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Patent Searching and Data


Title:
METHOD OF PRODUCTION, STORAGE AND TRANSPORTATION FOR GAS HYDRATE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102427
Kind Code:
A1
Abstract:
Pellet damaging is prevented at the time of pellet charging into a storage tank. There is provided a method of storing a gas hydrate in which pellets obtained by compression molding of powdery gas hydrate are conveyed into a storage tank by the use of a slurry liquor, which method includes pouring a liquid for impact absorption in advance into the storage tank so that the impact on the pellets charged in the storage tank is absorbed by the liquid for impact absorption.

Inventors:
YANAGISAWA NAOKI (JP)
TAKANASHI SEIICHI (JP)
YAMAGUCHI TAMEHISA (JP)
YAMAZAKI TAKAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/052985
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 19, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI SHIPBUILDING ENG (JP)
YANAGISAWA NAOKI (JP)
TAKANASHI SEIICHI (JP)
YAMAGUCHI TAMEHISA (JP)
YAMAZAKI TAKAHIRO (JP)
International Classes:
C10L3/06
Foreign References:
JP2006153120A2006-06-15
JP2003171678A2003-06-20
JP2004131272A2004-04-30
JP2007077253A2007-03-29
JP2001280592A2001-10-10
Other References:
See also references of EP 2128228A4
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (Noguchi & Saika International Patent Office37 Kowa Building,4-5, Tsukiji 1-chom, Chuo-ku Tokyo 45, JP)
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Claims:
 パウダー状のガスハイドレートを未反応ガス中の造粒装置によってペレットに成形し、該ペレットを大気圧下の貯蔵タンクに向けて搬出するガスハイドレートの製造方法において、前記未反応ガスをスラリータンクに充填する工程と、未反応ガス充填後のスラリータンクに前記ペレットを充填する工程と、ペレット充填後のスラリータンクにスラリー母液を注入してスラリータンク内の未反応ガスを前記造粒装置に還流する工程と、前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作してスラリータンクの内圧を解放する工程と、内圧解放後のスラリータンクに減圧した未反応ガスを注入してスラリータンク内のペレットをスラリー母液と一緒に前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程から成るガスハイドレートの製造方法。
 パウダー状のガスハイドレートを未反応ガス中の造粒装置によってペレットに形成し、該ペレットを大気圧下の貯蔵タンクに向けて搬出するガスハイドレートの製造方法において、前記未反応ガス中で前記ペレットをスラリー母液に投入してスラリーを形成する工程と、前記スラリーをスラリータンクに供給してスラリータンク内の未反応ガスを前記造粒装置に還流する工程と、前記スラリータンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作してスラリータンクの内圧を解放する工程と、内圧解放後のスラリータンクに減圧した未反応ガスを注入してスラリータンク内のペレットをスラリー母液と一緒に前記スラリー輸送管内に押し出すと共に、前記スラリータンクにスラリー母液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程から成るガスハイドレートの製造方法。
 パウダー状のガスハイドレートを圧縮成形して成るペレットをスラリー母液を用いて貯蔵タンクに搬入するガスハイドレートの貯蔵方法において、前記貯蔵タンク内に、予め、衝撃緩和用の液体を注入し、この衝撃緩和用の液体によって前記貯蔵タンクに投入するペレットの衝撃を吸収することを特徴とするガスハイドレートの貯蔵方法。
 衝撃緩和用の液体の液面を、常時、所定の高さに保持することを特徴とする請求項3記載のガスハイドレートの貯蔵方法。
 貯蔵タンクの上部に複数のスラリー投入ノズルを設け、所定のスラリー投入ノズルから順番にペレットが混入したスラリー母液を噴出することを特徴とする請求項3記載のガスハイドレートの貯蔵方法。
 貯蔵タンクの上部に設けた回頭自在のスラリー投入ノズルからペレットが混入したスラリー母液を螺旋状に噴出することを特徴とする請求項3記載のガスハイドレートの貯蔵方法。
 貯蔵タンク内のペレットを搬出する際に、前記貯蔵タンク内にスラリー母液を注入してペレットの流動化を図ると共に、前記貯蔵タンクの底部に設けたペレット吸引口に向けてスラリー母液を噴射して前記ペレット吸引口を塞いでいるペレットの固まりを分離させ、分離後のペレットをスラリー母液と一緒に前記ペレット吸引口から排出し、前記ペレットの排出途中で余分なスラリー母液を除去してスラリー濃度を調整することを特徴とするガスハイドレートの輸送方法。
 ペレットの分離及び排出用の液体として灯油又は軽油を用いることを特徴とする請求項7記載のガスハイドレートの輸送方法。
Description:
ガスハイドレートの製造、貯蔵 び輸送方法

 本発明は、ガスハイドレートの製造、貯 及び輸送方法、更に詳しくは、パウダー状 ガスハイドレートを未反応ガス中の造粒装 によってペレットに成形し、該ペレットを 気圧下の貯蔵タンクに向けて搬出するガス イドレートの製造方法、前記ペレットを貯 タンクに貯蔵するガスハイドレートの貯蔵 法、貯蔵タンク内のガスハイドレートを輸 するガスハイドレートの輸送方法に関する

