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Patent Searching and Data


Title:
MOVABLE PANEL GUIDING AND LOCKING DEVICE AND MOVABLE PANEL USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157090
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a movable panel guiding and locking device capable of surely locking a panel running on a floor, having a simple structure and easy to construct. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The movable panel guiding and locking device (7) is characterized by that it includes a floor locking structure (5) placed on the floor, a pickup mechanism (4) attached to a lower corner of the panel (2), and a storage part (6) connected with the pickup mechanism (4) at the lower end of the panel (2). The floor locking structure (5) includes a locking pin (8) having its head (32) exposed from the floor (41) and causing its barrel (31) to appear or hide. The pickup mechanism includes guides (14a,14b) for scooping up the head (32) of the pin (8), a body (10) for holding the guides (14a,14b), an axle (16) directly or indirectly provided on the body (10), and a wheel (12) provided in the circumferential direction of the axle (16).

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Inventors:
NAKAMURA HIDEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061776
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
WORLD GARAGE DOOR CO LTD (JP)
NAKAMURA HIDEO (JP)
International Classes:
E05D13/00; E05D15/00
Foreign References:
JP2007308918A2007-11-29
JP2006322314A2006-11-30
JPH10102884A1998-04-21
JPH0953361A1997-02-25
JP2007120045A2007-05-17
Attorney, Agent or Firm:
INOUE, HIROSHI (JP)
Hiroshi Inoue (JP)
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Claims:
 走行自在に天井から吊り下げ保持されたパネル体(2)の下端を床面に着脱可能に係止することができる可動式パネル誘導係止装置(7)であって、
 この可動式パネル誘導係止装置(7)は、前記床面に設置される床面係止構造(5)と、前記パネル体(2)の下方角部に取設されるピックアップ機構(4)と、前記パネル体(2)の下端でかつ前記ピックアップ機構(4)に連設される収容部(6)とを有し、
 前記床面係止構造(5)は、床面(41)から頭部(32)を露出して胴部(31)を出没可能に設けられる係止用ピン(8)を備え、
 前記ピックアップ機構(4)は、前記係止用ピン(8)の頭部(32)をすくい上げるガイド体(14a,14b)と、前記ガイド体(14a,14b)を保持する躯体(10)と、前記躯体(10)に直接又は間接的に設けられる車軸(16)と、この車軸(16)の周方向に設けられる車輪(12)とを備え、
 前記パネル体(2)を前記車輪(12)で走行させながら、前記係止用ピン(8)の前記頭部(32)を前記ガイド体(14a,14b)によりすくい上げて、前記頭部(32)を前記収容部(6)に誘導して前記係止用ピン(8)により前記パネル体(2)を床面(41)に係止させることを特徴とする可動式パネル誘導係止装置(7)。
 前記ピックアップ機構(4)は、前記躯体(10)を被覆するハウジング(11)を備え、
 前記躯体(10)は前記ハウジング(11)の内側に枢設されることを特徴とする請求の範囲1項に記載の可動式パネル誘導係止装置(7)。
 前記床面係止構造(5)は、前記係止用ピン(8)を収納して前記床面に埋設されるスリーブ(9)を備え、
 前記スリーブ(9)は、前記係止用ピン(8)の胴部(31)を収容するケーシング(25)と、このケーシング(25)の上端開口に設けられるフランジ(26)とを具備し、
 床面(41)上における前記ガイド体(14a,14b)の前端から前記車軸(16)の中心までの長さをL 1 、前記フランジ(26)の半径をL 2 とすると、それぞれはL 1 ≧L 2 を満たすことを特徴とする請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載の可動式パネル誘導係止装置(7)。
 前記フランジ(26)は、その上面側に向って突出する突部(27)と、前記突部(27)を横断する溝部(28)とを具備することを特徴とする請求の範囲1項乃至請求の範囲3項のいずれか1項に記載の可動式パネル誘導係止装置(7)。
 前記溝部(28)の幅は、前記フランジ(26)の外縁に向うにつれて広がることを特徴とする請求の範囲4項記載の可動式パネル誘導係止装置(7)。
 天井に設けられるレールと、このレールを走行するランナーと、複数の平板状のパネルがその平面方向に連設され前記ランナーに吊り下げ保持されるパネル体(2)と、請求の範囲1項乃至請求の範囲5項のいずれか1項に記載の可動式パネル誘導係止装置(7)とを有することを特徴とする可動式パネル(1)。
 
Description:
可動式パネル誘導係止装置およ それを用いた可動式パネル

 本発明は、例えば横引きドア等のような 井から吊り下げ保持したパネル体を目的の 置に移動させる際に、このパネル体の下端 床面上に着脱可能に係止することのできる 動式パネル誘導係止装置及びそれを用いた 動式パネルに関する。

 従来、例えば横引きドア等のような天井か 吊り下げ保持したパネル体を、床面上をス イド移動させる場合、パネル体の端部は床 状から浮き上がった状態となるので安定し 状態で床に係止させることができなかった
 そこで、床面にレールを設け、このレール パネル体の下端を掛着してパネル体を床面 で走行させると同時に、床面上にパネル体 係止させていた。
 しかしながら、床面にレールを設けた場合 レールが通行時の障害になったり、レール 床面の隙間にごみや埃が溜まりやすく、室 の美観が損なわれるという課題があった。
 このような課題に対処する目的でいくつか 発明が開示されている。

 特許文献1には「吊戸の振れ止め装置」とい う名称で、吊下げ式の引戸の閉鎖状態を安定 良く維持するための吊戸の振れ止め装置に関 する発明が開示されている。
 特許文献1に記載の発明は、上部を開閉方向 に移動自在に保持された吊戸と、吊戸の引き 残し部の床面に突出し、吊戸の下端面に形成 された長溝に嵌入するガイド部と、ガイド部 から閉鎖側の方向に所定間隔を有して床面に 上下動自在に支持された振れ止めピンと、振 れ止めピンの下方で吊戸の開閉方向に、スラ イド自在に設けられた案内部材よりなり、案 内部材は吊戸の開閉移動とともに移動し、上 端面が振れ止めピンの下端部に接触して、吊 戸の開放姿勢で、上端面を床面とほぼ面一に 、吊戸の閉鎖姿勢で、吊り戸の下端面に形成 された長溝に嵌入するよう振れ止めピンを上 下動せしめるようにしたものである。
 上記構成の特許文献2に記載の発明によれば 、振れ止めピンにより吊戸の振れを防止する ことができる。また、振れ止めピンを床下に 収納することができるので、振れ止めピンを 配置した箇所を平坦にすることができる。

 特許文献2には「吊戸のガイド装置」という 名称で、吊戸の閉鎖状態を安定良く維持する ためのガイド装置に関する発明が開示されて いる。
 特許文献2に記載の発明は、吊戸本体が上レ ールにランナーを介して走行自在に吊下げ保 持され、床面に磁力にて突出引退自在に設け られたガイドピンが吊戸本体の下端面に形成 された走行溝にその突出状態で挿入されて走 行ガイドをおこなう吊戸のガイド装置であっ て、ガイドピンの上端部外周面に係止溝が形 成され、吊戸本体側に係止溝にスライド自在 に係入及び離脱してその係入状態においてガ イドピンの突出状態を保持する一対の係止ガ イド片が設けられて成ることを特徴とするも のである。
 上記構成の特許文献2に記載の発明によれば 、吊戸を床面上に安定した状態で係止するこ とができるという効果を有する。また、ガイ ドピンの突出引退動作に吸引用磁石を利用す ることで、不使用時にガイドピンを床下に収 納することができ、ガイドピンを配置した箇 所を平坦にすることができるという効果を有 する。

