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Title:
OPERATING METHOD OF ROTARY PRINTING MACHINE AND ROTARY PRINTING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/117568
Kind Code:
A1
Abstract:
A rotary printing machine and its operating method in which the time required for clearing up/preparation work is shortened while reducing broke and characterized in that at least one work of ink roller cleaning, blanket cleaning, guide roller cleaning, printing block removal and printing block attachment is carried out in parallel during paper passing work.

Inventors:
NISHIYAMA KOJI (JP)
SATO MINORU (JP)
YAMASHINA KAZUHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051548
Publication Date:
October 02, 2008
Filing Date:
January 31, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
NISHIYAMA KOJI (JP)
SATO MINORU (JP)
YAMASHINA KAZUHISA (JP)
International Classes:
B41F33/16; B41F33/06; B41F35/04; B41F35/06
Foreign References:
JP2006159802A2006-06-22
JP2001322253A2001-11-20
JP2003246044A2003-09-02
JP2002160351A2002-06-04
Attorney, Agent or Firm:
SANADA, Tamotsu (10-31 Kichijoji-honcho 1-chom, Musashino-shi Tokyo 04, JP)
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Claims:
 ウェブ流れ方向の上流側から順に、給紙部、インフィード部、印刷部、ウェブ搬送部、折部からなる輪転印刷機の印刷終了後に、片付け作業や印刷準備作業を行なって次の印刷を開始する、輪転印刷機の印刷方法において、
 次の印刷に供される輪転印刷機のウェブの紙通し作業中において、インキローラ洗浄、ブランケット洗浄、ガイドローラ洗浄、刷版取外し、刷版装着のうち少なくとも一つの作業を併行して行なう
ことを特徴とする、輪転印刷機の運転方法。
 ウェブ流れ方向の上流側から順に、給紙部、インフィード部、印刷部、ウェブ搬送部、折部からなる輪転印刷機の印刷終了後に、片付け作業や印刷準備作業を行なって次の印刷を開始する輪転印刷機の印刷方法において、
 次の印刷に供される輪転印刷機のウェブの紙通し作業中において、前記印刷部に通されたウェブの有無を検知し、該ウェブに所定の張力を付与してブランケット胴との非接触の状態を保持して、インキローラ洗浄、ブランケット洗浄、刷版取外し、刷版装着のうち少なくとも一つの作業を併行して行なう
ことを特徴とする、輪転印刷機の運転方法。
 ウェブ流れ方向の上流側から順に、給紙部、インフィード部、印刷部、ウェブ搬送部、折部からなる輪転印刷機の印刷終了後に、片付け作業や印刷準備作業を行なって次の印刷を開始する輪転印刷機において、
 前記印刷部に通されたウェブの有無を検知する検知手段と、該印刷部のウェブを保持或いは牽引する紙引き装置と、を印刷部ウェブ流れ方向の下流側近傍に設け、
 インフィード部或いは給紙部の張力付与装置と、印刷部に通されたウェブに所定の張力を付与させるよう作動させる制御装置と、を備え、
 次の印刷に供される輪転印刷機のウェブの紙通し作業中において、印刷部に通されたウェブとブランケット胴とを非接触の状態に保持し、インキローラ洗浄、ブランケット洗浄、刷版取外し、刷版装着のうち少なくとも一つの作業を行なうよう構成した
ことを特徴とする、輪転印刷機。
 前記紙引き装置のウェブ保持或いは牽引する手段として、紙引き装置の紙引きローラにウェブを押し付け挟持する紙押えローラを装着させた
ことを特徴とする、請求項3に記載の輪転印刷機。
 紙通し作業時にウェブが印刷装置の胴に接触しない隙間を創出し確保する印刷胴の胴抜き装置を設けた
ことを特徴とする、請求項3或いは請求項4に記載の輪転印刷機。
 折機入り口近傍の紙引き装置と、印刷部下流側近傍のウェブ有無検知装置と、ガイドローラ洗浄装置と、制御装置と、で構成し、
 前記ウェブ有無検知装置の検知信号と折機入り口まで通紙されていることを示す信号に基づき該当ウェブ経路を特定し、前記紙引き装置を動作させウェブに張力を付与した状態で保持牽引し、他の経路の紙通し作業時において、前記特定した該当ウェブ経路のガイドローラ洗浄作業とを併行して行なうようにした
ことを特徴とする、輪転印刷機。
Description:
輪転印刷機の運転方法及び輪転 刷機

