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Patent Searching and Data


Title:
OBJECT MEASURING METHOD AND DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/156022
Kind Code:
A1
Abstract:
It is an object to provide “a moving object measuring device” in which light source setting is easy, and a high speed video or enormous computer processing is not required. The “moving object measuring device” is comprised of a light source that blinks light with a plurality of colors that are not less than three colors at a predetermined time interval and a predetermined sequence, a photographing device that takes a plurality of moving or changing objects to which the light of the light source is irradiated, and a known size comparison reference that is used for the comparison and analysis of the moving distance, wherein the photographing device is configured to be settable for photographing timing and time and the light source with the plurality of colors is set to blink at least once per color in the photographing time.

Inventors:
ONOZUKA YASUNORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060744
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ONOZUKA YASUNORI (JP)
International Classes:
G01P5/20; G01B11/00; G01P3/36; G01P13/00
Foreign References:
JPH1164359A1999-03-05
JPH08122354A1996-05-17
JPH0727780A1995-01-31
JPS63298065A1988-12-05
JPH11337565A1999-12-10
Attorney, Agent or Firm:
OIWA, Masuo (Minamitsukaguchi-cho 2-chomeAmagasaki-sh, Hyogo 12, JP)
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Claims:
 複数色の光を所定の時間間隔と所定の順序で変化させて移動又は変化する物体を照射する光源と、
前記光源の光によって照射された移動又は変化する物体を撮影する装置と、
からなり、
前記撮影する装置は、撮影するタイミングと撮影時間を設定可能であり、前記撮影時間内に前記複数色の光が少なくともそれぞれ一回は変化するように設定された物体の測定装置。
 複数色の光を所定の時間間隔と所定の順序で変化させて移動又は変化する物体を照射する光源と、
前記光源の光によって照射された移動又は変化する物体を撮影する装置と、
移動距離を比較検討するための既知の寸法の比較対象と、
からなり、
前記撮影する装置は、撮影するタイミングと撮影時間を設定可能であり、前記撮影時間内に前記複数色の光が少なくともそれぞれ一回は変化するように設定された物体の測定装置。
 前記光源は、輝度が変化する光に加えて、さらに輝度が変化する光とは異なる色又照度で前記移動する物体を照射する連続光を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の物体の測定装置。
 前記撮影する装置を2台有し、前記2台の撮影する装置を用いて同じ移動または変化する物体を同時に撮影することで、ステレオ撮影を可能にする機能を有する請求項1または2に記載の物体の測定装置。
 前記複数色の光は3色以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の物体の測定装置。
 複数色の光を所定の時間間隔と所定の順序で変化させて移動又は変化する物体を照射し、
前記光によって照射された移動又は変化する物体を撮影し、
移動または変化する物体を測定する方法であって、
前記撮影は、撮影するタイミングと撮影時間を設定し、前記撮影時間内に前記複数色の光が少なくともそれぞれ一回は変化するように設定することを特徴とする、物体を測定する方法。
 複数色の光を所定の時間間隔と所定の順序で変化させて移動又は変化する物体を照射し、
前記光によって照射された移動又は変化する物体を撮影し、
移動距離を比較検討するための既知の寸法の比較対象と前記撮影した結果とを比較して、
移動または変化する物体を測定する方法であって、
前記撮影は、撮影するタイミングと撮影時間を設定し、前記撮影時間内に前記複数色の光が少なくともそれぞれ一回は変化するように設定することを特徴とする、物体を測定する方法。
 前記撮影を、2台の撮影装置を用いて同じ移動または変化する物体を同時に撮影することで、ステレオ撮影を行うことを特徴とする請求項6または7に記載の物体を測定する方法。
 前記複数色の光は3色以上であることを特徴とする請求項6~請求項8に記載の物体を測定する方法。
Description:
物体を測定する方法及び装置

 この発明は、複数色の光を所定の時間間 と所定の順序で変化させる光源を用いて、 速で移動又は変化する物体の移動速度、速 変化、移動方向、形状変化を測定する方法 よび装置に関するものである。

 インクジェットプリンターの射出ノズル らのインクの射出状況、洗浄スプレーから 洗浄液の射出状況、切削系工作機械におけ 切子の生成状況など、装置や部品の設計に いて、高速で移動又は変化する物体の移動 度、速度変化、移動方向、形状変化を把握 ることが必要となることが多い。

 これら肉眼では充分に捉えることのでき い、高速移動及び変化する物体を観察する めに、従来からレーザードップラー、レー ーシート光を用いたPIV(Particle Image Velocimetr y) 、高速度撮影ビデオなどが使用されてい 。

