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Patent Searching and Data


Title:
MOLTEN RESIN SUPPLY METHOD, MOLTEN RESIN SUPPLY DEVICE, MOLTEN RESIN COMPRESSION MOLDING METHOD, MOLTEN RESIN COMPRESSION MOLDING DEVICE, AND SYNTHETIC RESIN CONTAINER MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116505
Kind Code:
A1
Abstract:
Transfer means (30) disposed around an extrusion port (22) of an extruder (20) alternately cut molten resin extruded from the extrusion port (22) of the extruder (20) to a predetermined length, transfer the cut molten resin (D) to supply positions set for the respective transfer means, and sequentially supply the cut molten resin to plural compression molding dies (40) which are installed so as to pair up with the respective transfer means to compression-mold the cut molten resin. Consequently, in the manufacturing of a synthetic resin molded article having a predetermined shape by cutting molten resin extruded from an extruder, supplying the cut molten resin to a compression molding die, and compression-molding the cut molten resin, the above constitution can also be suitably applied to the manufacturing of a synthetic resin molded article requiring the application of a higher load. Further, not only the molten resin can be supplied to the compression molding die with satisfactory accuracy, but also even after the molten resin is supplied to the compression molding die, the positional accuracy of the supplied molten resin can be prevented from being impaired.

Inventors:
YONEDA ATSUSHI (JP)
IWAKIRI YUUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/055089
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 17, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOYO SEIKAN KAISHA LTD (JP)
YONEDA ATSUSHI (JP)
IWAKIRI YUUJI (JP)
International Classes:
B29C43/34; B29B11/12; B29C31/04; B29C43/08; B29C48/10; B65D1/00; B65D1/26; B65D1/34; B29C48/18; B29K101/12; B29L31/56
Domestic Patent References:
WO2008032841A12008-03-20
Foreign References:
JP2005343110A2005-12-15
JP2002103428A2002-04-09
JP2007216531A2007-08-30
JP2007216531A2007-08-30
Other References:
See also references of EP 2263848A4
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, KIHEI (JP)
Kihei Watanabe (JP)
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Claims:
 押出機の押出口から溶融状態にある樹脂をほぼ鉛直下方に押し出すとともに、
 前記押出口を中心に配置された複数の搬送手段によって、前記押出口から押し出されてくる溶融樹脂を所定長さごとに交互に切断しつつ、前記搬送手段のそれぞれに設定された供給位置まで搬送することを特徴とする溶融樹脂の供給方法。
 溶融状態にある樹脂をほぼ鉛直下方に押し出すように押出口を設けた押出機と、
 前記押出口から押し出されてくる溶融樹脂を切断する切断部を有し、前記切断部によって切断された溶融樹脂をそれぞれに設定された供給位置まで搬送する複数の搬送手段と
を備え、
 前記各搬送手段が、前記押出口を中心に配置されて、前記押出口の下方位置と前記供給位置との間を交互に往復移動することを特徴とする溶融樹脂供給装置。
 前記搬送手段ごとに設定された前記供給位置の全てが、前記押出口を中心とする同一円周上にある請求項2に記載の溶融樹脂供給装置。
 前記搬送手段が、前記切断された溶融樹脂の側面に当接し、前記搬送手段の移動時の慣性力を利用して前記切断された溶融樹脂を保持する保持面と、前記保持面に対向して開閉可能に取り付けられた保持部材とを有し、
 前記保持面の上方に前記切断部が形成された請求項2又は3のいずれか1項に記載の溶融樹脂供給装置。
 前記各搬送手段が、前記押出口を中心に放射状に設置された複数の駆動機構のそれぞれに取り付けられて、前記押出口の下方位置と前記供給位置との間を交互に往復移動する請求項2~4のいずれか1項に記載の溶融樹脂供給装置。
 前記駆動機構が、前記搬送手段を水平方向に往復移動させる水平駆動用アクチュエーターと、前記各搬送手段を鉛直方向に昇降させる鉛直駆動用アクチュエーターとを有する請求項5に記載の溶融樹脂供給装置。
 押出機の押出口から溶融状態にある樹脂をほぼ鉛直下方に押し出すとともに、
 前記押出口を中心に配置された複数の搬送手段によって、前記押出口から押し出されてくる融樹樹脂を所定長さごとに交互に切断しつつ、前記搬送手段と対になって設置された複数の圧縮成形機のそれぞれに供給し、
 前記圧縮成形機によって、前記切断された溶融樹脂を所定形状に圧縮成形することを特徴とする溶融樹脂の圧縮成形方法。
 溶融状態にある樹脂をほぼ鉛直下方に押し出すように押出口を設けた押出機と、
 前記押出口から押し出されてくる溶融樹脂を切断する切断部を有し、前記切断部によって切断された溶融樹脂をそれぞれに設定された供給位置まで搬送する複数の搬送手段と、
 前記搬送手段と対になって前記搬送手段ごとに設定された前記供給位置に設置されて、前記切断された溶融樹脂を所定形状に圧縮成形する複数の圧縮成形型と
を備え、
 前記各搬送手段が、前記押出口を中心に配置されて、前記押出口の下方位置と前記供給位置との間を交互に往復移動することによって、前記切断された溶融樹脂を前記圧縮成形型に順次供給することを特徴とする溶融樹脂圧縮成形装置。
 前記圧縮成形型の全てが、前記押出口を中心とする同一円周上に設置された請求項8に記載の溶融樹脂圧縮成形装置。
 押出機の押出口から溶融状態にある樹脂をほぼ鉛直下方に押し出すとともに、
 前記押出口を中心に配置された複数の搬送手段によって、前記押出口から押し出されてくる融樹樹脂を所定長さごとに交互に切断しつつ、前記搬送手段と対になって設置された複数の圧縮成形機のそれぞれに供給し、
 前記圧縮成形機によって、前記切断された溶融樹脂を所定の容器形状に圧縮成形することを特徴とする合成樹脂製容器の製造方法。
 前記圧縮成形型が、下型としての雄型及び上型としての雌型を有し、
 前記搬送手段によって、前記切断された溶融樹脂を前記圧縮成形型に供給する際に、前記雄型の上面に設けた凹状の受け部で前記切断された溶融樹脂を受ける請求項10に記載の合成樹脂製容器の製造方法。
 多層構造とされた薄肉カップ状の容器を製造する請求項10又は11のいずれか1項に記載の合成樹脂製容器の製造方法。
Description:
溶融樹脂供給方法、溶融樹脂供 装置、溶融樹脂圧縮成形方法、溶融樹脂圧 成形装置、及び合成樹脂製容器の製造方法

