村松康宏 (〒11 静岡県静岡市清水区宮加三649-1味の素株式会社内 Shizuoka, 4240911, JP)
味の素株式会社 (〒15 東京都中央区京橋1丁目15番1号 Tokyo, 1048315, JP)
MURAMATSU, Yasuhiro (Inc. 649-1 Miyakami, Shimizu-k, Shizuoka-shi Shizuoka 11, 4240911, JP)
| 軟弱フィルムにて形成された薬剤バッグを弱シール部により対向面を溶着することにより複数の隔室に区画し、外力により弱シール部を剥離させ、薬液バッグ外周の排出口より混合薬剤を排出する複室容器であって、薬液バッグ外周に設けられ、少なくとも一種類の配合薬剤を保持する配合薬剤容器と、前記配合薬剤容器の注入口を通常は閉鎖保持し、薬液バッグ開通時における薬液バッグ変形と連動することにより配合薬剤注入口を薬剤バッグ内部空洞に対し開通せしめる開閉部材と、薬液バッグを介して配合薬剤容器を外部より包被し、通常時は配合薬剤容器へのアクセスを阻止する配合薬剤容器カバーとを具備して成り、薬液バッグ開通時の薬剤バッグの変形は配合薬剤容器カバーをして配合薬剤注入口から離脱せしめる複室容器。 |
| 請求項1に記載の発明において、配合薬剤容器カバーは薬液バッグを挟んで対向する一対の半割部材よりなり、前記一対の半割部材は通常時に弾性力下で相互に連結される係合部を備え、薬液バッグ開通時の薬液バッグの変形により係合部の連結が解除され、配合薬剤容器カバーは離脱される複室容器。 |
| 請求項1若しくは2に記載の発明において、弱シール部の開通のため薬液バッグに加えるべき外力の設定値は配合薬剤容器カバー離脱のため薬液バッグから配合薬剤容器カバーに印加すべき外力の設定値と少なくとも同等の大きさに設定され、配合薬剤容器カバー離脱のため薬液バッグから配合薬剤容器カバーに印加すべき外力の設定値は開閉部材をして配合薬剤容器の注入口を開放せしめるべく薬液バッグより開閉部材に印加すべき外力の設定値と少なくとも同等の大きさである複室容器。 |
| 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、配合薬剤容器は、配合薬剤の収容部分に加えて薬液バッグ外部からの混注口を備え、前記配合薬剤容器カバーは通常時混注口をも包被している複室容器。 |
| 請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記配合薬剤容器カバーは遮光性の素材にて形成されている複室容器。 |
| 請求項5に記載の発明において、前記配合薬剤容器カバーは薬液バッグを挟んで分離構造をなし、合わせ目ではでは重ね構造となっている複室容器。 |
| 請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、薬液バッグを介して排出口を外部より包被し、通常時は輸液のための排出口へのアクセスを阻止する排出口カバーを備え、薬液バッグ開通時の薬剤バッグの変形は排出口カバーをして排出口から離脱せしめる複室容器。 |
| 請求項7に記載の発明において、排出口カバーの離脱のため薬液バッグから排出口カバーに印加すべき外力の設定値は弱シール部の開通のため薬液バッグに加えるべき外力の設定値と少なくとも同等の大きさである複室容器。 |
| 軟弱フィルムにて形成された薬剤バッグを弱シール部により対向面を溶着することにより複数の隔室に区画し、外力により弱シール部を剥離させ、薬液バッグ外周の排出口より混合薬剤を排出し、かつ薬液バッグ外周に少なくとも一種類の配合薬剤を保持する配合薬剤容器を備えた薬剤バッグの開通方法であって、薬液バッグの開通を行う以前には薬剤バッグに配合薬剤容器カバーを装着しておくことにより通常時は配合薬剤容器へのアクセスを阻止しておき、隔室を外部から加圧することにより弱シール部を開通させると同時に弱シール部開通の瞬間における薬剤バッグの変形により配合薬剤容器カバーをして配合薬剤容器より離脱せしめるようにしたことを特徴とする薬剤バッグの開通方法。 |
