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Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL SHEET AND BACKLIGHT UNIT USING SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057696
Kind Code:
A1
Abstract:
An optical sheet having Fresnel lens surfaces (1a) like a planoconvex Fresnel lens, wherein the Fresnel lens surfaces (1a) are grouped into regions (R), the Fresnel lens surfaces (1a) in each region are inclined, and the light passing through the Fresnel lens surfaces (1a) in each region (R) can have a spread to a some extent. A backlight unit using the optical sheet is also provided. An optical sheet (1) like a planoconvex linear Fresnel lens has Fresnel lens surfaces (1a) divided like a planoconvex linear Fresnel lens and grouped into regions (R) each including consecutive Fresnel lens surfaces (1a). The Fresnel lens surfaces (1a) at adjacent ends of adjacent regions (R) each composed of a curved surface corresponding to the original shape like a planoconvex linear Fresnel lens or a surface approximated to the curved surface are inclined in opposite directions. The Fresnel lens surfaces (1a) in each region (R) are inclined at angles increasing toward the ends.

Inventors:
MAKIMURA YOICHIRO (JP)
SHIROTA EIICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069759
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TAKIRON CO (JP)
MAKIMURA YOICHIRO (JP)
SHIROTA EIICHI (JP)
International Classes:
G02B5/02; F21V5/00; F21V5/04; G02B3/08; G02F1/1335; G02F1/13357; F21Y103/00
Foreign References:
JP2005077767A2005-03-24
JP2007011208A2007-01-18
JP2000275741A2000-10-06
JP2002352611A2002-12-06
JP2002534705A2002-10-15
JP2001079854A2001-03-27
JP2005173505A2005-06-30
JP2006351519A2006-12-28
JP2007010776A2007-01-18
Attorney, Agent or Firm:
KAWASAKI, Masaki (Keihan Marquis Umeda5-5, Nishitemma 4-chome,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka, JP)
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Claims:
 凸型フレネルレンズ状の光学シートにおいて、
 フレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が、隣接する複数のフレネルレンズ面ごとに複数の領域に区分けされると共に、
 これらの領域の各フレネルレンズ面が、当該フレネルレンズ面における本来の凸型フレネルレンズ状に対応する曲面又はこの曲面に近似させた曲面を、領域が隣接する双方の端部側で逆向きに傾斜させ、かつ、それぞれの端部側ほど大きな角度で傾斜させた面によって形成されたことを特徴とする光学シート。
 凸型リニアフレネルレンズ状の光学シートにおいて、
 リニアフレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が、隣接する複数のフレネルレンズ面ごとに複数の領域に区分けされると共に、
 これらの領域の各フレネルレンズ面が、当該フレネルレンズ面における本来の凸型リニアフレネルレンズ状に対応する曲面又はこの曲面に近似させた平面を、領域が隣接する双方の端部側で逆向きに傾斜させ、かつ、それぞれの端部側ほど大きな角度で傾斜させた面によって形成されたことを特徴とする光学シート。
 凸型フレネルレンズ状の光学シートにおいて、
 フレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が凹面に形成されたことを特徴とする光学シート。
 凸型リニアフレネルレンズ状の光学シートにおいて、
 リニアフレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が凹面に形成されたことを特徴とする光学シート。
 前記各フレネルレンズ面が0.1mm以上、1.0mm以下のピッチでリニアフレネルレンズ状に分割されていることを特徴とする請求項4に記載の光学シート。
 前記各フレネルレンズ面が、このフレネルレンズ面の分割ピッチの1/2以上であり、1つの凸型シリンドリカルレンズに対応した凸型リニアフレネルレンズ状の部分における分割方向の長さ以下の半径の円筒内面からなる凹面に形成されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光学シート。
 前記光学シートが拡散剤を含有する透光性材料からなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光学シート。
 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の光学シートを1以上の光源の手前側に配置したことを特徴とする光学シートを用いたバックライトユニット。
Description:
光学シート及びこれを用いたバ クライトユニット

 本発明は、凸型フレネルレンズ状の光学 ート、及び、この光学シートを用いた液晶 ィスプレイ等のバックライトユニットに関 るものである。

 テレビ受像機やパーソナルコンピュータ に用いられる液晶ディスプレイのバックラ トは、液晶パネルの背後に拡散シート等を して複数本の線光源を配置した直下ライト 式と、液晶パネルの背後に拡散シート等を して導光板を配置し、この導光板の側方の 光源からの光を液晶パネルの背面に導くエ ジライト方式等がある。

 テレビ受像機に用いられる液晶ディスプ イにおける直下ライト方式の従来のバック イトユニットは、線光源である直管形のCCFL (冷陰極管)を複数本平行に並べた手前側に拡 シート(拡散板)や輝度向上シート等を配置 たものであり、この拡散シート等の手前側 液晶パネルが配置される。また、拡散シー 等に代えて、又は、これらに加えて、平凸 リニアフレネルレンズ状の光学シートを用 たバックライトユニットも従来からあった( えば、特許文献1参照。)。平凸型リニアフ ネルレンズ状の光学シートを用いると、平 型シリンドリカルレンズを配置した場合と 様に、直管形のCCFLから放射状に出射される を集光して平行光線として液晶パネルに導 ことができ、しかも、平凸型シリンドリカ レンズよりもレンズ厚を薄くできるので、 ックライトユニットの大幅な軽量小型化と ストダウンを図ることができる。

 上記光学シートを用いた従来のバックラ トユニットの構成例を図13に示す。このバ クライトユニットは、光学シート1の下方(背 後側)に、長手方向を前後方向に向けた直管 のCCFL2を複数本等間隔に左右方向に平行に並 べて配置したものであり、これらのCCFL2の下 には、下向きに出射された光を有効利用す ための反射板3を配置している。そして、液 晶パネル4は、この光学シート1の上方(手前側 )に配置される。また、この光学シート1の上 の液晶パネル4との間には、拡散シート等が 配置される場合もある。光学シート1は、透 なポリカーボネート,ポリスチレン,アクリル 又はPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹 シートを、直下の各CCFL2に対応させてそれ れ平凸型リニアフレネルレンズ状に形成し ものである。

 ここで、図14に示すように、平凸型リニ フレネルレンズ11は、平凸型シリンドリカル レンズ12の凸状の上曲面12aを、左右方向に直 する面Dで複数に分割して下方に押し下げる ことにより上下方向のレンズ厚を薄くしたレ ンズである。従って、この平凸型リニアフレ ネルレンズ11の上面には、本来の平凸型シリ ドリカルレンズ12の凸状の上曲面12aを左右 向に分割したそれぞれの曲面形状を有する 数のフレネルレンズ面11aと、隣接する各フ ネルレンズ面11aの端が段差状になった間を ぐ側平面であるフレネル分割面11bとが形成 れることになる。

 なお、各フレネルレンズ面11aは、製造上 都合により、図14に示すように上端の高さ 揃うように形成されることが多い。また、 14に示す平凸型リニアフレネルレンズ11は、 面を見やすくするために、フレネルレンズ 11aの分割数を8分割としているが、実際には さらに多数に分割されるので、レンズ厚も十 分に薄くなる(図15も同様)。

 上記平凸型リニアフレネルレンズ11は、 凸型シリンドリカルレンズ12と同様の集光作 用を有するので、下方に配置したCCFL2から上 の左右方向に放射状に広がる光を集光して 上向きの平行光として出射する。従って、 の平凸型リニアフレネルレンズ11のフレネ レンズ面11aやフレネル分割面11bと同様の形 を1組とし、この形状の組を各CCFL2に対応さ て複数左右に並べて上面を形成した光学シ ト1をバックライトユニットに用いると、こ 光学シート1から出射して液晶パネル4を通 する光が、パネル面に垂直な上向き成分の い光となるので、液晶ディスプレイの正面 度を高めることができるようになる。

