SHIROTA NAOKO (JP)
YOKOKOJI OSAMU (JP)
TAKEBE YOKO (JP)
MURATA KOICHI (JP)
SHIROTA NAOKO (JP)
YOKOKOJI OSAMU (JP)
TAKEBE YOKO (JP)
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JPH09502429A | 1997-03-11 | |||
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JPH01131215A | 1989-05-24 | |||
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"Handbook of Reagents for Organic Synthesis: Activating Agents and Protecting Groups", 1999, JOHN WILEY & SONS
下式(1)で表される化合物。 CF 2 =CFCF 2 C(X)(C(O)OZ)(CH 2 ) n CR=CHR (1) 式中の記号は、下記の意味を示す。 X:水素原子、シアノ基または式-C(O)OZで表される基。 Z:水素原子または炭素数1~20の1価有機基。 n:0、1または2。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 |
下式(11)で表される化合物。 CF 2 =CFCF 2 CH(C(O)OZ 1 )CH 2 CH=CH 2 (11) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z 1 :水素原子、式-C(Y 1 ) 3 で表される基、式-CH 2 OY 2 で表される基、または下式で表される基。 Y 3 :水素原子または炭素数1~16の1価飽和炭化水素基。 Q 3 :式中の炭素原子と共同して、2価の環式炭化水素基を形成する炭素数3~19の基。 ただし、1価飽和炭化水素基である場合のY 1 、Y 2 およびY 3 、並びにQ 3 中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表される基、式-C(O)-で表される基、または式-C(O)O-で表される基が挿入されていてもよい。また、Y 1 、Y 2 、Y 3 およびQ 3 中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ基、またはカルボキシ基が結合していてもよい。 |
下式(111)で表される化合物。 CF 2 =CFCF 2 CH(C(O)OZ 11 )CH 2 CH=CH 2 (111) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z 11 :水素原子、式-C(Y 11 ) 3 で表される基、式-CH 2 OY 21 で表される基、または下式で表される基。 Y 21 :炭素数1~12の1価飽和炭化水素基または炭素数2~12の式-O-で表される基を含む1価飽和炭化水素基。 Y 31 :水素原子、または炭素数1~6の1価飽和炭化水素基。 Q 31 :炭素数4~12の2価飽和炭化水素基、炭素数4~12の2価含フッ素飽和炭化水素基、または、炭素原子-炭素原子間に式-O-で表される基、式-C(O)-で表される基もしくは式-C(O)O-で表される基が挿入されている炭素数4~12の2価飽和炭化水素基。 |
下式(1111)で表される化合物。 CF 2 =CFCF 2 CH(C(O)OZ 111 )CH 2 CH=CH 2 (1111) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z 111 :式-C(CF 3 ) 2 OH で表される基を1つ以上有する炭素数3~20の1価の有機基。 |
下式(12)で表される化合物。 CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OZ 1 ) 2 CH 2 CH=CH 2 (12) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z 1 :水素原子、式-C(Y 1 ) 3 で表される基、式-CH 2 OY 2 で表される基、または下式で表される基。 Y 3 :水素原子または炭素数1~16の1価飽和炭化水素基。 Q 3 :式中の炭素原子と共同して、2価の環式炭化水素基を形成する炭素数3~19の基。 ただし、1価飽和炭化水素基である場合のY 1 、Y 2 およびY 3 、並びにQ 3 中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表される基、式-C(O)-で表される基、または式-C(O)O-で表される基が挿入されていてもよい。また、Y 1 、Y 2 、Y 3 およびQ 3 中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ基、またはカルボキシ基が結合していてもよい。 |
下式(121)で表される化合物。 CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OZ 11 ) 2 CH 2 CH=CH 2 (121) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z 11 :水素原子、式-C(Y 11 ) 3 で表される基、式-CH 2 OY 21 で表される基、または下式で表される基。 Y 21 :炭素数1~12の1価飽和炭化水素基または炭素数2~12の式-O-で表される基を含む1価飽和炭化水素基。 Y 31 :水素原子、または炭素数1~6の1価飽和炭化水素基。 Q 31 :炭素数4~12の2価飽和炭化水素基、炭素数4~12の2価含フッ素飽和炭化水素基、または、炭素原子-炭素原子間に式-O-で表される基、式-C(O)-で表される基もしくは式-C(O)O-で表される基が挿入されている炭素数4~12の2価飽和炭化水素基。 |
下式(p5)で表される化合物と下式(p4)で表される化合物を反応させて下式(p3)で表される化合物を得て、つぎに該化合物と下式(p2)で表される化合物を反応させる下式(p12)で表される化合物の製造方法。 CH 2 (C(O)OZ P ) 2 (p5) CHR=CR(CH 2 ) n -G P (p4) CH(C(O)OZ P ) 2 ((CH 2 ) n CR=CHR) (p3) CF 2 =CFCF 2 -J P (p2) CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OZ P ) 2 (CH 2 ) n CR=CHR (p12) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z P :炭素数1~20の1価有機基。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 n:0、1または2。 G P :塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子。 J P :塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または式-OSO 2 -L P で表される基。 L P :フッ素原子、炭素数1~10の炭化水素基または炭素数1~10の含フッ素炭化水素基。 |
下式(p12)で表される化合物を加水分解反応する下式(12H)で表される化合物の製造方法。 CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OZ P ) 2 (CH 2 ) n CR=CHR (p12) CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OH) 2 (CH 2 ) n CR=CHR (12H) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z P :炭素数1~20の1価有機基。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 n:0、1または2。 |
下式(12H)で表される化合物を脱炭酸反応する下式(11H)で表される化合物の製造方法。 CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OH) 2 (CH 2 ) n CR=CHR (12H) CF 2 =CFCF 2 CH(C(O)OH)(CH 2 ) n CR=CHR (11H) 式中の記号は、下記の意味を示す。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 n:0、1または2。 |
下式(12H)で表される化合物と下式(w)で表される化合物とを反応させる下式(12W)で表される化合物の製造方法。 CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OH) 2 (CH 2 ) n CR=CHR (12H) CH 2 =CW P 2 (w) CF 2 =CFCF 2 C(C(O)OC(CH 3 )W P 2 ) 2 (CH 2 ) n CR=CHR (12W) 式中の記号は、下記の意味を示す。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 n:0、1または2。 W P :それぞれ独立に水素原子または炭素数1~20の1価飽和炭化水素基であるか、2個のW P は式中の炭素原子と共同して炭素数3~20の2価の環式炭化水素基を形成する基である。 |
下式(11H)で表される化合物と下式(w)で表される化合物とを反応させる下式(11W)で表される化合物の製造方法。 CF 2 =CFCF 2 CH(C(O)OH)(CH 2 ) n CR=CHR (11H) CH 2 =CW P 2 (w) CF 2 =CFCF 2 CH(C(O)OC(CH 3 )W P 2 )(CH 2 ) n CR=CHR (11W) 式中の記号は、下記の意味を示す。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 n:0、1または2。 W P :それぞれ独立に水素原子または炭素数1~20の1価飽和炭化水素基であるか、2個のW P は式中の炭素原子と共同して炭素数3~20の2価の環式炭化水素基を形成する基である。 |
下式(1)で表される化合物を重合させて得られた重合体。 CF 2 =CFCF 2 C(X)(C(O)OZ)(CH 2 ) n CR=CHR (1) 式中の記号は、下記の意味を示す。 X:水素原子、シアノ基または式-C(O)OZで表される基。 Z:水素原子、または炭素数1~20の1価有機基。 n:0、1または2。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 |
下式(2)で表される化合物を重合させて得られた重合体。 CF 2 =CFCF 2 CH(C(O)OZ 111 )(CH 2 ) n CR=CHR (2) 式中の記号は、下記の意味を示す。 Z 111 :式-C(CF 3 ) 2 OH で表される基を1つ以上有する炭素数3~20の1価の有機基。 n:0、1または2。 R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一であってもよく異なっていてもよい。 |
重量平均分子量が1,000~1,000,000である請求項12または13に記載の重合体。 |
本発明は、新規な含フッ素化合物、含フ 素重合体、およびその製造方法に関する。
主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する繰り
し単位を含む含フッ素重合体は、光学特性(
透明性、耐久耐光性等)、撥水撥油性等の物
に優れている。
前記繰り返し単位を形成する環化重合性の
合物としては、CF 2
=CFOCF 2
CF 2
CF=CF 2
等のポリフルオロアルケニルビニルエーテル
が知られている(特許文献1など参照。)。
また、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有し
かつ官能基を有する繰り返し単位を含む含
ッ素重合体は、前記物性に優れているだけ
なく、前記官能基に由来する物性の発現も
能であり、種々の用途(リソグラフィー用レ
ジスト材料等。)への展開がはかられている(
許文献2など参照。)。
前記繰り返し単位を形成する環化重合性の
合物として、特許文献2には、官能基を有す
るフルオロアルカジエン類(CF 2
=CFCF 2
C(CF 3
)(OH)CH 2
CH=CH 2
等。)が記載されている。
また、カルボキシ基の類縁基を有するフル
ロアルカジエンとして、特許文献3には、1,1
,2-トリフルオロ-4-アルコキシカルボニル-1,6-
プタジエン(CF 2
=CFCH 2
CH(C(O)OC(CH 3
) 3
)CH 2
CH=CH 2
等。)が記載されている。
官能基を有するフルオロアルカジエン類は
その重合体の用途に応じて種々の構造を有
る化合物が望まれている。しかし、実際に
かかる化合物を得ようとしても、多くの場
、原料化合物の入手などが困難であり、必
しも容易ではなかった。
また、カルボキシ基の類縁基を有するフル
ロアルカジエンについても、特許文献3に記
載の上記化合物が知られるに過ぎず、他の化
合物は知られていなかった。
本発明は、前記の課題を解決するために されたものであり、1,1,2,3,3-ペンタフルオロ -4-アルコキシカルボニル-1,6-ヘプタジエン等 新規なカルボキシ基またはその類縁基を有 るフルオロアルカジエン、その重合体、お びその製造方法を提供するものである。
すなわち、本発明は下記の要旨を有する。
<1> 下式(1)で表される化合物。
CF 2
=CFCF 2
