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Patent Searching and Data


Title:
METHOD OF TREATING ANIMAL FECES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/087830
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to provide a method of treating animal feces whereby both of the effective utilization and treatment of animal feces can be achieved. A method of treating animal feces comprising: the first step (S1) wherein concentrated sulfuric acid (12) and wollastonite (14) are added to chicken feces (10) (i.e., animal feces) to give a solidified matter (16); the second step (S2) wherein water (18) and yeast cells (20) are added to the solidified matter (16) to give a first liquid (22) which is then fermented to produce ethanol (24), and then the first liquid (22) is divided into a second liquid (28) containing ethanol (24) and a third liquid (30) containing the yeast cells (20) and a first residue (26); and the third step (S3) wherein ethanol is distilled off from the third liquid (30).

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Inventors:
NOGUCHI, Kazutoshi (13-24, Hirano-cho Kagoshima-sh, Kagoshima 48, 8920848, JP)
Application Number:
JP2008/071610
Publication Date:
July 16, 2009
Filing Date:
November 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NOGUCHI, Kazutoshi (13-24, Hirano-cho Kagoshima-sh, Kagoshima 48, 8920848, JP)
International Classes:
C12P7/06; B09B3/00; C05F3/00
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIDA, Atsushi et al. (Yoshida Tokkyo Shouhyou Jimusho, 3rd Floor Takamine Bldg.,5-16, Meizan-cho,Kagoshima-sh, Kagoshima 21, 8920821, JP)
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Claims:
 畜糞に濃硫酸を加え、畜糞が含有する炭水化物を加水分解によって糖にして、畜糞を糖化物にする第1の工程と、
 前記糖化物に水と酵母菌とを加えて第1の液をつくり、当該第1の液の中で、酵母菌が行う発酵によって前記糖化物からエタノールをつくり、当該第1の液の中にエタノールができたら、当該第1の液を、エタノールを含有する第2の液と、酵母菌及び発酵後に残る第1の残渣物を含有する第3の液と、に分ける第2の工程と、
 前記第2の液からエタノールを蒸留する第3の工程と、を有することを特徴とする畜糞処理方法。
 前記畜糞にセルロース及びリグニンが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の畜糞処理方法。
 前記第1の工程において、前記畜糞にウォラストナイトを加えてから濃硫酸を加えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の畜糞処理方法。
 前記第3の液から取り出した前記第1の残渣物に、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、及び、セレンのうちの少なくともひとつをミネラル成分として加える第4の工程を有することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の畜糞処理方法。
 前記第2の液からエタノールを蒸留した後に残る第2の残渣物を焼却して焼却灰をつくる第5の工程を有し、
 前記第4の工程において、前記第1の残渣物に、前記ミネラル成分とともに前記焼却灰を加えることを特徴とする請求項4に記載の畜糞処理方法。
 前記第3の液から前記第1の残渣物を取り出した後に残る第4の液に、硫化アンモニウムを加え、硫化アンモニウムを加えた当該第4の液を前記第2の工程に送る第6の工程を有し、
 前記第2の工程において、前記第6の工程から送られてくる前記第4の液に前記糖化物を加えて前記第1の液をつくることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の畜糞処理方法。
 前記第6の工程において、前記第4の液に、硫化アンモニウムとともに酵母菌を加えることを特徴とする請求項6に記載の畜糞処理方法。
Description:
畜糞処理方法

 本発明は、畜糞の有効利用を可能にする 糞処理方法に関する。

 畜産農家においては、日々排出される畜糞 処理が大きな問題となっている。畜産農家 、畜糞を肥料化することにより、畜糞の処 と有効利用とを両立させることができる。
 これまでに、畜糞の肥料化に関する数多く 技術が提唱されている。かかる技術の一例 して、以下に説明する堆肥発酵処理装置が る(特許文献1を参照)。
 この堆肥発酵処理装置は、発酵槽、切り返 装置、粉砕機、悪臭吸収装置、汚水処理装 を備えている。発酵槽は、堆肥原料を投入 る槽である。切り返し装置は、発酵槽の長 方向に沿って移動する架台に支持され、発 槽の堆肥排出口側から堆肥原料投入口側に けて移動しながら斜め上方に向けて回動す エンドレスの揚送手段によって堆肥原料を 方に揚送して落下させる。粉砕機は、切り し装置の堆肥原料落下位置に取付けられ、 下してくる堆肥原料を破砕しながら飛散さ る。

