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Title:
METHOD FOR STOPPING WATER IN ELECTRIC WIRE, AND ELECTRIC WIRE HAVING WATER STOPPING PART FORMED BY THE WATER STOPPING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078189
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a method for stopping water in an electric wire, which can conduct water stop treatment at an arbitrary intermediate position of an electric wire provided in a water immersion region, can realize water stopping treatment at a position as close as possible to the electric wire connected to a connector without using any tool and can reliably prevent water immersion into the connector connection part. The method for stopping water in an electric wire is a method for stopping water in an electric wire provided in a water immersion region in a vehicle. In an intermediate part in a longitudinal direction of the electric wire, an insulating covering layer is removed to expose a core wire. A heat shrinkable tube having an inner layer formed of a heat meltable water stopping agent is covered on the core wire exposed part and the insulating covering layer in its part adjacent to the core wire exposed part. The heat shrinkable tube is heated to melt the heat meltable water stopping agent in the inner layer to permeate the water stopping agent into gaps between element wires in the core wire exposed part. Further, a negative pressure is introduced from the terminal of the electric wire to the inside of the insulating covering layer to suck the water stopping agent into the insulating covering layer to permeate the water stopping agent also into between element wires of the core wire in the inside of the insulating covering layer.

Inventors:
SAWAMURA, Naohito (LTD. 1-14 Nishisuehiro-cho, Yokkaichi-sh, Mie 03, 5108503, JP)
Application Number:
JP2008/061811
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
June 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO WIRING SYSTEMS, LTD. (1-14, Nishisuehiro-cho Yokkaichi-sh, Mie 03, 5108503, JP)
住友電装株式会社 (〒03 三重県四日市市西末広町1番14号 Mie, 5108503, JP)
International Classes:
H01B13/32; H01B7/00; H01B7/282; H01B13/00; H01R4/70; H01R4/72; H02G15/04
Attorney, Agent or Firm:
OWADA, Kazumi (Itohpia Nishitemma Soars Tower 1102, 11-20 Nishitemma 1-chome,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 47, 5300047, JP)
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Claims:
 車両の浸水領域に配索される電線の止水方法であって、
 前記電線は複数の素線からなる芯線を絶縁被覆層で被覆している電線からなり、
 前記電線の長さ方向の中間部分において前記絶縁被覆層を除去して、前記芯線を露出させ、
 該芯線露出部および該芯線露出部に隣接する箇所の絶縁被覆層に、熱溶融性止水剤からなる内層と、外層とを備えた熱収縮チューブを被せ、
 前記熱収縮チューブを加熱し、前記内層の熱溶融性止水剤を溶融して前記芯線露出部の素線の隙間に前記止水剤を浸透させると共に、前記電線端末から前記絶縁被覆層の内部に負圧を導入し、前記止水剤を前記絶縁被覆層の内部に吸引して、該絶縁被覆層の内部の芯線の素線間にも前記止水剤を浸透させていることを特徴とする電線の止水方法。
 前記芯線露出部の素線同士を、中間圧着端子を加締め圧着し、超音波溶接または抵抗溶接で溶接し、または半田付けし、
 その後、前記熱収縮チューブを前記芯線露出部に被せて加熱している請求項1に記載の電線の止水方法。
 前記熱収縮チューブは、熱溶融性ポリオレフィン樹脂を含む熱溶融性接着樹脂からなる内層チューブと、電子線架橋したポリオレフィン樹脂を含む軟質樹脂からなる外層チューブとからなる請求項1または請求項2に記載の止水方法。
 請求項1乃至請求項3のいずれか1項の止水方法で形成された止水部を有する電線。
 前記電線は、一端末にアース端子を接続し、該アース端子が浸水領域の車体パネルに固定されるアース電線であり、該アース電線の他端側のコネクタ接続部に近い中間位置に前記止水方法で形成した止水部を設け、かつ、前記コネクタ接続部側の端末から負圧を導入して前記止水剤をコネクタ接続部側の絶縁被覆層内の素線間に止水剤を浸透させて充填している請求項4に記載の電線。
 前記電線は、一端末にコネクタ接続用の端子を接続している電源線、信号線またはアース線からなり、該電線を他の電線と非被水領域でスプライス接続し、該スプライス接続した他の電線の端末にコネクタ接続用の端子を接続しており、
 前記スプライス接続位置より前記コネクタ接続用の端子を接続した端末との間の中間位置に前記止水部を設け、該止水部の芯線露出部および該芯線露出部を挟む両側の絶縁被覆層内の素線間に前記止水剤を充填している止水構造。
 請求項4に記載の止水部を有する電線を用いた止水構造であって、
 前記電線は、両端末にコネクタ接続用の端子が接続された信号線、電源線またはアース線からなり、一端末のコネクタ接続用の端子は電子制御ユニットに接続されると共に、他端末のコネクタ接続用の端子は該電子制御ユニットで制御される機器からなり、該電子制御ユニットおよび機器は被水領域に配置されており、
 前記電線の中間位置には、前記電子制御ユニット側に近接した位置に前記止水方法で形成した止水部を設けていると共に、前記機器と前記電線の接続部には防水カバーを被せていることを特徴とする止水構造。
Description:
電線の止水方法及び該止水方法 形成された止水部を有する電線

