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Title:
NITROGENATED 5-MEMBERED HETEROCYCLIC COMPOUND
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128481
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a glucokinase activator which is useful as a pharmaceutical agent such as a prophylactic/therapeutic agent for diabetes, obesity and others. Specifically disclosed is a compound represented by formula (I) [wherein each symbol is as defined in the description] or a salt thereof.

Inventors:
YASUMA TSUNEO (JP)
UJIKAWA OSAMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/057607
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
April 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TAKEDA PHARMACEUTICAL (JP)
YASUMA TSUNEO (JP)
UJIKAWA OSAMU (JP)
International Classes:
C07D417/14; A61K31/427; A61K31/4439; A61P1/00; A61P1/16; A61P1/18; A61P3/04; A61P3/10; A61P5/50; A61P7/00; A61P9/10; A61P9/12; A61P11/00; A61P11/04; A61P13/12; A61P15/00; A61P19/02; A61P19/10; A61P21/00; A61P29/00; A61P35/00; A61P43/00; C07D401/14; C07D487/04
Domestic Patent References:
WO2007037534A12007-04-05
WO2006132436A12006-12-14
WO2008136428A12008-11-13
WO1999058510A11999-11-18
WO2001038325A12001-05-31
WO2001025228A12001-04-12
WO2003042204A12003-05-22
WO1998044921A11998-10-15
WO1998045285A11998-10-15
WO1999022735A11999-05-14
WO2001014372A22001-03-01
WO1997010224A11997-03-20
WO2001082925A12001-11-08
WO2001087834A12001-11-22
WO2000058293A22000-10-05
WO2006016178A12006-02-16
Foreign References:
JP2006515858A2006-06-08
JP2008107181A2008-05-08
JP2008275892A2008-11-13
Other References:
SESSLER, J. L.: "Calix[2]bipyrrole[2]furan and Calix [2] bipyrrole [2] thiophene: New Pyrrolic Receptors Exhibiting a Preference for Carboxylate Anions", JOURNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY, vol. 125, no. 45, 2003, pages 13646 - 13647, XP008142237
CORRIU, R. J.: "Silylamines in organic synthesis. Facile synthetic routes to unsaturated protected primary amines", TETRAHEDRON, vol. 48, no. 30, 1992, pages 6231 - 6244, XP008142238
See also references of EP 2266983A4
THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY, vol. 270, 1995, pages 30253 - 30256
THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY, vol. 272, 1997, pages 22564 - 22569
THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY, vol. 272, 1997, pages 22570 - 22575
NIHONRINSHO, vol. 60, 2002, pages 523 - 534
CELL, vol. 83, 1995, pages 69 - 78
NATURE, vol. 356, 1992, pages 721 - 722
NEW ENGLAND JOURNAL MEDICINE, vol. 338, 1998, pages 226 - 230
TETRAHEDRON, vol. 48, no. 30, 1992, pages 6231 - 44
J. BIOL. CHEM., vol. 270, 1995, pages 30253 - 30256
J. BIOL. CHEM., vol. 272, 1997, pages 22564 - 22569
J. BIOL. CHEM., vol. 272, 1997, pages 22570 - 22575
JAPAN CLINICAL, vol. 60, 2002, pages 523 - 534
NATURE, vol. 356, no. 7, 1992, pages 21 - 72
"Design of Molecules", vol. 7, 1990, HIROKAWA SHOTEN, article "IYAKUHIN NO KAIHATSU", pages: 163 - 198
Attorney, Agent or Firm:
TAKASHIMA, HAJIME (JP)
Takashima 1 (JP)
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Claims:
 式:

[式中、
 R 1 は、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基を示し;
 R 2 は、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい4~7員環基、-OR 6 (R 6 は、置換されていてもよいアルキル基、もしくは置換されていてもよい4~7員環基を示す)、または置換されていてもよいアミノ基を示し;
 R 3 は、水素原子、または置換されていてもよいアルキル基を示すか、あるいは
 R 2 とR 3 とは、
(i)それらが結合する炭素原子と一緒になって、置換されていてもよい4~7員環基で置換されたシクロプロパンを形成するか、または
(ii)一緒になって、=N-OR 7 または=CH-R 7 (R 7 は、置換されていてもよいアルキル基、もしくは置換されていてもよい4~7員環基を示す)を形成し;
 Cyは、置換されていてもよく、かつ置換されていてもよい5~7員環と縮合していてもよい、5員環基を示し;
 X 1 およびX 2 は、独立して、置換されていてもよい炭素原子、または窒素原子を示す。]
で表される化合物(但し、Cyは、1H-ピロール-2-イルでない)またはその塩。
 Cyが、それぞれ置換されていてもよい、ピラゾリル、ピラゾロピリジル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、インダゾリル、インダゾリニル、インドリル、インドリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズイソキサゾリルまたはベンズイソチアゾリルである、請求項1記載の化合物。
 R 1 が、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素芳香族複素環基である、請求項1記載の化合物。
 R 2 が、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基である、請求項1記載の化合物。
 R 3 が、水素原子である、請求項1記載の化合物。
 X 1 およびX 2 が、共に置換されていてもよい炭素原子である、請求項1記載の化合物。
 Cyが、それぞれ置換されていてもよい、ピラゾリル、ピラゾロピリジル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、インダゾリル、インダゾリニル、インドリル、インドリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズイソキサゾリルまたはベンズイソチアゾリルであり、
R 1 が、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素芳香族複素環基であり、
R 2 が、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基であり、
R 3 が、水素原子であり、かつ
X 1 およびX 2 が、共に置換されていてもよい炭素原子である、
請求項1記載の化合物。
 [2-(5-{1-[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)-1,3-チアゾール-5-イル]メタノールまたはその塩。
 [2-(5-{1-[1-メチル-5-(メチルスルホニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)-1,3-チアゾール-5-イル]メタノールまたはその塩。
 1-(6-{5-[1-(4-メトキシ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル]-1H-ピロール-2-イル}ピリジン-3-イル)-2-メチルプロパン-1,2-ジオールまたはその塩。
 1-[6-(5-{1-[4-(シクロプロピルスルホニル)-1H-インダゾール-1-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)ピリジン-3-イル]-2-メチルプロパン-1,2-ジオールまたはその塩。
 1-[6-(5-{1-[4-(シクロプロピルスルホニル)-5-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)ピリジン-3-イル]-2-メチルプロパン-1,2-ジオールまたはその塩。
 請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
 式:

[式中、
 R 1 は、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基を示し;
 R 2 は、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい4~7員環基、-OR 6 (R 6 は、置換されていてもよいアルキル基、もしくは置換されていてもよい4~7員環基を示す)、または置換されていてもよいアミノ基を示し;
 R 3 は、水素原子、または置換されていてもよいアルキル基を示すか、あるいは
 R 2 とR 3 とは、
(i)それらが結合する炭素原子と一緒になって、置換されていてもよい4~7員環基で置換されたシクロプロパンを形成するか、または
(ii)一緒になって、=N-OR 7 または=CH-R 7 (R 7 は、置換されていてもよいアルキル基、もしくは置換されていてもよい4~7員環基を示す)を形成し;
 Cyは、置換されていてもよく、かつ置換されていてもよい5~7員環と縮合していてもよい、5員環基を示し;
 X 1 およびX 2 は、独立して、置換されていてもよい炭素原子、または窒素原子を示す。]
で表される化合物またはその塩、あるいはそのプロドラッグを含有する、医薬。
 グルコキナーゼ活性化剤である、請求項14記載の医薬。
 糖尿病または肥満の予防または治療用である、請求項14記載の医薬。
Description:
含窒素5員複素環化合物

 本発明は、グルコキナーゼ活性化作用を し、糖尿病等の治療剤として有用な含窒素5 員複素環化合物に関する。

(発明の背景)
 グルコキナーゼ(本明細書中、GKと略称する とがある)(EC2.7.1.1)は、哺乳類において見出 れる4種類のヘキソキナーゼの1つであり、 キソキナーゼIVとも呼ばれる。GKは、解糖系 最初のステップである、グルコースのグル ース-6-リン酸への変換を触媒する酵素であ 。GKは、主に膵臓β細胞と肝臓に存在し、膵 臓β細胞ではグルコース刺激インスリン分泌 規定する細胞外グルコース濃度のセンサー して働き、肝臓ではGKの酵素反応が律速と り、グリコーゲン合成や解糖が調節される GK以外の3つのヘキソキナーゼ(I,II,III)は1mM以 のグルコース濃度で酵素活性が最大に達す のに対し、GKはグルコースに対して低い親 性を持ち、そのKm値は8-15mMと生理的な血糖値 に近い。従って、正常血糖(5mM)から食後過血 (10-15mM)の血糖変化に対応して、GKを介した 胞内グルコース代謝の亢進が起こる。

 Matschinskyらが1984年に提唱した、GKが膵臓β 細胞および肝細胞内でグルコースセンサーと して機能するという仮説は、近年のグルコキ ナーゼ遺伝子操作マウスでの解析により実証 された(J.Biol. Chem.、1995年、270巻、30253-30256頁 ;J.Biol. Chem.、1997年、272巻、22564-22569頁;J.Biol. Chem.、1997年、272巻、22570-22575頁;日本臨床、20 02年、60巻、523-534頁;およびCell、1995年、83巻 69-78頁(非特許文献1~5)参照)。即ち、GKヘテロ 損マウスは、高血糖状態を呈し、さらに糖 激によるインスリン分泌反応が障害されて た。GKホモ欠損マウスでは、生後まもなく 明な高血糖と尿糖を呈して死亡する。一方 GK過剰発現マウス(ヘテロ型)では、血糖値の 下、血中グルコースクリアランス速度の増 、肝グリコーゲン含量増大等が認められた これらの知見から、GKは全身のグルコース メオスタシスに重要な働きを担うことが明 かとなった。即ち、GK活性の低下によりイン スリン分泌不全と肝糖代謝の低下が起こり、 耐糖能不全や糖尿病を発症し、逆にGKの活性 あるいは過剰発現によるGK活性の増加は、 ンスリン分泌促進と肝糖代謝亢進を引き起 し、全身の糖利用が増加して耐糖能の向上 もたらす。

 また、ヒトにおいてもGKはグルコースセ サーとして働き、グルコース恒常性に重要 役割を果たしていることが、MODY2(Maturity Onse t Diabetes of the Young)と呼ばれる若年発症成 型糖尿病の家系を中心にGK遺伝子異常症が報 告され、その解析から明らかとなった(Nature 1992年、356巻、721-722頁(非特許文献6)参照)。GK 遺伝子異常症では、GKのグルコースに対する 和性の低下(Km値上昇)やVmax低下により、イ スリン分泌の血糖閾値が上昇してインスリ 分泌能は低下している。肝臓では、GK活性の 低下で、グルコース取り込みの低下、糖新生 亢進、グリコーゲン合成の低下および肝イン スリン抵抗性が認められる。一方、GK活性を 昇させる突然変異を持つ家系も見つかって り、このような家系では血漿インスリン濃 の上昇を伴う絶食低血糖症状がみられる(New  England Journal Medicine、1998年、338巻、226-230頁 (非特許文献7)参照)。

 上記のように、GKはヒトを含む哺乳類に いてグルコースセンサーとして機能し、血 調節に重要な役割を果たしている。一方、 くの2型糖尿病患者において、GKのグルコー センサーシステムを利用して、血糖をコン ロールすることは新しい糖尿病治療の道を くものと考えられる。特に、GK活性化物質に は、膵臓β細胞におけるインスリン分泌促進 用と肝臓における糖取り込み促進および糖 出抑制作用が期待できるので、2型糖尿病の 予防・治療薬として有用と考えられる。

 最近、膵臓β細胞型グルコキナーゼがラ ト脳の摂食中枢(Ventromedial Hypothalamus:VMH)に限 局して発現していることが明らかにされた。 VMHに存在する一部の神経細胞は、グルコース レスポンシブニューロンと言われ、体重コン トロールに重要な役割を果たす。電気生理学 的実験からこのニューロンは生理的なグルコ ース濃度変化(5-20mM)に呼応して活性化される 、このVHMのグルコース濃度感知システムに 膵臓β細胞のインスリン分泌と同様にグル キナーゼを媒介としたメカニズムが想定さ ているため、膵臓β細胞、肝臓と別に、VHMの グルコキナーゼ活性化を行う薬剤は血糖是正 効果のみではなく、肥満をも改善できる可能 性を有する。

 このように、GK活性化剤は、糖尿病およ 糖尿病性合併症、肥満の予防・治療薬とし 有用である。

 一方、含窒素5員複素環化合物として、以下 の化合物が報告されている。しかしこの化合 物が、グルコキナーゼ活性化作用を有するこ とは報告されていない。
 Tetrahedron (1992), 48(30), 6231-44(非特許文献8) は、

が記載されている。

J.Biol. Chem.、1995年、270巻、30253-30256頁 J.Biol. Chem.、1997年、272巻、22564-22569頁 J.Biol. Chem.、1997年、272巻、22570-22575頁 日本臨床、2002年、60巻、523-534頁 Cell、1995年、83巻、69-78頁 Nature、1992年、356巻、721-722頁 New England Journal Medicine、1998年、338巻、2 26-230頁 Tetrahedron (1992), 48(30), 6231-44

 本発明は、糖尿病、肥満等の予防・治療 等の医薬として有用なグルコキナーゼ活性 剤を提供することを目的とする。

 本発明者らは、種々鋭意検討を重ねた結 、以下の式(I):

[式中、
 R 1 は、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基を示 ;
 R 2 は、置換されていてもよいアルキル基、置換 されていてもよい4~7員環基、-OR 6 (R 6 は、置換されていてもよいアルキル基、もし くは置換されていてもよい4~7員環基を示す) または置換されていてもよいアミノ基を示 ;
 R 3 は、水素原子、または置換されていてもよい アルキル基を示すか、あるいは
 R 2 とR 3 とは、
(i)それらが結合する炭素原子と一緒になって 、置換されていてもよい4~7員環基で置換され たシクロプロパンを形成するか、または
(ii)一緒になって、=N-OR 7 または=CH-R 7 (R 7 は、置換されていてもよいアルキル基、もし くは置換されていてもよい4~7員環基を示す) 形成し;
 Cyは、置換されていてもよく、かつ置換さ ていてもよい5~7員環と縮合していてもよい 5員環基を示し;
 X 1 およびX 2 は、独立して、置換されていてもよい炭素原 子、または窒素原子を示す。]
で表される化合物またはその塩(本明細書中 化合物(I)」と略記する場合がある)が、予想 にも優れたグルコキナーゼ活性化作用を有 、更に安定性等の医薬品としての物性にお ても優れた性質を有しており、安全でかつ 用な医薬となることを見出し、これらの知 に基づいて本発明を完成した。

 即ち、本発明は、
[1] 式(I)で表される化合物(但し、Cyは、1H-ピ ール-2-イルでない)またはその塩;
[2] Cyが、それぞれ置換されていてもよい、 ラゾリル、ピラゾロピリジル、イミダゾリ 、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル フリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オ サゾリル、オキサジアゾリル、イソキサゾ ル、イソチアゾリル、インダゾリル、イン ゾリニル、インドリル、インドリニル、ベ ズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベ ゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾ ル、ベンゾチアジアゾリル、ベンズオキサ リル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズイ キサゾリルまたはベンズイソチアゾリルで る、上記[1]記載の化合物;
[3] R 1 が、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素芳香族複素環 である、上記[1]記載の化合物;
[4] R 2 が、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基である、上記[1]記載の化合物;
[5] R 3 が、水素原子である、上記[1]記載の化合物;
[6] X 1 およびX 2 が、共に置換されていてもよい炭素原子であ る、上記[1]記載の化合物;
[7] Cyが、それぞれ置換されていてもよい、 ラゾリル、ピラゾロピリジル、イミダゾリ 、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル フリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オ サゾリル、オキサジアゾリル、イソキサゾ ル、イソチアゾリル、インダゾリル、イン ゾリニル、インドリル、インドリニル、ベ ズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベ ゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾ ル、ベンゾチアジアゾリル、ベンズオキサ リル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズイ キサゾリルまたはベンズイソチアゾリルで り、
R 1 が、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素芳香族複素環 であり、
R 2 が、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基であり、
R 3 が、水素原子であり、かつ
X 1 およびX 2 が、共に置換されていてもよい炭素原子であ る、
上記[1]記載の化合物;
[8] [2-(5-{1-[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1 H-ピラゾール-3-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピラ -4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)-1,3-チア ール-5-イル]メタノールまたはその塩;
[9] [2-(5-{1-[1-メチル-5-(メチルスルホニル)-1H- ラゾール-3-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン- 4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)-1,3-チアゾ ル-5-イル]メタノールまたはその塩;
[10] 1-(6-{5-[1-(4-メトキシ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピ ジン-1-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ )エチル]-1H-ピロール-2-イル}ピリジン-3-イル) -2-メチルプロパン-1,2-ジオールまたはその塩;
[11] 1-[6-(5-{1-[4-(シクロプロピルスルホニル)-1 H-インダゾール-1-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピ ン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)ピリジ ン-3-イル]-2-メチルプロパン-1,2-ジオールまた はその塩;
[12] 1-[6-(5-{1-[4-(シクロプロピルスルホニル)-5 -メトキシ-1H-インダゾール-1-イル]-2-(テトラ ドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2- ル)ピリジン-3-イル]-2-メチルプロパン-1,2-ジ オールまたはその塩;
[13] 上記[1]記載の化合物のプロドラッグ;
[14] 式(I)で表される化合物またはその塩、あ るいはそのプロドラッグを含有する、医薬;
[15] グルコキナーゼ活性化剤である、上記[14 ]記載の医薬;
[16] 糖尿病または肥満の予防または治療用で ある、上記[14]記載の医薬;
等に関する。

 本発明のグルコキナーゼ活性化剤は、優 た活性を有し、糖尿病、肥満等の予防・治 剤等の医薬として有用である。

(発明の詳細な説明)
 本明細書中の「ハロゲン原子」としては、 に断りのない限り、フッ素原子、塩素原子 臭素原子およびヨウ素原子が挙げられる。

 本明細書中の「置換されていてもよい炭化 素基」としては、特に断りのない限り、例 ば、「置換されていてもよいC 1-6 アルキル基」、「置換されていてもよいC 2-6 アルケニル基」、「置換されていてもよいC 2-6 アルキニル基」、「置換されていてもよいC 3-7 シクロアルキル基」、「置換されていてもよ いC 6-14 アリール基」、「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル基」等が挙げられる。
 本明細書中の「C 1-6 アルキル基」としては、特に断りのない限り 、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ プロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 2-6 アルケニル基」としては、特に断りのない限 り、例えば、ビニル、プロペニル、イソプロ ペニル、2-ブテン-1-イル、2-メチル-1-プロペ ル、4-ペンテン-1-イル、5-へキセン-1-イル等 挙げられる。

 本明細書中の「C 2-6 アルキニル基」としては、特に断りのない限 り、例えば、2-ブチン-1-イル、4-ペンチン-1- ル、5-へキシン-1-イル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 3-7 シクロアルキル基」としては、特に断りのな い限り、例えば、シクロプロピル、シクロブ チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シ クロヘプチル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 6-14 アリール基」としては、特に断りのない限り 、例えば、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチ 、2-ビフェニリル、3-ビフェニリル、4-ビフ ニリル、2-アンスリル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 7-16 アラルキル基」としては、特に断りのない限 り、例えば、ベンジル、2-フェニルエチル、1 -フェニルエチル、ジフェニルメチル、1-ナフ チルメチル、2-ナフチルメチル、2,2-ジフェニ ルエチル、3-フェニルプロピル、3,3-ジフェニ ルプロピル、4-フェニルブチル、5-フェニル ンチル、2-ビフェニリルメチル、3-ビフェニ ルメチル、4-ビフェニリルメチル等が挙げ れる。

 本明細書中の「C 1-6 アルコキシ基」としては、特に断りのない限 り、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ シ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ シ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシ オキシ等が挙げられる。
 また、本明細書中の「C 1-10 アルコキシ基」としては、上記C 1-6 アルコキシ基に加えて、ヘプチルオキシ、オ クチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ 等が挙げられる。

 本明細書中の「複素環オキシ基」として 、後述の「複素環基」で置換されたヒドロ シ基が挙げられる。該複素環オキシ基の好 な例としては、テトラヒドロピラニルオキ 、チアゾリルオキシ、ピリジルオキシ、ピ ゾリルオキシ、オキサゾリルオキシ、チエ ルオキシ、フリルオキシ、テトラヒドロチ ピラニルオキシ、1,1-ジオキシドテトラヒド ロチオピラニルオキシ等が挙げられる。

 本明細書中の「C 6-14 アリールオキシ基」としては、特に断りのな い限り、例えば、フェノキシ、1-ナフチルオ シ、2-ナフチルオキシ等が挙げられる。

 本明細書中の「C 7-16 アラルキルオキシ基」としては、特に断りの ない限り、例えば、ベンジルオキシ、2-フェ ルエチルオキシ、1-フェニルエチルオキシ が挙げられる。
 本明細書中の「トリ-C 1-6 アルキル-シリルオキシ基」としては、特に りのない限り、例えば、トリメチルシリル キシ、tert-ブチル(ジメチル)シリルオキシ等 挙げられる。
 本明細書中の「C 1-6 アルキルスルホニルオキシ基」としては、特 に断りのない限り、例えば、メチルスルホニ ルオキシ、エチルスルホニルオキシ等が挙げ られる。
 本明細書中の「複素環スルホニルオキシ基 としては、後述の「複素環基」で置換され スルホニルオキシ基が挙げられる。該複素 スルホニルオキシ基の好適な例としては、 エニルスルホニルオキシ、フリルスルホニ オキシ等が挙げられる。

 本明細書中の「C 1-6 アルキルチオ基」としては、特に断りのない 限り、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プ ロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ 、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ等が挙げら れる。
 また、本明細書中の「C 1-10 アルキルチオ基」としては、上記C 1-6 アルキルチオ基に加えて、ヘプチルチオ、オ クチルチオ、ノニルチオ、デシルチオ等が挙 げられる。

 本明細書中の「複素環チオ基」としては 後述の「複素環基」で置換されたメルカプ 基が挙げられる。該複素環チオ基の好適な としては、テトラヒドロピラニルチオ、チ ゾリルチオ、ピリジルチオ、ピラゾリルチ 、オキサゾリルチオ、チエニルチオ、フリ チオ、テトラヒドロチオピラニルチオ、1,1- ジオキシドテトラヒドロチオピラニルチオ等 が挙げられる。

 本明細書中の「C 6-14 アリールチオ基」としては、特に断りのない 限り、例えば、フェニルチオ、1-ナフチルチ 、2-ナフチルチオ等が挙げられる。

 本明細書中の「複素環基」としては、特 断りのない限り、例えば、環構成原子とし 、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子(該硫 黄原子は酸化されていてもよい)および酸素 子から選ばれる1~4個のヘテロ原子を含む5~14 (単環、2環または3環式)複素環基、好ましく は(i)5~14員(好ましくは5~10員)芳香族複素環基 (ii)4~10員(好ましくは4~7員)非芳香族複素環基 が挙げられる。