特開平10-8817号公報

特開平7-166757号公報

 しかしながら、特許文献1に記載の発明おい ては、振れ止めピンを使用しない場合に床面 を平坦にすることができるものの、振れ止め ピンを吊戸の長溝に確実に嵌合させるために 床下にスライド機構を設けて、吊戸のスライ ドに連動して振れ止めピンを押し上げる必要 があった。
 この場合、戸の吊り下げ構造と符合する位 の床下にスライド機構を設ける必要があり 施工に手間やコストがかかる上、高い施工 度も要求されるため汎用性が低いという課 があった。
 また、万一スライド機構に不具合が生じた 合に、修理が困難な上、吊戸の開閉が全く きなくなる恐れもあり不便であった。
 さらに、車庫や倉庫など、床面がコンクリ ト打設する場所への設置には向かないとい 課題もあった。

 また、特許文献2に記載の発明においても、 ガイドピンを使用しない場合に床面を平坦に することができるものの、吸引用磁石を用い て振れ止めピンの突出引退動作を行った場合 、吊戸の走行速度が速いと磁石の吸引効果が 十分に発揮されず振れ止めピンを突出させる ことができない恐れがあった。
 この場合、吊戸の振れ止め効果を十分に発 できないという課題があった。

 本発明はかかる従来の事情に対処してな れたものでありその目的は、床面上を走行 るパネル体を確実に係止することができ、 造が簡素で施工容易な可動式パネル誘導係 装置及びそれを用いた可動式パネルを提供 ることにある。

 上記目的を達成するため請求の範囲1項記載 の発明は、走行自在に天井から吊り下げ保持 されたパネル体の下端を床面に着脱可能に係 止することができる可動式パネル誘導係止装 置であって、この可動式パネル誘導係止装置 は、床面に設置される床面係止構造と、パネ ル体の下方角部に取設されるピックアップ機 構と、パネル体の下端でかつピックアップ機 構に連設される収容部とを有し、床面係止構 造は、床面から頭部を露出して胴部を出没可 能に設けられる係止用ピンを備え、ピックア ップ機構は、係止用ピンの頭部をすくい上げ るガイド体と、ガイド体を保持する躯体と、 この躯体に直接又は間接的に設けられる車軸 と、この車軸の周方向に設けられる車輪とを 備え、パネル体を車輪で走行させながら、係 止用ピンの頭部をガイド体によりすくい上げ て、頭部を収容部に誘導して係止用ピンによ りパネル体を床面に係止させることを特徴と するものである。
 上記構成の可動式パネル誘導係止装置にお て、床面係止構造は吊り下げ保持されたパ ル体の下端部を床面上に着脱可能に係止さ るという作用を有する。
 より具体的には、床面係止構造に設けられ 係止用ピンは、その頭部がパネル体の下端 に収容されると同時に、その胴部の下端側 床面に挿設されることで、床面上において ネル体の下端の振れを抑制するという作用 有する。
 また、ピックアップ機構は、床面上に突出 る係止用ピンの頭部を直接すくい上げて収 部に誘導するという作用を有する。
 より具体的には、ピックアップ機構に設け れるガイド体は、床面上一定の距離を保ち がらスライド移動し、係止用ピンの頭部を くい上げるという作用を有する。また、躯 はガイド体を保持するという作用を有する さらに、この躯体に直接又は間接的に設け れる車軸は、車輪を支持するという作用を する。そして、床面上で車輪はガイド体を えた躯体を走行させるという作用を有する つまり、車輪は床面上の一定の高さにガイ 体の先端を保持しながらスライド移動させ という作用を有する。
 さらに、収容部はピックアップ機構により くい上げられた係止用ピンの頭部を、その 着状態を維持しながら着脱可能に収容して 持するという作用を有する。
 よって、請求の範囲1項記載の発明によれば 、ピックアップ機構を車輪により走行させる ことで、躯体に保持されるガイド体で係止用 ピンの頭部を直接すくい上げて収容部に誘導 することで、パネル体を床面上に着脱可能に 係止するという作用を有する。

 請求の範囲2項記載の発明である可動式パネ ル誘導係止装置は、請求の範囲1項に記載の 動式パネル誘導係止装置であって、ピック ップ機構は、躯体を被覆するハウジングを え、躯体はハウジングの内側に枢設される とを特徴とするものである。
 上記構成の発明は、請求の範囲1項記載の発 明と同じ作用に加え、ハウジングはその内側 に筐体を収容するという作用を有する。
 また、このハウジングの内側に、筐体を枢 することでハウジング内において躯体を揺 運動させるという作用を有する。

 請求の範囲3項記載の発明である可動式パネ ル誘導係止装置は、請求の範囲1項又は請求 範囲2項に記載の可動式パネル誘導係止装置 あって、床面係止構造は、係止用ピンを収 して床面に埋設されるスリーブを備え、ス ーブは、係止用ピンの胴部を収容するケー ングと、このケーシングの上端開口に設け れるフランジとを具備し、床面上における ド体の前端から車軸の中心までの長さをL 1 、フランジの半径をL 2 とすると、それぞれはL 1 ≧L 2 を満たすことを特徴とするものである。
 上記構成の発明は、請求の範囲1項又は請求 の範囲2項記載の発明と同じ作用に加え、ス ーブは係止用ピンの頭部を床面上に突出さ た状態で床面に保持するという作用を有す 。より具体的には、スリーブのケーシング 、係止用ピンの胴部をスライド可能に収容 るという作用を有する。また、フランジは ーシングを床面に安定した状態で固定させ という作用を有する。
 そして、床面上におけるイド体の前端から 軸の中心までの長さL 1 を、フランジの半径をL 2 以上に大きくすることで、ピックアップ機構 に設けられる車輪がフランジ上に乗り上げる 前に、ガイド体により係止用ピンの頭部のす くい上げを行わせるという作用を有する。

 請求の範囲4項記載の発明である可動式パネ ル誘導係止装置は、請求の範囲1項乃至請求 範囲3項のいずれか1項に記載の可動式パネル 誘導係止装置であって、フランジは、その上 面側に向って突出する突部と、突部を横断す る溝部とを具備することを特徴とするもので ある。
 上記構成の発明は、請求の範囲1項乃至請求 の範囲3項記載のそれぞれの発明と同じ作用 加えて、フランジの上面に設けられる突部 、係止用ピンの頭部を取り囲むようい配設 れることで、床の表面から係止用ピンの頭 の先端までの起伏をなだらかにするという 用を有する。
 また、突部に形成される溝部は、ピックア プ機構のフランジ上の横断を可能にすると 時に、ガイド体による係止用ピンの頭部の くい上げを可能にするという作用を有する

 請求の範囲5項記載の発明である可動式パネ ル誘導係止装置は、請求の範囲4項記載の可 式パネル誘導係止装置であって、溝部の幅 、フランジの外縁に向うにつれて広がるこ を特徴とするものである。
 上記構成の発明は、請求の範囲4項記載の発 明と同じ作用に加えて、溝部の幅をフランジ の外縁に向うにつれて広げることで、フラン ジ上に形成される溝部へのピックアップ機構 の侵入を容易にするという作用を有する。

