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Title:
MINIATURE MOTOR, AND ITS MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126834
Kind Code:
A1
Abstract:
A winding type (A), as indicated by a triangle of solid lines, is connected with an arbitrary commutator member and a commutator member adjacent to the arbitrary one. A winding type (B), as indicated by a rhomboid of broken lines, is connected by changing the intrinsic commutator member for connecting one end portion of the winding into a commutator member at the opposed position. These winding type (A) and winding type (B) are used in combination. Short-circuiting lines individually connect the opposed commutators so that they are one half (five) of the commutator number (ten). As a result, any of commutator members can be hooked with two or less lines. Moreover, the continuous winding can be made by one or two lines.

Inventors:
MIYAJIMA YUSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056914
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
April 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MABUCHI MOTOR CO (JP)
MIYAJIMA YUSUKE (JP)
International Classes:
H02K23/00; H02K15/09; H02K23/26
Foreign References:
JP2003189572A2003-07-04
JP2005341654A2005-12-08
JP2006311685A2006-11-09
JP2002354735A2002-12-06
JPH02114841A1990-04-26
Attorney, Agent or Firm:
OHKAWA, Yuzuru (Sankyo Central Plaza Building 5F11-8, Nishi-Nippori 5-chom, Arakawa-ku Tokyo 13, JP)
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Claims:
モータケースの内周面にNS交互のマグネットを界磁磁極として取り付けると共に、回転シャフト上に偶数個の回転子磁極と該回転子磁極数と同数の整流子片を有する整流子を固定し、該回転子磁極のそれぞれは、突極磁極コアと該磁極コアの1つ或いは複数個の上に巻回した巻線とを備え、該巻線の両端をそれぞれ整流子片に接続し、かつ径方向の対向位置にある2つの整流子片同士を短絡線で接続した小型モータにおいて、
 前記整流子片に接続される巻線として、その一端及び他端を隣接整流子片の一方及び他方に接続する第1のタイプの巻線と、該第1のタイプの巻線が接続される隣接整流子片とは対向位置にある整流子片に、少なくとも一端を接続した第2のタイプの巻線とを、組み合わせて用い、
 対向位置の整流子片同士を接続する短絡線を1本のみとした小型モータ。
前記偶数個の回転子磁極数と同数の整流子片数を2×Nとし、Nは整数とし、かつ、径方向に対極位置にある2つの巻線を1組として、
 第1のタイプの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わせは、Nが偶数のときは少なくともN/2組とし、或いはNが奇数のときは少なくとも(N-1)/2組とし、残りの組についてはそれぞれ、第1のタイプの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わせとするか、或いは第1のタイプの巻線同士の組み合わせとした請求項1に記載の小型モータ。
回転シャフト上に偶数個の回転子磁極と該回転子磁極数と同数の整流子片を有する整流子を固定し、該回転子磁極のそれぞれは、突極磁極コアと該磁極コアの1つ或いは複数個の上に巻回した巻線とを備え、該巻線の両端をそれぞれ整流子片に接続し、かつ径方向の対向位置にある2つの整流子片同士を短絡線で接続した小型モータの回転子において、
 整流子片の電線接続部への電線のフッキングを2本或いは1本とした小型モータの回転子。
前記偶数個の回転子磁極数と同数の整流子片数を2×Nとし、Nは整数とし、かつ、径方向に対向する2つの整流子片を1組として、
 全部でN組のうちN-1組は、4本の電線が集まる整流子片と、2本の電線が集まる整流子片を組み合わせ、
 巻始め及び巻終わり端となる整流子片を含む1組については、巻始めと巻終りが同一整流子片の場合には、4本の電線が集まる整流子片と、巻始め及び巻終りとなる2本の電線が集まる整流子片とを組み合わせ、かつ、巻始めと巻終りが対向する異なる整流子片の場合には、両方共に3本の電線が集まる整流子片を組み合わせた、請求項3に記載の小型モータの回転子。
前記整流子片に接続される巻線として、その一端及び他端を隣接整流子片の一方及び他方に接続する第1のタイプの巻線と、該第1のタイプの巻線が接続される隣接整流子片とは対向位置にある整流子片に、少なくとも一端を接続した第2のタイプの巻線とを、組み合わせて用いる請求項4に記載の小型モータの回転子。
径方向に対極位置にある2つの巻線を1組として、
 第1のタイプの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わせは、Nが偶数のときは少なくともN/2組とし、或いはNが奇数のときは少なくとも(N-1)/2組とし、残りの組についてはそれぞれ、第1のタイプの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わせとするか、或いは第1のタイプの巻線同士の組み合わせとした請求項5に記載の小型モータの回転子。
N個の第1のタイプの巻線とN個の第2のタイプの巻線が、交互に隣接してかつ径方向には対向して配置される請求項6に記載の小型モータの回転子。
最初或いは最後に巻回される1つの巻線を除いて、第1のタイプの巻線と第2のタイプの巻線が交互に隣接してかつ径方向には対向して配置され、かつ、最初或いは最後の巻線を第1のタイプの巻線として別の第1のタイプの巻線に対向して配置した請求項6に記載の小型モータの回転子。
順次隣接配置したN-1個の第2のタイプの巻線と、順次隣接配置したN+1個の第1のタイプの巻線を有する請求項6に記載の小型モータの回転子。
第1のタイプの1つの巻線に隣接して、順次隣接配置したN-1個の第2のタイプの巻線と、順次隣接配置したN個の第1のタイプの巻線を有する請求項6に記載の小型モータの回転子。
複数個用いる前記第2のタイプの巻線のそれぞれとして、一端のみを対向位置にある整流子片に接続した巻線、或いは両端共に対向位置にある整流子片に接続した巻線を用いる請求項6に記載の小型モータの回転子。
モータケースの内周面にNS交互のマグネットを界磁磁極として取り付けると共に、回転シャフト上に偶数個の回転子磁極と該回転子磁極数と同数の整流子片を有する整流子を固定し、該回転子磁極のそれぞれは、突極磁極コアと該磁極コアの1つ或いは複数個の上に巻回した巻線とを備え、該巻線の両端をそれぞれ整流子片に接続し、かつ径方向の対向位置にある2つの整流子片同士を短絡線で接続した小型モータの製造方法において、
 前記整流子片に接続される巻線として、その一端及び他端を隣接整流子片の一方及び他方に接続する第1のタイプの巻線と、該第1のタイプの巻線が接続される隣接整流子片とは対向位置にある整流子片に、少なくとも一端を接続した第2のタイプの巻線とを、組み合わせて、順次1本或いは2本の電線を用いて連続的に巻線し、
 対向位置の整流子片同士を接続する短絡線を1本のみとした小型モータの製造方法。
前記偶数個の回転子磁極数と同数の整流子片数を2×Nとし、Nは整数とし、かつ、径方向に対極位置にある2つの巻線を1組として、
 第1のタイプの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わせは、Nが偶数のときは少なくともN/2組とし、或いはNが奇数のときは少なくとも(N-1)/2組とし、残りの組についてはそれぞれ、第1のタイプの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わせとするか、或いは第1のタイプの巻線同士の組み合わせとした請求項12に記載の小型モータの製造方法。
Description:
小型モータ及びその製造方法