 天然ガスを水和物化して輸送する天然ガ の輸送方法としては、採掘地に隣接する生 プラントにおいて天然ガスを水和物化し、 和物化された天然ガスを製品として製品用 蔵容器に収め、この製品用貯蔵容器を輸送 器として輸送手段、例えば、輸送船等に積 して消費地に向け輸送し、消費地に隣接し 再ガス化プラントにおいて、前記製品用貯 容器をそのまま原料用貯蔵容器として使用 て水和物化された天然ガスの分解を行うこ が提案されている(例えば、特許文献1参照 )。

 しかし、天然ガスを水和物化して輸送す 際に、天然ガスの水和物、つまり、ガスハ ドレートがパウダーのままでは充填率が低 のみならず(例えば、充填率:0.4)、ハンドリ グ性が悪化するため、充填率の向上および ンドリング性の向上を図る必要がある。

 パウダー状のガスハイドレートを造粒装 によって成形してペレットにすると、充填 が上がる(例えば、充填率:0.56)。しかし、造 粒装置内がガスハイドレート生成装置の未反 応ガスの一部によって満たされているため、 造粒装置によって成形されたペレットを大気 圧下に設置されている貯蔵タンクに向けて搬 出すると、ペレットと一緒に高圧の未反応ガ スが貯蔵タンク内に流入する。このため、貯 蔵タンクを高圧に耐えるようにする必要があ る。

 貯蔵タンクとしては、大容量のタンク、 えば、直径が60~70m、高さが20~30mのタンクを 定しているが、このように大容量の貯蔵タ クを耐圧性にすると、費用が過大になるた 、天然ガスと水からガスハイドレートを生 して貯蔵したり、輸送するメリットが無く る。このため、造粒装置によって成形され ペレットを高圧の未反応ガスを伴うことな 、大気圧下の貯蔵タンクに貯蔵するには、 なる技術革新が必要である。

 また、ペレットを貯蔵する際に、貯蔵タン の上部から投入すると、ペレットが貯蔵タ クの底部、或いは、貯蔵タンク内に堆積し ペレットに衝突して破損したり、或いは、 壊する恐れがある。ペレットが破損したり 或いは、崩壊すると、自己保存効果が低下 るため、ガス化し易くなる。また、ペレッ の破損片がスラリー母液に混入すると、ス リー母液がシャーベット状になり、ペレッ を搬送する際に、ペレット混合率の調整が 難になる。また、貯蔵タンクからペレット 抜き出して船積みする場合、貯蔵タンク内 ペレットが圧密されているため、ペレット 搬出が困難になる場合がある。

日本国特開2001-280592号公報

 本発明は、このような問題を解決するた になされたものであり、その目的とすると ろは、未反応ガス中のペレットを未反応ガ を伴うことなく、大気圧下に設置した貯蔵 ンクに向けて払い出すガスハイドレートの 造方法を提供することにある。本発明の他 目的は、ペレットを貯蔵タンク内に投入す 際に、ペレットの損傷を防止するガスハイ レートの貯蔵方法を提供することにある。 た、本発明の他の目的は、貯蔵タンクから レットを払い出す際に、ペレットを円滑に い出すガスハイドレートの輸送方法を提供 ることにある。

 上記目的を達成するため、本発明は、次の うに構成されている。
 請求項1に係る発明は、パウダー状のガスハ イドレートを未反応ガス中の造粒装置によっ てペレットに成形し、該ペレットを大気圧下 の貯蔵タンクに向けて搬出するガスハイドレ ートの製造方法において、前記未反応ガスを スラリータンクに充填する工程と、未反応ガ ス充填後のスラリータンクに前記ペレットを 充填する工程と、ペレット充填後のスラリー タンクにスラリー母液を注入してスラリータ ンク内の未反応ガスを前記造粒装置に還流す る工程と、前記スラリータンクに設けたスラ リー輸送管のバルブを操作してスラリータン クの内圧を解放する工程と、内圧解放後のス ラリータンクに減圧した未反応ガスを注入し てスラリータンク内のペレットをスラリー母 液と一緒に前記スラリー輸送管内に押し出す と共に、前記スラリータンクにスラリー母液 を補給してスラリー濃度を稀釈する工程から 構成されている。

 請求項2に係る発明は、パウダー状のガス ハイドレートを未反応ガス中の造粒装置によ ってペレットに成形し、該ペレットを大気圧 下の貯蔵タンクに向けて搬出するガスハイド レートの製造方法において、前記未反応ガス 中で前記ペレットをスラリー母液に投入して スラリーを形成する工程と、前記スラリーを スラリータンクに供給してスラリータンク内 の未反応ガスを前記造粒装置に還流する工程 と、前記スラリータンクに設けたスラリー輸 送管のバルブを操作してスラリータンクの内 圧を解放する工程と、内圧解放後のスラリー タンクに減圧した未反応ガスを注入してスラ リータンク内のペレットをスラリー母液と一 緒に前記スラリー輸送管内に押し出すと共に 、前記スラリータンクにスラリー母液を補給 してスラリー濃度を稀釈する工程から構成さ れている。