C(X)(C(O)OZ)(CH 2
) n
CR=CHR (1)
式中の記号は、下記の意味を示す。
X:水素原子、シアノ基または式-C(O)OZで表さ
る基。
Z:水素原子または炭素数1~20の1価有機基。
n:0、1または2。
R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であ
って、2個のRは同一であってもよく異なって
てもよい。
<2> 下式(11)で表される化合物。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 1
)CH 2
CH=CH 2
(11)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z 1
:水素原子、式-C(Y 1
) 3
で表される基、式-CH 2
OY 2
で表される基、または下式で表される基。
Y 1
およびY 2
:それぞれ独立に、水素原子、または炭素数1~
19の1価飽和炭化水素基。
Y 3
:水素原子または炭素数1~16の1価飽和炭化水素
基。
Q 3
:式中の炭素原子と共同して、2価の環式炭化
素基を形成する炭素数3~19の基。
ただし、1価飽和炭化水素基である場合のY 1
、Y 2
およびY 3
、並びにQ 3
中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表さ
る基、式-C(O)-で表される基、または式-C(O)O-
表される基が挿入されていてもよい。また
Y 1
、Y 2
、Y 3
およびQ 3
中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ
基、またはカルボキシ基が結合していてもよ
い。
<3> 下式(111)で表される化合物。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 11
)CH 2
CH=CH 2
(111)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z 11
:水素原子、式-C(Y 11
) 3
で表される基、式-CH 2
OY 21
で表される基、または下式で表される基。
Y 11
:炭素数1~6の1価飽和炭化水素基。
Y 21
:炭素数1~12の1価飽和炭化水素基または炭素数
2~12の式-O-で表される基を含む1価飽和炭化水
基。
Y 31
:水素原子、または炭素数1~6の1価飽和炭化水
基。
Q 31
:炭素数4~12の2価飽和炭化水素基、炭素数4~12
2価含フッ素飽和炭化水素基、または、炭素
子-炭素原子間に式-O-で表される基、式-C(O)-
で表される基もしくは式-C(O)O-で表される基
挿入されている炭素数4~12の2価飽和炭化水素
基。
<4> 下式(1111)で表される化合物。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 111
)CH 2
CH=CH 2
(1111)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z 111
:式-C(CF 3
) 2
OHで表される基を1つ以上有する炭素数3~20の1
の有機基。
<5> 下式(12)で表される化合物。
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ 1
) 2
CH 2
CH=CH 2
(12)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z 1
:水素原子、式-C(Y 1
) 3
で表される基、式-CH 2
OY 2
で表される基、または下式で表される基。
Y 1
およびY 2
:それぞれ独立に、水素原子、または炭素数1~
19の1価飽和炭化水素基。
Y 3
:水素原子または炭素数1~16の1価飽和炭化水素
基。
Q 3
:式中の炭素原子と共同して、2価の環式炭化
素基を形成する炭素数3~19の基。
ただし、1価飽和炭化水素基である場合のY 1
、Y 2
およびY 3
、並びにQ 3
中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表さ
る基、式-C(O)-で表される基、または式-C(O)O-
表される基が挿入されていてもよい。また
Y 1
、Y 2
、Y 3
およびQ 3
中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ
基、またはカルボキシ基が結合していてもよ
い。
<6> 下式(121)で表される化合物。
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ 11
) 2
CH 2
CH=CH 2
(121)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z 11
:水素原子、式-C(Y 11
) 3
で表される基、式-CH 2
OY 21
で表される基、または下式で表される基。
Y 11
:炭素数1~6の1価飽和炭化水素基。
Y 21
:炭素数1~12の1価飽和炭化水素基または炭素数
2~12の式-O-で表される基を含む1価飽和炭化水
基。
Y 31
:水素原子、または炭素数1~6の飽和炭化水素
。
Q 31
:炭素数4~12の2価飽和炭化水素基、炭素数4~12
2価含フッ素飽和炭化水素基、または、炭素
子-炭素原子間に式-O-で表される基、式-C(O)-
で表される基もしくは式-C(O)O-で表される基
挿入されている炭素数4~12の2価飽和炭化水素
基。
<7> 下式(p5)で表される化合物と下式( p4)で表される化合物を反応させて下式(p3)で される化合物を得て、つぎに該化合物と下 (p2)で表される化合物を反応させる下式(p12) 表される化合物の製造方法。
CH 2
(C(O)OZ P
) 2
(p5)
CHR=CR(CH 2
) n
-G P
(p4)
CH(C(O)OZ P
) 2
((CH 2
) n
CR=CHR) (p3)
CF 2
=CFCF 2
-J P
(p2)
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ P
) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (p12)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z P
:炭素数1~20の1価有機基。
R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であ
って、2個のRは同一であってもよく異なって
てもよい。
n:0、1または2。
G P
:塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子。
J P
:塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または式-O
SO 2
-L P
で表される基。
L P
:フッ素原子、炭素数1~10の炭化水素基または
素数1~10の含フッ素炭化水素基。
<8> 下式(p12)で表される化合物を加水 分解反応する下式(12H)で表される化合物の製 方法。
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ P
) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (p12)
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OH) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (12H)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z P
:炭素数1~20の1価有機基。
R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であ
って、2個のRは同一であってもよく異なって
てもよい。
n:0、1または2。
<9> 下式(12H)で表される化合物を脱炭酸
反応する下式(11H)で表される化合物の製造方
。
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OH) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (12H)
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)(CH 2
) n
CR=CHR (11H)
式中の記号は、下記の意味を示す。
R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であ
って、2個のRは同一であってもよく異なって
てもよい。
n:0、1または2。
<10> 下式(12H)で表される化合物と下式(w
)で表される化合物とを反応させる下式(12W)で
表される化合物の製造方法。
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OH) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (12H)
CH 2
=CW P 2
(w)
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OC(CH 3
)W P 2
) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (12W)
式中の記号は、下記の意味を示す。
R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であ
って、2個のRは同一であってもよく異なって
てもよい。
n:0、1または2。
W P
:それぞれ独立に水素原子または炭素数1~20の1
価飽和炭化水素基であるか、2個のW P
は式中の炭素原子と共同して炭素数3~20の2価
環式炭化水素基を形成する基である。
<11> 下式(11H)で表される化合物と下式(w
)で表される化合物とを反応させる下式(11W)で
表される化合物の製造方法。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)(CH 2
) n
CR=CHR (11H)
CH 2
=CW P 2
(w)
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OC(CH 3
)W P 2
)(CH 2
) n
CR=CHR (11W)
式中の記号は、下記の意味を示す。
R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であ
って、2個のRは同一であってもよく異なって
てもよい。
n:0、1または2。
W P
:それぞれ独立に水素原子または炭素数1~20の1
価飽和炭化水素基であるか、2個のW P
は式中の炭素原子と共同して炭素数3~20の2価
環式炭化水素基を形成する基である。
<12> 式(1)で表される化合物を重合させ
得られた重合体。
<13> 下式(2)で表される化合物を重合さ
て得られた重合体。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 111
)(CH 2
) n
CR=CHR (2)
式中の記号は、下記の意味を示す。
Z 111
:式-C(CF 3
) 2
OHで表される基を1つ以上有する炭素数3~20の1
の有機基。
n:0、1または2。
R:水素原子または炭素数1~20の1価有機基であ
って、2個のRは同一であってもよく異なって
てもよい。
<14> 重量平均分子量が1,000~1,000,000であ
<12>または<13>に記載の重合体。
本発明によれば、主鎖に含フッ素脂肪族 構造を有し、かつカルボキシ基またはその 縁基を有する繰り返し単位を形成する環化 合性の化合物が提供される。本発明の重合 は、フッ素含有量が高いため、撥水撥油性 光学特性(透明性、耐久耐光性等。)とに特 優れている。
本明細書において、式(1)で表される化合物
化合物(1)とも記し、また、式-C(Y 1
) 3
で表される基を-C(Y 1
) 3
とも記す。他の化合物と他の基も、これに準
じて記す。
また、基中の記号は、特に記載しない限り
記と同義である。
本発明は、下記化合物(1)を提供する。
CF 2
=CFCF 2
C(X)(C(O)OZ)(CH 2
) n
CR=CHR (1)
化合物(1)におけるXは、水素原子、シアノ基
または式-C(O)OZである。このうちXとしては、
素原子または-C(O)OZが好ましい。
化合物(1)におけるZは、水素原子または炭素
数1~20の1価有機基である。このうちZとしては
、Z 1
が好ましい。このZ 1
は、水素原子、-C(Y 1
) 3
(以下、基(Y1)ともいう。)、-CH 2
OY 2
(以下、基(Y2)ともいう。)、または下式で表さ
れる基(以下、基(Y3)ともいい、-C(Y 3
)(=Q 3
)と省略することもある。)である。
さらにZとしては、Z 11
がより好ましい。このZ 11
は、水素原子、-C(Y 11
) 3
、-CH 2
OY 21
、または-C(Y 31
)(=Q 31
)である。またZとしては、式-C(CF 3
) 2
OHで表される基(ビストリフルオロメチルカル
ビノール基)を1つ以上有する基(Z 111
)であることも好ましい。
Y 1
、Y 2
およびY 3
は、それらが水素原子でない場合、それぞれ
独立に、非環式の基であってもよく、環式の
基を含む基であってもよい。非環式の基は、
直鎖状の基であってもよく分岐状の基であっ
てもよい。環式の基を含む基は、多環式の基
を含む基であってもよく単環式の基を含む基
であってもよい。多環式の基を含む基は、橋
かけ環式の基を含む基であってもよく縮合環
