トヨタ自動車株式会社 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 Aichi, 4718571, JP)
| 出力軸がねじれ要素を介して後段の後段軸に接続された複数気筒の内燃機関の失火を判定する内燃機関の失火判定装置であって、 前記出力軸の回転数である出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、 前記後段軸の回転数である後段軸回転数を検出する後段軸回転数検出手段と、 前記検出された出力軸回転数と前記検出された後段軸回転数とに基づいて前記ねじれ要素のねじれに基づく共振が前記出力軸の回転数に影響を及ぼす共振影響成分を演算する共振影響成分演算手段と、 前記検出された出力軸回転数から前記演算された共振影響成分を減じて得られる検出用回転数に基づいて前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、 を備える内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項1記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記検出された出力軸回転数と前記検出された後段軸回転数とにより前記ねじれ要素のねじれ角を演算すると共に該演算したねじれ角と前記ねじれ要素のバネ定数と前記ねじれ要素より前記内燃機関側の慣性モーメントとに基づいて前記共振影響成分を演算する手段である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項2記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記検出された出力軸回転数から前記検出された後段軸回転数を減じた値の積分計算に基づいて前記ねじれ角を演算し、前記バネ定数と前記慣性モーメントとの定数関係値に前記ねじれ角を乗じたものの積分計算に基づいて前記共振影響成分を演算する手段である 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項3記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記定数関係値を学習する関係値学習手段を備え、 前記共振影響成分演算手段は、前記関係値学習手段により学習された前記定数関係値を用いて前記共振影響成分を演算する手段である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項4記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記関係値学習手段は、前記検出された出力軸回転数に基づいて演算される前記出力軸の回転角加速度と前記検出された出力軸回転数と前記検出された後段軸回転数とにより演算される前記ねじれ角とに基づいて前記定数関係値を学習する手段である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項5記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記定数関係値は、前記バネ定数を前記慣性モーメントで除した値であり、 前記関係値学習手段は、前記出力軸の回転角加速度を前記ねじれ角で除した値として前記定数関係値を学習する手段である 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項4記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記関係値学習手段は、前記内燃機関のいずれかの1気筒に対する燃焼噴射量を減じて該気筒の空燃比を他の気筒より大きくした該内燃機関の運転状態である1気筒リーン運転状態を伴って前記定数関係値を学習する手段である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項3記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記定数関係値に前記ねじれ角を乗じたものを積分計算して得られるバネ力成分に対して前記検出された出力軸回転数に対応するゲインおよび位相を反映させて前記共振影響成分を演算する手段である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項8記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記ゲインは、前記内燃機関の一気筒が失火しているときの失火の周波数をf、前記ねじれ要素の減衰項における定数をC、前記ねじれ要素のバネ定数をKとしたときに、{1+(2πf) 2 ・(C/K) 2 } 1/2 、により計算される値であり、 前記位相は、tan-1(2πf・C/K)、により計算される値である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項9記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記失火の周波数は、前記出力軸の2回転に対して1回の割合の周波数である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項9記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記バネ定数は、前記定数関係値に前記ねじれ要素より前記内燃機関側の慣性モーメントの初期値を乗じて得られる値である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項1記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記検出された出力軸回転数と前記検出された後段軸回転数とに基づいて演算される成分に共振の周波数については減衰せずに該共振の周波数以外の帯域については減衰するフィルタ処理を施して前記共振影響成分を演算する手段である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項12記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記フィルタ処理は、ハイパスフィルタを用いた処理である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 請求項12記載の内燃機関の失火判定装置であって、 前記フィルタ処理は、前記共振の周波数の倍数次周波数成分をゲイン=1,位相=0で残す櫛歯状のフィルタを用いた処理である、 内燃機関の失火判定装置。 |
| 車両であって、 出力軸がねじれ要素を介して後段の後段軸に接続された複数気筒の内燃機関と、 前記出力軸の回転数である出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、 前記後段軸の回転数である後段軸回転数を検出する後段軸回転数検出手段と、 前記検出された出力軸回転数と前記検出された後段軸回転数とに基づいて前記ねじれ要素のねじれに基づく共振が前記出力軸の回転数に影響を及ぼす共振影響成分を演算する共振影響成分演算手段と、 前記検出された出力軸回転数から前記演算された共振影響成分を減じて得られる検出用回転数に基づいて前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、 を備える車両。 |
| 請求項15記載の車両であって、 前記ねじれ要素より後段の前記後段軸側に動力を出力可能な電動機を備え、 前記後段軸回転数検出手段は、前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する手段を兼ねてなり、該検出した電動機回転数を換算することにより前記後段軸回転数を検出する手段である、 車両。 |
| 請求項15記載の車両であって、 前記後段軸と車軸側とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記後段軸と前記車軸側とに動力を入出力する電力動力入出力手段を備え、 前記電動機は、前記車軸側に動力を出力可能に接続され、 前記後段軸回転数検出手段は、前記電力動力入出力手段の駆動状態を検出する手段を兼ねてなり、前記検出した電動機回転数と前記検出した駆動状態とに基づく演算により前記後段軸回転数を検出する手段である、 車両。 |
| 請求項17記載の車両であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記検出された出力軸回転数と前記検出された後段軸回転数とにより前記ねじれ要素のねじれ角を演算すると共に該演算したねじれ角と前記ねじれ要素のバネ定数と前記ねじれ要素より前記内燃機関側の慣性モーメントとに基づいて前記共振影響成分を演算する手段である、 車両。 |
| 請求項18記載の車両であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記検出された出力軸回転数から前記検出された後段軸回転数を減じた値の積分計算に基づいて前記ねじれ角を演算し、前記バネ定数と前記慣性モーメントとの定数関係値に前記ねじれ角を乗じたものの積分計算に基づいて前記共振影響成分を演算する手段である 車両。 |
| 請求項19記載の車両であって、 前記定数関係値を学習する関係値学習手段を備え、 前記共振影響成分演算手段は、前記関係値学習手段により学習された前記定数関係値を用いて前記共振影響成分を演算する手段である、 車両。 |