 本発明は、電線の止水方法及び該止水方 で形成された止水部を有する電線に関し、 しくは、車両の浸水領域に配索される電線 任意の位置で止水処理できるようにしてい ものである。

 従来、自動車やオートバイ等の車両に配 するワイヤハーネスが被水領域に沿って配 される場合、該ワイヤハーネスのアース線 端末にアース端子を圧着し、該アース端子 車体にボルト締めしてアース接続している 合が多い。この場合、アース端子の固定位 が被水領域である場合、アース端子と圧着 た芯線露出部から水がアース線の内部に侵 し、絶縁被覆層で囲まれた多数の素線から る芯線の隙間を通してアース端子の他端側 の浸水が発生する。この場合、アース線の 端側に接続した端子はコネクタ内に挿入係 されている場合が多く、浸水した水により ース線の他端側のコネクタ内にも水が侵入 、コネクタ内の端子に腐食を発生させる問 がある。

 前記問題に対して、従来より種々のアース の止水処理対策が提案されている。
 例えば、本出願人らは、特開2006-228709号公 (特許文献1)は図11に示すように、アース線1 端末に圧着接続しているアース端子2の絶縁 覆バレル2aと芯線バレル2bとの間に止水剤3 滴下すると共に、該アース線1の他端側から 縁被覆層の内部のエアを吸引して減圧し、 下した止水剤3を絶縁被覆層の内部に浸透さ せて、複数の素線からなる芯線の隙間に止水 剤3を充填して、アース端子2との接続部から ース線1内への浸水を防止している。
 特開2007-134054号公報(特許文献2)においても 様な方法でアース線端末のアース端子に止 剤を滴下すると共に該アース線の内部のエ を吸引して止水剤をアース線内部に浸透し いる。かつ、該特許文献2では、図12に示す うに、アース端子2を位置決め保持すると共 、止水剤が側方にあふれるのを防止するた 、治具4の両側壁4aの間に溢出防止壁4bを配 し、該溢出防止壁4bをアース端子2の両側面 密着させた状態で止水剤3を滴下している。

特開2006-228709号公報

特開2007-134054号公報

 前記のように、特許文献1,2の止水方法は いずれもアース線端末のアース端子の芯線 出部に止水剤を滴下し、止水剤による止水 理位置がアース線端末のアース端子の位置 なされている。即ち、アース線の端末にア ス端子を圧着し、該アース端子を車体パネ にボルト締め固定することが前提となって る。このように、アース線に止水処理を施 には、車体パネルに固定されるアース端子 アース線端末に圧着される必要があり、車 によってはアース端子を固定する場所を確 することが難しい場合がある。このような 合、アース端子の固定ができる場所までア ス線を延在させなければならず、アース線 無駄な取り回しが必要となる。かつ、アー 線が無駄に長くなると、その分、アース線 外部干渉材と干渉して損傷を受ける可能性 高まり、アース端子との端末位置で止水処 が施されても、アース線の途中で損傷を受 ると、該損傷部位から浸水が発生し、アー 線の他端側のコネクタ接続部へ浸水が発生 る恐れがある。