 悪臭吸収装置は、発酵槽の一部又は全部 上方を覆ったフードの内部から発酵槽の堆 排出口側の所定範囲の床面間に配設され、 ード内の悪臭空気を吸引して発酵の進んだ 肥層に下方から長手方向の多数の排気孔群 介して吸収させる通気管路を備えている。 水処理装置は、家畜等の汚水槽から圧送手 を介在させて発酵槽の堆肥排出口側床面の 定範囲に配設された汚水供給管と、この汚 供給管に所定間隔をもって形成された注出 を有し、汚水供給管から送られる汚水を発 の進んだ発酵槽の堆肥に下方床面から注入 る。

 この堆肥発酵処理装置によって、畜糞の好 発酵が促進され、悪臭を発生することなく 料が製造される。

特許第3978293号公報

[発明が解決しようとする課題]
 畜産農家から排出される畜糞の中には、セ ロースやリグニンが含まれていることが多 。例えば、畜糞が鶏糞である場合、鶏糞に まれているセルロースやリグニンは、鶏舎 床に敷かれているおが屑等に由来するもの ある。畜糞が牛糞や馬糞である場合、牛糞 馬糞に含まれているセルロースやリグニン 、牛舎や馬舎の床に敷かれている敷藁に由 するものであり、また、牛や馬が体内で消 できなかった穀物飼料に由来するものでも る。畜糞が豚糞である場合、豚糞に含まれ いるセルロースやリグニンは、豚舎の床に かれているおが屑に由来するものであり、 た、豚が体内で消化できなかった穀物飼料 由来するものでもある。

 セルロースやリグニンはなかなか分解しな 。このため、畜糞を発酵させても、畜糞の のセルロースやリグニンは完全に分解せず 残りやすい。すなわち、セルロースやリグ ンを含んでいる畜糞から製造した肥料の中 は、セルロースやリグニンが残っているの ある。
 セルロースやリグニンが残っている肥料を などに施肥すると、肥料の中のセルロース リグニンが土壌の中で徐々に発酵し、その で生育する農作物に根腐れが発生する原因 なってしまう。上記堆肥発酵処理装置を用 て畜糞から肥料を製造する場合においても かかる問題が発生する。

 また、畜糞の中に、ナトリウム(Na)やアルミ ニウム(Al)が混入していることがある。この うな畜糞を発酵させると、発酵した畜糞の にナトリウムやアルミニウムがそのまま残 ていることになってしまう。このような畜 を発酵させて製造した肥料を畑などに施肥 ると、肥料の中のナトリウムやアルミニウ が畑の作物の生長に障害を及ぼすことにな てしまう。ナトリウムは、いわゆる塩害の 因となる。また、アルミニウムは、土壌が 性化する原因となる。
 このため、畜産農家は、畜糞の有効利用を ることができず、畜糞の処理に困っている
 本発明は、上記問題を解決するものであり その目的とするところは、畜糞の有効利用 処理の両立を可能にする畜糞処理方法を提 することである。

[課題を解決するための手段]
 本発明は、その課題を解決するために以下 ような構成をとる。請求項1の発明に係る畜 糞処理方法は、畜糞に濃硫酸を加え、畜糞が 含有する炭水化物を加水分解によって糖にし て、畜糞を糖化物にする第1の工程と、前記 化物に水と酵母菌とを加えて第1の液をつく 、当該第1の液の中で、酵母菌が行う発酵に よって前記糖化物からエタノールをつくり、 当該第1の液の中にエタノールができたら、 該第1の液を、エタノールを含有する第2の液 と、酵母菌及び発酵後に残る第1の残渣物を 有する第3の液と、に分ける第2の工程と、前 記第2の液からエタノールを蒸留する第3の工 と、を有している。

