Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL FILM LAYERED ROLL AND METHOD AND DEVICE FOR MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128115
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide an optical film layered roll which can increase the accuracy and speed of manufacturing a liquid crystal display element and improve the manufacturing yield. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] An optical film for a liquid crystal display element is subjected to an advance inspection to detect a defect existing in the optical film before being rolled into a layered roll. Position information identified as a defective portion based on the position or coordinate of the defect detected by the advance inspection is recorded as coded information at an appropriate position of the layered roll. The optical film is continuously fed and half-cut in accordance with a plenty of liquid crystal panels successively carried. After the defective portion is removed, the coded information can be read in synchronization with the half cut of the optical film at a moment before the carrier film is peeled off and bonded to the front side or the rear side of each liquid crystal panel.

Inventors:
KIMURA KOUJI (JP)
YAMANO TAKAYOSHI (JP)
NAKAZONO TAKUYA (JP)
KITADA KAZUO (JP)
YURA TOMOKAZU (JP)
SHIMANOE FUMIHITO (JP)
KOSHIO SATOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000987
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
April 15, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NITTO DENKO CORP (JP)
KIMURA KOUJI (JP)
YAMANO TAKAYOSHI (JP)
NAKAZONO TAKUYA (JP)
KITADA KAZUO (JP)
YURA TOMOKAZU (JP)
SHIMANOE FUMIHITO (JP)
KOSHIO SATOSHI (JP)
International Classes:
G02F1/13357; G02F1/1335
Domestic Patent References:
WO2007058023A12007-05-24
Foreign References:
JP2005062165A2005-03-10
JP2003149164A2003-05-21
JP2004144955A2004-05-20
JP2003177241A2003-06-27
JP2003344302A2003-12-03
Attorney, Agent or Firm:
PSD (JP)
Patent business corporation P. S. Di (JP)
Download PDF:
Claims:
 偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムが接着される偏光板と該偏光板の他方の面に形成される粘着層と該粘着層に剥離自在に積層されるキャリアフィルムとを含む液晶表示素子のための光学フィルムが、前記偏光板に前記粘着層が形成される前に前記偏光板に内在する欠点が検出される事前検査を経て、ロール巻にされた積層体ロールであって、前記事前検査によって検出された前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報がコード化情報として前記積層体ロールの適当な位置に記録されており、前記コード化情報は、順次搬送される多数の液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に前記キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるようにしたことを特徴とする積層体ロール。
 偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムが接着される偏光板と該偏光板の他方の面に形成される粘着層と該粘着層に剥離自在に積層されるキャリアフィルムとを含む液晶表示素子のための光学フィルムが、前記キャリアフィルムを剥離した状態で前記粘着層が形成された前記偏光板に内在する欠点が検出される事前検査を経て、ロール巻にされた積層体ロールであって、前記事前検査によって検出された前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報がコード化情報として前記積層体ロールの適当な位置に記録されており、前記コード化情報は、順次搬送される多数の液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に前記キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるようにしたことを特徴とする積層体ロール。
 偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムが接着される偏光板と該偏光板の他方の面に形成される粘着層と該粘着層に剥離自在に積層されるキャリアフィルムおよび前記保護フィルムに剥離自在に積層される表面保護フィルムとを含む液晶表示素子のための光学フィルムが、前記キャリアフィルムおよび前記表面保護フィルムを剥離した状態で前記粘着層が形成された前記偏光板に内在する欠点が検出される事前検査を経て、ロール巻にされた積層体ロールであって、前記事前検査によって検出された前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報がコード化情報として前記積層体ロールの適当な位置に記録されており、前記コード化情報は、順次搬送される多数の液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に前記キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるようにしたことを特徴とする積層体ロール。
 前記表面保護フィルムは、片面に粘着層が一体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の積層体ロール。
 前記偏光板に形成される前記粘着層は、前記キャリアフィルムの一方の面に離型処理を施し、該面に粘着剤を含む溶剤を塗布乾燥して形成する粘着層を前記偏光板に貼合わせて転写することによって形成される粘着層であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の積層体ロール。
 前記偏光板は、両面に保護フィルムが接着された偏光子を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の積層体ロール。
 前記保護フィルムの1つは、少なくとも補償層を兼ねることを特徴とする請求項6に記載の積層体ロール。
 前記補償層は、位相差フィルムまたは輝度向上フィルムを含むことを特徴とする請求項7に記載の積層体ロール。
 前記保護フィルムは、表面にハードコート処理、防眩処理、またはアンチグレア処理を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の積層体ロール。
 前記積層体ロールは、矩形状に成形された前記液晶パネルの長辺または短辺に合わせた幅を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の積層体ロール。
 液晶表示素子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロールを製造する方法であって、
(a)偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムを接着して、偏光板にするステップと、
(b)検査手段によって前記偏光板の表面および内部の欠点を検出するステップと、
(c)検出された前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報を記憶手段に格納するステップと、
(d)前記偏光板の他方の面に粘着層を形成し、該粘着層にキャリアフィルムを剥離自在に積層して、光学フィルムにするステップと、
(e)前記光学フィルムをロール状に巻き取り、光学フィルムの積層体ロールにするステップと、
を含み、
 前記位置情報は、前記液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に前記キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるように、前記位置情報を含むコード化情報を記録手段によって前記光学フィルムの前記積層体ロールの適当な位置に記録するステップを、さらに含むことを特徴とする方法。
 前記偏光板に前記粘着層を形成するステップは、前記キャリアフィルムの一方の面に離型処理を施し、該面に粘着剤を含む溶剤を塗布乾燥して形成する粘着層を前記偏光板に貼合わせて転写することによって形成することを特徴とする請求項11に記載の方法。
 液晶表示素子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロールを製造する方法であって、
(a)偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムを接着して、偏光板にするステップと、
(b)前記偏光板の他方の面に第1キャリアフィルムによって粘着層を転写し、該粘着層に前記第1キャリアフィルムを剥離自在に積層して、第1光学フィルムにするステップと、
(c)前記第1光学フィルムから前記第1キャリアフィルムを剥離して巻き取り除去し、検査手段によって前記偏光板の他方の面に前記粘着層が転写された前記偏光板の表面および内部の欠点を検出するステップと、
(d)検出された前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報を記憶手段に格納するステップと、
(e)前記第1キャリアフィルムに代替する第2キャリアフィルムを供給手段から繰り出し、前記偏光板の他方の面に転写された前記粘着層に前記第2キャリアフィルムを剥離自在に積層して、光学フィルムにするステップと、
(f)引き続き繰り出される前記光学フィルムをロール状に巻き取り、光学フィルムの積層体ロールにするステップと、
を含み、
 前記位置情報は、前記液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に第2キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるように、前記位置情報を含むコード化情報を記録手段によって前記光学フィルムの前記積層体ロールの適当な位置に記録するステップを、さらに含むことを特徴とする方法。
 液晶表示素子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロールを製造する方法であって、
(a)偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムを接着して、偏光板にするステップと、
(b)前記偏光板の他方の面に第1キャリアフィルムによって粘着層を転写し、該粘着層に前記第1キャリアフィルムを剥離自在に積層するとともに前記保護フィルムに第1表面保護フィルムを剥離自在に積層して、第1光学フィルムにするステップと、
(c)前記第1光学フィルムから前記第1キャリアフィルムおよび前記第1表面保護フィルムを剥離して巻き取り除去し、検査手段によって前記偏光板の他方の面に前記粘着層が転写された前記偏光板の表面および内部の欠点を検出するステップと、
(d)前記検査手段によって検出された前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報を記憶手段に格納するステップと、
(e)前記第1キャリアフィルムに代替する第2キャリアフィルムおよび前記第1表面保護フィルムに代替する第2表面保護フィルムをそれぞれの供給手段から繰り出し、前記第2キャリアフィルムを前記偏光板に転写された前記粘着層に剥離自在に積層するとともに前記第2表面保護フィルムを前記偏光板の前記保護フィルムに剥離自在に積層して、光学フィルムにするステップと、
(f)引き続き繰り出される前記光学フィルムをロール状に巻き取り、光学フィルムの積層体ロールにするステップと、
を含み、
 前記位置情報は、前記液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に第2キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるように、前記位置情報を含むコード化情報を記録手段によって前記光学フィルムの前記積層体ロールの適当な位置に記録するステップを、さらに含むことを特徴とする方法。
 前記第1および第2表面保護フィルムは、片面に粘着層が一体に形成されていることを特徴とする請求項14に記載の方法。
 前記偏光板に前記粘着層を転写するステップは、前記第1キャリアフィルムの一方の面に離型処理を施し、該面に粘着剤を含む溶剤を塗布乾燥して粘着層を形成し、前記偏光板の他方の面に前記第1キャリアフィルムを貼合わせることによって転写するステップを含むことを特徴とする請求項13から15のいずれかに記載の方法。
 前記第2キャリアフィルムは、前記粘着層に剥離自在に積層する面に離型処理のみが施されていることを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の方法。
 前記検査手段は、反射光により主に前記偏光板の表面を検査する第1検査手段と、透過およびクロス透過により主に前記偏光板の内部を検査する第2検査手段と、を含むことを特徴とする請求項14から17のいずれかに記載の方法。
 前記検査手段によって前記偏光板の表面および内部の欠点を検出する前記ステップは、前記光学フィルムから前記第1表面保護フィルムを剥離して巻き取り除去し、第1検査手段の反射光によって主に前記偏光板の表面の欠点を検出するステップと、次に、前記光学フィルムから前記第1キャリアフィルムを剥離して巻き取り除去し、第2検査手段の透過およびクロス透過によって主に前記偏光板の内部の欠点を検出するステップと、を含むことを特徴とする請求項14から18のいずれかに記載の方法。
 前記偏光板は、両面に保護フィルムが接着された偏光子を含むことを特徴とする請求項11から19のいずれかに記載の方法。
 前記保護フィルムの1つは、少なくとも補償層を兼ねることを特徴とする請求項20に記載の方法。
 前記補償層は、位相差フィルムまたは輝度向上フィルムを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
 前記保護フィルムは、表面にハードコート処理、防眩処理、またはアンチグレア処理を含むことを特徴とする請求項11から22のいずれかに記載の方法。
 前記積層体ロールは、矩形状に成形された前記液晶パネルの長辺または短辺に合わせた幅を有することを特徴とする請求項11から23のいずれかに記載の方法。
 液晶表示素子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロールを製造する装置であって、
(a)偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムを接着した偏光板と該偏光板の他方の面に形成される粘着層と該粘着層に剥離自在に積層される第1キャリアフィルムとを含み巻き取られた第1光学フィルムの積層体ロールを搬入し回転自在に支架して、前記第1光学フィルムを連続的に繰り出す第1光学フィルム供給装置と、
(b)前記第1光学フィルムの繰り出し方向に沿って配備される、前記第1光学フィルムから前記第1キャリアフィルムを剥離して巻き取り除去する第1キャリアフィルム巻取駆動装置と、
(c)前記第1キャリアフィルム巻取駆動装置によって前記第1キャリアフィルムが剥離された前記第1光学フィルムに含まれる、前記粘着層および前記偏光板の表面および内部の欠点を検出する検査装置と、
(d)前記検査装置によって検出される、前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報を格納する記憶装置と、
(e)前記検査装置に連続して配備される、第2キャリアフィルムの積層体ロールを搬入し回転自在に支架して、前記第2キャリアフィルムを前記偏光板の繰り出し方向に沿い連続的に繰り出す第2キャリアフィルム供給装置と、
(f)前記第2キャリアフィルムを連続的に繰り出し、前記検査装置による検査が完了した前記偏光板の前記粘着層に剥離自在に積層して、光学フィルムにする一対のローラを含む貼合装置と、
(g)引き続き繰り出される前記光学フィルムをロール状に巻き取り、光学フィルムの積層体ロールにする光学フィルム巻取駆動装置と、
(h)前記位置情報は、前記液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に前記第2キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるように、前記位置情報を含むコード化情報を前記光学フィルムの前記積層体ロールの適当な位置に記録する記録装置と、
(i)前記装置の各々が連動し動作するように制御する制御装置と、
を含むことを特徴とする装置。
 液晶表示素子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロールを製造する装置であって、
(a)偏光子の少なくとも一方の面に保護フィルムを接着した偏光板と前記保護フィルムに剥離自在に積層される第1表面保護フィルムと前記偏光板の他方の面に形成される粘着層と該粘着層に剥離自在に積層される第1キャリアフィルムとを含み巻き取られた第1光学フィルムの積層体ロールを搬入し回転自在に支架して、前記第1光学フィルムを連続的に繰り出す第1光学フィルム供給装置と、
(b)前記第1光学フィルムの繰り出し方向に沿って配備される、前記第1光学フィルムから前記第1表面保護フィルムを剥離して巻き取り除去する第1表面保護フィルム巻取駆動装置と、
(c)前記第1光学フィルムの繰り出し方向に沿って配備される、前記第1光学フィルムから前記第1キャリアフィルムを剥離して巻き取り除去する第1キャリアフィルム巻取駆動装置と、
(d)前記第1表面保護フィルム巻取駆動装置によって前記第1表面保護フィルムが剥離された前記第1光学フィルムに含まれる、前記偏光板の一方の面から表面および内部の欠点を検出する第1検査装置と、
(e)前記第1表面保護フィルムが剥離された状態で、前記第1キャリアフィルム巻取駆動装置によって前記第1キャリアフィルムが剥離された前記第1光学フィルムに含まれる、前記粘着層および前記偏光板を透過させて表面および内部の欠点を検出する第2検査装置と、
(f)前記第1検査装置および第2検査装置によって検出される、前記欠点の位置または座標に基づいて不良部位として画定した位置情報を格納する記憶装置と、
(g)前記第2検査装置に連続してそれぞれに配備される、第2表面保護フィルムの積層体ロールを搬入し回転自在に支架して前記第2表面保護フィルムを連続的に繰り出す第2表面保護フィルム供給装置と、第2キャリアフィルムの積層体ロールを搬入し回転自在に支架して前記第2キャリアフィルムを連続的に繰り出す第2キャリアフィルム供給装置と、
(h)前記第2表面保護フィルムと前記第2キャリアフィルムとを連続的に繰り出し、前記第1および第2検査装置による検査が完了した前記偏光板の前記保護フィルムには前記第2表面保護フィルムを、前記粘着層には前記第2キャリアフィルムをそれぞれ剥離自在に積層して光学フィルムにする、一対のローラを含む2組の貼合装置と、
(i)引き続き繰り出される前記光学フィルムをロール状に巻き取り、光学フィルムの積層体ロールにする光学フィルム巻取駆動装置と、
(j)前記位置情報は、前記液晶パネルに対応して前記光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断または前記光学フィルムの一部を残してハーフカットされ、前記不良部位を除去した後に前記液晶パネルの各々の表側または裏側に前記第2キャリアフィルムを剥離して貼合される前のいずれかの時点で、前記光学フィルムの前記切断またはハーフカットに同期して読出可能となるように、前記位置情報を含むコード化情報を前記光学フィルムの前記積層体ロールの適当な位置に記録する記録装置と、
(k)前記装置の各々が連動し動作するように制御する制御装置と、
を含むことを特徴とする装置。
 前記第1および第2表面保護フィルムは、片面に粘着層が一体に形成されていることを特徴とする請求項26に記載の装置。
 前記偏光板の他方の面に形成される前記粘着層は、前記第1キャリアフィルムの一方の面に離型処理を施し、該面に粘着剤を含む溶剤を塗布乾燥して粘着層を形成し、前記偏光板の他方の面に前記第1キャリアフィルムを貼合わせることによって転写される粘着層であることを特徴とする請求項25から27のいずれかに記載の装置。
 前記第2キャリアフィルムは、前記粘着層に剥離自在に積層する面に離型処理のみが施されているフィルムであることを特徴とする請求項25から28のいずれかに記載の装置。
 前記第1検査装置は、反射光によって主に前記偏光板の一方の面から表面および内部の欠点を検出し、前記第2検査装置は、透過光およびクロス透過光によって主に前記粘着層および前記偏光板の表面および内部の欠点を検出することを特徴とする請求項26から29のいずれかに記載の装置。
 前記偏光板は、両面に保護フィルムが接着された偏光子を含むことを特徴とする請求項25から30のいずれかに記載の装置。
 前記保護フィルムの1つは、少なくとも補償層を兼ねることを特徴とする請求項31に記載の装置。
前記補償層は、位相差フィルムまたは輝度向上フィルムを含むことを特徴とする請求項32に記載の装置。
 前記保護フィルムは、表面にハードコート処理、防眩処理、またはアンチグレア処理を含むことを特徴とする請求項25から33のいずれかに記載の装置。
 記積層体ロールは、矩形状に成形された前記液晶パネルの長辺または短辺に合わせた幅を有することを特徴とする請求項25から34のいずれかに記載の装置。
Description:
光学フィルム積層体ロールなら にその製造方法および装置