| 請求項9に記載の発明において、薬液バッグの開通を行う以前には薬剤バッグに排出口カバーを装着しておくことにより排出口からの薬剤の排出を阻止するようにしておき、隔室の加圧による弱シール部の開通時の薬剤バッグの変形は配合薬剤容器からの配合薬剤容器カバーの離脱に加えて排出口カバーをして排出口より離脱せしめる薬剤バッグの開通方法。 |
この発明は薬液バッグを外部から加圧す ことにより開通される弱シール部(隔壁)に り分離された複数の薬剤収納隔室に加えて 通常は薬液バッグ内部に対して閉鎖される 、弱シール部開通時に開放され、そこに収 されたビタミン等の少量配合薬剤を薬液バ グ内部に向けて注入配合する配合薬剤容器 備えた複室容器に関するものである。
点滴や透析などの輸液のための複室容器 して、薬液バッグを外部から加圧すること より開通される弱シール部により分離され 複数の薬剤収納隔室を備えたものが使用さ る。この種の複室容器においては、輸液時 ビタミンや抗生物質などの少量配合薬剤を 加したい場合がある。このような配合薬剤 添加手段としては、配合薬剤を内部に密封 容した配合薬剤容器(第3室)を設けたものが 案されている。配合薬剤容器は合成樹脂の 形品として形成され、配合薬剤容器は薬液 ッグの外周強シール部において薬液バッグ 構成する合成樹脂フィルムと溶着される。 合薬剤容器は配合薬の注入口を備えるが、 入口は薬液バッグを構成する合成樹脂フィ ム面との溶着構造等により通常は閉塞され おり、配合薬剤を分離保持することができ 。配合薬剤容器と薬液バッグとの溶着強度 薬液バッグの隔室間の弱シール部の剥離強 と等しいかこれより若干弱くなるようにコ トロールされている。輸液時における薬液 ッグ開通時の引張りにより合成樹脂フィル 配合薬剤容器から剥離され、配合薬剤注入 は開通され、配合薬剤を薬剤バッグ中の薬 と混合し輸液に供することができる(特許文 献1)。
また、弱シール部が未開通のまま輸液が行
れてしまうことがないように排出口を被覆
るカバーを設けたものも提案されている(特
許文献2)。
特許文献1の技術は薬液バッグ内の隔室を 連通させる際の薬液バッグを構成する合成樹 脂フィルムに加わる引張力下で合成樹脂フィ ルムを配合薬剤容器から剥離・離間させ、配 合薬剤容器内部を薬液バッグ内部に開通させ 、配合薬剤を薬液バッグ内の混合薬液に注入 するものである。しかしながら、配合薬剤容 器と薬液バッグとの溶着強度を所期の値に精 密にコントロールするのは困難であり、薬液 バッグ開通時に合成樹脂フィルムが配合薬剤 容器から剥離せず、配合薬剤を注入すること なく輸液がされてしまうという誤操作が起こ りえる。
この発明はこのような問題点を解決し、 合薬剤容器から薬液バッグへの注入をより 実とすることを目的とする。
この発明の複室容器にあっては、軟弱フ ルムにて形成された薬剤バッグは弱シール (隔壁部)により対向面を溶着することによ 複数の隔室に区画され、外力により弱シー 部を剥離させ、輸液等のため薬液バッグ外 の排出口より混合薬剤を排出するようにさ る。薬液バッグ外周に、少なくとも一種類 配合薬剤を保持する配合薬剤容器が設けら る。薬液バッグを構成する軟弱フィルムを 合薬剤容器対向面に剥離可能に溶着する等 手段により構成される開閉部材は配合薬剤 器の注入口を通常は閉鎖保持する。配合薬 カバーは外部よりの装着により、薬液バッ を介して配合薬剤容器を外部より包被し、 常時は配合薬剤容器へのアクセスを阻止す が、薬液バッグ開通時の薬剤バッグの変形 配合薬剤容器カバーをして配合薬剤注入口 ら離脱せしめ、配合薬剤容器へのアクセス 可能となる。配合薬剤カバーは薬液バッグ 挟んで対向する一対の半割部材より構成す ことができ、前記一対の半割部材は通常時 弾性力下で相互に連結される係合部を備え 薬液バッグ開通時の薬液バッグの変形によ 係合部の連結が解除されるようにされる。
