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Title:
MOVING HANDRAIL OF MAN CONVEYOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/107999
Kind Code:
A1
Abstract:
A moving handrail of man conveyor having a core member molded from a thermoplastic elastomer material, fitted with a strip-shaped tensile member, wherein the stress applied to the tensile member in junction area is markedly reduced. Accordingly, there is provided a moving handrail comprising a ring-like core member molded from a thermoplastic elastomer material and, disposed thereinside, a tensile member, wherein a thin elastic layer is disposed between one side face of one end portion and other side face of other end portion of strip-shaped tensile member. This elastic layer is fixed to both the one side face of one end portion and other side face of other end portion of the tensile member, and makes an elastic deformation in accordance with the deformation of each of the end portions of the tensile member.

Inventors:
KAWASAKI ATSUSHI (JP)
KAWAMURA YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/054589
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
March 08, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
TOKAN CO LTD (JP)
KAWASAKI ATSUSHI (JP)
KAWAMURA YUJI (JP)
International Classes:
B66B23/24
Foreign References:
JP2004224504A2004-08-12
JPH0715674U1995-03-17
JPH07206351A1995-08-08
Attorney, Agent or Firm:
TAKADA, Mamoru et al. (Takahashi & Partners 5th Floor, Intec 88Bldg., 20, Araki-cho, Shinjuku-k, Tokyo 07, JP)
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Claims:
 熱可塑性エラストマー材から成形された環状の芯体と、
 前記芯体に所定の引張強さを付与するため、前記芯体の長手方向に沿って前記芯体の内部に連続して設けられ、一端部一側面と他端部他側面とが所定の間隙を有して対向して配置された帯状の抗張体と、
 前記抗張体の一端部一側面及び他端部他側面の間に配置され、前記抗張体の一端部一側面と他端部他側面とにそれぞれ固定されるとともに、前記抗張体の各端部の変位に応じて弾性変形する弾性層と、
を備えたことを特徴とするマンコンベアの移動手摺。
 弾性層と抗張体の一端部一側面との間、並びに、前記弾性層と前記抗張体の他端部他側面との間にそれぞれ配置され、前記弾性層を前記抗張体の各端部に接着固定させる接着層と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマンコンベアの移動手摺。
 熱可塑性エラストマー材から成形された環状の芯体と、
 前記芯体に所定の引張強さを付与するため、前記芯体の長手方向に沿って連続するように、前記芯体の内部に設けられた複数の帯状の抗張体と、
 前記芯体の長手方向に連続する2つの前記抗張体の対向する各端部側面間に配置され、前記抗張体の前記対向する各端部側面にそれぞれ固定されるとともに、固定された前記抗張体の各端部の変位に応じて弾性変形する弾性層と、
を備えたことを特徴とするマンコンベアの移動手摺。
 弾性層と抗張体の各端部側面との間にそれぞれ配置され、前記弾性層を前記抗張体の各端部に接着固定させる接着層と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載のマンコンベアの移動手摺。
 弾性層は、少なくとも合成ゴム及び熱可塑性エラストマー材の一方を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のマンコンベアの移動手摺。
 弾性層は、芯材と同じ熱可塑性エラストマー材からなり、その一部が、抗張体の各端部の周囲に配置された前記芯材と融着固定されたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のマンコンベアの移動手摺。
Description:
マンコンベアの移動手摺

 この発明は、エスカレータや動く歩道等 マンコンベアに使用される移動手摺に関す ものである。

 マンコンベアの移動手摺に関する従来技 として、例えば、熱可塑性エラストマー材 ら成形された芯体の内部に帯状の抗張体が けられ、この抗張体によって、移動手摺の 張強さを高めるようにしたものが提案され いる(特許文献1参照)。

 また、マンコンベアの移動手摺は、一般 、所定の長さで直線状の手摺本体を形成し 後、この手摺本体の両端部を適当な形状に 工し、加工された上記両端部を接続するこ によって環状に形成される。そして、上記 許文献1記載のものでは、手摺本体の両端部 を接続するに際し、以下に示す方法が採用さ れていた。

 即ち、先ず、所定の長さに切断された手 本体の両端部から芯体等を除去して抗張体 剥き出しにし、手摺本体の両端部からそれ れ抗張体を所定の長さだけ露出させる。次 、手摺本体の両端部から露出された抗張体 各端部を、接着剤を介して互いに長さ数百m mに渡って重ね合わせ、この重ね合わせた部 の周囲に芯体用の熱可塑性エラストマー材 充填する。そして、充填された熱可塑性エ ストマー材を冷却硬化させ、環状の移動手 を完成させる。