 具体的には、例えば、チエニル(例:2-チエニ ル、3-チエニル)、フリル(例:2-フリル、3-フリ ル)、ピリジル(例:2-ピリジル、3-ピリジル、4- ピリジル)、チアゾリル(例:2-チアゾリル、4- アゾリル、5-チアゾリル)、オキサゾリル(例: 2-オキサゾリル、4-オキサゾリル、5-オキサゾ リル)、オキサジアゾリル(例:2-オキサジアゾ ル)、キノリル(例:2-キノリル、3-キノリル、 4-キノリル、5-キノリル、6-キノリル、8-キノ ル)、イソキノリル(例:1-イソキノリル、3-イ ソキノリル、4-イソキノリル、5-イソキノリ )、ピラジニル(例:1-ピラジニル、2-ピラジニ )、ピリミジニル(例:2-ピリミジニル、4-ピリ ミジニル)、ピロリル(例:1-ピロリル、2-ピロ ル、3-ピロリル)、イミダゾリル(例:1-イミダ リル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル)、 ラゾリル(例:1-ピラゾリル、3-ピラゾリル、4- ピラゾリル)、ピリダジニル(例:3-ピリダジニ 、4-ピリダジニル)、イソチアゾリル(例:3-イ ソチアゾリル、4-イソチアゾリル、5-イソチ ゾリル)、イソキサゾリル(例:3-イソキサゾリ ル、4-イソキサゾリル、5-イソキサゾリル)、 リアゾリル(例、1,2,4-トリアゾール-1-イル、 1,2,4-トリアゾール-3-イル、1,2,3-トリアゾール -1-イル、1,2,3-トリアゾール-2-イル、1,2,3-トリ アゾール-4-イル)、テトラゾリル(例、テトラ ール-1-イル、テトラゾール-5-イル)、インド リル(例:1-インドリル、2-インドリル、3-イン リル)、インダゾリル(例:1-インダゾリル、3- インダゾリル、5-インダゾリル)、ベンゾフラ ニル(例、2-ベンゾフラニル、3-ベンゾフラニ )、ベンゾチオフェニル(例、2-ベンゾチオフ ェニル、3-ベンゾチオフェニル)、ベンゾチア ゾリル(例:2-ベンゾチアゾリル)、ベンゾオキ ゾリル(例:2-ベンゾオキサゾリル)、ベンゾ ミダゾリル(例:1-ベンゾイミダゾリル、2-ベ ゾイミダゾリル)、ベンゾ[b]チエニル(例:2-ベ ンゾ[b]チエニル、3-ベンゾ[b]チエニル)、ベン ゾ[b]フラニル(例:2-ベンゾ[b]フラニル、3-ベン ゾ[b]フラニル)、ベンゾトリアゾリル(例:1-ベ ゾトリアゾリル、5-ベンゾトリアゾリル)、 ミダゾ[1,2-a]ピリジル(例:2-イミダゾ[1,2-a]ピ ジル、3-イミダゾ[1,2-a]ピリジル、6-イミダ [1,2-a]ピリジル)、イミダゾ[1,2-a]ピリミジニ (例:2-イミダゾ[1,2-a]ピリミジニル、3-イミダ [1,2-a]ピリミジニル、5-イミダゾ[1,2-a]ピリミ ジニル)、ピロロ[2,3-b]ピリジル(例:2-1H-ピロロ [2,3-b]ピリジル、3-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル、4- 1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル)、[1,2,4]トリアゾロ[1, 5-a]ピリジル(例:2-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリ ル、6-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジル、7-[1,2, 4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジル)、ピラゾロピリ ル(例:1-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジル)等の芳香 複素環基;
アゼチジニル(例:1-アゼチジニル、2-アゼチジ ニル、3-アゼチジニル)、ピロリジニル(例:1- ロリジニル、2-ピロリジニル、3-ピロリジニ )、オキサゾリジニル(例:2-オキサゾリジニ )、ジヒドロオキサジアゾリル(例:2-ジヒドロ オキサジアゾリル)、イミダゾリニル(例:1-イ ダゾリニル、2-イミダゾリニル、4-イミダゾ リニル)、イミダゾリジニル(例:3-イミダゾリ ニル)、ピペリジニル(例:ピペリジノ、2-ピ リジニル、3-ピペリジニル、4-ピペリジニル) 、ピペラジニル(例:1-ピペラジニル、2-ピペラ ジニル)、モルホリニル(例:2-モルホリニル、3 -モルホリニル、モルホリノ)、チオモルホリ ル(例:2-チオモルホリニル、3-チオモルホリ ル、チオモルホリノ)、1-オキシドチオモル リニル(例:1-オキシドチオモルホリノ)、1,1- オキシドチオモルホリニル(例:1,1-ジオキシ チオモルホリノ)、テトラヒドロピラニル( :2-テトラヒドロピラニル、3-テトラヒドロピ ラニル、4-テトラヒドロピラニル)、テトラヒ ドロフラニル(例:2-テトラヒドロフラニル、3- テトラヒドロフラニル)、ジオキソラニル、 キセタニル(例:2-オキセタニル、3-オキセタ ル)、オキソピロリジニル(例:2-オキソピロリ ジン-1-イル、2-オキソピロリジン-3-イル、2- キソピロリジン-4-イル、2-オキソピロリジン -5-イル、3-オキソピロリジン-1-イル)、ジオキ ソピロリジニル(例:2,5-ジオキソピロリジン-1- イル、2,5-ジオキソピロリジン-3-イル)、テト ヒドロチオピラニル(例:2-テトラヒドロチオ ピラニル、3-テトラヒドロチオピラニル、4- トラヒドロチオピラニル)、1,1-ジオキシドテ トラヒドロチオピラニル(例:1,1-ジオキシドテ トラヒドロチオピラン-2-イル、1,1-ジオキシ テトラヒドロチオピラン-3-イル、1,1-ジオキ ドテトラヒドロチオピラン-4-イル)、ジヒド ロベンゾフラニル(例:2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフ ラン-4-イル、2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5- ル、2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-6-イル、2,3- ジヒドロ-1-ベンゾフラン-7-イル)、ベンゾジ キソリル(例:ベンゾジオキソール-5-イル)、 トラヒドロベンゾ[c]アゼピニル(例:1,3,4,5-テ ラヒドロベンゾ[c]アゼピン-2-イル)、テトラ ヒドロイソキノリニル(例:1,2,3,4-テトラヒド イソキノリン-2-イル)等の非芳香族複素環基 が挙げられる。
 さらに、上記の非芳香族複素環基は、橋か 式非芳香族複素環基であってもよい。橋か 式非芳香族複素環基としては、ジアザビシ ロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル(例、2,5-ジアザビシ ロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)、アザビシクロ[2.2. 2]オクタン-3-イル(例、1-アザビシクロ[2.2.2]オ クタン-3-イル)等が挙げられる。

 本明細書中の「C 1-6 アルキルスルホニル基」としては、特に断り のない限り、例えば、メチルスルホニル、エ チルスルホニル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 3-7 シクロアルキルスルホニル基」としては、特 に断りのない限り、例えば、シクロプロピル スルホニル、シクロブチルスルホニル、シク ロペンチルスルホニル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 6-14 アリールスルホニル基」としては、特に断り のない限り、例えば、フェニルスルホニル、 1-ナフチルスルホニル、2-ナフチルスルホニ 等が挙げられる。

 本明細書中の「C 1-6 アルキルスルフィニル基」としては、特に断 りのない限り、例えば、メチルスルフィニル 、エチルスルフィニル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 6-14 アリールスルフィニル基」としては、特に断 りのない限り、例えば、フェニルスルフィニ ル、1-ナフチルスルフィニル、2-ナフチルス フィニル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 1-6 アルキル-カルボニル基」としては、特に断 のない限り、アセチル、イソブタノイル、 ソペンタノイル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 6-14 アリール-カルボニル基」としては、特に断 のない限り、ベンゾイル、1-ナフチルカルボ ニル、2-ナフチルカルボニル等が挙げられる

 本明細書中の「C 1-6 アルコキシ-カルボニル基」としては、特に りのない限り、メトキシカルボニル、エト シカルボニル、プロポキシカルボニル、tert- ブトキシカルボニル等が挙げられる。

 本明細書中の「複素環カルボニル基」と ては、特に断りのない限り、前述の「複素 基」で置換されたカルボニル基が挙げられ 。例えば、アゼチジニルカルボニル、ピロ ジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル ピペラジニルカルボニル、モルホリノカル ニル、チオモルホリノカルボニル、チエニ カルボニル、テトラヒドロベンゾ[c]アゼピ ルカルボニル、テトラヒドロイソキノリニ カルボニル等が挙げられる。

 本明細書中の「エステル化されていてもよ カルボキシ基」としては、特に断りのない り、例えば、カルボキシ基、C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(例:メトキシカルボ ニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル ボニル、tert-ブトキシカルボニル等)、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル基(例:フェノキシ カルボニル等)、C 7-16 アラルキルオキシ-カルボニル基(例:ベンジル オキシカルボニル、2-フェニルエチルオキシ ルボニル等)等が挙げられる。

 本明細書中の「ハロゲン化されていてもよ C 1-6 アルキル基」としては、特に断りのない限り 、1~5個の上記「ハロゲン原子」を有していて もよい上記「C 1-6 アルキル基」が挙げられる。例えば、メチル 、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル 、tert-ブチル、イソブチル、トリフルオロメ ル等が挙げられる。

 本明細書中の「ハロゲン化されていてもよ C 1-6 アルコキシ基」としては、特に断りのない限 り、1~5個の上記「ハロゲン原子」を有してい てもよい上記「C 1-6 アルコキシ基」が挙げられる。例えば、メト キシ、エトキシ、イソプロポキシ、tert-ブト シ、トリフルオロメトキシ等が挙げられる

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基」としては、特に断りの い限り、上記「C 1-6 アルキル基」でモノ-またはジ-置換されたア ノ基が挙げられる。例えば、メチルアミノ エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチル ミノ、ジエチルアミノ等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル-アミノ基」としては、特に りのない限り、上記「C 3-7 シクロアルキル基」でモノ-またはジ-置換さ たアミノ基が挙げられる。例えば、シクロ ロピルアミノ等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基」としては、特に断りの い限り、上記「C 6-14 アリール基」でモノ-またはジ-置換されたア ノ基が挙げられる。例えば、フェニルアミ 、ジフェニルアミノ、1-ナフチルアミノ、2- ナフチルアミノ等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 7-16 アラルキル-アミノ基」としては、特に断り ない限り、上記「C 7-16 アラルキル基」でモノ-またはジ-置換された ミノ基が挙げられる。例えば、ベンジルア ノ、2-フェニルエチルアミノ等が挙げられ 。

 本明細書中の「N-C 1-6 アルキル-N-C 6-14 アリール-アミノ基」としては、特に断りの い限り、上記「C 1-6 アルキル基」および上記「C 6-14 アリール基」で置換されたアミノ基が挙げら れる。例えば、N-メチル-N-フェニルアミノ、N -エチル-N-フェニルアミノ等が挙げられる。

 本明細書中の「N-C 1-6 アルキル-N-C 7-16 アラルキル-アミノ基」としては、特に断り ない限り、上記「C 1-6 アルキル基」および上記「C 7-16 アラルキル基」で置換されたアミノ基が挙げ られる。例えば、N-メチル-N-ベンジルアミノ N-エチル-N-ベンジルアミノ等が挙げられる

 本明細書中の「モノ-またはジ-(C 1-6 アルキル-カルボニル)-アミノ基」としては、 特に断りのない限り、上記「C 1-6 アルキル-カルボニル基」でモノ-またはジ-置 換されたアミノ基が挙げられる。例えば、ア セチルアミノ等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-(C 1-6 アルコキシ-カルボニル)-アミノ基」としては 、特に断りのない限り、上記「C 1-6 アルコキシ-カルボニル基」でモノ-またはジ- 置換されたアミノ基が挙げられる。例えば、 メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボ ニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、 tert-ブトキシカルボニルアミノ等が挙げられ 。

 本明細書中の「N-C 1-6 アルキル-N-(C 1-6 アルキル-カルボニル)-アミノ基」としては、 特に断りのない限り、上記「C 1-6 アルキル基」および上記「C 1-6 アルキル-カルボニル基」で置換されたアミ 基が挙げられる。例えば、N-アセチル-N-メチ ルアミノ、N-アセチル-N-エチルアミノ等が挙 られる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基」としては、特に りのない限り、上記「C 1-6 アルキル基」でモノ-またはジ-置換されたカ バモイル基が挙げられる。例えば、メチル ルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチ カルバモイル、ジエチルカルバモイル、エ ルメチルカルバモイル等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基」としては、特に りのない限り、上記「C 6-14 アリール基」でモノ-またはジ-置換されたカ バモイル基が挙げられる。例えば、フェニ カルバモイル、1-ナフチルカルバモイル、2- ナフチルカルバモイル等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル-カルバモイル基」としては 特に断りのない限り、上記「C 3-7 シクロアルキル基」でモノ-またはジ-置換さ たカルバモイル基が挙げられる。例えば、 クロプロピルカルバモイル、シクロペンチ カルバモイル、シクロヘキシルカルバモイ 等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-5~7員複素 カルバモイル基」としては、特に断りのな 限り、5~7員複素環基でモノ-またはジ-置換さ れたカルバモイル基が挙げられる。ここで、 5~7員複素環基としては、上記「複素環基」の うち、5~7員の複素環基が挙げられる。「モノ -またはジ-5~7員複素環カルバモイル基」の好 な例としては、2-ピリジルカルバモイル、3- ピリジルカルバモイル、4-ピリジルカルバモ ル、2-チエニルカルバモイル、3-チエニルカ ルバモイル等が挙げられる。

 本明細書中の「N-C 1-6 アルキル-N-C 1-6 アルコキシ-カルバモイル基」としては、特 断りのない限り、上記「C 1-6 アルキル基」および上記「C 1-6 アルコキシ基」で置換されたカルバモイル基 が挙げられる。例えば、N-メチル-N-メトキシ ルバモイル等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基」としては、特 断りのない限り、上記「C 1-6 アルキル基」でモノ-またはジ-置換されたス ファモイル基が挙げられる。例えば、メチ スルファモイル、エチルスルファモイル、 メチルスルファモイル、ジエチルスルファ イル等が挙げられる。

 本明細書中の「モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基」としては、特 断りのない限り、上記「C 6-14 アリール基」でモノ-またはジ-置換されたス ファモイル基が挙げられる。例えば、フェ ルスルファモイル、ジフェニルスルファモ ル、1-ナフチルスルファモイル、2-ナフチル スルファモイル等が挙げられる。

 本明細書中の「C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基」としては、特に断りのない限 り、1~5個の上記「C 1-6 アルコキシ基」を有する上記「C 1-6 アルコキシ基」が挙げられる。例えば、メト キシメトキシ、エトキシメトキシ、イソプロ ポキシメトキシ、tert-ブトキシメトキシ、メ キシエトキシ、エトキシエトキシ、イソプ ポキシエトキシ、tert-ブトキシエトキシ等 挙げられる。

 本明細書中の「含窒素複素環基」として 、特に断りのない限り、上記「複素環基」 うち少なくとも1個の窒素原子を含む複素環 基が挙げられる。例えば、ピリジル、チアゾ リル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、キ ノリル、イソキノリル、ピラジニル、ピリミ ジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリ ル、ピリダジニル、イソチアゾリル、イソキ サゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、 テトラゾリル、インドリル、インダゾリル、 ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベ ンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、イ ミダゾピリジル、イミダゾピリミジニル、チ アゾロピリジル、ピラゾロピリジル、ピロロ ピリジル、トリアゾロピリジル等の含窒素芳 香族複素環基;アゼチジニル、ピロリジニル オキサゾリジニル、ジヒドロオキサジアゾ ル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、 ペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル チオモルホリニル、1-オキシドチオモルホリ ニル、1,1-ジオキシドチオモルホリニル、テ ラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキ リニル等の含窒素非芳香族複素環基等が挙 られる。

 本明細書中の「含窒素複素環スルホニル 」としては、特に断りのない限り、上記「 窒素複素環基」を有するスルホニル基が挙 られる。好適な具体例としては、ピリジル ルホニル、チアゾリルスルホニル、オキサ リルスルホニル、オキサジアゾリルスルホ ル、キノリルスルホニル、イソキノリルス ホニル、ピラジニルスルホニル、ピリミジ ルスルホニル、ピロリルスルホニル、イミ ゾリルスルホニル、ピラゾリルスルホニル ピリダジニルスルホニル、イソチアゾリル ルホニル、イソキサゾリルスルホニル、ト アゾリルスルホニル、テトラゾリルスルホ ル、インドリルスルホニル、インダゾリル ルホニル、ベンゾチアゾリルスルホニル、 ンゾオキサゾリルスルホニル、ベンゾイミ ゾリルスルホニル、ベンゾトリアゾリルス ホニル、イミダゾピリジルスルホニル、イ ダゾピリミジニルスルホニル、ピラゾロピ ジルスルホニル、ピロロピリジルスルホニ 、トリアゾロピリジルスルホニル、アゼチ ニルスルホニル、ピロリジニルスルホニル オキサゾリジニルスルホニル、ジヒドロオ サジアゾリルスルホニル、イミダゾリニル ルホニル、イミダゾリジニルスルホニル、 ペリジニルスルホニル、ピペラジニルスル ニル、モルホリニルスルホニル、チオモル リニルスルホニル、1-オキシドチオモルホ ニルスルホニル、1,1-ジオキシドチオモルホ ニルスルホニル、テトラヒドロキノリニル ルホニル、テトラヒドロイソキノリニルス ホニル等が挙げられる。

 本明細書中の「含窒素複素環アミノ基」 しては、特に断りのない限り、上記「含窒 複素環基」でモノ-またはジ-置換されたア ノ基が挙げられる。好適な具体例としては ピリジルアミノ、チアゾリルアミノ、オキ ゾリルアミノ、オキサジアゾリルアミノ、 ノリルアミノ、イソキノリルアミノ、ピラ ニルアミノ、ピリミジニルアミノ、ピロリ アミノ、イミダゾリルアミノ、ピラゾリル ミノ、ピリダジニルアミノ、イソチアゾリ アミノ、イソキサゾリルアミノ、トリアゾ ルアミノ、テトラゾリルアミノ、インドリ アミノ、インダゾリルアミノ、ベンゾチア リルアミノ、ベンゾオキサゾリルアミノ、 ンゾイミダゾリルアミノ、ベンゾトリアゾ ルアミノ、イミダゾピリジルアミノ、イミ ゾピリミジニルアミノ、ピラゾロピリジル ミノ、ピロロピリジルアミノ、トリアゾロ リジルアミノ、アゼチジニルアミノ、ピロ ジニルアミノ、オキサゾリジニルアミノ、 ヒドロオキサジアゾリルアミノ、イミダゾ ニルアミノ、イミダゾリジニルアミノ、ピ リジニルアミノ、ピペラジニルアミノ、モ ホリニルアミノ、チオモルホリニルアミノ 1-オキシドチオモルホリニルアミノ、1,1-ジ キシドチオモルホリニルアミノ、テトラヒ ロキノリニルアミノ、テトラヒドロイソキ リニルアミノ、アザビシクロ[2.2.2]オクタン- 3-イルアミノ等が挙げられる。

 本明細書中の「C 1-6 アルキル-カルボニルオキシ基」としては、 に断りのない限り、例えば、アセチルオキ 、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ イソブタノイルオキシ、ペンタノイルオキ 、イソペンタノイルオキシ等が挙げられる

 本明細書中の「C 1-4 アルキレンジオキシ基」としては、特に断り のない限り、例えば、メチレンジオキシ、エ チレンジオキシ等が挙げられる。

 本明細書中の「置換されていてもよいC 1-6 アルキル基」、「置換されていてもよいC 2-6 アルケニル基」、「置換されていてもよいC 2-6 アルキニル基」、「置換されていてもよいC 1-10 アルコキシ基(置換されていてもよいC 1-6 アルコキシ基を含む)」、「置換されていて よいC 1-6 アルキルスルホニルオキシ基」、および「置 換されていてもよいC 1-10 アルキルチオ基」としては、例えば、
(1)ハロゲン原子;
(2)ヒドロキシ基;
(3)アミノ基;
(4)ニトロ基;
(5)シアノ基;
(6)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)C 1-6 アルキル基(当該C 1-6 アルキル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C 3-7 シクロアルキル基、およびC 6-14 アリール基から選ばれる1~3個の置換基で置換 されていてもよい)、
   (g)C 2-6 アルケニル基(当該C 2-6 アルケニル基は、1~3個のハロゲン原子を有し ていてもよいC 6-14 アリール基で置換されていてもよい)、
   (h)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (i)C 6-14 アリール基(当該C 6-14 アリール基は、1~3個のC 1-6 アルコキシ基を有していてもよい)、
   (j)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (k)C 3-7 シクロアルキル基、
   (l)C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 7-16 アラルキルオキシ基、
   (n)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (o)C 1-6 アルキルチオ基、
   (p)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (q)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (r)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (s)カルバモイル基、
   (t)チオカルバモイル基、
   (u)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (w)スルファモイル基、
   (x)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、
   (y)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基、
   (z)複素環基、および
   (aa)C 1-6 アルキル-カルボニル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよい複素環基;
(7)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基、C 1-6 アルキルチオ基およびC 1-6 アルキルスルホニル基から選ばれる1ないし3 の置換基で置換されていてもよい);
(8)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル-アミノ基;
(9)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基(該C 6-14 アリールは、1~3個のハロゲン原子で置換され ていてもよい);
(10)モノ-またはジ-C 7-16 アラルキル-アミノ基;
(11)N-C 1-6 アルキル-N-C 6-14 アリール-アミノ基;
(12)N-C 1-6 アルキル-N-C 7-16 アラルキル-アミノ基;
(13)1ないし3個のC 1-6 アルキル基を有していてもよいC 3-7 シクロアルキル基;
(14)(a)ハロゲン原子、および
   (b)C 1-6 アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルコキシ基;
(15)(a)ヒドロキシ基、および
   (b)C 1-6 アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキルチオ基;
(16)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基を有していてもよいC 1-6 アルキルスルフィニル基;
(17)(a)ヒドロキシ基、および
   (b)C 1-6 アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルキルスルホニル基;
(18)C 3-7 シクロアルキルスルホニル基;
(19)エステル化されていてもよいカルボキシ ;
(20)カルバモイル基;
(21)チオカルバモイル基;
(22)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基;
(23)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基;
(24)モノ-またはジ-5~7員複素環カルバモイル基 ;
(25)N-C 1-6 アルキル-N-C 1-6 アルコキシ-カルバモイル基;
(26)モノ-またはジ-(C 1-6 アルキル-カルボニル(該C 1-6 アルキルは、1ないし3個のカルボキシ基を有 ていてもよい))-アミノ基;
(27)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基、
   (n)C 1-6 アルキルチオ基、
   (o)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (p)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (q)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (r)カルバモイル基、
   (s)チオカルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (u)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (v)スルファモイル基、
   (w)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (x)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよいC 6-14 アリールオキシ基;
(28)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)C 1-6 アルキル基(該C 1-6 アルキル基は、ハロゲン原子およびヒドロキ シ基から選ばれる1~3個の置換基で置換されて いてもよい)、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)モノ-またはジ-(C 1-6 アルキル-カルボニル)-アミノ基、
   (k)C 3-7 シクロアルキル基、
   (l)C 1-6 アルコキシ基(該C 1-6 アルコキシ基は、1~3個のハロゲン原子で置換 されていてもよい)、
   (m)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (n)C 1-6 アルキルチオ基、
   (o)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (p)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (q)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (r)カルバモイル基、
   (s)チオカルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (u)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (v)スルファモイル基、
   (w)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、
   (x)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基、
   (y)C 1-6 アルキル-カルボニル基、
   (z)複素環基、および
   (aa)複素環カルボニル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよいC 6-14 アリール基;
(29)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルキルチオ基、
   (n)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (o)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (p)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (q)カルバモイル基、
   (r)チオカルバモイル基、
   (s)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (u)スルファモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (w)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよい複素環オキシ基;
(30)スルファモイル基;
(31)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基;
(32)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基;
(33)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルキルチオ基、
   (n)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (o)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (p)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (q)カルバモイル基、
   (r)チオカルバモイル基、
   (s)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (u)スルファモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (w)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよいC 7-16 アラルキルオキシ基;
(34)C 1-6 アルキルスルホニルオキシ基;
(35)トリ-C 1-6 アルキル-シリルオキシ基;
(36)複素環カルボニル基;
(37)C 6-14 アリール-カルボニル基;
(38)ハロゲン原子およびシアノ基から選ばれ 1~3個の置換基で置換されていてもよいC 6-14 アリールチオ基;
(39)1~3個のハロゲン原子を有していてもよいC 6-14 アリールスルフィニル基;
(40)1~3個のハロゲン原子を有していてもよいC 6-14 アリールスルホニル基;
(41)含窒素複素環スルホニル基;
(42)複素環チオ基;
(43)シアノ基およびニトロ基から選ばれる1~3 の置換基で置換されていてもよい含窒素複 環アミノ基;
(44)tert-ブチル-ジフェニルシリルオキシ基;
(45)tert-ブチル-ジメチルシリルオキシ基;
(46)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基でモノまたはジ置 されていてもよいアミノ基から選ばれる1な し3個の置換基で置換されていてもよいC 1-6 アルキル-カルボニルオキシ基;
等から選ばれる1~5個の置換基をそれぞれ置換 可能な位置に有していてもよい、「C 1-6 アルキル基」、「C 2-6 アルケニル基」、「C 2-6 アルキニル基」、「C 1-10 アルコキシ基(C 1-6 アルコキシ基を含む)」、「C 1-6 アルキルスルホニルオキシ基」および「C 1-10 アルキルチオ基」が挙げられる。