 本発明は、押出機から押し出される溶融 脂を所定の長さに切断して圧縮成形型に供 するための溶融樹脂供給方法、そのような 融樹脂供給方法を好適に実施するための溶 樹脂供給装置、これらの溶融樹脂供給方法 溶融樹脂供給装置を好適に利用して圧縮成 型に供給された溶融樹脂を所定形状に圧縮 形する溶融樹脂圧縮成形方法、そのような 融樹脂圧縮成形方法を好適に実施するため 溶融樹脂圧縮成形装置、これらの溶融樹脂 縮成形方法、溶融樹脂圧縮成形装置を好適 利用して合成樹脂製容器を製造する合成樹 製容器の製造方法に関する。

 所定形状の合成樹脂成形品を圧縮成形によ 量産する技術として、本出願人は、先に、 許文献1において、合成樹脂供給域、圧縮成 形・冷却域及び取出域を周回する複数の圧縮 成形型に、押出装置から押し出される合成樹 脂を押出口から切り離して順次供給し、合成 樹脂成形品を連続成形する圧縮成形システム を提案した。

特開2007-216531号公報

 ところで、特許文献1では、回転駆動源に 接続された回転基盤上に複数の支持台を固定 し、これらの支持台の各々に、雌型や雄型と ともに、圧縮成形に際して荷重を負荷するた めの加圧機構(シリンダー機構)を備えた成形 手段を装着することによって、複数の圧縮 形型が前記各領域を周回するようにした例 示したが、その後、本発明者らが、かかる について改善を重ねていったところ、次の うな知見を得るに至った。

 例えば、上記した例にあっては、それぞれ 単独で圧縮成形を行う成形型手段の全てが 回転基盤の回転に伴って移動するように構 されている。
 このため、圧縮成形に際してより高荷重の 荷が必要とされ、加圧機構の能力向上や、 れに伴う強度確保などのために、成形型手 の重量増加が避けられない場合には、回転 盤を回転させるための機構も相応の強度を 保して、成形型手段の重量増加に耐えられ ように対処しなければならない。ところが このようにして対処しようとすると、装置 体が大型化してしまったり、装置の建造コ トが増大したりするというような不具合が えられる。

 ここで、特許文献1で例示した圧縮成形シ ステムは、主として、いわゆるPETボトルの如 き合成樹脂製容器を延伸ブロー成形などによ って成形するために用いるプリフォーム(前 形体)を対象とし、これを圧縮成形によって 造することを念頭において設計したもので る。このようなプリフォームは比較的厚肉 あり、圧縮成形に必要とされる荷重も相対 に小さいため、上記の不具合はそれほど問 にはならない。

