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Title:
MICROCHIP INSPECTING APPARATUS AND PUMP CARTRIDGE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090681
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a microchip inspecting apparatus which suppresses mixing of air bubbles even when a driving liquid is being initially applied, and a pump cartridge. Since a member having a high gas barrier characteristics is used as a channel member to be used for a channel from a driving liquid tank to a liquid feeding pump, entry of air into the channel from the external is suppressed.Thus, even when the channel inside is sucked with high suction force when the driving liquid is being initially applied, mixing of air bubbles is suppressed.

Inventors:
KITAMURA MITSUHARU (JP)
NOBUMOTO YUUSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/073479
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
December 05, 2007
Export Citation:
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Assignee:
KONICA MINOLTA MED & GRAPHIC (JP)
KITAMURA MITSUHARU (JP)
NOBUMOTO YUUSHI (JP)
International Classes:
G01N35/08; G01N37/00
Foreign References:
JP2006234791A2006-09-07
JP2006145516A2006-06-08
JP2006292472A2006-10-26
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Claims:
セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、中間タンクを含み、
前記中間タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
駆動液タンク又は中間タンクは、前記ガスバリア層を樹脂で挟んだシートで構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のマイクロチップ検査装置。
前記ガスバリア層は、アルミから構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項~第3項の何れか1項に記載のマイクロチップ検査装置。
セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、チューブを含み、
前記チューブは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
前記チューブは、ショア硬度Aスケールで45~65度であることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のマイクロチップ検査装置。
前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存酸素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特徴とする請求の範囲第1項~第6項の何れか1項に記載のマイクロチップ検査装置。
前記駆動液タンク、前記送液ポンプ及び前記流路部材を有するポンプカートリッジと、前記ポンプカートリッジが着脱可能に設けられる装置本体と、を有することを特徴とする請求の範囲第1項~第7項の何れか1項に記載のマイクロチップ検査装置。
マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、中間タンクを含み、
前記中間タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
駆動液タンク又は中間タンクは、ガスバリア層を樹脂で挟んだシートで構成されていることを特徴とする請求の範囲第9項又は第10項に記載のポンプカートリッジ。
前記ガスバリア層は、アルミから構成されていることを特徴とする請求の範囲第9項~第11項の何れか1項に記載のポンプカートリッジ。
マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、チューブを含み、
前記チューブは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
前記チューブは、ショア硬度Aスケールで45~65度であることを特徴とする請求の範囲第13項に記載のポンプカートリッジ。
前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存酸素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特徴とする請求の範囲第9項~第14項の何れか1項に記載のポンプカートリッジ。
Description:
マイクロチップ検査装置及びポ プカートリッジ

 本発明は、マイクロチップ検査装置及び ンプカートリッジに関する。

 近年、マイクロマシン技術および超微細 工技術を駆使することにより、従来の試料 製、化学分析、化学合成などを行うための 置、手段(例えばポンプ、バルブ、流路、セ ンサなど)を微細化して1チップ上に集積化し マイクロチップを用いたシステムが注目さ ている。これは、μ-TAS(Micro Total Analysis Sys tem)とも呼ばれ、マイクロチップ上で試薬と 料(例えば、検査を受ける被験者の尿、唾液 血液を処理して抽出したDNA処理した抽出溶 など)を合流させ、その反応を検出すること により試料の特性を調べるシステムである。

 マイクロチップは、樹脂材料やガラス材 からなる基体に、フォトリソプロセス(パタ ーン像を薬品によってエッチングして溝を作 成する方法)や、レーザ光を利用して溝加工 行い、試薬や試料を流すことができる微細 流路と試薬を蓄える液溜部を設けており、 まざまなパターンのマイクロチップが提案 れている。

 そして、これらマイクロチップを用いて 料の特性を調べる際は、マイクロポンプな で駆動液をマイクロチップの微細流路に送 し、マイクロチップ内に収容されている試 や試料を押し出すことにより、試薬と試料 を反応させて被検出部に導き、検出を行う 被検出部では、例えば光学的な検出方法な によって目的物質の検出が行われる。

