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Patent Searching and Data


Title:
NEWTON RING PREVENTING SHEET AND TOUCH PANEL USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075218
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a Newton ring preventing sheet having an excellent Newton ring preventing feature and an excellent transparency without causing glittering even when used for a touch panel using a highly accurate color display. The Newton ring preventing sheet includes a Newton ring preventing layer having a convex pattern on the front surface. The convex pattern is formed by arranging protrusions each having a tip end of an elliptical shape. The Newton ring preventing layer is formed from a polymer resin.

Inventors:
SAITO MASATO (JP)
OHSAKU SHINGO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072023
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
December 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KIMOTO KK (JP)
SAITO MASATO (JP)
OHSAKU SHINGO (JP)
International Classes:
B32B7/02; B32B3/30; G06F3/041
Foreign References:
JP2005262442A2005-09-29
JP2005265864A2005-09-29
JP2003075610A2003-03-12
JP2002373056A2002-12-26
Attorney, Agent or Firm:
Sannozaka Patent Law Firm (26-2 Tsuruyacho 2-chome,Kanagawa-ku, Yokohama-shi, Kanagawa 35, JP)
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Claims:
 複数の凸部が配置された凸状パターンを表面に備えたニュートンリング防止層を有するニュートンリング防止シートであって、
 前記ニュートンリング防止層は実質的に粒子状物質を含有せず、
 前記凸状パターンの凸部は、先端が角のない平坦な面であって、その最大径が0.055μm以上、0.6μm以下であることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項1に記載のニュートンリング防止シートであって、前記複数の凸部は、平均の高さが0.7~2.5μm、高さの標準偏差が0.5μm以下であることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項1又は2に記載のニュートンリング防止シートであって、前記複数の凸部は、20~80μmのピッチで形成されていることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項1から3のいずれか1項にニュートンリング防止シートであって、前記凸部は略同一形状であることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項1から4のいずれか1項に記載のニュートンリング防止シートであって、前記凸部先端の面は、略円形であることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項5に記載のニュートンリング防止シートであって、前記凸部は、円柱状および円錐台状のいずれかであることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項1から6のいずれか1項に記載のニュートンリング防止シートであって、前記ニュートンリング防止層は高分子樹脂により構成されていることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項7に記載のニュートンリング防止シートであって、前記凸状パターンは、2P法および2T法から選ばれる微細転写技術により形成されていることを特徴とするニュートンリング防止シート。
 請求項1から8のいずれか1項記載のニュートンリング防止シートであって、ニュートンリング防止層の凸状パターンを備えた面とは反対面に、ハードコート層を備えたことを特徴とするニュートンリング防止シート。
 導電性膜を有する一対のパネル板の前記導電性膜同士が対向するようにスペーサーを介して配置してなる抵抗膜方式のタッチパネルであって、前記導電性膜のいずれか一方または両方が請求項1から9のいずれか1項に記載のニュートンリング防止シートのニュートンリング防止層上に形成されてなることを特徴とするタッチパネル。
Description:
ニュートンリング防止シート、 びこれを用いたタッチパネル

 本発明は、ニュートンリング防止シート 関し、特にCRTやフラットパネルディスプレ 等のディスプレイ画面上に用いられるタッ パネル等で使用されるニュートンリング防 シート及びこれを用いたタッチパネルに関 る。

 従来から写真製版分野および光学機器分 などでは、プラスチックフィルムやガラス 等の部材同士の密着により発生するニュー ンリングによる問題が生じていた。このよ なニュートンリングは、部材同士が密着す 際に両者の間に生じる隙間を一定以上に維 することによって発生を防止することが可 となるため、部材上にバインダー成分、お び微粒子からなるニュートンリング防止層 形成して、部材の片面あるいは両面を凹凸 理したニュートンリング防止シートが提案 れている(特許文献1参照)。

 一方、CRTやフラットパネルディスプレイ のディスプレイ画面上に用いられるタッチ ネルで使用されるフィルムやガラス等の部 においても、タッチパネルのタッチ(押圧) に生じるニュートンリングを防止するため 上記のようなニュートンリング防止シート 使用されている。

 しかし、このようなCRTやフラットパネル ィスプレイ等のカラー化が進むと共に、各 ディスプレイのカラーの高精細化が進んだ 果、従来のニュートンリング防止シートを ッチパネルに使用すると、ニュートンリン 防止層に含有されている微粒子が輝点とな てスパークルと呼ばれるギラつき現象が発 し、高精細化されたカラー画面がぎらつい 見えてしまうという問題が生じるようにな てきた。

 また、微粒子を用いたニュートンリング 止シートは、バインダー成分と微粒子との 折率差に起因した内部ヘーズ値の上昇や、 粒子によるニュートンリング防止シート表 の不均一な凹凸形状の形成に起因した外部 ーズ値の上昇により、ディスプレイ画面上 用いるタッチパネル等として使用した際の 面の正面方向への視認性が阻害され、透明 が低下するという問題も生じている。

特開平11-77946号公報(段落番号0007)

 そこで本発明は、ニュートンリング防止 に優れ、かつ高精細化されたカラーディス レイを用いたタッチパネルに使用した際に 、ギラつきが発生することなく、さらに透 性に優れたニュートンリング防止シート、 よびこれを用いたタッチパネルを提供する とを目的とする。

 本発明者は、上述の課題に対し、微粒子 用いずに、高分子樹脂によって、2P(Photo-Poly merization)法、2T(Thermal-Transformation)法やエンボ 加工法等の転写賦形技術により表面に特定 凸状パターンを賦形させ、ニュートンリン 防止層を形成したニュートンリング防止シ トとすることにより、上述の課題を達成で ることを見出し、本発明に至ったものであ 。

 なお、タッチパネルの透明基体に、微粒子 用いずにエンボス加工によって凹凸を形成 ニュートンリングの発生を防止する技術も 案されている(特許文献2)。しかしここでは エンボス加工によって形成される凹凸の粗 や最大高さについて検討されているが、凸 パターンの形状、特に凸部のピッチや先端 形状については、検討されていない。本発 者の検討によれば、凸部のピッチや先端の 状が、ニュートンリング防止性、透明性、 ラつき防止性を向上するために重要な要素 あることがわかった。

特開平8-77871号公報

 即ち、本発明のニュートンリング防止シ トは、複数の凸部が配置された凸状パター を表面に備えたニュートンリング防止層を し、前記ニュートンリング防止層は実質的 粒子状物質を含有せず、前記凸状パターン 凸部は、先端が角のない平坦な面であって その最大径が0.055μm以上、0.6μm以下である とを特徴とする。角のない平坦な面とは、 の形状が例えば円形、楕円形、或いは多角 の角にRを持たせた形状であって、曲線で囲 れた形状であることを意味する。また「実 的に粒子状物質を含有せず」とは、ニュー ンリング防止用凸部を形成するための粒子 物質としては含有しないことを意味し、本 明の効果である透明性やギラつきを阻害し い範囲であれば、粒子径が極めて小さい(例 えば300nm以下の)微粒子や微量の微粒子を含有 していてもよい。

