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Patent Searching and Data


Title:
METHOD FOR PURIFICATION OF FLUORITE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028677
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a novel fluorite purification method, particularly a purification method which can reduce the arsenic content in fluorite effectively. A raw material fluorite containing CaF2 is milled to produce a fluorite ultrafine particles having an average particle diameter of 10 μm or smaller. The fluorite ultrafine particles are subjected to the floatation with bubbles having an average bubble size of 1 mm or smaller to produce purified fluorite in which the purity of CaF2 is higher than that in the raw material fluorite.

Inventors:
FUJITA, Toyohisa (3-1 Hongo 7-chome, Bunkyo-k, Tokyo 54, 1138654, JP)
藤田 豊久 (〒54 東京都文京区本郷七丁目3番1号 国立大学法人東京大学内 Tokyo, 1138654, JP)
TAKEYASU, Hiromitsu (10, Goikaigan, Ichihara-sh, Chiba 66, 2908566, JP)
Application Number:
JP2008/065568
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
THE UNIVERSITY OF TOKYO (3-1 Hongo 7-chome, Bunkyo-ku Tokyo, 54, 1138654, JP)
国立大学法人東京大学 (〒54 東京都文京区本郷七丁目3番1号 Tokyo, 1138654, JP)
ASAHI GLASS CO., LTD. (12-1, Yurakucho 1-chome Chiyoda-k, Tokyo 05, 1008405, JP)
旭硝子株式会社 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 Tokyo, 1008405, JP)
DAIKIN INDUSTRIES, LTD. (Umeda Center Building, 4-12 Nakazaki-Nishi 2-Chome, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 23, 5308323, JP)
ダイキン工業株式会社 (〒23 大阪府大阪市北区中崎西2丁目4番12号梅田センタービル Osaka, 5308323, JP)
International Classes:
C01F11/22; B03D1/02; C01B7/19; C01F11/00; B03D1/00; C01B7/00
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (AOYAMA & PARTNERS, IMP Building3-7, Shiromi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, 5400001, JP)
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Claims:
 CaF 2 を含む原料蛍石を粉砕して平均粒径10μm以下の蛍石超微粒子を得、該蛍石超微粒子を平均泡径1mm以下の泡による浮遊選鉱に付して、CaF 2 の純度が原料蛍石より高い精製蛍石を得る、蛍石の精製方法。
 原料蛍石よりも精製蛍石のほうがヒ素含量が低い、請求項1に記載の方法。
 原料蛍石はヒ素含量100重量ppm以上であり、精製蛍石はヒ素含量50重量ppm未満である、請求項2に記載の方法。
 粉砕により平均粒径1μm以下の蛍石超微粒子を得る、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
 粉砕により平均粒径0.3μm以下の蛍石超微粒子を得る、請求項4に記載の方法。
 浮遊選鉱において平均泡径0.1mm以下の泡を用いる、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
 得られた精製蛍石を再び粉砕および浮遊選鉱に付すことによって精製を繰り返す、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
 請求項1~7のいずれかに記載の蛍石の精製方法によって得られた精製蛍石。
 請求項8に記載の精製蛍石を硫酸と反応させてフッ化水素を生成させることを含んで成るフッ化水素の製造方法。
Description:
蛍石の精製方法

 本発明は蛍石の精製方法、より詳細には 粉砕および浮遊選鉱を用いた蛍石の精製方 に関する。また、本発明は、このような方 により得られる精製蛍石およびこれを用い フッ化水素の製造方法に関する。

 蛍石は、フッ化水素を製造するための反応 料として用いられており、フッ化水素は、 石(CaF 2 を主成分とする)を硫酸(H 2 SO 4 )と加熱下にて反応させ(CaF 2 +H 2 SO 4 →2HF↑+CaSO 4 )、生成したフッ化水素(HF)を含む反応混合物 ガスの形態で回収し、蒸留することによっ 製造されている。