 特許文献1には、精度良い送液制御を行うた め、圧電素子の微小な動きにより送液を行う マイクロポンプを用いたマイクロチップ検査 装置が記載されている。

特開2006-266925号公報

 特許文献1に示すような圧電素子を用いる マイクロポンプでは、圧電素子の駆動電圧及 び周波数を変えることにより送液量等を制御 しているが、ポンプ内に気泡が混入している と、混入した気泡がダンパーとなってポンプ 内の駆動液を精度良く送液することができな くなる。

 このため、特許文献1では、駆動液タンク に超音波脱泡装置等の駆動液の脱泡を行う装 置を設け、駆動液の脱泡を行うことにより、 ポンプ内に気泡が混入しないようにしている 。

 しかしながら、使用時のみにかかわらず 駆動液の初期充填時においても気泡の混入 抑制する必要があるが、特許文献1では、そ こまでは考慮されていない。例えば、初期充 填のために吸引を行うと、流路部材を透過し て流路内に空気が侵入する場合がある。

 本発明の目的は駆動液の初期充填時にお ても気泡の混入を抑制することができるマ クロチップ検査装置及びポンプカートリッ を提供することである。

 上記目的は、下記構成により達成できる

 1.セットされたマイクロチップに供給する 動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記 マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の 流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有する ことを特徴とするマイクロチップ検査装置。

 2.セットされたマイクロチップに供給する 動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記 マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の 流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、中間タンクを含み、
前記中間タンクは、ガスバリア層を有するこ とを特徴とするマイクロチップ検査装置。

 3.駆動液タンク又は中間タンクは、前記 スバリア層を樹脂で挟んだシートで構成さ ていることを特徴とする1又は2に記載のマイ クロチップ検査装置。

 4.前記ガスバリア層は、アルミから構成 れていることを特徴とする1~3の何れかに記 のマイクロチップ検査装置。

 5.セットされたマイクロチップに供給する 動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記 マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の 流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、チューブを含み、
前記チューブは、ガスバリア層を有すること を特徴とするマイクロチップ検査装置。

 6.前記チューブは、ショア硬度Aスケール 45~65度であることを特徴とする5に記載のマ クロチップ検査装置。

 7.前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存 素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特 とする1~6の何れかに記載のマイクロチップ 査装置。

 8.前記駆動液タンク、前記送液ポンプ及 前記流路部材を有するポンプカートリッジ 、前記ポンプカートリッジが着脱可能に設 られる装置本体と、を有することを特徴と る1~7の何れかに記載のマイクロチップ検査 置。

 9.マイクロチップに供給する駆動液を収容 る駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記 マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の 流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有する ことを特徴とするポンプカートリッジ。

 10.マイクロチップに供給する駆動液を収容 る駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記 マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の 流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、中間タンクを含み、
前記中間タンクは、ガスバリア層を有するこ とを特徴とするポンプカートリッジ。

 11.駆動液タンク又は中間タンクは、ガス リア層を樹脂で挟んだシートで構成されて ることを特徴とする9又は10に記載のポンプ ートリッジ。

 12.前記ガスバリア層は、アルミから構成 れていることを特徴とする9~11の何れかに記 載のポンプカートリッジ。

 13.マイクロチップに供給する駆動液を収容 る駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記 マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の 流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、チューブを含み、
前記チューブは、ガスバリア層を有すること を特徴とするポンプカートリッジ。

 14.前記チューブは、ショア硬度Aスケール で45~65度であることを特徴とする13に記載の ンプカートリッジ。

 15.前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存 素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特 徴とする9~14の何れかに記載のポンプカート ッジ。

 本発明によれば、駆動液タンクから送液 ンプまでの流路に用いる流路部材にガスバ ア性の高い部材を用いるので、当該流路へ 空気の混入が抑制される。このため、駆動 の初期充填時に当該流路内を高吸引力で吸 したとしても、気泡の混入を抑制すること できる。

