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Title:
MOBILE COMMUNICATIONS SYSTEM, MOBILE STATION DEVICE, BASE STATION DEVICE AND RANDOM ACCESS CHANNEL TRANSMISSION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026461
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To improve a delivery probability of a random access channel and increase a quantity of information to inform by the random access channel. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] Provided is a mobile communications system for performing multicarrier communications between a mobile station device and a base station device. The mobile station device sets transmission control information relating to a random access channel, based on the status of the mobile station device at the time of transmitting the random access channel. The base station device judges the status of the mobile station device, based on the transmission control information informed by the random access channel, and performs suitable scheduling corresponding to the status of the mobile station device.

Inventors:
UEMURA KATSUNARI
Application Number:
PCT/JP2007/066093
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 20, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
UEMURA KATSUNARI
International Classes:
H04B7/26; H04J1/00; H04W74/08
Domestic Patent References:
WO2007091675A12007-08-16
Foreign References:
JP2007227996A2007-09-06
Other References:
LG ELECTRONICS: "Uplink resource request for uplink scheduling, 3GPP TSG RAN WG1 #44 bis", 3GPP, vol. R1-060922, 27 March 2006 (2006-03-27), pages 1 - 4, XP003019947
NTT DOCOMO, FUJITSU, MITSUBISHI ELECTRIC, NEC, SHARP, TOSHIBA CORPORATION: "3GPP TSG RAN WG1 Meeting #45, Random Access Channel Structure for E-UTRA Uplink", 3GPP, vol. R1-061184, 8 June 2006 (2006-06-08), pages 1 - 13, XP003019948
CATT: "Signalling Information for Node-B Controlled Uplink Scheduling and Text Proposal for Tr 25.827, 3GPP TSG RAN WG1#46", 3GPP, vol. R1-062328, 28 August 2006 (2006-08-28), pages 1 - 5, XP003019949
NOKIA: "Uplink inter cell interference mitigation and text proposal, 3GPP TSG RAN WG1 #44 Meeting", 3GPP, vol. R1-060298, 13 February 2006 (2006-02-13), pages 1 - 5, XP003019950
SIEMENS: "Interference Mitigation by Partial Frequency Reuse, TSG-RAN WG1 Meeting #44", 3GPP, vol. R1-060670, 13 February 2006 (2006-02-13), pages 1 - 5, XP003019951
KEIJI TACHIKAWA: "W-CDMA mobile communication system", 25 June 2001, MARUZEN CO., LTD
"3GPP TR", PHYSICAL LAYER ASPECTS FOR EVOLVED UTRA, May 2006 (2006-05-01), Retrieved from the Internet
NTT DOCOMO: "Random Access Channel Structure for E-UTRA Uplink", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #45, 8 May 2006 (2006-05-08)
"Uplink inter cell interference mitigation and text proposal", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #44, 13 February 2006 (2006-02-13)
See also references of EP 2063659A4
Attorney, Agent or Firm:
FUKUCHI, Takeo (Shibuya-ku Tokyo, 31, JP)
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Claims:
 移動局装置と基地局装置とが通信を行なう移動通信システムであって、
 前記移動局装置は、ランダムアクセスチャネル送信時の当該移動局装置の状態に基づいてランダムアクセスチャネルに関する送信制御情報を設定し、
 前記基地局装置は、前記ランダムアクセスチャネルで通知される前記送信制御情報に基づいて前記移動局装置の状態を判断し、当該移動局装置の状態に応じたスケジューリングを行なうことを特徴とする移動通信システム。
 前記移動局装置は、当該移動局装置の状態として、測定した品質情報指標またはランダムアクセスチャネルの送信理由の少なくとも一方の情報に基づいて前記送信制御情報を設定することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、ランダムアクセスチャネルの送信周波数領域、送信電力またはシグネチャのいずれかまたはこれらの組合せを設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動通信システム。
 前記送信周波数領域は、前記基地局装置の送信帯域幅を前記移動局装置の受信品質に応じて複数に分割したものであり、前記送信周波数領域毎に、異なる送信電力が設定されることを特徴とする請求項3記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に対応する前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に対応する前記送信電力とを設定し、当該送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信することを特徴とする請求項4記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標と送信理由との組合せに対応する前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に対応する前記送信電力とを設定し、当該送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信することを特徴とする請求項4記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に対応する前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に対応する前記送信電力と、前記送信理由に対応する前記シグネチャとを設定し、当該送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信することを特徴とする請求項4記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、ランダムアクセスチャネルを再送する際、実測値よりも低い前記品質情報指標に対応する前記送信周波数領域にて再送手順を順次繰り返すことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に対応する前記シグネチャと、前記送信理由に対応する前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に対応する前記送信電力とを設定し、当該送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信することを特徴とする請求項4記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、前記送信理由に対応する前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に対応する前記送信電力とを設定し、当該送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信することを特徴とする請求項4記載の移動通信システム。
 前記送信周波数領域は、前記基地局装置の送信帯域幅を前記移動局装置の受信品質に応じて複数に分割したものであり、前記送信周波数領域毎に、異なる送信電力が設定されることを特徴とする請求項3記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に対応する前記送信電力を設定し、当該送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信することを特徴とする請求項11記載の移動通信システム。
 前記移動局装置は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に対応する前記送信電力と、前記送信理由に対応する前記シグネチャとを設定し、当該送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信することを特徴とする請求項11記載の移動通信システム。
 基地局装置と通信を行なう移動局装置であって、
 測定した品質情報指標またはランダムアクセスチャネルの送信理由の少なくとも一方の情報に基づいてランダムアクセスチャネルに関する送信制御情報を設定する送信制御情報設定手段と、
 前記送信制御情報を用いてランダムアクセスチャネルを送信する送信手段と、を具備し、
 前記送信制御情報は、ランダムアクセスチャネルの送信周波数領域、送信電力またはシグネチャのいずれかまたはこれらの組合せを含むことを特徴とする移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に基づいた前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に応じた所定の送信電力とを設定することを特徴とする請求項14記載の移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標と送信理由との組合せに基づいた前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に応じた所定の送信電力とを設定することを特徴とする請求項14記載の移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に基づいた前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に応じた所定の送信電力と、前記送信理由に基づいた前記シグネチャとを設定することを特徴とする請求項14記載の移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、ランダムアクセスチャネルを再送する際、実測値よりも低い前記品質情報指標に対応する前記送信周波数領域にて再送手順を順次繰り返すことを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に基づいた前記シグネチャと、前記送信理由に基づいた前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に応じた送信電力とを設定することを特徴とする請求項14記載の移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御情報として、前記送信理由に基づいた前記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に応じた所定の送信電力とを設定することを特徴とする請求項14記載の移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に応じた所定の送信電力を設定することを特徴とする請求項14記載の移動局装置。
 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御情報として、前記品質情報指標に応じた所定の送信電力と、前記送信理由に基づいた前記シグネチャとを設定することを特徴とする請求項14記載の移動局装置。
 移動局装置と通信を行なう基地局装置であって、
 前記移動局装置より送信されたランダムアクセスチャネルを受信する受信手段と、
 前記ランダムアクセスチャネルで通知される送信制御情報を解析する解析手段と、
 前記解析手段の解析結果から前記移動局装置の状態を判断し、当該移動局装置の状態に応じたスケジューリングを行なうスケジューリング手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。
 前記スケジューリング手段は、前記送信制御情報に含まれるランダムアクセスチャネルの送信周波数領域の位置に基づいたスケジューリングを行なうことを特徴とする請求項23記載の基地局装置。
 前記スケジューリング手段は、前記送信制御情報に含まれるランダムアクセスチャネルの送信周波数領域の位置およびシグネチャの番号に基づいたスケジューリングを行なうことを特徴とする請求項23記載の基地局装置。
 前記スケジューリング手段は、前記移動局装置から受信したランダムアクセスチャネルの受信品質に基づいたスケジューリングを行なうことを特徴とする請求項23記載の基地局装置。
 前記スケジューリング手段は、前記移動局装置から受信したランダムアクセスチャネルの受信品質および前記送信制御情報に含まれるランダムアクセスチャネルのシグネチャの番号に基づいたスケジューリングを行なうことを特徴とする請求項23記載の基地局装置。
 基地局装置と通信を行なう移動局装置からのランダムアクセスチャネル送信方法であって、
 前記移動局装置は、ランダムアクセスチャネル送信時の当該移動局装置の状態に基づいてランダムアクセスチャネルに関する送信制御情報を決定し、
 前記基地局装置は、ランダムアクセスチャネルで通知される前記送信制御情報に基づいて前記移動局装置の状態を判断し、当該移動局装置の状態に応じたスケジューリングを行なうことを特徴とするランダムアクセスチャネル送信方法。
Description:
移動通信システム、移動局装置 基地局装置およびランダムアクセスチャネ 送信方法

 本発明は、セルラ無線方式を用いる移動 信システム、移動局装置、基地局装置およ ランダムアクセスチャネル送信方法に関す 。

 現在、無線アクセス技術であるRAT(Radio Acces s Technology)として、3GPP
(3rd Generation Partnership Project)で規定されてい るW-CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)が第 世代セルラ移動通信方式として標準化され 順次サービスが開始されている(例えば、非 許文献1参照)。

 また、第三世代RATの進化(Evolved Universal T errestrial Radio Access、以下、「EUTRA」という) よび第三世代RATアクセスネットワークの進 (Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、 以下、「EUTRAN」という)が検討されている。EU TRAでは、通信方式として、OFDMA(Orthogonal Freque ncy Division Multiplexing Access)方式が提案されて いる(例えば、非特許文献2参照)。

 セルラ移動通信方式において、電源を入 た直後の状態などの理由で無線リソースが り当てられていない移動局は、基地局に対 てランダムアクセスチャネル(Random Access Ch annel、以下、適宜「RACH」という)を使用して り送信を行なう。RACHは、移動局が共通に使 可能な無線リソースを用いて送信されるた 、送信するタイミングによって他の移動局 衝突することが考えられる。そのため、互 に直交するデータ系列を用意し、この直交 ータ系列をRACHで送信することによって、た とえ送信タイミングが同一であっても、異な るデータ信号系列であれば基地局にて受信信 号を分離可能としている。このような直交デ ータ系列をシグネチャ、シグネチャから構成 される信号をRACH Preamble(プリアンブル)と呼 、基地局が移動局を識別するために使用さ る。

