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Title:
OPTICAL FILTER FOR DISPLAY, METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME, AND DISPLAY AND PLASMA DISPLAY PANEL EQUIPPED WITH OPTICAL FILTER FOR DISPLAY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119674
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an optical filter with a good earth electrode portion exhibiting excellent productivity, and a method for manufacturing the same. An optical filter for display comprising a transparent substrate, a metal conductive layer formed on the surface thereof, and a functional layer formed on the surface of the metal conductive layer is characterized in that a large number of insular metal conductive layers are exposed at or near the side end portion of the functional layer, and that the number of the insular metal conductive layers is 25-250/cm2 and the area rate of the insular metal conductive layer is 2-50% in the area of an intermittent strip region defined by a strip region having a vertical width between the innermost and outermost points among the insular metal conductive layers. The optical filter for display has a conductive layer as an electrode portion.

Inventors:
AOKI, Shigeru (1 Kashio-cho, Totsuka-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 10, 24485, JP)
Application Number:
JP2009/055966
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
March 25, 2009
Export Citation:
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Assignee:
BRIDGESTONE CORPORATION (10-1, Kyobashi 1-chome Chuo-k, Tokyo 31, 10400, JP)
株式会社ブリヂストン (〒31 東京都中央区京橋一丁目10番1号 Tokyo, 10400, JP)
International Classes:
H05K9/00; G02F1/1335; G09F9/00; H01J17/16; H01J17/49; G02B1/10; G02B1/11; G02B5/22
Attorney, Agent or Firm:
ETOH, Toshiaki (Showa Bldg, 9F8-18, Kyobashi 2-chom, Chuo-ku Tokyo 31, 10400, JP)
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Claims:
 透明基板、その表面に形成された金属導電層、及び金属導電層表面に形成された機能性層を含むディスプレイ用光学フィルタであって、
 機能性層の側端部又は側端近傍部に、多数の島状の金属導電層が露出しており、この島状の金属導電層の内で最も内側の地点と最も外側の地点の垂直幅を有する帯状領域で定義される間欠的帯状領域の面積に対して、島状の金属導電層の個数が25~250個/cm 2 で、島状の金属導電層の面積率が2~50%であることを特徴とする、電極部としての導電層を有するディスプレイ用光学フィルタ。
 島状の金属導電層の面積率が15~50%である請求項1に記載の光学フィルタ。
 間欠的帯状領域が、多数の島状の金属導電層が1列に並んだ間欠的帯状列を複数有する請求項1又は2に記載の光学フィルタ。
 金属導電層がメッシュ状金属導電層である請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
 機能性層がハードコート層である請求項1~4のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
 透明基板の金属導電層が設けられていない側に別の機能性層が設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
 請求項1~6のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタがガラス基板に貼付されたディスプレイ用光学フィルタ。
 透明基板、その表面全体に形成された金属導電層、及び金属導電層全面に形成された機能性層を含む積層体の当該機能性層の側端部又は側端近傍部に、レーザを間欠的に照射して照射領域の機能性層を除去して、多数の島状の金属導電層を露出させ、且つ該レーザの間欠的照射を、この島状の金属導電層の内で最も内側の地点と最も外側の地点の垂直幅を有する帯状領域で定義される間欠的帯状領域の面積に対して島状の金属導電層の個数が25~250個/cm 2 で、島状の金属導電層の面積率が2~50%となるように行う工程を含む、電極部としての導電層を有するディスプレイ用光学フィルタの製造方法。
 島状の金属導電層の面積率が15~50%である請求項8に記載の製造方法。
 機能性層上に照射するレーザの集光光の直径が0.4~1.0mmである請求項8又は9に記載の製造方法。
 レーザの波長が、0.2~30μmである請求項8~10のいずれか1項に記載の製造方法。
 レーザがパルスレーザである請求項8~11のいずれか1項に記載の製造方法。
 請求項1~7のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタを備えたことを特徴とするディスプレイパネル。
 請求項1~7のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタを備えたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
Description:
ディスプレイ用光学フィルタ、 の製造方法、及びディスプレイ用光学フィ タを備えたディスプレイ並びにプラズマデ スプレイパネル

 本発明は、プラズマディスプレイパネル( PDP)、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディ スプレイ、有機EL(電界発光)ディスプレイ、 面電界型ディスプレイ(SED)を含む電界放出型 ディスプレイ(FED)等の各種ディスプレイに対 て反射防止、近赤外線遮断、電磁波遮蔽等 各種機能を有する光学フィルタ、その製造 法、及びこの光学フィルタを備えたディス レイ、特にPDPに関する。

 液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ( PDP)、ELディスプレイ等のフラットパネルディ スプレイ、及びCRTディスプレイにおいては、 外部からの光が表面で反射し、内部の視覚情 報が見えにくいとの問題は、従来から知られ ており、反射防止膜等を含む光学フィルムの 設置等、種々対策がなされている。
 近年、ディスプレイは大画面表示が主流と り、次世代の大画面表示デバイスとしてPDP 一般的になってきている。しかしながら、 のPDPでは画像表示のため発光部に高周波パ ス放電を行っているため、不要な電磁波の 射や赤外線リモコン等の誤動作の原因とも る赤外線の輻射のおそれがあり、このため PDPに対しては、導電性を有するPDP用反射防 フィルム(電磁波シールド性光透過窓材)が 々提案されている。この電磁波シールド性 透過窓材の導電層としては、例えば、(1)金 銀を含む透明導電薄膜が設けられた透明フ ルム、(2)金属線又は導電性繊維を網状にし 導電メッシュを設けた透明フィルム、(3)透 フィルム上の銅箔等の層を網状にエッチン 加工し、開口部を設けたもの、(4)透明フィ ム上に導電性インクをメッシュ状に印刷し もの、等が知られている。
 従来のPDPを初めとする大型ディスプレイで 、上記導電層に加えて、反射防止フィルム 近赤外線カットフィルム等の種々のフィル を貼り合わされている。例えば、特許文献1 には、反射防止層又は防眩層を形成して成る 第1フィルムと電磁波シールド機能層を形成 て成る第2フィルムとを少なくとも有して成 、前記電磁波シールド機能層が形成されて る側に第1フィルムが存在し、第2フィルム 第1フィルムよりも大きく、前記電磁波シー ド機能層の縁部が露出していることを特徴 する光学フィルタが記載されている。
 上記光学フィルタにおいては、上記導電層 よる電磁波シールド性を良好なものとする めに、導電層(電磁波シールド材)、例えば 電性メッシュをPDP本体に接地(アース)する必 要がある。そのために、上記公報では、電磁 波シールド層(導電層)を有するフィルムを他 機能層を有するフィルムより大きく作製し 位置あわせ接合するとの煩雑な方法で、電 波シールド機能層の縁部を露出させている
 上記導電性メッシュの露出を簡易に行う方 として、導電性メッシュ上の機能層又はフ ルムの端部にレーザを照射して、機能層又 フィルムを除去して導電性メッシュを露出 せ、この露出部分をアースの電極部に使用 る方法が提案されている(特許文献2及び3)。

特開2003-66854号公報

特開2004-327720号公報

特開2007-243158号公報

 前記特許文献1に記載されているような光学 フィルタでは、電磁波シールド機能層の縁部 を露出させるために、前述のように、電磁波 シールド層(導電層)を有するフィルムを他の 能層を有するフィルムより大きく作製し、 磁波シールド層の縁部が露出するように、 確に位置あわせして接合する必要があり、 雑な工程を必要とするとの問題がある。
 一方、長尺状のプラスチックフィルムを用 て上記PDP等のディスプレイ用光学フィルタ 製造する場合、近赤外カットフィルム及び 射防止フィルム作製し、これらを電磁波シ ルド用導電性メッシュを介して積層するこ により長尺状の光学フィルタを得、その後 各ディスプレイの全面の表示部の形状に合 せて矩形状に裁断される。このような光学 ィルタの裁断面、即ち端面(側面)には、全 の層の端面が露出しているが、当然極めて さな面積でしかない。導電性メッシュも、 ッシュ状の断面がほんのわずか覗いている 過ぎない。このようなディスプレイ用光学 ィルタを利用して、導電層による電磁波シ ルド性を良好なものとするために導電層(例 ば導電性メッシュ)をPDP本体に接地(アース) ることができれば、極めて高い生産性でア スが容易なディスプレイ用光学フィルタを ることができる。
 従って、特許文献2及び3に記載された方法 即ち、上記矩形状に裁断された光学フィル の導電性メッシュ上の機能層又はフィルム 端部にレーザを照射して、機能層又はフィ ムを除去して導電性メッシュを露出させる 法を利用することは有利と言える。しかし がら、レーザを照射して機能層又はフィル を除去する場合、機能層等が除去されるに って、導電性メッシュ自体がそのメッシュ 設けられている基板から剥離する場合があ ことが明らかとなった。
 従って、本発明は、容易に製造することが き、そして良好な電磁波シールド性を有し さらに接地し易いアース電極を有するディ プレイ用光学フィルタを提供することを目 とする。
 また、本発明は、容易に製造することがで 、良好な電磁波シールド性を有し、そして ィスプレイに装着し易く且つ接地し易いア ス電極を有するディスプレイ用光学フィル を提供することを目的とする。
 さらに、本発明は、容易に製造することが き、そして良好な電磁波シールド性を有し さらに接地し易いアース電極を有するディ プレイ用光学フィルタの製造方法を提供す ことを目的とする。
 さらに、本発明は、上記優れた特性の光学 ィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合 されたディスプレイを提供することを目的 する。

