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Patent Searching and Data


Title:
METHOD FOR PRODUCING POLYTETRAFLUOROETHYLENE FINE POWDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142080
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a simple method for producing a PTFE fine powder having low paste extrusion pressure characteristics. In the method, an aqueous emulsion of a PTFE, which is produced by emulsion-polymerizing tetrafluoroethylene in the presence of an aqueous medium, a fluorine-containing surfactant and a radical polymerization initiator, is agglomerated in the presence of one or more bulk density-reducing compounds selected from the group consisting of ammonia, ammonium salts and urea in an amount of 0.4-10 parts by mass per 100 parts by mass of the PTFE, thereby producing a PTFE fine powder.

Inventors:
HIGUCHI, Shinya (Limited 12-1, Yurakucho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 05, 10084, JP)
樋口 信弥 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 旭硝子株式会社内 Tokyo, 10084, JP)
MATSUOKA, Yasuhiko (Limited 12-1, Yurakucho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 05, 10084, JP)
Application Number:
JP2009/057687
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
April 16, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ASAHI GLASS COMPANY, LIMITED (12-1, Yurakucho 1-chome Chiyoda-k, Tokyo 05, 10084, JP)
旭硝子株式会社 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 Tokyo, 10084, JP)
HIGUCHI, Shinya (Limited 12-1, Yurakucho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 05, 10084, JP)
樋口 信弥 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 旭硝子株式会社内 Tokyo, 10084, JP)
International Classes:
C08F6/22; C08F14/26; C08J3/16
Domestic Patent References:
WO2007049517A12007-05-03
WO2007046377A12007-04-26
WO2007046345A12007-04-26
Foreign References:
JPH10147617A1998-06-02
JP2009029853A2009-02-12
JP2009029852A2009-02-12
JPS4817546A
JPS5243895A1977-04-06
JPH09141734A1997-06-03
JP2008132657A2008-06-12
Other References:
See also references of EP 2287209A4
"Handbook of Fluororesins", 1990, THE NIKKAN KOGYO SHIMBUN, LTD., pages: 116 - 122
Attorney, Agent or Firm:
SENMYO, Kenji et al. (4th Floor, SIA Kanda Square 17, Kanda-Konyacho, Chiyoda-k, Tokyo 35, 10100, JP)
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Claims:
 水性媒体、含フッ素界面活性剤及びラジカル重合開始剤の存在下に、テトラフルオロエチレンを乳化重合して製造したポリテトラフルオロエチレンの水性乳化液を、ポリテトラフルオロエチレンの100質量部あたり、0.4~10質量部の、アンモニア、アンモニウム塩及び尿素からなる群から選ばれる一種以上の嵩密度低減化合物の存在下に、凝集させることを特徴とするポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記水性媒体が水である請求項1に記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記ラジカル重合開始剤が、水溶性ラジカル開始剤、水溶性酸化還元系触媒、及び油溶性ラジカル重合開始剤からなる群から選ばれる一種以上である請求項1又は2に記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記嵩密度低減化合物が、炭酸アンモニウムである請求項1~3のいずれかに記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記含フッ素界面活性剤が、分子中にエーテル性酸素原子を1~4個含有する含フッ素カルボン酸及びその塩、パーフルオロアルキルカルボン酸及びその塩、ω-ハイドロパーフルオロアルキルカルボン酸及びその塩、及び、含フッ素スルホン酸及びその塩からなる群から選ばれる一種以上である請求項1~4のいずれかに記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記含フッ素界面活性剤を構成する炭素原子数が4~10個である請求項5に記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記乳化重合に用いる水性媒体、含フッ素界面活性剤及びラジカル重合開始剤の存在量が、ポリテトラフルオロエチレンの100質量部に対して、それぞれ120~900質量部、0.15~2.0質量部、及び0.01~0.20質量部である請求項1~6のいずれかに記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記嵩密度低減化合物の存在量が、ポリテトラフルオロエチレンの100質量部あたり、0.5~9質量部である請求項1~7のいずれかに記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 前記乳化重合の条件が、重合温度は10~95℃であり、重合圧力(ゲージ圧)は0.5~4.0MPaであり、重合時間は90~520分である、請求項1~8のいずれかに記載のポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法。
 請求項1~9のいずれかに記載の製造方法で製造されるポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの標準比重が、2.140~2.180であり、ペースト押出し圧力が10~25MPaであることを特徴とするポリテトラフルオロエチレンファインパウダー。
Description:
ポリテトラフルオロエチレンフ インパウダーの製造方法

 ポリテトラフルオロエチレンファインパ ダーは、テトラフルオロエチレン(以下、TFE という)を水性媒体中で乳化剤を使用して重 する、いわゆる乳化重合法によって得られ ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEとい う)の水性乳化液を凝集させて、湿潤状態の リテトラフルオロエチレンファインパウダ (以下、PTFEファインパウダーという)とし、 れを乾燥することにより製造される。PTFEフ インパウダーは、剪断力が加わると簡単に 維化するので、特殊な方法で成形された後 種々の用途に用いられる。

 PTFEファインパウダーの成形方法の一つとし て、ペースト押出し成形がある(例えば、非 許文献1を参照。)。すなわち、PTFEファイン ウダーに、ナフサ、又は乾点が100℃以上の 油系炭化水素などの潤滑剤を加え、均等に 浸させて混合物を得る。次いで、PTFEファイ パウダーが繊維化しないように該混合物を 状などの所定形状に予備成形した後、押出 リンダーへ装填して、ラムで塑性変形させ 押出し成形物を得る。この後、押出し成形 を乾燥炉で加熱して、潤滑剤を揮発させて いた後、加熱炉で焼成することで、所望の 形体を得ることができる。また、該押出し 形物を潤滑剤が揮発しない間にロールで圧 してシート又はフィルムを得て、該シート はフィルムから、潤滑剤を除き低倍率で延 することで未焼成生テープを得ることがで る。また、この未焼成生テープを加熱した 態で、高速で一軸又は二軸に高倍率で延伸 ることで、高強度多孔体のフィルム又はシ トを得ることができる。
 一般に、PTFEファインパウダーは、ペースト 押出し時の押出し圧力が低い程、製品の生産 性や歩留まりが高いことから、PTFEファイン ウダーには、低い押出し圧力特性が要望さ る。

