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Title:
OPTICAL MEMBER, DISPLAY ILLUMINATING DEVICE, DISPLAY AND TELEVISION RECEIVER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034737
Kind Code:
A1
Abstract:
An optical member (15) is provided with a lens sheet (28) wherein a plurality of convex lenses (29) are arranged within the surface; a light diffusion sheet (27) arranged to face the lens sheet (28) to diffuse light; and a light reflecting member (24), which is formed between the lens sheet (28) and the light diffusion sheet (27) and is selectively arranged on each of the boundaries between the convex lenses (29). The lens sheet (28) has a light collecting direction within the lens sheet (28) and a non light collecting direction which intersects with the light collecting direction, as the convex lens (29) has anisotropy in collecting light. The light diffusion sheet (27) has higher diffuseness in the light collecting direction of the lens sheet (28) than in the non light collecting direction of the lens sheet (28).

Inventors:
TAKATA YOSHIKI
Application Number:
PCT/JP2008/057343
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
April 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
TAKATA YOSHIKI
International Classes:
G02B5/02; F21S2/00; F21V3/04; F21V5/00; F21V5/04; G02B3/00; G02B3/06; G02F1/13357; F21Y103/00
Foreign References:
JP2005221619A2005-08-18
JP2002107510A2002-04-10
Attorney, Agent or Firm:
GORO, Kazuo et al. (5th Floor Nittochi Nagoya Bldg.,1-1, Sakae 2-chome, Naka-ku,Nagoya-sh, Aichi 08, JP)
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Claims:
 複数の凸レンズが面内に配置されてなるレンズシートと、
 前記レンズシートに対して対向配置され、光の拡散を行う光拡散シートと、
 前記レンズシートと前記光拡散シートとの間に形成され、前記複数の凸レンズの各々の境界部に選択的に配された光反射部材と、を備え、
 前記レンズシートは、前記凸レンズが集光に異方性を有することで、当該レンズシートの面内に集光方向と、前記集光方向と交わる非集光方向とを有してなり、
 前記光拡散シートは、前記レンズシートの前記集光方向への拡散性が、前記レンズシートの非集光方向への拡散性よりも大きく構成されてなることを特徴とする光学部材。
 前記凸レンズが凸シリンドリカルレンズであって、
 前記レンズシートは、前記凸シリンドリカルレンズが並列配置してなるものであり、
 前記光拡散シートは、前記凸シリンドリカルレンズの並列方向への拡散性が、前記凸シリンドリカルレンズの長手方向への拡散性よりも大きく構成されてなることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学部材。
 前記光拡散シートは、透光性シートと、前記透光性シート内に分散された光拡散粒子とを備え、
 前記光拡散粒子は、長軸方向と短軸方向とを備えた粒子とされており、前記長軸方向が前記凸レンズの集光方向に沿って形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の光学部材。
 前記光拡散シートは、透光性シートと、前記透光性シート内に分散された光拡散繊維とを備え、
 前記光拡散繊維は、その長手方向が前記凸レンズの集光方向に沿って形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の光学部材。
 前記光拡散シートは、内部に光拡散粒子を備えた透光性シートを延伸してなるものであり、当該延伸方向が前記凸レンズの集光方向に沿って形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の光学部材。
 前記光拡散シートは、内部に光拡散粒子を備えた透光性シートを圧縮してなるものであり、当該圧縮方向が前記凸レンズの非集光方向に沿って形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の光学部材。
 前記光拡散シートは、内部に光拡散粒子を備えた透光性シートに対して一方向にブラスト処理してなるものであり、当該ブラスト方向が前記凸レンズの集光方向に沿って形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の光学部材。
 光源と、前記光源の光出射側に配された請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1項に記載の光学部材と、を備えることを特徴とする表示装置用照明装置。
 前記光源が線状光源であって、当該線状光源が並列配置されており、
 前記光学部材の前記光拡散シートは、前記線状光源の並列方向への拡散性が、前記線状光源の長手方向への拡散性よりも大きく構成されてなることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の表示装置用照明装置。
 請求の範囲第9項に記載の表示装置用照明装置と、前記表示装置用照明装置の光出射側に配される表示パネルと、を備えることを特徴とする表示装置。
 前記表示パネルは、一対の基板間に液晶層を挟持してなる液晶パネルであることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の表示装置。
 請求の範囲第10項又は第11項に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。
Description:
光学部材、表示装置用照明装置 表示装置、テレビ受信装置