 本発明のニュートンリング防止シートは、 ましくは、複数の凸部の、平均の高さが0.7~ 2.5μm、高さの標準偏差が0.5μm以下である。ま た好ましくは、複数の凸部は、20~80μmのピッ で形成されている。
 本発明のニュートンリング防止シートにお て、例えば、凸部は、円柱状および円錐台 のいずれかである。

 また本発明のニュートンリング防止シー は、好ましくは、ニュートンリング防止層 高分子樹脂により構成されている。また凸 パターンは2P法および2T法から選ばれる微細 転写技術により形成されている。

 また本発明のニュートンリング防止シー は、好ましくは、ニュートンリング防止層 凸状パターンを備えた面とは反対面に、ハ ドコート層を備えている。

 また、本発明のタッチパネルは、導電性 を有する一対のパネル板の前記導電性膜同 が対向するようにスペーサーを介して配置 てなる抵抗膜方式のものであって、前記導 性膜のいずれか一方または両方が上述のニ ートンリング防止シートのニュートンリン 防止層上に形成されてなることを特徴とす ものである。

 本発明のニュートンリング防止シートに れば、微粒子を用いることなく賦形技術に りニュートンリング防止層を形成するため ニュートンリング防止性に優れ、高精細化 れたカラーディスプレイを用いたタッチパ ルで使用した際にも、スパークルが発生し くく、カラー画面のギラつきが目立ち難い ュートンリング防止シートとすることがで る。また、本発明のニュートンリング防止 は、微粒子を用いずに、先端が略円形の凸 を配置した凸状パターンを有するため、当 凸状パターンの凸部の先端面が略平坦とな ており、上述のようにギラつきを防止でき だけでなく、内部及び外部ヘーズ値の上昇 抑え、表面形状に起因した光の屈折を少な 抑えることができ、透明性が良好なものと る。

 また、本発明のタッチパネルによれば、 述したニュートンリング防止シートを用い なるため、スパークルが発生せず、カラー 面がギラついて見えることがなく、正面方 への視認性も良好なものとなる。

 以下、本発明のニュートンリング防止シ ト及びタッチパネルの実施の形態について 明する。

 図1(a)~(c)は、本発明のニュートンリング 止シートの実施形態10、10’、10”を示す図 ある。本発明のニュートンリング防止シー は、凸状パターンを表面に備えたニュート リング防止層を有するものであり、図示す ように、ニュートンリング防止層11単層から なるものでもよく(図1(a))、支持体12上に当該 ュートンリング防止層11が積層されたもの あってもよい(図1(b))。またニュートンリン 防止層11の凸状パターンを有する表面と反対 側に別の機能層13、例えばハードコート層が 成されていてもよい。

 ニュートンリング防止層は、高分子樹脂 より構成されてなる。従来のニュートンリ グ防止シートでは、凸状パターンを形成す ために高分子樹脂に加え微粒子等を用いる 、本発明のニュートンリング防止層は、2P や2T法、エンボス加工法等に代表される転写 賦形技術により凸状パターンを形成するため 、微粒子を用いずに高分子樹脂のみでニュー トンリング防止層を構成することができる。 したがって、本発明のニュートンリング防止 層を有するニュートンリング防止シートによ れば、タッチパネル部材として使用した際に スパークルと呼ばれるギラつきを防止するこ とができる。また、微粒子により凹凸形状を 形成するのではなく、転写賦形技術により凹 凸形状を形成するため、内部及び外部ヘーズ 値の上昇を抑え、従来のニュートンリング防 止シートに比べ透明性が良好なものとなる。

 高分子樹脂としては、電離放射線硬化性 脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、湿気硬 性樹脂等が挙げられる。2P法によりニュー ンリング防止層の凸状パターンを形成する 合には、電離放射線硬化性樹脂を用い、2T法 やエンボス加工法によりニュートンリング防 止層の凸状パターンを形成する場合には、熱 硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂を用いる。湿 気硬化性樹脂は2P法、2T法のいずれにも採用 ることができるが、2T法による凸状パターン の形成に適している。

 電離放射線硬化性樹脂としては、電離放 線(紫外線または電子線)の照射によって架 硬化することができる光重合性プレポリマ を用いることができ、この光重合性プレポ マーとしては、1分子中に2個以上のアクリロ イル基を有し、架橋硬化することにより3次 網目構造となるアクリル系プレポリマーが に好ましく使用される。このアクリル系プ ポリマーとしては、ウレタンアクリレート ポリエステルアクリレート、エポキシアク レート、メラミンアクリレート、ポリフル ロアルキルアクリレート、シリコーンアク レート等が使用できる。さらにこれらのア リル系プレポリマーは単独でも使用可能で るが、架橋硬化性を向上させニュートンリ グ防止層の硬度をより向上させるために、 重合性モノマーを加えることが好ましい。

 光重合性モノマーとしては、2-エチルヘ シルアクリレート、2-ヒドロキシエチルアク リレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレー 、ブトキシエチルアクリレート等の単官能 クリルモノマー、1,6-ヘキサンジオールジア クリレート、ネオペンチルグリコールジアク リレート、ジエチレングリコールジアクリレ ート、ポリエチレングリコールジアクリレー ト、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペン チルグリコールジアクリレート等の2官能ア リルモノマー、ジペンタエリスリトールヘ サアクリレート、トリメチルプロパントリ クリレート、ペンタエリスリトールトリア リレート等の多官能アクリルモノマー等の1 若しくは2種以上が使用される。

 ニュートンリング防止層は、上述した光 合性プレポリマー及び光重合性モノマーの 、紫外線照射によって硬化させる場合には 光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を いることが好ましい。

 光重合開始剤としては、アセトフェノン ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾ ン、ベンジルメチルケタール、ベンゾイル ンゾエート、α-アシルオキシムエステル、 オキサンソン類等が挙げられる。

 また、光重合促進剤は、硬化時の空気に る重合障害を軽減させ硬化速度を速めるこ ができるものであり、例えば、p-ジメチル ミノ安息香酸イソアミルエステル、p-ジメチ ルアミノ安息香酸エチルエステル等が挙げら れる。

 熱硬化性樹脂としては、シリコーン系樹 、フェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラミ 系樹脂、フラン系樹脂、不飽和ポリエステ 系樹脂、エポキシ系樹脂、ジアリルフタレ ト系樹脂、グアナミン系樹脂、ケトン系樹 、アミノアルキッド系樹脂、ウレタン系樹 、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹 等が挙げられる。これらは単独でも使用可 であるが、架橋性、架橋硬化塗膜の硬度を り向上させるためには、硬化剤を加えるこ が望ましい。

