YAMADA SHINSUKE (JP)
IDE MITSUNORI (JP)
OGAWA RYO (JP)
YAMADA SHINSUKE (JP)
IDE MITSUNORI (JP)
JPS6390531A | 1988-04-21 | |||
JP2001172473A | 2001-06-26 | |||
JPH0952941A | 1997-02-25 | |||
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JP2004511587A | 2004-04-15 | |||
JP2000191776A | 2000-07-11 | |||
JP2007204669A | 2007-08-16 |
Seiki Takita (JP)
シアネートエステル樹脂(A)、エポキシ樹脂(B)及び潜在性硬化剤(C)を含有してなる一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物であって、前記潜在性硬化剤(C)が、1個以上の3級アミノ基並びに1個以上の1級及び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物から選ばれる少なくとも1種(a-1)と、エポキシ化合物(a-2)とを反応させてなる変性アミン化合物(a)及びフェノール樹脂(b)を含有してなることを特徴とする、一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 |
前記アミン化合物(a-1)が、下記一般式(I)、(II)又は(III)で表されるアミン化合物である、請求項1に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 一般式(I) 一般式(II) 一般式(III) |
前記一般式(I)で表されるアミン化合物(a-1)が、下記一般式(I-1)で表されるアミン化合物である、請求項2に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 一般式(I-1) |
前記変性ポリアミン化合物(a)が、前記一般式(I-1)で表されるアミン化合物(a-1)1モルとなる量に対し、前記エポキシ化合物(a-2)のエポキシ当量が0.5~2となる量の該エポキシ化合物を反応させて得られた変性ポリアミンである、請求項3に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 |
前記(C)成分が、前記(a)成分である変性アミン化合物100質量部に対し、(b)成分であるフェノール樹脂を10~100質量部含有する、請求項1又は2に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 |
前記(A)成分であるシアネートエステル樹脂が、下記一般式(1)及び(2)で表される化合物、並びにこれらのプレポリマーからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 一般式(1) 一般式(2) |
前記一般式(1)で表される化合物が、下記一般式(3)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種である、請求項6に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物; 一般式(3) 但し、一般式(3)中のR 10 は、以下に表される基の何れかである; 前記一般式(3)中のR 11 は、それぞれ独立に、水素原子又は非置換若しくはフッ素置換のメチル基であり、iは4~12の整数である。 |
前記(A)成分であるシアネートエステル樹脂成分100質量部に対し、(B)成分であるエポキシ樹脂成分を1~10000質量部使用する、請求項1又は2に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 |
前記(C)成分である潜在性硬化剤の使用量が、(A)成分及び(B)成分の合計量100質量部に対して1~100質量部である、請求項1又は2に記載された一液型シアネート-エポキシ複合樹脂組成物。 |
請求項1又は2に記載された樹脂組成物を重合硬化させてなることを特徴とする硬化物。 |
請求項1又は2に記載された樹脂組成物からなることを特徴とする封止用材料。 |