 請求項3に係る発明は、パウダー状のガス ハイドレートを圧縮成形して成るペレットを スラリー母液を用いて貯蔵タンクに搬入する ガスハイドレートの貯蔵方法において、前記 貯蔵タンク内に、予め、衝撃緩和用の液体を 注入し、この衝撃緩和用の液体によって前記 貯蔵タンクに投入するペレットの衝撃を吸収 することを特徴としている。

 請求項4に係る発明は、請求項3において 衝撃緩和用の液体の液面を、常時、所定の さに保持することを特徴としている。

 請求項5に係る発明は、請求項3において 貯蔵タンクの上部に複数のスラリー投入ノ ルを設け、所定のスラリー投入ノズルから 番にペレットが混入したスラリー母液を噴 することを特徴としている。

 請求項6に係る発明は、請求項3において 貯蔵タンクの上部に設けた回頭自在のスラ ー投入ノズルからペレットが混入したスラ ー母液を螺旋状に噴出することを特徴とし いる。

 請求項7に係る発明は、貯蔵タンク内のペ レットを搬出する際に、前記貯蔵タンク内に スラリー母液を注入してペレットの流動化を 図ると共に、前記貯蔵タンクの底部に設けた ペレット吸引口に向けてスラリー母液を噴射 して前記ペレット吸引口を塞いでいるペレッ トの固まりを分離させ、分離後のペレットを スラリー母液と一緒に前記ペレット吸引口か ら排出し、前記ペレットの排出途中で余分な スラリー母液を除去してスラリー濃度を調整 することを特徴としている。

 請求項8に係る発明は、請求項7において ペレットの分離及び排出用の液体として灯 又は軽油を用いることを特徴としている。

 上記のように、請求項1に係る発明は、パ ウダー状のガスハイドレートを未反応ガス中 の造粒装置によってペレットに成形し、該ペ レットを大気圧下の貯蔵タンクに向けて搬出 するガスハイドレートの搬出方法において、 前記未反応ガスをスラリータンクに充填する 工程と、未反応ガス充填後のスラリータンク に前記ペレットを充填する工程と、ペレット 充填後のスラリータンクにスラリー母液を注 入してスラリータンク内の未反応ガスを前記 造粒装置に還流する工程と、前記スラリータ ンクに設けたスラリー輸送管のバルブを操作 してスラリータンクの内圧を解放する工程と 、内圧解放後のスラリータンクに減圧した未 反応ガスを注入してスラリータンク内のペレ ットをスラリー母液と一緒に前記スラリー輸 送管内に押し出すと共に、前記スラリータン クにスラリー母液を補給してスラリー濃度を 稀釈する工程により構成したので、未反応ガ ス中のペレットを高圧の未反応ガスを伴うこ となく、大気圧下に設置した貯蔵タンクに向 けて円滑に搬出することができる。このため 、大容量の貯蔵タンク、例えば、直径が60~70m 、高さが20~30mのタンクを建設するにしても、 耐圧化する必要がないので、費用を大幅に抑 制することができる。

 また、請求項2に係る発明は、パウダー状 のガスハイドレートを未反応ガス中の造粒装 置によってペレットに成形し、該ペレットを 大気圧下の貯蔵タンクに向けて搬出するガス ハイドレートの搬出方法において、前記未反 応ガスの中で前記ペレットをスラリー母液に 投入してスラリーを形成する工程と、前記ス ラリーをスラリータンクに供給してスラリー タンク内の未反応ガスを前記造粒装置に還流 する工程と、前記スラリータンクに設けたス ラリー輸送管のバルブを操作してスラリータ ンクの内圧を解放する工程と、内圧解放後の スラリータンクに減圧した未反応ガスを注入 してスラリータンク内のペレットをスラリー 母液と一緒に前記スラリー輸送管内に押し出 すと共に、前記スラリータンクにスラリー母 液を補給してスラリー濃度を稀釈する工程に より構成したので、請求項1に係る発明が持 ている効果に加え、更に、造粒装置でスラ ー化されたペレットをスラリータンクによ て脱圧した後、大気圧下の貯蔵タンクに向 てスムーズに搬出することができる。

 請求項3に係る発明は、パウダー状のガス ハイドレートを圧縮成形して成るペレットを スラリー母液を用いて貯蔵タンクに搬入する ガスハイドレートの搬入方法において、前記 貯蔵タンク内に、予め、衝撃緩和用の液体を 注入し、この衝撃緩和用の液体によって前記 貯蔵タンクに投入されるペレットの衝撃を吸 収するので、貯蔵タンク内にペレットを投入 する時の衝撃が大幅に緩和され、ペレットの 損傷や崩壊を未然に防止することが可能にな る。このため、損傷や崩壊に起因するペレッ トのガス化を抑制することが可能となる。ま た、ペレットの屑がスラリー母液に混入する ことも少なくなるため、ペレットを搬送する 際に、ペレットの充填率を精度良く調整する ことが可能となる。

 また、請求項4に係る発明は、衝撃緩和用 の液体の液面を、常時、所定の高さに保持す るので、請求項3に係る発明が有している効 に加え、更に、ペレットを、常に、同一条 下で投入することができる。

 請求項5に係る発明は、貯蔵タンクの上部 に複数のスラリー投入ノズルを設け、所定の スラリー投入ノズルから順番にペレットが混 入したスラリー母液を噴出するので、ペレッ トを貯蔵タンク内に略均一に堆積させること ができる。