 請求の範囲6項記載の発明である可動式パネ ルは、天井に設けられるレールと、このレー ルを走行するランナーと、複数の平板状のパ ネルがその平面方向に連設されランナーに吊 り下げ保持されるパネル体と、請求の範囲1 乃至請求の範囲5項のいずれか1項に記載の可 動式パネル誘導係止装置とを有することを特 徴とするものである。
 上記構成の発明において、請求の範囲1項乃 至請求の範囲5項のいずれか1項に記載の可動 パネル誘導係止装置は、請求の範囲1項乃至 請求の範囲5項のそれぞれの発明と同様の作 を有する。
 また、パネル体は室内空間を間仕切る、又 、屋外と室内を仕切るという作用を有する さらに、ランナーはパネル体を吊り下げ保 しながらレール上を走行してパネル体を移 させるという作用を有する。そして、レー はランナーを走行可能に保持しながらその 動方向を誘導するという作用を有する。

 本発明の請求の範囲1項記載の発明によれば 、床面係止構造の構成を簡素にすると同時に 、床面施工後の床面係止構造設置を可能にす ることができる。
 また、請求の範囲1項記載の発明においては 、ピックアップ機構に設けられるガイド体に より、床面上に突出する係止用ピンの頭部を 直接すくい上げて収容部に誘導するので、ピ ックアップ機構による係止用ピンの取りこぼ しを防止することができるという効果を有す る。
 この結果、床面上にパネル体を確実に係止 せることができるという効果を有する。
 加えて、床面上に係止用ピンを突出させる めの機構を何ら必要としないので、ピック ップ機構の構成を簡素にすることができる いう効果も有する。このため、ピックアッ 機構の修理やメンテナンスにかかる手間を 素化することができる。
 さらに、ピックアップ機構に車輪を設ける とで、係止用ピンをガイド体ですくい上げ 際に、パネル体の進行方向の微妙な調整を 易にすることができる。
 この結果、パネル体を移動させる際の操舵 を向上することができるという効果を有す 。
 よって、請求の範囲1項記載の発明によれば 、床面上を走行させながらパネル体を確実に 係止することができ、構造が簡素で施工容易 な可動式パネル誘導係止装置を提供すること ができるという効果を有する。

 請求の範囲2項に記載の発明は、請求の範囲 1項記載の発明と同じ効果に加え、躯体をハ ジング内において揺動運動させることで、 面に窪みがある場合に、走行時にピックア プ機構に設けられる車輪が床面から浮き上 るのを防止することができる。逆に、床面 突部や障害物がある場合は、その上に乗り げて通過させることができるという効果を する。
 このことはすなわち、請求の範囲2項記載の 発明を備えたパネル体を設置する床の施工精 度が低い場合でも、床面上をスムースにピッ クアップ機構を走行させることができるとい う効果を有する。
 従って、請求の範囲2項記載の発明を備えた 可動式パネルを建物に施工する際のコストを 削減することができるという効果を有する。

 請求の範囲3項に記載の発明は、請求の範囲 1項又は請求の範囲2項に記載の発明と同じ効 に加えて、床面上におけるガイド体の前端 ら車軸の中心までの長さをL 1 を、フランジの半径をL 2 以上に大きくすることで、ピックアップ機構 の車輪がフランジ上に乗り上げる前に、ガイ ド部の先端で係止用ピンの頭部をすくい上げ ることができるという効果を有する。
 この場合、フランジから突出するガイドピ の頭部の高さを最少にすることができるの 、係止用ピンが通行時の障害になるのを抑 することができる。

 請求の範囲4項に記載の発明は、請求の範囲 1項乃至請求の範囲3項のそれぞれに記載の発 に加えて、フランジの上面に係止用ピンの 部の周囲を囲うような突部を設けることで 床面から係止用ピンの頭部までの段差を緩 かにすることができるという効果を有する
 また、溝部を設けることで、突部が形成さ たフランジ上を、ピックアップ機構を走行 せることができる。
 従って、床面係止構造を床面上に設置した 合に通行の障害となるのを防止しながら、 ックアップ機構による固定用ピンのすくい げを可能にすることができるという効果を する。

 請求の範囲5項に記載の発明は、請求の範囲 4項記載の発明と同じ効果に加え、フランジ 形成される溝部の幅をフランジの外縁に向 につれて広くすることで、ピックアップ機 の溝部への進入を容易にすることができる いう効果を有する。
 この結果、ピックアップ機構を備えたパネ 体の走行をスムースにすることができ、パ ル体の動作性を高めることができるという 果を有する。

 請求の範囲6項に記載の発明は、請求の範囲 1項乃至請求の範囲5項のいずれか1項に記載の 可動式パネル誘導係止装置を備えた可動式パ ネルであり、請求の範囲1項乃至請求の範囲5 のそれぞれの発明と同じ効果を有する。
 つまり、係止用ピンの頭部を直接ピックア プ機構によりすくい上げて収容部に誘導す ことができるので、係止用ピンの取りこぼ を防止しながら、装置の構成を簡素にする とができるという効果を有する。
 よって、請求の範囲6項に記載の可動式パネ ルを、建物の施工後に後付することができる という効果を有する。
 

本発明の実施例1に係る可動式パネルの 概念図である。 天井近傍における本発明の実施例1に係 る可動式パネルの構成例を示す部分断面図で ある。 本発明の実施例1に係る可動式パネル誘 導係止装置を示す概念図である。 本発明の実施例1に係るピックアップ機 構の概念図である。 本発明の実施例1に係る躯体をハウジン グに枢設した状態を示す概念図である。 本発明の実施例1に係る床面係止構造の 概念図である。 本発明の実施例1に係る床面係止構造に おいて係止用ピンを引き上げた状態を示す概 念図である。 本発明の実施例1に係るピックアップ機 構により係止用ピンがすくい上げられる様子 を示す概念図である。 本発明の実施例1に係るピックアップ機 構により係止用ピンがすくい上げられる様子 を示す平面図である。 本発明の実施例1に係るピックアップ 構により係止用ピンがすくい上げられる様 を示す断面図である。 本発明の実施例1に係るピックアップ 構から収容部に係止用ピンの頭部が誘導さ る様子を示す部分断面図である。 本発明の実施例1に係るパネル体が係 用ピンにより床面に係止される様子を示す 念図である。 実施例1に係る床面係止構造の変形例 示す断面図である。 変形例1に係るピックアップ機構の部 概念図である。 変形例1に係るピックアップ機構の部 概念図である。 変形例2に係るピックアップ機構の部 概念図である。 (a)は本発明の実施例2に係る係止用ピ の概念図であり、(b)は本発明の実施例2に係 ガイド体と係止用ピンの掛着の様子を示す 面図である。 本発明の実施例3に係るピックアップ 構の部分概念図である。 本発明の実施例3に係るピックアップ 構により係止用ピンがすくい上げられる様 を示す断面図である。

符号の説明

1…可動式パネル
2…パネル体
3…パネル
4…ピックアップ機構
5…床面係止構造
6…収容部
6a…先端
6b…掛着部
6c…掛着部
7…可動式パネル誘導係止装置
8…係止用ピン
9…スリーブ
10…躯体
10a…側面
10b…側面
10c…連結材
11…ハウジング
12…車輪
13a…下端
13b…下端
14a…ガイド体
14b…ガイド体
15…車軸受
16…車軸
17…前端
18…後端
19…枢軸
20…切欠き
21…パネル受板
22…スペーサー
23…貫通孔
24…ビス用孔
25…ケーシング
26…フランジ
26a…外縁
27…突部
28…溝部
29…誘導体
30…ビス用孔
31…スライド部(胴部)
32…頭部
33…括れ
34…係止用ピン
35…頭部
36…フック
37…係止用ピン
38…頭部
39…レール
40…ランナー
41…床面
42…ピックアップ機構
43…車軸受
44a,44b…ピックアップ機構
45…ガイド体
46…収容部
47…掛着部
48…ストッパー
49…ストッパー
50…ピックアップ機構
51…床面係止構造
52…フランジ
53…凹部
54…傾斜面
55…掛着部
56…端部
57…対向部
58…スリーブ
 