 低い押出し圧力特性を有するPTFEファインパ ウダーを得る方法として、特許文献1には、PT FEファインパウダーにγ線などの放射線を照 することが開示されている。
 また、低い押出し圧力特性を有するPTFEファ インパウダーを得る方法として、乳化重合後 のPTFEの水性乳化液を凝集して得られる、湿 状態のPTFEファインパウダーの乾燥工程にお て、乾燥温度を低温で実施する方法が知ら ている。例えば、特許文献2には、乾燥を約 40~約80℃の低い温度で行うことで、ペースト 出し成形の際に低い押出し圧を達成できる 記載されている。さらに、特許文献3には、 ペースト押出し時に使用する潤滑剤の含有量 を増加する方法が記載されている。

特開昭48-17546号公報

特開昭52-43895号公報

特開平9-141734号公報 里川孝臣編、ふっ素樹脂ハンドブック、 116~122頁、日刊工業新聞社、1990年

 PTFEは、放射線照射によって、分子量が低下 し、得られる成形品の機械特性などが低下す るので、上記特許文献1のようにPTFEファイン ウダーに放射線を照射した場合、用途など 限定される問題があった。
 また、湿潤状態のPTFEファインパウダーの乾 燥工程において、乾燥温度を低温で行うと、 乾燥後のPTFEファインパウダーに水分が残存 たり、乾燥時間が長くなり生産性が低下す 問題があった。
 また、ペースト押出し時に使用する潤滑剤 含有量を増加させると、押出し特性が不安 になることがある。さらに、焼成の前に押 し成形物から除去される潤滑剤の量が増加 るので、潤滑剤の揮発除去が不十分になり すく、最終成形品が着色しやすい。また、 量の潤滑剤を除去するために生産性が著し 低下する問題があった。

 本発明の目的は、簡便な方法で、低いペ スト押出し圧力特性を有するPTFEファインパ ウダーの製造方法を提供するものである。

 本発明は、以下の構成を有するPTFEファイン パウダーの製造方法を提供する。
[1]水性媒体、含フッ素界面活性剤及びラジカ ル重合開始剤の存在下に、TFEを乳化重合して 製造したPTFEの水性乳化液を、PTFEの100質量部 たり、0.4~10質量部の、アンモニア、アンモ ウム塩及び尿素からなる群から選ばれる一 以上の嵩密度低減化合物の存在下に、凝集 せることを特徴とするPTFEファインパウダー の製造方法。
[2]前記水性媒体が、水である上記[1]に記載の PTFEファインパウダーの製造方法。
[3]前記ラジカル重合開始剤が、水溶性ラジカ ル開始剤、水溶性酸化還元系触媒、及び油溶 性ラジカル重合開始剤からなる群から選ばれ る一種以上である上記[1]または[2]に記載のPTF Eファインパウダーの製造方法。
[4]前記嵩密度低減化合物が、炭酸アンモニウ ムである上記[1]~[3]のいずれかに記載のPTFEフ インパウダーの製造方法。
[5]前記含フッ素界面活性剤が、分子中にエー テル性酸素原子を1~4個含有する含フッ素カル ボン酸及びその塩、パーフルオロアルキルカ ルボン酸及びその塩、ω-ハイドロパーフルオ ロアルキルカルボン酸及びその塩、及び、含 フッ素スルホン酸及びその塩からなる群から 選ばれる一種以上である上記[1]~[4]のいずれ に記載のPTFEファインパウダーの製造方法。
[6]前記含フッ素界面活性剤を構成する炭素原 子数が4~10個である上記[5]に記載のPTFEファイ パウダーの製造方法。
[7]前記乳化重合に用いる水性媒体、含フッ素 界面活性剤及びラジカル重合開始剤の存在量 が、PTFEの100質量部に対して、それぞれ120~900 量部、0.15~2.0質量部、及び0.01~0.20質量部で る上記[1]~[6]のいずれかに記載のPTFEファイン パウダーの製造方法。
[8]前記嵩密度低減化合物の存在量が、PTFEの10 0質量部あたり、0.5~9質量部である上記[1]~[7] いずれかに記載のPTFEファインパウダーの製 方法。
[9]前記乳化重合の条件が、重合温度は10~95℃ あり、重合圧力(ゲージ圧)は0.5~4.0MPaであり 重合時間は90~520分である、上記[1]~[8]のいず れかに記載のPTFEファインパウダーの製造方 。
[10]上記[1]~[9]のいずれかに記載の製造方法で 造されるPTFEファインパウダーの標準比重が 、2.140~2.180であり、ペースト押出し圧力が10~2 5MPaであることを特徴とするPTFEファインパウ ー。

 本発明のPTFEファインパウダーの製造方法に よれば、PTFE水性乳化液を撹拌し、PTFEの100質 部あたり、0.4~10質量部の、アンモニア、ア モニウム塩及び尿素からなる群から選ばれ 一種以上の化合物の存在下に、凝集させる とにより、乾燥後のPTFEファインパウダー内 に、比表面積の高い状態を与えて、嵩密度を 低くできる。これにより、低いペースト押出 し圧力特性を有するPTFEファインパウダーを ることができ、所望の成形品を低いペース 押出し圧力で、生産性よく成形できる。
また、本発明のPTFEファインパウダーの製造 法は、生産性が高く、特別な設備を要さな など、工業的に有用である。

 本発明のPTFEファインパウダーの製造方法 における、PTFEの水性乳化液(以下、PTFE乳化液 という)は、水性媒体、含フッ素界面活性剤 びラジカル重合開始剤の存在下にて、TFEを 化重合させて製造される。

 PTFE乳化液の製造に用いる水性媒体として は、水が好ましい。水性媒体の使用量は、PTF Eの質量部に対して、120~900質量部が好ましく 150~400質量部がより好ましい。

