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Title:
MULTIPLE SIGNAL SWITCHING CIRCUIT, CURRENT SWITCHING CELL CIRCUIT, LATCH CIRCUIT, CURRENT ADDITION TYPE DAC, SEMICONDUCTOR INTEGRATED CIRCUIT, VIDEO DEVICE, AND COMMUNICATION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/133658
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a multiple signal switching circuit using four input signals (IN1 to IN4), wherein a 4-input latch circuit (3b) is disposed. The 4-input latch circuit (3b), when one of the four input signals (IN1 to IN4) is a logical “L” and the other three are a logical “H”, comprises four NAND circuits (6''). The NAND circuits (6'') each have an output connected to one of the four input signals (IN1 to IN4) and inputs receiving the remaining three input signals other than the input signal connected to the output. Accordingly, even in a multiple signal switching circuit having three or more input signals, the timing error among the multiple signals to be outputted is effectively prevented.

Inventors:
TOKUMARU MICHIKO
IKOMA HEIJI
Application Number:
PCT/JP2009/001578
Publication Date:
November 05, 2009
Filing Date:
April 06, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
TOKUMARU MICHIKO
IKOMA HEIJI
International Classes:
H03K5/00; H03K3/037; H03M1/74
Foreign References:
JP2003069399A2003-03-07
JPH0629791A1994-02-04
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (JP)
Hiroshi Maeda (JP)
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Claims:
 N個(Nは3以上)のスイッチ素子を有し、
 前記N個のスイッチ素子には、導通/非導通を切り替えるためのN個の制御信号が入力され、
 M個(3≦M≦N)の前記制御信号が、互いに変化するタイミングを制御し合うこと
 を特徴とする多信号スイッチ回路。
 前記請求項1記載の多信号スイッチ回路において、
 前記M個の制御信号を同時にラッチするラッチ回路を備えて、相互にタイミング制御を行う
 ことを特徴とする多信号スイッチ回路。
 前記請求項2記載の多信号スイッチ回路において、
 前記ラッチ回路は、論理回路からなる
 ことを特徴とする多信号スイッチ回路。
 スイッチ回路を用いて、電流源から出力される電流を流す経路を選択する電流スイッチセル回路において、
 前記スイッチ回路は、前記請求項1~3の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路である
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 電流源回路と、L対(Lは2以上)のペアスイッチ素子を有する差動スイッチ回路と、非反転出力ノードと、反転出力ノードとを備え、
 前記電流源回路から出力される電流を、前記非反転出力ノード又は反転出力ノードの何れに流すかを選択する電流スイッチセル回路において、
 前記差動スイッチ回路は、請求項1~3何れかに記載の多信号スイッチ回路である
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 前記請求項5記載の電流スイッチセル回路において、
 前記L対のペアスイッチ素子は、各々、何れかのスイッチ素子がL周期に一度導通し、残りの期間は非導通となる
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 電流源回路と、K対(Kは1以上)のペアスイッチ素子及びリセット用のリセットスイッチ素子を有するスイッチ回路と、非反転出力ノードと、反転出力ノードと、リセット出力ノードとを備え、
 電流源回路から出力される電流を、前記非反転出力ノード、反転出力ノード、及びリセット出力ノードの何れに流すかを選択する電流スイッチセル回路において、
 前記スイッチ回路は、前記請求項1~3の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路である
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 前記請求項7記載の電流スイッチセル回路において、
 前記K対のペアスイッチ素子の何れかとリセットスイッチ素子とは交互に導通する
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 電流源回路と、K対(Kは1以上)のペアスイッチ素子及びリセット用のリセットスイッチ素子を有するサブスイッチ回路と、非反転出力ノードと、反転出力ノードと、リセット出力ノードとを備え、
 前記電流源回路から出力される電流を、前記非反転出力ノード、反転出力ノード及びリセット出力ノードの何れに流すかを選択する回路を、J個(Jは2以上)並列に接続して1つの電流スイッチセル回路とし、
 前記サブスイッチ回路の1個又はP個(2≦P≦J)のサブスイッチ回路が、前記請求項1~3の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路である
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 前記請求項9記載の電流スイッチセル回路において、
 前記K×J対のペアスイッチ素子は、各々、何れかのスイッチ素子がK×J周期に一度導通し、
 前記電流源回路が非反転出力ノードにも反転出力ノードにも接続されない場合はリセットスイッチ素子が導通する
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 前記請求項9又は10記載の電流スイッチセル回路において、
 前記J個のサブスイッチ回路を2つ以上のスイッチ回路で構成し、1つ以上のスイッチ回路が前記請求項1~3の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路である
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 前記請求項1~3の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路又は前記請求項4~11の何れか1項に記載の電流スイッチセル回路を用いる
 ことを特徴とする電流加算型DAC。
 M個(Mは3以上)の信号を持ち、このM個の信号の各々は、他の(M-1)個の信号をフィードバックする
 ことを特徴とするラッチ回路。
 前記請求項13記載のラッチ回路において、
 M個(Mは3以上)の信号とM個の論理回路を持ち、
 前記M個の信号の各々は対応する論理回路の出力に接続されており、
 前記M個の論理回路の各々は、出力に接続されている信号以外の(M-1)個の信号が自己の論理回路の入力に入力されている
 ことを特徴とするラッチ回路。
 前記請求項13記載のラッチ回路において、
 M個(Mは3以上)の信号とM個の論理回路を持ち、
 前記M個の論理回路の各々は、他の(M-1)個の論理回路の出力及び1つの信号を入力とする
 ことを特徴とするラッチ回路。
 前記請求項2又は3記載の多信号スイッチ回路において、
 前記請求項13~15の何れか1項に記載のラッチ回路を用いた
 ことを特徴とする多信号スイッチ回路。
 前記請求項13~15の何れか1項に記載のラッチ回路又は請求項16記載の多信号スイッチ回路を用いた
 ことを特徴とする電流スイッチセル回路。
 前記請求項13~15の何れか1項に記載のラッチ回路又は請求項16記載の多信号スイッチ回路を用いた
 ことを特徴とする電流加算型DAC。
 前記請求項1~3及び16の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路、請求項4~11及び17の何れか1項に記載の電流スイッチセル回路、請求項12又は18に記載の電流加算型DAC、又は請求項13~15の何れか1項に記載のラッチ回路を搭載した
 ことを特徴とする半導体集積回路。
 前記請求項1~3及び16の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路、請求項4~11及び17の何れか1項に記載の電流スイッチセル回路、請求項12又は18に記載の電流加算型DAC、又は請求項13~15の何れか1項に記載のラッチ回路を搭載した
 ことを特徴とする映像機器。
 前記請求項1~3及び16の何れか1項に記載の多信号スイッチ回路、請求項4~11及び17の何れか1項に記載の電流スイッチセル回路、請求項12又は18に記載の電流加算型DAC、又は請求項13~15の何れか1項に記載のラッチ回路を搭載した
 ことを特徴とする通信機器。
Description:
多信号スイッチ回路、電流スイ チセル回路、ラッチ回路、電流加算型DAC、 び半導体集積回路、映像機器、通信機器