好ましくは、配合薬剤容器は、配合薬剤 収容部分に加えて薬液バッグ外部からの混 口を備え、前記配合薬剤容器カバーは通常 混注口を包被している構造となっている。
弱シール部の開通のため薬液バッグに加 るべき外力の設定値は、配合薬剤容器カバ 離脱のため薬液バッグから配合薬剤容器カ ーに印加すべき外力の設定値と少なくとも 等の大きさに設定され、また、配合薬剤容 カバー離脱のため薬液バッグから配合薬剤 器カバーに印加すべき外力の設定値は、開 部材をして配合薬剤容器の注入口を開放せ めるべく薬液バッグより開閉部材に印加す き外力の設定値と少なくとも同等の大きさ ある。即ち、弱シール部の開通のため薬液 ッグに加えるべき外力の設定値≧配合薬剤 器カバー離脱のため薬液バッグから配合薬 容器カバーに印加すべき外力の設定値≧開 部材をして配合薬剤容器の注入口を開放せ めるべく薬液バッグより開閉部材に印加す き外力の設定値、の関係が成立し、弱シー 部剥離(薬剤バッグ開通)は、配合薬剤容器 バー及び配合薬剤注入口の開放を惹起せし る。
配合薬剤注入口を外部より包被するため 配合薬剤容器カバーに加えて、排出口に排 口カバーを設けることができ、排出口カバ は、薬液バッグを介して排出口を外部より 被し、通常時は輸液のための排出口へのア セスを阻止する。薬液バッグ開通時の薬剤 ッグの変形は排出口カバーをして排出口か 離脱せしめる。排出口カバーの離脱のため 液バッグから排出口カバーに印加すべき外 の設定値は弱シール部の開通のため薬液バ グに加えるべき外力の設定値と少なくとも 等の大きさである。即ち、排出口カバーの 脱のため薬液バッグから排出口カバーに印 すべき外力の設定値≧弱シール部の開通の め薬液バッグに加えるべき外力の設定値≧ 合薬剤容器カバー離脱のため薬液バッグか 配合薬剤容器カバーに印加すべき外力の設 値≧開閉部材をして配合薬剤容器の注入口 開放せしめるべく薬液バッグより開閉部材 印加すべき外力の設定値が成立している。
また、本発明は、軟弱フィルムにて形成さ
た薬剤バッグを弱シール部により対向面を
着することにより複数の隔室に区画し、外
により弱シール部を剥離させ、薬液バッグ
周の排出口より混合薬剤を排出し、かつ薬
バッグ外周に少なくとも一種類の配合薬剤
保持する配合薬剤容器を備えた薬剤バッグ
開通方法に係わるものでもあって、薬液バ
グの開通を行う以前には薬剤バッグに配合
剤容器カバーを装着しておくことにより通
時は配合薬剤容器へのアクセスを阻止して
き、隔室を外部から加圧することにより弱
ール部を開通させると同時に弱シール部開
の瞬間における薬剤バッグの変形により配
薬剤容器カバーをして配合薬剤容器より離
せしめるようにしたことを特徴とする。ま
、薬液バッグの開通を行う以前には薬剤バ
グに排出口カバーを装着しておくことによ
排出口からの薬剤の排出をも阻止するよう
しておき、隔室の加圧による弱シール部の
通時の薬剤バッグの変形は配合薬剤容器か
の配合薬剤容器カバーの離脱に加えて排出
カバーをして排出口より離脱せしめるよう
することが好適である。
配合薬剤容器への外部からのアクセスを 止する配合薬剤容器カバーを設けることで 合薬剤容器の開通操作の有無を視覚的に確 せしめ、未開通のまま輸液がされてしまう いう誤作業を未然防止する。そして、弱シ ル部開通時の外力の設定値に対して配合薬 容器カバー離脱時の外力の設定値及び配合 剤容器の注入口開放時の外力の設定値を個 設定することができ、輸送中に排出口カバ が外れたり配合薬剤容器が開通してしまう いった誤作動を防止しつつ、輸液時におけ 排出口カバー及び配合薬剤容器の開通を確 とすることができる。