式の基を含む基であってもよい。
環式の基を含む基の具体例としては、下 の基を含む基、該基中の水素原子がフッ素 子に置換された基が挙げられる。
環式の基を含む基中の水素原子がフッ素 子に置換された基の具体例としては、下記 が挙げられる。
基(Y1)における3個のY 1
は、同一であってもよく、異なっていてもよ
い。
3個のY 1
は、水素原子、または炭素数1~19の1価飽和炭
水素基である。ただし、1価飽和炭化水素基
である場合のY 1
中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表さ
る基(エーテル性酸素原子)、式-C(O)-で表され
る基(カルボニル基)、または式-C(O)O-で表され
る基(エステル基)が挿入されていてもよい。
た、Y 1
中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ
基、またはカルボキシ基が結合していてもよ
い。またY 1
は、ビストリフルオロメチルカルビノール基
を1つ以上有することが好ましい。
3個のY 1
は、2個が炭素数1~6の1価飽和炭化水素基であ
1個が炭素数1~12の1価環式飽和炭化水素基で
る組み合わせか、2個が水素原子であり1個
炭素数1~12のポリフルオロアルキル基である
み合わせか、3個が炭素数1~6の1価飽和炭化
素基である組み合わせ(Y 11
)が好ましい。さらに3個のY 1
が、2個が炭素数1~6のアルキル基(メチル基が
ましい。)であり1個が1-アダマンチル基であ
る組み合わせか、式-CH 2
R FY
で表されるポリフルオロアルキル基(ただし
R FY
は炭素数1~10のペルフルオロアルキル基を示
。)である組み合わせか、3個が炭素数1~6のア
ルキル基(メチル基が好ましい。)である組み
わせが特に好ましい。
基(Y2)におけるY 2
は、水素原子、または炭素数1~19の1価飽和炭
水素基である。ただし、1価飽和炭化水素基
である場合のY 2
中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表さ
る基、式-C(O)-で表される基、または式-C(O)O-
表される基が挿入されていてもよい。また
Y 2
中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ
基、またはカルボキシ基が結合していてもよ
い。またY 2
は、ビストリフルオロメチルカルビノール基
を1つ以上有することが好ましい。
Y 2
は、炭素数1~12の1価飽和炭化水素基、炭素数2
~12の-O-を含む1価飽和炭化水素基、炭素数1~12
1価含フッ素飽和炭化水素基、または炭素数
2~12の-O-を含む1価含フッ素飽和炭化水素基が
ましい。このうちY 2
としては、Y 21
(炭素数1~12の1価飽和炭化水素基または炭素数
2~12の-O-を含む1価飽和炭化水素基)がより好ま
しい。
基(Y2)の具体例としては、下記基が挙げら れる。
基(Y3)におけるY 3
は、水素原子、または炭素数1~16の1価飽和炭
水素基である。ただし、1価飽和炭化水素基
である場合のY 3
中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表さ
る基、式-C(O)-で表される基、または式-C(O)O-
表される基が挿入されていてもよい。また
Y 3
中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ
基、またはカルボキシ基が結合していてもよ
い。またY 3
は、ビストリフルオロメチルカルビノール基
を1つ以上有することが好ましい。
Y 3
は、水素原子、炭素数1~6の1価飽和炭化水素
または炭素数2~6の-O-を含む1価飽和炭化水素
が好ましい。このうちY 3
としては、Y 31
(水素原子または炭素数1~6の1価飽和炭化水素
)がより好ましい。
基(Y3)におけるQ 3
は、式中の炭素原子と共同して、2価の環式
化水素基を形成する炭素数3~19の基である。
だし、Q 3
中の炭素原子-炭素原子間には、式-O-で表さ
る基、式-C(O)-で表される基、または式-C(O)O-
表される基が挿入されていてもよい。また
Q 3
中の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ
基、またはカルボキシ基が結合していてもよ
い。またQ 3
は、ビストリフルオロメチルカルビノール基
を1つ以上有することが好ましい。
Q 3
は、式中の炭素原子と共同して2価の単環式
化水素基を形成する基であってもよく、式
の炭素原子と共同して2価の多環式炭化水素
する基であってもよい。前記多環式炭化水
基は、縮環式炭化水素基であってもよく、
かけ環式炭化水素基であってもよい。Q 3
は、飽和の基が好ましい。
Q 3
は、炭素数4~12の2価飽和炭化水素基、炭素原
-炭素原子間に-O-、-C(O)-もしくは-C(O)O-が挿
されている炭素数4~12の2価飽和炭化水素基、
炭素数4~12の2価含フッ素飽和炭化水素基、ま
は、炭素原子-炭素原子間に-O-、-C(O)-もしく
は-C(O)O-が挿入されている炭素数4~12の2価含フ
ッ素飽和炭化水素基が好ましい。このうちQ 3
としては、Q 31
(炭素数4~12の2価飽和炭化水素基、炭素数4~12
2価含フッ素飽和炭化水素基、または、炭素
子-炭素原子間に-O-、-C(O)-もしくは-C(O)O-が
入されている炭素数4~12の2価飽和炭化水素基
)がより好ましい。
基(Y3)の具体例としては、下式で表される いずれかの基が挙げられる。
化合物(1)におけるnは、0、1または2であり、
このうち1が好ましい。
化合物(1)におけるRは、水素原子または炭素
数1~20の1価有機基であって、2個のRは同一で
ってもよく異なっていてもよい。このうち2
のRが2個とも水素原子であることが好まし
。
炭素数1~20、好ましくは1~12の1価有機基であ
Rは、炭素数1~12の1価飽和炭化水素基が好ま
い。前記1価飽和炭化水素基は、非環式の基
であってもよく、環式の基であってもよい。
非環式の基は、直鎖状の基であってもよく、
分岐状の基であってもよい。環式の基は、多
環式の基であってもよく、単環式の基であっ
てもよい。多環式の基は、橋かけ環式の基で
あってもよく、縮環式の基であってもよい。
また、Rにおける前記1価飽和炭化水素基中
炭素原子-炭素原子間には、-O-が挿入されて
てもよい。また、前記1価飽和炭化水素基中
の炭素原子には、フッ素原子、ヒドロキシ基
またはカルボキシ基が結合していてもよい。
化合物(1)は、下記化合物(11)または下記化合
物(12)が好ましい。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 1
)CH 2
CH=CH 2
(11)
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ 1
) 2
CH 2
CH=CH 2
(12)
さらに、化合物(11)としては、下記化合物(11
1)が好ましく、化合物(12)としては、下記化合
物(121)が好ましい。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 11
)CH 2
CH=CH 2
(111)
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ 11
) 2
CH 2
CH=CH 2
(121)
また化合物(1)は、下記化合物(2)が好ましく
特に化合物(1111)が好ましい。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 111
)(CH 2
) n
CR=CHR (2)
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ 111
)CH 2
CH=CH 2
(1111)
化合物(1)の具体例としては、下記化合物 挙げられる。
本発明は、下記化合物(p5)と下記化合物(p4)
反応させて下記化合物(p3)を得て、つぎに化
物(p3)と下記化合物(p2)を反応させる下記化
物(p12)の製造方法を提供する。
CH 2
(C(O)OZ P
) 2
(p5)
CHR=CR(CH 2
) n
-G P
(p4)
CH(C(O)OZ P
) 2
((CH 2
) n
CR=CHR) (p3)
CF 2
=CFCF 2
-J P
(p2)
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ P
) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (p12)
Z P
は、炭素数1~20の1価有機基である。Z P
は、炭素数1~20の-O-、-C(O)-または-C(O)O-を含ん
いてもよい1価飽和炭化水素基であることが
好ましい。またZ P
は、炭素数1~6のアルキル基が特に好ましい。
R、nは前述のとおりである。
G P
は、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子で
あり、塩素原子または臭素原子が好ましい。
J P
は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または
式-OSO 2
-L P
で表される基である。またL P
は、フッ素原子、炭素数1~10の炭化水素基ま
は炭素数1~10の含フッ素炭化水素基である。J
P
中のL P
は、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメ
チル基または4-メチル-フェニル基が好ましく
、フッ素原子が特に好ましい。
化合物(p5)と化合物(p4)の反応は、塩基性化
物の存在下に行うのが好ましい。塩基性化
物は、特に限定されず、金属水素化物が好
しく、NaH、NaBH 4
またはLiAlH 4
が特に好ましい。
前記反応は、非プロトン性溶媒の存在下に
うのが好ましい。非プロトン性溶媒の具体
としては、ジエチルエーテル、メチル-tert-
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
サン、モノグライム、ジグライム、トリグ
イム、テトラグライム、アセトニトリル、
ンゾニトリル、スルホラン、ジメチルホル
アミド、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ルホキシドが挙げられる。
前記反応の温度は、特に限定されず、-78℃~
+25℃が好ましい。前記反応の圧力は、特に限
定されない。
化合物(p3)と化合物(p2)の反応は、塩基性 合物の存在下に行うのが好ましい。また、 応は非プロトン性溶媒の存在下に行うのが ましい。反応の温度は、特に限定されず、-7 8℃~+25℃が好ましい。前記反応の圧力は、特 限定されない。また、塩基性化合物の具体 と非プロトン性溶媒の具体例とは、化合物( p5)と化合物(p4)の反応に記載した溶媒と同じ ある。
化合物(p5)の具体例としては、CH 2 (C(O)OCH 3 ) 2 、CH 2 (C(O)OCH 2 CH 3 ) 2 、CH 2 (C(O)OC(Y 1 ) 3 ) 2 、CH 2 (C(O)OCH 2 OY 2 ) 2 、下記化合物が挙げられる。Y 1 、Y 2 は前述のとおりである。
化合物(p4)の具体例としては、CH 2
=CHCH 2
Cl、CH 2
=CHCH 2
Br、CH 2
=CHCH 2
CH 2
Cl、CH 2
=CHCH 2
CH 2
Brが挙げられる。
化合物(p3)の具体例としては、CH(C(O)OCH 3
) 2
(CH 2
CH=CH 2
)、CH(C(O)OCH 2
CH 3
) 2
(CH 2
CH=CH 2
)、CH(C(O)OC(Y 1
) 3
) 2
(CH 2
CH=CH 2
)、CH(C(O)OCH 2
OY 2
) 2
(CH 2
CH=CH 2
)、下記化合物が挙げられる。
化合物(p2)の具体例としては、CF 2
=CFCF 2
OSO 2
Fが挙げられる。
化合物(p12)の具体例としては、CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OCH 3
) 2
CH 2
CH=CH 2
、CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OCH 2
CH 3
) 2
CH 2
CH=CH 2
、CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OC(Y 1
) 3
) 2
CH 2
CH=CH 2
、CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OCH 2
OY 2
) 2
CH 2
CH=CH 2
、下記化合物が挙げられる。
また、化合物(p12)は、化合物(p5)と化合物(p2)
を反応させて下記化合物(p3F)を得て、つぎに
合物(p3F)と下記化合物(p4)を反応させて製造
てもよい。
CH(C(O)OZ P
) 2
(CF 2
CF=CF 2
) (p3F)
本発明は、化合物(p12)を加水分解反応する
記化合物(12H)の製造方法を提供する。
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OH) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (12H)
化合物(p12)の加水分解反応は、酸性条件下
て行うのが好ましく、プロトン酸の存在下
行うのが特に好ましい。プロトン酸は、無
酸であってもよく、有機酸であってもよい
プロトン酸の具体例としては、カルボン酸
スルホン酸が挙げられる。
また、加水分解反応は、溶媒の存在下に行
てもよく、無溶媒下に行ってもよい。加水
解反応の温度は、特に限定されず、-78℃~+25
℃が好ましい。前記反応の圧力は、特に限定
されない。