 ただし、同じ送信タイミングで、同一のR ACHプリアンブルを選択した移動局が複数存在 した場合には衝突が発生するため、この場合 は再送処理を行なうこととなる。

 W-CDMA方式における上り回線のランダムア セス手順について、図17を用いて簡単に説 する。図17は、W-CDMA方式における上り回線の ランダムアクセスチャネルの送信手順を説明 するためのフローチャートである。

 図17に示すように、移動局は、まず、RACH リアンブルの初期送信電力を計算する(ステ ップ(以下、「ST」と略す)11)。初期送信電力 、セル間干渉量や下り共通パイロットチャ ルの測定結果などから移動局で計算する。 に、RACHプリアンブルの送信タイミングを選 し(ST12)、続いて複数のシグネチャから一つ ランダムに選択してRACHプリアンブルを生成 する(ST13)。そして、上記初期送信電力および 送信タイミングで基地局に対してRACHプリア ブルを送信する(ST14)。

 RACHプリアンブルを送信した後、移動局は 、基地局より送信許可を示すACK(Acknowledge)が ってくるか判定する(ST15)。ここで、ACKが返 てきた場合には、RACH message(メッセージ)と ばれる実際のデータ送信を開始する(ST16)。 方、基地局よりACKが返ってこない場合、或 はNACK(Not Acknowledge)が返ってきた場合には、 前に定義されている再送回数が満了したか かを確認する(ST17)。再送回数が満了してい い場合には、送信電力を増加させ(ST18)、再 時の送信タイミングを新たに選択し、ラン ムに一つ選択したシグネチャからRACHプリア ンブルを生成して再送信する(ST12、ST13)。ST17 おいて事前に定義されている再送回数が満 したか否かを確認しつつ、同様の処理を繰 返し、所定の再送回数が満了しても基地局 らのACKを受信できない場合には、RACH送信失 敗と判断して(ST19)、一連の手順を終了する。

 なお、EUTRAにおいては、無線方式の違い ら、上述したW-CDMA方式におけるランダムア セス手順と異なる制御が必要となる。図18は 、EUTRAで提案されているRACHのチャネルマッピ ングの一例を示した図である。本例では、RAC Hは、システム周波数帯域幅BWのうち、1.25MHz 領域を使用する。また、時間領域で1サブフ ーム間隔TTI(Transmission Timing Interval)を使用 る。なお、RACHは、上り同期が取れていない 階で使用されるため、伝搬遅延により送信 ータの干渉を防ぐ目的で実際のRACH送信の前 後にガードタイムが必要となる。

 EUTRAにおいて、ランダムアクセスチャネ は、移動局の位置登録、ハンドオーバー先 基地局へのハンドオーバー通知、無線リソ スの要求、間欠送信時におけるデータ送信 上り無線同期の維持などを目的として使用 れることが検討されている。

 EUTRAにおいては、RACHのTTI長や送信帯域幅 関係により、RACHに含めることのできるデー タビット数がW-CDMA方式よりも少ないことが予 想される。そのため、実際に送信されるデー タ以外を用いて暗黙的に情報を通知する方法 が必要となる。非特許文献3においては、RACH リアンブルに含まれるデータ系列であるシ ネチャの番号を用いて情報を通知する方法 提案されている。ここで、本方法について 19を用いて説明する。

 図19は、RACHプリアンブルとして使用可能な ータ系列が32個の場合であって、RACHの送信 由とその時の品質情報指標(Channel Quality Ind icator、以下、「
CQI」という)によって、使用するシグネチャ 番号を分類した例を示している。例えば、 期送信時にRACHを送信する場合であって、そ 時の移動局のCQIが”High”に分類される品質 であった場合、移動局は、図19に示すように シグネチャ番号3~5の中から一つを選択してR ACHプリアンブルを送信する。本方法を用いる ことで、実際の送信データに含めずとも、基 地局は、受信したシグネチャ番号から移動局 のRACHの送信理由とCQIを把握することが可能 なる。

 また、EUTRAにおいては、上りセル間干渉 を低減させるために干渉コーディネーショ と呼ばれる技術が提案されている(例えば、 特許文献2参照)。干渉コーディネーション して複数の方法が提案されているが、有力 ものとして、システムが使用可能な周波数 域を幾つかに分割する一方、送信電力や下 受信品質(パスロスやCQI)などに基づいて移動 局を複数のグループに分け、各グループに分 割した周波数領域を対応させ、移動局に対応 した周波数領域のみで送信させるという方法 が提案されている(例えば、非特許文献4参照) 。非特許文献4では、移動局が基地局に近く るに従って、対応する周波数領域の基地局 信電力の目標品質を高く設定することで、 りセル間干渉量を増やすことなく送信デー のスループットを向上させる方法を紹介し いる。ここで、本方法について図20および図 21を用いて説明する。

 図20は、セルA~Cに移動局UE_AおよびUE_Bが位 置していることを示した図である。ここで、 UE_AおよびUE_Bは、セルAと通信を行なっている ものとする。このとき、UE_Aは、セルAの中心( 基地局)に近いため、その下り受信品質は良 であり、同時に周辺セル(セルB、セルC)への りセル間干渉量は殆どないと考えられる。 方、UE_Bは、セルAのセルエッジに位置して るため、下り受信品質は劣悪であり、同時 周辺セル(セルB、セルC)への上りセル間干渉 は大きいと考えられる。そのため、UE_Bは、 周辺セルへの上りセル間干渉量を低減させる ために目標品質を低く設定する必要がある。 しかし、UE_Aは、周辺セルへの上りセル間干 量が少ないため、上りスループット向上の めに目標品質を高く設定する方が良い。

 図21は、周波数領域毎に異なる目標品質 設定した一例を示した図である。図21におい ては、システムの周波数領域をRU_BW1~RU_BW4の4 の領域に分割している。また、セル内の移 局の受信品質によって4段階にグループ化し 、RU_BW1から順に良好な品質のグループを割り 当てている。すなわち、最も品質が悪いグル ープに属する移動局にはRU_BW4を使用する。RU_ BW4に属する移動局の目標品質をTargetAとし、 好なグループになるに従って一定のステッ 幅であるSTEP_nだけ目標品質を高く設定して る。本方法により、周辺セルへの上りセル 干渉量を増加させることなく上りスループ トを向上させることが可能となる。

 なお、目標品質としては、SIR(Signal-to-Interfer ence Ratio)、SINR(Signal-to-Interference plus Noise Rat io)、SNR(Signal-to-Noise Ratio)、またはパスロスな どが想定される。
立川 敬二,“W-CDMA移動通信方式”,ISBN4-62 1-04894-5,平成13年6月25日初版発行、丸善株式会 社 3GPP TR(Technical Report)25.814,V1.5.0(2006-5),Physi cal Layer Aspects for Evoloved UTRA.http://www.3gpp.org /ftp/Specs/html-info/25814.htm NTT DoCoMo.et al,”Random Access Channel Structu re for E-UTRA Uplink” ,3GPP TSG RAN WG1 Meeting # 45,Shanghai,China,8-12 May,2006,R1-061184 Nokia,”Uplink inter cell interference mitigation  and text proposal”,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #44,D enver,USA,13-17 February,2006,R1-060298

 しかしながら、図19に示したシグネチャ 号で暗黙的に情報を通知する方法において 、RACHの送信理由が同一で、かつ受信品質が ぼ同じ状態の移動局が複数存在した場合に 選択可能なシグネチャ数が通常よりも大幅 制限されてしまうため、RACHプリアンブルの 衝突確率が高くなるという問題がある。

 一方、図21に示した干渉コーディネーシ ン方法は、RACH送信に関しては何も考慮され いないため、RACH送信時において移動局はど の周波数領域でも受信品質に応じた初期送信 電力でRACHを送信することになる。この結果 セル中心に近い移動局であっても、高い送 電力でRACHを送信することができず、送達確 の向上を図ることができないという問題が る。

 本発明は、このような問題点に鑑みてな れたものであり、上りセル間干渉量を増加 せることなくランダムアクセスチャネルの 達確率を向上させると共に、ランダムアク スチャネルで通知する情報量を増加させる とができる移動通信システム、移動局装置 基地局装置およびランダムアクセスチャネ 送信方法を提供することを目的とする。

 (1)上記の目的を達成するため、本発明は 以下のような手段を講じた。すなわち、本 明に係る移動通信システムは、移動局装置 基地局装置とが通信を行なう移動通信シス ムであって、前記移動局装置は、ランダム クセスチャネル送信時の当該移動局装置の 態に基づいてランダムアクセスチャネルに する送信制御情報を設定し、前記基地局装 は、前記ランダムアクセスチャネルで通知 れる前記送信制御情報に基づいて前記移動 装置の状態を判断し、当該移動局装置の状 に応じたスケジューリングを行なうことを 徴としている。

 このように、移動局装置から、移動局装 の状態に基づいてランダムアクセスチャネ の送信制御情報を設定する一方、基地局装 で、上記送信制御情報に基づく移動局装置 状態に応じたスケジューリングを行なうよ にしている。これによれば、移動局装置の 態として、例えば、ランダムアクセスチャ ル送信時の品質情報指標に基づいてランダ アクセスチャネルの送信制御情報を設定す と共に、ランダムアクセスチャネルの送信 御情報として、周辺セルへの干渉を増加さ ない送信電力を設定することによって、基 局装置におけるランダムアクセスチャネル 受信品質を上げることができるので、上り ル間干渉量を増加させることなくランダム クセスチャネルの送達確率を向上させるこ が可能となる。また、例えば、品質情報指 をランダムアクセスチャネルの送信周波数 域で暗黙的に通知することによって、ラン ムアクセスチャネルで通知する情報量を増 させることが可能となる。

 (2)また、本発明に係る移動通信システム おいて、前記移動局装置は、当該移動局装 の状態として、測定した品質情報指標また ランダムアクセスチャネルの送信理由の少 くとも一方の情報に基づいて前記送信制御 報を設定することを特徴としている。

 このように、移動局装置により、測定し 品質情報指標またはランダムアクセスチャ ルの送信理由の少なくとも一方の情報に基 いて送信制御情報が設定されるので、ラン ムアクセスチャネルを送信する際における 動局装置の状態に対応して送信制御情報を 定することが可能となる。

