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Title:
MOBILE X-RAY APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/104318
Kind Code:
A1
Abstract:
A mobile X-ray apparatus which has a main body part, a moving truck for placing the main body part thereon, a support erected on the moving truck, an X-ray generation part supported by the support, and an image reader which reads X-ray image information from an imaging plate containing the X-ray image information. The mobile X-ray apparatus is characterized by having a brake for braking the moving truck, a brake control means which activates or releases the brake, a reading control means which prohibits the image reading device from reading while the brake control means releases the brake, a cassette insertion slot for inserting the cassette containing the imaging plate into the image reading device, a block member which blocks insertion of the cassette by closing at least a part of the cassette insertion slot, and an opening/closing control means which blocks the insertion of the cassette by closing the block member while the reading control means prohibits reading.

Inventors:
ODA YUJI (JP)
TAKAE TOMOKAZU (JP)
KITAMURA SHINYA (JP)
IIYAMA TATSUO (JP)
TAKATA KENJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071135
Publication Date:
August 27, 2009
Filing Date:
November 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI MEDICAL CORP (JP)
FUJIFILM CORP (JP)
ODA YUJI (JP)
TAKAE TOMOKAZU (JP)
KITAMURA SHINYA (JP)
IIYAMA TATSUO (JP)
TAKATA KENJI (JP)
International Classes:
A61B6/00; G03B42/02
Foreign References:
JP2007151603A2007-06-21
JP2004184905A2004-07-02
JP2006055434A2006-03-02
JPH04190224A1992-07-08
Other References:
See also references of EP 2248465A4
Attorney, Agent or Firm:
Sannozaka Patent Law Firm (JP)
Patent business corporation The Sanno hill patent firm (JP)
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Claims:
 本体部と、この本体部を載せる移動台車と、この移動台車上に立設された支柱と、この支柱に支持されたX線発生部と、X線画像情報が記憶されたイメージングプレートから前記X線画像情報を読み取る画像読み取り装置と、を有する移動型X線装置であって、
 前記移動台車を制動するブレーキと、
 前記ブレーキを作動又は解除するブレーキ制御手段と、
 前記ブレーキ制御手段が前記ブレーキを解除している間は、前記画像読み取り装置の読み取りを禁止する読み取り制御手段と、
 前記イメージングプレートが収納されたカセッテを前記画像読み取り装置に挿入するカセッテ挿入口と、
 前記カセッテ挿入口の少なくとも一部を閉じて前記カセッテの挿入を阻止する遮断部材と、
 前記読み取り制御手段が読み取りを禁止している間は、前記遮断部材を閉じて前記カセッテの挿入を阻止する開閉制御手段と、
 を備えることを特徴とする移動型X線装置。
 前記ブレーキが、電磁ブレーキ、ディスクブレーキ、バンドブレーキ、ブロックブレーキ、又はハンドブレーキであることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線装置。
 前記画像読み取り装置が読み取りを実行しているか否かを判定する読み取り実行判定手段と、
 前記読み取り実行判定手段の判定結果が読み取り実行中である間は、前記X線発生部のX線照射を禁止する照射制御手段と、
 を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線装置。
 前記支柱に昇降自在に取り付けられたアームであって、該アームの先端部に前記X線発生部を装備したアームと、
 前記支柱を軸中心に回転自在にする回転機構と、
 を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線装置。
 前記アームの昇降を制動する電磁ブレーキ及び前記支柱の回転を制動する電磁ブレーキと、これら電磁ブレーキを作動又は解除する支持機構制御手段と、を更に備え、
 前記支持機構制御手段が、前記アームの昇降を制動する電磁ブレーキと前記支柱の回転を制御する電磁ブレーキとを解除している間は、前記読み取り制御手段は、前記画像読み取り装置の読み取りを禁止する、
 ことを特徴とする請求項4に記載の移動型X線装置。
 前記画像読み取り装置が読み取りを実行しているか否かを判定する読み取り実行判定手段を更に備え、
 前記読み取り実行判定手段の判定結果が読み取り実行中である間は、前記支持機構制御手段が前記アームの昇降を制動する電磁ブレーキと前記支柱の回転を制動する電磁ブレーキとを作動して、前記アームの昇降及び前記支柱の回転を阻止する、
 ことを特徴とする請求項5に記載の移動型X線装置。
 前記画像読み取り装置により読み取られた前記X線画像情報から生成したX線画像を表示するモニタと、
 前記ブレーキ制御手段がブレーキを解除している間は、前記X線画像を非表示する第一表示制御手段と、
 を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線装置。
 前記X線発生部が前記移動台車の上方に位置する走行姿勢と前記X線発生部が前記移動台車から張り出した撮影姿勢とを判定する姿勢判定手段と、
 前記画像読み取り装置により読み取られた前記X線画像情報から生成したX線画像を表示するモニタと、
 前記姿勢判定手段の判定結果が走行姿勢である間は、前記X線画像を非表示する第二表示制御手段と、
 を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線装置。
 前記支柱に昇降自在に取り付けられたアームであって、該アームの先端部に前記X線発生部を装備したアームと、
 前記支柱を軸中心に回転自在にする回転機構と、
 前記X線発生部が前記移動台車の上方に位置する走行姿勢と前記X線発生部が前記移動台車から張り出した撮影姿勢とを判定する姿勢判定手段と、
 前記画像読み取り装置により読み取られた前記X線画像情報から生成したX線画像を表示するモニタと、
 前記姿勢判定手段の判定結果が走行姿勢である間は、前記X線画像を非表示する第二表示制御手段と、
 を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線装置。
Description:
移動型X線装置