本実施形態に係るマイクロチップ検査 置を示す図である。

符号の説明

 1 装置本体
 2 ポンプカートリッジ
 3 マイクロチップ
 4 マイクロチップ挿入口
 5 駆動液タンク
 6 タンク装着台
 7 ジョイント部
 8 電磁弁
 9 中間タンク
 10 フィルタ部
 11 マイクロポンプ
 12 中間流路部材
 13 ベース基材
 14 中継基板
 C1、C2 接続部
 C3 コネクタ
 D1 電源部

 本発明の実施形態を説明する。なお、本 明を図示の実施形態に基づいて説明するが 本発明は該実施形態に限らない。また、以 の、本発明の実施形態における断定的な説 は、ベストモードを示すものであって、本 明の用語の意義や技術的範囲を限定するも ではない。

 図1は本実施形態に係るマイクロチップ検 査装置を示す図である。

 図1において、1は装置本体、2はポンプカ トリッジであり、マイクロチップ3は装置本 体1のマイクロチップ挿入口4から、矢印Aの方 向に着脱可能になっている。ポンプカートリ ッジ2は、装置本体1の奥側上部に装着される うに構成され、装置本体1とポンプカートリ ッジ2は接続部C1によって液の漏洩がないよう に接続されている。また装置本体1は、装置 各部に電気を供給するための電源部D1を有し ている。ポンプカートリッジ2には、装置本 1に装着された際に電源部D1と電気的に接続 れるコネクタ部C3を介して電源部D1から電気 供給される。

 また、装置本体1は、マイクロチップ3内の 体と試薬との反応状態等を検出する光発光 41と、光受光部42等からなる光検出部を備え いる。
(ポンプカートリッジ)
 まず、ポンプカートリッジ2の構成について 説明する。

 ポンプカートリッジ2は、駆動液を収容す る袋状の駆動液タンク5と、駆動液タンク5を 置するタンク装着台6と、駆動液タンク5に 続されるジョイント部7を有している。また ポンプカートリッジ2は、ジョイント部7か の駆動液の送液を制御する電磁弁8、駆動液 一旦貯蔵する伸縮可能な袋状の中間タンク9 、駆動液内の不純物を取り除くフィルタ部10 駆動液を送液する本発明の送液ポンプとし のマイクロポンプ11、駆動液をマイクロチ プ3に送液するための中間流路部材12を有し いる。ジョイント部7、電磁弁8、中間袋9、 ィルタ部10のそれぞれの間は、チューブ等の 流路部材により接続されている。さらに、ポ ンプカートリッジ2は、マイクロポンプ11を取 り付けるベース基材13と、コネクタC3から供 される電気をポンプカートリッジ2の各部に 給する中継基板14を有している。

 本実施形態では、駆動液タンク5をポンプ カートリッジ2の上部に配置して、駆動液タ ク5から送液される駆動液が、重力の作用に り流れ出るようになっている。駆動液タン 5は、蓋Fを開いて矢印Bの方向に移動させる とにより交換することが出来る。また、駆 液タンク5は、図1に示すように駆動液タン 5の液出口が最も低い位置になるように傾け 載置されている。

 駆動液タンク5内の駆動液は、下流の流路 に気泡が生じないように、脱気した状態であ ることが好ましい。駆動液の溶存酸素濃度は 、3ppm以下が好ましく、1.0~1.5ppmがさらに好ま い。

 駆動液タンク5内の駆動液の残量を検知す るために、タンク装着台6には液残量検知セ サS2を設けられている。液残量検知センサS2 、重さを信号情報として出力するロードセ などである。液残量検知センサS2からの出 は、装置本体1が有する不図示の制御部に一 入力され、装置本体1の不図示の表示部に液 残量を表示したり、あるいは不図示の警告ブ ザーを鳴らしたりして、駆動液タンク5内の 動液の残量をユーザ(担当者)に知らせる。