 (3)また、本発明の移動通信システムにお て、前記移動局装置は、前記送信制御情報 して、ランダムアクセスチャネルの送信周 数領域、送信電力またはシグネチャのいず かまたはこれらの組合せを設定することを 徴としている。

 このように、移動局装置により、送信制 情報として、ランダムアクセスチャネルの 信周波数領域、送信電力またはシグネチャ いずれかまたはこれらの組合せが設定され ので、ランダムアクセスチャネルの送信周 数領域、送信電力またはシグネチャのいず かまたはこれらの組合せを用いて基地局装 に移動局装置の様々な状態を把握させるこ が可能となる。

 (4)また、本発明の移動通信システムにお て、前記送信周波数領域は、前記基地局装 の送信帯域幅を前記移動局装置の受信品質 応じて複数に分割したものであり、前記送 周波数領域毎に、異なる送信電力が設定さ ることを特徴としている。

 このように、基地局装置の送信帯域幅が 動局装置の受信品質に応じて複数に分割さ 、送信周波数領域毎に、異なる送信電力が 定されるので、基地局装置におけるランダ アクセスチャネルの受信品質を上げること できる。これにより、上りセル間干渉量を 加させることなくランダムアクセスチャネ の送達確率を向上させることが可能となる

 (5)また、本発明の移動通信システムにお て、前記移動局装置は、前記送信制御情報 して、前記品質情報指標に対応する前記送 周波数領域と、当該送信周波数領域に対応 る前記送信電力とを設定し、当該送信制御 報を用いてランダムアクセスチャネルを送 することを特徴としている。

 このように、移動局装置は、送信制御情 として、品質情報指標に対応する送信周波 領域と、当該送信周波数領域に対応する送 電力とを設定し、当該送信制御情報を用い ランダムアクセスチャネルを送信すること ら、基地局装置におけるランダムアクセス ャネルの受信品質を上げることができる。 れにより、上りセル間干渉量を増加させる となくランダムアクセスチャネルの送達確 を向上させることが可能となる。

 また、品質情報指標に対応する送信周波 領域を設定することから、送信周波数領域 介してランダムアクセスチャネルの送信の における品質情報指標を基地局装置に暗黙 に通知することができるので、ランダムア セスチャネルで通知する情報量を増加させ ことが可能となる。

 (6)また、本発明の移動通信システムにお て、前記移動局装置は、前記送信制御情報 して、前記品質情報指標と送信理由との組 せに対応する前記送信周波数領域と、当該 信周波数領域に対応する前記送信電力とを 定し、当該送信制御情報を用いてランダム クセスチャネルを送信することを特徴とし いる。

 このように、移動局装置は、送信制御情 として、品質情報指標と送信理由との組合 に対応する送信周波数領域と、当該送信周 数領域に対応する送信電力とを設定し、当 送信制御情報を用いてランダムアクセスチ ネルを送信することから、基地局装置にお るランダムアクセスチャネルの受信品質を げることができる。これにより、上りセル 干渉量を増加させることなくランダムアク スチャネルの送達確率を向上させることが 能となる。

 また、品質情報指標と送信理由との組合 に対応する送信周波数領域を設定すること ら、送信周波数領域を介してランダムアク スチャネルの送信の際における品質情報指 、並びに、ランダムアクセスチャネルの送 理由を基地局装置に暗黙的に通知すること できるので、ランダムアクセスチャネルで 知する情報量を増加させることが可能とな 。

 (7)また、本発明の移動通信システムにお て、前記移動局装置は、前記送信制御情報 して、前記品質情報指標に対応する前記送 周波数領域と、当該送信周波数領域に対応 る前記送信電力と、前記送信理由に対応す 前記シグネチャとを設定し、当該送信制御 報を用いてランダムアクセスチャネルを送 することを特徴としている。

 このように、移動局装置は、送信制御情 として、品質情報指標に対応する送信周波 領域と、当該送信周波数領域に対応する送 電力と、送信理由に対応する前記シグネチ とを設定し、当該送信制御情報を用いてラ ダムアクセスチャネルを送信することから 基地局装置におけるランダムアクセスチャ ルの受信品質を上げることができる。これ より、上りセル間干渉量を増加させること くランダムアクセスチャネルの送達確率を 上させることが可能となる。

 また、品質情報指標に対応する送信周波 領域を設定すると共に、送信理由に対応す シグネチャを設定することから、送信周波 領域を介してランダムアクセスチャネルの 信の際における品質情報指標を基地局装置 暗黙的に通知し、シグネチャを介してラン ムアクセスチャネルの送信理由を基地局装 に暗黙的に通知することができるので、ラ ダムアクセスチャネルで通知する情報量を 加させることが可能となる。

 (8)また、本発明の移動通信システムにお て、前記移動局装置は、ランダムアクセス ャネルを再送する際、実測値よりも低い前 品質情報指標に対応する前記送信周波数領 にて再送手順を順次繰り返すことを特徴と ている。

 このように、ランダムアクセスチャネル 再送する際、実測値よりも低い品質情報指 に対応する送信周波数領域にて再送手順を 次繰り返すので、実測値でランダムアクセ チャネルを送信できない場合においても、 信周波数領域を適宜変更して、より送信し い環境でランダムアクセスチャネルを再送 ることが可能となる。

 (9)また、本発明の移動通信システムにお て、前記移動局装置は、前記送信制御情報 して、前記品質情報指標に対応する前記シ ネチャと、前記送信理由に対応する前記送 周波数領域と、当該送信周波数領域に対応 る前記送信電力とを設定し、当該送信制御 報を用いてランダムアクセスチャネルを送 することを特徴としている。

 このように、移動局装置は、送信制御情 として、品質情報指標に対応する前記シグ チャと、送信理由に対応する送信周波数領 と、当該送信周波数領域に対応する送信電 とを設定し、当該送信制御情報を用いてラ ダムアクセスチャネルを送信することから 基地局装置におけるランダムアクセスチャ ルの受信品質を上げることができる。これ より、上りセル間干渉量を増加させること くランダムアクセスチャネルの送達確率を 上させることが可能となる。

 また、品質情報指標に対応するシグネチ を設定すると共に、送信理由に対応する送 周波数領域を設定することから、シグネチ を介してランダムアクセスチャネルの送信 際における品質情報指標を基地局装置に通 し、送信周波数領域を介してランダムアク スチャネルの送信理由を基地局装置に暗黙 に通知することができるので、ランダムア セスチャネルで通知する情報量を増加させ ことが可能となる。

 (10)また、本発明の移動通信システムにお いて、前記移動局装置は、前記送信制御情報 として、前記送信理由に対応する前記送信周 波数領域と、当該送信周波数領域に対応する 前記送信電力とを設定し、当該送信制御情報 を用いてランダムアクセスチャネルを送信す ることを特徴としている。

 このように、移動局装置は、送信制御情 として、送信理由に対応する送信周波数領 と、当該送信周波数領域に対応する前記送 電力とを設定し、当該送信制御情報を用い ランダムアクセスチャネルを送信すること ら、基地局装置におけるランダムアクセス ャネルの受信品質を上げることができる。 れにより、上りセル間干渉量を増加させる となくランダムアクセスチャネルの送達確 を向上させることが可能となる。

 また、送信理由に対応する送信周波数領 を設定することから、送信周波数領域を介 てランダムアクセスチャネルの送信理由を 地局装置に暗黙的に通知することができる で、ランダムアクセスチャネルで通知する 報量を増加させることが可能となる。

 (11)また、本発明の移動通信システムにお いて、前記送信周波数領域は、前記基地局装 置の送信帯域幅を前記移動局装置の受信品質 に応じて複数に分割したものであり、前記送 信周波数領域毎に、異なる送信電力が設定さ れることを特徴としている。

 このように、送信周波数領域毎に、異な 送信電力が設定されているので、送信制御 報として、送信周波数領域を選択すると共 、当該周波数領域におけるいずれかの送信 力を設定することで、例えば、ランダムア セスチャネルを送信する際における品質情 指標を基地局装置に暗黙的に通知すること 可能となる。

 (12)また、本発明の移動通信システムにお いて、前記移動局装置は、前記送信制御情報 として、前記品質情報指標に対応する前記送 信電力を設定し、当該送信制御情報を用いて ランダムアクセスチャネルを送信することを 特徴としている。

 このように、移動局装置は、品質情報指 に対応する送信電力を設定し、当該送信制 情報を用いてランダムアクセスチャネルを 信することから、ランダムアクセスチャネ を送信する際における品質情報指標を基地 装置に暗黙的に通知することが可能となる このため、ランダムアクセスチャネルで通 する情報量を増加させることが可能となる

 (13)また、本発明の移動通信システムにお いて、前記移動局装置は、前記送信制御情報 として、前記品質情報指標に対応する前記送 信電力と、前記送信理由に対応する前記シグ ネチャとを設定し、当該送信制御情報を用い てランダムアクセスチャネルを送信すること を特徴としている。

 このように、移動局装置は、送信制御情 として、品質情報指標に対応する送信電力 、送信理由に対応するシグネチャとを設定 ることから、ランダムアクセスチャネルを 信する際における品質情報指標、並びに、 ンダムアクセスチャネルの送信理由を基地 装置に暗黙的に通知することが可能となる このため、ランダムアクセスチャネルで通 する情報量を増加させることが可能となる

 (14)また、本発明の移動局装置は、基地局 装置と通信を行なう移動局装置であって、測 定した品質情報指標またはランダムアクセス チャネルの送信理由の少なくとも一方の情報 に基づいてランダムアクセスチャネルに関す る送信制御情報を設定する送信制御情報設定 手段と、前記送信制御情報を用いてランダム アクセスチャネルを送信する送信手段と、を 具備し、前記送信制御情報は、ランダムアク セスチャネルの送信周波数領域、送信電力ま たはシグネチャのいずれかまたはこれらの組 合せを含むことを特徴としている。

