Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
METHOD OF OIL REGENERATION, OIL REGENERATION APPARATUS, METHOD OF DESULFURIZATION, AND DESULFURIZATION APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087835
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a method of oil regeneration in which an oil of good components can be efficiently obtained and an apparatus therefor and provide a method of desulfurization and a desulfurization apparatus. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The method of oil regeneration comprises the pyrolytic step of heating waste oil and drawing out an evaporated substance as an extract; the impurity removing step of removing impurities from the extract; and the cooling step of cooling the extract devoid of impurities to thereby obtain a regenerated oil, wherein in the pyrolytic step, the waste oil is fed into an agitation tube of circular cross section tapered so as to have its radius increasing from below upward and heated while rotating the agitation tube in its circumferential direction to thereby evaporate necessary oil contents from the waste oil. Further, the magnetic field irradiation step of irradiating a raw substance with a magnetic field is carried out, and in its subsequent stage, there is carried out the desulfurization step of causing the raw substance to react with a desulfurization catalyst to attain desulfurization.

Inventors:
ITO TOMOAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074901
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
December 26, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
ORIENT INSTR COMP CO LTD (JP)
ITO TOMOAKI (JP)
International Classes:
C10G9/00; B01J23/745; C10G29/04; C10G32/02; C10G53/00; C10G55/04
Foreign References:
JPH10158662A1998-06-16
JP2000503336A2000-03-21
US1825374A1931-09-29
US1654200A1927-12-27
US1599777A1926-09-14
JPS6254790A1987-03-10
Attorney, Agent or Firm:
NAGATA, Yoshiaki et al. (7th Floor Shiroguchi Bldg.,2-15, Kakuda-cho,Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 17, JP)
Download PDF:
Claims:
 廃油を加熱して揮発した気化物を抽出物質として取り出す熱分解工程と、
前記抽出物質から不純物を除去する不純物除去工程と、
不純物を除去した抽出物質を冷却して再生油を得る冷却工程とを有し、
前記熱分解工程は、
断面円形で下から上へ向かって半径大となるテーパ状の攪拌筒に前記廃油を供給し、
該攪拌筒を円周方向に回転させつつ加熱して前記廃油中の必要な油分を揮発させる
油再生方法。
 廃油を加熱して揮発した気化物を抽出物質として取り出す熱分解工程と、
前記抽出物質から不純物を除去する不純物除去工程と、
不純物を除去した抽出物質を冷却して再生油を得る冷却工程とを有し、
前記不純物除去工程は、
前記抽出物質を磁界内に通過させる磁界照射工程と、
磁界内に通過させた抽出物質を脱硫する脱硫工程とを有する
油再生方法。
 廃油を加熱して揮発した気化物を抽出物質として取り出す熱分解槽と、
前記抽出物質から不純物を除去する不純物除去装置と、
不純物を除去した抽出物質を冷却して再生油を得る冷却装置とを有し、
前記熱分解槽は、
断面円形で下から上へ向かって半径大となるテーパ状の攪拌筒と、
該攪拌筒を円周方向に回転させる回転手段とを有する
油再生装置。
 廃油を加熱して揮発した気化物を抽出物質として取り出す熱分解槽と、
前記抽出物質から不純物を除去する不純物除去装置と、
不純物を除去した抽出物質を冷却して再生油を得る冷却装置とを有し、
前記不純物除去装置は、
前記抽出物質を磁界内に通過させる磁界照射装置と、
磁界内に通過させた抽出物質を脱硫する脱硫装置とを有する
油再生装置。
 前記磁界照射装置は、
前記抽出物質が通過する経路と、
該経路を挟んで同極を対向配置した磁気供給部とで構成した
請求項4記載の油再生装置。
 前記同極をS極とした
請求項5記載の油再生装置。
 前記脱硫装置は、
所定の反応物質により前記抽出物質中の硫黄を反応させる反応装置と、
所定の中和物質により前記脱硫後の抽出物質を中和する中和装置とで構成した
請求項4、5、または6記載の油再生装置。
 原料物質に磁界を照射する磁界照射工程を行い、
その後段で、原料物質を脱硫触媒と反応させて脱硫する脱硫工程を行う
脱硫方法。
 原料物質を脱硫触媒と反応させて脱硫する脱硫手段と、
該脱硫装置の前段で前記原料物質に磁界を照射する磁界照射手段とを備えた
脱硫装置。
Description:
油再生方法、油再生装置、脱硫 法、および脱硫装置