また、排出口の外部にも排出口カバーを けることで弱シール部の未開通状態だけで く配合薬剤容器の未開通状態でも輸液がさ てしまうという誤操作を確実に阻止するこ ができる。
10…薬剤バッグ
12…薬剤排出口
14…配合薬剤容器
18…弱シール部(隔壁部)
20…第1隔室
22…第2隔室
24…ゴム栓
30…配合薬剤注入口
32…剥離可能溶着部
40…排出口カバー
42…配合薬剤容器カバー
43, 44…排出口カバーの半割部分
45…排出口カバーの受部
46…排出口カバーの挿入部
48, 49…第1及び第2のフラップ
50, 52…配合薬剤容器カバーの半割部分
54…配合薬剤容器カバーの受部
56…配合薬剤容器カバーの挿入部
図1及び図2において、複室容器は平坦状 薬剤バッグ10と薬剤排出口12とビタミンなど 配合薬剤容器14とを具備して構成される。 剤バッグ10は厚さ200~400ミクロンといったポ プロピレンフィルムやポリエチレンフィル などの単層若しくは多層軟弱フィルム(本発 の軟弱可撓性素材)を素材とする。ポリエチ レンフィルムの場合に外周はその軟化温度よ り十分高い150℃といった高温にて加圧される ことにより形成された強シール部15により封 され、実質的に矩形の袋状をなしている。 シール部15には懸垂孔16が穿設され、この懸 垂孔16によって薬剤バッグ10を点滴台などに り下げ(即ち、薬剤排出口12を上に、配合薬 容器14を下に位置させて)保持し、点滴や透 などの輸液作業を行うことになる。
薬剤バッグ10の長さ方向における中間部 において全幅にわたって弱シール部(隔壁部) 18が延びており、弱シール部18によって薬剤 ッグ10の表裏面が接着され、薬剤バッグ10の 部は第1隔室20と第2隔室22とに区画される。 1隔室20に第1薬液(輸液の場合はブドウ糖を 化カルシュームなどの電解質成分と共に酸 液中(pH3~5)に溶解したもの)が充填され、第2 室22に第2薬液(輸液の場合は各種のアミノ酸 含有するpH6~8)の溶液)が充填される。弱シー ル部18は薬剤バッグ10を形成するポリエチレ フィルムの表裏面をその軟化温度よりやや い130℃といった低温にて加圧することによ 形成される。そのため、第1隔室20と第2隔室2 2にそれぞれの薬液を収容した状態で隔室20、 22の部位において薬剤バッグ10における薬液 を外側より加圧することにより、強シール部 15はそのままに弱シール部18を分離・開通せ め、第1薬液と第2薬液との混合を行うことが できる。
薬剤排出口12は、その形態を維持しうる 性を有した肉厚を有したポリエチレン若し はポリプロピレン、ポリオレフィンなどの ラスチック(薬剤バッグ10との溶着による密 性を得るため薬剤バッグ10と同種プラスチッ ク素材とすることが好ましい)の成形品であ 。図2に示すように、薬剤排出口12は一端(外 端)において拡径(図2に示すように拡径部は 体部品12-1の溶着構造により実現することが できる)していると共に、開口端にゴム栓24が 装着され、輸液時において、ゴム栓24に輸液 ットの穿刺針(図示せず)を穿刺することが きる。薬剤排出口12は他端(内側端)12-2におい てにおいて薬液バッグ10に開口している。
配合薬剤容器14はその形状を維持する剛性 有したプラスチックにより容器状に構成さ る。この実施形態では配合薬剤容器14は上側 の隔室20を臨むように設けられ、配合薬剤容 14はビタミンB 1 、ビタミンB 2 、ビタミンB 6 、ビタミンB 12 、ビタミンCなどの水溶性ビタミン類、ビタ ミンEやビタミンDなどの脂溶性ビタミン類、 化性改良剤や抗生物質等の配合薬剤を密封 容するもので、これらの配合薬剤は二液バ グ10の開通時に輸液に注入される。配合薬 容器14は拡径本体部14-1と縮径部14-2とを備え 薬液バッグ10の強シール部15は配合薬剤容器 14に対しては縮径部14-2の外周に封止されてい る。