Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
METHOD OF SETTING PERFORMANCE CHARACTERISTIC OF PUMP AND METHOD OF MANUFACTURING DIFFUSER VANE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090934
Kind Code:
A1
Abstract:
A method of setting pump performance characteristics, the method changing performance characteristics of a pump having an impeller which sucks fluid from a suction opening and sends the fluid toward a discharge opening and also having a diffuser (30) which is placed in a flow passage between the impeller and the discharge opening. The diffuser (30) has a hub (21) disposed at the center of the flow passage, a shroud (12) disposed around the hub (21), and diffuser vanes (31) disposed in a radial pattern so as to extend from the outer peripheral surface of the hub (21) toward the inner peripheral surface of the shroud (12). The method has a mounting position setting step which sets, in the direction orthogonal to the radial direction away from the hub (21) toward the shroud (12), the mounting position of each diffuser vane (31) mounted to the hub (21), where the mounting position setting is made according to performance characteristics of the pump.

More Like This:
Inventors:
KOBAYASHI KAZUTA
Application Number:
PCT/JP2009/050301
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
January 13, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
KOBAYASHI KAZUTA
International Classes:
F04D29/52; F04D11/00; F04D13/00; F04D29/56
Foreign References:
JP2001107897A2001-04-17
JP2003343493A2003-12-03
JPH1182390A1999-03-26
JPH06213189A1994-08-02
JPH09228976A1997-09-02
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building 2-5,Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 20, JP)
Download PDF:
Claims:
 吸込口から流体を取り込むと共に吐出口へ向けて前記流体を送り出す羽根車と、前記羽根車と前記吐出口との間の流路に介設されたディフューザとを備えたポンプの性能特性を設定するポンプの性能特性設定方法において、
 前記ディフューザは、前記流路の中央に配設されたハブと、前記ハブの周囲に配設されたシュラウドと、前記ハブの外周面から前記シュラウドの内周面へ向けて放射状に配設された複数のディフューザベーンと、を有しており、
 前記ハブから前記シュラウドへ向かう径方向に直交する直交方向において、前記ハブに取り付けられる前記各ディフューザベーンの取付位置を、前記ポンプの性能特性に応じて設定する取付位置設定工程を備えたことを特徴とするポンプの性能特性設定方法。
 前記ポンプの基本設計において、前記各ディフューザベーンは、基準となる基本取付位置において前記ハブに取り付けられており、
 前記取付位置設定工程では、前記基本取付位置から、前記ポンプの性能特性に応じて設定されたオフセット量の分、前記ディフューザベーンの位置を変更することにより、前記取付位置が設定されることを特徴とする請求項1に記載のポンプの性能特性設定方法。
 請求項1または2に記載のポンプの性能特性設定方法において設定された前記取付位置に基づいて、前記ディフューザベーンの材料となる板金部材を、金属板から型抜きする型抜き工程と、
 型抜きされた前記板金部材を折り曲げて、前記ディフューザベーンとする曲げ加工工程とを備えたことを特徴とするディフューザベーンの製造方法。
Description:
ポンプの性能特性設定方法およ ディフューザベーンの製造方法

 本発明は、ディフューザを備えたポンプ 性能特性を設定するポンプの性能特性設定 法およびディフューザベーンの製造方法に するものである。

 従来のポンプとして、斜流ポンプおよび 流ポンプが知られており、斜流ポンプおよ 軸流ポンプは、回転軸方向に流体を送り出 羽根車と、羽根車の下流側に設けられたデ フューザと、を備えている(例えば、特許文 献1参照)。

 ところで、斜流ポンプは、設置する場所 その用途に応じて、効率良く運転を行うこ が可能なように、設置環境に応じた適切な 能特性のものが用いられる。この場合、デ フューザに設けられた各ディフューザベー の入口角度を、所望の入口角度に設定する とにより、斜流ポンプの性能特性を所望の 能特性に設定することができる。このとき 各ディフューザベーンの曲げ曲率を変えて 各ディフューザベーンの入口角度を設定す ことにより、斜流ポンプの性能特性を設定 ることができる。しかしながら、各ディフ ーザベーンの曲げ曲率を大きく変化させて まうため、最適なディフューザベーンの形 が変化してしまい、斜流ポンプの性能が低 する虞がある。このため、斜流ポンプの性 低下を抑制するには、設定された各ディフ ーザベーンの入口角度に合わせて、各ディ ューザベーンの形状を新たに設計しなおさ ければならない。つまり、斜流ポンプの所 の性能特性の設定する場合、各ディフュー ベーンを新設計とする必要がある。