| 請求項19記載の車両であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記定数関係値に前記ねじれ角を乗じたものを積分計算して得られるバネ力成分に対して前記検出された出力軸回転数に対応するゲインおよび位相を反映させて前記共振影響成分を演算する手段である、 車両。 |
| 請求項21記載の車両であって、 前記ゲインは、前記内燃機関の一気筒が失火しているときの失火の周波数をf、前記ねじれ要素の減衰項における定数をC、前記ねじれ要素のバネ定数をKとしたときに、{1+(2πf) 2 ・(C/K) 2 } 1/2 、により計算される値であり、 前記位相は、tan -1 (2πf・C/K)、により計算される値である、 車両。 |
| 請求項17記載の車両であって、 前記共振影響成分演算手段は、前記検出された出力軸回転数と前記検出された後段軸回転数とに基づいて演算される成分に共振の周波数については減衰せずに該共振の周波数以外の帯域については減衰するフィルタ処理を施して前記共振影響成分を演算する手段である、 車両。 |
| 請求項23記載の車両であって、 前記フィルタ処理は、ハイパスフィルタを用いた処理である、 車両。 |
| 請求項23記載の車両であって、 前記フィルタ処理は、前記共振の周波数の倍数次周波数成分をゲイン=1,位相=0で残す櫛歯状のフィルタを用いた処理である、 車両。 |
| 出力軸がねじれ要素を介して後段の後段軸に接続された複数気筒の内燃機関の失火を判定する内燃機関の失火判定方法であって、 前記出力軸の回転数である出力軸回転数と前記後段軸の回転数である後段軸回転数とに基づいて前記ねじれ要素のねじれに基づく共振が前記出力軸の回転数に影響を及ぼす共振影響成分を演算すると共に前記出力軸回転数から前記演算した共振影響成分を減じて得られる検出用回転数に基づいて前記内燃機関の失火を判定する、 ことを特徴とする内燃機関の失火判定方法。 |
| 請求項26記載の内燃機関の失火判定方法であって、 前記共振影響成分は、前記出力軸回転数から前記後段軸回転数を減じた値の積分計算に基づいて前記ねじれ要素のねじれ角を演算し、前記ねじれ要素のバネ定数と前記ねじれ要素より前記内燃機関側の慣性モーメントとの定数関係値に前記ねじれ角を乗じたものの積分計算に基づいて前記共振影響成分を演算されることを特徴とする、 内燃機関の失火判定方法。 |
| 請求項27記載の内燃機関の失火判定方法であって、 前記内燃機関のいずれかの1気筒に対する燃焼噴射量を減じて該気筒の空燃比を他の気筒より大きくした該内燃機関の運転状態である1気筒リーン運転状態を伴って、前記出力軸回転数に基づいて演算される前記出力軸の回転角加速度を前記出力軸回転数と前記後段軸回転数とにより演算される前記ねじれ角で除した値として前記定数関係値を学習し、該学習した定数関係値を用いて前記共振影響成分を演算することを特徴とする、 内燃機関の失火判定方法。 |
| 請求項27記載の内燃機関の失火判定方法であって、 前記定数関係値に前記ねじれ角を乗じたものを積分計算して得られるバネ力成分に対して前記検出された出力軸回転数に対応するゲインおよび位相を反映させて前記共振影響成分を演算することを特徴とする、 内燃機関の失火判定方法。 |
| 請求項26記載の内燃機関の失火判定方法であって、 前記出力軸回転数と前記後段軸回転数とに基づいて演算される成分に共振の周波数については減衰しないハイパスフィルタを用いたフィルタ処理を施して前記共振影響成分を演算することを特徴とする、 内燃機関の失火判定方法。 |
| 請求項26記載の内燃機関の失火判定方法であって、 前記出力軸回転数と前記後段軸回転数とに基づいて演算される成分に前記共振の周波数の倍数次周波数成分をゲイン=1,位相=0で残す櫛歯状のフィルタを用いたフィルタ処理を施して前記共振影響成分を演算することを特徴とする、 内燃機関の失火判定方法。 |
本発明は、内燃機関の失火判定装置およ 失火判定方法並びに車両に関し、詳しくは 出力軸がねじれ要素を介して後段の後段軸 接続された複数気筒の内燃機関の失火を判 する内燃機関の失火判定装置およびこうし 内燃機関の失火を判定する失火判定方法並 にこうした失火判定装置を備える車両に関 る。
従来、この種の内燃機関の失火判定装置と
ては、モータによりエンジンのクランク軸
トルク変動を打ち消すよう制振制御を行な
車両において、モータによる制振制御のた
にモータから出力するトルクを補正するト
ク補正量を算出し、このモータのトルク補
量に基づいてエンジンの失火状態を検出す
ものが提案されている(例えば、特許文献1
照)。
エンジンのクランク軸にダンパのような じれ要素を介して後段に接続されている車 などに搭載されている装置では、エンジン 爆発燃焼によるクランク軸のトルク変動が じれ要素やこのねじれ要素を含む後段の共 を誘発し、共振によりクランク軸に回転変 が生じる結果、クランク角の回転変動に基 いてエンジンのいずれかの気筒の失火を検 しようとしても、精度良く検出することが きない。モータによりエンジンのクランク のトルク変動に対して制振制御を行なうと ねじれ要素やねじれ要素を含む後段の共振 助長する場合も生じ、エンジンのいずれか 気筒の失火の検出の精度は更に低くなって まう。
本発明の内燃機関の失火判定装置および 火判定方法並びに車両は、出力軸がねじれ 素を介して後段の後段軸に接続された複数 筒の内燃機関の失火を精度良く判定するこ を目的とする。
本発明の内燃機関の失火判定装置および 火判定方法並びに車両は、上述の目的の少 くとも一部を達成するために以下の手段を った。
本発明の内燃機関の失火判定装置は、出 軸がねじれ要素を介して後段の後段軸に接 された複数気筒の内燃機関の失火を判定す 内燃機関の失火判定装置であって、前記出 軸の回転数である出力軸回転数を検出する 力軸回転数検出手段と、前記後段軸の回転 である後段軸回転数を検出する後段軸回転 検出手段と、前記検出された出力軸回転数 前記検出された後段軸回転数とに基づいて 記ねじれ要素のねじれに基づく共振が前記 力軸の回転数に影響を及ぼす共振影響成分 演算する共振影響成分演算手段と、前記検 された出力軸回転数から前記演算された共 影響成分を減じて得られる検出用回転数に づいて前記内燃機関の失火を判定する失火 定手段と、を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関の失火判定装置で 、内燃機関の出力軸の回転数である出力軸 転数とねじれ要素より後段の後段軸の回転 である後段軸回転数とに基づいてねじれ要 のねじれに基づく共振が内燃機関の出力軸 回転数に影響を及ぼす共振影響成分を演算 、出力軸回転数から演算した共振影響成分 減じて得られる検出用回転数に基づいて内 機関の失火を判定する。出力軸回転数から じれ要素のねじれに基づく共振が内燃機関 出力軸の回転数に影響を及ぼす共振影響成 を減じた検出用回転数に基づいて内燃機関 失火を判定するから、ねじれ要素のねじれ 基づく共振が生じても、内燃機関の失火を 度良く判定することができる。
こうした本発明の内燃機関の失火判定装 において、前記共振影響成分演算手段は、 記検出された出力軸回転数と前記検出され 後段軸回転数とにより前記ねじれ要素のね れ角を演算すると共に該演算したねじれ角 前記ねじれ要素のバネ定数と前記ねじれ要 より前記内燃機関側の慣性モーメントとに づいて前記共振影響成分を演算する手段で るものとすることもできる。この場合、前 共振影響成分演算手段は、前記検出された 力軸回転数から前記検出された後段軸回転 を減じた値の積分計算に基づいて前記ねじ 角を演算し、前記バネ定数と前記慣性モー ントとの定数関係値に前記ねじれ角を乗じ ものの積分計算に基づいて前記共振影響成 を演算する手段であるものとすることもで る。
こうした定数関係値を用いて共振影響成 を演算する態様の本発明の内燃機関の失火 定装置において、前記定数関係値を学習す 関係値学習手段を備え、前記共振影響成分 算手段は、前記関係値学習手段により学習 れた前記定数関係値を用いて前記共振影響 分を演算する手段であるものとすることも きる。こうすれば、定数関係値の経時変化 生じても、より適正な定数関係値を用いて 振影響成分を演算するから、内燃機関の失 をより精度良く判定することができる。こ 場合、前記関係値学習手段は、前記検出さ た出力軸回転数に基づいて演算される前記 力軸の回転角加速度と前記検出された出力 回転数と前記検出された後段軸回転数とに り演算される前記ねじれ角とに基づいて前 定数関係値を学習する手段であるものとす こともできる。さらにこの場合、前記定数 係値は前記バネ定数を前記慣性モーメント 除した値であり、前記関係値学習手段は、 記出力軸の回転角加速度を前記ねじれ角で した値として前記定数関係値を学習する手 であるものとすることもできる。
また、定数関係値を学習する態様の本発 の内燃機関の失火判定装置において、前記 係値学習手段は、前記内燃機関のいずれか 1気筒に対する燃焼噴射量を減じて該気筒の 空燃比を他の気筒より大きくした該内燃機関 の運転状態である1気筒リーン運転状態を伴 て前記定数関係値を学習する手段であるも とすることもできる。1気筒リーン運転状態 することにより、通常時より共振の影響成 を大きくすることにより、より適正に定数 係値を学習することができる。
さらに、定数関係値を用いて共振影響成 を演算する態様の本発明の内燃機関の失火 定装置において、前記共振影響成分演算手 は、前記定数関係値に前記ねじれ角を乗じ ものを積分計算して得られるバネ力成分に して前記検出された出力軸回転数に対応す ゲインおよび位相を反映させて前記共振影 成分を演算する手段であるものとすること できる。ねじれ要素による共振影響成分は ねじれ要素のバネ力に基づく成分と減衰力 基づく成分との和として考えることができ このうち減衰力に基づく成分はバネ力に基 く成分に対するゲインと位相として求める とができる。そして、このゲインと位相は 失火の周波数(出力軸の回転数に対応)に応 て変化するものであるから、バネ力に基づ 成分に出力軸の回転数に応じたゲインと位 とを反映させることにより、共振影響成分 より適正に演算することができる。この結 、より適正に内燃機関の失火を判定するこ ができる。