 これに対して、例えば、供給された合成 脂をそのまま圧縮成形によって、薄肉カッ 状の合成樹脂製容器に成形しようとする場 には、必要とされる荷重は、上記の如きプ フォームを成形するときの数十倍にも及ぶ とがある。このため、特許文献1で例示した 圧縮成形システムを、より高荷重の負荷が必 要とされる圧縮成形品の製造に適用しようと しても、実際には、上記した不具合が許容で きる範囲内にある場合に限られてしまうこと になる。

 また、特許文献1で例示した圧縮成形システ ムによれば、雄型の成形キャビティ内の所要 位置に十分精密に合成樹脂を供給することが できるが、キャビティ内に供給された合成樹 脂には、回転基盤の回転に伴って成形型手段 が移動する際に、その回転によって遠心力が 作用することになる。
 このため、キャビティ内の所要位置に十分 密に合成樹脂を供給することができても、 成樹脂を供給してから型締めがなされるま の間に、キャビティ内に供給された合成樹 が、遠心力によって傾いてしまったりする どして、キャビティ内での位置にずれが生 てしまうことが懸念される。特に、多層構 とされた薄肉の合成樹脂製容器を圧縮成形 よって製造する場合(詳細については後述す る)には、圧縮成形時における供給された合 樹脂のキャビティ内での位置や姿勢に格段 精度が要求されるため、キャビティ内に供 された合成樹脂には、遠心力などの外力が 用しないようにすることが望まれる。

 本発明は、上記のような知見に基づいて されたものであり、押出機から押し出され 溶融樹脂を切断して圧縮成形型に供給し、 縮成形によって所定形状の合成樹脂成形品 製造するにあたり、より高荷重の負荷が必 とされる合成樹脂成形品の製造にも好適に 用することができ、また、圧縮成形型に十 な精度をもって溶融樹脂を供給することが きるのはもとより、圧縮成形型に供給され 後においても、供給された溶融樹脂の位置 度が損なわれないようにするのに好適な溶 樹脂供給方法、そのような溶融樹脂供給方 を好適に実施するための溶融樹脂供給装置 これらの溶融樹脂供給方法、溶融樹脂供給 置を好適に利用する溶融樹脂圧縮成形方法 そのような溶融樹脂圧縮成形方法を好適に 施するための溶融樹脂圧縮成形装置、これ の溶融樹脂圧縮成形方法、溶融樹脂圧縮成 装置を好適に利用する合成樹脂製容器の製 方法の提供を目的とする。

 本発明に係る溶融樹脂の供給方法は、押 機の押出口から溶融状態にある樹脂をほぼ 直下方に押し出すとともに、前記押出口を 心に配置された複数の搬送手段によって、 記押出口から押し出されてくる溶融樹脂を 定長さごとに交互に切断しつつ、前記搬送 段のそれぞれに設定された供給位置まで搬 する方法としてある。

 また、本発明に係る溶融樹脂供給装置は 溶融状態にある樹脂をほぼ鉛直下方に押し すように押出口を設けた押出機と、前記押 口から押し出されてくる溶融樹脂を切断す 切断部を有し、前記切断部によって切断さ た溶融樹脂をそれぞれに設定された供給位 まで搬送する複数の搬送手段とを備え、前 各搬送手段が、前記押出口を中心に配置さ て、前記押出口の下方位置と前記供給位置 の間を交互に往復移動する構成としてある

 また、本発明に係る溶融樹脂の圧縮成形 法は、押出機の押出口から溶融状態にある 脂をほぼ鉛直下方に押し出すとともに、前 押出口を中心に配置された複数の搬送手段 よって、前記押出口から押し出されてくる 樹樹脂を所定長さごとに交互に切断しつつ 前記搬送手段と対になって設置された複数 圧縮成形機のそれぞれに供給し、前記圧縮 形機によって、前記切断された溶融樹脂を 定形状に圧縮成形する方法としてある。

 また、本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装 は、溶融状態にある樹脂をほぼ鉛直下方に し出すように押出口を設けた押出機と、前 押出口から押し出されてくる溶融樹脂を切 する切断部を有し、前記切断部によって切 された溶融樹脂をそれぞれに設定された供 位置まで搬送する複数の搬送手段と、前記 送手段と対になって前記搬送手段ごとに設 された前記供給位置に設置されて、前記切 された溶融樹脂を所定形状に圧縮成形する 数の圧縮成形型とを備え、前記各搬送手段 、前記押出口を中心に配置されて、前記押 口の下方位置と前記供給位置との間を交互 往復移動することによって、前記切断され 溶融樹脂を前記圧縮成形型に順次供給する 成としてある。