 本発明は、順次搬送される多数の液晶パ ルに対応して連続的に繰り出され定尺に切 または一部を残してハーフカットされ、液 パネルの各々の表側または裏側に貼合され ロール巻にされた光学フィルムの積層体ロ ルおよびその製造方法ならびに装置に関し より具体的には、偏光子の少なくとも一方 面に保護フィルムが接着される偏光板と該 光板の他方の面に形成される粘着層と該粘 層に剥離自在に積層されるキャリアフィル とを含む液晶表示素子のための光学フィル が、該光学フィルムに内在する欠点を検出 る事前検査を経て、ロール巻にされた積層 ロールであって、事前検査によって検出さ た欠点の位置または座標に基づいて不良部 として画定した位置情報が積層体ロールの 当な位置にコード化情報として記録されて り、順次搬送される多数の液晶パネルに対 して光学フィルムが連続的に繰り出され定 に切断または光学フィルムの一部を残して ーフカットされ、上記の不良部位を除去し 後に液晶パネルの各々の表側または裏側に ャリアフィルムを剥離して貼合される前の ずれかの時点で、光学フィルムの切断また ハーフカットに同期して、上記のコード化 報を読出可能にする積層体ロールおよびそ 製造方法ならびに装置に関する。

 液晶表示素子は、画面サイズが対角42イ チの大型テレビ用液晶表示素子を例にとる 、縦946mm×横539mmの矩形で厚みが0.7mm(700μm)程 のガラス基板で挟持され、透明電極やカラ フィルタ等を配備する5μm程度の液晶層から 構成される層状の液晶パネルである。液晶表 示素子は、その表側(視認側)と裏側(バックラ イト側)のそれぞれに、通常、以下にみるよ な偏光板を含む積層構造の可撓性光学フィ ムを貼合わせることによって、形成される 液晶パネル自体は、このように全体が1.4mm(14 00μm)程度の極薄液晶パネルを用いる。

 一方、液晶パネルWに貼合された状態の光 学フィルム10は、典型的には、偏光板11と液 パネルWのガラス基板に貼合わせるアクリル 粘着層12とを含む可撓性シート状のフィル である。偏光板11は、通常、50~80μm厚程度のP VA(ポリビニルアルコール系)フィルムをヨウ などで染色して、架橋処理がなされ縦また 横方向への延伸による配向処理が施された20 ~30μm厚の偏光子を生成し、次に、片面または 両面に接着剤の介在により該偏光子を保護す るための透明保護フィルムを貼合わせ接着す ることによって、生成される。この透明保護 フィルムは、一般に40~80μm厚程度のTAC(トリア セチルセルロース系)フィルムが多く用いら る。

 偏光板11の厚みは、通常、偏光子が20~30μm 程度で、残りが透明保護フィルムを両面に貼 合わせる場合80~160μm程度増し、全体で100~190μ m程度になる。偏光板は、液晶パネルの表側 裏側とにそれぞれの偏光軸の交差角が90°に るように10~30μm程度の粘着層12を介在させて 貼合されるため、例えば画面サイズが対角42 ンチの大型テレビ用液晶表示素子を製造す 場合、偏光板190μmで粘着層30μmの光学フィ ムを用いると、できあがる液晶表示素子全 の厚みは1840μm程度になるが、それでも2.0mm 下である。この場合、液晶表示素子の厚み 占める液晶パネルWと光学フィルムの割合は1 0対3程度である。薄型化の観点から、偏光子 片面にのみ透明保護フィルムを貼合わせ他 の面に粘着層を形成する光学フィルムを用 た場合、偏光板11は110μmまで薄くできるの 、液晶パネルWと光学フィルムの割合も10対2 度になる。

 液晶表示素子に用いられる光学フィルム 、図1にみる通りである。製造工程を含め概 略すると、偏光板11の一方の面には、粘着層 含む60~70μm厚程度のPET(ポリエチレンテレフ レート系)フィルムを基材にした表面保護フ ィルム13が剥離自在に積層され、他方の面に 、形成される粘着層12を含む同じくPETフィ ムのセパレータフィルム14が剥離自在に積層 される。セパレータフィルム14は、通常、媒 (キャリア)にもなるので「キャリアフィル 」ともいう。ちなみに粘着層の厚みは10~30μm 程度である。これらのフィルムは、通常、い ずれも製造工程における偏光板11および偏光 11に形成される粘着層12を保護するためのフ ィルムであって、液晶表示素子の製造工程中 に剥離され取り除かれる。

 偏光板11は、偏光子を保護するための透 保護フィルムの一つを、シクロオレフィン ポリマーやTAC系ポリマーなどを用いた光学 償機能を有する位相差フィルムに置き換え ことが可能であり、さらにTAC系などの透明 材上にポリエステル系やポリイミド系など ポリマー材料を塗布/配向し、固定化した層 付与することも可能である。または液晶表 素子のバックライト側に貼合される偏光板1 1においては、偏光子のバックライト側の保 フィルムに輝度向上フィルムを貼合わせ、 能付加させることができる。また、偏光子 一方の面にTACフィルムを貼合せ他方の面にPE Tフィルムを貼合せるなど、様々なバリエー ョンが提案されている。

 液晶パネルのガラス基板に接する偏光板1 1の面に粘着層12を形成するための1つの方法 、まず、偏光板11のTACフィルム(偏光子を保 するための透明保護フィルム)に接するセパ ータフィルム14の面に離型処理を施し粘着 を含む溶剤を塗布乾燥して粘着層12を形成し 、次に、TACフィルムにセパレータフィルム14 貼合わせることによって、粘着層12を偏光 11に転写することである。当然、偏光子に貼 合わせ接着するTACフィルムまたはPETフィルム に直接粘着剤を含む溶剤を塗布乾燥して形成 することもできる。

 また、表面保護フィルム13は、通常、粘 層を含むように生成されるが、この粘着層 、表面保護フィルムが偏光板から剥離除去 れるときに一体に剥離されなければならな 。さらに付言すると、偏光子を保護するた のTACフィルムの表面には、ハードコート処 やアンチグレア処理など、表面保護フィル を用いることなく液晶表示素子の最外面を 護し、防眩などの効果が得られる表面処理 施すこともできる。

 ところで、液晶表示素子の機能において 液晶分子の配向方向と偏光子の偏光方向と 、密接に関連する。液晶表示素子技術は、 ずTN(Twisted Nematic)型液晶を用いたLCD(液晶表 装置)が実用化され、その後、VA(Vertical Align ment)型液晶、IPS(Inplane Switching)型液晶などを いたLCDが実用化されるに至った。技術的説 は省略するが、TN型液晶パネルを用いたLCDに おいては、液晶分子は、ガラス基板の内側面 に配されるそれぞれのラビング方向を有する 上下2枚の配向膜で光軸方向に90°ねじれた状 で配列され挟持される(電圧をかけると配向 膜に垂直に並ぶ)が、表示画面の左右からの を同じように形成するために、視認側の配 膜のラビング方向を45°(他方の配向膜のラビ ング方向を135°)にしなければならない。した がって、それに合わせて、液晶パネルの表側 と裏側のそれぞれに粘着層を介し貼合わせ接 着される偏光板に含まれる偏光子の偏光方向 も、表示画面の縦または横方向に対して45° 向に傾けて配置されなければならない。

 そのため、TN型液晶パネルの液晶表示素子 製造する際に用いられる縦または横方向へ 延伸による配向処理された偏光子に透明保 フィルムのTACフィルムが接着される偏光板 含む光学フィルムは、特開2003-161935号公報( 許文献1)あるいは特許第3616866号公報(特許文 2)にみられるように、TN型液晶パネルの大き さに合わせて、偏光子の縦または横への延伸 による配向方向に対して45°方向に打ち抜き 工するかまたは切断加工する必要がある。
 このように予め矩形状に打ち抜き加工する または切断加工することを総称して、液晶 示素子のための枚葉型(光学)フィルムまた 枚葉型製造方法および装置という。

 TN型液晶の表示素子製造において、光学 ィルムの連続供給を容易にするため、積層 ロールから繰り出される縦または横方向に 伸処理された偏光板を含む光学フィルムを 手方向に対して直角すなわち幅方向に切断 ることによって、連続的に矩形状に成形す というわけにはいかない。光学フィルムの 続供給を可能にするためには、液晶パネル 長辺より幅広の光学フィルム積層体を長手 向に繰り出しつつ45°方向に打ち抜きながら 枚一枚供給するか、または、45°方向に切断 加工して切り出したシートをつなぎ合わせて ロール状に成形するしかない。いずれも枚葉 型製造の域をでないものである。

 VA型液晶やIPS型液晶などが実用化される 前に、光学フィルムの連続供給が開示され 特公昭62-14810号公報(特許文献3)がある。これ には、電卓など小型の表示画面を構成する液 晶パネルに、偏光板と偏光板の粘着層に剥離 自在に積層されたセパレータフィルムとから なる光学フィルムをセパレータフィルムのキ ャリア機能によって連続的に繰り出し、途中 で欠点部分を取り除き、最終的にセパレータ フィルムを剥離しつつ、粘着層を介して偏光 板を貼合わせるラベラー装置が開示されてい る。しかしながら、この液晶パネルはTN型液 を用いたLCDであり、用いられる光学フィル は、幅広の光学フィルムから液晶パネル幅 合わせて45°方向に切断加工したシート状の 光学フィルムまたはそれらをつなぎ合わせた 光学フィルムでなければならない。この技術 は、光学フィルムの連続供給の1つの例示で あるが、少なくともテレビ用の液晶表示素 に用いられる光学フィルムの連続供給手段 適用することはできない。