 本発明は、光学部材、表示装置用照明装 、表示装置、及びテレビ受信装置に関する

 液晶表示装置は、表示パネルである液晶パ ルと、液晶パネルの背面側に設置される外 光源であるバックライトとからなる構成が 般的である。このうち、バックライトには 線状の光源である冷陰極管が複数本備えら るとともに、冷陰極管の光出射側には、各 陰極管から発せられる光を均一な面状に変 するための光学部材が備えられている。光 部材として、例えば特許文献1に開示された 構成が公知である。

特開2005-221619公報

(発明が解決しようとする課題)
 上記特許文献1に開示された光学部材は、片 面にシリンドリカルレンズを複数配列してな るレンズ部が設けられるのに対し、他面に開 口部を有する反射層が設けられ、さらにレン ズ部と反射層を挟む形で拡散板が設けられた 構成とされている。この場合、反射層がシリ ンドリカルレンズの非集光部に対応した領域 に配されるのに対し、開口部がシリンドリカ ルレンズの集光部に対応した領域に配されて いるので、反射層と開口部との大きさの比率 を調整することで、光の拡散角度を容易にコ ントロールすることができるものとされてい る。したがって、表示に使われない方向への 出射光を低減でき、光の利用効率を改善でき るのである。

 ところで、上記光学部材において、レン 部では、その配列方向(つまりレンズが並ぶ 方向)の光が集光される構成であるため、当 配列方向においては斜め方向への輝度が低 するものとされている。一方で、レンズの 手方向の光は集光されないため、当該長手 向においては斜め方向に対しても輝度低下 生じることなく、略均一な輝度が実現され いる。このように上記光学部材では、レン 配列方向における斜め方向への輝度低下が 集光を行う上で問題となっていた。

 本発明は、このような事情に基づいて完 されたものであって、光の拡散性と利用効 を向上でき、レンズの集光方向及び非集光 向のいずれの方向に対しても高輝度を実現 きる光学部材を提供することを目的として る。また、本発明はそのような光学部材を えた表示装置用照明装置を提供することを 的としている。また、本発明はそのような 示装置用照明装置を備えた表示装置を、さ にはそのような表示装置を備えたテレビ受 装置を提供することを目的としている。

(課題を解決するための手段)
 上記課題を解決するために、本発明の光学 材は、複数の凸レンズが面内に配置されて るレンズシートと、前記レンズシートに対 て対向配置され、光の拡散を行う光拡散シ トと、前記レンズシートと前記光拡散シー との間に形成され、前記複数の凸レンズの 々の境界部に選択的に配された光反射部材 、を備え、前記レンズシートは、前記凸レ ズが集光に異方性を有することで、当該レ ズシートの面内に集光方向と、前記集光方 と交わる非集光方向とを有してなり、前記 拡散シートは、前記レンズシートの前記集 方向への拡散性が、前記レンズシートの非 光方向への拡散性よりも大きく構成されて ることを特徴とする。

 このような光学部材によると、光拡散シ トの拡散性に異方性を与え、すなわちレン シートの集光方向への拡散性が、レンズシ トの非集光方向への拡散性よりも大きいも としているため、レンズシートの集光方向 おいて非集光方向よりも斜め方向の輝度が さくなる問題を解決することが可能となる つまり、従来では光拡散シートの拡散性を 方的なものとしていたため、レンズシート おいて所定方向(集光方向)への輝度が小さ なる場合に、それを光拡散シートによって 完することができなかった。そこで、本発 のように光拡散シートの拡散性に異方性を 与することで、レンズシートにおける所定 向(集光方向)への輝度低下を補完することが 可能となり、ひいては従来と変わらず光の拡 散性と利用効率を向上できるとともに、レン ズの集光方向及び非集光方向のいずれの方向 に対しても高輝度を実現できる光学部材を提 供することが可能となったのである。