日本特開2000-211872号公報

 特許文献1記載のものでは、移動手摺の接 続部が曲げられると、接続部内の抗張体には 、上記接続部以外の部分が曲げられることに よって当該部分の抗張体に作用する応力より も、高い応力が作用してしまう。なお、従来 のゴム手摺のように、その内部に抗張体の他 に補強布等が設けられていれば、この補強布 等によって応力が軽減されるため、特に問題 となることはない。しかし、芯体が熱可塑性 エラストマー材からなる特許文献1記載のも には、応力を軽減させるための上記補強布 は設けられていない。したがって、接続部 繰り返し曲げが作用すると、疲労によって 続部の抗張体が折損する可能性があった。 のため、上記構成の移動手摺は、大きな外 が作用するマンコンベアには適用すること できず、適用できるマンコンベアが制限さ るといった問題があった。

 この発明は、上述のような課題を解決す ためになされたもので、その目的は、熱可 性エラストマー材を用いて成形された芯体 帯状の抗張体が設けられたマンコンベアの 動手摺において、接続部の抗張体に作用す 応力を大幅に軽減させることができるマン ンベアの移動手摺を提供することである。

 この発明に係るマンコンベアの移動手摺 、熱可塑性エラストマー材から成形された 状の芯体と、芯体に所定の引張強さを付与 るため、芯体の長手方向に沿って芯体の内 に連続して設けられ、一端部一側面と他端 他側面とが所定の間隙を有して対向して配 された帯状の抗張体と、抗張体の一端部一 面及び他端部他側面の間に配置され、抗張 の一端部一側面と他端部他側面とにそれぞ 固定されるとともに、抗張体の各端部の変 に応じて弾性変形する弾性層と、を備えた のである。

 また、この発明に係るマンコンベアの移 手摺は、熱可塑性エラストマー材から成形 れた環状の芯体と、芯体に所定の引張強さ 付与するため、芯体の長手方向に沿って連 するように、芯体の内部に設けられた複数 帯状の抗張体と、芯体の長手方向に連続す 2つの抗張体の対向する各端部側面間に配置 され、抗張体の上記対向する各端部側面にそ れぞれ固定されるとともに、固定された抗張 体の各端部の変位に応じて弾性変形する弾性 層と、を備えたものである。

 この発明によれば、熱可塑性エラストマ 材を用いて成形された芯体に帯状の抗張体 設けられたマンコンベアの移動手摺におい 、接続部の抗張体に作用する応力を大幅に 減させることができる。

この発明の実施の形態1におけるマンコ ンベアの移動手摺を示す断面図である。 この発明の実施の形態1におけるマンコ ンベアの移動手摺の製造方法を説明するため の図である。 この発明の実施の形態1におけるマンコ ンベアの移動手摺の要部を示す斜視図である 。 図3に示すA-A矢視図である。 この発明の実施の形態2におけるマンコ ンベアの移動手摺を示す要部断面図である。

符号の説明

 1 芯体、 1a 平坦部、 1b 湾曲部、 1c 湾 部、 2 抗張体、
 2a 一端部、 2b 他端部、 3 スライド布、 4 弾性接合材、
 4a 弾性層、 5 接続部、 6 接着層

 この発明をより詳細に説明するため、添 の図面に従ってこれを説明する。なお、各 中、同一又は相当する部分には同一の符号 付しており、その重複説明は適宜に簡略化 いし省略する。

実施の形態1.
 図1はこの発明の実施の形態1におけるマン ンベアの移動手摺を示す断面図、図2はこの 明の実施の形態1におけるマンコンベアの移 動手摺の製造方法を説明するための図、図3 この発明の実施の形態1におけるマンコンベ の移動手摺の要部を示す斜視図、図4は図3 示すA-A矢視図である。図1乃至図4において、 1は芯体、2は抗張体、3はスライド布である。

 上記芯体1は、移動手摺の要部を構成する ものであり、目的(移動手摺に付与する機能) 製造方法等に応じて、例えば、複数の層に って構成される。また、上記芯体1は、熱可 塑性エラストマー材から成形され、横断面が 図1に示すようにC字状を呈している。即ち、 体1は、平坦に形成された環状の平坦部1aと この平坦部1aの両側に設けられた湾曲部1b及 び1cとから構成される。なお、芯体1は、その 全体を熱可塑性エラストマー材から成形する 必要はないが、内部に設けられた抗張体2を り囲む部分は、少なくとも熱可塑性エラス マー材から成形される。