 このように、測定した品質情報指標また ランダムアクセスチャネルの送信理由の少 くとも一方の情報に基づいてランダムアク スチャネルに関する送信制御情報を設定し この送信制御情報を用いてランダムアクセ チャネルを送信する。また、送信制御情報 は、ランダムアクセスチャネルの送信周波 領域、送信電力またはシグネチャ番号のい れかまたはこれらの組合せが含まれる。こ により、例えば、ランダムアクセスチャネ の送信時の品質情報指標に基づいて、周辺 ルへの干渉を増加させない送信電力を送信 御情報として設定することによって、基地 装置におけるランダムアクセスチャネルの 信品質を上げることができるので、上りセ 間干渉量を増加させることなくランダムア セスチャネルの送達確率を向上させること 可能となる。また、例えば、品質情報指標 ランダムアクセスチャネルの送信周波数領 で暗黙的に通知することによって、ランダ アクセスチャネルで通知する情報量を増加 せることが可能となる。

 (15)また、本発明の移動局装置において、 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御 情報として、前記品質情報指標に基づいた前 記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に 応じた所定の送信電力とを設定することを特 徴としている。

 このように、品質情報指標に基づいた送 周波数領域と、当該送信周波数領域に応じ 所定の送信電力とを設定した送信制御情報 用いてランダムアクセスチャネルを送信す ことから、基地局装置におけるランダムア セスチャネルの受信品質を上げることがで る。これにより、上りセル間干渉量を増加 せることなくランダムアクセスチャネルの 達確率を向上させることが可能となる。

 また、品質情報指標に基づいた送信周波 領域を設定することから、送信周波数領域 介してランダムアクセスチャネルの送信の における品質情報指標を基地局装置に暗黙 に通知することができるので、ランダムア セスチャネルで通知する情報量を増加させ ことが可能となる。

 (16)また、本発明の移動局装置において、 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御 情報として、前記品質情報指標と送信理由と の組合せに基づいた前記送信周波数領域と、 当該送信周波数領域に応じた所定の送信電力 とを設定することを特徴としている。

 このように、品質情報指標と送信理由と 組合せに基づいた送信周波数領域と、当該 信周波数領域に応じた所定の送信電力とを 定した送信制御情報を用いてランダムアク スチャネルを送信することから、基地局装 におけるランダムアクセスチャネルの受信 質を上げることができる。これにより、上 セル間干渉量を増加させることなくランダ アクセスチャネルの送達確率を向上させる とが可能となる。

 また、品質情報指標と送信理由との組合 に基づいた送信周波数領域を設定すること ら、送信周波数領域を介してランダムアク スチャネルの送信の際における品質情報指 、並びに、ランダムアクセスチャネルの送 理由を基地局装置に暗黙的に通知すること できるので、ランダムアクセスチャネルで 知する情報量を増加させることが可能とな 。

 (17)また、本発明の移動局装置において、 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御 情報として、前記品質情報指標に基づいた前 記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に 応じた所定の送信電力と、前記送信理由に基 づいた前記シグネチャとを設定することを特 徴としている。

 このように、品質情報指標に基づいた送 周波数領域と、当該送信周波数領域に応じ 所定の送信電力と、送信理由に基づいたシ ネチャとを設定した送信制御情報を用いて ンダムアクセスチャネルを送信することか 、基地局装置におけるランダムアクセスチ ネルの受信品質を上げることができる。こ により、上りセル間干渉量を増加させるこ なくランダムアクセスチャネルの送達確率 向上させることが可能となる。

 また、品質情報指標に基づいた送信周波 領域を設定すると共に、送信理由に基づい シグネチャを設定することから、送信周波 領域を介してランダムアクセスチャネルの 信の際における品質情報指標を基地局装置 暗黙的に通知し、シグネチャを介してラン ムアクセスチャネルの送信理由を基地局装 に暗黙的に通知することができるので、ラ ダムアクセスチャネルで通知する情報量を 加させることが可能となる。

 (18)また、本発明の移動局装置は、前記送 信制御情報設定手段は、ランダムアクセスチ ャネルを再送する際、実測値よりも低い前記 品質情報指標に対応する前記送信周波数領域 にて再送手順を順次繰り返すことを特徴とし ている。

 このように、ランダムアクセスチャネル 再送する際、実測値よりも低い品質情報指 に対応する送信周波数領域にて再送手順を 次繰り返すので、実測値でランダムアクセ チャネルを送信できない場合においても、 信周波数領域を適宜変更して、より送信し い環境でランダムアクセスチャネルを再送 ることが可能となる。

 (19)また、本発明の移動局装置において、 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御 情報として、前記品質情報指標に基づいた前 記シグネチャと、前記送信理由に基づいた前 記送信周波数領域と、当該送信周波数領域に 応じた送信電力とを設定することを特徴とし ている。

 このように、品質情報指標に基づいた前 シグネチャと、前記送信理由に基づいた前 送信周波数領域と、当該送信周波数領域に じた送信電力とを設定した送信制御情報を いてランダムアクセスチャネルを送信する とから、基地局装置におけるランダムアク スチャネルの受信品質を上げることができ 。これにより、上りセル間干渉量を増加さ ることなくランダムアクセスチャネルの送 確率を向上させることが可能となる。

 また、品質情報指標に基づいたシグネチ を設定すると共に、送信理由に基づいた送 周波数領域を設定することから、シグネチ を介してランダムアクセスチャネルの送信 際における品質情報指標を基地局装置に通 し、送信周波数領域を介してランダムアク スチャネルの送信理由を基地局装置に暗黙 に通知することができるので、ランダムア セスチャネルで通知する情報量を増加させ ことが可能となる。

 (20)また、本発明の移動局装置において、 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御 情報として、前記送信理由に基づいた前記送 信周波数領域と、当該送信周波数領域に応じ た所定の送信電力とを設定することを特徴と している。

 このように、送信理由に基づいた前記送 周波数領域と、当該送信周波数領域に応じ 所定の送信電力とを設定した送信制御情報 用いてランダムアクセスチャネルを送信す ことから、基地局装置におけるランダムア セスチャネルの受信品質を上げることがで る。これにより、上りセル間干渉量を増加 せることなくランダムアクセスチャネルの 達確率を向上させることが可能となる。

 また、送信理由に基づいた送信周波数領 を設定することから、送信周波数領域を介 てランダムアクセスチャネルの送信理由を 地局装置に暗黙的に通知することができる で、ランダムアクセスチャネルで通知する 報量を増加させることが可能となる。

 (21)また、本発明の移動局装置において、 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御 情報として、前記品質情報指標に応じた所定 の送信電力を設定することを特徴としている 。

 このように、品質情報指標に応じた所定 送信電力を設定した送信制御情報を用いて ンダムアクセスチャネルを送信することか 、ランダムアクセスチャネルを送信する際 おける品質情報指標を基地局装置に暗黙的 通知することが可能となる。このため、ラ ダムアクセスチャネルで通知する情報量を 加させることが可能となる。

 (22)また、本発明の移動局装置において、 前記送信制御情報設定手段は、前記送信制御 情報として、前記品質情報指標に応じた所定 の送信電力と、前記送信理由に基づいた前記 シグネチャとを設定することを特徴としてい る。

 このように、品質情報指標に応じた所定 送信電力と、前記送信理由に基づいた前記 グネチャとを設定することから、ランダム クセスチャネルを送信する際における品質 報指標、並びに、ランダムアクセスチャネ の送信理由を基地局装置に暗黙的に通知す ことが可能となる。このため、ランダムア セスチャネルで通知する情報量を増加させ ことが可能となる。

 (23)また、本発明の基地局装置は、移動局 装置と通信を行なう基地局装置であって、前 記移動局装置より送信されたランダムアクセ スチャネルを受信する受信手段と、前記ラン ダムアクセスチャネルで通知される送信制御 情報を解析する解析手段と、前記解析手段の 解析結果から前記移動局装置の状態を判断し 、当該移動局装置の状態に応じたスケジュー リングを行なうスケジューリング手段と、を 具備することを特徴としている。

 このように、ランダムアクセスチャネル 通知される送信制御情報を解析し、その解 結果から判断される移動局装置の状態に応 たスケジューリングを行なうようにしたの 、通信回線などの状況に応じて逐一変化す 移動局装置の状態に対応して最適なスケジ ーリングを行なうことが可能となる。

 (24)また、本発明の基地局装置において、 前記スケジューリング手段は、前記送信制御 情報に含まれるランダムアクセスチャネルの 送信周波数領域の位置に基づいたスケジュー リングを行なうことを特徴としている。

 このように、送信制御情報に含まれるラ ダムアクセスチャネルの送信周波数領域の 置に基づいたスケジューリングを行なうよ にしたので、移動局装置において、送信周 数領域の位置を移動局装置の状態に応じて 切に設定することによって、移動局装置か 提供される情報に応じて最適なスケジュー ングを行なうことが可能となる。

 (25)また、本発明の基地局装置において、 前記スケジューリング手段は、前記送信制御 情報に含まれるランダムアクセスチャネルの 送信周波数領域の位置およびシグネチャの番 号に基づいたスケジューリングを行なうこと を特徴としている。

 このように、送信制御情報に含まれるラ ダムアクセスチャネルの送信周波数領域の 置およびシグネチャの番号に基づいたスケ ューリングを行なうようにしたので、移動 装置において、送信周波数領域の位置およ シグネチャの番号を移動局装置の状態に応 て適切に設定することによって、移動局装 から提供される情報に応じて最適なスケジ ーリングを行なうことが可能となる。

 (26)また、本発明の基地局装置において、 前記スケジューリング手段は、前記移動局装 置から受信したランダムアクセスチャネルの 受信品質に基づいたスケジューリングを行な うことを特徴としている。

 このように、移動局装置から受信したラ ダムアクセスチャネルの受信品質に基づい スケジューリングを行なうようにしたので 例えば、移動局装置において、予め取り決 ておいた送信電力でランダムアクセスチャ ルを送信するだけで、基地局装置において 移動局装置の状態に応じて最適なスケジュ リングを行なうことが可能となる。

 (27)また、本発明の基地局装置は、前記ス ケジューリング手段は、前記移動局装置から 受信したランダムアクセスチャネルの受信品 質および前記送信制御情報に含まれるランダ ムアクセスチャネルのシグネチャの番号に基 づいたスケジューリングを行なうことを特徴 としている。

 このように、移動局装置から受信したラ ダムアクセスチャネルの受信品質およびシ ネチャの番号に基づいたスケジューリング 行なうようにしたので、例えば、移動局装 において、シグネチャの番号を移動局装置 状態に応じて適切に設定し、予め取り決め おいた送信電力でランダムアクセスチャネ を送信するだけで、基地局装置において、 動局装置の状態に応じて最適なスケジュー ングを行なうことが可能となる。

