Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
METHOD OF WORKING PLATELIKE MATERIAL AND DIE ASSEMBLY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084536
Kind Code:
A1
Abstract:
A method of working that attains assured prevention of scrap upping and ensures fair through punching. There is provided a method of working, comprising the forming step (a) of applying forming punch (60) to platelike material (11) so as to form protrudent portion (3) projecting on its one major surface side and the piercing step (b) of with the use of piercing punch (72), through punching end face (3a) of the formed protrudent portion (3) so as to make a through-hole, thereby obtaining platelike material (11) having a through-hole formed in the center portion of the end face (3a) of the protrudent portion (3), wherein in the forming step (a) prior to the piercing step (b), convex portion (3b) or concave portion for reducing of the area of contact of the piercing punch (72) with the end face (3a) is formed on the end face (3a) of the protrudent portion (3) formed.

Inventors:
KIDOH HISAYOSHI (JP)
UTSUMI YUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/050192
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 11, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
HIDAKA SEIKI KK (JP)
KIDOH HISAYOSHI (JP)
UTSUMI YUICHI (JP)
International Classes:
B21D28/00; B21D28/34; B21D53/04
Foreign References:
JP2002028740A2002-01-29
JP2000158056A2000-06-13
JP2000158059A2000-06-13
JP2000317551A2000-11-21
JP2000210727A2000-08-02
JPH05228545A1993-09-07
JP2000135522A2000-05-16
JPH0523755A1993-02-02
Attorney, Agent or Firm:
WATANUKI, Takao (12-9 Nakagosho 3-chom, Nagano-shi Nagano 35, JP)
Download PDF:
Claims:
 板状体に、フォーミングパンチを用いて一方の面側に突出する突出部を形成するフォーミング工程と、
 ピアスパンチを用いて、形成された突出部の端面を打ち抜いて透孔を穿設するピアス工程とを実行することにより、
 突出部の端面の中心部に透孔が形成された板状体を得る加工方法であって、
 ピアス工程の前工程のフォーミング工程において、形成される突出部の端面に、該端面とピアスパンチとの接触面積を減らすべく凹部または凸部を形成することを特徴とする板状体の加工方法。
 前記ピアスパンチの先端面には、エアを噴出するエア穴が開口されており、
 透孔穿設後に、エア穴からエアを噴出して透孔穿設時に生じたスクラップをピアスパンチから剥離させることを特徴とする請求項1記載の板状体の加工方法。
 前記突出部の端面に、ピアスパンチの先端面方向に突出するように形成された凸部の形成位置が、前記ピアスパンチに形成されたエア穴と一致することを特徴とする請求項2記載の板状体の加工方法。