 また、本発明に係る合成樹脂製容器の製 方法は、押出機の押出口から溶融状態にあ 樹脂をほぼ鉛直下方に押し出すとともに、 記押出口を中心に配置された複数の搬送手 によって、前記押出口から押し出されてく 融樹樹脂を所定長さごとに交互に切断しつ 、前記搬送手段と対になって設置された複 の圧縮成形機のそれぞれに供給し、前記圧 成形機によって、前記切断された溶融樹脂 所定の容器形状に圧縮成形する方法として る。

 以上のような本発明にあっては、搬送手 ごとに設定された供給位置に、圧縮成形型 設置されるようにしてあり、圧縮成形型を 動するための機構を必要としない。このた 、圧縮成形に際してより高荷重の負荷が必 とされ、型締めのための加圧機構の能力向 や、これに伴う強度確保が要求される場合 あっても、圧縮成形型以外の部分には、そ 影響が及ばない。このため、装置全体が大 化してしまったり、装置の建造コストが増 したりするというような不具合を伴うこと く、より高荷重の負荷が必要とされる合成 脂成形品の製造にも対応可能である。さら 、圧縮成形型に十分な精度をもって溶融樹 を供給することができることに加え、圧縮 形型に供給された後においても、供給され 溶融樹脂の位置精度が損なわれないように ることも可能である。

本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装置の 施形態を示す概略平面図である。 本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装置の 施形態を示す要部拡大図である。 本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装置の 施形態を示す要部側面図である。 搬送手段の概略を示す説明図である。 搬送手段が押出口の下方位置を通過す 前後の状態を示す説明図である。 本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装置の 施形態の動作を説明する工程図である。 本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装置の 施形態の動作を説明する工程図である。 合成樹脂製容器を多層構造とするダイ ッドの一例を示す説明図である。 合成樹脂製容器の一例を示す説明図で る。

符号の説明

 10    成形装置
 20    押出機
 22    押出口
 30    搬送手段
 31    切断部
 33    保持面
 34    保持部材
 300   駆動機構
 301   水平駆動用アクチュエーター
 302   鉛直駆動用アクチュエーター
 40    圧縮成形型
 41    雄型(下型)
 411   受け部
 42    雌型(上型)
 50    合成樹脂製容器

 以下、本発明の好ましい実施形態につい 、図面を参照しつつ説明する。

[溶融樹脂圧縮成形装置]
 まず、本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装置 実施形態について説明する。
 図1は、本発明に係る溶融樹脂圧縮成形装置 の実施形態について、その概略を示す平面図 であり、図2は、その要部拡大図である。ま 、図3は、図2に示す要部を図2中矢印X方向か みた要部側面図である。

 これらの図に示す成形装置10は、熱可塑性 脂を溶融、混練して押出口22から押し出す押 出機20と、押出機20の押出口22を中心に配置さ れた複数の搬送手段30と、各搬送手段30と対 なって設置された複数の圧縮成形型40とを備 えている。
 なお、図2及び図3は、押出機20の押出口22を 心に配置された複数の搬送手段30のうち、 の一つに着目して成形装置10の要部を示すも のである。また、図示する成形装置10から圧 成形型40を除いたものが、本発明に係る溶 樹脂供給装置の実施形態に相当し、本発明 係る溶融樹脂供給方法及び溶融樹脂圧縮成 方法は、これらの装置を好適に利用して実 することができる。

 押出機20は、そのダイヘッド21に開口する 押出口22が、溶融状態にある樹脂を鉛直方向 沿ってほぼ下向きに押し出すように設けら ていればよい。押出機20そのものは、単軸 クリュー型押出機、多軸スクリュー型押出 、ギヤポンプアシスト型押出機などの公知 押出機の中から任意に選択することができ 。

 また、押出機20によって溶融、混練して 押出口22から押し出される熱可塑性樹脂とし ては、圧縮成形が可能であれば、任意の樹脂 を用いることができる。具体的には、ポリエ チレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ レート,ポリエチレンナフタレート等のポリ ステル系樹脂,ポリプロピレン,ポリエチレ 等のポリオレフィン系樹脂,ポリカーボネー ,ポリアリレート,ポリ乳酸,又はこれらの共 合体などが用いられる。