特開2001-355592号公報

 しかしながら、斜流ポンプの所望の性能 性に合わせて、ディフューザベーンを新設 としてしまうと、ディフューザベーンの設 を一から行わなければならず、多大な負担 要してしまう。これにより、例えば、斜流 ンプの製造期間の短縮を図ることが困難と ってしまう虞がある。

 そこで、本発明は、ポンプの性能低下を 制しつつ、簡易な方法でポンプの性能特性 設定することができるポンプの性能特性設 方法およびディフューザベーンの製造方法 提供することを課題とする。

 本発明のポンプの性能特性設定方法は、 込口から流体を取り込むと共に吐出口へ向 て流体を送り出す羽根車と、羽根車と吐出 との間の流路に介設されたディフューザと 備えたポンプの性能特性を設定するポンプ 性能特性設定方法において、ディフューザ 、流路の中央に配設されたハブと、ハブの 囲に配設されたシュラウドと、ハブの外周 からシュラウドの内周面へ向けて放射状に 設された複数のディフューザベーンと、を しており、ハブからシュラウドへ向かう径 向に直交する直交方向において、ハブに取 付けられる各ディフューザベーンの取付位 を、ポンプの性能特性に応じて設定する取 位置設定工程を備えたことを特徴とする。

 この場合、ポンプの基本設計において、 ディフューザベーンは、基準となる基本取 位置においてハブに取り付けられており、 付位置設定工程では、基本取付位置から、 ンプの性能特性に応じて設定されたオフセ ト量の分、ディフューザベーンの位置を変 することにより、取付位置が設定されるこ が、好ましい。

 本発明のディフューザベーンの製造方法 、上記のポンプの性能特性設定方法におい 設定された取付位置に基づいて、ディフュ ザベーンの材料となる板金部材を、金属板 ら型抜きする型抜き工程と、型抜きされた 金部材を折り曲げて、ディフューザベーン する曲げ加工工程とを備えたことを特徴と る。

 請求項1のポンプの性能特性設定方法によ れば、上記の直交方向において、ディフュー ザベーンの取付位置を、ポンプの性能に応じ て、任意の取付位置に設定することにより、 簡単にポンプの性能特性を設定することがで きる。具体的には、上記の直交方向における ディフューザベーンの取付位置を設定すると 、この設定に応じて、ディフューザベーンの 入口角度が設定される。ディフューザベーン の入口角度が設定されれば、ポンプの性能特 性が設定される。このとき、ディフューザベ ーンは、その曲げ曲率を変えることがないた め、ディフューザベーンの形状変化に伴うポ ンプ性能の低下を抑制することができる。こ れにより、ポンプの性能特性の設定に合わせ て、ディフューザベーンを新設計とする必要 が無いため、ディフューザベーンの取付位置 を上記の直交方向において設定するという簡 易な方法で、ポンプの性能特性を設定するこ とができる。

 請求項2のポンプの性能特性設定方法によ れば、指標となる基本取付位置を基準とし、 ポンプの性能特性に応じて設定されたオフセ ット量の分、ディフューザベーンの取付位置 を変更すればよいため、取付位置の変更を容 易に行うことが可能となる。

 請求項3のディフューザベーンの製造方法 によれば、設定された取付位置に取り付けら れるディフューザベーンに合わせて、板金部 材を型抜きすることができる。このため、型 抜きした板金部材を曲げ加工することにより 、取付位置に適したディフューザベーンを製 造することができる。また、このディフュー ザベーンの製造方法によれば、ディフューザ ベーンの汎用化を図ることができるため、製 造されるポンプの低コスト化を図ることがで きる。