 前記フォーミング工程は、板状の被加工体の搬送方向に沿って、形成された突出部を複数段にわたって徐々に所定の径に縮径しつつ所定の高さとなるように、複数のフォーミングパンチによって形を整えるように実行され、
 突出部の端面に凹部または凸部を形成する動作は、前記ピアス工程の前工程であるフォーミング工程の最終段で実行されることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の板状体の加工方法。
 前記ピアス工程は、穿設される透孔の周縁を立てるバーリング加工を同時に行うピアスバーリング工程であることを特徴とする請求項1~請求項4のうちのいずれか1項記載の板状体の加工方法。
 板状体の一方の面側に突出する突出部を形成するフォーミングパンチと、
 形成された突出部の端面を打ち抜いて透孔を穿設するピアスパンチとを具備し、
突出部の端面の中心部に透孔が形成された板状体を製造する金型装置であって、
前記フォーミングパンチの先端面には、突出部の端面とピアスパンチとの接触面積を減らすべく、形成される突出部の端面に凹部または凸部を形成するように、凹部または凸部が形成されていることを特徴とする金型装置。
 前記ピアスパンチには、透孔穿設後にエアを噴出して透孔穿設時に生じたスクラップをピアスパンチから剥離させるための、エア穴が形成されていることを特徴とする請求項6記載の金型装置。
 前記フォーミングパンチの先端面の凸部は、
 該フォーミングパンチによって板状体に形成された突出部の凸部が前記ピアスパンチに形成されたエア穴と一致する位置となるように形成されていることを特徴とする請求項7記載の金型装置。
 前記フォーミングパンチは、板状体の搬送方向に沿って、形成された突出部を複数段にわたって徐々に所定の径に縮径しつつ所定の高さとなるように複数設けられ、
 複数のフォーミングパンチのうち、前記ピアスパンチの前段に設けられている最終段のフォーミングパンチの先端面に凹部または凸部が形成されていることを特徴とする請求項6~請求項8のうちのいずれか1項記載の金型装置。
 ピアスパンチを進入させることができるように形成され、且つ穿設される透孔の周縁を立てるバーリング加工を行うバーリングパンチを、前記ピアスパンチと対峙する位置に設け、ピアス加工とバーリング加工とを同時に実行可能に設けたことを特徴とする請求項6~請求項9のうちのいずれか1項記載の金型装置。
Description:
板状体の加工方法および金型装

 本発明は、被加工物である板状体に突出部 形成したのち突出部の中心部をピアスパン で打ち抜いて透孔を穿設する加工を施す加 方法、および板状体の一方の面側に突出す 突出部を形成するフォーミングパンチと、 成された突出部の端面を打ち抜いて透孔を 設するピアスパンチとを具備し、突出部の 心部に透孔が形成された板状体を製造する 型装置に関する。
 

 クーラー等の熱交換器に用いる熱交換器用 ィン10(以下、単にフィンと称する場合もあ )は、図4に示すように、アルミニウム等の 属製の薄板11に熱交換器用チューブ(図示せ )を挿入するための透孔12が穿設され、この 孔12の周縁を囲むように所定高さのカラー13 設けられた、薄板11の一方側に突出するカ ー付き透孔14が複数形成されている。
 フィン10の製造方法としては、アルミニウ 製の薄板11に絞り加工によって円錐台部を形 成し、形成された円錐台部を複数段にわたっ て徐々に縮径しつつ形を整えるフォーミング 工程と、所定高さに形成された円錐台部の中 心部に透孔を穿設すると共に、バーリング加 工を施すピアスバーリング工程と、カラー13 先端部にフランジを形成するフレア工程と 順番に実行する方法が、従来から知られて る。
 このような製造方法を施されているフィン 様子を図5、図6に示す。
 まず、第1のフォーミングパンチによって、 平板状の薄板11に円錐台部1が形成される。次 に、この円錐台部1を第2のフォーミングパン によって、フォーミング加工を施して縮径 ると共に形を整えて円錐台部2を形成する。
 さらに、円錐台部2に第3のフォーミングパ チによるフォーミング加工を施し、円錐台 2よりもさらに縮径した円錐台部3を形成する 。ここでは、この第3のフォーミングパンチ よるフォーミング加工が、フォーミング工 の最終段であるとする。
 そして、円錐台部3は、次のピアスバーリン グ工程において、ピアスパンチによって透孔 が穿設されると共に、バーリングパンチによ って透孔の周縁がバーリング加工され、透孔 の周囲にカラー13が立ち上げるように形成さ たカラー付き透孔14が形成される。
 次のフレア工程において、カラー13の先端 にフランジ15が形成される。
 図7に、フォーミング工程の最終段における フォーミングパンチおよびフォーミングダイ の様子を、図8にピアスバーリング工程にお るピアスパンチおよびバーリングパンチの 子を示す。