本発明は、化合物(12H)を脱炭酸反応する下
化合物(11H)の製造方法を提供する。
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)(CH 2
) n
CR=CHR (11H)
化合物(12H)の脱炭酸反応は、化合物(12H)を加
熱して行うのが好ましい。化合物(12H)の加熱
度は、50~200℃が好ましい。また、化合物(12H
)の加熱圧力は、特に限定されない。
本発明は、化合物(12H)と下記化合物(w)と 反応させる下記化合物(12W)の製造方法と、化 合物(11H)と下記化合物(w)とを反応させる下記 合物(11W)の製造方法とを、提供する。
CR 1
R 2
=CW P 2
(w)
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OC(CH 3
)W P 2
) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (12W)
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OC(CH 3
)W P 2
)(CH 2
) n
CR=CHR (11W)
ただしR 1
、R 2
は、水素原子または炭素数1~20、好ましくは1~
12の1価有機基であって、互いに同一であって
もよく異なっていてもよい。R 1
、R 2
は、炭素数1~12の1価飽和炭化水素基が好まし
。前記1価飽和炭化水素基は、非環式の基で
あってもよく、環式の基であってもよい。非
環式の基は、直鎖状の基であってもよく、分
岐状の基であってもよい。環式の基は、多環
式の基であってもよく、単環式の基であって
もよい。多環式の基は、橋かけ環式の基であ
ってもよく、縮環式の基であってもよい。ま
た、前記1価飽和炭化水素基中の炭素原子-炭
原子間には、-O-が挿入されていてもよい。
た、前記1価飽和炭化水素基中の炭素原子に
は、フッ素原子、ヒドロキシ基またはカルボ
キシ基が結合していてもよい。さらにビスト
リフルオロメチルカルビノール基を有してい
てもよい。
それぞれの反応は、酸性条件下に行うのが
ましい。それぞれの反応の温度と圧力とは
特に限定されない。
化合物(w)の具体例としては、下記化合物 挙げられる。
また、酸性条件下にて、化合物(12H)または
合物(11H)と、Z P
-OHまたはZ P
-Clを反応させることにより、下記化合物(p12)
たは下記化合物(p11)を製造してもよい。
CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OZ P
) 2
(CH 2
) n
CR=CHR (p12)
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OZ P
)(CH 2
) n
CR=CHR (p11)
また、Z P
-OHを用いる場合、化合物(12H)または(11H)中の
ルボキシ基はジシクロヘキシルカルボジイ
ド等の活性化剤で活性化するのが好ましい
化合物Z P
-OHの具体例としては、下記化合物が挙げられ
る。
本発明の化合物(1)は、文献未知の、1,1,2,3,3-
ペンタフルオロ-4-カルボキシ-アルカジエン
であり、重合性の化合物として有用である
本発明は、化合物(1)を重合させて得られた
合体(以下、本発明の重合体ともいう。)を
供する。化合物(1)は環化重合性の化合物で
り、本発明の重合体は、通常は、下式(U1)、
式(U2)および下式(U3)で表される繰り返し単
からなる群から選ばれる1種以上の繰り返し
位(U)を含む含フッ素重合体である。
本発明の重合体の重量平均分子量は、特 限定されず、1,000~1,000,000が好ましい。
化合物(1)の重合は、重合開始剤の存在下に
うのが好ましい。
重合開始剤は、ラジカル重合開始剤が好ま
く、過酸化物、アゾ化合物または過硫酸塩
より好ましく、過酸化物が特に好ましい。
過酸化物の具体例としては、C 6 H 5 C(O)OOC(O)C 6 H 5 、C 6 F 5 C(O)OOC(O)C 6 F 5 、CF 3 CF 2 CF 2 C(O)OOC(O)CF 2 CF 2 CF 3 、(CH 3 ) 3 CC(O)OOC(O)C(CH 3 ) 3 、(CH 3 ) 2 CHC(O)OOC(O)CH(CH 3 ) 2 、(CH 3 ) 3 CC 6 H 10 C(O)OOC(O)C 6 H 10 C(CH 3 ) 3 、(CH 3 ) 3 COC(O)OOC(O)OC(CH 3 ) 3 、(CH 3 ) 2 CHOC(O)OOC(O)OCH(CH 3 ) 2 、(CH 3 ) 3 CC 6 H 10 OC(O)OOC(O)OC 6 H 10 C(CH 3 ) 3 が挙げられる(ただし、C 6 H 5 はフェニル基を、C 6 F 5 はペンタフルオロフェニル基を、C 6 H 10 は1,4-シクロキシレン基を、示す。)。
化合物(1)の重合方法は、特に限定されず バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法、 化重合法などの重合法にしたがって実施す のが好ましい。
化合物(1)の重合において、重合溶媒を用い
場合、重合溶媒の種類は、特に限定されな
。
重合溶媒の具体例としては、ペンタン、ヘ
サン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;メタ
ノール、エタノール、n-プロパノール、イソ
ロパノール、tert-ブタノール等の炭化水素
アルコール類;アセトン、メチルエチルケト
、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ン等の炭化水素系ケトン類;ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテ
ル、メチルtert-ブチルエーテル、ジエチレン
リコールジメチルエーテル、テトラエチレ
グリコールジメチルエーテル等の炭化水素
エーテル類;テトラヒドロフラン、1,4-ジオ
サン等の環状脂肪族炭化水素系エーテル類;
セトニトリル等のニトリル類;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸tert-ブチル、プロピオ
酸メチル、プロピオン酸エチル等の炭化水
系エステル類;トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム
四塩化炭素等の塩化炭化水素類;R-113、R-113a
R-141b、R-225ca、R-225cb等のフッ化塩化炭化水素
類、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-トリデカフルオロヘ
サン、1,1,1,2,2,3,3,4,4-ノナフルオロヘキサン
どのフッ化炭化水素類;メチル2,2,3,3-テトラ
ルオロエチルエーテル等のフッ化炭化水素
エーテル類;2,2,2-トリフルオロエタノール、
1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロイソプロパノール、
2,2,3,3-テトラフルオロプロパノール、2,2,3,3,4,
4,5,5-オクタフルオロペンタノール等のフッ化
炭化水素系アルコール類が挙げられる。
化合物(1)の重合における温度と圧力は、 に限定されない。重合温度は、0℃~200℃が ましく、25℃~100℃が特に好ましい。重合圧 は、大気圧~100気圧が好ましく、大気圧~10気 が特に好ましい。
本発明の重合体は、繰り返し単位(U)のみ らなる単独重合体であってもよく、繰り返 単位(U)と繰り返し単位(U)以外の繰り返し単 とを含む共重合体であってもよい。共重合 は、化合物(1)と、化合物(1)以外の重合性化 物(以下、他の化合物という。)とを共重合 せて製造するのが好ましい。
他の化合物は、化合物(1)と共重合しうる重
性化合物であれば特に限定されない。
他の化合物としては、エチレン、プロピレ
、イソブチレン等のα-オレフィン類;テトラ
フルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレ
ン、ペルフルオロ(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソ
ル、ペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)
等の含フッ素オレフィン類;後述のハイドロ
ルオロジエン類、(メタ)アクリル酸、(メタ)
クリレート類、酢酸ビニル、安息香酸ビニ
、アダマンチル酸ビニル等のビニルエステ
類;エチルビニルエーテル、シクロヘキシル
ビニルエーテル等のビニルエーテル類;シク
ヘキセン、ノルボルネン、ノルボルナジエ
等の環状オレフィン類;無水マレイン酸、塩
ビニルが挙げられる。ただし、(メタ)アク
ル酸とはアクリル酸とメタクリル酸を意味
、(メタ)アクリレートとはアクリレートとメ
タクリレートを意味する。
他の化合物は、フルオロジエンまたは(メタ )アクリレートが好ましく、CF 2 =CF-Q M -CH=CH 2 、CH 2 =CHC(O)OZまたはCH 2 =C(CH 3 )C(O)OZが特に好ましい(ただし、Q M は-CF 2 C(CF 3 )(OZ)CH 2 -、-CH 2 CH(C(CF 3 ) 2 (OZ)CH 2 -または-CH 2 CH(C(O)OZ)CH 2 -を示す。)。ただし、Zは前述の通り、水素原 子または炭素数1~20の1価の有機基である。
本発明の重合体は、繰り返し単位(U)に由 する、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有し かつカルボキシ基またはその類縁基を有す 繰り返し単位を含む含フッ素重合体である 前記繰り返し単位中のカルボキシ基または の類縁基を、さらに化学変換することによ 他の繰り返し単位を含む重合体を製造して よい。
たとえば、Zが水素原子である化合物(1)の重 合体と、アルコール、アルキルハライドおよ びアルコキシアルキルハライドからなるブロ ック化剤とのブロック化反応により、該重合 体中のカルボキシ基がブロック化された重合 体を製造してもよい。前記ブロック化剤とし ては、HO-C(Y 1 ) 3 、HO-CH 2 OY 2 および下記化合物からなる群から選ばれるア ルコール、または、該アルコールのアルコキ シハライドが挙げられる。
さらに、ブロック化剤として、下式で表 れるような炭素数20以上のアルコールまた 、そのハライドを用いてもよい。
ブロック化反応例の具体例としては、A.J. PearsonおよびW.R.Roush編、Handbook of Reagents for Organic Synthesis:Activating Agents and Protecting Grou ps, John Wiley & Sons(1999)に記載の例が挙げ れる。
本発明の化合物(1)は、従来知られていた、 ルボキシ基の類縁基を有する環化重合性の 合物(1,1,2-トリフルオロ-4-アルコキシカルボ ニル-1,6-ヘプタジエン。)に比較して、フッ素 含有量の高い化合物であり、光学特性(透明 、耐久耐光性等)と撥水撥油性とに優れてい と考えられる。また、-C(CF 3 ) 2 OH基を導入することが容易であり、撥水撥油 と現像液可溶性を併せ持つ化合物を得るこ ができる。したがって、本発明の重合体は 光学特性と撥水撥油性、または光学特性、 水撥油性および現像液可溶性とが要求され 用途(たとえば、イマージョンリソグラフィ ー用材料。)に有用な材料である。
つぎに本発明の実施例について具体的に説
するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例において、テトラヒドロフランをTHF
、ジクロロペンタフルオロプロパンをR225と
、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート
をIPPと、イソプロピルアルコールをIPAと、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートをPGMEAと、テトラメチルシランをTMSと
1,1,2-トリクロロ-1,2,2-トリフルオロエタンを
R113と、記す。
また、重合体の重量平均分子量をMwと、重
体の数平均分子量をMnと、ガラス転移点温度
をTgと、記す。MwとMnは、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー法(展開溶媒:THF、内部
準:ポリスチレン。)によって求めた。Tgは、
示差走査熱分析法により測定した。
[例1]化合物(1)の製造例
[例1-1]CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OC(CH 3
) 3
) 2
CH 2
CH=CH 2
(以下、化合物(12 1
)という。)の製造例
反応器内に、純度60%のNaH(2.1g)およびTHF(100mL)
を加えた。混合撹拌しながら、25℃にてCH 2
(C(O)OC(CH 3
) 3
) 2
(11g)を20分かけて滴下した。滴下終了後、25℃
にて、そのまま100分間、反応器内を撹拌した
。さらに、反応器にCH 2
=CHCH 2
Br(6.0g)を10分間かけて加え、65℃にて5時間、
応器内を撹拌した。つぎに、反応器に水(100m
L)を加えて反応を停止(クエンチ)した。反応
内容液を50mLのtert-ブチルメチルエーテルで3
抽出した。抽出液を塩水で洗浄した後に硫
ナトリウムで乾燥した。さらに抽出液を濃
した後に減圧蒸留して、NMR純度90%のCH 2
=CHCH 2
CH(C(O)OC(CH 3
) 3
) 2
(9.4g)を得た。
反応器に、純度60%のNaH(1.8g)とTHF(80mL)とを入 た。混合撹拌し、反応器に、CH 2 =CHCH 2 CH(C(O)OC(CH 3 ) 3 ) 2 (9.4g)を15分かけて滴下した。滴下に際しては 反応器内温を20℃以下に保持した。そのま 25℃にて、反応器内を75分間撹拌した。