 上記本発明の光学部材において、前記凸 ンズが凸シリンドリカルレンズであって、 記レンズシートは、前記凸シリンドリカル ンズが並列配置してなるものであり、前記 拡散シートは、前記凸シリンドリカルレン の並列方向への拡散性が、前記凸シリンド カルレンズの長手方向への拡散性よりも大 く構成されてなるものとすることができる

 つまり、複数の凸シリンドリカルレンズ 並列配置されてなるレンズシートと、前記 ンズシートに対して対向配置され、光の拡 を行う光拡散シートと、前記レンズシート 前記光拡散シートとの間に形成され、前記 数の凸シリンドリカルレンズの各々の境界 に選択的に配された光反射部材と、を備え 前記光拡散シートは、前記凸シリンドリカ レンズの並列方向への拡散性が、前記凸シ ンドリカルレンズの長手方向への拡散性よ も大きく構成されてなるものとすることが きる。

 このように凸シリンドリカルレンズでレ ズシートを構成した場合、本発明の効果が 層顕著に発現される。つまり、凸シリンド カルレンズからなるレンズシートは、凸シ ンドリカルレンズの配列方向、つまり凸シ ンドリカルレンズが繰り返し形成される方 に集光方向を有し、凸シリンドリカルレン の長手方向に非集光方向を有することとな ため、当該凸シリンドリカルレンズの長手 向には輝度変化は小さく、配列方向(並列方 向)には斜め方向への輝度が低下することと る。そこで、光拡散シートにおいて、凸シ ンドリカルレンズの並列方向への拡散性を 凸シリンドリカルレンズの長手方向への拡 性よりも大きく構成することで、当該配列 向(並列方向)における輝度低下を補完して、 凸シリンドリカルレンズの配列方向及び長手 方向のいずれの方向に対しても高輝度を実現 できる光学部材を提供することが可能となる のである。

 また、上記光学部材において、前記光拡 シートは、透光性シートと、前記透光性シ ト内に分散された光拡散粒子とを備え、前 光拡散粒子は、長軸方向と短軸方向とを備 た粒子とされており、前記長軸方向が前記 レンズの集光方向に沿って形成されている のとすることができる。

 このように、長手状の光拡散粒子が、そ 長軸方向を凸レンズの集光方向に沿う形で 透光性シートに含有されることで、光拡散 に異方性を有した光拡散シートを好適に実 することが可能となる。

 また、前記光拡散シートは、透光性シー と、前記透光性シート内に分散された光拡 繊維とを備え、前記光拡散繊維は、その長 方向が前記凸レンズの集光方向に沿って形 されているものとすることもできる。

 このように、光拡散繊維が、その繊維方 が凸レンズの集光方向に沿う形で、透光性 ートに含有されることで、光拡散性に異方 を有した光拡散シートを好適に実現するこ が可能となる。

 また、前記光拡散シートは、内部に光拡 粒子を備えた透光性シートを延伸してなる のであり、当該延伸方向が前記凸レンズの 光方向に沿って形成されているものとする ともできる。

 このように、凸レンズの集光方向に沿う で、内部に光拡散粒子を備えた透光性シー に対して延伸を行うことで、光拡散性に異 性を有した光拡散シートを好適に実現する とが可能となる。

 また、前記光拡散シートは、内部に光拡 粒子を備えた透光性シートを圧縮してなる のであり、当該圧縮方向が前記凸レンズの 集光方向に沿って形成されているものとす こともできる。

 このように、凸レンズの非集光方向に沿 形で、内部に光拡散粒子を備えた透光性シ トに対して圧縮を行うことで、光拡散性に 方性を有した光拡散シートを好適に実現す ことが可能となる。