このバネ力成分に対してゲインと位相とを 映させて共振影響成分を演算する態様の本 明の内燃機関の失火判定装置において、前 ゲインは、前記内燃機関の一気筒が失火し いるときの失火の周波数をf、前記ねじれ要 素の減衰項における定数をC、前記ねじれ要 のバネ定数をKとしたときに、{1+(2πf) 2 ・(C/K) 2 } 1/2 、により計算される値であり、前記位相は、 tan -1 (2πf・C/K)、により計算される値である、もの とすることもできる。この場合、前記失火の 周波数は、前記出力軸の2回転に対して1回の 合の周波数であるものとすることもできる また、前記バネ定数は、前記定数関係値に 記ねじれ要素より前記内燃機関側の慣性モ メントの初期値を乗じて得られる値である のとすることもできる。
さらに、本発明の内燃機関の失火判定装 において、前記共振影響成分演算手段は、 記検出された出力軸回転数と前記検出され 後段軸回転数とに基づいて演算される成分 前記共振の周波数については減衰せずに該 振の周波数以外の帯域については減衰する ィルタ処理を施して前記共振影響成分を演 する手段であるものとすることもできる。 うすれば、共振の周波数とは異なる帯域の 分を共振影響成分から除去することができ 。特に、フィルタ処理前の成分を積分計算 用いて演算する場合には、フィルタ処理に り積分計算により蓄積する成分をも除去す ことができる。この結果、内燃機関の失火 より精度良く判定することができる。ここ 、前記フィルタ処理は、ハイパスフィルタ 用いた処理であるものとすることもできる 、前記共振の周波数の倍数次周波数成分を イン=1,位相=0で残す櫛歯状のフィルタを用 た処理であるものとすることもできる。
本発明の車両は、出力軸がねじれ要素を して後段の後段軸に接続された複数気筒の 燃機関と、前記出力軸の回転数である出力 回転数を検出する出力軸回転数検出手段と 前記後段軸の回転数である後段軸回転数を 出する後段軸回転数検出手段と、前記検出 れた出力軸回転数と前記検出された後段軸 転数とに基づいて前記ねじれ要素のねじれ 基づく共振が前記出力軸の回転数に影響を ぼす共振影響成分を演算する共振影響成分 算手段と、前記検出された出力軸回転数か 前記演算された共振影響成分を減じて得ら る検出用回転数に基づいて前記内燃機関の 火を判定する失火判定手段と、を備えるこ を要旨とする。
この本発明の車両では、内燃機関の出力 の回転数である出力軸回転数とねじれ要素 り後段の後段軸の回転数である後段軸回転 とに基づいてねじれ要素のねじれに基づく 振が内燃機関の出力軸の回転数に影響を及 す共振影響成分を演算し、出力軸回転数か 演算した共振影響成分を減じて得られる検 用回転数に基づいて内燃機関の失火を判定 る。出力軸回転数からねじれ要素のねじれ 基づく共振が内燃機関の出力軸の回転数に 響を及ぼす共振影響成分を減じた検出用回 数に基づいて内燃機関の失火を判定するか 、ねじれ要素のねじれに基づく共振が生じ も、内燃機関の失火を精度良く判定するこ ができる。
こうした本発明の車両において、前記ね れ要素より後段の前記後段軸側に動力を出 可能な電動機を備え、前記後段軸回転数検 手段は、前記電動機の回転数である電動機 転数を検出する手段を兼ねてなり、該検出 た電動機回転数を換算することにより前記 段軸回転数を検出する手段である、ものと ることもできる。こうすれば、後段軸回転 検出手段として電動機の回転数を検出する 精度のセンサを兼用することができる。し も、電動機により車軸側のトルク変動に伴 振動を抑制する制振制御を行なっている場 でも、内燃機関の失火を精度良く判定する とができる。
また、本発明の車両において、前記後段 と車軸側とに接続され、電力と動力の入出 を伴って前記後段軸と前記車軸側とに動力 入出力する電力動力入出力手段を備え、前 電動機は、前記車軸側に動力を出力可能に 続され、前記後段軸回転数検出手段は、前 電力動力入出力手段の駆動状態を検出する 段を兼ねてなり、前記検出した電動機回転 と前記検出した駆動状態とに基づく演算に り前記後段軸回転数を検出する手段である ものとすることもできる。この場合、電力 力入出力手段により車軸側のトルク変動に う振動を抑制する制振制御を行なっている 合でも、内燃機関の失火を精度良く判定す ことができる。
この電力動力入出力手段を備える態様の 発明の車両において、前記共振影響成分演 手段は、前記検出された出力軸回転数と前 検出された後段軸回転数とにより前記ねじ 要素のねじれ角を演算すると共に該演算し ねじれ角と前記ねじれ要素のバネ定数と前 ねじれ要素より前記内燃機関側の慣性モー ントとに基づいて前記共振影響成分を演算 る手段である、ものとすることもできる。 の場合、前記共振影響成分演算手段は、前 検出された出力軸回転数から前記検出され 後段軸回転数を減じた値の積分計算に基づ て前記ねじれ角を演算し、前記バネ定数と 記慣性モーメントとの定数関係値に前記ね れ角を乗じたものの積分計算に基づいて前 共振影響成分を演算する手段であるものと ることもできる。
こうした定数関係値を用いて共振影響成 を演算する態様の本発明の車両において、 記定数関係値を学習する関係値学習手段を え、前記共振影響成分演算手段は、前記関 値学習手段により学習された前記定数関係 を用いて前記共振影響成分を演算する手段 あるものとすることもできる。こうすれば 定数関係値の経時変化が生じても、より適 な定数関係値を用いて共振影響成分を演算 るから、内燃機関の失火をより精度良く判 することができる。
また、定数関係値を用いて共振影響成分を 算する態様の本発明の車両において、前記 振影響成分演算手段は、前記定数関係値に 記ねじれ角を乗じたものを積分計算して得 れるバネ力成分に対して前記検出された出 軸回転数に対応するゲインおよび位相を反 させて前記共振影響成分を演算する手段で るものとすることもできる。ねじれ要素に る共振影響成分は、ねじれ要素のバネ力に づく成分と減衰力に基づく成分との和とし 考えることができ、このうち減衰力に基づ 成分はバネ力に基づく成分に対するゲイン 位相として求めることができる。そして、 のゲインと位相は、失火の周波数(出力軸の 回転数に対応)に応じて変化するものである ら、バネ力に基づく成分に出力軸の回転数 応じたゲインと位相とを反映させることに り、共振影響成分をより適正に演算するこ ができる。この結果、より適正に内燃機関 失火を判定することができる。この場合、 記ゲインは、前記内燃機関の一気筒が失火 ているときの失火の周波数をf、前記ねじれ 素の減衰項における定数をC、前記ねじれ要 素のバネ定数をKとしたときに、{1+(2πf) 2 ・(C/K) 2 } 1/2 、により計算される値であり、前記位相は、 tan -1 (2πf・C/K)、により計算される値である、もの とすることもできる。
また、本発明の車両において、前記共振 響成分演算手段は、前記検出された出力軸 転数と前記検出された後段軸回転数とに基 いて演算される成分に前記共振の周波数に いては減衰せずに該共振の周波数以外の帯 については減衰するフィルタ処理を施して 記共振影響成分を演算する手段であるもの することもできる。こうすれば、共振の周 数とは異なる帯域の成分を共振影響成分か 除去することができる。特に、フィルタ処 前の成分を積分計算を用いて演算する場合 は、フィルタ処理により積分計算により蓄 する成分をも除去することができる。この 果、内燃機関の失火をより精度良く判定す ことができる。ここで、前記フィルタ処理 、ハイパスフィルタを用いた処理であるも とすることもできるし、前記共振の周波数 倍数次周波数成分をゲイン=1,位相=0で残す 歯状のフィルタを用いた処理であるものと ることもできる。
本発明の内燃機関の失火判定方法は、
出力軸がねじれ要素を介して後段の後段軸
接続された複数気筒の内燃機関の失火を判
する内燃機関の失火判定方法であって、
前記出力軸の回転数である出力軸回転数と
記後段軸の回転数である後段軸回転数とに
づいて前記ねじれ要素のねじれに基づく共
が前記出力軸の回転数に影響を及ぼす共振
響成分を演算すると共に前記出力軸回転数
ら前記演算した共振影響成分を減じて得ら
る検出用回転数に基づいて前記内燃機関の
火を判定する、
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関の失火判定方法で 、内燃機関の出力軸の回転数である出力軸 転数とねじれ要素より後段の後段軸の回転 である後段軸回転数とに基づいてねじれ要 のねじれに基づく共振が内燃機関の出力軸 回転数に影響を及ぼす共振影響成分を演算 、出力軸回転数から演算した共振影響成分 減じて得られる検出用回転数に基づいて内 機関の失火を判定する。出力軸回転数から じれ要素のねじれに基づく共振が内燃機関 出力軸の回転数に影響を及ぼす共振影響成 を減じた検出用回転数に基づいて内燃機関 失火を判定するから、ねじれ要素のねじれ 基づく共振が生じても、内燃機関の失火を 度良く判定することができる。
こうした本発明の内燃機関の失火判定方 において、前記共振影響成分は、前記出力 回転数から前記後段軸回転数を減じた値の 分計算に基づいて前記ねじれ要素のねじれ を演算し、前記ねじれ要素のバネ定数と前 ねじれ要素より前記内燃機関側の慣性モー ントとの定数関係値に前記ねじれ角を乗じ ものの積分計算に基づいて前記共振影響成 を演算されることを特徴とするものとする ともできる。