 第1の工程において、畜糞に濃硫酸を加える と、畜糞の中の炭水化物が加水分解して糖に なり、畜糞から糖化物ができる。
 第2の工程において、糖化物に水と酵母菌と を加えて第1の液をつくると、この第1の液の の糖化物が酵母菌によって発酵し、糖化物 らエタノールがつくられる。第1の液の中に エタノールがつくられたら、この第1の液を エタノールを含有する第2の液と、酵母菌及 発酵後に残る第1の残渣物を含有する第3の と、に分ける。エタノールを含有する第2の は、酵母菌及び第1の残渣物を含有する第3 液よりも比重が軽い。この比重差を利用す ば、第2の液と第3の液とを容易に分けること が可能である。

 第3の工程において、第2の液からエタノー を蒸留する。エタノールの蒸留は常圧蒸留 よって行うことが可能であるし、減圧蒸留 よって行うことも可能である。
 第1の工程、第2の工程及び第3の工程によっ 畜糞を処理することにより、畜糞からエタ ールをつくることができ、畜糞の有効利用 可能になる。
 請求項2の発明に係る畜糞処理方法は、請求 項1に記載の畜糞処理方法であって、前記畜 にセルロース及びリグニンが含まれている

 第1の工程において、濃硫酸が、畜糞の中に 含まれているセルロースを加水分解して糖化 物にする。また、畜糞の中に含まれているリ グニンは、第1の工程でつくられる糖化物の に入る。
 第2の工程において、糖化物の中に入ってい るリグニンは、第1の液の中に入る。その後 第1の液を第2の液と第3の液とに分ける際、 1の液の中のリグニンは、第3の液よりも比重 が軽いので第2の液の中に入る。

 請求項3の発明に係る畜糞処理方法は、請求 項1又は請求項2に記載の畜糞処理方法であっ 、前記第1の工程において、前記畜糞にウォ ラストナイトを加えてから濃硫酸を加える。
 第1の工程において、畜糞にウォラストナイ ト(Wallastonite:ケイ酸カルシウム:CaSiO 3 )と濃硫酸とを加えると、ウォラストナイト 濃硫酸とが反応し、糖化物が固化する。固 した糖化物は、その取り扱いが容易である 例えば、第1の工程でつくられた糖化物を第2 の工程に送る場合、その糖化物の搬送が容易 である。また、糖化物を貯蔵しておかなくて はならない場合、液体や流動体を扱う必要が ないので、その貯蔵と管理が容易である。な お、ウォラストナイトは天然に産するもので もよいし、合成したものでもよい。

 ウォラストナイトと濃硫酸との反応熱によ て、固化した糖化物が殺菌され、固化した 化物における雑菌の繁殖が防止される。
 また、第1の工程で処理する畜糞の中にナト リウムやアルミニウムが混入している場合、 畜糞の中のナトリウムやアルミニウムは、ウ ォラストナイト及び濃硫酸と反応し、ケイ酸 ナトリウム(Na 2 SiO 3 )やケイ酸アルミニウム(Al 2 SiO 5 )となる。そして、これらのケイ酸ナトリウ やケイ酸アルミニウムは、固化した糖化物 中に入る。
 その後、糖化物の中のケイ酸ナトリウムや イ酸アルミニウムは、第1の液の中に入る。 第1の液の中のケイ酸ナトリウムやケイ酸ア ミニウムは、さらに、第2の液や第3の液の中 に入る。

 請求項4の発明に係る畜糞処理方法は、請求 項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に 載の畜糞処理方法であって、前記第3の液か ら取り出した前記第1の残渣物に、リン、カ ウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ 鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン 銅、及び、セレンのうちの少なくともひと をミネラル成分として加える第4の工程を有 ている。
 第3の液は、酵母菌と発酵後に残る第1の残 物とを含有している。例えば、第3の液を静 等すれば、第1の残渣物が沈澱する。この沈 澱した第1の残渣物を第3の液から取り出すこ は容易である。

