| JP3898454 | SOLID POLYMER FUEL CELL |
| WO/2006/132595 | LAMINATED BATTERY |
| WO/2008/142362 | A BIOLOGICAL FUEL CELL |
深瀬哲朗 (〒83 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田工業株式会社内 Tokyo, 16083, JP)
栗田工業株式会社 (〒83 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 Tokyo, 16083, JP)
FUKASE, Tetsuro (4-7 Nishishinjuku 3-chome, Shinjuku-k, Tokyo 83, 16083, JP)
| 負極を有し、微生物および電子供与体を含む液を保持する負極室と、 該負極室に対しカチオン透過体を介して隔てられており、該カチオン透過体に接する正極を備えた正極室と を備えた微生物発電装置の該正極室に酸素含有ガスを供給して発電を行う微生物発電方法において、 該正極室から取り出される凝縮水を前記負極室に導入することによって、前記負極室のpHを7~9に調整することを特徴とする微生物発電方法。 |
| 請求項1において、カチオン透過体がカチオン交換膜であることを特徴とする微生物発電方法。 |
| 請求項1において、酸素含有ガスは空気であることを特徴とする微生物発電方法。 |
| 負極を有し、微生物および電子供与体を含む液を保持する負極室と、 該負極室に対しカチオン透過体を介して隔てられており、該カチオン透過体に接する正極を備えた正極室と を備えた微生物発電装置において、 該正極室から取り出される凝縮水を前記負極室に導入することによって、前記負極室のpHを7~9に調整するpH調整手段を備えたことを特徴とする微生物発電装置。 |
| 請求項3において、カチオン透過体がカチオン交換膜であることを特徴とする微生物発電装置。 |
| 請求項4において、負極は通水性を有する多孔体よりなり、該負極が前記カチオン透過体に接触しており、負極室は、液の流入口と流出口を有しており、該流入口から負極室内に供給された液は負極を通過して流出口に至ることを特徴とする微生物発電装置。 |
| 請求項4ないし6のいずれか1項において、負極室には循環往口と循環戻口とが設けられ、該循環往口と循環戻口とが循環配管及び循環ポンプを介して接続されていることを特徴とする微生物発電装置。 |
| 請求項7において、前記正極室からの凝縮水が該循環配管に導入されることを特徴とする微生物発電装置。 |
本発明は、微生物の代謝反応を利用する 電方法および装置に関する。本発明は特に 有機物を微生物に酸化分解させる際に得ら る還元力を電気エネルギーとして取り出す 生物発電方法およびその装置に関する。
近年、地球環境に配慮した発電方法への ーズが高まり、微生物発電の技術開発も進 られている。微生物発電は、微生物が有機 を資化する際に得られる電気エネルギーを り出すことにより発電する方法である。
一般的に、微生物発電では負極が配置さ た負極室内に、微生物、微生物に資化され 有機物、および電子伝達媒体(電子メディエ ータ)を共存させる。電子メディエータは微 物体内に入り、微生物が有機物を酸化して 生する電子を受け取って負極に渡す。負極 外部抵抗(負荷)を介して正極と電気的に導通 しており、負極に渡された電子は外部抵抗( 荷)を介して正極に移動し、正極と接する電 受容体に渡される。このような電子の移動 より正極と負極との間に電流が流れる。
微生物発電では、電子メディエータが微 物体から直接、電子を取り出すため、理論 のエネルギー変換効率は高い。しかし、実 のエネルギー変換効率は低く、発電効率の 上が求められている。そこで、発電効率を めるため、電極の材料や構造、電子メディ ータの種類、および微生物種の選択等につ て様々な検討および開発が行われている(例 えば特許文献1、特許文献2)。
特許文献1には、正極室と負極室とを固体 電解質よりなるアルカリイオン導電体で隔て 、正極室内及び負極室内をリン酸緩衝液(バ ファ)でpH7とし、正極室内に空気を吹き込ん 発電を行うことが記載されている。
特許文献2には、正極室と負極室とを区画す
る電解質膜に接するように、正極板として多
孔質体を設置し、正極室に空気を流通させ、
多孔質体の空隙中で空気と液とを接触させる
ことが記載されている。
微生物発電装置を運転すると、負極室内 おいて微生物反応に伴って炭酸ガスが発生 、pHが低下してくる。特許文献1では、負極 に供給される液に高濃度のリン酸バッファ 添加することで、負極室内での反応に伴うp H変化を抑制している。しかしながら、本発 者らが検討したところ、発電効率が高くな と負極室でのpH低下が著しくなり、発電効率 が低下することが判明した。このため、高い 発電効率を得ようとする場合、バッファの添 加量が少なければpH変化を抑制しきれず発電 率の低下を招く。一方、バッファによりpH 変化を抑制しようとすると、多量のバッフ の添加が必要となり、高コストとなり実用 でない。