この定数関係値を用いて共振影響成分を 算する態様の本発明の内燃機関の失火判定 法において、前記内燃機関のいずれかの1気 筒に対する燃焼噴射量を減じて該気筒の空燃 比を他の気筒より大きくした該内燃機関の運 転状態である1気筒リーン運転状態を伴って 前記出力軸回転数に基づいて演算される前 出力軸の回転角加速度を前記出力軸回転数 前記後段軸回転数とにより演算される前記 じれ角で除した値として前記定数関係値を 習し、該学習した定数関係値を用いて前記 振影響成分を演算することを特徴とするも とすることもできる。こうすれば、定数関 値の経時変化が生じても、より適正な定数 係値を用いて共振影響成分を演算するから 内燃機関の失火をより精度良く判定するこ ができる。しかも、1気筒リーン運転状態と るから、通常時より共振の影響成分を大き することにより、より適正に定数関係値を 習することができる。
また、定数関係値を用いて共振影響成分 演算する態様の本発明の内燃機関の失火判 方法において、前記定数関係値に前記ねじ 角を乗じたものを積分計算して得られるバ 力成分に対して前記検出された出力軸回転 に対応するゲインおよび位相を反映させて 記共振影響成分を演算することを特徴とす ものとすることもできる。ねじれ要素によ 共振影響成分は、ねじれ要素のバネ力に基 く成分と減衰力に基づく成分との和として えることができ、このうち減衰力に基づく 分はバネ力に基づく成分に対するゲインと 相として求めることができる。そして、こ ゲインと位相は、失火の周波数(出力軸の回 転数に対応)に応じて変化するものであるか 、バネ力に基づく成分に出力軸の回転数に じたゲインと位相とを反映させることによ 、共振影響成分をより適正に演算すること できる。この結果、より適正に内燃機関の 火を判定することができる。
さらに、本発明の内燃機関の失火判定方 において、前記出力軸回転数と前記後段軸 転数とに基づいて演算される成分に前記共 の周波数については減衰しないハイパスフ ルタを用いたフィルタ処理を施して前記共 影響成分を演算することを特徴とするもの することもできるし、前記出力軸回転数と 記後段軸回転数とに基づいて演算される成 に前記共振の周波数の倍数次周波数成分を イン=1,位相=0で残す櫛歯状のフィルタを用 たフィルタ処理を施して前記共振影響成分 演算することを特徴とするものとすること できる。これらのようにすれば、共振の周 数とは異なる帯域の成分を共振影響成分か 除去することができる。特に、フィルタ処 前の成分を積分計算を用いて演算する場合 は、フィルタ処理により積分計算により蓄 する成分をも除去することができる。この 果、内燃機関の失火をより精度良く判定す ことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形 を実施例を用いて説明する。図1は、本発明 の一実施例である内燃機関の失火判定装置を 搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略 示す構成図である。実施例のハイブリッド 動車20は、図示するように、エンジン22と、 エンジン22の出力軸としてのクランクシャフ 26にねじれ要素としてのダンパ28を介して接 続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力 分配統合機構30に接続された発電可能なモー MG1と、動力分配統合機構30に接続されたリ グギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、 この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車 全体をコントロールするハイブリッド用電 制御ユニット70とを備える。ここで、実施 の内燃機関の失火判定装置としては、主と てエンジン22を制御するエンジン用電子制御 ユニット24と後述するエンジン22のクランク ャフト26の回転位置を検出するクランクポジ ションセンサ140とモータMG1,モータMG2の回転 置を検出する回転位置検出センサ43,44などが 該当する。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽 などの炭化水素系の燃料により動力を出力 能な8気筒の内燃機関として構成されており 図2に示すように、エアクリーナ122により清 浄された空気をスロットルバルブ124を介して 吸入すると共に気筒毎に設けられた燃料噴射 弁126からガソリンを噴射して吸入された空気 とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バ ルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ 130による電気火花によって爆発燃焼させて、 そのエネルギにより押し下げられるピストン 132の往復運動をクランクシャフト26の回転運 に変換する。エンジン22からの排気は、一 化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有 害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介 て外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニ ト(以下、エンジンECUという)24により制御さ ている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とす マイクロプロセッサとして構成されており CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24b 、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示 ない入出力ポートおよび通信ポートとを備 る。エンジンECU24には、エンジン22の状態を 出する種々のセンサからの信号、クランク ャフト26の回転位置(クランク角CA)を検出す クランクポジションセンサ140からのクラン ポジション(クランク角CA)やエンジン22の冷 水の温度を検出する水温センサ142からの冷 水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128 や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転 位置を検出するカムポジションセンサ144から のカムポジション,スロットルバルブ124のポ ションを検出するスロットルバルブポジシ ンセンサ146からのスロットルポジション,吸 管に取り付けられたエアフローメータ148か のエアフローメータ信号AF,同じく吸気管に り付けられた温度センサ149からの吸気温,空 燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135b らの酸素信号などが入力ポートを介して入 されている。また、エンジンECU24からは、 ンジン22を駆動するための種々の制御信号、 例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロ ットルバルブ124のポジションを調節するスロ ットルモータ136への駆動信号、イグナイタと 一体化されたイグニッションコイル138への制 御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変 更可能な可変バルブタイミング機構150への制 御信号などが出力ポートを介して出力されて いる。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド 電子制御ユニット70と通信しており、ハイ リッド用電子制御ユニット70からの制御信号 によりエンジン22を運転制御すると共に必要 応じてエンジン22の運転状態に関するデー を出力する。なお、上述したクランクポジ ョンセンサ140は、クランクシャフト26と回転 同期して回転するように取り付けられて10度 に歯が形成されると共に基準位置検出用に2 つ分の欠歯を形成したタイミングローターを 有する電磁ピックアップセンサとして構成さ れており、クランクシャフト26が10度回転す 毎に整形波を生じさせる。エンジンECU24では 、このクランクポジションセンサ140からの整 形波に基づいてクランクシャフト26が30度回 する毎の回転数をエンジン22の回転数Neとし 計算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサン ヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置さ た内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に 噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数 ピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を 自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34 を回転要素として差動作用を行なう遊星歯 機構として構成されている。