 さらに、特許文献2に記載のように、アー ス端子に止水剤を滴下する時に、アース端子 を位置決め保持すると共に、滴下した止水剤 があふれないように治具を必要としている。 該治具はアース端子のサイズ毎に設ける必要 があるため、設備費がかかり、コストアップ となる問題もあり、これらの点から改善の余 地がある。 

 本発明は、前記問題に鑑みてなされたも であり、車体にボルト止め固定されるアー 端子の箇所で止水処理するのではなく、被 領域に配線される電線の任意の中間位置で 水処理できるようにし、それに伴い、コネ タ接続される電線にできるだけ近接した位 で、治具を用いることなく、止水処理がで るようにして、コネクタ接続部への浸水を 実に防止できるようにすることを課題とし いる。

 前記課題を解決するため、本発明は、車両 浸水領域に配索される電線の止水方法であ て、
 前記電線は複数の素線からなる芯線を絶縁 覆層で被覆している電線からなり、
 前記電線の長さ方向の中間部分において前 絶縁被覆層を除去して、前記芯線を露出さ 、
 該芯線露出部および該芯線露出部に隣接す 箇所の絶縁被覆層に、熱溶融性止水剤から る内層と、外層とを備えた熱収縮チューブ 被せ、
 前記熱収縮チューブを加熱し、前記内層の 溶融性止水剤を溶融して前記芯線露出部の 線の隙間に前記止水剤を浸透させると共に 前記電線端末から前記絶縁被覆層の内部に 圧を導入し、前記止水剤を前記絶縁被覆層 内部に吸引して、該絶縁被覆層の内部の芯 の素線間にも前記止水剤を浸透させている とを特徴とする電線の止水方法を提供して る。

 即ち、中間位置で止水処理する電線がアー 電線で、該アース電線のコネクタ接続側と 対の端末にアース端子が接続され、該アー 端子が車体にボルト止めされてアース接続 る場合では、特許文献1、2のようにアース 子の位置で止水処理しておらず、該アース 線の両端末の間の任意の位置、好ましくは コネクタ接続側端末に近接した位置を前記 間位置とし、該位置で前記止水処理を行っ いる。
 前記電線端末から導入する負圧は、電線端 の一端側でよく、前記アース線の場合はコ クタ接続側の電線端末から負圧を導入する とが好ましいが、アース端子接続側から負 を導入しても素線間の隙間に熱収縮チュー の内層の溶融した止水剤が充填され、該充 位置で浸水が遮断できるため、いずれでも い。
 なお、本発明の止水処理する電線はアース 線に限定されず、被水領域に配索される電 で止水処理をすべきことが要望されている 源線や信号線に対しても適用できる。

 前記した本発明の電線の止水方法は、電線 長さ方向の中間部分で止水処理を施すこと できるため、電線に無駄な取り回しを発生 せず、かつ、電線のコネクタ接続部に近接 た中間位置で止水処理を施すことにより、 ネクタへの浸水防止をより確実に図ること できる。
 特に、オートバイに配索するワイヤハーネ は自動車よりもワイヤハーネスの配索スペ スが少なく、かつ、水がかかりやすい領域 多いため、電線の任意の中間位置で止水処 を施すことができる利点は大きい。
 かつ、前記止水処理する電線の中間部の絶 被覆層を除去し、前記内層付き熱収縮チュ ブを、芯線露出部と、該芯線露出部に隣接 る箇所の絶縁被覆層に被せた後に加熱すれ 良いだけであるため、特許文献1、2のよう 止水処理する箇所を位置決め保持すると共 止水剤があふれるのを防止する治具を設け 必要はなく、コストをかけずに止水処理を すことができる。

 前記芯線露出部の素線同士を、中間圧着端 を加締め圧着し、超音波溶接または抵抗溶 で溶接し、または半田付けし、
 その後、前記熱収縮チューブを前記芯線露 部に被せて加熱することが好ましい。