 この発明は、例えば使用済みの廃油を再 して再生油を得るような油再生方法と油再 装置、および脱硫方法と脱硫装置に関する

 従来、使用済みの廃油を再生し再生油を るものとして、廃油再生処理装置が提案さ ている(特許文献1参照)。この廃油再生処理 置は、遠心分離を用いることによって廃油 ら不純物を除去し、この不純物を除去した 油を加熱し、さらに廃油に混入していた不 物を蒸発して除去し蒸留により再生重油を る。

 ここで、廃油から重油を再生するに際して 加熱によって揮発を促すと、残る廃油の粘 が高まる。このため、粘度の高まった廃油 焦げ付くことがある。 
 また、廃油を加熱して揮発させると、その 化物に不必要な硫黄成分が多く含有される  
 このようなことから、廃油の焦げ付き防止 硫黄成分の除去を行う必要が生じ、良好な を効率よく取得することは難しいという問 点がある。

特開2003-306682号公報

 この発明は、上述の問題点に鑑み、良好 成分の油を効率よく取得できる油再生方法 その装置、および脱硫方法と脱硫装置を提 することを目的とする。

 この発明は、熱分解工程で、断面円形で から上へ向かって半径大となるテーパ状の 拌筒に前記廃油を供給し、該攪拌筒を円周 向に回転させつつ加熱して前記廃油中の必 な油分を揮発させて廃油から油を再生する とを特徴とする。

 またこの発明は、抽出物質を磁界内に通 させる磁界照射工程と、磁界内に通過させ 抽出物質を脱硫する脱硫工程とを行って廃 から油を再生することを特徴とする。

 この発明により、良好な成分の油を効率 く取得できる油再生方法とその装置を提供 ることができる。

重油再生装置の構成図。

符号の説明

1…重油再生装置、15…熱分解槽、18…攪拌 、19…モータ、25…磁場供給装置、26…磁石 31…反応装置、37…中和、43…コンデンサ、B …熱分解工程、C…磁界照射工程、D…反応工 、E…中和工程、F…冷却工程

 この発明の一実施形態を以下図面と共に 明する。 

 図1は、重油再生装置1の構成図を示す。 
 重油再生装置1は、供給工程A、熱分解工程B 磁界照射工程C、反応工程(脱硫工程)D、中和 工程E、冷却工程F、回収工程G、および循環利 用工程Hの各工程をこの順番で実行する装置 ある。

 供給工程Aには、原料油槽2と、供給経路4, 7,13と、ポンプ5と、熱交換器11とが備えられ いる。この供給工程Aでは、原料油槽2に貯留 された廃油を、ポンプ5によって供給経路4,7,1 3内で搬送し、熱交換器11で所定の温度(例え 200℃程度)まで加熱してから熱分解槽15に供 する。

 熱分解工程Bには、熱分解槽15が備えられ いる。この熱分解槽15は、供給経路13から供 給された廃油を、攪拌筒18で攪拌しつつ加熱 、揮発した気化物を経路23から次の工程へ 給する。

 ここで、攪拌筒18は、断面円形で下方か 上方へ向けて半径大となるテーパ状の筒で る。この攪拌筒18は、モータ19によって一定 度で回転させられる。この一定速度は、回 の遠心力によって攪拌筒18内の廃油が外周 へ引き寄せられない程度のゆっくりの速度 設定されている。また、攪拌筒18は、加熱炉 21によって加熱される。

 これにより、熱分解槽15の供給口17から供 給された廃油を、攪拌筒18に一次貯留して加 する。このとき、攪拌筒18が一定速度で回 しているため、廃油のうち比重の重い成分 下方へ沈み、比重の軽い成分が上方へ上が て、成分分離が促進される。比重の軽い成 には、軽油や重油が含まれているため、目 とするA重油を上面から効率良く揮発させる とができる。

 なお、攪拌筒18の内面には、凹凸や突起 羽根等を設けてもよい。この場合、一次貯 している廃油を効率よく回転させることが きる。

 加熱炉21は、再生油として取り出したい 成分に適した温度で攪拌筒18を加熱し、本実 施例ではA重油を取り出すために400℃から450 程度に加熱する。なお、軽油を取り出した 場合であれば200℃程度に加熱すればよい。 た、C重油を取り出したい場合であれば、600 程度に加熱すればよい。

 この加熱炉21によって攪拌筒18が加熱され ると、攪拌筒18に一次貯留されている廃油は 目的とする成分(この実施例では重油)を中 に揮発する。その気化物は、抽出物質とし 排出口17から経路23へ流れる。攪拌筒18は、 方が半径大となるようにテーパ状であるた 、一次貯留している廃油の表面が広い範囲 わたって露出する。このため、効率よく揮 させることができる。

