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Patent Searching and Data


Title:
PACKED DRINK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081582
Kind Code:
A1
Abstract:
By adding an amino acid to a packed drink containing non-polymer catechins at a high concentration, it is intended to allow the catechins to exert the physiological effects thereof and facilitate the intake of the amino acid. A packaged drink comprising: (A) from 0.06 to 0.5% by mass of non-polymer catechins; (B) from 0.01 to 5.0% by mass of one or more amino acids selected from among L-isoleucine, L-leucine, L-valine, L-threonine, DL-methionine, L-methionine, L-histidine, L-phenylalanine, L-lysine, L-tryptophan, L-aspartic acid, L-glutamic acid, L-alanine, DL-alanine, glycine, L-asparagine, L-glutamine, L-arginine, L-serine, L-tyrosine, L-cystine and L-proline or salts thereof; and (C) from 0.0001 to 20% by mass of a sweetener; wherein (G) the gallate content of the non-polymer catechins is from 5 to 55% by mass; and the pH value is from 2.5 to 5.1.

Inventors:
FUKUDA MASAHIRO (JP)
TAKAHASHI HIROKAZU (JP)
KUSAKA RYO (JP)
ITAYA ERI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/001467
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
December 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
FUKUDA MASAHIRO (JP)
TAKAHASHI HIROKAZU (JP)
KUSAKA RYO (JP)
ITAYA ERI (JP)
International Classes:
A23L2/52; A23L2/38
Foreign References:
JP2006122004A2006-05-18
JP2006288383A2006-10-26
JP2006191924A2006-07-27
JP2006166771A2006-06-29
JP2006166770A2006-06-29
JP2006158379A2006-06-22
JP2006129738A2006-05-25
JP2005176666A2005-07-07
JP2005176606A2005-07-07
JP2005160368A2005-06-23
JP2005058211A2005-03-10
JP2005058210A2005-03-10
JPH03168046A1991-07-19
JPH104919A1998-01-13
JP2002238518A2002-08-27
JP2004129662A2004-04-30
JP2004159641A2004-06-10
JPH05161480A1993-06-29
JP2001000145A2001-01-09
US20050003068A12005-01-06
Other References:
See also references of EP 2095727A4
Attorney, Agent or Firm:
THE PATENT CORPORATE BODY ARUGA PATENT OFFICE (3-6 Nihonbashiningyocho 1-chom, Chuo-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 (A)非重合体カテキン類を0.06~0.5質量%、
 (B)L-イソロイシン、L-ロイシン、L-バリン、L-トレオニン、DL-メチオニン、L-メチオニン、L-ヒスチジン、L-フェニルアラニン、L-リジン、L-トリプトファン、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、L-アラニン、DL-アラニン、グリシン、L-アスパラギン、L-グルタミン、L-アルギニン、L-セリン、L-チロシン、L-シスチン及びL-プロリンから選ばれる1種以上のアミノ酸又はその塩を0.01~5.0質量%、並びに
 (C)甘味料を0.0001~20質量%
含有し、(G)非重合体カテキン類のガレート体率が5~55質量%であり、かつpHが2.5~5.1である容器詰飲料。
 緑茶抽出物の精製物を配合したものである請求項1記載の容器詰飲料。
 さらに(D)ナトリウムを0.001~0.5質量%及び/又は(E)カリウムを0.001~0.2質量%含有する請求項1又は2記載の容器詰飲料。
 (F)非重合体カテキン類の非エピ体率が5~25質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 (H)カフェインと(A)非重合体カテキン類との含有質量比[(H)/(A)]が0.0001~0.16である請求項1~4のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 甘味料として果糖、ブドウ糖、ショ糖、ブドウ糖果糖液糖及び果糖ブドウ糖液糖から選ばれる1種以上を含有する請求項1~5のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 甘味料として糖アルコールを含有する請求項1~6のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 甘味料として人工甘味料を含有する請求項1~7のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 さらに、アスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸及びそれらの塩類から選ばれる1種以上を含有する請求項1~8のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 さらに、イノシトール、チアミン塩酸塩、チアミン硝酸塩、リボフラビン、リボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム、ナイアシン、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピリドキシ塩酸塩、シアノコバラミン、葉酸及びビオチンから選ばれる1種以上を含有する請求項1~9のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 ショ糖を1としたときの甘味度が2以上である請求項1~10のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 非茶系飲料である請求項1~11のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 不発酵茶飲料である請求項1~11のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 半発酵茶飲料である請求項1~11のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 発酵茶飲料である請求項1~11のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 非炭酸飲料である請求項1~15のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 炭酸飲料である請求項1~15のいずれか1項記載の容器詰飲料。
 カロリーが40Kcal/240mL以下である請求項1~17のいずれか1項記載の容器詰飲料。
Description:
容器詰飲料