 第4の工程において、第3の液から取り出 た第1の残渣物に、リン(P)、カリウム(K)、カ シウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、イオウ(S)、 (Fe)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)、モ ブデン(Mo)、銅(Cu)、及び、セレン(Se)のうち 少なくともひとつをミネラル成分として加 る。リン、カリウム、カルシウム、マグネ ウム、イオウ、鉄、マンガン、ホウ素、亜 、モリブデン、銅、及び、セレンは、植物 生長に不可欠の元素であり、必須元素とい れている。すなわち、第4の工程でミネラル 分を加えた第1の残渣物は、必須元素を含有 することになり、肥料の原料として好ましい 。

 第4の工程でミネラル成分を加えた第1の残 物は、畜糞に由来する様々な成分をも含有 ている。この点からもミネラル成分を加え 第1の残渣物は、肥料の原料として好ましい
 前述したように、第1の工程で処理される畜 糞の中にセルロースが含まれている場合、こ のセルロースは加水分解して糖になってしま い、ミネラル成分を加えた第1の残渣物の中 セルロースが入ることはない。畜糞の中に グニンが含まれている場合、このリグニン 第2の液の中に入ってしまうので、ミネラル 分を加えた第1の残渣物の中にリグニンが入 ることはない。

 したがって、ミネラル成分を加えた第1の残 渣物を肥料の原料にする場合、この原料から 製造される肥料の中にセルロースやリグニン が入ることはない。
 第1の工程で畜糞にウォラストナイトと濃硫 酸を加える場合、第4の工程でミネラル成分 加えた第1の残渣物は、ウォラストナイトに 来するケイ素とカルシウムを含有している この点からもミネラル成分を加えた第1の残 渣物は、肥料の原料として好ましい。

 第3の液の中にケイ酸ナトリウムやケイ酸 アルミニウムが入っている場合、これらのケ イ酸ナトリウムやケイ酸アルミニウムは、そ のまま、第3の液から取り出した第1の残渣物 中に入る。かかる第1の残渣物を原料とする 肥料も、その中にケイ酸ナトリウムやケイ酸 アルミニウムが入っている。このような肥料 を畑などに施肥する場合、肥料の中のケイ酸 ナトリウムやケイ酸アルミニウムは、土壌の 中においてゆっくりとしたスピードで徐々に 分解していく。

 したがって、土壌の中に、一挙に多量の トリウムやアルミニウムが、直接、入って まうことがなく、土壌の中のナトリウムや ルミニウムの濃度が低く保たれる。土壌の における微量のナトリウムやアルミニウム 、その土壌で生長する植物に対して好まし 影響を与える。なぜならば、微量のナトリ ムやアルミニウムは、植物の生長に不可欠 元素だからである。

 請求項5の発明に係る畜糞処理方法は、請求 項4に記載の畜糞処理方法であって、前記第2 液からエタノールを蒸留した後に残る第2の 残渣物を焼却して焼却灰をつくる第5の工程 有し、前記第4の工程において、前記第1の残 渣物に、前記ミネラル成分とともに前記焼却 灰を加える。
 第3の工程において、第2の液からのエタノ ルの蒸留が終わると、後に、第2の残渣物が る。

 畜糞の中にリグニンが含まれている場合 このリグニンは、まず、第3の工程で糖化物 の中に入り、次いで、第2の工程で第1の液の に入り、その後、第2の液の中に入り、第3 工程で第2の残渣物の中に入る。第5の工程に おいて、第2の残渣物は焼却されて焼却灰に る。第2の残渣物の中のリグニンは、焼却に って分解されてしまい、焼却灰の中にリグ ンは入っていない。この焼却灰は、第4の工 程において、ミネラル成分とともに第1の残 物に加えられる。

 したがって、焼却灰とミネラル成分とを加 た第1の残渣物の中にはリグニンが入ってい ない。このため、焼却灰とミネラル成分とを 加えた第1の残渣物は、肥料の原料として不 合はない。
 なお、第2の残渣物の含水率が高い場合、第 2の残渣物を焼却する前に予め第2の残渣物の 水率を低くしておくことが好ましい。第2の 残渣物の含水率を低くすることによって、第 2の残渣物を焼却する際の燃料効率が向上し また、第2の残渣物を焼却する設備にかかる 荷が小さくなる。例えば、遠心分離や加熱 よって第2の残渣物の含水率を低下させるこ とができる。