 ここでは、第3のフォーミングパンチ20は下 に設けられており、第3のフォーミングパン チ20と対向して上型に第3のフォーミングダイ 21が設けられている。第3のフォーミングダイ 21の中心部には、第3のフォーミングパンチ20 進入可能なダイ穴22が形成されている。
 なお、第3のフォーミングパンチ20の先端面 、平面に形成されており、形成する円錐台 3の上面も平面状に形成される。
 ピアスパンチ24は上型に設けられ、円錐台 3の上面を上方から打ち抜く。また、ピアス ンチ24に対峙するようにバーリングパンチ26 が下型に設けられている。バーリングパンチ 26の中心部には、ピアスパンチ24を進入させ パンチ穴27が形成されている。
 ピアスパンチ24の中心部には穿設加工を施 た際にエアを噴射させ、打ち抜いたスクラ プ(カス)をピアスパンチ24の先端面から落と エア穴28が形成されている。このようにエ を噴射させるなどの手段を講じることによ 、いわゆるカス上がりに基づく金型の破損 を防止している。
 上述してきたように、金型装置におけるカ 上がりの防止には、ピアスパンチからエア 噴射させてスクラップをエアの力で落下さ ることが一般的に行われている(例えば、特 許文献1参照)。
 また、エアを用いずに機械的にスクラップ 落下させる構成もよく知られている(例えば 、特許文献2参照)。
 さらに、エアや機械的な強制落下機構を用 る以外に、カス上がりを防止する方法とし は、ピアスパンチの先端面に凹凸を形成し スクラップがピアスパンチの先端面に密着 ることを防止する方法も知られている(例え ば、特許文献3参照)。

特開2000-317551号公報

特開平11-347650号公報

特開2005-74441号公報

 板状体に打ち抜き加工を施す際に潤滑用の を用いている場合には、パンチ先端面とス ラップとの間に油が介在して密着度が強く り、パンチからエアを噴射させたとしても クラップが落下しにくい状況となっている いう課題があった。
 また、パンチからピンを突出させたり、パ チ自身を下降させたりして機械的にスクラ プを落下させようとする場合、パンチ内に クラップ落下用の機械的な構造を内蔵させ くてはならいので故障の要因ともなりかね 、また構造が複雑化して部品点数が増える とにより金型装置全体がコスト高となって まうという課題があった。
 さらに、パンチの先端面に凹凸を形成する 、パンチの先端面とスクラップとの接触面 は小さくなり、スクラップは落下しやすく るが、パンチの先端面の凹凸が形成されて る部分とそうでない部分とで切断時のパン の押圧力に差異が生じてしまい、きれいに ち抜きができないという課題があった。
 そこで、本発明者等は、パンチの先端面と クラップとの接触面積を小さくするために ピアスパンチの形状や構造を変更するので なく、ピアス工程の前工程においてパンチ 先端面とスクラップとの接触面積を小さく きるように工夫できるのではないかと考え 本発明に想到した。
 すなわち、本発明は上記課題を解決すべく され、その目的とするところは、確実にカ 上がりを防止することができ、且つきれい 打ち抜きができる加工方法および金型装置 提供することにある。
 本発明にかかる板状体の加工方法によれば 板状体に、フォーミングパンチを用いて一 の面側に突出する突出部を形成するフォー ング工程と、ピアスパンチを用いて、形成 れた突出部の端面を打ち抜いて透孔を穿設 るピアス工程とを実行することにより、突 部の端面の中心部に透孔が形成された板状 を得る加工方法であって、ピアス工程の前 程のフォーミング工程において、形成され 突出部の端面に、該端面とピアスパンチと 接触面積を減らすべく凹部または凸部を形 することを特徴としている。
 この方法によれば、ピアスパンチ自体には 部または凸部を形成していなくともピアス ンチとスクラップとの接触面積を小さくす ことができるので、透孔の穿設をきれいに うことができるとともに、スクラップを落 させやすくすることができる。
 また、前記ピアスパンチの先端面には、エ を噴出するエア穴が開口されており、透孔 設後に、エア穴からエアを噴出して透孔穿 時に生じたスクラップをピアスパンチから 離させることを特徴としてもよい。
 このように、ピアスパンチとの間の接触面 が小さくなっているスクラップにエアを噴 させることによって、確実にスクラップを 下させることができ、カス上がりの確実な 止を図れる。
 前記突出部の端面に、ピアスパンチの先端 方向に突出するように形成された凸部の形 位置が、前記ピアスパンチに形成されたエ 穴と一致することを特徴としてもよい。
 この方法によれば、板状体に形成された凸 とピアスパンチのエア穴とが同じ位置とな ので、ピアスパンチとスクラップとの接触 積をさらに小さくすることができる。
