大野 慎介 (〒95 愛知県名古屋市守山区高島町361番地 Aichi, 4630095, JP)
株式会社モリ山技研 (〒95 愛知県名古屋市守山区高島町361番地 Aichi, 4630095, JP)
OHNO, Shinsuke (361 Takashimacho, Moriyama-ku Nagoya-sh, Aichi 95, 4630095, JP)
| 型キャビティの下部を形成する第1の区分、半凝固金属を載せる第2の区分および余剰の半凝固金属を流入させる第3の区分よりなる凹部を有し、上記第2の区分および第3の区分にそれぞれ開口するシリンダーおよび該シリンダーに挿通されてスプリングにより半凝固金属に向けて賦勢されたピストンを設けた下型と、 上向きの棒状または板状の空洞を有する型キャビティの上部を形成する凸部を有する上型と、 を具備することを特徴とする半凝固金属の成型装置。 |
| 型キャビティの下部を形成する第1の区分、半凝固金属を載せる第2の区分および余剰の半凝固金属を流入させる第3の区分よりなる凹部を有し、上記第2の区分に開口するシリンダーおよび該シリンダーに挿通されて油圧装置により半凝固金属を加圧されるピストンと、上記第3の区分に開口するシリンダーおよび該シリンダーに挿通されてスプリングにより半凝固金属に向けて賦勢されるピストンとを設けた下型と、 上向きの棒状または板状の空洞を有する型キャビティの上部を形成する凸部を有する上型と、 を具備することを特徴とする半凝固金属の成型装置。 |
| 型キャビティの上部を形成する上型の凸部に半凝固金属が上昇する板状、柱状の貫通孔をあけ、該貫通孔にピストンを挿通して、該ピストンを引き上げてピストンと入れ代わるように半凝固金属を流入させることを特徴とする請求項2に記載の半凝固金属の成型装置。 |
| 型キャビティの下部を形成する第1の区分と、該第1の区分の一端部に形成された半凝固金属を載せる区分に形成された第2の区分および他端部に形成された余剰の半凝固金属が流入する第3の区分と、半凝固金属を載せる第2の区分にあけた第1の貫通孔および第3の区分にあけた第2の貫通孔とよりなる可動下型と、 上記可動下型の第1および第2の貫通孔に対応する位置にあけた第1および第2の貫通孔と、第1のコイル・スプリングを嵌め込む有底の孔をあけた固定下型と、 上記可動下型の第1凹部と嵌合する型キャビティの上部を形成する凸部を下面に形成した上型と、 上記可動下型の第1の貫通孔と上記固定下型の第1の貫通孔に挿通された第1のピストンおよび上記可動下型の第2の貫通孔と上記固定下型の第2の貫通孔に挿通された第2のピストンと、該第1および第2ピストンを上記固定下型に対してそれぞれ上昇させて保持する第2および第3のコイル・スプリングとを具備し、 上記固定下型の有底の孔に嵌め込まれた第1のコイル・スプリングの弾力によって上記可動下型を固定下型から上昇させて保持することを特徴とする半凝固金属の成型装置。 |
| 型キャビティの上部を形成する上型の凸部の下面に半凝固金属が上昇する板状、柱状の孔をあけ、各孔に排気孔と該排気孔を閉塞する弁とを設けたことを特徴とする請求項4に記載の半凝固金属の成型装置。 |
| 下型と上型との間に電磁力を作用させる電磁石を設けたことを特徴とする請求項1~5に記載の半凝固金属の成型装置。 |
| 頂面に半凝固金属を載せるピストンに保温用のヒータを設け、該ピストンの頂部近傍の周囲に溝条を形成してピストン・リングを嵌め込んで、ピストンとシリンダーとなる貫通孔との間に断熱用の隙間を形成したことを特徴とする請求項1~5に記載の半凝固金属の成型装置。 |
| 下型の凹部に載置した半凝固金属を、棒状または板状の型キャビティの一部を形成した上型を降下させて横方向に押し拡げる工程と、 限られた容積内の半凝固金属を上型によりさらに加圧して、上型に形成した棒状または板状の型キャビティの一部を形成する空洞に圧入して半凝固金属を充満させる型キャビティを形成する工程と、 型キャビティを形成したときに発生した余剰の半凝固金属を逃がす工程とを経ることを特徴とする半凝固金属の成型方法。 |