 本発明は、多信号スイッチ回路において デバイスミスマッチなどによるタイミング ラーを防止し、また、本スイッチ回路を用 たD/Aコンバータにおいては高速であっても 好な歪特性を得るための対策に関する。

 現在、半導体集積回路において、多岐に たる用途でスイッチ回路が用いられる。ス ッチ回路を使用する例として、電流加算型D /Aコンバータ(以下、DACという)がある。

 従来の電流加算型DACの構成を図7に示す。 同図において、1はスイッチ回路、10は電流ス イッチセル、Iは電流源、Oは非反転出力端子 NOは反転出力端子である。前記電流スイッ セル10がビット数に応じて決められた数だけ 並列に接続される。各前記電流スイッチセル 10は電源電圧に接続された前記電流源Iと、前 記電流源Iと前記非反転出力端子O及び前記反 出力端子NO間に接続された前記スイッチ回 1を有する。デジタル入力値に応じて前記ス ッチ回路1を切りかえ、前記電流源Iから出 される電流を前記非反転出力端子Oに流すか 記反転出力端子NOに流すかを選択する。こ ような構成は特許文献1に記載される。

 デジタル入力値に応じてスイッチ回路1を 制御することにより、デジタル入力値に対応 した差動アナログ出力値を得る。前記非反転 出力端子O及び前記反転出力端子NOには、各々 抵抗を接続して、出力電流を電圧に変換して 使用する場合が多い。

 前記電流スイッチセル10の構成例を図8(a) 示す。また、図8(b)に前記電流スイッチセル 10の電流源Iの内部構成を示す。図8(a)及び(b) おいて、S1~S2はスイッチ、D1は第1の制御信号 、D2は第2の制御信号、vbias1は第1のバイアス 圧、vbias2は第2のバイアス電圧、P1は電流源 ランジスタ、P2はカスコードトランジスタで ある。前記電流源Iは、直列に接続された前 電流源トランジスタP1と前記カスコードトラ ンジスタP2から構成され、各々のゲート端子 は、前記第1、2のバイアス電圧vbias1、vbias2 供給される。

 前記スイッチ回路1は、前記電流源Iと前 非反転出力端子O間に前記スイッチS1、前記 流源Iと前記反転出力端子NO間に前記スイッ S2が各々接続されており、前記スイッチS1は 記第1の制御信号D1で、前記スイッチS2は前 第2の制御信号D2で駆動される。以上が電流 イッチセルの構成である。

 前記スイッチ回路1においては、制御信号 の切り替わるタイミングが重要であり、制御 信号の変化タイミングが所望のタイミングか らずれると、グリッジや歪の原因となるとい う課題がある。このため、グリッジや歪が生 じないように、スイッチ回路1を制御するた のスイッチ制御回路が設けられる。そのよ なスイッチ回路1を制御するための従来のス ッチ制御回路の構成を図9(a)及び(b)に示す。

 図9(a)及び(b)において、IN1は第1の入力信 、IN2は第2の入力信号、D1は第1の制御信号、D 2は第2の制御信号、CLKはクロック、2はスイッ チ制御回路、4はスイッチ、5はインバータ(又 はバッファ)、11a、11bは2入力ラッチ回路であ 。前記第1の入力信号IN1と前記第2の入力信 IN2とは差動信号を構成する。

 図9(a)のスイッチ制御回路2は、特許文献2 記載されるように、前記クロックCLKで同時 開閉する2つの前記スイッチ4に入力信号IN1 IN2が各々入力され、前記スイッチ4の出力は 記2入力ラッチ回路11a、2つの前記インバー 5、前記2入力ラッチ回路11bと順に伝播される 。

 前記クロックCLKにより前記スイッチ4を制 御して2つの入力信号IN1、IN2のタイミングを ろえて後続の回路へ入力する。前記スイッ 4は、クロックが”H”の期間しか入力信号IN1 、IN2を前記2入力ラッチ回路11aに入力せず、 ロックが”L”の期間には前記2入力ラッチ回 路11aの入力はOPENとなる。このため、1つ目の2 入力ラッチ回路11aは入力がOPENになっても信 を保持する役割を果たす。保持した信号を 記インバータ5によりバッファし、タイミン エラーを生じないように最終的な信号を前 2入力ラッチ回路11bでラッチして、スイッチ 回路1に出力する。