 図示する例において、溶融樹脂が押し出 れてくる押出口22を中心に配置される搬送 段30のそれぞれは、押出口22を中心に放射状 設置された複数の駆動機構300のそれぞれに り付けられて、押出口22の下方位置と、搬 手段30のそれぞれに設定された供給位置との 間を交互に往復移動するようになっている。 そして、搬送手段30ごとに設定された供給位 には、搬送手段30のそれぞれと対になる圧 成形型40が設置されている。

 また、図4及び図5に一例を示すように、 送手段30は、供給位置に設置された圧縮成形 型40に向かって押出口22の下方位置を通過す 際に、押出口22から押し出されてくる溶融樹 脂を削ぎ取るようにして切断する切断部31を している。この切断部31は、基部32の上方に 位置する周端縁に沿って形成されており、切 断部31によって切断された溶融樹脂Dの側面に 、基部32の内周面が保持面33となって当接す ようにしてある(図5(b)参照)。

 ここで、図4は、搬送手段30の概略を示す 明図であり、図4(a)は、その平面図、図4(b) 、図4(a)のA-A断面図である。また、図5は、搬 送手段30が、押出機20の押出口22の下方位置を 通過する前後の状態を示す説明図である。

 また、搬送手段30の基部32には、その保持面 33に対向して開閉可能となるように、保持部 34が取り付けられている。保持部材34は、例 えば、図示しないロータリーアクチュエータ などによって、回転軸35を中心に、その開閉 作がなされるようにすることができる。こ ような保持部材34は、切断部31による溶融樹 脂の切断を妨げないように、搬送手段30が押 口22の下方位置を通過する際には開放位置 あり(図5(a),(b)参照)、溶融樹脂の切断がなさ た後に閉じるようになっている(図5(c)参照)
 ここで、図4では、保持部材34が閉じた状態 実線で示し、開放位置にある保持部材34を 点破線で示してある。また、図5(a),(b)では、 保持部材34の図示を省略している。
 なお、保持部材34の開閉動作は、回転軸35を 中心とする回動によるものには限定されない 。特に図示しないが、例えば、保持部材34を 行移動などさせることによって、その開閉 作がなされるようにしてもよい。

 保持部材34が閉じると、保持面33と保持部材 34との間には円柱状の空間が形成される。こ 空間内に、切断された溶融樹脂Dが保持され るが、このとき、移送手段30の移動時の慣性 を利用して、切断された溶融樹脂Dを基部32 設けた保持面33に保持して搬送するように るのが好ましい。この場合、保持面33と保持 部材34との間に形成される円柱状の空間の内 は、押出口22の外径、すなわち、押出口22か ら押し出されてくる溶融樹脂の外径よりも若 干大きくなるように設定する。
 このようにすることで、切断された溶融樹 Dに対して過度の負荷がかからないようにし て、その変形などを有効に回避することがで きるともに、搬送手段30が供給位置で停止し ときに溶融樹脂Dが自重で落下し、これによ って成形型40への溶融樹脂Dの供給がなされる ようにすることができる。

 以上、搬送手段30について、その一例を して説明したが、搬送手段30の具体的な構成 は上記した例には限定されない。押出機20の 出口22を中心に配置された各搬送手段30が、 押出機20の押出口22から押し出された溶融樹 を、所定の長さごとに交互に切断しつつ、 断された溶融樹脂Dを、それぞれに設定され 供給位置まで搬送し、それぞれと対になっ 設置された複数の圧縮成形型40のそれぞれ 順次供給できるようになっていればよい。

 ここで、押出口22から押し出される溶融 脂を切断する長さは、押出機20の押出速度や 、各搬送手段30によって溶融樹脂を交互に切 するタイミングなどを調整することで、成 に必要な樹脂量に応じて任意に設定するこ ができる。また、各搬送手段30は、押出口22 から押し出される溶融樹脂の切断と、切断さ れた溶融樹脂Dの搬送が同一の条件下でなさ るように、駆動機構300も含めて等しく構成 るのが好ましい。特に、それぞれの搬送手 30の移動距離を等しくして、押出口22から押 出されてくる溶融樹脂を切断するタイミン の調整が容易となるように、搬送手段20ご に設定された供給位置、すなわち、搬送手 30のそれぞれと対になって設置される圧縮成 形型40の全てが、押出機20の押出口22を中心と する同一円周上にあるようにするのが好まし い。

 また、搬送手段30による溶融樹脂の切断 、切断された溶融樹脂Dの搬送に支障を来た ものでない限り、搬送手段30の移動を担う 動機構300の具体的な構成は任意である。