 上記抗張体2は、芯体1即ち移動手摺に所 の引張強度を付与するために、芯体1の内部 設けられており、例えば、帯状の鋼やステ レス等によって構成される。この抗張体2は 、芯体1の平坦部1a内部に、芯体1の長手方向 沿って連続して設けられており、上述した うに、芯体1の熱可塑性エラストマー材によ て全体が取り囲まれている。また、上記ス イド布3は、横断面がC字状を呈する芯体1の 面に渡って設けられており、例えば、綿や リエステル等の合成繊維等によって構成さ る。このスライド布3は、移動手摺がマンコ ンベアに装着された際に、移動手摺がガイド レール(図示せず)上を円滑に移動するように 擦抵抗を軽減させるための手段、及び、移 手摺を摩擦駆動させる駆動装置との間で必 な摩擦力を得るための手段として、芯体1の 内面に設けられる。

 そして、マンコンベアの移動手摺は、図1 に示す横断面を有する、所定の長さで直線状 の手摺本体を形成した後、この手摺本体の両 端部を以下に示す手順によって加工及び接続 することにより、環状に形成される。

 先ず、直線状を呈する手摺本体の両端部 ら、芯体1及びスライド布3を除去して抗張 2を剥き出しにし、手摺本体の両端部からそ ぞれ抗張体2を所定距離露出させる。なお、 図2に示す2aは手摺本体の一端部から露出され た抗張体2の一端部、2bは手摺本体の他端部か ら露出された抗張体2の他端部を示している この抗張体2の一端部2aと他端部2bとは、図示 されていないが1本に繋がっている。

 次に、手摺本体の両端部を接続するが、 の時、抗張体2の一端部2aと他端部2bとの間 、所定の厚み及び所定の弾性係数を有する ート状の弾性接合材4が介在される。この弾 接合材4は、移動手摺の完成時に、抗張体2 一端部2aと他端部2bとの間に後述の弾性層4a 形成するためのものであり、少なくとも合 ゴム及び熱可塑性エラストマー材の一方を む材料から構成される。なお、上記弾性接 材4は、重なり合って配置された抗張体2の一 端部2aと他端部2bとの範囲全体に介在される うな、所定の大きさを有することが望まし 。

 そして、抗張体2の一端部2aと他端部2bと 、上述のように、その間に弾性接合材4が介 された状態で重ね合わされ、かかる状態を 持したまま、抗張体2の露出部分を覆うよう に、芯体1が形成される。即ち、図3及び図4の 接続部5を完成させて、移動手摺(芯体1)を環 に形成する。なお、接続部5に芯体1を形成す る方法は、例えば、抗張体2の一端部2aと他端 部2bとを、その間に弾性接合材4が介在された 状態で専用の接続型(図示せず)にセットした 、この接続型に溶融した熱可塑性エラスト ー材を注入して冷却する方法や、予め所定 形状に予備成形しておいた熱可塑性エラス マー材からなる被覆部品(図示せず)を用意 ておき、抗張体2の露出部分に上記被覆部品 被せて加熱することにより、周囲の芯体1と 一体化させ、その後冷却する方法等が採用さ れる。

 そして、上記接続部5を形成する工程にお いて、抗張体2の一端部2aと他端部2bとの間に 在された弾性接合材4が、接続型内の熱等に よって流動性を持つようになり、弾性接合材 4と抗張体2の一端部2aの一側面(図4における下 面)、並びに、弾性接合材4と他側部2bの他側 (図4における上面)とがそれぞれ接着固定さ る。また、その後、冷却されることにより 抗張体2の一端部2aの一側面と他端部2bの他側 面との間に、少なくとも合成ゴム及び熱可塑 性エラストマー材の一方を含む薄い弾性層4a 形成される。

 上記製造方法によって環状に形成された 動手摺では、その接続部5内で、抗張体2の 端部2aの一側面と他端部2bの他側面とが所定 間隙を有して対向するように配置され、上 間隙内に弾性層4aが形成される。この弾性 4aは、上述のように、抗張体2の一端部2aの一 側面と他端部2bの他側面とにそれぞれ固定さ て抗張体2の各端部を接合する機能を有する 。また、移動手摺の接続部5が曲げられた場 には、外力に対して、弾性係数の低い弾性 4a自体が抗張体2の各端部の変位に応じて弾 変形するように構成される。このため、接 部5が曲げられた場合であっても、弾性層4a 体の変形によって外力の一部を吸収するこ ができ、接続部5の抗張体2に作用する応力を 大幅に軽減させることが可能となる。

 また、周囲の芯体1と同じ熱可塑性エラス トマー材によって上記弾性接合材4を成形し おくことにより、接続部5を形成する際に、 融されることによって抗張体2の一端部2a及 他端部2b間からはみ出した弾性接合材4の一 を、抗張体2の各端部の周囲に配置された芯 体1と融着させることができる。このように 弾性接合材4の使用材料や厚さ、大きさ等を 宜選択することにより、移動手摺の完成時 、弾性層4aの一部を芯材1と融着固定させて 接続部5の強度及び信頼性の向上を図ること も可能である。

