| WO/2003/060018 | FOAMED FIREPROOFING COMPOSITION AND METHOD |
| JP08062830 | PHOTOSENSITIVE PLANOGRAPHIC PRINTING PLATE AND ITS PRODUCTION |
| JP57140699 | CAKING COMPOSITION |
和田 雅浩 (〒05 東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 新東京ビル 吉野石膏株式会社内 Tokyo, 1000005, JP)
HASEGAWA, Tomoya (LTD SHINTOKYO BUILDING, 3-1, Marunouchi 3-Chome, Chiyoda-K, Tokyo 05, 1000005, JP)
長谷川 知哉 (〒05 東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 新東京ビル 吉野石膏株式会社内 Tokyo, 1000005, JP)
吉野石膏株式会社 (〒05 東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 新東京ビル Tokyo, 1000005, JP)
WADA, Masahiro (LTD SHINTOKYO BUILDING, 3-1, Marunouchi 3-Chome, Chiyoda-K, Tokyo 05, 1000005, JP)
和田 雅浩 (〒05 東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 新東京ビル 吉野石膏株式会社内 Tokyo, 1000005, JP)
HASEGAWA, Tomoya (LTD SHINTOKYO BUILDING, 3-1, Marunouchi 3-Chome, Chiyoda-K, Tokyo 05, 1000005, JP)
| 石膏コアが水に難溶性の防カビ剤と防水剤を含有し、 さらに石膏ボード原紙が水に難溶性の防カビ剤を含有することを特徴とする防カビ性を有する石膏ボード。 |
| 防カビ剤の水に対する溶解度が1000ppm以下であることを特徴とする請求項1記載の防カビ性を有する石膏ボード。 |
| 防水剤がシリコン系防水剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防カビ性を有する石膏ボード。 |
| シリコン系防水剤の含有量が、コアを構成する石膏100質量部当り0.1質量部以上かつ1質量部以下であることを特徴とする請求項3に記載の防カビ性を有する石膏ボード。 |
| コアに接していない石膏ボード原紙表面に樹脂層を有することを特徴とする請求項1乃至4に記載の防カビ性を有する石膏ボード。 |
本願発明は、防カビ性能を有する石膏ボ ドに関するものである。より詳しくは、エ ベータシャフト内のように、結露を生じた 、水が掛かり易い場所に使用した場合でも 長い期間にわたって防カビ性能を発揮し続 る石膏ボードに関するものである。
石膏ボードは、防・耐火性、遮音性、断熱性
、施工性などの優れた特性を有することに加
え、安価であることから、建築用内装材料と
して広範に使用されている。このような石膏
ボードは、通常、焼石膏、接着剤、軽量化を
図るために予め発泡剤を発泡した泡(以下、
に泡という)、種々の添加剤及び水をミキサ
(混合攪拌機)で混練し、得られる石膏スラ
ーを連続して搬送される表面用石膏ボード
紙(以下、下紙という)上に堆積させ、当該堆
積物を包み込むように下紙をその両側縁部に
それぞれ付けられたボードの幅と厚さを規定
する刻線に沿って折り込みつつ、この堆積物
の層の上に同速で搬送される裏面用石膏ボー
ド原紙(以下、上紙という)を重ねて、石膏ボ
ドの厚みと幅を決定する成型機を通過させ
成形し、石膏スラリーを硬化せしめた後に
切断し、さらにその後に、乾燥機において
制乾燥された後、製品寸法に切断して製造
れる。このように、石膏ボードは、石膏と
々の添加剤で構成される石膏コア(以下、コ
アという)を石膏ボード原紙(以下、ボード原
という)で被覆したものである。
ところで、カビなどの菌類の発生条件は以下
の4つであると言われている。すなわち、(1)