図1は、本実施例にかかる斜流ポンプの 断面構造図である。 図2は、斜流ポンプのQ-H特性線図である 。 図3は、設定される平均入口角度に応じ て変化するオフセット量の変化割合に関する グラフである。 図4は、ディフューザベーンの取付位置 に関する説明図である。 図5は、ディフューザベーンの板取り図 である。 図6は、曲げ加工工程において曲げ加工 される板金部材の説明図である。

符号の説明

 1  斜流ポンプ
 4  外筒ケーシング
 5  内筒ハブ
 8  流路
 10 吸込ベルマウス
 11 羽根車ケーシング
 12 シュラウド
 13 揚水管
 14 屈曲管
 17 吸込口
 18 吐出口
 20 羽根車側ハブ
 21 ディフューザ側ハブ
 22 揚水管側ハブ
 25 羽根車
 26 複数の羽根車ベーン
 30 ディフューザ
 31 複数のディフューザベーン
 35 駆動源
 36 主軸
 40 板金部材
 41 金属板
 42 平面展開図
 β  平均入口角度

 以下、添付した図面を参照して、本発明 かかるポンプの性能特性設定方法を用いて 造されるポンプについて説明する。なお、 下の実施例によりこの発明が限定されるも ではない。

 本実施例にかかるポンプは、いわゆる、 軸型のディフューザ斜流ポンプ(以下、斜流 ポンプと言う)であり、この斜流ポンプは、 根車を回転させることにより、吸込口から い込んだ流体(例えば、用水等)を、吐出口へ 向けて送り出すものである。

 ここで、図1は、本実施例にかかる斜流ポ ンプの断面構造図であり、図2は、斜流ポン のQ-H特性線図である。また、図3は、設定さ る平均入口角度に応じて変化するオフセッ 量の変化割合に関するグラフであり、図4は 、ディフューザベーンの取付位置に関する説 明図である。さらに、図5は、ディフューザ ーンの板取り図であり、図6は、曲げ加工工 において曲げ加工される板金部材の説明図 ある。以下、図1を参照して、斜流ポンプの 構成について説明する。

 図1に示すように、斜流ポンプ1は、その 殻を構成する外筒ケーシング4と、外筒ケー ング4の中央内部に設けられた内筒ハブ5と 備えており、内筒ハブ5は、図示しないステ により外筒ケーシング4に連結されて固定さ れ、この外筒ケーシング4と内筒ハブ5との間 、流体が流れる流路8が形成されている。こ のとき、流体は、図示下方の最上流側から図 示上方の最下流側へ向かって流れる。

 外筒ケーシング4は、下端側から順に、吸 込ベルマウス10と、吸込ベルマウス10の上方 連結された羽根車ケーシング11と、羽根車ケ ーシング11の上方に連結されたシュラウド12 、シュラウド12の上方に連結された揚水管13 、揚水管13の上方に連結された屈曲管14とで 構成されている。

 吸込ベルマウス10は、ベルマウス形状に 成されており、吸込ベルマウス10の下端面に は、吸込口17が形成され、吸込ベルマウス10 上端部には、羽根車ケーシング11に連結する ためのフランジが形成されている。

 羽根車ケーシング11は、逆円錐台形の筒 に構成されており、羽根車ケーシング11の下 端部には、吸込ベルマウス10に連結するため フランジが形成され、羽根車ケーシング11 上端部には、シュラウド12に連結するための フランジが形成されている。

 シュラウド12は、略円筒形状に構成され おり、シュラウド12の下端部には、羽根車ケ ーシング11に連結するためのフランジが形成 れ、シュラウド12の上端部には、揚水管13に 連結するためのフランジが形成されている。 なお、詳細は後述するが、シュラウド12は、 ィフューザ30の一部を構成している。

 揚水管13は、略円筒形状に構成されてお 、揚水管13の下端部には、シュラウド12に連 するためのフランジが形成され、揚水管13 上端部には、屈曲管14に連結するためのフラ ンジが形成されている。

 屈曲管14は、垂直方向に揚水された流体 水平方向に導くように円弧状に屈曲した円 形状に構成されており、屈曲管14の側端面に は、吐出口18が形成され、屈曲管14の下端部 は、揚水管13に連結するためのフランジが形 成されている。