 (28)また、本発明のランダムアクセスチャ ネル送信方法は、基地局装置と通信を行なう 移動局装置からのランダムアクセスチャネル 送信方法であって、前記移動局装置は、ラン ダムアクセスチャネル送信時の当該移動局装 置の状態に基づいてランダムアクセスチャネ ルに関する送信制御情報を決定し、前記基地 局装置は、ランダムアクセスチャネルで通知 される前記送信制御情報に基づいて前記移動 局装置の状態を判断し、当該移動局装置の状 態に応じたスケジューリングを行なうことを 特徴としている。

 このように、移動局装置から、当該移動 装置の状態に基づいてランダムアクセスチ ネルの送信制御情報を設定する一方、基地 装置で、上記送信制御情報に基づく移動局 置の状態に応じたスケジューリングを行な ようにしている。これによれば、移動局装 の状態として、例えば、ランダムアクセス ャネルの送信時の品質情報指標に基づいて ンダムアクセスチャネルの送信制御情報を 定すると共に、ランダムアクセスチャネル 送信制御情報として、周辺セルへの干渉を 加させない送信電力を設定することによっ 、基地局装置におけるランダムアクセスチ ネルの受信品質を上げることができるので 上りセル間干渉量を増加させることなくラ ダムアクセスチャネルの送達確率を向上さ ることが可能となる。また、例えば、品質 報指標をランダムアクセスチャネルの送信 波数領域で暗黙的に通知することによって ランダムアクセスチャネルで通知する情報 を増加させることが可能となる。

 本発明によれば、ランダムアクセスチャ ルの送達確率を向上させると共に、ランダ アクセスチャネルで通知する情報量を増加 せることが可能となる。

 以下、本発明の実施の形態について、図面 参照しながら説明する。
 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1に係る移動通 システム(以下、適宜「通信システム」とい )が有する移動局装置(以下、「移動局」と う)の構成の一例を示すブロック図である。 1に示す移動局において、受信部101は、受信 信号を受信する。受信部101により受信された 受信信号は、チャネル復調部102に送られ、ス ケジュール部103から入力されるスケジューリ ング情報に基づいて復調され、データチャネ ル、制御チャネル、下り共通パイロットチャ ネル(DL-CPICH)に分類される。分類された各デ タは、データチャネルであれば復号部104に 制御チャネルであれば制御信号処理部105に 下り共通パイロットチャネルであればチャ ル測定部106に送信される。復号部104は、ユ ザデータを取り出して上位レイヤ107に送信 る。制御信号処理部105は、制御データを取 出して上位レイヤ107に送信する。

 なお、制御チャネルに含まれるスケジュ リング情報はスケジュール部103に送信され 。チャネル測定部106は、下り共通パイロッ チャネルの受信品質を測定し、測定データ して上位レイヤ107に送信すると共に、CQI計 部108に前記受信品質を送信する。CQI計算部1 08は、受信品質からCQIを計算してCQI値として 位レイヤ107に送信する。上位レイヤ107は、C QI値を受信すると、RACH送信の直前に測定した 受信品質(CQI)や、RACH送信理由などの情報を含 む送信制御情報としてのランダムアクセス情 報を設定する。すなわち、上記レイヤ107は、 送信制御情報設定手段として機能する。

 なお、CQI計算部108におけるCQIの計算方法 して、DL-CPICHの瞬時値から毎回求める方法 、ある一定の受信時間を平均して求める方 があるが、どちらを用いても良い。さらに DL-CPICH単位に求める方法と、ある受信帯域に 亘って平均して求める方法があるが、ここで はその両方を含む。また、前記以外のCQI計算 方法を用いたとしても本発明の主旨には影響 しない。

 一方、上位レイヤ107からの送信要求を契 として、ユーザデータと制御データが符号 109に入力され、送信データとして符号化さ る。また、上位レイヤ107からスケジュール 103にスケジューリング情報が入力される。 ンダムアクセス時であれば、RACH送信の直前 に測定した受信品質(CQI)や、RACH送信理由など の情報を含むランダムアクセス情報がランダ ムアクセス制御部110に送信される。ランダム アクセスチャネルを送信する周波数領域や、 設定する送信電力などのスケジュール情報は 、ランダムアクセス制御部110からスケジュー ル部103に送信される。符号部109にて符号化さ れたユーザデータと制御データはチャネル変 調部111に入力される。チャネル変調部111は、 スケジュール部103から送信されるスケジュー リング情報に従って、送信データを適切な変 調方式で変調処理し、同時に適切な上りチャ ネルにマッピングする。変調されたデータは 、送信電力制御部112にてチャネルに応じた電 力制御が行なわれ、送信部113から送信される 。なお、その他の移動局の構成要素について は、本発明に関係ないため省略してある。ま た、各ブロックの動作は、上位レイヤ107によ って統括的に制御される。

 図2は、実施の形態1に係る移動通信シス ムが有する基地局装置(以下、「基地局」と う)の構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す基地局において、受信部201は、受 信号(移動局からの送信信号)を受信する。受 信部201により受信された受信信号は、チャネ ル復調部202に送られ、スケジュール部203から 入力されるスケジューリング情報に基づいて 復調され、データチャネル、制御チャネル、 ランダムアクセスチャネルに分類される。復 調された各データは、データチャネルであれ ば復号部204に、制御チャネルであれば制御信 号処理部205に、ランダムアクセスチャネルで あればランダムアクセス解析部206に送信され る。復号部204は、ユーザデータの復号処理を 行ない上位レイヤ207に送信する。制御信号処 理部205は、制御データを取り出して上位レイ ヤ207に送信する。また、チャネル復調部202と 復号部204の制御に関連する制御データは各ブ ロックへ送信される。ランダムアクセス解析 部206は、ランダムアクセスチャネルが送信さ れた周波数領域、RACH Preambleのシグネチャ、 ンダムアクセスチャネルの受信品質をそれ れ解析し、解析されたデータを上位レイヤ2 07に送信する。上位レイヤ207は、解析された ータに基づいて移動局の状態を判断すると に、当該移動局の状態に応じて最適なスケ ューリング情報を決定する。すなわち、上 レイヤ207は、スケジューリング手段として 能する。

 一方、上位レイヤ207からの送信要求を契 として、ユーザデータと制御データが符号 208に入力される。また、上位レイヤからス ジュール部203にスケジューリング情報が入 される。符号部208にて符号化されたユーザ ータと制御データはチャネル変調部209に入 される。チャネル変調部209は、スケジュー 部203から入力されるスケジューリング情報 従って、送信データを適切な変調方式で変 処理し、同時に適切な下りチャネルにマッ ングする。変調されたデータは、送信電力 御部210にてチャネルに応じた電力制御が行 われ、送信部211から送信される。なお、そ 他の基地局の構成要素については本発明に 係ないため省略してある。また、各ブロッ の動作は、上位レイヤ207によって統括的に 御される。

 図3は、実施の形態1に係る移動通信シス ムにおいて、RACH送信時に使用する上りの周 数領域と、その場合の送信電力について説 するための図である。図3において、BWは、 地局の送受信帯域幅を示すものであり、EUTR Aでは基地局によってその送受信帯域幅が異 る可能性がある(例えば、1.25MHz、2.5MHz、5MHz 10MHz、20MHz)。F1,F2,…,Fn(nは0でない自然数)は 基地局の送受信帯域幅を複数のサブキャリ から構成される周波数領域に分割したもの あり、移動局の受信品質によって使用され 周波数領域が決定される。図3においては、 信品質によって移動局はn個のグループに分 割されていることを示している。P1,P2,…,Pnは 、各周波数領域において周辺セルへの干渉を 増加させずに送信可能な最大電力値を示して いる。なお、P1,P2,…,Pnは、移動局の最大送信 電力を超えないよう移動局能力(UE Capability) 考慮されて設定されている。STEP1,STEP2,…,STEP n-1は、ある周波数領域と、それに隣接する周 波数領域との最大電力値の差を示している。 なお、F1,F2,…,Fnの各値は、同じ値であっても 、それぞれ異なる値であっても良い。同様に 、STEP1,STEP2,…,STEPn-1の各値は、同じ値であっ も、それぞれ異なる値であっても良い。ま 、これらの各値は、基地局毎に異なってい も良い。

 基地局に対してRACHを送信する場合、移動 局は、基地局へ暗黙的に通知する情報内容に 従って周波数領域F1~Fnのいずれか1つを選択す る。このとき、移動局は、RACHの送信電力と て、選択した周波数領域に対応する最大送 電力P1~Pnを設定する。実施の形態1に係る通 システムにおいては、周波数領域毎に、周 セルへの干渉を増加させない互いに異なる 大送信電力を予め定めておき、送信制御情 として、送信周波数領域を設定すると共に 当該周波数領域に対応する最大送信電力を 定することで、基地局装置におけるランダ アクセスチャネルの受信品質を上げること できるので、上りセル間干渉量を増加させ ことなくランダムアクセスチャネルの送達 率を向上させることが可能となる。以下、 のバリエーションについて示す。

 図4は、移動局から基地局へ暗黙的に通知 する情報としてCQI(より具体的には、Downlink C QI)を送信する場合における、RACHの送信周波 領域とCQIとの対応の一例を説明するための である。図4においては、周波数領域として8 つの領域(n=8)、CQIとしてVery high、High、Medium Low、Very lowの5段階に分類されているが、こ より多い分類数でも、逆に少ない分類数で 構わない。また、分類されるCQIは、CQIの範 に対して均等に分けられていても、CQIの分 密度に応じて範囲を変更していても構わな 。更に、基地局毎に範囲が変わっていても い。

 移動局は、RACH送信の直前に測定されたCQI に対応する周波数領域でRACHを基地局に送信 る。対応する周波数領域が複数存在してい 場合には、そのうちの1つをランダムに選択 る。このとき、図3に示したように、選択し た周波数領域に対応した送信電力を設定する 。すなわち、ここでは、移動局の状態として CQIに基づいてRACH送信時の送信制御情報が設 され、RACH送信時の送信制御情報として、RACH の送信周波数領域および送信電力が設定され る。図4に示す例においては、直前に測定し CQIが「High」であった場合、周波数領域とし はF2、F3が選択可能である。移動局は、F2とF 3のどちらか1つをランダムに選択し、選択し 周波数領域がF2であれば送信電力P2を、F3で れば送信電力P3を設定してRACHを送信する。