 ジョイント部7には、駆動液タンク5を着 可能とするために、駆動液タンク5側にメス ョイント、タンク装着台6側にオスジョイン トが設けられている。

 電磁弁8は、駆動液タンク5とマイクロポ プ11を繋ぐ流路の途中にあり、駆動液タンク 5より低く、マイクロポンプ11より高い位置に 配置されている。電磁弁8の開閉により、駆 液の通過が制御される。

 また、伸縮可能な中間タンク9の近傍には 、その内部に収容されている駆動液の液量を 検知する液量検知センサS1が設けられている 液量検知センサS1は、中間タンク9内の液量 応じて変化する袋表面の位置を検知するこ により、中間タンク9に収容されている駆動 液の液量を検知する。

 マイクロポンプ11は、例えば、フォトリ グラフィー工程により流路が形成されたシ コンウエハ基板をガラス材で被覆すること より構成される。

 マイクロポンプ11は、ポンプ室52、ポンプ 室52の容積を変化させる圧電素子51、ポンプ 52の中間流路部材12側に位置する第1絞り流路 53、ポンプ室52のフィルタ部10側に位置する第 2絞り流路54、等から構成され、ポンプカート リッジ2内で平らに置かれている。第1絞り流 53及び第2絞り流路54は絞られた狭い流路と っており、第1絞り流路53は第2絞り流路54よ も長い流路となっている。

 駆動液を順方向(中間流路部材12に向かう 向)に送液する場合には、まず、ポンプ室52 容積を急激に減少させるように圧電素子51 駆動する。そうすると、短い絞り流路であ 第2絞り流路54において乱流が発生し、第2絞 流路54における流れの抵抗が長い絞り流路 ある第1絞り流路53に比べて相対的に大きく る。これにより、ポンプ室52内の駆動液は、 第1絞り流路53の方に支配的に押し出され送液 される。次に、ポンプ室52の容積を緩やかに 加させるように圧電素子51を駆動する。そ すると、ポンプ室52内の容積増加に伴って駆 動液が第1絞り流路53及び第2絞り流路54からポ ンプ室52へ流れ込む。このとき、第2絞り流路 54の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いの 、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べ 流れの抵抗が小さくなり、ポンプ室52内に 第2絞り流路54の方から支配的に駆動液が流 する。以上の動作を圧電素子51が繰り返すこ とにより、駆動液が順方向に送液されること になる。

 一方、駆動液を逆方向(フィルタ部10に向 う方向)に送液する場合には、まず、ポンプ 室52の容積を緩やかに減少させるように圧電 子51を駆動する。そうすると、第2絞り流路5 4の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いの 、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べ 流れの抵抗が小さくなる。これにより、ポ プ室52内の駆動液は、第2絞り流路54の方に支 配的に押し出され送液される。次に、ポンプ 室52の容積を急激に増加させるように圧電素 51を駆動する。そうすると、ポンプ室52内の 容積増加に伴って駆動液が第1絞り流路53及び 第2絞り流路54からポンプ室52へ流れ込む。こ とき、短い絞り流路である第2絞り流路54に いて乱流が発生し、第2絞り流路54における 路抵抗が長い絞り流路である第1絞り流路53 比べて相対的に大きくなる。これにより、 ンプ室52内には第1絞り流路53の方から支配 に駆動液が流入する。以上の動作を圧電素 51が繰り返すことにより、駆動液が逆方向に 送液されることになる。

 マイクロポンプ11は、圧電素子51に与える 電圧と駆動回数(周波数)を制御することによ 、微量の液を極めて正確に送液することが 能である。

 次に、ポンプカートリッジ2の流路につい て説明する。

 ポンプカートリッジ2は、使用に際し予め 流路内に駆動液を初期充填する必要がある。 初期充填は、例えば、ポンプカートリッジ2 接続部C1にチューブポンプ等の吸引ポンプを 接続し、吸引ポンプにより駆動液タンク5内 駆動液を吸引することにより行われる。