 ところで、上記平凸型リニアフレネルレ ズ11では、フレネル分割面11bで多数に分割 れた各フレネルレンズ面11aが円筒面等の凸 の曲面となるが、実際には、図15に示すよう に、この凸状の曲面に近似させた平面によっ て各フレネルレンズ面13aを構成した平凸型リ ニアフレネルレンズ13を用いることが多い。 の平凸型リニアフレネルレンズ13は、フレ ル分割面13bによって分割された各フレネル ンズ面13aが、対応する曲面のフレネルレン 面11aの平均的な傾斜角度、即ちこのフレネ レンズ面11aにおける左右方向の中央部付近 傾斜角度を備えた平面によって構成された のである。

 上記平凸型リニアフレネルレンズ13は、 フレネルレンズ面13aの左右方向の中央部付 から出射する光については、対応する曲面 フレネルレンズ面11aから出射する光と同様 上方を向く垂直な光となるが、各フレネル ンズ面13aの左右方向の端部から出射する光 、曲面との傾斜角度の誤差によって、垂直 りも左右方向に僅かに傾いて広がった光と る。もっとも、フレネルレンズ面13aの分割 が十分に多ければ、各フレネルレンズ面13a 左右方向の幅が狭くなり、曲面との傾斜角 の誤差も無視できるようになるので、曲面 フレネルレンズ面11aを備えた平凸型リニア レネルレンズ11と同等の機能を果たすことが できる。

 ところが、従来の光学シート1を用いたバ ックライトユニットは、液晶パネル4のパネ 面に垂直な上向き成分の多い光が特に多い で、液晶ディスプレイの正面輝度が高くな ても、この正面(真上)から僅かに左右方向に 位置がずれただけで輝度が極端に低下すると いう問題があった。しかも、液晶パネル4が 視野角化を図ったものであったとしても、 の広い視野角の周辺部分ではバックライト 輝度が低くなるために、広視野角化の性能 十分に発揮させることができないという問 もあった。

 また、光学シート1における各平凸型リニ アフレネルレンズ状の部分の中心位置の直下 に正確にCCFL2が配置されず、左右方向に位置 れした場合には、液晶パネル4を通過する光 がパネル面に垂直ではなく、少し傾斜した光 となるので、最も輝度の高い位置が液晶ディ スプレイの真正面から少しずれることになる 。このため、液晶ディスプレイの真正面位置 での輝度が低下するだけでなく、一部のCCFL2 みが位置ずれしていた場合には、液晶ディ プレイの画面上に輝度ムラが生じるという 題もあった。

 さらに、従来の光学シート1を用いたバック ライトユニットを液晶ディスプレイ以外の他 の用途の面光源として用いた場合にも、配光 特性が上向き(正面)方向にほとんど限定され ために、用途によっては、高価な拡散シー 等を追加して用いる必要が生じるという問 もあった。

特開2005-338611号公報

 本発明は、各フレネルレンズ面を領域ご に傾斜させたり、各フレネルレンズ面を凹 に形成することにより、この各フレネルレ ズ面を通過した光が局所的にある程度広が ようにした光学シート及びこれを用いたバ クライトユニットを提供しようとするもの ある。

 上記の課題を解決するため、請求項1に係 る光学シートは、凸型フレネルレンズ状の光 学シートにおいて、フレネルレンズ状に分割 された各フレネルレンズ面が、隣接する複数 のフレネルレンズ面ごとに複数の領域に区分 けされると共に、これらの領域の各フレネル レンズ面が、当該フレネルレンズ面における 本来の凸型フレネルレンズ状に対応する曲面 又はこの曲面に近似させた曲面を、領域が隣 接する双方の端部側で逆向きに傾斜させ、か つ、それぞれの端部側ほど大きな角度で傾斜 させた面によって形成されたことを特徴とす るものである。

 請求項2に係る光学シートは、凸型リニア フレネルレンズ状の光学シートにおいて、リ ニアフレネルレンズ状に分割された各フレネ ルレンズ面が、隣接する複数のフレネルレン ズ面ごとに複数の領域に区分けされると共に 、これらの領域の各フレネルレンズ面が、当 該フレネルレンズ面における本来の凸型リニ アフレネルレンズ状に対応する曲面又はこの 曲面に近似させた平面を、領域が隣接する双 方の端部側で逆向きに傾斜させ、かつ、それ ぞれの端部側ほど大きな角度で傾斜させた面 によって形成されたことを特徴とするもので ある。

 請求項3に係る光学シートは、凸型フレネ ルレンズ状の光学シートにおいて、フレネル レンズ状に分割された各フレネルレンズ面が 凹面に形成されたことを特徴とするものであ る。

 請求項4に係る光学シートは、凸型リニア フレネルレンズ状の光学シートにおいて、リ ニアフレネルレンズ状に分割された各フレネ ルレンズ面が凹面に形成されたことを特徴と するものである。

 請求項5に係る光学シートは、請求項4に 載の光学シートにおいて、前記各フレネル ンズ面が0.1mm以上、1.0mm以下のピッチでリニ フレネルレンズ状に分割されていることを 徴とするものである。

 請求項6に係る光学シートは、請求項4又 請求項5に記載の光学シートにおいて、前記 フレネルレンズ面が、このフレネルレンズ の分割ピッチの1/2以上であり、1つの凸型シ リンドリカルレンズに対応した凸型リニアフ レネルレンズ状の部分における分割方向の長 さ以下の半径の円筒内面からなる凹面に形成 されたことを特徴とするものである。

 請求項7に係る光学シートは、請求項1乃 請求項6のいずれかに記載の光学シートにお て、前記光学シートが拡散剤を含有する透 性材料からなることを特徴とするものであ 。

 請求項8に係る光学シートを用いたバック ライトユニットは、請求項1乃至請求項7のい れかに記載の光学シートを1以上の光源の手 前側に配置したことを特徴とするものである 。

 請求項1に係る発明によれば、凸型フレネ ルレンズ状によって光学シート全体としては 集光作用を有するが、複数に区分けされた各 領域ごとに各フレネルレンズ面が端部側ほど 傾斜しているので、これらの各領域ごとに光 をある程度拡散させることができる。このた め、光学シートの各フレネルレンズ面を通過 した光は、それぞれ凸型フレネルレンズ状に よって本来出射すべき方向よりも、各領域ご とに周囲にある程度広がって出射するように なる。従って、例えばこの光学シートを面照 明装置等に用いた場合には、配光特性にある 程度広がりを持たせることができるので、高 価な拡散シート等を追加して用いる必要がな くなる。

 請求項2に係る発明によれば、凸型リニア フレネルレンズ状によって光学シート全体と しては幅方向に集光作用を有するが、複数に 区分けされた各領域ごとに各フレネルレンズ 面が端部側ほど傾斜しているので、これらの 各領域ごとに光を幅方向にある程度拡散させ ることができる。このため、光学シートの各 フレネルレンズ面を通過した光は、それぞれ 凸型リニアフレネルレンズ状によって本来出 射すべき方向よりも、各領域ごとに周囲にあ る程度広がって出射するようになる。従って 、例えばこの光学シートを面照明装置等に用 いた場合には、幅方向の配光特性にある程度 広がりを持たせることができるので、高価な 拡散シート等を追加して用いる必要がなくな る。