本発明は、リン酸バッファを用いること く、又はその使用量を少なくしても、負極 内のpHを7~9に維持して微生物発電の効率を くすることができる微生物発電方法及び装 を提供することを目的とする。
第1態様の微生物発電方法は、負極を有し 、微生物および電子供与体を含む液を保持す る負極室と、該負極室に対しカチオン透過体 を介して隔てられており、該カチオン透過体 に接する正極を備えた正極室とを備えた微生 物発電装置の該正極室に酸素含有ガスを供給 して発電を行う微生物発電方法において、該 正極室から取り出される凝縮水を前記負極室 に導入することによって、前記負極室のpHを7 ~9に調整することを特徴とするものである。
第2態様の微生物発電方法は、第1態様に いて、カチオン透過体がカチオン交換膜で ることを特徴とするものである。
第3態様の微生物発電装置は、負極を有し 、微生物および電子供与体を含む液を保持す る負極室と、該負極室に対しカチオン透過体 を介して隔てられており、該カチオン透過体 に接する正極を備えた正極室とを備えた微生 物発電装置において、該正極室から取り出さ れる凝縮水を前記負極室に導入することによ って、前記負極室のpHを7~9に調整するpH調整 段を備えたことを特徴とするものである。
第4態様の微生物発電装置は、第3態様に いて、カチオン透過体がカチオン交換膜で ることを特徴とするものである。
本発明は、正極室から取り出される凝縮 がアルカリ性であることに着目し、この正 室凝縮水を負極室に供給して負極室のpHを7~ 9に調整し、これにより、微生物発電の発電 率を高く維持するようにしたものである。 発明によれば、リン酸バッファを用いるこ なく、又はその添加量を少なくしても、負 室のpHを7~9に維持することができる。
以下、本発明についてさらに詳細に説明 る。
第2図は本発明の微生物発電方法及び装置 の概略的な構成を示す模式的断面図である。
槽体1内がカチオン透過体2によって正極 3と負極室4とに区画されている。正極室3内 あっては、カチオン透過体2に接するように 導電性多孔質材料よりなる正極5が配置され ている。
負極室4内には、導電性多孔質材料よりなる 負極6が配置されている。この負極6は、カチ ン透過体2に直に、又は1~2層程度の微生物の 膜を介して接しており、負極6からカチオン 過体2にプロトン(H + )が受け渡し可能となっている。
正極室3内は、空室であり、ガス流入口7 ら空気などの酸素含有ガスが導入され、ガ 流出口8から排ガスが流出する。負極室4内に は負極溶液Lが存在しており、この負極溶液L 循環往口9、循環配管10、循環用ポンプ11及 循環戻口12を介して循環される。
上記のカチオン透過体2としては、後述す る通り、カチオン交換膜が好適であるが、そ の他のものであってもよい。
多孔質材料よりなる負極6に微生物が担持 されている。負極室4には流入口4aから負極溶 液Lを導入し、流出口から廃液を排出させる なお、負極室4内は嫌気性とされる。
正極室3内で生じた凝縮水が凝縮水流出口 13、凝縮水配管14、凝縮水タンク15、配管16、 17介して循環配管10に導入可能とされている 。なお、配管16がポンプ11の吸込側に接続さ ているため、弁17を開くとタンク15内の凝縮 が配管16に吸引される。ただし、弁17の代わ りにポンプを配管16に設けてもよい。タンク1 5は、不溶性物質を沈降分離させる作用も有 る。
正極5と負極6との間に生じた起電力によ 、端子20,22を介して外部抵抗21に電流が流れ 。
負極溶液LのpHが7~9となるように、正極室3 の凝縮水が負極溶液Lに対し添加される。こ 正極室凝縮水は、負極室6に直接に添加され もよいが、循環水に添加することにより、 極室6内の全域を部分的な偏りなしにpH7~9に つことができる。なお、凝縮水は酸素を含 場合があるため、活性炭充填塔のような脱 素装置によって凝縮水を脱酸素処理した後 負極溶液に添加するようにしてもよい。
正極室3に酸素含有ガスを通気すると共に、
必要に応じポンプ11を作動させて負極溶液Lを
循環させることにより、
(有機物)+H 2
O→CO 2
+H +
+e -
なる反応が進行する。この電子e -
が負極6、端子22、外部抵抗21、端子20を経て
極5へ流れる。
上記反応で生じたプロトンH +
は、カチオン透過体2を通って正極5に移動す
。正極5では、
O 2
+4H +
+4e -
→2H 2
O
なる反応が進行する。この水H 2
Oが凝縮して凝縮水が生じる。この凝縮水に
、カチオン透過体2を透過してきたK +
,Na +
などが溶け込み、これにより凝縮水がpH9.5~12.