 第2の液の中にケイ酸ナトリウムやケイ酸ア ルミニウムが入っている場合、これらのケイ 酸ナトリウムやケイ酸アルミニウムは、その まま、第2の残渣物の中に入り、次いで、第2 残渣物の焼却灰の中に入る。そして、焼却 の中のケイ酸ナトリウムやケイ酸アルミニ ムは、第4の工程で第1の残渣物の中に加え れて入る。
 請求項6の発明に係る畜糞処理方法は、請求 項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に 載の畜糞処理方法であって、前記第3の液か ら前記第1の残渣物を取り出した後に残る第4 液に、硫化アンモニウムを加え、硫化アン ニウムを加えた当該第4の液を前記第2の工 に送る第6の工程を有しており、前記第2の工 程において、前記第6の工程から送られてく 前記第4の液に前記糖化物を加えて前記第1の 液をつくる。

 第2の工程で糖化物の発酵に用いられる酵 母菌は、まず、第1の液の中に入り、それか 第3の液の中に入る。そして、第3の液の中の 酵母菌は、第3の液から第1の残渣物を取り出 た後に残る第4の液の中に入る。この第4の を第2の工程に送ることにより、第4の液の中 の酵母菌を第2の工程における糖化物の発酵 再び用いることが可能である。

 なお、糖化物の発酵を終えた酵母菌は、 の活性度が低下することがある。発明者が 行錯誤して得た知見によれば、活性度が低 した酵母菌が入っている液の中に、硫化ア モニウムを加えると、液の中の酵母菌の活 度が向上する。したがって、第6の工程にお いて、第4の液に硫化アンモニウムを加える 、第4の液の中の酵母菌の活性度が向上し、 4の液の中の酵母菌は糖化物の発酵を再び活 発に行うことが可能である。

 請求項7の発明に係る畜糞処理方法は、請求 項6に記載の畜糞処理方法であって、前記第6 工程において、前記第4の液に、硫化アンモ ニウムとともに酵母菌を加える。
 第2の工程において酵母菌の一部が死ぬこと がある。また、第1の液を第2の液と第3の液と に分離する際、酵母菌の一部が第2の液の中 入ってしまう。さらに、第3の液から第1の残 渣物を取り出す際、酵母菌の一部が第1の残 物の中に入ってしまう。したがって、第4の の中に存在する生きた酵母菌の数は、既に っている第2の工程の糖化物の発酵において 用いられた酵母菌の数よりも少なくなってい る。

 すなわち、第4の液を第2の工程に送ること 繰り返すだけでは、第1の液の中で糖化物の 酵を行う酵母菌の数が徐々に減少し、第2の 工程の効率が低下することになってしまう。
 第6の工程において、第4の液に硫化アンモ ウムとともに酵母菌を加えることによって 第1の液の中で糖化物の発酵を行う酵母菌の の減少を防止することが可能であり、第2の 工程の効率の低下を防止することが可能であ る。
[発明の効果]
 上記のような畜糞処理方法であるので、畜 の有効利用と処理の両立が可能になる。

本発明に係る畜糞処理方法の工程の流 図である。

符号の説明

 1  鶏糞処理場
 10  鶏糞
 12  濃硫酸
 14  ウォラストナイト
 16  固化物
 18  水
 20  酵母菌
 22  第1の液
 24  エタノール
 26  第1の残渣物
 28  第2の液
 30  第3の液
 32  第4の液
 34  ミネラル成分
 36  肥料の原料
 38  硫化アンモニウム
 40  酵母菌
 42  第2の残渣物
 44  焼却灰
 S1  第1の工程
 S2  第2の工程
 S3  第3の工程
 S4  第4の工程
 S5  第5の工程
 S6  第6の工程

 本発明を実施するための最良の形態を図1を 参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る 糞処理方法の工程の流れ図である。
 養鶏農家の鶏舎から、畜糞である鶏糞10が 出される。鶏糞10の中には、セルロース及び リグニンが含まれている。これらのセルロー ス及びリグニンは鶏舎の床に敷かれていたお が屑に由来するものである。