 蛍石の原鉱石は主成分であるフッ化カルシ ム(CaF 2 )のほか、二酸化ケイ素(SiO 2 )、炭酸カルシウム(CaCO 3 )、リン(P)およびヒ素(As)などの不純物を含み る。このような不純物を多く含む蛍石をフ 化水素製造の反応原料としてそのまま用い と、生成したフッ化水素と不純物が反応し 種々の不都合を招くので、高純度のフッ化 素を得るためには、蛍石をフッ化水素製造 反応原料として用いる前に予め精製してお ことが望ましい。

 従来一般的な蛍石の精製方法では、採掘し 蛍石の原鉱石を平均粒径0.1mm程度の大きさ 微粒子にまで粉砕した後、得られた蛍石微 子を平均泡径が数mmの泡による浮遊選鉱に付 すことにより、CaF 2 の純度が向上した精製蛍石を得ている。粉砕 は、通常、粗粉砕機および微粉砕機を用いて 段階的に行われ得る。浮遊選鉱は、捕収剤な どを添加したスラリーに空気を吹き込んで泡 を形成し、粒子表面のエネルギー差(濡れ性 差または疎水性/親水性の相違)により、泡に 浮かんだ粒子(例えば疎水性粒子)と、スラリ 中に懸濁または沈降した粒子(例えば親水性 粒子)とに分離するものである。このように 離された2種の粒子のうち、CaF 2 の純度がより高いほうが精製蛍石として回収 され、いずれが回収対象となるかは、含有さ れる不純物の表面性状や、用いる捕収剤、液 のpHなどによる。(例えば、SiO 2 を不純物して含有するものは純CaF 2 に比べて水中に存在しやすいし、硫化物を不 純物して含有するものは純CaF 2 に比べて泡中に存在しやすい。)

 現在市販されている蛍石は、このような 製方法によって既に精製されているのが通 であるが、原鉱石の産地により不純物含量 レベルが相違しており、低品位から超高品 のものまでさまざまである。低品位の蛍石 、高品位ないし超高品位の蛍石と比較した 合、二酸化ケイ素や炭酸カルシウムやヒ素 ど、さまざまな不純物を含んでいる。

 上述した従来一般的な蛍石の精製方法は、 石をフッ化水素製造の反応原料として用い 場合、二酸化ケイ素や炭酸カルシウムなど 除去能は十分であるが、特にヒ素の除去能 必ずしも十分ではない。蛍石の原鉱石中に 純物として多く含まれている二酸化ケイ素 、従来一般的な精製方法によって除去され 精製蛍石中の二酸化ケイ素含量を約1重量% 下にすることができる。蛍石中に含まれる 酸化ケイ素はフッ化水素製造プロセスにお てフッ化水素と反応してフッ化ケイ素(SiF 4 )を生じるが、フッ化ケイ素はフッ化水素と 沸点差が大きいので蒸留により比較的容易 除去できる。これに対して、ヒ素は蛍石の 鉱石中にそれほど多量には含まれていない のの、従来一般的な精製方法ではあまり除 されず、蛍石の原鉱石中のヒ素含量に応じ 精製蛍石中に残留する。蛍石中に含まれる 素はフッ化水素製造プロセスにおいてフッ 水素と反応してヒ素フッ化物(AsF 3 )を生じ、ヒ素フッ化物はフッ化水素との沸 差が小さいので蒸留により除去することは 難である。

 このため、高純度のフッ化水素を産業規 で製造するプロセスにおいては、ヒ素含量 低い高品位蛍石が反応原料として使用され おり、ヒ素含量が高い低品位蛍石は使用さ ていないのが現状である。

ソビエト連邦発明者証1710508号公報

ソビエト連邦発明者証1606454号公報

ソビエト連邦発明者証1682311号公報 イー・ブイ・グサコフ(E. V. Gusakov)、外4 名、「蛍石濃縮物の化学的最終仕上げ(Chemical  finishing of fluorite concentrates)」、Tsvetnye Meta lly、(ロシア)、1977年、第6号、p.83-85 エー・エー・ブラノフ(A. A. Bulanov)、外4 名、「蛍石濃縮物の化学的濃縮におけるカラ ム分離の使用(Use of column classifiers in the ch emical concentration of fluorite concentrations)」、Iz vestiya Vysshikh Uchebnykh Zavedenii, Tsvetnaya Metallu rgiya、(ロシア)、1988年、第4号、p.16-19