 枚葉型製造の自動化についてみると、光 フィルム製造工程において光学フィルムか 生成された欠点などの事前検査済みの枚葉 シートを液晶パネルの貼合わせ工程へと複 枚まとめて持ち込む。通常はマニュアルに り、持ち込まれた枚葉型シートをマガジン どに収納し直し、別のマガジンから取出さ 洗浄/研磨などを経て搬送される液晶パネル に同期させて、吸着手段などにより枚葉型シ ートのマガジンから1枚毎に枚葉型シートを 出す。取出された枚葉型シートを液晶パネ との貼合わせ位置に搬送し位置合わせしつ 貼合わせて、液晶表示素子が製造される。 えば特開2002-23151号公報(特許文献4)にみる通 である。また、枚葉型製造は、枚葉型シー が可撓性シートであるため端部が湾曲しあ いは垂れるなど、シートの撓みや反りが自 貼合わせ方法および装置における精度やス ードの向上の大きな技術的障害になってい 。例えば特開2004-144913号公報(特許文献5)、 開2005-298208号公報(特許文献6)あるいは特開200 6-58411号公報(特許文献7)に開示されたものは この点に着目し工夫がなされたものとみる とができる。

 これに対して、VA型液晶やIPS型液晶パネ は、液晶分子をねじれた状態に配列するも でない。そのため、これらの液晶パネルは 液晶配向状態から得られる視野角特性からTN 型液晶パネルのように偏光板の偏光方向を液 晶表示素子の長辺または短辺に対して45°方 にする必要がなく、液晶パネルの表側と裏 のそれぞれに貼合される偏光板の偏光方向 90°異なる向きであればよい液晶表示素子で る。すなわち、これらの液晶パネルは、縦 たは横方向に延伸処理された偏光板を含む 学フィルムを積層体ロールから連続的に繰 出しながら、長手方向に対して直角すなわ 幅方向に切断するよって連続的に矩形状に 形することができるという特徴がある。

 また一方、視野角特性を高める観点から 型テレビ用の表示素子に用いられる液晶は TN型液晶からVA型液晶やIPS型液晶へとシフト している。これまでのTN型液晶による表示素 が枚葉型製造によらざるを得ないことは、 でにみてきた通りであり、精度およびスピ ドの限界から製造効率をこれ以上高めるこ が難しい状況にある。こうした技術開発環 の変化にともない、特開2004-361741号公報(特 文献8)にみるように、積層体の光学フィル を連続的に繰り出し液晶パネルに合わせる うに切断加工し、切断加工された光学フィ ムを液晶パネルに連続的に貼合わせ接着し 業効率を高める発明など、VA型液晶やIPS型液 晶パネルを前提とする提案もなされるように なってきた。

 本発明の課題および発想は、後述するよ に、こうしたVA型液晶やIPS型液晶など、TN型 液晶と異なる原理の液晶表示素子の製造と密 接不可分の関係にある。

 しかしながら、以下にみる技術的課題など あり、液晶表示素子は依然として枚葉型製 が主流のままである。
 液晶表示素子の製造における重要な技術的 題とは、製造される表示素子における欠陥 事前に確認し不良品を出さないようにする とによって、製造における歩留を向上する とである。欠陥の多くは、主に光学フィル に含まれる偏光板に内在する欠点に起因し いるが、積層される個々のフィルムに含ま る欠点を完全に取り除いた状態で光学フィ ムを提供することは、必ずしも現実的であ とはいえない。というのは、生成される偏 板および該偏光板に形成される粘着層を調 てみると、偏光子のPVAフィルム自体に内在 るかまたは透明保護フィルムのTACフィルム の貼合わせ接着にともなって生じるかある は形成される粘着層に発生するなど、1,000m り20~200個程に及ぶ様々な形態の欠点の分布 明らかになっており、現状で、欠点ゼロの 学フィルムを製造することは極めて困難で る。その一方で、視認できるような傷や欠 は僅かであってもテレビ用の光学フィルム 用いることは品質維持の観点から許されな 。用いられる光学フィルムの長辺を約1mと ると、欠点部位が事前に取り除かれなけれ 、単純計算で、製造される液晶表示素子1,000 枚当たり20~200枚程の不良品が発生することに なる。

 そのため、現状においては、図2に示すよう に欠点部分x β (以下「不良シート片」という。)を適宜回避 るように光学フィルムから正常部分x α (以下「正常シート片」という。)を打ち抜き 工するかまたは切断加工することになる。 うした状況を打開し液晶表示素子製造にお る精度とスピードを高めるべく、まず光学 ィルムの連続供給を実現し、次に製造にお る歩留を向上する上で連続供給される光学 ィルムの欠点の位置または座標に基づいて 定した不良部位に相当する不良シート片x β を自動的に排除するための技術的手段を実現 することが求められる。

 本出願人は、これまで、偏光板などのフィ ムを原反からシート状に繰り出し、そこに 在する欠点検査を行い、欠点の位置または 標を画像処理した検査結果をコード化情報 し、それを記録手段などにより記録した偏 板などのフィルムを再度巻き取ってロール に生成し、このフィルムを連続供給しなが 欠点部分を回避して枚葉型フィルムを連続 に打ち抜き加工するかまたは切断加工する 例えば特許第3974400号公報(特許文献9)、特開 2005-62165号公報(特許文献10)あるいは特開2007-64 989号公報(特許文献11)にみられるような事前 査手段を提案してきた。枚葉型フィルムの 合、欠点の位置または座標に基づいて画定 た不良部位x β を避けて打ち抜くかまたは切断して枚葉型に 切り出すことができるので、これらの提案は 、枚葉型製造における歩留を向上する上で欠 かせない技術的手段であった。

 ところが、順次搬送される多数の液晶パネ に対応して連続供給され定尺に切断または パレータフィルムなど光学フィルムの一部 残してハーフカットされ、液晶パネルの各 の表側または裏側に、一方の偏光方向が長 方向であれば他方の偏光方向が90°になるよ うに貼合されるそれぞれの偏光板を含む光学 フィルムの積層体ロールの場合、連続供給中 に欠点の位置または座標に基づいて画定した む不良部位x β を特定し、不良シート片x β を自動的に排除する技術的手段が別途用意さ れなければならない。そうでないと、光学フ ィルムの連続供給が途切れることになる。こ れを回避して光学フィルムの連続供給を途切 れさせることがないようにしようとすると、 液晶表示素子の不良品発生は避け難く、製造 における歩留向上を犠牲にせざるを得ない。 これが本発明に求められたもう1つの課題で る。この点に関し、本出願人は、特開2007-140 046号公報(特許文献12)において、検出前にセ レータフィルムを剥離し欠点を検出した後 それらを排除する排除手段を提示している

 また、本出願人は、図3に示す光学フィルム の液晶パネルへの貼合方法および装置も提案 している(特願2007-266200号)ところである。こ は、光学フィルムを連続供給しながら第1キ リアフィルムを剥離し、剥き出しの粘着層 含む偏光板に内在する欠点の事前検査を光 フィルムの定尺切断またはハーフカット前 行い、次に別の第2キャリアフィルムを連続 供給し、該第2キャリアフィルムを偏光板の 着層に再度剥離自在に積層し、しかる後に 査結果に基づき欠点を含む不良部位の前後 切断するか、または、セパレータフィルム ど光学フィルムの一部を残してハーフカッ することにより、液晶パネルとの貼合わせ に不良部位に相当する不良シート片x β を排除することができるようにした液晶表示 素子製造を含む方法および装置である。この 技術は、枚葉型製造から連続供給型製造への 切り換えを可能にした画期的な提案であるが 、この場合の技術的課題は、欠点を含む不良 部位に相当する不良シート片x β を取り除く事前検査のために、連続供給され る光学フィルムからセパレータフィルムや表 面保護フィルムを供給中に剥離し、検査後に これらに代替する別のセパレータフィルムや 表面保護フィルムを再度剥離自在に積層しな ければならないことである。これは、装置全 体を複雑にするのみならず製造スピードを犠 牲にすることになる。当然のことながら、ス テップ毎の制御も難しくなる。

 本発明は、こうした関連発明を基礎に、 晶表示素子の製造における精度およびスピ ドを高めるのみならず、製造における歩留 上を抜本的に解決すべく鋭意検討し構想さ たものである。

特開2003-161935号公報

特許第3616866号公報

特公昭62-14810号公報

特開2002-23151号公報

特開2004-144913号公報

特開2005-37414号公報

特開2006-58411号公報

特開2004-361741号公報

特許第3974400号公報

特開2005-62165号公報

特開2007-64989号公報

特開2007-140046号公報

 以上みてきたように、液晶配向状態から られる視野角特性からTN型液晶パネルのよ な偏光板の偏光方向を液晶表示素子の長辺 たは短辺に対して45°方向に貼合わせる必要 なく、液晶パネルの表側と裏側のそれぞれ 貼合される偏光板の偏光方向が90°異なる向 きであればよい、いわゆるVA型液晶やIPS型液 パネルを用いて積層体ロールの光学フィル を連続供給することにより、液晶表示素子 造における精度およびスピードを抜本的に 善することができる。

 本発明は、後述するように、液晶パネルの を有する積層体ロールから可撓性の光学フ ルムがテンション状態で連続的に繰り出さ 、繰り出された光学フィルムが、順次搬送 れる液晶パネルのサイズに合う長さに幅方 に定尺に切断され別の搬送媒体に仮留めさ た状態で搬送されるか、または、光学フィ ムの一部を残し幅方向にハーフカットされ 状態で搬送されるかして液晶パネルへと供 され、セパレータフィルムを剥離して両者 位置合わせが行われ、次に一対のローラな の貼合手段により液晶パネルに偏光板を貼 わせ接着するようにした液晶表示素子の製 方法および装置に用いることを前提とする すなわち本発明の課題は、液晶表示素子製 の精度およびスピードを高めるために可撓 の光学フィルムの連続供給を途切れさせる となく、かつ偏光板または粘着層を含む偏 板に内在する欠点を確認した上で不良部位 相当する不良シート片x β を事前に排除する排除手段を提供することに よって、上記製造における歩留向上も併せて 実現することである。

 上述した課題の解決は、液晶パネル幅を する偏光板または粘着層含む偏光板に内在 る欠点の事前検査を行い、液晶パネルに偏 板または粘着層含む偏光板を貼合わせ接着 る前のいずれかの時点で、検査結果に基づ た欠点の位置または座標に基づいて不良部 として画定した位置情報をコード化情報と て読出すことができるように、液晶表示素 の製造装置にセットされる光学フィルムの 層体ロールの適当な位置にコード化情報を 録するという知見に基づく以下の特徴を有 る本発明によって、達成される。

 請求の範囲の請求項1に記載の発明は、偏 光子の少なくとも一方の面に保護フィルムが 接着される偏光板と該偏光板の他方の面に形 成される粘着層と該粘着層に剥離自在に積層 されるキャリアフィルムとを含む液晶表示素 子のための光学フィルムが、偏光板に粘着層 が形成される前に偏光板に内在する欠点が検 出される事前検査を経て、ロール巻にされた 積層体ロールであって、前記事前検査によっ て検出された前記欠点の位置または座標に基 づいて不良部位として画定した位置情報がコ ード化情報として前記積層体ロールの適当な 位置に記録されており、該コード化情報は、 順次搬送される多数の液晶パネルに対応して 光学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切 断または光学フィルムの一部を残してハーフ カットされ、不良部位を除去した後に液晶パ ネルの各々の表側または裏側にキャリアフィ ルムを剥離して貼合される前のいずれかの時 点で、光学フィルムの切断またはハーフカッ トに同期して読出可能となるようにしたこと を特徴とする積層体ロールである。

 請求の範囲2に記載の発明は、偏光子の少 なくとも一方の面に保護フィルムが接着され る偏光板と該偏光板の他方の面に形成される 粘着層と該粘着層に剥離自在に積層されるキ ャリアフィルムとを含む液晶表示素子のため の光学フィルムが、キャリアフィルムを剥離 した状態で粘着層が形成された偏光板に内在 する欠点が検出される事前検査を経てロール 巻にされた積層体ロールであって、事前検査 によって検出された欠点の位置または座標に 基づいて不良部位として画定した位置情報が コード化情報として積層体ロールの適当な位 置に記録されており、該コード化情報は、順 次搬送される多数の液晶パネルに対応して光 学フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断 または光学フィルムの一部を残してハーフカ ットされ、不良部位を除去した後に液晶パネ ルの各々の表側または裏側にキャリアフィル ムを剥離して貼合される前のいずれかの時点 で、光学フィルムの切断またはハーフカット に同期して読出可能となるようにしたことを 特徴とする積層体ロールである。

 請求の範囲3に記載の発明は、偏光子の少 なくとも一方の面に保護フィルムが接着され る偏光板と該偏光板の他方の面に形成される 粘着層と該粘着層に剥離自在に積層されるキ ャリアフィルムおよび保護フィルムに剥離自 在に積層される表面保護フィルムとを含む液 晶表示素子のための光学フィルムが、キャリ アフィルムおよび表面保護フィルムを剥離し た状態で粘着層が形成された偏光板に内在す る欠点が検出される事前検査を経てロール巻 にされた積層体ロールであって、事前検査に よって検出された欠点の位置または座標に基 づいて不良部位として画定した位置情報がコ ード化情報として積層体ロールの適当な位置 に記録されており、該コード化情報は、順次 搬送される多数の液晶パネルに対応して光学 フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断ま たは光学フィルムの一部を残してハーフカッ トされ、不良部位を除去した後に液晶パネル の各々の表側または裏側にキャリアフィルム を剥離して貼合される前のいずれかの時点で 、光学フィルムの切断またはハーフカットに 同期して読出可能となるようにしたことを特 徴とする積層体ロールである。

