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Title:
MOBILE COMMUNICATION SYSTEM, POSITION REGISTRATION METHOD, TERMINAL, AND HOME AGENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/152689
Kind Code:
A1
Abstract:
A mobile communication system includes: a home address holding function unit (2) which holds one of a plurality of types of home address as a representative home address and the others as a dependent home address; a position registration request function unit (3) which generates a representative address set and a dependent address set by combining the representative home address and the dependent home address acquired from the holding function unit (2) with a representative C/O address and a dependent C/O address and performs a position registration request only by the representative address set; and a position registration function unit (4) which receives the representative home address and the dependent home address acquired from the holding function unit (2), generates a dependent address set from the representative address set associated with the position registration request, and performs a position registration of the representative address set simultaneously with a position registration of the dependent address.

Inventors:
MIZUMA KEIJI (JP)
ANDO TATSUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/061746
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 11, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
MIZUMA KEIJI (JP)
ANDO TATSUHIRO (JP)
International Classes:
H04W4/02; H04L12/70; H04L12/701; H04W8/04; H04W40/34; H04W60/04; H04W64/00; H04W80/04; H04W8/08; H04W36/00; H04W60/00
Domestic Patent References:
WO2006093288A12006-09-08
Foreign References:
JP2006003541A2006-01-05
JP2005101715A2005-04-14
Attorney, Agent or Firm:
AOKI, Atsushi et al. (Toranomon 37 Mori Bldg.5-1, Toranomon 3-chom, Minato-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 複数種のサービスを受ける端末と、該端末が移動する際に該端末からの位置登録要求を受け付けるホームエージェントと、を少なくとも有する移動通信システムであって、
 前記複数種のサービスにそれぞれ対応した複数種のホームアドレスを、これらのホームアドレスのうちの1つを代表ホームアドレスとして、それ以外を従属ホームアドレスとして、それぞれ設定して保持するホームアドレス保持機能部と、
 前記端末側において、前記ホームアドレス保持機能部から取得した前記代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスと、これらとそれぞれ対をなす代表気付けアドレスおよび従属気付けアドレスとによって代表アドレスセットおよび従属アドレスセットを生成し、さらに、該代表アドレスセットのみによって前記ホームエージェントに対し前記位置登録要求を行う位置登録要求機能部と、
 前記ホームエージェント側において、前記ホームアドレス保持機能部から取得した前記代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスを受信すると共に、前記位置登録要求に係る前記代表アドレスセットから前記従属アドレスセットを生成して、該代表アドレスセットの位置登録と同時に該従属アドレスセットの位置登録も行う位置登録機能部と、
 を備えることを特徴とする移動通信システム。
 前記端末について少なくとも認証および認可を行う認証/認可サーバをさらに備え、前記ホームアドレス保持機能部を該認証/認可サーバ内に形成することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
 複数種のサービスを受ける端末と、該端末が移動する際に該端末からの位置登録要求を受け付けるホームエージェントと、を少なくとも有する移動通信システムにおける位置登録方法であって、
 前記ホームエージェントのホームアドレスを、前記複数種のサービスに対応させて複数設定すると共に、複数設定された前記ホームアドレスのうちの1つを代表ホームアドレスとして、それ以外を従属ホームアドレスとしてそれぞれ設定しかつ保持するステップと、
 前記端末において、前記代表ホームアドレスと対をなす代表気付けアドレスを生成して代表アドレスセットとし、該代表アドレスセットをもって位置登録要求を前記ホームエージェントに対して行うステップと、
 前記ホームエージェントにおいて、前記の設定された従属ホームアドレスと対になって従属アドレスセットをなす従属気付けアドレスを、前記位置登録要求に係る前記代表アドレスセットをもとに生成し、該代表アドレスセットの位置登録と同時に該従属アドレスセットの位置登録も行うステップと、
 を有することを特徴とする位置登録方法。
 前記端末に割り当てられるIPアドレスがIPv6アドレスであるとき、前記代表気付けアドレスおよび前記従属気付けアドレスを、該IPv6アドレスのサブネットIDによってそれぞれ生成することを特徴とする請求項3に記載の位置登録方法。
 前記端末が作成した前記代表気付けアドレスを、前記従属ホームアドレスのサブネットIDで置き換えて、前記従属気付けアドレスを生成することを特徴とする請求項4に記載の位置登録方法。
 前記従属ホームアドレスが複数あるとき、前記端末が作成した前記代表気付けアドレスを、各前記従属ホームアドレスのサブネットIDでそれぞれ置き換えて、各前記従属気付けアドレスを生成することを特徴とする請求項5に記載の位置登録方法。
 前記端末において、前記代表アドレスセットおよび前記従属アドレスセットを保持し、該代表アドレスセットおよび従属アドレスセットにそれぞれ対応するパケットの送受信を行なうことを特徴とする請求項3に記載の位置登録方法。
 前記ホームエージェントにおいて、前記端末に割り当てられるIPアドレスがIPv6アドレスであるとき、前記代表ホームアドレスと、前記IPv6アドレスのサブネットIDによって表された前記代表気付けアドレスとからなる前記代表アドレスセットを含む前記位置登録要求を受信することを特徴とする請求項3に記載の位置登録方法。
 前記ホームエージェントにおいて、前記代表ホームアドレスとグループをなす前記従属ホームアドレスを予め取得し、前記端末から受信した前記代表気付けアドレスを、前記従属ホームアドレスのサブネットIDで置き換えることにより前記従属気付けアドレスを生成して前記従属アドレスセットを得、前記代表アドレスセットによる位置登録と同時に前記従属アドレスセットによる位置登録も行なうことを特徴とする請求項8に記載の位置登録方法。
 前記ホームエージェントにおいて、前記代表アドレスセットおよび前記従属アドレスセットを登録し、該代表アドレスセットおよび従属アドレスセットにそれぞれ対応するパケットを受信したとき、その登録に基づいて該当の宛先に転送することを特徴とする請求項9に記載の位置登録方法。
 前記移動通信システムにおいて、前記端末について少なくとも認証および認可を行う認証/認可サーバをさらに備え、
 該認証/認可サーバにおいて、複数設定された前記ホームアドレスのうちの1つを代表ホームアドレスとして、それ以外を従属ホームアドレスとしてそれぞれ設定しかつ保持する前記ステップを実行すると共に、前記端末の最初のネットワーク接続時または該端末の再認証時に、前記の保持した代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスを前記端末に提供することを特徴とする請求項3に記載の位置登録方法。
 前記移動通信システムにおいて、前記端末について少なくとも認証および認可を行う認証/認可サーバをさらに備え、
 該認証/認可サーバにおいて、複数設定された前記ホームアドレスのうちの1つを代表ホームアドレスとして、それ以外を従属ホームアドレスとしてそれぞれ設定しかつ保持する前記ステップを実行すると共に、前記端末の認証時に、前記ホームエージェントからの要求に応じて、前記の保持した代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスを該ホームエージェントに提供することを特徴とする請求項3に記載の位置登録方法。
 前記端末からの前記位置登録要求の中に、該位置登録または認証鍵の有効期限を示すライフタイムの情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の位置登録方法。
 前記ホームエージェントにおいて、前記端末から受信した前記位置登録要求に含まれるライフタイムを監視し、該ライフタイムが示す有効期限が満了したとき、あるいは、ゼロの表示がされたライフタイムを前記端末から受信したとき、前記代表アドレスセットおよび従属アドレスセットの登録を解除することを特徴とする請求項3に記載の位置登録方法。
 認証/認可サーバとの間で認証および認可を行うと共に、複数種のサービスに対応する各ホームアドレスを、代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスとして取得するアクセス認証処理部と、
 前記認証および認可の後、ルータ広告を受けて起動される端末登録処理部と、
 起動された前記端末登録処理部により駆動されて、前記アクセス認証処理部により取得した前記のホームアドレスに関する情報をもとに、前記代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスによる位置登録が必要か否かを判定してその結果を該端末登録処理部に返す代表アドレス処理部と、
 前記代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスの各々と対をなす代表気付けアドレスおよび従属気付けアドレスを生成する気付けアドレス生成部と、
 を備えてなり、各該対からなる代表アドレスセットおよび従属アドレスセットのうち、該代表アドレスセットのみをもってホームエージェントに対して位置登録要求を行うことを特徴とする端末。
 複数種のサービスに対応する各ホームアドレスを、代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスとして取得し、かつ、該代表ホームアドレスおよびこれと対をなす代表気付けアドレスからなる代表アドレスセットを生成した端末より、該代表アドレスセットを含む位置登録要求を受信する端末登録処理部と、
 前記の位置登録要求に応答して、認証/認可サーバより、該端末についての認証および認可を受けると共に、該端末についての前記代表ホームアドレスおよびこれとグループをなす従属ホームアドレスを取得する端末認証処理部と、
 前記認証および認可の後、前記端末登録処理部により駆動されて、前記代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスによる位置登録の要否を判定し、「要」のとき、擬似的に該従属ホームアドレスによる位置登録要求を生成して該端末登録処理部に返す代表アドレス処理部と、
 を備え、前記端末登録処理部は、前記の擬似位置登録要求に応答して当該従属ホームアドレスと対をなす従属気付けアドレスを生成して従属アドレスセットとなし、受信済みの前記代表アドレスセットによる位置登録と同時に前記従属アドレスセットによる位置登録も行うことを特徴とするホームエージェント。
 前記端末登録処理部による前記位置登録の後、その周辺にルータ広告を行うルータ広告処理部をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載のホームエージェント。
 端末が受ける複数種のサービスに対応する各ホームアドレスを、代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスとして保持すると共に、
 前記端末との間で認証および認可を行なうと共に、保持している前記代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスの情報を該端末に提供するアクセス認証処理部と、
 前記端末より位置登録要求を受けたホームエージェントからの要請によって、該端末についての認証および認可を行なうと共に、保持している前記代表ホームアドレスおよび従属ホームアドレスの情報を該ホームエージェントに提供する端末認証処理部と、
 を備えることを特徴とする認証/認可サーバ。
 複数種のサービスを受ける端末と、該端末が移動する際に該端末からの位置登録要求を受け付けるホームエージェントと、を少なくとも有する移動通信システムにおいて位置登録を行うための位置登録プログラムであって、コンピュータに、
 前記ホームエージェントのホームアドレスを、前記複数種のサービスに対応させて複数設定すると共に、複数設定された前記ホームアドレスのうちの1つを代表ホームアドレスとして、それ以外を従属ホームアドレスとしてそれぞれ設定しかつ保持する手順と、
 前記端末において、前記代表ホームアドレスと対をなす代表気付けアドレスを生成して代表アドレスセットとし、該代表アドレスセットをもって位置登録要求を前記ホームエージェントに対して行う手順と、
 前記ホームエージェントにおいて、前記の設定された従属ホームアドレスと対になって従属アドレスセットをなす従属気付けアドレスを、前記位置登録要求に係る前記代表アドレスセットをもとに生成し、該代表アドレスセットの位置登録と同時に該従属アドレスセットの位置登録も行う手順と、
 を実行させるための位置登録プログラム。
Description:
移動通信システム、位置登録方 、端末およびホームエージェント