度、(2)空気(酸素)、(3)栄養、(4)湿度である。
石膏ボードを内装材料として一般住宅やビル
などの室内に施工する状況でこれらの条件に
ついて検討してみる。まず、(1)温度に関して
は、多くの種類のカビは20~30℃が好適な発生
件とされているが、当然この条件を満足し
いる。また、(2)空気に関しては、ほんの少
の酸素で充分であるため、当然この条件も
足している。(3)栄養に関しては、ボード原
自体がセルロース線維などの栄養分を供給
るため、この条件も満足している。最後の(
4)湿度に関しては、台所や浴室のように頻繁
結露したり、水がしばしば掛かるような場
でなければ、大気中の水蒸気や少量の水が
かった程度では水分はすぐに蒸発し、カビ
発生条件を満足することはない。
しかし、建築中のエレベータシャフトのよう
な場所において、その上部の開口部の降雨対
策が不充分でシャフト内に雨水が浸入するよ
うな場合、石膏ボードが湿気を吸ってもすぐ
には乾かない状況が発生することが容易に想
定される。このような場所に施工される石膏
ボードに関しては、ボード原紙及び/又はコ
に防カビ剤を添加することにより、カビの
殖を防止しようとすることも試みられてい
。例えば、(ア)防カビ剤を塗布したボード原
紙を使用する方法(特許文献1、特許文献2、特
許文献3)、(イ)防カビ剤液に石膏ボードを含
させる方法(特許文献4)、(ウ)石膏中に防カビ
剤を配合させてなるもの(特許文献5、特許文
6、特許文献7、特許文献8)等が知られている
。
しかしながら、(ア)のように、ボード原紙に
カビ剤を塗布した場合には、ボード原紙表
に掛かる水により、防カビ剤が流れ去って
まい、長期にわたって防カビ効果を発揮さ
ることは難しい。同様に、(イ)のように防
ビ剤を硬化したコアに含浸させた場合、防
ビ剤はコアの表層にのみ含有されることに
る。そのため、やはり防カビ剤が流れ去っ
しまい、長期にわたって防カビ効果を発揮
せることは難しい。
それゆえ、防カビ剤をコアに含有させること
がより望ましい。しかし防カビ効果を発揮さ
せるためには、コアの一部に防カビ剤が含有
されているだけでは不充分であり、コア全体
に一様に防カビ剤を分散する必要がある。従
って、(ウ)のようにコア全体に一様に防カビ
を分散させる目的で硬化前の水性石膏スラ
ーに防カビ剤を添加することになる。この
き、防カビ剤はスラリーに溶解する水溶性
あることが望ましい。しかしながら石膏も2
000ppmという低溶解度ではあるが水に溶けるた
め、コアに防カビ剤を含有している石膏ボー
ドであっても、継続的に水が掛かる状況にお
いては、水溶性の防カビ剤が徐々に石膏と共
に水に溶け出してしまう。そのため、長期に
わたって防カビ性能を発揮し続けることは難
しく、従来は防カビ剤の添加量を増加するこ
とで対応せざるを得なかった
本願発明における石膏ボードは、以上のよ うな課題を解決するためなされたものであり 、石膏コアに水に難溶性の防カビ剤と防水剤 を配合し、さらに水に難溶性の防カビ剤を添 加した石膏ボード原紙を使用することを特徴 とする。
水に難溶性の防カビ剤を使用するとともに 、コアを防水処理することにより、石膏ボー ドに掛かった水へのボード原紙からの防カビ 剤の溶出を抑えると共に、コアからの防カビ 剤の溶出を抑えることが可能となったのであ る。これにより、より長期間にわたって防カ ビ性能を発揮し続ける石膏ボードを得ること ができ、防カビ剤の添加量を低く抑えること が可能となる。
次に本願発明について、さらに詳しく説明す
る。
本願発明において、コア及びボード原紙に対
し、水に難溶性の防カビ剤を使用するが、そ
の水に対する溶解度が1000ppm以下であること
望ましい。より好適には、溶解度が500ppm以
、さらに望ましくは200ppm以下である。具体
には、TBZ(化学名2-(4-thiazolyl)-benzimidazole、ベ
ツイミダゾール系、水への溶解度=30ppm)、BCM(
化学名:2-benzimidazol
carbamic acid methyl ester、ベンツイミダゾール
、水への溶解度=不溶)、ZPT(化学名:Bis[1-hydrox
y-2(1H)pyridinethionato]
zinc、ピリチオン系、水への溶解度=15ppm)、フ
オロフォルペット(化学名:N-(fluorodichloromethyl