 本明細書中の「置換されていてもよいC 3-7 シクロアルキル基」、「置換されていてもよ いC 6-14 アリール基」、「置換されていてもよいC 7-16 アラルキル基」、「置換されていてもよい複 素環基」、「置換されていてもよい複素環オ キシ基」、「置換されていてもよいC 6-14 アリールオキシ基」、「置換されていてもよ いC 7-16 アラルキルオキシ基」、「置換されていても よい複素環スルホニルオキシ基」、「置換さ れていてもよい複素環チオ基」、「置換され ていてもよいC 6-14 アリールチオ基」および「置換されていても よいC 7-16 アラルキルチオ基」としては、例えば、
(1)ハロゲン原子;
(2)ヒドロキシ基;
(3)アミノ基;
(4)ニトロ基;
(5)シアノ基;
(6)置換されていてもよいC 1-6 アルキル基;
(7)置換されていてもよいC 2-6 アルケニル基;
(8)置換されていてもよいC 2-6 アルキニル基;
(9)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルキルチオ基、
   (n)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (o)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (p)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (q)カルバモイル基、
   (r)チオカルバモイル基、
   (s)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (u)スルファモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (w)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよいC 6-14 アリール基;
(10)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルキルチオ基、
   (n)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (o)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (p)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (q)カルバモイル基、
   (r)チオカルバモイル基、
   (s)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (u)スルファモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (w)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよいC 6-14 アリールオキシ基;
(11)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルキルチオ基、
   (n)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (o)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (p)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (q)カルバモイル基、
   (r)チオカルバモイル基、
   (s)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (u)スルファモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (w)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよいC 7-16 アラルキルオキシ基;
(12)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルキルチオ基、
   (n)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (o)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (p)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (q)カルバモイル基、
   (r)チオカルバモイル基、
   (s)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (u)スルファモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (w)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよい複素環基;
(13)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基;
(14)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基;
(15)モノ-またはジ-C 7-16 アラルキル-アミノ基;
(16)モノ-またはジ-(C 1-6 アルコキシ-カルボニル)-アミノ基;
(17)N-C 1-6 アルキル-N-C 6-14 アリール-アミノ基;
(18)N-C 1-6 アルキル-N-C 7-16 アラルキル-アミノ基;
(19)C 3-7 シクロアルキル基;
(20)置換されていてもよいC 1-6 アルコキシ基;
(21)(a)ヒドロキシ基、
   (b)カルボキシ基、
   (c)C 1-6 アルコキシ基、および
   (d)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキルチオ基;
(22)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基を有していてもよいC 1-6 アルキルスルフィニル基;
(23)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基を有していてもよいC 1-6 アルキルスルホニル基;
(24)C 3-7 シクロアルキルスルホニル基;
(25)エステル化されていてもよいカルボキシ ;
(26)カルバモイル基;
(27)チオカルバモイル基;
(28)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基およびC 1-6 アルコキシから選ばれる1ないし3個の置換基 置換されていてもよい);
(29)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基;
(30)モノ-またはジ-5~7員複素環カルバモイル基 ;
(31)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル-カルバモイル基;
(32)N-C 1-6 アルキル-N-C 1-6 アルコキシ-カルバモイル基;
(33)スルファモイル基;
(34)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基;
(35)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基;
(36)C 1-6 アルキルスルホニルオキシ基;
(37)トリ-C 1-6 アルキル-シリルオキシ基;
(38)C 1-6 アルキル-カルボニル基;
(39)複素環カルボニル基;
(40)(a)ハロゲン原子、
   (b)ヒドロキシ基、
   (c)アミノ基、
   (d)ニトロ基、
   (e)シアノ基、
   (f)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル基、
   (g)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基、
   (h)C 6-14 アリール基、
   (i)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-アミノ基、
   (j)C 3-7 シクロアルキル基、
   (k)C 1-6 アルコキシ基、
   (l)C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルコキシ基、
   (m)C 1-6 アルキルチオ基、
   (n)C 1-6 アルキルスルフィニル基、
   (o)C 1-6 アルキルスルホニル基、
   (p)エステル化されていてもよいカルボキ シ基、
   (q)カルバモイル基、
   (r)チオカルバモイル基、
   (s)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
   (t)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-カルバモイル基、
   (u)スルファモイル基、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基、および
   (w)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよい複素環オキシ基;
(41)1ないし3個のフェニルで置換されていても よいC 1-4 アルキレンジオキシ基;
(42)モノ-またはジ-(C 1-6 アルキル-カルボニル)-アミノ基;
(43)N-C 1-6 アルキル-N-(C 1-6 アルキル-カルボニル)-アミノ基;
(44)ホルミル基;
(45)オキソ基;
等から選ばれる1~5個の置換基をそれぞれ置換 可能な位置に有していてもよい、「C 3-7 シクロアルキル基」、「C 6-14 アリール基」、「C 7-16 アラルキル基」、「複素環基」、「複素環オ キシ基」、「C 6-14 アリールオキシ基」、「C 7-16 アラルキルオキシ基」、「複素環スルホニル オキシ基」、「複素環チオ基」、「C 6-14 アリールチオ基」および「C 7-16 アラルキルチオ基」が挙げられる。

 本明細書中の「置換されていてもよいアミ 基」および「置換されていてもよいカルバ イル基」としては、特に断りのない限り、
(1)置換されていてもよいC 1-6 アルキル基;
(2)置換されていてもよいC 2-6 アルケニル基;
(3)置換されていてもよいC 2-6 アルキニル基;
(4)置換されていてもよいC 3-7 シクロアルキル基;
(5)置換されていてもよいC 6-14 アリール基;
(6)置換されていてもよいC 1-6 アルコキシ基;
(7)C 1-6 アルキル-カルボニル基;
(8)複素環カルボニル基;
(9)C 6-14 アリール-カルボニル基;
(10)置換されていてもよい複素環基;
(11)スルファモイル基;
(12)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-スルファモイル基;
(13)モノ-またはジ-C 6-14 アリール-スルファモイル基;
等から選ばれる1または2個の置換基をそれぞ 有していてもよい「アミノ基」および「カ バモイル基」が挙げられる。

 また、「置換されていてもよいアミノ基」 よび「置換されていてもよいカルバモイル 」がそれぞれ2個の置換基を有するアミノ基 およびカルバモイル基である場合、これらの 置換基は、隣接する窒素原子とともに、含窒 素複素環を形成していてもよい。
 該「含窒素複素環」としては、例えば、環 成原子として炭素原子以外に少なくとも1個 の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原 子および窒素原子から選ばれる1または2個の テロ原子を含有していてもよい5~7員の含窒 複素環が挙げられる。該含窒素複素環の好 な例としては、ピロリジン、イミダゾリジ 、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン モルホリン、チオモルホリン、チアゾリジ 、オキサゾリジン等が挙げられる。

 以下、式(I)で用いられる各記号の定義に いて詳述する。

 式(I)中のR 1 は、置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基を す。

 前記「5または6員の含窒素複素環基」とし は、例えば、
(1)1~3個の窒素原子を含有する5または6員の含 素複素環基;
(2)1個の窒素原子、ならびに酸素原子および 黄原子から選択される1個以上(好ましくは1 たは2個)のヘテロ原子を含有する5または6員 含窒素複素環基;および
(3)2個の窒素原子、および1個の酸素原子また 硫黄原子のヘテロ原子を含有する5または6 の含窒素複素環基が挙げられる。
 なかでも、5または6員の含窒素芳香族複素 基が好ましく、特に、2-イミダゾリル、4-イ ダゾリル、2-チアゾリル、2-チアジアゾリル 、3-ピラゾリル、2-ピリジル、2-ピラジニル等 が好ましい。
 当該「5または6員の含窒素複素環基」は、 換可能な位置に、置換可能な数(好ましくは 1~3個)の置換基を有していてもよい。
 このような置換基としては、例えば、前述 「置換されていてもよい複素環基」におい 例示した置換基と同様のものが挙げられる

 このような置換基の好適な具体例としては
(a)(a1)ヒドロキシ基、
  (a2)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)、
  (a3)ヒドロキシ基、1ないし3個のC 6-14 アリール基(好ましくは、フェニル)で置換さ ていてもよいC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、オキソ基およびハロゲン原子(好ましく 、フッ素原子)から選ばれる1ないし3個の置 基で置換されていてもよい複素環基(好まし は、トリアゾリル、アゼチジニル、ピロリ ニル、イミダゾリジニル、1-オキシドチオ ルホリニル、1,1-ジオキシドチオモルホリニ 、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリ ル、オキサジアゾリル、ジヒドロオキサジ ゾリル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イ ル)、
  (a4)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基、C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、エチルチオ)お びC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、エチル ルホニル)から選ばれる1ないし3個の置換基 置換されていてもよい)、
  (a5)含窒素複素環アミノ基(好ましくは、ア ザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-イルアミノ)、
  (a6)tert-ブチル-ジフェニルシリルオキシ基
  (a7)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、tert- トキシカルボニル)でモノまたはジ置換され いてもよいアミノ基から選ばれる1ないし3 の置換基で置換されていてもよいC 1-6 アルキル-カルボニルオキシ基(好ましくは、 セチルオキシ)、
  (a8)シアノ基、
  (a9)カルボキシ基、
  (a10)複素環カルボニル基(好ましくは、モ ホリノカルボニル、アゼチジニルカルボニ )、
  (a11)カルバモイル基、
  (a12)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
  (a13)1ないし3個のヒドロキシ基で置換され いてもよいC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、メチル ルホニル、エチルスルホニル)、
  (a14)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)で置換 れていてもよいC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エト シ)、
  (a15)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原 )、
  (a16)C 3-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロブチ )、および
  (a17)tert-ブチル-ジメチルシリルオキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル、エチル、 ソプロピル、イソブチル、tert-ブチル)、
(b)ヒドロキシ基およびC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)から選ばれ 1ないし3個の置換基で置換されていてもよ 複素環基(好ましくは、ジオキソラニル、テ ラヒドロピラニル)、
(c)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、臭素原子)、
(d)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 2-6 アルケニル基(好ましくは、ビニル、2-メチル -1-プロペニル)、
(e)ホルミル基、
(f)(f1)ヒドロキシ基、
  (f2)カルボキシ基、
  (f3)C 1-6 アルコキシ基、および
  (f4)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ、 チルチオ)、
(g)カルボキシ基、
(h)(h1)C 6-14 アリール基(好ましくは、フェニル)、
  (h2)C 3-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロ ル)、
  (h3)C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、および
  (h4)ヒドロキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エト シ、プロポキシ、イソプロポキシ、イソブ ルオキシ)、
(i)ヒドロキシ基、
(j)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、メト シカルボニル)、
(k)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル(好ましくは、シクロプロピ )-カルバモイル基、
(l)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル(好ましくは、エチル、イソブチル)- カルバモイル基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基およびC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、エトキシ)から選 れる1ないし3個の置換基で置換されていて よい)、
(m)複素環カルボニル基(好ましくは、モルホ ノカルボニル、アゼチジニルカルボニル)、
(n)C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、
(o)カルバモイル基
等が挙げられる。

 R 1 は、好ましくは、
(a)(a1)ヒドロキシ基、
  (a2)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)、
  (a3)ヒドロキシ基、1ないし3個のC 6-14 アリール基(好ましくは、フェニル)で置換さ ていてもよいC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、オキソ基およびハロゲン原子(好ましく 、フッ素原子)から選ばれる1ないし3個の置 基で置換されていてもよい複素環基(好まし は、トリアゾリル、アゼチジニル、ピロリ ニル、イミダゾリジニル、1-オキシドチオ ルホリニル、1,1-ジオキシドチオモルホリニ 、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリ ル、オキサジアゾリル、ジヒドロオキサジ ゾリル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イ ル)、
  (a4)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基、C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、エチルチオ)お びC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、エチル ルホニル)から選ばれる1ないし3個の置換基 置換されていてもよい)、
  (a5)含窒素複素環アミノ基(好ましくは、ア ザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-イルアミノ)、
  (a6)tert-ブチル-ジフェニルシリルオキシ基
  (a7)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、tert- トキシカルボニル)でモノまたはジ置換され いてもよいアミノ基から選ばれる1ないし3 の置換基で置換されていてもよいC 1-6 アルキル-カルボニルオキシ基(好ましくは、 セチルオキシ)、
  (a8)シアノ基、
  (a9)カルボキシ基、
  (a10)複素環カルボニル基(好ましくは、モ ホリノカルボニル、アゼチジニルカルボニ )、
  (a11)カルバモイル基、
  (a12)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
  (a13)1ないし3個のヒドロキシ基で置換され いてもよいC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、メチル ルホニル、エチルスルホニル)、
  (a14)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)で置換 れていてもよいC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エト シ)、
  (a15)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原 )、
  (a16)C 3-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロブチ )、および
  (a17)tert-ブチル-ジメチルシリルオキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル、エチル、 ソプロピル、イソブチル、tert-ブチル)、
(b)ヒドロキシ基およびC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)から選ばれ 1ないし3個の置換基で置換されていてもよ 複素環基(好ましくは、ジオキソラニル、テ ラヒドロピラニル)、
(c)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、臭素原子)、
(d)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 2-6 アルケニル基(好ましくは、ビニル、2-メチル -1-プロペニル)、
(e)ホルミル基、
(f)(f1)ヒドロキシ基、
  (f2)カルボキシ基、
  (f3)C 1-6 アルコキシ基、および
  (f4)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ、 チルチオ)、
(g)カルボキシ基、
(h)(h1)C 6-14 アリール基(好ましくは、フェニル)、
  (h2)C 3-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロ ル)、
  (h3)C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、および
  (h4)ヒドロキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エト シ、プロポキシ、イソプロポキシ、イソブ ルオキシ)、
(i)ヒドロキシ基、
(j)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、メト シカルボニル)、
(k)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル(好ましくは、シクロプロピ )-カルバモイル基、
(l)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル(好ましくは、エチル、イソブチル)- カルバモイル基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基およびC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、エトキシ)から選 れる1ないし3個の置換基で置換されていて よい)、
(m)複素環カルボニル基(好ましくは、モルホ ノカルボニル、アゼチジニルカルボニル)、
(n)C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、および
(o)カルバモイル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基(好 ましくは、5または6員の含窒素芳香族複素環 、より好ましくは、2-イミダゾリル、4-イミ ダゾリル、2-チアゾリル、2-チアジアゾリル 3-ピラゾリル、2-ピリジル、2-ピラジニル)で る。

 R 1 は、特に好ましくは、1~3個のヒドロキシ基で 置換されていてもよい1~3個のC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル、イソブチ )で置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基(好 ましくは、5または6員の含窒素芳香族複素環 、より好ましくは、2-チアゾリル、2-ピリジ ル)である。

 式(I)中のR 2 は、置換されていてもよいアルキル基、置換 されていてもよい4~7員環基、-OR 6 (R 6 は、置換されていてもよいアルキル基、もし くは置換されていてもよい4~7員環基を示す) または置換されていてもよいアミノ基を示 。

 式(I)中のR 3 は、水素原子、または置換されていてもよい アルキル基を示す。
 あるいは、R 2 とR 3 とは、
(i)それらが結合する炭素原子と一緒になって 、置換されていてもよい4~7員環基で置換され たシクロプロパンを形成するか、または
(ii)一緒になって、=N-OR 7 または=CH-R 7 (R 7 は、置換されていてもよいアルキル基、もし くは置換されていてもよい4~7員環基を示す) 形成する。

 R 2 で示される「置換されていてもよいアルキル 基」としては、直鎖でも分枝鎖でもよく、例 えば、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基が挙げられる。

 R 2 で示される「置換されていてもよいアルキル 基」の「アルキル基」が有していてもよい置 換基としては、好ましくは、置換されていて もよい4~7員環基であり、より好ましくは、
(a)(a1)1ないし3個のフェニル基で置換されてい てもよいC 1-4 アルキレンジオキシ基(好ましくは、エチレ ジオキシ)、および
  (a2)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 4-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロペン ル)、
(b)4~7員(好ましくは5または6員)の非芳香族複 環基(好ましくは、テトラヒドロフラニル、 トラヒドロピラニル)
等である。

 R 2 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」の「4~7員環基」としては、4~7員の同素環基 および4~7員の複素環基が挙げられる。これら は飽和または不飽和であってよい。

 前記「4~7員の同素環基」としては、4~7員の 環式炭化水素基、およびフェニルが挙げら る。
 前記「4~7員の脂環式炭化水素基」としては 例えば、
(1)C 4-7 シクロアルキル基(例:シクロブチル、シクロ ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル) ;
(2)C 4-7 シクロアルケニル基(例:シクロブテニル、シ ロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロ プテニル);および
(3)C 5-7 シクロアルカジエニル基(例:2,4-シクロペンタ ジエン-1-イル、2,4-シクロヘキサジエン-1-イ 、2,5-シクロヘキサジエン-1-イル)が挙げられ る。

 前記「4~7員の複素環基」としては、例えば 酸素原子、硫黄原子および窒素原子等から ばれる1個以上(好ましくは1~4個、さらに好 しくは1または2個)のヘテロ原子を含有する 素環基が挙げられる。
 当該「4~7員の複素環基」としては、好まし は、5または6員の芳香族複素環基、または4~ 7員(好ましくは5または6員)の非芳香族複素環 (好ましくは、テトラヒドロフラニル、テト ラヒドロピラニル)である。

 当該「置換されていてもよい4~7員環基」の 4~7員環基」は、置換可能な位置に、置換可 な数(好ましくは、1~3個)の置換基を有して てもよい。
 このような置換基としては、例えば、前述 「置換されていてもよい複素環基」におい 例示した置換基と同様のものが挙げられる なかでも、1ないし3個のフェニル基で置換 れていてもよいC 1-4 アルキレンジオキシ基(好ましくは、エチレ ジオキシ)、オキソ基等が好ましい。

 R 6 で示される「置換されていてもよいアルキル 基」としては、直鎖でも分枝鎖でもよく、例 えば、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基が挙げられる。

 R 6 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」としては、例えば、R 2 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」として例示したものが挙げられる。

 R 3 で示される「置換されていてもよいアルキル 基」としては、直鎖でも分枝鎖でもよく、例 えば、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基が挙げられる。

 R 2 とR 3 とが、それらが結合する炭素原子と一緒にな って形成する、「置換されていてもよい4~7員 環基で置換されたシクロプロパン」は、次式 で表すことができる。

(式中、R’’は置換されていてもよい4~7員 基を示す。)

 R 2 とR 3 とが、それらが結合する炭素原子と一緒にな って形成する、「置換されていてもよい4~7員 環基で置換されたシクロプロパン」における 「置換されていてもよい4~7員環基」としては 、例えば、R 2 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」として例示したものが挙げられる。

 当該「置換されていてもよい4~7員環基で置 されたシクロプロパン」の「シクロプロパ 」は、置換されていてもよい4~7員環基に加 て、置換可能な位置に、置換可能な数(好ま しくは、1~3個)の置換基を有していてもよい
 このような置換基としては、例えば、ハロ ン原子、および置換されていてもよいC 1-6 アルキル基が挙げられる。

 R 7 で示される「置換されていてもよいアルキル 基」としては、例えば、置換されていてもよ いC 1-6 アルキル基が挙げられる。

 R 7 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」としては、例えば、R 2 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」として例示したものが挙げられる。

 R 2 は、好ましくは、置換されていてもよいC 1-6 アルキル基であり、より好ましくは、置換さ れていてもよい4~7員環基で置換されていても よいC 1-6 アルキル基であり、さらに好ましくは、
(a)(a1)1ないし3個のフェニル基で置換されてい てもよいC 1-4 アルキレンジオキシ基(好ましくは、エチレ ジオキシ)、および
  (a2)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 4-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロペン ル)、および
(b)4~7員(好ましくは5または6員)の非芳香族複 環基(好ましくは、テトラヒドロフラニル、 トラヒドロピラニル)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よいC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)である。

 R 2 は、特に好ましくは、4~7員(好ましくは5また 6員)の非芳香族複素環基(好ましくは、テト ヒドロピラニル)で置換されていてもよいC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)である。

 R 3 は、好ましくは、水素原子またはC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)であり、よ 好ましくは、水素原子である。

 式(I)中、Cyは、置換されていてもよく、 つ置換されていてもよい5~7員環と縮合して てもよい、5員環基を示す。

 Cyで示される「置換されていてもよく、か 置換されていてもよい5~7員環と縮合してい もよい、5員環基」の「5員環基」としては、 例えば、R 2 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」のうち、5員の環状基(例:シクロペンチル、 2-シクロペンテン-1-イル、3-シクロペンテン-1 -イル、2,4-シクロペンタジエン-1-イル、ピロ ル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾ ル、テトラゾリル、チエニル、フリル、チ ゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、 キサジアゾリル、イソキサゾリル、イソチ ゾリル)が挙げられる。中でも、5員の芳香 複素環基(例、ピロリル、ピラゾリル、イミ ゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チ ニル、フリル、チアゾリル、チアジアゾリ 、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソ サゾリル、イソチアゾリル)が好ましい。

 当該「5員環基」は、置換されていてもよい 5~7員環と縮合していてもよい。かかる「置換 されていてもよい5~7員環」の「5~7員環」とし ては、例えば、R 2 で示される「置換されていてもよい4~7員環基 」として例示した基のうちの5~7員の環状基に 対応する環(例:チオフェン、ピロール、ピラ ール、チアゾール、ベンゼン、ピリジン)が 挙げられる。
 「置換されていてもよい5~7員環と縮合した5 員環基」における「5~7員環と縮合した5員環 」の好適な具体例としては、ピラゾロピリ ル、インダゾリル、インダゾリニル、イン リル、インドリニル、ベンズイミダゾリル ベンゾトリアゾリル、ベンゾチエニル、ベ ゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチア アゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズオ サジアゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベ ズイソチアゾリルなどが挙げられる。
 Cyで示される「置換されていてもよく、か 置換されていてもよい5~7員環と縮合してい もよい、5員環基」の「5~7員環と縮合してい もよい5員環基」は、5~7員環と縮合していて もよい5員の芳香族複素環基が好ましい。

 当該「5員環基」および当該「5~7員環」は、 それぞれ置換可能な位置に、置換可能な数( ましくは、1~3個)の置換基を有していてもよ 。かかる置換基としては、例えば、前述の 置換されていてもよい複素環基」において 示した置換基と同様のものが挙げられる。
 このような置換基の好適な具体例としては
(a)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)で置換 れていてもよいC 1-6 アルキルスルホニル(好ましくは、メチルス ホニル、エチルスルホニル、プロピルスル ニル)、
(b)C 3-7 シクロアルキルスルホニル(好ましくは、シ ロプロピルスルホニル)、
(c)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、tert- トキシカルボニル)、
(d)カルボキシ基、
(e)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル(好ましくは、シクロプロピ )-カルバモイル基、
(f)複素環カルボニル基(好ましくは、アゼチ ニルカルボニル)、
(g)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)およびC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)でジ置 されたカルバモイル基、
(h)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子)、
(i)C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ)、
(j)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、
(k)C 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)
等が挙げられる。