 レーザードップラーを使用する場合は、 測対象物にレーザー光線を照射し、反射時 ドップラー効果を利用して速度を計測する のである。原則的に計測は速度のみに限ら 、対象も一点またはレーザー光との一対一 応である。ランダムに位置し移動する複数 移動体を計測することはできない。又、現 では装置の価格は非常に高価であり、また 測時のセッティングもデリケートであるう に、危険がともなう場合もある。

 PIV(Particle Image Velocimetry)は、粒子画像の処 に基づく流速計測法の総称で、相関法、粒 追跡法などがある。原則的にいずれも多重 光のモノクロ静止画で移動する粒子状等の 体を撮影し、これを様々な数学的手法を用 て解析し、移動速度・方向などを検出する のである。
 粒状の移動液滴のみならず、トレーサーと ばれるアルミ微小片などを流れる流体にま 、光源からの反射光を撮影することにより 測を行うこともできる。
 移動液滴やトレーサーを移動する点として え、静止画に微小時間差で多重露光した各 を、直接相関法、FET相互相関法、自己相関 、粒子抽出法、二値化相関法など様々な手 で、モノクロ画像に写った各点の時系列と 関関係を解析することにより、移動ベクト を抽出するものである。つまり、「ある点 δ時間後の点はこれである。」と「複数の 動する粒子状物体の時間的相関関係」を計 で類推する。
 これらの方法では、各移動点が急激なベク ル変化を起こさないことを前提にしたアル リズムを用いているので、ベクトル変化の きい移動体では誤った時系列対応付け(誤ベ クトルと呼称する)を行なったり、対応付け 可能である場合が発生する。
 又、ブラウン運動のように各粒子がランダ な移動ベクトルを有する場合にも対応付け 非常に困難になる。

 また、計算量が膨大となり、撮影後に解析 果が算出されるまでに大きな時間差が発生 る。再現性が低かったり、発生させるのが 難な現象を観測する場合に、再計測の要否 判断や、計測条件変更の有無の判断に時間 かかり、計測そのものが困難になる場合も い。
又、多重露光が2回の場合は、各点の移動は 速度と方向のみ計測でき、3回以上であれば 速度変化と方向変化も計測することが可能 なる。但し、露光回数が増えると、相関関 を解析する計算量は更に膨大となる。
 又、測定点数が多い(粒子数が多い)場合も 相関づけを検討する対象が多くなり、計算 が膨大となり、また誤ベクトルも多く発生 る。
 以上のようにPIVにおいては、微小時間間隔 画像を電算処理で解析して、移動物体の移 ベクトルを計測する場合に「不確かさの発 」や、「電算処理時間の長さ」などの問題 依然として残る。

 高速度撮影ビデオは、現状の最先端のもの は、1秒間での撮影コマ数が一億を超えてお り、非常に高速に移動または変化する物体の 計測・観察に用いられている。
 但し、一秒間に2000コマを超える性能を有す るものは高価で、またコマ数が多くなるほど 、撮影画質(ピクセル)が低くなる。又、一般 に高速度ビデオはモノクロで、カラー撮影 ものはコマ数の少ないものに限定される。
 撮影には、大光量の光源が必要で、必要光 の設定には大きな費用と熟練度を必要とす 場合が多い。このため、高速度ビデオ撮影 必要とする研究者は、撮影の専門家に依頼 ることが多い。手元に保有することが高価 ため困難であることと、撮影に熟練度が必 となるために、必要なときに必要な撮影を ぐに行うことや、再現性の低い現象を繰り し撮影する場合などには、大きなコストを 要とする。
 更に、高速度撮影ビデオにより得られた一 データである動画は、そのままでは文書な に反映することはできないうえに、計測対 の移動ベクトルなども定量化されたデータ はない。計測対象の動きを定量化するため は、上述したPIVの画像解析手法を用いるな の時間とコストを要する二次処理が必要と る。

参考文献 「PIVハンドブック」可視化情 学会編 森北出版株式会社

 従来の測定装置では、注意深いセッティン が必要な光源を用いるなど、これを使用す にあたって装置使用の熟練を要することに る。専門の人間をこれに従事させ、必要と るたびに専門家に外注するなどしていては 非常にコストを要することになる。
 又、急激なベクトル変化を起こす移動する 体に対しては、計測結果の信頼性が低くか たり、更に計測結果を得るのに非常に時間 かかる計測装置では、迅速な計測を行えな などの問題点を従来の計測装置は有してい 。
 高速で移動及び変化する物体の移動速度、 度変化、移動方向、形状変化を手軽に、安 に、迅速に計測できる装置が必要とされて る。
 光源設定が容易で、高速ビデオも必要とせ 、膨大な電算処理を必要としない物体の測 方法および装置を、提供することを目的と る。