動力分配統合 構30は、キャリア34に接続されたキャリア軸 34aにはダンパ28を介してエンジン22のクラン シャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、 ングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減 ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1 が発電機として機能するときにはキャリア34 ら入力されるエンジン22からの動力をサン ヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じ 分配し、モータMG1が電動機として機能する きにはキャリア34から入力されるエンジン22 からの動力とサンギヤ31から入力されるモー MG1からの動力を統合してリングギヤ32側に 力する。リングギヤ32に出力された動力は、 リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファ ンシャルギヤ62を介して、最終的には車両 駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発 機として駆動することができると共に電動 として駆動できる周知の同期発電電動機と て構成されており、インバータ41,42を介し バッテリ50と電力のやりとりを行なう。イン バータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ラ ン54は、各インバータ41,42が共用する正極母 および負極母線として構成されており、モ タMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他の モータで消費することができるようになって いる。したがって、バッテリ50は、モータMG1, MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力 により充放電されることになる。なお、モー タMG1,MG2により電力収支のバランスをとるも とすれば、バッテリ50は充放電されない。モ ータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユ ット(以下、モータECUという)40により駆動制 されている。モータECU40には、モータMG1,MG2 駆動制御するために必要な信号、例えばモ タMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転 位置検出センサ43,44からの信号や図示しない 流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印 加される相電流などが入力されており、モー タECU40からは、インバータ41,42へのスイッチ グ制御信号が出力されている。モータECU40は 、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信 ており、ハイブリッド用電子制御ユニット7 0からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動 御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運 転状態に関するデータをハイブリッド用電子 制御ユニット70に出力する。回転位置検出セ サ43,44は、レゾルバにより構成されており モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から 信号に基づいて所定時間毎(例えば50μsec毎 100μsec毎など)にモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を 計算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニ ト(以下、バッテリECUという)52によって管理 れている。バッテリECU52には、バッテリ50を 管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ 50の端子間に設置された図示しない電圧セン からの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に 続された電力ライン54に取り付けられた図 しない電流センサからの充放電電流,バッテ 50に取り付けられた温度センサ51からの電池 温度Tbなどが入力されており、必要に応じて ッテリ50の状態に関するデータを通信によ ハイブリッド用電子制御ユニット70に出力す る。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を 理するために電流センサにより検出された 放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演 算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CP U72を中心とするマイクロプロセッサとして構 成されており、CPU72の他に処理プログラムを 憶するROM74と、データを一時的に記憶するRA M76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポ ートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユ ニット70には、イグニッションスイッチ80か のイグニッション信号,シフトレバー81の操 位置を検出するシフトポジションセンサ82か らのシフトポジションSP,アクセルペダル83の み込み量を検出するアクセルペダルポジシ ンセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキ ダル85の踏み込み量を検出するブレーキペ ルポジションセンサ86からのブレーキペダル ポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが 入力ポートを介して入力されている。ハイブ リッド用電子制御ユニット70は、前述したよ に、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52 と通信ポートを介して接続されており、エン ジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制 信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッ 自動車20は、運転者によるアクセルペダル83 の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車 速Vとに基づいてリングギヤ軸32aに出力すべ 要求トルクを計算し、この要求トルクに対 する要求動力がリングギヤ軸32aに出力され ように、エンジン22とモータMG1とモータMG2と が運転制御される。エンジン22とモータMG1と ータMG2の運転制御としては、要求動力に見 う動力がエンジン22から出力されるように ンジン22を運転制御すると共にエンジン22か 出力される動力のすべてが動力分配統合機 30とモータMG1とモータMG2とによってトルク 換されてリングギヤ軸32aに出力されるよう ータMG1およびモータMG2を駆動制御するトル 変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充 放電に必要な電力との和に見合う動力がエン ジン22から出力されるようにエンジン22を運 制御すると共にバッテリ50の充放電を伴って エンジン22から出力される動力の全部または の一部が動力分配統合機構30とモータMG1と ータMG2とによるトルク変換を伴って要求動 がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG 1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転 ード、エンジン22の運転を停止してモータMG2 からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸 32aに出力するよう運転制御するモータ運転モ ードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイ リッド自動車20に搭載されたエンジン22のい ずれかの気筒が失火しているか否かを判定す る際の動作について説明する。図3は、エン ンECU24により実行される失火判定処理の一例 を示すフローチャートである。このルーチン は、所定時間毎に繰り返し実行される。
失火判定処理が実行されると、エンジンE CU24のCPU24aは、まず、判定用回転数Nj(CA)を入 すると共に(ステップS100)、入力した判定用 転数Nj(CA)の逆数によりクランクシャフト26が 30度回転するのに要する30度回転所要時間T30(C A)を計算する処理を実行する(ステップS110)。 定用回転数Nj(CA)は、エンジン22の回転数Neか らダンパ28のねじれに基づく共振の影響成分( 共振影響成分)Ndeを減じた回転数であり、図4 例示する判定用回転数演算処理により演算 れる。説明の容易のため、判定用回転数Nj(C A)の演算処理については後述する。