 PTFE乳化液の製造に用いるラジカル重合開始 剤としては、水溶性ラジカル開始剤、水溶性 酸化還元系触媒、油溶性ラジカル重合開始剤 などが挙げられる。中でも、水溶性ラジカル 開始剤又は水溶性酸化還元系触媒が好ましい 。
 上記水溶性ラジカル開始剤としては、過硫 アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫 塩、ジコハク酸パーオキシド、ビスグルタ 酸パーオキシド、tert-ブチルヒドロパーオ シドなどの水溶性有機過酸化物が好ましい
 上記水溶性酸化還元系触媒としては、臭素 又はその塩、塩素酸又はその塩、過硫酸又 その塩、過マンガン酸又はその塩、過酸化 素などの酸化剤と、亜硫酸又はその塩、亜 酸水素又はその塩、チオ硫酸又はその塩、 機酸などの還元剤、との組み合わせが好ま い。
 ラジカル重合開始剤は、1種単独で又は2種 上を組み合わせて用いてもよい。ラジカル 合開始剤としては、ジコハク酸パーオキシ がより好ましい。
 ラジカル重合開始剤の使用量は、最終PTFE収 量に対して0.01~0.20質量%が好ましく、0.01~0.15 量%がより好ましい。

 含フッ素界面活性剤は、水性媒体中で、連 移動によってTFEの重合反応を妨げないこと ら、TFEの乳化重合では一般的に使用される
 本発明における含フッ素界面活性剤の存在 は、PTFEの100質量部に対して、0.15~2.0質量部 好ましく、0.20~2.0質量部がより好ましい。
 含フッ素界面活性剤としては、分子中に1~4 のエーテル性酸素原子を含有する含フッ素 ルボン酸及びその塩、パーフルオロアルキ カルボン酸及びその塩、ω-ハイドロパーフ オロアルキルカルボン酸及びその塩、及び 含フッ素スルホン酸及びその塩からなる群 ら選ばれる一種以上がより好ましい。エー ル性酸素原子数が上記範囲にあると、重合 定性に優れ、生体蓄積性が低い。分子中の ーテル性酸素原子は、好ましくは2~4個であ 。
 含フッ素界面活性剤を構成する炭素原子数 、4~10個が好ましく、4~8個がより好ましく、 4~7個が最も好ましい。含フッ素界面活性剤の 炭素原子数が上記範囲にあると、重合安定性 に優れ、生体蓄積性が低い。

 上記分子中に1~4個のエーテル性の酸素原子 有する含フッ素カルボン酸としては、C 3 F 7 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 5 F 11 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 6 F 13 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、CF 3 O(CF 2 CF 2 O) 2 CF 2 COOH、C 3 F 7 O(CF 2 CF 2 O) 2 CF 2 COOH、C 4 F 9 O(CF 2 CF 2 O) 2 CF 2 COOH、C 5 F 11 O(CF 2 CF 2 O) 2 CF 2 COOH、C 6 F 13 O(CF 2 CF 2 O) 2 CF 2 COOH、C 3 F 7 O(CF 2 CF 2 O) 3 CF 2 COOH、C 4 F 9 O(CF 2 CF 2 O) 3 CF 2 COOH、C 5 F 11 O(CF 2 CF 2 O) 3 CF 2 COOH、C 6 F 13 O(CF 2 CF 2 O) 3 CF 2 COOH、C 4 F 9 OCF 2 CF 2 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 3 F 7 OCF(CF 3 )CF 2 OCHFCOOH、CF 3 OCF 2 OCF 2 OCF 2 OCF 2 COOH、CF 3 OCF 2 OCF 2 OCF 2 OCF 2 OCF 2 COOH、CF 3 CF 2 O(CF 2 ) 5 COOH、CF 3 CFHO(CF 2 ) 5 COOH、CF 3 OCF(CF 3 )CF 2 OCF(CF 3 )COOH、CF 3 OC 3 F 6 OCF(CF 3 )COOH、CF 3 O(CF 2 ) 3 OCHFCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF(CF 3 )COOH、C 4 F 9 OCF 2 CF 2 COOH、CF 3 OCF 2 CF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、CF 3 O(CF 2 ) 3 OCHFCOOH、CF 3 OCF 2 OCF 2 OCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF 2 COOH、C 3 F 7 OCF 2 CF 2 COOH、C 3 F 7 OCHFCF 2 COOH、CF 3 CFHO(CF 2 ) 3 COOH、CF 3 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 COOH、C 3 F 7 OCHFCOOH、CF 3 OCF 2 CF 2 COOH、CF 3 O(CF 2 O) 2 COOH、CF 3 O(CF 2 O) 3 COOHなどが挙げられる。また、分子中に1~4個 エーテル性の酸素原子を有する含フッ素カ ボン酸の塩としては、上記化合物のLi、Na、K 、NH 4 などの塩が挙げられる。

 上記パーフルオロアルキルカルボン酸の具 例としては、パーフルオロヘキサン酸、パ フルオロヘプタン酸、パーフルオロオクタ 酸、パーフルオロノナン酸などが挙げられ 。また、パーフルオロアルキルカルボン酸 塩としては、上記化合物のLi、Na、K、NH 4 などの塩が挙げられる。

 上記ω-ハイドロパーフルオアルキルカルボ 酸の具体例としては、ω-ハイドロパーフル ロヘキサン酸、ω-ハイドロパーフルオロヘ タン酸、ω-ハイドロパーフルオロオクタン 、ω-ハイドロパーフルオロノナン酸などが げられる。また、ω-ハイドロパーフルオロ ルキルカルボン酸の塩としては、上記化合 のLi、Na、K、NH 4 などの塩が挙げられる。

 上記含フッ素スルホン酸としては、パーフ オロオクタンスルホン酸、C 6 F 13 CH 2 CH 2 SO 3 Hなどが挙げられる。また、含フッ素スルホ 酸の塩としては、上記化合物のLi、Na、K、NH 4 などの塩が挙げられる。