 そして、吸込ベルマウス10、羽根車ケー ング11、シュラウド12、揚水管13および屈曲 14を、それぞれのフランジを介してボルト締 めをすることにより、外筒ケーシング4が構 される。

 内筒ハブ5は、下方側から順に、羽根車側 ハブ20と、羽根車側ハブ20の上方に配設され ディフューザ側ハブ21と、ディフューザ側ハ ブ21の上方に配設された揚水管側ハブ22とで 成されている。

 羽根車側ハブ20は、羽根車ケーシング11の 中央内部に配設されており、吸込ベルマウス 10側に向かって先細りとなるコーン形状に形 されている。ここで、羽根車側ハブ20は、 根車25の一部を構成している。すなわち、羽 根車25は、上記の羽根車側ハブ20と、羽根車 ハブ20の外周に取り付けられた複数の羽根車 ベーン26と、を有しており、羽根車25は、羽 車ケーシング11に収容されている。複数の羽 根車ベーン26は、羽根車側ハブ20に対し、周 向に等間隔に配設され、羽根車側ハブ20は、 後述する主軸36の先端に固定されている。こ により、羽根車25は、主軸36の回転に伴って 回転可能に構成されている。

 ディフューザ側ハブ21は、シュラウド12の 中央内部に配設されており、円筒状に形成さ れている。ここで、ディフューザ側ハブ21は ディフューザ30の一部を構成している。す わち、ディフューザ30は、流路8の一部を構 する上記のシュラウド12と、シュラウド12の 央内部に配設された上記のディフューザ側 ブ21と、ディフューザ側ハブ21の外周面から シュラウド12の内周面へ向けて放射状に配設 れた複数のディフューザベーン31と、を有 ており、羽根車25から送り出される流体の動 圧を静圧に変換している。複数のディフュー ザベーン31は、その基端部がディフューザ側 ブ21に取り付けられると共に、先端部がシ ラウド12に取り付けられており、周方向に等 間隔に配設されている。これにより、ディフ ューザ側ハブ21は、複数のディフューザベー 31を介してシュラウド12に固定されているた め、ディフューザ側ハブ21の下端部(羽根車側 ハブ側)は、羽根車25による回転を許容する構 成となっている。なお、詳細は後述するが、 ディフューザ側ハブ21に取り付けられる各デ フューザベーン31は、斜流ポンプ1の性能特 に応じて、その取付位置が適宜変更される

 揚水管側ハブ22は、揚水管13の下方側の中 央内部に配設されており、屈曲管14側へ向か て先細りとなるテーパー形状に形成されて る。揚水管側ハブ22の下端部は、ディフュ ザ側ハブ21の上端部に連結して固定されてい る。

 また、斜流ポンプ1は、屈曲管14の上方に 設された駆動源35と、駆動源35と羽根車25と 間に配設された主軸36とを備えている。駆 源35は、例えば、モータ等が用いられており 、主軸36を介して羽根車25を回転させている 主軸36は、外筒ケーシング4の中央内部に配 されており、その基端部は屈曲管14を貫通し て駆動源35に接続され、その先端部は揚水管 ハブ22を貫通すると共にディフューザ側ハ 21の内側を通過して羽根車側ハブ20(羽根車25) に接続されている。

 ここで、斜流ポンプ1による一連のポンプ 動作について説明する。斜流ポンプ1の吸込 17および羽根車25を水没させた状態において 駆動源35を駆動させて羽根車25を回転させる と、回転した羽根車25は、吸込口17から流体 吸い込むと共に、吸い込んだ流体を吐出口18 へ向けて垂直方向に送り出す。羽根車25から り出された動圧の流体は、ディフューザ30 通過することにより静圧となる。静圧とな た流体は、揚水管13および屈曲管14を通過し 、吐出口18から水平方向に吐き出される。