thio)-phthalimide、N-ハロアルキルチオ系、水へ
溶解度=不溶)、OIT(化学名:2-n-octyl
4-isothiazolin-3-one、イソチアゾリン系、水への
解度=480ppm)、IPBC(化学名:3-iodo-2-propyl butyl
carbamate、有機ヨード系、水への溶解度=156ppm)
トリクロサン(化学名:2,4,4'-trichloro-2'-hydroxydi
phenylether、クロロフェノール系、水への溶解
=10ppm)、ジヨードメチル-p-トリスルホン(化
名:1-[(diiodomethyl)
sulfonyl]-4-methylbenzene、有機ヨード系、水への
解度=100ppm)、TCMTB(化学名:2-(4-thiocyanomethylthio)b
enzothiazole、チアゾール系、水への溶解度=330pp
m)などが例示できる。なお、防カビ剤のコア
の添加量は、防カビ剤の種類により異なる
、コアを構成する石膏100質量部当り、有効
分基準で0.005質量部~1質量部が好適である。
防カビ剤は薬剤ごとに有効に働くカビの薗種
が異なるため、これらの防カビ剤から複数種
類を選択・混合して使用することにより、よ
り多くの種類のカビの繁殖を防止することが
可能となる。
また、防水剤としてはシリコン系防水剤、例
えばメチルハイドロジェンポリシロキサンな
どを使用することが望ましい。防水剤の含有
量は、コアを構成する石膏100質量部に対して
0.1~1質量部であることが望ましい。0.1質量部
満では防水効果が乏しく、1質量部を超えて
添加しても、効果は大きく向上することがな
い。また、石膏ボード用として一般に使用さ
れるパラフィンやアスファルトなどの防水剤
でも同様の効果を発揮する。
ボード原紙への防カビ剤の添加は、ボード原
紙製造時若しくはボード原紙製造後のいずれ
においても可能である。ボード原紙製造時に
添加する方法としては、防カビ剤を分散させ
た溶液を直接パルプスラリーに添加し、ボー
ド原紙に抄き込む方法が例示できる。また、
ボード原紙の製造後に添加する方法としては
、防カビ剤を分散させた溶液をロールコ一タ
や刷毛で塗布する方法や、溶液をボード原紙
に噴霧する方法等が例示できる。さらに、防
カビ剤をボード原紙へ塗布する場合には、使
用する防カビ剤のボード原紙表面への保持効
果を向上させるために、樹脂やでんぷんに混
合してから塗布することが望ましい。さらに
は、防水性を向上させることで防カビ剤の流
出を抑制できるため、コアに接していないボ
ード原紙表面にポリエステル樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂
又はエポキシ樹脂などの樹脂を塗布すること
がより望ましい。樹脂の塗布は石膏ボード製
造の前後のいずれにおいても可能であり、塗
布の方法としては、ロールコ一タ、フローコ
一タ、グラビア印刷、浸漬、噴霧などが例示
できる。
さらに、本願発明の防カビ性を有する石膏ボ
ードには、通常石膏ボードを製造する際に用
いられる添加剤を使用することができる。こ
れらの添加剤としては、コアとボード原紙の
接着増強剤である、でんぷん、ポリビニルア
ルコール樹脂、酢ビ系樹脂など;無機系充填
として、蛭石、クレーなど;補強材として、
ラス繊維など;ダレ防止剤として、ホウ酸、
酒石酸などを例示することができる。
以下に実施例及び比較例についての試験結果
を掲げ、本願発明について更に詳細に説明す
る。当然のことながら、本願発明は実施例に
限定されるものではなく、本願発明の効果を
損なわない範囲で種々条件を変更することが
できる。
本願発明の実施例・比較例においては、通常
の連続流し込み成形法による石膏ボード製造
ラインにおいて、天然石膏及び化学石膏を配
合・焼成して得た焼石膏に水、泡、硬化促進
剤を加えて石膏スラリーを調製し、必要なも
のについてはさらに防カビ剤と防水剤を添加
した。また、この石膏スラリーを連続的に石
膏ボード用原紙の上紙と下紙で被覆・成形し
、硬化・乾燥後に12.5mm厚、寸法910mm×1820mmの
膏ボードを製造した。石膏ボード原紙は、
カビ剤を添加したものとしていないものを
用した。
防カビ剤を使用する場合には、表1に示す5種