この発明は、半凝固金属によって肉厚の い製品を成型する成型装置および成型方法 関するものである。
下型の凹部内に半凝固金属を載置したのち
上型を降下させて閉型したのち、ピストン
よって半凝固金属を圧縮して閉じた金型の
に圧入する成型装置や、下型内に半凝固金
を載置し、上型を降下させて閉型したのち
上型に設けたピストンによって半凝固金属
圧縮して閉じた金型内に充填させる成型装
が下記特許文献1などにより従来より提案さ
れている。
通常、鋳造用合金を半凝固状態(スラリー )にして、ダイキャスト成型すると、凝固時 収縮および金型に放出される凝固熱が少な ので肉厚が厚い製品の成型に利用している 、肉厚の薄い製品の成型が困難であった。
薄物や細長い突起を有する製品を成型す 場合には、閉型した型キャビティの中を半 固金属が流動するとき、半凝固金属は潜熱 小さく、かつ、流動する半凝固金属の体積 比して、接触する型キャビティの表面積が くて放熱量が大きいので、半凝固金属は、 キャビティを充満させる前に凝固する。し がって、半凝固状態の鋳造用合金によって 、薄物や細長い突起を有する製品の成型を うことができなかった。
また、比較的純度が高い展伸用合金(加工 用合金)は、流動性が悪く、収縮率が大きい でダイキャスト成型には適さなかった。
そこで、この発明は、半凝固状態の鋳造 合金または展伸用合金によって、薄物や、 長い突起を有する製品を成型することを目 として考えられたものである。
この発明の半凝固金属の成型装置は、型 ャビティの下部を形成する第1の区分、半凝 固金属を載せる第2の区分および余剰の半凝 金属を流入させる第3の区分よりなる凹部を し、上記第2の区分および第3の区分にそれ れ開口するシリンダーおよび該シリンダー 挿通されてスプリングにより半凝固金属に けて賦勢されたピストンを設けた下型と、 向きの棒状または板状の空洞を有する型キ ビティの上部を形成する凸部を有する上型 を具備している。
この発明の半凝固金属の成型方法は、下 の凹部に載置した半凝固金属を、棒状また 板状の型キャビティの一部を形成した上型 降下させて横方向に押し拡げる工程と、限 れた容積内の半凝固金属を上型によりさら 加圧して、上型に形成した棒状または板状 型キャビティの一部を形成する空洞に圧入 て半凝固金属を充満させる型キャビティを 成する工程と、型キャビティを形成したと に発生した余剰の半凝固金属を逃がす工程 を経る方法である。
半凝固状態の金属は、凝固時の収縮が少 く凝固熱の発生が少ないが、流動性が悪い で薄物の成型には適さない。しかし、この 明によると、半凝固状態の金属を厚い状態 横方向に拡げたのち、縦方向に加圧して薄 しながら、同時に縦および/または横方向に 突出した板状および/または棒状の空洞に流 させるという、鋳造技術と鍛造技術を併用 る方法であるから、半凝固状態の鋳造用合 または展伸用合金によって、薄物や、細長 突起を有する製品を成型することができる
また、成型時に空気を排除しながら半凝 状態の金属を流入させるので、空気の巻き みを生じることなく製品の品質を向上させ ことができる。
(第1の実施形態)
直交する2方向で切断した図1(a)および(b)の
断面図に示すように、この発明の半凝固金
の成型装置は、固定下型1および可動下型2よ
りなる下型と、上型3と、可動下型2に保持さ
た固定下型1と上型3との間に吸引力を発生
る電磁石7とを備えている。
固定下型1には、内径が大きくて下部にフ ランジ111を形成した第1の貫通孔11と、内径が 小さくて下部にフランジ121を形成した第2の 通孔12があけられており、さらに、図2(b)、(c )の斜視図に示すように、可動下型2を押し上 るためのコイル・スプリング14を嵌め込む 底の孔13が四隅にあけられている。
可動下型2は、図1(a)の縦断面図および図2( a)の斜視図に示すように、四角形のブロック あって、内径が大きくてシリンダとなる第1 の段付きの貫通孔21と、内径が小さくてシリ ダとなる第2の段付きの貫通孔22があけられ おり、さらに電磁石7を保持する孔251をあけ た枠部25が各周壁に形成されている。