 請求項3に係る発明によれば、凸型フレネ ルレンズ状によって光学シート全体としては 集光作用を有するが、微小幅の各フレネルレ ンズ面が凹面に形成されているので、これら の各フレネルレンズ面では凹レンズの拡散作 用によって光をある程度拡散させることがで きる。このため、光学シートの各フレネルレ ンズ面を通過した光は、それぞれ凸型フレネ ルレンズ状によって本来出射すべき方向より も、微少幅の各フレネルレンズ面ごとに周囲 にある程度広がって出射するようになる。従 って、例えばこの光学シートを面照明装置等 に用いた場合には、配向特性にある程度広が りを持たせることができるので、高価な拡散 シート等を追加して用いる必要がなくなる。

 請求項4に係る発明によれば、凸型リニア フレネルレンズ状によって光学シート全体と しては幅方向に集光作用を有するが、微小幅 の各フレネルレンズ面が凹面に形成されてい るので、これらの各フレネルレンズ面では凹 レンズの拡散作用によって光を幅方向にある 程度拡散させることができる。このため、光 学シートの各フレネルレンズ面を通過した光 は、凸型リニアフレネルレンズ状によって本 来出射すべき方向よりも、微少幅の各フレネ ルレンズ面ごとに周囲にある程度広がって出 射するようになる。従って、例えばこの光学 シートを面照明装置等に用いた場合には、幅 方向の配向特性にある程度広がりを持たせる ことができるので、高価な拡散シート等を追 加して用いる必要がなくなる。

 しかも、これら請求項1乃至請求項4に係 発明は、拡散シート等を追加したり、光学 ートに光拡散剤を含有させ、又は、シート を粗面にすること等により光を無指向的に 散させるのではなく、意図的に例えば-30°~+3 0°等の特定の範囲に光を分散させることがで きるので、例えば液晶パネルの視野角等に合 わせて配光特性の広がりを任意に調整するよ うなこともでき、光の利用効率を低下させる ことなく視認性を向上させたり輝度ムラをな くすことができる。

 請求項5に係る発明によれば、各フレネル レンズ面の幅が0.1mm以上であり微小すぎるこ がないため、製造が困難になったり、光学 ートが高価になりすぎるようなことがない また、各フレネルレンズ面の幅が1.0mm以下 あり広すぎることがないため、光学シート シート厚を十分に薄くすることができ、各 レネルレンズ面の凹面による拡散作用のム も十分に小さくすることができる。

 請求項6に係る発明によれば、各フレネル レンズ面の凹面の曲率半径がこのフレネルレ ンズ面の分割ピッチの1/2以上となるので、こ れらの凹面での拡散作用が大きくなりすぎて 、光学シートを通過する光を無駄にしたり、 凸型リニアフレネルレンズ状による集光作用 が損なわれるのを防ぐことができる。また、 各フレネルレンズ面の凹面の曲率半径が、1 の凸型シリンドリカルレンズに対応した凸 リニアフレネルレンズ状の部分における分 方向の長さ(幅)以下となるので、これらの凹 面によって平面の場合よりも十分に大きな拡 散作用を発揮させることができるようになる 。

 請求項7に係る発明によれば、光学シート が拡散剤を含有するので、このシート内で光 を十分に拡散させることができ、高価な拡散 シート等を追加して用いる必要がなくなる。

 請求項8に係る発明によれば、光学シート が全体として集光作用を有すると共に、各領 域や各フレネルレンズ面ごとに光を拡散させ るので、正面輝度が周囲で急に低下するよう なことがなくなり、バックライトユニットの 光源の配置位置がずれた場合にも、正面位置 での輝度の低下を緩和したり輝度ムラを抑制 することができる。また、このバックライト ユニットを液晶ディスプレイに用いた場合に は、広視野角化を図った液晶パネルの性能を 無駄なく発揮させることができるようになる 。

本発明の第1の実施形態を示すものであ って、バックライトユニットに用いられる光 学シートの部分拡大縦断面正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すものであ って、図1に示す光学シートにおいて、各フ ネルレンズ面の元の平面のレンズ角度の算 方法を示す部分拡大縦断面正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すものであ って、図1に示す光学シートにおいて、各フ ネルレンズ面を傾斜させたときのレンズ角 の算出方法を示す部分拡大縦断面正面図で る。 本発明の第1の実施形態を示すものであ って、光学シートによる各領域ごとの出射光 の拡散作用を示す部分拡大正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すものであ って、光学シートによる各領域ごとの出射光 を一旦集光させた後の拡散作用を示す部分拡 大正面図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであ って、バックライトユニットに用いられる光 学シートにおける1本のCCFLに対応する平凸型 ニアフレネルレンズ状の部分を示す縦断面 面図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであ って、図6に示す光学シートにおいて、各フ ネルレンズ面の凹状湾曲面の基礎となる平 の傾斜角度の算出方法を示す部分拡大縦断 正面図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであ って、図6に示す光学シートにおいて、各フ ネルレンズ面の凹状湾曲面による拡散作用 示す部分拡大縦断面正面図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであ って、図6に示す光学シートにおいて、各フ ネルレンズ面の凹状湾曲面の最小曲率半径 計算した結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態を示すもので って、フレネル分割面が傾斜面である光学 ートにおける1本のCCFLに対応する平凸型リニ アフレネルレンズ状の部分を示す縦断面正面 図である。 第1の実施形態の実施例を示すもので って、実施例と比較例の光学シートにおけ 視野各に対する輝度の変化を示すグラフで る。 第2の実施形態の実施例を示すもので って、CCFLを左右方向にずらして配置した場 のバックライトユニットの正面輝度を示す ラフである。 光学シートを用いたバックライトユニ ットの構成を示す分解斜視図である。 従来例を示すものであって、平凸型リ ニアフレネルレンズを、対応する平凸型シリ ンドリカルレンズと共に示す縦断面正面図で ある。 従来例を示すものであって、図8に示 平凸型リニアフレネルレンズにおいて、各 レネルレンズ面が平面で構成された場合を す縦断面正面図である。

符号の説明

  1  光学シート
  1a フレネルレンズ面
  1b フレネル分割面
  2  CCFL
  3  反射板
  4  液晶パネル
 11  平凸型リニアフレネルレンズ
 11a フレネルレンズ面
 11b フレネル分割面
 12  平凸型シリンドリカルレンズ
 12a 上曲面
 13  平凸型リニアフレネルレンズ
 13a フレネルレンズ面
 13b フレネル分割面

 以下、図面を参照して本発明の最良の形 について説明する。なお、これらの図にお ても、図13~図15に示した従来例と同様の機 を有する構成部材には同じ番号を付記する

 〔第1の実施形態〕
 本発明の第1の実施形態は、図13に示した従 例と同様に、液晶ディスプレイにおける直 ライト方式のバックライトユニットであっ 、平凸型リニアフレネルレンズ状の光学シ ト1を用いたものについて説明する。本実施 形態のバックライトユニットは、光学シート 1の構成を除けば、図13に示した従来例と同様 であり、この光学シート1の下方に、長手方 を前後方向に向けた直管型のCCFL2を複数本等 間隔に左右方向に平行に並べて配置している 。また、これらのCCFL2の下方には反射板3を配 置している。そして、液晶パネル4は、この 学シート1の上方(手前側)に配置される。