つぎに反応器内温0℃にて、反応器に、CF 2
=CFCF 2
OSO 2
F(8.5g)を25分かけて加えた。反応器内容液は黄
変し固体(FSO 3
Na)が析出した。そのまま反応器内を20時間撹
した。反応器に水(150mL)を加えて反応を停止
した。
反応器内溶液をtert-ブチルメチルエーテル(5
0mL)で3回抽出した。抽出液を、塩化ナトリウ
水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
後に濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を
リカゲルカラムクロマトグラフィ法で精製
て、化合物(12 1
)(5.3g)を得た。
化合物(12 1
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):1.47(s,18H),2.85(d,J=6.9Hz,2H),5.11(dm,J
=10.3Hz,1H),5.18(dm,J=17.1Hz,1H),5.90(m,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-95.2(ddt,J=36.4,57.5,4.7Hz,1F),-103.2(ddd,J=4.7,15
.3,29.3Hz,2F),-106.2(ddt,J=57.5,113.9,29.3Hz,1F),-181.32(ddt
,J=36.4,113.9,15.3Hz,1F)。
IR(neat):2982.2,2935.9,1786.3,1740.6,1641.7,1370.9,1349.8, 1298.8,1257.7,1153.1,1012.9,912.2,847.2cm -1 。
[例1-2]CF 2
=CFCF 2
C(C(O)OH) 2
CH 2
CH=CH 2
(以下、化合物(12 H
)という。)の製造例
氷冷撹拌しながら、トリフルオロ酢酸(60mL)
化合物(12 1
)(6.4g)を5分かけて滴下し、滴下終了後、その
ま2時間撹拌した。つぎに25℃にて、トリフ
オロ酢酸を減圧溜去して、化合物(12 H
)(4.6g)を得た。
化合物(12 H
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):2.97(d,J=7.3Hz,2H),5.20(dm,J=10.3Hz,1H),
5.26(dm,J=17.1Hz,1H),5.89(m,1H),11.29(br,2H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-92.4(ddt,J=37.6,54.0,5.8Hz,1F),-102.6(ddd,J=5.8,15
.3,28.2Hz,2F),-105.1(ddt,J=54.0,115.0,28.2Hz,1F),-183.0(ddt,
J=37.6,115.0,15.3Hz,1F)。
IR(neat):3431.5,3089.4,2951.5,1786.8,1733.6,1640.8,1355.6, 1302.5,1217.0,1185.5,1135.3,1080.9,934.9,910.1cm -1 。
[例1-3]CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)CH 2
CH=CH 2
(以下、化合物(11 H
)という。)の製造例
化合物(12 H
)(2.6g)をトルエン(15mL)と混合し、そのままト
エンを留去した後に、引き続き112~139℃にて1
時間加熱した。さらに、減圧乾燥して、化合
物(11 H
)(1.8g)を得た。
化合物(11 H
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):2.55(m,1H),2.67(m,1H),3.28(m,1H),5.15(m,
1H),5.20(m,1H)5.79(m,1H),11.72(br,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-93.6(ddt,J=36.4,58.7,5.4Hz,1F),-105.4(m,2F),-108.0
(ddt,J=58.7,115.0,29.3Hz,1F),-186.7(ddt,J=36.4,115.0,15.3Hz,
1F)。
IR(neat)3088.1,2931.4,1788.2,1726.0,1646.0,1423.8,1366.7,1 309.0,1257.8,1171.9,1067.2,926.6cm -1 。
[例1-4]CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OC(CH 3
) 3
)CH 2
CH=CH 2
(以下、化合物(11 1
)という。)の製造例
化合物(11 H
)を、酸性条件下、(CH 3
) 2
C=CH 2
と反応させると、化合物(11 1
)が得られる。
すなわち、反応器に、化合物(11 H )(1.77g)とジクロロメタン(10mL)を加え、さらに 硫酸3滴(約0.04g)を加えた。25℃にて反応器内 を撹拌、バブリングさせながら、反応器にCH 2 =C(CH 3 ) 2 (0.51g)を加えた。そのまま反応器内を5.5時間 拌して反応を行った後に、反応器に5%炭酸水 素ナトリウム水溶液(20mL)を加えて反応を停止 した。反応器内溶液をtert-ブチルメチルエー ル(50mL)で4回抽出し、得られた抽出液を塩化 ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム で乾燥した後に濃縮した。得られた濃縮物を シリカゲルカラムクロマトグラフィ法(展開 媒 ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して、 合物(11 1 )(1.31g)を得た。
化合物(11 1
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):1.45(s,9H),2.47(m,1H),2.62(m,1H),3.11(m,
1H),5.10(m,1H),5.16(m,1H)5.76(m,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-95.0(ddt,J=36.4,62.2,5.9Hz,1F),-104.1(dm,J=275.8Hz
,1F),-107.7(dm,J=275.8Hz,1F),-108.9(ddt,J=62.2,115.0,30.5Hz,
1F),-186.0(ddt,J=36.4,115.0,15.3Hz,1F)。
IR(neat)2983.4,2936.4,1788.6,1740.4,1645.5,1370.8,1307.4,1 254.1,1159.4,1112.5,1064.9,986.8,926.4,845.0cm -1 。
[例1-5]CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH 2
OCH 3
)CH 2
CH=CH 2
(以下、化合物(11 2
)という。)の製造例
反応器に、化合物(11 H
)(2.30g)とtert-ブチルメチルエーテル(20mL)を加
た後に、ジイソプロピルエチルアミン(1.29g)
ゆっくり加えた。さらに、CH 3
OCH 2
Cl(0.79g)を加え、そのまま反応器内を2時間撹
して反応を行った。つぎに、反応器に水(30mL
)を加え反応を停止し有機層を分離した。水
をtert-ブチルメチルエーテル(10mL)で2回抽出
、抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した後に
縮して得られた濃縮物をシリカゲルカラム
ロマトグラフィ法(展開溶媒 ヘキサン:酢酸
チル=5:1)で精製して、化合物(11 2
)(1.97g)を得た。
化合物(11 2
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):2.53(m,1H),2.69(m,1H),3.28(m,1H),3.47(s,
3H),5.13(dm,J=10.1Hz,1H),5.19(dm,J=16.9Hz,1H),5.28(d,J=5.8Hz
,1H),5.31(d,J=5.8Hz,1H),5.77(m,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-93.8(dddd,J=4.7,5.9,36.4,59.9Hz,1F),-104.9(dddt,J=
5.9,29.3,277.0,15.3Hz,1F),-106.0(dddt,J=4.7,32.9,277.0,12.9H
z,1F),-108.2(dddd,J=29.3,31.7,59.9,115.0Hz,1F),-186.6(dddd,J
=14.1,15.3,36.4,115.0Hz,1F)。
IR(neat)2964.7,2836.1,1788.6,1752.1,1645.6,1351.2,1308.3,1 243.6,1169.5,1096.0,930.3cm -1 。
[例1-6]化合物(11 3
)の製造例
化合物(11 H
)(2.05g)とtert-ブチルメチルエーテル(20mL)を含
溶液に、氷冷下にて、ジイソプロピルエチ
アミン(1.15g)をゆっくり滴下し、さらに下記
合物(w 3
)(1.91g)を滴下した。そのまま溶液を5時間撹拌
して、反応を行った。つぎに溶液に水を加え
て反応を停止し、有機層を回収した。有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥した後に濃縮して
、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ法(展開溶媒 ヘキサン
:酢酸エチル=10:1)で精製して、下記化合物(11 3
)(2.1g)を得た。
化合物(11 3
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:重アセトン,基準:TMS)δ(ppm):1.5
1-1.97(15H),2.48-2.73(2H),3.22(2H),3.27(1H)5.13(2H),5.32(2H)
,5.76(1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:重アセトン,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-94.1(1F),-105.3(2F),-108.2(1F),-186.4(1F)。
IR(neat)2914.7,2865.0,1787.5,1736.1,1645.0,1448.7,1354.1,1 307.7,1246.9,1188.3,1170.5,1103.1,986.7,925.9,886.4,840.1cm -1 。
[例1-7]化合物(11 4
)の製造例
化合物(11 H
)(2.35g)とトルエン(3mL)を含む溶液に、濃硫酸
2滴を加えた。つぎに、氷冷下にて、溶液に
下記化合物(w 4
)(2.04g)を含むトルエン溶液(3mL)を滴下して反
を行った。そのまま溶液を12時間撹拌した後
に、溶液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
て反応を停止し、有機層を回収した。有機層
を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に濃
縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ法(展開溶媒 ヘキ
サン)で精製して、下記化合物(11 4
)(2.11g)を得た。
化合物(11 4
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):1.57(m,2H),1.59(s,3H),1.69-1.92(m,8H),2.
02(m,2H),2.29(br,2H),2.49(dm,J=14.6Hz,1H),2.66(dm,J=14.6Hz,1
H),3.19(m,1H),5.11(dm,J=10.1Hz,1H),5.18(dm,J=17.1Hz,1H),5.79
(ddt,J=10.1,17.1,6.9Hz,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-94.6(dddd,J=4.7,5.9,35.2,61.0Hz,1F),-104.4(dm,J=27
5.8Hz,1F),-106.2(dm,J=275.8Hz,1F),-108.6(ddt,J=61.0,115.0,30
.5Hz,1F),-185.9(dddd,J=12.9,15.3,36.4,116.2Hz,1F)。
IR(neat)2914.7,2865.0,1787.5,1736.1,1645.0,1448.7,1354.1,1 307.7,1246.9,1188.3,1170.5,1103.1,986.7,925.9,886.4,840.1cm -1 。
[例1-8]化合物(11 5
)の製造例
化合物(11 H
)(2.38g)とジクロロメタン(20mL)を含む溶液に、p
-トルエンスルホン酸のピリジニウム塩(0.052g)
を加えた。つぎに、25℃にて、溶液に、下記
合物(w 5
)(1.60g)をゆっくり加え、そのまま3.5時間撹拌
た。溶液を濃縮して得られた粗生成物を、
ルミナカラムクロマトグラフィ法(展開溶媒
ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して、下記
化合物(11 5
)(2.14g)を得た。
化合物(11 5
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):1.40-1.86(m,6H),2.54(m,1H),2.70(m,1H),3.