配合薬剤容器14の内部の配合薬剤収容室1 4´に配合薬剤を収容した状態において拡径本 体部14-1の外端は栓体14-3(図3)にて封止される 配合薬剤容器14の縮径部14-2は薬液バッグの 側隔室20の内部に延設され、配合薬剤注入 30を備える。しかしながら、配合薬剤注入口 30は、薬液バッグ10を構成する合成樹脂フィ ムを縮径部14-2の対向面に剥離可能に溶着す ことで閉塞され、配合薬剤は配合薬剤容器1 4の内部に保持されている。即ち、図4(a)に示 ように、配合薬剤容器14の閉鎖状態では、 液バッグ10を構成する合成樹脂フィルムは強 シール15の部位では配合薬剤容器14の縮径部14 -2の対向面に強固に溶着されるが、それより 側ではフリーとなり、隔室20となるが、配 薬剤注入口30に対向した薬液バッグ10の部位3 2では縮径部14-2の外周面に薬液バッグ10を構 する合成樹脂フィルムは剥離可能に溶着さ る。配合薬剤容器14に対する合成樹脂フィル ムの溶着部32の溶着温度は合成樹脂フィルム 張りにより剥離可能とする温度である。溶 部32での溶着は剥離可能であり、薬液バッ における薬液の部位を加圧することにより 液バッグを構成する合成樹脂フィルムに引 りを加えることにより、図4(b)に示すように 成樹脂フィルムは剥離され、配合薬剤注入 30は薬液バッグの内部(隔室20)に開口され、 合薬剤収容室14´に収容された配合薬剤を注 入口30を介して薬液バッグ10内の薬液に注入 混合することができる。
排出口カバー40は薬剤バッグ10を挟んで排 出口12を外部から包被し、通常時において排 口12からの薬剤の排出を阻止する。また、 合薬剤容器カバー42は薬剤バッグを挟んで配 合薬剤容器14を外部から被覆し、通常時にお て配合薬剤注入口30からの配合薬剤の排出 阻止する。排出口カバー40はWO2005/097039にお て、本発明の出願人が開示したものと基本 には同一であり、薬剤バッグ10の弱シール部 18が未開通の状態で、排出口12への輸液セッ の穿刺針のアクセスを阻止する。排出口カ ー40はポリエチレンのようなプラスチックの 成形品により形成され、穿刺針による穿刺を 防止するに十分な硬度及び/厚みを具備して る。排出口カバー40は筒状体を半割にした上 下の半割部分43, 44からなる。半割部分43, 44 薬剤バッグ10を上下から挟着するように配 されており、この実施形態では上下は実質 に同一形状のものであるが、通常時に半割 分43, 44を合体保持するロック部の形状のみ 違し、上側半体43には受部45、下側半体には 挿入部46が設けられ、半割部分43, 44は薬剤バ ッグ10を上下から挟着合体させた場合は、受 45と挿入部46とが係合ロックされ、半割部分 43, 44が合体されることにより、図3に示すよ に、半割部分43の底面43-1と半割部分44の底 44-1とは合体した穿刺阻止面を形成し、輸液 ットの穿刺針により排出口12のゴム栓24を穿 刺しようとしても穿刺阻止面がそれを阻止し 、弱シール部18の未開通時のままで輸液が開 されてしまう、という誤作業を未然防止す 。半割部分43, 44は合体時はその間に排出口 12を収容するための空間部47を形成している 半割部分43, 44から矩形板状の第1フラップ48 第2フラップ49が夫々一体に延出する。第1及 び第2のフラップ48, 49が突出し、第1及び第2 フラップ48, 49は図3に示すように、薬剤バッ グ10を両側より当接・挟着し、第1及び第2の ラップ48, 49との当接部位で薬液バッグは実 的に平坦に潰される。薬液バッグ開通時の 液バッグ膨れによって第1及び第2のフラッ 48, 49は拡開方向に付勢され、受部45と挿入 46との係合が外れ、それまで合体状態にあっ た半割部分43, 44が図10のように分離され、排 出口12は露出されるため、輸液が可能となる 受部45と挿入部46とからなる係止構造はWO2005 /097039に詳細説明したものと同様であり、ま 、後述の配合薬剤容器カバー42の半割部の係 止構造(図6及び図8)とも同様であり、重複を 避するため詳細説明は省略する。