 また、前記光拡散シートは、内部に光拡 粒子を備えた透光性シートに対して一方向 ブラスト処理してなるものであり、当該ブ スト方向が前記凸レンズの集光方向に沿っ 形成されているものとすることもできる。

 このように、ブラスト方向が凸レンズの 光方向に沿う形で、内部に光拡散粒子を備 た透光性シートに対してブラスト処理を行 ことで、光拡散性に異方性を有した光拡散 ートを好適に実現することが可能となる。

 次に、上記課題を解決するために、本発明 表示装置用照明装置は、光源と、前記光源 光出射側に配された上記光学部材と、を備 ることを特徴とする。
 このような表示装置用照明装置によると、 一性に優れ、輝度に指向性の少ない面状の 明光を、表示装置に対して供することが可 となる。

 上記表示装置用照明装置において、前記 源が線状光源であって、当該線状光源が並 配置されており、前記光学部材の前記光拡 シートは、前記線状光源の並列方向への拡 性が、前記線状光源の長手方向への拡散性 りも大きく構成されてなるものとすること できる。

 この場合、光学部材によって線状光源の 状イメージ(ランプイメージ)を好適に解消 ることが可能となる。そして、この場合に いて、線状光源の並列方向への拡散性を線 光源の長手方向への拡散性よりも大きく構 することで、そのようなランプイメージの 消に必要な方向に十分な光拡散を行うこと 可能となり、当該ランプイメージの解消を 層好適に行うことが可能となるのである。

 次に、上記課題を解決するために、本発 の表示装置は、上記表示装置用照明装置と 前記表示装置用照明装置の光出射側に配さ る表示パネルと、を備えることを特徴とす 。表示パネルとしては、例えば一対の基板 に液晶層を挟持してなる液晶パネルを用い 液晶表示装置を好適に実現することができ 。また、このような表示装置を備えるテレ 受信装置においては、明るく高品質の表示 行うことが可能となる。

(発明の効果)
 本発明によれば、光の拡散性と利用効率を 上でき、レンズの集光方向及び非集光方向 いずれの方向に対しても高輝度を実現でき 光学部材を提供することが可能となる。ま 、本発明によれば、均一性に優れ、輝度に 向性の少ない面状の照明光を、表示装置に して供することが可能な表示装置用照明装 を提供することが可能となる。また、本発 によれば、明るく高品質の表示を行うこと 可能な表示装置及びテレビ受信装置を提供 ることが可能となる。

本実施形態の液晶表示装置の全体構成 示す分解斜視図。 図1のA-A断面の構成を示す断面図。 液晶表示装置を用いたテレビ受信装置 一実施形態を示す斜視図。 液晶表示装置に用いた光学部材の構成 示す斜視図。 図4のB-B断面の構成を示す断面図。 光学部材が備える光拡散シートの構成 示す模式図。 光拡散シートの製造方法について示す 明図。 光拡散シートの一変形例を示す説明図 光拡散シートの一変形例を示す説明図 光拡散シートの製造方法について一変 形例を示す説明図。 本実施形態の液晶表示装置が備える光 拡散シートの輝度分布を示すグラフ。 比較例の光拡散シートの輝度分布を示 すグラフ。

符号の説明

 1…テレビ受信装置、10…液晶表示装置(表 示装置)、11…液晶パネル(表示パネル)、12… ックライト装置(表示装置用照明装置)、13… ゼル、14…シャーシ、15…光学部材、17…冷 極管(光源)、26…透光性基材(第2透光性シー )、27,27x,27y,27z…拡散シート(光拡散シート) 27a,27b,70…基材(透光性シート、第1透光性シ ト)28…レンズシート、29…凸シリンドリカル レンズ(凸レンズ)、30…レンズ部、31…透光部 、32…光反射層、71…光拡散部材(光拡散繊維) 、270…光散乱粒子、270a,270b…球状光拡散粒子 、271…引掻傷