 本発明は、回転子磁極巻線と、該巻線の 流子片への接続と、径方向の対向位置にあ 2つの整流子片同士を接続する短絡線の接続 を連続的に行う小型モータ及びその製造方法 に関する。

 4極界磁の直流小型モータが、例えば、電 動工具用等の大きな出力パワーを必要とする 分野で用いられている。図16は、従来技術に る4極界磁の直流小型モータの回転子巻線を 原理的に示す展開図である(特許文献1参照)。 回転子磁極数6,整流子片数6の場合について、 回転子磁極に対する巻線が3磁極の回りに巻 する、いわゆる多極巻きを例として、従来 術による巻線の原理を説明する。図示の巻 は、2本の電線を用いて連続的に行われ、整 子片aから巻始める第1の巻線を実線で、か 整流子片a’から巻始める第2の巻線を破線で 示している。

 図中の整流子片aとa’、bとb’、cとc’は それぞれ整流子上で径方向の反対側に位置 ている(対向位置)。実線で示す第1の巻線は 整流子片aから巻始めて、回転子磁極3,2,1の りに所定回数巻回した後、隣接する1個先の 整流子片bに接続(フッキング)し、それから、 整流子片bと対向関係にある整流子片b’に接 される。この整流子片bとb’を接続する部 を短絡線と表示している。続いて、整流子 b’からは、同様にして、回転子磁極の回り 巻回した後、隣接する整流子片c’、そして その対向関係にある整流子片cに接続される 続いて、整流子片cから巻始めて、整流子片a ’を経て、最初に巻始めた整流子片aに接続 れる。同様に、破線で示す第2の巻線は、整 子片a’から始めて整流子片a’で終わる。

 図17は、従来技術により実際に製造され いる4極界磁の直流小型モータの回転子巻線 示す展開図である。回転子磁極数10,整流子 数10の場合について、回転子磁極に対する 線が3磁極の回りに巻回する、いわゆる多極 きを例として、従来技術による巻線を説明 る。図中の回転子磁極は、表示を明瞭にす 目的で上下に二重に示しているが、同じ数 は同一の回転子磁極を示している。図示の 線は、2本の電線を用いて連続的に行われ、 整流子片aから巻始める第1の巻線を整流子片 り下側に、かつ整流子片a’から巻始める第 2の巻線を整流子片より上側に示している。 中のSは巻始め端を、また、Eは巻終わり端を 示している。巻線方法は、図17に示す通りで り、図16に示した方法と基本的には同じで るのでその説明は省略する。