 Cyは、好ましくは、置換されていてもよく かつ置換されていてもよい5~7員環と縮合し いてもよい、5員の芳香族複素環基(好ましく は、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリ ル、テトラゾリル、チエニル、フリル、チア ゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、オ キサジアゾリル、イソキサゾリル、イソチア ゾリル、ピラゾロピリジル、インダゾリル、 インダゾリニル、インドリル、インドリニル 、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル 、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾチ アゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンズオ キサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベン ズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル等 )であり、さらに好ましくは、
(a)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)で置換 れていてもよいC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、メチル ルホニル、エチルスルホニル、プロピルス ホニル)、
(b)C 3-7 シクロアルキルスルホニル基(好ましくは、 クロプロピルスルホニル)、
(c)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、tert- トキシカルボニル)、
(d)カルボキシ基、
(e)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル(好ましくは、シクロプロピ )-カルバモイル基、
(f)複素環カルボニル基(好ましくは、アゼチ ニルカルボニル)、
(g)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)およびC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)でジ置 されたカルバモイル基、
(h)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子)、
(i)C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ)、
(j)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、および
(k)C 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよい、5~7員環と縮合していてもよい5 員の芳香族複素環基(好ましくは、ピラゾリ 、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾ ル、チエニル、フリル、チアゾリル、チア アゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリ 、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピラ ロピリジル、インダゾリル、インダゾリニ 、インドリル、インドリニル、ベンズイミ ゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチエ ル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベ ゾチアジアゾリル、ベンズオキサゾリル、 ンズオキサジアゾリル、ベンズイソキサゾ ル、ベンズイソチアゾリル等)である。

 Cyは、特に好ましくは、
(a)C 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、メチル ルホニル)、
(b)C 3-7 シクロアルキルスルホニル基(好ましくは、 クロプロピルスルホニル)、
(c)C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ)、
(d)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、および
(e)C 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよい、5~7員環と縮合していてもよい5員の 香族複素環基(好ましくは、ピラゾリル、ピ ゾロピリジル、インダゾリル)である。

 式(I)中、X 1 およびX 2 は、独立して、置換されていてもよい炭素原 子、または窒素原子を示す。

 X 1 およびX 2 で示される「置換されていてもよい炭素原子 」の「炭素原子」が有していてもよい置換基 としては、例えば、前述の「置換されていて もよい複素環基」において例示した置換基と 同様のものが挙げられる。
 X 1 で示される「置換されていてもよい炭素原子 」の「炭素原子」が有していてもよい置換基 は、好ましくは、
(a)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)、
(b)カルボキシ基、
(c)カルバモイル基、
(d)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
(e)シアノ基、
(f)モノ-またはジ-(C 1-6 アルコキシ-カルボニル(好ましくは、メトキ カルボニル))-アミノ基、
(g)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、ヨウ素原子)
等である。

 また、X 2 で示される「置換されていてもよい炭素原子 」の「炭素原子」が有していてもよい置換基 は、好ましくは、
(a)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、臭素原子)、
(b)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル)
等である。

 X 1 とX 2 の組合わせは、以下が好ましい;
(1)X 1 が、置換されていてもよい炭素原子、かつX 2 が、置換されていてもよい炭素原子である[ ましくは、
X 1 が、
  (a)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)、
  (b)カルボキシ基、
  (c)カルバモイル基、
  (d)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
  (e)シアノ基、
  (f)モノ-またはジ-(C 1-6 アルコキシ-カルボニル(好ましくは、メトキ カルボニル))-アミノ基、および
  (g)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子 塩素原子、ヨウ素原子)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子であり、かつ
X 2 が、
  (a)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子 塩素原子、臭素原子)、および
  (b)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子である];または
(2)X 1 が窒素原子であり、かつX 2 が、置換されていてもよい炭素原子である[ ましくは、
X 1 が、窒素原子であり、かつ
X 2 が、
  (a)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子 塩素原子、臭素原子)、および
  (b)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子である]。

 上記のなかでも、X 1 およびX 2 としては、共に、置換されていてもよい炭素 原子が好ましく、共にCHが特に好ましい。

 化合物(I)のうち、Cyが1H-ピロール-2-イル はない化合物は、新規である。

 式(I)で表される化合物の好適な具体例と ては、以下が挙げられる。

(化合物A1)
 R 1 が、
(a)(a1)ヒドロキシ基、
  (a2)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)、
  (a3)ヒドロキシ基、1ないし3個のC 6-14 アリール基(好ましくは、フェニル)で置換さ ていてもよいC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、オキソ基およびハロゲン原子(好ましく 、フッ素原子)から選ばれる1ないし3個の置 基で置換されていてもよい複素環基(好まし は、トリアゾリル、アゼチジニル、ピロリ ニル、イミダゾリジニル、1-オキシドチオ ルホリニル、1,1-ジオキシドチオモルホリニ 、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリ ル、オキサジアゾリル、ジヒドロオキサジ ゾリル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イ ル)、
  (a4)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-アミノ基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基、C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、エチルチオ)お びC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、エチル ルホニル)から選ばれる1ないし3個の置換基 置換されていてもよい)、
  (a5)含窒素複素環アミノ基(好ましくは、ア ザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-イル-アミノ)、
  (a6)tert-ブチル-ジフェニルシリルオキシ基
  (a7)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、tert- トキシカルボニル)でモノまたはジ置換され いてもよいアミノ基から選ばれる1ないし3 の置換基で置換されていてもよいC 1-6 アルキル-カルボニルオキシ基(好ましくは、 セチルオキシ)、
  (a8)シアノ基、
  (a9)カルボキシ基、
  (a10)複素環カルボニル基(好ましくは、モ ホリノカルボニル、アゼチジニルカルボニ )、
  (a11)カルバモイル基、
  (a12)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
  (a13)1ないし3個のヒドロキシ基で置換され いてもよいC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、メチル ルホニル、エチルスルホニル)、
  (a14)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)で置換 れていてもよいC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エト シ)、
  (a15)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原 )、
  (a16)C 3-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロブチ )、および
  (a17)tert-ブチル-ジメチルシリルオキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル、エチル、 ソプロピル、イソブチル、tert-ブチル)、
(b)ヒドロキシ基およびC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)から選ばれ 1ないし3個の置換基で置換されていてもよ 複素環基(好ましくは、ジオキソラニル、テ ラヒドロピラニル)、
(c)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、臭素原子)、
(d)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 2-6 アルケニル基(好ましくは、ビニル、2-メチル -1-プロペニル)、
(e)ホルミル基、
(f)(f1)ヒドロキシ基、
  (f2)カルボキシ基、
  (f3)C 1-6 アルコキシ基、および
  (f4)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ、 チルチオ)、
(g)カルボキシ基、
(h)(h1)C 6-14 アリール基(好ましくは、フェニル)、
  (h2)C 3-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロ ル)、
  (h3)C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、および
  (h4)ヒドロキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エト シ、プロポキシ、イソプロポキシ、イソブ ルオキシ)、
(i)ヒドロキシ基、
(j)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、メト シカルボニル)、
(k)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル(好ましくは、シクロプロピ )-カルバモイル基、
(l)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル(好ましくは、エチル、イソブチル)- カルバモイル基(該C 1-6 アルキルは、ヒドロキシ基およびC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、エトキシ)から選 れる1ないし3個の置換基で置換されていて よい)、
(m)複素環カルボニル基(好ましくは、モルホ ノカルボニル、アゼチジニルカルボニル)、
(n)C 1-6 アルキル-カルボニル基(好ましくは、アセチ )、および
(o)カルバモイル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基(好ま しくは、5または6員の含窒素芳香族複素環基 より好ましくは、2-イミダゾリル、4-イミダ ゾリル、2-チアゾリル、2-チアジアゾリル、3- ピラゾリル、2-ピリジル、2-ピラジニル)であ ;
 R 2 が、
(a)(a1)1ないし3個のフェニル基で置換されてい てもよいC 1-4 アルキレンジオキシ基(好ましくは、エチレ ジオキシ)、および
  (a2)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよいC 4-7 シクロアルキル基(好ましくは、シクロペン ル)、および
(b)4~7員(好ましくは5または6員)の非芳香族複 環基(好ましくは、テトラヒドロフラニル、 トラヒドロピラニル)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よいC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)であり;
 R 3 が、水素原子またはC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)であり;
 Cyが、
(a)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)で置換 れていてもよいC 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、メチル ルホニル、エチルスルホニル、プロピルス ホニル)、
(b)C 3-7 シクロアルキルスルホニル基(好ましくは、 クロプロピルスルホニル)、
(c)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、tert- トキシカルボニル)、
(d)カルボキシ基、
(e)モノ-またはジ-C 3-7 シクロアルキル(好ましくは、シクロプロピ )-カルバモイル基、
(f)複素環カルボニル基(好ましくは、アゼチ ニルカルボニル)、
(g)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)およびC 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)でジ置 されたカルバモイル基、
(h)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子)、
(i)C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ)、
(j)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、および
(k) C 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換され いてもよい、5~7員環と縮合していてもよい5 員の芳香族複素環基(好ましくは、ピラゾリ 、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾ ル、チエニル、フリル、チアゾリル、チア アゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリ 、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピラ ロピリジル、インダゾリル、インダゾリニ 、インドリル、インドリニル、ベンズイミ ゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチエ ル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベ ゾチアジアゾリル、ベンズオキサゾリル、 ンズオキサジアゾリル、ベンズイソキサゾ ル、ベンズイソチアゾリル等)であり;
 X 1 が、
(1)(a)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)、
  (b)カルボキシ基、
  (c)カルバモイル基、
  (d)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
  (e)シアノ基、
  (f)モノ-またはジ-(C 1-6 アルコキシ-カルボニル(好ましくは、メトキ カルボニル))-アミノ基、および
  (g)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子 塩素原子、ヨウ素原子)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子、または
(2)窒素原子であり;かつ
 X 2 が、
(a)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、臭素原子)、および
(b)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子である、
化合物(I)。

(化合物A2)
 X 1 が、
(1)(a)C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)、
  (b)カルボキシ基、
  (c)カルバモイル基、
  (d)モノ-またはジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル基、
  (e)シアノ基、
  (f)モノ-またはジ-(C 1-6 アルコキシ-カルボニル(好ましくは、メトキ カルボニル))-アミノ基、および
  (g)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子 塩素原子、ヨウ素原子)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子であり;かつ
 X 2 が、
(a)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、臭素原子)、および
(b)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子である、
化合物(A1)。

(化合物A3)
 X 1 が、窒素原子であり;かつ
 X 2 が、
(a)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子、 素原子、臭素原子)、および
(b)1ないし3個のC 1-6 アルコキシ-カルボニル基(好ましくは、エト シカルボニル)で置換されていてもよいC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル)
から選ばれる1個の置換基で置換されていて よい炭素原子である、
化合物(A1)。

(化合物A4)
 R 1 が、1~3個のヒドロキシ基で置換されていても よい1~3個のC 1-4 アルキル基(好ましくは、メチル、イソブチ )で置換されていてもよい、式:

で示される5または6員の含窒素複素環基(好ま しくは、5または6員の含窒素芳香族複素環基 より好ましくは、2-チアゾリル、2-ピリジル )であり;
 R 2 が、4~7員(好ましくは5または6員)の非芳香族 素環基(好ましくは、テトラヒドロピラニル) で置換されていてもよいC 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)であり;
 R 3 が、水素原子であり;
 Cyが、
(a)C 1-6 アルキルスルホニル基(好ましくは、メチル ルホニル)、
(b)C 3-7 シクロアルキルスルホニル基(好ましくは、 クロプロピルスルホニル)、
(c)C 1-6 アルキルチオ基(好ましくは、メチルチオ)、
(d)C 1-6 アルキル基(好ましくは、メチル)、および
(e)C 1-6 アルコキシ基(好ましくは、メトキシ)
から選ばれる1~3個の置換基で置換されていて もよい、5~7員環と縮合していてもよい5員の 香族複素環基(好ましくは、ピラゾリル、ピ ゾロピリジル、インダゾリル)であり;
X 1 が、CHであり;かつ
X 2 が、CHである、
化合物(I)。

 化合物(I)における塩としては、薬理学的に 容される塩が好ましく、このような塩とし は、例えば、無機塩基との塩、有機塩基と 塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性 たは酸性アミノ酸との塩等が挙げられる。
 無機塩基との塩の好適な例としては、ナト ウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カ ルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土 類金属塩;アルミニウム塩;アンモニウム塩等 挙げられる。
 有機塩基との塩の好適な例としては、トリ チルアミン、トリエチルアミン、ピリジン ピコリン、エタノールアミン、ジエタノー アミン、トリエタノールアミン、ジシクロ キシルアミン、N,N-ジベンジルエチレンジア ミン等との塩が挙げられる。
 無機酸との塩の好適な例としては、塩酸、 化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等との塩が げられる。
 有機酸との塩の好適な例としては、ギ酸、 酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ 、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク 、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼン ルホン酸、p-トルエンスルホン酸等との塩 挙げられる。
 塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては アルギニン、リジン、オルニチン等との塩 挙げられる。
 酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、 スパラギン酸、グルタミン酸等との塩が挙 られる。

 化合物(I)のプロドラッグは、生体内におけ 生理条件下で酵素や胃酸等による反応によ 化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素 に酸化、還元、加水分解等を起こして化合 (I)に変化する化合物、胃酸等により加水分 等を起こして化合物(I)に変化する化合物で る。化合物(I)のプロドラッグとしては、化 物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、 ン酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ 基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチ ルアミノカルボニル化、(5-メチル-2-オキソ-1, 3-ジオキソレン-4-イル)メトキシカルボニル化 、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチ ル化、ピバロイルオキシメチル化、tert-ブチ 化された化合物等);化合物(I)のヒドロキシ がアシル化、アルキル化、リン酸化、ホウ 化された化合物(例、化合物(I)のヒドロキシ がアセチル化、パルミトイル化、プロパノ ル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマ ル化、アラニル化、ジメチルアミノメチル ルボニル化された化合物等);化合物(I)のカ ボキシ基がエステル化、アミド化された化 物(例、化合物(I)のカルボキシ基がエチルエ テル化、フェニルエステル化、カルボキシ チルエステル化、ジメチルアミノメチルエ テル化、ピバロイルオキシメチルエステル 、エトキシカルボニルオキシエチルエステ 化、フタリジルエステル化、(5-メチル-2-オ ソ-1,3-ジオキソレン-4-イル)メチルエステル 、シクロヘキシルオキシカルボニルエチル ステル化、メチルアミド化された化合物等) 等が挙げられる。これらの化合物は自体公知 の方法によって化合物(I)から製造することが できる。
 また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書 1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163 から198頁に記載されているような、生理的 件で化合物(I)に変化するものであってもよ 。
 また、化合物(I)は、同位元素(例、 3 H、 14 C、 35 S、 125 I等)等で標識されていてもよい。
 さらに、 1 Hを 2 H(D)に変換した重水素変換体も、化合物(I)に 含される。
 さらに、式(I)で表される化合物およびその は互変異性体を生じるが、いずれの互変異 体も本発明の範囲に含まれ、式(I)で表され 化合物およびその塩は、溶媒和物、水和物 無溶媒和物および無水和物のいずれであっ も良い。

 化合物(I)またはそのプロドラッグ(以下、単 に本発明化合物と略記することがある)は、 性が低く、そのまま、または薬理学的に許 し得る担体等と混合して医薬組成物とする とにより、哺乳動物(例、ヒト、マウス、ラ ト、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブ 、サル等)に対して、後述する各種疾患の予 防または治療剤として用いることができる。
 ここにおいて、薬理学的に許容し得る担体 しては、製剤素材として慣用の各種有機あ いは無機担体物質が用いられ、固形製剤に ける賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状 製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、 等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等として配合さ れる。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤 、着色剤、甘味剤等の製剤添加物を用いるこ ともできる。
 賦形剤の好適な例としては、乳糖、白糖、D -マンニトール、D-ソルビトール、デンプン、 α化デンプン、デキストリン、結晶セルロー 、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース カルボキシメチルセルロースナトリウム、 ラビアゴム、プルラン、軽質無水ケイ酸、 成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミ 酸マグネシウム等が挙げられる。
 滑沢剤の好適な例としては、ステアリン酸 グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タ ク、コロイドシリカ等が挙げられる。
 結合剤の好適な例としては、α化デンプン ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチル ルロース、カルボキシメチルセルロース、 ルボキシメチルセルロースナトリウム、結 セルロース、白糖、D-マンニトール、トレハ ロース、デキストリン、プルラン、ヒドロキ シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピル メチルセルロース、ポリビニルピロリドン等 が挙げられる。
 崩壊剤の好適な例としては、乳糖、白糖、 ンプン、カルボキシメチルセルロース、カ ボキシメチルセルロースカルシウム、クロ カルメロースナトリウム、カルボキシメチ スターチナトリウム、軽質無水ケイ酸、低 換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙 られる。

 溶剤の好適な例としては、注射用水、生理 食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピ ングリコール、ポリエチレングリコール、 マ油、トウモロコシ油、オリーブ油、綿実 等が挙げられる。
 溶解補助剤の好適な例としては、ポリエチ ングリコール、プロピレングリコール、D- ンニトール、トレハロース、安息香酸ベン ル、エタノール、トリスアミノメタン、コ ステロール、トリエタノールアミン、炭酸 トリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル ナトリウム、酢酸ナトリウム等が挙げられ 。
 懸濁化剤の好適な例としては、ステアリル リエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリ ム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチ 、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニ ム、モノステアリン酸グリセリン等の界面 性剤;例えば、ポリビニルアルコール、ポリ ビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロ ースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロ キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等 の親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオ シエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。
 等張化剤の好適な例としては、塩化ナトリ ム、グリセリン、D-マンニトール、D-ソルビ トール、ブドウ糖等が挙げられる。
 緩衝剤の好適な例としては、リン酸塩、酢 塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙 られる。
 無痛化剤の好適な例としては、ベンジルア コール等が挙げられる。
 防腐剤の好適な例としては、パラオキシ安 香酸エステル類、クロロブタノール、ベン ルアルコール、フェネチルアルコール、デ ドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。
 抗酸化剤の好適な例としては、亜硫酸塩、 スコルビン酸塩等が挙げられる。
 着色剤の好適な例としては、水溶性食用タ ル色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄 4号および5号、食用青色1号および2号等の食 用色素)、水不溶性レーキ色素(例、前記水溶 食用タール色素のアルミニウム塩)、天然色 素(例、β-カロチン、クロロフィル、ベンガ )等が挙げられる。
 甘味剤の好適な例としては、サッカリンナ リウム、グリチルリチン酸二カリウム、ア パルテーム、ステビア等が挙げられる。

 前記医薬組成物の剤形としては、例えば、 剤(舌下錠、口腔内崩壊錠を含む)、カプセ 剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含 )、顆粒剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤 、乳剤、懸濁剤等の経口剤;および注射剤(例 皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤 腹腔内注射剤、点滴剤)、外用剤(例、経皮 剤、軟膏剤)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤) ペレット、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤 等の非経口剤が挙げられ、これらはそれぞれ 経口的あるいは非経口的(例、局所、直腸、 脈投与等)に安全に投与できる。
 これらの製剤は、速放性製剤または徐放性 剤等の放出制御製剤(例、徐放性マイクロカ プセル)であってもよい。
 医薬組成物は、製剤技術分野において慣用 方法、例えば、日本薬局方に記載の方法等 より製造することができる。以下に、製剤 具体的な製造法について詳述する。
 なお、医薬組成物中の本発明化合物の含量 、剤形、本発明化合物の投与量等により異 るが、例えば、約0.1~100重量%である。

 本発明化合物は、優れたGK活性化作用を有 、哺乳動物(例えば、ヒト、ウシ、ウマ、イ 、ネコ、サル、マウス、ラット等、特にヒ )に対し、各種疾患の予防または治療剤とし て用いることができる。また、本発明化合物 は、選択的なGK活性化作用を有するため、毒 (例、急性毒性、慢性毒性、心毒性、癌原性 、遺伝毒性)が低く、副作用も少ない。
 本発明化合物は、糖尿病(例、1型糖尿病、2 糖尿病、妊娠糖尿病、肥満型糖尿病)の予防 ・治療剤;高脂血症(例、高トリグリセリド血 、高コレステロール血症、低HDL血症、食後 脂血症)の予防・治療剤;動脈硬化の予防・ 療剤;耐糖能不全[IGT(Impaired Glucose Tolerance)] 予防・治療剤;および耐糖能不全から糖尿病 の移行抑制剤として用いることができる。

 糖尿病の判定基準については、1999年に日本 糖尿病学会から新たな判定基準が報告されて いる。
 この報告によれば、糖尿病とは、空腹時血 値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が126mg /dl以上、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時 値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が200mg/ dl以上、随時血糖値(静脈血漿におけるグルコ ース濃度)が200mg/dl以上のいずれかを示す状態 である。また、上記糖尿病に該当せず、かつ 、「空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコ ス濃度)が110mg/dl未満または75g経口ブドウ糖 荷試験(75gOGTT)2時間値(静脈血漿におけるグル コース濃度)が140mg/dl未満を示す状態」(正常 )でない状態を、「境界型」と呼ぶ。

 また、糖尿病の判定基準については、ADA(米 国糖尿病学会)およびWHOから、新たな判定基 が報告されている。
 これらの報告によれば、糖尿病とは、空腹 血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度) 126mg/dl以上、あるいは、75g経口ブドウ糖負荷 試験2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃 )が200mg/dl以上を示す状態である。
 また、ADAおよびWHOの上記報告によれば、耐 能不全とは、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間 値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が140mg/d l以上200mg/dl未満を示す状態である。さらに、 ADAの報告によれば、空腹時血糖値(静脈血漿 おけるグルコース濃度)が100mg/dl以上126mg/dl未 満の状態をIFG(Impaired Fasting Glucose)と呼ぶ。 方、WHOは、該IFG(Impaired Fasting Glucose)を空腹 血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度) 110mg/dl以上126mg/dl未満の状態とし、IFG(Impaired Fasting Glycaemia)と呼ぶ。

 本発明化合物は、上記した新たな判定基 により決定される糖尿病、境界型、耐糖能 全、IFG(Impaired Fasting Glucose)およびIFG(Impaired  Fasting Glycaemia)の予防・治療剤としても用い られる。さらに、本発明化合物は、境界型、 耐糖能不全、IFG(Impaired Fasting Glucose)またはIF G(Impaired Fasting Glycaemia)から糖尿病への進展 防止することもできる。