 セルロース及びリグニンを含む鶏糞10は、 糞処理場1に運ばれ、以下に説明する処理を される。
 鶏糞処理場1において鶏糞10に施される処理 程は、第1の工程S1、第2の工程S2、第3の工程 S3、第4の工程S4、第5の工程S5、第6の工程S6を している。
 第1の工程S1において、まず、鶏糞処理場1に 搬入された鶏糞10に、ウォラストナイト14が えられ、鶏糞10とウォラストナイト14とがよ 撹拌される。そして、ウォラストナイト14 撹拌された鶏糞10に、濃硫酸12が加えられる

 鶏糞10の中に含まれている炭水化物やセ ロースは、濃硫酸12によって加水分解して糖 になり、鶏糞10から糖化物がつくられる。ま 、濃硫酸12とウォラストナイト14とが反応し 、糖化物が固化して固化物16になる。鶏糞10 中に含まれているリグニンは、固化物16の中 に入る。第1の工程S1でつくられた固化物16は 2の工程S2に送られる。

 第1の工程S1において加えられるウォラスト イト14及び濃硫酸12の量は、後述する第1の 22のpH値が酵母菌の活動可能な範囲(pH4~5)内に 納まるように調整される。
 第2の工程S2において、第1の工程S1から送ら てきた固化物16に、水18と酵母菌20とが加え れ、第1の液22がつくられる。第1の液22の中 、酵母菌20による発酵が始まり、固化物16の 中の糖からエタノール24がつくられる。酵母 20による発酵が終ると、第1の液22の中には 発酵を終えた酵母菌20、発酵後に残る第1の 渣物26、エタノール24、リグニンが存在して る。

 第2の工程S2において、固化物16、水18、酵 母菌20が所定の容器(図示せず)内に入れられ 、第1の液22がつくられる。雑菌の存在は酵 菌20の活動を妨げるので、第1の液22をつくる ために用いる前記容器は、適宜スチーム等に よって殺菌しておくことが望ましい。例えば 、第1の液22をつくる前に、前記容器の殺菌を 行っておくことが好ましい。

 第1の液22の中で酵母菌20による発酵が終わ 、第1の液22の中にエタノール24がつくられた ら、第1の液22を、エタノール24及びリグニン 含有する第2の液28と、酵母菌20及び第1の残 物26を含有する第3の液30と、に分ける。
 第2の液28は第3の液30よりも比重が軽い。例 ば、第1の液22を静置すれば、第2の液28の層 第3の液30の層の上側に位置する。したがっ 、第2の液28と第3の液30とを分けることは容 である。また、第2の液28の色が第3の液30の と異なっている場合、液の色に注意するこ によって、第2の液28と第3の液30とをさらに 易に分けることが可能である。

 リグニンは、第3の液30よりも軽いので第2の 液28の中に入る。第2の液28の中において、リ ニンは上のほうに浮いて存在している。
 第2の液28は、第2の工程S2から第3の工程S3に られる。
 第3の液30の中で第1の残渣物26が沈澱する。 3の液30の中から沈澱している第1の残渣物26 取り出す。第3の液30から取り出された第1の 残渣物26は、第2の工程S2から第4の工程S4に送 れる。

 第3の液30から第1の残渣物26を取り出すと、 4の液32が後に残る。第4の液32の中には、第2 の工程S2における発酵を終えた酵母菌20が入 ている。第4の液32は、第2の工程S2から第6の 程S6に送られる。
 第3の工程S3において、エタノール24が第2の 28から蒸留によって取り出される。エタノ ル24の蒸留は、常圧蒸留であってもよいし、 減圧蒸留であってもよい。エタノール24の蒸 が終ると、後に、第2の残渣物42が残る。第2 の残渣物42の中には、リグニンが入っている 第2の残渣物42は、第3の工程S3から第5の工程 S5に送られる。