 このように送信制御情報を設定して送信 れたRACHを受信した基地局は、RACHを受信し 周波数領域から移動局のCQIを把握すること できる。基地局は、このように把握した移 局のCQIを用いて、移動局に割り当てる無線 ソースの配分、使用する変調方式などを適 に判断してスケジューリングを行なう。例 ば、CQIが良好な移動局からRACHを受信した場 、スループット向上のために通常よりも多 の無線リソースを割り当て、更に伝送レー の高い変調方式でデータ送信を開始すると ったスケジューリングを行なうことが可能 なる。逆に、CQIが劣悪な移動局からRACHを受 信した場合、通常よりも無線リソースを制限 し、誤り訂正能力の高い変調方式でデータ送 信を開始するといったスケジューリングを行 なうことが可能となる。

 特に、図4に示す例においては、RACH送信 におけるCQIに基づいてRACHの送信周波数領域 設定されることから、送信周波数領域を介 てRACHの送信の際におけるCQIを基地局に暗黙 的に通知することができるので、RACHで通知 る情報量を増加させることが可能となる。

 図5は、移動局から基地局へ暗黙的に通知 する情報としてRACHの送信理由(以下、適宜「R ACH送信理由」という)を送信する場合におけ 、RACHの送信周波数領域とRACH送信理由との対 応の一例を説明するための図である。図5に いては、周波数領域として8つの領域(n=8)、RA CH送信理由として初期送信、リソース要求、 ンドオーバー、間欠送信、同期確認の5つに 分類されているが、RACHが使用される状況に じてこれより多い分類数でも、逆に少ない 類数でも構わない。他のRACH送信理由として 、再接続、緊急呼発信などが考えられる。

 移動局は、RACH送信の理由となる事項につ いてRACH送信時の移動局の状態などから判断 、対応する周波数領域でRACHを基地局に送信 る。対応する周波数領域が複数存在してい 場合、そのうちの1つをランダムに選択する 。このとき、図3に示したように、選択した 波数領域に対応した送信電力を設定する。 なわち、ここでは、移動局の状態としてRACH 信理由に基づいてRACH送信時の送信制御情報 が設定され、RACH送信時の送信制御情報とし 、RACHの送信周波数領域および送信電力が設 される。図5に示す例においては、RACH送信 由が「リソース要求」であった場合、周波 領域としてはF2、F3が選択可能である。移動 は、F2とF3のどちらか1つをランダムに選択 、選択した周波数領域がF2であれば送信電力 P2を、F3であれば送信電力P3を設定してRACHを 信する。

 このように送信制御情報を設定して送信 れたRACHを受信した基地局は、RACHを受信し 周波数領域から移動局のRACH送信理由を把握 ることができる。基地局は、このように把 した移動局のRACH送信理由を用いて、移動局 に割り当てる無線リソースの配分、使用する 変調方式などを適切に判断してスケジューリ ングを行なう。例えば、RACH送信理由が初期 信であれば、最初から多くの無線リソース 割り当てずに比較的少ない無線リソースを り当てるといったスケジューリングを行な ことが可能となる。また、RACH送信理由がハ ドオーバーであれば、現在の無線リソース 変調方式をハンドオーバー先セルでも同様 使用する必要があるため、追加の情報を必 とせずに現在のスケジューリングを継続す ようなスケジューリングを行なうことが可 となる。

 特に、図5に示す例においては、RACHの送 理由に基づいてRACHの送信周波数領域が設定 れることから、RACHの送信周波数領域を介し てRACHの送信理由を基地局に暗黙的に通知す ことができるので、RACHで通知する情報量を 加させることが可能となる。

 図6は、移動局から基地局へ暗黙的に通知 する情報としてCQIおよびRACH送信理由の両方 送信する場合における、RACHの送信周波数領 とCQIおよびRACH送信理由との対応の一例を説 明するための図である。図6においては、周 数領域として16の領域(n=16)に分類している。 CQIおよびRACH送信理由の分類は、それぞれ図4 よび図5と同様に分類しているが、これらの 分類数は、図6よりも多くても少なくても構 ない。

 なお、図6に示すように、RACH送信理由毎 周波数領域の分類数を変えても良い。図6に いては、RACH送信理由が初期送信の場合には CQIは5つに分類されるが、リソース要求の場 には3つに分類され、同期確認の場合には2つ に分類されている。この場合において、RACH 信理由毎の分類数、および分類するために 用する閾値は各々異なるものとし、事前に 動局に通知、または報知されている。

 移動局は、RACH送信の直前に測定されたCQI と、RACH送信理由に対応する周波数領域でRACH 基地局に送信する。このとき、図3に示した ように、選択した周波数領域に対応した送信 電力を設定する。すなわち、ここでは、移動 局の状態としてCQIおよびRACH送信理由に基づ てRACH送信時の送信制御情報が設定され、RACH 送信時の送信制御情報として、RACHの送信周 数領域および送信電力が設定される。図6に す例においては、直前に測定したCQIが「High 」であって、RACH送信理由が「リソース要求 であった場合、周波数領域としてはF6が選択 される。移動局は、選択した周波数領域であ るF6に応じて、送信電力P6を設定してRACHを送 する。

 このように送信制御情報を設定して送信 れたRACHを受信した基地局は、RACHを受信し 周波数領域から移動局のCQIおよびRACH送信理 を把握することができる。基地局は、この うに把握した移動局のCQIおよびRACH送信理由 を用いて、移動局に割り当てる無線リソース の配分、使用する変調方式などを適切に判断 して、スケジューリングを行なうことが可能 となる。

 特に、図6に示す例においては、RACH送信 におけるCQIとRACHの送信理由との組合せに基 いてRACHの送信周波数領域が設定されること から、送信周波数領域を介してRACHの送信の における品質情報指標、並びに、RACHの送信 由を基地局に暗黙的に通知することができ ので、RACHで通知する情報量を増加させるこ とが可能となる。

 図7は、移動局から基地局へ暗黙的に通知 する情報としてCQIおよびRACH送信理由の両方 送信する場合における、RACHの送信周波数領 およびシグネチャの番号と、CQIおよびRACH送 信理由との対応の一例を説明するための図で ある。図7においては、周波数領域として8つ 領域(n=8)に分類している。CQIおよびRACH送信 由の分類は、それぞれ図4および図5と同様 分類しているが、これらの分類数は、図7よ も多くても少なくても構わない。

 移動局は、RACH送信の直前に測定されたCQI に対応する周波数領域を選択し、RACH送信理 からRACHプリアンブルを構成するシグネチャ 選択する。対応する周波数領域またはシグ チャが複数存在している場合、そのうちの1 つをランダムに選択する。このとき、図3に したように、選択した周波数領域に対応し 送信電力を設定する。すなわち、ここでは 移動局の状態としてCQIおよびRACH送信理由に づいてRACH送信時の送信制御情報が設定され 、RACH送信時の送信制御情報として、RACHの送 周波数領域、送信電力およびシグネチャが 定される。図7に示す例においては、直前に 測定したCQIが「High」であって、RACH送信理由 「リソース要求」であった場合、周波数領 としてはF2、F3が選択可能であり、シグネチ ャとしては11~15が選択可能である。移動局は 11~15のいずれか1つのシグネチャをランダム 選択すると共に、F2とF3のどちらか1つの周 数領域をランダムに選択し、選択した周波 領域がF2であれば送信電力P2を、F3であれば 信電力P3を設定してRACHを送信する。

 なお、選択したシグネチャを含むRACHプリ アンブルを送信する方法として、RACHプリア ブルのみを送信する方法と、RACHプリアンブ とRACHメッセージを一度に送信する方法が考 えられる。しかしながら、そのいずれの方法 を用いた場合においても、本発明に影響しな いため、どちらの方法であっても構わない。

 このように送信制御情報を設定して送信 れたRACHを受信した基地局は、RACHを受信し 周波数領域から移動局のCQIを把握すること できる。また、シグネチャ番号から移動局 RACH送信理由を把握することができる。基地 は、このように把握した移動局のCQIおよびR ACH送信理由を用いて、移動局に割り当てる無 線リソースの配分、使用する変調方式などを 適切に判断してスケジューリングを行なうこ とが可能となる。

 特に、図7に示す例においては、RACH送信 におけるCQIに基づいてRACHの送信周波数領域 設定されると共に、RACHの送信理由に基づい てシグネチャが設定されることから、当該送 信周波数領域を介してRACHの送信の際におけ CQIを基地局に暗黙的に通知し、シグネチャ 介してRACHの送信理由を基地局に暗黙的に通 することができるので、RACHで通知する情報 量を増加させることが可能となる。

 図8は、移動局から基地局へ暗黙的に通知 する情報としてCQIおよびRACH送信理由の両方 送信する場合における、RACHの送信周波数領 およびシグネチャの番号と、RACH送信理由お よびCQIとの対応の一例を説明するための図で ある。図8においては、周波数領域として8つ 領域(n=8)に分類している。CQIとRACH送信理由 分類は、それぞれ図4および図5と同様に分 しているが、これらの分類数は、図8よりも くても少なくても構わない。また、分類さ るCQIは、CQIの範囲に対して均等に分けられ いても、CQIの分布密度に応じて範囲を変更 ていても構わない。更に、基地局毎に範囲 変わっていても良い。

 移動局は、RACH送信の直前に測定されたCQI に対応するRACHプリアンブルを構成するシグ チャを選択し、RACH送信理由から周波数領域 選択する。対応するシグネチャまたは周波 領域が複数存在している場合、そのうちの1 つをランダムに選択する。このとき、図3に したように、選択した周波数領域に対応し 送信電力を設定する。すなわち、ここでは 移動局の状態としてCQIおよびRACH送信理由に づいてRACH送信時の送信制御情報が設定され 、更に、RACH送信時の送信制御情報として、RA CHの送信周波数領域、送信電力およびシグネ ャが設定される。図8に示す例においては、 直前に測定したCQIが「High」であって、RACH送 理由が「リソース要求」であった場合、シ ネチャとしては6~12が選択可能であり、周波 数領域としてはF3、F4が選択可能である。移 局は、6~12のいずれか1つのシグネチャをラン ダムに選択すると共に、F3とF4のどちらか1つ 周波数領域をランダムに選択し、選択した 波数領域がF3であれば送信電力P3を、F4であ ば送信電力P4を設定してRACHを送信する。