さらに、可動下型2には、輪郭を形成する 第1の凹部23が形成されており、この輪郭を形 成する凹部23の底の一端部には、半凝固金属 載せる第1の区分231が形成され、この区分231 に第1の貫通孔21があけられており、凹部23の の他端部には、段付きの低い第2の区分232が 形成され、この低い第2の区分232には、第2の 通孔22があけられており、半凝固金属を載 る第1の区分231と第2の区分232との間の表面24 、成型製品の下面を形成する下型面となる
この第1の貫通孔21に挿通するピストン4の 頂面は、半凝固金属を載せる区分231となるも にであって、図4(a)の丸bで囲んだ部分を拡大 た断面図(b)に示すように、載せられた半凝 金属6が冷えて凝固しないように、ピストン 4の頂部を保温するシーズヒータ46が埋設され ている。そして、ピストン4の頂面の周囲に 、テーパー面47が形成されている。
ピストン4をシーズヒータ46によって保温 ると、その熱がシリンダとなる貫通孔21を て可動下型2に伝導する。そこで、この熱伝 を妨げるために、図4(b)に示すように、ピス トン4の頂部近傍の周囲に溝条を形成して、 の溝条にピストン・リング48を嵌め込んで、 ピストン4と貫通孔21との間に断熱用の隙間を 形成している。
次に、下型を構成する固定下型1および可 動下型2を組み立てる手順を説明する。
図1(a)の縦断面図および図2の斜視図に示 ように、固定下型1の第1の貫通孔11に上から イル・スプリング44と、フランジ41および棒 部材42を有するシーズヒータ46を埋設した第1 ピストン4を挿入し、コイル・スプリング44 弾力に抗して第1のピストン4を押し下げて 部材42の下端を貫通孔11のフランジ111より突 させて棒部材42の下端に円板43を螺子(図示 ず)で固定する。
固定下型1の第2の貫通孔12にも、上からコ イル・スプリング54とフランジ51および棒部 52を有する第2のピストン5を挿入し、コイル スプリング54の弾力に抗して第2のピストン5 を押し下げて棒部材52の下端を貫通孔12のフ ンジ121より突出させて棒部材52の下端に円板 53を螺子(図示せず)で固定する。
さらに、固定下型1の有底の各孔13に、可 下型2を押し上げるように作用するコイル・ スプリング14を嵌め込む。
可動下型2の枠部25にあけた孔251に、固定 型1と上型3との間に吸引力を発生する電磁 7を保持させる。
そして、固定下型1の第1の貫通孔11と可動 下型2の第1の貫通孔21および固定下型1の第2の 貫通孔12と可動下型2の第2の貫通孔22とをそれ ぞれ合致させるように、可動下型2を位置合 せして、固定下型1の上に可動下型2を重ね合 わせると下型が完成する。
このとき、4つのコイル・スプリング14の 力により、可動下型2が押し上げられて、コ イル・スプリング14の弾力と可動下型2の自重 とが平衡して、図1に示すように、固定下型1 可動下型2との間に隙間が形成されている。
上型3は、可動下型2の平坦な上面29に対し て突き合わせる平坦な下面31と、可動下型2の 凹部23と嵌合する下面31より突出した凸部32と 、この凸部32の端部にさらに突出させた凸部3 3を有し、この凸部32を可動下型2の凹部23と嵌 合させたとき、凸部32の下面34は、型キャビ ィの上面を形成する上型面となる。
成型製品に突出部を形成する場合、例え 、図9(e)に示すような円柱63を植設させた成 製品を得る場合には、凸部33に円柱63の高さ に相当する孔35があけられる。
図1(a)の上型3に丸bで囲んだ部分を拡大し 示す図3(a)および(b)に示すように、孔35に連 するシリンダー36となる孔があけられてお 、このシリンダー36の下端部には横向きに空 気抜きの孔361があけられている。なお、この 空気抜きの孔361は外気に通じていれば、何れ の方向にあけてもよいのである。