 従って、本発明は、
 透明基板、その表面に形成された金属導電 、及び金属導電層表面に形成された機能性 を含むディスプレイ用光学フィルタであっ 、
 機能性層の側端部又は側端近傍部に、多数 島状の金属導電層が露出しており、この島 の金属導電層の内で最も内側の地点と最も 側の地点の垂直幅を有する帯状領域で定義 れる間欠的帯状領域の面積に対して、島状 金属導電層の個数が25~250個/cm 2 で、島状の金属導電層の面積率が2~50%(好まし くは15~50%)であることを特徴とする、電極部 しての導電層を有するディスプレイ用光学 ィルタ;
にある。
 尚、上記「垂直幅」は、詳細には、島状の 属導電層の、最も内側の地点と最も外側の 点とを結ぶ辺を斜辺とする直角3角形の対辺 の内、透明基板の側端部の辺に垂直な方向の 辺の長さを言う。
 本発明に従うディスプレイ用光学フィルタ 好適態様は以下の通りである。
(1)間欠的帯状領域が、多数の島状の金属導電 層が1列に並んだ間欠的帯状列を複数有する 熱による金属導電層の剥離損傷の抑制効果 増大すると共に、アースが取りやすくなる
(2)隣り合う間欠的帯状列の島状金属導電層が 、その列同士において帯状方向にずれて(い ゆる千鳥状に)配置されている。熱による金 導電層の剥離損傷の抑制効果が増大すると に、アースが取りやすくなる。
(3)金属導電層が、メッシュ状金属導電層であ る。
(4)機能性層がハードコート層である。機能性 層のハードコート層は透明基板と比べて熱的 に安定な架橋体であるため、メッシュ金属導 電層の基板からの剥離を防止しながらハード コート層を除去するには紫外線領域(UV)に波 を有するレーザを使用することが好ましい しかしながら、既存のUVレーザは赤外線(IR) ーザに比べてパルスエネルギーが小さく且 高価であることから、本発明のディスプレ 用光学フィルタを安価に且つ高い生産性で 造するには、廉価で高いパルスエネルギー 有するIRレーザを使用することが有利であり 、好ましい。
 上記IRレーザには1μm近傍の波長を有するも と、10μm近傍の波長を有するものに大別さ 、1μm近傍の波長のレーザはハードコート層 の機能性層及び透明基板に対して吸収が小 く(透過性が高く)、金属導電層に対してし 高い吸収性及び反射性を示すことから、金 導電層を基板から剥離させることなく機能 層のみを効率的に除去することは困難であ 。一方、10μm近傍(特に5~15μm)の波長のレーザ は金属導電層にほとんど吸収することはない が、ハードコート層等の機能性層及び透明基 板に対して吸収が大きく、金属導電層を基板 から剥離させることなく機能性層のみを効率 的に除去することが可能である。従って、こ のようなレーザは本発明の方法に特に好適で ある。
(5)機能性層が、ハードコート層とハードコー ト層より屈折率の低い低屈折率層とからなり 、ハードコート層が金属導電層と接している 。良好な反射防止性が得られる。
(6)機能性層が、ハードコート層、ハードコー ト層より屈折率の高い高屈折率層及びハード コート層より屈折率の低い低屈折率層からな り、ハードコート層が金属導電層と接してい る。さらに、良好な反射防止性が得られる。
(7)機能性層が防眩層である。防眩層は、いわ ゆるアンチグレア層であり、一般に優れた反 射防止効果を有し、上記(5)、(6)の反射防止層 を設けなくて良い場合が多い。これにより、 他の層の屈折率の自由度が向上し、層の材料 の選択肢が広がるため、コスト低減効果もあ る。
(8)機能性層が、防眩層と防眩層より屈折率の 低い低屈折率層とからなり、防眩層が金属導 電層と接している。これにより、防眩層のみ よりさらに優れた反射防止効果が得られる。
(9)透明基板の金属導電層が設けられていない 側に別の機能性層(好ましくは赤外線吸収層) 設けられている。
(10)別の機能性層が、近赤外線吸収層、ネオ カット層及び透明粘着剤層から選択される なくとも1層である。第2の機能性層は、近赤 外線吸収機能及びネオンカット機能を有する 透明粘着剤層からなるか、或いはネオンカッ ト機能を有する近赤外線吸収層、及び透明粘 着剤層(この順で透明基板上に設けられてい )からなるか、或いは近赤外線吸収層、ネオ カット層及び透明粘着剤層(この順で透明基 板上に設けられている)からなることが好ま い。
(11)透明基板がプラスチックフィルムである
(12)透明粘着剤層の上に剥離シートが設けら ている。透明粘着剤層の上に剥離シートが けられている。ディスプレイへの装着が容 となる。
(13)得られるディスプレイ用光学フィルタが ラス基板に貼付されたディスプレイ用光学 ィルタである。
(14)得られるディスプレイ用光学フィルタが ラズマディスプレイパネル用フィルタであ 。

 さらに、本発明は、
 透明基板、その表面全体に形成された金属 電層、及び金属導電層全面に形成された機 性層を含む積層体の当該機能性層の側端部 は側端近傍部に、レーザを間欠的に照射し 照射領域の機能性層を除去して、多数の島 の金属導電層を露出させ、且つ該レーザの 欠的照射を、この島状の金属導電層の内で も内側の地点と最も外側の地点の垂直幅を する帯状領域で定義される間欠的帯状領域 面積に対して島状の金属導電層の個数が25~2 50個/cm 2 で、島状の金属導電層の面積率が2~50%(好まし くは15~50%)となるように行う工程を含む、電 部としての導電層を有するディスプレイ用 学フィルタの製造方法;
にもある。
 本発明に従うディスプレイ用光学フィルタ 製造方法の好適態様は以下の通りである。( 1)機能性層上に照射するレーザの集光光の直 が0.4~1.0mmである。
(2)レーザの波長が、0.2~30μm、特に5~15μmであ 。
(3)レーザがパルスレーザである。
(4)多数の島状の金属導電層からなる島状金属 導電層群が、側端部に沿って複数列で形成さ れている。熱による金属導電層の剥離損傷の 抑制効果が増大すると共に、アースが取りや すくなる。
(5)複数列の島状金属導電層群における列間の 島状金属導電層が、千鳥状に配置するように 形成される。熱による金属導電層の剥離損傷 の抑制効果が増大すると共に、アースが取り やすくなる。
(6)長尺状の積層体から連続的に本発明の光学 フィルタを作製する場合、長尺状積層体を、 2本のロール間を駆動力によって流す装置(い ゆるロール・ツー・ロール装置)により流し ながら、第1段階として、レーザヘッドを積 体の側端近傍の所定の位置になるようにセ トし、連続的に複数列同時に機能性層の除 加工を行い、次いで、第2段階として、同様 ロール・ツー・ロール装置を用いて、今度 間欠的に流しながら、流れが止まった時に れ方向に対して垂直にレーザを上記と同様 走査して複数列同時に機能性層の除去加工 、これにより、裁断して最終的に得られる 形状積層体部分の全周囲に島状金属導電層 を形成する。
(7)機能性層へのレーザの照射を、矩形を描く ように行なう。その際、長尺状積層体を所定 の寸法の矩形状の積層体に裁断しても良い。

 さらに、本発明は、
 上記ディスプレイ用光学フィルタを備えた( 一般に光学フィルタが画像表示ガラス板の表 面に貼り合わされている)ことを特徴とする ィスプレイ;及び
 上記ディスプレイ用光学フィルタを備えた( 一般に光学フィルタが画像表示ガラス板の表 面に貼り合わされている)ことを特徴とする ラズマディスプレイパネルにもある。
 ディスプレイ用光学フィルタが、導電層が けられていない側の表面と画像表示ガラス の表面との接着により、画像表示ガラス板 貼り合わされていることが好ましい。

 本発明の光学フィルタの製造方法は、透明 板、その表面全体に形成された金属導電層 及び金属導電層全面に形成された機能性層 含む積層体の当該機能性層の側端部又は側 近傍部に、レーザ照射により、金属導電層 基板からの剥離を抑制しながら照射部分の 能性層を除去して、電極部となる金属導電 を露出させ、その際のレーザ照射金属導電 が特定の島状の金属導電層の密度、面積率 有するよう行っている。これにより、周囲 金属導電層からなる電極部(アース電極)を する光学フィルタを、極めて容易に製造す ことができると共に、電極部形成時の金属 電層の剥離が防止された欠陥のない光学フ ルタを得ることができる。特に、第1機能層 ハートコート層の薄膜の場合、レーザの熱 影響が金属導電層と透明基板との接着面(一 般に易接着層が設けられている)まで及びや いため、このような熱の影響を抑制するた には本発明の方法が特に有効である。そし 、このようにして形成された電極部は、光 フィルタの周囲に金属導電層が明確に露出 たものであるため、この電極部の設置によ 、アースを簡単にとることができる。
 従って、本発明の特定の密度、面積率を有 る島状金属導電層(電極部)を備えた光学フ ルタも、アースの取りやすい金属導電層の 極部(アース電極)を有する欠陥の少ないもの で、生産性にも優れたものである。
 また、透明基板を1枚用いて上記光学フィル タを得ることができるので、光学フィルタの 厚さが極めて小さくなり、これに伴い質量も 小さくなるため、ディスプレイに装着する際 、そして装着後も取扱い上極めて有利である 。
 従って、本発明のディスプレイ用光学フィ タは、プラズマディスプレイパネル(PDP)、 ラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレ イ、有機EL(電界発光)ディスプレイ、表面電 型ディスプレイ(SED)を含む電界放出型ディス プレイ(FED)等の各種ディスプレイに対して反 防止、近赤外線遮断、電磁波遮蔽等の各種 能を有する、生産性に優れた光学フィルタ いうことができる。

本発明の電極部付きディスプレイ用光 フィルタの製造方法の1例を説明するための 図である。 図1の方法で得られた本発明の電極部付 きディスプレイ用光学フィルタの1例の平面 である。 図1の方法で得られた本発明の電極部付 きディスプレイ用光学フィルタの別の1例の 面図である。 図1の方法で得られた本発明の電極部付 きディスプレイ用光学フィルタの代表的な1 の概略断面図である。 図1の方法で得られた本発明の電極部付 きディスプレイ用光学フィルタの導電層露出 領域の例を示す概略平面図である。 図1の方法で得られた本発明の電極部付 きディスプレイ用光学フィルタの好ましい態 様の1例の概略断面図である。 本発明の電極部付きディスプレイ用光 フィルタの製造方法の別の態様の1例を説明 するための図である。 図7の方法で得られた本発明の電極部付 きディスプレイ用光学フィルタの1例の平面 である。 図7の方法で得られた本発明の電極部付 きディスプレイ用光学フィルタの導電層露出 領域の別の1例を示す概略平面図である。 図7の方法で得られた本発明の電極部 きディスプレイ用光学フィルタの1例の概略 面図である。 図7の方法で得られた本発明の電極部 きディスプレイ用光学フィルタの別の態様 好ましい1例の概略断面図である。 本発明の光学フィルタが、ディスプレ イの1種であるプラズマディスプレイパネル 画像表示面に貼付された状態の1例の概略断 図である。

符合の説明

  12、22、32、42 透明基板
  13、23、33、43 金属導電層
  13’、23’、33’、43’ 導電層露出領域
  13”、33” 島状領域
  16、26、36、46 ハードコート層
  16’、26’縁部ハードコート層
  27、47 低屈折率層
  27’縁部低屈折率層
  14、24、34、44 近赤外線吸収層
  15、25、35、45 透明粘着剤層