 図16或いは図17に示すような、4極界磁の 流小型モータは、1対のブラシを用いる場合 2対のブラシを用いるがモータ回転精度をよ り高めたい場合にも、対向関係にある整流子 片同士を接続する短絡線が実際上必要となる が、図示の巻線方法は、各磁極への巻線と短 絡線の接続を、2本の電線を用いて連続的に うことが可能となっている。

 しかし、このような巻線方法では、巻始 及び巻終わり整流子片には、3本の電線をフ ッキングする必要がある。例えば、図17に示 整流子片aは、巻始め線の第1のフッキング 巻終わり線の第2のフッキングに加えて、整 子片eから磁極を巻回して、整流子片aに第3 フッキングをした後、対向位置の整流子片a ’に接続されることになる。それぞれの整流 子片では、電線をフッキングした後、スポッ ト溶接により、電気的接続及び機械的固定が なされるが、特に、モータが大きな出力パワ ーを必要とするため回転子巻線に太線を用い る場合は、スポット溶接が困難となる。

 図18は、電線の整流子片への接続を説明 る図である。図18(A)に示すように、シャフト に固定される円筒形状整流子芯上に位置する 整流子片の端部が折り曲げられて電線接続部 が形成されている。次に、(B)に示すように、 この電線接続部と整流子片との間に形成され る隙間に電線がフッキングされる。次に、(C) に示すように、スポット溶接電極を電線接続 部に押し付けて加圧して、スポット溶接する 。しかし、(D)に示すように、太い電線が3本 ッキングされている場合は、スポット溶接 困難となる。なお、スポット性を改善する めに電線接続部を長く(電線をフッキングす 溝を深く)構成するとモータ全長が長くなっ てしまう事から、モータ寸法制約上不可であ る。

 また、図16或いは図17に示すような巻線方 法は、各回転子磁極への巻線と短絡線の接続 を連続的な巻線で可能にするために、対向関 係にある整流子片同士は、それぞれ2回、即 、2本の短絡線で接続されることになる。こ ために、短絡線が整流子と回転子磁極の間 、整流子側近くに集中し、特に、太線を用 た場合に整流子近くで電線が嵩張ることに る。また、巻姿が偏り、巻線抵抗に差が生 るために、性能(電流)不安定となる。

 図19は、巻姿の偏りを説明する図であり 巻線を回転子スラスト方向側面から見た概 図である。(A)は2本の電線を用いて、2個ずつ 同時に、6個の巻線を連続的に巻線する場合 、また、(B)は1本の電線により6個の巻線を連 続的に巻線する場合を示している。いずれの 場合も多極巻きで、図中の楕円で示す巻線に 付加した数字により、巻線順序を示している 。最初に巻かれる巻線1の側面へのはみ出し 小さく、順次、後に巻く巻線は、前の巻線 上に巻かれるために、その側面へのはみ出 は大きくなる(巻姿が偏る)。この巻姿の偏り は、短絡線により整流子近くで電線が嵩張る ことによって、また、太い電線を用いること によってさらに大きくなる。このため、2つ 整流子片間に接続される各巻線の全長に起 する電気抵抗は、後の巻線が順次大きくな 。4極界磁の直流モータにおいて、対極に位 するそれぞれ2つの巻線には、同一タイミン グで電流が流れて同一方向の磁界を合成して 発生することになるが、特に、図19(A)に示す うに、小さな抵抗同士、及び大きな抵抗同 の巻線を互いに対極に位置させることによ 、回転子の1回転中に流れる電流は、大きく 変動することになる。

 図20は、回転子が1回転する間の電流波形 変動を示す図である。図中に示す従来例は 図17に示すように巻線された小型モータに いて測定した電流波形の変動を示している 回転子の1回転中に流れる電流は、従来例は 本発明(図6及び図7を参照して後述する第1の 実施形態)と対比して、1回転中に大きく変動 ることが測定された。

 図16或いは図17に示した巻線方法においては 、回転子磁極の各巻線コイル両端は、それぞ れ整流子片に接続されると共に、対向位置に ある整流子片同士を短絡線で接続することに より、対極関係にある2つの巻線は、直流電 に対して並列に接続されることになるが、 巻線を直列に接続することも知られている 図21は、一般的な直列接続の巻線の一例を説 明する図である。図示のように、整流子片a ら巻始めて、回転子磁極3,2,1の回りに所定回 数巻回する巻線1に続けて、それと直列に、 転子磁極8,7,6の回りの巻線2を巻回した後、 接する1個先の整流子片bに接続する。それか ら、整流子片bと対向関係にある整流子片b’ 短絡線により接続される。以下、同様にし 巻線する。このような直列接続の巻線にお て、隣接する整流子片間には、2つの巻線が 直列に接続されることになる。これによって 、対向位置にある整流子片同士を接続する短 絡線は1本のみとなり、上述した3本フッキン の問題は生じない。しかし、直列接続の巻 は、並列接続に比較して性能的にも不利で る。巻線ターン数を1/2にし、電線面積(太さ )を2倍にすることにより、並列接続と同性能 出すことが可能となるが、しかし、小型モ タに対して太い電線を巻くことは製造上に 理が生じ、また、太い巻線により、さらに 巻姿が偏り、回転子抵抗に差が生じること なる。