 本発明は高濃度の非重合体カテキン類及 甘味料を含有し、かつアミノ酸が強化され 容器詰飲料に関する。

 カテキン類の効果としてはコレステロー 上昇抑制作用やアミラーゼ活性阻害作用な が報告されている(例えば、特許文献1、2参 )。カテキン類のこのような生理効果を発現 させるためには、成人一日あたり4~5杯のお茶 を飲むことが必要であることから、より簡便 に大量のカテキン類を摂取するために、飲料 にカテキン類を高濃度配合する技術が望まれ ている。この方法の一つとして、緑茶抽出物 の濃縮物(例えば、特許文献3~5参照)などを利 して、カテキン類を飲料に溶解状態で添加 る方法がある。

 また、健康を保つために、筋肉を維持す 目的でバリン、ロイシン、イソロイシン等 必須アミノ酸であるBCAAを含む飲料が市販さ れている(例えばアミノバリュー(登録商標): 塚製薬(株))。さらに、17種類のアミノ酸で強 化して、運動後にBCAAを補給して筋肉の疲労 復がスムーズに行える機能を持つ飲料も市 されている(例えばヴァーム(登録商標):明治 業(株))。このように人間の生命活動を支え 非常に重要な物質であるアミノ酸を強化し 飲料や技術が報告されている(例えば、特許 文献6,7参照)。

特開平3-168046号公報

特開平10-4919号公報

特開2002-238518号公報

特開2004-129662号公報

特開2004-159641号公報

特開平5-161480号公報

特開2001-145号公報

 本発明は、
 (A)非重合体カテキン類を0.06~0.5質量%、
 (B)L-イソロイシン、L-ロイシン、L-バリン、L -トレオニン、DL-メチオニン、L-メチオニン、 L-ヒスチジン、L-フェニルアラニン、L-リジン 、L-トリプトファン、L-アスパラギン酸、L-グ ルタミン酸、L-アラニン、DL-アラニン、グリ ン、L-アスパラギン、L-グルタミン、L-アル ニン、L-セリン、L-チロシン、L-シスチン及 L-プロリンから選ばれる1種以上のアミノ酸 はその塩を0.01~5.0質量%、並びに
 (C)甘味料を0.0001~20質量%
含有し、(G)非重合体カテキン類のガレート体 類率が5~55質量%であり、かつpHが2.5~5.1である 器詰飲料を提供するものである。

発明の実施の形態

 本発明は、非重合体カテキン類を高濃度 含む容器詰飲料に、アミノ酸を配合するこ で、カテキン類の生理効果を発現でき、さ にアミノ酸を容易に摂取できる手段を提供 ることにある。

 アミノ酸と甘味料とを併用した飲料は通 変色しやすく長期の保存に不向きであるこ が知られているが、本発明者は、高濃度の 重合体カテキン類に、アミノ酸と甘味料と 一定量配合した上で、非重合体カテキン類 のガレート体率を調整し、更にそのpHを特 範囲にすれば、飲料本来の風味を保持し、 つ甘味料を含有するにもかかわらず長期の 存に優れた容器詰飲料が得られることを見 した。また、非重合体カテキン類中の非エ 率を調整すれば、飲料の風味の安定性がよ 一層良好になることを見出した。

 本発明によれば、非重合体カテキン類を 濃度で含む容器詰飲料であって、アミノ酸 同時に摂取することができ、甘味料を含有 るにも関わらず飲料の風味の安定性が良好 ある飲料を提供することができる。

 本発明で(A)非重合体カテキン類とは、カ キン、ガロカテキン、カテキンガレート、 ロカテキンガレートなどの非エピ体カテキ 類(以下、「非エピ体」ともいう)及びエピ テキン、エピガロカテキン、エピカテキン レート、エピガロカテキンガレート等のエ 体カテキン類(以下、「エピ体」ともいう)を 合わせての総称であり、非重合体カテキン類 の濃度は、上記8種の合計量に基づいて定義 れる。

 本発明の容器詰飲料中には、非重合体カ キン類を0.06~0.5質量%含有するが、好ましく 0.07~0.4質量%、更に好ましくは0.08~0.3質量%、 も好ましくは0.09~0.2質量%である。非重合体 テキン類がこの範囲内であれば多量の非重 体カテキン類を容易に摂取し易く、非重合 カテキン類の生理効果が期待できる。また 非重合体カテキン類の含有量が0.06質量%以 である場合、風味の安定性がよく、0.5質量% 下では、呈味が良好である。

 非エピ体は本来自然界には殆ど存在せず エピ体の熱変性により生成する。本発明の 器詰飲料に使用できる(A)非重合体カテキン 中の(F)非重合体カテキン類の非エピ体類の 合([(F)/(A)]×100)は5~25質量%が好ましく、更に8 ~20質量%、更に8~18質量%、特に10~15質量%である ことが風味及び非重合体カテキン類の保存安 定性の観点から好ましい。