 硬化剤としては、ポリイソシアネート、 ミノ樹脂、エポキシ樹脂、カルボン酸など 化合物を、適合する樹脂に合わせて適宜使 することができる。

 熱可塑性樹脂としては、ABS樹脂、ノルボ ネン樹脂、シリコーン系樹脂、ナイロン系 脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネ ト系樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹 、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ ンテレフタレート、スルフォン系樹脂、イ ド系樹脂、フッ素系樹脂、スチレン系樹脂 アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸 ニル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合 体系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系 樹脂、ナイロン系樹脂、ゴム系樹脂、ポリビ ニルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリ ビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、 ポリエチレングリコール等が挙げられる。

 なお、これら熱硬化性樹脂或いは熱可塑 樹脂のうち、ニュートンリング防止層とし 際の塗膜強度や、良好な透明性が得られる 点から、アクリル系樹脂の熱硬化性樹脂或 は熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。 た、これら熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹 は、それぞれ熱硬化性樹脂どうし或いは熱 塑性樹脂どうしを複数種組み合わせた複合 脂として用いることもできる。

 湿気硬化型樹脂は空気中の水分と反応し 硬化が進行する樹脂であり、例えば、1液型 シリコーン樹脂、1液型変成シリコーン樹脂 1液型ポリウレタン樹脂、2液型変成シリコー ン樹脂等が挙げられる。このような湿気硬化 型樹脂は、電離放射線硬化型樹脂や熱硬化性 樹脂、熱可塑性樹脂を用いる場合に必要な光 や熱等の外部エネルギーを用いることなくニ ュートンリング防止層を形成することができ るという利点がある。

 ニュートンリング防止層を構成する高分 樹脂としては、上述した樹脂以外の樹脂を 用することもできる。高分子樹脂を2種以上 の樹脂により構成する場合、転写賦形技術に より凸状パターンを精度良く作製する観点か ら、2P法であれば、電離放射線硬化性樹脂が 高分子樹脂成分中30~90重量%程度含まれるこ が好ましい。2T法やエンボス加工法の場合 は、熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂が全 分子樹脂成分中30~90重量%程度含まれること 好ましい。

 なお、ニュートンリング防止層には、高 子樹脂の他、これらの効果を阻害しない範 であれば、滑剤、蛍光増白剤、微粒子、帯 防止剤、難燃剤、抗菌剤、防カビ剤、紫外 吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、可塑剤、 ベリング剤、流動調整剤、消泡剤、分散剤 離型剤、架橋剤等の種々の添加剤を含ませ こともできる。

 ニュートンリング防止層の表面に備わる 状パターンは、先端が平坦な凸部が複数、 置されてなるものである。ここで平坦とは ュートンリング防止層の面と実質的に平行 平面が形成されていることを意味する。平 の形状は、角がなく曲線で囲まれた形状で ることが望ましい。典型的には、円形や楕 形などであるがそれに限定されない。この うな凸部により凸状パターンを構成するこ で、光の屈折を少なくすることができ、正 方向に対する視認性を良好なものとするこ ができるだけでなく、タッチパネル部材と て使用した際のギラつきを防止することが きる。

 また、このような凸部は、先端面に角が 在しないため、例えば先端面が正方形、長 形、多角形等のような角が存在する凸部か なる凸状パターンと比較して光の屈折をよ 少なく抑えることができ、視認性を良好な のとすることができるだけでなく、タッチ ネル部材として使用した際のギラつきをさ に防止することができる。

 上記効果を得るため、平坦面はその形状 係らず、最大径が0.055μm以上、0.6μm以下で ることが好ましい。最大径が0.055μm未満の場 合には、ニュートンリング防止効果を得るた めには凸部間隔を狭くする必要があり、結果 として光拡散性が増大し十分な透明性を得る ことができない。また最大径を0.6μm以下とす ることにより、正面方向に対し良好な視認性 を保つことができる。

 このような平坦な面を持つ凸部の形状と ては、円柱、楕円柱、小判型柱、円錐台、 円錐台或いは小判型錐台等を挙げることが きる。これら凸部のうちのいずれか一種の 部を配置して凸状パターンとすることがで 、或いは、複数種の凸部を適宜組み合わせ 凸状パターンとすることもできる。

 なお、凸状パターンは、略同一形状の凸 により配置したものとすることにより、表 形状に起因した光の屈折を少なく抑え、正 方向に対する視認性を良好なものとするこ ができるだけでなく、ニュートンリング防 シートの平面性が維持されるため、透明性 良好で、タッチパネル部材として使用した の筆記性が良好なものとすることができる

 凸状パターンは、ニュートンリング防止 を構成する高分子樹脂の種類にも左右され ため一概にはいえないが、高さが0.7~2.5μm( ましくは1~2μm)の凸部を、20~80μm(好ましくは3 0~70μm)のピッチで配置したものであることが ましい。凸部の高さを0.7μm以上とすること より、ニュートンリング防止性を良好なも とすることができ、2.5μm以下とすることに り、凸状パターンに起因した正面方向の視 性の低下を抑制することができ、透明性が 害されるのを防止することができる。また 部の高さは、凸部に対向する部材に対し、 出した凸部との接点に圧力が集中するのを けるため、バラツキが少ないことが好まし 、高さの標準偏差は好ましくは、0.5μm以下 より好ましくは0.1μm以下である。

 また、凸部のピッチを20μm以上とするこ により、透明性が低下することを防止する とができ、80μm以下とすることにより、ニュ ートンリング防止性を十分なものとすること ができる。

 また、当該凸状パターンの凸部のアスペ ト比(高さと底面の長さとの割合)は、0.3~10 度であることが好ましく、0.5~7程度であるこ とがより好ましい。アスペクト比が0.3以上で あることにより、ニュートンリング防止性を 良好なものとすることができる。一方、アス ペクト比が10以下であることにより、凸部の 度が低下することを防止しつつ、視認性が 下するのを防止することができる。

 なお、上述した凸状パターンのうち、特 円柱パターン、或いは、円錐台パターンと ることが好ましい。円柱パターンは、底面 円形の円柱を配置して構成されてなるため ニュートンリング防止層の表面形状に起因 た光の屈折を少なく抑えることができ、正 方向に対する視認性をさらに良好なものと ることができる。また、円錐台パターンは 円柱に比べ側面が傾斜した構造の円錐台を 置して構成されてなるため、当該円錐台パ ーンが正面方向だけでなく側面方向に対し も外力に安定的であるため、タッチパネル 材として使用した際の耐久性を良好なもの することができる。

 円柱パターンとしては、円柱の直径が0.1~ 0.5μm(好ましくは0.2~0.3μm)であることが好まし い。円柱の直径を0.1μm以上とすることにより 、円柱の強度を十分なものとしつつ、当該ニ ュートンリング防止層に他の部材を対向させ た際に、対向部材に接する接地面積をある程 度確保して局所的に外圧が集中しすぎること を防止でき、対向部材に傷を付けることを防 止することができる。また円柱の直径を0.5μm 以下とすることにより、良好なニュートンリ ング防止性が得られるだけでなく、正面方向 に対する視認性が低下することをも防止する ことができる。