27(m,1H),3.72(s,1H),3.86(m,1H),5.12(dm,J=10.3Hz,1H),5.18(dm,
J=17.1Hz,1H),5.79(ddt,J=6.6,10.3,17.1Hz,1H),6.08(s,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-93.7~-94.2(m,1F),-104.1~-106.8(m,2F),-107.8~-108.7
(m,1F),-186.0~-186.9(m,1F)。
IR(neat)2951.7,2877.4,1788.2,1749.9,1644.7,1357.9,1307.6,1 246.4,1173.8,1133.0,1056.4,1037.4,937.0,898.4,860.9cm -1 。
[例1-9]化合物(11 6
)の製造例
化合物(11 H
)(2.0g)とtert-ブチルメチルエーテル(20mL)を含む
溶液に、氷冷下にて、ジイソプロピルエチル
アミン(1.12g)をゆっくり滴下し、さらに下記
合物(w 6
)(1.83g)を滴下した。そのまま溶液を5時間撹拌
して、反応を行った。つぎに溶液に水を加え
て反応を停止し、有機層を回収した。有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥した後に濃縮して
、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ法(展開溶媒 ヘキサン
:酢酸エチル=10:1)で精製して、下記化合物(11 6
)(2.7g)を得た。
化合物(11 6
)のNMRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:重アセトン,基準:TMS)δ(ppm):1.4
8-2.05(15H),2.47-2.73(2H),3.17-3.32(1H),5.08-5.21(2H),5.43(2
H),5.69-5.83(1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:重アセトン,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-94.1(1F),-105.9(2F),-108.3(1F),-186.4(1F)。
[例1-10]化合物(11 7
)の製造例
反応器に、化合物(11 H
)(5.0g)、下記化合物(W 7
)(9.9g)、ジメチルアミノピリジン(0.2g)および
クロロメタン(30g)を入れ、0℃に冷却した。
ぎにジシクロヘキシルカルボジイミド(4.7g)
ジクロロメタン(15g)に溶解させた溶液を、反
応器にゆっくり滴下した。そのまま反応器内
溶液を1時間撹拌して反応を行った後、さら
25℃にて1時間撹拌して反応を行った。反応
内溶液をろ過し、ろ液を濃縮して粗生成物
得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
グラフィ法(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=
20:1)で精製して、下記化合物(11 7
)(10.5g)を得た。
化合物(11 7
)のNMRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:重アセトン,基準:TMS)δ(ppm):2.6
4~2.70(2H),3.44~3.48(1H),5.16~5.21(2H)、5.68~-5.80(2H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:重アセトン,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-92.3(1F),-105.2 (2F),-107.2(1F),-123.6(6F),-132.6
(2F),-187.3(1F),-214.7(m, 1F),-223.0(1F)。
なお、化合物(w 7 )は、下記の合成スキームにしたがって合成 た(ただし、R f1 -はF(CF 2 ) 3 OCF(CF 3 )CF 2 OCF(CF 3 )-を示す。)。
すなわち、窒素ガス雰囲気下のフラスコに 化合物(aw 7 )(15g)とクロロホルム(100g)およびNaF(7.02g)を入 、フラスコ内を氷冷撹拌しながらR f1 -COF(79g)を滴下し、さらにフラスコ内を撹拌し た。フラスコ内容物の不溶固形物を加圧ろ過 により除去した後に、フラスコに飽和炭酸水 素ナトリウム水溶液(103g)を入れ、有機層を回 収濃縮して化合物(bw 7 )(74g)を得た。
ガス出口にNaFペレット充填層を設置したオ
トクレーブにR113(313g)を加え、25℃にてオー
クレーブ内を撹拌しながら、オートクレー
に窒素ガスを1時間吹き込んだ後に、窒素ガ
スで20%体積に希釈したフッ素ガスを吹き込ん
だ。そのまま該20%フッ素ガスを吹き込みつつ
、0.1MPaの圧力下にて、オートクレーブに化合
物(bw 7
)(67g)をR113(299g)に溶解させた溶液を導入した
導入終了後、オートクレーブ内容物を回収
縮して化合物(cw 7
)を得た。
窒素ガス雰囲気下のフラスコに、化合物(cw 7
)(80g)と粉末状KF(0.7g)を入れ、フラスコ内を6時
間加熱した後に、フラスコ内容物を精製して
化合物(dw 7
)(38g)を得た。
窒素ガス雰囲気下の丸底フラスコに、NaBH 4 (1.1g)とTHF(30g)を入れた。フラスコを氷冷撹拌 ながら、フラスコに化合物(dw 7 )を22質量%含むR225溶液(48g)を滴下した。滴下 了後、フラスコ内をさらに撹拌した後に、 ラスコ内容液を1N塩酸水溶液(150mL)で中和し 得られた溶液を、水洗してから蒸留精製す ことにより化合物(w 7 )を得た。
化合物(w 7
)のNMRデータを以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl 3
、基準:TMS)δ(ppm):4.89~4.57(2H)。
19
F-NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl 3
、基準:CFCl 3
)δ(ppm):-105.0(1F),-119.7(1F),-124.0(1F),-124.3(1F),-125.7(
1F),-126.8(1F),-133.2(2F),-216.6(1F),-223.5(1F)。
[例1-11]CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH 2
CF 2
CF 3
)CH 2
CH=CH 2
(以下、化合物(11 8
)という。)の製造例
反応器に、化合物(11 H
)(5.0g)、CF 3
CF 2
CH 2
OH(3.6g)、ジメチルアミノピリジン(0.23g)および
ジクロロメタン(15mL)を入れ、0℃に冷却した
つぎにジシクロヘキシルカルボジイミド(4.9g
)をジクロロメタン(35mL)に溶解させた溶液を
反応器にゆっくり滴下した。そのまま反応
内溶液を1時間撹拌して反応を行った後、さ
に25℃にて1時間撹拌して反応を行った。
つぎに反応器に水を加えて反応を停止し、 機層を回収した。有機層を硫酸マグネシウ で乾燥した後に濃縮して、粗生成物を得た 粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ ィ法(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で 精製して、化合物(11 8 )(4.0g)を得た。
化合物(11 8
)のNMRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:重アセトン,基準:TMS)δ(ppm):2.5
1~2.73(2H),3.30~3.44(1H),4.50~4.69(2H)、5.07-5.23(2H),5.66~
5.84(1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:重アセトン,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-84.4(3F)、-94.2(1F),-105.3(2F),-107.8(1F),-124.0(
2F)、-187.0(1F)。
[例1-12]化合物(11 9
)の製造例
化合物(11 H
)(7.6g)とトルエン(30mL)を含む溶液に、濃硫酸
3滴を加えた。つぎに、氷冷下にて、溶液に
下記化合物(w 9
)(4.1g)を滴下して反応を行った。25℃に昇温後
、そのまま溶液を7時間撹拌した後に、溶液
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応を
止し、有機層を回収した。有機層を水洗し
硫酸ナトリウムで乾燥した後に濃縮して粗
成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム
ロマトグラフィ法(展開溶媒 ヘキサン)で精
して、下記化合物(11 9
)(1.78g)を得た。
化合物(11 9
)のNMRデータとIRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):1.57(m,2H),1.59(s,3H),1.69-1.92(m,8H),2.
02(m,2H),2.29(br,2H),2.49(dm,J=14.6Hz,1H),2.66(dm,J=14.6Hz,1
H),3.19(m,1H),5.11(dm,J=10.1Hz,1H),5.18(dm,J=17.1Hz,1H),5.79
(ddt,J=10.1,17.1,6.9Hz,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-94.6(dddd,J=4.7,5.9,35.2,61.0Hz,1F),-104.4(dm,J=27
5.8Hz,1F),-106.2(dm,J=275.8Hz,1F),-108.6(ddt,J=61.0,115.0,30
.5Hz,1F),-185.9(dddd,J=12.9,15.3,36.4,116.2Hz,1F)。
IR(neat)2914.7,2865.0,1787.5,1736.1,1645.0,1448.7,1354.1,1 307.7,1246.9,1188.3,1170.5,1103.1,986.7,925.9,886.4,840.1cm -1 。
[例1-13]CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)O(CH 2
) 3
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
(化合物(11 10
))の製造例
反応器に、化合物(11 H
)(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)CH 2
CH=CH 2
)(1.5g)、HO(CH 2
) 3
C(CF 3
) 2
OH(1.47g)、ジメチルアミノピリジン(0.07g)およ
ジクロロメタン(20g)を入れ、0℃に冷却した
つぎにジシクロヘキシルカルボジイミドの1M
ジクロロメタン溶液(9.04g)を、反応器にゆっ
り滴下した。反応器内溶液を25℃にて1時間
拌して反応を行った。反応器内溶液をろ過
、ろ液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ法(展
溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=15:1)で精製して
CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)O(CH 2
) 3
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
(2.4g)(化合物(11 10
))を得た。
NMRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):1.85~2.04(m,4H),2.49~2.69(m,2H),3.20~3.3
3(m,1H),3.37(S,1H),4.19~4.23(m,2H),5.10~5.19(m,2H)、5.67~5.
80(m,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-77.0~-78.1(m,6F), -93.5~-93.9(m,1F),-104.6~-106.7
(m,2F),-107.8~-108.6(m,1F) ,-186.3~-186.9(m,1F)。
[例1-14]CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 3
)CH 2
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
(化合物(11 11
))の製造例
反応器に、化合物(11 H
)(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)CH 2
CH=CH 2
)(1.0g)、OHCH(CH 3
)CH 2
C(CF 3
) 2
OH(0.98g)、ジメチルアミノピリジン(0.07g)およ
トルエン(20g)を入れ、0℃に冷却した。つぎ
ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.11g)をト
エン(6g)に溶解させた溶液を、反応器にゆっ
くり滴下した。。反応器内溶液を25℃にて1時
間撹拌した後、40℃で3時間攪拌し、さらに70
で2時間攪拌して反応を行った。反応器内溶
液をろ過し、ろ液を濃縮して粗生成物を得た
。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ法(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=25:1)
精製して、CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 3
)CH 2
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
(1.14g)(化合物(11 11
))を得た。
NMRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):1.26~1.43(m,3H),2.21~2.26(m,2H),2.50~2.7
0(m,2H),3.19~3.31(m,1H),4.84~4.87(m,1H),5.13~5.25(m,3H)、5.