 本発明の実施形態について図面を参照しつ 説明する。
 図1は本実施形態の液晶表示装置(表示装置)1 0の全体構成を示す分解斜視図であり、図2は 1のA-A断面の構成を示す断面図、図3は液晶 示装置10を用いたテレビ受信装置の一実施形 態を示す斜視図である。また、図4は液晶表 装置10に用いた光学部材15の構成を示す斜視 、図5は図4のB-B断面の構成を示す断面図、 6は光学部材15が備える光拡散シート27の構成 を示す模式図である。なお、各図面の一部に はx軸及びy軸を示しており、各軸方向が各図 で示した方向となるように描かれている。

 まず、液晶表示装置(表示装置)10の全体の概 要を説明する。
 液晶表示装置10は、図1及び図2に示すように 、平面視矩形をなす液晶パネル(表示パネル)1 1と、外部光源であるバックライト装置(表示 置用照明装置)12とを備え、これらがベゼル1 3などにより一体的に保持されるようになっ いる。この液晶表示装置10は、例えば図3に すようにテレビ受信装置1に適用することが き、このテレビ受信装置1は、ベゼル13によ て一体化された液晶パネル11及びバックラ ト装置12を含む液晶表示装置10と、液晶表示 置10を下方より支えるスタンド99とにより構 成される。

 液晶パネル11は、透明なTFT基板と透明なCF 基板との隙間に、電圧印加に伴って光学特性 が変化する液晶(液晶層)を封入した周知構造 ものである。TFT基板の内面には、縦方向に びるソース配線と、横方向に延びるゲート 線とが多数本配設され、格子状をなしてい 。一方、CF基板には、赤(R),緑(G),青(B)からな るカラーフィルタが設けられている。また、 両基板の液晶側とは反対側の面には、それぞ れ偏光板が貼り付けられている。

 バックライト装置12は、液晶パネル11の背 面直下に光源が配置されてなる、いわゆる直 下型のバックライトであり、表側(光出射側) 開口したシャーシ14と、シャーシ14内に敷設 される反射シート14aと、シャーシ14の開口部 に取り付けられる光学部材15と、光学部材15 を固定するためのフレーム16と、シャーシ14 に収容される複数本の冷陰極管17と、冷陰極 管17をシャーシ14に対して位置決め固定する めのランプホルダ19と、を有して構成されて いる。

 シャーシ14は、金属製とされ、表側(光出 側)が開口した平面視矩形の略箱型に形成さ れている。反射シート14aは、合成樹脂製とさ れ、反射性に優れた白色部材が採用されてお り、シャーシ14の内面のほぼ全域を覆う形で 設されている。この反射シート14aにより、 冷陰極管17から発せられる光の殆どをシャ シ14の開口側へと導くことができるものとさ れている。

 光学部材15は、線状光源である各冷陰極 17から発せられる線状の光を面状に変換する とともに、その光を液晶パネル11における有 表示領域に向けて方向付ける等の機能を有 る。また、この光学部材15は、液晶パネル11 やシャーシ14と同様に横長の矩形状に形成さ ており、図4及び図5に示すような構成を具 している。

 具体的には、拡散シート(光拡散シート)27 とレンズシート28とが互いに貼り合わされた 成とされる。拡散シート27は、光の拡散を うものであって、図6に示すように透光性を する合成樹脂製の基材(透光性シート)27aを し、その内部には光を散乱させる光散乱粒 270が分散されている。特に、光散乱粒子270 、長軸方向と短軸方向とを備えた長手状の 円球状粒子とされており、図示y軸方向に沿 て長軸方向が指向するように混入されてい 。これにより、拡散シート27は、y軸方向へ 光拡散性がx軸方向に比して相対的に大きい ものとされている。

 レンズシート28は、集光に異方性を有す べく(つまり所定方向の光を選択的に集光す べく)、透光性基材26上に複数の凸シリンド カルレンズ29が並列配置されてなるレンズ 30を有して構成されている。この場合の凸シ リンドリカルレンズ29は、半円柱状の凸レン が基材面内のx軸方向に延在しており、つま り長手方向をx軸方向として凸シリンドリカ レンズ29がy軸方向に並列配置された構成と っている。したがって、y軸方向の光が凸シ ンドリカルレンズ29によって集光される一 、x軸方向の光は凸シリンドリカルレンズ29 よって集光されず、レンズシート28は、当該 シート面内においてy軸方向が集光方向と、x 方向が非集光方向として設計されたものと っている。