 含フッ素界面活性剤としては、より好まし は、パーフルオロヘキサン酸、パーフルオ ヘプタン酸、パーフルオロオクタン酸、ω- イドロパーフルオロオクタン酸、C 3 F 7 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 3 F 7 OCF(CF 3 )CF 2 OCHFCOOH、CF 3 OCF 2 OCF 2 OCF 2 OCF 2 COOH、CF 3 O(CF 2 CF 2 O) 2 CF 2 COOH、CF 3 CF 2 O(CF 2 ) 5 COOH、CF 3 CFHO(CF 2 ) 5 COOH、CF 3 OCF(CF 3 )CF 2 OCF(CF 3 )COOH、CF 3 OC 3 F 6 OCF(CF 3 )COOH、CF 3 O(CF 2 ) 3 OCHFCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF(CF 3 )COOH、C 4 F 9 OCF 2 CF 2 COOH、CF 3 OCF 2 CF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、CF 3 O(CF 2 ) 3 OCHFCOOH、CF 3 OCF 2 OCF 2 OCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF 2 COOH、C 3 F 7 OCF 2 CF 2 COOH、C 3 F 7 OCHFCF 2 COOH、CF 3 CFHO(CF 2 ) 3 COOH、CF 3 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 COOH、C 3 F 7 OCHFCOOH、CF 3 OCF 2 CF 2 COOH、含フッ素スルホン酸及びそれらの塩で る。
 さらに好ましくは、パーフルオロヘキサン 、パーフルオロヘプタン酸、C 4 F 9 OCF(CF 3 )COOH、C 4 F 9 OCF 2 CF 2 COOH、CF 3 OCF 2 CF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、CF 3 OCF 2 OCF 2 OCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF 2 COOH、C 3 F 7 OCF 2 CF 2 COOH、CF 3 OCF 2 CF 2 OCF 2 COOH、C 2 F 5 OCF 2 CF 2 COOH及びそれらの塩である。
 最も好ましくは、パーフルオロヘキサン酸 C 2 F 5 OC 2 F 4 OCF 2 COOH、CF 3 OC 2 F 4 OCF 2 COOH、C 4 F 9 OCF 2 COOH及びそれらの塩である。
 また、含フッ素界面活性剤としては、上記 合物のアンモニウム塩(NH 4 )が特に好ましい。アンモニウム塩であると 性媒体中への溶解性に優れるとともに、金 イオン成分がPTFEファインパウダー中に不純 として残留するおそれがない。

 本発明では、PTFE乳化液は、水性媒体、含フ ッ素界面活性剤及びラジカル重合開始剤に加 えて、更に安定化助剤の存在下にTFEを乳化重 合して製造することが好ましい。
 上記安定化助剤としては、パラフィンワッ ス、フッ素系オイル、フッ素系溶剤、シリ ーンオイルなどが好ましい。安定化助剤は 1種単独で又は2種以上を組み合わせて用い もよい。安定化助剤としては、パラフィン ックスがより好ましい。パラフィンワック としては、室温で液体でも、半固体でも、 体であってもよいが、炭素数12以上の飽和炭 化水素が好ましい。パラフィンワックスの融 点は、通常40~65℃が好ましく、50~65℃がより ましい。安定化助剤の使用量は、使用する 性媒体の質量基準で0.1~12質量%が好ましく、0 .1~8質量%がより好ましい。

 本発明において、TFEの乳化重合では、TFE 単独重合させて、TFEの単独重合体(PTFE)を得 もよい。また、TFEに、TFEと共重合可能な他 モノマー(以下、コモノマーという)を、溶 成形性を付与しない範囲で共重合させて、TF Eとコモノマーとの共重合体(以下、変性PTFEと いう)を得てもよい。

 変性PTFEにおけるコモノマーに基づく構成 単位の含有量は、全構成単位に対して、好ま しくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0. 4質量%以下である。0.5質量%を超えると、溶融 性が付与されて、耐熱性用途に適さなくなる ことがある。

 変性PTFEの重合に用いる前記コモノマーとし ては、ヘキサフルオロプロピレン、パーフル オロ(アルキルビニルエーテル)、クロロトリ ルオロエチレン、(パーフルオロアルキル) チレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル パーフルオロ(アルケニルビニルエーテル)、 パーフルオロ(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソール) パーフルオロ(4-アルコキシ-1,3-ジオキソー )などが挙げられる。コモノマーは、1種単独 で用いてもよいし、2種以上を用いてもよい
 上記パーフルオロ(アルキルビニルエーテル )としては、パーフルオロ(メチルビニルエー ル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル) パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)、 ーフルオロ(ブチルビニルエーテル)、パーフ ルオロ(エトキシエチルビニルエーテル)、パ フルオロ(プロポキシプロピルビニルエーテ ル)、パーフルオロ(テトラヒドロフルフリル ニルエーテル)などが挙げられる。
 上記パーフルオロ(アルケニルビニルエーテ ル)としては、パーフルオロ(アリルビニルエ テル)、パーフルオロ(ブテニルビニルエー ル)などが挙げられる。

 TFEの乳化重合条件としては、重合温度は1 0~95℃が好ましく、15~90℃がより好ましい。重 合圧力(ゲージ圧)は0.5~4.0MPaが好ましく、0.6~3. 5MPaがより好ましい。重合時間は90~520分が好 しく、90~450分がより好ましい。

 TFEを乳化重合して得られるPTFE乳化液は、 PTFE濃度が10~45質量%であることが好ましく、15 ~45質量%がより好ましく、20~40質量%が特に好 しい。PTFE濃度が低いと、PTFEの一次粒子を凝 集させることが困難な場合がある。PTFE濃度 高いと、凝集できないPTFEの一次粒子が残存 、凝集液が白濁することがある。PTFE濃度が 上記範囲であれば、PTFEの一次粒子を凝集さ 易く、PTFEの一次粒子径を0.18~0.50μmの範囲に きる。特にPTFE濃度を15~45質量%にすることで 、PTFEの一次粒子径を0.19~0.40μmの範囲にしや くなる。ここで、一次粒子径とは、レーザ 散乱法粒子径分布分析計により得られたメ アン径である。

 次に、PTFE乳化液を凝集させて、PTFE乳化液 ら湿潤状態のPTFEファインパウダー(以下、未 乾燥PTFEファインパウダーという)を分離させ 。
 未乾燥PTFEファインパウダーの分離方法とし ては、公知の方法が採用できる。例えば、PTF E乳化液のPTFE濃度を8~20質量%になるように水 希釈した後、激しく撹拌してPTFEの一次粒子 凝集させる。その後、適度に撹拌し、一次 子が凝集したPTFEファインパウダーを水性媒 体から分離し、造粒、整粒する工程を経て、 湿潤状態のPTFEファインパウダーを得る方法 ある。
 一次粒子を凝集させる際、必要に応じて、P TFE乳化液のpHを調節してもよい。
 ここで、本明細書において、造粒とは、PTFE 乳化液を凝集した後、PTFE粒子を数100μmまで 長させる過程であり、整粒とは、PTFE乳化液 凝集した後、撹拌を続けることでPTFEの凝集 粒子の性状や粒度分布を整える過程である。