 以下に、本発明の最良の実施の形態に係 可動式パネル誘導係止装置およびそれを用 た可動式パネルについて実施例1乃至3を参 しながら詳細に説明する。

 本発明の実施例1に係る可動式パネル誘導係 止装置及びそれを用いた可動式パネルについ て図1乃至12を参照しながら説明する。
 図1は本発明の実施例1に係る可動式パネル 概念図であり、図2は天井近傍における可動 パネルの構成例を示す部分断面図である。
 図1に示すように、実施例1に係る可動式パ ル1は、平板状のパネル3がその平面方向に、 例えば、蝶番等により複数連設されたパネル 体2の下端角部にピックアップ機構4が設けら 、このピックアップ機構4の後端の延長線上 で、かつ、パネル体2の下端に図示しない収 部6が連設され、さらに、床面41上に、パネ 体2を床面41に係止するための係止用ピン8を えた床面係止構造5を有するものである。
 また、図2に示すように、実施例1に係る可 式パネル1は、例えば、パネル体2の上端にラ ンナー40が設けられ、このランナー40が天井 直接又は間接的に設置されるレール39内を走 行することでパネル体2をスライド移動でき よう構成されている。

 図3は、本発明の実施例1に係る可動式パネ 誘導係止装置を示す概念図である。なお、 1又は図2に記載されたものと同一部分につい ては同一符号を付し、その構成についての説 明は省略する。
 図3に示すように、実施例1に係る可動式パ ル誘導係止装置7は、ピックアップ機構4と、 これに連設される収容部6、そして床面41に設 けられる床面係止構造5により構成されてい 。
 このような実施例1に係る可動式パネル誘導 係止装置7によれば、車輪12によりピックアッ プ機構4を、図3中の符号Aで示す方向に前進さ せて床面係止構造5上を走行させることで、 ックアップ機構4に設けられるガイド体14a,14b により係止用ピン8の頭部32が直接すくい上げ られる。
 そして、ピックアップ機構4のさらなる前進 に伴い、ピックアップ機構4の後端に連設さ る収容部6に係止用ピン8の頭部32が誘導され ことで、係止用ピン8によりピックアップ機 構4に取設されるパネル体2(図示せず)が床面41 に係止されて、パネル体2の振れを防止する とができるのである。
 また、パネル体2が係止用ピン8により係止 れた状態から、ピックアップ機構4を図3中の 符号Aで示す方向とは逆の方向に後退させる 、収容部6に収容された係止用ピン8の頭部32 、ピックアップ機構4のガイド体14a,14bへと 導され、その後、ガイド体14a,14bの先端から ックアップ機構4の外に放出されて床面係止 構造5に再び収容されることでパネル体2と床 41の係止構造が解除される。

 なお、実施例1に係る収容部6は、ガイド体14 a,14bと同じ形状を有する掛着部6b,6cを備えて り、ガイド体14a,14bと同じ掛着構造で係止用 ン8の頭部32を支持している。
 また、実施例1に係る可動式パネル誘導係止 装置7においては、ガイド体14a,14bと収容部6と を別々に設けているが、後述のようなハウジ ング11を設けない場合には、ガイド体14a,14bを 備える躯体10と収容部6とを一体に構成しても よい。
 この場合、係止用ピン8の頭部32の直接すく 上げと放出を行う部分をガイド体、係止用 ン8の頭部32を掛着保持する部分を収容部と る。

 図4を参照しながら実施例1に係るピックア プ機構4について詳細に説明する。
 図4は本発明の実施例1に係るピックアップ 構の概念図である。なお、図1乃至図3に記載 されたものと同一部分については同一符号を 付し、その構成についての説明は省略する。
 図4に示すように、実施例1に係るピックア プ機構4は、対向する一対の側面10a,10bが連結 材10cにより連結されてなる躯体10における側 10a,10bの下端13a,13bに、2本の棒状のガイド体1 4a,14bが一定の間隔を保った状態で躯体10の内 に向って突設され、さらに、躯体10の内側 と接触しながら車軸受15が設けられ、この車 軸受15に挿通される車軸16に車輪12が設けられ るものである。
 このように、ガイド体14a,14bを備える躯体10 、間接的に車輪12を設けることで、床面41上 を直にピックアップ機構4を転がり走行させ ことができるので、パネル体2を移動させる の摺動音等の発生を防止することができる いう効果を有する。
 加えて、パネル体2の移動時に、ピックアッ プ機構4の下端が床面41に接触しないので、こ の部分の磨耗を防止することができる。

 また、実施例1に係るピックアップ機構4に いては、図4に示すように、躯体10の側面10a,1 0bにガイド体14a,14bに達する切欠き20を形成し 車軸受15の側面を裸出させておき、この裸 部分に車軸16を挿通して車輪12を設けても良 。
 この場合、車輪12を躯体10の側面10aの厚み部 分に収容することができるので、実施例1に るピックアップ機構4の幅(厚み)を小さくす ことができる。
 このため、ピックアップ機構4をコンパクト にすることができると同時に、ピックアップ 機構4を取り付けるパネル体2の厚みを薄くし り、床面係止構造5を小型化することができ る。従って、可動式パネル1の製造に係る原 料費及び製造コストを削減することができ という効果を有する。
 また、特に躯体10の側面10a,10bにより車軸受1 5を挟持するように車軸受15を配設し、車軸受 15を側面10a,10bに固定した場合、車軸受15が躯 10の補強材としても機能するので、ピック ップ機構4の強度を高めることができ、実施 1に係る可動式パネル誘導係止装置7及びそ を用いた可動式パネル1の耐久性を向上する とができるという効果を有する。

 さらに、実施例1に係るピックアップ機構4 おいては、図4に示すように、躯体10の外側 を被覆するような、つまり、躯体10の側面10a ,10b及び連結材10cの外側面を被覆するような ウジング11を設け、このハウジング11の内側 に躯体10を、枢軸19により枢設してもよい。
 より具体的には、躯体10の側面10a,10bのそれ れから外側に向って突出する枢軸19,19を形 し、この枢軸19,19をハウジング11の両側面に 成される貫通孔23,23に内側から挿通させて ウジング11に躯体10を枢設してもよい。
 また、図4に示すように、躯体10を内側から 持するスペーサー22を設けても良い。図4に 、その一例として、スペーサー22で枢軸19を 支持している場合を例に挙げて説明している が、スペーサー22で枢軸19を支持しなくとも い。
 このようにスペーサー22を躯体10の内側に設 けることで、躯体10の機械的強度を向上させ ことができるという効果を有する。