実公平6-2463号公報

 本発明は、4極界磁以上の直流小型モータ において、性能的に有利な並列接続の回転子 巻線を連続的に巻線するために、並列接続の ための短絡線を備えつつ、整流子片へのフッ キング線を2本或いはそれ以下に抑えて、整 子片への電線の電気的接続及び機械的固定 容易にすることを目的としている。

 本発明の小型モータ及びその製造方法は モータケースの内周面にNS交互のマグネッ を界磁磁極として取り付けると共に、回転 ャフト上に偶数個の回転子磁極と該回転子 極数と同数の整流子片を有する整流子を固 し、該回転子磁極のそれぞれは、突極磁極 アと該磁極コアの1つ或いは複数個の上に巻 した巻線とを備え、該巻線の両端をそれぞ 整流子片に接続し、かつ径方向の対向位置 ある2つの整流子片同士を短絡線で接続する 。この整流子片に接続される巻線として、そ の一端及び他端を隣接整流子片の一方及び他 方に接続する第1のタイプの巻線と、該第1の イプの巻線が接続される隣接整流子片とは 向位置にある整流子片に、少なくとも一端 接続した第2のタイプの巻線とを、組み合わ せて用いる。対向位置の整流子片同士を接続 する短絡線は、1本のみとする。

 偶数個の回転子磁極数と同数の整流子片 を2×Nとし、Nは整数とし、かつ、径方向に 極位置にある2つの巻線を1組として、第1の イプの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わ は、Nが偶数のときは少なくともN/2組とし、 或いはNが奇数のときは少なくとも(N-1)/2組と 、残りの組についてはそれぞれ、第1のタイ プの巻線と第2のタイプの巻線の組み合わせ するか、或いは第1のタイプの巻線同士の組 合わせとする。

 また、本発明の小型モータの回転子は、1 本或いは2本の電線を用いて連続的に巻線し つ、整流子片の電線接続部への電線のフッ ングを2本或いは1本とした。偶数個の回転子 磁極数と同数の整流子片数を2×Nとし、Nは整 とし、かつ、径方向に対向する2つの整流子 片を1組として、全部でN組のうちN-1組は、4本 の電線が集まる整流子片と、2本の電線が集 る整流子片を組み合わせる。巻始め及び巻 わり端となる整流子片を含む1組については 巻始めと巻終りが同一整流子片の場合には 4本の電線が集まる整流子片と、巻始め及び 巻終りとなる2本の電線が集まる整流子片と 組み合わせ、かつ、巻始めと巻終りが対向 る異なる整流子片の場合には、両方共に3本 電線が集まる整流子片を組み合わせる。

 本発明によれば、4極界磁以上の直流小型 モータにおいて、性能的に有利な並列接続の 回転子巻線を巻線機を用いて連続的に巻線す るに際して、対向する整流子片同士を接続す る短絡線を各々1本のみとし、整流子片への ッキング線を2本或いはそれ以下に抑えるこ が可能となる。

 また、短絡線を各々1本のみとすることに より、太線を用いた場合でも、短絡線が整流 子と回転子磁極の間で、整流子側近くに集中 して、整流子近くで電線が嵩張ることはなく 、これによって、巻姿の偏り、巻線抵抗間の 不均等性を抑えて、性能(電流)を安定化する とができる。

(A)は、本発明を適用することのできる4 極界磁の小型モータの全体を示す縦断面図で あり、(B)は整流子のみを示す図である。 (A)は、シャフトを横方向に配置して見 巻線前の回転子の正面図であり、(B)は整流 側から見た側面図である。 (A)は、整流子に対する一対のブラシの 置関係を示す図であり、(B)は二対のブラシ 配置を示す図である。 (A)は、従来技術による最も単純な4極モ ータ結線の原理を説明する概念図であり、(B) は連続的に巻線する場合の従来の巻線を説明 する図である。 (A)は本発明の原理を説明する巻線の一 を示す図であり、(B)は、本発明の異なる巻 例を示す図である。 第1の実施形態の回転子巻線を例示する 展開図である。 図6に示した巻線を、円周上に配置して 示す説明図である。 図7に示した巻線構成の巻線順序を説明 する図である。 本発明の第2の実施形態を示す図である 。 本発明の第3の実施形態を示す図であ 。 本発明の第4の実施形態を示す図であ 。 本発明の第5の実施形態を示す図であ 。 本発明の第6の実施形態を示す図であ 。 本発明の第7の実施形態を示す図であ 。 本発明の第8の実施形態を示す図であ 。 従来技術による4極界磁の直流小型モ タの回転子巻線を原理的に示す展開図であ 。 従来技術により実際に製造されている 4極界磁の直流小型モータの回転子巻線を示 展開図である。 電線の整流子片への接続を説明する図 である。 巻姿の偏りを説明する図であり、巻線 を回転子側面から見た概念図である。 回転子が1回転する間の電流波形の変 を示す図である。 一般的な直列接続の巻線の一例を説明 する図である。