 また、図9(b)のスイッチ制御回路2は、前 2入力ラッチ回路11aの2つの各入力端子に各々 NchトランジスタN1を接続し、これらのNchトラ ジスタN1と直列にNchトランジスタより成る イッチ4が接続される。前記スイッチ4がOFFの 時は、入力データパスは無効となり、前記2 力ラッチ回路11aにより、入力データに関わ ず出力データは保持される。前記スイッチ ONとなる時は、入力データパスが有効となる ため、入力に対して反転信号を出力する。

 また、図9(a)に示した前記2入力ラッチ回 11(a)は、2つのインバータで構成され、各イ バータは、2つの差動信号IN1、IN2のうち一方 信号が入力に、他方の信号が出力に接続さ る。この2つのインバータは互いに入出力を 反転して接続されて、ラッチ回路が構成され る。また、ラッチ回路の他の構成としては、 図10のように、2つの2入力NAND回路を用いて、 々、NAND回路の2つの入力に、差動入力信号 1つと他方のNAND回路の出力とを入力する構成 もある。

 次に、図9(a)のスイッチ制御回路2を例に ッチ回路11aの動作を説明する。

 前記2入力ラッチ回路11aに入力される2つ 信号IN1、IN2が変化する時、差動信号である で、一方は”H”→”L”、他方は”L”→”H と変化するとする。ここで、”H”→”L” 変化するはずの信号が”L”→”H”と変化す る信号よりもタイミングが遅れたとする。す ると、一方のインバータは出力が”H”のま の状態で入力が”H”に変化し始める。する 、インバータの出力、つまり他方の信号は ンバータにより、”L”へと変化し始める。 このため、2つの差動入力信号は入力信号に 少のタイミングのずれが生じたとしても、 ッチ回路11aによって同じタイミングで変化 、タイミングエラーを防ぐことができる。 の回路例の場合も、同様の動作を行うため 説明は省略する。

 以上のように、2つの入力信号(1対の差動 号)については、前記2個のインバータを用 たラッチ回路によってその差動信号を構成 る2つの信号同士の変化を同一タイミングに きて、タイミングエラーを良好に防ぐこと 可能である。

 次に、2ペアの制御信号を持つ場合の従来 のスイッチ制御回路の構成例を図11(a)に示す

 同図において、D3は第3の制御信号、D4は 4の制御信号、NCLKは反転出力クロック、6’ はNAND回路である。前記スイッチ制御回路2は 、4つの前記NAND回路6’’を有する。4つの前 NAND回路6’’は、各々、前記第1の入力信号IN 1及び前記クロックCLK、前記第2の入力信号IN2 び前記クロックCLK、前記第1の入力信号IN1及 び前記反転クロックNCLK、前記第2の入力信号I N2及び前記反転クロックNCLKを入力とする。各 々のNAND回路6’’の出力はバッファ5でバッフ ァされて、第1~4の制御信号D1~D4となる。以上 、従来の4入力スイッチ制御回路2の構成で る。

 この4入力スイッチ制御回路2においては 前記クロックCLKが“H”の間は前記第1、第2 制御信号D1、D2が差動信号を出力し、前記ク ックCLKが“L”の間は前記第3、第4の制御信 D3、D4が差動信号を出力する。また、差動信 号を出力しない期間はリセットされる。つま り、図11(b)のような値をとる。

 同図からも判るように、3信号以上を入力 する多信号スイッチ回路では、1ペアの信号 、差動信号を出力しない期間が存在して、 に差動で動作するわけではない。このため 差動入力信号について単に一方の信号を反 すれば十分であった従来のインバータ型の2 力ラッチ回路は、3信号以上の入力信号のタ イミングエラー防止用として使用することは できず、3信号以上の多信号スイッチ回路で タイミングエラーを有効に防ぐことはでき いという課題がある。

 次に、4入力のスイッチ制御回路を使用す る例として、電流加算型DACなどに用いる従来 の電流スイッチセル回路の構成の例を図12(a)~ (c)に示す。

 図12(a)に示すスイッチ回路1は、前記電流 Iと前記非反転出力端子Oとの間にスイッチS1 とS3とが、前記電流源Iと前記反転出力端子NO の間にスイッチS2とS4とが各々接続されてお り、前記スイッチS1は第1の制御信号D1で、前 スイッチS2は第2の制御信号D2で、前記スイ チS3は第3の制御信号D3で、前記スイッチS4は 4の制御信号D4で駆動される。

 図8に示すように、通常、スイッチ回路1 1ペアのスイッチで実現可能であるが、図12(a )に示すスイッチ回路1は、スイッチS1、S2、及 びスイッチS3、S4の2ペアのスイッチを有する これらの2ペアのスイッチS1~S4は交互に差動 号を出力し、差動信号を出力しない間はリ ット、つまり両方共にOFFとなる。2ペアのス イッチを有することにより、クロックサイク ル毎に、4つのスイッチのうち同じ数のスイ チがONとOFFとの状態を変化させるため、スイ ッチの共通ノードであるソース電圧に生じる ノイズはサンプリング周波数付近に集中して 現れる。このスイッチ回路をDACに用いる場合 、ノイズ成分が高周波側に集中することによ り、信号帯域のノイズは小さくなるというメ リットがある。この構成をDifferential quad-switc hingと呼び、非特許文献1などに記載されてい 。