 このような課題を解決するための本発明の 体の測定装置は、複数色の光を所定の時間 隔と所定の順序で変化させて移動又は変化 る物体を照射する光源と、光源の光によっ 照射された移動又は変化する物体を撮影す 装置と、からなり、撮影する装置は、撮影 るタイミングと撮影時間を設定可能であり 撮影時間内に複数色の光が少なくともそれ れ一回は変化するように設定された構成を する。
 また、さらに、このような課題を解決する めの本発明の物体の測定装置は、複数色の を所定の時間間隔と所定の順序で変化させ 移動又は変化する物体を照射する光源と、 源の光によって照射された移動又は変化す 物体を撮影する装置と、移動距離を比較検 するための既知の寸法の比較対象と、から り、撮影する装置は、撮影するタイミング 撮影時間を設定可能であり、撮影時間内に 数色の光が少なくともそれぞれ一回は変化 るように設定された構成を有する。
 また、光源は、輝度が変化する光に加えて さらに輝度が変化する光とは異なる色又照 で移動する物体を照射する連続光を含んで 良い。
 また撮影する装置を2台有し、2台の撮影す 装置を用いて同じ移動または変化する物体 同時に撮影することで、ステレオ撮影を可 にする機能を有する構成としても良い。
 このような課題を解決するための本発明の 体を測定する方法は、複数色の光を所定の 間間隔と所定の順序で変化させて移動又は 化する物体を照射し、光によって照射され 移動又は変化する物体を撮影し、移動また 変化する物体を測定する方法であって、撮 は、撮影するタイミングと撮影時間を設定 、撮影時間内に複数色の光が少なくともそ ぞれ一回は変化するように設定する、構成 有する。
 さらに、このような課題を解決するための 発明の物体を測定する方法は、複数色の光 所定の時間間隔と所定の順序で変化させて 動又は変化する物体を照射し、光によって 射された移動又は変化する物体を撮影し、 動距離を比較検討するための既知の寸法の 較対象と撮影した結果とを比較して、移動 たは変化する物体を測定する方法であって 撮影は、撮影するタイミングと撮影時間を 定し、撮影時間内に複数色の光が少なくと それぞれ一回は変化するように設定する、 成を有する。
 また、前記複数色の光は3色以上であるとさ らに良い。

 この発明は、複数色の光を所定の時間間 と所定の順序で変化させて移動又は変化す 物体を照射する光源と、光源の光によって 射された移動又は変化する物体を撮影する 置と、移動距離を比較検討するための既知 寸法の比較対象と、からなり、撮影する装 は、撮影するタイミングと撮影時間を設定 能であり、撮影時間内に複数色の光が少な ともそれぞれ一回は変化するように設定さ た構成を有するので、物体が移動もしくは 化する過程で異なった色で撮影されるので 物体の移動経路などが容易に特定できる。 のため、移動体及び変化する物体を安価に 易に迅速に計測することができる。

この発明の実施の形態1、及び実施の形 態2による、測定装置の概要を示す図である この発明の実施の形態1による、光源の 発光の様子をタイムチャート化したものであ る。 この発明の実施の形態1、及び実施の形 態2による、光源の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1、及び実施の形 態2による、ライトガイド発光部内部での、 色用の光ファイバーの配置を示す図である この発明の実施の形態1による、撮影さ れた飛翔液滴の様子を図式化した図である。 この発明の実施の形態1、及び実施の形 態2による、図1を上方向と横方向から見た図 ある。 この発明の実施の形態2による、光源の 発光の様子をタイムチャート化したものであ る。 この発明の実施の形態2による、撮影さ れた飛翔液滴の様子を図式化した図である。

符号の説明

 1、光源  2、飛翔液滴  3、デジタルスチ ルカメラ  4、定規
 5、カメラレンズの視界  6、照射光  7、 御信号発生部
 8、LED駆動電流発生部  9、電源部  10、LED 動部
 11、LED  12、電流検出・表示部  13、ライ ガイド
 14、ライトガイド集光部  15、ライトガイ 発光部
 16、光ファイバー  17、シリンドリカルレ ズ
 18、照射される撮影範囲  19、実線の楕円 囲んだ部位の飛翔液滴
 20、破線の楕円で囲んだ部位の飛翔液滴
 21、二重線の楕円で囲んだ部位の飛翔液滴   22、照射光の拡散角度
 23-1、撮影角度Y°  23-2、撮影角度X°  24、 射光の厚み
 25、誤差  26、飛翔液滴  27、飛翔液滴  2 8、飛翔液滴
 29、測定値  30、撮影範囲  31、撮影面の 法A
 32、撮影面の寸法B  33、照射される撮影範 。