 本発明の電線の中間位置での止水処理を施 場合、前記芯線露出部の素線同士を中間圧 端子を加締め圧着すると、素線間の隙間を 実に無くすことができ、該中間圧着端子の 着位置で素線の隙間を流れる浸水を確実に 断できる。
 前記中間圧着端子の圧着に代えて、超音波 接または抵抗溶接で溶接した場合、半田付 した場合も素線間の隙間を確実に無くして 水を確実に遮断できる。
 よって、例えば、アース線に止水処理で前 中間圧着端子を圧着すると、アース端子側 らの浸水を該中間圧着端子の加締め位置で ネクタ接続側へ浸水していくのを確実の遮 することができる。
 また、絶縁被覆層を除去して露出させる芯 露出部は、絶縁被覆層にスリットを設け、 スリットの位置から一方側の絶縁被覆層を 動させて芯線露出部を形成している場合が い。その場合、移動させた位置から絶縁被 層が弾性により復帰して芯線露出部の距離 縮めるため、前記中間圧着端子を芯線露出 に加締め圧着しておくと、該中間圧着端子 、移動させていない他方側の絶縁被覆層と 間に止水剤溜め部に前記熱収縮チューブの 層の溶融した止水剤を保持することができ 溶融した止水剤が熱収縮チューブの長さ方 の両端から流出することを抑制できる。
 かつ、溶融した止水剤は浸透が必要な一端 の絶縁被覆層内にのみ十分に浸透させて絶 被覆層内の素線間の隙間に確実に充填させ ことができる。
 さらに、中間圧着端子の両側においても止 処理が必要な場合は、電線の他端側の端末 ら負圧を導入することで、中間圧着端子を む両側の電線の止水処理を確実に行うこと できる。

 さらに、芯線露出部に加締める中間圧着端 は、芯線の素線構成が略同一であれば、絶 被覆層の材質やその厚さが異なっても、専 または個別の中間圧着端子を用いる必要は く、中間圧着端子の共用化を図ることがで る。この点からはアース端子のサイズが相 すると、治具を相違させる必要があるアー 端子の部分で止水処理するよりも、部品コ トや設備コストの低減を図ることができる
 特に、前記超音波溶接、抵抗溶接等の溶接 半田付けを行う場合は、芯線の素線構成に 係がなく素線間の隙間を確実に無くすこと できる。

 前記内層付き熱収縮チューブとしては、例 ば、熱溶融性ポリオレフィン樹脂を含む熱 融性接着樹脂からなる内層チューブを、電 線架橋したポリオレフィン樹脂を含む軟質 脂からなる外層チューブの積層チューブが 適に用いられ、該熱収縮チューブとしては 住友電工ファインポリマー製の「スミチュ ブW」等が好適に用いられる。
 前記内層付き熱収縮チューブの熱収縮温度 115℃以上、内径収縮率は60%以上、長さ変化 はー15%以上である。よって、前記芯線露出 を包囲するように被せる熱収縮チューブの さは熱収縮した状態で、芯線露出部および の両端に隣接する部分の絶縁被覆層の外周 にも位置するような長さとしている。
 なお、外層と内層とが予め一体化された内 付き熱収縮チューブに限らず、熱収縮性の 層チューブと、熱溶融性接着樹脂で形成し 内層チューブを個別に設け、該内層チュー を防水領域の電線群に先通しした後に、熱 縮性の外層チューブを通して内層チューブ 外層チューブとを重ねて取り付けてもよい

 本発明は、前記止水方法で形成された止水 を有する電線を提供している。
 本発明の中間位置に止水部を設けた電線は 水領域に配線される電線であれば適用され が、該電線がアース線である場合に最も好 に適用できる。

 例えば、一端末にアース端子を接続し、 端末にコネクタ接続用の端子を接続し、前 アース端子が浸水領域の車体パネルに固定 れるアース電線である場合、該アース電線 他端側のコネクタ接続部に近い中間位置に 記方法で形成した止水部を設け、かつ、前 コネクタ接続部側の端末から負圧を導入し 前記止水剤をコネクタ接続部側の絶縁被覆 内の素線間に止水剤を浸透させて充填して る。

 また、前記電線は、一端末にコネクタ接続 の端子を接続している電源線、信号線また アース線からなり、該電線を他の電線と非 水領域でスプライス接続し、該スプライス 続した他の電線の端末にコネクタ接続用の 子を接続している場合、
 前記スプライス接続位置より前記コネクタ 続用の端子を接続した端末との間の中間位 に前記止水部を設け、該止水部の芯線露出 および該芯線露出部を挟む両側の絶縁被覆 内の素線間に前記止水剤を充填している。
 前記構成とすると、前記止水部のスプライ 接続側を止水処理しない場合、スプライス 続側に浸水が発生する恐れがあるが、両側 止水処理することで、前記非被水領域でス ライス接続する他の電線への浸水を確実に 断でき、スプライス接続部での止水処理を 要とすることができる。