 請求項6に係る発明は、貯蔵タンクの上部 に設けた回頭自在のスラリー投入ノズルから ペレットが混入したスラリー母液を螺旋状に 噴出するため、請求項5に記載の発明と同様 、ペレットを貯蔵タンク内に略均一に堆積 せることができる。

 他方、請求項7に係る発明は、貯蔵タンク 内のペレットを搬出する際に、前記貯蔵タン ク内にスラリー母液を注入してペレットの流 動化を図ると共に、前記貯蔵タンクの底部に 設けたペレット吸引口に向けてスラリー母液 を噴射して前記ペレット吸引口を塞いでいる ペレットの固まりを分離させ、分離後のペレ ットをスラリー母液と一緒に前記ペレット吸 引口から排出し、前記ペレットの排出途中で 余分なスラリー母液を除去してスラリー濃度 を調整するため、貯蔵タンク内のペレットを 円滑に、かつ、速やかに抜き出すことができ るようになった。

図1は本発明に係るガスハイドレートの 製造、貯蔵、輸送システムの概略構成図であ る。 図2はガスハイドレート搬出装置の概略 構成図である。 図3は貯蔵タンクの平面図である。 図4は図3のA-A断面図である。 図5は図4のB-B断面図である。 図6は貯蔵タンク底部の要部拡大平面図 である。 図7は図6のC-C断面図である。 図8は図7のD-D断面図である。 図9はペレット送流ポンプの断面図であ る。 図10はIPF測定器の説明図である。 図11はガスハイドレート搬出装置のス ート時の説明図である。 図12はスラリータンクに未反応ガスを 入する説明図である。 図13はスラリータンクにペレットを投 する説明図である。 図14は造粒装置に未反応ガスを還流す 説明図である。 図15はスラリータンクの内圧を解放す 説明図である。 図16はスラリータンク内のスラリーを し出す説明図である。 図17は本発明に係るガスハイドレート 搬出方法の他の一例の概略構成図である。 図18はペレット貯蔵方法の説明図であ 。 図19はペレット輸送方法の説明図であ 。 図20はペレット輸送方法の説明図であ 。

符号の説明

  n パウダー状のガスハイドレート
  9 造粒装置
  p ペレット
  16 貯蔵タンク
  13 スラリータンク
  m スラリー母液
  B8 スラリー輸送管のバルブ
  15 スラリー輸送管

 以下、本発明の実施の形態を図面を用いて 明する。
 (1)先ず、本発明に係るガスハイドレートの 成、貯蔵、輸送システムについて説明する

 図1に示すように、球形タンク1内の原料 ス(例えば、天然ガス)は、昇圧装置(図示せ )によって所定圧(例えば、5.4MPa、より好まし くは、5~7MPa)に昇圧後、クーラー2によって所 の温度(例えば、3℃、より好ましくは、3~10 )に冷却され、そして、ガスハイドレート生 成装置3に供給される。また、貯水槽4内の水( 淡水)wは、クーラー5によって所定の温度(例 ば、3℃、より好ましくは、3~10℃)に冷却さ 、ガスハイドレート生成装置3に供給される

 ガスハイドレート生成装置3に供給された 天然ガスgは、水wと水和反応して天然ガスハ ドレート(以下、ガスハイドレートと称する 。)nになる。ガスハイドレートの生成時に生 た生成熱は、ガスハイドレート生成槽の外 に設けた冷却ジャケット6によって除去され る。ガスハイドレート生成槽内は、攪拌機7 よって攪拌されている。ガスハイドレートn 、未反応の水と一緒に脱水機、例えば、ス リュープレス型の脱水機8に供給される。脱 水機8によって脱水されたガスハイドレートn 、ペレタイザー(以下、造粒装置と云う。)9 よって輸送や貯蔵に適した形状及び寸法の 形物(以下、ペレットと云う。)に成形され 。

 ペレットの形状としては、球形状や凸レ ズ状などを挙げることができる。ペレット 寸法としては、直径、或いは、内接円の直 (以下、単に、直径と云う。)が20mm程度が好 しい。しかし、これに限るものではなく、 えば、直径が10~100mm程度でもよい。また、 レットは、同一寸法でも差し支えがないが ペレットの直径に格差を付けることによっ 更に充填率を上げることができる。その際 大径のペレットの直径は、20~100mm程度、小径 のペレットの直径は、10~40mm程度が好ましい

 造粒装置9によって形成されたペレットp 、冷却装置10、例えば、冷却ジャケット付き の横型ケーシング11と、このケーシング11内 設けたスクリュー羽根付きのスクリュー軸12 より成るスクリューコンベア式の冷却装置10 よって所定の温度(例えば、-15℃~-30℃)に冷 され、その後、脱圧用のタスラリータンク1 3に投入される。スラリータンク13内のペレッ トpは、スラリー母液貯蔵タンク14から供給さ れたスラリー母液mによってスラリー化され 第1のスラリー輸送管15を経て貯蔵タンク16に 搬送される。ペレットpを搬送したスラリー 液mは、スラリー母液戻し管20を経てスラリ 母液貯蔵タンク14に戻るため、ペレットpの が貯蔵タンク16に貯蔵される。スラリー母液 としては、例えば、灯油、軽油などが好まし い。