 本発明は、移動通信システム、特にIPv6(In ternet Protocol version 6)によって構築された移 ネットワークを含む移動通信システムに関 、さらに詳しくはその移動ネットワーク内 端末およびホームエージェント(Home Agent)の 間で実行される位置登録方法に関する。また その端末とホームエージェントに関する。

 近年、IP上のアーキテクチャに基づく移 サービスの需要が増加しており、移動ユー のサービス利用において効率的に位置登録 行なう仕組みが、移動ネットワークに求め れている。特に、複数のサービスを利用す 場合に、それぞれのサービスが異なるドメ ンに属するときは、端末からホームエージ ントに対して、複数のサービスにそれぞれ 応した複数の位置登録を一斉に実行する必 があり、その位置登録を効率的に行なう仕 みが必要となる。

 上記のような、それぞれのサービスが異 るドメインに属するようないわゆるマルチ ーム環境を、エンドユーザに提供するサー スプロバイダが既に複数存在している。こ 場合、そのエンドユーザは、所有する端末 複数のIPアドレスを割り当てることによっ 、これら複数のサービスプロバイダに対し 同時接続状態とすることができる。

 このような同時接続状態は、IPv4でもIPv6 も既に実現可能である。ただし、その接続 法は固定接続に限定されている。

 ところで近年、移動サービスの需要が増 しており、上記のマルチホーム環境は移動 末においても必要となってきた。この移動 ービスとしては現在、IP電話サービス、イ ターネット接続サービス、電子メールサー ス、VoIP(Voice Over IP)サービス等、種々存在 ているが、例えば上記のIP電話サービスとイ ンターネット接続サービスとを利用するに際 し、当該エンドユーザと、これら2つのサー スを提供する2つのサービスプロバイダとを 同時接続状態にする必要がある。

 ところが、エンドユーザの移動端末は、 の移動によって上記IPアドレスの割り当て 変わるため、上記の同時接続状態を維持し いくには、特別な移動管理技術が必要にな 。本発明は、かかる技術的背景のもとに提 されたものであり、以下に、この背景技術 ついて具体的に説明する。