 本発明は、院内を移動させて病室などでX 線撮影を行う移動型X線装置に関する。特に 被検体のX線吸収分布を潜像として蓄積した メージングプレート(以下「IP」と記載する )を用いて撮影したX線画像を撮影場所で直 に確認できる移動型X線装置に関する。

 近年、医療現場において、病室からの移 が困難な患者の撮影や手術室での緊急撮影 のニーズが高まっており、病室などに移動 せてX線撮影を行う移動型X線装置が広く普 している。最近では、撮影したX線画像を撮 場所で直ちに確認して再撮影の要否をその で判断できるように、IPからX線画像情報を み取る画像読み取り装置を搭載した移動型X 線装置が実用化されつつある。

 例えば、特許文献1には、IPに蓄積されて るX線画像情報を読み取る画像情報読取装置 を備える回診用X線装置が記載されている。 の回診用X線装置は、画像情報読取装置で読 取ったX線画像情報を本体上面に取り付けた CRTディスプレイに送ってX線画像を表示する

 ところで、画像読み取り装置は、IPを副 査方向に搬送させながら、レーザ光を主走 方向(副走査方向と直交する方向)に走査させ ることにより、IP全面を順次走査し、各点で 輝尽性発光光を検出することでX線画像情報 の読み取りを行う。正確な画像を得るために は、IPの搬送及びレーザ走査を高精度かつ正 に行うことが重要であり、X線画像情報の読 み取りを行っているときに振動や衝撃、傾斜 が与えられることは好ましくない。

特開平4-190224号公報

 しかし、従来の移動型X線装置は、走行状 態であっても、IPが収納されたカセッテを画 読み取り装置に挿入して撮影済みのIPからX 画像情報を読み取ることが可能である。そ ため、操作者が移動型X線装置を走行させて いるときに画像読み取り装置にX線画像情報 読み取りを行わせた場合、読み取ったX線画 情報が走行により生じる振動や衝撃によっ 破損している可能性があり、正確な画像を られない虞がある。

 本発明は、上記の事情に鑑みてなされた ので、その目的は、画像読み取り装置にて み取り中のX線画像情報が破損するリスクを 低減する移動型X線装置を提供することにあ 。

 本発明の移動型X線装置は、走行、停止、 X線照射等の移動型X線装置の動作状態や姿勢 状態と、画像読み取り操作や画像の表示操 と、を関連付けて制御する移動型X線装置で ある。

 より詳しくは、本発明の移動型X線装置は 、本体部と、この本体部を載せる移動台車と 、この移動台車上に立設された支柱と、この 支柱に支持されたX線発生部と、X線画像情報 記憶されたイメージングプレートから前記X 線画像情報を読み取る画像読み取り装置と、 を有する移動型X線装置であって、前記移動 車を制動するブレーキと、前記ブレーキを 動又は解除するブレーキ制御手段と、前記 レーキ制御手段が前記ブレーキを解除して る間は、前記画像読み取り装置の読み取り 禁止する読み取り制御手段と、前記イメー ングプレートが収納されたカセッテを前記 像読み取り装置に挿入するカセッテ挿入口 、前記カセッテ挿入口の少なくとも一部を じて前記カセッテの挿入を阻止する遮断部 と、前記読み取り制御手段が読み取りを禁 している間は、前記遮断部材を閉じて前記 セッテの挿入を阻止する開閉制御手段と、 備えることを特徴とする。