 貯蔵タンク16内のペレットpを輸送船17に 送する場合は、貯蔵タンク16内のペレットp 、再度、スラリー母液mによってスラリー化 、第2のスラリー輸送配管19を経て輸送船17 船倉18に搬送する。搬送後のスラリー母液m 、スラリー母液戻し管20を経てスラリー母液 貯蔵タンク14に戻される。尚、輸送船17は、 レット搬入時にバラスト水、即ち、ガスハ ドレートを熱分解させた時に派生した水(淡 )を清水戻し管21を経て貯水槽4に戻すように なっている。

 (2)次に、上記造粒装置から大気圧下に設 した貯蔵タンクに向けてペレットを搬出す ペレット搬出装置について説明する。

 このペレット搬出装置は、ガスハイドレ ト生成装置3の規模によって左右されるが、 通常、複数のグループから構成されている。 しかし、説明の都合上、一つのグループにつ いて説明する。図2に示すように、グループA は、複数台(例えば、3台)の造粒装置9と同数 のスラリータンク13によって構成されている この際、3台のスラリータンク13の近傍に取 付けられているバルブB8とバルブB11を順番 操作してペレットを連続的に貯蔵タンク16に 供給するようになっている。造粒装置9は、 圧容器23と、耐圧容器23内に設けた造粒機24 より構成されている。造粒機24については、 特に限定しないが、例えば、一対のロール25, 25の周面にペレット成形用の凹部(図示せず) 設けたブリケッテングロール式の造粒機が ましい。

 耐圧容器23は、ペレット供給管26を経てス ラリータンク13に接続している。耐圧容器23 、パウダー状のガスハイドレートnを導入す ガスハイドレート導入管27と、ガス還流管28 と、低圧ガス供給管29を有している。これら 配管28及び29の先端は、それぞれ、ペレット 供給管26に接続している。ガス還流管28は、 3のバルブB3を有し、低圧ガス供給管29は、膨 張タービン型の減圧機30と、第4のバルブB4を している。その上、減圧機30は、その上流 に第5バルブB5を有し、その下流側に第6バル B6を有している。更に、低圧ガス供給管29は 、減圧機30及び2つのバルブB5及びB6を迂回す バイパス管31を有している。このバイパス管 31は、第7バルブB7を備えている。

 ペレット供給管26は、ガス還流管28と低圧 ガス供給管29が合流する合流点32を挟んで、 の上側に第1バルブB1を設け、その下側に第2 ルブB2を設けている。また、スラリータン 13は、その底部に第8バルブB8を有するスラリ ー排出管33を備えている。スラリー排出管33 、共通の配管34によってそれぞれ接続されて いる。更に、共通配管34には、スラリー輸送 15が接続されている。スラリー輸送管15は、 その途中にスラリー濃度測定装置36を設けて る。スラリー濃度測定装置36は、スラリー 送配管15に接続させたバルブ付きのサンプル 抽出管37とサンプル容器39により構成されて る。そして、サンプル抽出管37のバルブ38を 閉することにより、スラリー母液mにペレッ トpが混入したスラリーs" をサンプル容器39 抽出し、ペレットの含有率を測定するよう なっている。

 ペレットの含有率Eは、次式により求めるこ とができる。
 すなわち、
   E=(X-Y)×100/X
 ここで、X:スラリー抽出量
     Y:スラリー抽出量からペレットを取り 除いた後に残ったスラリー母液量
 このペレット含有率に基づいて低圧ポンプ4 2を制御し、スラリーs" の濃度が所定の濃度( 例えば、30%程度)になるように調整している これらの作業は、手動でもできるが、自動 することが好ましい。スラリーs" の濃度を3 0%程度、より好ましくは20~35%程度になるよう 調整する理由は、この範囲から外れると、 ラリーの流動性が悪化するからである。

 図2に示すように、スラリー母液貯蔵タン ク14は、高圧ポンプ41と低圧ポンプ42を備え、 スラリー母液貯蔵タンク14内のスラリー母液m をスラリータンク13に供給するようになって る。即ち、高圧ポンプ41と低圧ポンプ42の配 管43,44は、合体して1本のスラリー母液供給管 45になるが、このスラリー母液供給管45から 岐した分岐管46は、各スラリータンク13に接 している。

 これらの分岐管46は、第11バルブB11を有す ると共に、スラリー排出管33の入り口の近傍 取り付けられている。また、高圧ポンプ41 配管43は、第9バルブB9を備え、低圧ポンプ42 配管44は、第10バルブB10を備えている。また 、各スラリータンク13は、接続管48によって 続されている。この接続管48は、上記合流点 32と第2バルブB2の間に設けられている。

 (3)次に、貯蔵タンクについて説明する。
 図3乃至図5に示すように、貯蔵タンク16は、 円筒状の胴部126、円形状の天板127及び円形状 の底面128により形成されている。この際、底 面128は、図5に示すように、六角錐形の底部12 9aと、その周囲に設けられた四角錐形の6個の 底部129bにより構成されている。そして、各 部129a及び129bの尖端部分には、それぞれ、ペ レット抜き出し手段であるジェットポンプ( ダクタ)130が設けられている。上記貯蔵タン 16は、図4に示すように、天板127に複数のス リー投入ノズル131を備えている。そして、 れらのスラリー投入ノズル131は、各ジェッ ポンプ130にそれぞれ対峙するように設けら ている。