 しかし、例えば、ONするスイッチが例え スイッチS1からスイッチS3に切り替わる場合 は、電流源Iの電流はスイッチS1を通して非 転出力端子Oに流れている状態から、スイッ チS3を通して非反転出力端子Oに流れる状態に 切り替わる。この時、スイッチS1がONからOFF なるタイミングと、スイッチS3がOFFからONに るタイミングとは、完全には一致せず、非 転出力端子Oから出力される電流は過渡的に 変動する。しかし、ONするスイッチがスイッ S2からスイッチS4に切り替わる場合には、非 反転出力端子Oから見た電流はゼロからゼロ の変化であり、変動は起こらない。このよ に、非反転出力端子O及び反転出力端子NOか 見たノイズ成分の周波数は、データ依存性 持つという課題がある。

 図12(b)及び(c)は、前記電流スイッチセル 路10の他の例を示す。同図において、D5は第5 の制御信号、D6は第6の制御信号、S5、S6はス ッチ、ORはリセット出力端子、Ia、Ibは電流 である。

 図12(b)は、2つの電流源Ia、Ibを持ち、電流 源Iaと非反転出力端子O間にスイッチS1、電流 Iaと反転出力端子NO間にスイッチS2、電流源I bと非反転出力端子O間にスイッチS3、電流源Ib と反転出力端子NO間にスイッチS4、電流源Iaと リセット出力端子OR間にスイッチS5、電流源Ib とリセット出力端子OR間にスイッチS6が接続 れている。

 前記スイッチS1とS2、スイッチS3とS4が各 交互に差動信号を出力する。差動信号を出 していない間は、電流源Iの電流はリセット 力端子ORに出力される。このような構成に り、Differential quad-switchingと同様にクロック に同じ数のスイッチがONとOFFとの状態を変 させる。

 図12(c)に示す回路は、同図(b)の半分だけ 使用する。スイッチS1、S2が信号を出力せず 電流がリセット出力端子ORに出力される期 は、DACの出力もリセット状態となる。

 図12(b)及び(c)は、特許文献3に記載される うに、何れもRTZ(Return-to-zero)スイッチングと 呼ばれ、Differential quad-switchingと同様に、毎 同じ数のスイッチがONとOFFとの状態を変化さ せる。このため、スイッチの共通ノードであ るソース電圧はデータ依存のノイズを発生し ないが、出力側から見たノイズには、データ 依存性がある。

米国特許第7034733号明細書

米国特許5689257号明細書

米国特許6061010号明細書

IEEE journal OF SOLID-STATE CIRCUITS、 VOL.37、 NO.10、 OCTOBER 2002 "A Digital-to-Analog Converter B ased on Differential Quad Switching" (Sungkyung Park  @Seoul National University)

 以上に示したように、従来の1対の差動信 号のスイッチ回路では、入力信号と出力信号 間に2個のインバータより成るラッチ回路を 入して、差動信号間のタイミングエラーを 効に防止できるが、3信号以上の多信号スイ チ回路では、差動信号を出力しない期間が 在するため、そのような2個のインバータよ り成るラッチ回路を使用できず、タイミング エラーが生じる欠点ことがあった。

 また、図12(a)~(c)に示したような従来の電 スイッチセル回路では、共通ノードである ース電圧はデータ依存のノイズを発生しな が、出力側から見たノイズ成分にはデータ 存があるという課題があった。

 本発明の第1の目的は、3信号以上の多信 スイッチ回路において、それ等の信号間の イミングエラーを有効に防ぐことにある。

 また、本発明の第2の目的は、電流スイッ チセル回路において、スイッチの共通ノード であるソース電圧の出力側から見たノイズの データ依存性を解消して、このノイズをデー タ変化に拘わらず均一周波数成分を持つよう にすることにある。

 前記第1の目的を達成するため、本発明の 多信号スイッチ回路では、3つ以上の制御信 を有し、3信号以上を同時にラッチすること より、制御信号間のタイミングエラーを防 構成を採用する。

 更に、前記第2の目的を達成するため、本 発明の電流スイッチセル回路では、複数の入 力信号端子と非反転出力端子及び反転出力端 子との間に各々容量を接続して、電流経路の 変化によるノイズが生じない場合には、容量 カップリングによるノイズを生じさせたり、 対の信号出力用スイッチとは別途に対のリセ ット用スイッチを設けて、信号出力用スイッ チが切り替わらない場合にはリセット用スイ ッチを切り替えたりして、共通ソース電圧の 変動の周期を一定にして、共通ソース電圧の 出力側から見たノイズのデータ依存性を解消 する。

 具体的に、本発明の多信号スイッチ回路 、N個(Nは3以上)のスイッチ素子を有し、前 N個のスイッチ素子には、導通/非導通を切り 替えるためのN個の制御信号が入力され、M個( 3≦M≦N)の前記制御信号が、互いに変化する イミングを制御し合うことを特徴とする。

 これにより、M個の制御信号が互いに変化 するタイミングを制御し合うので、入力信号 のタイミングエラーが生じることを有効に防 ぐことが可能である。

 本発明の電流スイッチセル回路は、電流 回路と、L対(Lは2以上)のペアスイッチ素子 有する差動スイッチ回路と、非反転出力ノ ドと、反転出力ノードとを備え、前記電流 回路から出力される電流を、前記非反転出 ノード又は反転出力ノードの何れに流すか 選択する電流スイッチセル回路において、 記反転出力ノードに接続されるスイッチ素 を制御するL個の制御信号と前記非反転出力 ードとの間に各々L個の容量が接続され、前 記非反転出力ノードに接続されるスイッチ素 子を制御するL個の制御信号と前記反転出力 ードとの間に各々他のL個の容量が接続され ことを特徴とする。