 この構成によれば、ブレーキが解除され いる状態、即ち移動型X線装置の走行中に、 画像読み取り装置がX線画像情報の読み取り 実行できないので、読み取ったX線画像情報 振動や衝撃によって破損しているリスクを 減できる。更に、移動型X線装置の走行中に カセッテを画像読み取り装置に挿入できない ので、画像読み取り装置の読み取りを確実に 禁止できる。

 移動台車を制動するブレーキとしては、 えば電磁ブレーキやディスクブレーキ、バ ドブレーキ、ブロックブレーキ、又はハン ブレーキを採用できる。電磁ブレーキは、 電状態でブレーキを解除させ、非通電状態 ブレーキを作動させる設計も可能であり、 頼性に優れる。

 一般的に、移動型X線装置は、X線発生部 画像読み取り装置との距離が短く、また、 室などで撮影を行う場合にX線の照射量が高 設定されることがある。そのため、画像読 取り装置がX線画像情報の読み取りを行って いる間に、X線発生部からX線が照射されると X線発生部からの漏れX線を画像読み取り装 に挿入されたIPが検出してしまい、IPに記憶 れているX線画像情報が破損する可能性があ る。

 そこで、本発明の装置は、前記画像読み り装置が読み取りを実行しているか否かを 定する読み取り実行判定手段と、前記読み り実行判定手段の判定結果が読み取り実行 である間は、前記X線発生部のX線照射を禁 する照射制御手段とを備えてもよい。

 この構成によれば、画像読み取り装置がX 線画像情報の読み取りを行っている間に、X 発生部からX線が照射されることがないので 読み取り中のIPに記憶されているX線画像情 が破損するリスクを低減できる。

 また、病室などで撮影を行う場合、ベッ の配置や周囲環境により移動型X線装置の配 置が物理的に制限されることがあり、X線発 部の取り回しが容易であることが望まれる

 そこで、本発明の装置は、前記支柱に昇 自在に取り付けられるとともに、先端部に 記X線発生部を装備したアームと、前記支柱 を軸中心に回転自在にする回転機構とを備え ることが好ましい。

 しかし、画像読み取り装置がX線画像情報 の読み取りを行っている間に、支柱が回転し たりアームが昇降したりすると、読み取った X線画像情報がこれら動作により生じる振動 衝撃によって破損している可能性がある。

 そこで、上記X線発生部の取り回しを容易 にした本発明の装置は、前記アームの昇降を 制動する電磁ブレーキ及び前記支柱の回転を 制動する電磁ブレーキと、これら電磁ブレー キを作動又は解除する支持機構制御手段とを 備えてもよい。そして、前記支持機構制御手 段が両電磁ブレーキを解除している間は、前 記読み取り制御手段が読み取りを禁止する構 成としてもよい。

 この構成によれば、アームの昇降操作及 支柱の回転操作を行っている間は、画像読 取り装置がX線画像情報の読み取りを行うこ とができないので、読み取ったX線画像情報 振動や衝撃によって破損しているリスクを 減できる。

 さらに、前記画像読み取り装置が読み取 を実行しているか否かを判定する読み取り 行判定手段を備え、前記読み取り実行判定 段の判定結果が読み取り実行中である間は 前記支持機構制御手段が両電磁ブレーキを 動して前記アームの昇降及び前記支柱の回 を阻止する構成が好ましい。

 この構成によれば、画像読み取り装置がX 線画像情報の読み取りを行っている間は、ア ームの昇降操作及び支柱の回転操作を行うこ とができないので、読み取ったX線画像情報 振動や衝撃によって破損しているリスクを り低減できる。

 また、近年、個人情報保護への関心が高 っており、例えば病室から病室へ移動型X線 装置を移動させる際に、患者のX線画像がデ スプレイ(モニタ)に表示されたままであると 、他人に患者の個人情報を知られる危険性が あり好ましくない。

 そこで、本発明の装置は、前記画像読み り装置により読み取ったX線画像情報から生 成したX線画像を表示するモニタと、前記ブ ーキ制御手段がブレーキを解除している間 、前記X線画像を非表示する第一表示制御手 とを備えてもよい。

 この構成によれば、移動型X線装置が走行 中に、モニタにX線画像が表示されないので 個人情報が漏洩するリスクを低減できる。

 さらに、上記X線発生部の取り回しを容易 にした本発明の装置は、前記X線発生部が前 移動台車の上方に位置する走行姿勢と前記X 発生部が前記移動台車から張り出した撮影 勢とを判定する姿勢判定手段と、前記画像 み取り装置により読み取ったX線画像情報か ら生成したX線画像を表示するモニタと、前 姿勢判定手段の判定結果が走行姿勢である は、前記X線画像を非表示する第二表示制御 段とを備えてもよい。