 本発明化合物は、例えば、糖尿病性合併 [例、神経障害、腎症、網膜症、白内障、大 血管障害、骨減少症、糖尿病性高浸透圧昏睡 、感染症(例、呼吸器感染症、尿路感染症、 化器感染症、皮膚軟部組織感染症、下肢感 症)、糖尿病性壊疽、口腔乾燥症、聴覚の低 、脳血管障害、末梢血行障害]、肥満、骨粗 鬆症、悪液質(例、癌性悪液質、結核性悪液 、糖尿病性悪液質、血液疾患性悪液質、内 泌疾患性悪液質、感染症性悪液質または後 性免疫不全症候群による悪液質)、脂肪肝、 血圧、多嚢胞性卵巣症候群、腎臓疾患(例、 糖尿病性ネフロパシー、糸球体腎炎、糸球体 硬化症、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化 症、末期腎臓疾患)、筋ジストロフィー、心 梗塞、狭心症、脳血管障害(例、脳梗塞、脳 中)、糖代謝異常、脂質代謝異常、インスリ ン抵抗性症候群、シンドロームX、メタボリ クシンドローム(2型糖尿病、耐糖能不全ある いはインスリン抵抗性の内、少なくとも一つ を有し、肥満、脂質代謝異常、高血圧あるい は微量アルブミン尿の内、少なくとも2つ以 を併せ持つ状態)、クッシング症候群、高イ スリン血症、高インスリン血症における知 障害、腫瘍(例、白血病、乳癌、前立腺癌、 皮膚癌)、過敏性腸症候群、急性または慢性 痢、炎症性疾患(例、慢性関節リウマチ、変 性脊椎炎、変形性関節炎、腰痛、痛風、手 または外傷後の炎症、腫脹、神経痛、咽喉 炎、膀胱炎、肝炎(非アルコール性脂肪性肝 炎を含む)、肺炎、膵炎、炎症性大腸疾患、 瘍性大腸炎、胃粘膜損傷(アスピリンにより き起こされた胃粘膜損傷を含む))、内臓肥 症候群等の予防・治療剤としても用いるこ ができる。

 本発明化合物は、インスリン抵抗性の改善 インスリン分泌の促進または増加、内臓脂 の減少、内臓脂肪蓄積の抑制、糖代謝改善 脂質代謝改善、酸化LDL産生抑制、リポタン ク代謝改善、冠動脈代謝改善、心血管合併 の予防または治療、心不全合併症の予防ま は治療、血中レムナント低下、無排卵症の 防または治療、多毛症の予防または治療、 アンドロゲン血症の予防または治療、膵(β 胞)機能改善、膵(β細胞)再生、膵(β細胞)再 促進等にも用いられる。
 本発明化合物は、上記した各種疾患(例、心 筋梗塞等の心血管イベント)の2次予防および 展抑制にも用いられる。
 本発明化合物は、とりわけ2型糖尿病、肥満 型糖尿病等の予防・治療剤として有用である 。

 本発明化合物の投与量は、投与対象、投 ルート、対象疾患、症状等によっても異な が、例えば、成人の糖尿病患者に経口投与 る場合、通常1回量として約0.01~100mg/kg体重 好ましくは0.05~30mg/kg体重、さらに好ましく 0.1~10mg/kg体重であり、この量を1日1回~3回投 するのが望ましい。

 本発明化合物は、糖尿病治療剤、糖尿病性 併症治療剤、高脂血症治療剤、降圧剤、抗 満剤、利尿剤、化学療法剤、免疫療法剤、 血栓剤、骨粗鬆症治療剤、抗痴呆剤、勃起 全改善剤、尿失禁・頻尿治療剤、排尿困難 療剤等の薬剤(以下、併用薬剤と略記する) 組み合わせて用いることができる。この際 本発明化合物と併用薬剤の投与時期は限定 れず、これらを投与対象に対し、同時に投 してもよいし、時間差をおいて投与しても い。さらに、本発明化合物と併用薬剤とは それぞれの活性成分を含む2種類の製剤とし 投与されてもよいし、両方の活性成分を含 単一の製剤として投与されてもよい。
 併用薬剤の投与量は、臨床上用いられてい 用量を基準として適宜選択することができ 。また、本発明化合物と併用薬剤の配合比 、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状 組み合わせ等により適宜選択することがで る。例えば、投与対象がヒトである場合、 発明化合物1重量部に対し、併用薬剤を0.01~1 00重量部用いればよい。

 なお、糖尿病治療剤としては、例えばイン リン製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出さ れた動物インスリン製剤;大腸菌またはイー トを用い、遺伝子工学的に合成したヒトイ スリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミンイン スリン亜鉛;インスリンのフラグメントまた 誘導体(例、INS-1)、経口インスリン製剤)、イ ンスリン抵抗性改善剤(例、ピオグリタゾン たはその塩(好ましくは塩酸塩)、ロシグリタ ゾンまたはその塩(好ましくはマレイン酸塩) レグリキサン(Reglixane)(JTT-501)、ネトグリタ ン(Netoglitazone)(MCC-555)、DRF-2593、エダグリタゾ ン(Edaglitazone)(BM-13.1258)、KRP-297、R-119702、リボ リタゾン(Rivoglitazone)(CS-011)、FK-614、WO99/58510 記載の化合物(例えば、(E)-4-[4-(5-メチル-2-フ ェニル-4-オキサゾリルメトキシ)ベンジルオ シイミノ]-4-フェニル酪酸)、WO01/38325に記載 化合物、テサグリタザール(Tesaglitazar)(AZ-242) ラガグリタザール(Ragaglitazar)(NN-622)、ムラグ リタザール(Muraglitazar)(BMS-298585)、ONO-5816、LM-41 56、MBX-102、ナベグリタザール(Naveglitazar)(LY-519 818)、MX-6054、LY-510929、バラグリタゾン(Balaglita zone)(NN-2344)、T-131またはその塩、THR-0921)、PPAR アゴニスト、PPARγアンタゴニスト、PPARγ/α ュアルアゴニスト、α-グルコシダーゼ阻害 (例、ボグリボース、アカルボース、ミグリ ール、エミグリテート)、ビグアナイド剤( 、フェンホルミン、メトホルミン、ブホル ンまたはそれらの塩(例、塩酸塩、フマール 塩、コハク酸塩))、インスリン分泌促進剤[ ルホニルウレア剤(例、トルブタミド、グリ ベンクラミド、グリクラジド、クロルプロパ ミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリ クロピラミド、グリメピリド、グリピザイド 、グリブゾール)、レパグリニド、セナグリ ド、ナテグリニド、ミチグリニドまたはそ カルシウム塩水和物]、GPR40アゴニスト、GLP-1 受容体アゴニスト[例、GLP-1、GLP-1MR剤、NN-2211 AC-2993(exendin-4)、BIM-51077、Aib(8,35)hGLP-1(7,37)NH 2 、CJC-1131]、アミリンアゴニスト(例、プラム ンチド)、フォスフォチロシンフォスファタ ゼ阻害剤(例、バナジン酸ナトリウム)、ジ プチジルペプチダーゼIV阻害剤(例、アログ プチン(Alogliptin)またはその塩(好ましくは、 息香酸塩)、NVP-DPP-278、PT-100、P32/98、ヴィダ リプチン(Vidagliptin)(LAF-237)、P93/01、TS-021、MK- 431、サクサグリプチン(Saxagliptin)(BMS-477118))、 3アゴニスト(例、AJ-9677)、糖新生阻害剤(例、 グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルコ ース-6-ホスファターゼ阻害剤、グルカゴン拮 抗剤)、SGLT(sodium-glucose cotransporter)阻害剤(例 T-1095)、11β-HSD1阻害薬(例、BVT-3498)、アジポネ クチンまたはその作動薬、IKK阻害薬(例、AS-28 68)、レプチン抵抗性改善薬、ソマトスタチン 受容体作動薬(例、WO01/25228、WO03/42204、WO98/4492 1、WO98/45285、WO99/22735に記載の化合物)等が挙 られる。

 糖尿病性合併症治療剤としては、例えば アルドース還元酵素阻害剤(例、トルレスタ ット、エパルレスタット、ゼナレスタット、 ゾポルレスタット、ミナルレスタット、フィ ダレスタット、CT-112、ラニレスタット(AS-3201) )、神経栄養因子およびその増加薬(例、NGF、N T-3、BDNF、WO01/14372に記載のニューロトロフィ 産生・分泌促進剤(例、4-(4-クロロフェニル) -2-(2-メチル-1-イミダゾリル)-5-[3-(2-メチルフ ノキシ)プロピル]オキサゾール))、神経再生 進薬(例、Y-128)、PKC阻害剤(例、ルボキシス ウリン メシレート(ruboxistaurin mesylate))、AGE 害剤(例、ALT946、ピマゲジン、N-フェナシル アゾリウム ブロマイド(ALT766)、ALT-711、EXO-2 26、ピリドリン(Pyridorin)、ピリドキサミン)、 性酸素消去薬(例、チオクト酸)、脳血管拡 剤(例、チアプリド、メキシレチン)、ソマト スタチン受容体作動薬(例、BIM23190)、アポト シスシグナルレギュレーティングキナーゼ-1 (ASK-1)阻害薬が挙げられる。

 高脂血症治療剤としては、例えば、HMG-CoA 還元酵素阻害剤(例、プラバスタチン、シン スタチン、ロバスタチン、アトルバスタチ 、フルバスタチン、ピタバスタチン、ロス スタチンまたはそれらの塩(例、ナトリウム 、カルシウム塩))、スクアレン合成酵素阻 剤(例、WO97/10224に記載の化合物、例えば、N-[ [(3R,5S)-1-(3-アセトキシ-2,2-ジメチルプロピル)- 7-クロロ-5-(2,3-ジメトキシフェニル)-2-オキソ- 1,2,3,5-テトラヒドロ-4,1-ベンゾオキサゼピン-3 -イル]アセチル]ピペリジン-4-酢酸)、フィブ ート系化合物(例、ベザフィブラート、クロ ィブラート、シムフィブラート、クリノフ ブラート)、ACAT阻害剤(例、アバシマイブ(Ava simibe)、エフルシマイブ(Eflucimibe))、陰イオン 換樹脂(例、コレスチラミン)、プロブコー 、ニコチン酸系薬剤(例、ニコモール(nicomol) ニセリトロール(niceritrol))、イコサペント酸 エチル、植物ステロール(例、ソイステロー (soysterol)、ガンマオリザノール(γ-oryzanol))等 挙げられる。

 降圧剤としては、例えば、アンジオテン ン変換酵素阻害剤(例、カプトプリル、エナ ラプリル、デラプリル)、アンジオテンシンII 受容体拮抗剤(例、カンデサルタン シレキセ チル、ロサルタン、エプロサルタン、バルサ ルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、 タソサルタン、1-[[2'-(2,5-ジヒドロ-5-オキソ-4H -1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ビフェニル-4- ル]メチル]-2-エトキシ-1H-ベンズイミダゾー -7-カルボン酸)、カルシウム拮抗剤(例、マ ジピン、ニフェジピン、アムロジピン、エ ニジピン、ニカルジピン)、カリウムチャン ル開口薬(例、レブクロマカリム、L-27152、AL  0671、NIP-121)、クロニジン等が挙げられる。

 抗肥満剤としては、例えば、中枢性抗肥 薬(例、デキスフェンフルラミン、フェンフ ルラミン、フェンテルミン、シブトラミン、 アンフェプラモン、デキサンフェタミン、マ ジンドール、フェニルプロパノールアミン、 クロベンゾレックス);MCH受容体拮抗薬(例、SB- 568849;SNAP-7941;WO01/82925およびWO01/87834に記載の 合物);ニューロペプチドY拮抗薬(例、CP-422935) ;カンナビノイド受容体拮抗薬(例、SR-141716、S R-147778);グレリン拮抗薬)、膵リパーゼ阻害薬( 例、オルリスタット、ATL-962)、β3アゴニスト( 例、AJ-9677)、ペプチド性食欲抑制薬(例、レプ チン、CNTF(毛様体神経栄養因子))、コレシス キニンアゴニスト(例、リンチトリプト、FPL- 15849)、摂食抑制薬(例、P-57)等が挙げられる。

 利尿剤としては、例えば、キサンチン誘 体(例、サリチル酸ナトリウムテオブロミン 、サリチル酸カルシウムテオブロミン)、チ ジド系製剤(例、エチアジド、シクロペンチ ジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロ チアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチ ヒドロクロロチアジド、ペンフルチジド、 リチアジド、メチクロチアジド)、抗アルド ステロン製剤(例、スピロノラクトン、トリ ムテレン)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、アセタ ゾラミド)、クロルベンゼンスルホンアミド 製剤(例、クロルタリドン、メフルシド、イ ダパミド)、アゾセミド、イソソルビド、エ タクリン酸、ピレタニド、ブメタニド、フロ セミド等が挙げられる。

 化学療法剤としては、例えば、アルキル 剤(例、サイクロフォスファミド、イフォス ファミド)、代謝拮抗剤(例、メソトレキセー 、5-フルオロウラシルまたはその誘導体)、 癌性抗生物質(例、マイトマイシン、アドリ アマイシン)、植物由来抗癌剤(例、ビンクリ チン、ビンデシン、タキソール)、シスプラ チン、カルボプラチン、エトポシド等が挙げ られる。なかでも5-フルオロウラシル誘導体 あるフルツロンあるいはネオフルツロン等 好ましい。

 免疫療法剤としては、例えば、微生物ま は細菌成分(例、ムラミルジペプチド誘導体 、ピシバニール)、免疫増強活性のある多糖 (例、レンチナン、シゾフィラン、クレスチ )、遺伝子工学的手法で得られるサイトカイ ン(例、インターフェロン、インターロイキ (IL))、コロニー刺激因子(例、顆粒球コロニ 刺激因子、エリスロポエチン)等が挙げられ なかでもIL-1、IL-2、IL-12等のインターロイキ ンが好ましい。

 抗血栓剤としては、例えば、ヘパリン(例 、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム 、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium))、 ワルファリン(例、ワルファリンカリウム)、 トロンビン薬(例、アルガトロバン(aragatroban ))、血栓溶解薬(例、ウロキナーゼ(urokinase)、 ソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(altepl ase)、ナテプラーゼ(nateplase)、モンテプラーゼ (monteplase)、パミテプラーゼ(pamiteplase))、血小 凝集抑制薬(例、塩酸チクロピジン(ticlopidine  hydrochloride)、シロスタゾール(cilostazol)、イ サペント酸エチル、ベラプロストナトリウ (beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート(sarpog relate hydrochloride))等が挙げられる。

 骨粗鬆症治療剤としては、例えば、アル ァカルシドール(alfacalcidol)、カルシトリオ ル(calcitriol)、エルカトニン(elcatonin)、サケカ ルシトニン(calcitonin salmon)、エストリオール( estriol)、イプリフラボン(ipriflavone)、リセドロ ン酸二ナトリウム(risedronate disodium)、パミド ン酸二ナトリウム(pamidronate disodium)、アレ ドロン酸ナトリウム水和物(alendronate sodium h ydrate)、インカドロン酸二ナトリウム(incadronat e disodium)等が挙げられる。

 抗痴呆剤としては、例えば、タクリン(tacrin e)、ドネペジル(donepezil)、リバスチグミン(riva stigmine)、ガランタミン(galanthamine)等が挙げら る。
 勃起不全改善剤としては、例えば、アポモ フィン(apomorphine)、クエン酸シルデナフィル (sildenafil citrate)等が挙げられる。
 尿失禁・頻尿治療剤としては、例えば、塩 フラボキサート(flavoxate hydrochloride)、塩酸 キシブチニン(oxybutynin hydrochloride)、塩酸プ ピベリン(propiverine hydrochloride)等が挙げられ 。
 排尿困難治療剤としては、例えば、アセチ コリンエステラーゼ阻害薬(例、ジスチグミ ン)等が挙げられる。

 さらに、動物モデルや臨床で悪液質改善 用が認められている薬剤、すなわち、シク オキシゲナーゼ阻害剤(例、インドメタシン )、プロゲステロン誘導体(例、メゲステロー アセテート)、糖質ステロイド(例、デキサ サゾン)、メトクロプラミド系薬剤、テトラ ドロカンナビノール系薬剤、脂肪代謝改善 (例、エイコサペンタエン酸)、成長ホルモ 、IGF-1、あるいは悪液質を誘導する因子であ るTNF-α、LIF、IL-6、オンコスタチンMに対する 体等も本発明化合物と併用することができ 。

 併用薬剤は、好ましくはインスリン製剤、 ンスリン抵抗性改善剤、α-グルコシダーゼ 害剤、ビグアナイド剤、インスリン分泌促 剤(好ましくはスルホニルウレア剤)等であ 。
 上記併用薬剤は、2種以上を適宜の割合で組 み合せて用いてもよい。
 本発明化合物が併用薬剤と組み合せて使用 れる場合には、お互いの剤の量は、それら 剤の反対効果を考えて安全な範囲内で低減 きる。特に、インスリン抵抗性改善剤、イ スリン分泌促進剤(好ましくはスルホニルウ レア剤)およびビグアナイド剤は通常の投与 よりも低減できる。したがって、これらの により引き起こされるであろう反対効果は 全に防止できる。それに加えて、糖尿病性 併症治療剤、高脂血症治療剤、降圧剤の投 量は低減でき、その結果これらの剤により き起こされるであろう反対効果は効果的に 止できる。

 化合物(I)は、例えば、以下の反応式に示 方法またはそれに準じた方法により製造す ことができる。

 式(I)で表される化合物のうち、ピロール誘 体は、例えば、以下の反応式2に示す方法に より製造することができる。
 反応式2

[式中、Ra、Rbは置換されていてもよいアルキ 基を示し、Mは金属原子またはハロゲン化金 属を示し、他の各記号は前記と同意義を示す 。]
 本法では、該化合物(II)にヒドロキシルアミ ン化合物(V)またはその塩を反応させて化合物 (VI)を製造し、該化合物(VI)をアルケニル金属 薬と反応させてエノン化合物(VII)を製造す 。次いで、該化合物(VII)をアルデヒド化合物 (VIII)と反応させてジケトン化合物(IX)を製造 、該化合物(IX)を閉環反応に付して化合物(I-c )を製造する。
 化合物(II)は、例えば、WO00/58293、WO2006/016178 どに記載の公知の方法に準じて合成するこ ができる。
 化合物(V)は、公知の方法に準じて合成する とができる。
 化合物(VIII)は、公知の方法に準じて合成す ことができる。

 工程5
 本工程では、化合物(II)もしくはそのカルボ キシ基における反応性誘導体またはその塩と ヒドロキシルアミン化合物(V)またはその塩と を反応させて化合物(VI)を製造する。
 化合物(II)のカルボキシ基における反応性誘 導体としては、例えば、
1)酸塩化物;
2)酸アジ化物;
3)酸(例えば、ジアルキルリン酸、フェニルリ ン酸、ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸 、ハロゲン化リン酸等の置換されたリン酸; アルキル亜リン酸;亜硫酸;チオ硫酸;硫酸;メ ンスルホン酸等のスルホン酸;酢酸、プロピ オン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン酸、ペン タン酸、イソペンタン酸、トリクロロ酢酸等 の脂肪族カルボン酸;安息香酸等の芳香族カ ボン酸)との混合酸無水物;
4)対称酸無水物;
5)イミダゾール、4-置換イミダゾール、ジメ ルピラゾール、トリアゾールまたはテトラ ールとの活性化アミド;
6)例えば、シアノメチルエステル、メトキシ チルエステル、ジメチルイミノメチルエス ル、ビニルエステル、プロパルギルエステ 、p-ニトロフェニルエステル、トリクロロ ェニルエステル、ペンタクロロフェニルエ テル、メシルフェニルエステル、フェニル ゾフェニルエステル、フェニルチオエステ 、p-ニトロフェニルエステル、p-クレジルチ エステル、カルボキシメチルチオエステル ピラニルエステル、ピリジルエステル、ピ リジルエステル、8-キノリルチオエステル の活性化エステル;
7)N-ヒドロキシ化合物(例、N,N-ジメチルヒドロ キシアミン、1-ヒドロキシ-2-(1H)-ピリドン、N- ヒドロキシスクシンイミド、N-ヒドロキシフ ルイミド、1-ヒドロキシ-1H-ベンゾトリアゾ ル)とのエステル;
等が挙げられる。これら反応性誘導体は、使 用する化合物(II)の種類によって任意に選択 ることができる。
 化合物(II)の反応性誘導体の好適な塩として は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等の アルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウ 塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩; トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、 ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシル アミン塩、N,N-ジベンジルエチレンジアミン 等の有機塩基塩;等のような塩基塩が挙げら る。
 本反応は、無溶媒下あるいは反応に不活性 溶媒中で行うことが好ましい。このような 媒としては、反応が進行する限り特に限定 れないが、例えば、メタノール、エタノー 、プロパノール、イソプロパノール、ブタ ール、tert-ブタノール等のアルコール類;ジ キサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ テル、tert-ブチルメチルエーテル、ジイソ ロピルエーテル、エチレングリコール-ジメ ルエーテル等のエーテル類;ギ酸エチル、酢 酸エチル、酢酸n-ブチル等のエステル類;ジク ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ト リクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類 ;n-ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水 素類;ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミ 、N,N-ジメチルアセトアミド等のアミド類; セトニトリル、プロピオニトリル等のニト ル類等;ジメチルスルホキシド等のスルホキ ド類;スルホラン;ヘキサメチルホスホルア ド;水等が挙げられる。これらの溶媒は2種以 上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
 この反応において、化合物(II)を遊離酸の形 またはその塩の形で使用する場合には、N,N’ -ジシクロヘキシルカルボジイミド、N-シクロ ヘキシル-N’-モルホリノエチルカルボジイミ ド、N-シクロヘキシル-N’-(4-ジエチルアミノ クロヘキシル)カルボジイミド、N,N’-ジエ ルカルボジイミド、N,N’-ジイソプロピルカ ボジイミド、N-エチル-N’-(3-ジメチルアミ プロピル)カルボジイミド等のカルボジイミ ;N,N’-カルボニルビス(2-メチルイミダゾー );亜リン酸トリアルキル;ポリリン酸エチル ポリリン酸イソプロピル等のポリリン酸エ テル;オキシ塩化リン;ジフェニルホスホリル アジド;塩化チオニル;塩化オキサリル;クロロ ギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル等のハ ロギ酸低級アルキル;トリフェニルホスフィ ;1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-ト リアゾロ(4,5-b)ピリジニウム 3-オキシド ヘ サフルオロホスフェート(HATU);N-ヒドロキシ ンゾトリアゾール;1-(p-クロロベンゼンスル ニルオキシ)-6-クロロ-1H-ベンゾトリアゾール ;N,N’-ジメチルホルムアミドと、塩化チオニ 、ホスゲン、クロロギ酸トリクロロメチル オキシ塩化リン等との反応によって調製し 、いわゆるビルスマイヤ-試薬等のような常 用の縮合剤の存在下に反応を行うのが望まし い。
 本反応は、所望により塩基の存在下で行っ もよい。このような塩基としては、例えば 水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸 カリウム等の水酸化アルカリ金属;水酸化マ グネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化ア ルカリ土類金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリ ム等の炭酸アルカリ金属;炭酸水素ナトリウ 、炭酸水素カリウム等の炭酸水素アルカリ 属;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト キシド、カリウムtert-ブトキシド等のアルカ 金属C 1-6 アルコキシド;トリメチルアミン、トリエチ アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピ ジン、ピコリン、N-メチルピロリジン、N-メ ルモルホリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]-5- ネン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8 -ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機 基類;メチルリチウム、n-ブチルリチウム、s ec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム等の 機リチウム類;リチウムジイソプロピルアミ ド等のリチウムアミド類等が挙げられる。
 化合物(V)の使用量は、化合物(II)1モルに対 て、通常、1~10モル、好ましくは1~3モルであ 。塩基の使用量は、化合物(II)1モルに対し 、通常、1~10モル、好ましくは1~3モルである
 反応温度は、通常、-30℃~100℃である。反応 時間は、通常、0.5~20時間である。

 また、化合物(II)の反応性誘導体として混合 酸無水物を用いる場合、化合物(II)とクロロ 酸エステル(例、クロロ炭酸メチル、クロロ 酸エチル、クロロ炭酸イソブチル)を塩基( 、トリエチルアミン、N-メチルモルホリン、 N,N-ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリウム 炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下に 応させ、さらに化合物(V)と反応させてもよ 。
 本反応は、無溶媒下あるいは反応に不活性 溶媒中で行うことが好ましい。このような 媒としては、反応が進行する限り特に限定 れないが、例えば、ジオキサン、テトラヒ ロフラン、ジエチルエーテル、tert-ブチル チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、 チレングリコール-ジメチルエーテル等のエ テル類;ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n-ブ ル等のエステル類;ジクロロメタン、クロロ ホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン等 のハロゲン化炭化水素類;n-ヘキサン、ベンゼ ン、トルエン等の炭化水素類;ホルムアミド N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ トアミド等のアミド類;アセトニトリル、プ ピオニトリル等のニトリル類等;ジメチルス ホキシド等のスルホキシド類;スルホラン; キサメチルホスホルアミド等が挙げられる これらの溶媒は2種以上を適宜の割合で混合 て用いてもよい。
 クロロ炭酸エステルの使用量は、化合物(II) 1モルに対して、通常、1~10モル、好ましくは1 ~3モルである。
 反応温度は、通常、-30℃~100℃である。反応 時間は、通常、0.5~20時間である。