 〔IPv6マルチホーム環境〕
 IPv6では、エンドユーザに対して広大なアド レス空間が割り当てられ、各エンドユーザが 複数のグローバルIPアドレスを持つことが可 となる。

 このIPv6アドレスには、ユニ(uni)キャスト マルチ(multi)キャスト、エニ(any)キャストの3 種類があり、この中でユニキャストは、アド レスの有効範囲(スコープ)に応じてさらに次 3つに分けられる。なおエンドユーザに割り 当てられる上記のグローバルIPアドレスとは 下記a)のグローバルユニキャストアドレス ことである。

 a)グローバルユニキャストアドレス:
 上記スコープの制限がなく、グローバルに 効なユニキャストアドレスである。
 b)サイトローカルユニキャストアドレス:
 同一サイト内で有効なユニキャストアドレ と定義されたが廃止された。
 c)リンクローカルユニキャストアドレス:
 同一リンク(サブネット)上で有効なユニキ ストアドレスであり、同一リンク上の他の ストとのアドレス解決やルーティングプロ コルなどの制御情報をやり取りするために 用される。

 図8は上記のa)グローバルユニキャストア レスの構成を示す図である。本図において グローバルユニキャストアドレスは、プレ ィックスと、レイヤ2のMAC(Media Access Contorol )アドレスをベースに端末内のOSにより自動生 成されるインタフェースIDと、に大別される

 このプレフィックスは、図示するとおり 3ビットのヘッダおよび45ビットのグローバ ・ルーティング・プレフィックスからなる4 8ビットのプレフィックスと、16ビットのサブ ネットIDとに区別される。前者の48ビットの レフィックスは、エンドユーザが前記サー スプロバイダに登録する際に、このサービ プロバイダから自動的に割り当てられる部 である。

 一方、後者のサブネットIDは、エンドユー が任意に使用可能であり、2 16 個の独立したサブネットを自由に定義するこ とができる。したがって、前述したマルチホ ーム環境においてエンドユーザは、登録した 各種サービスを、1つの使用環境の中でその ブネットIDによってそれぞれに切り分けて使 用することができる。このことを図に表すと 次のようになる。

 図9は上記のマルチホーム環境の一例を図 解的に表す図である。本図において、エンド ユーザのユーザ網内には、例えばパソコン等 の機器PCと、テレビ等の機器TVと、モバイル 器等のモバイルノードMNがあり、電話通信事 業者等のアクセス網を介して、例えば三者の プロバイダA,BおよびCにそれぞれ接続し、そ ぞれ対応するサービスの提供を受ける。

 この場合、プロバイダA,BおよびCは相互に 異なる固有のプレフィックスを有し、かつ、 上記の機器等であるPC,TVおよびMNもまた相互 異なる固有のプレフィックスを有しており 中央のブロードバンドルータを介して、そ ぞれ独立したトンネルA,BおよびCを形成する これにより、対応関係の異なる上記プロバ ダと上記機器等との間では、相互のアクセ ができないようになっている。

 なお、上記ブロードバンドルータは、IPv6 パススルー機能を有し、IPv6機器は外部と直 通信することができる。

 かくして、図8に示すグローバルユニキャス トアドレスにおいてエンドユーザは、2 16 のサブネットIDを持つことができるため、該 ンドユーザは複数(例えば3)のサービスプロ イダ(A,B,C)と契約をし、各サービスプロバイ ダがそれぞれ有するIPアドレス(グローバル・ ルーティング・プレフィックス)を、そのエ ドユーザに割り当てることができ、これに り、エンドユーザは複数のサービスプロバ ダと同時接続状態とすることが可能となる

 なお同様なことはIPv4でも可能であるが、 IPv6では以下の点がIPv4との大きな違い(メリッ ト)である。

 ・割り当てられるアドレス空間が大きい。
 ・ブロードバンドルータを介した場合、エ ドユーザの個々の機器(PC,TV,MN)のアドレスは 、IPv4ではプライベートアドレスとなるが、IP v6では個々の機器が直接グローバルアドレス 持つため、直接通信が必要な外部サービス 利用が可能になる。

 以上、ユーザ網を対象としたIPv6マルチホ ーム環境について説明したが、次に、移動ネ ットワークを対象としたIPv6マルチホーム環 を説明する際の前提となるモバイルIPについ て説明する。

 〔モバイルIP〕
 図10は、上記移動ネットワークでの基本を すモバイルIPの概要を説明するための図であ る。本図において、MN(Mobile Node)は端末(移動( モバイル)端末)、AR(Advertise Router)は広告ルー 、HAはホームエージェント、CN(Correspondent No de)は通信相手端末、AAA(Authentication,Authorization and Accounting)は認証/認可サーバである。

 また本図中の各矢印(e,f,g・・・)は、対応装 置間の動作を表しており、
 e:端末MNが最初にネットワークNWに接続する きにAAAとの間で行なうアクセス認証を表し
 f:HAとAAAとの間で行うモバイルIP認証を表し
 g,g″:プレフィックスの広告、いわゆるRouter  Advertisementを表し、
 h,h″:MNからHAへの位置登録いわゆるBinding Up dateを表し、
 i,i″:CNとMNとの間のデータパケットの送受 を表す。

 無線ネットワークにおいてIP通信を行な 場合、端末MNが移動すると、接続するネット ワークが変わり、したがってその移動先で端 末MNに割り当てられるIPアドレスも変わる。 の移動先において、端末MN側から相手方に発 信する場合はそのIPアドレスを用いて通信で るが、逆に、相手先例えばCNから端末MNに向 けて送信しようとする場合には、固定の送信 先と通信相手の宛先アドレスとが、予め分か っていることが必要になる。

 ここに上記の「固定の送信先」とは、他 ネットワークから到達可能なホームネット ークと呼ばれるネットワークドメイン内の 置のことであり、そのネットワークドメイ 内では端末MNに対して永続的なアドレスが り付けられる。そして端末MNが移動する都度 、その移動先において割り当てられるアドレ スを、前記の永続的なアドレスと結びつける ために、そのホームネットワークに対して位 置登録を行なう。これにより、該ホームネッ トワークを経由してCNからのパケットがMNに 送され、MNでのパケット着信が可能になる。

 このような技術はモビリティマネージメ ト(移動管理)と呼ばれ、種々の方式が提案 れているが、その中の代表的な技術が、図10 に表すモバイルIPである。このモバイルIPで 、移動先のネットワークにおいて端末にMNに 割り当てられるアドレスを、気付アドレスCoA (Care-of-Address)と呼ぶ(図中のCoAa,CoAb)。一方、 記のホームネットワーク内には前記のホー エージェント(HA)と呼ばれる装置が設置され おり端末MNに割り付けられた永続的なホー アドレスHoA(Home Address)を気付アドレスCoAと 結びつけて管理し、周囲のルータに対して のホームアドレスHoAに関する広告RA(Router Adv ertisement)を出すことによって、そのHoAを宛て として送信されてくるパケットは全てそのH A内に引き込んだ後、端末MNが接続中のネット ワークにそのパケットを転送するようにする 。