 本実施形態の光学シート1も、透明な樹脂 シートを、直下の各CCFL2に対応させてそれぞ 平凸型リニアフレネルレンズ状に形成した のであるということは図13に示した従来例 同様である。従って、この光学シート1は、 1に示すように、平面状の下面を有すると共 に、平凸型シリンドリカルレンズの凸状の上 曲面を一定のピッチで左右方向に複数に分割 した各曲面に対応する複数のフレネルレンズ 面1aと、隣接する各フレネルレンズ面の端が 差状になった間を繋ぐ側平面であるフレネ 分割面1bとからなる平凸型リニアフレネル ンズ状の上面を有する。

 なお、上記フレネルレンズ面1aの分割ピ チは、微少すぎて製造が困難になったり、 学シート1が高価になりすぎるようなことが いように0.01mm以上であることが好ましく、 学シート1のシート厚を十分に薄くすること ができるように、1.0mm以下であることが好ま い。

 上記光学シート1の平凸型リニアフレネル レンズ状の上面は、各CCFL2の上方の範囲ごと 、1つの凸状の上曲面を備えた平凸型シリン ドリカルレンズに対応したフレネルレンズ面 1aとフレネル分割面1bが形成されている。た し、図1は、この光学シート1における1本のCC FL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状 の部分のさらに右端部付近を拡大して示して いる。

 従来例では、図14や図15に示すように、各 フレネルレンズ面11a,13aが平凸型シリンドリ ルレンズに対応した凸状の曲面、又は、こ 曲面に近似させた平面によって構成されて る。しかしながら、本実施形態の光学シー 1のフレネルレンズ面1aは、これらの凸状の 面や平面を領域Rごとに傾斜させたことを特 とする。なお、本実施形態では、図1~図3に すように、各フレネルレンズ面1aが平面に って構成される場合について説明する。

 上記光学シート1の領域Rは、図1に示すよ に、この光学シート1における各CCFL2の上方 それぞれの範囲について、隣接する複数の レネルレンズ面1aごとに左右方向に多数に 分けしたものである。なお、図1では、図面 分かりやすくするために、隣接する3箇所の フレネルレンズ面1aごとに各領域Rを区分けし ているが、実際には、さらに多数のフレネル レンズ面1aごとに区分けすることが好ましい

 それぞれの領域Rの各フレネルレンズ面1a 、当該フレネルレンズ面1aにおける本来の 型フレネルレンズ状に対応する曲面に近似 せた平面を、左右方向の双方の端部側で逆 きに傾斜させ、かつ、それぞれの端部側ほ 大きな角度で傾斜させた面によって形成さ る。

 ここで、フレネルレンズ面1aにおける本来 凸型フレネルレンズ状に対応する曲面に近 させた平面が傾斜するレンズ角度θ f の求め方を図2に基づいて説明する。空気中 屈折率をN 0 (≒1)、光学シート1の屈折率をN 1 とし、CCFL2からの光が光学シート1の下面に入 射する角度をθ 1 、この光が光学シート1の下面から入射した 度をθ 2 とすると、これらの間には数1の関係があり
この数1から角度θ 2 は、数2により求めることができる。

 また、光学シート1に入射した光がフレネル レンズ面1aから出射しようとする角度をθ 3 、この光がフレネルレンズ面1aから出射した 度をθ 4 とすると、これらの間には数3の関係がある

 さらに、ここでのフレネルレンズ面1aのレ ズ角度θ f は、このフレネルレンズ面1aから出射した光 垂直となるようにすることが目的であるた 、角度θ 4 と一致する。そして、角度θ 3 4 2 の関係にあるので、数3にこれらの関係を代 すると数4となる。

 従って、この数4の角度θ 2 に数2を代入すれば、フレネルレンズ面1aのレ ンズ角度θ f は、CCFL2からの光が光学シート1の下面に入射 する角度θ 1 によって定まることになる。そして、各フレ ネルレンズ面1aについて、左右方向の中央部 近から出射する光が光学シート1の下面に入 射するときの角度θ 1 をそれぞれ調べれば、各フレネルレンズ面1a レンズ角度θ f を求めることができる。

 本実施形態の光学シート1は、上記フレネル レンズ面1aのレンズ角度θ f を、領域Rの左右方向の双方の端部側で逆向 に傾斜させ、かつ、それぞれの端部側ほど きな角度で傾斜させる。具体的には、領域R 中央を中心に、右側のフレネルレンズ面1a レンズ角度θ f は図示左回転方向に傾斜させ、左側のフレネ ルレンズ面1aのレンズ角度θ f は図示右回転方向に傾斜させるので、これら 左右方向の双方の端部側のフレネルレンズ面 1aのレンズ角度θ f は、領域Rの中央に向けて内向きに傾斜させ ことになる。また、このレンズ角度θ f を傾斜させる角度は、領域Rの中央ほど小さ 、左右方向の端部側ほど大きくなるように る。

 図3に、領域Rの中央より右側にあるフレネ レンズ面1aを傾斜させる場合を示す。この場 合、フレネルレンズ面1aのレンズ角度θ f は、上記数4と数2で求めた本来の平面Pよりも 内向き、即ち左回転方向に傾斜させる。従っ て、フレネルレンズ面1aから角度θ 4 で出射する光は、上向きの垂直ではなく、角 度θ d だけ外側、即ち右側に傾き、上記数4は、次 示す数5のように書き換えられる。

 このため、角度θ d が与えられれば、この数5の角度θ 2 に上記数2を代入することにより、本実施形 のフレネルレンズ面1aのレンズ角度θ f を求めることができる。即ち、角度θ d をフレネルレンズ面1aごとにそれぞれ定数と て定めれば、レンズ角度θ f は角度θ 1 の関数となる。

 各フレネルレンズ面1aから出射する光の傾 の角度θ d は、光学シート1の設計の際に適宜定めるこ ができる。例えば、領域Rの中央では角度θ d を0とし(光は上方に垂直に出射)、左右方向の 端部側ほどこの角度θ d の正負の値を均等に大きくして左右方向に広 がって出射させるようにする場合には、数6 数7によって定めることができる。即ち、当 フレネルレンズ面1aが領域Rの中央からn個だ け右方向にずれた位置にある場合には数6で め、
このフレネルレンズ面1aが領域Rの中央からn だけ左方向にずれた位置にある場合には数7 定める。

 ここで、θ max は、フレネルレンズ面1aから出射する光の傾 の角度θ d の最大値として定めた角度であり、図4に示 ように、領域Rにおける左右方向の両端のフ ネルレンズ面1a(図4では各フレネルレンズ面 1aは細かすぎるので符号を示していない)から 出射する光の傾きの角度θ d に一致する。また、L w は領域Rの左右方向の幅(mm)、L p は各フレネルレンズ面1aの左右方向の幅(分割 ピッチ:mm)であり、L w /L p は、領域R内にあるフレネルレンズ面1aの数( 数)を示すことになる。

 この結果、図4に示すように、CCFL2からの光 光学シート1を通過すると、各領域Rの中央 あるフレネルレンズ面1aから出射する光は、 従来例と同様に角度θ d が0となり垂直な上向きとなるが、各領域R内 右方向の端部側にあるフレネルレンズ面1a ど、角度θ d の正の値が大きくなり、右斜め上向きに傾い た光が出射し、各領域R内の左方向の端部側 あるフレネルレンズ面1aほど、角度θ d の負の値の絶対値が大きくなり、左斜め上向 きに傾いた光が出射する。即ち、フレネルレ ンズ面1aの本来のレンズ角度θ f に対する本実施形態でのレンズ角度θ f の傾斜分だけを考えれば、これらの傾斜分は 、領域Rごとに凹型リニアフレネルレンズ状 機能を有するからである。また、このため 1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネル ンズ状の中心部付近の領域Rでは、本来のレ ズ角度θ f がもともと極めて小さく水平面に近いので、 これらの領域R内については、本来のレンズ 度θ f を傾斜させることにより、現実には平凹型リ ニアフレネルレンズ状のように見える場合も ある。しかしながら、この場合であっても、 1本のCCFL2に対応する範囲の全体としては平凸 型リニアフレネルレンズ状である。