 しかしながら、高品位蛍石は偏在してお 、現在、高品位(いわゆるアシッドグレード )の蛍石はそのほとんどが中国産である。こ ため資源枯渇の懸念があり、また、中国政 の輸出規制によりこれら高品位蛍石の輸出 可量が減らされるとともに価格が高騰して ている。

 このような状況下、高品位蛍石に代えて 品位蛍石を産業規模で利用することに対す 要請が高まってきており、蛍石中の不純物 特にヒ素含量を効果的に低減し得る精製方 の開発が望まれている。

 蛍石の精製方法としては、上述した従来一 的な蛍石の精製方法以外に、フッ化ケイ素 (H 2 SiF 6 )で処理する方法(特許文献1)、酸性フッ化ア モニウム(NH 4 F・HF)溶液で処理する方法(特許文献2)、無機 で処理し、水酸化ナトリウム(NaOH)溶液でオ トクレーブ・アルカリ化する方法(特許文献3 )、アルカリ溶液と一緒に加熱する方法(非特 文献1)、アルカリオートクレーブ浸出によ 脱シリコン化の前にカラム分離する方法(非 許文献2)が提案されているが、いずれも処 コストが高いため実用化に適さず、工業化 れていない。

 本発明は、新規な蛍石の精製方法、特に 石中のヒ素含量を効果的に低減することが きる精製方法を提供することを目的とする のである。

 本発明者らは、まず、従来一般的な蛍石 精製方法について微視的な検討を行った。 の精製方法においては、原料となる蛍石を 均粒径0.1mm程度の大きさの微粒子に粉砕し 浮遊選鉱にかけている。これによって不純 が分離されるには、(1)原料蛍石中に、不純 を比較的多量に含有する部分と不純物をそ 程含有しない部分とが0.1mmより大きなサイズ で分布しており、平均粒径0.1mm程度の微粒子 粉砕することによって、不純物を比較的多 に含有する微粒子と不純物をそれ程含有し い微粒子との2種類に分類でき、かつ、(2)微 粒子の表面特性を制御することによりそれら 2種類の微粒子の表面エネルギーに差を持た ることが可能であることが必要である。

 従来一般的な蛍石の精製方法はヒ素の除 能が十分ではない理由は必ずしも明らかで ないが、本発明者らは、原料蛍石中でヒ素 0.1mmのサイズでは均一に分布しており、平 粒径0.1mm程度の微粒子に粉砕することによっ ては、ヒ素を比較的多量に含有する微粒子と ヒ素をそれ程含有しない微粒子との2種類に 類できていないものと推察し、図2に示すよ に、粉砕によって得られた平均粒径0.1mm程 の微粒子のほとんど全部がヒ素(図中に黒丸 模式的に示す)を含有しており、このため、 これら微粒子を浮遊選鉱に付してもヒ素を除 去できないものと考えた。更に、本発明者ら は、ヒ素は0.1mmのサイズで見れば均一に分布 ているが、より小さなミクロンオーダー以 のレベルで見れば不均一に分布しており、 クロンオーダー以下に粉砕することによっ 、ヒ素を比較的多量に含有する超微粒子と 素をそれ程含有しない超微粒子との2種類に 分類でき、浮遊選鉱により分離可能であろう との考えに基づいて、本発明を完成するに至 った。

 本発明の1つの要旨によれば、CaF 2 を含む原料蛍石を粉砕して平均粒径10μm以下 蛍石超微粒子を得、該蛍石超微粒子を平均 径1mm以下の泡による浮遊選鉱に付して、CaF 2 の純度が原料蛍石より高い精製蛍石を得る、 蛍石の精製方法が提供される。

