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Title:
METHOD OF WELDING METALLIC GLASS WITH CRYSTALLINE METAL BY HIGH-ENERGY BEAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/014221
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a method of welding in which in the joining of a metallic glass with a crystalline metal by a weld shifting a high-energy beam scan area from a butting face thereof to the metallic glass side, the composition of a molten portion formed at a weld interface is caused to fall within a composition range required for glass phase formation of a metallic glass base material in a simplified assured manner. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS]A metallic glass (1) is butted with a crystalline metal (2) so that a groove space (Y) is formed at a grooved top edge of the side of crystalline metal (2). An electron beam weld shifting from the butting face to the side of metallic glass (1) is carried out. Accordingly, there is formed a molten portion (4) having a composition destined for amorphous metallic glass, including a superior end molten portion (41) of broad region containing the groove space (Y) provided at the top edge of the crystalline metal side and a lower molten portion (42) tapered from the superior end molten portion downward until reaching an inferior surface.

Inventors:
KAWAMURA YOSHIHITO (JP)
KIM JONGHYUN (JP)
KUROKI HIRONORI (JP)
YANAGIDA YUJI (JP)
SAWAI NAOHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063446
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UNIV KUMAMOTO (JP)
KUROKI KOGYOSHO KK (JP)
KAWAMURA YOSHIHITO (JP)
KIM JONGHYUN (JP)
KUROKI HIRONORI (JP)
YANAGIDA YUJI (JP)
SAWAI NAOHISA (JP)
International Classes:
B23K15/00; B23K26/20; B23K26/32; B23K103/18
Foreign References:
JP2006088201A2006-04-06
JPS59101287A1984-06-11
JP2003325710A2003-11-18
JP2004066294A2004-03-04
JP2005246433A2005-09-15
JP2006088201A2006-04-06
Other References:
MATERIALS TRANSACTIONS, vol. 42, no. 12, 2001, pages 2649 - 2651
Attorney, Agent or Firm:
KOHORI, Susumu et al. (1-1 Hakataekimae 1-chome,Hakata-k, Fukuoka-shi Fukuoka 11, JP)
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Claims:
 金属ガラスと結晶金属を突き合わせて、ビームの照射位置を金属ガラス側にシフトして走査する高エネルギービーム溶接による接合方法であって、
 突き合わせ面の結晶金属側の開先の上部に開先空間を形成して溶接する金属ガラスと結晶金属との高エネルギービームによる溶接方法。
 突き合わせ面の結晶金属側に形成する開先空間が、照射ビームによって形成される金属ガラスと結晶金属との溶融域内にあって、結晶金属の溶融等温線に沿って形成される請求項1に記載の金属ガラスと結晶金属との高エネルギービームによる溶接方法。
 高エネルギービームの照射中、接合金属ガラスと同一組成の金属ガラスを開先空間上部の空間に補充する請求項1または2に記載の金属ガラスと結晶金属との高エネルギービームによる溶接方法。
 金属ガラスと結晶金属を突き合わせて、ビームの照射位置を金属ガラス側にシフトして走査する高エネルギービーム溶接による接合方法であって、
 突き合わせした金属ガラスと結晶金属の中の金属ガラス側を5°以上、高位置に傾斜させる金属ガラスと結晶金属との高エネルギービームによる溶接方法。
 請求項1に記載の突き合わせ面の結晶金属側の開先空間の上部に空間を形成するとともに、金属ガラス側を高位置に傾斜させる金属ガラスと結晶金属との高エネルギービームによる溶接方法。
Description:
金属ガラスと結晶金属との高エ ルギービームによる溶接方法

 本発明は、 電子ビームあるいはレーザ ビームのような高エネルギービーム走査に るアモルファス金属および結晶相とアモル ァス相の複合金属(以下金属ガラスと称する )と通常の結晶構造を有する金属(以下、結 金属と称する。)との接合方法に関する。

 金属ガラスは、強度と硬さ、耐摩耗性、 食性等に優れた特性を持ち、多くの分野へ 利用が期待されている。

 ところが、金属ガラスは、このように優 た特性がありながら、難加工性、難溶接性 あるという欠点がある。その応用分野を広 るためには、金属ガラス間の溶接接合技術 重要であるが、実際の機器部品などを作成 るためには、金属ガラスと実用金属材料と 接合技術が必要である。そのための接合手 として、爆着法、摩擦圧接法、または、溶 法を適用した例が報告されている。