実施の形態1.
 図1は、本発明における「実施の形態1」の 定装置を示す。
 「実施の形態1」は、3色以上の複数色の光 所定の時間間隔と所定の順序で変化させる 源1と、前記光源の光によって照射された移 又は変化する物体(飛翔液滴2)を撮影する装 (デジタルスチールカメラ2)と、移動距離を 較検討するための既知の寸法の比較対照(定 規4)からなり、前記撮影装置(デジタルスチー ルカメラ3)は、撮影するタイミングと撮影時 を設定可能であり、前記撮影時間内に前記 数色の光源1が少なくとも各色それぞれ一回 は変化するように設定された構成となってい る。
 光源1から照射された順次変化する複数色の 照射光6は、図1左方より右方に移動する飛翔 滴2を照射する。各色の変化光は、図2のタ ムチャートで発光している。
 デジタルカラースチールカメラ3は、一定時 間の間、シャッターを開く。被写体である飛 翔液滴2は、カメラレンズの撮影視界5と照射 6が交錯する範囲でのみ撮影される。ここで は撮影される液滴2を黒丸、撮影されない液 2を白丸で図示している。
 尚、撮影時の周囲の明るさは、光源1に飛翔 液滴2が照らされる照度よりも、低いことが ましい。つまり、太陽光下のような明るい 境では、計測はむずかしい。

 図2は、本発明における「実施の形態1」に ける光源の発光の様子をタイムチャート化 たものである。発光には発光ダイオード(以 、LED)を用いる。これは、キセノン球を色フ ィルターで着色した光源や、レーザー光であ ってもかまわない。意図する変化のタイムチ ャートに対して、応答性よく反応するもので あれば、発光体の種類は問わない。電力で発 光するものである必要もない。連続発光する 光源の光を断続的に遮断するような発光方法 でもよい。一般にキセノン球よりもLEDが、又 LEDよりもレーザー発光のほうが、応答性は良 好である。測定対象物の移動や変化速度が速 いものほど、良好な応答性を有する発光体を 必要とする。以下「実施の形態1」では、LED 発光体に用いた場合の実施例を示す。
 尚、実際の電圧値及び発光量は、回路に使 される半導体素子や発光体の応答時間の関 で、若干の遅れや、波形のナマリなどを生 るが、ここでは無視する。
 また、色を赤・緑・青としているが他の色 用いてもよいし、色数を3色としているが4 以上としてもよい。但し、2色では、進行方 が予測できない飛翔液滴の進行方向の特定 困難である。
 図2において、各色光源は一定時間Tの間隔 、一定時間tの発光を順次繰り返す。各色の 光順序は入れ替わることなく、つねに所定 順序で繰り返される。一定時間Tと一定時間 tは、測定対象の移動速度や形状変化速度に じて任意に設定する。

 図3は、本発明における「実施の形態1」の 源の構成を示す図である。
 制御信号発生部7で、任意のパルス間隔とパ ルス幅を有するピーク値5Vの微小電流パルス 号を生成し、LED駆動電流発生部8に信号を送 る。電源部9では、発光に必要な電力を必要 電圧値で供給する。LED駆動電流発生部8では 電源部9から得た電圧・電流をもとに微小電 流パルス信号にて制御されたLED駆動用の電流 を生成する。LED駆動部10はこの電流により、L ED11を発光する。 一般的にLEDは、各LED個体ご とに発光量を電流値でコントロールするので 、電流検出・表示部12を設け、この値をもと 人間が電源部9の出力電圧を設定することに より電流をコントロールし、結果的に発光量 をコントロールする。