 さらに、前記電線が、両端末にコネクタ接 用の端子が接続された信号線、電源線また アース線からなり、一端末のコネクタ接続 の端子は電子制御ユニットに接続されると に、他端末のコネクタ接続用の端子は該電 制御ユニットで制御される機器からなり、 電子制御ユニットおよび機器は被水領域に 置されている場合、
 前記電線の中間位置には、前記電子制御ユ ット側に近接した位置に前記止水方法で形 した止水部を設けていると共に、前記機器 前記電線の接続部には防水カバーを被せて ることを特徴とする止水構造を提供してい 。

 前記電子制御ユニットに制御される機器(例 えば、ライトスイッチ等)として、既存の非 水タイプの機器が用いられている場合が多 。このような場合、電線端末に樹脂成形カ ーあるいはゴムカバーを取り付けておき、 防止カバーを電線端末と機器のコネクタ接 部に被せて機器側の防水を行うことが好ま い。
 かつ、前記電子制御ユニットと接続される 器が複数ある場合には、電子制御ユニット 前記止水部を介して接続した電線の端末と 続している。

 また、電子制御ユニットと、該電子制御 ニットにより制御される複数の機器の両方 被水領域に配置される場合、電子制御ユニ トに接続した電線と、複数の機器に接続し 電線とを防水コネクタで接続し、さらに、 防水コネクタでの接続位置よりも電子制御 ニット側に前記止水部を設けておくと、防 コネクタが破損しても電子制御ユニットへ 浸水防止を図ることができる。

 前記止水部では熱収縮チューブの外層チ ーブで包囲されているため、防水シートま は防水テープの巻き付けを省略しても良い 、止水部の保護機能を高めるために防水シ トや防水テープを取り付けてもよい。

 上述したように、本発明の電線の止水方法 は、電線の長さ方向の任意の位置で止水処 を施すことができ、設計の自由度を高める とが出来る。かつ、特許文献1、2のように ース端子の位置で止水処理を施す必要がな ため、必ずしも車体パネルに固定するアー 端子を必要とせずに止水処理ができると共 、無駄な電線の引き回しをする必要が無く る。さらにまた、止水処理が必要なコネク 接続側の近くの中間位置で止水部を形成で るため、コネクタ接続側への止水の信頼性 高めることができる。
 また、電線の中間位置で熱溶融止水剤の内 を備えた熱収縮チューブを包囲するように せて、加熱して止水剤を溶融すれば、負圧 入時に素線間の隙間に浸透していくため、 水剤の滴下は不要であり、特許文献2に記載 されたアース端子を位置決め保持する治具や 、止水剤の溢出防止治具が不要となり、止水 処理の設備費のコストダウンを図ることがで きる。

 また、止水処理する芯線露出部に中間圧 端子を加締めて圧着したり、溶接したり、 田付けすると、該圧着部で芯線の素線間の 間を確実に無くすことができる。よって、 ース線の場合、アース端子側からの浸水を 間圧着端子の加締め位置で確実に遮断する とができる。

本発明の第一実施形態の止水部を備え 電線を示し、(A)は全体図、(B)は防水シート 除去した止水部の拡大図である。 (A)は図1(B)のA-A線断面図、(B)は図1(B)のB- B線断面図、(C)は図1(B)のC-C線の一部拡大断面 である。 (A)(B)は熱収縮チューブの断面図である (A)~(D)は、第一実施形態の止水部の形成 工程を示す図面である。 第二実施形態の止水部を備えた電線を す図面である。 第二実施形態の止水部の形成方法を示 図面である。 第三実施形態の止水部を示す図面であ 。 第三実施形態の電源用の電線の配線経 を示す図面である。 (A)(B)は第四実施形態を示し、(C)(D)は保 カバーの変形例を示す図面である。 (A)(B)は第五実施形態を示す図面である 。 従来例を示す図面である。 (A)(B)は他の従来例を示す図面である。