配合薬剤容器カバー42は、排出口カバー40 と同様に、ポリエチレンのようなプラスチッ クの成形品により形成される。配合薬剤容器 カバー42は筒状体を半割にした上下の半割部 50, 52(図3)からなる。半割部分50, 52は薬剤 ッグ10を上下から挟着するように配置されて おり、この実施形態では上下は実質的に同一 形状のものであるが、通常時に半割部分50, 5 2を合体保持するロック部の形状のみ相違し 上側半体50には受部54(図1)、下側半体52には 入部56(図2)が設けられ、半割部分50, 52は薬 バッグ10を上下から挟着合体させた場合は、 受部54と挿入部56とが係合され、半割部分50, 52が合体されることにより、半割部分50, 52間 に配合薬剤容器を収容する実質的に完全に閉 塞された空間58(図3)が形成される。そのため 配合薬剤容器カバー42を構成する半割部分50 , 52の素材は適当な遮光性を持つものとする 、カバー42の外包装に遮光機能を付加する 要がなくなる利点がある。ポリエチレン素 の場合は配合薬剤容器のための適当な遮光 を得ることができる。遮光性の弱いプラス ック素材にて配合薬剤容器カバー42を成形す る場合は、遮光性顔料を添加して成形するこ とも可能である。配合薬剤容器カバー42によ 閉塞構造についてより詳細に説明すると、 部54及び挿入部56からなるロック機構は図1 び図2に示すように薬液バッグ10の直ぐ外側 位置しており、図8(a)は上下の半割部分50, 52 の分離状態を示し、半割部分50, 52は夫々の 部54及び係合部56を備えている。係合部56は 割本体52の半割面から直交方向に延出され、 係合突起56Aを備える。受部54は雄係合部56を 容するための矩形空洞部54-1を形成し、この 洞部54-1における薬剤排出阻止具軸線に直交 する壁面54Aに図8に示すような係合片54-2が突 形成され、この係合片54-2は壁面54Aから最初 は直交するように突出するが、自由端54-2'は 分下向きに曲折される(背面側に傾斜面を形 成する)。上下の半割部分50, 52の合体時に、 8(a)に示すように上下の半割部分50, 52間で 係合部56と雌係合部54とが対向している。そ ため、雄係合部56は対向する雌係合部54に挿 入(矢印a)され、挿入の過程で雄係合部56の係 突起56Aは雌係合部54の係合片54-2と当接する 、係合片54-2の自由端54-2'がやや下向きに傾 しているため、雄係合部56が幾分弾性的に むことと相まって雄係合部56は係合片54-2を り越え、乗り越えた後は撓みは弾性により 帰され係合突起56Aが係合片54-2に裏面側にて 合する図6(b)の状態が得られる。そのため、 半割部分50, 52は雄雌の係合部54, 56により所 の弾性力にて合体保持される。配合薬剤容 14はそのカバー42内に保持される。半割部分 50, 52の各々に一つの雌係合部54と一つの雄係 合部56とを180度対称位置に設けるようにする とができ、この場合半割部分50と52とは同一 構造となり、半割部分50, 52の成形のための 型の共通化が可能となる。
配合薬剤容器14内におけるビタミン等の 剤を変質を防止するべく遮光性素材よりな カバー42による遮光性能の補充のため、受部 54及び係合部56より外側においては、図5に示 ように、上下の半割部分50, 52は半割端面に おいて相互に重ね合わせ関係にて嵌合する凹 凸リブ50A, 52Aを形成しており、このような凹 凸リブ50A, 52Aにおける重ね合せ構造により薬 液バッグ外側における半割部分50, 52の半割 の遮光性が補強され、光線の漏れが抑制さ るため、半割部分50, 5の配合薬剤容器14の変 質を未然防止することができる。また、更に 、効果的方法としてはカバー42の周囲に遮光 の熱収縮フィルムを巻きつけることにより 光性を確保することが可能である。このよ な構造によっても、外包装に遮光能力を付 る必要がなくなり、また外包装のピンホー による遮光能力低下の問題を解決すること できる。