 以下、例示に基づき本発明の実施形態を 明するが、その前に、本発明を適用するこ ができる本発明の前提となる小型モータに いて、図1~図3を参照して説明する。図1は、 本発明を適用することのできる4極界磁の小 モータを示す図であり、(A)はその全体を示 縦断面図であり、(B)は整流子のみを示す図 ある。図示のモータは、金属材料により有 中空筒状に形成したモータケースの内周面 、NS交互の二対(4極)のマグネットが界磁磁極 として取り付けられている。本発明は、4極 磁以上のモータに適用可能であるが、以下 4極界磁の小型モータを例として説明する。

 図1(A)に示すように、モータケースの開口 部は、ケース蓋が嵌着されている。ケース蓋 の中央部には、シャフト保持のための軸受が 収容される。シャフトの他端は、有底中空筒 状のモータケースの底部中央に設けられた軸 受によって支持されている。このシャフトに は、積層した突極磁極コア及び該磁極コア上 に巻いた巻線(整流子片との接続の図示は省 )からなる偶数極の回転子磁極と、該磁極数 同数の整流子片を有する整流子とが通常に えられて、小型モータの回転子を構成して る。そして、この整流子に接触する一対或 は二対のカーボンブラシは、バネ部材を介 てケース蓋に支持されると共に、各ブラシ 、一対の外部端子に電気的に接続される。 1(B)に示す整流子は、10個の整流子片を有す ものとして例示している。電気的導電体に り構成される各整流子片は、絶縁体(樹脂製 )の整流子芯の上で、互いにスリットにより 割されると共に、その端部を折り曲げて電 接続部を構成している。この電線接続部の れぞれに、突極磁極コアに巻回した各巻線 端部が接続されて、スポット溶接される(図1 8参照)。

 図2は、巻線前の回転子を示す図であり、 図2(A)はシャフトを横方向に配置して見た回 子の正面図であり、図2(B)は整流子側から見 側面図である。図3は、整流子に対するブラ シ位置関係を示す図であり、図3(A)は一対の ラシの配置を示し、図3(B)は二対のブラシの 置を示している。図3(B)に示す二対のブラシ は、例えば、図示のような極性で直流電源に 接続される場合、+極同士、-極同士は電気的 接続されている。また、図示の例において ブラシは、対応するマグネット中心と位置 合わせて配置されている。

 図2(B)に見られるように、10個として例示 た整流子片(及び電線接続部)には、図示の うに、a~e及びa’~e’の記号を付し、かつ整 子片と同数の回転子突極磁極コアには、1~10 番号を付して、以下、説明する。基本的な 線方法として、各磁極コアに巻回した巻線 、その両端が整流子片に接続するように巻 することができる。例えば、1つの磁極コア 2に巻回した巻線の両端は整流子片aとbに接続 される。図示の例のように、巻線の電流方向 が、界磁極マグネットの中央で切り替わるよ うに、各巻線コイルの中心(それ故、各回転 コア突極磁極の中心)を整流子片間スリット 一致させて、これによって、磁極コアに巻 される巻線の接続が全て電気的中性となる に(整流子片間スリット位置とずれること無 く)結線することができるが、本発明は、電 的中性となる構成だけでなく、それ以外の 転子が進角(或いは遅角)の場合についても適 用可能である。この進角構造を構成する手法 として、対向ブラシの配置をそれぞれマグネ ットNSの中心に合わせ、回転子の整流子片の 置を各回転子磁極の配置に対して回転子の 転方向にずらすことが知られているが、本 明は、このような進角(或いは遅角)構造の ータに対しても適用可能である。また、整 子上で切り替わる電圧及び電流の変動を極 小さくするために2極、或いは3極等の多極の 回りに巻線する多極巻が従来より行われてい るが、本発明は、各巻線を1つの突極磁極コ の上に巻く単極巻き構造だけでなく、多極 き構造の巻線に対しても適用可能である。

 図4(A)は、従来技術による最も単純な4極 磁のモータ結線の原理を説明する図であり (B)は連続的に巻線する場合の従来の巻線を している。図5(A)は本発明の原理を説明する 線の一例を示す図であり、(B)は、本発明の なる巻線例を示す図である。図4及び図5に いて、各巻線コイル(それぞれ2個のみ図示) 3角形状で示し、その巻線両端がそれぞれ隣 する整流子片に接続されることを示してい 。