 LED11で発光した光は、光ファイバーを用い 光の通路であるライトガイド13により各色個 別にライトガイド集光部14で集光される。ラ トガイド内部では、光ファイバーにより各 個別に光がライトガイド発光部15に伝達さ る。
 図4に示すように、ライトガイド発光部15の 部では、各色用の光ファイバー16は、各色 均一にまばらになるように配置されて、光 放出する。また、ライトガイド発光部15の光 出口側にはシリンドリカルレンズ17が設けら 、光はあまり拡散せず、光源から離れた位 でも光の減衰を少なくしている。これによ 、各色の光は、等間隔に位相をずらして、 イトガイドから規則正しい順序と時間間隔 同じ部位を照らすことになる。
 尚、三次元的に広範囲を照射したい場合は シリンドリカルレンズなどを使用せず照射 度を大きくしてもよい。但し、この場合は きな光量を必要とする。デジタルカラース ールカメラ3を二台配置して同時にシャッタ ーを切り、ステレオ撮影を行って、飛翔液滴 2の三次元的な移動を計測したい場合など、 範囲で照射する必要がある場合もあり得る

 図5は、本発明における「実施の形態1」の 影された飛翔液滴の様子を図式化したもの ある。
 照射される撮影範囲18は、図1における照射 6と、カメラレンズの撮影視界5の交錯する 囲である。
 飛翔液滴は、赤緑青赤緑青・・・の順次発 する光源で撮影され、図5では、便宜上赤は ○、緑は△、青は×で示すものとする。
 又、この例では図2のタイムチャートにおけ るT/3の時間(発光間隔)は、1/1000秒とし、シャ ター開放時間は、2.5/1000秒とする。
 任意にシャッターを開いた直後の発光が赤 タイミングあったので、各飛翔液滴は赤緑 の順序で、3回多重露光撮影されている。定 規4を撮影範囲内に収まるように配置してお ことで、画像内での定規4との比較により、 定時間での液滴の移動ベクトルを計測する とができる。 すなわち、赤の点から緑の までの距離、緑の点から青の点までの距離 、1/1000秒間に動いていることになるので、 算により速度が求まる。赤-緑間と緑-青間の 間隔や移動方向が変化していれば、ベクトル 変化が発生していることになる。ベクトル変 化を重点的に測定したい場合は、シャッター 開放時間を長くする。5.5/1000秒とすれば、一 の液滴に対して5回の多重露光が行われ、ベ クトル変化をより詳細に測定できる。
 また、図示されていないが、実際の撮影画 では、飛翔液滴の大きさも確認することが きる。以下は、実際の画像では飛翔液滴の きさも判断できることを前提として記述す 。

 実施の形態1では、1枚の画像内で液滴の密 や分布、各液滴の移動速度や速度変化、及 方向や方向変化、ならびに各液滴の大きさ 確認できる。これらのデータを定量化する とも、市販されている電子静止画データ内 寸法測定用の格子状の線を配置できるプロ ラムソフトや、逆に撮影データを二次元CAD 取り込むことにより、二次元CADの寸法測定 能を利用することにより、容易に安価に実 することができる。
 定量化を自動化するために、PIV的な解析手 を用いる場合でも、時系列ごとに色が異な ため連続性をたどる手がかりとなり、解析 ルゴリズムも単純化することができる。又 誤ベクトルの発生も大幅に低減することが きる。ある点から次の点を識別する際の選 が、通常のPIVに比べ1/色数となるからであ 。

 図5における実線の楕円で囲んだ部位の飛翔 液滴19は、他と違い移動方向が下向きで移動 度もおそく、大きさも小さい。他の飛翔液 と衝突しての破片と推定できる。
 図5における破線の楕円で囲んだ部位の飛翔 液滴20は、他の多くの飛翔液滴と大きさや進 方向、進行速度が似通っている。本件の測 対象における代表的な運動形態の飛翔液滴 判断できる。
 図5のおける二重線の楕円で囲んだ部位の飛 翔液滴21は、代表的な飛翔液滴と比較して、 行方向は同じであるが速度が遅い。本件の 定対象は、方向が同じで速度の異なる飛翔 滴が一部混在することが確認できるととも 、速度の違いにより飛翔液滴同士の衝突が 生していることが類推される。

