吸引孔は、空気漏れを防止するために、ベル トの幅方向中央部寄りの搬送用離型紙R2で覆 れる範囲に形成することが好ましい。また エンドレス状ベルトコンベヤー15は、金属 薄板ベルトの他に、通気性を有する布製又 不織布製ベルト等でもよい。

 18は負圧室であり、負圧室18は、排気口19 介して真空ポンプVPを例として挙げる吸引 置に連通接続されている。負圧室18は、吸引 孔の部分でのみ外部と連通し、その他の部分 は気密状態に保持されている。前記の吸引装 置の作用により、吸引孔の開口部は負圧が生 じ、エンドレス状ベルトコンベヤー15の表面 吸着面を構成する。よって、ベルトコンベ ー15の表面に接触載置される搬送用離型紙R2 は、ブックカバー被覆物B2と共にベルトコン ヤー15に吸着固定された状態で矢印の方向 移送され、切断装置8によりカットされた後 連動ローラー16bの手前で負圧室18を通過す と、ベルトコンベヤー15から解放されて、そ の後回収される。

 本発明に係る本のカバー掛け方法及びブ クカバーの貼り合わせ装置は、図書館や学 など本の汚れや破損防止のためにブックカ ーを透明な粘着フィルムで覆って本を保護 る需要の増加に伴うスピードアップと大量 産の要求に充分に応えられるので極めて有 である。

本発明の実施の形態に係る粘着フィル とブックカバーの貼り合わせ装置を示す説 図である。 本発明の実施の形態に係る連続状ブッ カバー被覆物を示す説明図である。 切断後のブックカバー被覆物の打ち抜 加工部を示す説明図である。 打ち抜き加工後のブックカバーを本の 紙に貼り付ける際の貼り付け部を示す説明 である。 ブックカバーを粘着フィルムと貼り合 せる前のブックカバーの切断部を示す説明 である。 本発明の他の実施の形態に係る粘着フ ルムとブックカバーの貼り合わせ装置のエ ドレス状ベルトコンベヤーと吸引装置の部 を示す説明図である。

符号の説明

1:貼り合わせ装置
2:掛架用ロール
3:回収離型紙捲取ロール
4:板状体
5:間欠移送部
6:作業台
6a:後部作業台
6b:前部作業台
7:圧着ロール
7’:バックアップロール
8:切断装置
9:箱型駆体
10:キャスター
11:受具
12:回転ローラー
13:ガイド用メジャー
14:移送用ロール
15:エンドレス状ベルトコンベヤー
16a:駆動ローラー
16b:連動ローラー
17:駆動軸
18:負圧室
19:排気口
F1:離型紙付き合成樹脂製粘着フィルム
F2:粘着フィルム
F31,F32,F33:粘着フィルム折返部
R1:回収離型紙
R2:搬送用離型紙
B1:ブックカバー
B2:ブックカバー被覆物
B3:背部
B4:片側
B5:ブックカバー折返部
CL1,CL2,CL3,CL4:切断線
T:タイマー
C:コントローラ
S:フットスイッチ
M:ギヤードモーター
P:電源
VP:真空ポンプ




 
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