 図4(A)に示すように、従来技術による最も 単純なモータ結線では、整流子片の両側に位 置する巻線コイルのそれぞれの一端と、対向 する整流子片同士を接続する短絡線の併せて 3本(奇数)の電線が、全ての整流子片に集まる ことになる。このような結線方法は、連続し た巻線が不可能であるために、例えば、短絡 線無しで連続的に巻線した後に、短絡線を後 付けすることになる。連続的に巻線するため には、図4(B)に示すように、短絡線を2本とす 必要がある。これによって、全ての整流子 に4本(偶数本)の電線が集まることになるの 、巻線機を用いた連続巻線が可能となる。 続的に巻線する場合、1つの整流子片に入っ て、かつ出ていく電線を1本のフッキングと て、4本の電線に対して合計2本のフッキング となるが、巻始め及び巻終わり整流子片では 、巻始め電線と巻終わり電線のために、それ ぞれ1本ずつをフッキングする必要がある。 のため、図16或いは図17を参照して説明した うに、巻始め及び巻終わり整流子片では、 せて3本の電線がフッキングされることにな る。

 図5(A)及び(B)に示すように、本発明は、巻 線タイプAと巻線タイプBを組み合わせて用い 。巻線タイプAとは、隣接する整流子片間に 接続する巻線を称し、また、巻線タイプBと 、巻線の少なくとも一方の端を本来の整流 片からその対向位置の整流子片に変更した 線を称している。図5(A)に例示の巻線タイプB は、巻線の一方の端のみを本来の整流子片か らその対向位置の整流子片に変更した例であ るのに対して、図5(B)に例示の巻線タイプBは 巻線端の両方共に、対向位置の整流子片に 更した例を示している。

 図5(A)の下方に示す巻線タイプB(巻線の一 の端を対向位置の整流子片に接続した巻線) についても、本来ならば(図4(B)参照)、整流子 片a’と整流子片b’に接続すべきであるが、 の巻線は一方の端を、整流子片a’の代わり に、その対向位置の整流子片aに接続する。 れによって、対向位置の整流子片間を接続 る短絡線は、1本のみとなる。さらに、図中 整流子片aに集まる電線は、図4(B)と対比し 、4本のままで変更無いものの、整流子片a’ では4本から2本に減少する。これによって、 流子片a’が、連続する巻線途中の通過点と なれば、そのフッキング線は1本であり、ま 、整流子片a’が、巻始め及び巻終わり端と れば、フッキング線は2本である。

 同様に、図5(B)の下方に示す巻線タイプB( 線端の両方共に対向位置の整流子片に接続) についても、巻線端を、対向位置の整流子片 に接続する(具体例は、図12を参照して後述す る)。本来ならば(図4(B)参照)、整流子片a’と 流子片b’に接続すべきであるが、代わりに 、巻線の両端をそれぞれ整流子片aと整流子 bに接続する。これによって、対向位置の整 子片間を接続する短絡線は、1本のみとなる 。図中の整流子片a、bに集まる電線は、図4(B) と対比して、4本のままで変更無いものの、 流子片a’、b’では4本から2本に減少する。 れによって、整流子片a’、b’が、連続す 巻線途中の通過点となれば、そのフッキン 線は1本であり、また、整流子片a’、b’が 巻始め及び巻終わり端となれば、フッキン 線は2本である。

 要するに、整流子片数を回転子磁極数と 数の2×N(Nは整数)として、対向する2つの整 子片を1組として全部でN組のうち、巻始め及 び巻終わり端となる整流子片を含む1組を除 、N-1組は、一方の整流子片には4本の電線が まり(2本の電線がフッキングされ)、かつ、 方の整流子片には2本の電線が集まる(1本の 線がフッキングされる)。巻始め及び巻終わ り端となる1組については、巻始めと巻終り 同一整流子片の場合と、対向する異なる整 子片に分かれる場合とで集まる線数は異な 。同一整流子片の場合(例えば、図7参照)に 、一方の整流子片には4本の電線が集まり(2 の電線がフッキングされ)、他方の巻始めと 終りとなる整流子片には2本の電線が集まる (2本の電線がフッキングされる)。巻始めと巻 終りが対向する異なる整流子片の場合(例え 、図9参照)には、両方の整流子片共に3本の 線が集まる(2本の電線がフッキングされる)

 次に、本発明の第1の実施の形態を、図6~ 8を参照して説明する。第1の実施形態は、4 界磁、1対又は2対のブラシ、回転子磁極数 整流子片数が同数で、6以上の偶数2×N(Nは整 )である直流小型モータである。図6は、10ス ロット回転子巻線を例示する展開図であり、 かつ、図7は、図6に示した巻線を、円周上に 置して示す説明図である。

 図5を参照して説明したように、巻線コイ ル両端の整流子片への接続形態を異にする2 類の巻線(巻線タイプA,巻線タイプB)がある。 図7において、実線の三角形で示す巻線タイ Aは、任意の整流子片と、それに隣接する整 子片に接続される。破線の菱形で示す巻線 イプBは、巻線の一方の端部を接続する本来 の(巻線タイプAのように接続されるべき)整流 子片を、その対向に位置する整流子片に変更 して接続される。図6及び図7に示す例では、 のような巻線タイプAと巻線タイプBが、そ ぞれ同数の5組(N組)交互に円周上に配置され いる。図6の下方に示す表示A,Bは、巻線タイ プを表している。対向関係にある整流子片同 士を接続する短絡線は、各1本ずつで、全体 は、整流子片数(10個)の半数(5本)となってい 。これによって、いずれの整流子片におい も、2本線以下のフッキングとすることが可 能となっている。また、1本又は2本の巻線で( 途中切断せずに)連続的に巻くことが可能と っている。