符号の説明

 10 電線
 11 止水部
 13 コネクタ接続用の端子
 14 アース端子
 15 素線
 16 芯線
 17(17A、17B)絶縁被覆層
 18 芯線露出部
 20 熱収縮チューブ
  20A 熱溶融性止水剤からなる内層チューブ
  20B 外層チューブ
 21 溶融した止水剤
 30 中間圧着端子
 31 止水剤溜め部
 70 止水部
 71 溶接部

 以下、本発明の実施形態を図面を参照して 述する。
 図1乃至図4に第一実施形態を示す。
 第一実施形態では、被水領域に配線するア ス回路用の電線10に止水部11を設けている。
 前記電線10は一端末にコネクタCに挿入係止 る端子13を圧着していると共に、他端末に ース端子14を圧着している。前記止水部11は ース端子14よりコネクタ接続用の端子13に近 接した中間位置に形成している。

 図2(B)に示すように、電線10は多数本の素線1 5を撚線した芯線16と、該芯線16を囲む絶縁樹 からなる絶縁被覆層17とからなる。
 前記電線10の止水部11では、図4(A)に示すよ に、絶縁被覆層17にスリットを設け、該スリ ットを挟むアース端子接続側の絶縁樹脂層17B を移動させ、該絶縁樹脂層17Bのスリット端面 17B1と他端側の絶縁樹脂層17Aのスリット端面17 A1との間に絶縁樹脂層を除去した芯線露出部1 8を形成している。

 前記芯線露出部18の全長および、該芯線 出部18の両側の絶縁樹脂層17A、17Bのスリット 端面17A1、17B1から所定寸法の長さLを包囲する ように内層付き熱収縮チューブ20を被せてい 。該熱収縮チューブ20は図3に示すように、 溶融性ポリオレフィン樹脂からなる熱溶融 止水剤からなる内層チューブ20Aと、電子線 橋軟質ポリオレフィン樹脂からなる外層チ ーブ20Bとの積層チューブからなる。該熱収 チューブ20の収縮温度は115℃以上で、該温 以上で加熱すると、内層チューブ20Aが溶融 、溶融した止水剤21が外層チューブ20Bから流 動する。また、該熱収縮チューブ20の内径収 率は60%以上であるため、芯線露出部18およ 両側の絶縁被覆層17A,17Bに被せる時に、絶縁 覆層17の外周に無理に拡径した状態で被せ くとも、熱収縮時に絶縁被覆層を除去した 線露出部の外周面に密着するように収縮さ ることができる。

 なお、本実施形態の内層付き熱収縮チュー 20では、内層チューブ20Aと外層チューブ20B は積層一体型としているが、内層チューブ 外層チューブとを別体とし、内層チューブ 所要温度で溶融する熱溶融性止水剤となる 脂で成形したものでもよい。
 この場合、内層付き熱収縮チューブ20を被 る箇所に、まず、内層チューブを被せて後 、外層チューブを被せることとなる。

 前記熱収縮チューブ20を収縮温度に加熱 、外層チューブ20Bを収縮すると同時に、内 チューブ20Aを溶融し、溶融した止水剤21とし ている。この溶融した止水剤21は芯線露出部1 8の素線15の隙間に浸透させている。かつ、芯 線露出部18を挟む両端の絶縁樹脂層17Aと17B内 、そのスリット端面17A1、17B1より止水剤21を 内部に浸透させ、これら絶縁被覆層17A、17Bの 内部の芯線16の素線15の隙間にも止水剤21を充 填している。