 上記のようにHAを経由したMNへのパケット 転送を可能とするべく、端末MNは位置登録を なう必要があり、そのために上記のBinding U pdateというメッセージを移動先のMNからHAに対 して送信する。このように位置登録された端 末MNは、HAとの間でIP in IPやIPSec等によるト ネルを形成し、そのトンネルを通してパケ トの送受信を行なうことになる。

 なお本発明に関連する公知技術としては 下記の〔特許文献1〕、〔特許文献2〕およ 〔特許文献3〕がある。

 〔特許文献1〕には、移動端末がサービス 形態の異なる他のドメインネットワークに移 動した際、第一のホームエージェント装置が 移動先のドメインネットワークで使用する第 二のホームアドレスを、ケアオブアドレスと して登録することが記載されている。

 〔特許文献2〕には、任意の通信ノードか ら代表ホームアドレス、又は任意の補助ホー ムアドレス宛のパケットが到着した場合、保 持している登録情報から、そのアドレスを含 む結合情報を検索し、対応する気付アドレス あてにパケットを転送することが記載されて いる。

 また〔特許文献3〕には、異なるドメインの サブネット間を移動した移動ノードは、移動 ノードを管轄するホームエージェントに対し て、気付アドレスとして、仮想ネットワーク プレフィックスベースIPv6アドレスを使用す ことが記載されている。

特開2004-129210号公報

特開2005-101715号公報

特開2002-261806号公報

 図11は端末(移動(モバイル)端末)に前述し マルチホーム環境を適用した場合の問題点 説明するための図である。前述した図9との 相違は、図9のユーザ網が無線ネットワーク き替わり、移動端末MNが移動する都度、異な る無線ネットワークと接続していくことであ り、また図10に示すHA,AR等も記載されている とである。

 前記の図10に表すモバイルIPを利用する場 合、接続相手が認識する端末MNのIPアドレス ホームアドレスHoAである。したがってマル ホーム環境の場合、相互間の接続は、ホー エージェントHAと、サービスプロバイダ(A,B,C )との間の接続となり、該サービスプロバイ (A,B,C)の各ホームに、ホームアドレスHoAを1つ ずつ対応させる必要がある(図11のHoAa,HoAb,HoAc 照)。

 また端末MNは、これらのHoAa,HoAb,HoAcにそれ ぞれ対応して、移動先毎に異なる気付けアド レスCoAを保持する必要がある(図11のCoAa,CoAb,Co Ac;CoAa″,CoAb″,CoAc″;CoAa′,CoAb′,CoAc′参照)。 このため、プロバイダA,BおよびCのそれぞれ ついて、HoA/CoAの位置登録を行なわなければ らない。

 さらに図11の捕捉説明をすると、3ヶ所に 動する端末MNは、前記図9のユーザ網内にあ 端末MNに相当し、該端末MNの内部に、各プロ バイダ(A,B,C)に対応するサブネットID(図8)が存 在する。

 そして端末MNとホームエージェントHAとの 間には、各プロバイダ(A,B,C)が提供するサー ス毎に、CoA-HoA間の前記トンネルを形成する そして、端末MNが移動する毎に、該トンネ を、CoA-HoA,CoA″-HoAおよびCoA′-HoAの如く形成 直す。したがってホームアドレスHoAは、端 MNの移動に拘らず不変である一方、気付け ドレスCoAはその移動につれて変更される。 の場合、ホームエージェントHAは、各HoA毎に 、端末とプロバイダとの接続を制御する。

 上述のとおり、端末MNが移動する毎に、 末MNとホームエージェントHAとの間では、位 登録のためのバインディング・アップデー (Binding Update)メッセージの送受信が、プロ イダ(A,B,C)の数だけ、すなわちHoA/CoA,HoA/CoA″, HoA/CoA′の数だけ行なわなければならない。 らにその位置登録に際して要求される認証 らびに認可も、プロバイダ(A,B,C)の数だけ行 わなければならない。このため、パケット スやパケット伝送遅延が生じやすくなり、 局、移動通信システムにおける伝送品質を 化させるといった問題が生じる。

 したがって本発明は、上記のパケットロ やパケット伝送遅延に起因する伝送品質の 化を制御し得る移動通信システムを提供す ことを目的とするものである。

 またその移動通信システムにおいて実施 れる位置登録方法と、該システムを構成す 端末ならびにホームエージェントを提供す ことを目的とするものである。

 図1は本発明に係る移動通信システムの基 本構成を示す図である。本図に示す移動通信 システムは、複数種のサービスを受ける端末 MNと、該端末MNが移動する際に該端末MNからの 位置登録要求を受け付けるホームエージェン トHAと、を少なくとも有する移動通信システ であって、ホームアドレス保持機能部2と、 位置登録要求機能部3と、位置登録機能部4と を含んでなる。

 ここにホームアドレス保持機能部2は、前記 複数種のサービスにそれぞれ対応した複数種 のホームアドレス(HoA)を、これらのホームア レスのうちの1つを代表ホームアドレスとし て、それ以外を従属ホームアドレスとして、 それぞれ設定して保持するものであり、
 位置登録要求機能部3は、端末MN側において ホームアドレス保持機能部2から取得した代 表ホームアドレスおよび従属ホームアドレス と、これらとそれぞれ対をなす代表気付アド レスおよび従属気付アドレスとによって代表 アドレスセットおよび従属アドレスセットを 生成し、さらに、その代表アドレスセットの みによってホームエージェントHAに対し位置 録要求を行うものであり、
 位置登録機能部4は、ホームエージェントHA において、ホームアドレス保持機能部2から 取得した代表ホームアドレスおよび従属ホー ムアドレスを受信すると共に、上記の位置登 録要求に係る代表アドレスセットから従属ア ドレスセットを生成して、その代表アドレス セットの位置登録と同時にその従属アドレス セットの位置登録も行うものである。

 好ましくは、端末MNについて少なくとも 証および認可を行う認証/認可サーバAAAをさ に備え、ホームアドレス保持機能部2を該認 証/認可サーバAAA内に形成するようにする。

 本発明はまた位置登録方法も提供する。 なわち、複数種のサービスを受ける端末MN 、端末MNが移動する際に端末MNからの位置登 要求を受け付けるホームエージェントHAと を少なくとも有する移動通信システムにお る位置登録方法であって、基本的に図2に示 処理フローからなる。