 また、前記フォーミング工程は、板状の被 工体の搬送方向に沿って、形成された突出 を複数段にわたって徐々に所定の径に縮径 つつ所定の高さとなるように、複数のフォ ミングパンチによって形を整えるように実 され、突出部の端面に凹部または凸部を形 する動作は、前記ピアス工程の前工程であ フォーミング工程の最終段で実行されるこ を特徴としてもよい。
 なお、前記ピアス工程は、穿設される透孔 周縁を立てるバーリング加工を同時に行う アスバーリング工程であることを特徴とし もよい。
 本発明にかかる金型装置によれば、板状体 一方の面側に突出する突出部を形成するフ ーミングパンチと、形成された突出部の端 を打ち抜いて透孔を穿設するピアスパンチ を具備し、突出部の端面の中心部に透孔が 成された板状体を製造する金型装置であっ 、前記フォーミングパンチの先端面には、 出部の端面とピアスパンチとの接触面積を らすべく、形成される突出部の端面に凹部 たは凸部を形成するように、凹部または凸 が形成されていることを特徴としている。
 この構成を採用することによって、ピアス ンチ自体には凹部または凸部を形成してい くともピアスパンチとスクラップとの接触 積を小さくすることができ、透孔の穿設を れいに行うことができるとともに、スクラ プを落下させやすくすることができる金型 置とすることができる。
 また、前記ピアスパンチには、透孔穿設後 エアを噴出して透孔穿設時に生じたスクラ プをピアスパンチから剥離させるための、 ア穴が形成されていることを特徴としても い。
 この構成によれば、ピアスパンチとの間の 触面積が小さくなっているスクラップにエ を噴出させることによって、確実にスクラ プを落下させることができ、カス上がりの 実な防止を図れる。
 前記フォーミングパンチの先端面の凸部は 該フォーミングパンチによって板状体に形 された突出部の凸部が前記ピアスパンチに 成されたエア穴と一致する位置となるよう 形成されていることを特徴としてもよい。
 この構成によれば、板状体に形成された凸 とピアスパンチのエア穴とが同じ位置とな ので、ピアスパンチとスクラップとの接触 積をさらに小さくすることができる。
 さらに、前記フォーミングパンチは、板状 の搬送方向に沿って、形成された突出部を 数段にわたって徐々に所定の径に縮径しつ 所定の高さとなるように複数設けられ、複 のフォーミングパンチのうち、前記ピアス ンチの前段に設けられている最終段のフォ ミングパンチの先端面に凹部または凸部が 成されていることを特徴としてもよい。
 なお、ピアスパンチを進入させることがで るように形成され、且つ穿設される透孔の 縁を立てるバーリング加工を行うバーリン パンチを、前記ピアスパンチと対峙する位 に設け、ピアス加工とバーリング加工とを 時に実行可能に設けたことを特徴としても い。
 本発明にかかる板状体の加工方法によれば カス上がりの確実な防止を図ることができ また透孔の打ち抜きもきれいに行うことが きる。
 本発明にかかる金型装置によれば、カス上 りの確実な防止を図ることができるので装 の破損等を防止でき、しかも透孔の打ち抜 もきれいに行うことができる金型装置を、 コストで提供できる。
 

本発明の金型装置の全体構成を示す側 図である。 フォーミング工程におけるフォーミン パンチおよびフォーミングダイの拡大図で る。 ピアスバーリング工程におけるピアス ンチおよびバーリングパンチの拡大図であ 。 熱交換器用フィンを説明する斜視図で る。 薄板にカラー付き透孔が形成される様 を示す薄板の平面図である。 薄板にカラー付き透孔が形成される様 を示す薄板の断面図である。 従来のフォーミング工程におけるフォ ミングパンチおよびフォーミングダイの拡 図である。 従来のピアスバーリング工程における アスパンチおよびバーリングパンチの拡大 である。

 以下、本発明の好適な実施の形態を添付図 に基づいて説明する。
 ここで説明する板状体としては、金属製の 板であるとし、具体的には従来の技術で説 したような熱交換器用フィンを製造する場 について説明する。
 図1には、熱交換器用フィンの製造用の金型 装置を示す。なお、従来の技術で説明した構 成要素と同一の構成要素については同一の符 号を付し、詳細な説明を省略する場合もある 。
 図1の金型装置40は、平板状のアルミニウム 等の薄板11に円錐台部(特許請求の範囲でい 突出部に該当する)を形成し、円錐台部を複 数段にわたって徐々に縮径して形を整えるフ ォーミング工程aと、円錐台部に透孔を穿設 ると共に透孔の周縁を立ち上げてカラーと て形成するピアスバーリング工程bと、そし カラーの先端部をフランジ部に形成するフ ア工程(図示せず)と、カラー付き透孔14が形 成された薄板を短冊状に切断する列間スリッ ト工程(図示せず)とを行うように構成されて る。