 本発明の、電極部(アース電極)付きディス レイ用光学フィルタの製造方法、及び本発 の電極部付きディスプレイ用光学フィルタ ついて、以下に詳細に説明する。
 図1に、本発明の電極部付きディスプレイ用 光学フィルタの製造方法の1例を説明するた の概略断面図を示す。
 長尺状の透明基板12の表面の全域に、メッ ュ状の金属導電層13を形成し(1)、次いで、メ ッシュ状の金属導電層13の全域に機能性層と ての合成樹脂からなるハードコート層16を 成する(2)。例えば、このようにして得られ 長尺状の積層体をロール状に巻き、例えば ール・ツー・ロール方式で、このロールか 連続的にこの長尺状の積層体を送り出し、 ードコート層16の側端部に、レーザを間欠的 に照射する(3)。照射は、両側縁部に同時に行 っても良いし、一方を行った後他方の側端部 を照射しても良い。ここでは、レーザの照射 を最端部(縁部)には照射しないように行う。 ーザの照射は、一般に、長尺状の積層体を 行させながら、レーザヘッドを(両)端部に 定して、間欠的に行われる。ハードコート 16は合成樹脂からなる薄層であるため、レー ザが照射された領域のハードコート層16は分 又は燃焼して消失するか、或いは基板がPET ようにレーザにより沸騰しやすい場合は界 のPETが部分的に沸騰してハードコート層16 吹き飛ばされる。これにより、両側端部近 のハードコート層16が除去され、多数の島状 の金属導電層が露出し、導電層露出領域13’ 間欠的帯状領域として形成され、これが電 部を形成する(4)。この際、通常、透明基板1 2の縁部に、レーザが照射されなかったハー コート層が残り縁部ハードコート層16’が形 成される。
 島状の金属導電層の列を、2列以上形成する 場合は、レーザを2本以上用いるか、上記と 様の操作を、位置をずらして繰り返し行う とにより形成される。
 図1の方法では、一般に、幅方向に対して1 の光学フィルタが得られるような寸法の透 基板を使用するが、例えば幅方向に対して2 の光学フィルタが得られるような寸法の透 基板を用いて、中央にも2箇所レーザを設置 する等して、両端部だけでなく端部と平行に 中央にもパルスレーザを照射して、幅方向に 2枚光学フィルタを得られるようにしても良 。
 透明基板とメッシュ状の金属導電層13との には両者の接着性を向上させるため、ポリ ステル樹脂等の易接着層が設けられている とが好ましい。

 あるいは、上記工程(端部レーザ照射)前 又は上記工程後、金属導電層が露出した長 状積層体のハードコート層16に、幅方向にレ ーザを間欠的照射することにより(例えばレ ザを2本使用して)、照射部分のハードコート 層16を除去して幅方向に金属導電層を露出さ ても良い。これを連続的に行うことにより 両側の側端近傍部にレーザ照射した場合は 全周囲に金属導電層が露出したものが得ら る(図2参照)。幅方向のレーザ照射は、一般 、フィルタの走行を停止させて、幅方向に 動させることにより行われる。或いは、長 状の積層体を矩形状に裁断し、その裁断さ た積層体を矩形状に間欠的にレーザ照射し も良い。

 或いは、上記レーザの照射工程(3)を、長尺 の積層体を矩形状のガラス基板の表面に固 し(例えば下記の透明粘着剤層15等を利用し )、ガラス基板の端部に沿って矩形状に裁断 し(この際レーザを利用しても良い)、ガラス 板に貼付された矩形状の積層体の両端部近 又は周辺端部近傍にレーザを間欠的に照射 て、導電層を露出させることにより、両端 近傍又は周辺端部近傍に導電層露出領域(電 極部)を有する矩形状の光学フィルタを得る ともできる。このような光学フィルタの平 図は、周辺に電極部がある枠状の電極部の 合は図3となる(最端部にハードコーティング 層が残っている)。この方法を採用すること より、長尺状の積層体がガラス基板上に固 されることから、積層体の位置ズレや積層 の浮きが発生しないため、レーザの照射を 定の位置に確実に行うことができ、外観に れた光学フィルタを得ることができ、好ま い。
 上記長尺状の透明基板12の裏側(通常全面)に 別の機能性層としての近赤外線吸収層14及び の上に透明粘着剤層15が形成されていても く、この場合、図4に示すように、本発明の ましい態様の一つである光学フィルタが得 れる。透明粘着剤層15は設けなくても良い 得られた光学フィルタの電極部(導電層露出 域13’)には、アースをとるための種々の導 材料が接続される。尚、上記ハードコート は本発明の機能性層の1種として示している 。
 或いは、上記電極部を形成した後、透明基 12の裏側(通常全面)に第2の機能性層として 近赤外線吸収層14及びその上に透明粘着剤層 15が形成しても良い。透明粘着剤層15は設け くても良い。

 以上、長尺状の透明基板を用いた光学フ ルタの製造方法を説明したが、矩形状の光 フィルタ(一般に、1台又は2台のディスプレ 表示面用)も同様にして製造することができ る。即ち、矩形状の透明基板12の表面の全域 、メッシュ状の金属導電層13を形成し(1)、 いで、メッシュ状の金属導電層13の全域に第 1の機能性層としての合成樹脂からなるハー コート層16を形成する(2)。例えば、このよう にして得られた矩形状の積層体のハードコー ト層16の側端部に、レーザを間欠的に照射す (3)。照射は、1個のパルスレーザで全周囲の 側端部に行っても良いし、両側縁部に行って も良い。或いは2個のパルスレーザで両側縁 に行っても良い。島状の金属導電層の列を 2列以上形成する場合は、一般に同様の操作 繰り返される。ハードコート層16は合成樹 からなる薄層であるため、パルスレーザが 射された領域のハードコート層16は分解又は 燃焼等により消失する。これにより、両側端 部近傍のハードコート層16が除去され、金属 電層が露出し、導電層露出領域13’が形成 れ、これが電極部を形成する(4)(以上図1、図 3参照)。この際、通常、透明基板12の縁部に パルスレーザが照射されなかったハードコ ト層が残り縁部ハードコート層16’が形成さ れる。

 上記のようにして得られる本発明の光学フ ルタにおいては、多数の島状の金属導電層 間欠的帯状領域の形で形成される。この間 的帯状領域(帯状の導電層露出領域)の幅(図2 、4及び5のL)は、一般に1~100mm、特に2~50mmが好 しい。また縁部ハードコート層16’の細い 状の領域の幅は、一般に0.1~20mmであり、特に 0.5~5mmが好ましい。
 本発明では、上記間欠的帯状領域の面積に して島状の金属導電層の個数が25~250個/cm 2 (50~200個/cm 2 )で、島状の金属導電層の面積率が2~50%(好ま くは15~50%、特に20~40%)となるように、島状の 属導電層(即ち間欠的帯状領域)が形成され いる。このように状態になるように、機能 層にレーザを間欠的に照射することにより 金属導電層の基板からの剥離を抑制しなが 照射部分の機能性層を除去することができ 欠陥のない光学フィルタを容易に製造する とができる。このようにして形成された電 部は、光学フィルタの周囲に金属導電層が 確に露出したものであるため、この電極部 設置により、アースを簡単にとることがで る。

 図1~4の導電層露出領域13’は、上記のよう 間欠的帯状領域(間欠的な島状領域)である。 本発明では、間欠的帯状領域は島状の金属導 電層の最も内側の地点と最も外側の地点の垂 直幅を有する領域であるが、これは、例えは 、図2及び下記の図5において、Lで表される幅 を有する帯状領域である。本発明では、この 幅がLの間欠的帯状領域の面積に対して島状 金属導電層の個数が25~250個/cm 2 で、島状の金属導電層の面積率が2~50%(好まし くは15~50%)である。
 間欠的帯状領域である導電層露出領域の好 しい態様を図5(1)~(3)に示す。図5(1)では、導 層露出領域13’として、島状領域13”が帯状 に1列形成されている。図5(2)では、導電層露 領域として、島状領域13”が帯状に且つ千 状に2列形成されている。この場合、帯状に2 列形成され、その2列の島状領域13”の位置関 係がズレなく設けられても良いが、千鳥状が 好ましい。図5(3)では、導電層露出領域とし 、島状領域13”が帯状に且つ千鳥状に3列形 されており、3列の島状領域13’の位置関係 千鳥状にズレて設けられている。勿論4列以 設けても良い。本発明の間欠的帯状領域は 例えば、図5(3)において、内側の列の島状領 域13”の内、最も内側の島状領域13”の最内 の地点と、外側の島状領域13”の内、最も外 側の島状領域13”の最外側の地点との垂直幅 有する領域と言える。従って、垂直幅はLに 相当する。
 上記島状領域13”の形状は、矩形、楕円形 円形、多角形等、どのような形状でも良い また島状領域13”は、全て同じ大きさでも良 く、また相互に異なっていても良い。一般に 同じ大きさである。

 上記島状領域13”は、図5に示したように、 辺に対して平行に並んだ多数の楕円形領域 集合体として形成されており、一般に複数 でアース用電極である導電層露出領域13’ 構成している。各島状領域13”の大きさは、 レーザヘッドから照射されるレーザビームの ビーム径、途中に設けられたビームエキスパ ンダの倍率、レンズの曲率及び焦点距離、光 路長、ビーム強度、及びビームプロファイル 等により決定される。列方向における島状領 域13”間の距離(列方向における隣接する島状 領域13”の中心間距離)D2は、ヘッドの移動速 とレーザの発振周波数によって決定され、{ (島状領域13”の最大半径)×2+0.3}mm程度が好ま い。列間の距離D1もD2と同様であり、列間で 隣接する島状領域13”間の距離D3もD2と同様で ある。島状領域13”の最大半径は、一般に0.1~ 10mm、好ましくは0.2~1.0mmである。島状領域13” の面積は、一般に0.1~30mm 2 、好ましくは0.1~5mm 2 である。

 導電層露出領域13’を効率よく形成するに 、連続波レーザを用いてハードコート層等 第1の機能性層を除去することが有利である 、連続波レーザを用いると照射部分に過剰 熱が付与され易い傾向にあり、照射部分(導 電層露出領域13’)において、積層体(例、透 基板、メッシュ状導電層及びハードコート )のメッシュ状導電層の剥離等の熱的損傷が 生し易い。ハードコート層等は、その厚さ 一般に5~7μmと極めて薄層であり、その下側 導電層の熱的損傷を受けやすいが、パルス ーザ(特に赤外線の波長の)を用いることに りこの熱的損傷を回避することが容易で、 ましい。但し、パルスレーザを使用する場 、短波長の短パルスのレーザを用いると熱 損傷の少なくできるが、加工に時間がかか すぎるため、長波長のパルスレーザを用い 、ショット間距離を大きく取ることにより ッシュ状導電層の密着性の低下を最小限に 制しながら、有効な導電層露出領域13’を確 保することが可能である。
 パルスレーザの波長は、0.2~30μm、さらに5~15 μmであることが好ましい。また、パルスレー ザのパルス幅(特にCO 2 レーザでは)は、1~1000マイクロ秒、さらに100~8 00マイクロ秒であることが好ましい。上記熱 よる剥離損傷抑制効果が得られやすい。島 領域13”の形成は、パルスレーザのパルス 体を利用しても良いが(その場合パルスは一 に数百マイクロ秒である)、短パルス(一般 百マイクロ秒未満)の場合は、特定の数のパ ス群でオン-オフさせることにより行なって も良い。剥離損傷抑制効果の点で後者の短パ ルスを用いることが好ましい。
 本発明の島状の金属導電層の個数25~250個/cm 2 及び島状の金属導電層の面積率2~50%(好ましく は15~50%)は、上述のパルスレーザを適当な条 (例、相対移動速度、出力、オン/オフ間隔等 )で使用することにより、積層体への熱的損 を最小限に抑制しながら得られやすい範囲 ある。さらに、前述の列間の距離D1、D2、島 領域13”間の距離D3そして島状領域13”の最 半径等を満たすことが好ましい。