 図2において、
 ステップS11:ホームエージェントHAのホーム ドレスHoAを、上記複数種のサービスに対応 せて複数設定すると共に、複数設定された ームアドレスHoAのうちの1つを代表ホームア ドレスとして、それ以外を従属ホームアドレ スとしてそれぞれ設定しかつ保持し、
 ステップS12:端末MNにおいて、代表ホームア レスと対をなす代表気付けアドレス(CoA)を 成して代表アドレスセットとし、この代表 ドレスセットをもって位置登録要求をホー エージェントHAに対して行い、
 ステップS12:ホームエージェントHAにおいて 上記の設定された従属ホームアドレスと対 なって従属アドレスセットをなす従属気付 アドレス(CoA)を、上記の位置登録要求に係 代表アドレスセットをもとに生成し、この 表アドレスセットの位置登録と同時に該従 アドレスセットの位置登録も行う。

 端末MNがマルチホーム接続を行ないなが 移動する場合であっても、その移動の際に 行すべきホームエージェントHAに対する位置 登録の要求は、上記の代表アドレスセット(Ho A/CoA)に対するもののみである。したがって通 常のシングルホーム接続の場合と、位置登録 に要する負荷は変わらない。

 この場合、通常のシングルホーム接続と 様のプロセスでそのまま上記のマルチホー 接続(例えばN倍のシングルホーム接続)に対 したとすると、上記位置登録に要する負荷 単純にN倍となってきわめて重い負荷となり 、パケットロスや伝送遅延等による重大な品 質劣化をひき起こすことになる。しかし本発 明によれば、上記の負荷は1倍のままであり そのような品質劣化は生じさせない。この め、今後予想されるマルチホーム環境の移 通信技術としてきわめて有益なものとなる

図1は本発明に係る移動通信システムの 基本構成を示す図である。 図2は本発明に係る位置登録方法の基本 ステップを示すフローチャートである。 図3は本発明の一実施形態に基づく移動 通信システムを示す図である。 図4はホームアドレス(HoA)リストの一例 示す図である。 図5はホームエージェントの装置構成例 を示す図である。 図6は端末の装置構成例を示す図である 。 図7はAAAサーバの装置構成例を示す図で ある。 図8はグローバルユニキャストアドレス の構成を示す図である。 図9はマルチホーム環境の一例を図解的 に表す図である。 図10は移動ネットワークの基本をなす バイルIPの概要を説明するための図である 図11は端末にマルチホーム環境を適用 た場合の問題点を説明するための図である

符号の説明

 1  移動通信システム
 2  ホームアドレス保持機能部
 3  位置登録要求機能部
 4  位置登録機能部
 10  移動通信システム
 11  端末
 12  ホームエージェント
 13  認証/認可(AAA)サーバ
 14  広告ルータ
 31  端末認証処理部
 32  端末登録処理部
 33  ルータ広告処理部
 34  代表アドレス処理部
 41  アクセス認証処理部
 42  端末登録処理部
 43  気付けアドレス生成部
 44  代表アドレス処理部
 51  アクセス認証処理部
 52  端末認証処理部

  図3は、本発明の一実施形態に基づく移動 信システムを表す図である。この移動通信 ステム10においては、端末11に割り当てられ るホームアドレス(HoA)および気付けアドレス( CoA)の対からなるアドレスセットが、各プロ イダ(A,B,C)対応に複数存在する(図11参照)。そ こで、これら複数のアドレスセットのうちの 任意の1つを代表アドレスセット(例えばHoAa/Co Aa)として設定し、他のアドレスセット(例え 、HoA/CoAbとHoAc/CoAc)を従属アドレスセットと て設定する。
 そして、ホームエージェント12に対する端 11からの位置登録は、その代表アドレスセッ トによる1回のバインディング・アップデー (Binding Update)のメッセージのみによって、上 記の従属アドレスセットについての位置登録 も一緒に行なうようにする。

 この場合、代表アドレスセットと従属ア レスセットとを識別するために、端末11に り当てられるIPアドレスのビット例の一部を その識別子として使用することができる。例 えば、IPv6においては、サブネットID(図8)を使 用することができる。

 IPv6においては、上記サブネットIDの割り てをユーザ側で決めることができる。この め、端末11が移動したとき、その移動先に けるCoAの割り当てに際しては、このCoAを表 サブネットIDを、対応するホームアドレスHoA のサブネットIDと同じサブネットIDに設定す ことができる。また、そのCoAのグローバル ルーティング・プレフィックスは、その端 11の移動先で割り当てられるため、このグロ ーバル・ルーティング・プレフィックスは代 表気付けアドレス(CoA)と、従属気付けアドレ (CoA)とで同じものになる。なお、端末11は、 代表CoAと従属CoAには同一インタフェースID(図 8)を割り当てる。

 一方、ホームエージェント(HA)12では、代 ホームアドレス(HoAa)と従属ホームアドレス( HoAb,HoAc)とのグループ関係データを、認証/認 (AAA)サーバ13から入手して、保持する。ここ で、移動先の端末11より、代表アドレスセッ (HoAa/CoAa)だけによるBinding Update メッセージ を受信すると、HA12はその代表アドレスセッ の位置登録を行なうが、このとき、HA12は上 のグループ関係データを参照して、上記従 アドレスセットの位置登録も同時に行なっ しまう。

 この場合ホームエージェント(HA)12は、次 ようにして上記の従属アドレスセットの位 登録を行なう。

 (i)上記グループ関係データを参照して、 端末11から受信した代表アドレスセットの ちの代表ホームアドレスHoAから、この代表 ームアドレスHoA(HoAa)に従属する従属ホーム ドレスHoA(HoAb,HoAc)を取り出す。

 (ii)取り出した従属HoAのサブネットIDで端 11から受信している代表気付けアドレスCoA サブネットIDを置き換えて、従属気付けアド レスCoAを生成する。これは従属HoAbおよび従 HoAcについてもそれぞれ行い、ここに従属CoAb および従属CoAcを生成する。

 (iii)上記(i)で取り出した従属ホームアド スHoA(HoAb,HoAc)と、上記(ii)で生成した気付け ドレスCoA(CoAb,CoAc)と、を組み合わせて、従属 アドレスセット(HoAb/CoAb,HoAc/CoAc)を得、これら の従属アドレスセットをもって、プロバイダ (B,C)についての位置登録も行なう。

 モバイルIPにはオプションとして、認証 行なう仕様(モバイルIPv6認証はRFC4285に規定) ある。この場合に端末11が用いる認証IDとし ては、代表ホームアドレスHoAも従属気付けア ドレスCoAも共通のものとする。また、HA12か AAAサーバ13への認証情報に用いられるHoA/CoA しては、端末11から受信している代表HoAおよ び代表CoAを使用する。このときその認証情報 をハッシュ化するための認証鍵は、代表アド レスセット(HoA/CoA)についてだけ準備しておけ ばよい。