このシリンダー36には、弁の作用をする ストン37が挿通されている。図3(a)および(b) 示すように、このピストン37は、スプリング 371によって押し上げられて弁を開き、シリン ダー36の空気抜きの孔361を経て外気に通じて るが、カム機構38によってピストン37が押し 下げられたときだけ、図3(b)に示すように、 361を塞いで弁を閉じる。
次に、ピストン37に弁動作させるカム機 38について説明する。図1(b)の縦断面図に示 ように、上型3には、2つの貫通孔39があけら おり、これらの貫通孔39には、上部と下部 太さが異なるカム棒381の細い部分が挿通さ て、カム棒381の下端382が僅かに突出してい 。
このカム棒381の頂部と弁の作用をするピ トン37の頂部との間に、中央部が軸支され カム383が設けられており、このカム棒381の 端382が、可動下型2の上面に接して押し上げ れたときに、カム383によってピストン37が し下げられて孔361を塞いで弁を閉じる。
次に、このように構成された金型を使用 て半凝固金属を成型する工程を説明する。
(1) 図4(a)に示すように、上型3を上昇させ て開型して、図4(b)の拡大した縦断面図に示 ように、ピストン4の頂面の周囲には、テー ー面47が形成されているので、このテーパ 面47と貫通孔21の内壁によって区画される断 形状がV字形の空間にカーボン粉末8を環状 載置する。
(2) 可動下型2の凹部23の区分231に頂部が 出し、周囲にカーボン粉末8を環状に載置し ピストン4の上に塊状の半凝固金属6(図9(a)参 照)を載置する。
(3) 図5に示すように、上型3を降下させて 、上型3の凸部32を可動下型2の凹部23に嵌合さ せると、塊状の半凝固金属6は押し潰されて 上型3の凸部32の下面34と可動下型2の凹部22の 表面24との間に形成された空間の空気を押し しながら横方向に拡がって流れ込み、この きの半凝固金属6の形状は、図9(b)に示す形 になる。
このように、ピストン4の頂面に載置され た塊状の半凝固金属6が圧縮されたとき、V字 の空間に存在するカーボン粉末8の一部がピ ストン・リング48の上に落ち込むことがあっ も、カーボン粉末8は、その容積は殆ど減る ことがなく、半凝固金属6の圧力がピストン リグ48に作用することはない。
このカーボン粉末8は、アルミニウムと反 応することがないので、成型製品の品質に影 響することはない。また、カーボン粉末8は ピストン4の昇降の際に潤滑剤として作用す ことができる。
(4) 上型3を降下し続けると、図6に示すよ うに、空間の厚みが薄くなって、半凝固金属 6の先端は、空間61に侵入して上型3の突出部33 に突き当たる。この時期になると、ピストン 5の上に存在する半凝固金属の一部は、上型3 孔35の中を上昇し始めて、図9(c)に示す形状 なる。
(5) さらに、上型3が降下すると、図7(a)に 示すように、上型3の凸部33と可動下型2の段 きの第2の凹部232に囲まれた空間61を半凝固 属が充満し始めるとともに、上型3の孔35の をさらに上昇する。このとき、半凝固金属 形状は、図9(d)に示す形状になる。
(6) 図7(a)に丸bで囲んだ部分を拡大した図 7(b)に示すように、上型3が降下して、上型3の 凸部33が可動下型2の段付きの第2の凹部232の 部233と係合して空間61を閉鎖し始める。この ように、空間61を閉鎖するまでに、存在する 気は排気される。
さらに、上型3が降下して、図8(a)に示す うに、上型3と可動下型2とが密着して空間61 完全に閉鎖するまでの期間に、型キャビテ を形成する上型3の凸部32の下面34と可動下 2の凹部23の上面24の間に存在する半凝固金属 、空間61に充満した残余の半凝固金属6および ピストン4およびピストン5の上に存在する半 固金属は、上型3の孔35の中をさらに上昇し 、孔35に半凝固金属を充満させる。
孔35の弁まで半凝固金属が充満するタイ ングに合わせて、上型3の平坦な下面31が可 下型2の上面29に密着する。
(7) このように上型3と可動下型2とが密着 することにより、カム機構38のカム棒381が上 し、カム383が回動してピストン37を押し下 て弁を閉じるから、孔35内の空気を排気した 状態で半凝固金属を充満させることができる 。このとき、半凝固金属の形状は、図9(e)に す形状になる。