 この構成によれば、移動型X線装置が走行 姿勢を維持している間は、移動型X線装置が 行しているか否かに関わらず、モニタにX線 像が表示されないので、個人情報が漏洩す リスクをより低減できる。例えば、移動中 操作者が移動型X線装置から離れる事態が生 じても、他人にX線画像を盗み見られる心配 ない。

 また、本発明に係る移動型X線装置は、前 記支柱に昇降自在に取り付けられたアームで あって、該アームの先端部に前記X線発生部 装備したアームと、前記支柱を軸中心に回 自在にする回転機構と、前記X線発生部が前 移動台車の上方に位置する走行姿勢と前記X 線発生部が前記移動台車から張り出した撮影 姿勢とを判定する姿勢判定手段と、前記画像 読み取り装置により読み取ったX線画像情報 ら生成したX線画像を表示するモニタと、前 姿勢判定手段の判定結果が走行姿勢である は、前記X線画像を引表示する第二表示制御 手段と、を備えてもよい。

 この構成によれば、上記X線発生部の取り 回しが容易であり、更に移動型X線装置の走 中に、モニタにX線画像が表示されないので 個人情報が漏洩するリスクをより低減する とができる。

 本発明の移動型X線装置は、走行中に、画 像読み取り装置がX線画像情報の読み取りを 行できないので、IPから読み取ったX線画像 報が振動や衝撃によって破損しているリス を低減できる。また、本発明の移動型X線装 は、X線画像情報の読み取りが行われている IPが、振動や衝撃によって画像読み取り装置 の各種部品と接触して、破損するリスクを 減できる。

 本発明の実施の形態について図を用いて説 する。図1は本実施形態に係る移動型X線装 の後方斜視図であり、図2はこの移動型X線装 置の機能ブロック図である。
 図3(A)は本実施形態に係る移動型X線装置の 行姿勢を説明する模式図であり、(B)は本実 形態に係る移動型X線装置の撮影姿勢を説明 る模式図である。

 [移動型X線装置の構成]
 本発明の移動型X線装置Mは、本体部1、移動 車2、支持機構3、X線発生部4及び画像読み取 り装置5を有する(図1)。X線撮影を行う間はIP 収納されたカセッテが用いられる。具体的 は、X線発生部とカセッテ(IP)との間に撮影対 象が配置され、X線発生部からX線が照射され 撮影対象を透過したX線がIPに記憶されるこ によりX線撮影が行われる。

 本体部1には移動型X線装置Mに装備されて る各種機器や装置を操作するための操作パ ル11やハンドル12、モニタ14が取り付けられ 。また本体部1には、電源が収納されている 。さらに、本体部1には、メイン制御部MCが内 蔵されている。メイン制御部MCは各種機器や 置と接続されている(図2)。図2中の矢印は信 号(データ)の入出力を示しており、各種機器 装置はメイン制御部MCからの信号に応じて 作する。

 移動台車2は左右一対の前輪21と後輪22と 備える。前輪21は旋回自在のキャスタであり 、後輪22は移動台車2に搭載されたモータ23に り駆動する駆動輪である。モータ23は正転 逆転可能であり、出力軸の回転を後輪22に伝 達して後輪22を駆動(回転)させる。

 また、モータ23の出力軸には電磁ブレー 24が取り付けられている。電磁ブレーキ24は 励磁作動型の電磁ブレーキである。電磁ブ ーキ24は、非通電時に、出力軸に制動力を 生させ、後輪22を制動(停止)させる。これに り、ブレーキが作動する。

 移動台車2(移動型X線装置M)を走行させる は、操作者がハンドル12を握って操作する。 ハンドル12にはブレーキ解除スイッチ13が設 られている。スイッチ13が押されている間は 電磁ブレーキ24に通電してブレーキが解除さ る。スイッチ13が離されている間は電磁ブ ーキ24への通電が遮断されてブレーキが作動 する。そこで、移動台車2を走行させる間は 操作者がブレーキ解除スイッチ13を押すよう にハンドル12を握って操作する。

 また、ハンドル12の両端部には圧力セン が組み込まれている。ハンドル12が前方に押 された場合、モータ23が正転して移動台車2が 前進する。ハンドル12が後方に引っ張られた 合、モータ23が逆転して移動台車2が後進す 。

 移動台車2を制動(停止)させるときは、操 者がハンドル12を中間位置に戻すとともに レーキ解除スイッチ13を離す。すると、モー タ23及び電磁ブレーキ24への通電が遮断され モータの回転が停止しブレーキが作動する モータ22の駆動又は停止はメイン制御部MCに 納されたモータ制御手段100により行われ、 磁ブレーキ23の作動又は解除はメイン制御 MCに格納されたブレーキ制御手段101により行 われる。