 上記(i)のグループ関係データは、AAAサー 13が、サービスプロファイルをなす加入者 ータとして予めユーザとの契約時に登録し おき、HA12が端末11のモバイルIPの認証および 認可をAAAサーバ13に対して行なう際に、HA12が AAAサーバ13より併せて取得することができる

 ちなみに、上記のグループ関係(代表-従 関係)を定義することは、IPv6のみならずIPv4 おいてもできるが、IPv6と異なり、IPv4の場合 のCoAは移動先のネットワークによって決めら れてしまうので、IPv6のようにサブネットIDを 端末自身が決めることができない。またIPv4 おいて、ホームネットワークと移動先のネ トワークとの間の取り決めにより、特定の ドレスセットを割り当てることも考えられ が、IPv4のアドレス空間程度の大きさでは実 が難しい。

 以上、図3の移動通信システム10における 要点を述べたので、ここでその全体をまと て簡単に説明する。本図中の<1>,<2> ,<3>・・・は動作順序を表す。この中で <1a>と<6a>が特に注目すべき手順であ る。

 <1>端末11が最初にネットワークに接 するとき、あるいは認証/認可(AAA)サーバ13に 対し再認証を求めるとき、アクセス認証を行 う。

 <1a>上記<1>の手順と共に、データ ベース25に予め(契約時等)登録された、サー スプロファイルとしての加入者データD5より 、上記のグループ関係データ、すなわちHoAリ ストと代表HoA(図4参照)、を取得する。

 これにより端末11は、代表HoAと従属HoA間 グループ関係データ(図4)D1を自内のデータベ ース21に保持する。

 <2>上記広告ルータ(AR)14は、端末11が 該ネットワークに移動してきて前記認証<1 >が終了すると、該端末11に対しルータアド バタイズRAを行い、該端末11は気付けアドレ CoAの広告を受ける。

 <3>端末11は、受信した上記のHoAとCoA により、前述した(i),(ii)および(iii)と同様の 理によって、各プロバイダ(A,B,C)対応のアド レスセット(HoA-CoA)を生成し、データベース22 にHoA-CoA対応データD2として、仮登録する。 の後、端末11がHA12に対して位置登録要求を して、この位置登録が正式に完了するまで 、その仮登録のままにしておく。

 <4>上記移動先において、端末11はHA12 対し、バインディング・アップデート(Bindin g Update:B.U.)メッセージを送信する。このB.U. ッセージには、HoAおよびCoAと、認証ID、認証 情報等が含まれる。ここで注目すべき点は、 そのHoAおよびCoAとして、上記の代表HoAおよび 代表CoAのみしか送信しないことである。つま り、従属HoAの数分のB.U.メッセージのHA12への 信は省略する。これが既述した問題点の解 になる。

 <5>上記<4>のB.U.メッセージを受け たHA12は、端末11についての認証要求をAAAサー バ13に対して行なう。この認証要求には、上 B.U.メッセージ内の認証ID、代表HoA、代表CoA 認証情報等が含まれる。

 <6>上記<5>の認証要求を受けたAAA ーバ13は、その認証結果をHA12に返す。

 <6a>このとき、AAAサーバ13前訳データ ース25内の加入者データD5より、前述のグル ープ関係データ(HoAリスト)と代表HoAの情報も 時に取得し、HA12に送る。

 HA12は、送られてきたその代表HoA-従属HoA のグループ関係データD4を、データベース23 に保持する。

 さらに、その代表HoA-従属HoA間のデータと 、先に上記<4>において受信している代表 HoA(HoAa)および代表CoA(CoAa)を用いて、既述の(i) ,(ii)および(iii)の手順により、従属HoA(HoAb,HoAc) についての従属CoA(CoAb,CoAb)をそれぞれ作成す 。

 <7>HA12はさらにこれらを、位置登録デ ータD3としてデータベース24に格納する。こ に端末11についての、プロバイダ(A,B,C)に対 した位置登録がHA12において完了する。

 <8>HA12は上記<7>の位置登録完了後、 肯定応答(Acknowledge)をBinding Ackとして端末11に 返し、
 <8>端末11は、このBinding Ackを受けて、 記<3>での仮登録を、正式登録に変える

 以上述べた移動通信システム10における 置登録方法を要約すると以下のとおりであ 。

 ・端末11に割り当てられるIPアドレスがIPv 6アドレスであるとき、代表気付けアドレス よび従属気付けアドレス(CoA)を、IPv6アドレ のサブネットIDによってそれぞれ生成するよ うにする。

 ・端末11が作成した代表気付けアドレス 、従属ホームアドレス(HoA)のサブネットIDで き換えて、従属気付けアドレスを生成する うにする。

 ・従属ホームアドレスが複数あるとき、 末11が作成した代表気付けアドレスを、各 属ホームアドレスのサブネットIDでそれぞれ 置き換えて、各従属気付けアドレスを生成す るようにする。

 ・端末11において、代表アドレスセット よび従属アドレスセットを保持し、これら 代表アドレスセットおよび従属アドレスセ トにそれぞれ対応するパケットの送受信を なうようにする。

 ・ホームエージェント12において、端末11 に割り当てられるIPアドレスがIPv6アドレスで あるとき、代表ホームアドレス(HoA)と、IPv6ア ドレスのサブネットIDによって表された代表 付けアドレス(CoA)とからなる代表アドレス ットを含む位置登録要求を受信するように る。

 ・ホームエージェント12において、代表 ームアドレスとグループをなす従属ホーム ドレスを予め取得し、端末11から受信した代 表気付けアドレス(CoA)を、従属ホームアドレ (HoA)のサブネットIDで置き換えることにより 従属気付けアドレスを生成して従属アドレス セットを得、代表アドレスセットによる位置 登録と同時に従属アドレスセットによる位置 登録も行なうようにする。

 ・ホームエージェント12において、代表 ドレスセットおよび従属アドレスセットを 録し、これら代表アドレスセットおよび従 アドレスセットにそれぞれ対応するパケッ を受信したとき、その登録に基づいて該当 宛先に転送するようにする。

 ・移動通信システム10において、端末11に ついて少なくとも認証および認可を行う認証 /認可サーバ(AAA)13をさらに備え、この認証/認 可サーバにおいて、複数設定されたホームア ドレスHoAのうちの1つを代表ホームアドレス して、それ以外を従属ホームアドレスとし それぞれ設定しかつ保持すると共に、端末11 の最初のネットワーク接続時または端末11の 認証時に、保持している代表ホームアドレ および従属ホームアドレスを端末11に提供 るようにする。