 請求の範囲4に記載の発明は、請求の範囲 3に記載の発明の特徴に加えて、表面保護フ ルムが片面に粘着層が一体に形成されてい ことを特徴とする積層体ロールである。

 請求の範囲5に記載の発明は、請求の範囲 1から4のいずれかに記載の発明の特徴に加え 、偏光板に形成される粘着層がキャリアフ ルムの一方の面に離型処理を施し、該面に 着剤を含む溶剤を塗布乾燥して形成する粘 層を偏光板に貼合わせて転写することによ て形成される粘着層であることを特徴とす 積層体ロールである。

 請求の範囲6に記載の発明は、請求の範囲 1から5のいずれかに記載の発明の特徴に加え 、偏光板が両面に保護フィルムが接着され 偏光子を含むことを特徴とする積層体ロー である。

 請求の範囲7に記載の発明は、請求の範囲 6に記載の発明の特徴に加えて、前記保護フ ルムの1つが少なくとも補償層を兼ねること 特徴とする積層体ロールである。

 請求の範囲8に記載の発明は、請求の範囲 7に記載の発明の特徴に加えて、補償層が位 差フィルムまたは輝度向上フィルムを含む とを特徴とする積層体ロールである。

 請求の範囲9に記載の発明は、請求の範囲 1から8のいずれかに記載の発明の特徴に加え 、保護フィルムが表面にハードコート処理 防眩処理、またはアンチグレア処理を含む とを特徴とする積層体ロールである。

 請求の範囲10に記載の発明は、請求の範 1から9のいずれかに記載の発明の特徴に加え て、積層体ロールが矩形状に成形された前記 液晶パネルの長辺または短辺に合わせた幅を 有することを特徴とする積層体ロールである 。

 請求の範囲11に記載の発明は、液晶表示 子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロ ルを製造する方法であって、(a)偏光子の少 くとも一方の面に保護フィルムを接着して 偏光板にするステップと、(b)検査手段によ て偏光板の表面および内部の欠点を検出す ステップと、(c)検出された欠点の位置また 座標に基づいて不良部位として画定した位 情報を記憶手段に格納するステップと、(d) 光板の他方の面に粘着層を形成し該粘着層 キャリアフィルムを剥離自在に積層して光 フィルムにするステップと、(e)光学フィル をロール状に巻き取り光学フィルムの積層 ロールにするステップと、を含み、前記位 情報は、液晶パネルに対応して光学フィル が連続的に繰り出され定尺に切断または光 フィルムの一部を残してハーフカットされ 不良部位を除去した後に液晶パネルの各々 表側または裏側にキャリアフィルムを剥離 て貼合される前のいずれかの時点で、光学 ィルムの切断またはハーフカットに同期し 読出可能となるように、前記位置情報を含 コード化情報を記録手段によって光学フィ ムの積層体ロールの適当な位置に記録する テップを、さらに含むことを特徴とする方 である。

 請求の範囲12に記載の発明は、請求の範 11に記載の発明の特徴に加えて、偏光板に粘 着層を形成するステップがキャリアフィルム の一方の面に離型処理を施し、該面に粘着剤 を含む溶剤を塗布乾燥して形成する粘着層を 偏光板に貼合わせて転写することによって形 成することを特徴とする方法である。

 請求の範囲13に記載の発明は、液晶表示 子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロ ルを製造する方法であって、(a)偏光子の少 くとも一方の面に保護フィルムを接着して 光板にするステップと、(b)偏光板の他方の に第1キャリアフィルムによって粘着層を転 し該粘着層に第1キャリアフィルムを剥離自 在に積層して第1光学フィルムにするステッ と、(c)第1光学フィルムから第1キャリアフィ ルムを剥離して巻き取り除去し、検査手段に よって偏光板の他方の面に粘着層が転写され た偏光板の表面および内部の欠点を検出する ステップと、(d)検出された欠点の位置または 座標に基づいて不良部位として画定した位置 情報を記憶手段に格納するステップと、(e)第 1キャリアフィルムに代替する第2キャリアフ ルムを供給手段から繰り出し、偏光板の他 の面に転写された粘着層に第2キャリアフィ ルムを剥離自在に積層して光学フィルムにす るステップと、(f)引き続き繰り出される光学 フィルムをロール状に巻き取り光学フィルム の積層体ロールにするステップと、を含み、 前記位置情報は、液晶パネルに対応して光学 フィルムが連続的に繰り出され定尺に切断ま たは光学フィルムの一部を残してハーフカッ トされ、不良部位を除去した後に液晶パネル の各々の表側または裏側に第2キャリアフィ ムを剥離して貼合される前のいずれかの時 で、光学フィルムの切断またはハーフカッ に同期して読出可能となるように、前記位 情報を含むコード化情報を記録手段によっ 光学フィルムの積層体ロールの適当な位置 記録するステップを、さらに含むことを特 とする方法である。

 請求の範囲14に記載の発明は、液晶表示 子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロ ルを製造する方法であって、(a)偏光子の少 くとも一方の面に保護フィルムを接着して 光板にするステップと、(b)偏光板の他方の に第1キャリアフィルムによって粘着層を転 し、該粘着層に第1キャリアフィルムを剥離 自在に積層するとともに保護フィルムに第1 面保護フィルムを剥離自在に積層して第1光 フィルムにするステップと、(c)第1光学フィ ルムから第1キャリアフィルムおよび第1表面 護フィルムを剥離して巻き取り除去し、検 手段によって偏光板の他方の面に粘着層が 写された偏光板の表面および内部の欠点を 出するステップと、(d)検査手段によって検 された欠点の位置または座標に基づいて不 部位として画定した位置情報を記憶手段に 納するステップと、(e)第1キャリアフィルム に代替する第2キャリアフィルムおよび第1表 保護フィルムに代替する第2表面保護フィル ムをそれぞれの供給手段から繰り出し、第2 ャリアフィルムを偏光板に転写された粘着 に剥離自在に積層するとともに第2表面保護 ィルムを偏光板の保護フィルムに剥離自在 積層して光学フィルムにするステップと、( f)引き続き繰り出される光学フィルムをロー 状に巻き取り光学フィルムの積層体ロール するステップと、を含み、前記位置情報は 液晶パネルに対応して光学フィルムが連続 に繰り出され定尺に切断または光学フィル の一部を残してハーフカットされ、不良部 を除去した後に液晶パネルの各々の表側ま は裏側に第2キャリアフィルムを剥離して貼 合される前のいずれかの時点で、光学フィル ムの前記切断またはハーフカットに同期して 読出可能となるように、前記位置情報を含む コード化情報を記録手段によって光学フィル ムの積層体ロールの適当な位置に記録するス テップを、さらに含むことを特徴とする方法 である。

 請求の範囲15に記載の発明は、請求の範 14に記載の発明の特徴に加えて、第1および 2表面保護フィルムが片面に粘着層が一体に 成されていることを特徴とする方法である

 請求の範囲16に記載の発明は、請求の範 13から15のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、偏光板に粘着層を転写するステップが 第1キャリアフィルムの一方の面に離型処理 を施し粘着剤を含む溶剤を塗布乾燥して粘着 層を形成し、偏光板の他方の面に第1キャリ フィルムを貼合わせることによって転写す ステップを含むことを特徴とする方法であ 。

 請求の範囲17に記載の発明は、請求の範 13から16のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、第2キャリアフィルムが粘着層に剥離自 在に積層する面に離型処理のみが施されてい ることを特徴とする方法である。

 請求の範囲18に記載の発明は、請求の範 14から17のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、検査手段が、反射光により主に偏光板 表面を検査する第1検査手段と、透過および クロス透過により主に偏光板の内部を検査す る第2検査手段とを含むことを特徴とする方 である。

 請求の範囲19に記載の発明は、請求の範 14から18のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、検査手段によって偏光板の表面および 部の欠点を検出するステップが、光学フィ ムから第1表面保護フィルムを剥離して巻き 取り除去し第1検査手段の反射光によって主 偏光板の表面の欠点を検出するステップと 次に、光学フィルムから第1キャリアフィル を剥離して巻き取り除去し第2検査手段の透 過およびクロス透過によって主に偏光板の内 部の欠点を検出するステップとを含むことを 特徴とする方法である。

 請求の範囲20に記載の発明は、請求の範 11から19のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、偏光板が両面に保護フィルムが接着さ た偏光子を含むことを特徴とする方法であ 。

 請求の範囲21に記載の発明は、請求の範 20に記載の発明の特徴に加えて、保護フィル ムの1つが少なくとも補償層を兼ねることを 徴とする方法である。

 請求の範囲22に記載の発明は、請求の範 21に記載の発明の特徴に加えて、補償層が位 相差フィルムまたは輝度向上フィルムを含む ことを特徴とする方法である。

 請求の範囲23に記載の発明は、請求の範 11から22のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、保護フィルムが、表面にハードコート 理、防眩処理またはアンチグレア処理を含 ことを特徴とする方法である。

 請求の範囲24に記載の発明は、請求の範 11から23のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、積層体ロールが、矩形状に成形された 晶パネルの長辺または短辺に合わせた幅を することを特徴とする方法である。

 請求の範囲25に記載の発明は、液晶表示 子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロ ルを製造する装置であって、(a)偏光子の少 くとも一方の面に保護フィルムを接着した 光板と該偏光板の他方の面に形成される粘 層と該粘着層に剥離自在に積層される第1キ リアフィルムとを含み巻き取られた第1光学 フィルムの積層体ロールを搬入し回転自在に 支架して、第1光学フィルムを連続的に繰り す第1光学フィルム供給装置と、(b)第1光学フ ィルムの繰り出し方向に沿って配備される、 第1光学フィルムから第1キャリアフィルムを 離して巻き取り除去する第1キャリアフィル ム巻取駆動装置と、(c)第1キャリアフィルム 取駆動装置によって第1キャリアフィルムが 離された第1光学フィルムに含まれる、粘着 層および偏光板の表面および内部の欠点を検 出する検査装置と、(d)検査装置によって検出 される欠点の位置または座標に基づいて不良 部位として画定した位置情報を格納する記憶 装置と、(e)検査装置に連続して配備される、 第2キャリアフィルムの積層体ロールを搬入 回転自在に支架して該第2キャリアフィルム 偏光板の繰り出し方向に沿い連続的に繰り す第2キャリアフィルム供給装置と、(f)第2 ャリアフィルムを連続的に繰り出し、検査 置による検査が完了した偏光板の粘着層に 離自在に積層して、光学フィルムにする一 のローラを含む貼合装置と、(g)引き続き繰 出される光学フィルムをロール状に巻き取 、光学フィルムの積層体ロールにする光学 ィルム巻取駆動装置と、(h)前記位置情報は 液晶パネルに対応して光学フィルムが連続 に繰り出され定尺に切断または光学フィル の一部を残してハーフカットされ、不良部 を除去した後に液晶パネルの各々の表側ま は裏側に第2キャリアフィルムを剥離して貼 される前のいずれかの時点で、光学フィル の切断またはハーフカットに同期して読出 能となるように、前記位置情報を含むコー 化情報を光学フィルムの積層体ロールの適 な位置に記録する記録装置と、(i)前記装置 各々が連動し動作するように制御する制御 置とを含むことを特徴とする装置である。

 請求の範囲26に記載の発明は、液晶表示 子の製造に用いる光学フィルムの積層体ロ ルを製造する装置であって、(a)偏光子の少 くとも一方の面に保護フィルムを接着した 光板と保護フィルムに剥離自在に積層され 第1表面保護フィルムと偏光板の他方の面に 成される粘着層と該粘着層に剥離自在に積 される第1キャリアフィルムとを含み巻き取 られた第1光学フィルムの積層体ロールを搬 し回転自在に支架して、第1光学フィルムを 続的に繰り出す第1光学フィルム供給装置と 、(b)第1光学フィルムの繰り出し方向に沿っ 配備される、第1光学フィルムから第1表面保 護フィルムを剥離して巻き取り除去する第1 面保護フィルム巻取駆動装置と、(c)第1光学 ィルムの繰り出し方向に沿って配備される 第1光学フィルムから第1キャリアフィルム 剥離して巻き取り除去する第1キャリアフィ ム巻取駆動装置と、(d)第1表面保護フィルム 巻取駆動装置によって第1表面保護フィルム 剥離された第1光学フィルムに含まれる、偏 板の一方の面から偏光板の表面の欠点を検 する第1検査装置と、(e)第1表面保護フィル が剥離された状態で、第1キャリアフィルム 取駆動装置によって第1キャリアフィルム剥 離された第1光学フィルムに含まれる、粘着 および偏光板を透過させて表面および内部 欠点を検出する第2検査装置と、(f)第1検査装 置および第2検査装置によって検出される欠 の位置または座標に基づいて不良部位とし 画定した位置情報を格納する記憶装置と、(g )第2検査装置に連続してそれぞれに配備され 、第2表面保護フィルムの積層体ロールを搬 入し回転自在に支架して第2表面保護フィル を連続的に繰り出す第2表面保護フィルム供 装置と、第2キャリアフィルムの積層体ロー ルを搬入し回転自在に支架して第2キャリア ィルムを連続的に繰り出す第2キャリアフィ ム供給装置と、(h)第2表面保護フィルムと第 2キャリアフィルムとを連続的に繰り出し、 1および第2検査装置による検査が完了した偏 光板の保護フィルムには第2表面保護フィル を、粘着層には第2キャリアフィルムをそれ れ剥離自在に積層して光学フィルムにする 一対のローラを含む2組の貼合装置と、(i)引 き続き繰り出される光学フィルムをロール状 に巻き取り、光学フィルムの積層体ロールに する光学フィルム巻取駆動装置と、(j)前記位 置情報は、液晶パネルに対応して光学フィル ムが連続的に繰り出され定尺に切断または光 学フィルムの一部を残してハーフカットされ 、不良部位を除去した後に液晶パネルの各々 の表側または裏側に第2キャリアフィルムを 離して貼合される前のいずれかの時点で、 学フィルムの切断またはハーフカットに同 して読出可能となるように、前記位置情報 含むコード化情報を光学フィルムの積層体 ールの適当な位置に記録する記録装置と、(k )前記装置の各々が連動して動作するように 御する制御装置とを含むことを特徴とする 置である。