 支持機構3は、X線発生部4を支持する機構 あり、支柱31とアーム32とを備える。支柱31 移動台車2上に立設されており、移動台車2 おいて支柱31が取り付けられた箇所には、支 柱31を軸中心に回転自在にする回転機構31rと 柱の回転を制動する電磁ブレーキ33が取り けられている。アーム32は支柱31に昇降自在 取り付けられている。支柱31においてアー 32が取り付けられた箇所には、アームの昇降 を制動する電磁ブレーキ34が取り付けられて る。これら電磁ブレーキ33,34はいずれも無 磁作動型の電磁ブレーキであり、非通電時 ブレーキが作動して、支柱31の回転角度及び アーム32の昇降位置を固定させる。また、ア ム31の先端部にはX線発生部4が取り付けられ ている。

 X線発生部4は、アーム32を介して支柱31に 持されている。X線発生部4は、X線を発生す X線管41を有し、X線照射口にはX線可動絞り 置42が取り付けられている。メイン制御部MC はX線発生部4のX線照射を許可又は禁止する 射制御手段102が格納される。照射制御手段1 02がX線照射を禁止している間は、X線発生部4 、X線を照射することができない。

 支柱31の回転角度又はアーム32の昇降位置 を調整してX線発生部4の位置を調整するとき 、操作者がX線発生部4に設けられた取っ手43 を握って操作する。取っ手43にはアーム固定 除スイッチ44が設けられている。アーム固 解除スイッチ44が押されている間は各電磁ブ レーキ33,34に通電してブレーキが解除され、 ーム固定解除スイッチ44が離されている間 各電磁ブレーキ33,34への通電を遮断してブレ ーキが作動する。そこで、X線発生部4の位置 調整するときは、操作者がアーム固定解除 イッチ44を押すように取っ手43を握って操作 する。そして、操作者が支柱31の回転角度及 アーム32の昇降位置を調整してX線発生部4の 位置決めをした後にアーム固定解除スイッチ 44を離すことで、各電磁ブレーキ33,34が作動 て支柱31の回転角度及びアーム32の昇降位置 固定される。各電磁ブレーキ33,34の作動又 解除はメイン制御部MCに格納された支持機構 制御手段103により行われる。

 また、移動型X線装置Mは、支柱31を軸中心 に回転させてアーム32を支柱31の軸中心回り 旋回させることで、走行姿勢(図3(A))と、撮 姿勢(図3(B))とに切り替えられることが可能 ある。走行姿勢(図3(A))は、X線発生部4が本体 部1(移動台車2)の上方に位置する姿勢である 撮影姿勢(図3(B))は、X線発生部4が移動台車2 ら張り出した姿勢である。支柱31の底部には 、支柱の回転角度を検出する姿勢センサ35が り付けられている。メイン制御部MCに格納 れた姿勢判定手段104は、走行姿勢か撮影姿 かを判定する。

 画像読み取り装置5はX線画像情報が記憶 れたIPからX線画像情報を読み取る。画像読 取り装置5は本体部1に格納されており、本体 部1には画像読み取り装置5にカセッテを挿入 るためのカセッテ挿入口51が設けられてい 。カセッテが挿入されと、画像読み取り装 5は、X線画像情報の読み取りを開始する。画 像読み取り装置5は、挿入されたカセッテか IPを取り出し、IPからX線画像情報の読み取り を行う。続いて画像読み取り装置5は、読み りが終了したIPに対して残存するX線画像情 の消去を行う。メイン制御部MCには画像読み 取り装置5の読み取りを許可又は禁止する読 取り制御手段105が格納されている。画像読 取り装置5は、読み取り制御手段105が読み取 を禁止している間は、X線画像情報の読み取 りを行うことができない。また、画像読み取 り装置5にはカセッテが挿入されたことを検 するカセッテ検出センサ53が取り付けられて いる。メイン制御部MCに格納された読み取り 行判定手段106は画像読み取り装置5が読み取 りを実行しているか否かを判定する。

 カセッテ挿入口51には開閉する蓋(遮断部 )52が取り付けられている。蓋52は開状態で セッテの挿入が可能となり、閉状態でカセ テの挿入が不可となる。蓋52の開閉はメイン 制御部MCに格納された開閉制御手段107により われる。本実施形態では、カセッテの挿入 阻止する遮断部材として蓋を用いているが これに限定されるものではなく、進退自在 突起を用いてもよい。例えば進退自在の突 を用いる場合は、カセッテ挿入口に進出し 状態において、挿入口の一部を閉じてカセ テの挿入が不可となり、カセッテ挿入口か 後退した状態において、カセッテの挿入が 能となるように設ければよい。