 しかしながら、接合手段として、接合部 溶融させる溶接法を適用した場合には、突 合わせ面に形成された溶融部において金属 ラスと結晶金属が溶け合うことによってガ ス形成能が低下するために脆い金属間化合 が形成し、十分な溶接強度を持つ接合体が られないことになる。

 このことから、非特許文献1には、溶接の ための加熱源として、鋭い溶け込み形状を形 成でき、局部的な急速加熱と急速冷却に適し ている電子ビームあるいはレーザービームと いった高エネルギービームを使用する溶接が 、溶接部における両接合部材の溶け合いを少 なくするとともに急速加熱・急速冷却が達成 されることから、金属ガラスと結晶金属との 突き合わせ面に高エネルギービームを走査す る溶接法を適用した例が報告されている。

 そして、その報告には、金属ガラスと結 金属との間の溶接の良否は、その界面に形 される溶融部の結晶化TTT曲線が、 高エネ ギービーム溶接時の冷却曲線よりも長時間 となる組成範囲内にあるか否かに係ってい ことも開示されている。

 また、本願の発明者は、先に、特許文献1 において、溶接時に突き合わせ面に形成され る溶融部の組成を金属ガラスの形成能を有す る成分組成とするために、金属ガラスと結晶 金属との突き合わせ面から金属ガラス側へシ フトさせて高エネルギービームを走査する溶 接方法を開示した。

 これは高エネルギービームを金属ガラスと 晶金属との突き合わせ面より金属ガラス側 シフトし、溶融部への金属ガラスの溶解量 結晶金属の溶解量よりも多くすることによ て溶融部の成分組成をガラス形成能を有す 組成比の範囲内に入るようにするものであ 。
Materials Transactions, Vol.42. No.12 (2001),p.264 9-2651

特開2006-88201号公報

 ところが、金属ガラスと結晶金属との溶 に際して、高エネルギービームの走査域を 属ガラスと結晶金属との突き合わせ面から 属ガラス側へシフトするにしても、溶融部 結晶金属成分を含まないように、しかも、 属ガラスの溶解量を少なくして、効率よく 質の接合状態を得るための最適なシフト量 決定は、金属ガラスと結晶金属の材質とサ ズ、あるいは、溶接条件によっても異なり 難である。

 また、ビームの走査域を金属ガラス側に フトさせても、溶融部のガラス形成能の維 と結晶金属との健全な接合の両方を同時に 成するためには、 金属ガラスと結晶金属 材質とサイズ、あるいは、溶接条件が限定 れるという問題がある。

 この発明において解決すべき課題は、金 ガラスと結晶金属との突き合わせ面から金 ガラス側へ高エネルギービーム走査域をシ トする溶接法によって金属ガラスと結晶金 とを接合するに当り、溶接界面に形成され 溶融部のガラス形成能を低下させないで強 な接合強度を得るための簡便な溶接方法を 供することにある。

 この発明は、高エネルギービームの走査 を金属ガラスと結晶金属の突き合わせ面か 金属ガラス側にシフトする金属ガラスと結 金属との溶接法において、突き合わせ面の 晶金属側上端のみに開先空間を形成するこ によって前記の課題を達成した。

 本発明の前提となる走査ビームの金属ガ ス側へのシフト量は、先の特許文献1に開示 した要領で、溶融部の結晶化のTTT曲線のノー ズ時間が2.0秒以上になるガラス形成能を有す る組成の範囲内になるように、突き合わせ面 から金属ガラス側に偏った位置である。

 本発明において、突き合わせ面の結晶金 側の上端部に形成する開先空間は、照射ビ ムの走査時の結晶金属の溶融等温線の形状 沿って形成される。

 この発明に基づいて突き合わせ面の結晶 属側の上端部にのみに開先空間を形成し、 エネルギービームを金属ガラスと結晶金属 突き合わせ面から金属ガラス側にシフトし 位置で走査することによって、溶融部が金 ガラスになり、結晶金属側から溶融部への け込み量が極めて少なく、溶融部の組成は ガラス形成能組成範囲から外れることがな 。