 次ぎに、前記止水部11の形成方法を図4に基 いて説明する。
 図4(A)に示すように、一端側にコネクタ接続 用の端子13を圧着していると共に他端側にア ス端子14を圧着している電線10の所要位置に 前記のように絶縁被覆層17を除去した芯線露 部18を形成する。
 ついで、図4(B)に示すように、前記芯線露出 部18および両側の絶縁被覆層17A、17Bのスリッ 端面から所定寸法を包囲するように、熱収 チューブ20を被せる。
 ついで、図4(C)に示すように、熱収縮チュー ブ20を収縮温度に加熱し、外層チューブ20Bを 縮させると同時に内層チューブ20Aを溶融し 、溶融した止水剤21を芯線露出部18の素線15 隙間に浸透させると共に、芯線露出部18の 周面の全体に塗布した状態とする。溶融し 止水剤の粘度は、流動性を有する粘度(例え 、0.6Pa・s程度)である。
 ついで、図4(D)に示すように、熱収縮チュー ブ20の加熱と同時に、または加熱して止水剤2 1が流動する状態となった後に、前記電線10の 両端末より絶縁被覆層17A、17Bの内部に負圧を 導入する。
 具体的には、電線10の両端末を吸引ポンプ 接続したエア吸引ホース24に内挿して連結し て取り付け、前記端子13と14の芯線バレルと 縁被覆バレルとの間に露出した芯線露出部 ら、絶縁被覆層17A、17B内の素線15中のエアを 吸引して減圧する。

 前記絶縁被覆層17A、17B内を減圧することで 芯線露出部18の素線15の隙間に浸透した止水 剤21はスリット端面17A1、17B1から絶縁被覆層17 A、17Bの内部に吸引されて浸透していき、絶 被覆層17の内部の素線15の隙間に充填される
 其の際、止水剤21は芯線露出部18の素線15の 間にも強制的に浸透させられる。

 前記芯線露出部18および該芯線露出部18を挟 む両側の絶縁被覆層17A、17Bの素線15の隙間浸 して充填される止水剤21は所要時間経過後 硬化する。
 止水剤21の硬化前または硬化後に熱収縮チ ーブ20の外周面に防水シートを巻き付けても よい。

 前記方法で形成した止水部11では、芯線露 部18の素線15の隙間に止水剤21が充填される 共に芯線露出部18の外周面全体も止水剤21で まれた状態となり、浸水発生が防止できる さらに、該芯線露出部18を挟む両側の絶縁 覆層17A、17B内のスリット端面17A1,17B1に近接 た内部の素線15の隙間に止水剤21が充填され いる。かつ、止水剤21が充填された芯線露 部18の外周面および隣接する絶縁被覆層17A、 17Bの外周面に熱収縮チューブ20の外層チュー 20Bが密着して、止水部11を保護している。
 これにより、電線10の端末のアース端子14が 被水領域に配置されて、該アース端子14の端 側から電線10内に浸水が発生し、電線10内の 素線15の隙間を通って水が流入しても、止水 11で確実に止水でき、他端のコネクタ20に接 続される端子13までに浸水が発生することを 止できる。

 図5および図6に第二実施形態を示す。
 第二実施形態では、前記芯線露出部18に断 U形状の中間圧着端子30を加締め圧着してい 。
 該中間圧着端子30の長さ方向の一端30aと前 絶縁被覆層17Aのスリット端面17A1との間には 要寸法の長さからなる止水剤溜め部31を設 ている。
 熱収縮チューブ20を加熱して内層チューブ20 Bが溶融して、止水剤21が溶融状態となると、 該溶融した止水剤21が前記止水剤溜め部31に まず、流入して溜まるようにしている。
 該止水剤溜め部31に流入した止水剤21は、該 止水剤溜め部31の部分の素線15の隙間に浸透 ていく。
 同時に、絶縁被覆層17Aの端末側(即ち、コネ クタ接続用の端子13を圧着した端末側)から第 一実施形態と同様に負圧を導入すると、絶縁 被覆層17A内のスリット端面17A1から止水剤21を 吸引している。

 前記中間圧着端子30の他端30b側には他方 絶縁被覆層17Bのスリット端面17B1との間に芯 露出部が形成されているが、該絶縁被覆層1 7Bはスリットより移動させて芯線露出部18を 成している側であるため、該絶縁被覆層17B 次第に元に位置に復帰し、中間圧着端子30の 他端30bと絶縁被覆層17Bのスリット端面17B1と 間には最終的に隙間がなくなった状態とな 。

 この第二実施形態の止水部11では、まず、 間圧着端子30の圧着位置で素線15の隙間がな なっているため、アース端子側から絶縁被 層17B内の素線間で浸水が発生していても、 間圧着端子30の圧着位置で素線の間を通る 水を遮断できる。
 また、中間圧着端子30と絶縁被覆層17Bとの の芯線露出部18の止水剤溜め部31の位置の素 15の隙間、およびコネクタ側となる絶縁被 層17内の素線15の隙間には第一実施形態と同 に止水剤21が充填されているため、コネク 接続側の端末への止水を確実に行うことが きる。