67~5.77(m,1H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-76.5~-79.6(md,J=627.8,6F), -92.9~-93.3(m,1F),-103
.2~-108.1(m,3F),-186.4~-187.1(m,1F)。
[例1-15]CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 2
C(CF 3
) 2
OH) 2
)CH 2
CH=CH 2
(化合物(11 12
))の製造例
反応器に、化合物(11 H
)(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)CH 2
CH=CH 2
)(1.0g)、OHCH(CH 2
C(CF 3
) 2
OH) 2
(1.7g)、ジメチルアミノピリジン(0.14g)および
クロロメタン(10g)とトルエン(30g)を入れ、0℃
に冷却した。つぎにジシクロヘキシルカルボ
ジイミドの1Mジクロロメタン溶液(6.03g)を、反
応器にゆっくり滴下した。反応器内溶液を25
にて2時間撹拌して反応を行った。反応器内
溶液をろ過し、ろ液を濃縮して粗生成物を得
た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ法(展開溶媒 ヘキサン:酢酸エチル=20:1
)で精製して、CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 2
C(CF 3
) 2
OH) 2
)CH 2
CH=CH 2
(1.13g)(化合物(11 12
))のを得た。
NMRデータを、以下に示す。
1
H-NMR(300.4MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:TMS)δ(ppm):2.31~2.41(m,2H),2.59~2.73(m,4H),3.37~3.5
1(m,1H),5.06~5.22(m,2H),5.70~5.90(m,2H),7.09(s,2H)。
19
F-NMR(282.7MHz,溶媒:CDCl 3
,基準:CFCl 3
)δ(ppm):-75.5~-78.6(md,J=239.8,12F), -93.9~-95.1(m,1F),-10
3.2~-105.5(m,2F),-107.5~-108.4(m,1F),-185.8~-186.5(m,1F)
[例2]重合体の製造例
[例2-1]重合体(1)の製造例
耐圧反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合
(12 1
)(1.51g)と、酢酸エチル(3.41g)とを仕込んだ。つ
ぎに、IPPを50質量%含有するR225溶液(0.20g)を重
開始剤として耐圧反応器に添加した。反応
内を凍結脱気した後に、反応器を40℃に保
して、18時間重合を行った。反応器内溶液を
メタノールに滴下し、生成した固形物を回収
して80℃にて20時間真空乾燥した結果、25℃に
て白色粉末状の重合体(1)(0.84g)を得た。
重合体(1)のMwは6,300でありMnは4,600であった
また、 19
F-NMRと 1
H-NMRにより重合体(1)を分析した結果、重合体(
1)は、下式(U1-12 1
)、下式(U2-12 1
)および下式(U3-12 1
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U12 1
)を含むことを確認した。
重合体(1)は、アセトン、THF、酢酸エチル メタノール、2-パーフルオロヘキシルエタ ールには可溶であり、R225、ペルフルオロ(2- チルテトラヒドロフラン)、ペルフルオロ-n- オクタンには不溶であった。
[例2-2]重合体(2)の製造例
耐圧反応器(内容積20mL、ガラス製)に、化合
(12 H
)(1.00g)と、R225(5.41g)およびIPP(0.10g)を仕込んだ
つぎに、IPPを50質量%含有するR225溶液(0.28g)
重合開始剤として耐圧反応器に添加した。
応器内を凍結脱気した後に、反応器を40℃に
保持して、18時間重合を行った。反応器内溶
をTHFに変換後、ヘキサンに滴下し、生成し
固形物を回収して80℃にて20時間真空乾燥し
た結果、25℃にて白色粉末状の重合体(2)(0.82g)
を得た。
重合体(2)のMwは22,100であり、Mnは8,700であっ
。
また、 19
F-NMRと 1
H-NMRにより重合体(2)を分析した結果、重合体(
2)は、下式(U1-12 H
)、下式(U2-12 H
)および下式(U3-12 H
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U12 H
)を含むことを確認した。
なお、メタノール中にて、重合体(2)、水酸 ナトリウムおよびCH 3 OCH 2 Clを反応させると、下式で表されるいずれか 繰り返し単位を含む重合体が得られる。
[例2-3]重合体(3)の製造例
反応器(内容積200mL、ガラス製)に、化合物(11
H
)(16.0g)と酢酸エチル(129.8g)を仕込み、さらに
合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(5.95g)
を添加した。反応器内を減圧脱気した後に、
反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を行
た。反応器内溶液をヘキサン中に滴下して
られた固形分を回収し、120℃にて40時間真空
乾燥した。その結果、25℃にて白色粉末状の
合体(3)(15.5g)を得た。
重合体(3)のMwは9,700でありMnは4,600であり、 合体(3)のTgは178℃であった。また、 19 F-NMRと 1 H-NMRにより重合体(3)を分析した結果、重合体( 3)は、下式(U1-11 H )、下式(U2-11 H )および下式(U3-11 H )で表される繰り返し単位からなる群から選 れる1種以上の繰り返し単位(U11 H )を含むことを確認した。
重合体(3)は、アセトン、THF、酢酸エチル メタノール、PGMEAには可溶であり、R225、ペ フルオロ(2-ブチルテトラヒドロフラン)、ペ ルフルオロ-n-オクタンには不溶であった。
[例2-4]重合体(4)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 1
)(0.8g)、R225(8.0g)およびIPA(0.06g)を仕込み、さら
に重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(1
.0g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
った。反応器内溶液をヘキサン(90g)中に滴
して得られた固形分を回収し、90℃にて40時
真空乾燥した。その結果、25℃にて白色粉
状の重合体(4)(0.56g)を得た。
重合体(4)のMwは16,000でありMnは11,000であり、 重合体(4)のTgは118℃であった。また、 19 F-NMRと 1 H-NMRにより重合体(4)を分析した結果、重合体( 4)は、下式(U1-11 1 )、下式(U2-11 1 )および下式(U3-11 1 )で表される繰り返し単位からなる群から選 れる1種以上の繰り返し単位(U11 1 )を含むことを確認した。
重合体(4)は、アセトン、THF、酢酸エチル PGMEAには可溶であり、R225、ペルフルオロ(2- チルテトラヒドロフラン)、ペルフルオロ-n- オクタンには不溶であった。
[例2-5]重合体(5)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 2
)(0.8g)、R225(4.3g)およびIPA(0.07g)を仕込み、さら
に重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(0
.53g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
行った。反応器内溶液をヘキサン(60g)中に滴
して得られた固形分を回収し、90℃にて40時
間真空乾燥した。その結果、25℃にて白色粉
状の重合体(5)(0.6g)を得た。
重合体(5)のMwは15,800でありMnは8,900であった
NMR分析より、重合体(5)は、下式(U1-11 2
)、下式(U2-11 2
)および下式(U3-11 2
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 2
)を含むことを確認した。
重合体(5)は、アセトン、THF、酢酸エチル PGMEAには可溶であり、R225、ペルフルオロ(2- チルテトラヒドロフラン)、ペルフルオロ-n- オクタンには不溶であった。
[例2-6]重合体(6)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 3
)(2.0g)と酢酸エチル(15.8g)を仕込み、50質量%のR
225溶液としてIPP(0.73g)を仕込み、40℃にて18時
重合反応を行った。反応器内溶液をヘキサ
中に滴下して得られた固形物を回収し、90
にて24時間真空乾燥して重合体(6)(1.40g)を得
。
重合体(6)のMwは12,600であり、Mnは6,100であり 重合体(6)のTgは90℃であった。NMR分析より、 重合体(6)は、下式(U1-11 3 )、下式(U2-11 3 )および下式(U3-11 3 )で表される繰り返し単位からなる群から選 れる1種以上の繰り返し単位(U11 3 )を含むことを確認した。
重合体(6)は、25℃にて白色粉末状であり アセトン、テトラヒドロフラン、酢酸エチ に、それぞれ可溶であった。
[例2-7]重合体(7)の製造例
反応器(内容積30mL)に、化合物(11 4
)(2.0g)および酢酸エチル(11.0g)を仕込み、50質
%のR225溶液としてIPP(0.53g)を仕込み、40℃にて
18時間重合反応を行った。反応器内溶液をヘ
サン中に滴下して得られた固形物を回収し
110℃にて24時間真空乾燥して重合体(7)(1.90g)
得た。
重合体(7)のMwは23,500であり、Mnは9,600であり
重合体(7)のTgは161℃であった。
NMR分析より、重合体(7)は、下式(U1-11 4
)、下式(U2-11 4
)および下式(U3-11 4
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 4
)を含むことを確認した。
重合体(7)は、25℃にて白色粉末状であり テトラヒドロフラン、酢酸エチルにそれぞ 可溶であった。
[例2-8]重合体(8)の製造例
反応器(内容積30mL)に、化合物(11 6
)(1.0g)および酢酸エチル(8.8g)を仕込み、50質量
%のR225溶液としてIPP(0.40g)を仕込み、40℃にて1
8時間重合反応を行った。反応器内溶液をメ
ノール中に滴下して得られた固形物を回収
、90℃にて24時間真空乾燥して重合体(8)(0.62g)
を得た。
重合体(8)のMnは6,100であり、Mwは10,200であり 重合体(8)のTgは107℃であった。NMR分析より 重合体(8)は、下式(U1-11 6 )、下式(U2-11 6 )および下式(U3-11 6 )で表される繰り返し単位からなる群から選 れる1種以上の繰り返し単位(U11 6 )を含むことを確認した。
[例2-9]重合体(9)の製造例
反応器(内容積30mL)に、化合物(11 7
)(0.5g)およびR225(1.93g)を仕込み、50質量%のR225
液としてIPP(0.15g)を仕込み、40℃にて18時間重
合反応を行った。反応器内溶液をヘキサン中
に滴下して得られた固形物を回収し、100℃に
て24時間真空乾燥して重合体(9)(0.42g)を得た。
重合体(9)のMnは9,900であり、Mwは15,100であっ
。
NMR分析より、重合体(9)は下式(U1-11 7
)、下式(U2-11 7
)および下式(U3-11 7
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 7
)を含むことを確認した。
重合体(9)は、25℃にて白色粉末状であり アセトン、THF、酢酸エチル、メタノール、R2 25に、それぞれ可溶であった。
[例2-10]重合体(10)の製造例
反応器(内容積30mL)に、化合物(11 8
)(0.81g)およびR225(7.2g)を仕込み、50質量%のR225
液としてIPP(0.81g)を仕込み、40℃にて18時間重
合反応を行った。反応器内溶液をヘキサン中
に滴下して得られた固形物を回収し、90℃に
24時間真空乾燥して重合体(10)(0.66g)を得た。
重合体(10)のMnは4,300であり、Mwは6,000であっ
。
NMR分析より、重合体(10)は下式(U1-11 8
)、下式(U2-11 8
)および下式(U3-11 8
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 8
)を含むことを確認した。
[例2-11]重合体(11)の製造例
反応器(内容積30mL)に、化合物(11 9
)(0.89g)および酢酸エチル(7.8g)を仕込み、50質
%のR225溶液としてIPP(0.35g)を仕込み、40℃にて
18時間重合反応を行った。反応器内溶液をヘ
サン中に滴下して得られた固形物を回収し
90℃にて24時間真空乾燥して重合体(11)(0.80g)
得た。
重合体(11)のMnは7,500であり、Mwは16,000であっ
た。
NMR分析より、重合体(11)は、下式(U1-11 9
)、下式(U2-11 9
)および下式(U3-11 9
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 9
)を含むことを確認した。
重合体(11)は、25℃にて白色粉末状であり テトラヒドロフラン、酢酸エチルにそれぞ 可溶であった。
[例2-12]重合体(12)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 H
)(0.67g)、化合物(11 2
)(2.8g)および酢酸エチル(22.7g)を仕込み、さら
重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(1.