 スラリー投入ノズル131は、天板127に回転 在に設けられている。このスラリー投入ノ ル131は、エルボ形に形成され、垂直な軸芯O を中心にして360°水平回頭可能な構造になっ いる。このエルボ形のスラリー投入ノズル1 31は、その先端部分が円周方向に彎曲してお 、スラリーs”を噴出する反力によって自動 的に回転するようになっている。

 これらのスラリー投入ノズル131には、ス リー輸送管15から分岐した分岐管132が接続 れている。これらの分岐管132には、図3に示 ように、それぞれ、バルブ133が設けられて る。また、貯蔵タンク16の天板127には、1又 複数の距離計測装置135が設けられ、天板127 スラリー母液面m’の間隔H、或いは、天板12 7とペレット堆積面n' の間隔H' を計測するよ うにしている。そして、スラリー投入時には 、天板127とスラリー母液面m’の間隔Hが略一 になるようにスラリー母液抜き出しポンプ1 36を制御するようになっている。また、天板1 27とペレット堆積面n' との間隔H' が設定値 達した時は、ペレットの供給を停止するよ になっている。

 他方、貯蔵タンク16の底部129a及び129bには 、上述したように、ジェットポンプ(エダク )130が設けられているので、ジェットポンプ1 30を含むペレット排出手段について説明する しかし、便宜上、底板中央のペレット排出 段について説明し、その他のペレット排出 段については、同じ部品に同じ符号を付け 詳しい説明を省略する。

 図6に示すように、底板中央の六角錘形の 底部129aに点検用のトンネル137が設けられて る。この点検用のトンネル137は、図7に示す うに、六角錘形の底部129aの尖端部138の上方 に位置しており、その両端は、前記底部129a 傾斜面139a及び139bに開口している。上記トン ネル137は、図7及び図8に示すように、内部に ェットポンプ(エダクタ)130を備えている。 して、その吸引口134は、六角錘形の底部129a 尖端部138に向けられている。また、六角錘 の底部129aには、図6に示すように、ジェッ ポンプ130の吸引口134に向けて複数台(例えば 3台)の高圧噴射ノズル140が設けられ、吸引 近傍のペレットの流動化を図るようになっ いる。

 スラリー母液貯蔵タンク14のスラリー母 mは、ジェット流体駆動ポンプ142によってジ ットポンプ130の作動流体取入口141に供給さ 、更に、ノズル用高圧ポンプ143によって高 噴射ノズル140に供給されるようになってい 。また、ジェットポンプ130の吐出側に接続 た配管144には、スラリー濃度制御器(以下、 IPF制御器という。)160が設けられている。こ IPF制御器160は、IPF測定器161及びスラリー濃 調整槽162により構成されている。

 IPF測定器161は、図10に示すように、上記 管144の間に接続させた計測用配管163に一対 リング状電極164a,164bを三個の絶縁リング165a, 165b,165cを介して軸方向に離間して配置してい る。そして、計測用配管163のリング状電極164 a,164bの上流又は下流測位に導電率測定器166が 細い引込み管167を介して接続されている。こ の導電率測定器166には、導電性流体としての スラリー母液のみが流入する。また、導電率 測定器166内には、一対の電極(図示せず)が配 されている。

 そして、電気抵抗測定回路168は、一対の ング状電極164a,164b相互間の抵抗、即ち、計 用配管163内を通過する混相流体(ペレット混 入スラリー)の電気抵抗を測定する。一方、 電率測定器166は、内部に配設された一対の 極相互間の抵抗から混相流体の一方を構成 るスラリー母液の電気抵抗(導電率σの逆数 比例)を測定する。測定された電気抵抗r及び 導電率σは、演算器169へ入力される。この演 器169内には、スラリー母液の各導電率σに ける電気抵抗rと混合率λとの関係が記憶さ ている。そして、電気抵抗rと導電率σが入 されると、この値に対応する混合率λを算出 して測定値として出力する。

 他方、スラリー濃度調整槽162は、IPF測定 161の下流側に設けられ、液溜めタンク170と この液溜めタンク170を貫通する貫通管171に り構成されている。この貫通管171は、IPF測 器の計測用配管163に接続すると共に、液溜 タンク170の中に介在している部分にガス及 スラリー母液が流出する小穴172を設けてい 。そして、液溜めタンク170の上端に接続し 配管173にブロアー174を設け、液溜めタンク1 70内の未反応ガスg’を貯蔵タンク16に返還す ようにしている。また、液溜めタンク170の 端に接続した配管175にスラリー濃度調整ポ プ176を設け、液溜めタンク170内のスラリー 液mを貯蔵タンク16に返還ようにしている。

 上記IPF測定器161より出力された混合率λ 、コントローラ180に供給され、スラリー濃 調整槽162に付随しているスラリー濃度調整 ンプ176を制御して余分なスラリー母液mを除 するようになっている。