 本発明においては、原料蛍石よりも精製 石のほうがヒ素含量を低くし得る。

 例えば原料蛍石はヒ素含量100重量ppm以上 あり、精製蛍石はヒ素含量50重量ppm未満で り得る。

 粉砕は、好ましくは平均粒径1μm以下、よ り好ましくは0.3μm以下の蛍石超微粒子が得ら れるように実施し得る。

 浮遊選鉱には、好ましくは平均泡径0.1mm 下の泡を用い得る。

 本発明を限定するものではないが、上記 ような粉砕および浮遊選鉱によって得られ 精製蛍石を再び粉砕および浮遊選鉱に付す とによって精製を繰り返すようにしてもよ 。

 本発明のもう1つの要旨によれば、上記の ような本発明の蛍石の精製方法によって得ら れた精製蛍石もまた提供される。

 本発明の更にもう1つの要旨によれば、本 発明の精製蛍石を硫酸と反応させてフッ化水 素を生成させることを含んで成るフッ化水素 の製造方法もまた提供される。

 本発明によれば、新規な蛍石の精製方法 提供される。本発明においては、原料蛍石 従来より小さく平均粒径10μm以下に粉砕し 後、従来より小さい平均泡径1mm以下の泡に り浮遊選鉱しているので、より高純度の蛍 を得ることができ、特に蛍石中のヒ素含量 効果的に低減することができる。

本発明の蛍石の精製方法を模式的に説 する図である。 従来一般的な蛍石の精製方法を模式的 説明する図である。

 蛍石の精製方法
 本発明の1つの実施形態において、CaF 2 を含む原料蛍石を粉砕して平均粒径10μm以下 蛍石超微粒子を得、該蛍石超微粒子を平均 径1mm以下の泡による浮遊選鉱に付して、CaF 2 の純度が原料蛍石より高い精製蛍石を得る。

 尚、本明細書を通じて、粒子(超微粒子お よび微粒子を包含する)の平均粒径は、遠心 降法またはレーザー回折式粒度分布測定法 よって測定される粒子の重量平均粒子径を 味する。平均泡径は、泡の顕微鏡写真を撮 し、その画像から泡径を相当数測定して得 れた値の数平均値として求められる。蛍石 組成は、JIS M 8514に従って分析される。

 このような精製方法によれば、原料蛍石 含まれる不純物、特にヒ素含量を効果的に 減することができる。

 本発明を限定するものではないが、本発 の作用効果は次のように理解することがで る。図1に示すように、原料蛍石を平均粒径 10μm以下の超微粒子に粉砕することによって ヒ素(図中に黒丸で模式的に示す)を比較的 量に含有する超微粒子(図中に黒丸付き白丸 模式的に示す)と、ヒ素をそれ程含有しない 超微粒子(図中に白丸のみで模式的に示す)と 2種類に分類でき、平均泡径1mm以下の泡を用 いた浮遊選鉱により、これら2種類の超微粒 の表面エネルギーに差を持たせて、片方の 微粒子を泡に浮かばせ、もう片方の超微粒 をスラリー中に懸濁または沈降させて分離 き(図1ではヒ素をそれ程含有しない超微粒子 が泡に浮かび、ヒ素を比較的多量に含有する 超微粒子がスラリー中に懸濁する態様を示し ているが、逆の場合もある)、ヒ素をそれ程 有しない超微粒子を精製蛍石として得るこ ができる。

 本発明の精製方法によって得られる精製蛍 は蛍石超微粒子の集合物であり、精製蛍石 体として、CaF 2 の純度が原料蛍石より高くなっていればよく 、精製蛍石は、図1を参照して上述したよう ヒ素を比較的多量に含有する超微粒子だけ なく、ヒ素をそれ程含有しない超微粒子を 含んでいてよい。

 本発明においては、原料蛍石よりも精製 石のほうがヒ素含量を低くでき、例えば原 蛍石はヒ素含量100重量ppm以上であり、精製 石はヒ素含量50重量ppm未満であり得る。こ ような原料蛍石はいわゆる低品位蛍石であ 得、これより得られた精製蛍石はいわゆる 品位蛍石と同等であり得る。原料蛍石は、 石の原鉱石そのものでも、従来一般的な精 方法が既に施されたものであってもよい。