 ところで、上記の斜流ポンプ1では、設置 する場所やその用途に応じて、効率良くポン プ動作を行うことが可能なように、斜流ポン プ1の性能特性を適宜設定する必要がある。 まり、斜流ポンプ1の性能特性を適切に設定 ることにより、設置する場所やその用途に わせて、斜流ポンプ1によるポンプ動作を効 率良く行うことができる。なお、斜流ポンプ 1の性能特性とは、斜流ポンプ1の効率ηであ 、この効率ηを設定することで、斜流ポンプ 1の性能特性が設定される。

 このとき、斜流ポンプ1の効率ηは、ディ ューザ30の各ディフューザベーン31の入口角 度に基づいて設定される。ここで、各ディフ ューザベーン31の入口角度について説明する 各ディフューザベーンの入口角度は、ディ ューザ30の羽根車25側(入口側)において、デ フューザ側ハブ21の外周およびディフュー ベーン31の基端部が為すハブ側入口角度β1と 、シュラウド12の内周およびディフューザベ ン31の先端部が為すシュラウド側入口角度β 2と、を平均した平均入口角度βである(図3参 )。そして、この平均入口角度βを設定する とにより、斜流ポンプ1の性能特性を設定す ることが可能となる。

 しかしながら、ディフューザベーン31の 均入口角度βを設定すべく、ディフューザベ ーン31の曲げ曲率を変化させてしまうと、斜 ポンプ1の性能特性を設定することはできる が、ディフューザベーン31の曲げ曲率を大き 変化させてしまうため、斜流ポンプ1自体の 性能が低下する虞がある。このため、本実施 例では、ディフューザベーン31の取付位置を 望の取付位置に設定することにより、ディ ューザベーン31の曲げ曲率を大きく変化さ ること無く、ディフューザベーン31の平均入 口角度βを設定し、これにより、斜流ポンプ1 の所望の性能特性を設定している。以下、図 2ないし図4を参照して、斜流ポンプ1の性能特 性を変更する性能特性設定方法について具体 的に説明する。

 斜流ポンプ1の性能特性設定方法は、所望 の斜流ポンプ1の効率ηを設定する効率設定工 程と、設定した効率ηに対応するディフュー ベーン31の平均入口角度βを設定する入口角 度設定工程と、設定した平均入口角度βに対 するディフューザベーン31の取付位置を設 する取付位置設定工程とを備えている。

 効率設定工程は、図2に示すQ-H特性線図から 、斜流ポンプ1の設置場所やその用途に応じ 設定される設計吐出水量Q1に基づいて、最高 効率点η max となるように、斜流ポンプ1の効率ηを設定す る。

 入口角度設定工程は、設定した斜流ポン 1の効率ηに応じた平均入口角度βを、予め 験等により求められた効率ηに対応する平均 入口角度βのグラフ(図示省略)から、導出す 。

 取付位置設定工程は、ディフューザ側ハ 21の径方向(Y方向)に直交すると共にハブ外 の接線方向に平行な直交方向(X方向)におい 、ディフューザ側ハブ21に取り付けられる各 ディフューザベーン31の取付位置を、導出し 平均入口角度βに基づいて設定している(図4 参照)。

 図4に示すように、Y方向は、基本取付位 に取り付けられるディフューザベーン31の周 方向中間部50を基準として方向が定められる つまり、ディフューザベーン31の周方向中 部50における基端部とディフューザ側ハブ21 外周との交点Nを通る径方向が、Y方向とし 定められている。また、X方向は、上記交点N におけるディフューザ側ハブ21外周の接線方 がX方向となり、Y方向に直交している。つ り、直交方向と接線方向とは平行となって る。なお、基本取付位置(図示(1))は、斜流ポ ンプ1の基本設計において、ディフューザ側 ブ21に取り付けられるディフューザベーン31 取付基準となる取付位置である。

 ここで、図3および図4を参照して、例え 、1のディフューザベーン31をディフューザ ハブ21に取り付ける場合について、具体的に 説明する。先ず、効率設定工程により設定さ れた効率ηに基づいて、入口角度設定工程に いて平均入口角度βを導出する。次に、導 された平均入口角度βに基づいて、図3に示 平均入口角度βに対応するオフセット量のグ ラフから、予め設定された基本取付位置に対 するオフセット量を設定する。なお、平均入 口角度βを小さくさせるためには、オフセッ 量を増加させ、平均入口角度βを大きくさ るためには、オフセット量を減少させる。