 また、突き合わせ面の結晶金属側上端部 みに開先空間を形成するとともに、または 単独に、金属ガラスと結晶金属との突き合 せ材を傾斜することによっても、 溶融部 組成を高ガラス形成能組成範囲に制御する とができる。通常の高エネルギービームに る溶接の場合、 溶融部よりも熱影響部の方 が結晶化しやすく、また、被接合材の板厚が 厚くなるほど冷却速度が遅くなり結晶化しや すくなる。

 この発明を適用できる金属ガラスとしては
(1)前提として、 高エネルギービーム溶接時 熱影響部の結晶化が生じないようなガラス 成能を有するものである必要がある。すな ち、溶接時の加熱・冷却曲線に交差しない うな固体加熱時の結晶化TTT曲線を持つよう ガラス形成能を持つ必要がある。 溶接時 加熱・冷却速度は被接合材の板厚が厚くな ほど遅くなるが、例えば、板厚2mmの場合に 、固体加熱時の結晶化TTT曲線のノーズ時間 0.2秒以上(これは液体冷却時の結晶化TTT曲線 ノーズ時間が5秒以上に相当する)であれば 溶融部のみならず熱影響部も結晶化させな で溶接することができる。

(2)さらに、溶融部(元の金属ガラスに結晶 属の成分が混じったもの)のガラス形成能と て、液体冷却時の結晶化TTT曲線のノーズ時 が0.2秒以上のであればこの溶接は容易とな 。すなわち、溶融部の液体冷却時の結晶化T TT曲線が溶接時の冷却曲線よりも長時間側と るのが望ましい。溶接時の冷却速度は被接 材の板厚が厚くなるほど遅くなるが、例え 、板厚2mmの場合には液体冷却時の結晶化TTT 線のノーズ時間が0.2秒以上のガラス形成能 持つものであればこの溶接は容易となる。

 また、上記溶融部への結晶金属の溶け落 を防ぐ手段として、上記の結晶金属の側の 端部に開先空間を形成するのに代えて、金 ガラス1と結晶金属2との当接状態において 金属ガラス1側を5°程度またはそれ以上、高 する溶接時の傾斜手段を採用することによ て溶接時の傾斜によって、当接面3における 結晶金属の溶け込みを少なくすることもでき る。

 本発明によって、十分な接合強度を持つ 属ガラスと結晶金属との接合体が得られ、 た、溶接条件範囲の拡大、被溶接材の大型 、適用金属ガラスの拡大、適用結晶金属の 大を図ることができる。

 本発明において、開先空間の形状は、ガ ス形成能が低い金属ガラスを用いた接合を うことによって、その断面の組織観察(断面 のエッチング写真)から金属ガラスの溶融等 線を求め、これを基に、金属ガラスと結晶 料の融点、比熱、熱伝導率などの熱物性か 結晶材料の融点の等温線を計算で求め、こ を基にして、融点以上になる部分が含まれ いように結晶材料の開先空間の形状を単純 状となるように加工して得る。

 また、金属ガラスとある結晶金属とを、 接面から金属ガラス側に特定量(例えば、0.2 mm)シフトして溶接し、結晶金属側が溶け落ち た形状が示さている断面を観察し、その断面 形状から結晶金属側の上端部の開先空間形状 を決定する事が出来る。さらにこれを工業的 に簡単になるように単純化して直線で近似す ることもできる。

 図1は、本発明の溶接法を示す。同図にお いて、金属ガラス1としてZr基金属ガラスを、 また、結晶金属2として、Zr,Ti,Ni,SUS316Lを用い 。 金属ガラス1と結晶金属2を当接するに当 たっては、結晶金属2側の開先空間の上部に 深さが0.5mm、巾が0.5mmの直線状にカットされ 開先空間Yを形成した。溶接条件として、加 速電圧は60kV一定とし、電流と速度を変化さ 、当接面から結晶金属2側にシフトして溶接 行った。