 本発明では、PTFE乳化液の凝集を、アンモニ ア、アンモニウム塩及び尿素からなる群から 選ばれる一種以上の嵩密度低減化合物の存在 下で行うことを特徴とする。これらの嵩密度 低減化合物の存在下でPTFE乳化液の凝集を行 と、最終的に得られるPTFEファインパウダー ペースト押出し圧力を低減できる。その理 は明確ではないが、嵩密度低減化合物を存 させずに凝集させた場合に比べて、嵩密度 減化合物の存在下で凝集させた場合は、乾 後に得られるPTFEファインパウダーの嵩密度 が低い値となっていることから、PTFEファイ パウダーが、より比表面積の高い状態とな ており、ペースト押出し時の潤滑剤の均一 分散を促進することによるためと考えられ 。
 また、上記嵩密度低減化合物は、分解温度 比較的低いことから、乾燥時に分解し、乾 後のPTFEパウダー中に残留することもなく、 ペースト押出しへ悪影響を及ぼさないと考え られる。

 本発明において、上記嵩密度低減化合物 、PTFE乳化液に、そのまま添加してもよく、 水溶液として添加してもよい。また、PTFE乳 液に添加するタイミングとしては、疎水的 PTFEが生成される前であればいつでもよい。 なわち、PTFE乳化液を撹拌し、剪断を与えて 凝集する前に添加してもよく、また、撹拌、 剪断を始めた後に添加しても良い。

 本発明において、嵩密度低減化合物とし 用いる上記アンモニウム塩は、炭酸アンモ ウム、炭酸水素アンモニウムが好ましく挙 られる。これらは、乾燥時に分解して、PTEE ファインパウダー中には残留しないので、乾 燥後のPTFEファインパウダーが残留物によっ 変色することがなく、また、ペースト押出 特性に悪影響を及ぼす恐れもない。なかで 、炭酸アンモニウムの溶解度は、55.8g/100g水( 0℃)であり、炭酸水素アンモニウムの溶解度 、24.8g/100g水(25℃)であり、どちらも水への 解性が高く、取り扱いが容易であり好まし 。なお、尿素は、およそ130℃以上まで加熱 ないとアンモニアまで分解されないので、 乾燥PTFEファインパウダーの乾燥を低温で行 場合は、嵩密度低減化合物としては、アン ニア又はアンモニウム塩を用いることが好 しい。

 また、凝集後にPTFEファインパウダーを分離 した水性媒体(いわゆる、凝集廃液)中に残存 るPTFE残分を、その後の凝集廃液の処理工程 での負荷を低減させるため、PTFE乳化液にア モニウム塩などの凝析剤を添加して、PTFE乳 液の凝集を行うことがある。凝析剤の使用 は、凝集廃液中のPTFE残固形分が0.1質量%を 回る量となるように添加すればよい。例え 、凝析剤としてアンモニウム塩を用いた場 の添加量は、PTFEの100質量部に対して、0.4質 部未満で十分である。特に、アンモニウム などの窒素化合物を凝析剤として使用した 合、凝集廃液中の窒素濃度が高くなり、排 基準値を満たさなくなる恐れがある。そこ 、排水処理の手間やコストなどの観点から 凝析剤としてアンモニウム塩などを使用す 場合は、その使用量は、極めて少量に抑え ことが好ましい。
 一方、本発明では、嵩密度低減化合物の添 量は、PTFE固形分濃度を所定量に調整したPTF E乳化液を撹拌、剪断を与えて凝集する際に 凝集廃液中に残存するPTFE残分を、その後の 集廃液の処理工程での負荷を低減するのに 適な量である。すなわち、本発明では、凝 剤として存在させる量よりも、嵩密度低減 合物を多めに使用することにより、顕著な 果を得ている。
 本発明において、嵩密度低減化合物の使用 は、PTFEの100質量部に対して0.4~10質量部であ り、より好ましくは0.5~9質量部であり、更に ましくは0.5~5質量部である。嵩密度低減化 物の使用量が0.4質量部未満であると、ほと ど効果が得られず、乾燥後のPTFEファインパ ダーのペースト押出し特性をさほど低減で ない。また、嵩密度低減化合物の使用量が1 0質量部を超えても上記効果はさほど向上せ 、廃水中の窒素濃度が高くなって廃水処理 要する手間やコストがかかる傾向にあるの 、上限は10質量部が好ましい。このように、 本発明では、嵩密度低減化合物の使用量は、 PTFE固形分濃度を所定量に調整したPTFE乳化液 撹拌、剪断を与えて凝集する際に、凝集廃 中に残存するPTFE残分を、その後の凝集廃液 の処理工程での負荷を低減するのに最適な量 である。すなわち、凝析剤として存在させる 場合よりも多めに使用する。

 なお、凝集廃液中には、含フッ素界面活 剤が含まれているが、該水性媒体に含まれ 含フッ素界面活性剤は、イオン交換樹脂に り吸着する方法、水分を蒸発させるなどの 縮方法、活性炭に吸着する方法などを用い 回収できる。

 本発明のPTFEファインパウダーの製造方法 では、次に、PTFE乳化液から分離した未乾燥PT FEファインパウダーを乾燥させる。未乾燥PTFE ファインパウダーの乾燥温度は、110~250℃が ましく、120~230℃がより好ましい。乾燥温度 110℃未満であると、乾燥に時間を要するだ でなく、水分が十分抜けきらないことがあ 。乾燥温度が250℃を超えると、ペースト押 し圧力特性を改善できないことがある。

 未乾燥PTFEファインパウダーの乾燥は、未 乾燥PTFEファインパウダーをできるだけ流動 せない状態で、好ましくは静置した状態で 乾燥することが好ましい。この時、真空、 周波、熱風などを用いて乾燥することも好 しい。