 機能性層及び別の機能性層としては、何 かの機能を示す合成樹脂を含む層であれば のようなものでも良い。本発明では、一般 、機能性層は、ハードコート層であるか;ハ ードコート層とハードコート層より屈折率の 低い低屈折率層とからなるか(この場合ハー コート層が金属導電層と接している)或いは ハードコート層、ハードコート層より屈折 の高い高屈折率層及びハードコート層より 折率の低い低屈折率層からなる(この場合ハ ードコート層が金属導電層と接している)。 が多いほど、より良好な反射防止性が得ら る。あるいは、機能性層が防眩層、又は防 層と防眩層より屈折率の低い低屈折率層と らなる(防眩層が金属導電層と接している)こ とも好ましい。防眩層は、いわゆるアンチグ レア層であり、一般に優れた反射防止効果を 有し、上記反射防止層を設けなくて良い場合 が多い。これにより、他の層の屈折率の自由 度が向上し、層の材料の選択肢が広がるため 、コスト低減効果もある。防眩層と低屈折率 層とからなる場合は、防眩層のみよりさらに 優れた反射防止効果が得られる。また、別の 機能性層は、一般に、近赤外線吸収層、ネオ ンカット層又は透明粘着剤層、或いはこれら の層の2層以上の組合せである。本発明では 別の機能性層が、近赤外線吸収機能及びネ ンカット機能を有する透明粘着剤層からな か、或いはネオンカット機能を有する近赤 線吸収層、及び透明粘着剤層(この順で透明 板上に設けられている)からなるか、或いは 近赤外線吸収層、ネオンカット層及び透明粘 着剤層(この順で透明基板上に設けられてい )からなることが好ましい。

 ハードコート層16上には、反射防止性を 上させるためにハードコート層16より屈折率 の低い低屈折率層等を設けることが好ましい が、その場合、一般に、ハードコート層全面 に形成される。ハードコート層及び低屈折率 層等を設ける場合は、それぞれ塗工、(光)硬 を別々に行っても良いが、ハードコート層 び低屈折率層等を塗工した後、一度に(光) 化しても良い。また、上記の金属導電層上 ハードコート層16を形成したが、光学フィル タの所望の設計に従い、上述のように防眩層 、さらに必要により低屈折率層を設けること も好ましい。防眩層は防眩機能を有するハー ドコート層であることが好ましい。

 図1(4)で得られた本発明のディスプレイ用 光学フィルタで、裏面に近赤外線吸収層14及 その上に透明粘着剤層15が設けられた好ま い態様の1例を、前記図4に示したが、図4に された本発明のディスプレイ用光学フィル で、ハードコート層の上にさらに低屈折率 (反射防止層)が設けられた光学フィルタの断 面の概略図の1例を図6に示す。図6において、 透明基板22の一方の表面に、メッシュ状の金 導電層23、ハードコート層26及び低屈折率層 27がこの順で設けられ、他方の表面には近赤 線吸収層24及びその上に透明粘着剤層25が設 けられている。この場合レーザの照射は低屈 折率層27の表面端部近傍に行われる。ハード ート層26は、図4と同様に、縁部(最端部)領 に、導電層露出領域23’を介してその外側に 縁部ハードコート層26’を有し、低屈折率層2 7も、縁部領域に、導電層露出領域23’を介し てその外側の縁部ハードコート層26’上に縁 低屈折率層27’を有する。ハードコート層26 (26’)上に設ける層(例、高屈折率層)は、低屈 折率層27と同様に中央部と縁部に設けられる またメッシュ状金属層24のメッシュの空隙 、ハードコート層26で埋められており、これ により透明性が向上している。前述のように 、ハードコート層26の代わりに防眩層を設け ことも好ましい。

 上記構成において、ハードコート層26及び 屈折率層(等の反射防止層)27と、近赤外線吸 層24との位置が、相互に入れ替わっていて 良く、また近赤外線吸収層24が、金属導電層 23とハードコート層26との間に設けられても い。しかながら、図6の構成は、ディスプレ 装着時に導電層が、ディスプレイの前面(表 面側)に存在することになるため、アースの 置が容易である点で有利である。
 上記図1では、導電層露出領域は、側端部領 域ではあるが、その外側に縁部ハードコート 層等が設けられた態様について説明した。本 発明には、縁部にこのようなハードコート層 等が存在しない、即ち最端部に導電層露出領 域が設けられた態様も含まれる。このよう態 様について、図7を参照しながら説明する。

 図7に、上記の本発明の電極部付きディスプ レイ用光学フィルタの製造方法の別の1例を 明するための概略断面図を示す。
 長尺状の透明基板32の表面の全域に、メッ ュ状の金属導電層33を形成し(1)、次いで、メ ッシュ状の金属導電層33の全域に第1の機能性 層としての合成樹脂からなるハードコート層 36を形成する(2)。例えば、このようにして得 れた長尺状の積層体をロール状に巻き、例 ばロール・ツー・ロール方式で、このロー から連続的にこの長尺状の積層体を送り出 、ハードコート層36の側端部に、レーザを 欠的に照射する(3)。照射は、両側縁部に同 に行っても良いし、一方を行った後他方の 端部を照射しても良い。この場合、レーザ 照射を最端部(縁部)に照射するように行う。 ハードコート層36は合成樹脂からなる層であ ため、レーザが照射された領域のハードコ ト層36は分解又は燃焼等により消失する。 れにより、両端部のハードコート層36が除去 され、金属導電層が露出し、導電層露出領域 33’が形成され、これが電極部を形成する(4) このように最端部ハードコート層等が残ら いようにレーザを照射する場合、透明基板 で軟化変形する場合があるので注意する必 がある。この後、一般に、透明基板32の裏 (通常全面)に別の機能性層としての近赤外線 吸収層34及びその上に透明粘着剤層35が形成 れ、この後、レーザを用いて幅方向に裁断 ることにより、周囲に導電層露出領域33’( 極部)を有する矩形状の光学フィルタが得ら る。裁断は裁断機等で行っても良い。その 合は、必要により幅方向にもレーザで金属 電層を露出させる。レーザで裁断して、レ ザ照射領域が島状でなくなる場合があり、 の範囲は本発明の間欠的帯状領域ではない このような光学フィルタの平面図を図8に示 す。図7の方法では、幅方向に1枚の光学フィ タが得られるが、図1と同様、例えば中央に も2箇所レーザを設置して、両端部だけでな 端部と平行に中央においてもレーザを照射 て、幅方向に2枚光学フィルタを得られるよ にしても良い。
 あるいは、上記工程(端部レーザ照射)中、 は上記工程後、金属導電層が露出した長尺 積層体のハードコート層36に、幅方向にレー ザを間欠的に照射することにより、照射部分 のハードコート層16を除去して幅方向に金属 電層を露出させても良い。これを連続的に うことにより、両側の側端近傍部にレーザ 射した場合は、全周囲に金属導電層が露出 たものが得られる(図8参照)。幅方向のレー 照射は、一般に、フィルタの走行を停止さ て、幅方向に移動させることにより行われ 。

 図7及び8の導電層露出領域33’は上記のよう に間欠的帯状領域(間欠的な島状領域)である 本発明では、間欠的帯状領域は島状の金属 電層の最も内側の地点と最も外側の地点の 直幅を有する領域であるが、これは、例え 、図8及び下記の図9において、Lで表される を有する帯状領域である。本発明では、こ 幅がLの間欠的帯状領域の面積に対して島状 の金属導電層の個数が25~250個/cm 2 で、島状の金属導電層の面積率が2~50%(好まし くは15~50%)である。
 間欠的帯状領域である導電層露出領域の好 しい態様を図9(1)~(3)に示す。図9(1)では、導 層露出領域33’として、島状領域33”が帯状 に1列形成されている。図9(2)では、導電層露 領域として、島状領域33”が帯状に且つ千 状に2列形成されている。或いは帯状に2列形 成され、2列の島状領域13”の位置関係はズレ なく設けられても良いが、千鳥状が好ましい 。図9(3)では、導電層露出領域として、島状 域33”が帯状に且つ千鳥状に3列形成されて り、3列の島状領域33’の位置関係は千鳥状 ズレて設けられている。勿論4列以上設けて 良い。
 上記島状領域33”の形状は、矩形、楕円形 円形、多角形等、どのような形状でも良い また島状領域33”は、全て同じ大きさでも良 いが、相互に異なっていても良く、一般に同 じ大きさである。

 上記島状領域33”は、図9に示したように、 辺に対して平行に並んだ多数の楕円形領域 集合体として形成されており、一般に複数 でアース用電極である導電層露出領域33’ 構成している。各島状領域33”の大きさは、 レーザヘッドから照射されるレーザビームの ビーム径、途中に設けられたビームエキスパ ンダの倍率、レンズの曲率及び焦点距離、ビ ーム強度、及びビームプロファイルにより決 定される。列方向における島状領域33”間の 離(列方向における隣接する島状領域33”の 心間距離)D2は、ヘッドの移動速度とレーザ 発振周波数によって決定され、{(島状領域33 ”の最大半径)×2+0.3}mm程度が好ましい。前述 ように、列間の距離D1もD2と同様であり、列 間で隣接する島状領域33”間の距離D3もD2と同 様である。また島状領域33”の最大半径は、 般に0.1~10mm、好ましくは0.2~1.0mmである。島 領域33”の面積は、一般に0.1~30mm 2 、好ましくは0.1~5mm 2 である。

 上記長尺状の透明基板32の裏側(通常全面)に 第2の機能性層としての近赤外線吸収層34及び その上に透明粘着剤層35が形成されていても く、この場合、図10に示すように、本発明 好ましい態様の一つである光学フィルタが られる。透明粘着剤層35は設けなくても良い 。得られた光学フィルタの電極部(導電層露 領域33’)には、アースをとるための種々の 電材料が接続される。尚、上記ハードコー 層は本発明の機能性層の1種として示してい 。
 或いは、上記電極部を形成した後、透明基 32の裏側(通常全面)に別の機能性層としての 近赤外線吸収層34及びその上に透明粘着剤層3 5が形成しても良い。透明粘着剤層35は設けな くても良い。
 前記導電層露出領域33’がアースのための 極部として使用される。この間欠的帯状領 (細い帯状の導電層露出領域)の幅(図8~図10のL )は、一般に2~100mm、特に5~50mmが好ましい。