 例えば、駆動機構300は、図示するように、 送手段30を水平方向に往復移動させる水平 動用アクチュエーター301と、これらを鉛直 向に昇降させる鉛直駆動用アクチュエータ 302との組み合わせからなるものとすること できる。鉛直駆動用アクチュエーター302は 押出口22から押し出される溶融樹脂を切断す るに先だって、時間差で移動する他の搬送手 段30との衝突を避けつつ、押出口22を越えて 平駆動用アクチュエーター301の移動方向の 手側に搬送手段30を回り込ませる際に、水平 駆動用アクチュエーター301とともに搬送手段 30を昇降させるが、その具体的な動作につい は後述する。
 なお、搬送手段30は、水平駆動用アクチュ ーター301によって押出口22の下方位置と、圧 縮成形型40(供給位置)との間を往復移動する ころ、便宜上、圧縮成形型40に向かう方向を 往路、圧縮成形機40から離れる方向を復路と 、その移動方向の押出口22側を上手側、圧 成形型40側を下手側とする。

 また、図示する例において、圧縮成形型40 、下型としての雄型41と、上型としての雌型 42とを有しており、雄型41の上面には凹状の け部411が形成されている。雄型41の上面に形 成する受け部411の大きさや形状は、成形しよ うとする製品の形状を考慮しつつ、供給され る溶融樹脂Dの大きさや形状に応じて設計す ことができる。
 このようにすることで、雄型41上に溶融樹 Dを落下、供給するに際して、溶融樹脂Dを受 け部411で受けることにより、その供給位置の 精度を高めることができる。さらに、雄型41 固定して、雄型41に対して雌型42が上下動す ることで型開きと型締めがなされるようにす ることで、雌型42が下動して型締めがなされ までの間に、雄型41上に供給された溶融樹 Dの位置ずれが生じてしまうのをより確実に 止することができる。

 ここで、図示する例では、供給された溶 樹脂Dが、薄肉カップ状の容器に圧縮成形さ れる型構造としてあるが、圧縮成形型40の具 的な型構造は、成形品の形状などに応じて 宜変更できるのはいうまでもない。

 以上のように、本実施形態にあっては、 送手段30ごとに設定された供給位置に、圧 成形型40が設置されるようにしてあり、圧縮 成形型40を移動するための機構を必要としな 。このため、圧縮成形に際してより高荷重 負荷が必要とされ、型締めのための加圧機 の能力向上や、これに伴う強度確保が要求 れる場合であっても、圧縮成形型40以外の 分には、その影響が及ばない。したがって 装置全体が大型化してしまったり、装置の 造コストが増大したりするというような不 合を伴うことなく、より高荷重の負荷が必 とされる合成樹脂成形品の製造にも好適に 用することができる。

 さらに、切断された溶融樹脂Dを十分な精 度をもって圧縮成形型40に供給することがで るのはもとより、圧縮成形型40は、定めら た供給位置に設置して固定されるものであ から、圧縮成形型40に溶融樹脂Dが供給され 後においても、溶融樹脂Dの位置精度が損な れないようにすることも容易である。特に 前述したように、供給される溶融樹脂Dを受 ける雄型41を固定することで、溶融樹脂Dの位 置ずれをより確実に防止することができる。

[合成樹脂製容器の製造方法]
 次に、本発明に係る合成樹脂製容器の製造 法の実施形態について説明する。
 本発明に係る合成樹脂製容器の製造方法は 上記したような成形装置10を好適に利用し 実施することができ、成形装置10の動作を以 下に説明することによって、本発明に係る合 成樹脂製容器の製造方法の実施形態を説明す る。

 図6及び図7は、成形装置10の動作を説明す る工程図である。これらの図には、押出機20 押出口22を中心に、二つの搬送手段30a,30bと それぞれと対になって設置された二つの圧 成形型40a,40bとを配置した例を示している。 また、図6は、搬送手段30aが、押出機20の押出 口22から押し出された溶融樹脂を切断して、 縮成形型40が設置された供給位置に搬送す までの工程を示し、図7は、圧縮成形型40に 融樹脂Dが供給されてから、搬送手段30aが、 方の搬送手段30bの下方の待機位置に向かっ 移動を開始するまでの工程を示している。

 成形装置10を利用して合成樹脂製容器を 造するにあたり、一方の搬送手段30aは、図6( 1)に示すように、押出口22を越えて、その移 方向の上手側に回り込んだ位置で、押出機20 の押出口22から押し出されてくる溶融樹脂の 断に備える。これとともに、他方の搬送手 30bは、搬送手段30aの下方で待機する。