5程度の高アルカリ性となる。
負極室4では、微生物による水の分解反応に よりCO 2 が生成することにより、pHが低下しようとす 。前述の通り、正極室5からの高アルカリ性 の凝縮水が負極溶液Lに添加されることによ 、負極溶液LのpHが7より低くなることが防止 れる。
第1図は本発明の別の好ましい形態に係る 微生物発電装置の概略的な断面図である。
略直方体形状の槽体30内に2枚の板状のカ オン透過体31,31が互いに平行に配置される とにより、該カチオン透過体31,31同士の間に 負極室32が形成され、該負極室32とそれぞれ カチオン透過体31を隔てて2個の正極室33,33が 形成されている。
負極室32内には、各カチオン透過体31と直に 、又は1層~2層程度の生物膜を介して接するよ うに、多孔質材料よりなる負極34が配置され いる。負極34は、カチオン透過体に対し軽 (例えば0.1kg/cm 2 以下の圧力で)押し付けられるのが好ましい
正極室33内には、カチオン透過体31と接し て多孔質材料よりなる正極35が配置されてい 。この正極35は、パッキン36に押圧されてカ チオン透過体31に押し付けられている。正極3 5とカチオン透過体との密着性を高めるため 、両者を溶着したり、接着剤で接着しても い。
正極35と槽体30の側壁との間は、酸素含有 ガスの流通スペースとなっている。
この正極35及び負極34は、端子37,39を介し 外部抵抗38に接続されている。
負極室32には、流入口32aから負極溶液Lが 入され、流出口32bから廃液が流出する。負 室32内は嫌気性とされる。
負極室32内の負極溶液は、循環往口41、循 環配管42、循環ポンプ43及び循環戻口44を介し て循環される。各正極室33には、ガス流入口5 1から酸素含有ガスが流入し、排ガスがガス 出口52から流出する。
正極室33内の凝縮水は、凝縮水流出口53、 配管54を介して凝縮水タンク55に導入され、 留される。この凝縮水タンク55内の凝縮水は 、配管56、弁57、循環配管42、ポンプ43を介し 負極室32に供給可能とされている。
配管56がポンプ43の吸込側に接続されてい るため、弁57を開くとタンク55内の凝縮水が 管50に吸引される。なお、弁57の代わりにポ プを配管56に設けてもよい。
負極溶液のpHをpH計60で検出し、このpHが7~ 9となるように制御器(図示略)によって弁57が 御される。
この第1図の微生物発電装置においても、 正極室33に酸素含有ガスを流通させ、負極室3 2に負極溶液を流通させ、好ましくは負極溶 を循環させることにより、正極35と負極34と 間に電位差が生じ、外部抵抗38に電流が流 る。
この発電運転に伴って、正極室33に高pHの 凝縮水が生成し、タンク55に貯留される。微 物反応によりpHが低下しようとする負極室32 に、正極室33で生じた高pHの凝縮水を該タン 55から添加することにより、負極室32内のpH 7~9に維持する。
次に、この微生物発電装置の微生物、負 溶液などのほか、カチオン透過体、負極及 正極の好適な材料等について説明する。
負極溶液L中に含有させることで電気エネ ルギーを産生させる微生物は、電子供与体と しての機能を有するものであれば特に制限さ れない。例えば、Saccharomyces、Hansenula、Candida Micrococcus、Staphylococcus、Streptococcus、Leuconostoa 、Lactobacillus、Corynebacterium、Arthrobacter、Bacillus 、Clostridium、Neisseria、Escherichia、Enterobacter、Se rratia、Achromobacter、Alcaligenes、Flavobacterium、Acet obacter、Moraxella、Nitrosomonas、Nitorobacter、Thiobaci llus、Gluconobacter、Pseudomonas、Xanthomonas、Vibrio、 Comamonas及びProteus(Proteus vulgaris)の各属に属す 細菌、糸状菌、酵母などを挙げることがで る。このような微生物を含む汚泥として下 等の有機物含有水を処理する生物処理槽か 得られる活性汚泥、下水の最初沈澱池から 流出水に含まれる微生物、嫌気性消化汚泥 を植種として負極室に供給し、微生物を負 に保持させることができる。発電効率を高 するためには、負極室内に保持される微生 量は高濃度であることが好ましく、例えば 生物濃度は1~50g/Lであることが好ましい。