 図6は図1を上方向と横方向から見た図であ 。照射光の拡散角度22や撮影画角Y°23-1及び 影画角X°23-2は、誇張して図式化している。 、通常のデジタルスチールカメラでは、撮 画角X°38-1と撮影画角Y°38-2は、ほぼ同じ角 である。
 飛翔液滴2は、撮影時間内での最初のパルス 発光時での位置を丸で表し、撮影されるもの を白丸、撮影されないものを黒丸で表してい る。また、撮影時間内での最後のパルス発光 の位置を×で表している。
 照射光の厚み24(デジタルスチールカメラ3の 撮影方向の照射光の厚み。)の範囲内で、各 翔液滴2である被写体とカメラ間の距離には ラツキがある。
 飛翔液滴26では、移動距離の誤差α25となる これはカメラに明るい望遠レンズを用いる とにより、撮影画角X°38-1と撮影画角Y°38-2 小さくし、誤差を小さくすることができる 又、照射光の拡散角度22を小さくすることで 、照射光の厚み24を小さくし、誤差を小さく ることができる。この場合、「撮影方向に 角な面に対して大きく角度の異なる方向に 行している飛翔液滴」は、測定対象から外 ことになる。照射光の拡散角度22を小さく 又はレーザー光などによりほとんどゼロに た発光は、「シート光」と呼ばれ、流体工 や流体を扱う企業の研究分野では、頻繁に 用されている。二次元的な物体の移動のみ 計測することに対しても、大きな需要があ 。
 飛翔液滴27では、測定値29と「実際の移動距 離」の間に大きな誤差を生ずる。
 又、飛翔液滴28は、照射光6の範囲外から、 囲内を通過して、範囲外に達している。こ 場合、デジタルスチールカメラ3のシャッタ ー開放時間内で、光源1が赤緑青赤緑青と仮 6回変化したとして、少なくとも最初の赤と 後の青は撮影されない。これにより、飛翔 滴2-3が「撮影方向に直角な面」に対して大 く角度の異なる方向に進行していることが 別できる。このような、「撮影方向に直角 面に対して大きく角度の異なる方向に進行 ている飛翔液滴郡を測定したい場合は、前 のデジタルスチールカメラ3を2台用いたス レオ撮影を行う必要がある。
 尚、あらかじめ照射光6の厚みの範囲での誤 差を把握しておくことで、本装置における測 定誤差を把握することができる。
 カメラレンズの画像歪みについても、予め ラフ用紙などの正確な格子状の静止画を撮 しておくことにより、歪みによる誤差を把 することができるとともに、必要により定 化の際に補正することもできる。

 図1における、「移動距離を比較検討するた めの既知の寸法の比較対照」である定規4は 飛翔液滴2の移動距離を比較検討するために 置されるのであるが、必ずしも飛翔洗浄液2 が撮影された同じ画像内で撮影される必要は ない。図1におけるデジタルスチールカメラ3 光源1との位置関係や方向、及びカメラ設定 を測定時と同じにした状況で、定規4を撮影 ても、のちに撮影画像を照合することで、 動距離を比較検討することができる。
 又、図1におけるデジタルスチールカメラ3 光源1との位置関係や方向、及びカメラ設定 測定時と同じにした状況で、図6における撮 影面の寸法A30や、撮影面の寸法B31を把握して おけば、この寸法も「移動距離を比較検討す るための既知の寸法の比較対照」となる。
実施の形態2.

 図1は、本発明における「実施の形態2」の 定装置を示す。
 「実施の形態2」は、3色以上の複数色の光 所定の時間間隔と所定の順序でパルス発光 、なおかつ前記パルス発光時よりも小さい 光量で連続発光する光源1と、前記光源によ て照射された移動又は変化する物体(飛翔液 滴2)を撮影する装置(デジタルスチールカメラ 2)と、移動距離を比較検討するための既知の 法の比較対照(定規4)からなり、前記撮影装 (デジタルスチールカメラ3)は、撮影するタ ミングと撮影時間を設定可能であり、前記 影時間内に前記複数色の光源1が少なくとも 各色それぞれ一回は変化するように設定され た構成となっている。
 光源1から照射された複数色で順次パルス発 光し、前記点パルス発光よりも小さい発光量 で連続発光する照射光6は、図1左方より右方 移動する飛翔液滴2を照射する。光源1は、 2のタイムチャートで発光している。なお、 のような連続発光する照射光6は、場合によ っては自然光を活用することもできる。
 デジタルカラースチールカメラ3は、一定時 間の間、シャッターを開く。被写体である飛 翔液滴2は、カメラレンズの撮影視界5と照射 6が交錯する範囲でのみ撮影される。ここで は撮影される液滴を黒丸、撮影されない液滴 を白丸で図示している。
 尚、撮影時の周囲の明るさは、光源1に飛翔 液滴2が照らされる照度よりも、低い必要が ましい。つまり、太陽光下のような明るい 境では、計測はむずかしい。