 粉砕は、平均粒径10μm以下の蛍石超微粒 が得られればよいが、好ましくは平均粒径1 m以下、より好ましくは0.3μm以下の蛍石超微 子が得られるように実施する。

 例えば、原料蛍石を粗粉砕機で数cm~数mm 平均粒径まで粉砕した後、微粉砕機で0.1mm程 度の平均粒径に粉砕する。粗粉砕機としては 、ジョークラッシャー、カッターミル、ハン マーミルなどを用いてよい。微粉砕機として は、ロールクラッシャー、ディスインテグレ ーター、スクリューミル、エッジランナー、 スタンプミル、ディスクミル、ピンミル、ボ ールミル、振動ミルなどを用いてよい。ここ までの粉砕は、従来一般的な精製方法におい て実施されている粉砕と同様であってもよい 。

 そして、更に超微粉砕機で平均粒径10μm 下にまで粉砕する。超微粉砕機としては、 ェット粉砕機、ボールミル、媒体攪拌式粉 機などを用いてよい。この超微粉砕は、超 粒子にまで粉砕できること、粉砕効率が高 こと(小さなエネルギーで粉砕ができること) 、得られた超微粒子の粒度分布が狭いことが 望ましく、このためには、湿式の媒体攪拌式 粉砕機を用いることが好ましい。とりわけ、 直径1mm以下の媒体(ビーズとも呼ばれる)を使 した媒体攪拌式粉砕機が好ましい。汚染を ぐため、媒体や回転体はジルコニアなどの 摩耗性に優れた素材でできていることが望 しい。粉砕効率を更に向上させるためには 粉砕助剤を用いることが好ましい。粉砕助 としては、水、アルコールやアミンなどの 機溶媒、硝酸アルミやフェロシアン化カリ ムのような多価無機塩、オレイン酸やステ リン酸のような界面活性剤などが挙げられ 。

 浮遊選鉱は、分離する蛍石超微粒子に応 て適切な大きさの泡を用いる必要があり、 均粒径10μm以下の超微粒子を効率的に分離 るため、平均泡径1mm以下の泡を用い、好ま くは平均泡径0.1mm以下の泡を用いる。このよ うな浮遊選鉱は、マイクロバブル浮遊選鉱法 により実施できる。マイクロバブル浮遊選鉱 法は、平均泡径が数mmの泡に比較的大きい微 子を付着させる通常の浮遊選鉱法とは異な 、例えば加圧溶解式マイクロバブル発生装 を用いて、例えば平均泡径が100ミクロンか 数ミクロンの微細な気泡を発生させ、この に1ミクロンからサブミクロンの疎水性超微 粒子を付着させて浮遊させ、親水性超微粒子 を液中に懸濁させて、これら2種類の超微粒 を効率的に分離する方法である。尚、加圧 解式マイクロバブル発生装置に代えて、旋 液流式、スタティックミキサー式、エゼク ー式、ベンチュリ式、極微細孔式、超音波 加中空針状ノズル式、蒸気凝縮式などの他 方式のマイクロバブル発生装置を用いても い。

 浮遊選鉱には、安定に効率良く選鉱する めに、薬剤を組み合わせて用いてもよい。 剤の例は、捕収剤、pH調整剤、粉砕助剤、 リカルボン酸塩、活性剤などである。

 捕収剤は、鉱物に吸着して粒子表面を疎 化する作用がある。捕収剤の具体例は、ド シルアミンの塩化物、ケロシン、高級脂肪 のナトリウム塩である。

 pH調整剤は、粒子の表面電位を調整する 用がある。pH調整剤の具体例は、アンモニウ ム塩、アンモニア、塩酸である。

 粉砕助剤は、粉砕時に粒子を安定化させ 作用がある。粉砕助剤の具体例は、ポリカ ボン酸塩である。

 活性剤は、粒子の親和性が低い場合、捕 性、浮遊性を高める作用がある。活性剤の 体例は、硫化ナトリウム、塩化カルシウム ある。

 薬剤は、分離効率を最適化する量で添加 れる。捕収剤などの各々の薬剤の添加量は 蛍石超微粒子に対して、10重量ppmから5重量% の範囲、例えば100重量ppmから1重量%の範囲で ることが好ましい。