 また、当該円柱パターンの円柱を、上述 範囲の直径で、上述したピッチで配置する とで、他の部材と重ね合わせた際の干渉縞 防止することができる。

 円錐台パターンとしては、円錐台の上底 直径が0.1~0.5μm(好ましくは0.2~0.3μm)、下底の 直径が0.1μmを超えて3.5μm以下(好ましくは0.5~3 .0μm)、かつ、上底の直径よりも下底の直径が 長いものとすることが好ましい。円錐台の上 底の直径を0.1μm以上とすることにより、円錐 台の強度を十分なものとしつつ、当該ニュー トンリング防止層に他の部材を対向させた際 に、対向部材に接する接地面積をある程度確 保して局所的に外圧が集中しすぎることを防 止でき、対向部材に傷を付けることを防止す ることができる。また、円錐台の上底の直径 を0.5μm以下とすることにより、正面方向に対 する視認性が低下することを防止することが できる。また、円錐台の下底の直径を0.1μmを 超えるものとすることにより、円錐台の強度 を十分なものとすることができ、3.5μm以下と することにより、正面方向に対する視認性が 低下することを防止することができる。

 また、上底の直径と下底の直径との割合 ついては、上底の直径を1とした場合に、下 底の直径が1を超えて15以下となる程度とする ことが好ましい。上底の直径1に対し下底の 径を1を超えるものとすることにより、円錐 の強度を十分なものとすることができる。 方、下底の直径を15以下とすることにより タッチパネル部材として使用した際に円錐 の形状に起因したギラつきが発生すること 抑制でき、正面方向に対する視認性を良好 ものとすることができる。

 また、当該円錐台パターンの円錐台を、 述の範囲の上底の直径で、上述したピッチ 配置することで、他の部材と重ね合わせた の干渉縞も防止することができる。なお、 発明でいう円錐台には側面が直線状のもの けでなく、曲線状のものが含まれてもよい

 このような凸状パターンは、当該凸状パ ーンとは相補的な凹状パターンを備えた型 より形成することができる。本発明の凸状 ターンとは相補的な凹状パターンを備えた を作製する方法としては、特に限定されな が、例えば、微細穴開け加工技術を用い、 端に特定の断面形状をもつ切削工具により 切削深さを制御して平板上に凹みを形成し これを成形用の型(雌型)とする。或いは、 ーザー微細加工技術により、特定形状の凸 を平板上に形成し、これを雄型として成形 の型(雌型)を作製する。

 ニュートンリング防止層の厚みは、本発 のニュートンリング防止シートをニュート リング防止層単層で形成する場合には、当 層の十分な塗膜強度や平滑性を得る観点か 、25~300μmとすることが好ましい。一方、ニ ートンリング防止層を支持体上に形成して ュートンリング防止シートとする場合では 3~15μmとすることが好ましい。なお、ここで いうニュートンリング防止層の厚みとは、凸 部を形成していない樹脂部分のみの厚みをい う。

 支持体を用いる場合、支持体として、ガ ス板やプラスチックフィルム等の透明性の いものを用いることができる。ガラス板と ては、例えばケイ酸塩ガラス、リン酸塩ガ ス、ホウ酸塩ガラス等の酸化ガラスを板ガ ス化したものを使用することができ、特に イ酸ガラス、ケイ酸アルカリガラス、ソー 石灰ガラス、カリ石灰ガラス、鉛ガラス、 リウムガラス、ホウケイ酸ガラス等のケイ 塩ガラスを板ガラス化したものが好ましい プラスチックフィルムとしては、例えばポ エチレンテレフタレート、ポリブチレンテ フタレート、ポリエチレンナフタレート、 リカーボネート、ポリエチレン、ポリプロ レン、ポリスチレン、トリアセチルセルロ ス、アクリル、ポリ塩化ビニル、ノルボル ン化合物等が使用でき、延伸加工、特に二 延伸されたポリエチレンテレフタレートフ ルムが機械的強度、寸法安定性に優れてい ために好適に使用される。このような支持 はプラズマ処理、コロナ放電処理、遠紫外 照射処理、下引き易接着層の形成等の易接 処理が施されたものを用いることが好まし 。

 支持体の厚みは、特に限定されず適用さ る材料に対して適宜選択することができる 、ニュートンリング防止シートとしての取 い性等を考慮すると、一般に25~500μm程度で り、好ましくは50~300μm程度である。

 本発明のニュートンリング防止シートは ニュートンリング防止層の凸状パターンを えた面とは反対面には、ハードコート層を けてもよい。一方の面にニュートンリング 止層、他方の面にハードコート層を設けた 成とすることにより、ハードコート層によ 傷付き防止効果に加えて、ニュートンリン 防止シートの「そり」を防止することがで 、本発明のニュートンリング防止シートを み込んだ製品、例えばタッチパネルの品質 良好に保つことができる。

 ハードコート層は、電離放射線硬化型樹 や熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、湿気硬化 樹脂等の樹脂により構成される。これらの でも電離放射線硬化型樹脂は、ハードコー 性を発揮させ易いことから好ましく用いら る。これらの樹脂は、上述したニュートン ング防止層で用いることができる電離放射 硬化型樹脂や熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂 湿気硬化型樹脂等の樹脂と同様のものを用 ることができる。

 ハードコート層の厚みは、好ましくは0.1 m~30μm、より好ましくは0.5~15μm、さらに好ま くは2μm~10μmである。ハードコート層の厚み を0.1μm以上にすることにより、ハードコート 性を十分なものにし易くすることができる。 また、ハードコート層の厚みを30μm以下とす ことにより、カールの発生や硬化不足とな のを防止し易くすることができる。

 ハードコート層は、300gの荷重、好ましく は500gの荷重によるスチールウール#0000を10往 させたときに傷を生じることがないように 整されていることが望ましい。このように 整することで、必要なハードコート性を確 することが可能となる。

 また、ハードコート層は、さらに鉛筆引っ き値(鉛筆硬度)が、H以上、より好ましくは 2H以上、さらに好ましくは3H以上に調整され ていることが望ましい。鉛筆引っかき値が所 定値以上に調整されていることにより、ハー ドコート層の表面が傷つくことを効果的に防 止することができる。なお、鉛筆引っかき値 は、JIS K5400:1990に準拠した方法で測定した値 である。
 ハードコート層の擦傷性や硬度は、ハード ート層を構成する樹脂の種類や硬化の条件 調整することにより調整することができる