 請求の範囲27に記載の発明は、請求の範 26に記載の発明の特徴に加えて、第1および 2表面保護フィルムが片面に粘着層が一体に 成されていることを特徴とする装置である

 請求の範囲28に記載の発明は、請求の範 25から27のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、偏光板に他方の面に形成される粘着層 、第1キャリアフィルムの一方の面に離型処 理を施し、該面に粘着剤を含む溶剤を塗布乾 燥して粘着層を形成し、偏光板の他方の面に 第1キャリアフィルムを貼合わせることによ て転写される粘着層であることを特徴とす 装置である。

 請求の範囲29に記載の発明は、請求の範 25から28のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、第2キャリアフィルムが粘着層に剥離自 在に積層する面に離型処理のみが施されてい るフィルムであることを特徴とする装置であ る。

 請求の範囲30に記載の発明は、請求の範 26から29のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、第1検査装置が反射光によって主に偏光 板の表面の欠点を検出し、第2検査装置が透 およびクロス透過によって主に偏光板の内 の欠点を検出することを特徴とする装置で る。

 請求の範囲31に記載の発明は、請求の範 25から30のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、偏光板が両面に保護フィルムが接着さ た偏光子を含むことを特徴とする装置であ 。

 請求の範囲32に記載の発明は、請求の範 31に記載の発明の特徴に加えて、保護フィル ムの1つが少なくとも補償層を兼ねることを 徴とする装置である。

 請求の範囲33に記載の発明は、請求の範 32に記載の発明の特徴に加えて、補償層が位 相差フィルムまたは輝度向上フィルムを含む ことを特徴とする装置である。

 請求の範囲34に記載の発明は、請求の範 25から33のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、保護フィルムが、表面にハードコート 理、防眩処理またはアンチグレア処理を含 ことを特徴とする装置である。

 請求の範囲35に記載の発明は、請求の範 25から34のいずれかに記載の発明の特徴に加 て、積層体ロールが、矩形状に成形された 晶パネルの長辺または短辺に合わせた幅を することを特徴とする装置である。

 以下に、図面を参照しながら本発明の実施 様を詳細に説明する。
(液晶表示素子の製造装置の概要)
 図4は、本発明の液晶表示素子のための光学 フィルムの積層体ロール10がセットされた光 フィルムの連続供給装置と、定尺に切断ま は一部を残してハーフカットされ連続供給 れる光学フィルムの正常シート片に貼合わ る液晶パネルを搬送する搬送装置と、を含 液晶表示素子の製造装置を表す概念図であ 。図5は、図4に示す製造装置における各手 の制御および製造ステップを表すフロー図 ある。

 光学フィルムの連続供給装置100は、本実 態様の積層体ロール10をセットする支架手 110、情報読取手段120、フィードローラなど フィルム供給手段130、一定速度のフィルム 給のためのアキュームローラなどの速度調 手段140、光学フィルムのハーフカットなど ための切断手段150、切断位置確認手段160、 ィードローラなどのフィルム供給手段170、 定速度のフィルム供給のためのアキューム ーラなどの速度調整手段180、不良シート片 除手段190、キャリアフィルムが巻き取られ 光学フィルム(正常シート片)と液晶パネルW の一対の貼合ローラを含む貼合手段200、キ リアフィルム巻取駆動手段210、および貼合 置における光学フィルム(正常シート片)の先 端を確認するエッジ検出手段220と光学フィル ムの直進位置検出手段230を含む。

(積層体ロールのセット)
 セットされる本実施態様の積層体ロール10 、貼合される液晶パネルWの長辺または短辺 合わせた幅を有しており、図1の模式図でみ たように、偏光子の片面または両面に偏光子 を保護するための透明保護フィルムを接着し た偏光板11の一方の面に表面保護フィルム13 剥離自在に積層し、他方の面に形成される 着層12にセパレータフィルム14を剥離自在に 層した光学フィルムが巻き取られた積層体 ールである。なお、セパレータフィルム14 、粘着層12を保護するセパレータであり、液 晶パネルWとの貼合段階で剥離され除去され が、本実施態様においては、後述する光学 ィルムの正常シート片を貼合位置まで搬送 る媒体(キャリア)フィルムでもあるので、以 下、キャリアフィルム14という。

 積層体ロール10は、後述するように、光 フィルムの製造工程において、予め検査手 によって欠点が検出され、光学フィルムの り出される測長データに基づき、検出され 欠点の位置または座標に基づいて不良部位 して画定した位置情報が、製造ロットやロ ルm数などと一緒に、またはこれらの情報と 連付けて、別途にコード化された情報とし 表面保護フィルム12またはキャリアフィル 14上に記録された積層体ロールである。

 積層体ロール10は、光学フィルムの連続 給装置100の支架手段110に装着されるが、支 手段110には、図4および図5に示すように、光 学フィルムの繰出量をエンコーダなどにより 算出した算出データを記憶できる記憶手段( 示せず)が設けられていることが好ましい。 学フィルムの繰出量の算出は、連続供給装 100に別途設ける手段によって行ってもよい 装置全体の稼働時には、始めにダミーフィ ムロールを装着し、フィードローラを含む ィルム供給手段130および170によってダミー ィルム先端部をフィルムにテンション状態 供給し、液晶パネルWへの貼合手段200の貼合 位置で剥離されるキャリアフィルム14を巻き り駆動するキャリアフィルム巻取駆動手段2 10まで繰り出し、しかる後にダミーフィルム 後端と積層体ロール100の先端とを接続して 学フィルムの連続供給を開始する。なお、 り出される光学フィルムは、切断またはハ フカット位置および液晶パネルとの貼合位 における位置合わせ動作などで一時的に停 するが、一定の供給速度を維持させるため 、それらの位置の直前には、アキュームロ ラなどの速度調整手段140および180が配置さ る。

 また、積層体ロール1巻の光学フィルムは 、通常、約500m~1,000m程度のフィルム長があり 装置1台当りの1日の処理量が5,000m~10,000m程度 に達すると、1日1台当り5~20巻程の積層体ロー ルが接続され、装置が稼働される。したがっ て、本実施態様の積層体ロール10を用いた製 装置によって、精度およびスピードが倍増 、液晶パネルWの供給に問題がないとすると 、扱われる積層体ロール数も倍増し、積層体 ロール間の自動接続といった新たな技術的課 題がクローズアップされることにもなる。

(コード化情報の読取および情報処理)
 本実施態様において、光学フィルムは、光 フィルムに含まれる粘着層12が剥き出し状 で液晶パネルWと貼合されるため、連続供給 れる光学フィルムのキャリアフィルム14は 貼合手段200の直前で剥離され、キャリアフ ルム巻取駆動手段210により巻き取られ、除 される。表面保護フィルム13は、通常、液晶 パネルWに光学フィルムが貼合された液晶表 素子の洗浄/乾燥などの最終工程後に剥離さ 、除去される。いずれのフィルムも製造工 上必要とされるフィルム部材で、最終製品 階で取り除かれ廃棄されるフィルム部材で あるが、本実施態様の積層体ロール10は、 れらのフィルム部材を製造工程中に求めら る情報の情報媒体として用いることが特徴 一つである。

 図6は、情報読取手段120によって読み取ら れ、情報処理手段410によって情報処理される 、欠点の位置または座標に基づいて算出され た切断位置またはハーフカット位置の情報を 含むコード化情報20と、図4に示す光学フィル ムの連続供給装置100および液晶パネル搬送装 置300の各手段を制御する制御装置400との関係 を示す模式図である。予め検出された欠点の 位置または座標に基づいて不良部位として画 定した位置情報は、図6に示すように、コー 化情報20としてキャリアフィルム14または表 保護フィルム13上のいずれかの適当な位置 記録されている。バーコードリーダまたはCC Dカメラなど、光学フィルムの連続供給装置10 0の情報読取手段120がこれを読み取り、読み られたコード化情報20は、光学フィルムの連 続供給装置100および液晶パネルWの搬送装置30 0を含む制御装置400に含まれる情報処理手段41 0に送信される。

 制御装置400は、図4および図5に示す各手 の制御および製造ステップのフローから明 かなように、情報処理手段410によって、読 取られたコード化情報20を処理する。制御装 置400は、図6にみるように、情報処理手段410 よって処理されたコード化情報20に基づき、 光学フィルムの連続供給装置100に含まれる切 断手段150、不良シート片排除手段190、貼合手 段200などの各手段および液晶パネルの搬送装 置300に含まれる各手段を制御する。

 次に、制御装置400が、処理されたコード化 報20に基づき光学フィルムの連続供給装置10 0に含まれる切断手段150に定尺の切断または ーフカットを指示する場合を示す。コード 情報20が、キャリアフィルム14または表面保 フィルム13上に記録される態様としては、 要な全ての情報を格納した1つのコード化情 が一ヵ所に記録されるようにしたもの、ま は、分散された情報を各々が格納した複数 コード化情報が一定間隔(例えば1m間隔又は1 00m間隔など)に記録されるようにしたものな 、幾つかのバリエーションがあることはい までもない。セットされる光学フィルムの 層体ロール10のキャリアフィルム14または表 保護フィルム13のいずれかに適宜記録され コード化情報20には、少なくとも、正常シー ト片x α と不良シート片x β の定尺に切断される位置またはキャリアフィ ルム14など光学フィルムの一部を残してハー カットされる位置に関する情報が含まれる

 制御装置400は、読み取られたコード化情報2 0に基づき、フィードローラなどのフィルム 給手段130および速度調整手段140などと連動 せながら切断手段150を制御することによっ 、供給される光学フィルムを正常シート片x α と不良シート片x β に合わせて定尺に切断するかまたはキャリア フィルム14など光学フィルムの一部を残して ーフカットする。切断された正常シート片x α または不良シート片x β は、別の搬送媒体に仮留めされて供給される か、あるいはキャリアフィルム14により供給 れることになる。

 次に、制御装置400は、不良シート片排除手 190によって、キャリアフィルム14を残して 良シート片x β を排除する。ちなみに不良シート片排除手段 190は、図7(1)に示すように、光学フィルムの 送経路をダミーセパレータ駆動手段191に接 可能にする揺動手段192などを採用すること できる。また不良シート片排除手段190は、 7(2)に示すように、キャリアフィルム14を剥 する貼合位置において接離自在な一対の貼 ローラに近接しており、貼合ローラが離間 たときに、その間隙にダミーセパレータ駆 手段191を移動して不良シート片x β のみを排除するようにしてもよい。

(光学フィルムの切断またはハーフカット位 の確認)
 積層体ロール10に記録される、欠点の位置 たは座標に基づいて不良部位として画定し 位置情報を含むコード化情報20は、光学フィ ルムに含まれる偏光板の製造工程または光学 フィルムの積層体ロールの製造工程において 予め検査手段によって欠点が検出され、光学 フィルムの繰り出される測長データに基づき 検出された欠点の位置または座標に基づいて 不良部位として画定した位置情報が記憶手段 に記憶され、その記憶された情報に基づきコ ード化され表面保護フィルム13またはキャリ フィルム14上に記録されたものである。し がって、正確な欠点の位置または座標に基 いて画定した不良部位x β または正常部位x α を確認する上で光学フィルムの正確な測長デ ータの確認が極めて重要である。繰り出され る光学フィルムの測長データと予め測長デー タに基づき記録された欠点の位置または座標 に基づいて画定した不良部位x β または正常部位x α にズレが生じると、繰り出される光学フィル ムの切断またはハーフカットされるべき位置 または座標が無意味化することになる。