 図2は、この結晶金属側に形成した開先空 間によって形成される空間への金属ガラス1 溶解充填状態を示す。同図に示すように、 接面には、上端部の開先空間を含む広い領 の上端溶融部41から下方に向かって細くなっ て下面に至る下方溶融部42からなる溶融部4を 形成し、接合部位の表面には凹部が形成され た。この表面凹部の形成を少なくするために は、接合部に補充用の金属ガラスを配置して 、ビーム照射によって融解して、開先空間に 補充したり、あるいは、ビーム照射位置に粉 末状あるいは線状の金属ガラスを供給するな どの手段を講じることもできる。また、必要 に応じて予熱を講じてもよい。

 表1は、従来法と本発明との接合状態の良否 の判定結果を示す。同表に示す照射タイプ  ,ロ,ハは図3に示すもので、イは金属ガラス1 と結晶金属2との当接面に高エネルギービー Xを射照する場合を、ロは高エネルギービー Xの射照位置を当接面から金属ガラス側にシ フトする場合を、また、ハは本発明に基づき 高エネルギービームXの射照位置を当接面か 金属ガラス側にシフトするとともに結晶金 側のみの上端部に開先空間を形成した場合 示す。

 同表において、接合状態を◎、○、△、x によって示す。◎は接合部位が接合した金属 ガラスと全く同一のアモルファス組織を有し 接合効率100%以上で曲げ試験で破断しないも であった。○は接合効率が100%以上であって 曲げ試験で破断し、溶接金属が金属ガラス 同一のアモルファス組織を有するものであ 。△は接合効率50%以上100%未満であり、xは 合効率50%未満であって、金属化合物が存在 、接合した金属ガラスとは異質の組織を有 るものであった。

 同表から明かなとおり、結晶金属がZrの 合は、高エネルギービームの照射が何れの 合であっても完全な接合状態を呈し、Tiの場 合は、高エネルギービームの照射位置が金属 ガラス側にシフトしておれば、結晶金属側に 開先空間を設ける如何に拘わらず、金属ガラ スと同質の組織を形成した。しかしながら、 NiとSUSの場合は、本発明の溶接法の下で、金 ガラスと同質の組織の形成が可能になった

 図4および図5は、金属ガラスと結晶金属 あるステンレス鋼との溶接部付近の溶接金 の組成の変化を測定した結果を示す。図4に すビーム照射位置のシフトとともに開先空 を設けた本発明の実施例の場合、その組成 上端溶融部から下方溶融部に亘って金属ガ ス1の組成を持ち、金属ガラス1と均質であ て、結晶金属2は混合しておらず、非晶質の 属ガラスとなり得る組成を有するものであ た。また、図5に示すビーム照射位置のシフ トのみを行った比較例の場合は、上端溶融部 は結晶金属が混入した組成であって、溶接金 属内で脆性を示す結晶化域が観察された。

 図6および図7は、金属ガラスとステンレ 鋼の接合体の各部分の結晶化の有無を微少 域X線回折法によって調べた結果を示す。こ らの図は、上部の接合体の状態を示す図のp はステンレス鋼を、qは上端溶融部を、rは下 溶融部を、またsは金属ガラスを示もので、 下方の微少領域X線回折試験の結果は、これ 対応するものである。図6に示すビーム照射 置のシフトとともに開先空間を設けた本発 の実施例の場合、その溶接金属は、上端溶 部から下方溶融部に亘って金属ガラス1の組 成を持ち、金属ガラス1と均質であって、結 化は発生しておらず、非晶質の金属ガラス あった。一方、図7に示すビーム照射位置の フトのみを行った比較例の場合は、上端溶 部は結晶金属が混入したものであって、溶 金属内で脆性を示す結晶化域が観察された

 (実施例から見た本発明による効果の総合評 価)
 表2は、上記個々の実施例における総合評価 を示す。

 同表によって、本発明によって十分な接 強度を持つ金属ガラスと結晶金属との接合 が得られ、また、溶接条件範囲の拡大、被 接材の大型化、適用金属ガラスの拡大、適 結晶金属の拡大の効果を奏することができ 。

 図8は、Zr基金属ガラスに各種結晶金属が 解した場合の溶融部のガラス形成能の変化 対する結晶金属成分の影響の度合いを示す ので、Ni,SUSはZr、Tiより融点が低いので溶け 込みやすく、特にSUSは今回使用した金属ガラ スの構成成分と異なるため、溶接金属中に僅 かに溶け込むだけで、ガラス形成能を大きく 損なってしまうということを示している。