 また、図8に戻って説明すると、六角錐形 の底部129aには、スラリー母液注入管145及び ラリー母液抜き出し管146が設けられている そして、スラリー母液抜き出し管146に設け スラリー母液抜き出しポンプ136(図4参照)を 記距離計測装置135によって制御することに り、貯蔵タンク16内のスラリー母液面m’を ントロールするようになっている。また、 のスラリー母液抜き出し管146には、バルブ14 7を設けている。また、上記第2スラリー輸送 19には、スラリー送出ポンプ148を設けてい (図4参照)。このスラリー送出ポンプ148は、 レットpの損傷を抑制できる構造となってお 、図9に示すように、サクションカバー149内 にらせん形の羽根車150を有している。符号151 はケーシング、152は羽根車フランジ、153は軸 スリーブ、154は主軸を示している。

 (4)次に、造粒装置9で成形されたペレット pをスラリー母液mを用いて搬出する方法につ て説明する。

 (a)パウダー状のガスハイドレートnがガス ハイドレート導入管27から造粒装置9に供給さ れると、図11に示すように、二つの造粒円板2 5を有する造粒機24によって略球形状のペレッ トpが成形される。この時、ガスハイドレー 生成装置内の高圧(例えば、5.4MPa)の未反応ガ スg’の一部がガスハイドレートnと一緒に造 装置9の耐圧容器23に流入する。尚、第1乃至 第11の全てのバルブB1~B11が閉じられている。

 (b)次に、図12に示すように、第2バルブB2 び第3バルブB3のみを「開」にして耐圧容器23 内の未反応ガスg’をスラリータンク13内に圧 入する。圧入後、第4バルブB3のみを閉止する 。

 (c)次に、図13に示すように、第1バルブB1 「開」にして耐圧容器23内のペレットpをペ ット供給管26を経てスラリータンク13内に投 する。投入後、第1バルブB1を閉止する。

 (d)次に、図14に示すように、第2バルブB2 第3バルブB3、第9バルブB9及び第11バルブB11を 「開」にし、その後、高圧ポンプ41を稼働し スラリー母液貯蔵タンク14内のスラリー母 mを所定圧に昇圧(例えば、5.4MPa以上)してス リータンク13内に圧入し、スラリータンク13 の未反応ガスg’をガス還流管路28を経て造 装置9の耐圧容器23に還流させる。その後、 2バルブB2、第3バルブB3、第9バルブB9及び第1 1バルブB11を閉止する。

 (e)次に、図15に示すように、第8バルブB8 瞬間的又は短時間開閉(例えば、0.1~1.0秒間開 閉)してスラリータンク13の内圧を解放する( えば、5.4MPa→0.1MPa)。

 (f)次に、図16に示すように、第2バルブB2 第4バルブB4~第6バルブB6、第8バルブB8を「開 にすると、減圧機30によって所定圧(例えば 0.4MPa程度)に減圧された未反応ガスg”が耐 容器23からスラリータンク13内に注入され、 ラリータンク13内のペレットpがスラリー母 mと一緒にスラリー輸送管15内に押し出され 。

 その際、低圧ポンプ42によってスラリー 液貯蔵タンク14内のスラリー母液mを所定力 昇圧(例えば、0.4MPa)して分岐管46からスラリ タンク13の底部に設けたスラリー排出管33の 入り口付近に注入し、スラリータンク13から し出されるスラリーs" の濃度を30%前後に調 整する。この時、第10バルブB10、第11バルブB1 1は、「開」になっている。そして、スラリ s" をスラリータンク13から排出した時点で 記第2バルブB2、第4バルブB4~第6バルブB6、第8 バルブB8、第10バルブB10、第11バルブB11を閉止 する。

 (5)次に、図17を用いて第2のペレット搬出装 について説明する。
 この例の場合は、耐圧容器23内のペレット 却液aがスラリー母液として使用できる場合 限られるが、構造的には、第1のペレット搬 出装置と類似しているので、同じ部品には同 じ符号を付けて詳しい説明については省略す る。

 ただ、この例の場合、耐圧容器23内に多 板製の漏斗60を設け、ペレットpの拡散を防 するようになっている点、バルブ61付きのペ レット供給管62を設けた点、第3バルブB3付き ガス還流管28の外側にバイパス管63を設け、 このバイパス管63に減圧機30と、第12バルブB12 及び第13バルブB13を設けた点が第1のペレット 搬出装置と異なっている。

 次に、この装置の操作手順について説明す 。
 (a)先ず、造粒装置9のガス還流管路28の第3バ ルブB3及びペレット供給管62のバルブ61を「開 」にして造粒装置9からスラリータンク13にス ラリーs" を投入する。投入が進むに連れて ラリータンク13の未反応ガスg’がガス還流 28を経て造粒装置9の耐圧容器23に還流される 。

 スラリータンク13内がスラリーs" によっ 満たされた時、ガス還流管28のバルブB3を閉 じる。次に、スラリータンク13の底部に接続 ているスラリー排出管33のバルブB8を短時間 開閉し、スラリータンク13の内圧を解放する