 次に、本発明のニュートンリング防止シー の製造方法を説明する。
 本発明のニュートンリング防止シートは、2 P法、2T法やエンボス加工法等のような転写賦 形技術により形成することができる。特に、 目的とする形状を正確に形成できるという点 で、2P法および2T法が好ましい。つまり、エ ボス加工法で形成された凹凸は、樹脂の弾 により、版(エンボスロール)の凹凸形状に比 べ角がなだらかになった形状となり、所望の サイズの凹凸や先端に平坦な面を有する凸部 を賦形することが難しいが、2P法や2T法を採 することにより、所望の形状を形成できる

 具体的には、上述したようなニュートン ング防止層を構成する高分子樹脂等を、要 する凸状パターンとは相補的な凹状パター を有する型内に充填し、パターンを転写賦 させた後、当該高分子樹脂等を硬化させ、 から剥離することで、凸状パターンが賦形 れたニュートンリング防止層を備えたニュ トンリング防止シートが得られる。支持体 用いる場合には、型内に高分子樹脂等を充 し、その上に支持体を重ね合わせた後、当 高分子樹脂等を硬化させ、型から剥離する とで、支持体上に凸状パターンが賦形され ニュートンリング防止層を備えたニュート リング防止シートが得られる。

 上述した転写賦形技術のうち、ニュート リング防止シートを比較的短時間で作製で 、加熱冷却が不要であるため構成部材の熱 よる変形を少なく抑えられる観点からは、2 P法を採用することが好ましい。一方、構成 材の材料選択性の自由度が高く、プロセス ストを削減可能な観点からは、2T法を採用す ることが好ましい。

 ニュートンリング防止層を構成する高分 樹脂を硬化させる方法としては、高分子樹 が電離放射線硬化性樹脂の場合には電離放 線の照射、熱硬化性樹脂の場合には加熱、 可塑性樹脂の場合には冷却を採用する。こ で、電離放射線としては、例えば超高圧水 灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンア ク、メタルハライドランプなどから発せら る100~400nm、好ましくは200~400nmの波長領域の 外線や、走査型・カーテン型の電子線加速 から発せられる100nm以下の波長領域の電子 を利用することができる。

 熱硬化性樹脂の加熱温度は、樹脂の種類 ニュートンリング防止層の膜厚などを考慮 て設定され、通常80~200℃の範囲である。

 ニュートンリング防止層の凸状パターン 備えた面とは反対面にハードコート層を形 する場合には、ハードコート層を構成する 脂を必要に応じて用いられる添加剤および 釈溶媒などと混合してハードコート層用塗 液を調整し、従来公知のコーティング方法 例えば、バーコーター、ダイコーター、ブ ードコーター、スピンコーター、ロールコ ター、グラビアコーター、フローコーター スプレー、スクリーン印刷などによって塗 し、必要に応じて乾燥後、電離放射線の照 により電離放射線硬化型樹脂を硬化させる とにより形成される。硬化方法としては、 ュートンリング防止層を構成する高分子樹 を硬化させる方法と同様の方法を採用する とができる。

 ハードコート層の形成は、例えば、支持 上にニュートンリング防止層を形成する場 には、ハードコート層とニュートンリング 止層のいずれを先に形成してもよいが、ニ ートンリング防止シートとしたときに良好 平面性を得るためには、ニュートンリング 止層を先に形成することが好ましい。また ードコート層とニュートンリング防止層が に電離放射線硬化型樹脂の場合には、一方 層を半硬化の状態で、他方を形成し、両者 一括して全硬化させることも可能である。

 なお、本発明のニュートンリング防止層 、ニュートンリング防止層の表面にタック ない程度の塗膜強度を備えていることが好 しい。また、JIS K5400:1990に基づく鉛筆硬度 HB以上であることが好ましい。ニュートン ング防止層が上述した程度の塗膜強度を備 ることで、当該ニュートンリング防止層を えたニュートンリング防止シートをタッチ ネルに用いた際、凸状パターンが容易には 形せず耐久性に優れたものとすることがで る。塗膜強度は、高分子樹脂の種類や上述 た硬化の条件を調整することにより調整す ことができる。

 また、本発明のニュートンリング防止シ トは、JIS K7136:2000に基づくヘーズ値が、5.0% 未満であることが好ましく、4.0%未満である とがより好ましく、3.0%未満とすることがさ に好ましい。ニュートンリング防止シート ヘーズ値を5.0%未満とすることにより、透明 性が要求される写真製版分野、光学機器分野 やタッチパネルの部材として好適に用いられ る。

 以上、説明したように、本発明のニュー ンリング防止シートは、特定の凸状パター を表面に備えた高分子樹脂により構成され なり、微粒子を実質的に含まないため、タ チパネル部材として用いた際に従来から生 ていたギラつきが発生することなく、正面 向への視認性に優れ、透明性に優れている このようなニュートンリング防止シートは 写真製版分野および光学機器分野における 材や、タッチパネルの部材等として好適に いられる。

 次いで、本発明のタッチパネルの実施の形 について説明する。
 図2は、本発明のタッチパネルの実施形態20 20’、20”を示す図である。本発明のタッチ パネルは、図示するように、導電性膜22を有 る一対のパネル板21の導電性膜同士が対向 るようにスペーサー23を介して配置してなる 抵抗膜方式のタッチパネルであって、導電性 膜22のいずれか一方または両方が、上述の本 明のニュートンリング防止シート10、10’、 10”のニュートンリング防止層上に形成され なるものである。図では省略されているが 各導電性膜22は図示しない電気回路に接続 れている。また図では、ニュートンリング 止層の凹凸形状(凸部)やスペーサーのサイズ は、説明のために正確さを無視して示してい る。

 導電性膜としては、In、Sn、Au、Al、Cu、Pt Pd、Ag、Rhなどの金属や、酸化インジウム、 化スズ、及びこれらの複合酸化物であるITO どの金属酸化物からなる透明性および導電 を有する無機の薄膜や、ポリパラフェニレ 、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチ フェン、ポリパラフェニレンビニレン、ポ ピロール、ポリフラン、ポリセレノフェン ポリピリジン等のアロマティック導電性高 子からなる有機の薄膜があげられる。

 パネル板には、本発明のニュートンリン 防止シートで詳述した支持体と同様のもの または本発明のニュートンリング防止シー を用いることができ、支持体の一方の面、 たはニュートンリング防止シート上に、上 の導電性膜を形成しパネル板とする。導電 膜は、無機の薄膜であれば真空蒸着法、ス ッタリング法、イオンプレーティング法な の真空製膜法で、有機の薄膜であれば従来 知のコーティング方法により形成すること できる。パネル板の、タッチされる側には 任意のハードコート処理を施しておくこと 好ましい。