 図9は、Zr基金属ガラスに各種結晶金属が る一定量溶解した場合における溶接の困難 と板厚の関係ならびに各溶接方法で良好な 接ができる範囲を示す概念図であって、高 ネルギービームの適用によっても、従来、 接が不可能であったSUSにおいても本発明を 用することによって溶接が可能になった。

 以上の実施例によって、その他、以下の 果が明白に示された。

・上端部に開先空間を取ることで、結晶金 属が溶接金属内へ溶け出すことが抑えられる 。したがって、Ni、SUSの例に見られるとおり 溶接金属の組成を、ガラス形成能を損なわ い組成範囲内に制御でき、ビーム走査位置 界面側に近づけても、十分な接合強度を持 接合体が得られる。ビーム走査位置を離さ ければ接合できなかった組み合わせでも、 先空間を取ることによって、開先空間を取 ない場合に接合できなかったビーム走査位 で溶接を行い、接合強度の向上ができた。

・上端部に開先空間を取ることで、結晶金 属を溶融させる分のエネルギーを金属ガラス の溶融に使うことができるため、より少ない 入熱で金属ガラスのみを溶解させて十分な接 合強度を持つ接合体を得ることが可能となる (例 Ti)。 上端部に開先空間を取ることによ て、より低い入熱であっても同じ接合強度 得られた。

・板厚の大きな部材を溶接する際、貫通溶 接をするために溶接入熱を上げなければなら ない。その結果、溶融幅が広くなる。開先空 間を取らない場合結晶金属側が大きく溶解さ れ、溶接金属の組成が大きく変化するが、結 晶金属側に上端部の開先空間を取ることで、 結晶金属の溶解を抑えられ溶接金属の組成が ガラス形成能を損なわない組成に保つことが でき、十分な接合強度を持つ接合体を得るこ とが可能となる(例 Ti)。t=2mmの場合、開先空 を取らなくても十分な接合強度が得られた 、t=3mmとしたときは十分な強度が得られな った。しかし。t=3mmの場合でも開先空間を取 ることで、優れた接合強度を持つ接合体が得 られた。

・ガラス形成能の劣る金属ガラスの溶接に おいても、結晶金属側の上端部に開先空間を 取ることによって、結晶金属の溶解が抑えら れ、溶接が可能となり、十分な強度を持った 接合体を得ることができる(例 金属ガラスb)

・金属ガラスの成分であるZr、Tiはある程 溶接金属内に溶け込んでもガラス形成能を なうことはないが、金属ガラスに含まれな 成分が結晶金属側から溶接金属内に溶け込 と、ガラス形成能に大きな影響を与えるた 、極力それらの成分の溶解を抑制しなけれ 、十分な接合強度を持った接合体は得られ い。そこで結晶金属側の上端部に開先空間 取ることによって、結晶金属の溶解が抑え れ、溶接金属の組成変化が小さくなるため 開先空間を取らない場合には溶接不可能で った結晶金属と金属ガラスとの組み合わせ 接合体を得ることができる (例  金属ガラ a-SUS、Ni)。

本発明による溶接方法の概要を示す。 本発明による溶接方法において、開先 間へ金属ガラスが溶融し充填された状態を す。 ビーム照射の体系化を示す図である。 本発明による溶接箇所の溶接金属の組 に変化がないことを示す図である。 従来法による溶接箇所の溶接金属の組 に変化があることを示す図である。 本発明による金属ガラスとステンレス の接合体の微少領域X線回折試験の結果を示 す図である。 従来法による金属ガラスとステンレス の接合体の微少領域X線回折試験の結果を示 す図である。 Zr基金属ガラスに各種結晶金属が溶解 た場合の溶融部のガラス形成能の変化を示 概念図である。 Zr基金属ガラスに各種結晶金属がある 定量溶解した場合における溶接の困難さと 厚の関係ならびに各溶接方法で良好な溶接 できる範囲を示す概念図である。

符号の説明

  1 金属ガラス
  2 結晶金属
  3 接合面
  4 溶融部  41 上端溶融部  42 下方溶融
  X 高エネルギ-ビーム
  Y 開先空間形成線