 ハードコート層36上には、反射防止性を 上させるためにハードコート層36より屈折率 の低い低屈折率層等を設けることが好ましい が、その場合、一般に、ハードコート層全面 に形成される。ハードコート層及び低屈折率 層等を設ける場合は、それぞれ塗工、(光)硬 を別々に行っても良いが、ハードコート層 び低屈折率層等を塗工した後、一度に(光) 化しても良い。また、上記の金属導電層上 ハードコート層36を形成したが、光学フィル タの所望の設計に従い、上述のように防眩層 、さらに必要により低屈折率層を設けること も好ましい。

 図10に示された本発明のディスプレイ用光 フィルタで、ハードコート層の上にさらに 屈折率層(反射防止層)が設けられた光学フィ ルタの断面の概略図の1例を図11に示す。図11 おいて、透明基板42の一方の表面に、メッ ュ状の金属導電層43、ハードコート層46及び 屈折率層27がこの順で設けられ、他方の表 には近赤外線吸収層44及びその上に透明粘着 剤層45が設けられている。この場合レーザの 射は低屈折率層47の表面端部近傍に行われ 。図10同様に、端部領域に、導電層露出領域 43’が存在する。ハードコート層46上に設け 層(例、高屈折率層)は、低屈折率層47と同様 中央部に設けられる。またメッシュ状金属 44のメッシュの空隙は、ハードコート層46で 埋められており、これにより透明性が向上し ている。メッシュ状金属層44も同様である。
 上記構成において、ハードコート層46及び 屈折率層(等の反射防止層)47と、近赤外線吸 層44との位置が、相互に入れ替わっていて 良く、また近赤外線吸収層44が、金属導電層 43とハードコート層46との間に設けられても い。しかしながら、図11の構成は、ディスプ レイ装着時に導電層が、ディスプレイの前面 (表面側)に存在することになるため、アース 設置が容易である点で有利である。

 上記金属導電層13、23等は、例えば、メッシ ュ状の金属層又は金属含有層、或いは金属酸 化物層(誘電体層)、又は金属酸化物層と金属 との交互積層膜である。メッシュ状の金属 又は金属含有層は、一般に、エッチングに り、又は印刷法により形成されているか、 属繊維層である。これにより低抵抗を得ら やすい。一般に、メッシュ状の金属層又は 属含有層のメッシュの空隙は、前記のよう 、ハードコート層16、26等或いは防眩層で埋 められている。これにより透明性が向上する 。ハードコート層16、26等で埋めない場合は 他の層、例えば近赤外線吸収層14、24等或い それ専用の透明樹脂層で埋められるのが好 しい。
 上記低屈折率層27等は、反射防止層を構成 ている。即ち、ハードコート層16、26等とそ 上に設けられた低屈折率層との複合膜によ 反射防止効果を効率良くに示す。この低屈 率層とハードコート層との間に高屈折率層 設けても良い。これにより反射防止機能は 上する。
 また低屈折率層27等は設けなくても良く、 明基板と、透明基板より屈折率の高い又は い(好ましくは低い)ハードコート層16、26等 みであっても良い。ハードコート層16、26、 射防止層27等は、一般に塗工により形成さ る。生産性、経済性の観点から好ましい。
 上記近赤外線吸収層14、24等は、PDPのネオン 発光等の不要な光を遮断する機能を有する。 一般に800~1200nmに吸収極大を有する色素を含 層である。透明粘着層15、25は一般にディス レイへの容易に装着するために設けられて る。透明粘着剤層15の上に剥離シートを設 ても良い。
 電極部は、光学フィルタの周囲の金属導電 であり、その幅(図2等のL)は、前述のように 、一般に2~100mm、特に5~50mmが好ましい。金属 電層は、メッシュ状金属層であることが好 しい。

 上記矩形のディスプレイ用光学フィルタは 明基板を1枚用いているが、透明基板は2枚 いても良い。例えば、金属導電層を有する 明基板(一般に裏面に近赤外線吸収層等有す )の金属導電層上に、ハードコート層及び低 屈折率層等の反射防止層を有する透明基板の 裏面を粘着剤層を介して積層し、ハードコー ト層及び低屈折率層等の反射防止層上から前 記のようにレーザを照射することによっても 得られる。或いは、透明基板の表面に、メッ シュ状の金属導電層、ハードコート層及び低 屈折率層等の反射防止層がこの順で設けられ 、別の透明基板の表面には近赤外線吸収層及 びその上に透明粘着剤層が設けられ、2枚の 明基板の層が設けられていない表面同士で 着された構成を有する。この場合、前者の 層体が、本発明の方法により製造される。
 透明基板2枚は、製造上有利である場合に採 用されるが、厚さが大きくなるので嵩高くな る点で不利である。
 上記透明基板1枚用いるディスプレイ用光学 フィルタは、前述のように、例えば、矩形状 のプラスチックフィルムの一方の全表面に、 金属導電層を形成し、次いで導電層上に、ハ ードコート層及び低屈折率層等の反射防止層 を形成し、レーザ照射により、導電層露出領 域を形成し、他方の表面に近赤外線吸収層、 透明粘着剤層等を形成する(或いは予めプラ チックフィルム裏面に形成する)ことにより 学フィルタを得る。作製されたフィルタは 各ディスプレイの全面の表示部の形状に合 せて設計されている。このような光学フィ タは、周囲に導電層の電極部が突出してお 、これが接地及びディスプレイに装着容易 電極部(アース電極)を形成している。

 本発明では、上記のようにパルスレーザ照 により導電層露出領域が形成される。本発 で使用することができるパルスレーザ(パル ス発振レーザ)は、短時間で、金属導電層等 光学フィルタ形成材料に熱的損傷を与える となく、第1の機能性層の合成樹脂等を燃焼 分解等により除去できるもの、或いはその うに設定できるものであればよい。レーザ 射技術としては、ラインビーム成形技術、 ーザ光分岐技術、ダブルパルス技術等を、 独または組み合わせて用いることができる パルスレーザ光としては、YAGレーザ(基本波 、2倍波、3倍波)、ルビーレーザ、エキシマレ ーザ、半導体レーザ、CO 2 レーザ、アルゴンレーザ等を用いることがで きる。特に、CO 2 レーザが、短時間で合成樹脂層を燃焼、分解 により除去、或いはレーザ吸収による発熱部 分を沸騰させて機能性層を除去することがで きるので、好ましい。即ち、これらのパルス レーザは、一般に、前述の長波長のパルスレ ーザであり、ショット間距離を大きく取るこ とにより熱的損傷を最小限に抑制しながら、 有効な導電層露出領域13’を確保することが 能である。
 パルスレーザの波長は、前述のように、0.2~ 30μm、さらに5~15μmであることが好ましい。ま た、パルスレーザのパルス幅(特にCO 2 レーザでは)は、1~1000マイクロ秒、さらに100~8 00マイクロ秒であることが好ましい。上記熱 よる剥離損傷抑制効果が得られやすい。さ にパルスレーザの照射は、出力5W~5kW、焦点 置での直径 を10~50μmに集光して(機能性層 では、400~1000μmである。適宜、焦点ずらしに より600μm程度まで直径を拡大している)、相 移動速度(積層体とパルスレーザとの相対速 )1~3000mm/秒で行うことが好ましい。

 本発明のディスプレイ用光学フィルタに使 される材料について以下に説明する。
 透明基板は、一般に、透明なプラスチック ィルムである。その材料としては、透明(「 可視光に対して透明」を意味する。)であれ 特に制限はない。プラスチックフィルムの としては、ポリエステル{例、ポリエチレン レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ ート}、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ア リル樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリスチ レン、トリアセテート樹脂、ポリビニルアル コール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ ン、ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共 合体、ポリビニルブチラール、金属イオン 橋エチレン-メタクリル酸共重合体、ポリウ タン、セロファン等を挙げることができる これらの中でも、加工時の負荷(熱、溶剤、 折り曲げ等)に対する耐性が高く、透明性が に高い等の点で、ポリエチレンテレフタレ ト(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチル タクリレート(PMMA)等が好ましい。特に、PET 、加工性に優れているので好ましい。
 透明基板の厚さとしては、光学フィルタの 途等によっても異なるが、一般に1μm~10mm、1 μm~5mm、特に25~250μmが好ましい。

 本発明の金属導電層は、得られる光学フィ タの表面抵抗値が、一般に10ω/□以下、好 しくは0.001~5ω/□の範囲、特に0.005~5ω/□のと なるように設定される。メッシュ(格子)状の 電層も好ましい。或いは、導電層は、気相 膜法により得られる層(金属酸化物(ITO等)の 明導電薄膜)でも良い。さらに、ITO等の金属 酸化物の誘電体膜とAg等の金属層との交互積 体(例、ITO/銀/ITO/銀/ITOの積層体)であっても い。
 メッシュ状の金属導電層としては金属繊維 び金属被覆有機繊維の金属を網状にしたも 、透明基板上の銅箔等の層を網状にエッチ グ加工し、開口部を設けたもの、透明基板 に導電性インクをメッシュ状に印刷したも 、等を挙げることができる。
 メッシュ状の金属導電層の場合、メッシュ しては、金属繊維及び/又は金属被覆有機繊 維よりなる線径1μm~1mm、開口率40~95%のものが ましい。より好ましい線径は10~500μm、開口 は50~95%である。メッシュ状の導電層におい 、線径が1mmを超えると電磁波シールド性が 上するが、開口率が低下し両立させること できない。1μm未満では、メッシュとしての 強度が下がり取扱いが困難となる。また開口 率が95%を超えるとメッシュとしての形状を維 持することが困難であり、40%未満では光透過 性が低下し、ディスプレイからの光量も低下 する。
 なお、導電性メッシュの開口率とは、当該 電性メッシュの投影面積における開口部分 占める面積割合を言う。
 メッシュ状の導電層を構成する金属繊維及 金属被覆有機繊維の金属としては、銅、ス ンレス、アルミニウム、ニッケル、チタン タングステン、錫、鉛、鉄、銀、炭素或い これらの合金、好ましくは銅、ステンレス ニッケルが用いられる。
 金属被覆有機繊維の有機材料としては、ポ エステル、ナイロン、塩化ビニリデン、ア ミド、ビニロン、セルロース等が用いられ 。
 金属箔等の導電性の箔をパターンエッチン したもの場合、金属箔の金属としては、銅 ステンレス、アルミニウム、ニッケル、鉄 真鍮、或いはこれらの合金、好ましくは銅 ステンレス、アルミニウムが用いられる。
 金属箔の厚さは、薄過ぎると取扱い性やパ ーンエッチングの作業性等の面で好ましく く、厚過ぎると得られるフィルムの厚さに 響を及ぼし、エッチング工程の所要時間が くなることから、1~200μm程度とするのが好 しい。
 エッチングパターンの形状には特に制限は く、例えば四角形の孔が形成された格子状 金属箔や、円形、六角形、三角形又は楕円 の孔が形成されたパンチングメタル状の金 箔等が挙げられる。また、孔は規則的に並 だものに限らず、ランダムパターンとして 良い。この金属箔の投影面における開口部 の面積割合は、20~95%であることが好ましい
 上記の他に、メッシュ状の金属導電層とし 、フィルム面に、溶剤に対して可溶な材料 よってドットを形成し、フィルム面に溶剤 対して不溶な導電材料からなる導電材料層 形成し、フィルム面を溶剤と接触させてド ト及びドット上の導電材料層を除去するこ によって得られるメッシュ状金属導電層を いても良い。
 金属導電層上に、さらに金属メッキ層を、 電性を向上させるためは設けても良い(特に 、上記溶剤に対して可溶な材料によってドッ トを形成する方法の場合)。金属メッキ層は 公知の電解メッキ法、無電解メッキ法によ 形成することができる。メッキに使用され 金属としては、一般に銅、銅合金、ニッケ 、アルミ、銀、金、亜鉛又はスズ等を使用 ることが可能であり、好ましくは銅、銅合 、銀、又はニッケルであり、特に経済性、 電性の点から、銅又は銅合金を使用するこ が好ましい。
 また、防眩性能を付与させても良い。この 眩化処理を行う場合、(メッシュ)導電層の 面に黒化処理を行っても良い。例えば、金 膜の酸化処理、クロム合金等の黒色メッキ 黒又は暗色系のインクの塗布等を行うこと できる。