 ・移動通信システム10において、端末11に ついて少なくとも認証および認可を行う認証 /認可サーバ(AAA)13をさらに備え、この認証/認 可サーバにおいて、複数設定されたホームア ドレスのHoAうちの1つを代表ホームアドレス して、それ以外を従属ホームアドレスとし それぞれ設定しかつ保持すると共に、端末11 の認証時に、ホームエージェント12からの要 に応じて、の保持している代表ホームアド スおよび従属ホームアドレスをホームエー ェント12に提供するようにする。

 ・端末11からの位置登録要求の中に、そ 位置登録または認証鍵の有効期限を示すラ フタイム(life time)の情報を含ませるように る。

 ・ホームエージェント12において、端末11 から受信した代表アドレスセットに含まれる ライフタイムを監視し、このライフタイムが 示す有効期限が満了したとき、あるいは、ゼ ロの表示がされたライフタイムを端末11から 信したとき、代表アドレスセットおよび従 アドレスセットの登録を解除するようにす 。

 図5は、ホームエージェントの装置構成例 を示す図である。本図において、参照番号30 、ホームエージェント(HA)12の装置部分を表 、端末認証処理部(モバイルIP認証処理部)31 端末登録処理部(モバイルIP登録処理部)32、 ータ広告処理部33および代表アドレス処理 34からなる。これらと連携するデータベース は30a~30cとして示す。30aは認証情報を、30bは ービスプロファイルを、30cは位置登録デー を、それぞれ示す。

 装置30の下方には、通常のOperating System,NI C(Network Interface Card)ドライバおよび Ethernet( 録商標) PHY/MAC レイヤ部があり、認証/認可 AAAサーバ13、端末(モバイルIP端末)11および周 のルータ15と、装置30内の処理部31,32および3 3とのそれぞれの接続はこれらのOperating System 等を介して行なわれる。

 モバイルIP登録処理部32は、モバイルIP端 11からの前記位置登録要求(Binding Update メ セージ)を受けて位置登録を行なうが、その にまず、モバイルIP認証処理部31に要求して 当該ユーザの認証情報30aおよびサービスプロ ファイル30bを調べる。

 しかし当該ユーザの上記認証情報30aおよ サービスプロファイル30bが、通常HA12内に初 めから存在しないことを規定してモバイルIP 証処理部31は、AAAサーバ13に認証要求を行な ったときに、認証情報30aとサービスプロファ イル30bをAAAサーバ13より取得する(図3の<6a&g t;参照)。

 モバイルIP登録処理部32は、受信B.U.メッ ージと認証情報30aとを使用して認証を行な てから取得したサービスプロファイル30bを べ、その受信B.U.メッセージが代表ホームア レス(HoA)に対するものであるか否かを判定 、代表ホームアドレスに対するものである 判定すると、モバイルIP登録処理部32は上記 信B.U.メッセージを代表アドレス処理部34に す。

 代表アドレス処理部4は、その受信B.U.メ セージとサービスプロファイル30bの内容か 、従属アドレスセットについてのBinding Updat e(B.U.)メッセージを擬似的に内部生成し、モ イルIP登録処理部32に、その生成した擬似B.U. メッセージを返送する。上記の例では、2つ 従属アドレスセットHoAb/CoAbとHoAc/CoAcが必要 あるから、擬似B.U.メッセージは、2回返送さ れる。

 モバイルIP登録処理部32は、代表アドレス セット(HoAa/CoAa)についてのB.U.メッセージを受 信すると共に、代表アドレス処理部34から返 された2つの擬似B.U.メッセージに応答して 記(i),(ii)および(iii)の処理をして、代表アド スセットと、2つの従属アドレスセットにつ いてそれぞれ位置登録を行なう。

 かくして位置登録データ30cが更新される 、従来より行なわれているとおり、ルータ 告処理部33は周辺のルータ15に対して広告を 行ない、代表HoAおよび従属HoAに対するパケッ トのルーティングについてはHA12が行なうこ を伝える。

 上述したホームエージェント12を要約する 、このホームエージェントは、
 ・複数種のサービスに対応するホームアド スHoAを、代表ホームアドレスおよび従属ホ ムアドレスとして取得し、かつ、これら代 ホームアドレスおよびこれと対をなす代表 付けアドレス(CoA)からなる代表アドレスセ トを生成した端末11より、この代表アドレス セットを含む位置登録要求を受信する端末登 録処理部32と、
 ・上記の位置登録要求に応答して、認証/認 可サーバ(AAA)13より、端末11についての認証お よび認可を受けると共に、端末11についての 表ホームアドレスおよびこれとグループを す従属ホームアドレスを取得する端末認証 理部31と、
 ・上記の認証および認可の後、端末登録処 部31により駆動されて、代表ホームアドレ および従属ホームアドレスによる位置登録 要否を判定し、「要」のとき、擬似的に従 ホームアドレスによる位置登録要求を生成 て端末登録処理部31に返す代表アドレス処理 部34と、を備え、
 端末登録処理部32は、上記の擬似位置登録 求に応答して当該従属ホームアドレスと対 なす従属気付けアドレスを生成して従属ア レスセットとなし、受信済みの代表アドレ セットによる位置登録と同時にこの従属ア レスセットによる位置登録も行う。

 また2つのホームエージェント12は、端末 録処理部31による位置登録の後、その周辺 ルータ広告RAを行うルータ広告処理部33をさ に備える。

 図6は、端末の装置構成例を示す図である 。本図において、参照番号40は、端末11の内 装置を表し、アクセス認証処理部41、端末登 録処理部(モバイルIP登録処理部)42、気付けア ドレス生成部(CoA生成部)43および代表アドレ 処理部44からなり、これらと連携するデータ ベースを40a~40cとして示す。40aは認証情報を 40bはサービスプロファイルを、40cは位置登 データを、それぞれ示す。なお、装置40の下 方の説明は、図5において説明したのとほぼ 様である。

 図6において、端末(モバイルIP端末)11が最 初にネットワークに接続するときあるいは再 認証時に、アクセス認証処理部41は、AAAサー 13との間で認証を行なう。その際、モバイ IP認証のための認証鍵(40a)と、HoAリスト(グル ープ関係データ)等を含むサービスプロファ ル40bとを取得する。

 続いて、AR14からルータ広告(グローバル ルーティング・プレフィックスの広告)を受 ると、モバイルIP登録処理部42が起動される 。

 モバイルIP登録処理部42はサービスプロフ ァイル40bを調べ、代表アドレスセットによる 位置登録処理が必要であるかどうか(2以上の ームアドレスを有するか否か)を判定する。

 代表アドレスセットによる位置登録が必 であると判定されると、モバイルIP登録処 部42は、CoA生成部43を呼び出して、グローバ ・ルーティング・プレフィックスと上記のH oAのリストとをCoA生成部43に渡す。CoA生成部43 は既述した(i),(ii)および(iii)の手順で、従属Ho Aと同じ数だけ(例えばHoAbとHoAcの2つ)、CoA(CoAb CoAc)を生成させる。