請求項1又は2に記載された樹脂組成物からなることを特徴とする接着剤。 |
請求項1又は2に記載された樹脂組成物を型内で硬化させることを特徴とする成形物の製造方法。 |
本発明は一液型シアネート-エポキシ複合 樹脂組成物に関し、特に、シアネートエステ ル樹脂、エポキシ樹脂及び特定の潜在性硬化 剤を含有してなり、貯蔵安定性に優れると共 に速硬化性にも優れた、一液型シアネート- ポキシ複合樹脂組成物に関する。
エポキシ複合樹脂組成物は優れた電気的 能と接着力を有するので、従来、電気・電 分野の種々の用途に使用されている。また 既存のエポキシ樹脂を単独あるいは混合し 用いても十分な耐熱性を得ることができな 場合には、エポキシ樹脂とシアネートエス ル樹脂を混合してなる高耐熱性のシアネー -エポキシ複合樹脂組成物が、半導体の封止 材料として、あるいは電子回路基板等の成形 用途として多用されている。
しかしながら、例えばシアン酸エステル エポキシ樹脂、無機充填剤、ジヒドラジド 合物等からなる半導体封止用液状エポキシ 合樹脂組成物の場合(特許文献1)には、シア 酸エステルとエポキシ樹脂に対して、それ れ硬化剤が必要である場合があるだけでな 、硬化時には、高温にすること、或いは長 硬化時間をかけることが必要である等の欠 があった。
又、シアン酸エステル及びエポキシ樹脂 含む複合組成物にアミン系硬化剤を使用す 例も提案されている(特許文献2)が、この場 には十分な貯蔵安定性が得られないという 点があった。
さらに、シアン酸エステル及びエポキシ 脂にイミダゾール成分を含む潜在性硬化剤 使用した熱硬化性樹脂組成物の場合(特許文 献3)には、十分な安定性を得るためにシアネ ト樹脂の使用量を制限する必要があるなど 未だ満足することのできるものは得られて ない。
したがって本発明の第1の目的は、貯蔵安定
性及び速硬化性に優れると共に、高い耐熱性
を有する、一液型シアネート-エポキシ複合
脂組成物を提供することにある。
本発明の第2の目的は、塗料あるいは接着剤
等の広範な用途に使用することができ、特に
、高い耐熱性と優れた接着性を有する、半導
体保護のための封止材料として、あるいは電
子部品の接着等の電子材料や自動車材料とし
ての用途等に有用な硬化物を提供することに
ある。
更に本発明の第3の目的は、本発明の樹脂組
成物を型内で硬化させる、成形物の製造方法
を提供することにある。
本発明者等は、上記の諸目的を達成する めに鋭意検討を重ねた結果、シアネートエ テル樹脂、エポキシ樹脂、並びに、分子内 1個以上の3級アミノ基並びに1個以上の1級及 び/又は2級アミノ基を有するアミン化合物と エポキシ化合物とを反応させてなる変性ア ン化合物及びフェノール樹脂を含有する潜 性硬化剤を含有してなるシアネート-エポキ シ複合樹脂組成物を使用した場合には、良好 な結果を得ることができることを見出し本発 明に到達した。
即ち、本発明は、(A)シアネートエステル 脂、(B)エポキシ樹脂及び(C)潜在性硬化剤を 有してなる複合樹脂組成物であって、前記 在性硬化剤が、1個以上の3級アミノ基並び 1個以上の1級及び/又は2級アミノ基を有する ミン化合物から選ばれる少なくとも1種(a-1) 、エポキシ化合物(a-2)とを反応させてなる 性アミン化合物(a)及びフェノール樹脂(b)を 有してなることを特徴とする、一液型シア ート-エポキシ複合樹脂組成物、該樹脂組成 を重合硬化させてなることを特徴とする硬 物、並びに該樹脂組成物からなることを特 とする封止用材料及び接着剤、並びに該樹 組成物を型内で硬化させることを特徴とす 成形物の製造方法である。
前記アミン化合物(a-1)は、下記一般式(I)、(I
I)又は(III)で表されるアミン化合物であるこ
が好ましい。
一般式(I)
上記一般式(I)中のR 1
及びR 2
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~10のアル
ル基、酸素原子、窒素原子若しくは硫黄原
を含有するアルキル基、又は前記R 1
及びR 2
が結合してなるアルキレン基、R 3
は(m+n)価の炭化水素基、R 4
は水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基
又は酸素原子、窒素原子若しくは硫黄原子
含有するアルキル基であり、nは1、2又は3で
り、mは1又は2である。
一般式(II)