 これにより、電流経路の変化によるノイ と、容量カップリングによるノイズの影響 等しくなるように容量値を設定しておくと 出力側から見たノイズも、共通ノードであ ソース側から見たノイズも、データに依存 ず均一の周波数成分を持つことになる。

 本発明のラッチ回路は、M個(Mは3以上)の 号を持ち、このM個の信号の各々は、他の(M-1 )個の信号をフィードバックすることを特徴 する。

 これにより、M個の信号の変化タイミング が同時になって、これら信号のタイミングエ ラーが生じるのを防ぐことができる。

 本発明の電流スイッチセル回路は、電流 回路と、K対(Kは1以上)のペアスイッチ素子 びリセット用のリセットスイッチ素子を有 るスイッチ回路と、非反転出力ノードと、 転出力ノードと、リセット出力ノードとを え、前記ペアスイッチ素子の何れか1つと前 リセットスイッチ素子の何れか1つとが同時 に導通し、前記電流源回路から出力される電 流を、前記非反転出力ノード又は反転出力ノ ードの何れか及びリセット出力ノードに分流 して流すことを特徴とする。

 これにより、電流源回路からの電流は、 ータ出力用のペアスイッチ素子の何れか一 と、ペアのリセットスイッチ素子の何れか 方とに分流して流れており、データが変化 た時はデータ出力用のペアスイッチ素子が り替わり、ペアのリセットスイッチ素子は り替わらず、一方、データが変化しない時 、データ出力用のペアスイッチ素子は切り わらず、ペアのリセットスイッチ素子が切 替わるので、共通ソース電圧の変動の周期 一定となる。

 以上説明したように、本発明によれば、3 つ以上の制御信号を有するスイッチ回路にお いて、信号間のタイミングエラーを防ぐこと ができると共に、電流スイッチセル回路にお いて、共通ソース電圧の変動の周期を一定に して、共通ソース電圧の出力側から見たノイ ズのデータ依存性を解消することが可能であ る。

図1(a)は本発明の実施形態1における多 号スイッチ回路の全体構成を示す図、同図(b )は同多信号スイッチ回路に備えるスイッチ 御回路の内部構成を示す図、同図(c)は同ス ッチ制御回路に備える4入力ラッチ回路の内 構成を示す図、同図(d)は同スイッチ制御回 に備える他の4入力ラッチ回路の内部構成を 示す図、同図(e)は同スイッチ制御回路の他の 内部構成例を示す図である。 図2(a)は同スイッチ制御回路の変形例を 示す図、同図(b)は同スイッチ制御回路に備え る3入力ラッチ回路の内部構成を示す図であ 。 図3は本発明の実施形態2における電流 イッチセル回路の構成を示す図である。 図4(a)は本発明の実施形態3における4入 ラッチ回路の内部構成を示す図、同図(b)は 4入力ラッチ回路の具体例を示す図である。 図5は同4入力ラッチ回路の変形例を示 図である。 図6(a)は本発明の実施形態4における電 スイッチセル回路の構成を示す図、同図(b) 同電流スイッチセル回路の変形例を示す図 ある。 図7は従来の電流加算型DACの構成を示す 図である。 図8(a)は従来の電流スイッチセル回路の 構成例を示す図、同図(b)は同電流スイッチセ ル回路に含まれる電流源の内部構成を示す図 である。 図9(a)は従来のスイッチ制御回路の構成 例を示す図、同図(b)は同スイッチ制御回路の 他の構成例を示す図である。 図10は従来の2入力ラッチ回路の構成例 を示す図である。 図11(a)は従来の4入力スイッチ制御回路 の構成を示す図、同図(b)は同4入力スイッチ 御回路からの4つの制御信号の出力の様子を 明する図である。 図12(a)従来の電流スイッチセルの構成 示す図、同図(b)は同電流スイッチセルの他 構成を示す図、同図(c)は同電流スイッチセ の更に他の構成を示す図である。 図13は従来のDifferential quad-switchingタイ プの電流スイッチセルの構成を示す図である 。

 以下、本発明の実施形態について、図面 参照しながら説明する。

 (実施形態1)
 図1(a)~(d)は本発明の実施形態1における多信 スイッチ回路を示したものである。

 同図において、3a、3bは4入力ラッチ回路 6’はNOR回路、6’’はNAND回路、7はラッチ単 セルである。図1(a)のブロック図に示すよう に、スイッチ制御回路2から出力される4つの 御信号D1~D4により、スイッチ回路1内のスイ チを駆動する。

 図1(b)は前記スイッチ制御回路2の内部構 を示し、4つの制御信号IN1~IN4は各々クロック CLKで同時に開閉する4つのスイッチ4に入力さ 、前記4つのスイッチ4の出力は4入力ラッチ 路3a、前記インバータ(orバッファ)5、4入力 ッチ回路3bと順に伝播する。

 前記4入力ラッチ回路3aは、4つのラッチ単位 セル7から成り、各前記ラッチ単位セル7は各 NOR回路6’を持つ。各NOR回路6’では、その 力は前記入力される4つの制御信号IN1~IN4のう ちの1つに接続され、その出力に接続された 号以外の残る3つの信号を入力とする。また 前記4入力ラッチ回路3bは、4つの前記ラッチ 単位セル7から成り、各前記ラッチ単位セル7 各々スイッチ素子としてNAND回路(論理回路)6 ’’を持つ。各NAND回路6’’では、その出力 各々4つの入力信号IN1~IN4のうちの1つに接続 れ、その出力に接続された信号以外の残る3 つの信号を入力とする。前記NAND回路6’’を 用するのは、4つの信号IN1~IN4のうち1つが”L ”、3つが”H”を取るときの場合を例示して り、信号の組み合わせによって適宜論理回 を選択する。以上が本実施形態1における多 信号スイッチ回路の構成である
 次に、本実施形態1の動作を説明する。

 先ず、図1(b)のスイッチ制御回路2につい 説明する。前記クロックCLKにより前記4つの イッチ4を制御して4つの入力信号IN1~IN4の変 タイミングそろえ、前記4入力ラッチ回路3a 入力する。クロックが”H”の期間しか入力 信号IN1~IN4を前記4入力ラッチ回路3aに入力せ 、クロックが”L”の期間には4入力ラッチ回 路3aの入力はOPENとなる。このため、この4入 ラッチ回路3aは入力がOPENになっても信号を 持する役割を果たす。保持した信号を前記 ンバータ5によりバッファし、この4信号IN1~IN 4間にタイミングエラーを生じないように最 的な信号を前記4入力ラッチ回路3bでラッチ て、スイッチ回路1に出力する。

 次に、スイッチ制御回路2の別の構成例を 図1(e)に示す。同図のスイッチ制御回路2は、 記4入力ラッチ回路3bの4つの入力端子に各々 Nchトランジスタより成る入力トランジスタN1 接続すると共に、これらの入力トランジス N1に各々直列にNchトランジスタより成るス ッチ4を接続した構成である。

 図1(c)のスイッチ制御回路2においては、 ロックCLKが”L”の間に入力信号IN1~IN4が変化 するように予めタイミング設計を行う。クロ ックCLKが”L”の間は、入力信号IN1~IN4が変化 ても4つのスイッチ4がOFFしているため、出 信号は変化しない。その間、4入力ラッチ回 3bで出力信号は保持されている。クロックCL Kが”L”の間に入力信号IN1~IN4が変化していた 場合、スイッチ4がONすると、クロックCLKが” L”から”H”となるタイミングで入力信号IN1~ IN4が有効となり、出力信号は変化する。この ように、クロックCLKで同期された信号を前記 4入力ラッチ回路3bでラッチしてスイッチ回路 1に出力する。

 ここで、4つの入力信号IN1~IN4を持つ4入力 ッチ回路3bにおいて、4入力信号のうち必ず1 つの入力信号だけが”L”、他の3つの入力信 が”H”となるので、仮に”L”となるべき 力信号のタイミングが所望のタイミングよ 遅れてしまったとしても、他の3つの入力信 が”H”に変化すると、NAND回路6’’の入力 3つ共に”H”となるので、このNAND回路6’’ の出力に接続されている入力信号は”L”を ろうと変化し始める。従って、4つの入力信 IN1~IN4間のタイミングのずれは、この4入力 ッチ回路3bを使用することにより確実に合わ せられる。

 このように、4つの入力信号IN1~IN4を持つ イッチ制御回路2において、この4つの入力信 号IN1~IN4のタイミングを同時に制御する4入力 ッチ回路3bを挿入することにより、入力信 IN1~IN4のタイミングエラーが生じるのを防ぐ とができる。

 尚、前記4入力スイッチ制御回路2は、4入 信号の場合のみでなく、3入力信号又は5入 信号以上を有する場合にも対応できる。3入 信号に使用するスイッチ制御回路の具体例 図2に示す。3入力を2組など組み合わせて使 することも可能である。

 これらは、Differential quad-switchingやRTZ swit chingを使用した電流加算型DACなどに用いるこ ができる。

 以上のようなスイッチ制御回路2を用いた 多信号スイッチ回路とすることにより、3以 の入力信号を持つ多信号スイッチ回路にお て、タイミングエラーを防ぐことができる

 (実施形態2)
 図3は、本発明の実施形態2における電流ス ッチセル回路の構成の一例を示したもので る。

 図3において、電流加算型DACなどに用いる 電流スイッチセル回路10は、従来例で説明し とおり、電源から供給される電流源(電流源 回路)Iの電流を非反転出力端子Oに流すか反転 出力端子NOに流すかをスイッチ回路1により選 択するものである。前記スイッチ回路1は、 1(b)に示したスイッチ制御回路2を有し、この スイッチ制御回路2からの第1~第4の制御信号D1 ~D4が入力される。このスイッチ回路1は、第1 び第2の制御信号D1、D2により動作する1対の アスイッチ(ペアスイッチ素子)S1、S2と、第3 及び第4の制御信号D3、D4により動作する他の1 対のペアスイッチ(ペアスイッチ素子)S3、S4か らなる差動スイッチ回路である。前記スイッ チ回路1は、図3では1個のみ示しているが、電 流加算型DACを構成する場合には、このスイッ チ回路1をサブスイッチ回路として、図7のよ に2個以上のサブスイッチ回路1を並列に接 する。

 前記電流スイッチセル回路10において、 反転出力端子Oと第2及び第4の制御信号D2、D4 、及び、反転出力端子NOと第1及び第3の制御 信号D1、D3間に、各々、容量C1~C4を接続した構 成とする。以上が本実施形態2における電流 イッチセル回路の構成である。

 次に、本実施形態2の動作を説明する。ス イッチ回路1において、端子D1と非反転出力端 子Oとの間はスイッチS1のゲート-ドレイン間 量で、端子D3と非反転出力端子Oとの間は、 イッチS3のゲート-ドレイン間容量で各々カ プリングする。例えば、ONするスイッチがス イッチS1からスイッチS3に切り替わる時は、 イッチS1のゲート-ドレイン間容量の一端D1及 びスイッチS3のゲート-ドレイン間容量の一端 D3が変化するので、他端の非反転出力端子Oも 追従して、変化しようとする。このため、非 反転出力端子Oから見た場合、端子D1、D3の変 に対応したノイズが生じる。この時、非反 出力端子Oに接続されている容量C1、C3の他 D2、D4は変動しないので、容量C1、C3との容量 カップリングによるノイズは発生しない。ま た、ONするスイッチがスイッチS2からスイッ S4に切り替わる場合には、非反転出力端子O スイッチのゲート-ドレイン間容量でカップ ングしているD1、D3は変動しないため、非反 転出力端子Oから見たスイッチのゲート-ドレ ン間容量によるノイズは発生しない。しか 、非反転出力端子Oに接続されている前記容 量C1、C3の他端D2、D4は共に変動するため、非 転出力端子Oには前記容量C1、C3を介した容 カップリングによるノイズが生じる。また ONするスイッチがS1→S4やS3→S2などと変化す 場合も同様である。