 上記構成により、本実施形態の光学シート1 は、全体としては平凸型リニアフレネルレン ズ状の左右方向の集光作用により、CCFL2から 右方向に放射状に広がる光を垂直な上向き 平行光に集光しようとするが、複数に区分 された各領域ごとに各フレネルレンズ面1a 端部側ほど本来の角度よりも傾斜させてい ので、これらの各領域Rごとに光を左右方向 最大で角度θ max まで拡散させて出射することになる。従って 、この光学シート1の各フレネルレンズ面1aか ら出射した光は、平凸型リニアフレネルレン ズ状によって本来出射する方向の周囲にある 程度広がって出射するようになる。

 また、本実施形態のバックライトユニッ は、光学シート1から出射する光が垂直な上 向きよりも左右方向にある程度広がりを有す るので、液晶パネル4の正面から左右に移動 た場合に輝度が急に低下するというような とがなくなり、この液晶パネル4が広視野角 を図った場合にも、この広視野角化の性能 無駄なく発揮させることができるようにな 。また、CCFL2の配置が左右方向にずれた場 にも、液晶パネル4の正面位置での輝度の低 を緩和することができ、一部のCCFL2の配置 みがずれた場合にも、輝度ムラが発生する を防止することができるようになる。

 しかも、この光学シート1から出射する光は 、拡散シートや光拡散剤等による無指向的な 拡散ではなく、垂直な上向きよりも左右方向 に角度θ max の範囲で意図的に拡散されるので、例えば広 視野角化を図った液晶パネル4の広い視野角 合わせて配光特性の広がりを任意に調整す ことができ、光の利用効率を低下させるこ なく、視角度の変化に応じた視認性の低下 防止することができる。

 なお、各領域R内にあるフレネルレンズ面1a 数は、このフレネルレンズ面1aごとにレン 角度θ f の傾斜が離散的になることによる光の拡散ム ラを少なくするために、5箇所以上であるこ が好ましく、領域Rの左右方向の幅が広くな すぎて光が左右方向に拡散する単位にムラ 生じるのを防ぐために、100箇所以下である とが好ましい。また、光の拡散の単位にム が生じるのを防ぐために、領域Rの左右方向 の幅(L w )も10mm以下とすることが望ましい。各領域R内 にあるフレネルレンズ面1aの数を10箇所とす と、各フレネルレンズ面1aの分割ピッチ(L p )を0.01mm以上、1.0mm以下にした場合に、領域R 左右方向の幅は0.1mm以上、10mm以下となる。

 ここで、各領域Rごとに光を左右方向に拡散 させる最大角度θ max は、これが大きすぎるとレンズ角度θ f も大きくなるので、光学シート1と空気の屈 率の違いによる光の透過率(反射率)を考慮し て定める必要がある。CCFL2からの光が光学シ ト1の下面から入射するときの透過率T in は数8で示される。

 光の透過率Tは、反射率Rの反数であるため T=1-Rの関係にある。また、このような光の透 過率や反射率を求める場合、入射面に平行な p波成分と垂直なs波成分に分けて考える必要 あるので、数8では、まずp波成分の反射率R p-in とs波成分の反射率R s-in を求めて、次にそれぞれの透過率の平均から 透過率T in を求める。

 そして、光学シート1内の光がフレネルレン ズ面1aから出射するときの透過率T ext は数9で示される。
この場合も、まずp波成分の反射率R p-ext とs波成分の反射率R s-ext を求めて、次にそれぞれの透過率の平均から 透過率T ext を求める。

 光学シート1を通過した光の透過率は、これ ら数8による透過率T in と数9による透過率T ext との積で示される。このため、各フレネルレ ンズ面1aごとの図3に示した角度θ 1 4 の相違によるこの透過率の差が明暗ムラとな らない程度に、光学シート1の平凸型リニア レネルレンズ状やバックライトユニットの 計を行う必要があり、その際に最大角度θ max の大きさも制限される。

 また、この最大角度θ max は、光学シート1内の光がフレネルレンズ面1a から出射するときに全反射が起こらないよう な角度にする必要もある。この全反射が起こ る条件は数10で示される。
従って、最大角度θ max の大きさも、図3に示す角度θ 3 がこの数10を満たす値以下となるように制限 れる。

 これら透過率や全反射を考慮した結果、上 最大角度θ max は、レンズ角度θ f が大きくなりすぎないようにするために、マ ージンも含めて数11に示す角度を上限とする とが好ましい。

 この数11によれば、光学シート1にポリカー ネート(屈折率1.5886)を用いた場合のこの最 角度θ max の上限は約40°(-40°~+40°)となる。そして、本 施形態で示した液晶ディスプレイのバック イトユニットに用いる光学シート1の場合の 最大角度θ max は、30°(-30°~+30°)程度あれば十分に拡散の効 を得ることができる。ただし、1本のCCFL2に 応する平凸型リニアフレネルレンズ状の端 では、本来のレンズ角度θ f が特に大きくなるので、この最大角度θ max の制限が厳しくなりすぎる場合もある。そこ で、平凸型リニアフレネルレンズ状の中心部 と端部とでこの最大角度θ max の上限を変更して、端部側の領域Rほど最大 度θ max の上限を小さくするようにしてもよい。

 〔第1の実施形態の他の態様〕
 なお、上記実施形態の光学シート1では、各 領域Rの中央のフレネルレンズ面1aでは、角度 θ d を0°として、出射光が垂直な上向きの光とな るようにしていたが、例えば領域R内にある レネルレンズ面1aの数が偶数である場合には 、各領域Rの中央に最も近い左右方向に隣接 る2箇所のフレネルレンズ面1aにおいても、 度θ d が0°とならず、正負に僅かに傾いた角度とな るので、この角度θ d が0°となるフレネルレンズ面1aが必ず存在す とは限らない。

 また、上記実施形態の光学シート1では、領 域Rの左右方向の端部側のフレネルレンズ面1a のレンズ角度θ f を、この領域Rの中央に向けて内向きに傾斜 せる場合を示したが、これとは逆に、領域R 左右方向の端部側のフレネルレンズ面1aの ンズ角度θ f を、この領域Rの中央とは反対側に外向きに 斜させることもできる。この場合、レンズ 度θ f の外向きの傾斜分だけを考えれば、これらの 傾斜分は、領域Rごとに凸型リニアフレネル ンズ状の機能を有するため、図5に示すよう 、各領域Rから出射した光は、本来垂直な平 行光として出射されるものが光学シート1の ぐ上方で一旦左右方向に集光されるが、さ にその上方では逆向きの左右方向に拡散す ので、図4に示す光学シート1と同様の効果を 得ることができる。

 また、上記実施形態の光学シート1では、垂 直方向に対して角度θ d だけ傾いた光がフレネルレンズ面1aから出射 れるように、本来のレンズ角度θ f を傾斜させる場合を示したが、垂直な平行光 を出射する目的以外で光学シート1を用いる 合には、もともと傾いている本来の出射光 方向に対して角度θ d だけさらに傾いた光がフレネルレンズ面1aか 出射されるように、本来のレンズ角度θ f を傾斜させればよい。