一般式(III)
更に、前記一般式(I)で表されるアミン化合
(a-1)は、下記一般式(I-1)で表されるアミン化
合物であることが好ましい。
一般式(I-1)
また、前記変性ポリアミン化合物(a)は、 記一般式(I-1)で表されるアミン化合物(a-1)1 ルとなる量に対し、前記エポキシ化合物(a-2) のエポキシ当量が0.5~2となる量のエポキシ化 物を反応させて得られる変性ポリアミンで ることが好ましい。
前記(C)成分の潜在性硬化剤は、前記(a)成 である変性アミン化合物100質量部に対し、( b)成分であるフェノール樹脂を10~100質量部含 することが好ましい。
前記(A)成分で表されるシアネートエステル
脂は、下記一般式(1)及び(2)で表される化合
、並びにこれらのプレポリマーからなる群
り選ばれる少なくとも1種であることが好ま
しい。
一般式(1)
一般式(2)
更に、前記一般式(1)で表される化合物は、
記一般式(3)で表される化合物から選ばれる
なくとも1種であることが好ましい。
一般式(3)
本発明の一液型シアネート-エポキシ複合 樹脂組成物は、(A)成分であるシアネートエス テル樹脂成分100質量部に対し、(B)成分である エポキシ樹脂成分を1~10000質量部含有するこ が好ましく、(C)成分である潜在性硬化剤の 用量は、(A)成分及び(B)成分の合計量100質量 に対して1~100質量部であることが好ましい。
本発明の一液型シアネート-エポキシ複合 樹脂組成物は、保存安定性及び迅速硬化性に 優れると共に、硬化後は接着力及び耐熱性に 優れた成形物となる。
本発明の一液型シアネート-エポキシ複合樹
脂組成物に使用される(A)成分であるシアネー
トエステル樹脂は、特に限定されるものでは
ないが、下記一般式(1)又は(2)で表される化合
物であることが好ましい。
一般式(1)
一般式(2)
また、一般式(1)又は(2)の化合物のシアネー
基の一部がトリアジン環を形成したプレポ
マーも、(A)成分として使用することができ
。プレポリマーとしては、例えば、前記一
式(1)の化合物の全部又は一部が3量化した化
合物が挙げられる。
本発明においては、前記一般式(1)で表され
化合物の中でも、特に、下記一般式(3)で表
れる化合物を使用することが好ましく、こ
らのシアネートエステル樹脂は、単独で使
しても、2種以上を組み合わせて使用しても
よい。
一般式(3)
本発明においては、これらの化合物の内 特に4,4’-エチリデンビスフェニレンシアネ ート、2,2-ビス(4―シアナトフェニル)プロパ 及びビス(4-シアナト-3,5-ジメチルフェニル) タンを使用することが好ましい。
本発明の一液型シアネート-エポキシ複合 樹脂組成物において、(B)成分として使用され るエポキシ樹脂としては、例えば、ハイドロ キノン、レゾルシン、ピロカテコール、フロ ログルクシノール等の単核多価フェノール化 合物のポリグリシジルエーテル化合物;ジヒ ロキシナフタレン、ビフェノール、メチレ ビスフェノール(ビスフェノールF)、メチレ ビス(オルトクレゾール)、エチリデンビスフ ェノール、イソプロピリデンビスフェノール (ビスフェノールA)、イソプロピリデンビス( ルトクレゾール)、テトラブロモビスフェノ ルA、1,3-ビス(4-ヒドロキシクミルベンゼン) 1,4-ビス(4-ヒドロキシクミルベンゼン)、1,1,3 -トリス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,2,2 -テトラ(4-ヒドロキシフェニル)エタン、チオ スフェノール、スルホビスフェノール、オ シビスフェノール、フェノールノボラック オルソクレゾールノボラック、エチルフェ ールノボラック、ブチルフェノールノボラ ク、オクチルフェノールノボラック、レゾ シンノボラック、テルペンフェノール等の 核多価フェノール化合物のポリグリジルエ テル化合物;エチレングリコール、プロピレ ングリコール、ブチレングリコール、ヘキサ ンジオール、ポリグリコール、チオジグリコ ール、グリセリン、トリメチロールプロパン 、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ビ スフェノールA-エチレンオキシド付加物等の 価アルコール類のポリグリシジルエーテル; マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク 酸、グルタル酸、スベリン酸、アジピン酸、 アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸、ト リマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ タル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピ ロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキ サヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒ ドロフタル酸等の脂肪族、芳香族又は脂環族 多塩基酸のグリシジルエステル類及びグリシ ジルメタクリレートの単独重合体又は共重合 体;N,N-ジグリシジルアニリン、ビス(4-(N-メチ -N-グリシジルアミノ)フェニル)メタン、ジ リシジルオルトトルイジン等のグリシジル ミノ基を有するエポキシ化合物;ビニルシク ヘキセンジエポキシド、ジシクロペンタン エンジエポキシド、3,4-エポキシシクロヘキ シルメチル-3,4-エポキシシクロヘキサンカル キシレート、3,4-エポキシ-6-メチルシクロヘ キシルメチル-6-メチルシクロヘキサンカルボ キシレート、ビス(3,4-エポキシ-6-メチルシク ヘキシルメチル)アジペート等の環状オレフ ィン化合物のエポキシ化物;エポキシ化ポリ タジエン、エポキシ化スチレン-ブタジエン 重合物等のエポキシ化共役ジエン重合体、 リグリシジルイソシアヌレート等の複素環 合物が挙げられる。
また、これらのエポキシ樹脂は、末端イ シアネートのプレポリマーによって内部架 されたもの、又は多価の活性水素化合物(多 価フェノール、ポリアミン、カルボニル基含 有化合物、ポリリン酸エステル等)で高分子 化したものでもよい。
また、本発明で使用するエポキシ樹脂(B) エポキシ当量は、70~3000であることが好まし く、90~2000であることが更に好ましい。エポ シ当量が70未満では、硬化性が低下するおそ れがあり、3000よりも大きい場合には、十分 塗膜物性が得られなくなるおそれがあるの 、好ましくない。
本発明の一液型シアネート-エポキシ複合樹
脂組成物に含有される(C)成分の潜在性硬化剤
は、アミン化合物(a-1)と、エポキシ化合物(a-2
)とを反応させてなる変性アミン化合物(a)及
フェノール樹脂(b)を含有する。
前記(a-1)成分として使用されるアミン化合
は、1個以上の3級アミノ基、並びに1個以上
1級及び/又は2級アミノ基を有する、少なく
も1種のアミン化合物であり、下記一般式(I)
(II)又は(III)で表される化合物であることが
ましい。
一般式(I)
一般式(II)
一般式(III)
ここで、上記一般式(I)で表されるアミン 合物としては、例えば、N,N-ジメチルアミノ エチルアミン、N,N-ジエチルアミノエチルア ン、N,N-ジイソプロピルアミノエチルアミン N,N-ジアリルアミノエチルアミン、N,N-ベン ルメチルアミノエチルアミン、N,N-ジベンジ アミノエチルアミン、N,N-シクロヘキシルメ チルアミノエチルアミン、N,N-ジシクロヘキ ルアミノエチルアミン、N-(2-アミノエチル) ロリジン、N-(2-アミノエチル)ピペリジン、N- (2-アミノエチル)モルホリン、N-(2-アミノエチ ル)ピペラジン、N-(2-アミノエチル)-N’-メチ ピペラジン、N,N-ジメチルアミノプロピルア ン、N,N-ジエチルアミノプロピルアミン、N,N -ジイソプロピルアミノプロピルアミン、N,N- アリルアミノプロピルアミン、N,N-ベンジル メチルアミノプロピルアミン、N,N-ジベンジ アミノプロピルアミン、N,N-シクロヘキシル チルアミノプロピルアミン、N,N-ジシクロヘ キシルアミノプロピルアミン、N-(3-アミノプ ピル)ピロリジン、N-(3-アミノプロピル)ピペ リジン、N-(3-アミノプロピル)モルホリン、N-( 3-アミノプロピル)ピペラジン、N-(3-アミノプ ピル)-N’-メチルピペリジン、4-(N,N-ジメチ アミノ)ベンジルアミン、4-(N,N-ジエチルアミ ノ)ベンジルアミン、4-(N,N-ジイソプロピルア ノ)ベンジルアミン、N,N-ジメチルイソホロ ジアミン、N,N-ジメチルビスアミノシクロヘ サン、N,N,N’-トリメチルエチレンジアミン N’-エチル-N,N-ジメチルエチレンジアミン、 N,N,N’-トリメチルエチレンジアミン、N’-エ ル-N,N-ジメチルプロパンジアミン、N’-エチ ル-N,N-ジベンジルアミノプロピルアミン等が げられる。