 この金型装置40内を、薄板11が矢印A方向に 開き動作毎に所定ピッチずつ順送りに移送 れる。また、フォーミング工程aの上流側に 、搬送方向に移送される薄板11の戻りを防 するためのバックストップ機構70が設けられ ている。
 金型装置40は、少なくともどちらか一方が 下動可能に設けられている上型ダイセット42 および下型ダイセット44と、上型ダイセット4 2の下面に設けられている上型45および下型ダ イセット44の上面に設けられている下型47と 具備している。
 上型45および下型47は、上述した各工程では それぞれ異なる型を用いており、各工程a~bに おいてそれぞれの加工に合わせたパンチおよ びダイが上型45または下型47に取り付けられ いる。また、各パンチおよびダイは、同じ 類のものが幅方向(図1では紙面奥行き方向) 複数本並んで設けられている。
 フォーミング工程aには、複数段にわたって フォーミングダイとフォーミングパンチが設 けられており、平板状の薄板11に最初に円錐 部1を形成する第1のフォーミングダイ50およ び第1のフォーミングパンチ52がそれぞれ、上 型45および下型47に設けられている。
 第1のフォーミングダイ50および第1のフォー ミングパンチ52よりも搬送方向の下流側に、 錐台部1を縮径させて形を整えて円錐台部2 形成する第2のフォーミングダイ54および第2 フォーミングパンチ56がそれぞれ、上型45お よび下型47に設けられている。
 さらに、第2のフォーミングダイ54および第2 のフォーミングパンチ56よりも搬送方向の下 側に、円錐台部2を縮径させて形を整えて円 錐台部3を形成する第3のフォーミングダイ58 よび第3のフォーミングパンチ60がそれぞれ 上型45および下型47に設けられている。
 本実施形態のフォーミング工程aでは3段階 わたってフォーミング加工を施している。 して、第2フォーミングパンチ56の先端部分 径は、第1フォーミングパンチ52の先端部分 径よりも適正量だけ小さくなるように設定 れ、第2フォーミングダイ54の内径は第1フォ ミングダイ50の内径よりも適正量だけ小さ なるように設定されている。
 同様に、第3フォーミングパンチ60の先端部 の径は、第2フォーミングパンチ56の先端部 の径よりも適正量だけ小さくなるように設 され、第3フォーミングダイ58の内径は第2フ ォーミングダイ54の内径よりも適正量だけ小 くなるように設定されている。
 上型45は、上型ダイセット42の下面に設けら れているスペーサー46と、スペーサー46の下 に設けられているダイプレート48とから構成 されている。
 下型47は、下型ダイセット44の上面に設置さ れ、各パンチが挿入されて固定されているパ ンチプレート62と、パンチプレート62の上面 固定されたパンチ押えプレート64と、バネ65 よって上方に向けて付勢され、型閉じ時に 型45に押圧されることにより付勢力に抗し 下降するリフタ66とから構成されている。リ フタ66には、各パンチの先端部が挿入されて 出入自在に形成された透孔が穿設されてい 。
 ハイトアジャスター68,69は、下型ダイセッ 44とパンチプレート62に跨って設けられてお 、各パンチの高さを調整すべく各パンチを の上面側に取り付けている。
 ハイトアジャスター68の上面と、ハイトア ャスター69の下面は、両者とも紙面奥行き方 向に傾斜する傾斜面に形成されており(図示 ず)、この傾斜面が互いにすりあわせられて 置されているので、互いの相対位置を紙面 行き方向で変えることによって、各パンチ 高さを変えることができる。
 第3のフォーミングダイ58および第3のフォー ミングパンチ60の下流側には、円錐台部3にピ アス加工を施すピアスパンチ72が上型45に設 られ、円錐台部3にバーリング加工を施すバ リングパンチ74が下型47に設けられている。
 また、ピアスバーリング加工を施す部位に いても、下型47は、下型ダイセット44の上面 に設置され、バーリングパンチ74が挿入され 固定されているパンチプレート62と、パン プレート62の上面に固定されたパンチ押えプ レート64と、バネ65によって上方に向けて付 され、型閉じ時に上型45に押圧されることに より付勢力に抗して下降するリフタ66とから 成されている。
 リフタ66には、バーリングパンチ74の先端部 が挿入されて突出入自在に形成された透孔が 穿設されている。
 ピアスパンチ72の中心部にはエアを噴出さ るためのエア穴76が形成されている。エア穴 76は、上型45内を貫通して、図示しないエア ンプレッサへ接続されている。
 図2にフォーミング工程の最終段におけるフ ォーミングパンチおよびフォーミングダイの 拡大図を示す。
 第3のフォーミングダイ58には、第3のフォー ミングパンチ60を進入可能に設けたダイ穴78 形成されている。
第3のフォーミングパンチ60の先端面の中心部 には、上方に突出する凸部80が形成されてい 。