 本発明は、ウェブ輪転印刷機において非 産時間の短縮と生産損失の低減をする方法 その装置に関するものである。

 近年印刷機に於いても生産性が厳しく追 され、損紙を1部でも少なく、生産時間を1 でも短くする努力がなされている。かかる 況において更なる準備時間短縮、損紙低減 困難になっている。

 準備時間を短縮する方法は色々提案され いる。生産速度から減速する工程、停止時 インキが過剰にインキローラ群に残留しな ように減速中にインキの供給を絶つインキ らし工程、ブランケット洗浄工程、刷版の 換工程、次回印刷条件に応じたプリセット 程、インキローラ群への予備供給工程、色 および見当の調整工程、加速工程などをプ グラム制御するものがある(特許文献1参照)

 新聞輪転機のように、多ウェブで、印刷 柄が近似していて、刷版の交換を頻繁に行 う場合は概ね図7に示すような運転をおこな っている。印刷機を停止しウェブを切り除外 した後、片付け作業として、インキローラ洗 浄、ブランケット洗浄、ガイドローラ洗浄、 刷版取外しを行い、次の印刷準備作業として 、紙通し作業、インキ巻作業、刷版装着など を行なう。

 ガイドローラ洗浄は従来からオペレータ 手拭きで行なってきた作業なるも、特に新 用輪転機においては輪転機1セット当り100本 近くの本数になる場合もあり、汚れの程度に もよるが多大な労力と時間を費やしていた。 近年、ようやく自動的に洗浄する方法が提案 され改善されてきているが、多くの時間を要 する課題は残っている。一例として、ウェブ を走行させながら、ウェブに洗浄液を塗布し 、洗浄液を塗布したウェブをガイドローラに 接触させて洗浄かす等をウェブに付着させ排 紙する方法(特許文献2参照)が行なわれている 。この方法の場合、ウェブを利用する為、図 7の手順とは異なり、前記印刷機を停止後ウ ブを切る前に行なっている。又、使用ウェ は当然損紙となり消費される。

 上述したように、特に新聞輪転機におい は、多ウェブでしかもウェブ通路が複雑で 路も長いので、紙通し作業にも多くの時間 消費し、準備時間が長くなっているのが図7 でわかる。新聞輪転機の紙通し作業も、その 方法及び装置が改善されてきているが、断紙 し易いウェブを輪転機の給紙部から折機に至 るまで各装置の通路を経由して走行させるこ とから困難を極め大幅な時間短縮には至って いない。

特開2003-53937号公報

特開平7-195681号公報

 前述したように、印刷終了後の後片付け 業及び、つぎに続く印刷の準備作業におい 、夫々の個別作業の時間短縮が検討され提 されてきたが、近年更なる時間短縮と生産 失の低減が求められてきている。特に紙通 作業が時間的に多くの割合を占めているこ 、又、ウェブを利用するガイドローラ洗浄 多くの損紙を発生させている。

 本発明はこのことに着目し、従来はその 難性から想定もされなかった方法で、更な 片付け・準備作業時間の短縮と、損紙の削 をはかることを目的とする。

 上記課題を解決するために、ウェブ流れ 向の上流側から順に、給紙部、インフィー 部、印刷部、ウェブ搬送部、折部からなる 転印刷機の印刷終了後に、片付け作業や印 準備作業を行なって次の印刷を開始する輪 印刷機の印刷方法において、請求項1に記載 の本発明は、次の印刷に供される輪転印刷機 のウェブの紙通し作業中において、インキロ ーラ洗浄、ブランケット洗浄、ガイドローラ 洗浄、刷版取外し、刷版装着のうち少なくと も一つの作業を併行して行なえるようにした ことを特徴とする。