1g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後に
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
った。反応器内溶液をヘキサン(270g)中に滴
して得られた固形分を回収し、110℃にて40時
間真空乾燥した。その結果、25℃にて白色粉
状の重合体(12)(2.55g)を得た。
重合体(12)のMwは15,400でありMnは8,300であった
。
NMR分析より、重合体(12)は、繰り返し単位(U1
1 H
)と繰り返し単位(U11 2
)を含む重合体であり、全繰り返し単位に対
て、繰り返し単位(U11 H
)を36モル%含み、繰り返し単位(U11 2
)を64モル%含むことを確認した。
重合体(12)は、アセトン、THF、酢酸エチル、
メタノール、PGMEAには可溶であり、R225、ペル
フルオロ(2-ブチルテトラヒドロフラン)、ペ
フルオロ-n-オクタンには不溶であった。
[例2-13]重合体(13)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 H
)(0.07g)、化合物(11 1
)(0.75g)および酢酸エチル(1.85g)を仕込み、さら
に重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(0
.11g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
行った。反応器内溶液をヘキサン中に滴下し
て得られた固形分を回収し、90℃にて24時間
空乾燥して、重合体(13)(0.67g)を得た。
重合体(13)のMwは28,000でありMnは14,500であっ
。
NMR分析より重合体(13)は、繰り返し単位(U11 H
)と繰り返し単位(U11 1
)を含む重合体であり、全繰り返し単位に対
て、繰り返し単位(U11 H
)を12モル%含み、繰り返し単位(U11 1
)を88モル%含む重合体であることを確認した
[例2-14]重合体(14)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 4
)(0.75g)、化合物(11 8
)(0.18g)および酢酸エチル(6.7g)を仕込み、さら
重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(0.
31g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
った。反応器内溶液をヘキサン中に滴下し
得られた固形分を回収し、90℃にて24時間真
空乾燥して重合体(14)(0.61g)を得た。
重合体(14)のMwは18,900でありMnは10,600であっ
。
NMR分析より重合体(14)は、繰り返し単位(U11 4
)と繰り返し単位(U11 8
)を含む重合体であり、全繰り返し単位に対
て、繰り返し単位(U11 4
)を77モル%含み、繰り返し単位(U11 8
)を23モル%含む重合体であることを確認した
[例2-15]重合体(15)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 H
)(0.20g)、化合物(11 7
)(0.45g)および酢酸エチル(5.7g)を仕込み、さら
重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(0.
26g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
った。反応器内溶液をヘキサン中に滴下し
得られた固形分を回収し、100℃にて24時間
空乾燥して重合体(15)(0.51g)を得た。
重合体(15)のMwは15,400でありMnは8,300であった
。
NMRにより重合体(15)を分析した結果、重合体
(15)は、繰り返し単位(U11 H
)と繰り返し単位(U11 7
)を含む重合体であり、全繰り返し単位に対
て、繰り返し単位(U11 H
)を52モル%含み、繰り返し単位(U11 7
)を48モル%含む重合体であることを確認した
また、重合体(15)はアセトン、THF、酢酸エチ
、メタノールそれぞれに可溶であった。
[例2-16]重合体(16)の製造例
耐圧反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合
(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)O(CH 2
) 3
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)(化合物(11 10
))(1.0g)と、酢酸エチル(7.0g)とを仕込んだ。つ
に、IPPを50質量%含有するR225溶液(0.67g)を重
開始剤として耐圧反応器に添加した。反応
内を凍結脱気した後に、反応器を40℃に保持
して、18時間重合を行った。反応器内溶液を
キサンに滴下し、生成した固形物を回収し
80℃にて18時間真空乾燥した結果、25℃にて
色粉末状の重合体(16)(1.64g)を得た。
重合体(16)のMwは9,700でありMnは5,800であった
また、 19
F-NMRと 1
H-NMRにより重合体(16)を分析した結果、重合体
(16)は、下式(U1-11 10
)、下式(U2-11 10
)および下式(U3-11 10
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 10
)を含むことを確認した。
[例2-17]重合体(17)の製造例
耐圧反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合
(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 3
)CH 2
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)(化合物(11 11
))(0.8g)と、酢酸エチル(3.6g)とを仕込んだ。つ
に、IPPを50質量%含有するR225溶液(0.363g)を重
開始剤として耐圧反応器に添加した。反応
内を凍結脱気した後に、反応器を40℃に保
して、18時間重合を行った。反応器内溶液を
ヘキサンに滴下し、生成した固形物を回収し
て80℃にて24時間真空乾燥した結果、25℃にて
白色粉末状の重合体(17)(0.4g)を得た。
重合体(17)のMwは9,000でありMnは6,000であった
また、 19
F-NMRと 1
H-NMRにより重合体(17)を分析した結果、重合体
(16)は、下式(U1-11 11
)、下式(U2-11 11
)および下式(U3-11 11
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 11
)を含むことを確認した。
[例2-18]重合体(18)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 H
)(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)CH 2
CH=CH 2
)(0.10g)、化合物(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)O(CH 2
) 3
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)(0.52g)および酢酸エチル(4.9g)を仕込み、さら
重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(0.
22g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
った。反応器内溶液をヘキサン中に滴下し
得られた固形分を回収し、90℃にて24時間真
空乾燥して重合体(18)(0.45g)を得た。
重合体(18)のMwは11,900でありMnは6,400であった
。
NMRにより重合体(18)を分析した結果、重合体
(18)は、繰り返し単位(U11 H
)と繰り返し単位(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)O(CH 2
) 3
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)を含む重合体であり、全繰り返し単位に対
て、繰り返し単位(U11 H
)を23モル%含み、繰り返し単位(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)O(CH 2
) 3
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)を77モル%含む重合体であることを確認した
また、重合体(18)はアセトン、THF、酢酸エチ
、メタノールそれぞれに可溶であった。
[例2-19]重合体(19)の製造例
反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合物(11 H
)(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OH)CH 2
CH=CH 2
)(0.10g)、化合物(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 3
)CH 2
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)(0.44g)および酢酸エチル(4.8g)を仕込み、さら
重合開始剤として50質量%R225溶液としてIPP(0.
22g)を添加した。反応器内を減圧脱気した後
、反応器内温40℃にて、18時間、重合反応を
った。反応器内溶液をヘキサン中に滴下し
得られた固形分を回収し、90℃にて24時間真
空乾燥して重合体(19)(0.39g)を得た。
重合体(19)のMwは11,600でありMnは6,500であった
。
NMRにより重合体(19)を分析した結果、重合体
(19)は、繰り返し単位(U11 H
)と繰り返し単位(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 3
)CH 2
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)を含む重合体であり、全繰り返し単位に対
て、繰り返し単位(U11 H
)を28モル%含み、繰り返し単位(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 3
)CH 2
C(CF 3
) 2
OH)CH 2
CH=CH 2
)を72モル%含む重合体であることを確認した
また、重合体(19)はアセトン、THF、酢酸エチ
、メタノールそれぞれに可溶であった。
[例2-20]重合体(20)の製造例
耐圧反応器(内容積30mL、ガラス製)に、化合
(CF 2
=CFCF 2
CH(C(O)OCH(CH 2
C(CF 3
) 2
OH) 2
)CH 2
CH=CH 2
)(化合物(11 12
))(0.5g)と、酢酸エチル(4.4g)とを仕込んだ。つ
に、IPPを50質量%含有するR225溶液(0.2g)を重合
開始剤として耐圧反応器に添加した。反応器
内を凍結脱気した後に、反応器を40℃に保持
て、18時間重合を行った。反応器内溶液を
キサンに滴下し、生成した固形物を回収し
90℃にて24時間真空乾燥した結果、25℃にて
色粉末状の重合体(20)(0.28g)を得た。
重合体(20)のMwは10,300でありMnは6,800であった
。
また、 19
F-NMRと 1
H-NMRにより重合体(20)を分析した結果、重合体
(20)は、下式(U1-11 12
)、下式(U2-11 12
)および下式(U3-11 12
)で表される繰り返し単位からなる群から選
れる1種以上の繰り返し単位(U11 12
)を含むことを確認した。
[例3]重合体の撥水性評価例
重合体(1)をPGMEAに溶解させて、重合体(1)を10
質量%含むPGMEA溶液を作成し、さらにフィルタ
ー(ポリテトラフルオロエチレン製、孔径0.2μ
m。)に通して濾過して樹脂溶液を得た。
ついで、表面に反射防止膜(ROHM AHD HAAS E lectronic Materials社製 商品名AR26。)が形成され たシリコン基板上に樹脂溶液を回転塗布した 後に、シリコン基板を100℃にて90秒間加熱処 して、シリコン基板上に重合体(1)からなる 脂薄膜を形成した。つづいて、該樹脂薄膜 水に対する、静的接触角、転落角、前進角 よび後退角を測定した。測定には協和界面 学社製接触角計DM-700を使用した。また、使 した水滴の体積は、接触角は2μLであり、転 落角、前進角および後退角は50μLである。な 、滑落法により測定した、転落角を転落角 、前進接触角を前進角と、後退接触角を後 角と、記す。静的接触角、転落角、前進角 よび後退角の単位は、それぞれ角度(度)で る。
重合体(1)のかわりに重合体(4)または(5)を いる以外は同様にして、それぞれの静的接 角、転落角、前進角および後退角を測定し 。結果をまとめて表1に示す。
また、重合体(1)を10質量%含むPGMEA溶液の わりに重合体(2)、(3)、(6)~(11)、(13)、(14)また (15)を含む溶液を用いる以外は同様にして、 形成した樹脂薄膜それぞれの、静的接触角、 転落角、前進角および後退角を測定した。ま た重合体(16)~(20)は重合体(16)~(20)を4質量%含む4 -メチル-2ペンタノール溶液を含む溶液を用い た。結果をまとめて表2に示す。
以上の結果から明らかであるように、本 明の化合物(1)の重合体は、撥水撥油性に優 た被膜を形成するため、撥水性材料として 用である。
本発明の重合体は、リソグラフィー用レジ
ト材料(特に、イマージョンリソグラフィー
用感光性レジスト材料、イマージョンリソグ
ラフィー用レジスト保護膜材料。)、イオン
換膜用材料、燃料電池用材料、光ファイバ
材料、各種電子部材、透明樹脂フィルム材
、接着剤材料、繊維材料、耐候性塗料材料
として有用である。
なお、2007年3月30日に出願された日本特許出
願2007-093221号及び2007年10月4日に出願された日
本特許出願2007-261185号の明細書、特許請求の
囲、図面及び要約書の全内容をここに引用
、本発明の明細書の開示として、取り入れ
ものである。
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