 図5は本発明の実施例1に係る躯体をハウジ グに枢設した状態を示す概念図である。な 、図1乃至図4に記載されたものと同一部分に ついては同一符号を付し、その構成について の説明は省略する。
 図5に示すように、ハウジング11を備えた実 例1に係るピックアップ機構4は、ハウジン 11内において躯体10が枢軸19を基軸に揺動運 する。
 つまり、躯体10を、枢軸19を基軸に図5中の 号Bで示す方向に揺動運動させることができ 。
 この結果、平坦でない床面41上を実施例1に るピックアップ機構4を走行させることがで きるという効果を有する。
 すなわち、躯体10がハウジング11の内側面に 近づくように揺動運動することで、車輪12に る凸部への乗り上げを可能にすることがで る。
 また、躯体10がハウジング11から離れる方向 に揺動運動することで、車輪12が凹部を通過 る際に車輪12が床面41から浮き上がるのを防 止することができるという効果を有する。
 実施例1に係るピックアップ機構4が凹凸の る床面41上をスムースに走行する仕組みにつ いては後述する。
 従って、実施例1に係るピックアップ機構4 、ハウジング11及びハウジング11内における 体10の揺動機構を設けることで、施工精度 低い床面41上におけるピックアップ機構4の ムースな走行を可能にすることができる。
 なお、実施例1に係るピックアップ機構4に いて躯体10が揺動運動した場合に、ガイド体 14a,14bの前端17によりすくい上げられた係止用 ピン8の頭部32が、ガイド体14a,14bの後端18から 落脱しないよう、枢軸19の中心軸は、ガイド 14a,14b上における係止用ピン8の頭部32の移動 の妨げないよう配慮しながら、可能な限り収 容部6の先端6a近傍に設けることが望ましい。

 さらに、実施例1に係るハウジング11には、 ネル体2(パネル3)へのピックアップ機構4の 付を容易にするためのパネル受板21を設けて もよい。
 この場合、パネル受板21に予めビス用孔24を 形成しておくことで、パネル体2へのピック ップ機構4の取設を容易にすることができる
 なお、図5において破線で示され、パネル受 板21により挟持されているのがパネル体2(パ ル3)である。

 次に図6及び7を参照しながら床面係止構造 ついて詳細に説明する。
 図6は本発明の実施例1に係る床面係止構造 概念図であり、図7は床面係止構造において 止用ピンを引き上げた状態を示す概念図で る。なお、図1乃至図5に記載されたものと 一部分については同一符号を付し、その構 についての説明は省略する。
 図6、7に示すように、実施例1に係る床面係 構造5は、パネル体2を床面41に係止する係止 用ピン8を備えるものである。
 そして、この係止用ピン8は、棒状のスライ ド部31とこれよりも大きい径を有する頭部32 より構成され、ピックアップ機構4のガイド 14a,14bによる頭部32のすくい上げを可能にす ために、その頭部32の胴部には括れ33が形成 されている。
 さらに、実施例1に係る床面係止構造5にお ては、係止用ピン8の頭部32を床面41から突出 させた状態で保持している。
 このように、実施例1に係る床面係止構造5 おいては、床面41に係止用ピン8の頭部32を突 出させた状態で保持することで、ピックアッ プ機構4に設けられるガイド体14a,14bにより頭 32を直接すくい上げることができるのであ 。
 この結果、ピックアップ機構4による係止用 ピン8の取りこぼしを確実に防止することが きるという効果を有する。
 従って、実施例1に係る可動式パネル誘導係 止装置7の作動の信頼性を向上することがで る。

 また、上述のような係止用ピン8を床面41上 安定した状態で保持するために、筒状のケ シング25の上部開口端につば状のフランジ26 を形成したスリーブ9を用いてもよい。
 この場合、スリーブ9のケーシング25に係止 ピン8のスライド部31を上下方向にスライド 能に保持することができる。
 なお、このスリーブ9は床面41に接着剤等を いて固定してもよいし、フランジ26に予め ス用孔30を形成しておき、図示しないビスに よりスリーブ9床面41に固定してもよい。
 この場合、実施例1に係るピックアップ機構 4が係止用ピン8の頭部32をすくい上げる際に ピックアップ機構4の車輪12はフランジ26上を 通過することになる。
 このとき、フランジ26の半径L 2 が床面41上におけるガイド体14a,14bの前端17か 車軸16の中心までの長さL 1 (図5参照)よりも大きく設定されると、ピック アップ機構4の車輪12がフランジ26に乗り上げ 状態で、係止用ピン8の頭部32はガイド体14a, 14bの前端17によりをすくい上げられることに る。

 つまり、ガイド体14a,14bの前端17で係止用ピ 8の頭部32を確実にすくい上げるためには、 止用ピン8の頭部32の上半分(括れ33よりも高 位置に配置される部分)がガイド体14a,14bの 端17における上面よりも高い位置に配置され ている必要があり、特に、車輪12がフランジ2 6上に乗り上げた状態でガイド体14a,14bの前端1 7で係止用ピン8の頭部32のすくい上げを行う には、車輪12がフランジ26に乗り上げないで 部32のすくい上げを行う場合に比べて、床 41から係止用ピン8の頭部32の上半分までの高 さがフランジ26の厚み分だけ高くなってしま 。
 そして、床面41から飛び出す係止用ピン8の 部32の高さが高いほど係止用ピン8が通行時 障害になり易くなってしまうという不具合 生じる。
 そこで、実施例1に係る可動式パネル誘導係 止装置7においては、このような不具合を軽 する目的で、フランジ26の半径L 2 を、床面41上におけるガイド体14a,14bの前端17 ら車軸16の中心までの長さをL 1 (図5参照)以下となるよう設定してもよい。
 この場合、ピックアップ機構4の車輪12がフ ンジ26上に乗り上げる前に、ガイド体14a,14b 前端17で係止用ピン8の頭部32をすくい上げ ことができるので、床面41から係止用ピン8 頭部32までの実質的な高さを低くすることが できる。
 この結果、係止用ピン8の頭部32が通行時の 害になるのを抑制することができる。

 また、スリーブ9に収容される係止用ピン8 頭部32が通行時の障害になるのを抑制するた めに、係止用ピン8の頭部32の周囲を取り囲む ようにフランジ26の上面側に突部27を形成し さらに、突部27が形成されたフランジ26上を ックアップ機構4が走行できるよう、フラン ジ26の突部27を横断する溝部28を形成してもよ い。
 この場合、フランジ26上におけるピックア プ機構4の走行を可能にしながら係止用ピン8 の頭部32のすくい上げを行わせると同時に、 面41から係止用ピン8の頭部32までの段差を やかにすることができるという効果を有す 。
 従って、床面係止構造5の上を人が通行する 際に、係止用ピン8により躓き難くすること でき、係止用ピン8の頭部32が通行の時障害 なるのを抑制することができる。
 加えて、フランジ26上に形成される溝部28の 幅をフランジ26の外縁26aに向うにつれ広くす ことで、ピックアップ機構4の溝部28への侵 をスムースにすることができるという効果 有する。

 また、上述の溝部28において、ガイド体14a,1 4bの隙間が通過する場所に、中州状の誘導体2 9,29を形成してもよい。
 このように、溝部28の一部が誘導体29,29によ り埋められることで、床面係止構造5上を人 通過する際に、靴の踵やつま先が溝部28に入 り込んだり引っ掛けたりして転倒するのを防 止することができるという効果を有する。
 この結果、可動式パネル誘導係止装置7及び 可動式パネル1の安全性を高めることができ 。

 なお、図6、7においては、係止用ピン8をス ーブ9により床面41に保持する場合を例に挙 ているが、実施例1に係る床面係止構造5に いては、必ずしもスリーブ9を設ける必要は く、スリーブ9を設ける代わりに床面41から 直下向きに有底の穴を形成して、この穴に 止用ピン8のスライド部31を収容して係止用 ン8を保持してもよい。そして、係止用ピン 8の頭部32の周囲に突部27や溝部28を有するフ ンジ26のみを配置しても良い。
 この場合、床面41に形成される穴と係止用 ン8を組み合わせたもの、あるいは、床面41 形成される穴と係止用ピン8とフランジ26を み合わせたものが床面係止構造5となる。