 また、上記課題を解決するために、請求 2に記載の本発明は、次の印刷に供される輪 転印刷機のウェブの紙通し作業中において、 前記印刷部に通されたウェブの有無を検知し 、該ウェブに所定の張力を付与してブランケ ット胴との非接触の状態を保持して、インキ ローラ洗浄、ブランケット洗浄、刷版取外し 、刷版装着のうち少なくとも一つの作業を併 行して行なうようにしたことを特徴とする。

 また、上記課題を解決するために、ウェ 流れ方向の上流側から順に、給紙部、イン ィード部、印刷部、ウェブ搬送部、折部か なる輪転印刷機の印刷終了後に、片付け作 や印刷準備作業を行なって次の印刷を開始 る輪転印刷機において、請求項3に記載の本 発明は、前記印刷部に通されたウェブの有無 を検知する検知手段と、該印刷部のウェブを 保持或いは牽引する紙引き装置とを印刷部ウ ェブ流れ方向の下流側近傍に設け、インフィ ード部或いは給紙部の張力付与装置と、印刷 部に通されたウェブに所定の張力を付与させ るよう作動させる制御装置とを備え、次の印 刷に供される輪転印刷機のウェブの紙通し作 業中において、印刷部に通されたウェブとブ ランケット胴とを非接触の状態に保持し、イ ンキローラ洗浄、ブランケット洗浄、刷版取 外し、刷版装着のうち少なくとも一つの作業 を行なうよう構成したことを特徴とする輪転 印刷機としている。

 また、上記課題を解決するために、請求 4に記載の本発明は、請求項3に記載の紙引 装置のウェブ保持或いは牽引する手段とし 、紙引き装置の紙引きローラにウェブを押 付ける紙押えローラを着脱させるようにし いる。

さらに請求項5に記載の本発明は、請求項3 いは請求項4において、紙通し作業時にウェ ブが印刷装置の胴に接触しない隙間を創出し 確保する印刷胴の胴抜き装置を設けた輪転印 刷機としている。

 また、上記課題を解決するために、請求 6に記載の本発明は、折機入り口近傍の紙引 き装置と、その近傍に設けた紙通し時のウェ ブ先端通過を検知する検出装置と、印刷部下 流側近傍のウェブ有無検知装置と、ガイドロ ーラ洗浄装置と、制御装置で構成し、前記ウ ェブ先端通過検出装置及びウェブ有無検知装 置の検知信号に基き折機入り口迄紙通し完了 の該当ウェブ経路を特定し、前記紙引き装置 を動作させウェブに張力を付加した状態で保 持牽引し、他の経路の紙通し作業時において 、前記特定した該当ウェブ経路のガイドロー ラ洗浄作業とを併行して行なうようにしたこ とを特徴とする輪転印刷機としている。

 本発明に記載の運転方法およびそれを利 する輪転印刷機によれば、長時間を要する 通し作業中に後片付け作業や、準備作業を なうので、それらの総計時間が従来に比べ 大幅に短縮できる効果が有る。特に新聞輪 機では、多ウェブで紙通し経路が長いので の効果が大きく、例えば通常1時間かかると ころが、30分に短縮も可能で、印刷部数に換 すると38000部に相当する。従って、印刷運 に余裕が生まれる他、その分記事原稿編集 締切りを遅らせることも出来、より新鮮な 事を掲載出来ることになる。

 また、紙通しによる損紙とガイドローラの 浄による損紙が加算されていたのが、紙通 中に、ガイドローラの洗浄を行なうように たので損紙が減少する効果がある。
これらにより、生産性を更に向上させること ができる効果がある。

(A),(B)はいずれも本発明の実施の形態に 係る片付け・準備作業時間経過図である。 本発明の実施の形態に係る新聞輪転機 全体概略構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る印刷中の印 胴説明図である。 本発明の実施の形態に係る胴抜き状態 印刷胴説明図である。 本発明の実施の形態に係る紙引き装置 明図である。 本発明の実施の別形態に係る紙引き装 説明図である。 従来の片付け・準備作業時間経過図で る。