受部54及び挿入部56からなるロック機構よ り下側(薬剤バッグ側)では、図7に示すように 、上下の半割部分50, 52は外周全体に沿って 分の幅の平坦部50-1, 52-1を備え、ロック機構 による上下の半割部分50, 52の合体時には、 液バッグは平坦部50-1, 52-1との当接部におい ては実質的に平坦に潰される。薬液バッグ10 上下の半割部分50, 52の平坦部50-1, 52-1に当 する構造は、薬液バッグ開通時の薬液バッ の膨れによって、平坦部50-1, 52-1を介して 下の半割部分50, 52を回動付勢し、受部54と 入部56とが離脱し、半割部分50, 52が分離す ため、配合薬剤容器カバー42は薬液バッグか ら離脱される。
薬剤バッグ10の開通のため薬剤バッグ10は 平に置かれ、上面より手のひらで薬液バッグ の隔室20又は22又は双方の輸液の部位加圧す 。加圧により薬液バッグは膨れ、弱シール18 は剥離され、両隔室20, 22間の薬液は混合さ る。薬液バッグの膨れは配合薬剤容器14の部 分においては、平坦部50-1, 52-1が薬剤バッグ 当接していることから、配合薬剤カバー半 50, 52は拡開付勢され、受部54と係合部56と 係合は外れ、図9に示すように、半体50, 52は 外方に回動することにより、配合薬剤カバー 42は配合薬剤容器14から離脱せしめられる。 た、薬液バッグ10の膨れは、溶着部32におい 配合薬剤容器14と密着していた薬液バッグ 構成するプラスチックフィルムを配合薬剤 器14から剥離せしめ、配合薬剤注入孔30は開 せしめられ(図4(b)参照)、配合薬剤容器14内 の配合薬剤を薬液バッグ内の混合薬剤と混 せしめることができる。薬液バッグの開通 における薬液バッグ10の膨れは排出口14の部 では半体43, 44を拡開付勢し、係合部45, 46 よるロックを解除し図11に示すように半体43, 44は相互に拡開され、排出口12から分離され る(図10)。そのため、ゴム栓24は輸液セットの 穿刺針による穿刺のためアクセス可能となり 、輸液を開始することができる。
以上のこの発明の第1の実施形態の複室容 器において、弱シール部18を開通させるため 液バッグ10に印加すべき外力の大きさの設 値(弱シール部開通強度)F18は薬剤容器カバー 42を解放させるため薬液バッグ10に加えるべ 外力の大きさの設定値(薬剤容器カバー解放 度)F42に少なくとも等しい必要があり、好ま しくは、弱シール部開通強度F18>薬剤容器 バー解放強度F42であり、また、薬剤容器カ ー解放強度F42は配合薬剤注入口30を開放させ るため溶着部32を配合薬剤容器14の対向面か 剥離させるため加えるべき外力の大きさの 定値(配合薬剤容器開通強度)F14と少なくとも 等しい必要があり、好ましくは薬剤容器カバ ー解放強度F42>配合薬剤容器開通強度F14で る。すなわち、配合薬剤容器開通強度F14は まり大きくすると弱シール部18の開通時に配 合薬剤容器14が閉鎖したままとなり、場合に っては配合薬剤容器14からの配合薬剤の注 なしに輸液操作が行われてしまう恐れがあ 。しかしながら、配合薬剤容器開通強度F14 小さすぎると輸送中の薬液バッグの軽微な 形で配合薬剤容器14が開通してしまう恐れが あるが、本発明のように薬剤容器カバー42を け、その開通強度F42を配合薬剤容器開通強 F14より大きくしておくことで、配合薬剤容 14の開通強度が小さくても薬剤容器カバー42 が閉塞のままであるため、配合薬剤容器14が 放してしまうことを未然防止することがで る。また、薬剤容器カバー42が装着されて ることにより、薬剤容器14は未開通であるこ とを操作者に視覚により知らしめ、開通を促 されるため誤作業の発生を未然防止すること ができる効果がある。