 また、上記実施形態の光学シート1では、各 フレネルレンズ面1aが平面で構成される場合 示したが、このような平面に近似する前の 柱面等の曲面で構成されていてもよい。こ 場合、各フレネルレンズ面1aの曲面全体を 出射光が角度θ d だけ傾くように傾斜させればよい。

 また、上記実施形態の光学シート1では、 フレネル分割面1bが左右方向に直交する垂直 平面である場合を示したが、これらのフレ ル分割面1bは、必ずしも垂直な平面である 要はなく、左右方向に傾斜した平面や、こ ような平面に近い湾曲面であってもよく、 らに、前後方向にも真っ直ぐである必要は く、途中で折れ曲がったり湾曲していても い。例えば、1本のCCFL2に対応する平凸型リ アフレネルレンズ状の各フレネル分割面1bが 左右方向の両端部ほど左右方向の外側に広が るように傾斜した平面となるようにすれば、 CCFL2から左右方向に放射状に広がって出射さ る光が各フレネル分割面1bに遮られて光の 用効率が低下するのを防止することができ 。

 〔第2の実施形態〕
 本発明の第2の実施形態も、図13に示した従 例と同様に、液晶ディスプレイにおける直 ライト方式のバックライトユニットであっ 、平凸型リニアフレネルレンズ状の光学シ ト1を用いたものについて説明する。また、 本実施形態のバックライトユニットは、光学 シート1の構成を除けば、図13に示した従来例 や第1の実施形態と同様であり、この光学シ ト1の下方に、長手方向を前後方向に向けた 管型のCCFL2を複数本等間隔に左右方向に平 に並べて配置している。また、これらのCCFL2 の下方には反射板3を配置している。そして 液晶パネル4は、この光学シート1の上方(手 側)に配置される。

 本実施形態の光学シート1も、透明な樹脂 シートを、直下の各CCFL2に対応させてそれぞ 平凸型リニアフレネルレンズ状に形成した のであるということは図13に示した従来例 第1の実施形態と同様である。従って、この 学シート1は、図6に示すように、平面状の 面を有すると共に、平凸型シリンドリカル ンズの凸状の上曲面を一定のピッチで左右 向に複数に分割した各曲面に対応する複数 フレネルレンズ面1aと、隣接する各フレネル レンズ面の端が段差状になった間を繋ぐ側平 面であるフレネル分割面1bとからなる平凸型 ニアフレネルレンズ状の上面を有する。な 、このフレネルレンズ面の分割ピッチは、 1の実施形態と同様に、微少すぎて製造が困 難になったり、光学シート1が高価になりす るようなことがないように0.01mm以上である とが好ましく、光学シート1のシート厚を十 に薄くすることができるように、1.0mm以下 あることが好ましい。

 上記光学シート1の平凸型リニアフレネル レンズ状の上面は、各CCFL2の上方の範囲ごと 、1つの凸状の上曲面を備えた平凸型シリン ドリカルレンズに対応したフレネルレンズ面 1aとフレネル分割面1bが形成されている。図6 、この光学シート1における1本のCCFL2に対応 する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分の み、即ち1つの凸状の上曲面を備えた平凸型 リンドリカルレンズに対応した1組のフレネ レンズ面1aとフレネル分割面1bのみが示され ている。

 従来例では、図14や図15に示すように、各 フレネルレンズ面11a,13aが凸状の曲面又は平 によって構成されている。しかしながら、 実施形態の光学シート1の各フレネルレンズ 1aは、図6に示すように、円筒内面からなる 状湾曲面によって構成されている。なお、 6~図8及び図10に示す光学シート1も、図14や 15と同様に、図面を見やすくするために、フ レネルレンズ面1aの分割数を8分割として、こ れら各フレネルレンズ面1aの左右方向の幅を く誇張して示しているが、実際にはさらに 数に分割されるので、各フレネルレンズ面1 aの幅も極めて狭いものとなる。また、これ 図6~図8及び図10では、図面を見やすくするた めに、フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲 半径を小さくして曲率を誇張して示してい が、実際にはもう少し曲率半径の大きい凹 湾曲面であってもよい。

 ここで、光学シート1の各フレネルレンズ面 1aが図7に示すような平面である場合のレンズ 角度θ f も、第1の実施形態で説明した上記数2と数4に よって定めることができる。そして、本実施 形態の光学シート1は、上記フレネルレンズ 1aがそれぞれ同じ半径の円筒内面からなる凹 状湾曲面となるようにしているが、この凹状 湾曲面を、各フレネルレンズ面1aにおいて、 右方向の中央部付近の傾斜角度がこのレン 角度θ f に一致するようにする。なお、各フレネルレ ンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径は、平凸型 ニアフレネルレンズ状による集光作用が損 われるのを防ぐために、このフレネルレン 面1aの分割ピッチの1/2以上であることが好 しく、平面の場合よりも十分に大きな拡散 用を発揮させるために、1本のCCFL2に対応し 、即ち1つの平凸型シリンドリカルレンズに 応した平凸型リニアフレネルレンズ状の部 における左右方向の幅以下であることが好 しい。

 この結果、図8に示すように、各フレネル レンズ面1aの左右方向の中央部付近から出射 る光は、従来例と同様に、垂直な上向きの となるが、各フレネルレンズ面1aの左右方 の端部付近から出射する光は、凹状湾曲面 拡散作用によって垂直よりも左右方向に傾 て広がった上向きの光となる。なお、各フ ネルレンズ面1aの分割ピッチを1.0mm以下にし おけば、十分に微少な幅の各フレネルレン 面1aごとに光を拡散するので、この拡散作 のムラを十分に小さくすることができる。

 上記構成により、本実施形態の光学シー 1は、全体としては平凸型リニアフレネルレ ンズ状による左右方向の集光作用により、CCF L2から左右方向に放射状に広がる光を垂直な 向きの平行光に集光するが、各フレネルレ ズ面1aでは、凹状湾曲面の拡散作用によっ 、出射光を左右方向にある程度拡散させる とができる。従って、この光学シート1の各 レネルレンズ面1aから出射した光は、平凸 リニアフレネルレンズ状によって本来出射 る方向の周囲にある程度広がって出射する うになる。

 このため、本実施形態のバックライトユ ットは、光学シート1から出射する光が垂直 な上向きよりも左右方向にある程度広がりを 有するので、観察者が液晶パネル4の正面か 左右に移動した場合に輝度が急に低下する いうようなことがなくなり、この液晶パネ 4が広視野角化を図った場合にも、この広視 角化の性能を無駄なく発揮させることがで るようになる。また、CCFL2の配置が左右方 にずれた場合にも、液晶パネル4の正面位置 の輝度の低下を緩和することができ、一部 CCFL2の配置のみがずれた場合にも、輝度ム が発生するのを防止することができるよう なる。

 ところで、図15で説明したように、各フ ネルレンズ面13aが平面からなる平凸型リニ フレネルレンズ13の場合にも、これらの各フ レネルレンズ面13aの左右方向の端部から出射 する光は、垂直よりも左右方向に僅かに傾い て広がった光となる。ただし、この光の拡散 は、フレネルレンズ面13aにおける曲面との誤 差によるものであるため、もともと僅かなも のであり、しかも、実際のフレネルレンズ面 13aの幅は微小であるため、このような誤差に よる光の広がりはないに等しい。また、従来 は、このような光の拡散を、フレネルレンズ 面13aの平面化の際の誤差によるフレネルレン ズの性能の低下であるとして捉えていた。し かしながら、本実施形態は、各フレネルレン ズ面1aを凹状湾曲面とすることにより、この の拡散を積極的に活用しようとするもので り、しかも、この光の拡散の大きさを任意 調整することもできるようになる。