 熱分解槽15の下部には、目的とする成分 抽出された残りの残廃油を取り出す残廃油 出バルブ20が設けられている。この残廃油取 出バルブ20から取り出された残廃油は、元の 油のうち不要成分が集まって元の量の半分( 50%)程度に濃縮されたものであり、経路71を介 して濃縮分離油槽75に供給される。

 磁界照射工程Cには、磁場供給装置25が備 られている。この磁場供給装置25は、経路24 から供給される抽出物質を内部の経路内に通 過させ、この経路内を通過する抽出物質に磁 石26から磁気を照射する。この磁石26は、電 石によって構成されている。ここで、磁石26 は、磁場供給装置25内の経路に対してS極を向 けて上下に対抗配置されている。これにより 、上下から例えば2,000~3,000ガウス程度のS極の 磁場を供給し、経路内で磁場を強烈に反発さ せている。これにより、抽出物質における硫 黄酸化物(例えば三酸化硫黄SO3等)の分離を強 に促している。磁場供給装置25による磁界 通過した抽出物質は、磁界を照射しない場 よりも泡だった状態で経路28を介して反応装 置(脱硫装置)31に供給される。

 反応工程Dには、反応装置31が備えられて る。反応装置31は、経路28から供給される磁 界照射後の抽出物質を純鉄と反応させる。こ のとき、硫黄生成物が純鉄と強烈に反応する ため、効率よく脱硫することができる。なお 、この実施例では、効率の良い反応を得るた めに脱硫触媒として純鉄を使用しているが、 酸化鉄、亜鉛、またはニッケル等の他の脱硫 触媒を使用してもよい。反応装置31の下端に 、ドレンバルブ32が設けられており、この レンバルブ32からドレンを排出する。

 中和工程Eは、石灰or炭酸カルシウムによ 中和槽37が備えられている。この中和槽37は 、経路35から供給される反応後の抽出物質を ルカリ性の石灰及び炭酸カルシウムにガス で接触反応させて中和し、中和後の抽出物 を経路41へ排出する。これにより塩素等を 和して塩酸が生じることを防止している。 和槽37の下端には、ドレンバルブ38が設けら ており、このドレンバルブ38からドレンを 出する。

 冷却工程Fには、コンデンサ43が備えられ いる。このコンデンサ43は熱交換装置であ 、経路41から供給された中和後の抽出物質を 冷却して液化し、この液化によって得た再生 重油を経路45に排出する。

 回収工程Gには、回収槽48が備えられてい 。この回収槽48は、経路45から供給される再 生重油を回収して貯留する。貯留した再生重 油は、経路49,52を介してポンプ51により目的 場所へ供給される。

 循環利用工程Hには、濃縮分離油槽75が備 られている。濃縮分離油槽75は、経路71から 供給された残廃油を濃縮分離し、経路77,81を してポンプ79により残廃油を加熱路21へ供給 する。これにより、残廃油を加熱炉21での加 用の燃料として循環利用し、加熱に要する ストの削減、および残廃油の廃棄費用の削 を図っている。

 以上に説明した重油再生装置1により、廃油 を熱分解して軟質化した再生油(この実施例 はA重油)を得ることができる。 
 熱分解工程Bでは、攪拌筒18によって廃油を 転させつつ加熱するため、必要な成分を上 に集めて効率よく揮発させることができる また、攪拌筒18で常時攪拌していることで 廃油が攪拌筒18の内面にこびりつくといった ことを防止できる。

 また、揮発させて得た抽出物質は、反応 程Dや中和工程Eの前に磁界照射工程Cの磁場 給装置25によって磁界の照射を受けるため 硫黄成分を効率よく除去できる。本実施例 は、磁界を照射せずに反応工程Dや中和工程E を行うよりも、硫黄の回収率を20%~30%高める とができる。

 このようにして、廃油から重油を効率よ 再生することができる。これにより、廃油 有効に活用することができる。

 この発明の構成と、上述の実施形態との対 において、
この発明の油再生装置は、実施形態の重油再 生装置1に対応し、
以下同様に、
回転手段は、モータ19に対応し、
磁界照射装置および磁界照射手段は、磁場供 給装置25に対応し、
経路は、磁場供給装置25の内部の経路に対応 、
磁気供給部は、磁石26に対応し、
脱硫装置および脱硫手段は、反応装置31に対 し、
不純物除去装置は、反応装置31および中和槽3 7に対応し、
中和装置は、中和槽37に対応し、
冷却装置は、コンデンサ43に対応し、
脱硫工程は、反応工程Dに対応し、
不純物除去工程は、反応工程Dおよび中和工 Eに対応し、
原料物質は、廃油に対応し、
脱硫触媒は、純鉄に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限 定されるものではなく、多くの実施の形態を 得ることができる。