 スペーサーは、一対のパネル板とした時 パネル板同士間の空隙を確保したり、タッ 時の荷重を制御したり、またタッチ後の各 ネル板との離れを良くしたりするために形 される。このようなスペーサーは、一般に 明な電離放射線硬化性樹脂が用いられ、フ トプロセスで微細なドット状に形成して得 ことができる。また、ウレタン系樹脂など 用いて、シルクスクリーン等の印刷法によ 微細なドットを多数印刷することにより形 することもできる。また、無機物や有機物 らなる粒子の分散液を噴霧、または塗布し 燥することによっても得ることができる。 ペーサーの大きさは、タッチパネルの大き によって異なるので一概にいえないが、一 に直径30~100μm、高さ1~15μmのドット状に形成 され、0.1~10mmの一定の間隔で配列される。

 このように、本発明のタッチパネルは、 なくとも一方のパネル板として、本発明の ュートンリング防止シートを用いることに り、一対のパネル板間にニュートンリング 発生するのを効果的に防止することができ 且つニュートンリング防止シートの存在に りカラー画面がギラついて見えてしまうよ なことがない。これによりディスプレイの 認性に優れたタッチパネルとすることがで る。

 以下、本発明を実施例に基づいてさらに 細に説明する。なお、本実施例において「 」、「%」は、特に示さない限り重量基準で ある。

1.ニュートンリング防止シートの作製
[実施例1]
 微細穴開け加工技術により形成された特定 凹凸形状を賦形転写することができる金型a を用い、金型aにニュートンリング防止層用 布液として下記処方の混合液を充填し、そ 上に支持体として厚み188μmのポリエチレン レフタレートフィルム(コスモシャインA4300: 洋紡績社)を密着させた。
<ニュートンリング防止層用塗布液>
・アクリルモノマー               50
(メタクリル酸メチル:和光純薬社)
・多官能性アクリルモノマー         45
(NKエステルA-TMPT-3EO:新中村化学工業社)
・光重合開始剤                5部
(イルガキュア184:チバ・ジャパン社)

 その後、ニュートンリング防止層に対し高 水銀灯により紫外線を600mJ/cm 2 照射してニュートンリング防止層を硬化させ 、金型aを剥離することで、支持体上に厚み10 μmのニュートンリング防止層が形成された実 施例1のニュートンリング防止シートを作製 た。実施例1で作製したニュートンリング防 シートのニュートンリング防止層表面には 直径0.2μm、高さが1.2μmの円柱が、40μmのピ チで配置されていた。

[実施例2]
 実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型bを用いた以 は実施例1と同様にして、実施例2のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例2で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、直径0.5μm、高 が1.5μmの円柱が、45μmのピッチで配置され いた。

[実施例3]
 微細穴開け加工技術により形成された特定 凹凸形状を賦形転写することができる金型c を用い、金型cにニュートンリング防止層用 布液として実施例1と同様の混合液を充填し 。その後、ニュートンリング防止層に対し 圧水銀灯により紫外線を600mJ/cm 2 照射してニュートンリング防止層を硬化させ 、金型cを剥離することで、厚み200μmのニュ トンリング防止層からなる実施例3のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例3で 作製したニュートンリング防止シートのニュ ートンリング防止層表面には、直径0.3μm、高 さが1.0μmの円柱が、30μmのピッチで配置され いた。

[実施例4]
 実施例3で用いた金型cに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型dを用いた以 は実施例3と同様にして、実施例4のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例4で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、直径0.3μm、高 が2.5μmの円柱が、50μmのピッチで配置され いた。

[実施例5]
 支持体として厚み188μmのポリエチレンナフ レートフィルム(テオネックスQ51:帝人デュ ンフィルム社)を用い、これを射出成形機の 型にセットし、金型と支持体との間にニュ トンリング防止シート用の高分子樹脂のペ ットを注入し、支持体上に、厚み10μmのニ ートンリング防止層を賦形転写し、実施例5 ニュートンリング防止シートを作製した。 分子樹脂としてポリカーボネート樹脂(パン ライトL-1225:帝人化成社)を用い、射出成形時 シリンダー温度は280度、金型温度は85度と た。型は、微細穴開け加工技術により形成 れた特定の凹凸形状を賦形転写することが きる金型eを用いた。実施例5で作製したニュ ートンリング防止シートのニュートンリング 防止層表面には、直径0.2μm、高さが1.3μmの円 柱が、30μmのピッチで配置されていた。

[実施例6]
 実施例5で用いた金型eに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型fを用いた以 は実施例5と同様にして、実施例6のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例6で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、直径0.3μm、高 が1.8μmの円柱が、80μmのピッチで配置され いた。

[実施例7]
 射出成形機を用いて、支持体を用いること く、厚み200μmのニュートンリング防止層か なるニュートンリング防止シートを作製し 。高分子樹脂としてポリカーボネート樹脂( パンライトL-1225:帝人化成社)を用い、シリン ー温度280度、金型温度85度の条件下で成形 た。型は、微細穴開け加工技術により形成 れた特定の凹凸形状を賦形転写することが きる金型gを用いた。実施例7で作製したニュ ートンリング防止シートのニュートンリング 防止層表面には、直径0.6μm、高さが1.8μmの円 柱が、60μmのピッチで配置されていた。

[実施例8]
 実施例7で用いた金型gに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型hを用いた以 は実施例7と同様にして、実施例8のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例8で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、直径0.3μm、高 が1.9μmの円柱が、100μmのピッチで配置され いた。

[実施例9]
 実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型iを用いた以 は実施例1と同様にして、実施例9のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例9で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、上底の直径0.1 m、下底の直径2.5μm、高さが1.4μmの円錐台が 40μmのピッチで配置されていた。

[実施例10]
 実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型jを用いた以 は実施例1と同様にして、実施例10のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例10 作製したニュートンリング防止シートのニ ートンリング防止層表面には、上底の直径0. 2μm、下底の直径3.5μm、高さが2.0μmの円錐台 、50μmのピッチで配置されていた。

[実施例11]
 実施例3で用いた金型cに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型kを用いた以 は実施例3と同様にして、実施例11のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例11 作製したニュートンリング防止シートのニ ートンリング防止層表面には、上底の直径0. 3μm、下底の直径1.7μm、高さが0.7μmの円錐台 、60μmのピッチで配置されていた。

[実施例12]
 実施例3で用いた金型cに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型lを用いた以 は実施例3と同様にして、実施例12のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例12 作製したニュートンリング防止シートのニ ートンリング防止層表面には、上底の直径0. 2μm、下底の直径2.5μm、高さが2.0μmの円錐台 、55μmのピッチで配置されていた。

[実施例13]
 実施例5で用いた金型eに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型mを用いた以 は実施例5と同様にして、実施例13のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例13 作製したニュートンリング防止シートのニ ートンリング防止層表面には、上底の直径0. 2μm、下底の直径2.2μm、高さが1.2μmの円錐台 、20μmのピッチで配置されていた。

[実施例14]
 実施例5で用いた金型eに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型nを用いた以 は実施例5と同様にして、実施例14のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例14 作製したニュートンリング防止シートのニ ートンリング防止層表面には、上底の直径0. 3μm、下底の直径2.7μm、高さが1.7μmの円錐台 、70μmのピッチで配置されていた。