(8) 製品となる薄くなった空間および孔35 を半凝固金属で充満しても上型をさらに降下 させると、可動下型2は、固定下型1との間に 在するコイル・スプリング14の弾力に抗し 降下して固定下型1に密着する。
(9) この固定下型1と可動下型2との密着過 程において、図8(a)に丸bで囲んだ部分を拡大 た図8(b)に示すように、余剰の半凝固金属は 、スプリング44、54の弾力に抗して第1のピス ン4および第2のピストン5を押し下げること より、余剰の半凝固金属の逃げ場を形成す 。
以上で説明した工程(2)~(9)は、極めて短時 間であり、固定下型1、可動下型2および固定 型3は高速で密着してハンチングを生じるこ とがあるので、密着時に電磁石7に通電して 上型3と固定下型1との間に電磁力を作用させ て吸着し、固定してハンチングを抑制する。
(10) 開型して図9(e)に示す半製品を取り出 して、不要部分を点線に沿って切り落とすと 完成品を得ることができる。
なお、次の成型工程の開始時に、ピスト 4の頂面の周囲に環状に載置されたカーボン 粉末8が減少していなければ、次の成型工程 開始し、減少している場合には、カーボン 末8を補充する。
以上で説明したこの発明の実施形態にお ては、図9の斜視図に示すような薄い平板64 1本の円柱63を植設した製品を半凝固金属に って成型する例について説明した。
例えば、図10の斜視図に示すように、半 体デバイスの放熱器に適した平板64の表面に 複数の円柱65を植設して放熱面積を大きくし り、複数の板を植設するなどの半凝固金属 流れ難くて成型が難しいとされていた各種 状の成型製品の製造にこの発明を適用する とができる。
(第2の実施形態)
以上で説明した第1の実施形態においては、
第1のピストン4、第2のピストン5およびピス
ン37の動作のタイミングを機械的に行うため
に、下型を固定下型1および可動下型2に分割
たり、カム機構38およびカム棒381などを設
ている。また、成型製品の体積に対応した
凝固金属の供給量を調整する手段を備えて
ない。
そこで、この第2の実施形態においては、 下型を固定下型1および可動下型2に分割する となく、一体化するとともに、油圧装置を いて下型に挿通する第1のピストン4および 型3の孔35に挿通するピストン38を制御するよ うに構成したものである。なお、第1の実施 態と同一の部分には、同一の符号を使用し 説明する。
図11の縦断面図に示すように、下型20には 、輪郭を形成する凹部23が形成されており、 の凹部23の底の一端部には、半凝固金属を せる第1の区分231が形成され、この区分231に リンダとなる内径が大きい第1の貫通孔221が あけられており、凹部23の底の他端部には、 付きの第2の区分232が形成され、この低い段 部にシリンダとなる内径が小さくて下部にフ ランジ121を形成した第2の貫通孔222があけら ており、半凝固金属を載せる第1の区分231と 2の区分232との間の表面24が、成型製品の下 を形成する下型面となる。
下型20の第1の貫通孔221に上から、予めピ トン・リング48を嵌めたピストン4(図4(b)参 )が挿通され、その下端部は第1の油圧装置49 のピストンに連結されている。
第1の実施形態と同様に、下型20の第2の貫 通孔222にも、上からコイル・スプリング54お び棒部材52を有する第2のピストン5を挿入し 、コイル・スプリング54の弾力に抗して第2の ピストン5を押し下げて棒部材52の下端を貫通 孔222のフランジ121より突出させて棒部材52の 端に円板53を螺子(図示せず)で固定する。
上型3は、下型20の平坦な上面29に対して き合わせる平坦な下面31と、下型20の凹部23 嵌合する下面31より突出した凸部32と、この 部32の端部にさらに突出させた凸部33を有し 、この凸部32を下型20の凹部23と嵌合させたと き、凸部32の下面34が、型キャビティの上面 形成する上型面となる。