上記一般式(II)で表されるアミン化合物と しては、例えば、N,N-(ビスアミノプロピル)-N- メチルアミン、N,N-ビスアミノプロピルエチ アミン、N,N-ビスアミノプロピルプロピルア ン、N,N-ビスアミノプロピルブチルアミン、 N,N-ビスアミノプロピルペンチルアミン、N,N- スアミノプロピルヘキシルアミン、N,N-ビス アミノプロピル-2-エチルヘキシルアミン、N,N -ビスアミノプロピルシクロヘキシルアミン N,N-ビスアミノプロピルベンジルアミン、N,N- ビスアミノプロピルアリルアミン等が挙げら れる。
前記一般式(III)で表されるアミン化合物 しては、例えば、ビス〔3-(N,N-ジメチルアミ プロピル)〕アミン、ビス〔3-(N,N-ジエチル ミノプロピル)〕アミン、ビス〔3-(N,N-ジイソ プロピルアミノプロピル)〕アミン、ビス〔3- (N,N-ジブチルアミノプロピル)〕アミン等が挙 げられる。
硬化性と保存性のバランスに優れる一液型
アネート-エポキシ複合樹脂組成物を得るた
めには、前記一般式(I)~(III)で表されるアミン
化合物の内、特に下記の一般式(I-1)で表され
化合物を使用することが好ましい。
一般式(I-1)
上記一般式(I-1)で表されるアミン化合物と
ては、例えば、N,N-ジメチルアミノエチルア
ン、N,N-ジエチルアミノエチルアミン、N,N-
イソプロピルアミノエチルアミン、N,N-ジア
ルアミノエチルアミン、N,N-ベンジルメチル
アミノエチルアミン、N,N-ジベンジルアミノ
チルアミン、N,N-シクロヘキシルメチルアミ
エチルアミン、N,N-ジシクロヘキシルアミノ
エチルアミン、N-(2-アミノエチル)ピロリジン
、N-(2-アミノエチル)ピペリジン、N-(2-アミノ
チル)モルホリン、N-(2-アミノエチル)ピペラ
ジン、N-(2-アミノエチル)-N’-メチルピペラジ
ン、N,N-ジメチルアミノプロピルアミン、N,N-
エチルアミノプロピルアミン、N,N-ジイソプ
ロピルアミノプロピルアミン、N,N-ジアリル
ミノプロピルアミン、N,N-ベンジルメチルア
ノプロピルアミン、N,N-ジベンジルアミノプ
ロピルアミン、N,N-シクロヘキシルメチルア
ノプロピルアミン、N,N-ジシクロヘキシルア
ノプロピルアミン、N-(3-アミノプロピル)ピ
リジン、N-(3-アミノプロピル)ピペリジン、N
-(3-アミノプロピル)モルホリン、N-(3-アミノ
ロピル)ピペラジン、N-(3-アミノプロピル)-N
-メチルピペリジン等が挙げられる。
これらの中でも、N,N-ジメチルアミノプロピ
ルアミン又はN,N-ジエチルアミノプロピルア
ンを使用することが更に好ましい。
本発明の一液型シアネート-エポキシ複合 樹脂組成物において、(a-2)成分として使用さ るエポキシ化合物としては、例えば、フェ ルグリシジルエーテル、アリルグリシジル ーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチ グリシジルエーテル、第二ブチルグリシジ エーテル、2-エチルヘキシルグリシジルエ テル、2-メチルオクチルグリシジルエーテル 、ステアリルグリシジルエーテル等のモノグ リシジルエーテル化合物;バーサティック酸 リシジルエステル等のモノグリシジルエス ル化合物;ハイドロキノン、レゾルシン、ピ カテコール、フロログルクシノールなどの 核多価フェノール化合物のポリグリシジル ーテル化合物;ジヒドロキシナフタレン、ビ フェノール、メチレンビスフェノール(ビス ェノールF)、メチレンビス(オルトクレゾー )、エチリデンビスフェノール、イソプロピ デンビスフェノール(ビスフェノールA)、イ プロピリデンビス(オルトクレゾール)、テ ラブロモビスフェノールA、1,3-ビス(4-ヒドロ キシクミルベンゼン)、1,4-ビス(4-ヒドロキシ ミルベンゼン)、1,1,3-トリス(4-ヒドロキシフ ェニル)ブタン、1,1,2,2-テトラ(4-ヒドロキシフ ェニル)エタン、チオビスフェノール、スル ビスフェノール、オキシビスフェノール、 ェノールノボラック、オルソクレゾールノ ラック、エチルフェノールノボラック、ブ ルフェノールノボラック、オクチルフェノ ルノボラック、レゾルシンノボラック、テ ペンフェノール等の多核多価フェノール化 物のポリグリジルエーテル化合物;エチレン リコール、プロピレングリコール、ブチレ グリコール、ヘキサンジオール、ポリグリ ール、チオジグリコール、グリセリン、ト メチロールプロパン、ペンタエリスリトー 、ソルビトール、ビスフェノールA-エチレ オキシド付加物等の多価アルコール類のポ グリシジルエーテル;マレイン酸、フマル酸 イタコン酸、コハク酸、グルタル酸、スベ ン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ 酸、ダイマー酸、トリマー酸、フタル酸、 ソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット 、トリメシン酸、ピロメリット酸、テトラ ドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、エ ドメチレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪 、芳香族又は脂環族多塩基酸のグリシジル ステル類及びグリシジルメタクリレートの 独重合体又は共重合体;N,N-ジグリシジルア リン、ビス(4-(N-メチル-N-グリシジルアミノ) ェニル)メタン、ジグリシジルオルトトルイ ジン等のグリシジルアミノ基を有するエポキ シ化合物;ビニルシクロヘキセンジエポキシ 、ジシクロペンタンジエンジエポキシド、3, 4-エポキシシクロヘキシルメチル-3,4-エポキ シクロヘキサンカルボキシレート、3,4-エポ シ-6-メチルシクロヘキシルメチル-6-メチル クロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4- ポキシ-6-メチルシクロヘキシルメチル)アジ ート等の環状オレフィン化合物のエポキシ 物;エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化 スチレン-ブタジエン共重合物等のエポキシ 共役ジエン重合体、トリグリシジルイソシ ヌレート等の複素環化合物が挙げられる。
本発明において(a-2)成分として使用され エポキシ化合物としては、分子内にエポキ 基を2個以上有するポリグリシジルエーテル 合物を使用することが好ましい。特に、メ レンビスフェノール(ビスフェノールF)、メ レンビス(オルトクレゾール)、エチリデン スフェノール、イソプロピリデンビスフェ ール(ビスフェノールA)、イソプロピリデン ス(オルトクレゾール)等のビスフェノール化 合物のポリグリシジルエーテルを使用するこ とが好ましい。
本発明で使用する変性ポリアミン化合物(a)
、(a-1)成分が1モルとなる量に対し、(a-2)成
を、そのエポキシ当量が0.2~3当量となる量反
応させて得ることが好ましく、0.5~2当量とな
量を反応させて得ることが更に好ましい。
特に、(a-1)成分として一般式(I-1)で表される
ポリアミン化合物を用いる場合には、(a-2)成
のエポキシ当量は、(a-1)成分が1モルとなる
に対し、0.5~2当量であることが好ましく、0.
8~1.5当量であることが更に好ましい。
本発明においては、(a-1)成分として、異 る変性アミン化合物を組み合わせて使用す ことができる。
本発明で使用する潜在性硬化剤(C)に、(b) 分として含有されるフェノール樹脂は、フ ノール類とアルデヒド類から合成されるフ ノール樹脂である。前記フェノール類とし は、例えば、フェノール、クレゾール、エ ルフェノール、n-プロピルフェノール、イ プロピルフェノール、ブチルフェノール、 三ブチルフェノール、オクチルフェノール ノニルフェノール、ドデシルフェノール、 クロヘキシルフェノール、クロロフェノー 、ブロモフェノール、レゾルシン、カテコ ル、ハイドロキノン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ ェニル)プロパン、4,4’-チオジフェノール ジヒドロキシジフェニルメタン、ナフトー 、テルペンフェノール、フェノール化ジシ ロペンタジエン等が挙げられ、前記アルデ ド類としてはホルムアルデヒドが挙げられ 。
また、貯蔵安定性と硬化性とのバランス 優れた一液型シアネート-エポキシ複合樹脂 組成物を得る観点から、(b)成分のフェノール 樹脂の数平均分子量が750~1200であることが好 しい。