 ここで、実施例1に係る可動式パネル誘導係 止装置7においてピックアップ機構4により係 用ピン8の頭部32がすくい上げられる機構に いて図8乃至図10を参照しながら説明する。
 図8は本発明の実施例1に係るピックアップ 構により係止用ピンがすくい上げられる様 を示す概念図である。また、図9は図8中の符 号Cで示す方向から見た矢視図であり、図10は 図8中におけるD-D線矢視断面図である。なお 図1乃至図7に記載されたものと同一部分につ いては同一符号を付し、その構成についての 説明は省略する。
 図8に示されるように、実施例1に係るピッ アップ機構4により床面係止構造5に挿設され る係止用ピン8の頭部32をすくい上げるには、 ピックアップ機構4を走行させてフランジ26上 に形成される溝部28を通過させればよい。
 つまり、フランジ26上に形成される溝部28に 、図中の符号Aで示す方向からピックアップ 構4に設けられるガイド体14a,14bを進入させれ ばよい。
 このとき、図9,10に示すように、係止用ピン 8の頭部32に形成される括れ33にピックアップ 構4のガイド体14a,14bの前端17が入りこむこと で、係止用ピン8の頭部32の上半分がガイド体 14a,14bの上に乗り上げ、ピックアップ機構4の 進に伴って係止用ピン8が鉛直上向きに引き 上げられるのである。つまり、ガイド体14a,14 bの隙間に係止用ピン8が懸垂した状態で保持 れるのである。
 なお、図10においては、スリーブ9のケーシ グ25の下端に底が形成される場合を例に挙 て説明しているが、実施例1に係る係止用ピ 8は、頭部32がフランジ26上に係止されるの 、ケーシング25の下端に必ずしも底を形成す る必要はない。

 図11は本発明の実施例1に係るピックアップ 構から収容部に係止用ピンの頭部が誘導さ る様子を示す部分断面図である。なお、図1 乃至図10に記載されたものと同一部分につい は同一符号を付し、その構成についての説 は省略する。
 図11に示すように、ガイド体14a,14b上に懸垂 た状態で躯体10の内部に取り込まれた係止 ピン8の頭部32は、ピックアップ機構4の前進( 図中の符号Aで示す方向への進行)に伴い、ガ ド体14a,14b上を収容部6に向ってスライド移 し、ガイド体14a,14bの後端18から収容部6に収 される。
 この時、係止用ピン8のスライド部31の一部 、スリーブ9のケーシング25内に収容された まとなるので、パネル体2と床とが係止用ピ ン8により間接的につながった状態となり、 ネル体2が床面41上に係止される。

 図12は本発明の実施例1に係るパネル体が係 用ピンにより床面に係止される様子を示す 念図である。なお、図1乃至図11に記載され ものと同一部分については同一符号を付し その構成についての説明は省略する。
 床面41に設置された床面係止構造5から順次 止用ピン8をすくい上げながらピックアップ 機構4を走行させると、図12に示すように、複 数の係止用ピン8によりパネル体2を床面41に 止することができる。
 従って、実施例1に係る可動式パネル誘導係 止装置7及びそれを用いた可動式パネル1によ ば、パネル体2を設置した際の端部の振れを 防止することができるという効果を有する。

 ここで、再び図11に戻って、実施例1に係る ックアップ機構4が床面41上の凹凸があった 合でもスムースに走行できる仕組みについ 再度説明する。
 実施例1に係るピックアップ機構4は、車輪12 により床面41上を直接走行している。
 そして、床面41に凹部(図示せず)がある場合 、車輪12が凹部に進入すると同時に、ピック ップ機構4の躯体10は自重により枢軸19を基 に凹部の斜面側に向って揺動する、すなわ 、図中の符号B 1 で示す方向に躯体10が揺動することでピック ップ機構4の走行中車輪12の浮き上がりを防 している。
 そして、ピックアップ機構4が凹部から脱出 する場合、ピックアップ機構4の車輪12が凹部 の傾斜を登り始めると、今度は躯体10が枢軸1 9を基軸にハウジング11側へと揺動する。すな わち、躯体10が、図中の符号B 2 で示す方向に揺動することで、車輪12の登り 面の走行が可能になる。
 従って、床面41に凹部ある場合でもピック ップ機構4をスムースに走行させることがで る。

 他方、床面41上に凸部(図示せず)がある場合 、まず車輪12が凸部の斜面を登り始めると、 体10が枢軸19を基軸にハウジング11側に近づ ように揺動する。
 すなわち、躯体10が、図中の符号B 2 で示す方向に揺動することでピックアップ機 構4の登り斜面上の走行を可能にしている。
 そして、ピックアップ機構4が凸部の斜面を 下る場合、躯体10は自重によりハウジング11 ら離れる方向に揺動する。
 すなわち、図中の符号B 1 で示す方向に躯体10が揺動して床面41からの 輪12の浮き上がりを防止することができる。
 この結果、ピックアップ機構4が床面41上に 成される凸部上を通過する際の車輪12によ 走行を可能にすることができ、床面41上をス ムースに走行させることができるという効果 を有する。さらに、この車輪12が、床面41の 凸を感知してピックアップ機構4を揺動させ ことから、あたかも床面41の形状をピック ップ機構4へ伝達するセンサのような機能を 揮していることにもなる。
 このように、実施例1に係る可動式パネル誘 導係止装置7においては、ハウジング11に躯体 10を枢設することで、床面41の施工精度が高 ない場合であっても、つまり、床面41に多少 の凹凸があってもピックアップ機構4をスム スに走行させることができるのである。

 以上述べたように、実施例1に係る可動式パ ネル誘導係止装置7によれば、車輪12により走 行するピックアップ機構4が直接係止用ピン8 頭部32をすくい上げることができるので、 止用ピン8の取りこぼしを確実に防止するこ ができる。
 また、特に実施例1に係る可動式パネル誘導 係止装置7がハウジング11を備える場合、床面 41に多少の凹凸があっても、ピックアップ機 4が走行不能になったり、車輪12が浮き上が たりするのを防止することができる。この 果、床面41上でピックアップ機構4をスムー に走行させることができるという効果を有 る。
 他方、係止用ピン8の床面41への取付けは、 面41上におけるピックアップ機構4の走行経 上にスリーブ9を用いて設置するか、あるい は、床面41に有底の穴を形成して係止用ピン8 の頭部32を突出させた状態で保持してもよい
 この結果、実施例1に係る床面係止構造5及 ピックアップ機構4の構成をシンプルにする とができるのでその製造コストや施工コス を削減することができるという効果を有す 。

 ここで、実施例1に係る床面係止構造5の変 例について図13を参照しながら詳細に説明す る。
 図13は実施例1に係る床面係止構造の変形例 示す断面図である。なお、なお、図1乃至図 12に記載されたものと同一部分については同 符号を付し、その構成についての説明は省 する。
 実施例1に係る床面係止構造5に挿設される 止用ピン8(図1乃至図12参照)は、図13に示すよ うな、扁平状の頭部38に、棒状の又は筒状の ライド部31が連設された係止用ピン37でもよ い。
 この場合、ケーシング25の下端に底を形成 ておくことで、係止用ピン37の頭部38をフラ ジ26の上面、又は、溝部28の底から浮き上が らせた状態で保持することができる。
 この場合、スリーブ9のフランジ26上をピッ アップ機構4が通過する際に、係止用ピン37 頭部38とフランジ26の上面との間、あるいは 、係止用ピン37の頭部38と溝部28の底との間に ガイド体14a,14bの前端17を進入させることがで きるので、図6,7に記載される係止用ピン8の 合と同様に係止用ピン37の頭部38をガイド体1 4a,14bの前端17で直接すくい上げることができ という効果を有する。
 このように変形例1に係る係止用ピン37を用 る場合、係止用ピン37の頭部38に括れを形成 する必要がないので、係止用ピン37の構成を ンプルすることができ、その製造に係るコ トを削減にすることができるという効果を する。