 (b)次に、バイパス管63のバルブB12及びB13 開け、更に、ペレット供給管26のバルブB2を け、造粒装置9の耐圧容器23からスラリータ ク13内に減圧された未反応ガス(例えば、0.4M Pa)g’を注入し、スラリータンク13内のスラリ ーs" を第1のスラリー輸送配管15に押し出す その際、低圧ポンプ42を駆動してスラリー母 液貯蔵タンク14内のスラリー母液mを所定力に 昇圧(例えば、0.4MPa)して分岐管46からスラリ タンク13の底部に設けたスラリー排出管33の り口付近に注入し、スラリータンク13から し出されるスラリーs" の濃度を30%程度に調 する。

 (c)次に、スラリーs" がスラリータンク13 ら排出された時点で各バルブを閉止する。 の後、第2バルブB2,第2バルブB3を「開」にす ることにより、スラリータンク13内は、再度 高圧(例えば、5.4MPa程度)の未反応ガスg’で たされる。 

 (6)次に、ペレットの貯蔵及び輸送方法につ て説明する。
 先ず、ペレットpを貯蔵タンク16に貯蔵する 法について説明する。

 (a)先ず、図18に示すように、貯蔵タンク16 のタンク底部129a,129bに接続されているスラリ ー母液排出管146のスラリー母液抜き出しバル ブ147を全閉にする。

 (b)次に、貯蔵タンク上部のバルブ133を全 して貯蔵タンク16内にスラリー母液mを張る( 図18参照。)。その際、このスラリー母液mの 位は、スラリー投入ノズル131から投入され ペレットが破損しない程度とする(例えば、 蔵タンクの天板17からHだけ離す。)。この時 、スラリー母液mは、スラリー母液貯蔵タン 14→加圧ポンプ22→スラリー母液輸送管15→ 蔵タンク16の経路を経る(図1参照)。

 (c)次に、貯蔵タンク上部のバルブ133を、 旦、全閉する。その後、前記バルブ133を開 て貯蔵タンク16内にスラリーs”を投入する( 図18参照。)。その際、前記バルブ133を1個ず 、例えば、133a→133b→133c→133d→133e→133f→13 3g(図3参照)の順に開放して、各バルブ133から 入されるスラリーs”の投入量の均等化を図 る。

 各スラリー投入ノズル131は、既に説明し ように、360°水平回頭可能な構造であるか 、各スラリー投入ノズル131は、ノズル自身 回頭しながら所定の初速でスラリーs”を水 方向に吐出する。吐出開始直後のスラリーs ”は、落下距離が大きいため、広い円周上に 散布される。そして、ペレットの投入が進む に連れて次第に狭い円周上に散布され、堆積 ペレット上面の平面化が図られる。

 (d)スラリーの投入開始と同時に、貯蔵タ ク底部129a,129bのスラリー母液抜き出しバル 147を全開し、堆積ペレット上面の衝撃緩和 のスラリー母液分を残して、順次、スラリ 母液mを抜き出す。このとき、スラリー母液 mは、スラリー母液抜き出し管146→スラリー 液抜き出しバルブ147→スラリー母液抜き出 ポンプ136→スラリー母液貯蔵タンク14の順路 を採る。スラリー投入終了後は、ペレット堆 積面n’とスラリー母液mが同程度の高さにな までスラリー母液mの液面を下げてペレット を保管する。

 (7)次に、貯蔵タンク16内のペレットpを輸送 る方法について説明する。
 (a)先ず、図19に示すように、各タンク底部12 9a,129bに設けられている複数基(例えば3基)の 圧噴射ノズル140からスラリー母液mを噴射し ジェットポンプ130の吸引口134付近に固まっ いるペレットpをバラバラにする。このとき 、スラリー母液mは、スラリー母液貯蔵タン 14→ノズル用高圧ポンプ143→高圧噴射ノズル 140の順路を採る。

 (b)次に、体積濃度30%のスラリーとするた 、図20に示すように、貯蔵タンク上部のス リー投入ノズル131からスラリー母液mを注入 る。このとき、スラリー母液mは、スラリー 母液貯蔵タンク14→加圧ポンプ22→スラリー 入ノズル131の順路を採る。

 (c)次に、体積濃度30%のスラリーにするた 、各底部129a,129bのスラリー母液注入管145か スラリー母液mを注入する(図19参照。)。こ とき、スラリー母液mは、スラリー母液貯蔵 ンク14→加圧ポンプ22→スラリー母液注入管 145の順路を採る。

 (d)次に、ペレット抜き出し用のジェット ンプ130を作動させ、貯蔵タンク16内のペレ トpを吸引し、管路144に圧入する。このとき スラリー母液mは、スラリー母液貯蔵タンク 14→ジェット流体駆動ポンプ142→ジェットポ プ130の順路を採る。

 (e)次に、IPF制御器160を作動させ、スラリ 濃度調整槽162にスラリーs”を抜き出し、ス ラリー濃度を30%前後に調整する。

 (f)次に、ペレットスラリー送流ポンプ148 作動させ、スラリーs”を輸送船17に搬送す 。このとき、スラリーs”は、ジェットポン プ130→スラリー送流ポンプ148→ペレットロー ダ→輸送船の貨物倉18の順路を採る。

産業上の利用の可能性

 天然ガスハイドレート以外のガスハイド ートの製造、貯蔵、輸送に広く応用するこ ができる。