符号の説明

1 給紙装置
2 インフィード装置
21 インフィードローラ
3 印刷装置
4 紙引き装置
40 紙引きローラ
41 紙押えローラ
5 ウェブ搬送装置
51 ガイドローラ
52 ターニングバー
53 コンペンセータ
54 検知器
6 折機
7 印刷ユニット
8 版胴
80 刷版
9 ブランケット胴
10 ウェブ
11 巻取紙

 以下に、本発明にかかる実施形態について 図1(A)、図1(B)~図5を参照して説明する。
本実施形態は、本発明を輪転印刷機としての 多頁両面印刷の新聞輪転機に適用したもので ある。
図2は、多頁両面印刷・多色印刷装置付のオ セット新聞輪転機の全体概略構成を示す模 図である。
 輪転機には、ウェブ流れ方向の上流側から に、ウェブ10を供給する給紙装置1と、ウェ 10に適正な張力を付与するインフィード(イ フィード部)装置2と、印刷装置(印刷部)3と 印刷後のウェブ10を折機6まで搬送すると共 、ウェブ10の重ねや、ウェブ流れ方向の印刷 位置合わせなどを行なうウェブ搬送装置(ウ ブ搬送部)5と、ウェブ10を断裁し折って折丁 して排出する折機(折部)6とが備えられてい 。

 図2の給紙装置1は、ウェブ10がロール状に巻 かれた巻取紙11が3本保持できるように構成さ れた例を示している。現在一の巻取紙から給 紙されているとすると、二の巻取紙は紙継ぎ 準備状態にあり、一の巻取紙のウェブ10が残 少なくなると、二の巻取紙のウェブ10に紙 ぎされる。二の巻取紙からウェブ10が供給さ れている間に一の巻取紙の残芯が取り外され 代わりに新しい巻取紙が装着される。そして 、三の巻取紙には紙継ぎ準備がなされる。こ のようにして、ウェブ10は給紙装置1から印刷 装置3へ連続的に繰り出されることになる。
 給紙装置には図示しないウェブ張力付与装 があり、巻取紙のブレーキ装置と張力制御 置により繰り出すウェブに張力を付与し制 するようになっている。また、インフィー 装置2にも図示しないウェブ張力付与装置が あり、印刷部を含む下流のウェブに張力を付 与し制御している。通常変速駆動可能なイン フィードローラでウェブの供給量を制御して いる。

 印刷装置3は、印刷色数に対応するユニッ ト数が設けられる。本実施形態では、印刷装 置3a、3bは印刷ユニット7が4ユニット(7a、7b、7 c、7d)設けられており、それぞれスミ、シア 、マゼンダおよびイエローを印刷し、これ の混色を利用してカラー印刷を行うもので る。印刷装置3c、3dは印刷ユニット7が2ユニ ト設けられており、スミと単色を印刷する うになっている。

 印刷ユニット7は、版胴8とブランケット 9とがウェブ10の両側に各1組設けられている 版胴8とブランケット胴9は図3及び図4に示す 様に、接離できるようにしている。図3は、 胴8とブランケット胴9は接触し、ブランケッ ト胴9はウェブ10の両面に押し付けられ印刷で きる状態である。図4は、版胴8とブランケッ 胴9は離れ、かつ、ブランケット胴9はウェ 10から離れた状態で、通称胴抜きの状態であ る。

 版胴8表面には図示を省略しているが、刷版 80が装着されており、印刷内容が変わる度に 外し,装着をする。
 また、版胴8に装着している刷版80に対し、 示を省略しているが、湿し装置から湿し水 供給し、インキ装置からインキを供給して 刷版80の絵柄部にインキを付着させ、その ンキをブランケット胴に転写後、ウェブ10に 転写して印刷するようになっている。