 〔第2の実施形態の他の態様〕
 なお、上記実施形態の光学シート1では、各 フレネルレンズ面1aから出射した光が平均的 は真っ直ぐ垂直な上向きの光となるように この各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面に ける左右方向の中央部付近の傾斜角度が上 数2と数4によって定めたレンズ角度θ f に一致するように定めた場合を示したが、一 般的には、この凹状湾曲面における最大傾斜 角度と最小傾斜角度との間にこのレンズ角度 θ f が入っていれば足りる。また、垂直な平行光 線を出射する目的以外で光学シート1を用い 場合には、別途の規則に基づいて各フレネ レンズ面1aの凹状湾曲面を定めることができ る。

 また、上記実施形態の光学シートでは、 フレネルレンズ面1aから出射した光の拡散 程度が同じになるように、これらの各フレ ルレンズ面1aが同じ半径の円筒内面からなる 凹状湾曲面で構成されるようにしたが、各フ レネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径は ずしも同じでなくてもよい。例えば、光学 ート1における1本のCCFL2に対応する平凸型リ ニアフレネルレンズ状の部分の中心部が左右 方向の周辺部に比べて、フレネルレンズ面1a 凹状湾曲面の曲率半径が小さくなるように て、この中心部ほど光をより左右方向に広 拡散させるようにすることもできる。

 ただし、各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲 の曲率半径を小さくしすぎると、図7に示し 角度θ 3 が大きくなりすぎて光が全反射を起こしCCFL2 らの光の有効利用が図れないので、この曲 半径は、全反射が起こらない程度の範囲と ることが好ましい。特に、1本のCCFL2に対応 る平凸型リニアフレネルレンズ状の部分に ける左右方向の周辺部のフレネルレンズ面1 aほど上記レンズ角度θ f が大きくなるので、全反射を起こさないよう にするための最小曲率半径も大きくなる。

 本実施形態の光学シート1の一例について 、上記各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の 小曲率半径を計算した結果を表1に示すと共 に、この計算結果をグラフにしたものを図9 示す。

 ここでは、光学シート1における1本のCCFL2 に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の 部分の左右方向の幅が30.00mm(中心からは左右 向に15.00mmずつ)、焦点距離が20.00mm、各フレ ルレンズ面1aの分割ピッチが0.50mm、光学シ ト1として用いたポリカーボネートの屈折率 1.586、光学シート1のレンズ厚が1.50mmである 合の最小曲率半径を計算した。この表1と図 9において、「中心からの距離」は、1本のCCFL 2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状 部分における中心から左右方向に離れた位 を示すものであり、表1では、中心から左側 は右側に0.50mmのピッチで並ぶ各フレネルレ ズ面1aの左右方向の中央位置ごとに最小曲 半径を計算している。

 この表1と図9から分かるように、最も中 に近いフレネルレンズ面1a(左右方向の中央 置が中心から0.25mmの距離にあるフレネルレ ズ面1a)の最小曲率半径は0.2922mmであるが、最 も中心から遠いフレネルレンズ面1a(左右方向 の中央位置が中心から14.75mmの距離にあるフ ネルレンズ面1a)の最小曲率半径は2.3715mmとな り、左右方向の周辺部のフレネルレンズ面1a ど最小曲率半径が大きくなる。

 また、上記実施形態の光学シート1では、 各フレネルレンズ面1aが円筒内面からなる凹 湾曲面で構成される場合を示したが、円筒 面以外の例えば楕円筒内面等の凹状湾曲面 構成されていてもよく、さらに、多角筒内 状のように複数の平面を組み合わせた凹面 よって構成されていてもよい。つまり、こ 凹面は、連続的な凹状湾曲面の他に、複数 平面や凹状湾曲面を組み合わせたものであ てもよい。しかも、本来平面状であったフ ネルレンズ面1aの全体が、この本来の平面 りも完全に窪んでいる必要はなく、この本 の平面の一部のみが窪んでいてもよい。例 ば、円筒内面からなる凹状湾曲面の曲率半 が極めて短い場合には、フレネルレンズ面1a の全体をこの凹状湾曲面で構成すると、この 凹状湾曲面の端部で光が到達しない部分が生 じたり、光を全反射する部分が生じるおそれ があるので、このフレネルレンズ面1aの本来 平面の一部にのみ凹状湾曲面を形成するよ にしてもよい。従って、このフレネルレン 面1aの凹面とは、このフレネルレンズ面1aの 本来の平面よりも突出した部分がなく、少な くとも一部に窪んだ部分のある全ての面をい う。このような凹面であれば、局所的にはと もかく、フレネルレンズ面1aの全体では、光 拡散させる作用を有するからである。

 また、上記実施形態の光学シート1では、 フレネル分割面1bが左右方向に直交する垂直 平面である場合を示したが、これらのフレ ル分割面1bは、必ずしも垂直な平面である 要はなく、左右方向に傾斜した平面や、こ ような平面に近い湾曲面であってもよく、 らに、前後方向にも真っ直ぐである必要は く、途中で折れ曲がったり湾曲していても い。例えば、図10では、1組のフレネル分割 1bが左右方向の両端部ほど左右方向の外側に 広がるように傾斜した平面となっている場合 を示す。この場合、CCFL2から左右方向に放射 に広がって出射される光が各フレネル分割 1bに遮られて光の利用効率が低下するのを 止することができる。

 〔第1と第2の実施形態の他の態様〕
 また、上記第1と第2の実施形態の光学シー 1では、この光学シート1が透明な樹脂シート からなる場合を示したが、光を透過する透光 性を有するものであればよいので、必ずしも 透明である必要はない。このような光学シー ト1の樹脂シートとしては、ポリカーボネー 、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ レン、ポリオレフィン共重合体(例えばポリ- 4-メチルペンテン-1等)、ポリ塩化ビニル、環 ポリオレフィン(例えばノルボルネン構造等 )、アクリル樹脂、ポリスチレン、アイオノ ー、スチレン-メチルメタクリレート共重合 脂(MS樹脂)等の透光性の熱可塑性樹脂からな るものが使用できる。光学シート1の厚さは に限定されるものではなく、原シートのヘ ズが67%以上、93%未満程度のものであればよ 、一般的には厚さ0.3~5mm程度のものが好適に 用される。

 特に、上記の熱可塑性樹脂からなる樹脂 ートの中でも、ポリカーボネート、ポリエ テル(特にポリエチレンテレフタレート)、 状ポリオレフィンからなるものは、耐熱性 良好であり、バックライトユニットに用い れた際にCCFL2からの放熱によって変形や皺等 を生じ難いので好ましく使用される。特に、 ポリカーボネートからなる樹脂シートは、ポ リカーボネート自体が透明性の良好な樹脂で あり、吸湿性が少なく、高輝度で、反りが少 ないため、極めて好ましく使用される。

 また、上記第1と第2の実施形態の光学シ ト1は、例えば両面がフラットな樹脂シート 型で押さえ付けて成形するプレス製法を用 て作製することができるが、他のプレス製 や、型ロールを通すことによる成形方法、 し出し成形による成形方法等、任意の製法 作製してもよい。

 また、上記第1と第2の実施形態の光学シ ト1の樹脂シートは、成形に必要な安定剤、 剤、耐衝撃改良剤、抗酸化剤、紫外線吸収 、光安定剤、帯電防止剤、着色剤、蛍光増 剤等が適宜含有されていてもよい。さらに 多層構成をもつ光拡散シートにおいては、 れらの添加剤は基材層と表面層の間で、添 剤の種類や配合比率を適宜変更してもよい