負極溶液Lとしては、微生物又は細胞を保 持し、かつ発電に必要な組成を有する溶液が 用いられる。例えば、呼吸系の発電を行う場 合は、負極側の溶液としては、ブイヨン培地 、M9培地、L培地、Malt Extract、MY培地、硝化菌 選択培地などの呼吸系の代謝を行うのに必要 なエネルギー源や栄養素などの組成を有する 培地が利用できる。また、下水、有機性産業 排水、生ごみ等の有機性廃棄物を用いること ができる。
負極溶液L中には、微生物又は細胞からの 電子の引き抜きをより容易とするために電子 メディエーターを含有させてもよい。この電 子メディエーターとしては、例えば、チオニ ン、ジメチルジスルホン化チオニン、ニュー メチレンブルー、トルイジンブルー-O等のチ ニン骨格を有する化合物、2-ヒドロキシ-1,4- ナフトキノン等の2-ヒドロキシ-1,4-ナフトキ ン骨格を有する化合物、ブリリアントクレ ルブルー、ガロシアニン、レソルフィン、 リザリンブリリアントブルー、フェノチア ノン、フェナジンエソスルフェート、サフ ニン-O、ジクロロフェノールインドフェノー ル、フェロセン、ベンゾキノン、フタロシア ニン、あるいはベンジルビオローゲン及びこ れらの誘導体などを挙げることができる。
さらに、微生物の発電機能を増大させる うな材料、例えばビタミンCのような抗酸化 剤や、微生物中の特定の電子伝達系や物質伝 達系のみを働かせる機能増大材料を溶解する と、さらに効率よく電力を得ることができる ので好ましい。
負極溶液Lは、必要に応じ、リン酸バッフ ァを含有していてもよい。
負極溶液Lは有機物を含むものである。こ の有機物としては、微生物によって分解され るものであれば特に制限はなく、例えば水溶 性の有機物、水中に分散する有機物微粒子な どが用いられる。負極溶液は、下水、食品工 場排水などの有機性廃水であってもよい。負 極溶液L中の有機物濃度は、発電効率を高く るために100~10000mg/L程度の高濃度であること 好ましい。
正極室に流通させる酸素含有ガスとして 、空気が好適である。正極室からの排ガス 、必要に応じ脱酸素処理した後、負極室に 気し、負極溶液Lからの溶存酸素のパージに 用いてもよい。
カチオン透過体としては、非導電性、かつ
チオン透過性を有するものであればほとん
のものが使用できる。安価なものとしては
通水性の良い濾紙や織布、不織布のほか、
密濾過膜、限外濾過(UF)膜、逆浸透(RO)膜、
ロトン選択性の高いカチオン透過膜を好適
使用でき、例えばデュポン株式会社製ナフ
オン(登録商標)、株式会社アストム製のカチ
オン交換膜であるCMB膜等が使用できる。カチ
オン透過体は、薄くて丈夫であることが好ま
しい。
負極は、多くの微生物を保持できるよう、
面積が大きく空隙が多く形成され通水性を
する多孔体が好ましい。具体的には、少な
とも表面が粗とされた導電性物質のシート
導電性物質をフェルト状その他の多孔性シ
トにした多孔性導電体(例えばグラファイト
フェルト、発泡チタン、発泡ステンレス等)
挙げられる。
このような多孔質の負極を直接に又は微 物層を介してカチオン透過体に当接させた 合、電子メディエータを用いることなく、 生物反応で生じた電子が負極に渡るように り、電子メディエータを不要とすることが きる。
複数のシート状導電体を積層して負極と てもよい。この場合、同種の導電体シート 積層してもよく、異なる種類の導電体シー 同士(例えばグラファイトフェルトと粗面を 有するグラファイトシート)を積層してもよ 。
負極は全体の厚さが3mm以上40mm以下、特に 5~20mm程度であることが好ましい。積層シート によって負極を構成した場合、シート同士の 合わせ面(積層面)に沿って液が流れるように 積層面を液の流入口と流出口とを結ぶ方向 配向させるのが好ましい。
正極としては、導電性材料で構成された 孔質基材に触媒を坦持させたものが好まし 、例えばグラファイトフェルトを基材とし 白金を坦持させたものが好適である。大き 電力を必要としない場合、安価なグラファ ト電極をそのまま(つまり、白金を担持させ ずに)正極として使用してもよい。また、白 以外の安価な触媒、例えば、コバルト、ニ ケル等を使用しても良い。グラファイトフ ルトは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) 疎水化したグラファイトフェルトであって よい。