 印刷されたウェブ10はウェブ搬送装置5に り、折機6まで搬送されるが、その間多数の ガイドローラ51で案内され、紙引き装置4a~4d より印刷部のウェブに適当な張力を付加さ 、図示省略しているスリッタによりウェブ 方向中央を切断され、ターニングバー52によ り、切断された一方のウェブ10aを、他方のウ ェブ10bに重ね、コンペンセータ53で各ウェブ1 0の流れ方向の印刷絵柄位置を合わせる。折 6上流部においては、各印刷部で印刷された ェブが重ね合わされ紙引き装置4eにて一括 てウェブに張力を付与すると共に、折機6へ ェブを供給するようになっている。

 新聞を印刷する輪転機においては、できる け新しいニュースを載せるため、所要輸送 間で区切って、印刷内容を変更したり、配 する地域によって内容を変えたり、頁数を えたりする。また、朝刊印刷及び夕刊印刷 場合によっては特別印刷を割り込ませるな 印刷状態の変更頻度は多い。
 上述した変更に合わせ、インキローラ洗浄 ブランケット洗浄、ガイドローラ洗浄、刷 取外し  等の後片付け作業に加え、ウェブ 10の紙通し作業、インキ巻作業、刷版装着な の準備作業を頻繁に行なう。
 このとき、紙通し作業は現状では性能上高 では出来ないので低速で行なうが、経路が い事も加わり時間がかかる。そこで、図1(A) 及び図1(B)に示す様に、本発明では紙通し作 をしながら各種後片付け、準備作業をでき ようにした。

 紙通しは、ウェブ10を図示しない紙通し 置により、給紙装置1から折機6までの規定の 経路に従って導く作業である。このとき、紙 通し途中のウェブ10の断紙を回避するため、 通し先端部に殆ど張力がかからない状態で り出されるようになっており、ウェブ10は るみを持ちながら走行する。従って、紙通 中にブランケット洗浄等ウェブに近接する をウェブと異なる速度で回転させる作業を なうと、胴表面にウェブ10が付着し、巻き付 き、重大な事故につながることになる。

 そこで、ウェブが印刷装置3を通過し存在す ることを知るための検知器54(54a、54b、54c、54d )を設け、印刷装置3の出側にある紙引き装置4 (4a、4b、4c、4d)の駆動されている紙引きロー 40に紙押えローラ41を装着し作動させ、ウェ を保持し張力をかけ得る状態にする。本ウ ブの経路が紙通し中の場合、紙引き装置4は 紙通し速度を維持し、紙通し先端に対しては 張力がかからないようにしている。
 一方、紙通し速度でウェブ10を送り出すイ フィード装置2はウェブが印刷装置3を通過し 存在することを検知したことにより、駆動回 転するインフィードローラ21を、印刷装置1の 出側にある紙引き装置4(4a、4b、4c、4d)より僅 に遅い速度で運転する張力制御を始める。 れにより、印刷装置3を通過しているウェブ 10のみに張力(一般に印刷運転時と比較し、低 ~中レベルの張力)を付与したるみが無い状態 し、かつ、紙通し中の紙通し先端には張力 かけない状態で運転される。
 ところで、本経路のウェブは切らずそのま 使用するか、又は紙通しが既に完了済みで 他の紙通し作業の場合、上記と同様な構成 び方法にて印刷装置3を通過し存在するウェ ブに張力を付与することが出来る。また本経 路のウェブを走行させない場合でも、上記紙 引き装置ローラ4の紙引きローラ40を正転させ るか、インフィードローラ21を逆転させる方 、更にはインフィード装置2の特記していな いダンサーローラ等の移動ローラによりウェ ブに張力を付与することも出来る。

 別の印刷装置3を通過し存在するウェブに 張力を付与する手段として、上記インフィー ド装置2による張力制御に代えて、給紙装置1 ブレーキ装置を利用した給紙ウェブの張力 御装置を動作させて同様の効果を得ること 出来る。その場合、一例として、インフィ ドローラ21の回転制御はせず、印刷装置2を 過するウェブ10に給紙装置で付与制御する 力を適正に伝播させる定速度で回転させる 法とすることも出来る。