 画像読み取り装置5により読み取ったX線 像情報は、メイン制御部MCを介して図示しな い記憶装置に保存される。また、メイン制御 部MCは、画像読み取り装置5が読み取ったX線 像情報からX線画像を生成し、そのX線画像を モニタ14に表示する。その他、モニタ14には X線発生部4や画像読み取り装置5の設定画面 、RIS(Radiology Information System)から取得した患 者情報や検査情報などが表示される。さらに 、モニタ14には、タッチパネルが取り付けら ている。操作者は、タッチパネルを用いて X線発生部4や画像読み取り装置5の設定や患 情報などの入力を行うことができる。

 メイン制御部MCは、X線画像を表示又は非 示する第一表示制御手段108a及び第二表示制 御手段108bを格納する。第一表示制御手段108a いは第二表示制御手段108bがX線画像を非表 する間は、モニタ14にX線画像が表示されな 。

 上記移動型X線装置Mを用いた実施例を以 に説明する。なお、移動型X線装置Mは、メイ ン制御部MCにおいて、ブレーキ制御手段101が 磁ブレーキ24を解除している間は、読み取 制御手段105が画像読み取り装置5の読み取り 禁止する。

 (実施例1-1)
 本実施例では、操作者が、ハンドル12を操 して移動型X線装置Mを走行させている間に、 画像読み取り装置5に読み取り操作を行わせ うとするケースを例にあげて説明が行われ 。

 移動型X線装置Mの走行中は、ブレーキ制 手段101が電磁ブレーキ24を解除している。そ のため、移動型X線装置Mの走行中に、画像読 取り装置5にカセッテが挿入されたとしても 、読み取り制御手段105が画像読み取り装置5 読み取りを禁止するので、画像読み取り装 5がX線画像情報の読み取りを実行できない。 そして、ブレーキ制御手段101が電磁ブレーキ 24を作動(移動型X線装置Mが静止)している間は 、読み取り制御手段105が画像読み取り装置5 読み取りを許可することで、移動型X線装置M が停止している間に画像読み取り装置5がX線 像情報の読み取りを行う。

 このように、移動型X線装置Mは、走行中 X線画像情報の読み取りを行わせない、換言 れば停止中にX線画像情報の読み取りを行わ せることで、IPから読み取り中のX線画像情報 が振動や衝撃により破損するリスクを低減で きる。また、走行中にX線画像情報の読み取 を行わせないことで、読み取り中のIPが画像 読み取り装置内の各種部品と振動や衝撃によ り接触して破損するリスクを低減できる。

 本実施形態で用いた画像読み取り装置5は 、カセッテが挿入されることにより、X線画 情報の読み取りを開始する構成であるが、 えばカセッテ挿入後、読み取り開始操作に り読み取りを開始する構成の画像読み取り 置を用いても本発明の効果を達成できる。

 さらに、画像読み取り装置5は、画像読み 取り終了後のIPに対して残存するX線画像情報 の消去を行う。そこで、読み取り制御手段105 が、X線画像情報の読み取りを禁止するとと に、X線画像情報の消去を禁止することで、 動や衝撃により消去漏れが起こることを抑 できる。このことは、後述する実施例3-1に いても同じことが云える。

 (実施例1-2)
 本実施例は、実施例1-1と同じように、操作 が、移動型X線装置Mを走行させている間に 画像読み取り装置5の読み取り操作を行わせ うとするケースを例にあげて説明が行われ 。更に、本実施例では、メイン制御部MCに いて、読み取り制御手段105が画像読み取り 置5の読み取りを禁止している間は、開閉制 手段107が蓋52を閉じてカセッテの挿入を阻 する。

 実施例1-1で説明したように、移動型X線装 置Mが走行している間は、読み取り制御手段10 5が画像読み取り装置5の読み取りを禁止して る。この読み取りが禁止されている間に、 作者が、画像読み取り装置5にカセッテを挿 入しようとしても、開閉制御手段107がカセッ テ挿入口51の蓋52を閉じてカセッテの挿入を 止するので、画像読み取り装置5がX線画像情 報の読み取りを実行できない。

 一方、ブレーキ制御手段101が電磁ブレー 24を作動している間は、読み取り制御手段10 5が画像読み取り装置5の読み取りを許可し、 閉制御手段107が蓋52を開状態とするので、 セッテ挿入口51からカセッテの挿入が可能と なる。そのため、移動型X線装置Mが停止して る間は、画像読み取り装置5がX線画像情報 読み取りを実行できる。