 このような第3のフォーミングパンチ60によ てフォーミング加工が円錐台部3に施される と、第3のフォーミングパンチ60の凸部80によ て円錐台部3の上面3aの中心部が押圧され、 錐台部3の上面3aの中心部が上方に突出する 部3bとして形成される。円錐台部3の上面3a おける凸部3b以外の部位は、凸部3bに向けて 斜して形成される。
 第3のフォーミングパンチ60の凸部80は、上 が平面となるように形成されているので、 錐台部3に形成される凸部3bもその上面が平 となるように形成される。
 図3に、ピアスバーリング工程におけるピア スパンチおよびバーリングパンチの拡大図を 示す。
 ピアスパンチ72は、上型45と下型47の型閉じ に、下型47に設けられているバーリングパ チ74のパンチ穴77内に進入して円錐台部3の上 面3aを上方から打ち抜き、透孔を穿設する。 のとき、バーリングパンチ74の先端部が打 抜かれた透孔の周縁を立ち上げるようにバ リング加工を施す。
 円錐台部3の上面3aの中心部には先端が平面 に形成された凸部3bが形成され、その他の 位は、傾斜面となるように形成されている で、ピアスパンチ72の先端面に接触するのは 平面状に形成された凸部3bの部位だけである
 このように、薄板11のピアスパンチ72の先端 面に接触する接触面積が小さくなったので、 たとえピアスパンチ72と打ち抜いたスクラッ との間に油が介在してスクラップが密着し いても、打ち抜き後にエア穴76からエアを 出させれば容易にスクラップをピアスパン 72から剥離して落とすことができる。
 なお、円錐台部3に形成された凸部3bは、円 台部3の中心部であり、ピアスパンチ72のエ 穴76もピアスパンチ72の中心部に設けられて いる。したがって、ピアスパンチ72のエア穴7 6部分と、円錐台部3の凸部3bとが一致する位 になり、ピアスパンチ72と円錐台部3の上面3a との接触面積をさらに小さくすることができ る。
 特に、円錐台部3の凸部3bの平面部分の径を アスパンチ72のエア穴76よりも小さくするこ とにすれば、ピアスパンチ72の先端面と円錐 部3の上面3aとでは平面的に接触する部位は くなり、ピアスパンチ72の先端面とスクラ プとの密着を防止することができる。
 なお、上述してきた実施の形態では、第3の フォーミングパンチ60の先端面の1箇所に凸部 80を設けるものであったが、凸部80は複数箇 に設けても良い。この場合、円錐上部3に形 される凸部も複数箇所となってもよい。
 また、凸部80の先端が平面状ではなく先鋭 形成されていてもよい。凸部80の先端が先鋭 に形成されることにより、ピアスパンチ72の 端面と円錐台部3の上面3aとの接触面積をさ に小さくすることができる。
 なお、上述してきた実施形態において、フ ーミングパンチ60の先端面に形成されるの 凸部に限定されるものではなく、凹部であ てもよい。
 さらに、上述してきた方法においては、円 台部にピアス加工・バーリング加工をほぼ 時に施すピアスバーリング工程により透孔 透孔の周囲にカラーを立設した後に、カラ の先端部にフレア加工を施す例についての 説明してきた。
 しかし、本発明の実施形態としては上述し きたものに限定されることはなく、ピアス 工とバーリング加工を完全に別工程に分け ものであってもよい。さらに、ピアスバー ング加工によりカラーが形成された後に、 ラーハイトをさらに高くするためにカラー しごき加工を施すアイアニング工程を付加 た物であってもよい。
 また、フォーミング工程aは3段階で実行す ものに限定することはなく、他の段階数で ってもよい。
 上述した実施形態では、下型47にフォーミ グパンチ60が設けられ、上方に突出している 円錐台部3の上面に対して、上型45に設けられ たピアスパンチ72が上方から円錐台部3の上面 を打ち抜くものであった。
しかし、円錐台部3は下方に向けて突出する のであって、打ち抜かれる端面は円錐台部 下面であってもよい。
 また、上述した実施形態ではフォーミング 程によって円錐台部を形成するものについ 説明したが、突出部としては円錐台部に限 するものではなく、円柱状であっても多角 柱状であってもよい。
 なお、実施例として、第3のフォーミングパ ンチ60の径が5mmの場合、凸部80の上面の平面 分の径が約半分程度の2mmとなるように設定 た。そして、ピアスパンチ72の径を5mmの場合 に、エア穴76の径を1.5mmとなるように設定し ところ、ピアスパンチ72で打ち抜いたスクラ ップは確実にピアスパンチ72から落下してカ 上がりが防止でき、好適であった。
 本発明の板状体の加工方法および金型装置 、熱交換器用フィンの製造に係るものに限 するものではなく、板状体を打ち抜く加工 する様々な製品に応用することができる。
 以上本発明につき好適な実施例を挙げて種 説明したが、本発明はこの実施例に限定さ るものではなく、発明の精神を逸脱しない 囲内で多くの改変を施し得るのはもちろん ある。