 ここでピックアップ機構4の変形例について 図14,15を参照しながら説明する。
 図14は変形例1に係るピックアップ機構の部 概念図である。なお、図1乃至図3に記載さ たものと同一部分については同一符号を付 、その構成についての説明は省略する。
 図14に示すように、変形例1に係るピックア プ機構42は、躯体10の連結材10cの下面側に車 軸16を支える車軸受43を垂下させるように取 付けたものである。
 このようなピックアップ機構42は、上述の 施例1に係るピックアップ機構4と同様の作用 ・効果を有する。

 図15は変形例2に係るピックアップ機構の部 概念図である。なお、図1乃至図4に記載さ たものと同一部分については同一符号を付 、その構成についての説明は省略する。
 変形例2に係るピックアップ機構44aは、図15 示すように、車軸受15や切欠き20を設けるこ となく直接躯体10に車軸16を挿通させて車輪12 を設けたものでもよい。
 この場合、車輪12を躯体10の側面10aや側面10b の厚み部分に収容することができないので、 ピックアップ機構4やピックアップ機構42に比 べてその厚み(幅)が大きくなってしまうもの 、実施例1に係るピックアップ機構4や変形 1に係るピックアップ機構42と同様の作用・ 果を有する。

 以下に図16及び図17を参照しながら実施例2 可動式パネル誘導係止装置について説明す 。
 実施例2に可動式パネル誘導係止装置は、変 形例2に係る可動式パネル誘導係止装置と比 してガイド体14a,14bの形状と、収容部6の形状 と、係止用ピン8の頭部32の形状が異なるもの である。
 ここでは、実施例1に係る可動式パネル誘導 係止装置との相違点に重点をおいて説明する 。
 図16は本発明の実施例2に係るピックアップ 構の部分概念図である。なお、図1乃至図15 記載されたものと同一部分については同一 号を付し、その構成についての説明は省略 る。
 図16に示すように、実施例2に係るピックア プ機構44bは、上記変形例2に係るガイド体14a ,14bに代えて、躯体10の下端13a又は下端13bのい ずれか一方に、躯体10の内側に向って突設さ る平板状のガイド体45を有し、さらにこの イド体45の後端18側に、ガイド体45と同じ形 の掛着部47を有する収容部46を備えたもので る。
 なお、実施例2に係るピックアップ機構44bお いては、ガイド体45の躯体10に接続されない の端部の端面にそって、及び、掛着部47の端 面に沿って、ストッパー48を突設してもよい

 図17(a)は本発明の実施例2に係る係止用ピン 概念図であり、(b)は本発明の実施例2に係る ガイド体と係止用ピンの掛着の様子を示す断 面図である。なお、図1乃至図16に記載された ものと同一部分については同一符号を付し、 その構成についての説明は省略する。
 図17(a)に示すように、実施例2に係る係止用 ン34は、棒状又は筒状のスライド部31の上端 に断面U字状(略U字状の概念を含む。)又はコ 状(略コ字状の概念を含む。)の頭部35が接続 れたものである。
 この場合、実施例2に係る係止用ピン34にお る頭部35の上半分がフック36として作用する ことで、図16に示すガイド体45による係止用 ン34のすくい上げが可能となる。
 また、実施例2に係る係止用ピン34のフック3 6は、収容部46において掛着部47と掛着構造を 成する。
 この結果、実施例1に係る可動式パネル誘導 係止装置7や可動式パネル1と同様に、床面41 パネル体2を係止することができ、パネル体2 の振れを防止することができるのである。
 なお、係止用ピン34のフック36の上部開口端 にストッパー49を形成しておいてもよい。こ 場合、ガイド体45や掛着部47に形成されるス トッパー48と、フック36に形成されるストッ ー49とが係合して、実施例2に係るピックア プ機構44bの走行時にガイド体45や掛着部47か フック36が外れるのを防止することができ という効果を有する。

 具体的には、図17(b)に示すように、スリー 9上をピックアップ機構44bが通過する際に、 止用ピン34の側面34aから頭部35の中空部に、 躯体10に取設されるガイド体45が進入して係 用ピン34が直接すくい上げられる。
 その後、ピックアップ機構44bの進行に伴い ガイド体45によりすくい上げられた係止用 ン34の頭部35は、収容部46へと送給され、収 部46において掛着部47と係止用ピン34のフッ 36とが掛着構造を形成する。
 この結果、床面41にパネル体2を係止するこ ができるのである。
 この場合も、ピックアップ機構44bにより係 用ピン34を直接すくい上げることができる で、係止用ピン34の取りこぼしを防止するこ とができるという効果を有する。
 また、実施例2に係る可動式パネル誘導係止 装置及びそれを用いた可動式パネルにおいて も、その構成を簡素にすることができるので 、製造や施工に係るコストを削減することが できるという効果を有する。
 なお、実施例2に係る可動式パネル誘導係止 装置において、スリーブ9のケーシング25内に おいて係止用ピン34がスライド部31の軸を中 に回転すると、ガイド体45による係止用ピン 34のすくい上げができなくなってしまう場合 ある。そこで、実施例2に係る可動式パネル 誘導係止装置や可動式パネルにおいては、ス ライド部31を角柱又は角筒状に形成し、さら ケーシング25についても角柱又は角筒状と ることで、係止用ピン34のケーシング25内に ける軸方向の回転を防止しておくことが望 しい。

 以下に図18及び図19を参照しながら実施例3 可動式パネル誘導係止装置について説明す 。
 先に述べた実施例1に係る可動式パネル誘導 係止装置は、ピックアップ機構4により床面41 上に頭部32が突出した状態で設置される係止 ピン8をすくい上げるよう構成させるもので あるのに対して、実施例3に係る可動式パネ 誘導係止装置は、床面41に形成される凹部に 収容される係止用ピン8の頭部32をピックアッ プ機構によりすくい上げることができるよう 構成されるものである。

 図18は本発明の実施例3に係るピックアップ 構の部分概念図であり、本発明の実施例3に 係るピックアップ機構により係止用ピンがす くい上げられる様子を示す断面図である。な お、図1乃至図17に記載されたものと同一部分 については同一符号を付し、その構成につい ての説明は省略する。
 図18に示すように、本発明の実施例3に係る 動式パネル誘導係止装置のピックアップ機 50は、例えば、躯体10の側面10aに直接車軸16 設け、この車軸16の周方向に車輪12を取り付 けたものであり、このとき、床面41上におけ ガイド体14aの前端17と車軸16の中心までの距 離L 1 を可能な限り近づけたものである。すなわち 、実施例3に係るピックアップ機構は、ガイ 体14a,14bの前端17近傍に車輪12を備えた車軸16 設けたことを特徴とするものである。
 また、図19に示すように、実施例3に係る床 係止構造51においては、床面41上に形成され る凹部53に係止用ピン8の頭部32を収容してい 。
 この場合、係止用ピン8の頭部38は凹部53に 容されているが、床面41と凹部53の傾斜面54 一連のつながりをもっているので、凹部53に おいて、傾斜面54は床面41の一部と考えるこ ができ、係止用ピン8の頭部38は床面41上に露 出している。