潜在性硬化剤(C)における(b)成分の使用量 、(a)成分100質量部に対して、10~100質量部で ることが好ましく、20~60質量部であること 更に好ましい。10質量部未満では、十分な硬 化性が得られず、100質量部を超えた場合には 、硬化物の物性の低下を招くため好ましくな い。
本発明のシアネート-エポキシ複合樹脂組 成物における(A)成分と(B)成分の使用量は、(A) 成分100質量部に対して、(B)成分が1~10000質量 であることが好ましく、10~1000質量部である とが更に好ましく、20~500質量部であること 最も好ましい。
本発明のシアネート-エポキシ複合樹脂組成
物における(C)成分の使用量は、(A)成分及び(B)
成分の合計量100質量部に対して1~100質量部で
ることが好ましく、5~60質量部であることが
更に好ましい。
また、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計量
、本発明のシアネート-エポキシ複合樹脂組
成物中の50質量%以上であることが好ましい。
本発明のシアネート-エポキシ複合樹脂組 成物は、取り扱いを容易にするために、種々 の溶剤に溶解して使用することが出来る。こ れらの溶剤としては、例えば、テトラヒドロ フラン、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキ エタン等のエーテル類;イソ-又はn-ブタノー ル、イソ-又はn-プロパノール、アミルアルコ ール、ベンジルアルコール、フルフリルアル コール、テトラヒドロフルフリルアルコール 等のアルコール類;メチルエチルケトン、メ ルイソプロピルケトン、メチルブチルケト 等のケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレ 等の芳香族炭化水素;トリエチルアミン、ピ リジン、ジオキサン、アセトニトリル等が挙 げられる。
上記有機溶剤の使用量は、(A)成分、(B)成 及び(C)成分の合計量100質量部に対し、0~200 量部であることが好ましく、0~40質量部であ ことが更に好ましい。有機溶剤の使用量が2 00質量部を越えると、揮発して危険であると に、有害であるので好ましくない。
また、本発明のシアネート-エポキシ複合 樹脂組成物には、必要に応じて、ガラス繊維 、炭素繊維、セルロース、ケイ砂、セメント 、カオリン、クレー、水酸化アルミニウム、 ベントナイト、タルク、シリカ、微粉末シリ カ、二酸化チタン、カーボンブラック、グラ ファイト、酸化鉄、瀝青物質などの充填剤若 しくは顔料;増粘剤;チキソトロピック剤;難燃 剤;消泡剤;防錆剤;コロイダルシリカ、コロイ ダルアルミナ等の常用の添加物を含有しても よく、更に、キシレン樹脂、石油樹脂等の粘 着性の樹脂類を併用することもできる。
以下、製造例及び実施例を示して本発明 シアネート-エポキシ複合樹脂組成物を更に 詳細に説明するが、本発明はこれらによって 限定されるものではない。
[製造例1:潜在性硬化剤(EH-1)の製造]
フラスコに、N,N-ジメチルアミノプロピルア
ミン130gを仕込んで80℃に加温した。この系内
の温度を100~110℃に保ちながら、アデカレジ
EP-4100E((株)ADEKAの商品名;ビスフェノールA型
ポキシ樹脂、エポキシ当量190)213gを少しずつ
加えた。N,N-ジメチルアミノプロピルアミン1
ルに対するアデカレジンEP-4100Eのエポキシ
量は1.12であった。アデカレジンEP-4100Eを添
した後、系を140℃に昇温し、1.5時間反応さ
て変性ポリアミンを得た。得られた変性ポ
アミン100gに対してフェノール樹脂30gを仕込
、180~190℃、30~40トールで1時間かけて脱溶媒
を行い、潜在性硬化剤(EH-1)を得た。
[製造例2:潜在性硬化剤(EH-2)の製造]
アミンをN,N-ジエチルアミノプロピルアミン
100gとし、製造例1と同様の手法によりアデカ
ジンEP-4100E((株)ADEKAの商品名;ビスフェノー
A型エポキシ樹脂、エポキシ当量190)213gと反
させて変性ポリアミンを得た。N,N-ジエチル
ミノプロピルアミン1モルに対するアデカレ
ジンEP-4100Eのエポキシ当量は1.12であった。得
られた変性ポリアミン100gに対してフェノー