 図8は、読み取られたコード化情報20に基 き制御される切断手段150、切断またはハー カットの位置確認手段160、およびフィルム 給手段170を関連させて、連続供給される光 フィルムの切断またはハーフカット位置を 正するためのズレを確認する検査手法を表 模式図であり、切断位置確認手段160の具体 手段の一例である。切断位置確認手段160は 光学フィルムが正しいハーフカット位置で ーフカットされたことを確認するためのも である。光学フィルムのハーフカット位置 CCDカメラなどで撮影画像化し、画像内のコ トラスト差などにより切断位置を判定し、 に予め撮影範囲内に設定される切断基準線 ハーフカット位置との距離を算出し、その 出データに基づき切断手段150を切断位置に わせるように補正することができる。

 具体的には、以下のようなステップによっ 処理される。
(1)光学フィルムのハーフカット位置(X)とエッ ジ位置(Y1、Y2)とを切断位置確認手段160のCCDカ メラなどで撮影画像化し、画像内のコントラ スト差などにより切断位置およびエッジ位置 を判定する。
(2)予め撮影範囲内に設定される切断基準線と ハーフカット位置およびエッジ位置との間の 距離を計測し情報処理手段410を介して記憶手 段420に記憶する。
(3)計測データを基に、切断位置補正量および 切断角度補正量を算出する。例えば
ハーフカット位置補正量=Xズレ量、Y1ズレ量 Y2ズレ量を基にハーフカット角度補正量など を算出する。
(4)算出データに基づき切断手段150に定尺寸法 に合わせるように補正量を指示すると同時に 、記憶手段420に補正量を記憶する。
(5)切断手段150が、指示された補正量に基づき 切断位置/角度を補正し、切断またはハーフ ットする。
(6)切断手段150が次の切断またはハーフカット 時に基準位置で切断できるように、フィルム 供給手段170に補正量、例えばフィルム送り補 正量=定尺寸法+切断位置補正量を指示する。
(7)フィルム供給手段170が、指示された補正量 に基づきフィルムを供給する。

(不良シート片の排除および正常シート片と 晶パネルとの貼合わせ)
 本実施態様の積層体ロール10の特徴は、第1 、光学フィルムと液晶パネルWとの貼合わせ に先だち、欠点を含む切断またはハーフカッ トされた不良シート片x β を図7に示す不良シート片排除手段190によっ 事前に排除できるようにしたこと、第2に、 葉型製造においては想定できない光学フィ ムの切断片またはハーフカットされた正常 ート片x α のみを長手方向に連続供給にすることにより 、正常シート片x α と液晶パネルWとの貼合わせスピードおよび 度を飛躍的に高めるようにしたことにある

 光学フィルムの正常シート片x α と液晶パネルWとを貼合わせるための上下方 に接離可能な一対の貼合ローラを含む貼合 段200を詳述するために、まず搬送されてく 液晶パネルWの形状および搬送状態を説明す 。対角42インチの大型テレビ用液晶表示素 を例にとると、矩形状の液晶パネルWのサイ は縦946mm×横539mmであるが、製造工程中の液 パネルWは、電子部品などを組み込み配線組 立段階で周縁を僅かに切削加工されるか、ま たは、すでに周縁を切削加工された状態で搬 送されてくる。液晶パネルWは、多数を収容 るマガジンから一枚毎に取出され洗浄/研磨 どを経て、搬送装置300によって一定間隔お び一定速度に調整されながら貼合位置まで 送される。搬送装置300は、図9に示すように 、搬送されてくる液晶パネルWの貼合わせ最 段階において姿勢を制御するためのプリア イメント手段310、アライント手段320、貼合 置への搬送手段330および液晶パネルWの先端 検出するエッジ検出手段340を含む。

 図9は、読み取られたコード化情報に基づき 制御される、液晶パネル搬送装置300に含まれ るプリアライメント手段310、アライメント手 段320、貼合位置への液晶パネル搬送手段330、 および液晶パネルエッジ検出手段340を関連さ せた液晶パネルの姿勢制御手段を表す模式図 である。また、図10は、図9に示す光学フィル ムの正常シート片のエッジ検出手段220、直進 位置検出手段230を含む液晶パネルとの貼合手 段を表す模式図である。正常シート片x α は、搬送媒体またはハーフカットされずに残 されたキャリアフィルム14よって、一定速度 調整されて貼合位置まで供給される。貼合 置で搬送媒体またはキャリアフィルム14の が、図9または図10に示すように、キャリア ィルム巻取駆動手段210によって鋭角に剥離 れる。キャリアフィルム14を鋭角に剥離する ことにより、正常シート片x α を徐々に剥き出させ、先端のエッジ部分を僅 かに露出させるようにすることができる。こ のことにより、正常シート片x α の先端のエッジ部分に液晶パネルの先端を位 置合わせし易くなる。正常シート片x α の先端は、図9にみるように、貼合手段200の 対の貼合わせローラが上下方向に離間した 態の間隙に現れ、エッジ検査手段220によっ 確認される。正常シート片x α は、キャリア媒体またはキャリアフィルム14 積層された状態で送られてくるが、搬送媒 またはキャリアフィルム14の長手方向に対 る送り方向の角度θが、θ=0というように正 に送られてくることは少ない。そこで直進 置検出手段230により正常シート片x α の縦横および長手方向のズレをCCDカメラなど で撮影し画像化することにより、x、y、θを 出し、算出データを制御装置400の記憶手段42 0に記憶する。

 次に、搬送手段(図示せず)により一定間隔 よび一定速度で順次搬送されてくる液晶パ ルWの姿勢制御について、図9を参照しながら 説明する。液晶パネルWは、プリアライメン 手段310により、順次、搬送経路の長手方向 対して縦横に揃えるように位置決めされる 位置決めされた液晶パネルWが順次搬送され 載されるアライメント手段320は、制御装置4 00が制御する駆動手段によって回動するアラ メント台を含む。アライメント台に順次搭 された液晶パネルWの先端がエッジ検出手段 340により検出され、先端の位置が、記憶手段 420に記憶されている基準貼合位置すなわち連 続供給される正常シート片x α の姿勢を表すx、y、θを含む算出データと照 される。先端の位置と基準貼合位置との間 位置ズレ量が測定され、ズレθ角が演算され て、液晶パネルWが搭載されたアライメント がθ分だけ回動される。次に、アライメント 台を貼合位置への搬送手段330に接続させ、搬 送手段330は、液晶パネルWを同じ姿勢で搬送 、液晶パネルWの先端を正常シート片x α の先端位置に合わせ重ねる。その段階で一対 の貼合ローラが圧接搬送されて液晶表示素子 を完成させる。

 搬送媒体またはキャリアフィルム14によっ 供給される正常シート片x α は、テンションをかけた搬送媒体またはキャ リアフィルム14と一体で液晶パネルWとの貼合 位置まで連続供給されるので、正常シート片 x β の周縁が湾曲しあるいは垂れるなど、正常シ ート片x α に撓みや反りを生じさせることなく、液晶パ ネルWの姿勢を連続供給される正常シート片x α に合わせるように貼合わせて液晶表示素子を 完成させることができる。こうした方法は、 枚葉型シートを一枚毎に液晶パネルWとの貼 位置まで吸着搬送し、液晶パネルWに重ね貼 わせて液晶表示素子を完成させる枚葉型製 には採用し難い。こうした方法は、本実施 様の積層体ロールを用いることにより採用 能になる液晶表示素子の製造方法である。 た、こうした方法を採用することにより、 造における貼合わせ精度のみならずスピー も格段と高まることは明らかである。

 以下、図面を参照しながら本実施態様の 学フィルム積層体ロールおよびその製造方 ならびに製造装置に関する最良の実施態様 ついて、詳細に説明する。

(偏光板の構造)
 液晶パネルWに貼合される光学フィルムは、 典型的には、偏光板と液晶パネルWのガラス 板に貼合わせるアクリル系粘着層とを含む 撓性シート状フィルムである。偏光板は、 材となるPVAフィルムをヨウ素などで染色し 架橋処理がなされ縦または横方向への延伸 よる配向処理が施された20~30μm厚の偏光子を 生成し、通常、偏光子を保護するために、偏 光子の両面に40~80μm厚程度のTACフィルムを基 にした透明保護フィルムを接着することに って、生成される。すでにみてきたように 枚葉型フィルムの場合、光学フィルムから め打ち抜き加工されるかまたは切断加工さ た可撓性の矩形状シートが事前にマガジン どに収容され、液晶パネルWと貼合されると きに、貼合位置に吸着搬送手段などで一枚毎 に搬送される。その際に、矩形状シートのセ パレータフィルムが剥離されて液晶パネルW 貼合されるが、矩形状シートの周縁に生じ 撓みや反りなどが問題になる。矩形状シー は、セパレータフィルムの剥離動作や迅速 貼合わせと精度の高い位置合わせをするた に撓みや反りなどの少ないものでなければ らない。通常、40~80μm厚程度のTACフィルムを 基材にした透明保護フィルムを偏光子の両面 に貼合わせ、ある程度、厚みによる剛性を両 面にもたせるようにしているのもそのためで ある。

 図11から図13は、本発明の実施態様におけ る積層体ロール10の偏光板の製造を含む光学 ィルムの製造を模式的に示した図であり、 14から図16は、偏光板の製造を含む光学フィ ルムの製造装置における製造ステップを表す フロー図である。

 本実施態様の積層体ロール10の光学フィル を構成する偏光板11は、PVAを基材とする偏光 子の少なくとも一方の面にTACフィルムを基材 とする透明保護フィルムが接着され、他方の 面にキャリアフィルム14を剥離自在に積層す 粘着層が形成されるものであればよい。偏 板11に含まれる透明保護フィルムは、40μm厚 以下の薄さにすることもできる。液晶表示素 子の製造に用いられる本実施態様の積層体ロ ール10から連続供給される光学フィルムから 形される正常シート片x α は、すでにみてきたように、液晶パネルWと 貼合位置において搬送媒体またはキャリア ィルム14が剥離され、徐々に正常シート片x α の先端のエッジ部が姿を現す。液晶パネルW 、貼合位置まで搬送され、その先端が正常 ート片x α の先端に重なるように位置合わせされ、圧接 ローラによって押圧されながら正常シート片 x α と貼合される。そこでは、正常シート片x α の周縁に撓みや反りなどが生じる余地は少な い。

(積層体ロールの製造)
 次に、図11と図14、図12と図15、および図13と 図16に示す第1、第2および第3の実施態様の積 体ロールを製造する方法および装置につい 、説明する。

(第1実施態様の積層体ロールの製造)
 図11は、偏光子の製造ラインと、偏光子を 護する透明保護フィルムの製造ラインと、 方の貼合わせによる偏光板製造の貼合ライ とを含む、偏光板の欠点検査後に粘着層を 持させたキャリアフィルムを偏光板に剥離 在に積層し該キャリアフィルム上に欠点の 置または座標に基づいて不良部位として画 した位置情報をコード化情報にして記録し 巻き取るようにした、光学フィルムの積層 ロール製造装置の模式図であり、図14は、そ の製造ステップを表すフロー図である。図11 図14の実施態様の積層体ロールを製造する 置500は、PVAフィルムのロールを回転自在に ットし、ロールから繰り出されるPVAフィル を染色、架橋および延伸処理後に乾燥する とによって偏光子が製造される製造ライン51 0と、TACフィルムのロールを回転自在にセッ し、ロールから繰り出されるTACフィルムを ン化処理後に乾燥することによって透明保 フィルムが製造される製造ライン520と、偏 子と透明保護フィルムとの界面にポリビニ アルコール系樹脂を主剤とする接着剤を塗 し、両フィルムを僅か数μmの接着層で乾燥 着することによって偏光板11を連続生成する 貼合ライン530とを含む。貼合ライン530は、一 対の貼合ローラを含む貼合駆動手段540を含む 。貼合駆動手段540は、例えば一対の貼合ロー ラのいずれかに生成される偏光板の先端から の繰出量を算出するエンコーダなどが組み込 まれた測長手段550を含み、貼合ローラによっ て両フィルムを接着させた偏光板11が繰り出 れる。

 本装置500は、さらに、繰り出される偏光板1 1の表面および内面の欠点を検出する検査手 560と、欠点検出後に偏光板11(すなわち偏光 )の他方の面に粘着層12を形成する粘着層形 手段を含むキャリアフィルム貼合手段570と 最終的に生成される光学フィルムを巻き取 駆動する光学フィルム巻取駆動手段580とを なくとも含む。検査手段560は、CCDカメラな の画像読取手段590を含む。画像読取手段590 、情報処理手段610を含む制御装置600に接続 れ、制御装置600により測長手段550と連動す ように制御される。制御装置600は、情報処 手段610によって、画像読取手段590によって み取られた画像データと、測長手段550によ て生成される偏光板の先端からの繰出量が 出された測長データとを関連付けて、偏光 に内在する欠点の位置または座標の位置デ タを生成し、生成された欠点の位置または 標の位置データを記憶装置620に記憶する。 御装置600は、欠点の位置または座標に基づ て不良部位として画定した位置情報を含む ード化情報を生成する以下の実施態様にみ ように、読み取られた画像データを情報処 手段610によって処理し、偏光板に内在する 点の有無を判断し、不良シート片x β に相当する不良部位と正常シート片x α に相当する正常部位を区分する切断またはハ ーフカット位置を算出し記憶手段620に記憶さ せる。