 特に、実施例1-2によれば、操作者が画像 み取り装置5にカセッテを挿入しようとして も、走行中はカセッテを挿入できないので、 走行中に画像読み取り装置5の読み取り操作 行うことを確実に防止できる。また、走行 は画像読み取り装置5にカセッテを挿入でき いので、IPが読み取り装置内の各種部品と 動や衝撃により接触して破損することを防 できる。

 (実施例2)
 本実施例では、画像読み取り装置5がX線画 情報の読み取りを実行している間に、操作 がX線発生部4によるX線の照射操作を行うケ スを例にあげて、説明が行われる。実施例2 は、メイン制御部MCにおいて、読み取り実 判定手段106の判定結果が読み取り実行中で る間は、照射制御手段102がX線照射を禁止す 。

 画像読み取り装置5にカセッテが挿入され てX線画像情報の読み取りが開始され実行さ ている間は、読み取り実行判定手段106が読 取り実行中と判定する。この間、X線発生部4 からX線を照射しようとしても、照射制御手 102がX線照射を禁止するので、X線照射部4か X線が照射されない。

 実施例2によれば、画像読み取り装置5がX 画像情報の読み取りを行っている間は、X線 発生部4からX線が照射されないので、読み取 中のIPに記憶されているX線画像情報が漏れX 線の影響により破損することを防止できる。

 (実施例3-1)
 本実施例では、操作者が、X線発生部4の位 を調整するために支柱31の回転操作又はアー ム32の昇降操作をしている間に、画像読み取 装置5の読み取り操作を行うケースを例にあ げて説明が行われる。

 実施例3-1では、メイン制御部MCにおいて 支持機構制御手段103が両電磁ブレーキ33,34を 解除している間は、読み取り制御手段105が画 像読み取り装置5の読み取りを禁止する。

 操作者が支柱31の回転操作又はアーム32の 昇降操作を行っている間は、支持機構制御手 段103が電磁ブレーキ33,34を解除している。こ 間、画像読み取り装置5にカセッテが挿入さ れたとしても、読み取り制御手段105が画像読 み取り装置5の読み取りを禁止するので、画 読み取り装置5がX線画像情報の読み取りを実 行できない。

 実施例3-1によれば、支柱31が回転したり ーム32が昇降したりしている間は、X線画像 報の読み取りが行われないので、IPから読み 取り中のX線画像情報が振動や衝撃により破 するリスクを低減できる。

 (実施例3-2)
 実施例3-2では、実施例3-1で説明した構成に えて、さらにメイン制御部MCにおいて、読 取り実行判定手段106の判定結果が読み取り 行中である間は、支持機構制御手段103が両 磁ブレーキ33,34を作動してアームの昇降及び 支柱の回転を阻止する構成について説明が行 われる。

 画像読み取り装置5にカセッテが挿入され てX線画像情報の読み取りが開始され実行さ ている間は、読み取り実行判定手段106が読 取り実行中と判定する。このとき支柱の回 操作又はアームの昇降操作を行おうとして 、支持機構制御手段103が電磁ブレーキ33,34を 作動するので、支柱31の回転角度及びアーム3 2の昇降位置が固定される。

 実施例3-2によれば、画像読み取り装置5が X線画像情報の読み取りを行っている間は、 柱31が回転したりアーム32が昇降したりしな ので、IPから読み取り中のX線画像情報が振 や衝撃により破損することを防止できる。

 また、電磁ブレーキの解除時には大きな 入電流が流れて静電気を発生することがあ 。特に本体部1の前方(支柱31側)に画像読み り装置5が格納されている場合、画像読み取 装置5に挿入されたIPに記憶されているX線画 像情報が静電気の影響により破損することも 考えられる。しかし、実施例3-2によれば、画 像読み取り装置5にカセッテが挿入されてX線 像情報の読み取りが開始され実行されてい 間は、各電磁ブレーキ33,34が解除されるこ がないので、読み取り中のIPに記憶されてい るX線画像情報が静電気により破損するリス を低減できる。

 さらに、IPの破損を極力防止するために 、読み取り制御手段105が読み取りを禁止し いる間は、開閉制御手段107がカセッテ挿入 51の蓋52を閉じてカセッテの挿入を阻止する とが好ましい。

 (実施例4-1)
 本実施例では、操作者が、モニタ14にX線画 を表示させた状態で、移動型X線装置Mを移 (走行)させるケースを例にあげて説明が行わ れる。実施例4-1では、メイン制御部MCにおい 、ブレーキ制御手段101が電磁ブレーキ24を 除している間は、第一表示制御手段108aがX線 画像を非表示する。