 図7は、本発明における「実施の形態2」に ける光源の発光の様子をタイムチャート化 たものである。パルス発光には発光ダイオ ド(以下、LED)を用いる。これは、キセノン球 を色フィルターで着色した光源や、レーザー 光であってもかまわない。意図する変化のタ イムチャートに対して、応答性よく反応する ものであれば、発光体の種類は問わない。電 力で発光するものである必要もない。連続発 光する光源の光を断続的に遮断するような発 光方法でもよい。一般にキセノン球よりもLED が、又LEDよりもレーザー発光のほうが、応答 性は良好である。測定対象物の移動や変化速 度が速いものほど、良好な応答性を有する発 光体を必要とする。連続発光に関しては、パ ルス発光とは別途に電球などの発光体を用い てもかまわない。パルス発光時と連続発光時 は、同じ発光体を用いる必要はない。
以下「実施の形態2」では、パルス発光、連 発光ともにLEDを発光体に用いた場合の実施 を示す。
 尚、図7のタイムチャートにおいて、実際の 電圧値及び発光量は、回路に使用される半導 体素子や発光体の応答時間の関係で、若干の 遅れや、波形のナマリなどを生ずるが、ここ では無視する。
 また、パルス発光、連続発光ともに色を赤 緑・青としているが他の色を用いてもよい 、色数を3色としているが4色以上としても い。但し、パルス発光が2色では、進行方向 予測できない飛翔液滴の進行方向の特定が 難である。連続光は単色でも、変化光同様 複数色でもよい。
 図7において、各色光源は一定時間Tの間隔 、一定時間tのパルス発光を順次繰り返す。 色のパルス発光順序は入れ替わることなく つねに所定の順序で繰り返される。一定時 Tと一定時間tは、測定対象の移動速度や形 変化速度に応じて任意に設定する。
 連続光は、他の色がパルス発光しているタ ミングでは発光しない。色が混ざり鮮明な 光が行われないのを防ぎ鮮明な画像を得る めである。必ずしも、他の色のパルス発光 イミングで発光をやめる必要はない。
 他の色がパルス発光しているタイミングで 発光しないと、各色単独では連続光とは言 ないが、三色を総合して考えると、光源1は パルス発光よりも小さい発光量で連続発光し ていることになる。
 又、飛翔液滴2の軌道を特定するためのパル ス発光より小さい発光量の発光を「連続光」 と便宜上呼称しているが、必ずしも厳密に連 続している必要はなく、飛翔液滴2の軌道を 別可能ならば、瞬間的に発光が途切れても その機能は満たせている。ここでは、ある ルス発光と次のパルス発光の間の、飛翔液 の軌道を特定できる程度に連続的な発光を 連続光」と呼称することとする。
 つまり、連続光はパルス発光よりも発光量 弱い必要もないことになる。
ある色のパルス発光のそれとは異なる色の次 のパルス発光の色の間に、それらと異なる色 の連続又はそれに受ずる発光があれば、飛翔 液滴2の軌道は特定できる。

 図3は、本発明における「実施の形態1」の 源の構成を示す図である。
 制御信号発生部7で、任意のパルス間隔とパ ルス幅を有するピーク値5Vのパルス電圧と前 の連続発光を司るための5Vより小さい連続 圧を合成した信号を生成する。連続電圧と えども他の色がパルス発光するタイミング は0Vとなっている。又、連続電圧は任意の電 圧に設定できるものとする。
 制御信号発生部7はこの信号をLED駆動電流発 生部8に送る。
 電源部9では、発光に必要な電力をパルス発 光ピーク時での任意の電圧値で供給する。
 LED駆動電流発生部8では、電源部9から得た 圧を制御信号ピーク時の電圧とし、それ以 のタイミングでは、5Vと制御信号電圧との比 にもとづいて決定された電圧のLED駆動電流を 生成する。
 LED駆動部10はこのLED駆動電流により、LED11を 発光する。 一般的にLEDは、各LED個体ごとに 光量を電流値でコントロールするので、電 検出・表示部12を設け、この値をもとに人 が電源部9の出力電圧と制御信号発生部7の連 続電圧を設定することにより電流をコントロ ールし、結果的に発光量をコントロールする 。

 LED11で発光した光は、光ファイバーを用い 光の通路であるライトガイド13により各色個 別にライトガイド集光部14で集光される。ラ トガイド内部では、光ファイバーにより各 個別に光がライトガイド発光部15に伝達さ る。
 図4に示すように、ライトガイド発光部15の 部では、各色用の光ファイバー16は、各色 均一にまばらになるように配置されて、光 放出する。また、ライトガイド発光部15の光 出口側にはシリンドリカルレンズ17が設けら 、光はあまり拡散せず、光源から離れた位 でも光の減衰を少なくしている。
 尚、三次元的に広範囲を照射したい場合は シリンドリカルレンズなどを使用せず照射 度を大きくしてもよい。但し、この場合は きな光量を必要とする。デジタルカラース ールカメラ3を二台配置して同時にシャッタ ーを切り、ステレオ撮影を行って、飛翔液滴 2の三次元的な移動を計測したい場合など、 範囲で照射する必要がある場合もあり得る