 上述した紙引き装置4(4a、4b、4c、4d)は図5 示すような、駆動されている紙引きローラ4 0に対し巻回しているウェブ10を、押し付ける ように紙押えローラ41を装着し作動させる装 で説明したが、図6に示すSラップ方式の紙 き装置4でもよい。即ち、駆動紙引きローラ4 0へのウェブ10の巻付け角度を大きくし、イン フィード装置2が低~中レベルの張力の張力制 を行なっても、印刷装置出側の紙引き装置4 (4a、4b、4c、4d)以降下流側の先行ウェブ10に張 力の影響を及ぼさない程度のウェブ保持力を 有するものであれば良い。

 印刷装置3の印刷胴(版胴8及びブランケッ 胴9)は印刷中図3に示す様に、印圧がかかっ 状態で、ウェブ10に印刷を行なうが、胴抜 すると図4に示す様にウェブ10とブランケッ 胴9は離れる状態にする。一般的にはこの状 のブランケット胴9と、ウェブ10の隙間は小 く、ウェブ10とブランケット胴9は瞬間的或 は一時的に接触しやすいが、ウェブ10に張 をかけることにより確実にウェブ10をブラン ケット胴9に巻込むような接触をさけること できる。

 このように確実にウェブ10とブランケッ 胴9がほぼ非接触の状態を保つ事ができるこ により、ウェブに近接する印刷装置3の胴を ウェブと異なる速度で運転しても、なんら障 害を起こす事がなくなる。したがって、印刷 胴、特にブランケット胴9を運転しながら行 う後片付け・準備作業、例えばブランケッ 洗浄、刷版取外し、刷版装着などの作業を 行して行なうことができる。なお、インキ ーラ洗浄はブランケット胴9を運転しなくて 作業可能な構造としている場合もあり、そ 場合印刷装置3を通過するウェブの有無に拘 わらず作業可能であるが、駆動系統によって ブランケット胴9を駆動する必要がある形式 ものでは、本発明の上述装置によってはじ て紙通し中に行うことが可能となる。

 次に、印刷装置3出口のウェブ検知器54(54a、 54b、54c、54d)、或いは相当する他のウェブ検 器によるウェブの有無の検知信号と、本経 のウェブが通紙されていることを示す信号 例えば本ウェブ経路の紙通し時折機6入り口 傍に設けた検知器54eで検出したウェブ先端 過信号とにより、該当ウェブ10経路を特定 、経路の印刷装置3出側の紙引き装置4(4a、4b 4c又は4d)は折機上の紙引き装置4eより僅かに 遅い速度で運転され、紙通しが終わったウェ ブ10に張力を付与させ牽引する状態にする。 れによりガイドローラ洗浄時におけるウェ の弛みによる断紙を回避することが可能と る。
 上記の印刷装置3出側の紙引き装置4(4a、4b、 4c又は4d)の紙押えローラ41によるウェブ挟持 、前述のインフィード装置或いは給紙装置 よりウェブ張力付与する場合不要であるが そうでない場合、ウェブの弛みによる断紙 回避するため実施する方が好ましい。

 このことにより、折機6まで紙通しできた ウェブ10の経路はウェブ張力を付与できるの 、ウェブ10に洗浄液を塗布し、該当ウェブ 経路のガイドローラ51の洗浄を行なう事がで きるようになる。従って、他のウェブ10の経 が紙通し中であっても先行したウェブ10か 該当ウェブ経路のガイドローラ51を洗浄でき る。従って、長い経路のウェブ10から順に紙 しを始める方が作業効率を良くすることが きる。

 即ち、本実施形態によれば、以下の作用効 を奏する。
 準備作業の中で最も時間がかかる紙通し作 中に、インキローラ洗浄、ブランケット洗 、ガイドローラ洗浄、刷版取外し  等の後 片付け作業に加え、インキ巻作業、刷版装着 などの準備作業を併行して行なうことができ るので、総作業時間を大幅に短縮でき、生産 性を向上させることが出来る。
 加えて、紙通し中に排出するウェブ10は損 となるが、ガイドローラを洗浄できるので その分ガイドローラ洗浄用に発生する損紙 節約することができる効果がある。