 初期充填の際に流路内にガス(空気)が少 でも残留していると、マイクロポンプ11によ り精度良く駆動液を送液できなかったり、最 悪の場合にはマイクロポンプ11を駆動しても 動液の送液ができなくなったりするという 態が生じる。このため、初期充填の際には 例えば-100kPaという高い吸引力で吸引ポンプ を駆動してポンプカートリッジ2の流路にガ (空気)が残留しないようにする必要がある。

 このような高吸引力で吸引すると、流路 材を透過して流路にガス(空気)が侵入する 能性がある。このため、ポンプカートリッ 2の流路としては、ガスバリア性の高い流路 必要となる。また、流路を構成するチュー などが高吸引力により変形しないことも重 である。

 駆動液タンク5には、例えばアルミシート の両面にPP(ポリプロピレン)またはPE(ポリエ レン)等の樹脂フィルムを溶着させた多層構 体シートを用いることができる。また、中 タンク9に使用する部材も同様に、アルミシ ートにPPやPE等の樹脂材料を溶着した多層構 体シートを用いることができる。アルミシ トは、本発明のガスバリア層に相当する。

 アルミシートはガス透過率が低く、アル シートを樹脂フィルムで挟んだシートを用 ることにより、ガス(空気)や水蒸気が駆動 タンク5や中間タンク9内に浸透することを抑 制できる。なお、アルミシートではなくアル ミ蒸着膜でも構わない。

 流路を構成するチューブには、例えば、 層がフッ素樹脂、外層がエチレン-ビニルア ルコール共重合体(EVOH)樹脂で形成された多層 構造体のチューブを用いることができる。EVO H樹脂層が本発明のガスバリア層として機能 る。内層をフッ素樹脂で形成することによ 、チューブ内を流れる液体に対する耐薬品 を確保し、外層をEVOH樹脂で構成することに り外部からのガスの透過を抑制する。なお チューブ内を流れる液体にチューブが冒さ ることがなければ、ガスバリア層のみでチ ーブを構成してもよい。

 また、駆動液タンク5又は中間タンク9の スバリア層としてEVOH樹脂、チューブのガス リア層としてアルミを用いても構わない。

 ガスバリア層に用いることのできる材料 しては、他に、ナイロンMXD6樹脂(三菱ガス 学(株))、シリカ蒸着膜、アルミナ蒸着膜、 リカとアルミナの二元蒸着膜、等を用いる とができる。

 また、チューブの硬度は、ショアAスケー ルで45~65度であることが好ましい。硬度が、4 5度より小さいと高吸引力時にチューブが潰 、65度より大きいとチューブが曲がりにくく なり設置の自由度が低くなる。従って、チュ ーブの硬度を45~65度に設定すると、高吸引力 にチューブが潰れて変形してしまうことが く、チューブ内のガス(空気)を確実に排除 ることが可能となる。

 また、部材同士、あるいは部材とチュー との接続部分は、ガスバリア性接着剤(例え ば、マクシーブ(三菱ガス化学(株)))を使用し 空気などが入らないよう目止めを行うこと 好ましい。

 以上説明したように、本実施形態のポン カートリッジ2は、駆動液タンク5から電磁 8、中間タンク9、マイクロポンプ11を経由し 中間流路部材12に至る流路が、外部からの 気の進入を防ぐ高いガスバリア性を有して る。このように構成されたポンプカートリ ジ2は、流路内を高吸引力で吸引しても、流 を形成する部材を透過して空気が流路内に 入することがなく、気泡が発生せず、マイ ロポンプ11により駆動液を精度良く送液す ことができる。

 また、流路を構成するチューブは、高吸 力で吸引しても潰れて変形しないものを用 ているので、流路内の空気を流路の変形な に確実に排除することができる。さらに、 動液内に含まれている空気(溶存酸素)を脱 した状態で駆動液を駆動液タンク5に充填し いるので、使用時に溶存していた空気が飽 して気泡が発生することが抑制される。

 本実施形態では、装置本体1に対してポン プカートリッジ2が着脱可能なマイクロチッ 検査装置を例として説明したが、両者が一 となっているマイクロチップ検査装置でも い。




 
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