 以下、さらに、巻線について具体的に説 する。図6及び図7に示すように、整流子片a 、巻始め端Sになると共に、巻終わり端Eに る。但し、以下のいずれの実施形態におい も、巻始め端Sと巻終わり端Eを逆にして、巻 終わり端Eから巻始めて、巻始め端Sで終わる うな巻線をすることができるが、便宜上、 方を巻始め端Sとし、他方を巻終わり端Eと て説明する。

 最初に1~N(5)番目の巻線を、巻線タイプAと して巻回する。このため、整流子片aから巻 めて、回転子磁極6,5,4の回りに多極巻きした 後、隣接する整流子片bにフッキングする。 いて、連続した短絡線にて整流子片bの対向 置にある整流子片b’にフッキングした後、 回転子磁極2,1,10の回りに巻線し、隣接する整 流子片c’にフッキングする。以下、同様に て、巻線して、巻線タイプAとしては最後の N(5)番目の巻線を巻くために、整流子片eか 、回転子磁極10,9,8の回りに巻線した後、隣 する1個先の整流子片a’に接続する。

 続けて、(N+1)~2N番目(6~10番目)の巻線を巻 タイプBとして巻回する。このため、整流子 a’から巻始めて、回転子磁極1,10,9の回りに 巻回した後、隣接整流子片b’ではなく、そ 対向位置にある整流子片bにフッキングする 以下、同様に巻回した後、2N(10)番目の巻線 、整流子片e’から巻始めて、回転子磁極5,4 ,3に巻回した後、対向位置の整流子片a’にフ ッキングし、続けて、最初の整流子片aにフ キングして、全ての巻線を終了する。

 図8は、図7に示した巻線構成の巻線順序 説明する図である。巻線順序を1から10まで 字で表示している。実線の三角形で示す巻 タイプAと、破線の菱形で示す巻線タイプBは 円周上で交互に、かつ径方向には対向して配 置される。順序的に次に巻回される巻線は、 径方向反対側の巻線に隣接する巻線となる。 但し、5番目の巻線を終了した後の次の6番目 巻線は、隣接する位置となる。これによっ 、巻線は、シングルフライヤーと称せられ いる巻線機で1本の電線を用いて連続的に巻 回すること、或いはダブルフライヤーと称せ られている巻線機で2本の電線を用いて連続 に巻回することが可能になる。但し、2本の 線を用いる場合であっても、3本のフッキン グとならないように巻始め及び巻き終わり整 流子片を選択する必要がある。このように、 巻線は、円周上で順序的にバランス良く巻く ことができるので、巻姿が偏ることはなく、 回転子巻線抵抗の差は小さい。図20を参照し 上述したように、第1の実施形態により構成 した回転子の1回転中に流れる電流は、従来 と対比して、1回転中の変動が小さいことが 定された。

 上述のように、巻線タイプBとして、巻線 の一方の端を対向位置の整流子片に接続した 巻線を用いるとき、対極位置にある2つの巻 コイルを1組とした場合、N-1組については、 線タイプAと巻線タイプBの組み合わせから り、残り1組については、巻線タイプAと巻線 タイプBの組み合わせとすることも、或いは 線タイプA同士の組み合わせとすることも可 である。そして、以下のいずれの実施形態 おいても、対極位置にある巻線タイプAと巻 線タイプBを、対極位置の間で、その巻線タ プを入れ替えることができる。以下、図9~図 15を参照して、別の典型的な実施形態のいく かを説明する。

 図9は、本発明の第2の実施形態を示す図 ある。第2の実施形態は、巻始め位置及び巻 わり位置が、上述した第1の実施の形態とは 異なっている。この第2の実施の形態では、10 番目の巻線を巻回した後、隣接する整流子片 aに接続している。そして、巻始めは、整流 片a’から整流子片aまでの短絡線で開始して いる。この例では、10番目の巻線は、巻線タ プAに変更されるために、巻線タイプAがN+1 、巻線タイプBがN-1個となる。言い換えると N-1組は、巻線タイプAと巻線タイプBが対向 置されるが、残りの1組については、対向す 両者が巻線タイプAである。

 図10は、本発明の第3の実施形態を示す図 ある。第3の実施形態は、上述の例と同一構 成のモータであるが、巻線順序を異にしてい る。巻始め端Sから、数字の順に巻線する。 初の4個の巻線は、巻線タイプBであり、5番 の巻線を始める前に、短絡線の配線は全て 了している。5番目の巻線からは、巻線タイ Aであり、短絡線を配線すること無く、順次 隣の巻線に進んで、最後に、10番目の巻線の 終わり端を、隣接整流子片にフッキングし 、全ての巻線を終了する。図示の例は、順 隣接配置したN-1個の巻線タイプBと、順次隣 接配置したN+1個の巻線タイプAを有する。こ ように、順次隣接する位置に巻線するため 、巻姿は偏るものの、短絡線は1本のみであ 、フッキング線も2本以下に抑えることが可 能となっている。