[実施例15]
 実施例7で用いた金型gに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型oを用いた以 は実施例7と同様にして、実施例15のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例15 作製したニュートンリング防止シートのニ ートンリング防止層表面には、上底の直径0. 055μm、下底の直径1.3μm、高さが1.1μmの円錐台 が、35μmのピッチで配置されていた。

[実施例16]
 実施例7で用いた金型gに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型pを用いた以 は実施例7と同様にして、実施例16のニュー ンリング防止シートを作製した。実施例16 作製したニュートンリング防止シートのニ ートンリング防止層表面には、上底の直径0. 3μm、下底の直径2.2μm、高さが1.5μmの円錐台 、10μmのピッチで配置されていた。

[比較例1]
 支持体として実施例1と同様のポリエチレン テレフタレートフィルムの一方の面に、下記 処方のニュートンリング防止層用塗布液を塗 布、乾燥し、高圧水銀灯で紫外線を照射して 厚み2μmのニュートンリング防止層を形成し 比較例1のニュートンリング防止シートを作 した。

<比較例1のニュートンリング防止層用塗布 の処方>
・電離放射線硬化性樹脂(固形分100%)    50
(ビームセット575:荒川化学工業社)
・微粒子(アクリル系樹脂粒子)          0.4部
(平均粒子径3μm)
・光重合開始剤                    1.5部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・イソプロピルアルコール               200部

[比較例2]
 比較例1のニュートンリング防止層用塗布液 の微粒子を、平均粒子径9μmのアクリル系樹 粒子に変更し、厚み7μmのニュートンリング 止層を形成した以外は、比較例1と同様にし て、比較例2のニュートンリング防止シート 作製した。

[比較例3]
 実施例1と同様のポリエチレンテレフタレー トフィルムの一方の面に、下記処方のニュー トンリング防止層用塗布液を塗布、乾燥し、 厚み2μmのニュートンリング防止層を形成し 後、60℃、48時間キュアリングして、比較例3 のニュートンリング防止シートを作製した。

<比較例3のニュートンリング防止層用塗布 の処方>
・熱硬化型樹脂(アクリル系樹脂)(固形分50%)81 部
(アクリディックA807:大日本インキ化学工業社 )
・架橋剤(ポリイソシアネート)(固形分60%)   16部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社)
・微粒子(アクリル系樹脂粒子)            2部
(平均粒子径3μm)
・メチルエチルケトン                   77部
・トルエン                         76部

[比較例4]
 実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型qを用いた以 は実施例1と同様にして、比較例4のニュー ンリング防止シートを作製した。比較例4で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、対角線の長さ 0.4μm、高さが2.0μmの四角柱が、60μmのピッ で配置されていた。

[比較例5]
 実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型rを用いた以 は実施例1と同様にして、比較例5のニュー ンリング防止シートを作製した。比較例5で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、先端部直径が0 .01μm、底面部直径が1.3μm、高さが1.1μmの円錐 が、7μmのピッチで配置されていた。

[比較例6]
 実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開 加工技術により形成された特定の凹凸形状 賦形転写することができる金型sを用いた以 は実施例1と同様にして、比較例6のニュー ンリング防止シートを作製した。比較例6で 製したニュートンリング防止シートのニュ トンリング防止層表面には、先端部直径が0 .01μm、底面部直径が1.3μm、高さが1.1μmの円錐 が、35μmのピッチで配置されていた。

2.タッチパネルの作製
(1)上部電極のパネル板の作製
 上記実施例1~16、および比較例1~6のニュート ンリング防止シートのニュートンリング防止 層上に、厚み約20nmのITOの導電性膜をスパッ リング法で形成し、他方の面に接着剤を介 てハードコートフィルム(KBフィルムN05S:きも と社)を貼合し、4型の大きさ(縦87.3mm、横64.0mm の長方形)に切り取り、上部電極のパネル板 それぞれ作製した。

(2)下部電極のパネル板の作製
 支持体として、厚み1mmの強化ガラス板の一 の面に、厚み約20nmのITOの導電性膜をスパッ タリング法で形成し、4型の大きさ(縦87.3mm、 64.0mmの長方形)に切り取り、下部電極のパネ ル板を作製した。

(3)スペーサーの作製
 上記下部電極のパネル板の導電性膜を有す 面に、スペーサー用塗布液として電離放射 硬化性樹脂(Dot Cure TR5903:太陽インキ社)を クリーン印刷法によりドット状に印刷した 、高圧水銀灯で紫外線を照射して、直径50μm 、高さ8μmのスペーサーを1mmの間隔で配列さ た。

(4)タッチパネルの作製
 上記上部電極のパネル板と下部電極のパネ 板とを、各パネル板の導電性膜同士を対向 るように配置させ、接着部分が表示面の領 外となるよう、厚み30μm、幅3mmの両面接着 ープで縁を接着し、実施例1~16、および比較 1~6のタッチパネルを作製した。

3.評価
 実施例1~16、および比較例1~6で得られたニュ ートンリング防止シートについて、ニュート ンリング防止性、透明性について評価した。 また、実施例1~16、および比較例1~6で得られ タッチパネルについて、スパークル防止性 ついて評価した。評価結果を表1に示す。

(1)ニュートンリング防止シートのニュートン リング防止性
 実施例1~16、および比較例1~6で得られたニュ ートンリング防止シートを、表面が平滑なガ ラス板の上にニュートンリング防止層が密着 するように載せて指で押しつけ、ニュートン リングが発生するかどうかを目視にて評価し た。評価は、ニュートンリングがまったく発 生しなかったものを「◎」、ニュートンリン グがごくわずかに発生したが視認性に何ら影 響を及ぼすものでなかったものを「○」、ニ ュートンリングがわずかに発生したが視認性 を低下させるには至らなかったものを「△」 、ニュートンリングが発生し視認性が低下し たものを「×」とした。

(2)ニュートンリング防止シートの透明性
 実施例1~16、および比較例1~6で得られたニュ ートンリング防止シートのヘーズを、JIS K713 6:2000に基づいて、ヘーズメーター(NDH2000:日本 電飾社)を用いて測定し、評価した。評価は 測定値が3.0%未満であったものを「◎」、3.0% 以上4.0%未満であったものを「○」、4.0%以上5 .0%未満であったものを「△」、5.0%以上であ たものを「×」とした。なお、測定はニュー トンリング防止層を有する面から光を入射さ せた。

(3)タッチパネルのスパークル防止性
 実施例1~16、および比較例1~6のタッチパネル について、CRTディスプレイの表示画面をグリ ーン100%に画像表示させ、タッチパネルの下 電極側を表示画面に密着させて、目視にて 価した。評価は、ギラつきがないものを「 」、ギラつきがほとんどないものを「○」 ギラつきが若干あるものを「△」、ギラつ がはっきりと確認できるものを「×」、ギラ つきが著しいものを「××」とした。