続いて、失火判定の対象となる気筒の圧 行程の上死点から30度後(ATDC30)と90度後(ATDC90 )の30度回転所要時間T30(ATDC30),T30(ATDC90)の差分[ T30(ATDC30)-T30(ATDC90)]を所要時間差分TD30として 算し(ステップS120)、計算した所要時間差分TD 30の360度前に所要時間差分TD30として計算され る値との差(所要時間差分TD30の360度差)[TD30-TD3 0(360度前)]を判定用値J30として計算し(ステッ S130)、計算した判定用値J30を閾値Jrefと比較 (ステップS140)、判定用値J30が閾値Jrefより大 きいときには対象の気筒が失火していると判 定して(ステップS150)、失火判定処理を終了し 、判定用値J30が閾値Jref以下のときには対象 気筒は失火していないと判定して失火判定 理を終了する。ここで、所要時間差分TD30は 圧縮上死点からの角度から考えれば、エン ン22の燃焼(爆発)によるピストン132の加速の 程度から、その気筒が正常に燃焼(爆発)して れば負の値となり、その気筒が失火してい と正の値となる。このため、判定用値J30は 対象の気筒が正常に燃焼(爆発)していれば 0近傍の値となり、対象の気筒が失火してい ば正常に燃焼している気筒の所要時間差分T D30の絶対値の値より大きな正の値となる。従 って、閾値Jrefとして、正常に燃焼している 筒の所要時間差分TD30程度の絶対値の値の近 の値として設定することにより、対象の気 の失火を精度良く判定することができる。
次に、判定用回転数Nj(CA)の演算処理につい
説明する。判定用回転数Nj(CA)の演算処理で
、図4の判定用回転数演算処理に示すように
、エンジンECU24のCPU24aは、まず、クランク角3
0度毎のクランク角CAとエンジン22の回転数Ne(C
A)とモータMG1,MG2の回転数Nm1(CA),Nm2(CA)を入力し
(ステップS200)、入力したモータMG1,MG2の回転
Nm1(CA),Nm2(CA)と動力分配統合機構30のギヤ比ρ(
サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)と減速ギ
35のギヤ比Grとを用いてダンパ28の動力分配
合機構30側の回転数、即ち、キャリア軸34a
回転数であるダンパ後段回転数Nd(CA)を次式(1
)により計算する(ステップS210)。ここで、エ
ジン22の回転数Ne(CA)については、クランクポ
ジションセンサ140からの整形波に基づいてク
ランクシャフト26が30度回転する毎に計算さ
るエンジン22の回転数Neのうちクランク角CA
対応するものを入力するものとし、モータMG
1,MG2の回転数Nm1(CA),Nm2(CA)については、回転位
検出センサ43,44からの信号に基づいて計算
れるもののうちクランク角CAに対応するもの
をモータECU40から入力するものとした。
Nd(CA)=[Nm2(CA)・Gr+ρ・Nm1(CA)]/(1+ρ) (1)
続いて、エンジン22の回転数Ne(CA)と計算し
ダンパ後段回転数Nd(CA)とを用いてダンパ28の
ねじれ角θd(CA)を次式(2)により計算し(ステッ
S220)、ダンパ28のバネ定数Kとダンパ28よりエ
ンジン22側の慣性モーメントJとの比である定
数関係値(K/J)と計算したねじれ角θd(CA)とを用
いてダンパ28の共振によるエンジン22の回転
に与える影響として低周波ノイズを含むノ
ズ含有共振影響成分Nden(CA)を式(3)により計算
する(ステップS230)。
θd(CA)=∫[Ne(CA)-Nd(CA)]dt (2)
Nden(CA)=(K/J)・∫θd(CA) dt (3)
そして、ノイズ含有共振影響成分Nden(CA) 低周波ノイズを除去するためにハイパスフ ルタをノイズ含有共振影響成分Nden(CA)に施し て共振影響成分Nde(CA)を計算し(ステップS240) エンジン22の回転数Ne(CA)から計算した共振影 響成分Nde(CA)を減じて判定用回転数Nj(CA)を計 する(ステップS250)。ここで、ハイパスフィ タについては、ダンパ28の共振の周波数帯は 減衰しないがそれより低周波の周波数帯を減 衰するようカットオフ周波数を設定すればよ い。こうしたハイパスフィルタを施すことに より、上述の式(2)や式(3)による積分計算によ り蓄積される低周波成分も除去することがで きる。
判定用回転数演算処理により演算される 定用回転数Nj(CA)は、クランクポジションセ サ140により検出され計算された回転数、即 、ダンパ28のねじれに基づく共振の影響を けた回転数であるエンジン22の回転数Neから ンパ28のねじれに基づく共振の影響の成分 ある共振影響成分Nde(CA)を減じたものである ら、エンジン22の各気筒の爆発(燃焼)や失火 により生じる回転変動のみが反映されたもの となる。従って、こうした判定用回転数Nj(CA) を用いてエンジン22の失火判定を行なうこと より、ダンパ28のねじれに基づく共振が生 ていてもエンジン22の失火をより精度良く判 定することができるのである。
次に、判定用回転数Nj(CA)を演算する際に いる定数関係値(K/J)を学習する処理につい 説明する。図5は、定数関係値学習処理の一 を示すフローチャートである。この処理は 所定時間毎(例えば、数トリップに1回の割 で定数関係値が学習される毎)に繰り返し実 される。
定数関係値学習処理が実行されると、エ ジンECU24のCPU24aは、まず、エンジン22の回転 数NeやトルクTeを入力すると共に(ステップS300 )、エンジン22の運転状態が定数関係値を学習 するのに適した運転状態であるか否かを判定 し(ステップS310)、エンジン22の運転状態が学 に適した運転状態にないと判定したときに 学習することなく本処理を終了する。ここ 、エンジン22のトルクTeは、実施例では、エ ンジン22の回転数Neとスロットルバルブ124の 度やアクセル開度Accとに基づいてエンジン22 から出力しているトルクTeを計算して入力す ものとした。定数関係値を学習するのに適 た運転状態は、例えば、エンジン22が1,000rpm や1,500rpmで安定して自立運転しているか低負 で運転している状態などを考えることがで る。
エンジン22の運転状態が学習に適した運 状態にあると判定したときには、エンジン22 の気筒のうち特定の気筒(例えば1番気筒)の燃 料噴射量だけを他の気筒より小さくして特定 の気筒だけを希薄燃料噴射状態とする1気筒 ーン運転状態となるよう指示出力し(ステッ S320)、1気筒リーン運転状態になってから、 ランク角30度毎のクランク角CAとエンジン22 回転数Ne(CA)とモータMG1,MG2の回転数Nm1(CA),Nm2( CA)を入力し(ステップS330)、入力したエンジン 22の回転数Neに基づいてクランクシャフト26の 回転角加速度dω/dt(CA)を計算すると共に(ステ プS340)、上述した式(1)によりダンパ後段回 数Nd(CA)(キャリア34の回転数)を、式(2)により ンパ28のねじれ角θd(CA)を計算する(ステップ S350,S360)。1気筒リーン運転状態とするのは、 定の気筒の燃料噴射量を少なくすることに り、特定の気筒における爆発(燃焼)による ルク変動を大きくし、これにより、ダンパ28 のねじれに基づく共振を誘発し、定数関係値 (K/J)の影響を大きくするためである。
そして、次式(4)に示すように、クランクシ
フト26の回転角加速度dω/dt(CA)をダンパ28の
じれ角θd(CA)で除して定数関係値(K/J)を計算
ると共に計算した定数関係値(K/J)で更新し(
テップS370)、1気筒リーン運転状態を解除し
(ステップS380)、学習処理を終了する。ここ
、式(4)は、ダンパ28のバネ定数Kにダンパ28の
ねじれ角θd(CA)を乗じて得られるトルクが、
ンパ28よりエンジン22側の慣性モーメントJに
クランクシャフト26の回転角加速度dω/dt(CA)を
乗じて得られるトルクに等しいこと(式(5))に
づく。こうして更新された定数関係式(K/J)
、その後の判定用回転数Nj(CA)の計算に用い
れる。
K/J=[dω/dt(CA)]/θd (4)
k・θd=J・dω/dt(CA) (5)
以上説明した実施例のハイブリッド自動 20が搭載する内燃機関の失火判定装置によ ば、エンジン22の回転数Ne(CA)とダンパ28の後 側のダンパ後段回転数Nd(CA)とを用いて共振 響成分Nde(CA)を計算し、エンジン22の回転数N e(CA)から共振影響成分Nde(CA)を減じて判定用回 転数Nj(CA)を求め、この判定用回転数Nj(CA)に基 づいてエンジン22の失火を判定するから、ダ パ28のねじれに基づく共振が生じていても ンジン22の失火をより精度良く判定すること ができる。しかも、判定用回転数Nj(CA)を求め る際に低周波ノイズを除去するためハイパス フィルタを施すから、ダンパ28のねじれ角θd( CA)やノイズ含有共振影響成分Nden(CA)を計算す 際の積分計算によって蓄積される低周波成 を除去することができる。この結果、より 度良くエンジン22の失火を判定することが きる。
また、実施例のハイブリッド自動車20が 載する内燃機関の失火判定装置によれば、 数関係値(K/J)を学習するから、バネ定数Kに 年変化が生じても、より適正に判定用回転 Nj(CA)を演算することができる。この結果、 ネ定数Kに経年変化が生じても、エンジン22 失火をより精度良く判定することができる しかも、定数関係値(K/J)の学習は、1気筒リ ン運転状態として行なうから、より適正に 数関係値(K/J)を学習することができる。もと より、学習によるエミッションの悪化を抑止 することができる。