 なお、未乾燥PTFEファインパウダーが、乾 燥時に昇華する含フッ素界面活性剤を吸着し ている場合には、未乾燥PTFEファインパウダ を乾燥する際の排気をアルカリ水溶液(例え 、濃炭酸カリウム水溶液など)に導入するこ とによって、吸着されていた含フッ素界面活 性剤を回収することができる。

 本発明の製造方法で製造されるPTFEファイン パウダーの標準比重は、2.140~2.180であること 好ましく、2.140~2.170であることがより好ま く、2.140~2.160であることが特に好ましい。標 準比重は、相対的な分子量の尺度として用い られるが、その値が小さいほど、分子量が大 きいことを意味する。
 一般的に分子量が大きいPTFEファインパウダ ーほどペースト押出し圧力が高くなる傾向が ある。
 本発明の製造方法によって得られるPTFEファ インパウダーは、低いペースト押出し圧力で 成形できるので、標準比重が小さいほど、即 ち特に分子量が大きいほどその効果は有効で ある。

 本発明の製造方法で製造されるPTFEファイ ンパウダーのペースト押出し圧力は、10~25MPa 好ましくは12~20MPaである。該PTFEファインパ ダーは、低いペースト押出し圧力で成形で 、生産性よく所望の成形品を製造すること できる。

 PTFEファインパウダーのペースト押し出し成 形方法としては、従来公知の方法を採用する ことができる。例えば、PTFEファインパウダ と潤滑剤とを混合してPTFEファインパウダー 流動性を付与し、所望の形状になるように ースト押出し成形する方法が挙げられる。 滑剤の混合割合は、PTFEファインパウダーに 流動性を持たせるように、適宜選定すればよ い。その混合割合は、通常、PTFEファインパ ダーの100質量部当たり、潤滑剤の15~30質量部 が好ましく、20~25質量部がより好ましい。
 潤滑剤としては、ナフサ、乾点が100℃以上 石油系炭化水素などが好ましい。
 また、本発明の製造方法で製造されるPTFEフ ァインパウダーは、着色するための顔料など の添加剤、強度及び導電性などを付与するた めの各種充填剤などを添加することもできる 。

 PTFEファインパウダーのペースト押出し成形 物の形状は、チューブ状、シート状、フィル ム状、繊維状など種々の形状にすることがで きる。その用途としては、チューブ、電線被 覆、シール材料、多孔膜、フィルターなどが 挙げられる。
 また、PTFEファインパウダーのペースト押出 し成形物は、さらに延伸することにより、PTF E多孔体にすることができる。延伸条件とし は、適当な速度、例えば5~1000%/秒の速度、適 当な延伸倍率、例えば500%以上の延伸倍率、 採用される。PTFE多孔体の空孔率は特に制限 ないが、通常空孔率が50~99%の範囲が好まし 、70~98%の範囲が特に好ましい。多孔体で構 される物品は、チューブ状、シート状、フ ルム状、繊維状など種々の形状にすること できる。
 ここで、空孔率とは全容積中の空孔容積の 合を意味する。

 以下、本発明について、実施例及び比較例 より、詳細に説明するが、本発明はこれら 実施例によって限定されるものではない。
 なお、PTFEファインパウダーの特性は、以下 の方法で測定した。
 また、以下の圧力(MPa)は、ゲージ圧を意味 る。

 (A)乳化重合により得られるPTFEの平均一次 粒子径(単位:μm):レーザー散乱法粒子径分布 析計(堀場製作所社製、商品名「LA-920」)を用 いてメジアン径を測定した。

 (B)ポリマー残固形分:PTFE乳化液を攪拌、 断を与えて凝集をした後、凝集廃液をサン リング、ガラスシャーレに約10g採取し、120 で2時間乾燥した。その後、残留分の質量を ラスシャーレにサンプリングした量で除し 、ポリマー残固形分の割合を算出した。

 (C)PTFEファインパウダーの平均粒子径(単 :μm):JIS K6891に準拠して測定した。上から順 20、30、40、45及び60メッシュの標準篩を重ね 、20メッシュの篩上に粉末を乗せて篩い、各 上に残るPTFE粉末の質量を求めた。この質量 に基づいて対数確率紙で算出した50%粒子径を 平均粒子径とした。

 (D)嵩密度(単位:g/ml):JIS K6891に準拠して測 した。内容積100mLのステンレス鋼製の秤瓶 、上部に設置された漏斗より試料を落とし 、秤瓶から盛り上がった試料を平板で擦り とした後、秤瓶内に残った試料の重さを計 し、秤瓶の内容積で割った値を見掛け密度 した。

 (E)標準比重(以下、SSGともいう。):ASTM D145 7-91a、及びASTM D4895-91aに準拠して測定した。 なわち、12.0gのPTFEを計量して、内径28.6mmの 筒金型で34.5MPaで2分間保持した。次いで、29 0℃のオーブンへ入れて120℃/hrで昇温した。38 0℃で30分間保持した後、60℃/hrで降温して、2 94℃で24分間保持した。次いで、23℃のデシケ ーター中で12時間保持した後、23℃での成形 及び水の比重値を測定し、これを標準比重 した。

 (F)押出し圧力の評価:室温で2時間以上放 したPTFEファインパウダー(100g)を内容量900mL ガラス瓶に入れ、アイソパーH(登録商標、エ クソン社製)を潤滑剤として21.7g添加し、3分 混合してPTFE混合物を得た。得られたPTFE混合 物を25℃恒温槽に2時間放置した後、リダクシ ョンレシオ(Reduction Ratio)(ダイスの入り口の 面積と出口の断面積の比)が100、押出し速度 51cm/分の条件で、25℃にて、直径2.5cm、ラン 長1.1cm、導入角30°のオリフィスを通して、 ースト押出しして、ビード(beading)を得た。 のときの押出しに要する圧力を測定し、押 し圧力(MPa)とした。

 (G)PTFE圧縮成形物の機械強度の測定方法:AS TM D4895-98、及びASTM D1708に準拠して測定した 14.5gのPTFEのファインパウダーを計量して、 径76mmの円筒金型で13.7MPaで3分間保持した。 いで、290℃のオーブンに入れて120℃/hrで昇 した。380℃で30分間保持した後、60℃/hrで降 温して、300℃で30分間保持した。次いで、マ クロダンベルカッター(MK-1229;ダンベル社製) で打ち抜き、ジョー(jaws)の間隔22.25mm、引張 度50mm/min.で試験に供した。上記のシートの2 より、5点の強伸度測定を行い、強度(MPa)、 び伸度(%)の平均値を計算した。