 図17の模式図および図18のフロー図を参照し ながら説明する。図17および図18は、画像読 手段590によって読み取られた画像データと 測長手段550によって生成される偏光板の先 からの繰出量が算出された測長データとを 連付けて情報処理することによって生成さ 記憶された、偏光板または粘着層を含む偏 板に内在する欠点の位置または座標の位置 ータを基に、不良シート片x β に相当する不良部位と正常シート片x α に相当する正常部位を区分する切断またはハ ーフカット位置を算出する方法を示す模式図 およびフロー図である。

 図17は、光学フィルムが右方向にフィード ーラにより繰り出されている状態を示して る。制御装置600は、情報処理手段610により 読み取られた画像情報に基づき欠点の位置 たは座標を特定する。欠点の位置または座 の特定は、次のように行う。制御装置600は 画像読取手段590によって読み取られた欠点 ついて、欠点の種類、欠点のサイズなどと に、画像読取位置と基準位置となるキャリ フィルム貼合手段570のキャリアフィルム貼 位置との間の距離Xを記憶手段620に記憶する それと同時に、距離Xから正常シート片に相 当する長さx α を差し引いた距離X’=X-x α を情報処理手段610により演算し、記憶手段620 に記憶する。次に制御装置600は、情報処理手 段610により、演算された距離X’が正常シー 片に相当する長さx α より大きいかまたは小さいかを判定する。X (またはX’’)>x α のとき、貼合駆動手段540および光学フィルム 巻取駆動手段580に光学フィルムをx α 分だけテンションをかけた状態で繰り出すよ うに指示し、X’(またはX’’’)<x α のとき、X’(またはX’’’)に一定寸法x 0 を加算した不良シート片に相当する長さx β =X’(またはX’’’)+x 0 を情報処理手段610により算出し、貼合駆動手 段540および光学フィルム巻取駆動手段580に光 学フィルムをx β 分だけテンションをかけた状態で繰り出すよ うに指示する。制御装置600は、これを繰り返 すことにより、繰り出される光学フィルムに 正常シート片に相当する長さx α および不良シート片に相当する長さx β 毎に定尺に切断またはキャリアフィルム14を しハーフカットする位置を、情報処理手段6 10を介して記憶装置620に記憶する。記憶され 切断位置またはハーフカット位置は、情報 理手段610によってコード化情報に変換され 。制御装置600は、記録手段630によって、変 されたコード化情報20を表面保護フィルム13 またはキャリアフィルム14上の適当な位置に 録する。コード化変換例は、図19~図21に示 。

 次に、偏光板11にキャリアフィルム14を貼合 わせる図11と図14の実施態様の貼合手段570に いて説明する。
 キャリアフィルム14は、予め別の製造ライ (図示せず)において、20~40μm厚程度のPET(ポリ エチレンテレフタレート系)フィルムを基材 生成される。キャリアフィルム14は、通常、 PETフィルムの一方の面に離型処理を施し、該 面にアクリル系粘着剤を含む溶剤を塗布乾燥 して10~30μm厚程度の粘着層12を形成すること よって、生成される。キャリアフィルム14は 、偏光板に剥離自在に積層された後に液晶パ ネルに貼合される前に剥離され、そのときに 粘着層12が偏光板11に転写されるように形成 れる。このような機能は、後述するように 図12と図15および図13と図16に示す第2および 3の実施態様の第1キャリアフィルムにも同様 にもたせることができる。製造ラインで生成 されたキャリアフィルム14は、偏光板11の巻 量と同等の長さ分だけ巻き取られロール状 形成される。このロールが支架手段571に回 自在にセットされ、ロールから繰り出され キャリアフィルム14は、貼合手段570によって 偏光板11の他方の面に貼合される。巻取駆動 段572は、貼合わせの際に、キャリアフィル 14に担持される粘着層を保護するセパレー を巻き取る。

 第2実施態様の貼合手段570について簡単に 説明する。図12は、偏光板に形成される粘着 を担持させた第1キャリアフィルムが偏光板 に剥離自在に積層された光学フィルムの積層 体ロールから第1キャリアフィルムを剥離し がら粘着層を含む偏光板の欠点を検出する 査後に、再度第2キャリアフィルムを偏光板 粘着層に剥離自在に積層するともに、第2キ ャリアフィルム上に欠点の位置または座標に 基づいて不良部位として画定した位置情報を コード化情報にして記録し巻き取るようにし た、光学フィルムの積層体ロール製造装置の 模式図であり、図15は、その製造ステップを すフロー図である。本実施態様の積層体ロ ル10は、偏光板11および偏光板11に形成され 粘着層12にキャリアフィルム14が剥離自在に 積層された光学フィルムの積層体ロールであ る。積層体ロール10は、支架手段531にセット れ、フィルム供給駆動手段540によって、積 体ロール10から光学フィルムが貼合ライン53 0に繰り出される。キャリアフィルム14がキャ リアフィルム剥離手段575の巻取駆動手段576に よって剥離され、偏光板11と偏光板11に形成 れた粘着層12とが剥き出し状態で送られ、第 1実施態様の場合と同様に、欠点の有無が画 読取手段により情報処理される。フィルム 給駆動手段540の他方のローラには測長手段55 0が配備される。その後、別のキャリアフィ ム14が、貼合手段570によって再度粘着層12に 離自在に積層される。検査手段560によって 出され、情報処理手段610を介して記憶装置6 20に記憶された、定尺に切断またはキャリア ィルム14を残しハーフカットする位置が、 録手段630によりキャリアフィルム14の適当な 位置にコード化情報として記録され、このよ うに生成された光学フィルムが、光学フィル ム巻取駆動手段580によって巻き取られ、ロー ル状に形成される。

 さらに、第3実施態様の貼合手段570につい て簡単に説明する。図13は、偏光板と、偏光 の一方の面に剥離自在に積層された第1表面 保護フィルムと、他方の面に形成される粘着 層に剥離自在に積層された第1キャリアフィ ムとを含む光学フィルムの積層体ロールか 第1表面保護フィルムおよび第1キャリアフィ ルムを順次剥離しながら粘着層を含む偏光板 の欠点を検出する検査後に、再度第2表面保 フィルムおよび第2キャリアフィルムを順次 光板の粘着層に剥離自在に積層するともに 第2表面保護フィルムまたは第2キャリアフ ルム上に欠点の位置または座標に基づいて 良部位として画定した位置情報をコード化 報にして記録し巻き取るようにした、光学 ィルムの積層体ロール製造装置の模式図で り、図16は、その製造ステップを表すフロー 図である。

 本実施態様の積層体ロール10は、偏光板11 と、偏光板11の一方の面に剥離自在に積層さ た表面保護フィルム13と、偏光板11の他方の 面に形成された粘着層12に剥離自在に積層さ たキャリアフィルム14とを含む光学フィル の積層体ロールである。積層体ロール10は、 支架手段531にセットされ、フィルム供給駆動 手段540によって、積層体ロール10から光学フ ルムが貼合ライン530に繰り出される。この 施態様では、キャリアフィルム14がキャリ フィルム剥離手段575の巻取駆動手段576によ て剥離されるだけでなく、表面保護フィル 13も表面保護フィルム剥離手段645の巻取駆動 手段646によって剥離される。偏光板11と偏光 11に形成された粘着層12とが剥き出し状態で 供給され、第1および第2実施態様の場合と同 に、欠点の有無が画像読取手段により情報 理される。フィルム供給駆動手段540の他方 ローラには測長手段550が配備される。その 、別のキャリアフィルム14が貼合手段570に って再度粘着層12に積層自在に積層され、さ らに別の表面保護フィルム13が貼合手段640に って積層自在に偏光板11の一方の面に積層 れる。検査手段560によって検出され、情報 理手段610を介して記憶装置620に記憶された 定尺に切断またはキャリアフィルム14を残し ハーフカットする位置が、記録手段630により キャリアフィルム14の適当な位置にコード化 報として記録され、このように生成された 学フィルムが、光学フィルム巻取駆動手段5 80によって巻き取られ、ロール状に形成され 。

 光学フィルム巻取駆動手段580は、第1実施 態様による場合には、制御装置600によって、 貼合駆動手段540、検査手段560および貼合手段 570と連動して、キャリアフィルムの適当な位 置にコード化情報が記録された光学フィルム を巻き取り動作する。第2および第3実施態様 よる場合には、制御装置600によって、フィ ム供給駆動手段540、巻取駆動手段576および6 46、キャリアフィルム貼合手段570、表面保護 ィルム貼合手段640と連動して、キャリアフ ルムまたは表面保護フィルムの適当な位置 コード化情報が記録された光学フィルムを き取り動作する。生成される光学フィルム 巻取速度を調整するために、必要に応じて ィードローラを含む速度調整手段などを設 るようにすることもできる。

 本実施態様の欠点位置を含むコード化情報2 0を生成する実施態様について、図19~図21の表 および模式図に示すように、コード化情報20 、1つの記憶媒体に全ての情報を記憶するよ うにしたもの、または、一定間隔(例えば1m間 隔又は100m間隔など)に配された記憶媒体に分 して情報を記憶するようにしたものなど、 つかのバリエーションがあることはいうま もない。どの方式を選択するか、または、 のような位置情報をコード化情報20として 憶させるかは、記録媒体の容量や液晶表示 子製造方法および装置に求められる機能に ることは、いうまでもない。図17に示した実 施態様は一例にすぎず、液晶表示素子の製造 装置において、積層体ロール10から繰り出さ る光学フィルムから正常シート片x α と不良シート片x β とをコード化情報20に基づいて自動的に生成 ることが可能であれば、どのような方式で 採用することができる。例えば、図17に示 た方法以外の例として、画像読取手段590に って読み取った欠点の位置または座標を含 コード化情報20を積層体ロール10に記録し、 晶表示素子の製造装置において情報読取手 120によってコード化情報20を読み取り、読 取ったコード化情報20に含まれる欠点の位置 または座標から図17に示した方法と同様の方 でハーフカット位置を計算して、正常シー 片x α と不良シート片x β とを生成するようにしてもよい。

 次に、図22および図23を参照しながら、液晶 表示素子の製造に用いる光学フィルムの積層 体ロール10を製造する装置を詳細に説明する
 図22は、偏光子の少なくとも一方の面に保 フィルムを接着した偏光板11と、偏光板11の 方の面に形成された粘着層12と、粘着層12に 剥離自在に積層されたキャリアフィルム14と 含む積層体ロール10の製造装置700を示す図 ある。製造装置700は、第1光学フィルム供給 置710と、第1キャリアフィルム巻取駆動装置 720と、検査装置730と、記憶装置740と、第2キ リアフィルム供給装置750と、貼合装置760と 光学フィルム巻取駆動装置770とを含む。第1 学フィルム供給装置710は、偏光子の少なく も一方の面に保護フィルムを接着した偏光 11と偏光板11の他方の面に形成された粘着層 12と粘着層12に剥離自在に積層された第1キャ アフィルム14’とを含み巻き取られ、回転 在に支架手段711に支架された第1光学フィル の積層体ロール10’から、第1光学フィルム 連続的に繰り出す。第1キャリアフィルム巻 取駆動装置720は、第1光学フィルムの繰り出 方向に沿って配備され、第1光学フィルムか 第1キャリアフィルム14’を剥離して巻き取 除去する。検査装置730は、第1キャリアフィ ルム巻取駆動装置720によって第1キャリアフ ルム14’が剥離された第1光学フィルムに含 れる粘着層12および偏光板11の表面および内 の欠点を検出する。記憶装置740は、検査装 730によって検出される欠点の位置または座 に基づいて不良部位として画定した位置情 を格納する。第2キャリアフィルム供給装置 750は、検査装置730に連続して配備され、搬入 されて回転自在に支架手段751に支架された第 2キャリアフィルム14のロールから、第2キャ アフィルムを偏光板11の繰り出し方向に沿っ て連続的に繰り出す。貼合装置760は、連続的 に繰り出された第2キャリアフィルム14を検査 装置730による検査が完了した偏光板11の粘着 12に剥離自在に積層して光学フィルムにす 一対のローラを含む。光学フィルム巻取駆 装置770は、引き続き繰り出される光学フィ ムをロール状に巻き取り、光学フィルムの 層体ロール10にする。

 検査装置730によって検出された欠点の位 または座標に基づいて不良部位として画定 て記憶装置740に格納された位置情報は、情 処理手段741によってコード化情報20に含ま るように処理される。製造装置700は、光学 ィルムが、液晶パネルに対応して連続的に り出され、定尺に切断または光学フィルム 一部を残してハーフカットされ、不良部位 除去した後に液晶パネルの各々の表側また 裏側に第2キャリアフィルム14を剥離して貼 される前のいずれかの時点で、光学フィル の切断またはハーフカットに同期して読出 能となるように、位置情報を含むコード化 報20を光学フィルムの積層体ロール10の第2キ ャリアフィルム14の適当な位置に記録する記 装置780と、装置の各々が連動し動作するよ に制御する制御装置790とをさらに含むこと 特徴とする。