 本発明の反射防止層は、一般に基板である 明基板より屈折率の低いハードコート層と の上に設けられたハードコート層より屈折 の低い低屈折率層との複合膜であるか、或 はハードコート層と低屈折率層との間にさ に高屈折率層が設けられた複合膜である。 射防止膜は基板より屈折率の低いハードコ ト層のみであっても有効である。但し、基 の屈折率が低い場合、透明基板より屈折率 高いハードコート層とその上に設けられた 屈折率層との複合膜、或いは低屈折率層上 さらに高屈折率層が設けられた複合膜とし も良い。
 ハードコート層としては、アクリル樹脂層 エポキシ樹脂層、ウレタン樹脂層、シリコ 樹脂層等の合成樹脂を主成分とする層であ 。通常その厚さは1~50μm、好ましくは1~10μm ある。合成樹脂は、一般に熱硬化性樹脂、 外線硬化性樹脂であり、紫外線硬化性樹脂 好ましい。紫外線硬化性樹脂は、短時間で 化させることができ、生産性に優れ、また ーザにより除去し易い点からも好ましい。
 熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、 ゾルシノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹 、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン 脂、フラン樹脂、シリコン樹脂などを挙げ ことができる。
 ハードコート層としては、紫外線硬化性樹 組成物(紫外線硬化性樹脂、光重合開始剤等 からなる)を主成分とする層の硬化層が好ま く、通常その厚さは1~50μm、好ましくは1~10μm である。
 紫外線硬化性樹脂(モノマー、オリゴマー) しては、例えば、2-ヒドロキシエチル(メタ) クリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)ア クリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アク レート、2-エチルヘキシルポリエトキシ(メ )アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー 、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェニ ルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシ ロデカンモノ(メタ)アクリレート、ジシク ペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート 、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー 、アクリロイルモルホリン、N-ビニルカプ ラクタム、2-ヒドロキシ-3-フェニルオキシプ ロピル(メタ)アクリレート、o-フェニルフェ ルオキシエチル(メタ)アクリレート、ネオペ ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネ ペンチルグリコールジプロポキシジ(メタ) クリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペ チルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリ シクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレ ト、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ ト、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ )アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシ エチル〕イソシアヌレート、ジトリメチロー ルプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の(メ タ)アクリレートモノマー類;ポリオール化合 (例えば、エチレングリコール、プロピレン グリコール、ネオペンチルグリコール、1,6- キサンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオ ル、1,9-ノナンジオール、2-エチル-2-ブチル- 1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロ ン、ジエチレングリコール、ジプロピレン リコール、ポリプロピレングリコール、1,4- メチロールシクロヘキサン、ビスフェノー Aポリエトキシジオール、ポリテトラメチレ ングリコール等のポリオール類、前記ポリオ ール類とコハク酸、マレイン酸、イタコン酸 、アジピン酸、水添ダイマー酸、フタル酸、 イソフタル酸、テレフタル酸等の多塩基酸又 はこれらの酸無水物類との反応物であるポリ エステルポリオール類、前記ポリオール類と ε-カプロラクトンとの反応物であるポリカプ ロラクトンポリオール類、前記ポリオール類 と前記、多塩基酸又はこれらの酸無水物類の ε-カプロラクトンとの反応物、ポリカーボネ ートポリオール、ポリマーポリオール等)と 機ポリイソシアネート(例えば、トリレンジ ソシアネート、イソホロンジイソシアネー 、キシリレンジイソシアネート、ジフェニ メタン-4,4’-ジイソシアネート、ジシクロ ンタニルジイソシアネート、ヘキサメチレ ジイソシアネート、2,4,4’-トリメチルヘキ メチレンジイソシアネート、2,2’-4-トリメ ルヘキサメチレンジイソシアネート等)と水 基含有(メタ)アクリレート(例えば、2-ヒド キシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキ プロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシ ブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3- ェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、 シクロヘキサン-1,4-ジメチロールモノ(メタ) クリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ )アクリレート、ペンタエリスリトールペン タ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト ルヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリン (メタ)アクリレート等)の反応物であるポリ レタン(メタ)アクリレート、ビスフェノール A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキ 樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂と( メタ)アクリル酸の反応物であるビスフェノ ル型エポキシ(メタ)アクリレート等の(メタ) クリレートオリゴマー類等を挙げることが きる。これら化合物は1種又は2種以上、混 して使用することができる。これらの紫外 硬化性樹脂を、熱重合開始剤とともに用い 熱硬化性樹脂として使用してもよい。
 ハードコート層とするには、上記の紫外線 化性樹脂(モノマー、オリゴマー)の内、ペ タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、 ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ) クリレート等の硬質の多官能モノマーを主 使用することが好ましい。
 紫外線硬化性樹脂の光重合開始剤として、 外線硬化性樹脂の性質に適した任意の化合 を使用することができる。例えば、2-ヒド キシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、1- ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、 2-メチル-1-(4-(メチルチオ)フェニル)-2-モルホ ノプロパン-1などのアセトフェノン系、ベ ジルジメチルケタールなどのベンゾイン系 ベンゾフェノン、4-フェニルベンゾフェノン 、ヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフ ェノン系、イソプロピルチオキサントン、2-4 -ジエチルチオキサントンなどのチオキサン ン系、その他特殊なものとしては、メチル ェニルグリオキシレートなどが使用できる 特に好ましくは、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フ ェニルプロパン-1-オン、1-ヒドロキシシクロ キシルフェニルケトン、2-メチル-1-(4-(メチ チオ)フェニル)-2-モルホリノプロパン-1、ベ ンゾフェノン等が挙げられる。これら光重合 開始剤は、必要に応じて、4-ジメチルアミノ 息香酸のごとき安息香酸系叉は、第3級アミ ン系などの公知慣用の光重合促進剤の1種ま は2種以上を任意の割合で混合して使用する とができる。また、光重合開始剤のみの1種 または2種以上の混合で使用することができ 。特に1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニル ケトン(チバ・スペシャリティケミカルズ社 、イルガキュア184)が好ましい。
 光重合開始剤の量は、樹脂組成物に対して 般に0.1~10質量%、好ましくは0.1~5質量%である 。
 さらに、ハードコート層は、紫外線吸収剤 赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料加工助剤 着色剤等を少量含んでいても良い。特に、 外線吸収剤(例、ベンゾトリアゾール系紫外 線吸収剤又はベンゾフェノン系紫外線吸収剤 )を含むことが好ましく、これによりフィル の黄変等の防止が効率的に行うことができ 。その量は、樹脂組成物に対して一般に0.1~1 0質量%、好ましくは0.1~5質量%である。
 ハードコート層は、透明基板より屈折率が いことが好ましく、上記紫外線硬化性樹脂 用いることにより一般に基板より低い屈折 を得られやすい。従って、透明基板として 、PET等の高い屈折率の材料を用いることが ましい。このため、ハードコート層は、屈 率を、1.60以下にすることが好ましい。膜厚 は前記の通りである。

 高屈折率層は、ポリマー(好ましくは紫外線 硬化性樹脂)中に、ITO,ATO,Sb 2 O 3 ,SbO 2 ,In 2 O 3 ,SnO 2 ,ZnO、AlをドープしたZnO、TiO 2 等の導電性金属酸化物微粒子(無機化合物)が 散した層(硬化層)とすることが好ましい。 属酸化物微粒子としては、平均粒径10~10000nm 好ましくは10~50nmのものが好ましい。特にITO (特に平均粒径10~50nmのもの)が好ましい。屈折 率を1.64以上としたものが好適である。膜厚 一般に10~500nmの範囲、好ましくは20~200nmであ 。
 なお、高屈折率層が導電層である場合、こ 高屈折率層2の屈折率を1.64以上とすること より反射防止フィルムの表面反射率の最小 射率を1.5%以内にすることができ、1.69以上、 好ましくは1.69~1.82とすることにより反射防止 フィルムの表面反射率の最小反射率を1.0%以 にすることができる。
 低屈折率層は、シリカ、フッ素樹脂等の微 子、好ましくは中空シリカを10~40重量%(好ま しくは10~30質量%)がポリマー(好ましくは紫外 硬化性樹脂)中に分散した層(硬化層)である とが好ましい。この低屈折率層の屈折率は 1.45~1.51が好ましい。この屈折率が1.51超であ ると、反射防止フィルムの反射防止特性が低 下する。膜厚は一般に10~500nmの範囲、好まし は20~200nmである。
 中空シリカとしては、平均粒径10~100nm、好 しくは10~50nm、比重0.5~1.0、好ましくは0.8~0.9 ものが好ましい。
 ハードコート層は、可視光線透過率が85%以 であることが好ましい。高屈折率層及び低 折率層の可視光線透過率も、いずれも85%以 であることが好ましい。
 反射防止層がハードコート層と上記2層より 構成される場合、例えば、ハードコート層の 厚さは2~20μm、高屈折率層の厚さは75~90nm、低 折率層の厚さは85~110nmであることが好まし 。