上述した実施例のハイブリッド自動車20 搭載する内燃機関の失火判定装置における 火の判定処理では、特に、車軸側に接続さ るリングギヤ軸32aのトルク変動に基づく振 を抑制する制振制御をモータMG1やモータMG2 より行なうことを前提としていないが、モ タMG1やモータMG2による制振制御を行なうも としても上述の失火判定処理によりエンジ 22の失火を判定することができる。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、エンジン22の 回転数Ne(CA)とダンパ28の後段側のダンパ後段 転数Nd(CA)とからダンパ28のねじれ角θd(CA)を 算すると共にダンパ28のバネ定数Kと定数関 値(K/J)とねじれ角θd(CA)とからノイズ含有共 影響成分Nden(CA)を計算し、これにハイパス ィルタ処理を施して共振影響成分Nde(CA)を計 し、エンジン22の回転数Ne(CA)から共振影響 分Nde(CA)を減じて判定用回転数Nj(CA)を求め、 の判定用回転数Nj(CA)に基づいてエンジン22 失火を判定するものとしたが、エンジン22の 回転数Ne(CA)とダンパ28の後段側のダンパ後段 転数Nd(CA)とを用いて共振影響成分Nde(CA)を計 算するものであれば、如何なる計算手法を用 いるものでもよい。また、ノイズ含有共振影 響成分Nden(CA)にハイパスフィルタ処理を施し 共振影響成分Nde(CA)を計算しないものとして も構わない。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、モータMG1,MG2 回転数Nm1,Nm2からダンパ後段回転数Ndを計算 るものとしたが、キャリア軸34aに回転数セ サを取り付けて直接キャリア軸34aの回転数 検出してダンパ後段回転数Ndとするものと てもよい。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、エンジン22の 運転状態を1気筒リーン運転状態として定数 係値(K/J)を学習するものとしたが、エンジン 22の運転状態を1気筒リーン運転状態とせずに 定数関係値(K/J)を学習するものとしてもよい
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、定数関係値(K /J)を学習するものとしたが、ダンパ28のバネ 数Kの経年変化が小さい場合や経年変化しな い場合には、こうした定数関係値(K/J)の学習 行なわないものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する
燃機関の失火判定装置では、ノイズ含有共
影響成分Nden(CA)の低周波ノイズを除去するた
めハイパスフィルタをノイズ含有共振影響成
分Nden(CA)に施して共振影響成分Nde(CA)を計算す
るものとしたが、ノイズ含有共振影響成分Nde
n(CA)から低周波ノイズを除去して共振影響成
Nde(CA)を計算するものであれば、如何なるフ
ィルタを用いるものとしてもよい。例えば、
共振の周波数がクランク角720度の周波数であ
り、処理をクランク角30度毎のデータを用い
行なう場合には、共振の周波数であるクラ
ク角720度の周波数の倍数次周波数成分をゲ
ン=1,位相=0で残す次式(6)の差分方程式で示
れる櫛歯状のフィルタ(いわゆるコームフィ
タ)と周波数が値0近傍の成分を強力に除去
るハイパスフィルタとを重畳してノイズ含
共振影響成分Nden(CA)に施して共振影響成分Nde
(CA)を計算するものとしてもよい。ここで、
(6)中の「y」は出力信号であり、「u」は入力
信号であり、「NSM」は一種のなまし係数であ
る。この式(6)の差分方程式を伝達関数式に変
換すれば、式(7)として表わされる。式(7)中、
「z」はz変換の演算子である。図6にコームフ
ィルタの周波数特性の一例を示す。ここで、
コームフィルタとハイパスフィルタとを重畳
して施すのは、コームフィルタは共振の周波
数であるクランク角720度の周波数の倍数次周
波数成分をゲイン=1,位相=0で残すため、周波
が値0の成分についてもゲイン=1,位相=0で残
ことになるから、これを除去するためであ
。したがって、フィルタ処理としては、コ
ムフィルタとハイパスフィルタとの二つの
ィルタを重畳して施すものに限定されるも
ではなく、コームフィルタとハイパスフィ
タとを一つのフィルタとしたものを施すも
としてもい。共振の周波数がクランク角720
の周波数であり且つ処理をクランク角30度
のデータを用いて行なう場合におけるコー
フィルタとハイパスフィルタとを重ねて一
のフィルタとしたときのフィルタの差分方
式を式(8)に、伝達関数式を式(9)に示す。な
、共振の周波数がクランク角720度の周波数
はないときには、共振の周波数に応じてコ
ムフィルタを設計すればよい。例えば、処
をクランク角30度毎のデータを用いて行なう
場合には、共振の周波数がクランク角360度の
周波数のときには式(6)の[k-24]を[k-12]とすれば
よく、共振影響成分がクランク角180度の周波
数のときには式(6)の[k-24]を[k-6]とすればよい
また、処理をクランク角30度毎のデータと
異なるクランク角毎にデータにより行なう
のとしてもよい。例えば、共振の周波数が
ランク角720度の周波数であるときに、処理
クランク角10度毎のデータを用いて行なう場
合には式(6)の[k-24]を[k-72]とすればよく、処理
をクランク角5度毎のデータを用いて行なう
合には式(6)の[k-24]を[k-144]とすればよい。
y[k]=y[k-24]+(u[k]-y[k-24])/NSM (6)
G[z]=1/[NSM-(NSM-1)z-24] (7)
y[k]=0.963y[k-1]+(7/8)y[k-24]-(7/8)・0.963y[k-25]+(0.982/
8)u[k-1] (8)
G[z]=0.982(1-z-1)/(8-8・0.963z-1-7z-24+7・0.963z-25) (9
)
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する
燃機関の失火判定装置では、判定用回転数Nj
(CA)の演算処理として、エンジン22の回転数Ne(
CA)とダンパ後段回転数Nd(CA)とを用いて計算さ
れるダンパ28のねじれ角θd(CA)とダンパ28のバ
定数Kとダンパ28よりエンジン22側の慣性モ
メントJとの比である定数関係値(K/J)とを用
て上述の式(3)によりノイズ含有共振影響成
Nden(CA)を計算するものとしたが、式(3)により
計算されるダンパ28のバネ力項にダンパ28の
衰力項がバネ力項に与える影響としてのゲ
ンgと位相βとを反映させて得られる成分を
イズ含有共振影響成分Nden(CA)として計算する
ものとしてもよい。この場合の判定用回転数
演算処理のフローチャートを図7に示す。こ
判定用回転数演算処理では、ダンパ28のねじ
れ角θd(CA)を計算すると、式(3)の左辺をダン
28のバネ力項Nkとして計算されるバネ力項Nk
計算し(ステップS232)、エンジン22の回転数Ne(
CA)に基づいてダンパ28の減衰力項がバネ力項N
kに与える影響としてのゲインgと位相βとを
式(10)および式(11)により計算し(ステップS234)
、計算したゲインgと位相βをバネ力項Nkに反
させてノイズ含有共振影響成分Nden(CA)を計
する(ステップS236)。そして、ノイズ含有共
影響成分Nden(CA)の低周波ノイズを除去するた
めにハイパスフィルタをノイズ含有共振影響
成分Nden(CA)に施して共振影響成分Nde(CA)を計算
し(ステップS240)、エンジン22の回転数Ne(CA)か
計算した共振影響成分Nde(CA)を減じて判定用
回転数Nj(CA)を計算する(ステップS250)。次に、
ダンパ28の減衰力項がバネ力項Nkに与える影
としてのゲインgと位相βとについて説明す
。
ダンパ28のクランクシャフト26への影響成分
としての回転角速度をωe-damp、クランクシャ
ト26の回転角速度をωe、ダンパ28の後段のシ
ャフトの回転角速度をωinp、クランクシャフ
26の回転角度をθe、ダンパ28の後段のシャフ
トの回転角度をθinp、ダンパ28のバネ定数をKd
amp、ダンパ28の減衰力項における定数をCdamp
ダンパ28よりエンジン22側の慣性モーメント
Ie、とすると、ダンパ28のクランクシャフト
26への影響成分ωe-dampは、式(12)として表わす
とができ、式(13)のように変形することがで
きる。ここで、式(12)の右辺第1項がバネ力項
あり、右辺第2項が減衰力項である。
ここで、エンジン22のいずれかの気筒が失
したときの失火の周波数をfとすると共にダ
パ28のねじれ角速度の振幅をαとしてダンパ
28のねじれ角速度を式(14)とおけば、式(13)は
式(15)のように変形することができる。ここ
式(15)の第2式の右辺第1項のバネ力項と第3式
とを比較すれば、上述の式(10)および式(11)を
めることができる。
(ωinp-ωe)=α・sin(2πf) (14)
なお、実施例では、計算の容易のために ダンパ28の減衰力項における定数Cdampについ ては経年変化しないものとして実験などによ り予め求めたものを用い、バネ定数Kdmpにつ ては、ダンパ28よりエンジン22側の慣性モー ントJの経年変化は小さいと考えて上述した 学習値である定数関係値(K/J)に予め実験など より求めた慣性モーメントJを乗じたものを 用いた。また、失火の周波数fは、エンジン22 のいずれかの気筒が連続して失火するときを 考えれば、クランクシャフト26の2回転に対し て1回の割合で失火するから、周波数fはエン ン22の回転数Neに対してf=Ne/120として計算す ことができる。したがって、エンジン22の 転数Neにより計算した失火の周波数fと、定 関係値(K/J)に予め実験などにより求めた慣性 モーメントJを乗じて得られるバネ定数Kdampと 、実験などにより予め求めた定数Cdampと、を (10)および式(11)に用いることにより、ダン 28の減衰力項がバネ力項Nkに与える影響とし のゲインgと位相βとを計算することができ 。ここで、エンジン22の回転数Neとダンパ後 段回転数Ndは、2π/60などの換算係数を乗じる とによりクランクシャフト26の回転角速度ω eとダンパ28の後段のシャフトの回転角速度ωi npとに置き換えることができるのは言うまで ない。