 また、上記第1と第2の実施形態の光学シ ト1の樹脂シートは、光拡散剤が含有されて てもよい。この光拡散剤としては、樹脂シ トの樹脂材料との光屈折率が異なる無機質 子、金属酸化物粒子、有機ポリマー粒子等 単独で又は適宜組合わせて使用される。無 質粒子としては、ガラス[Aガラス(ソーダ石 ガラス)、Cガラス(硼珪酸ガラス)、Eガラス( アルカリガラス)]、シリカ、マイカ、合成 イカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム 硫酸バリウム、タルク、モンモリロナイト カオリンクレー、ベントナイト、ヘクトラ ト、シリコーン等の粒子が使用される。そ て、金属酸化物としては、酸化チタン、酸 亜鉛、アルミナ等の粒子が使用され、また 有機ポリマー粒子としては、アクリルビー 、スチレンビーズ、ベンゾグアナミン等の 子が使用される。このような光拡散剤を含 していれば、光学シート1内で光を十分に拡 させることができるので、バックライトユ ットに高価な拡散シート等を追加して用い 必要がなくなる。

 上記光拡散剤は、その平均粒径が0.1~100μm 、好ましくは0.5~50μm、更に好ましくは1~30μm あるものが使用される。粒径が0.1μmより小 い光拡散剤は、凝集しやすいため分散性が く、均一に分散できたとしても光の波長の が大きいので光散乱効率が悪くなる。それ え、0.5μm以上の、更には1μm以上の大きさの 子が好ましいのである。一方、粒径が100μm り大きい光拡散剤は、光散乱が不均一にな たり、光線透過率が低下したり、粒子が肉 で見えたりするようになる。このため、50μ m以下の粒子、特に30μm以下の粒子が好ましい 。

 また、上記第1と第2の実施形態の光学シ ト1では、この光学シート1が樹脂シートであ る場合を示したが、透光性材料からなるシー ト状(薄板状も含む)のものであればよいので 薄板状のガラス等であってもよい。

 また、上記第1と第2の実施形態の光学シ ト1では、この光学シート1が平凸型リニアフ レネルレンズ状である場合を示したが、両面 が凸型のリニアフレネルレンズ状や、裏面が 凹型であり全体として凸レンズを構成するリ ニアフレネルレンズ状でもよく、これらの凸 型リニアフレネルレンズ状一般に実施可能で ある。

 また、上記第1と第2の実施形態の光学シ ト1では、この光学シート1が左右方向にのみ 集光作用を有する凸型リニアフレネルレンズ 状である場合を示したが、前後左右方向に均 等に集光作用を有する通常の球面や非球面の 凸レンズに対応する凸型フレネルレンズ状の 光学シートや、その他の集光作用を有する凸 型フレネルレンズ状の光学シートにも同様に 実施可能である。さらに、光学シートの形状 も方形や円形状に限らず、多角形や楕円等、 任意の形状とすることができる。

 また、上記第1と第2の実施形態のバック イトユニットでは、光源として直管型のCCFL2 を用いる場合を示したが、必ずしも直管型で ある必要はなく、例えばU字管等を用いるこ もできる。さらに、必ずしもCCFL2である必要 はなく、一般照明用の蛍光管と同様の熱陰極 管等を用いたり、LED(発光ダイオード)を並べ 用いることもでき、光源の種類は限定され い。しかも、光源は、線光源である必要も く、例えば通常の円形の凸レンズに対応す 光学シート等の場合には、点光源を用いる とが多い。さらに、反射板3も必須ではなく 、例えば上記第1と第2の実施形態のCCFL2の下 に別の光学シート1を配置して、上下双方に を供給することも可能である。

 また、上記第1と第2の実施形態のバック イトユニットは、光学シート1の上方に直接 晶パネル4を配置する場合を示したが、この 光学シート1の上方及び/又は下方には、拡散 ート等を配置することもできる。さらに、 記第1と第2の実施形態のバックライトユニ トは、液晶パネル4以外のバックライトとし 用いることもできる。

 上記第1の実施形態で示した光学シート1 実施例と、従来例で示した光学シート1の比 例を作製した。そして、これらの光学シー 1を用いたバックライトユニットにおいて、 視野角を正面位置から左右方向に変化させた ときの輝度の変化を測定した結果を表2に示 と共に、この測定結果をグラフにしたもの 図11に示す。

 ここで、光学シート1は、屈折率が1.5886のポ リカーボネートを用いた。また、この光学シ ート1は、各フレネルレンズ面1aの分割ピッチ (L p )を0.5mmとし、レンズ厚を1.50mmとした。さらに 、実施例の光学シート1は、領域Rごとのフレ ルレンズ面1aの傾斜による最大の拡散角度θ max を30°とした。なお、比較例の光学シート1の フレネルレンズ面1aは、本来のレンズ角度θ f のままである。バックライトユニットは、光 学シート1とCCFL2との上下方向の距離を20mmと 、各CCFL2間の距離を30mmとした。そして、こ バックライトユニットの正面位置(真上)を視 野角0°とし、左方向と右方向を負方向と正方 向として、それぞれ10°間隔で±50°までの間 輝度を測定した。測定結果は、実施例と比 例の最大輝度(正面輝度)をそれぞれ1として 規化して示している。

 この表2と図11から明らかなように、比較 では、視野角が正面位置から左右方向に±10 °ずれただけでも輝度が最大値の5%まで大幅 低下しているのに対して、実施例では、左 方向へのずれに伴う輝度の低下が緩やかで り、±20°ずれた場合でも最大輝度の80%を維 していることが分かった。

 また、上記実施例の正面輝度は8260nitであ ったの対して、拡散シートを用いた別の比較 例の正面輝度は2400nitであり、拡散シートに って大幅に輝度が低下していることも分か た。

 上記第2の実施形態で示した光学シート1 実施例と、従来例で示した光学シート1の比 例を作製した。そして、これらの光学シー 1を用いたバックライトユニットにおいて、 CCFL2の位置を左右方向にずらしたときの正面 度を測定した結果を表3に示すと共に、この 測定結果をグラフにしたものを図12に示す。

 ここでは、光学シート1における1本のCCFL2 に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の 部分の中心位置の真上の正面位置での正面輝 度を測定した。この1本のCCFL2に対応する平凸 型リニアフレネルレンズ状の部分は、左右方 向の幅が30.00mm、焦点距離が20.00mm、各フレネ レンズ面1aの分割ピッチが0.50mm、光学シー 1として用いたポリカーボネートの屈折率が1 .586、光学シート1のレンズ厚が1.50mmである。 た、実施例の光学シート1における各フレネ ルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径は2.5mm した。CCFL2は、光学シート1における対応す 平凸型リニアフレネルレンズ状の部分の中 位置の真下の焦点位置に配置した場合を位 ずれが0.0mmであるとし、左右方向に0.5mmずつ2 .0mmまでずらして配置した場合の正面輝度を れぞれ測定した。

 この表3と図12から明らかなように、比較 では、CCFL2の中心からの位置ずれが大きく るほど正面輝度が低下するのに対して、実 例では、CCFL2の位置ずれが2.0mm程度では、正 輝度が低下することなくほとんど変化がな ことが分かった。

 本発明の光学シート及びこれを用いたバ クライトユニットは、各フレネルレンズ面 通過した光が局所的にある程度広がるよう なるので、面照明装置等の配光特性にある 度広がりを持たせたり、液晶パネル等の視 性を向上させ輝度ムラをなくすために極め 有用なものである。