 工程6
 本工程では、工程5で得られた化合物(VI)を ルケニル金属試薬と反応させてエノン化合 (VII)を製造する。
 アルケニル金属試薬の好適な例としては、 ニルリチウム、1-プロペニルリチウム等の 機リチウム類;臭化ビニルマグネシウム、塩 ビニルマグネシウム、臭化1-プロペニルマ ネシウム等のグリニャール試薬類が挙げら る。
 本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行う が有利である。このような溶媒としては、 応が進行する限り特に限定されないが、例 ばジエチルエーテル、ジイソプロピルエー ル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフ ン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン どのエーテル類;シクロヘキサン、ヘキサン ベンゼン、トルエン等の炭化水素類;N,N-ジ チルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミ 、ヘキサメチルホスホリックトリアミドな のアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム 、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタンなどのハ ゲン化炭化水素類;ジメチルスルホキシドな のスルホキシド類などの溶媒あるいはそれ の混合溶媒などが好ましい。
 反応時間は用いる試薬や溶媒により異なる 、通常10分間~100時間、好ましくは30分間か 50時間である。反応温度は通常-70~100℃、好 しくは0~80℃である。
 アルケニル金属試薬の使用量は、化合物(VI) 1モルに対し、約1~約5モル、好ましくは約1~約 3モルである。

 工程7
 本工程では、工程6で得られたエノン化合物 (VII)をチアゾリウム塩および塩基の存在下に ルデヒド化合物(VIII)と反応させてジケトン 合物(IX)を製造する。
 チアゾリウム塩の好適な例としては、塩化3 -ベンジル-5-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1,3 -チアゾール-3-イウム、臭化3-エチル-5-(2-ヒド ロキシエチル)-4-メチル-1,3-チアゾール-3-イウ ムなどが挙げられる。
 塩基としては、トリメチルアミン、トリエ ルアミン、ジエチルイソプロピルアミンな の有機塩基類、炭酸カルシウム、炭酸セシ ム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基類が げられる。
 本反応は無溶媒で行うか、または反応に不 性な溶媒を用いて行うのが有利である。こ ような溶媒としては、反応が進行する限り に限定されないが、例えばメチルアルコー 、エチルアルコール、tert-ブチルアルコー などのアルコール類;ジエチルエーテル、ジ ソプロピルエーテル、ジフェニルエーテル テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、1,2- メトキシエタンなどのエーテル類;ヘキサン ベンゼン、トルエン等の炭化水素類;N,N-ジ チルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミ 、ヘキサメチルホスホリックトリアミドな のアミド類;ジクロロメタン、クロロホルム 、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタンなどのハ ゲン化炭化水素類;ジメチルスルホキシドな のスルホキシド類などの溶媒あるいはそれ の混合溶媒などが好ましい。
 反応時間は用いる試薬や溶媒により異なる 、通常10分間~100時間、好ましくは30分間か 50時間である。反応温度は通常0~200℃、好ま くは50~100℃である。
 アルデヒド化合物(VIII)の使用量は、化合物( VII)1モルに対し、それぞれ、約1~約5モル、好 しくは約1~約3モルである。
 チアゾリウム塩および塩基の使用量は、化 物(VII)1モルに対し、それぞれ、約0.01~約10モ ル、好ましくは約0.1~約3モルである。

 工程8
 本工程では、工程7で得られたジケトン化合 物(IX)をアンモニアまたはアンモニウム塩の 在下に閉環反応に付してピロール化合物(I-c) を製造する。
 アンモニウム塩の好適な例としては、硫酸 ンモニウム、炭酸アンモニウムなどの無機 のアンモニウム塩類、ギ酸アンモニウム、 酸アンモニウムなどの有機酸のアンモニウ 塩類が挙げられる。
 本反応は無溶媒で行うか、反応に不活性な 媒を用いて行うのが有利である。このよう 溶媒としては、反応が進行する限り特に限 されないが、例えばメタノール、エタノー 、1-プロパノール、2-プロパノール、tert-ブ ルアルコールなどのアルコール類;ジクロロ メタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン どのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテ 、ジイソプロピルエーテル、ジフェニルエ テル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン 、1,2-ジメトキシエタンなどのエーテル類;ベ ゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;シ クロヘキサン、ヘキサンなどの飽和炭化水素 類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルア セトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリ アミドなどのアミド類;ギ酸、酢酸、プロパ 酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸 どの有機酸類などの溶媒もしくはそれらの 合溶媒などが好ましい。
 反応時間は用いる試薬や溶媒により異なる 、通常10分間~100時間、好ましくは30分間か 50時間である。反応温度は通常-20~150℃、好 しくは0~100℃である。
 アンモニアまたはアンモニウム塩の使用量 、化合物(IX)1モルに対し、約1~約10モル、好 しくは約1~約3モルである。

 式(I)で表される化合物のうち、イミダゾー 誘導体は、例えば、以下の反応式4に示す方 法によっても製造することができる。
 反応式4

[式中の各記号は前記と同意義を示す。]

 工程11
 化合物(XII)は、反応式2の工程1の方法に準じ て、化合物(II)もしくはそのカルボキシ基に ける反応性誘導体またはその塩とアミン化 物(XIX)またはその塩とを反応させることによ り製造することができる。
 化合物(XIX)は、公知の方法に準じて合成す ことができる。

 工程12
 化合物(I-e)は、反応式2の工程4の方法に準じ て、化合物(XII)を閉環反応に付すことにより 造することができる。

 化合物(I)のR 1 が置換されていてもよいチアゾリル基である 化合物(XV)は、以下の方法で製造することも きる。

 反応式5

[式中、Eは脱離基を示し、Rcは水素原子、 換されていてもよいアルキル基、置換され いてもよい環状基、もしくは置換されてい もよいカルボキシ基を示し、Rdは置換されて いてもよいアルキル基を示し、Reは水素原子 置換されていてもよいアルキル基、置換さ ていてもよい環状基、もしくは置換されて てもよいカルボキシ基を示し、他の各記号 前記と同意義を示す。]

 Eで示される「脱離基」としては、例えば、 ハロゲン原子;ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキルスルホニルオキシ基(例、メタンス ホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、 リクロロメタンスルホニルオキシ、トリフ オロメタンスルホニルオキシ);C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基およびニトロ基から選ばれる置 換基を1~3個有していてもよいC 6-10 アリールスルホニルオキシ基(例、フェニル ルホニルオキシ、m-ニトロフェニルスルホニ ルオキシ、p-トルエンスルホニルオキシ);C 1-6 アルコキシスルホニルオキシ基;C 6-10 アリールオキシスルホニルオキシ基等が挙げ られる。
 Rc、RdおよびReで示される「置換されていて よいアルキル基」としては、置換されてい もよいC 1-6 アルキル基が挙げられる。
 RcおよびReで示される「置換されていてもよ い環状基」としては、置換されていてもよい C 3-7 シクロアルキル基、置換されていてもよいC 6-14 アリール基、置換されていてもよい複素環基 等が挙げられる。
 RcおよびReで示される「置換されていてもよ いカルボキシ基」としては、エステル化され ていてもよいカルボキシ基等が挙げられる。

 工程13
 化合物(I-f)は、化合物(I-d)を加水分解反応に 付すことにより製造することができる。該加 水分解反応は、酸または塩基を用い、常法に 従って行われる。

 酸としては、例えば、塩酸、硫酸等の鉱酸 ;三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等のルイス酸 類;トリフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン酸 等の有機酸類等が挙げられる。ここで、ルイ ス酸は、チオールまたはスルフィドと併用す ることもできる。
 塩基としては、例えば、水酸化リチウム、 酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化 リウム等の水酸化アルカリ金属;炭酸ナトリ ウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属; トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ 、カリウムtert-ブトキシド等のアルカリ金属 C 1-6 アルコキシド;トリエチルアミン、イミダゾ ル、ホルムアミジン等の有機塩基類等が挙 られる。
 これら酸または塩基の使用量は、化合物(I-d )1モルに対して、通常、約0.5~10モル、好まし は約0.5~6モルである。
 加水分解反応は、無溶媒下あるいは反応に 活性な溶媒中で行われる。このような溶媒 しては、反応が進行する限り特に限定され いが、例えば、メタノール、エタノール、 ロパノール等のアルコール類;ベンゼン、ト ルエン等の芳香族炭化水素類;シクロヘキサ 、ヘキサン等の飽和炭化水素類;ギ酸、酢酸 の有機酸類;テトラヒドロフラン、1,4-ジオ サン、1,2-ジメトキシエタン等のエーテル類; N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ アミド等のアミド類;ジクロロメタン、クロ ロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン のハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、 ロピオニトリル等のニトリル類;アセトン、 メチルエチルケトン等のケトン類;ジメチル ルホキシド等のスルホキシド類;水等が挙げ れる。これらの溶媒は2種以上を適宜の割合 で混合して用いてもよい。
 反応時間は、通常、10分~60時間、好ましく 10分~12時間である。反応温度は、通常、-10~20 0℃、好ましくは0~120℃である。

 工程14
 化合物(I-g)は、反応式2の工程1の反応に準じ て、化合物(I-f)またはそのカルボキシ基にお る反応性誘導体またはその塩をアンモニア たは1-ヒドロキシベンズトリアゾール-アン ニア錯体と反応させることにより製造する とができる。

 工程15
 化合物(XIII)は、化合物(I-g)と五硫化二リン たはローソン試薬とを反応させることによ 製造することができる。
 本反応は、無溶媒下あるいは反応に不活性 溶媒中で行われる。このような溶媒として 、反応が進行する限り特に限定されないが 例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピ エーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒ ロフラン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシ タン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン等 芳香族炭化水素類;シクロヘキサン、ヘキサ ン等の飽和炭化水素類、ピリジン、キノリン 等の含窒素芳香族類等が挙げられる。これら の溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して用 てもよい。
 五硫化二リンまたはローソン試薬の使用量 、化合物(I-g)1モルに対して、通常、0.5~10モ 、好ましくは0.5~3モルである。
 反応温度は、通常、-30℃~100℃である。反応 時間は、通常、0.5~20時間である。

 工程16
 化合物(XV)は、化合物(XIII)と化合物(XIV)とを 応させることにより製造することができる
 化合物(XIV)は、公知の方法に準じて合成す ことができる。
 本反応は、所望により酸触媒または塩基の 在下に行われる。
 該酸触媒としては、例えば、塩酸、硫酸等 鉱酸;三ハロゲン化ホウ素(例えば、三塩化 ウ素、三フッ化ホウ素)、四ハロゲン化チタ ウム(例えば、四塩化チタニウム、四臭化チ タニウム)、ハロゲン化アルミニウム(例えば 塩化アルミニウム、臭化アルミニウム)等の ルイス酸;酢酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸等 有機酸等が挙げられる。
 該塩基としては、例えば、トリエチルアミ 、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、 イソプロピルエチルアミン等の有機塩基;水 化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト ウム、炭酸カリウム等の無機塩基等が挙げ れる。
 本反応は、無溶媒下または反応に不活性な 媒中で行われる。このような溶媒としては 反応が進行する限り特に限定されないが、 えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピル ーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒド フラン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエ ン等のエーテル類;メタノール、エタノール プロパノール等のアルコール類;ベンゼン、 トルエン等の芳香族炭化水素類;シクロヘキ ン、ヘキサン等の飽和炭化水素類;N,N-ジメチ ルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド ヘキサメチルホスホルアミド等のアミド類 が挙げられる。これらの溶媒は2種以上を適 の割合で混合して用いてもよい。
 化合物(XIV)および酸触媒の使用量は、化合 (XIII)1モルに対して、それぞれ、通常、1~10モ ル、好ましくは1~3モルである。
 反応時間は、化合物(XIII)、化合物(XIV)、お び酸触媒の種類や量によって異なるが、通 、約1時間~約100時間、好ましくは約1時間~約5 0時間である。反応温度は、通常、約-20~約120 、好ましくは約0~約80℃である。
 化合物(XIV)および塩基の使用量は、化合物(X III)1モルに対して、それぞれ、通常、1~10モル 、好ましくは1~3モルである。
 反応時間は、化合物(XIII)、化合物(XIV)、お び塩基の種類や量によって異なるが、通常 約1時間~約100時間、好ましくは約1時間~約50 間である。反応温度は、通常、約-20~約120℃ 好ましくは約0~約80℃である。

 化合物(I)のR 1 が置換されていてもよい1,3,4-チアジアゾリル 基である化合物(XVII)は、以下の方法で製造す ることもできる。
 反応式6

[式中、Xはハロゲン原子を、Rfは水素原子 置換されていてもよいアルキル基、置換さ ていてもよい環状基、もしくは置換されて てもよいカルボキシ基を示し、他の各記号 前記と同意義を示す。]

 Rfで示される「置換されていてもよいア キル基」、「置換されていてもよい環状基 および「置換されていてもよいカルボキシ 」は、それぞれRcで示される「置換されてい てもよいアルキル基」、「置換されていても よい環状基」および「置換されていてもよい カルボキシ基」において例示したものと同様 のものが挙げられる。

 工程17
 化合物(I-h)は、反応式2の工程1の反応に準じ て、化合物(I-f)もしくはそのカルボキシ基に ける反応性誘導体またはその塩と化合物(XVI )またはその塩とを反応させることにより製 することができる。
 化合物(XVI)は、公知の方法に準じて合成す ことができる。

 工程18
 化合物(XVII)は、化合物(I-h)と五硫化二リン しくはローソン試薬とを反応させることに り製造することができる。
 本反応は、無溶媒下あるいは反応に不活性 溶媒中で行われる。このような溶媒として 、反応が進行する限り特に限定されないが 例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピ エーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒ ロフラン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシ タン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン等 芳香族炭化水素類;シクロヘキサン、ヘキサ ン等の飽和炭化水素類、ピリジン、キノリン 等の含窒素芳香族類等が挙げられる。これら の溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して用 てもよい。
 五硫化二リンもしくはローソン試薬の使用 は、化合物(I-h)1モルに対して、通常、0.5~10 ル、好ましくは0.5~3モルである。
 反応温度は、通常、-30℃~100℃である。反応 時間は、通常、0.5~20時間である。

 工程19
 化合物(I-i)は、反応式2の工程1の反応に準じ て、化合物(I-f)もしくはそのカルボキシ基に ける反応性誘導体またはその塩にヒドラジ またはその塩を反応させることにより製造 ることができる。

 工程20
 化合物(I-h)は、反応式2の工程1の反応に準じ て、化合物(I-i)と化合物(XVIII)とを反応させる ことによって製造することもできる。
 化合物(XVIII)は、公知の方法に準じて合成す ることができる。

 化合物(I)は、以下の反応式7に示す方法によ り製造することができる。
 反応式7

[式中、X’は脱離基を示し;Yは金属(例:カリ ウム、ナトリウム、リチウム、マグネシウム 、銅、水銀、亜鉛、タリウム、ホウ素、スズ 等(これらの金属は、アルキル化、水酸化、 ルコキシ化、または錯体化していてもよい)) を示し;他の各記号は前記と同意義を示す。]

 X’で示される「脱離基」としては、Eで示 れる「脱離基」において例示したものと同 のものが挙げられる。X’の好適な具体例と ては、ヨウ素、臭素、トリフルオロメタン ルホニルオキシ基、フェニルスルホニルオ シ基、m-ニトロフェニルスルホニルオキシ 、p-トルエンスルホニルオキシ基等が挙げら れる。
 本法では、化合物(XXX)に化合物(XXXI)を塩基 存在下に反応させることにより、化合物(I) 製造する。
 当該塩基としては、例えば、水素化ナトリ ム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金 ;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸 化カリウム等の水酸化アルカリ金属;水酸化 グネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化 ルカリ土類金属;炭酸ナトリウム、炭酸カリ ム、炭酸セシウム等の炭酸アルカリ金属;炭 酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭 酸水素アルカリ金属;リン酸三カリウム、リ 酸三ナトリウム等のリン酸アルカリ金属;ナ リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド ナトリウムtert-ブトキシド等の炭素数1ない 6のアルカリ金属アルコキシド;トリメチル ミン、トリエチルアミン、ジイソプロピル チルアミン、ピリジン、ピコリン、N-メチル ピロリジン、N-メチルモルホリン、1,5-ジアザ ビシクロ[4.3.0]-5-ノネン、1,4-ジアザビシクロ[ 2.2.2]オクタン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウ デセン等の有機塩基類;メチルリチウム、n- チルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブ ルリチウム等の有機リチウム類;リチウムジ イソプロピルアミド等のリチウムアミド類等 が用いられる。
 化合物(XXX)と化合物(XXXI)との反応は、反応 不活性な溶媒を用いて行うのが有利である
 このような溶媒としては、反応が進行する り特に限定されないが、例えば、メタノー 、エタノール、プロパノール、イソプロパ ール、ブタノール、tert-ブタノール等のア コール類;ジオキサン、テトラヒドロフラン ジエチルエーテル、tert-ブチルメチルエー ル、ジイソプロピルエーテル、エチレング コール-ジメチルエーテル等のエーテル類;ギ 酸エチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチル等のエ テル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四 塩化炭素、トリクロロエチレン等のハロゲン 化炭化水素類;n-ヘキサン、ベンゼン、トルエ ン等の炭化水素類;ホルムアミド、N,N-ジメチ ホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド等 のアミド類;アセトニトリル、プロピオニト ル等のニトリル類等;ジメチルスルホキシド のスルホキシド類;スルホラン、ヘキサメチ ルホスホルアミド、水等の溶媒、またはこれ ら2種以上の混合溶媒等が挙げられる。
 本反応は、一般に、金属触媒を用いて促進 せることができる。
 該金属触媒としては、さまざまな配位子を する金属複合体が用いられる。
 このような金属複合体としては、例えば、 ラジウム化合物〔例:パラジウム(II) アセテ ート、テトラキス(トリフェニルホスフィン) ラジウム(0)、塩化ビス(トリフェニルホスフ ィン)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリエチ ルホスフィン)パラジウム(0)、トリス(ジベン リデンアセトン)ジパラジウム-2,2’-ビス(ジ フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、酢酸 パラジウム(II)と1,1’-ビス(ジフェニルホスフ ィノ)フェロセンの複合体等〕;ニッケル化合 〔例:テトラキス(トリフェニルホスフィン) ッケル(0)、塩化ビス(トリエチルホスフィン )ニッケル(II)、塩化ビス(トリフェニルホスフ ィン)ニッケル(II)等〕;ロジウム化合物〔例、 塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウ (III)等〕;コバルト化合物;銅化合物〔例、酸 化銅、塩化銅(II)等〕;白金化合物等が挙げら る。これらのなかでも、パラジウム化合物 ニッケル化合物および銅化合物が好ましい
 金属触媒の使用量は、化合物(XXX)1モルに対 、通常、約0.000001~5モル、好ましくは、約0.0 001~1モルである。
 本反応において、酸素に不安定な金属触媒 用いる場合には、不活性なガス(例、アルゴ ン、窒素)気流中で反応を行うことが好まし 。
 化合物(XXXI)の使用量は、化合物(XXX)1モルに し、通常、約0.8~10モル、好ましくは、約0.9~ 2モルである。また、塩基の使用量は、化合 (XXX)1モルに対し、約1~約20モル、好ましくは 1~約5モルである。
 反応温度は、通常、約-10℃~約250℃、好まし くは、約0℃~約150℃である。
 反応時間は、化合物(XXX)、化合物(XXXI)、金 触媒、塩基または溶媒の種類;反応温度等に り異なり得るが、通常、約1分間~約200時間 好ましくは、約5分間~約100時間である。
 化合物(XXX)および化合物(XXXI)は、自体公知 方法に準じて合成することができる。

 化合物(I)は、以下の反応式8に示す方法によ って製造することもできる。
反応式8

[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
 化合物(I)は、化合物(XXXIII)に化合物(XXXIV)を 基の存在下に反応させて製造することがで る。本反応は、上記反応式7と同様の方法に 従って行うことができる。
 化合物(XXXIII)および化合物(XXXIV)は、自体公 の方法に準じて合成することができる。

 化合物(II)において、Cyが窒素原子でカルボ 酸側鎖の炭素原子と共有結合を形成してい 場合、以下の反応式9に示す方法によって製 造することもできる。
反応式9

[式中、RgはC 1-6 アルキル基を示し、各記号は前記と同意義を 示す。]

 工程21
 化合物(XXXVII)は、化合物(XXXV)と化合物(XXXVI) 塩基の存在下に反応させることにより製造 ることができる。
 工程22
 化合物(XXXIX)は、化合物(XXXV)と化合物(XXXVIII) を塩基の存在下に反応させることにより製造 することができる。

 工程21および工程22で使用される塩基として は、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリ ウム等の水素化アルカリ金属;水酸化リチウ 、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の 酸化アルカリ金属;水酸化マグネシウム、水 化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属; 炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウ ム等の炭酸アルカリ金属;炭酸水素ナトリウ 、炭酸水素カリウム等の炭酸水素アルカリ 属;リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム のリン酸アルカリ金属;ナトリウムメトキシ ド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert- トキシド等の炭素数1ないし6のアルカリ金 アルコキシド;トリメチルアミン、トリエチ アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピ ジン、ピコリン、N-メチルピロリジン、N-メ チルモルホリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]-5- ネン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1, 8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機 塩基類;メチルリチウム、n-ブチルリチウム、 sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム等の 有機リチウム類;リチウムジイソプロピルア ド等のリチウムアミド類等が用いられる。
 工程21および工程22の反応は、無溶媒下また は反応に不活性な溶媒中で行われる。このよ うな溶媒としては、反応が進行する限り特に 限定されないが、例えば、メタノール、エタ ノール、プロパノール、イソプロパノール、 ブタノール、tert-ブタノール等のアルコール ;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ ル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラ ン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン等 エーテル類;ベンゼン、トルエン等の芳香族 炭化水素類;シクロヘキサン、ヘキサン等の 和炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホル 、四塩化炭素、トリクロロエチレン等のハ ゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミ 、N,N-ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル スホルアミド等のアミド類;アセトニトリル 、プロピオニトリル等のニトリル類等;ジメ ルスルホキシド等のスルホキシド類等が挙 られる。これらの溶媒は2種以上を適宜の割 で混合して用いてもよい。
 化合物(XXXVI)もしくは化合物(XXXVIII)および塩 基の使用量は、化合物(XXXV)1モルに対して、 れぞれ、通常、1~10モル、好ましくは1~3モル ある。
 反応時間は、化合物(XXXV)、化合物(XXXVI)、化 合物(XXXVIII)および塩基の種類や量によって異 なるが、通常、約1時間~約100時間、好ましく 約1時間~約50時間である。反応温度は、通常 、約-20~約120℃、好ましくは約0~約80℃である