 拡散シート27の拡散異方性とレンズシー 28の集光異方性はと対になっており、具体的 には、拡散シート27の拡散性について、y軸方 向つまりレンズシート28の集光方向への拡散 が、x軸方向つまりレンズシート28の非集光 向への拡散性よりも大きいものとされてい 。言い換えると、拡散シート27の拡散性は レンズシート28の並列方向への拡散性が、レ ンズシート28の長手方向への拡散性よりも相 的に大きいものとして設計されている。

 また、拡散シート27とレンズシート28との 間には、各凸シリンドリカルレンズ29の境界 と平面視重畳する位置に選択的に配された 反射層32がストライプ状に形成されている なお、光反射層32の間の部分、つまり凸シリ ンドリカルレンズ29の焦点位置と平面視重畳 る位置には、透光部31が形成されている。 まり、反射層32及び透光部31は、凸シリンド カルレンズ29の長さ方向と略平行な所定幅 筋状をなしており、全体としてストライプ をなしている。

 反射層32は、各凸シリンドリカルレンズ29 の谷部を中心とした所定幅の領域に形成され るのに対し、透光部31は各凸シリンドリカル ンズ29の頂点を中心とした所定幅の領域に 成されている。また透光部31は、空気層とな っており、その屈折率が拡散シート27やレン シート28とは相違している。また、光反射 32は、例えば白色の酸化チタン微粒子が分散 混入された樹脂基材などからなるものである 。なお、凸シリンドリカルレンズ29の配列周 (レンズピッチ)及び反射層32の配列周期(反 層ピッチ)は、ほぼ同じに設定されており、 えば140μm程度とされている。

 図1及び図2に戻り、冷陰極管17は、線状光 源(管状光源)の一種であり、その軸方向をシ ーシ14の長辺方向と一致させた姿勢でシャ シ14内に取り付けられており、複数本が互い の軸を略平行にし、且つ互いの間に所定の間 隔を空けた状態で並べられている。なお、光 学部材15の拡散シート27は、冷陰極管17の並列 方向への拡散性が、冷陰極管17の長手方向へ 拡散性よりも大きくなるように設置されて る。

 各冷陰極管17から照射された光が光学部 15の透光部31を通過すると、そのまま凸シリ ドリカルレンズ29に入射するとともにその 向性を液晶パネル11の有効表示領域に向けて 方向付けられつつ出射される。一方、透光部 31を通過しない光は、反射層32で反射されて 陰極管17側に戻り、反射シート14aなどによっ て再度光学部材15側に出射されるものとされ おり、透光部31を通過するまで反射を繰り すことで、光の再利用を図る構成となって る。なお、この光学部材15では、反射層32及 透光部31の幅寸法の大きさの比率を調整す ことで、光の出射方向(拡散角度)を適切にコ ントロールすることが可能とされる。

 以上のような本実施形態の液晶表示装置1 0によると、そのバックライト装置12が備える 光学部材15が、拡散シート27の拡散性に異方 を有し、具体的にはレンズシート28の集光方 向(図示y方向)への拡散性が、レンズシート28 非集光方向(図示x軸方向)への拡散性よりも きいものとされているため、レンズシート2 8の集光方向(y軸方向)において非集光方向(x軸 方向)よりも斜め方向の輝度が小さくなる問 を解決することが可能となる。