 図11は、本発明の第4の実施形態を示す図 ある。図示の例は、1つの巻線タイプAに隣 して、順次隣接配置したN-1個の巻線タイプB 、順次隣接配置したN個の巻線タイプAを有 る。このように、巻始め端Sから、数字の順 巻線して、最初の1番目の巻線が、巻線タイ プAであり、かつ、5番目の巻線が巻線タイプB である点で、上述した第3の実施の形態とは なっているが、同様な効果を有している。

 図12は、本発明の第5の実施形態を示す図 ある。第5の実施形態は、巻線タイプBとし 、巻線の両端共に対向位置の整流子片に接 した巻線を用いる(図5(B)参照)点で、上述の 1~第4の実施形態とは異なっている。図12に示 す第5の実施形態において、上述の例と同様 、巻線タイプAを実線の三角形で示し、かつ 巻線タイプBを破線の菱形で示している。巻 線に付加した数字は、巻線順を示している。 図示の例において、3個の巻線タイプBがあり その内の1個は、巻線の一方の端のみを対向 位置の整流子片に接続し、かつ、残りの2個 、巻線の両端共に対向位置の整流子片に接 するものとして例示している。それ故、対 位置にある2つの巻線コイルを1組とした場合 、3組については、巻線タイプAと巻線タイプB の組み合わせからなり、残り2組については 巻線タイプA同士の組み合わせとなっている そして、対極位置にある巻線タイプAと巻線 タイプBを、対極位置の間で、その巻線タイ を入れ替えることもできる。

 次に、巻線について説明する。図12に示 ように、整流子片aが、巻始め端Sになると共 に、巻終わり端Eになるとして説明する。最 に1~5番目の巻線を、巻線タイプAとして巻回 る点では、上述した図8と同様である。但し 、図12に示す例では、その後、6番目及び8番 の巻線についても、巻線タイプAとして巻回 る。7番目、9番目、10番目の巻線を巻線タイ プBとして巻回する。7番目及び9番目の巻線に ついては、両端共に、対向位置の整流子片に 接続する。10番目の巻線については、巻線の 端のみを対向位置の整流子片に接続する。 れによって、上述の例と同様に、対向関係 ある整流子片同士を接続する短絡線は、各1 本ずつで、全体では、整流子片数(10個)の半 (5本)となっている。このように、いずれの 流子片においても、2本線以下のフッキング することが可能となっている。また、1本又 は2本の巻線で(途中切断せずに)連続的に巻く ことが可能となっている。

 図13は、本発明の第6の実施形態を示す図 ある。第6の実施形態は、巻線タイプBを2つ いる点で、第5の実施形態とは異なっている 。図13は、対極位置にある2つの巻線コイルを 1組とした場合、2組については、巻線タイプA と巻線タイプBの組み合わせからなり、残り3 については、巻線タイプA同士の組み合わせ となっている例を示している。上述したよう に、本発明は、回転子磁極数と整流子片数が 同数で、6以上の偶数2×N(Nは整数)の直流小型 ータに適用可能であるが、Nが偶数のときは 、タイプA-Aの組み合わせの最大は、N/2となり 、Nが奇数のときは、(N+1)/2となる。それ故、 イプA-Bの組み合わせは、Nが偶数のときは、 少なくともN/2となり、Nが奇数のときは少な とも(N-1)/2となる。図13に示す例のように、10 個(N=5組の奇数)の巻線(回転子磁極数)の場合 、タイプA-Aの組み合わせの最大は、(5+1)/2=3 なり、タイプA-Bの組み合わせは、少なくと 、(5-1)/2=2となる。

 図14は、本発明の第7の実施形態を示す図 ある。第7の実施形態は、回転子磁極数20(N=1 0組の偶数)である点で、第1~第6の実施形態と 異なっている。上述のように、Nが偶数であ るので、タイプA-Aの組み合わせの最大は、N/2 =5組であり、タイプA-Bの組み合わせは、少な とも5組となる。図14は、タイプA-Aの最大組 合わせの5組の場合を例示している。また、 図中の整流子片に付加した数字は、フッキン グ線数を示している。

 図15は、本発明の第8の実施形態を示す図 ある。第8の実施形態は、4極界磁、1対又は2 対のブラシ、回転子磁極数と整流子片数が同 数の6個(偶数)である直流小型モータである。 第8の実施形態は、回転子磁極数と整流子片 が同数であり、かつ、偶数である限り、本 明を適用できることを示している。巻始め Sから巻始めて、数字順に6番目の巻線まで巻 回される。




 
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