 移動型X線装置Mを走行させるときは、ブ ーキ制御手段101により電磁ブレーキ24が解除 される。このとき第一表示制御手段108aによ X線画像が非表示に切り替わり、モニタ14に 示されていたX線画像が表示されなくなる。

 実施例4-1によれば、移動型X線装置Mが走 している間は、モニタ14にX線画像が表示さ ないので、移動中に個人情報が漏洩するリ クを低減できる。

 (実施例4-2)
 本実施例は、操作者が、移動型X線装置Mを 行姿勢に切り替えた状態で、移動型X線装置M を移動させるケースを例にあげて説明が行わ れる。実施例4-2では、メイン制御部MCにおい 、姿勢判定手段104の判定結果が走行姿勢で る間は、第二表示制御手段108bがX線画像を 表示する。

 撮影終了後、移動型X線装置Mを撮影姿勢 ら走行姿勢に切り替えることで、X線発生部4 が移動台車2の上方に格納された状態となり 移動型X線装置Mの移動が行い易くなる(図3参 )。そして、姿勢判定手段104が走行姿勢と判 定している間は、第二表示制御手段108bによ X線画像が非表示に切り替わり、モニタ14に 示されていたX線画像が表示されなくなる。

 実施例4-2によれば、移動型X線装置Mが走 姿勢を維持している間は、移動型X線装置Mが 走行しているか否かに関わらず、モニタ14にX 線画像が表示されない。例えば、移動中に操 作者が移動型X線装置Mから離れる事態が生じ も、他人にX線画像を盗み見られる心配がな く、移動中に個人情報が漏洩することを確実 に防止できる。

 また、X線画像を非表示する間は、X線画 のみを非表示としてもよいし、X線画像と同 に表示される患者情報なども非表示として よい。また、X線発生部4などの設定画面は 示できるようにして、移動中に次の撮影準 ができるようにすることが好ましい。

 実施例4-1,4-2で説明したような、移動型X 装置を移動させるときに、第一表示制御手 或いは第二表示制御手段を用いてモニタにX 画像を表示させない技術思想は、X線発生部 からX線照射して撮影対象を透過したX線をX線 画像情報として出力するX線画像出力部を備 る移動型X線装置全般に適用できる。例えば 本発明のようにIPと画像読み取り装置を用 て撮影したX線画像を表示できる移動型X線装 置の他、FPD(Flat Panel Detector)を用いて撮影し X線画像を表示できる移動型X線装置にも転 できる。

 以上説明した、本発明の実施例は単なる 例であり、本発明は上記実施形態に限定さ るものではなく、本発明の要旨を逸脱しな 範囲内において種々の変更が可能である。 えば、移動台車が駆動輪を備えない手動式 移動型X線装置であってもよい。手動式の移 動型X線装置に用いるブレーキは、バンドブ ーキ(別名:帯ブレーキ)、又はブロックブレ キでもその制動の性能を発揮し得る。また 移動型X線装置の移動時の安全性を確保する めに設けられる公知のハンドブレーキを手 式の移動型X線撮影装置に用いるブレーキに 用いてもよい。

 本発明の移動型X線装置は、回診用の移動 型X線装置に好適に利用可能である。

本実施形態に係る移動型X線装置の後方 斜視図である。 本実施形態に係る移動型X線装置の機能 ブロック図である。 (A)は本実施形態に係る移動型X線装置の 走行姿勢を説明する模式図であり、(B)は本実 施形態に係る移動型X線装置の撮影姿勢を説 する模式図である。

符号の説明

M 移動型X線装置、1 本体部、11 操作パネ 、12 ハンドル、13 ブレーキ解除スイッチ 14 モニタ、2 移動台車、21 前輪、22 後輪 23 モータ、24 電磁ブレーキ、3 支持機構、 31 支柱、32 アーム、31r 回転機構、33,34 電 ブレーキ、35 姿勢センサ、4 X線発生部、41  X線管、42 X線可動絞り装置、43 取っ手、44 アーム固定解除スイッチ、5 画像読み取り 置、51 カセッテ挿入口、52 蓋、53 カセッ 検出センサ、MC メイン制御部、100 モータ 御手段、101 ブレーキ制御手段、102 照射制 手段、103 支持機構制御手段、104 姿勢判定 手段、105 読み取り制御手段、106 読み取り 行判定手段、107 開閉制御手段、108a 第一表 示制御手段、108b 第二表示制御手段。




 
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