成型製品に突出部を形成する場合、例え 、図9(e)に示すような円柱63を植設した成型 品を得る場合には、凸部32の下面34から貫通 孔38があけられ、この孔38にピストン39が挿通 されている。
このピストン39は、その下端面が、凸部32 の下面34とほぼ同一平面をなすように孔38に 通され、ピストン39の上端部は、第2の油圧 置391のピストンに連結されている
次に、このように構成された第2の実施形 態の装置を使用して半凝固金属を成型する工 程を説明する。
(1)図11に示すように、第1の油圧装置49を 御して、第1のピストン4を降下させる。この とき、頂面に成型製品の体積以上の体積の半 凝固金属を載置し得る空間を形成できるスト ロークの位置まで降下させる。
(2)図12に示すように、上型3を上昇させて 型し、下型20の凹部23に露出している第1の ストン4の頂部の周囲にカーボン粉末8を環状 に載置してピストン4の上に塊状の半凝固金 6(図9(a)参照)を載置する。
(3)図13に示すように、上型3を降下させて 上型3の凸部32を下型20の凹部23に嵌合させる と、塊状の半凝固金属6は押し潰されて、上 3の凸部32の下面34と下型20の凹部23の表面24と の間に形成された空間の空気を押し出しなが ら横方向に拡がるとともに、第2の油圧装置39 1を制御してピストン39を引き上げると、第2 ピストン39の下面に接触しながら貫通孔39に 半凝固金属6が流れ込み、第2のピストン39と 入れ代わるように孔38の中に半凝固金属6が充 満する。このときの半凝固金属6の形状は、 9(c)に示す形状になる。
(4) 図14に示すように、上型3を降下し続 て空間の厚みが薄くなり始める時期に、第1 油圧装置49を制御して、第1のピストン4を押 し上げるとともに、第2の油圧装置を制御し 、第2のピストン39をさらに引き上げると、 凝固金属6が上型3の孔38に挿通された第2のピ ストン39と入れ代わるように孔38の中をさら 上昇する。このとき、余剰の半凝固金属6は 空間61に侵入して上型3の突出部33に突き当 る。なお、製品の形状によっては、第1のピ トン4を押し上げることなく、上型3を降下 せながらピストン39を引き上げることによっ ても半凝固金属6を孔38の中に充満させること ができる。
(5) さらに、上型3が降下し、第1のピスト ン4を押し上げると、上型3の凸部33と下型20の 段付きの第2の凹部232に囲まれた空間61を半凝 固金属が充満し始める。このときの半凝固金 属6の形状は、図9(d)に示す形状になる。
(6) 図15に示すように、上型3が下型20の密 着すると、上型3の凸部33が可動下型2の段付 の第2の凹部232の段部233と係合して空間61を 鎖する。このように、上型3と下型20が密着 て空間61を閉鎖するまでに存在していた空気 は排気される。そして上型3と下型20が密着し たとき、第1の実施形態と同様に電磁石(図示 ず)に通電して、上型3と下型20との間に電磁 力を作用させて吸着し、固定してハンチング を抑制する。なお、上型3の昇降を油圧装置 よって行わせる場合には、電磁石を設ける 要はない。
このように、上型3の孔38には第2のピスト ン39が挿通されているので、第2のピストン39 入れ代わるように孔38の中に半凝固金属6が 満するから、孔38の中に入った半凝固金属6 空気に触れることなく凝縮することができ 。
このときに発生した余剰の半凝固金属は スプリング54の弾力に抗して第2のピストン5 を押し下げることにより、余剰の半凝固金属 の逃げ場を形成する。このとき、半凝固金属 の形状は、図9(e)に示す形状になる。
(7) 開型して図9(e)に示す半製品を取り出 て、不要部分を点線に沿って切り落とすと 成品を得ることができる。
1 固定下型
11、12 貫通孔
2 可動下型
20 下型
21、22 貫通孔
23 凹部
29 平坦な上面
3 上型
31 平坦な下面
32、33 凸部
391 油圧装置
4 第1ピストン
46 ヒータ
49 油圧装置
5 第2ピストン
6 半凝固金属
7 電磁石
8 カーボン粉末