 反射防止層の、各層を形成するには、例え 、前記の通り、ポリマー(好ましくは紫外線 硬化性樹脂)に必要に応じ上記の微粒子を配 し、得られた塗工液を、前記の矩形透明基 表面に塗工し、次いで乾燥した後、紫外線 射して硬化すればよい。この場合、各層を1 ずつ塗工し硬化させてもよく、全層を塗工 た後、まとめて硬化させてもよい。
 塗工の具体的な方法としては、アクリル系 ノマー等を含む紫外線硬化性樹脂をトルエ 等の溶媒で溶液にした塗工液をグラビアコ タ等によりコーティングし、その後乾燥し 次いで紫外線により硬化する方法を挙げる とができる。このウェットコーティング法 あれば、高速で均一に且つ安価に成膜でき という利点がある。このコーティング後に えば紫外線を照射して硬化することにより 着性の向上、膜の硬度の上昇という効果が られる。前記導電層も同様に形成すること できる。
 紫外線硬化の場合は、光源として紫外~可視 領域に発光する多くのものが採用でき、例え ば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルラン プ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マー キュリーハロゲンランプ、カーボンアーク灯 、白熱灯、レーザ光等を挙げることができる 。照射時間は、ランプの種類、光源の強さに よって一概には決められないが、数秒~数分 度である。また、硬化促進のために、予め 層体を40~120℃に加熱し、これに紫外線を照 してもよい。
 前述のようにハードコート層の代わりに防 層を設けることも好ましい。反射防止効果 大きいものが得られやすい。防眩層は、例 ば、バインダ(インクメジウム)に顔料微粒 (例、カーボンブラック、黒色酸化鉄等)を分 散させた液、又はポリマー微粒子(例、アク ルビーズ)等の透明フィラー(好ましくは平均 粒径1~10μm)をバインダに分散させた液を塗布 乾燥することにより、或いは金属層を硫化 理等の黒化処理により金属硫化物よりなる 眩層を形成する。或いは、前述のハードコ ト層形成用材料に透明フィラー(ポリマー微 粒子;例、アクリルビーズ)を加えた液を塗布 硬化させた、ハードコート機能を有する防 層が好ましい。防眩層の層厚は、一般に0.01 ~1μmの範囲である。

 近赤外線吸収層は、一般に、透明基板の表 に色素等を含む層が形成することにより得 れる。近赤外線吸収層は、例えば上記色素 びバインダ樹脂等を含む紫外線硬化性又は 子線硬化性の樹脂、或いは熱硬化性樹脂を む塗工液を塗工、必要により乾燥、そして 化させることにより得られる。或いは上記 素及びバインダ樹脂等を含む塗工液を塗工 そして単に乾燥させることによっても得ら る。フィルムとして使用する場合は、一般 近赤外線カットフィルムであり、例えば色 等を含有するフィルムである。色素として 、一般に800~1200nmの波長に吸収極大を有する もので、例としては、フタロシアニン系色素 、金属錯体系色素、ニッケルジチオレン錯体 系色素、シアニン系色素、スクアリリウム系 色素、ポリメチン系色素、アゾメチン系色素 、アゾ系色素、ポリアゾ系色素、ジイモニウ ム系色素、アミニウム系色素、アントラキノ ン系色素、を挙げることができ、特にシアニ ン系色素又はスクアリリウム系色素が好まし い。これらの色素は、単独又は組み合わせて 使用することができる。バインダ樹脂の例と しては、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を挙 げることができる。
 本発明では、近赤外線吸収層に、ネオン発 の吸収機能を付与することにより色調の調 機能を持たせても良い。このために、ネオ 発光の吸収層を設けても良いが、近赤外線 収層にネオン発光の選択吸収色素を含有さ ても良い。
 ネオン発光の選択吸収色素としては、シア ン系色素、スクアリリウム系色素、アント キノン系色素、フタロシアニン系色素、ポ メチン系色素、ポリアゾ系色素、アズレニ ム系色素、ジフェニルメタン系色素、トリ ェニルメタン系色素を挙げることができる このような選択吸収色素は、585nm付近のネ ン発光の選択吸収性とそれ以外の可視光波 において吸収が小さいことが必要であるた 、吸収極大波長が575~595nmであり、吸収スペ トル半値幅が40nm以下であるものが好ましい
 また、近赤外線やネオン発光の吸収色素を 数種組み合わせる場合、色素の溶解性に問 がある場合、混合による色素間の反応ある 合、耐熱性、耐湿性等の低下が認められる 合には、すべての近赤外線吸収色素を同一 層に含有させる必要はなく、別の層に含有 せても良い。
 また、光学特性に大きな影響を与えない限 、さらに着色用の色素、紫外線吸収剤、酸 防止剤等を加えても良い。
 本発明の光学フィルタの近赤外線吸収特性 しては、850~1000nmの透過率を、20%以下、さら に15%するのが好ましい。また選択吸収性とし ては、585nmの透過率が50%以下であることが好 しい。特に前者の場合には、周辺機器のリ コン等の誤作動が指摘されている波長領域 透過度を減少させる効果があり、後者の場 は、575~595nmにピークを持つオレンジ色が色 現性を悪化させる原因であることから、こ オレンジ色の波長を吸収させる効果があり これにより真赤性を高めて色の再現性を向 させたものである。
 近赤外線吸収層の層厚は、0.5~50μmが一般的 ある。

 端部に露出した金属導電層をそのまま電極 として使用しても良いが、ディスプレイ側 金属カバー等との接触を容易にするために 露出した金属導電層上に導電性テープを貼 付けて電極部を設けても良い。
 縁部に露出した金属導電層に導電性粘着テ プ貼付する場合、その導電性粘着テープと ては、金属箔の一方の面に、導電性粒子を 散させた粘着層を設けたものであって、こ 粘着層には、アクリル系、ゴム系、シリコ 系粘着剤や、エポキシ系、フェノール系樹 に硬化剤を配合したものを用いることがで る。
 粘着層に分散させる導電性粒子としては、 気的に良好な導体であればよく、種々のも を使用することができる。例えば、銅、銀 ニッケル等の金属粉体、このような金属で 覆された樹脂又はセラミック粉体等を使用 ることができる。また、その形状について 特に制限はなく、リン片状、樹枝状、粒状 ペレット状等の任意の形状をとることがで る。
 この導電性粒子の配合量は、粘着層を構成 るポリマーに対し0.1~15容量%であることが好 ましく、また、その平均粒径は0.1~100μmであ ことが好ましい。このように、配合量及び 径を規定することにより、導電性粒子の凝 を防止して、良好な導電性を得ることがで るようになる。
 導電性粘着テープの基材となる金属箔とし は、銅、銀、ニッケル、アルミニウム、ス ンレス等の箔を用いることができ、その厚 は通常の場合、1~100μmである。
 粘着層は、この金属箔に、前記粘着剤と導 性粒子とを所定の割合で均一に混合したも をロールコーター、ダイコーター、ナイフ ーター、マイカバーコーター、フローコー ー、スプレーコーター等により塗工するこ により容易に形成することができる。
 この粘着層の厚さは通常の場合5~100μmであ 。
 導電性粘着テープの代わりに、上記粘着層 構成する材料からなる接着剤を導電層の露 部に塗布し、その上に上記導電性テープを 付しても良い。

 本発明の透明粘着剤層は、本発明の光学フ ルムをディスプレイに接着するための層で り、接着機能を有するものであればどのよ な樹脂でも使用することができる。例えば ブチルアクリレート等から形成されたアク ル系粘着剤、ゴム系粘着剤、SEBS(スチレン/ チレン/ブチレン/スチレン)及びSBS(スチレン /ブタジエン/スチレン)等の熱可塑性エラスト マー(TPE)を主成分とするTPE系粘着剤及び接着 等も用いることができる。
 その層厚は、一般に5~500μm、特に10~100μmの 囲が好ましい。光学フィルタは、一般に上 粘着剤層をディスプレイのガラス板に加熱 着することによる装備することができる。

 本発明において透明基板2枚を使用する場合 、これらの接着(粘着剤層)には、例えば、エ レン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アク ル酸メチル共重合体、アクリル樹脂(例、エ レン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン- (メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン- (メタ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオ 架橋エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体)、 部分鹸化エチレン-酢酸ビニル共重合体、カ ボキシル化エチレン-酢酸ビニル共重合体、 チレン-(メタ)アクリル-無水マレイン酸共重 合体、エチレン-酢酸ビニル-(メタ)アクリレ ト共重合体等のエチレン系共重合体を挙げ ことができる(なお、「(メタ)アクリル」は アクリル又はメタクリル」を示す。)。その 、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキ 樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポ エステル樹脂、ウレタン樹脂、ゴム系粘着 、SEBS及びSBS等の熱可塑性エラストマー等も いることができるが、良好な接着性が得ら やすいのはアクリル樹脂系粘着剤、エポキ 樹脂である。
 その層厚は、一般に10~50μm、好ましくは、20 ~30μmの範囲が好ましい。光学フィルタは、一 般に上記粘着剤層をディスプレイのガラス板 に加熱圧着することによる装備することがで きる。
 前記透明粘着剤層の材料として、EVAも使用 る場合、EVAとしては酢酸ビニル含有量が5~50 重量%、好ましくは15~40重量%のものが使用さ る。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと 透明性に問題があり、また40重量%を超すと機 械的性質が著しく低下する上に、成膜が困難 となり、フィルム相互のブロッキングが生じ 易い。
 架橋剤としては加熱架橋する場合は、有機 酸化物が適当であり、シート加工温度、架 温度、貯蔵安定性等を考慮して選ばれる。 用可能な過酸化物としては、例えば2,5-ジメ チルヘキサン-2,5-ジハイドロパーオキサイド; 2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキ ン-3;ジ-t-ブチルパーオキサイド;t-ブチルク ルパーオキサイド;2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチ パーオキシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサ ド;α,α’-ビス(t-ブチルパーオキシイソプロ ル)ベンゼン;n-ブチル-4,4-ビス(t-ブチルパー キシ)バレレート;2,2-ビス(t-ブチルパーオキ )ブタン;1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)シクロ ヘキサン;1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5- リメチルシクロヘキサン;t-ブチルパーオキ ベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第 3ブチルパーオキシアセテート;2,5-ジメチル-2, 5-ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン-3;1,1-ビ ス(第3ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシ ロヘキサン;1,1-ビス(第3ブチルパーオキシ)シ クロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキ イド;2,5-ジメチルヘキシル-2,5-ビスパーオキ ベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキ イド;p-メンタンハイドロパーオキサイド;p- ロルベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパ ーオキシイソブチレート;ヒドロキシヘプチ パーオキサイド;クロルヘキサノンパーオキ イド等を挙げることができる。これらの過 化物は1種を単独で又は2種以上を混合して 通常EVA100重量部に対して、5質量部以下、好 しくは0.5~5.0質量部の割合で使用される。
 有機過酸化物は通常EVAに対し押出機、ロー ミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤 ビニルモノマー等に溶解し、EVAのフィルム 含浸法により添加しても良い。
 なお、EVAの物性(機械的強度、光学的特性、 接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など) 良のために、各種アクリロキシ基又はメタ リロキシ基及びアリル基含有化合物を添加 ることができる。
 なお、本発明に係るEVA接着層には、その他 シランカップリング剤、紫外線吸収剤、赤 線吸収剤、老化防止剤、塗料加工助剤、着 剤等を少量含んでいてもよく、また、場合 よってはカーボンブラック、疎水性シリカ 炭酸カルシウム等の充填剤を少量含んでも い。
 上記接着のための粘着剤層は、例えばEVAと 述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等 混練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押 出、インフレーション等の成膜法により所定 の形状にシート成形することにより製造され る。
 反射防止層上には、保護層を設けても良い 保護層は、前記ハードコート層と同様にし 形成することが好ましい。