樹脂30gを仕込み、180~190℃、30~40トールで1時
かけて脱溶媒を行い、潜在性硬化剤(EH-2)を
た。
[製造例3:比較用潜在性硬化剤(EH-3)の製造]
上記製造例1のアミンをm-キシリレンジアミ
100gとし、製造例1と同様の手法により、ア
カレジンEP-4100E((株)ADEKAの商品名;ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量190)213gと
反応させて変性ポリアミンを得た。m-キシリ
ンジアミン1モルに対するアデカレジンEP-410
0Eのエポキシ当量は1.53であった。得られた変
性ポリアミン100gに対してフェノール樹脂30g
仕込み、180~190℃、30~40トールで1時間かけて
溶媒を行い、比較用潜在性硬化剤(EH-3)を得
。
[実施例及び比較例]
シアネートエステル樹脂(ロンザ社製;シア
ートLeCy:CE)、エポキシ樹脂((株)ADEKA社製;EP-490
1E、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキ
シ当量168:EP)及び製造例1~3により製造された
在性硬化剤を配合して一液型シアネート-エ
キシ複合樹脂組成物とした。
得られた一液型シアネート-エポキシ複合樹
脂組成物について、以下の試験を行い、評価
した。〔表1〕~〔表3〕に各成分の配合比及び
試験結果を示す。
(粘度)
ブルックフィールドE型回転粘度計を用いて
、1rpmで、25℃における初期粘度及び25℃で24
間放置した後の粘度を測定し、増粘率を求
た。
(ゲルタイム)
各測定温度に保たれた熱盤上に、各組成物0
.5gを滴下し、スパチュラでかき混ぜて流動性
がなくなるまでの時間を測定した。
(ガラス転移点測定)
SIIナノテクノロジーズ社製熱・応力・歪測
装置TMA6100を用いて、昇温速度10℃/分、走査
温度範囲-35~250℃としてTMAチャートを測定し
。線膨張率の変曲点からガラス転移点を測
した。
(接着性)
ガラス繊維製の布を重ねたものにエポキシ
脂を含浸させて製造したガラスエポキシ基
上に、底面直径2mm×上面直径1.5mm×高さ3mmの
柱型を接着し、所定の温度及び時間で硬化
せて成形物を作製した。設定温度雰囲気下
、この成形物に横方向から5mm/分で力を加え
、押し剥がして接着強度を測定し、更に下記
式により保持率を算出した。
表2及び3の結果から、2級アミノ基又は3級 アミノ基を有するアミン化合物を使用してい る潜在性硬化剤(EH-1、2)を含有していても、(A )成分を含有しない樹脂組成物(比較例1-1、1-2) の場合には、該(A)成分を含有する樹脂組成物 (実施例、比較例1-3)の場合と比べてガラス転 温度が低い上、高温域での接着強度のみな ず保持率も低く、耐熱性に劣ることが確認 れた。
しかしながら、表1~3の結果から、2級アミ ノ基又は3級アミノ基を有するアミン化合物 使用していない潜在性硬化剤(EH-3)を使用し 樹脂組成物(比較例3)は、初期粘度が高いた に取り扱い性に劣る上、80℃以下の低温域で は、硬化性が著しく低いことが確認された。
また、表1及び2の結果から、2級アミノ基 は3級アミノ基を有するアミン化合物を使用 した潜在性硬化剤(EH-1、2)を使用した場合に (実施例、比較例1-1、2)、初期粘度が低下す と共に、低温域においても硬化性が得られ が、シアネートエステル樹脂(A)を含有しな 場合(比較例1-1、1-2)には、初期粘度が本発明 のものよりはるかに高いだけでなく、ゲルタ イムが長いので、十分な取り扱い性及び硬化 性が得られないことが確認された。
以上の結果から、本発明の一液型シアネ ト-エポキシ複合樹脂組成物は、貯蔵安定性 及び成形物の耐熱性に優れる上、低温から高 温までの広い温度範囲において優れた硬化性 及び接着性を有することが確認された。
本発明のシアネート-エポキシ複合樹脂組は
、コンクリート、セメントモルタル、各種金
属、皮革、ガラス、ゴム、プラスチック、木
、布、紙等に対する塗料あるいは接着剤など
の広範な用途に使用することができ、特に、
高い耐熱性と優れた接着性を有するため、半
導体保護のための封止材料として、あるいは
電子部品の接着等の電子材料や自動車材料と
しての用途等に有用である。
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