 工程23
 化合物(XXXVII)は、化合物(XXXIX)と化合物(R 3 -X’)を塩基の存在下に反応させることにより 製造することもできる。
 当該塩基としては、例えば、水素化ナトリ ム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金 ;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ シド、ナトリウムtert-ブトキシド等の炭素数1 ないし6のアルカリ金属アルコキシド;メチル チウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチ ム、tert-ブチルリチウム等の有機リチウム ;リチウムジイソプロピルアミド等のリチウ アミド類等が用いられる。
 本反応は、不活性な溶媒中で行われる。こ ような溶媒としては、反応が進行する限り に限定されないが、例えば、ジエチルエー ル、ジイソプロピルエーテル、ジフェニル ーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサ ン、1,2-ジメトキシエタン等のエーテル類;ベ ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;シク ロヘキサン、ヘキサン等の飽和炭化水素類;N, N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン等;1, 3-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)-ピリミジ ノン等;ヘキサメチルホスホルアミド等が挙 られる。これらの溶媒は2種以上を適宜の割 で混合して用いてもよい。
 化合物(R 3 -X’)および塩基の使用量は、化合物(XXXIX)1モ に対して、それぞれ、通常、1~10モル、好ま しくは1~3モルである。
 反応時間は、化合物(XXXIX)、化合物(R 3 -X’)および塩基の種類や量によって異なるが 、通常、約1時間~約100時間、好ましくは約1時 間~約50時間である。反応温度は、通常、約-70 ~約120℃、好ましくは約-70~約50℃である。

 工程24
 化合物(II)は、化合物(XXXVII)より自体公知の 水分解反応に準じて、合成することができ 。

 上記反応生成物や化合物(I)において、分 内の官能基は、自体公知の化学反応を組み わせることにより目的の官能基に変換する ともできる。該化学反応の例としては、酸 反応、還元反応、アルキル化反応、加水分 反応、アミノ化反応、アミド化反応、エス ル化反応、アリールカップリング反応、脱 護反応などが挙げられる。

 上記製造法において、原料化合物が、置 基として、アミノ基、カルボキシ基、ヒド キシ基、カルボニル基またはメルカプト基 有する場合、これらの基にペプチド化学等 一般的に用いられるような保護基が導入さ ていてもよく、反応後に必要に応じて保護 を除去することにより目的化合物を得るこ ができる。

 アミノ基の保護基としては、例えば、ホル ル基、C 1-6 アルキル-カルボニル基(例、アセチル、プロ オニル)、C 1-6 アルコキシ-カルボニル基(例、メトキシカル ニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシ ルボニル)、ベンゾイル基、C 7-10 アラルキル-カルボニル基(例、ベンジルカル ニル)、C 7-14 アラルキルオキシ-カルボニル基(例、ベンジ オキシカルボニル、9-フルオレニルメトキ カルボニル)、トリチル基、フタロイル基、N ,N-ジメチルアミノメチレン基、置換シリル基 (例、トリメチルシリル、トリエチルシリル ジメチルフェニルシリル、tert-ブチルジメチ ルシリル、tert-ブチルジエチルシリル)、C 2-6 アルケニル基(例、1-アリル)等が挙げられる これらの基は、ハロゲン原子、C 1-6 アルコキシ基およびニトロ基から選ばれる1 いし3個の置換基で置換されていてもよい。

 カルボキシ基の保護基としては、例えば、C 1-6 アルキル基、C 7-10 アラルキル基(例、ベンジル)、フェニル基、 リチル基、置換シリル基(例、トリメチルシ リル、トリエチルシリル、ジメチルフェニル シリル、tert-ブチルジメチルシリル、tert-ブ ルジエチルシリル)、C 2-6 アルケニル基(例、1-アリル)等が挙げられる これらの基は、ハロゲン原子、C 1-6 アルコキシ基およびニトロ基から選ばれる1 いし3個の置換基で置換されていてもよい。

 ヒドロキシ基の保護基としては、例えば、C 1-6 アルキル基、フェニル基、トリチル基、C 7-10 アラルキル基(例、ベンジル)、ホルミル基、C 1-6 アルキル-カルボニル基、ベンゾイル基、C 7-10 アラルキル-カルボニル基(例、ベンジルカル ニル)、2-テトラヒドロピラニル基、2-テト ヒドロフラニル基、置換シリル基(例、トリ チルシリル、トリエチルシリル、ジメチル ェニルシリル、tert-ブチルジメチルシリル tert-ブチルジエチルシリル)、C 2-6 アルケニル基(例、1-アリル)等が挙げられる これらの基は、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基およびまたはニトロ基から選ば れる1ないし3個の置換基で置換されていても い。

 カルボニル基の保護基としては、例えば、 状アセタール(例、1,3-ジオキサン)、非環状 セタール(例、ジ-C 1-6 アルキルアセタール)等が挙げられる。

 メルカプト基の保護基としては、例えば、C 1-6 アルキル基、フェニル基、トリチル基、C 7-10 アラルキル基(例、ベンジル)、C 1-6 アルキル-カルボニル基、ベンゾイル基、C 7-10 アラルキル-カルボニル基(例、ベンジルカル ニル)、C 1-6 アルコキシ-カルボニル基、C 6-14 アリールオキシ-カルボニル基(例、フェニル キシカルボニル)、C 7-14 アラルキルオキシ-カルボニル基(例、ベンジ オキシカルボニル、9-フルオレニルメトキ カルボニル)、2-テトラヒドロピラニル基、C 1-6 アルキルアミノ-カルボニル基(例、メチルア ノカルボニル、エチルアミノカルボニル)等 が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子 、C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基およびニトロ基から選ばれる1 いし3個の置換基で置換されていてもよい。

 また、上記の各製造法により得られる本 明化合物は、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、 出、再結晶、転溶、クロマトグラフィー等 公知の手段により単離精製することができ 。また、上記の各製造法において用いられ 各原料化合物は、前記と同様の公知の手段 よって単離精製することができる。一方、 れら原料化合物を単離することなく、その ま反応混合物として、次の工程の原料とし 用いてもよい。

 本発明化合物の製造に際し、原料化合物 塩を形成し得る場合には、該化合物を塩と て用いてもよい。このような塩としては、 えば、本発明化合物の塩として例示したも が挙げられる。

 本発明化合物が、光学異性体、立体異性 、位置異性体、回転異性体を含有する場合 は、これらも本発明化合物として含有され とともに、自体公知の合成手法、分離手法 よりそれぞれを単品として得ることができ 。例えば、本発明化合物に光学異性体が存 する場合には、該化合物から分割された光 異性体も本発明化合物に包含される。

 本発明化合物は、結晶であってもよい。
 本発明化合物の結晶(以下、本発明の結晶と 略記することがある)は、本発明化合物に自 公知の結晶化法を適用して、結晶化するこ によって製造することができる。
 本明細書中、融点は、例えば、微量融点測 器(ヤナコ、MP-500D型またはBuchi、B-545型)また はDSC(示差走査熱量分析)装置(SEIKO、EXSTAR6000) を用いて測定される融点を意味する。
 一般に、融点は、測定機器、測定条件等に って変動する場合がある。本明細書中の結 は、通常の誤差範囲内であれば、本明細書 記載の融点と異なる値を示す結晶であって よい。
 本発明の結晶は、物理化学的性質(例、融点 、溶解度、安定性)および生物学的性質(例、 内動態(吸収性、分布、代謝、排泄)、薬効 現)に優れ、医薬として極めて有用である。

 本発明は、以下の参考例、実施例、実験例 よび製剤例によって、さらに詳しく説明さ るが、これらは本発明を限定するものでは く、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で 化させてもよい。
 以下の参考例、実施例中の「室温」は通常 10℃ないし約35℃を示す。%は、収率はmol/mol% を、カラムクロマトグラフィーで用いられる 溶媒は体積%を、その他は重量%を示す。プロ ンNMRスペクトルで、OHやNHプロトン等ブロー ドで確認できないものについてはデータに記 載していない。
 その他の本文中で用いられている略号は下 の意味を示す。
s : シングレット(singlet)
d : ダブレット(doublet)
t : トリプレット(triplet)
q : クァルテット(quartet)
m : マルチプレット(multiplet)
br : ブロード(broad)
J : カップリング定数(coupling constant)
Hz : ヘルツ(Hertz)
CDCl 3  : 重クロロホルム
DMSO-d 6 : d 6 -ジメチルスルホキシド
1 H-NMR : プロトン核磁気共鳴
TFA  : トリフルオロ酢酸
MgSO 4  : 硫酸マグネシウム
 以下の参考例および実施例において、マス ペクトル(MS)および核磁気共鳴スペクトル(NM R)は以下の条件により測定した。
 MS測定機器:アジレント テクノロジーズ社  1200シリーズ、ウォーターズ社 ZMD、ウォータ ーズ社 ZQ2000またはマイクロマス社 プラッ フォームII。
 イオン化法:電子衝撃イオン化法(Electron Spra y Ionization:ESI)、または大気圧化学イオン化法 (Atmospheric Pressure Chemical Ionization:APCI)。特記 き場合、ESIを用いた。
 NMR測定機器:バリアン社 Varian Gemini 200(200MH z)、Varian Gemini 300(300MHz)、ブルカー・バイオ ピン社 AVANCE 300。
 また、以下の参考例および実施例において 分取HPLCによる精製は以下の条件により行っ た。
 分取HPLC機器:ギルソン社ハイスループット 製システム
 カラム:YMC Combiprep ODS-A S-5 μm, 20 X 50 mm
 溶媒:A液; 0.1% トリフルオロ酢酸 含有水、
    B液; 0.1% トリフルオロ酢酸 含有アセ ニトリル
 グラジエントサイクル: 0.00分(A液/B液=90/10),  1.20分(A液/B液=90/10), 4.75分(A液/B液=0/100), 7.30 分(A液/B液=0/100), 7.40分(A液/B液=90/10), 7.50分(A /B液=90/10).
 流速:25 ml/min、検出法:UV 220nm

参考例1A グルコキナーゼ(GK)発現ベクターの 築
 ヒト肝臓型GKのアミノ末端にGST(Glutathione S-t ransferase)を付加したタンパク質(GST-hLGK1)を大 菌で発現させるためのプラスミドDNAを以下 ように作製した。
 まず、ヒト肝臓cDNA(クローンテック社Marathon  Ready cDNA)を鋳型として、2種類の合成DNA(5’- CAGCTCTCCATCCAAGCAGCCGTTGCT-3’(配列番号:1)および5 -GGCGGCCTGGGTCCTGACAAG-3’(配列番号:2))を用いてPCR を行い、得られたDNA断片をTOPO TA Cloning Kit( ンビトロジェン社)を用いてクローニングし た。得られるプラスミドDNAを鋳型として、開 始コドンの直前にBamHI siteを付加した合成DNA( 5’-GGATCCATGCCCAGACCAAGATCCCAACTCCCACAACCCAACTCCCAGGTAGAGC AGATCCTGGCAGAG-3’(配列番号:3))および終止コドン の直後にEcoRI siteを付加した合成DNA(5’-GAATTCC TGGCCCAGCATACAGGC-3’(配列番号:4))を用いてPCRを行 った。得られたDNA断片を、BamHIとEcoRIで切断 たpGEX6P-2(アマシャムバイオサイエンス社)に ブクローニングし、ヒト肝GK発現用プラス ド(pGEX6P-2/hLGK1)を得た。

参考例2A GST-hLGK1の発現と精製
 参考例1Aで得たpGEX6P-2/hLGK1を用いて形質転換 したBL21株(ストラッタジーン社)を、100μg/mlア ンピシリン含有LB培地50mlが入った200ml三角フ スコ中で、37℃で14時間振とう培養した。培 養液25mlを100μg/mlアンピシリン含有LB培地225ml 希釈し、1L三角フラスコ中、37℃でさらに1 間振とう培養した。培養後の三角フラスコ 氷上で冷却後、100mMのIsopropyl-Thio-β-D-Galactopyr anoside(IPTG)125μLを添加し(終濃度50μM)、17℃で20 時間培養した。培養液を遠心後、得られる菌 体を超音波破砕し、上清からGlutathione Sepharos e 4B(アマシャムバイオサイエンス社)を用い 目的とするタンパク(GST-hLGK1)を精製した。

参考例1 1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1 H-ピラゾール-3-カルバルデヒド

 5-(メチルスルファニル)-1H-ピラゾール-3-カ バルデヒド(10.0g)、炭酸カリウム(9.70g)および N,N’-ジメチルホルムアミド(60mL)の混合物に0 でヨウ化メチル(6.6mL)をゆっくり加えた後、 室温で終夜、攪拌した。反応混合物に水を加 え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は 、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(1:5、容積比)溶出部から、題記 合物(6.38g、収率58%)を黄色結晶として得た。 点47-48℃。MS:157(MH + )。

参考例2 [1-メチル-5-(メチルスルファニル)- 1H-ピラゾール-3-イル]酢酸メチル

 1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H-ピラゾ ル-3-カルバルデヒド(6.38g)、(メチルスルファ ニル)(メチルスルフィニル)メタン(10.1g)、水 化ベンジルトリメチルアンモニウム(1.7mL)お びテトラヒドロフラン(60mL)の混合物を60℃ 2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残留 をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに し、酢酸エチル溶出部から、黄色油状物(14. 95g)を得た。得られた油状物(14.95g)に10%塩化水 素のメタノール溶液(200mL)を加え、加熱還流 、終夜攪拌した。反応混合物に飽和重曹水 加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。酢 エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(2:1、容積比)溶出部から、題記 合物(4.68g、収率57%)を黄色油状物として得た MS:201(MH + )。

参考例3 2-[1-メチル-5-(メチルスルファニル )-1H-ピラゾール-3-イル]-3-(テトラヒドロ-2H-ピ ン-4-イル)プロパン酸メチル

 ジイソプロピルアミン(4.0mL)のテトラヒドロ フラン(60mL)溶液に窒素雰囲気下、n-ブチルリ ウムの1.6Mヘキサン溶液(16.1mL)を-70℃でゆっ り加えた。反応混合物を-70℃で15分間攪拌 た後、[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H- ラゾール-3-イル]酢酸メチル(4.68g)のテトラヒ ドロフラン(5mL)溶液をゆっくり加えた。反応 合物を-70℃で15分間攪拌した後、4-(ヨード チル)テトラヒドロ-2H-ピラン(5.80g)を加えた 、室温で、終夜攪拌した。反応混合物に10% エン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し 。酢酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾 (MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(1:1、容積比)溶出部から、題記 合物(2.57g、収率37%)を淡黄色油状物として得 。MS:299(MH + )。

参考例4 2-[1-メチル-5-(メチルスルファニル )-1H-ピラゾール-3-イル]-3-(テトラヒドロ-2H-ピ ン-4-イル)プロパン酸

 2-[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H-ピラ ール-3-イル]-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ )プロパン酸メチル(2.52g)、2規定水酸化ナト ウム水溶液(6.3mL)、テトラヒドロフラン(6mL) よびメタノール(6mL)の混合物を50℃で3時間攪 拌した。反応混合物に1規定塩酸(13mL)を加え 酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、 和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル溶出部から、題記化合物(2.47g、定量的)を 色油状物として得た。MS:285(MH + )。

参考例5 N-メトキシ-N-メチル-2-[1-メチル-5-( メチルスルファニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-3- (テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパンアミ ド

 2-[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H-ピラ ール-3-イル]-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ )プロパン酸(1.09g)、N-メトキシメタンアミン 酸塩(0.75g)、1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-1-オ ール(0.70g)、トリエチルアミン(1.1mL)およびN,N- ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物に0℃でN- [3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N’-エチルカル ボジイミド塩酸塩(0.88g)を加えた後、室温で 夜攪拌した。反応混合物に10%クエン酸水溶 を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ 層は、飽和食塩水、飽和重曹水および飽和 塩水で順次洗浄し、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(4:1、容積比)溶出部から、題記 合物(0.80g、収率63%)を無色油状物として得た MS:328(MH + )。

参考例6 4-[1-メチル-5-(メチルスルファニル )-1H-ピラゾール-3-イル]-5-(テトラヒドロ-2H-ピ ン-4-イル)ペンタ-1-エン-3-オン

 N-メトキシ-N-メチル-2-[1-メチル-5-(メチルス ファニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-3-(テトラヒ ドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパンアミド(0.80g)の テトラヒドロフラン(30mL)溶液に窒素雰囲気下 、臭化ビニルマグネシウム(1.0Mテトラヒドロ ラン溶液:7.3mL)を室温でゆっくり加えた後、 30分間攪拌した。反応混合物を氷冷した1規定 塩酸へ注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。酢 酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(4:1、容積比)溶出部から、題記 合物(0.60g、収率83%)を無色油状物として得た MS:295(MH + )。

参考例7 5-[1-メチル-5-(メチルスルファニル )-1H-ピラゾール-3-イル]-6-(テトラヒドロ-2H-ピ ン-4-イル)-1-{5-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イ ルオキシ)メチル]-1,3-チアゾール-2-イル}ヘキ ン-1,4-ジオン

 4-[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H-ピラ ール-3-イル]-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ )ペンタ-1-エン-3-オン(0.60g)、5-[(テトラヒド -2H-ピラン-2-イルオキシ)メチル]-1,3-チアゾー ル-2-カルバルデヒド(0.48g)、3-ベンジル-5-(2-ヒ ドロキシエチル)-4-メチル-1,3-チアゾール-3-イ ウム クロリド(54mg)、トリエチルアミン(0.11mL )、テトラヒドロフラン(6mL)およびエタノール (6mL)の混合物を加熱還流下、2時間攪拌した。 反応混合物を濃縮し、残留物を塩基性シリカ ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸 エチル-ヘキサン(1:1、容積比)溶出部から、題 記化合物(0.65g、収率60%)を黄色油状物として た。MS:522(MH + )。

参考例8 3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル) ラニン エチルエステル

 カリウムtert-ブトキシド(25.7g)のテトラヒド フラン(800mL)溶液にN-(ジフェニルメチリデン )グリシン エチルエステル(45.20g)を0~8℃下、2 0分間かけて加えた。反応混合物を0℃で30分 攪拌した後、4-(ヨードメチル)テトラヒドロ- 2H-ピラン(42.0g)を加えた。反応混合物を室温 終夜攪拌した後、析出固体を濾過した。濾 を濃縮し、得られた残留物をエタノール(200m L)に溶解し、2M塩酸(200mL)を加えた。反応混合 を室温下、終夜攪拌した後、濃縮した。残 物を水で希釈し、酢酸エチルで4回洗浄した 。水層に8M水酸化ナトリウム水溶液を加えてp H11とし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル 層を飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮し、題記化合物(23.00g、収率67%)を黄 色油状物として得た。
1 H NMR (300 MHz, CDCl 3 ) δ1.22 - 1.80 (10 H, m), 3.32 - 3.44 (2 H, m),  3.47 (1 H, dd, J=5.3, 8.9 Hz), 3.90 - 4.00 (2 H , m), 4.17 (2 H, q, J=7.1 Hz)。

参考例9 2-ブロモ-3-(テトラヒドロ-2H-ピラ -4-イル)プロパン酸エチルおよび3-(テトラヒ ロ-2H-ピラン-4-イル)-2-プロペン酸エチルの1: 1混合物

 3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アラニン  エチルエステル(23.00g)、臭化カリウム(50.2g)、 1M臭化水素水溶液(200mL)の混合物に亜硝酸ナト リウム(10.2g)の水(10mL)溶液を-5~5℃で、20分間 けて加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌 た後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル は、飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄、 燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(1:4、容積比)溶出部から、題記混合物(9.87 g)を黄色油状物として得た。
1 H NMR (300 MHz, CDCl 3 ) δ1.24 - 1.78 (9 H, 9 H * , m), 1.94 - 2.10 (1 H, m), 2.30 - 2.64 (1 H * , m), 3.32 - 3.49 (2 H, 2 H * , m), 3.90 - 4.03 (2 H, 2 H * , m), 4.14 - 4.32 (3 H, 2 H * , m), 5.79 (1 H * , dd, J=1.2, 15.9 Hz), 6.89 (1 H * , dd, J=8.8, 15.9 Hz)。 *は後者の化合物のプ トンピークを示す。

参考例10 2-(4-ブロモ-1H-インダゾール-1-イ )-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパン エチル

 4-ブロモ-1H-インダゾール(3.00g)、2-ブロモ-3-( テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパン酸エ ルおよび3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2 -プロペン酸エチルの1:1混合物(6.73g)、炭酸カ ウム(2.1g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20 mL)の混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合 物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸 エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(1:4、容積比)溶出部から、題記化合物(3.10 g)を黄色油状物として得た。MS:383(MH + )。

参考例11 2-[4-(シクロプロピルスルホニル)- 1H-インダゾール-1-イル]-N-メトキシ-N-メチル-3 -(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパンア ド

 2-(4-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-3-(テト ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパン酸エチル(3. 10g)、ヨウ化銅(I)(0.46g)、N,N’-ジメチルエチレ ンジアミン(0.26mL)、炭酸カリウム(3.37g)、シク ロプロパンスルフィン酸ナトリウム(3.1g)およ びジメチルスルホキシド(30mL)の混合物を100℃ で終夜攪拌した。反応混合物に10%クエン酸水 溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エ チル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物、テトラヒ ロフラン(10mL)およびメタノール(10mL)の混合 に2M水酸化ナトリウム水溶液(8.0mL)を加え、50 ℃で4時間攪拌した。反応混合物に10%クエン 水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢 エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物、N,O-ジメチ ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.60g)、トリエチ ルアミン(2.3mL)、1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-1 -オール(1.84g)およびN,N-ジメチルホルムアミド (25mL)の混合物にN-[3-(ジメチルアミノ)プロピ ]-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.88g)を加 えた後、室温で終夜攪拌した。反応混合物に 10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出 した。酢酸エチル層は、飽和食塩水、飽和重 曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥(Mg SO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル溶出部から、題記化合物(2.30g、収率67%)を 色油状物として得た。MS:422(MH + )。

参考例12 4-[4-(シクロプロピルスルホニル)- 1H-インダゾール-1-イル]-5-(テトラヒドロ-2H-ピ ラン-4-イル)ペンタ-1-エン-3-オン

 2-[4-(シクロプロピルスルホニル)-1H-インダ ール-1-イル]-N-メトキシ-N-メチル-3-(テトラヒ ドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパンアミド(2.30g)の テトラヒドロフラン(20mL)溶液に、臭化ビニル マグネシウム(1.0Mテトラヒドロフラン溶液:16. 4mL)を0℃でゆっくり加えた後、0℃で20分間攪 した。反応混合物を氷冷した1M塩酸へ注ぎ み、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層 、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(3:1、容積比)溶出部から、題記化合物(1.80 g、収率84%)を無色油状物として得た。MS:389(MH + )。

参考例13 5-[4-(シクロプロピルスルホニル)- 1H-インダゾール-1-イル]-1-[5-(1,2-ジヒドロキシ -2-メチルプロピル)ピリジン-2-イル]-6-(テトラ ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ヘキサン-1,4-ジオン

 4-[4-(シクロプロピルスルホニル)-1H-インダ ール-1-イル]-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ )ペンタ-1-エン-3-オン(1.80g)、5-(1,2-ジヒドロ シ-2-メチルプロピル)ピリジン-2-カルバルデ ド(0.99g)、3-ベンジル-5-(2-ヒドロキシエチル) -4-メチル-1,3-チアゾール-3-イウム クロリド(0 .12g)、トリエチルアミン(0.26mL)、テトラヒド フラン(10mL)およびエタノール(10mL)の混合物 加熱還流下、2時間攪拌した。反応混合物を 縮し、残留物を塩基性シリカゲルカラムク マトグラフィーに付し、酢酸エチル溶出部 ら、題記化合物(1.90g、収率71%)を黄色アモル ファス固体として得た。MS:584(MH + )。

参考例14 4-ブロモ-5-メトキシ-1H-インダゾ ル

 3-ブロモ-4-メトキシ-2-メチルアニリン(19.06g) のアセトニトリル(250mL)溶液に無水酢酸(18.9mL) をゆっくり加えた後、室温で1時間攪拌した 反応混合物に酢酸カリウム(2.60g)および亜硝 ペンチル(22.3g)を加え、8時間加熱還流させ 。反応混合物を濃縮し、残留物に6M塩酸(200mL )を加え、終夜、加熱還流させた。反応混合 に8M水酸化ナトリウムを加えて中和し、酢酸 エチルで抽出した。酢酸エチル層は、飽和食 塩水で洗浄し、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をテトラヒドロフラ に溶解し、活性炭処理した。活性炭を濾別 、濾液を濃縮し、得られた残留物をジイソ ロピルエーテルで結晶化させた。結晶を濾 し、ジイソプロピルエーテルで洗浄、乾燥 、題記化合物(10.42g、収率52%)を黄色結晶とし て得た。融点178-180℃。MS:229(MH + )。