 なお、移動手摺の接続部5に上記弾性層4a 形成することができれば、実施の形態1と同 様の効果を奏することが可能となる。このた め、弾性層4aを形成するための弾性接合体4は 、合成ゴムや熱可塑性エラストマー単体で構 成する以外にも、他の弾性変形可能な材料を 用いることも可能であり、例えば、綿布に合 成ゴムを含浸させたものでも上記機能を有す る弾性層4aを形成することができる。

 また、上記においては、1本の手摺本体の 両端部を接続することによって、マンコンベ アの移動手摺を環状に形成する場合について 説明した。これに対し、複数本の手摺本体を 接続して移動手摺を環状に形成する場合でも 、上記と同様の手順で各手摺本体の端部を接 続することにより、上記と同様の効果が得ら れることは言うまでもない。

 即ち、複数本の手摺本体を接続して移動 摺を環状に形成する場合には、先ず、各手 本体の両端部からそれぞれ抗張体2を所定距 離露出させる。次に、第1の手摺本体の一端 から露出された抗張体2(以下、「第1抗張体 という)と第2の手摺本体の一端部から露出さ れた抗張体2(以下、「第2抗張体」という)と 間に弾性接合材4を介在させ、かかる状態を 持したまま、第1抗張体と第2抗張体とを覆 ように芯体1を形成する。そして、各手摺本 の端部も同様の手順で接続し、無端状にす 。

 上記手順によって環状に形成された移動 摺では、芯体1の長手方向に連続するように 隣接して配置された2つの抗張体2(例えば、上 記第1抗張体及び上記第2抗張体)の各一端部一 側面が、所定の間隙を有して対向するように 配置され、この対向する各一端部一側面間に 弾性層4aが形成される。そして、上記弾性層4 aは、上記対向する各一端部一側面にそれぞ 固定されて上記2つの抗張体2を接合するとと もに、移動手摺が曲げられた場合には、固定 された抗張体2の各一端部の変位に応じて弾 変形する。

実施の形態2.
 図5はこの発明の実施の形態2におけるマン ンベアの移動手摺を示す要部断面図であり 実施の形態2における図4のB部に相当する。 5において、移動手摺の接続部5には、弾性接 合材4が溶融及び冷却されることによって形 された、合成ゴム又は熱可塑性エラストマ 材から成る薄い弾性層4aと抗張体2の一端部2a との間、並びに、上記弾性層4aと抗張体2の他 端部2bとの間に、弾性層4aを抗張体2の各端部 接着固定させる接着層6が形成されている。

 即ち、上記接続部5を形成する工程におい て、先ず、手摺本体の両端部から抗張体2を 出させる。次に、弾性接合材4を抗張体2の一 端部2aと他端部2bとの間に介在させる際に、 ート状の弾性接合材4の両面、若しくは、抗 体2の一端部2aの一側面及び他端部2bの他側 に予め接着剤を塗布しておき、抗張体2の一 部2a、弾性接合材4、抗張体2の他端部2bを重 合わせる。そして、抗張体2の露出部分全体 に芯体1を形成し、その後冷却することによ て接続部5を完成させる。

 この発明の実施の形態2によれば、接着剤 の使用により、弾性層4aと抗張体2の一端部2a の間、並びに、上記弾性層4aと抗張体2の他 部2bとの間をそれぞれ強固に接着固定させ ことができ、接続部5の強度及び信頼性を更 向上させることが可能となる。

 また、接続部5の芯体1を形成する際に、 張体2の一端部2aと他端部2bとの位置ずれを防 止でき、移動手摺の長さを一定に保つことが 可能となる。即ち、接着剤を使用しない場合 には、接続部5の形成時、弾性接合材4と抗張 2の一端部2a及び他端部2bとの間に十分な接 力が得られるまでに、抗張体2の一端部2aと 端部2bとの間に長手方向の相対的なずれが発 生する恐れがある。しかし、接着剤を使用し て接着層6を形成することにより、上記問題 解消され、手摺長さの安定した製品を提供 ることが可能となる。

 以上のように、この発明にかかるマンコ ベアの移動手摺によれば、移動手摺の接続 に設けられた抗張体に作用する応力を大幅 軽減させることができ、抗張体の疲労に対 る耐力を向上させることが可能となる。こ ため、より大きな外力が移動手摺に作用す 高揚程のエスカレータや、長機長の動く歩 等にも容易に適用させることができるよう なる。