また、排出口カバー40を開放させるため 剤バッグ10に加えるべき外力の大きさの設定 値(排出口カバー開通強度)F40は弱シール部開 強度F18とは少なくとも等しい大きさであり 好ましくは排出口カバー開通強度F40>弱シ ール部開通強度F18であり、弱シール部18が開 されるまでは排出口カバー40を閉鎖状態に 持することがき、これにより隔室20, 22間の 剤が未混合のまま輸液されてしまうという 作業を未然防止することができる。
これを要するに、本発明実施形態では、排
口カバー開通強度F40と、弱シール部開通強
F18と、薬剤容器カバー解放強度F42と、配合
剤容器開通強度F14との間には、以下の関係
即ち、
F40≧F18≧F42≧F14より、好ましくはF40>F18&
gt;F42>F14
が成立しており、これにより、輸液時に排出
口カバー40を外すべく薬液バッグの開通操作
行うと、弱シール部18が開通すると共に、
合薬剤容器カバー42が外れ同時に配合薬剤容
器14も開通に至り、隔室20, 22間の薬剤を混合
し、この混合薬剤に配合薬剤容器14からの薬
を注入した輸液操作を確実に実行させるこ
ができる。
図11及び図12は別実施形態を示し、この実 施形態では配合薬剤容器114は混注口70を一体 組み込んでいるのが特徴である。混注口70 薬液バッグ10の外周の強シール部15に溶着さ るフランジ部72に装着されている。混注口70 は上端にゴム栓74を備え、排出口12のゴム栓24 に輸液セットを穿刺し、輸液する際に、混注 口70にも別の輸液セットを穿刺することで、 の薬液を混注するため使用される。混注口7 0と共に配合薬剤容器114は配合薬剤容器カバ 142にて包被される。第1の実施形態と同様配 薬剤容器カバー142は上下の半体150, 152によ 構成され、上下の半体150, 152を混注口70と に配合薬剤容器114を包被するように合体さ 、図8と同様な構造の係合部154, 156により合 させることにより上下の半体150, 152はロッ される。それ以外の構造及び作用について 第1の実施形態と実質的に相違することころ がないため、説明を省略する。尚、配合薬剤 容器カバー142はゴム栓74の部位(混注部)を含 た混注口70の全体を包被する構成として図示 されているが、混注部のみ配合薬剤容器カバ ー142の外部に露出した形状とすることも可能 である。
以上の第1及び第2の実施形態を通じて、 入口30を閉鎖するべく配合薬剤容器14, 114の 向面に剥離可能に溶着される溶着部32は、 の発明における、薬液バッグ変形に連動し 配合薬剤注入口を薬剤バッグ内部空洞に対 開通せしめる開閉部材を構成する。開閉部 の構成としては溶着部32の構成に限定される ことはもとよりなく、例えば、注入口30に密 に嵌着されるゴム栓などの閉鎖部材を薬液 ッグ対向面に強固に溶着し、薬液バッグ開 時の引張によりゴム栓を離脱させ注入口30 開口させるようにしたり、配合薬剤容器の 周に剥離可能テープを巻き付けることで注 口30を通常状態で閉鎖し、剥離可能テープを 薬剤バッグ対向面に強固に溶着し、薬液バッ グ開通時の引張りにより剥離可能テープを剥 離させ、注入口30を開口させる構成とする、 の各種構造を採用しうる。また、注入口30 脆弱部付一体成形プルトップ様等のフラッ により通常は閉鎖しておき、注入口30を薬液 バッグ対向面に強固に溶着し、薬液バッグ開 通時の薬液バッグ変形によりフラップ部を脆 弱部にて破壊し、注入口30を開通させる等の 成も採用可能である。
Next Patent: SPERM COLLECTION DEVICE