参考例15 (4-ブロモ-5-メトキシ-1H-インダゾ ル-1-イル)酢酸エチル

 4-ブロモ-5-メトキシ-1H-インダゾール(8.57g)、 ブロモ酢酸エチル(7.56g)、炭酸カリウム(6.26g) よびN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)の混合物 を室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加 え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は 、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(1:3、容積比)溶出部から、題記化合物(4.65 g、収率39%)を無色結晶として得た。融点106-107 ℃。MS:315(MH + )。

参考例16 2-(4-ブロモ-5-メトキシ-1H-インダ ール-1-イル)-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4H-イ )プロパン酸エチル

 ジイソプロピルアミン(1.35g)のテトラヒドロ フラン(30mL)および1,3-ジメチル-3,4,5,6-テトラ ドロピリミジン-2(1H)-オン(15mL)溶液に窒素雰 気下、n-ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液( 16.1mL)を-70℃でゆっくり加えた。反応混合物 -70℃で15分間攪拌した後、(4-ブロモ-5-メトキ シ-1H-インダゾール-1-イル)酢酸エチル(3.65g)の テトラヒドロフラン(5mL)溶液をゆっくり加え 。反応混合物を-70℃で20分間攪拌した後、4- (ヨードメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン(2.80g) 加えた後、室温で、終夜攪拌した。反応混 物に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチル 抽出した。酢酸エチル層は、飽和食塩水で 浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(2:3、容積比)溶出部から、題記 合物(1.36g、収率28%)を淡黄色結晶として得た 融点76-77℃。MS:413(MH + )。

参考例17 2-[4-(シクロプロピルスルホニル)- 5-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル]-3-(テトラ ドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパン酸エチル

 2-(4-ブロモ-5-メトキシ-1H-インダゾール-1-イ )-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4H-イル)プロパ 酸エチル(1.36g)、ヨウ化銅(I)(0.32g)、N,N’-ジ チルエチレンジアミン(0.36mL)、シクロプロパ ンスルフィン酸ナトリウム(0.64g)およびジメ ルスルホキシド(6mL)の混合物を140℃で2時間 攪拌した。反応混合物に10%クエン酸水溶液 加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(9:1、容積比)溶出部から、題記 合物(0.50g、収率33%)を黄色油状物として得た MS:437(MH + )。

参考例18 2-[4-(シクロプロピルスルホニル)- 5-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル]-N-メトキ ―N-メチル-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル) プロパンアミド

 2-[4-(シクロプロピルスルホニル)-5-メトキシ -1H-インダゾール-1-イル]-3-(テトラヒドロ-2H- ラン-4-イル)プロパン酸エチル(0.50g)のテトラ ヒドロフラン(4mL)およびメタノール(2mL)溶液 2M水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL)を加え、室 で終夜、攪拌した。反応混合物に10%クエン 水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢 エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物、N,O-ジメチ ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.21g)、トリエチ ルアミン(0.31mL)、1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール- 1-オール(0.26g)およびN,N-ジメチルホルムアミ (10mL)の混合物にN-[3-(ジメチルアミノ)プロピ ]-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.32g)を えた後、室温で6時間攪拌した。反応混合物 10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽 した。酢酸エチル層は、飽和食塩水、飽和 曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥( MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル溶出部から、題記化合物(0.51g、定量的)を 色油状物として得た。MS:452(MH + )。

参考例19 5-[4-(シクロプロピルスルホニル)- 5-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル]-1-[5-(1,2-ジ ヒドロキシ-2-メチルプロピル)ピリジン-2-イ ]-6-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ヘキサン- 1,4-ジオン

 2-[4-(シクロプロピルスルホニル)-5-メトキシ -1H-インダゾール-1-イル]-N-メトキシ―N-メチ -3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパン ミド(0.50g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に 臭化ビニルマグネシウム(1.0Mテトラヒドロフ ラン溶液:3.3mL)を0℃でゆっくり加えた後、0℃ で20分間攪拌した。反応混合物を氷冷した1M 酸へ注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。酢 エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物、5-(1,2-ジヒ ロキシ-2-メチルプロピル)ピリジン-2-カルバ ルデヒド(0.24g)、3-ベンジル-5-(2-ヒドロキシエ チル)-4-メチル-1,3-チアゾール-3-イウム クロ ド(30mg)、トリエチルアミン(0.06mL)、テトラ ドロフラン(6mL)およびエタノール(4mL)の混合 を加熱還流下、4時間攪拌した。反応混合物 を濃縮し、残留物を塩基性シリカゲルカラム クロマトグラフィーに付し、テトラヒドロフ ラン-ヘキサン(3:1、容積比)溶出部から、題記 化合物(0.21g、収率31%)を黄色油状物として得 。MS:614(MH + )。

参考例20 4-(シクロプロピルスルホニル)-1H- ピラゾロ[3,4-b]ピリジン

 4-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(5.2g)のジ メチルスルホキシド(70mL)溶液にアルゴン雰囲 気下、N,N’-ジメチルエチレンジアミン(114μL) 、ヨウ化銅(I)(202mg)、シクロプロパンスルフ ン酸ナトリウム(8.16g)および炭酸カリウム(5.0 6g)を室温で加えた後、100℃で16時間攪拌した 反応混合物を濾過した後、濾液に水を加え 酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、 和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(1:1、容積比)溶出部から、題記 合物(0.42g、収率9%)を黄色結晶として得た。MS :224(MH + )。

参考例21 2-(4-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリ ン-1-イル)-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル) プロパン酸エチル

 4-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(1.72g)、2- ブロモ-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロ パン酸エチルおよび3-(テトラヒドロ-2H-ピラ -4-イル)-2-プロペン酸エチルの1:1混合物(3.1g) 炭酸カリウム(1.0g)、およびN,N-ジメチルホル ムアミド(15mL)の混合物を室温で終夜攪拌した 。反応混合物にクエン酸水溶液を加え、酢酸 エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水およ び飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(35:75、容積比)溶出部から、題記化合物(1. 6g、収率53%)を無色油状物として得た。MS:430(MH + )。

参考例22 N-メトキシ-2-(4-メトキシ-1H-ピラ ロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-N-メチル-3-(テトラ ドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパンアミド

 2-(4-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル )-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)プロパン エチル(1.69g)、シクロプロパンスルフィン酸 トリウム(1.5g)、ヨウ化銅(I)(0.22g)、N,N’-ジ チルエチレンジアミン(0.13mL)、炭酸カリウム (1.6g)およびジメチルスルホキシド(25mL)の混合 物を100℃で終夜攪拌した。反応混合物にクエ ン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。 酢酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(Mg SO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をテトラヒ ロフラン(10mL)およびメタノール(10mL)の混合 媒に溶解し、この溶液に水酸化カリウム(0.65 g)を水(5mL)に溶解した水溶液を加え、室温で 夜攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液 加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物、N,O-ジメチ ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.38g)、トリエチ ルアミン(0.54mL)およびN,N-ジメチルホルムアミ ド(20mL)の混合物を氷冷した後、1H-1,2,3-ベンゾ トリアゾール-1-オール(0.45g)およびN-[3-(ジメ ルアミノ)プロピル]-N’-エチルカルボジイミ ド塩酸塩(0.64g)を加えた後、氷冷下から室温 終夜攪拌した。反応混合物に炭酸水素ナト ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した 酢酸エチル層は、炭酸水素ナトリウム水溶 および飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-ヘキサン(65:35、容積比)溶出部から、題記 化合物(0.37g、収率27%)を無色油状物として得 。MS:349(MH + )。

参考例23 4-(4-メトキシ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピ ジン-1-イル)-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ )ペンタ-1-エン-3-オン

 N-メトキシ-2-(4-メトキシ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピ リジン-1-イル)-N-メチル-3-(テトラヒドロ-2H-ピ ラン-4-イル)プロパンアミド(0.37g)の無水テト ヒドロフラン(15mL)溶液に、臭化ビニルマグ シウム(1.0Mテトラヒドロフラン溶液:7.8mL)を0 ℃でゆっくり加えた後、0℃で1時間攪拌した 反応混合物に臭化ビニルマグネシウム(1.0M トラヒドロフラン溶液:2.6mL)を0℃でさらに加 え、氷冷下で1時間撹拌した。反応溶液を氷 した6M塩酸へ注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し た。酢酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾 燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(6:4、容積比)溶出部から、題記化合物(0.17 8g、収率53%)を淡桃色油状物として得た。MS:316 (MH + )。

参考例24 1-[5-(1,2-ジヒドロキシ-2-メチルプ ピル)ピリジン-2-イル]-5-(4-メトキシ-1H-ピラ ロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-6-(テトラヒドロ-2H- ピラン-4-イル)ヘキサン-1,4-ジオン

 4-(4-メトキシ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イ ル)-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ペンタ-1 -エン-3-オン(178mg)、5-(1,2-ジヒドロキシ-2-メチ ルプロピル)ピリジン-2-カルバルデヒド(132mg) 3-ベンジル-5-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル- 1,3-チアゾール-3-イウム クロリド(18mg)、トリ エチルアミン(30μL)、テトラヒドロフラン(5mL) およびエタノール(5mL)の混合物をアルゴン気 中、3時間加熱還流した。反応溶液を氷水へ 注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ ル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル溶出 から、題記化合物(268mg、収率93%)を淡黄色油 物として得た。MS:511(MH + )。

参考例25 2-ブロモ-5-(2-メチルプロパ-1-エン -1-イル)ピリジン

 ヨウ化(1-メチルエチル)(トリフェニル)ホス ニウム(72.2g)のN,N-ジメチルホルムアミド(200m L)溶液に氷冷下にて、tert-ブトキシカリウム(2 0.1g)のN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)溶液を え、0℃にて30分間撹拌した。0℃にて、反応 液に6-ブロモピリジン-3-カルバルデヒド(20.8 g)のN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)溶液を滴 した。反応溶液を室温まで昇温し、室温で16 時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモ ニウム水溶液を加えた後、ジエチルエーテル で抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で 順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、 減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク ロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン = 1: 99~40:60、容積比)で精製して、題記化合物(16.2 収率68%)を無色油状物として得た。
1 H NMR (CDCl 3 ) δ1.84 (3 H, d, J=1.3 Hz), 1.92 (3 H, d, J=1.3 Hz), 6.14 (1 H, s), 7.34 - 7.45 (2 H, m), 8.22  (1 H, d, J=2.3 Hz)。

参考例26 5-(2-メチルプロパ-1-エン-1-イル) リジン-2-カルバルデヒド

 窒素雰囲気下にて、塩化ブチルマグネシウ の2.0Mテトラヒドロフラン溶液(11.2mL)をテト ヒドロフラン(200mL)で希釈した。溶液を-10℃ まで冷却した後、n-ブチルリチウムの1.6Mへキ サン溶液(28.1mL)を滴下し、-10℃にて10分間撹 した。反応溶液に2-ブロモ-5-(2-メチルプロパ -1-エン-1-イル)ピリジン(11.9g)のテトラヒドロ ラン溶液(50mL)を滴下し、-10℃にて30分間撹 した。反応溶液にN,N-ジメチルホルムアミド( 8.65mL)を加え、-10℃にて3時間撹拌した。反応 合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え 後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水お び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナト ウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシ カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ ル:ヘキサン = 1:99~10:90、容積比)で精製して 題記化合物(7.47g、収率83%)を淡黄色油状物と して得た。
1 H NMR (CDCl 3 ) δ1.93 (3 H, s), 1.99 (3 H, s), 6.29 (1 H, s),  7.71 (1 H, d, J=8.0 Hz), 7.93 (1 H, d, J=8.0 Hz ), 8.65 (1 H, s), 10.06 (1 H, s)。

参考例27 5-(1,2-ジヒドロキシ-2-メチルプロ ル)ピリジン-2-カルバルデヒド

 5-(2-メチルプロパ-1-エン-1-イル)ピリジン-2- ルバルデヒド(9.40g)のジメチルスルホキシド (230mL)および水(1.89mL)混合溶液に、0℃にてN-ブ ロモコハク酸イミド(18.7g)を加えた。反応溶 を室温まで昇温させた後、室温にて1時間撹 した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウ 水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽 液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無 硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。 留物のテトラヒドロフラン(200mL)溶液に、4.5 M硫酸水溶液を加え、室温にて3時間撹拌した 反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液と飽 炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し 酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および 和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ で乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシリカ ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル: キサン=20:80~100:0、容積比)で精製して、題記 合物(9.00g、収率79%)を淡黄色油状物として得 た。MS:196(MH + )。

実施例1 [2-(5-{1-[1-メチル-5-(メチルスルフ ニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-(テトラヒドロ- 2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)-1 ,3-チアゾール-5-イル]メタノール

 5-[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H-ピラ ール-3-イル]-6-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イ )-1-{5-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ) メチル]-1,3-チアゾール-2-イル}ヘキサン-1,4-ジ オン(0.65g)、酢酸アンモニウム(0.46g)および酢 (6mL)の混合物を100℃で1時間攪拌した。反応 合物に8規定水酸化ナトリウム水溶液を加え て中和し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ ル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物を塩基性シリカゲル ラムクロマトグラフィーに付し、テトラヒ ロフラン-ヘキサン(3:1、容積比)溶出部から 題記化合物(0.40g、収率80%)を黄色アモルファ 固体として得た。MS:419(MH + )。
1 H NMR (300 MHz, CDCl 3 ) δ1.20 - 1.92 (7 H, m), 2.36 (3 H, s), 2.62 (1  H, brs), 3.22 - 3.32 (2 H, m), 3.80 - 3.93 (5  H, m), 4.01 (1 H, t, J=8.0 Hz), 4.81 (2 H, s), 6 .00 (1 H, s), 6.04 (1 H, t, J=3.2 Hz), 6.57 (1 H , t, J=3.2 Hz), 7.44 (1 H, s), 9.58 (1 H, brs)。

実施例2 [2-(5-{1-[1-メチル-5-(メチルスルホ ル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-(テトラヒドロ-2H- ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)-1,3- チアゾール-5-イル]メタノール

 [2-(5-{1-[1-メチル-5-(メチルスルファニル)-1H- ラゾール-3-イル]-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン- 4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル)-1,3-チアゾ ル-5-イル]メタノール(0.40g)、オキソン(登録 標)(0.89g)、水(6mL)、テトラヒドロフラン(6mL) よびメタノール(6mL)の混合物を室温で、1時 攪拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え 酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、 和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物を塩基性シリカゲル ラムクロマトグラフィーに付し、テトラヒ ロフラン-ヘキサン(3:1、容積比)溶出部から 題記化合物(0.30g、収率70%)を無色アモルファ 固体として得た。MS:451(MH + )。
1 H NMR (300 MHz, CDCl 3 ) δ1.20 - 1.66 (5 H, m), 1.88 - 1.96 (2H, m), 2 .33 (1 H, brt, J=5.3 Hz), 3.13 (3 H, s), 3.23 -  3.34 (2 H, m), 3.86 - 3.95 (2 H, m), 4.11 (3 H, s), 4.13 (1 H, t, J=7.8 Hz), 4.82 (2 H, d, J=5.3  Hz), 6.05 (1 H, t, J=3.3 Hz), 6.57 (1 H, dd, J= 2.4, 3.3 Hz), 7.45 (1 H, s), 9.48 (1 H, brs)。

実施例3 1-(6-{5-[1-(4-メトキシ-1H-ピラゾロ[3, 4-b]ピリジン-1-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラ -4-イル)エチル]-1H-ピロール-2-イル}ピリジン- 3-イル)-2-メチルプロパン-1,2-ジオール

 1-[5-(1,2-ジヒドロキシ-2-メチルプロピル)ピ ジン-2-イル]-5-(4-メトキシ-1H-ピラゾロ[3,4-b] リジン-1-イル)-6-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4- ル)ヘキサン-1,4-ジオン(265mg)、酢酸アンモニ ム(200mg)、酢酸(0.20mL)、およびエタノール(10m L)の混合溶液を室温で6時間撹拌した。反応溶 液を炭酸水素ナトリウム水溶液へ注ぎ込み、 酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、飽 和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル溶出 から、題記化合物(178mg、収率58%)を無色アモ ファス固体として得た。MS:492(MH + )。
1 H NMR (300 MHz, CDCl 3 ) δ1.09 (3H, s), 1.20-1.90 (8H, m), 2.18-2.30 (1H, m), 2.50-2.66 (1H, m), 3.10-3.27 (2H, m), 3.86 (2H,  d, J=11.4 Hz), 3.99 (3H, s), 4.50 (1H, s), 6.22  (1H, dd, J=6.6, 9.6 Hz), 6.29 (1H, t, J=3.0 Hz), 6 .46 (1H, d, J=5.4 Hz), 6.56 (1H, t, J=3.0 Hz), 7.4 1 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.60-7.67 (1H, m), 8.05 (1H,  s), 8.33-8.40 (2H, m), 10.56 (1H, brs)。

実施例4 1-[6-(5-{1-[4-(シクロプロピルスルホ ニル)-1H-インダゾール-1-イル]-2-(テトラヒド -2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロール-2-イル) ピリジン-3-イル]-2-メチルプロパン-1,2-ジオー ル

 5-[4-(シクロプロピルスルホニル)-1H-インダ ール-1-イル]-1-[5-(1,2-ジヒドロキシ-2-メチル ロピル)ピリジン-2-イル]-6-(テトラヒドロ-2H- ラン-4-イル)ヘキサン-1,4-ジオン(0.50g)、酢酸 アンモニウム(0.35g)、酢酸(0.50mL)、およびエタ ノール(10mL)の混合溶液を室温で13時間撹拌し 。反応溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液へ ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ 層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(95:5、容積比)溶出部から、題記化合物(0.1 55g、収率32%)を無色アモルファス固体として た。MS:565(MH + )。
1 H NMR (300 MHz, CDCl 3 ) δ0.96-1.76 (14H, m), 2.22-2.35 (2H, m), 2.50-2.63 (2H, m), 3.05 (1H, brs), 3.22 (2H, q, J=7.8 Hz),  3.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 4.89 (1H, s), 5.88 (1H, t,  J=4.8 Hz), 6.27-6.30 (1H, m), 6.57-6.61 (1H, m), 7 .40-7.70 (5H, m), 8.33 (1H, s), 8.47 (1H, s), 9.93 (1H, brs)。

実施例5 1-[6-(5-{1-[4-(シクロプロピルスルホ ニル)-5-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル]-2-( トラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル}-1H-ピロ ル-2-イル)ピリジン-3-イル]-2-メチルプロパ -1,2-ジオール

 5-[4-(シクロプロピルスルホニル)-5-メトキシ -1H-インダゾール-1-イル]-1-[5-(1,2-ジヒドロキ -2-メチルプロピル)ピリジン-2-イル]-6-(テト ヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ヘキサン-1,4-ジオン( 0.37g)、酢酸アンモニウム(0.23g)、酢酸(0.34mL)お よびエタノール(10mL)の混合物を室温で15時間 拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリ ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。 酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgS O 4 )後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム ロマトグラフィーに付し、ヘキサン-酢酸エ ル(1:1~0:1、容積比)で溶出して、題記化合物( 60mg、収率17%)を無色アモルファス固体として た。MS:595(MH + )。
1 H NMR (300 MHz, CDCl 3 ) δ0.87 - 1.03 (2 H, m), 1.06 (3 H, s), 1.15 - 1.56 (10 H, m), 1.60 - 1.84 (2 H, m), 2.14 - 2. 33 (1 H, m), 2.40 - 2.60 (1 H, m), 2.95 - 3.41  (3 H, m), 3.80 - 3.93 (2 H, m), 3.95 - 4.03 (3  H, m), 4.46 (1 H, s), 5.80 (1H, t, J=6.82 Hz), 6. 26 (1 H, d, J=2.27 Hz), 6.58 (1 H, brs), 7.09 -  7.18 (1 H, m), 7.44 (1 H, d, J=8.33 Hz), 7.56 (1 H, t, J=8.33 Hz), 7.66 (1 H, d, J=8.33 Hz), 8.24 - 8.34 (1 H, m), 8.55 (1 H, s), 10.03 (1 H, brs )。

試験例1 GK活性化値の測定
 384穴黒色プレート(ナルジェヌンク社)の各 ェルに、試験化合物が100μmol/Lとなるように 釈した50%ジメチルスルホキシド溶液5μLを添 加した。次いで、各ウェルに、参考例2Aで得 GST-hLGK1を測定用緩衝液(50mM HEPES(pH7.4)、200mM KCl、5mM MgCl 2 、2.5mM DTTおよび50μM 2’-(or-3’)-O-(N-methylanthr aniloyl)adenosine 5’-triphosphate(Mant-ATP)(ジェナバ オサイエンス社)を含有)で6μg/mLとなるよう 希釈した液35μLを添加した。
 各ウェルを37℃で10分間静置後、25mM D-glucose 溶液10μLを添加することにより反応を開始し 。試験化合物の最終濃度は10μmol/Lである。
 反応開始後の各ウェルを37℃で60分間静置後 、反応停止液(200mM HEPES(pH7.4)、20mM MgCl 2 、200mM EDTA、0.03% Triton-X 100、0.3% Coating 3 re agent(キャリパーライフサイエンス社)を含有)2 5μLを添加することにより反応を停止した。
 反応停止後の各ウェルから、基質である2’ -(or-3’)-O-(N-methylanthraniloyl)adenosine 5’-triphosph ate(Mant-ATP)および反応生成物であるMant-ADPをマ イクロチップ型キャピラリー電気泳動装置250 HTS(キャリパーライフサイエンス社)により分 した。蛍光検出(励起波長355nm、測定波長460n m)された基質ピーク高および反応生成物ピー 高の比から反応率[(反応生成物のピーク高)/ (反応生成物のピーク高+基質のピーク高)×100( %)]を算出し、GK活性の指標とした。
 対照群として、「試験化合物の50%ジメチル ルホキシド溶液」の代わりに「50%ジメチル ルホキシド溶液(試験化合物を含まない)」 用いる以外は前記と同様にして、反応率を 出した。
 試験化合物を添加したウェル(試験化合物添 加群)の反応率から対照群の反応率を除した 分率を、試験化合物のGK活性化値(Emax)とした 。結果を表1に示す。

 表1から明らかなように、本発明化合物は 、優れたグルコキナーゼ活性化作用を有する 。

製剤例1(カプセルの製造)
 1)実施例1の化合物                    30mg
 2)微粉末セルロース                    10mg
 3)乳糖                          19mg
 4)ステアリン酸マグネシウム                 1mg
                            計 60mg
 1)、2)、3)および4)を混合して、ゼラチンカ セルに充填する。

製剤例2(錠剤の製造)
 1)実施例1の化合物                     30g
 2)乳糖                           50g
 3)トウモロコシデンプン                   15g
 4)カルボキシメチルセルロースカルシウム           44g
 5)ステアリン酸マグネシウム                  1g
                     1000錠  計 14 0g
 1)、2)、3)の全量および30gの4)を水で練合し 真空乾燥後、整粒を行う。この整粒末に14g 4)および1gの5)を混合し、打錠機により打錠 る。このようにして、1錠あたり実施例1の化 合物30mgを含有する錠剤1000錠を得る。

 本発明のグルコキナーゼ活性化剤は、優 た活性を有し、糖尿病、肥満等の予防・治 剤等の医薬として有用である。

 本出願は、日本で出願された特願2008-10718 1および特願2008-275892を基礎としており、その 内容は本明細書にすべて包含されるものであ る。