 なお、選択したシグネチャを含むRACHプリ アンブルを送信する方法として、RACHプリア ブルのみを送信する方法と、RACHプリアンブ とRACHメッセージを一度に送信する方法が考 えられる。しかしながら、そのいずれの方法 を用いた場合においても、本発明に影響しな いため、どちらの方法であっても構わない。

 このように送信制御情報を設定して送信 れたRACHを受信した基地局は、シグネチャ番 号から移動局のCQIを把握することができる。 また、RACHを受信した周波数領域から移動局 RACH送信理由を把握することができる。基地 は、このように把握した移動局のCQIおよびR ACH送信理由を用いて、移動局に割り当てる無 線リソースの配分、使用する変調方式などを 適切に判断してスケジューリングを行なうこ とが可能となる。

 特に、図8に示す例においては、RACH送信 におけるCQIに基づいてシグネチャが設定さ ると共に、RACHの送信理由に基づいて送信周 数領域が設定されることから、当該シグネ ャを介してRACHの送信の際におけるCQIを基地 局に暗黙的に通知し、当該送信周波数領域を 介してRACHの送信理由を基地局に暗黙的に通 することができるので、RACHで通知する情報 を増加させることが可能となる。

 なお、図4~図8において、RACH送信のために 使用されるCQI、周波数領域(F1~Fn)、シグネチ の番号、対応する最大送信電力(P1~Pn)、並び 、最大送信電力の差(STEP1~STEPn-1)は、基地局 り制御チャネルで通知されるか、報知情報 受信することでRACH送信前に取得される。ま た、RACH送信理由は、移動局の状態を判断し 移動局自身で取得される。さらに、上述し CQIまたはRACH送信理由に含まれる周波数領域 数は、基地局毎に異なっていても構わない 例えば、基地局の直下に移動局が密集する うな場所が存在する基地局においては、CQI= Very highに他より多くの周波数領域を割り当 ることによってRACHの衝突確率を低減させて 良い。

 図9は、RACHの送信周波数領域によってCQI 通知する場合におけるRACHの再送方法の例を した図である。なお、図9においては、周波 数領域は5つに分類され、それぞれの周波数 域がCQI=Very high、High、Medium、Low、Very lowに 応している。また、分類されるCQIは、CQIの 囲に対して均等に分けられていても、CQIの 布密度に応じて範囲を変更していても構わ い。更に、基地局毎に範囲が変わっていて 良い。

 RACHの送信周波数領域によってCQIを通知す る場合(図4、図6)において、移動局がRACH送信 対する基地局からのACKを受信できない、或 はNACKを受信した場合には、シグネチャを再 びランダムに選択し、選択したシグネチャか ら構成されるRACHプリアンブルを同じCQIを示 周波数領域で再送する。これをm回(mは0でな 自然数)繰り返してもACKが受信できない場合 、周波数領域をCQIが低い方に1移動し、送信 力を再設定して再送を行なう。なお、CQIの 類がすでに最低値の範囲であった場合(図9で はVery low)は、同じ周波数領域で再送する。 お、移動局は、再送回数mについては事前に 義されているか、基地局より制御チャネル 通知されるか、報知情報を受信することでR ACH送信前に取得する。

 RACHの送信周波数領域によってCQIを通知し 、シグネチャによってRACH送信理由を通知す 場合(図7)において、移動局がRACH送信に対す 基地局からのACKを受信できない、或いはNACK を受信した場合には、RACH送信理由に対応す シグネチャから1つをランダムに選択し、選 したシグネチャから構成されるRACHプリアン ブルを同じCQIを示す周波数領域で再送する。 これをm回(mは0でない自然数)繰り返してもACK 受信できない場合、周波数領域をCQIが悪い へ一つ移動し、送信電力を再設定して再送 行なう。なお、CQIの分類がすでに最低値の 囲であった場合は、同じ周波数領域で再送 る。 

 図9は、RACHの送信周波数領域によってCQI 通知する場合(図4、図6、および図7)について 説明した例であるが、RACHの送信周波数領域 CQIを通知しない場合の再送方法について、 れぞれ以下に説明する。

 RACHの送信周波数領域によってRACH送信理 を通知する場合(図5)において、移動局がRACH 信に対する基地局からのACKを受信できない 或いはNACKを受信した場合には、シグネチャ を再びランダムに選択し、選択したシグネチ ャから構成されるRACHプリアンブルを同じRACH 信理由を示す周波数領域で再送する。

 RACHのシグネチャによってCQIを通知し、送 信周波数領域によってRACH送信理由を通知す 場合(図8)において、移動局がRACH送信に対す 基地局からのACKを受信できない、或いはNACK を受信した場合には、移動局のCQIに対応する シグネチャから1つをランダムに選択し、選 したシグネチャから構成されるRACHプリアン ルを同じRACH送信理由を示す周波数領域で再 送する。これをm回(mは0でない自然数)繰り返 てもACKが受信できない場合、シグネチャをC QIが悪い方へ一つ移動させて再送を行なう。 お、CQIの分類がすでに最低値の範囲であっ 場合は、同じ周波数領域で再送する。

 ところで、図3は、RACH送信時に使用され 送信帯域幅と、移動局が上り送信時に使用 る周波数領域の帯域幅が一致した場合の例 示したものであるが、両者が異なる帯域幅 持つ場合の例について説明する。

 図10は、RACH送信時に使用される送信帯域 が、移動局が上り送信時に使用する周波数 域の帯域幅よりも広い場合の送信電力の設 例を示した図である。図10において、移動 が上り送信時に使用する周波数領域をBW_c、R ACHの送信帯域幅をBW_rとしたとき、BW_c<BW_r 関係が成り立つ。この場合において、移動 は、RACHの送信電力として、RACHの周波数領域 に含まれる最低の電力値を設定する。図10に す例において、移動局がRACH_1を使用する場 、周波数領域としてはF1~F3が含まれる。移 局は、このうち最低の電力値となるF3に対応 する送信電力P1で基地局に対してRACHを送信す る。

 図11は、RACH送信時に使用される送信帯域 が、移動局が上り送信時に使用する周波数 域の帯域幅よりも狭い場合の送信電力の設 例を示した図である。図11において、図10と 同様に移動局が上り送信時に使用する周波数 領域をBW_c、RACHの送信帯域幅をBW_rとしたとき 、BW_c>BW_rの関係が成り立つ。この場合にお いて、移動局は、RACHの送信電力として、RACH 周波数領域に含まれる最低の電力値を設定 る。図11に示す例においては、移動局がRACH_ 2を使用する場合、周波数領域としてはF4、F5 含まれる。移動局は、このうち最低の電力 となるF5に対応する送信電力P5で基地局に対 してRACHを送信する。

 このように、実施の形態1に係る通信シス テムによれば、RACHの送信周波数領域毎に、 辺セルへの干渉を増加させない互いに異な 最大送信電力を予め定めておき、送信制御 報として、送信周波数領域を設定すると共 、当該周波数領域に対応する最大送信電力 設定することで、基地局におけるRACHの受信 質を上げることができるので、上りセル間 渉量を増加させることなくRACHの送達確率を 向上させることが可能となる。なお、周辺セ ルへの干渉を増加させない送信電力値であれ ば、最大送信電力以外の電力値を設定しても 構わない。

 また、例えば、RACH送信時におけるCQIに基 づいて送信周波数領域が設定されることから 、当該送信周波数領域を介してRACH送信時に けるCQIを基地局に暗黙的に通知することが きるので、RACHで通知する情報量を増加させ ことが可能となる。特に、従来のように、 用可能なシグネチャの数が大きく制限され ことがないため、RACHの衝突確率を大幅に減 少させることが可能となる。

 (実施の形態2)
 実施の形態1に係る通信システムにおいては 、基地局の周波数帯域幅が例えば1.25MHzや2.5MH zのように比較的狭い帯域幅で、RACHの送信帯 幅に比べて十分に広くない場合、基地局へ 要な情報を通知することができない可能性 ある。このため、実施の形態2に係る通信シ ステムにおいては、移動局のRACHの送信電力 言い換えると、基地局におけるRACHの受信電 (受信品質)によって暗黙的に情報を基地局 通知するものである。なお、実施の形態2に る通信システムを構成する移動局および基 局の構成については、実施の形態1に係る通 信システムと同様であるため、その説明を省 略する。

 図12は、実施の形態2に係る通信システム おいて、RACH送信時に使用する上りの周波数 領域と、その場合の送信電力について説明す るための図である。なお、図12において、BW 、基地局の送受信帯域幅を示すものであり EUTRAでは基地局によってその送受信帯域幅が 異なる可能性がある(例えば、1.25MHz、2.5MHz、5 MHz、10MHz、20MHz)。F1,F2,…,Fn(nは0でない自然数) は、基地局の送受信帯域幅を複数のサブキャ リアから構成される周波数領域に分割したも のであり、移動局の受信品質によって使用さ れる周波数領域が決定される。図12において 、受信品質によって移動局はn個のグループ に分割されていることを示している。P1,P2,… ,Pnは、各周波数領域において周辺セルへの干 渉を増加させることなく送信可能な電力値を 示している。STEP1,STEP2,…,STEPn-1は、ある周波 領域と、それに隣接する周波数領域との電 値の差を示している。なお、F1,F2,…,Fnの各 は同じ値であっても、それぞれ異なる値で っても良い。同様に、STEP1,STEP2,…,STEPn-1の 値は同じ値であっても、それぞれ異なる値 あっても良い。また、これらの各値は基地 毎に異なっていても良い。

 基地局に対してRACHを送信する場合、移動 局は、基地局へ暗黙的に通知する情報に従っ てRACHの送信電力をP1~Pnの隣接する2つの値の 囲に含まれる値に設定し、任意の周波数領 でRACHを送信する。送信電力P1~Pnの間で送信 れたRACHは、基地局に到達するまでに距離減 や周辺セル干渉の影響を受け、基地局にお て図13に示す受信電力閾値Rx1~Rxnの範囲で受 されることとなる。基地局は、受信したRACH の受信電力値を、上述の受信電力閾値Rx1~Rxn 比較することで移動局のCQIを推定する。図13 においては、RACHが周波数領域F3、受信電力が 受信電力閾値Rx2~Rx3の間で受信された場合に いて示している。このとき、基地局は、移 局のCQIがCQI_2であったと判断する。