 (実施例1)
 邪魔板、撹拌機を備えた、100Lのステンレス 鋼製オートクレーブに、パーフルオロオクタ ン酸アンモニウム(以降、APFOと記す。)の35g、 パラフィンワックスの872g、及び脱イオン水 59リットルを仕込んだ。オートクレーブを窒 素置換した後、減圧にしてTFEで加圧し、撹拌 しながら70℃に昇温した。次いで、TFEで1.765MP aまで昇圧し、ジコハク酸パーオキシド(濃度8 0質量%、残りは水分)の5.0gを約70℃の温水1リ トルに溶解して注入した。3分ほどで内圧が1 .746MPaまで降下した。
 その後、オートクレーブ内圧を1.765MPaに保 ようにTFEを添加しながら重合を進行させた また、APFOを温水に溶解して、重合途中でAPFO として合計63g添加した。また、亜硫酸アンモ ニウムを水に溶解して、重合途中で亜硫酸ア ンモニウムとして合計4g添加した。温度は、 合途中は64℃まで下げ、重合後半は80℃まで 昇温した。TFEの添加量が23kgになったところ 反応を終了させ、オートクレーブ中のTFEを 気放出した。重合時間は173分であった。得 れたPTFE乳化液を冷却し、上澄みのパラフィ ワックスを除去した。PTFE乳化液の固形分濃 度は約26質量%であった。使用したAPFOは、最 PTFE収量に対して4122ppmであった。また、PTFE 平均一次粒子径は0.25μmであった。反応器中 凝固物は痕跡程度であった。
 このPTFE乳化液を、8Lサイズの撹拌翼付きの 集槽へ、純水で濃度10質量%に調製・希釈し 水性乳化液として7.3kg仕込み、槽内温度を20 ℃に調整した。次いで、20質量%炭酸アンモニ ウム水溶液の110gを投入し、427rpmで攪拌、凝 させて、未乾燥PTFEファインパウダーを得た( 炭酸アンモニウムの使用量は、PTFE100質量部 対して3質量部である。)。凝集廃液中のPTFE 固形分は0.1質量%未満であった。得られた未 燥PTFEファインパウダーを180℃で5時間乾燥 て、PTFEファインパウダーを製造した。得ら たPTFEファインパウダーの平均粒子径は410μm 、嵩密度は0.46g/ml、及び標準比重(SSG)は2.150で あった。また、測定方法(F)に従い、ペースト 押出しビードを得たところ、押出し圧力は16. 3MPaであった。さらに、測定方法(G)に従い、 伸度を測定したところ、強度は43MPaであり、 伸度は430%であった。

 (実施例2)
 未乾燥PTFEファインパウダーを150℃で6.5時間 、乾燥した以外は、実施例1と同様にして、PT FEファインパウダーを製造した。得られたPTFE ファインパウダーを、測定方法(F)に従い、ペ ースト押出しビードを得たところ、押出し圧 力は14.8MPaであった。

 (実施例3)
 未乾燥PTFEファインパウダーを120℃で8時間 乾燥した以外は、実施例1と同様にして、PTFE ファインパウダーを製造した。得られたPTFE ァインパウダーを、測定方法(F)に従い、ペ スト押出しビードを得たところ、押出し圧 は12.7MPaであった。

 (比較例1)
 PTFE乳化液を凝集する際、炭酸アンモニウム を加えずに凝集させた以外は、実施例1と同 にしてPTFEファインパウダーを製造した。凝 廃液中のPTFE残固形分は0.4質量%であった。 た、得られたPTFEファインパウダーの平均粒 径は440μmで、嵩密度は0.50g/mlであった。標 比重は2.150であった。また、測定方法(F)に従 い、ペースト押出しビードを得たところ、押 出し圧力は18.1MPaであった。実施例1に比して 押出し圧力は1.8MPa高かった。また、測定方 (G)に従い、強伸度を測定したところ、強度 39MPaであり、伸度は400%であった。

 (比較例2)
 PTFE乳化液を凝集する際、炭酸アンモニウム を加えずに凝集させた以外は、実施例2と同 にしてPTFEファインパウダーを製造した。得 れたPTFEファインパウダーを、測定方法(F)に 従い、ペースト押出しビードを得たところ、 押出し圧力は16.3MPaであった。実施例2に比し 、押出し圧力は1.5MPa高かった。

 (比較例3)
 PTFE乳化液を凝集する際、炭酸アンモニウム を加えずに凝集させた以外は、実施例3と同 にしてPTFEファインパウダーを製造した。得 れたPTFEファインパウダーを、測定方法(F)に 従い、ペースト押出しビードを得たところ、 押出し圧力は13.2MPaであった。実施例3に比し 、押出し圧力は0.5MPa高かった。

 (実施例4)
 PTFE乳化液を凝集する際、20質量%炭酸アンモ ニウム水溶液の18.3g(炭酸アンモニウムの使用 量は、PTFE100質量部に対して0.5質量部である )を投入して凝集させた以外は実施例1と同様 にしてPTFEファインパウダーを製造した。凝 廃液中のPTFE残固形分は0.1質量%未満であった 。また、得られたPTFEファインパウダーの平 粒子径は430μmで、嵩密度は0.48g/mlであった。 また、測定方法(F)に従い、ペースト押出しビ ードを得たところ、押出し圧力は16.5MPaであ た。

 (実施例5)
 PTFE乳化液を凝集する際、20質量%炭酸アンモ ニウム水溶液の36.5g(炭酸アンモニウムの使用 量は、PTFE100質量部に対して1質量部である。) を投入して凝集させた以外は実施例1と同様 してPTFEファインパウダーを製造した。凝集 液中のPTFE残固形分は0.1質量%未満であった また、得られたPTFEファインパウダーの平均 子径は450μmで、嵩密度は0.46g/mlであった。 た、測定方法(F)に従い、ペースト押出しビ ドを得たところ、押出し圧力は16.4MPaであっ 。実施例1よりも炭酸アンモニウム量を1/3に 減らしたが、押出し圧力低減の効果が見られ た。