 図8は、本発明における「実施の形態2」の 影された飛翔液滴の様子を図式化したもの ある。
 照射される撮影範囲32は、図1における照射 6と、カメラレンズの撮影視界5の交錯する 囲である。
 飛翔液滴2は、赤緑青赤緑青・・・と順次パ ルス発光し、かつパルス発光時よりも小さい 光量で発光する光源で照射される。尚、図8 は便宜上、赤のパルス発光で照射された飛 液滴は○、緑は二重丸、青は三重丸で示す のとする。
 連続発光により照射された飛翔液滴33は、 ヌキで表している。連続発光時は、三色の 圧をバランスを取って設定し、白色に近い 光色となるようにする。但し、必ずしも白 に近づける必要はなく、パルス発光時と連 発光時の発光量の差による濃淡で、「パル 発光で飛翔液滴が照射された点」と「連続 光で照射された軌道」が判別できれば、赤 近い色バランスでもよく、又単色でもよい
 この例では図7のタイムチャートにおけるT/3 の時間(発光間隔)は、1/1000秒とし、シャッタ 開放時間は、2.5/1000秒とする。
 任意にシャッターを開いた直後のパルス発 が赤のタイミングあったので、各飛翔液滴 赤緑青の順序で、3回パルス発光にて多重露 光撮影されている。パルス発光とパルス発光 の間は、撮影可能な程度の淡い白色で飛翔液 滴は照射されている。このため、撮影された 飛翔液滴の軌道は連続している。

  実施の形態1と比較して実施の形態2では 、撮影された飛翔液滴の軌道が連続している ので、実施の形態1よりも飛翔液滴の連続性 判断が確実にできる。飛翔液滴の分布密度 高かったり、ベクトル変化が大きかったり 移動方向がランダムである場合は、実施の 態2は実施の形態1よりも有効性が高い。

 定規4を撮影範囲内に収まるように配置して おくことで、画像内での定規4との比較によ 、一定時間での液滴の移動ベクトルを計測 ることができる。 すなわち、赤の点から緑 の点までの距離、緑の点から青の点までの距 離が、1/1000秒間に動いていることになるので 、計算により速度が求まる。赤-緑間と緑-青 の間隔や移動方向が変化していれば、ベク ル変化が発生していることになる。ベクト 変化を重点的に測定したい場合は、シャッ ー開放時間を長くする。5.5/1000秒とすれば 一つの液滴に対して5回の多重露光が行われ ベクトル変化をより詳細に測定できる。
 また、図示されていないが、実際の撮影画 では、飛翔液滴の大きさも確認することが きる。以下は、実際の画像では飛翔液滴の きさも判断できることを前提として記述す 。

 実施の形態2では、1枚の画像内で液滴の密 や分布、各液滴の移動速度や速度変化、及 方向や方向変化、ならびに各液滴の大きさ 確認できる。これらのデータを定量化する とも、市販されている電子静止画データ内 寸法測定用の格子状の線を配置できるプロ ラムソフトや、逆に撮影データを二次元CAD 取り込むことにより、二次元CADの寸法測定 能を利用することにより、容易に安価に実 することができる。
 定量化を自動化するために、PIV的な解析手 を用いる場合でも、時系列ごとに色が異な ため連続性をたどる手がかりとなるうえに 連続発光により飛翔液滴の軌道が連続して 影されるので、解析アルゴリズムも単純化 ることができる。又、誤ベクトルの発生も 幅に低減することができる。

 「実施の形態2」におけるその他の実施形 態は、実施の形態1と同様である。

 本発明における計測装置は、飛翔液滴など 粒状の移動物体のみではなく、微小アルミ などのトレーサーを用いることにより、液 や気体の移動も計測することができる。ま 、移動のみならず攪拌槽内で液体が攪拌さ る様子も計測・観測できる。
 高速に移動又は変化する物体を安価に迅速 容易に測定する必要性は、飛行機や自動車 どの輸送機器製造産業、塗装関連産業、ス レーノズル製造のような流体を扱う産業、 ラント産業などの多岐にわたって存在する
 この発明は、それらの多くに利用可能であ 。