 図23は、偏光子の少なくとも一方の面に 護フィルムを接着した偏光板11と、保護フィ ルムに剥離自在に積層された表面保護フィル ム13と、偏光板11の他方の面に形成された粘 層12と、粘着層12に剥離自在に積層されたキ リアフィルム14とを含む積層体ロール10の製 造装置800を示す図である。製造装置800は、第 1光学フィルム供給装置810と、第1表面保護フ ルム巻取駆動装置820と、第1キャリアフィル ム巻取駆動装置830と、第1検査装置840と、第2 査装置850と、記憶装置860と、第2表面保護フ ィルム供給装置870と、第2キャリアフィルム 給装置880と、2組の貼合装置890と、光学フィ ム巻取駆動装置910とを含む。第1光学フィル ム供給装置810は、偏光子の少なくとも一方の 面に保護フィルムが接着された偏光板11と保 フィルムに剥離自在に積層された第1表面保 護フィルム13’と偏光板11の他方の面に形成 れた粘着層12と粘着層12に剥離自在に積層さ た第1キャリアフィルム14’とを含み巻き取 れ、回転自在に支架手段811に支架された第1 光学フィルムの積層体ロール10’から、第1光 学フィルムを連続的に繰り出す。第1表面保 フィルム巻取駆動装置820は、第1光学フィル の繰り出し方向に沿って配備され、第1光学 フィルムから第1表面保護フィルム13’を剥離 して巻き取り除去する。第1キャリアフィル 巻取駆動装置830は、第1光学フィルムの繰り し方向に沿って配備され、第1光学フィルム から第1キャリアフィルム14’を剥離して巻き 取り除去する。第1検査装置840は、第1表面保 フィルム巻取駆動装置820によって第1表面保 護フィルム13’が剥離された第1光学フィルム に含まれる偏光板の一方の面から、偏光板の 表面の欠点を検出する。第2検査装置850は、 1表面保護フィルム13’が剥離された状態で 第1キャリアフィルム巻取駆動装置830によっ 第1キャリアフィルム14’が剥離された第1光 学フィルムに含まれる粘着層12および偏光板1 1に光を透過させて、表面および内部の欠点 検出する。記憶装置860は、第1検査装置840お び第2検査装置850によって検出される欠点の 位置または座標に基づいて不良部位として画 定した位置情報を格納する。第2表面保護フ ルム供給装置870は、第2検査装置850に連続し 配備され、搬入されて回転自在に支架手段8 71に支架された第2表面保護フィルム13の積層 ロールから、第2表面保護フィルム13を連続 に繰り出す。第2キャリアフィルム供給装置 880は、第2検査装置850に連続して配備され、 入されて回転自在に支架手段881に支架され 第2キャリアフィルム14の積層体ロールから て第2キャリアフィルム14を連続的に繰り出 。2組の貼合装置890は、第1および第2検査装 840および850による検査が完了した偏光板11の 保護フィルムには連続的に繰り出された第2 面保護フィルム13を剥離自在に積層し、粘着 層12には第2キャリアフィルム14を剥離自在に 層して光学フィルムにする一対のローラを む。光学フィルム巻取駆動装置910は、引き き繰り出される光学フィルムをロール状に き取り、光学フィルムの積層体ロール10に る。

第1および第2検査装置840および850によって 出された欠点の位置または座標に基づいて 良部位として画定して記憶装置860に格納さ た位置情報は、情報処理手段861によってコ ド化情報20に含まれるように処理される。 造装置800は、光学フィルムが、液晶パネル 対応して連続的に繰り出され、定尺に切断 たは光学フィルムの一部を残してハーフカ トされ、不良部位を除去した後に液晶パネ の各々の表側または裏側に第2キャリアフィ ム14を剥離して貼合される前のいずれかの 点で、光学フィルムの切断またはハーフカ トに同期して読出可能となるように、位置 報を含むコード化情報20を光学フィルムの積 層体ロール10の第2キャリアフィルム14の適当 位置に記録する記録装置920と、装置の各々 連動し動作するように制御する制御装置900 をさらに含むことを特徴とする。

 積層体ロール10の製造装置700および800に いて、第1および第2表面保護フィルム13およ 13’は、片面に粘着層が一体に形成されて る。また、偏光板11の他方の面に形成される 粘着層12は、第1キャリアフィルム14’の一方 面に離型処理を施し、その面に粘着剤を含 溶剤を塗布乾燥して粘着層12を形成し、偏 板11の他方の面に第1キャリアフィルム14’を 貼合わせることによって転写するようにして 形成された粘着層にすることができる。ある いは偏光板11の他方の面に粘着剤を含む溶剤 塗布乾燥して粘着層12を形成するようにし もよい。第2キャリアフィルム14は、それが 光板11にすでに形成されている粘着層12に剥 自在に積層するので、偏光板11に積層され 面に離型処理のみが施されたフィルムであ ばよい。

 本実施態様による検査手段または検査装 によって、連続供給される光学フィルムに 在する欠点を自動的に検査することが可能 なった。製造装置700および800においても、 1検査装置840は、第1表面保護フィルムが剥 された位置で反射光による偏光板11の表面に ある欠点を検出し、第2検査装置850は、第1表 保護フィルムが剥離された状態で第1キャリ アフィルムを剥離された位置で透過光による 粘着層12を含む偏光板11の表面および内部に る欠点を検出する。したがって、いかなる 類の欠点を検出するかは、図24に示すように 、検出位置および検査装置によって異なるこ とはいうまでもない。

 本発明は、好ましい実施形態に関連して 載されたが、当業者であれば、本発明の範 から逸脱することなく、様々な変更がなさ 、均等物がそれについての要素に代替され ることが理解されるであろう。したがって 本発明は、本発明を実施するために考慮さ た最良の実施態様として開示された特定の 施態様に限定されるものではなく、特許請 の範囲に属する全ての実施形態を含むもの あることが意図される。

液晶表示素子に用いられる通常の製品 イズと、使用前および液晶パネルに貼合さ た使用後の光学フィルムの積層体構造とを す模式図である。 液晶表示素子に用いられる偏光板11を含む光 フィルムに内在する欠点を含む不良シート (x β 、x β ’、x β ’’)と正常シート片(x α )とを示す模式図である。 偏光板に内在する欠点を検出する事前 査を経て連続供給される光学フィルムを液 パネルに貼合わせる液晶表示素子の製造装 を表す概念図である。 本発明の一実施態様に係る、液晶表示 子のための光学フィルムの積層体ロール10 セットされた光学フィルムの連続供給装置 、連続供給される光学フィルムの正常シー 片に貼合わせる液晶パネルを搬送する搬送 置とを含む液晶表示素子の製造装置を表す 念図である。 図4に示す製造装置における各手段の制 御および製造ステップを表すフロー図である 。 本発明の一実施態様に係る、読み取ら 情報処理される、光学フィルムに記録され 欠点の位置情報を含むコード化情報20と、 4に示す光学フィルムの連続供給装置および 晶パネル搬送装置の各手段を制御する制御 置400との関係を示す模式図である。 本発明の一実施態様に係る不良シート 排除手段の模式図であり、(1)搬送経路に配 るダミーセパレータ駆動手段、(2)離間する 合ローラ間に出入可能なダミーセパレータ 動手段である。 本発明の一実施態様に係る、読み取ら たコード化情報に基づき制御される切断手 、切断またはハーフカット位置の検査手段 よびフィルム供給手段を関連させて連続供 される光学フィルムの切断またはハーフカ ト位置を補正するためのズレを確認する検 手段160を表す模式図である。 本発明の一実施態様に係る、読み取ら たコード化情報に基づき制御される液晶パ ル搬送装置300に含まれるプリアライメント 段、アライメント手段、貼合位置への液晶 ネル搬送手段および液晶パネルエッジ検出 段を関連させた液晶パネルの姿勢制御手段 表す模式図である。 図9に示す光学フィルムの正常シート のエッジ検出手段、直進位置検出手段を含 、光学フィルムと液晶パネルとの貼合手段 表す模式図である。 偏光子の製造ラインと偏光子を保護す る透明保護フィルムの製造ラインと両方の貼 合わせによる偏光板製造の貼合ラインとを含 む、偏光板の欠点検査後に粘着層を担持させ たキャリアフィルムを偏光板に剥離自在に積 層し該キャリアフィルム上に欠点の位置また は座標に基づいて不良部位として画定した位 置情報をコード化情報にして記録し巻き取る ようにした、本発明の一実施態様に係る光学 フィルムの積層体ロール製造装置の模式図で ある。 偏光板に形成される粘着層を担持させ た第1キャリアフィルムが偏光板に剥離自在 積層された光学フィルムの積層体ロールか 第1キャリアフィルムを剥離しながら粘着層 含む偏光板の欠点を検出する検査後に、再 第2キャリアフィルムを偏光板の粘着層に剥 離自在に積層するともに、第2キャリアフィ ム上に欠点の位置または座標に基づいて不 部位として画定した位置情報をコード化情 にして記録し巻き取るようにした、本発明 一実施態様に係る光学フィルムの積層体ロ ル製造装置の模式図である。 偏光板と、偏光板の一方の面に剥離自 在に積層された第1表面保護フィルムと、他 の面に形成される粘着層に剥離自在に積層 れた第1キャリアフィルムとを含む光学フィ ムの積層体ロールから第1表面保護フィルム および第1キャリアフィルムを順次剥離しな ら粘着層を含む偏光板の欠点を検出する検 後に、再度第2表面保護フィルムおよび第2キ ャリアフィルムを順次偏光板の粘着層に剥離 自在に積層するともに、第2表面保護フィル または第2キャリアフィルム上に欠点の位置 たは座標に基づいて不良部位として画定し 位置情報をコード化情報にして記録し巻き るようにした、本発明の一実施態様に係る 学フィルムの積層体ロール製造装置の模式 である。 図11に示す偏光板の製造を含む光学フ ルムの積層体ロールの製造装置における製 ステップを表すフロー図である。 図12に示す光学フィルムの積層体ロー の製造装置における製造ステップを表すフ ー図である。 図13に示す光学フィルムの積層体ロー の製造装置における製造ステップを表すフ ー図である。 本発明の一実施態様に係る、画像読取手段に よって読み取られた画像データと、測長手段 によって生成される偏光板の先端からの繰出 量が算出された測長データとを関連付けて情 報処理することによって生成され記憶された 、偏光板または粘着層を含む偏光板に内在す る欠点の位置または座標の位置データを基に 、不良シート片x β に相当する不良部位と正常シート片x α に相当する正常部位を区分する切断またはハ ーフカット位置を算出する方法を示す模式図 である。 図17と同様に、切断またはハーフカッ 位置を算出する方法を示すフロー図である 本発明の一実施態様に係る、欠点の位 置または座標に基づいて不良部位として画定 した位置情報のコード化および積層体ロール への記録内容を示す図である。 本発明の一実施態様に係る、位置情報 のコード化変換例と表面保護フィルムまたは キャリアフィルム上への記録例とを示す図で ある。 本発明の一実施態様に係る、位置情報 のコード化変換例と表面保護フィルムまたは キャリアフィルム上への記録例とを示す図で ある。 本発明の一実施態様に係る、偏光子の 少なくとも一方の面に保護フィルムを接着し た偏光板と、偏光板の他方の面に形成された 粘着層と、粘着層に剥離自在に積層されたキ ャリアフィルムとを含む積層体ロールの製造 装置700を示す図である。 本発明の一実施態様に係る、偏光子の 少なくとも一方の面に保護フィルムを接着し た偏光板と、保護フィルムに剥離自在に積層 された表面保護フィルムと、偏光板の他方の 面に形成された粘着層と、粘着層に剥離自在 に積層されたキャリアフィルム14とを含む積 ロールの製造装置800を示す図である。 本発明の一実施態様に係る、欠点検出 手段および欠点種類を表す表と欠点検出位置 とを示す図である。

符号の説明

10 積層体ロール
11 偏光板
12 粘着層
13 表面保護フィルム
14 キャリアフィルム
20 コード化情報
100 光学フィルム連続供給装置
110 支架手段
120 情報読取手段
130、170 フィルム供給手段
140、180 速度調整手段
150 切断手段
160 切断位置確認手段
190 不良シート片排除手段
200 貼合手段
210 キャリアフィルム巻取駆動手段
220 エッジ検出手段
230 直進位置検出手段
300 液晶パネル搬送装置
400 制御装置
410 情報処理手段
420 記憶手段
500、700、800 積層体ロール製造装置
510 偏光子製造ライン
520 透明保護フィルム製造ライン
530 貼合ライン
540 貼合駆動手段
550 測長手段
560 検査手段
570 キャリアフィルム貼合手段
571 支架手段
572 巻取駆動手段
575 キャリアフィルム剥離手段
576 巻取駆動手段
580 光学フィルム巻取駆動手段
590 画像読取手段
600 制御装置
610 情報処理手段
620 記憶手段
630 記録手段
640 貼合手段
645 表面保護フィルム剥離手段
646 巻取駆動手段
710 第1光学フィルム供給装置
720 第1キャリアフィルム巻取駆動装置
730 検査装置
740 記憶装置
741 情報処理手段
750 第2キャリアフィルム供給装置
760 貼合装置
770 光学フィルム巻取駆動装置
780 記録装置
790 制御装置
810 第1光学フィルム供給装置
820 第1表面保護フィルム巻取駆動装置
830 第1キャリアフィルム巻取駆動装置
840 第1検査装置
850 第2検査装置
860 記憶装置
861 情報処理手段
870 第2表面保護フィルム供給装置
880 第2キャリアフィルム供給装置
890 貼合装置
990 制御装置
910 光学フィルム巻取駆動装置
920 記録装置