本発明では、負極室を複数の分室に分割 、各分室を直列接続することで各分室でのp H低下を抑制した上で負極室内の液のpHを調整 するようにしてもよい。負極室を分割すれば 、各分室での有機物分解量が小さくなる結果 、炭酸ガスの生成量も小さくなるため、各分 室でのpH低下を少なくできる。負極室を流れ 液には、前段側の分室から後段側の分室へ れる際にカソード凝縮水を添加すればよい このようにすれば、前段側の分室でpHが低 した液のpHを上げて後段側の分室へ流入させ ることができ、負極室内の液のpHを上記範囲 調整することが容易になる。
本発明では、正極室凝縮水とは別の、NaOH 水溶液などのアルカリを負極室に添加するア ルカリ添加手段を設けてもよい。このアルカ リは、負極室に添加されてもよく、循環配管 に添加されてもよく、凝縮水タンクに添加さ れてもよく、負極室に導入される負極溶液に 添加されてもよい。
以下、参考例及び実施例について説明す 。
[参考例1]
第1図に示す微生物発電装置を作成した。こ
の発電装置の槽体30の全体の容積は525mL、負
室32の容積は175mL、各正極室33の容積は175mLで
ある。各正極室33には上部に空気供給口を設
、下部に空気流出口を設けた。
カチオン透過体31としてカチオン透過膜( ュポン株式会社製 商品名(登録商標)「ナフ ィオン112」)を配置した。
負極34としては、250mm×70mmで厚さ10mmのグ ファイトフェルト(東洋カーボン株式会社製) を使用した。このグラファイトフェルトの両 表面は粗面である。なお、負極34は図に示す うに負極室32内全体に充填され、負極34とカ チオン透過膜35とを押し付けて接触させた。 なわち負極室32に供給された液は多孔性の 極34を透過するように構成されており、負極 34内を通らずに負極室32を通過すること(ショ トパス)が実質的にないよう構成されている 。負極室32には種菌として下水処理場の生物 理槽から採取した活性汚泥を添加して培養 、負極を構成するグラファイトフェルト表 に微生物を付着させた。負極室32内の微生 濃度は約2200mg/Lであった。
正極35は、それぞれ、厚さ3mmの白金担持グ ファイトフェルト1枚で構成した。なお、こ グラファイトフェルトはPTFE微粒子のキシレ ン分散液を塗布した後、400℃で熱処理して焼 き付けることによって疎水化し、さらに、活 性炭担持白金(シグマ アルドリッチジャパン 株式会社製、10%Pt含有)をカチオン透過膜31と する側の表面(液側)に0.5mg/cm 2 担持させたものである。
スペーサ36を配置し、正極35を0.1kg/cm 2 程度の圧力でカチオン透過膜31に押しつけ、 者を密着させた。
正極室33には、空気を1000mL/minにて供給し 。負極室32には、1,000mg/Lの濃度の酢酸と、50 mMの濃度のリン酸バッファと、塩化アンモニ ム300mg/Lとを含む原液を70mL/minの流入量で供 し、同量の廃液を排出させた。
循環配管42の循環流量は10mL/minとした。
この参考例では、正極室の凝縮水は循環 に添加せず、代わりに濃度1Nの水酸化ナト ウムを循環液に添加した。
循環液に対する水酸化ナトリウムの添加 を変え、負極室32内の液のpHと発電量の関係 を求めた。結果を第3図に示す。図中、発電 率はアノードの単位容積あたりの発電量と て示す。第3図に示すように、負極室32から 流出液のpHが7を下回ると、発電効率が急激 低下することが判明した。同様に、負極室32 からの流出液がpH9を上回る場合も発電効率が 急激に低下した。
[実施例1]
上記参考例より、負極室11内の液のpHが発電
効率に影響することが示された。そこで、実
施例1として、第1図の通り、正極室33の凝縮
を循環液に添加して負極室32からの流出液の
pHが7.5を維持するようにした。このとき、負
室32に循環流入させる循環液はpH8.2とした。
その他の条件については、参考例1と同様と
た。
実施例1では、負極室32から流出した流出液 炭酸濃度は、無機炭酸(IC)として340mg/Lであ た。また、負極の単位容積あたり120W/m 3 の電力が得られた。
Next Patent: WO/2009/113520