 そして、図4に示すように、取付位置設定 工程によりオフセット量が設定されると、デ ィフューザベーン31は、その姿勢を維持した 態で、基本取付位置から設定されたオフセ ト量の分、X方向にずらして取付位置が設定 される。

 例えば、オフセット量がゼロの場合、す わち基本取付位置の場合、図4の(1)に示す位 置において、ディフューザベーン31がディフ ーザ側ハブ21に取り付けられる。オフセッ 量が100の場合、図4の(2)に示す位置において ディフューザベーン31がディフューザ側ハ 21に取り付けられる。オフセット量が200の場 合、図4の(3)に示す位置において、ディフュ ザベーン31がディフューザ側ハブ21に取り付 られる。オフセット量が250の場合、図4の(4) に示す位置において、ディフューザベーン31 ディフューザ側ハブ21に取り付けられる。 フセット量が300の場合、図4の(5)に示す位置 おいて、ディフューザベーン31がディフュ ザ側ハブ21に取り付けられる。これによれば 、ディフューザベーン31の曲げ曲率を変更す ことなく、取付位置を変更することにより 平均入口角度βを設定することができる。

 これにより、オフセット後の取付位置に 各ディフューザベーン31を取り付けること より、斜流ポンプ1の性能特性を、所望の効 ηにすることが可能となる。次に、図5を参 して、設定した取付位置に基づいて、製造 れるディフューザベーン31の製造方法につ て説明する。

 ディフューザベーン31の製造方法は、設 されたオフセット量に基づいてディフュー ベーン31の材料となる板金部材40を金属板41 ら型抜きする型抜き工程と、型抜きした板 部材40を曲げ加工してディフューザベーン31 成形する曲げ加工工程とを備えている。

 型抜き工程は、設定されたオフセット量 基づいて製造されるディフューザベーン31 各部の寸法から、ディフューザベーン31の平 面展開図42を作成する。そして、作成したデ フューザベーン31の平面展開図42に基づいて 、図5に示すような、板取り図を作成し、作 した板取り図に基づいて、金属板41から板金 部材40を型抜きする。

 曲げ加工工程は、型抜きした板金部材40 、曲げ加工により折り曲げてディフューザ ーン31を作成する。このとき、図6に示すよ に、平行な2本の折り曲げ線L1,L1に沿って板 部材40を折り曲げる二次元曲げによりディフ ューザベーン31を成形しても良いし、あるい 、平行でない2本の折り曲げ線L2,L2に沿って 金部材40を折り曲げる三次元曲げによりデ フューザベーン31を成形しても良い。

 以上の構成によれば、X方向において、デ ィフューザ側ハブ21に取り付けるディフュー ベーン31の取付位置を、斜流ポンプ1の効率 に応じて適宜設定することにより、簡単に 流ポンプ1の性能特性を設定することができ 。このとき、ディフューザベーン31は、そ 取付位置が変更されるだけであり、ディフ ーザベーン31の曲げ曲率が大きく変わること は無いため、ディフューザベーン31の形状変 に伴うポンプ性能の低下を抑制することが きる。これにより、ディフューザベーン31 取付位置を設定するという簡易な方法で、 流ポンプ1の性能特性を設定することができ 。

 また、指標となる基本取付位置を基準と 、斜流ポンプ1の性能特性に応じて設定され たオフセット量の分、ディフューザベーン31 取付位置を変更すればよいため、取付位置 変更を容易に行うことが可能となる。

 さらに、上記の板取り図に基づいて金属 41から板金部材40を型抜きすると共に、型抜 きした板金部材40を曲げ加工することにより オフセット後の取付位置に適したディフュ ザベーン31を製造することができる。また 上記のディフューザベーン31の製造方法によ れば、ディフューザベーン31の汎用化を図る とができるため、製造される斜流ポンプ1の 低コスト化を図ることができる。

 なお、本実施例では、斜流ポンプ1を例に して説明したが、ディフューザ30を持つポン であれば、斜流ポンプ1に限らず、軸流ポン プや渦巻きポンプ等の各種ポンプに適用して も良い。