 図14は、移動局から基地局へ暗黙的に通 する情報としてCQI(より具体的には、Downlink  CQI)を送信する場合における、RACHの送信電力 CQIとの対応の一例を説明するための図であ 。図14においては、周波数領域として6つの 域(n=6)、CQIとしてVery high、High、Medium、Low、 Very lowの5段階に分類されているが、これよ 多い分類数でも、逆に少ない分類数でも構 ない。また、分類されるCQIは、CQIの範囲に して均等に分けられていても、CQIの分布密 に応じて範囲を変更していても構わない。 に、基地局毎に範囲が変わっていても良い

 移動局は、RACH送信の直前に測定されたCQI に対応する範囲に含まれるようにRACHの送信 力を設定し、RACHを基地局に送信する。すな ち、ここでは、移動局の状態としてCQIに基 いてRACH送信時の送信制御情報が設定され、 RACH送信時の送信制御情報として、RACHの送信 力が設定される。図14に示す例においては 直前に測定されたCQIがHighであった場合、移 局は、送信電力としてP2>P≧P3を満たす送 電力値Pを設定して、RACHを基地局へ送信す 。このとき、使用する周波数領域は、F1~F6か らランダムに選択される。

 なお、送信電力は、図14に示すように、 る範囲から設定するのではなく、図15に示す ように、最大送信電力として設定しても良い 。図15に示す例においては、直前に測定され CQIがHighであった場合、移動局は、送信電力 P2を設定してRACHを基地局へ送信する。また、 受信電力値から移動局のCQIを判断可能で、か つ、周辺セルへの干渉を増加させない送信電 力値であれば、上記以外の電力値を設定して も構わない。

 このように送信制御情報を設定して送信 れたRACHを受信した基地局は、受信したRACH 受信電力と受信電力閾値とを比較し、移動 のCQIを把握することができる。なお、上記 信電力閾値は、事前に定義されているか、 地局よりも上位の局から通知される。基地 は、把握した移動局のCQIを用いて、移動局 割り当てる無線リソースの配分、使用する 調方式などを適切に判断してスケジューリ グを行なうことが可能となる。

 特に、図14、または図15に示す例において は、RACH送信時におけるCQIに基づいてRACHの送 電力が設定された送信制御情報を用いてRACH が送信されることから、RACH送信時におけるCQ Iを基地局に暗黙的に通知することが可能と る。このため、ランダムアクセスチャネル 通知する情報量を増加させることが可能と る。

 図16は、移動局から基地局へ暗黙的に通知 る情報としてCQI(Downlink
 CQI)およびRACH送信理由の両方を送信する場 における、RACHの送信電力およびシグネチャ 号と、CQIおよびRACH送信理由との対応の一例 を説明するための図である。図16においては 周波数領域として6つの領域(n=6)、CQIとしてV ery high、High、Medium、Low、Very lowの5段階に分 されているが、これより多い分類数でも、 に少ない分類数でも構わない。また、分類 れるCQIは、CQIの範囲に対して均等に分けら ても、CQIの分布密度に応じて範囲を変更し も構わない。更に、基地局毎に範囲が変わ ていても良い。

 移動局は、RACH送信の直前に測定されたCQI に対応する範囲に含まれるようにRACHの送信 力を設定し、RACH送信理由からRACHプリアンブ ルを構成するシグネチャを選択する。対応す るシグネチャが複数存在している場合、その うちの一つをランダムに選択する。すなわち 、ここでは、移動局の状態としてCQIおよびRAC H送信理由に基づいてRACH送信時の送信制御情 が設定され、更に、RACH送信時の送信制御情 報として、RACHの送信電力およびシグネチャ 設定される。なお、RACHの送信電力は、図15 示すように最大送信電力として一意の電力 に設定しても良い。また、受信電力値から 動局のCQIを判断可能で、かつ、周辺セルへ 干渉を増加させない送信電力値であれば、 記以外の電力値を設定しても構わない。

 なお、選択したシグネチャを含むRACHプリ アンブルを送信する方法として、RACHプリア ブルのみを送信する方法と、RACHプリアンブ とRACHメッセージを一度に送信する方法が考 えられる。しかしながら、そのいずれの方法 を用いた場合においても、本発明に影響しな いため、どちらの方法であっても構わない。

 このように送信制御情報を設定して送信 れたRACHを受信した基地局は、受信したRACH 受信電力と受信電力閾値を比較し、移動局 CQIを把握することができる。また、シグネ ャ番号から移動局のRACH送信理由を把握する とができる。なお、上記受信電力閾値は、 前に定義されているか、基地局よりも上位 局から通知される。基地局は、把握した移 局のCQIとRACH送信理由を用いて、移動局に割 り当てる無線リソースの配分、使用する変調 方式などを適切に判断してスケジューリング を行なうことが可能となる。

 特に、図16に示す例においては、RACH送信 におけるCQIに基づいて送信電力が設定され RACHの送信理由に基づいてシグネチャが設定 されることから、RACH送信時におけるCQI、並 に、RACHの送信理由を基地局に暗黙的に通知 ることが可能となる。このため、ランダム クセスチャネルで通知する情報量を増加さ ることが可能となる。

 図14~図16において、RACH送信のために使用 れるCQI、周波数領域(F1~Fn)、シグネチャの番 号、対応する最大送信電力(P1~Pn)、並びに、 大送信電力の差(STEP1~STEPn-1)は、基地局より 御チャネルで通知されるか、報知情報を受 することでRACH送信前に取得される。また、R ACH送信理由は、移動局の状態を判断して移動 局自身で取得される。さらに、上述した各値 は基地局毎に異なっていても構わない。

 RACHの送信電力によってCQIを通知する場合 (図14、図15)において、移動局がRACH送信に対 る基地局からのACKを受信できない、或いはNA CKを受信した場合には、シグネチャを再びラ ダムに選択し、選択したシグネチャから構 されるRACHプリアンブルを同じ送信電力で再 送する。この場合において、RACH送信に使用 る周波数領域は同じであっても、異なって ても良い。

 RACHの送信電力によってCQIおよびRACH送信 由を通知する場合(図16)において、移動局がR ACH送信に対する基地局からのACKを受信できな い、或いはNACKを受信した場合には、RACH送信 由に対応するシグネチャから一つをランダ に選択し、選択したシグネチャから構成さ るRACHプリアンブルを同じ送信電力で再送す る。この場合において、RACH送信に使用する 波数領域は同じでも、異なっていても良い

 このように、実施の形態2に係る通信シス テムによれば、送信制御情報として設定され たRACHの送信電力によって基地局に対して暗 的に情報を通知することが可能となるため ランダムアクセスチャネルで通知する情報 を増加させることが可能となる。特に、従 のように、使用可能なシグネチャの数が大 く制限されることがないため、RACHの衝突確 を大幅に減少させることが可能となる。

 なお、本発明は、上り同期が取れている 否かに関係なく適用することが可能である また、上りの状態が同期か非同期かによっ 、RACH送信に使用するフォーマット、送信デ ータの符号化および変調方法、それ以外の物 理層に関する条件の一部が異なっていたとし ても、本発明の要旨に影響するものではない 。

 本発明は、上記実施の形態に限定されず 種々変更して実施することが可能である。 記実施の形態において、添付図面に図示さ ている大きさや形状などについては、これ 限定されず、本発明の効果を発揮する範囲 で適宜変更することが可能である。その他 本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにお て適宜変更して実施することが可能である

本発明の実施の形態1に係る移動通信シ ステムが有する移動局装置の構成の一例を示 すブロック図である。 実施の形態1に係る移動通信システムが 有する基地局装置の構成の一例を示すブロッ ク図である。 実施の形態1において、RACHの送信周波 領域と送信電力との関係を説明するための である。 実施の形態1において、移動局のCQIと、 RACHの送信周波数領域との対応の一例を説明 るための図である。 実施の形態1において、移動局のRACH送 理由と、RACHの送信周波数領域との対応の一 を説明するための図である。 実施の形態1において、RACHの送信周波 領域と、移動局のCQIおよびRACH送信理由との 応の一例を説明するための図である。 実施の形態1において、RACHの送信周波 領域およびシグネチャの番号と、移動局のCQ IおよびRACH送信理由との対応の一例を説明す ための図である。 実施の形態1において、RACHの送信周波 領域およびシグネチャの番号と、移動局のRA CH送信理由およびCQIとの対応の一例を説明す ための図である。 実施の形態1において、RACHの送信周波 領域で移動局のCQIを通知する場合のRACHの再 方法の例を示した図である。 実施の形態1において、RACHの送信帯域 が、移動局が上り送信時に使用する周波数 域よりも広い場合の送信電力の設定例を示 図である。 実施の形態1において、RACHの送信帯域 が、移動局が上り送信時に使用する周波数 域よりも狭い場合の送信電力の設定例を示 図である。 本発明の実施の形態2に係る移動通信 ステムおいて、RACHの送信周波数領域と送信 力との関係を説明するための図である。 実施の形態2において、RACHの受信電力 から移動局のCQIを推定する一例を示した図 ある。 実施の形態2において、移動局のCQIと RACHの送信電力との対応の一例を説明するた の図である。 実施の形態2において、移動局のCQIと RACHの送信電力との対応の別の一例を説明す ための図である。 実施の形態2において、RACHの送信電力 よびシグネチャ番号と、CQIおよびRACH送信理 由との対応の一例を説明するための図である 。 W-CDMA方式におけるランダムアクセスの 送信手順を説明するためのフローチャートで ある。 EUTRAで提案されているRACHのチャネルマ ッピングの一例を示した図である。 ランダムアクセス時に、シグネチャ番 号を用いて基地局にCQIとRACHの送信理由を通 する方法の一例を示した図である。 セルと移動局との位置関係を示した図 である。 上りの周波数領域において、干渉制御 のために分割した周波数領域毎に異なる目標 品質を適用した例を示した図である。

符号の説明

101、201 受信部
102、202 チャネル復調部
103、203 スケジュール部
104、204 復号部
105、205 制御信号処理部
106 チャネル測定部
107、207 上位レイヤ
108 CQI計算部
109、208 符号部
110 ランダムアクセス制御部
111、209 チャネル変調部
112、210 送信電力制御部
113、211 送信部
206 ランダムアクセス解析部