 従って、スイッチのゲート-ドレイン間容 量によるノイズの影響と、容量C1~C4によるノ ズの影響とが等しくなるように容量値を設 しておくと、出力側から見たノイズも、共 ノードであるソース側から見たノイズも、 ータに依存せず均一の周波数成分を持つ。

 このように、複数対のスイッチを持つ多 号スイッチ回路に対して、非反転出力端子 反転出力側の複数の信号間、及び反転出力 子と非反転出力側の複数の信号間に容量を 入することにより、出力側から見たノイズ 均一の周波数にすることが可能となる。

 尚、容量C1~C4はMOS容量を用いても良い。 た、本実施形態では、Differential quad-switching 路で説明したが、複数対のスイッチを持つR TZ(Return-to-zero) switching回路にも適用可能であ 。

 更に、電流をグランドから供給し、Nchト ンジスタを使用してスイッチ回路を構成し 電流スイッチセルにも適用できる。図13に この場合のDifferential quad-switchingタイプの電 スイッチセルを例として示す。

 以上のような構成により、電流スイッチ ル回路の出力側から見たノイズを均一周波 にすることにより、信号帯域のノイズ成分 低減することができる。

 尚、本実施形態は、電流スイッチセル回 10として、非反転出力端子Oと反転出力端子N Oとを持つ回路を説明したが、後述するよう リセット出力端子を持つ構成(図6参照)とし も良い。

 (実施形態3)
 次に、本発明の実施形態3を説明する。図4 び図5は本実施形態3における4入力ラッチ回 を示す。

 図4(a)の4入力ラッチ回路3において、6は論 理回路であって、4つの入力信号に対応して1 ずつ設けられる。各論理回路6は、4つの入 信号のうちの3つの入力信号を、残り1つの入 力信号にフィードバックする。つまり、4つ 入力信号のうちの1つの入力信号が自己の論 回路6の出力に接続され、残り3つの入力信 が自己の論理回路6の入力に接続される。こ をラッチ単位セル7として、各々の入力信号 に対してフィードバックを行う。従って、4 力ラッチ回路であれば、ラッチ単位セル7は4 つ必要となる。また、その際、4つの入力信 の相互関係により、適切な論理回路を選択 る。例えば、4入力信号のうち、必ず1つの入 力信号だけが”L”、他の3つの入力信号が”H ”となるような回路の場合には、前記論理回 路6は、図4(b)に示すようにNAND回路6’’を用 れば良い。

 更に、前記4入力ラッチ回路3の別の構成 を図5に示す。同図では、4つの入力信号に対 して、4つのNOR回路6’を備える。各NOR回路6’ では、1つの入力信号及び他の3つのNOR回路6’ の出力を自己のNOR回路6’に入力する。これ 前記ラッチ単位セル7とし、4つの入力信号の 各々に対して1つずつ設ける。この構成例で 、4入力信号のうち、必ず1つの入力信号だけ が”L”、他の3つの入力信号が”H”となるよ うな回路の場合に使用できる。他の回路の場 合には、論理回路6’は、4つの入力信号の関 により適宜選択する。以上が本実施形態3に おける4入力ラッチ回路の構成である。

 次に、本実施形態3の動作を説明する。先 ず、図4(b)の4入力ラッチ回路について説明す 。

 4つの入力信号を持つ4入力ラッチ回路に いて、4入力信号のうち必ず1つの入力信号だ けが”L”、他の3つの入力信号が”H”となる 構成の場合には、1つの入力信号が”L”であ 場合には、他の3つの入力信号は”H“の値 とる。ここで、仮に”L”となるべき入力信 のタイミングが所望のタイミングより遅れ しまったとする。しかし、他の3つの入力信 号が”H”に変化すると、NAND回路6’’の入力 が3つ共に”H”となるため、このNAND回路6’ の出力に接続されている入力信号は”L”を ろうと変化し始める。他の値をとる時も、 様に変化する。そのため、4つの入力信号の タイミングのずれは4入力ラッチ回路を使用 ることにより合わせられる。図5においても ほぼ同様のため、説明は省略する。

 このように、4つの入力信号を持つ4入力 ッチ回路において、各入力信号に他の入力 号をフィードバックすることにより、タイ ングを合わせることができる。従って、図4( a)、(b)及び図5に示したラッチ回路を図1(b)に したスイッチ制御回路1内のラッチ回路3bと て採用する。

 尚、4入力ラッチ回路を例示して説明した が、本発明は4入力信号の場合のみでなく、3 力信号、又は5入力信号以上を有する場合に も同様に適用でき、実施形態1のスイッチ制 回路などに用いることができる。

 (実施形態4)
 続いて、本発明の実施形態4を説明する。

 図6は本実施形態4の電流スイッチセル回 を示す。この電流スイッチセル回路10では、 1対のリセット出力端子OR1、OR2を持つ構成、 び非反転出力端子O、反転出力端子NO及び前 1対のリセット出力端子(リセット出力ノード )OR1、OR2に各々抵抗Rを接続する構成に特徴を つ。