 またCoA生成部43は、MACアドレスからイン フェースID(図8)を生成し、モバイルIP登録処 部42から渡された代表HoAのサブネットIDとグ ローバル・ルーティング・プレフィックスと を組み合わせて、従属HoAの数(HoAbとHoAcの2つ) 同じ数だけCoA(CoAbとCoAcの2つ)を生成し、モ イルIP登録処理部42に返す。

 モバイルIP登録処理部42は、生成されたHoA とCoAの組み合わせ情報を、位置登録データ40c として仮登録し、代表アドレスセットについ てのBinding Update(B.U.)メッセージを、ホームエ ージェント(HA)12に送信し、HA12内に位置登録 行なわせる。

 その後、ホームエージェント(HA)12からのB inding Ackメッセージを受信すると、位置登録 ータ40cに仮登録していたデータを正式登録 る。

 上述した端末11を要約すると、この端末は
 ・認証/認可サーバ(AAA)13との間で認証およ 認可を行うと共に、複数種のサービスに対 する各ホームアドレスHoAを、代表ホームア レスおよび従属ホームアドレスとして取得 るアクセス認証処理部41と、
 ・上記の認証および認可の後、ルータ広告( RA)を受けて起動される端末登録処理部42と、
 ・起動された端末登録処理部42により駆動 れて、アクセス認証処理部41により取得した ホームアドレスに関する情報をもとに、代表 ホームアドレスおよび従属ホームアドレスに よる位置登録が必要か否かを判定してその結 果を端末登録処理部42に返す代表アドレス処 部44と、
 ・代表ホームアドレスおよび従属ホームア レス(HoA)の各々と対をなす代表気付けアド スおよび従属気付けアドレス(CoA)を生成する 気付けアドレス生成部43と、を備えてなり、
 その各対からなる代表アドレスセットおよ 従属アドレスセットのうち、代表アドレス ットのみをもってホームエージェントに対 て位置登録要求を行うようにする。

 図7は、AAAサーバの装置構成例を示す図で ある。本図において、参照番号50は、AAAサー 13の装置部分を表し、アクセス認証処理部51 、端末認証処理部(モバイルIP認証処理部)52か らなり、これらと連携するデータベースを50a および50bとして示す。50aは認証情報を、50bは サービスプロファイルを、それぞれ示す。な お、装置50の下方の説明は、図5において説明 したのと同じである。

 図7において、AAAサーバ13は、モバイルIP 末11が最初にネットワークに接続するときあ るいは再認証時に、アクセス認証処理部51に いて端末11に対するアクセス認証を行なう その際HA13は、端末11の、モバイルIP認証に必 要な認証鍵を生成するとともに、サービスプ ロファイル50bから要約時に予め入手した前述 した図4のHoAリスト(グループ関係データ)を取 り出して、モバイルIP端末11に送信する<1a&g t;。

 続いて、AAAサーバ13は、モバイルIP端末11 対するモバイルIP認証を行なうが、モバイ IP端末11からの認証情報は、ホームエージェ ト(HA)12との間のBinding Update(B.U.)メッセージ 転送されるため<4>、直接にはホームエ ジェント(HA)12から認証要求を受けることに る。

 モバイルIP認証処理部52が、ホームエージ ェント(HA)12から認証要求を受け、認証IDに対 る認証情報50aおよびサービスプロファイル5 0bが存在することを確認して、その認証情報5 0aと、HoAリスト(グループ関係データ)等が含 れるサービスプロファイル50bとを、ホーム ージェント12に送信する<6a>。

 上述した認証/認可(AAA)サーバ13を要約する 、このAAAサーバは、
 ・端末11が受ける複数種のサービスに対応 る各ホームアドレスHoAを、代表ホームアド スおよび従属ホームアドレスとして保持す と共に、
 ・端末11との間で認証および認可を行なう 共に、保持している代表ホームアドレスお び従属ホームアドレスの情報を端末11に提供 するアクセス認証処理部51と、
 ・端末11より位置登録要求を受けたホーム ージェント12からの要請によって、端末11に いての認証および認可を行なうと共に、保 している代表ホームアドレスおよび従属ホ ムアドレスの情報をホームエージェント12 提供する端末認証処理部52と、
を備えるようにする。

 以上により、複数のホームアドレスHoAと 各該ホームアドレスHoAと対をなす気付けア レスCoAとの登録が、ホームエージェント(HA) 12においてなされる。このHA12内でのそのアド レスの登録は、当該端末11がネットワークか 離れるとき等に、解除する必要がある。解 しておかないと、端末11がネットワークを れた後も引き続いて、その端末11宛てのパケ ットが、ホームエージェント(HA)12に転送され てくるからである。

 このために端末11は、代表ホームアドレ (HoA)と代表気付けアドレス(CoA)、すなわち代 アドレスセットを用いたバインディング・ ップデート(B.U.)メッセージによる位置登録 求の中に、該位置登録要求または認証鍵の 効期限を示すライフタイム(life time)の情報 含ませる。この有効期限にはゼロも含む。

 一方ホームエージェント(HA)12においては 上記のライフタイムを監視する。位置登録 新前にライフタイムの期限あるいは認証鍵 有効期限が切れた場合、該HA12内の当該位置 登録(代表アドレスセットと従属アドレスセ トの双方)を解除する。上記の位置登録解除 中には、再アクセス認証によって認証鍵を 新する前に該認証鍵の有効期限が過ぎた場 の解除も含む。なお、上記代表アドレスセ トと従属アドレスセット双方のデータの消 は、当該端末11内においても当然行う。

 最後に本発明に基づく位置登録のための ンピュータプログラムを付記しておく。こ は、コンピュータに以下の各手順を実行さ るプログラムである。

 ・ホームエージェント12のホームアドレスHo Aを、複数種のサービスに対応させて複数設 すると共に、複数設定されたホームアドレ のうちの1つを代表ホームアドレスとして、 れ以外を従属ホームアドレスとしてそれぞ 設定しかつ保持する手順、
 ・端末11において、代表ホームアドレスと をなす代表気付けアドレス(CoA)を生成して代 表アドレスセットとし、この代表アドレスセ ットをもって位置登録要求をホームエージェ ント12に対して行う手順、および
 ・ホームエージェント12において、上記の 定された従属ホームアドレスと対になって 属アドレスセットをなす従属気付けアドレ を、上記の位置登録要求に係る代表アドレ セットをもとに生成し、この代表アドレス ットの位置登録と同時に該従属アドレスセ トの位置登録も行う手順、
である。