 透明粘着剤層上に設けられる剥離シート 材料としては、ガラス転移温度が50℃以上 透明のポリマーが好ましく、このような材 としては、ポリエチレンテレフタレート、 リシクロヘキシレンテレフタレート、ポリ チレンナフタレート等のポリエステル系樹 、ナイロン46、変性ナイロン6T、ナイロンMXD6 、ポリフタルアミド等のポリアミド系樹脂、 ポリフェニレンスルフィド、ポリチオエーテ ルサルフォン等のケトン系樹脂、ポリサルフ ォン、ポリエーテルサルフォン等のサルフォ ン系樹脂の他に、ポリエーテルニトリル、ポ リアリレート、ポリエーテルイミド、ポリア ミドイミド、ポリカーボネート、ポリメチル メタクリレート、トリアセチルセルロース、 ポリスチレン、ポリビニルクロライド等のポ リマーを主成分とする樹脂を用いることがで きる。これら中で、ポリカーボネート、ポリ メチルメタアクリレート、ポリビニルクロラ イド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタ レートが好適に用いることができる。厚さは 10~200μmが好ましく、特に30~100μmが好ましい。

 本発明の光学フィルタが、ディスプレイの1 種であるプラズマディスプレイパネルの画像 表示面に貼付された状態の1例を図12に示す。 ディスプレイパネル50の表示面の表面に透明 着剤層55を介して光学フィルタが接着され いる。即ち、透明基板52の一方の表面に、メ ッシュ状導電層53、ハードコート層56、低屈 率層等の反射防止層57がこの順で設けられ、 透明基板52の他方の表面には近赤外線吸収層5 4及び透明粘着剤層55が設けられた光学フィル タが表示面に設けられている。そしてフィル タの縁部(側縁部)に、メッシュ状導電層53’ 露出している。この露出したメッシュ状導 層53’にプラズマディスプレイパネル50の周 に設けられた金属カバー59に板バネ状金属 品58を介して接触状態にされている。板バネ 状金属部品の代わりに、導電性ガスケット等 が用いても良い。これにより、光学フィルタ と金属カバー59が導通し、アースが達成され 。金属カバー59は金属枠、フレームでも良 。図12から明らかなように、メッシュ状導電 層53は、視聴者側を向いている。金属カバー5 9は、導電層53の縁部の縁部から2~20mm程度覆っ ている。また金属カバー59の形状を変更して 金属カバー59をメッシュ状導電層53’に直接 接触するようにしても良い。
 本発明のPDP表示装置は、一般に透明基板と てプラスチックフィルムを使用しているの 、上記のように本発明の光学フィルタをそ 表面であるガラス板表面に直接貼り合わせ ことができるため、特に透明基板を1枚使用 した場合は、PDP自体の軽量化、薄型化、低コ スト化に寄与できる。また、PDPの前面側に透 明成形体からなる前面板を設置する場合に比 べると、PDPとPDP用フィルタとの間に屈折率の 低い空気層をなくすことができるため、界面 反射による可視光反射率の増加、二重反射な どの問題を解決でき、PDPの視認性をより向上 させることができる。
 従って、本発明の光学フィルタを有するデ スプレイは、アースが容易であるばかりで く、優れた反射防止効果、帯電防止性の付 、危険な電磁波の放射の抑制も容易である

 以下、実施例を示し、本発明を具体的に 明するが、本発明は以下の実施例に限定さ るものではない。

[実施例1]
<電極部付きディスプレイ用光学フィルタ 作製>
 (1)メッシュ状金属導電層の形成
 表面に易接着層(ポリエステルポリウレタン ;厚さ20nm)を有する厚さ100μmの長尺状ポリエチ レンテレフタレートフィルム(幅:600mm、長さ10 0m)の易接着層上に、ポリビニルアルコールの 20%水溶液をドット状に印刷した。ドット1個 大きさは1辺が234μmの正方形状であり、ドッ 同士間の間隔は20μmであり、ドット配列は 方格子状である。印刷厚さは、乾燥後で約5 mである。
 その上に、銅を平均膜厚4μmとなるように真 空蒸着した。次いで、常温の水に浸漬し、ス ポンジで擦ることによりドット部分を溶解除 去し、次いで水でリンスした後、乾燥してポ リエチレンフィルムの全面にメッシュ状導電 層を形成した(図1(1)参照)。
 このフィルム表面の導電層は、正確にドッ のネガパターンに対応した正方格子状のも であり、線幅は20μm、開口率は77%であった また、導電層(銅層)の平均厚さは4μmであっ 。
 (2)ハードコート層の形成
 下記の配合:
 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー (DPHA)    80質量部
 ITO(平均粒径150nm)                20 量部
 メチルエチルケトン                    100質量部
 トルエン                          100質量部
 イルガキュア184(チバスペシャリティケミカ ル社製)     4質量部
 
を混合して得た塗工液を、上記メッシュ状金 属導電層の全面に、バーコータにより塗布し (図1(2)参照)、紫外線照射により硬化させた。 これにより、メッシュ状金属導電層上に厚さ 5μmのハードコート層(屈折率1.52)を形成した
 (3)低屈折率層の形成
 下記の配合:
 オプスターJN―7212(日本合成ゴム(株)製)      100質量部
 メチルエチルケトン                    117質量部
 メチルイソブチルケトン                  117質量部
 
を混合して得た塗工液を、上記ハードコート 層上にバーコータを用いて塗布し、80℃のオ ブン中で5分間乾燥させ、次いでその紫外線 照射により硬化させた。これにより、ハード コート層上に厚さ90nmの低屈折率層(屈折率1.42 )を形成した。
(4)近赤外線吸収層(色調補正機能を有する)の 成
 下記の配合:
 ポリメチルメタクリレート                  30質量部
 TAP-2(山田化学工業(株)製)             0.4質量部
 Plast Red 8380(有本化学工業(株)製     0.1 量部
 CIR-1085(日本カーリット(株)製)         1 .3質量部
 IR-10A((株)日本触媒製)                0.6質量部
 メチルエチルケトン                    152質量部
 メチルイソブチルケトン                   18質量部
 
を混合して得た塗工液を、上記ポリエチレン フィルムの裏面全面にバーコータを用いて塗 布し、80℃のオーブン中で5分間乾燥させた。 これにより、ポリエチレンフィルム上に厚さ 5μmの近赤外線吸収層(色調補正機能を有する) を形成した。
 (5)透明粘着剤層の形成
 下記の配合:
 SKダイン1811L(綜研化学(株)製)        100 量部
 硬化剤L-45(綜研化学(株)製)             0.45質量部
 トルエン                          15質量部
 酢酸エチル                         4質量部
 
を混合して得た塗工液を、上記近赤外線吸収 層上にバーコータを用いて塗布し、80℃のオ ブン中で5分間乾燥させた。これにより、近 赤外線吸収層上に厚さ25μmの透明粘着剤層を 成した。
 次いで、得られた積層体を、100mm/秒でロー ・ツー・ロール方式で走行させながら、低 折率層の両側端部に、3本のCO 2 パルスレーザ加工機を固定して用いて、パル スとして300マイクロ秒、波長10.6μm、出力50W 低屈折率層上の焦点位置での直径0.6mmに集光 して間欠的(オン/オフの各間隔=0.001秒)にレー ザ照射した。
 低屈折率層の両側端部に、島状領域の間欠 帯状部分3列が千鳥状に形成された導電層露 出領域13’(間欠的帯状領域;幅5mm:図5(3)に示す 構造)、及びこの領域を介してその外側の縁 低屈折率層27’(幅0.5mm)を形成した。
 間欠的帯状領域の面積に対して、島状の金 導電層の個数が121個/cm 2 で、島状の金属導電層の面積率が35%であった 。導電層露出領域13’は島状領域13”からな 、その島状領域の寸法は、各島状領域の最 半径0.9mm、D1、D2及びD3は、{(島状領域33”の 大半径)×2+0.3}=2.1mmであった。
 次いで、積層体の走行を停止して、同じCO 2 レーザ加工機を用いて、出力50W、移動速度100 mm/秒、焦点位置での直径0.6mmに集光してレー 照射して、幅方向に導電層露出領域を上記 同様に露出させ、その後裁断した(フィルタ 寸法:600mm×400mm)。
 これにより周囲に電極部を有するディスプ イ用光学フィルタを得た。

[光学フィルタの評価]
(1)導電性
 光学フィルタの電極(相対する2個の電極部) 抵抗計(商品名:ミリオームハイテスタ;日置 機(株)製)を接続して、抵抗値を測定した。
 抵抗値は150mωであった。
(2)外観
 導電層露出領域にセロハンテープ剥離試験 行った後、その試験部分を観察したところ 導電層の剥離等が見られず良好な外観を示 た。
 また、実施例1で得られたPDPフィルタは、実 際にPDPに貼付しても透明性、電磁波遮蔽性等 において、従来のものと遜色はなく、また、 PDPへの貼付も極めて容易に行うことができ、 PDP製造の生産性にも寄与するものである。

 本発明の特定の密度、面積率を有する島状 属導電層(電極部)を備えた光学フィルタは アースの取りやすい金属導電層の電極部(ア ス電極)を有する欠陥の少ないもので、生産 性にも優れたものである。従って、本発明の ディスプレイ用光学フィルタは、プラズマデ ィスプレイパネル(PDP)、ブラウン管(CRT)ディ プレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(電界発 )ディスプレイ、表面電界型ディスプレイ(SED )を含む電界放出型ディスプレイ(FED)等の各種 ディスプレイに対して反射防止、近赤外線遮 断、電磁波遮蔽等の各種機能を有する、生産 性に優れた光学フィルタということができる 。