 これまで述べたように、本発明に係る可動 パネル誘導係止装置は、いずれも躯体10に 接又は間接的に設けられる車軸16に取設され る車輪12によりピックアップ機構が床面41上 走行するよう構成されるものである。
 そして、ピックアップ機構がハウジング11 において枢軸19を基軸に、ハウジング11に近 くように、あるいは、ハウジング11から遠 かるように揺動運動することで、凸部や凹 を車輪12が走行する際の車輪の停止や浮き上 がりを防止している。
 しかしながら、本発明に係る可動式パネル 導係止装置のピックアップ機構においては 実際に車輪12が凹部に進入するか、あるい 、凸部上に乗り上げないと躯体10の揺動運動 が起こらないので、先で述べた実施例1,2又は 変形例1,2に係る発明のピックアップ機構のよ うに、ガイド体14a,14bの前端17から車軸16の中 までの距離が離れていると、床面41よりも い位置に配置される係止用ピン8の頭部32を イド体14a,14bの前端17によりすくい上げるこ ができなかった。

 そこで、実施例3に係るピックアップ機構50 おいては、床面41上におけるガイド体14aの 端17と車軸16の中心までの距離を狭めること 、車輪12の凹部53への進入と同時に、ガイド 体14a,14bの前端17を凹部53内に降下させること 可能になり、この結果、凹部53に収容され 係止用ピン8の32をガイド体14a,14bの前端17で 実にすくい上げることができる。
 なお、実施例3においては躯体10の側面10aに 接車軸16を設けているが、車軸16は躯体10の 面10bに設けても良いし、躯体10の内側にス ーサーを兼ねた車軸受を別途設けてそれに 軸16を設けても良い。

 さらに、実施例3に係るピックアップ機構50 おいては、ガイド体14a,14bの傾斜角度θ 1 (図18参照。)を、床面41に形成される凹部53の 面54の傾斜角度θ 2 (図19参照。)よりも大きく設定する必要があ 。
 この場合、実施例3に係るピックアップ機構 50が凹部53に進入した際に、ガイド体14a,14bが 部53の傾斜面54に接触するのを防止すること ができるので、ガイド体14a,14bの前端17による 係止用ピン8の頭部32のすくい上げを確実に行 うことができるという効果を有する。

 また、図18に示すように、実施例3に係るピ クアップ機構50においては、ガイド体14a,14b 後端18、及び、それに連設される掛着部55( 部のみを図示。)の端部56の先端を曲面状と 、さらに、ガイド体14a,14bの後端18を床面41に 向って緩やかに湾曲させておいてもよい。こ の場合、ガイド体14a,14bから掛着部55への係止 用ピン8の頭部32の受け渡しを、あるいは、掛 着部55からガイド体14a,14bへの係止用ピン8の 部32への受け渡しをスムースにすることがで きるという効果を有する。
 さらに、上記構成に加え、掛着部55の端部56 も床面41に向って緩やかに湾曲させておいて よい。
 このように、後端18と端部56の対向部57がと に床面41に向って緩やかに湾曲することで 躯体10が揺動運動している際に、ガイド体14a ,14bから掛着部55への係止用ピン8の頭部32の受 け渡しを、あるいは、掛着部55からガイド体1 4a,14bへの係止用ピン8の頭部32への受け渡しを 一層スムースにすることができるという効果 を有する。

 また、実施例3における床面係止構造は、例 えば、床面41に鉛直下向きに形成される有底 縦穴を形成して、さらに、その上部開口を り囲むようにすり鉢状の凹部を形成し、そ 縦穴に係止用ピン8のスライド部31を出没可 に収容してもよい。
 このとき、係止用ピン8の頭部32の頂部を床 41と同一平面上(略同一平面上の概念も含む )か、あるいは、床面41下に配置することで 係止用ピン8の頭部32が床面41上において通 時の障害物になるのを防止することができ という効果を有する。

 あるいは、実施例3に係る床面係止構造51は 図19に示すように、例えば、床面41下に埋設 又は収容されるケーシング25の上部開口に、 面側にすり鉢状の凹部53が形成されたフラ ジ52が取設されたスリーブ58に係止用ピン8を 収容したものであってもよい。
 このとき、スリーブ58のフランジ52を床面41 に埋設又は収容し、ケーシング25に係止用 ン8を収容した際に、その頭部32の頂部が床 41と同一平面上(略同一平面上の概念を含む )か、又は、床面41下に配置することで、係 用ピン8の頭部32が通行時の障害になるのを 止することができる。

 また、図9に示す実施例3に係る床面係止構 51のフランジ52において、ピックアップ機構5 0が通過する領域を溝部として残し、それ以 の凹部53を床面41と同一平面(略同一平面の概 念も含む。)をなすように、フランジ52を構成 する部材等で埋めた状態としてもよい。
 この場合、フランジ52に形成される凹部53に 、通行人の靴のつま先やヒールが引っ掛かっ て転倒や躓きの原因になるのを防止すること ができる。従って、実施例3に係る床面係止 造51の安全性を高めることができる。

 さらに、上記溝部内においてガイド体14a,14b の隙間が通過する場所に、中州状の導体(図6, 図9中の誘導体29,29を参照。)を形成してもよ 。このような溝部と誘導体を備えた実施例3 係る床面係止構造の平面図は、図9に示す床 面係止構造5と同じになる。
 なお、図9に示す実施例1に係る床面係止構 5においては、溝部28の底が床面41と平行(略 行の概念も含む。)又は同一平面上(略同一平 面上の概念も含む。)に形成されるのに対し 、実施例3に係る床面係止構造において溝部 底は、床面41からケーシング25に向って一旦 鉛直下向きに緩やかに落ち込み、その後、再 び床面41に向って緩やかに上昇している。ま 、実施例1に係る床面係止構造5では、突部27 は床面41から突出しているが、実施例3に係る 床面係止構造の溝部以外の領域は、床面41と 一平面(略同一平面の概念も含む。)をなす うに構成されている。
 この場合、フランジ52に形成される図示し い溝部に通行人の靴のつま先やヒールが引 掛かるのを防止することができる。この結 、実施例3に係る床面係止構造51の安全性を 層高めることができる。
 また、上記実施例3に係る床面係止構造にお いては、フランジの外縁に近づくにつれて溝 部の幅を広くしてもよい。この場合、実施例 3に係るピックアップ機構50の溝部への進入を 容易にすることができるという効果を有する 。

 このように、実施例3に係る動式パネル誘導 係止装置においては、ガイド体14a,14bの前端17 近傍に車輪12を備えた車軸16を設け、かつ、 イド体14a,14bの傾斜角度θ 1 を、床面係止構造51における凹部53の傾斜面54 の傾斜角度θ 2 よりも大きく設定することで、凹部53に収容 れる係止用ピン8の頭部32を確実にすくい上 ることができるという効果が発揮される。
 また、凹部53内に係止用ピン8の頭部32が収 されることで、実施例3に係る可動式パネル 導係止装置及びそれを用いた可動式パネル 設置した際の通行人の通行時の安全性を大 に高めることができるという効果も有する

 なお、実施例3に係るスリーブ58のケーシン 25が底を有する場合、係止用ピン8に代えて 13に示す係止用ピン37を用いることもできる 。
 この場合、ガイド体14a,14bによる頭部38のす い上げを可能にするために必要な、ケーシ グ25の開口端から頭部38の頂部までの高さを 低くすることができる。
 この結果、係止用ピン37の頭部38を収容する ために床面41に形成される凹部53の深さを浅 することができるので、スリーブ58の大きさ をコンパクトにすることができ、製造にかか るコストを引き下げることができるという効 果を有する。

 以上説明したように、本発明は床面を走行 るパネル体を確実に係止することができ、 造が簡素で施工容易な可動式パネル誘導係 装置及びそれを用いた可動式パネルであり 建築の分野において利用可能である。