を単独若しくは複数種類を組み合わせて使
し、ボード原紙へはでんぷん若しくはアク
ル樹脂を混合して(以降、「防カビ剤混合材
」と称する)添加した。また、防水剤を使用
る場合には、シリコン系防水剤として、メ
ルハイドロジェンポリシロキサンを使用し
。
(試験1-JIS試験)
JIS Z2911「かび抵抗性試験方法」の「8.塗料の
試験」に準拠した条件にて、4週間にわたっ
試験を行った。
カビ菌種:アスペルギウス、ペニシリウム、
ラドスポリウム、トリコデルマの4種類を混
石膏ボード:コア及びボード原紙への防カビ
と防水剤の添加量は表2の通りである。
試験の結果は表3に示すようになった。
試験1において、TBZ、BCM、IPBC、OITを組合せ、
カビ剤添加量と防水剤添加量を振って石膏
ードを製造し、試験を行った結果、いずれ
場合においても、カビは発生しなかった(実
施例1~10)。
さらに、実施例9で使用した防カビ剤混合材
でんぷんからアクリル樹脂に変更しても、
施例9同様にカビは発生しなかった(実施例11)
。また、コアに添加する防カビ剤とボード原
紙に添加する防カビ剤の種類が違う場合でも
カビは発生しなかった(実施例12)。
これに対し、コア及びボード原紙に防カビ剤
を全く使用しない場合、3日後にはカビが発
した(比較例1)。コアに防水剤を0.5%添加する
とにより、カビの発生は1日遅くなり、添加
量を1.0%、1.5%と増やすことでさらに遅くなる
、所望のレベルには達していない(比較例2~4
)。
コアにのみTBZとIPBCの混合剤を添加した場合
防水剤を1.5%添加した場合よりも3日以上カビ
の発生を遅らせることができ(比較例5、6)、
らに同じ防カビ剤の組合せをボード原紙に
加することで、さらに4日カビの発生を遅ら
ることができた(比較例7,8)が、まだ不充分
ある。
水に対する溶解度が530000ppmと高いSPTを比較例
8の2倍コアに添加した場合(比較例9)、比較例8
と同程度の防カビ性しか発揮されなかった。
さらに、ボード原紙にSPTを添加した場合(比
例10)でも19日後にはカビが発生した。
(試験2-吸水試験)
試験1ではJISに従って試験を実施したが、よ
長期的な防カビ効果を石膏ボードが常に水
吸った条件下で確認すべく、以下の試験を
施した。
試験方法は、表4に示すように防カビ剤と防
剤を添加した石膏ボードを作成し、その下
から10mmまで水に浸漬するように木軸に固定
た。さらに下部から50mmの位置で水分計(株
会社ケツト科学研究所製、コンクリート・
ルタル水分計HI-520使用)により水分測定を行
、当該部位での吸水状況を確認しながら、
ビの発生状況を観察した。水は赤インクで
色し、ボードへの水の浸透状況を把握でき
ようにした。
試験の結果は表5に示すようになった。
各実施例では比較例よりも長期間にわたって
防カビ性を発揮し続けることが確認できた。
また、実施例2と比較例10を比べてみると、水
に対する溶解度が低い防カビ剤を使用するこ
とで、水に対する溶解度が高い防カビ剤より
少量で同程度の防カビ性を発揮させることが
可能であることも確認できた。
(試験3-屋外暴露試験)
試験1及び2では、カビが生え易い状況で本願
明の効果を確認したが、最後により長期の
カビ効果を、屋外暴露の条件下で確認した
試験方法は、実施例としてTBZとIPBCの混合防
ビ剤をコアに0.05%、ボード原紙に0.1g/m 2
添加し、さらに防水剤をコアに0.5%添加した
膏ボードと、比較例として防カビ剤も防水
も使用しない石膏ボードを製造し、その切
面から水が浸透しないようにアルミテープ
よる被覆により防水処理した上で、1年間に
たり屋外暴露試験をした。
試験の結果、比較例の石膏ボードは試験開始
から1ヶ月でカビが発生したが、実施例の石
ボードは1年以上を経過した時点でもカビの
生は認められなかった。
本願発明により、常に結露を生じたり、継続
的に水が掛かり易い場所に使用した場合でも
、長い期間にわたって防カビ性能を発揮し続
ける石膏ボードを提供することができる。
[その他]
なお、本願は2007年 6月19日に出願した日本
特許出願2007―161792号に基づく優先権を主張
するものであり、同日本国出願の内容を本願
に参照により援用する。
Next Patent: SOUND ABSORBING DEVICE