 押出口22から押し出されてくる溶融樹脂が 定の長さに達すると、水平駆動用アクチュ ーター301によって、搬送手段30aを図中矢印 向に移動させる。このとき、押出口22の下方 位置を通過する搬送手段30aが、押出口22から し出されてくる溶融樹脂を切断するととも 、搬送手段30aの移動による慣性力を利用し 、切断された溶融樹脂Dを保持する(図6(2)参 )。
 なお、溶融樹脂の切断がなされると保持部 34が閉じて、保持面33との間に形成される空 間内に、切断された溶融樹脂Dが保持される は前述した通りであるが、図6及び図7では、 保持部材34の図示は省略してある。

 搬送手段30aに保持された溶融樹脂Dは、圧縮 成形型40が設置された供給位置で搬送手段30 停止すると、圧縮成形型40aの雄型41a上に落 され、その供給が完了する(図6(3)参照)。こ とともに、他方の搬送手段30bは、鉛直駆動 アクチュエーター302によって上昇し、押出 22から押し出されてくる溶融樹脂の切断に備 える。
 このとき、他方の搬送手段30bを上昇させる イミングは、一方の搬送手段30aとの衝突が けられる限り任意である。搬送手段30aが押 口22の下方位置を通過した直後に、搬送手 30bが上昇するようにしてもよい。

 溶融樹脂Dが圧縮成形型40aの雄型41a上に供 給されると、図7(4)に示すように、水平駆動 アクチュエーター301によって、搬送手段30a 図中矢印方向に退避するとともに、圧縮成 型40の雌型42aが下動する(図7(5)参照)。これに より、雌雄一対の型41a,42aによって形成され キャビティ内で、溶融樹脂Dが所定の容器形 の合成樹脂製容器50に圧縮成形される。

 図7(6)に示すように、圧縮成形を終えると 圧縮成形型40aの雌型42aが上動し、成形された 合成樹脂製容器50の取り出しを行う。その一 で、下動してくる雌型42aと接触しないよう 退避した搬送手段30aは、退避後又は退避す と同時に、鉛直駆動用アクチュエーター302 よって下降する。次いで、搬送手段30aは、 平駆動用アクチュエーター301によって図中 印方向に移動して、その移動方向の上手側 押出口22を越えて回り込み、他方の搬送手 30bの下方で待機する。

 この後は、搬送手段30aと搬送手段30bとが入 替わって、搬送手段30bが、上記した搬送手 30aと同様に動作することにより、押出口22 ら押し出されてくる溶融樹脂を切断して圧 成形型40bに供給し、圧縮成形型40aと圧縮成 型40bとで合成樹脂製容器の圧縮成形を交互 繰り返す。
 このようにすることで、本実施形態によれ 、合成樹脂製容器50を安定に連続して量産 ることができる。

 以上、押出機20の押出口22を中心に、二つ の搬送手段30a,30bと、それぞれと対になって 置された二つの圧縮成形型40a,40bとを配置し 成形装置10によって、圧縮成形を交互に繰 返す例を挙げて説明したが、搬送手段30と、 これと対となる圧縮成形型40を三つ以上に増 して設置した場合であっても同様である。 なわち、搬送手段30と、これと対となる圧 成形型40が三つ以上に増えても、全ての搬送 手段30について、上記した搬送手段30aと同様 動作を時間差でさせることで、それぞれの 縮成形型40において、圧縮成形を交互に繰 返すことができる。

 本実施形態において製造される合成樹脂 容器50としては、圧縮成形に際して比較的 荷重の負荷が必要とされる薄肉カップ状の 器が好適であり、特に、多層構造とされた 肉カップ状の容器を製造するのに適してい 。合成樹脂製容器50を多層構造とするには、 例えば、押出機20のダイヘッド21の内部構造 図8に示すようなものとすればよい。

 図8に示す例において、ダイヘッド21内に 、押出口22に連なる吐出流路220と、押出口22 と同心状に配置されて、それぞれに送られて きた溶融樹脂を吐出流路220に流入させる四つ の環状流路22a,22b,22c,22dが形成されている。押 出口22と同心状に配置される四つの環状流路2 2a,22b,22c,22dは、便宜上、その外周側から、第 環状流路22a、第二環状流路22b、第三環状流 22c、第四環状流路22dというものとする。