 本発明の精製方法の1つの態様においては 、上記のような粉砕および浮遊選鉱によって 得られた精製蛍石を再び粉砕および浮遊選鉱 に付すことによって精製を繰り返すようにし てよい。このように精製を繰り返すことによ って、最終的に得られる精製蛍石の純度を向 上させることができる。

 以上に説明した蛍石の精製方法によって 精製蛍石が得られる。このような精製蛍石 、安価な低品位蛍石から得ることができる また、この精製蛍石はヒ素含量が低く、か 平均粒径10μm以下である。

 フッ化水素の製造方法
 得られた精製蛍石はヒ素含量が低いので、 純度のフッ化水素を製造するための反応原 として好適に用いられる。本発明の精製蛍 を硫酸と反応させてフッ化水素を生成させ ことができる。精製蛍石は平均粒径10μm以 であり、従来一般的な精製方法より得られ 平均粒径0.1mm程度の蛍石に比べて小さいので 、比表面積が大きく、反応させ易いという利 点もある。

 本発明のフッ化水素製造方法において、 製蛍石は乾燥させた状態で用いることが好 しい。反応条件は適宜設定し得るが、例え 約100~400℃の温度および大気圧(約0.1MPa)以下 圧力下にて攪拌を加えながら実施できる。

(予備実験)
 まず、従来一般的な精製方法に従って蛍石 精製した。
 この予備実験においては、メキシコの鉱山 ら採掘された蛍石の原鉱石を用いた。原鉱 の組成を分析したところ、ヒ素含量340重量p pm、SiO 2 含量7.75重量%であった。
 この原鉱石をジョークラッシャーで粉砕し 上、水を加えたボールミルで微粉砕して、 均粒径0.30mmの蛍石微粒子を得た。得られた 石微粒子の組成を分析したところ、ヒ素含 260重量ppm、SiO 2 含量7.75重量%であった。
 この蛍石微粒子を、オレイン酸ナトリウム 捕収剤として用い、平均泡径5mmの泡による 常の浮遊選鉱に付し、泡に浮いた蛍石微粒 を精製蛍石として回収した。得られた精製 石の組成を分析したところ、ヒ素含量260重 ppm、SiO 2 含量1.08重量%であった。
 この結果から、従来一般的な精製方法では SiO 2 含量を約1重量%程度に低減できること、およ 上記浮遊選鉱でヒ素を除去することはほと どできず、精製蛍石中に260重量ppmのヒ素が 留することが確認された。

(実施例)
 次に、上記予備実験で得られた蛍石(従来一 般的な精製方法によって得られる精製蛍石に 相当する)を原料蛍石とし、ポリカルボン酸 トリウムを粉砕助剤として用いて、湿式ビ ズミル(スターミル(登録商標)ナノ・ゲッタ DMS65、アシザワ・ファインテック株式会社製 )で粉砕し、平均粒径0.13μmの蛍石超微粒子を た。得られた蛍石超微粒子の組成を分析し ところ、ヒ素含量270重量ppmであった。尚、 記予備実験の結果(ヒ素含量260重量ppm)より 素が増えているが、操作および測定上のバ ツキ範囲内であると考えられる。
 この蛍石超微粒子30gを、オレイン酸ナトリ ムを捕収剤として用い、マイクロバブル浮 選鉱法(加圧溶解式でマイクロバブルを発生 させるもの、マイクロバブルの平均泡径40μm 蛍石超微粒子30g/水2000ml/オレイン酸ナトリ ム5g)により浮遊選鉱に付し、泡に浮いた蛍 超微粒子を精製蛍石として回収した。回収 た蛍石は2.1gであった(仕込んだ蛍石超微粒子 30gに対して7重量%)。得られた精製蛍石の組成 を分析したところ、ヒ素含量32重量ppmであっ 。
 この結果から、本発明の蛍石の精製方法に り、ヒ素含量を270重量ppmから30重量ppmにま 効果的に低減できることが確認された。

 本発明の蛍石の精製方法により得られた 製蛍石は、種々の用途を有するフッ化水素 製造するための反応原料として用い得る。