 つまり、拡散シート27の拡散性を等方的 ものとした場合、レンズシート28において集 光方向(y軸方向)における斜め方向への輝度が 小さくなる場合に、それを拡散シート27によ て補完することができない。そこで、拡散 ート27の拡散性に異方性を付与することで レンズシート28の集光方向(y軸方向)における 斜め方向への輝度低下を補完することが可能 となり、光の拡散性と利用効率を向上できる とともに、レンズシート28の集光方向及び非 光方向のいずれの方向に対しても高輝度を 現でき、バックライト装置12として高輝度 面状光を液晶パネル11に供することが可能と なる。そして、このようなバックライト装置 12からの光を利用する液晶表示装置10は、明 く高品質の表示を行うことが可能とされて る。

 図10は、本実施形態の液晶表示装置10が備え る拡散シート27の光拡散性について示すグラ で、図11は、球状の光拡散粒子を透光性シ トに混入させた比較例の拡散シートの光拡 性について示すグラフである。各グラフに いて、横軸方向は水平角度を縦軸方向は輝 を示している。
 比較例の拡散シートについては、光拡散性 等方的であるため、図11に示すようにx方向 びy方向で殆ど輝度相違のないものであった 。一方、拡散シート27においては、y方向への 光拡散性が高いため、図10に示すようにy方向 への輝度が相対的に高い輝度分布を示した。

 また、本実施形態の液晶表示装置10は、 学部材15によって冷陰極管17の線状イメージ( ランプイメージ)を好適に解消することが可 とされている。そして、光学部材15の拡散シ ート27は、冷陰極管17の並列方向への拡散性 、冷陰極管17の長手方向への拡散性よりも大 きくなるように設置されているため、そのよ うなランプイメージの解消に必要な方向に十 分な光拡散を行うことが可能となり、当該ラ ンプイメージの解消を一層好適に行うことが 可能とされている。

 なお、本実施形態では基材(透光性シート)27 aに長手状の光散乱粒子270を混入したものを 散シート27として用い、特に光散乱粒子270の 長軸方向がy軸方向に指向するように混入し いる。
 このような拡散シート27は、例えば図7に示 ように、球状の光拡散粒子270aを分散混入さ せた基材(透光性シート)27aを、y軸方向に延伸 することで作成することができる。この場合 、当該延伸により、シート内に混入する球状 の粒子270aを、長軸方向がy軸方向に指向する 円球状の光拡散粒子270とすることができる

 或いは、図10に示すように、球状の光拡 粒子270bを分散混入させた基材(透光性シート )27bを、x軸方向に圧縮することで作成するこ もできる。この場合、当該圧縮により、シ ト内に混入する球状の粒子270bを、短軸方向 がx軸方向に指向する(つまり長軸方向がy軸方 向に指向する)楕円球状の光拡散粒子270とす ことができる。

 以上、本発明の一実施形態を説明したが 本発明は上記記述及び図面によって説明し 実施形態に限定されるものではなく、例え 次のような実施形態も本発明の技術的範囲 含まれる。

 上記実施形態では、基材(透光性シート)27a 楕円球状の光拡散粒子270を混入した拡散シ ト27を、レンズシート28に対向して貼り合わ ることで、光学部材15を構成したが、例え 図8に示すような拡散シート27zをレンズシー 28に対向して貼り合わせることで、光学部 15を構成することもできる。
 図8に示した拡散シート27zは、球状の光拡散 粒子270aが分散混入されてなる基材(透光性シ ト)27aに対して、y軸方向にブラスト処理し ものである。この場合、ブラスト処理によ て引掻傷271がy軸方向に沿って形成され、こ 引掻傷271によってy軸方向への光拡散性が高 められることとなる。

 また、例えば図9に示すような拡散シート27y をレンズシート28に対向して貼り合わせるこ で、光学部材15を構成することもできる。
 図9に示した拡散シート27yは、基材70に対し 繊維状の光拡散部材71が分散混入されてな ものである。この場合、光拡散粒子71の繊維 軸方向がy軸方向に沿って形成され、この繊 状の光拡散部材71によってy軸方向への光拡 性が高められることとなる。

 その他、例えば上記した実施形態では、 示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表 装置を例示したが、他の種類の表示パネル 用いた表示装置にも本発明は適用可能であ 。また、線状光源としては冷陰極管の他、 陰極管を用いることも可能である。