 表1の結果からも明らかなように、実施例 1~16のニュートンリング防止シートは、凸部 して円柱或いは円錐台を配置した凸状パタ ンを表面に有するニュートンリング防止層 、微粒子を用いることなく高分子樹脂によ 構成したため、ニュートンリング防止性に れるだけでなく、正面方向に対する視認性 良好で、透明性に優れたものであった。ま 、実施例1~16のニュートンリング防止シート 用いたタッチパネルは、微粒子を含有しな ものであったため、CRTカラーディスプレイ 用いてもスパークルが発生せず、カラー画 がギラついて見えてしまうようなことがな 、ディスプレイの視認性を低下させないタ チパネルとすることができた。

 特に実施例1~7及び9~15のニュートンリング 防止シートは、ニュートンリング防止層表面 の凸状パターンが、高さが0.7~2.5μmの凸部を 20~80μmのピッチで配置してなるものであった ため、全体として良好なニュートンリング防 止性を発揮するだけでなく、実施例7及び13を 除き全体として透明性が良好なものであった 。

 この中でも特に実施例1~3、5、7、9~10、12 び14~15のニュートンリング防止シートは、ニ ュートンリング防止層表面の凸状パターンが 、高さが1.0~2.0μmの凸部を、30~70μmのピッチで 配置してなるものであったため、さらに優れ たニュートンリング防止性を発揮するだけで なく、実施例7を除き全体として透明性が良 なものであった。

 また、実施例1~8のニュートンリング防止 ートは、ニュートンリング防止層表面の凸 パターンを円柱パターンとしたため、ニュ トンリング防止層の表面形状に起因した光 屈折を少なく抑えることができ、正面方向 対する視認性をさらに良好なものとするこ ができ、実施例7を除き全体として透明性の 高いニュートンリング防止シートとなった。

 この中でも特に実施例1~6のニュートンリ グ防止シートは、直径が0.1~0.5μm、高さが0.7 ~2.5μmの円柱を、20~80μmのピッチで配置した円 柱パターンを有するものであったため、優れ たニュートンリング防止性を発揮するだけで なく、透明性に優れたものであった。

 さらに、実施例1、3及び5のニュートンリ グ防止シートは、直径が0.2~0.3μm、高さが1.0 ~2.0μmの円柱を、30~70μmのピッチで配置した円 柱パターンを有するものであったため、ニュ ートンリング防止性及び透明性が特に良好な ものであった。

 次に、実施例9~16のニュートンリング防止 シートは、ニュートンリング防止層表面の凸 状パターンが円錐台パターンであり、全体と してニュートンリング防止性や実施例13及び1 6を除き透明性が良好であった。

 この中でも特に実施例9~14のニュートンリ ング防止シートは、上底の直径が0.1~0.5μm、 さが0.7~2.5μmの円錐台を、20~80μmのピッチで 置した円錐台パターンを有するものであっ ため、優れたニュートンリング防止性を発 するだけでなく、実施例13を除き透明性に優 れたものであった。

 さらに、実施例12及び14のニュートンリン グ防止シートは、上底の直径が0.2~0.3μm、下 の直径が0.5~3.0μm、高さが1.0~2.0μmの円錐台を 、30~70μmのピッチで配置した円錐台パターン 有するものであったため、ニュートンリン 防止性、透明性及びスパークル防止性が特 優れたものであった。

 なお、実施例1~16で得られたニュートンリ ング防止シートは、いずれのものもタックが なく、また、当該ニュートンリング防止シー トのニュートンリング防止層の鉛筆硬度をJIS  K5400:1990に基づき測定したところ、いずれの ものもHB以上であった。

 次に、実施例9~16の円錐台パターンを表面 に有するニュートンリング防止シートを用い た実施例9~16のタッチパネルを、2.5N/mm2の圧力 でスライタスペンにより押圧を10万回繰り返 た。その後、当該タッチパネルを目視にて 認し、ニュートンリングの発生の有無を確 した。実施例9~16のニュートンリング防止シ ートを用いた実施例9~16のタッチパネルは、 ずれのものも押圧後におけるニュートンリ グが押圧前と同様に発生していなかったこ から、実施例9~16のニュートンリング防止シ トの耐久性が良好なものであることが分か た。

 一方、比較例1~3のニュートンリング防止 ートは、ニュートンリング防止層中に高分 樹脂だけでなく微粒子を含有し、微粒子に りニュートンリング防止層表面の凹凸を形 したものであるため、高分子樹脂と微粒子 の屈折率差や、ニュートンリング防止シー 表面の不均一な凹凸形状によりヘーズ値が 昇し、透明性の低いものとなった。また、 較例1~3のニュートンリング防止シートをタ チパネル部材として使用した際に、ニュー ンリング防止層中に存在する微粒子が輝点 なってスパークルが発生し、ギラつきが著 いものとなった。

 比較例4のニュートンリング防止シートは 、実施例1~16と同様に微粒子を用いることな 転写賦形技術により凸状パターンを形成し ものであり、ニュートンリング防止性を発 した。しかし、比較例4のニュートンリング 止層が備える凸部は先端が略円形のもので なく、四角形からなるものであったため、 端の角部により光の屈折が生じてしまい、 明性に劣るものとなった。また、比較例4の ニュートンリング防止シートを用いたタッチ パネルは、微粒子を含有しないものの、凸部 の先端が四角形であったため、先端の角部に より光の屈折が生じてしまい、CRTカラーディ スプレイに用いた際にスパークルが発生し、 カラー画面がギラついて見えてしまうものと なった。

 比較例5及び6のニュートンリング防止シ トは、実施例1~16と同様に微粒子を用いるこ なく転写賦形技術により凸状パターンを形 したものであるが、凸部の形状が、先端が 坦でない(最大径が0.055μm以下)円錐であるた め、タッチパネルとした際に、対向する部材 の耐久性が低下する傾向が見られ、その結果 、タッチパネル自体の耐久性が低下した。ま た比較例5のニュートンリング防止シートは ニュートンリング防止性を発揮させるため 、円錐のピッチを比較的狭くしたものであ が、このため透明性が大きく低下した。一 、比較例6のニュートンリング防止シートは 透明性を得るため円錐のピッチを比較的広 したものであるが、凸部と凸部との間でニ ートンリング防止シートが対向する部材(ガ ラス板)に密着してしまいニュートンリング 止効果が得られなかった。

本発明のニュートンリング防止シート 実施形態を示す図。 本発明のタッチパネルの実施形態を示 図。

符号の説明

10、10’、10”・・・ニュートンリング防止シ ート
11・・・ニュートンリング防止層
12・・・支持体
20、20’、20”・・・タッチパネル
21・・・パネル板
22・・・導電性膜
23・・・スペーサー