 第5の工程S5において、第3の工程S3から送ら てくる第2の残渣物42が焼却される。第2の残 渣物42は燃えて焼却灰44になる。第2の残渣物4 2に入っていたリグニンは焼却によって分解 れるので、焼却灰44の中にリグニンは入って いない。焼却灰44は、第5の工程S5から第4の工 程S4に送られる。
 なお、第3の工程S3から第5の工程S5に送られ くる第2の残渣物42の含水率が高い場合、第2 の残渣物42を焼却する前に、第2の残渣物42か 余分な水分を抜いておく。第2の残渣物42か 水分を抜くにあたっては、例えば、第2の残 渣物42を遠心分離機にかけて水分をきること 可能であるし、第2の残渣物42を加熱して水 を蒸発させることも可能である。また、第2 の残渣物42を遠心分離機にかけて水分をきっ から、さらに加熱して水分を蒸発させるこ も可能である。

 第4の工程S4において、第2の工程S2から送 れた第1の残渣物26に、ミネラル成分34と、 5の工程S5から送られた焼却灰44と、が加えら れる。なお、ミネラル成分34は、リン、カリ ム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、 、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、 、及び、セレンのうちの少なくといずれか とつである。ミネラル成分34と焼却灰44とを 加えられた第1の残渣物26は、肥料の原料36に る。肥料の原料36は、ミネラル成分34の他に 、鶏糞10に由来する様々な成分、濃硫酸12に 来するイオウ、ウォラストナイト14に由来す るケイ素とカルシウムを含有している。

 第2の工程S2から送られた第1の残渣物26の 水率が高い場合、ミネラル成分34と焼却灰44 とを加える前に、予め第1の残渣物26から余分 な水分を抜いておく。第1の残渣物26から水分 を抜くにあたっては、例えば、第1の残渣物26 を遠心分離機にかけて水分をきることが可能 であるし、第1の残渣物26を加熱して水分を蒸 発させることも可能である。また、第1の残 物26を遠心分離機にかけて水分をきってから 、さらに加熱して水分を蒸発させることも可 能である。

 第6の工程S6において、第2の工程S2から送 れた第4の液32に、硫化アンモニウム38と酵 菌40とが加えられる。第4の液32の中に入って いる酵母菌20は、第2の工程S2での発酵を終え おり、その活性度が低下していることがあ 。第4の液32に加えた硫化アンモニウム38に って、第4の液32の中の酵母菌20の活性度が向 上する。活性度が向上した酵母菌20は、再び 酵を活発に行うことができるようになる。

 第2の工程S2において、酵母菌20の一部が死 でしまう。また、第1の液22を第2の液28と第3 液30とに分ける際、酵母菌20の一部が第2の 28の中に入ってしまう。さらに、第3の液30か ら第1の残渣物26を取り出す際、酵母菌20の一 が第1の残渣物26の中に入ってしまう。
 したがって、第4の液32中に入っている生き 酵母菌20の数は、先に第2の工程S2において 酵を行った酵母菌20の数よりも少ない。この 酵母菌20の減少分は、第6の工程S6で第4の液32 加えられる酵母菌40によって補われる。

 第6の工程S6で硫化アンモニウム38と酵母菌40 とを加えられた第4の液32は、第2の工程S2に送 られる。
 第2の工程S2において、第6の工程S6から送ら た第4の液32に、第1の工程S1から送られる固 物16が加えられて、第1の液22がつくられる この第1の液22の中において、酵母菌20、40に る発酵が始まり、固化物16に含まれている からエタノール24がつくられる。第1の液22の 中にエタノール24がつくられたら、前述と同 にして、第1の液22が第2の液28と第3の液30と 分けられる。そして、第2の液28は第3の工程 S3に送られる。残りの第3の液30は第1の残渣物 26と第4の液32とに分けられ、第1の残渣物26が 4の工程S4に送られ、第4の液32が第6の工程S6 送られる。

 第1の工程S1で製造される固化物16は、固体 あるので、搬送時の取り扱いが容易である また、固化物16の貯蔵も容易に行うことが可 能である。
 また、第1の工程S1において、固化物16は濃 酸12によって殺菌されるとともに、ウォラス トナイト14と濃硫酸12との反応熱によっても 菌されている。したがって、固化物16におけ る雑菌の繁殖が防止されている。また、固化 物16を第1の工程S1から第2の工程S2に送る過程 、固化物16に雑菌が付着したり繁殖したり ることを防止しなければならない。このた 、固化物16の保存や搬送に用いる機器等をス チーム等によって適宜殺菌することが好まし い。