 すなわち、図6(a)に示した電流スイッチセ ル回路10は、スイッチ回路1を有し、このスイ ッチ回路1は、図1(b)に示したと同様のスイッ 制御回路2を備え、このスイッチ制御回路2 らの第1~第4の制御信号D1、D2、D5、D6が入力さ れる。このスイッチ回路1は、第1及び第2の制 御信号D1、D2により動作する1対のペアスイッ (ペアスイッチ素子)S1、S2と、第5及び第6の 御信号D5、D6により動作する他の1対のペアス イッチ(リセット用のリセットスイッチ素子)S 5、S6からなる。そして、電流源Iと非反転出 端子Oとの間にスイッチS1、電流源Iと反転出 端子NOとの間にスイッチS2、電流源Iとリセ ト出力端子OR1との間にスイッチS5、電流源I リセット出力端子OR2との間にスイッチS6が接 続されている。

 尚、前記スイッチ回路1は、図6では1個の 示しているが、電流加算型DACを構成する場 には、このスイッチ回路1をサブスイッチ回 路として、図7のように2個以上のサブスイッ 回路1を並列に接続する。これらの複数のサ ブスイッチ回路1を備える場合には、1個以上 所定個のサブスイッチ回路1を1単位として 1(b)のスイッチ制御回路2を持った多信号スイ ッチ回路を構成する。

 次に、本実施形態の電流スイッチセル回 10の動作を説明する。

 電流スイッチセル回路10において、従来 で示したように、データが切り替わる時は 動の2つのスイッチS1、S2が切り替わるため、 これらスイッチの共通ノードであるソース電 圧が変動し、一方、データが切り替わらない 時は、スイッチS1、S2は変化しないため、ソ ス電圧は変動しない。このため、差動スイ チのみではソース電圧にデータ依存のノイ が発生する。このノイズの発生を防止する うにリセット用の2つのスイッチS5、S6を持ち 、このリセット用スイッチS5、S6も差動で動 する。即ち、データが変化した時はリセッ 用スイッチS5、S6は切り替わらず、データが 化しない時は、リセット用スイッチS5、S6が 切り替わるものとする。従って、電流源Iか 出力された電流は、差動の2つのスイッチS1 S2の何れか一方の導通状態のスイッチと、差 動のリセット用の2つのスイッチS5、S6の何れ 一方の導通状態のスイッチとに分流して流 る。以上により、ソース電圧の変動の周期 一定となる。

 また、非反転出力端子O及び反転出力端子 NOから出力される電流を、抵抗Rで電圧に変換 する場合、スイッチS1、S2、S5、S6のドレイン- ソース間電圧が異なることにより、非反転出 力端子O又は反転出力端子NOに出力される電流 と、リセット出力端子OR1、OR2の何れかに出力 される電流とが均等にならない可能性がある 。これを防ぐため、スイッチS1、S2のうちONし ている方のドレイン-ソース間電圧とリセッ 用スイッチS5、S6のうちONしている方のドレ ン-ソース間電圧とができるだけ等しくなる うに、リセット出力端子OR1、OR2に抵抗を接 する。尚、この構成に代えて、リセット出 端子OR1、OR2の双方に、影響を軽減できる定 圧、図6(b)ではグランド電位を与える構成を 採用したり、電源電圧や、最大出力値の半分 の電圧値又は最大出力電圧を与える構成を採 用しても良い。更には、2つのリセット出力 子OR1、OR2に与える定電圧を相互に異電位と ても良い。

 このように、複数のリセット用スイッチO R1、OR2を持つことにより、スイッチの共通ノ ドにおけるノイズの周波数成分を均一にし また、リセット出力端子に抵抗Rを接続する か、適切な電圧を与えることにより、リセッ ト用スイッチS5、S6と出力信号用のスイッチS1 、S2とが同時にONする場合でも、特性の劣化 防ぐことが可能となる。

 尚、本実施形態は、電流をグランドから 給し、Nchトランジスタを使用して電流スイ チセル回路を構成した電流スイッチセルに 同様に適用できる。

 以上のような構成により、電流スイッチ ル回路のスイッチ共通ノードから見たノイ を均一周波数にすることができる。

 尚、本実施形態は、図6(a)又は(b)の構成に 図3の容量C1~C4を付加した構成を合成しても良 いのは勿論である。

 以上説明したように、本発明は、タイミ グ精度の向上や歪の改善が可能な多信号ス ッチ回路を持つので、電流加算型DACや、そ 多信号スイッチ回路を持った半導体集積回 、映像機器、通信機器として有用である。

IN1  第1の入力信号
IN2  第2の入力信号
IN3  第3の入力信号
IN4  第4の入力信号
D1   第1の制御信号
D2   第2の制御信号
D3   第3の制御信号
D4   第4の制御信号
D5   第5の制御信号
D6   第6の制御信号
CLK   クロック
NCLK   反転クロック
1   スイッチ回路
2   スイッチ制御回路
34   入力ラッチ回路
4   スイッチ
5   インバータ(バッファ)
6   論理回路
6’   NOR回路
6’’   NAND回路
7   ラッチ単位セル
93   入力ラッチ回路
10   電流スイッチセル
112   入力ラッチ回路
I   電流源
Ia、Ib   電流源
O   非反転出力端子
NO   反転出力端子
OR   リセット出力端子
OR1、2   リセット出力端子
P1   電流源トランジスタ
P2   カスコードトランジスタ
N1   入力トランジスタ
S1~S6   スイッチ
C1~C4   容量
vbias1   第1のバイアス電圧
vbias2   第2のバイアス電圧