 図7及び図8に第三実施形態を示す。
 第三実施形態の電線10は電源線からなり、 電線10は図8に示すように、絶縁被覆層17A側 端末にエンジンルームからなる被水領域に 置する電気接続箱内に電子ユニット60を収容 し、該電子制御ユニット60と接続するコネク 接続用の端子13を電線10の一端に接続する一 方、他端側に接続する端子61を車室内に配置 る電気接続箱62のヒューズ端子63と接続して いる。また、該電線10は室内側の非被水領域 他のユニット64に接続される電線65の端末と スプライス接続している。このスプライス接 続部66と前記電線10のコネクタ接続用端子と 間でエンジンルーム内の被水領域S内におい 止水処理部70を形成する場合、図7に示す形 としている。

 本実施形態では、芯線露出部18の素線15同士 を超音波溶接で溶接し、素線間の隙間のない 溶接部71を形成している。該溶接部71を設け 芯線露出部18および両側の絶縁被覆層17A、17B に熱収縮チューブ20を包囲するように被せて 電線10の両端末から負圧を導入する。
 これにより、溶接部71と両側の絶縁被覆層17 A、17のスリット端面17A1と17B1との間に形成さ る芯線露出部18A、18Bの両方に止水剤21を浸 し、かつ、前記スリット端面17A1と17B1から絶 縁被覆層17A、17Bの内部の素線15の隙間に止水 21が浸透していき、充填される。

 前記構成とすると、被水領域Sに止水処理部 70を設けると、スプライス接続部66への浸水 遮断でき、前記他の電線65への浸水発生を遮 断でき、スプライス接続部66での止水処理が 要となる。さらに、該電線10の他端末に接 した端子61への浸水も遮断できるため、電気 接続箱61への浸水発生を防止できる。
 このように、止水処理部70における止水処 により、スプライス接続部66および他端側の 端子61側での止水処理を不要とできる。

 なお、前記溶接部71は抵抗溶接で溶接して 良いし、半田を塗布してもよい。
 さらに、前記第一実施形態においても、止 処理部において両側の絶縁被覆層17A、17Bの 部に止水剤を浸透しているため、該第三実 形態と同様の電源回路の電線においても有 となる。
 なお、電線10が電気接続箱62内の信号回路と 接続した信号線の場合にも同様な構成とする と、止水処理部70の両側に止水処理部を設け と有効となる。

 図9に第四実施形態を示す。
 第四実施形態では、被水領域内S内に、電子 制御ユニット60を収容した電気接続箱と、該 子制御ユニット60により制御される機器(本 施例ではライトスイッチ)80が配置されてい 。該ライトスイッチからなる機器80が非防 タイプである場合、該非防水型の機器80内へ の浸水を防止するため、図9(B)に示す塩化ビ ル等で成形した保護カバー81で電線10の接続 分から機器80の外面を覆い、非防水型の機 80内への浸水を防止している。
 なお、前記保護カバー81は、図9(C)(D)に示す うなゴム製のブーツとしても良い。

 図10(A)(B)に第五実施形態を示す。
 図10(A)は被水領域S内に、電子制御ユニット6 0により制御される複数の機器81、82が配置さ 、これら複数の機器81、82が電子制御ユニッ ト60で制御される場合、電子制御ユニット60 各機器81、82をそれぞれ接続する電線10、10に それぞれ前記止水部70、70を設けている。
 図10(B)は電子制御ユニット60に接続された1 の電線10-1を防水コネクタ90を介して前記複 の機器81、82に電線10-2、10-3を介して接続す 場合にも、前記防水コネクタ90が破損等によ り浸水が生じる場合を考慮して、電子制御ユ ニット60と接続される電線10-1に止水部70を設 ている。

 本発明の止水方法により形成された止水 を有する電線は、自動車およびオートバイ 被水領域に配索される電線に適用できる。 に、オートバイに配索される電線は被水領 に配索される可能性が大きくかつ、アース 子を車体に固定できる箇所は自動車と比較 て規制を受ける場合が多いため、オートバ に配線するアース線において最も好適に用 ることができる。