このようにダンパ28の減衰力項がバネ力 Nkに与える影響としてのゲインgと位相βとを 計算し、計算したゲインgと位相βをバネ力項 Nkに反映させてノイズ含有共振影響成分Nden(CA )を計算することにより、ノイズ含有共振影 成分Nden(CA)をより適正に計算することができ 、判定用回転数Nj(CA)をより適正に計算するこ とができる。この結果、エンジン22の失火を り精度良く判定することができる。
こうしたダンパ28の減衰力項がバネ力項Nk に与える影響としてのゲインgと位相βとを用 いて判定用回転数Nj(CA)を演算する場合、ダン パ28の減衰力項における定数Cdampについても 年変化を考慮するものとしてもよく、バネ 数Kdmpについても経年変化を考慮しないもの しても構わない。また、ノイズ含有共振影 成分Nden(CA)の低周波ノイズを除去するため ハイパスフィルタに代えてコームフィルタ ノイズ含有共振影響成分Nden(CA)に施して共振 影響成分Nde(CA)を計算するものとしても構わ い。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、クランク角30 度毎のクランク角CAとエンジン22の回転数Ne(CA )とモータMG1,MG2の回転数Nm1(CA),Nm2(CA)を入力し ダンパ後段回転数Nd(CA)を計算すると共に共 影響成分Nde(CA)を計算し、判定用回転数Nj(CA) を計算したが、判定用回転数Nj(CA)を計算する クランク角は何度でもよいから、クランク角 10度毎や5度毎に共振影響成分Nde(CA)や判定用 転数Nj(CA)を計算するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、判定用回転 Nj(CA)から30度回転所要時間T30(CA)を求め、対 の気筒の圧縮行程の上死点から30度後(ATDC30) 90度後(ATDC90)の30度回転所要時間T30(ATDC30),T30( ATDC90)の差分として所要時間差分TD30を計算し 更に所要時間差分TD30の360度差による判定用 値J30を計算してエンジン22の失火を判定した 、判定用回転数Nj(CA)を用いてエンジン22の 火を判定するものであれば、如何なる計算 法によりエンジン22の失火を判定するものと しても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、8気筒のエン ン22のいずれかの気筒の失火を判定するも としたが、6気筒のエンジンのいずれかの気 の失火を判定するものとしたり、4気筒のエ ンジンのいずれかの気筒の失火を判定するも のとするなど、複数気筒のエンジンのいずれ かの気筒の失火を判定するものであれば、気 筒数はいくつでも構わない。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、減速ギヤ35を 介してモータMG2をリングギヤ軸32aに接続する 構成におけるエンジン22の失火の判定を行な ものとしたが、減速ギヤ35に代えて変速機 介してモータMG2をリングギヤ軸32aに接続す 構成におけるエンジン22の失火の判定を行な うものとしてもよい。減速ギヤ35や変速機を さずにモータMG2を直接リングギヤ軸32aに接 する構成におけるエンジン22の失火の判定 行なうものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載す 内燃機関の失火判定装置では、エンジン22の クランクシャフト26にねじれ要素としてのダ パ28を介して接続されると共にモータMG1の 転軸やリングギヤ軸32aに接続される動力分 統合機構30とリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を して接続されるモータMG2とを備える車両に けるエンジン22の失火を判定するものとし が、エンジンのクランクシャフトがねじれ 素としてのダンパを介して後段に接続され いるものであればよいから、図8の変形例の イブリッド自動車120に例示するように、モ タMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された 軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異な 車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車 )に接続するもののエンジン22の失火を判定 るものとしてもよいし、図9の変形例のハイ ブリッド自動車220に例示するように、エンジ ン22のクランクシャフト26にダンパ28を介して 接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63b 動力を出力する車軸側に接続されたアウタ ロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部 を車軸側に伝達すると共に残余の動力を電力 に変換する対ロータ電動機230を備えるものの エンジン22の失火を判定するものとしてもよ 。この場合、モータMG2は減速ギヤ35や変速 を介して車軸側に接続されていてもよいし 減速ギヤ35や変速機を介さずに車軸側に接続 されていてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と発明の開 の欄に記載した発明の主要な要素との対応 係について説明する。実施例では、クラン シャフト26の回転位置を検出するクランク ジションセンサ140とこのクランクポジショ センサ140からの整形波に基づいてクランク ャフト26が30度回転する毎の回転数をエンジ 22の回転数Neとして計算するエンジンECU24が 出力軸回転数検出手段」に相当し、モータM G1,MG2のロータの回転位置を検出する回転位置 検出センサ43,44とこの回転位置検出センサ43,4 4からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数N m1,Nm2を計算するモータECU40とモータMG1,MG2の回 転数Nm1,Nm2とに基づいてダンパ28の後段のキャ リア軸34a(後段軸に相当)の回転数としてのダ パ後段回転数Ndを計算するエンジンECU24とが 「後段軸回転数検出手段」に相当し、エンジ ン22の回転数Neとダンパ後段回転数Ndとを用い てダンパ28のねじれ角θdを式(2)により計算す と共にダンパ28のバネ定数Kとダンパ28より ンジン22側の慣性モーメントJとの比である 数関係値(K/J)とねじれ角θdとを用いてダンパ 28の共振によるエンジン22の回転数に与える 響として低周波ノイズを含むノイズ含有共 影響成分Nden(CA)を計算し更にハイパスフィル タにより低周波ノイズを除去して共振影響成 分Nde(CA)を計算する図4のS220~S240の処理を実行 るエンジンECU24が「共振影響成分演算手段 に相当し、エンジン22の回転数Ne(CA)から共振 影響成分Nde(CA)を減じて判定用回転数Nj(CA)を 算する図4のS250の処理とこの判定用回転数Nj( CA)を用いてエンジン22の失火を判定する図3の 失火判定処理を実行するエンジンECU24が「失 判定手段」に相当する。また、1気筒リーン 運転状態として定数関係値(K/J)を学習する図5 の定数関係値学習処理を実行するエンジンECU 24が「関係値学習手段」に相当する。さらに ダンパ28の後段のキャリア軸34a側、即ち、 に後段のリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介し て出力するモータMG2が「電動機」に相当し、 ダンパ28の後段のキャリア軸34aと車軸側のリ グギヤ軸32aとに接続された動力分配統合機 30とこの動力分配統合機構30のサンギヤ31に 続されたモータMG1とが「電力動力入出力手 」に相当する。なお、実施例の主要な要素 発明の開示の欄に記載した発明の主要な要 との対応関係は、実施例が発明の開示の欄 記載した発明を実施するための最良の形態 具体的に説明するための一例であることか 、発明の開示の欄に記載した発明の要素を 定するものではない。即ち、発明の開示の に記載した発明についての解釈はその欄の 載に基づいて行なわれるべきものであり、 施例は発明の開示の欄に記載した発明の具 的な一例に過ぎないものである。
実施例では、ハイブリッド自動車20に搭 された内燃機関の失火判定装置として説明 たが、走行用の電動機や発電機などを備え い自動車に搭載された内燃機関の失火判定 置に適用するものとしてもよい。また、自 車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に 載される内燃機関の失火判定装置に適用し もよいし、移動しない設備に組み込まれた 燃機関の失火判定装置に適用するものとし も構わない。また、内燃機関の失火判定装 やこれを搭載する車両の形態ではなく、内 機関の失火判定方法の形態としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形 について実施例を用いて説明したが、本発 はこうした実施例に何等限定されるもので なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に いて、種々なる形態で実施し得ることは勿 である。
本発明は、内燃機関の失火判定装置およ これを備える車両の製造産業に利用可能で る。