 (実施例6)
 PTFE乳化液を凝集する際、20質量%炭酸アンモ ニウム水溶液の328.5g(炭酸アンモニウムの使 量は、PTFE100質量部に対して9質量部である。 )を投入して凝集させた以外は実施例1と同様 してPTFEファインパウダーを製造した。得ら れたPTFEファインパウダーを、測定方法(F)に い、ペースト押出しビードを得たところ、 出し圧力は16.2MPaであった。

 (実施例7)
 邪魔板、撹拌機を備えた、100Lのステンレス 鋼製オートクレーブに、C 2 F 5 OC 2 F 4 OCF 2 COONH 4 (Ammonium perfluoro-3,6-dioxaoctanoate、以降、APFDOと す。)の70g、パラフィンワックスの872g、及 脱イオン水の59リットルを仕込んだ。オート クレーブを窒素置換した後、減圧にして、TFE で加圧し、撹拌しながら70℃に昇温した。次 で、TFEで1.765MPaまで昇圧し、ジコハク酸パ オキシド(濃度80質量%、残りは水分)の5.0gを 70℃の温水1リットルに溶解して注入した。3 ほどで内圧が1.746MPaまで降下した。
 オートクレーブ内圧を1.765MPaに保つようにTF Eを添加しながら重合を進行させた。APFDOを温 水に溶解して、重合途中でAPFDOとして合計125g 添加した。また、亜硫酸アンモニウムを水に 溶解して、重合途中で亜硫酸アンモニウムと して合計4g添加した。温度は、重合途中は64 まで下げ、重合後半は80℃まで昇温した。TFE の添加量が23kgになったところで反応を終了 せ、オートクレーブ中のTFEを大気放出した 重合時間は176分であった。得られたPTFE乳化 を冷却し、上澄みのパラフィンワックスを 去した。PTFE乳化液中の固形分濃度は約26質 %であった。使用したAPFDOは、最終のPTFE収量 に対して8333ppmであった。またPTFEの平均一次 子径は0.28μmであった。反応器中の凝固物は 痕跡程度であった。
 このPTFE乳化液を、8Lサイズの撹拌翼付きの 集槽へ、純水で濃度10質量%に調製・希釈し 水性乳化液として7.3kg仕込み、槽内温度を20 ℃に調整した。次いで、20質量%炭酸アンモニ ウム水溶液の110gを投入し、427rpmで攪拌、凝 させて、未乾燥PTFEファインパウダーを得た( 炭酸アンモニウムの使用量は、PTFE100質量部 対して3質量部である。)。得られた未乾燥PTF Eファインパウダーを180℃で5時間、乾燥して PTFEファインパウダーを製造した。凝集廃液 中のPTFE残固形分は0.1質量%未満であった。ま 、得られたPTFEファインパウダーの平均粒子 径は500μmで、嵩密度は0.51g/mlであった。さら 、標準比重は2.150であった。また、測定方 (F)に従い、ペースト押出しビードを得たと ろ、押出し圧力は17.7MPaであった。また、測 方法(G)に従い、強伸度を測定したところ、 度は39MPaであり、伸度は410%であった。

 (実施例8)
 PTFE乳化液を凝集する際、20質量%炭酸アンモ ニウム水溶液の328.5g(炭酸アンモニウムの使 量は、PTFE100質量部に対して9質量部である。 )を投入して凝集させた以外は実施例7と同様 してPTFEファインパウダーを製造した。凝集 廃液中のPTFE残固形分は0.1質量%未満であった また、得られたPTFEファインパウダーの平均 粒子径は430μmで、嵩密度は0.51g/mlであった。 た、測定方法(F)に従い、ペースト押出しビ ドを得たところ、押出し圧力は17.5MPaであっ た。

 (実施例9)
 炭酸アンモニウム水溶液に変えて、25質量% ンモニア水溶液の88g(アンモニアの使用量は 、PTFE100質量部に対して3質量部である。)をPTF E水溶液に投入して凝集させた以外は実施例7 同様にしてPTFEファインパウダーを製造した 。得られたPTFEファインパウダーの平均粒子 は560μmで、嵩密度は0.47g/mlであった。また、 測定方法(F)に従い、ペースト押出しビードを 得たところ、押出し圧力は16.7MPaであった。

 (実施例10)
 炭酸アンモニウム水溶液に変えて、20質量% 素水溶液の110g(尿素の使用量は、PTFE100質量 に対して3質量部である。)をPTFE水溶液に投 して凝集させた以外は実施例7と同様にして PTFEファインパウダーを製造した。凝集廃液 のPTFE残固形分は0.4質量%であった。また、得 られたPTFEファインパウダーの平均粒子径は57 0μmで、嵩密度は0.49g/mlであった。また、測定 方法(F)に従い、ペースト押出しビードを得た ところ、押出し圧力は16.5MPaであった。

 (比較例4)
 PTFE乳化液を凝集する際、炭酸アンモニウム を加えずに凝集させた以外は、実施例7と同 にしてPTFEファインパウダーを製造した。凝 廃液中のPTFE残固形分は0.4質量%であった。 た、得られたPTFEファインパウダーの平均粒 径は560μmで、嵩密度は0.51g/mlであった。ま 、標準比重は2.150であった。さらに、測定方 法(F)に従い、ペースト押出しビードを得たと ころ、押出し圧力は18.1MPaであった。実施例9 比して、押出し圧力は1.6MPa高かった。また 測定方法(G)に従い、強伸度を測定したとこ 、強度は41MPaであり、伸度は410%であった。
 以上の実施例1~10及び比較例1~4の実験結果を 表1に示す。

 本発明の方法で製造されたPTFEファインパウ ダーは、低いペースト押出し圧力特性を有す ることから、幅広で種々の口径のチューブ、 生テープ、多孔質フィルム、シートなどの製 造に用いることができる。また、該PTFEファ ンパウダーを用いた、顔料・充填剤を配合 た摺動部材、シール材などの成形品は、各 物性の向上が可能となる、など産業上有用 ある。

 なお、2008年5月21日に出願された日本特許出 願2008-132657号の明細書、特許請求の範囲、及 要約書の全内容をここに引用し、本発明の 細書の開示として、取り入れるものである