 第2の工程S2における発酵を効率よく行うた に、少なくとも、第1の液22、第3の液30、第4 の液32を入れる容器をスチーム等によって適 殺菌し、雑菌の付着や繁殖を未然に防止す ことが好ましい。
 第4の工程S4で製造される肥料の原料36は、 物の生育に有用な様々な成分を含有してお 、肥料の原料として好ましい。また、肥料 原料36には、鶏糞10の中に含まれていたセル ースやリグニンが入っていないので、肥料 原料36から製造した肥料の中にもセルロー やリグニンが入っていない。この点におい も、肥料の原料36は、肥料の原料として好ま しい。なお、この肥料の原料36を直接施肥す ことも可能である。

 第5の工程S5で第2の残渣物42を焼却する際に が発生する。第3の工程S3でエタノール24の 留を行う際の熱源として、この熱を用いる とができる。また、第1の残渣物26や第2の残 物42を加熱して水分を蒸発させる際に、こ 熱を熱源として用いることができる。
 第6の工程S6において、一度第2の工程S2で発 に使った酵母菌20の活性化を行い、第2の工 S2に戻しているので、酵母菌20を繰り返し使 うことができる。

 以上述べたように、第1の工程S1から第4の工 程S4によって鶏糞10を処理することによって 利用価値の高いエタノール24や肥料の原料36 鶏糞10から製造され、鶏糞10の有効利用と処 理の両立が可能になる。
 鶏糞10の中に、ナトリウムやアルミニウム 含まれている場合、これらのナトリウムや ルミニウムは、まず、第1の工程S1で加えら るウォラストナイト14及び濃硫酸12と反応し ケイ酸ナトリウムやケイ酸アルミニウムに り、固化物28の中に入る。そして、第2の工 S2において、固化物28の中のケイ酸ナトリウ ムやケイ酸アルミニウムは、第1の液22の中に 入り、その後、第2の液28と第3の液30の中に入 る。

 第2の液28の中のケイ酸ナトリウムやケイ アルミニウムは、第3の工程S3において、第2 の残渣物42の中に入る。第3の液30の中のケイ ナトリウムやケイ酸アルミニウムは、第2の 工程S2において、第1の残渣物26の中に入る。 2の残渣物42の中のケイ酸ナトリウムやケイ アルミニウムは、第5の工程S5において、焼 灰44の中に入る。

 第1の残渣物26の中のケイ酸ナトリウムやケ 酸アルミニウムは、第4の工程S4において、 料の原料36の中に入る。また、焼却灰44の中 のケイ酸ナトリウムやケイ酸アルミニウムも 、第4の工程S4において、肥料の原料36の中に る。
 肥料の原料36を直接施肥する場合、肥料の のケイ酸ナトリウムやケイ酸アルミニウム 、土壌の中においてゆっくりとしたスピー で徐々に分解していく。したがって、肥料 原料36を介して、一挙に多量のナトリウムや アルミニウムが、直接、土壌の中に入ってし まうことがなく、肥料の原料36を施肥した土 の中のナトリウムやアルミニウムの濃度が く保たれる。このような畑で生長する植物 とって、土壌の中のナトリウムやアルミニ ムが、植物の生長にとって不可欠の元素と て作用する。

 また、肥料の原料36から製造した肥料を施 する場合であっても、同様である。すなわ 、この肥料を介して、一挙に多量のナトリ ムやアルミニウムが、直接、土壌の中に入 てしまうことが防止可能であり、この肥料 施肥した土壌の中のナトリウムやアルミニ ムの濃度が低く保たれる。
 なお、肥料の原料36から肥料を製造する場 、肥料の原料36の中のケイ酸ナトリウムやケ イ酸アルミニウムが分解してしまうような処 理を避けた方が良い。

産業上の利用の可能性

 本発明に係る畜糞処理方法は、畜糞の有 利用と処理の両立を可能にする畜糞処理方 として有用である。