 第一環状流路22aと第二環状流路22bは、吐出 路220に対して別々に交わっており、第二環 流路22bに送られてきた溶融樹脂が、第一環 流路22aに送られてきた溶融樹脂よりも上流 で、吐出流路220に流入するようになってい 。
 一方、第三環状流路22cは、吐出流路220に至 途中で第四環状流路22dに交わっており、第 環状流路22cに送られてきた溶融樹脂が、第 環状流路22に送られてきた溶融樹脂ととも 、吐出流路220に流入するようになっている このときの流入位置は、第二環状流路22bに られてきた溶融樹脂が吐出流路220に流入す 位置よりも上流側にある。そして、第三環 流路22cに送られてきた溶融樹脂と、第四環 流路22に送られてきた溶融樹脂とは、図示す るような弁体23を開閉することによって、吐 流路220に間欠的に流入するようになってい 。

 ここで、図8(a)は、押出口22から押し出さ てきた溶融樹脂を切断する直前の状態を示 ており、その切断される部位を図中鎖線で す。このとき、図示する例では、弁体23が いており、第三環状流路22cに送られてきた 融樹脂と、第四環状流路22に送られてきた溶 融樹脂とが、吐出流路220に流入し、吐出流路 220内を流下していく過程で、第二環状流路22b に送られてきた溶融樹脂と、第一環状流路22a に送られてきた溶融樹脂とに順次合流する。

 次いで、図8(b)に示すように弁体23を閉じて 第三環状流路22cに送られてきた溶融樹脂と 第四環状流路22に送られてきた溶融樹脂の 出流路220への流入を遮断する。これにより 先に吐出流路220に流入したこれらの樹脂が り離されて、シェル体Sが形成される。そし 、シェル体Sは、第二環状流路22bから吐出流 路220に流入してくる溶融樹脂に押されて扁平 になりながら、吐出流路220内を流下していく (図8(c)参照)。
 なお、上記のようにして、押出口22から押 出されてくる溶融樹脂内にシェル体Sを形成 るにあたり、シェル体Sが形成される間隔や 、切断された溶融樹脂D中に含まれるシェル Sの形状は、弁体23を開閉するタイミングや 各環状流路22a,22b,22c,22dに送られてくる溶融 脂の流速などを適宜調整することによって 御することができる。

 以上のようにして、押出口22から押し出 れてくる溶融樹脂内にシェル体Sを形成し、 のような溶融樹脂を切断して圧縮成形型40 供給して圧縮成形することにより、例えば 図9に示すような薄肉多層構造のカップ状容 50を成形することができる。すなわち、圧 成形型40に供給された溶融樹脂Dは、雌雄一 の型41,42によって形成されるキャビティ内で 押し拡げられていくが、このとき、シェル体 Sにより中間層50b及び内層50cが形成されて、 肉多層構造のカップ状容器50に成形される。

 ここで、図9は、本実施形態において成形 される薄肉多層構造のカップ状容器50の一例 示し、図9(b)に、図9(a)中鎖線で囲む部分の 面を示している。ダイヘッド21の内部構造を 前述したようなものとして、このような薄肉 多層構造のカップ状容器50を成形するにあた 、第一環状流路22aに送られてきた溶融樹脂 、第二環状流路22bに送られてきた溶融樹脂 は、通常、同種の樹脂が用いられ、これら 樹脂によって外層50aが形成される。そして シェル体Sを形成する第三環状流路22cに送ら れてきた溶融樹脂と、第四環状流路22に送ら てきた溶融樹脂とによって、それぞれ中間 50bと、内層50cとが形成される。

 このとき、圧縮成形型40に十分な精度を って溶融樹脂Dを供給することができず、ま 、供給後に溶融樹脂Dの位置精度が損なわれ てしまうようなことがあると、中間層50b及び 内層50cを形成するシェル体Sが、圧縮成形の 程で容器全体に行き渡らなかったり、容器 面にはみ出してしまったりするなどして、 間層50b及び内層50cの形成に支障を来してし うことになる。

 これに対して、本実施形態によれば、切 された溶融樹脂Dを十分な精度をもって圧縮 成形型40に供給することができるのはもとよ 、圧縮成形型40は、定められた供給位置に 置して固定されるものであるから、圧縮成 型40に溶融樹脂Dが供給された後においても 溶融樹脂Dの位置精度が損なわれないように ることも容易であるため、シェル体Sによっ て形成される中間層50b及び内層50cの容器内に おける分布を均一にすることができる。本実 施形態における合成樹脂容器の製造方法が、 特に、多層構造とされた薄肉カップ状の容器 を製造するのに適しているのは、このような 理由による。

 以上、本発明について、好ましい実施形 を示して説明したが、本発明は、上述した 施形態にのみ限定されるものではなく、本 明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更実 が可能である。

 本発明は、圧縮成形による合成樹脂成形 、特に、多層構造とされた薄肉の合成樹脂 器の製造に好適に利用することができる。