 本発明の容器詰飲料中の非重合体カテキ 類にはエピガロカテキンガレート、ガロカ キンガレート、エピカテキンガレート及び テキンガレートからなるガレート体と、エ ガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキ 及びカテキンからなる非ガレート体がある ガレート体は苦味が強いことから、本発明 容器詰飲料に使用できる(A)非重合体カテキ 類中の(G)非重合体カテキン類のガレート体 の割合(ガレート体率:[(G)/(A)]×100)は5~55質量% であるが、飲料の安定性及び苦味抑制の観点 から、その下限は8質量%が好ましく、更に10 量%、更にまた15質量%、特に20質量%が好まし 、他方上限は52質量%が好ましく、更には51 量%、更にまた50質量%、また更に46質量%、特 45質量%、最も40質量%が好ましい。

 本発明における高濃度の非重合体カテキ 類を含有する容器詰飲料は、緑茶抽出物の 製物を配合したものが好ましい。本発明に いては、当該緑茶抽出物の精製物に、例え 茶抽出物又はその濃縮物を更に配合して非 合体カテキン類濃度を調整することができ 。緑茶抽出物の精製物としては、具体的に 、緑茶抽出物の精製物の水溶液、あるいは 該緑茶抽出物の精製物に、緑茶抽出物若し はその濃縮物、半発酵茶抽出物若しくはそ 濃縮物、又は発酵茶抽出物若しくはその濃 物を配合したものが挙げられる。ここでい 茶抽出物の濃縮物とは、茶葉から熱水又は 溶性有機溶媒により抽出した溶液から水分 一部除去して非重合体カテキン類濃度を高 たものであり、その形態としては、固体、 溶液、スラリー状など種々のものが挙げら る。茶抽出物の濃縮物としては、緑茶抽出 の濃縮物、発酵茶(紅茶)抽出物の濃縮物が ましい。また、茶抽出物とは、不発酵茶、 発酵茶及び発酵茶から選択される茶葉から 水又は水溶性有機溶媒により抽出したもの あって、濃縮や精製操作が行われていない のをいい、茶抽出液を包含する概念である

 非重合体カテキン類を含有する緑茶抽出 の濃縮物としては、市販の三井農林(株)「 リフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、 太陽化学(株)「サンフェノン」などから選択 きる。

 精製の方法としては、例えば緑茶抽出物の 縮物を水又は水とエタノールなどの有機溶 との混合物(以下、「有機溶媒水溶液」とい う)に懸濁して生じた沈殿を除去し、次いで 媒を留去する方法が挙げられる。
 本発明で使用する緑茶抽出物の精製物とし は、上述の沈殿除去処理に加えて、又は、 れに代えて、以下のいずれか1以上の方法に より緑茶抽出物又はその濃縮物(以下、「緑 抽出物等」という)を処理して得られるもの 好ましい。
(i)緑茶抽出物等に、活性炭、酸性白土及び活 性白土から選ばれる少なくとも1種を添加し 処理する方法、
(ii)緑茶抽出物等をタンナーゼ処理する方法
(iii)緑茶抽出物等を合成吸着剤により処理す 方法

 緑茶抽出物の精製においては、緑茶抽出物 を水又は有機溶媒水溶液に懸濁させ、生じ 沈殿を濾過する前に、活性炭、酸性白土及 活性白土から選ばれる少なくとも1種を添加 して精製することが好ましく、活性炭と、酸 性白土又は活性白土とを添加して処理するこ とがより好ましい。緑茶抽出物等を、活性炭 、酸性白土及び活性白土と接触させる順序は 特に限定されず、例えば、
(1)緑茶抽出物等を水又は有機溶媒水溶液に分 散又は溶解させた後、活性炭と、酸性白土又 は活性白土と接触させる方法、
(2)水又は有機溶媒水溶液に、活性炭と酸性白 土又は活性白土とを分散させた分散液と、緑 茶抽出物等とを接触処理させる方法、
(3)緑茶抽出物等を水又は有機溶媒水溶液に分 散又は溶解させた後、酸性白土又は活性白土 と接触させ、次いで活性炭と接触させるか、 または、活性炭と接触させ、次いで酸性白土 又は活性白土と接触させる方法
が挙げられ、中でも(1)又は(3)の方法が好まし い。なお、(1)~(3)の方法における各工程間に ろ過工程を入れて、ろ別してから次の工程 移行してもよい。

 緑茶抽出物の精製に使用する有機溶媒とし は、水溶性有機溶媒が好ましく、例えば、 タノール、エタノール等のアルコール類、 セトン等のケトン類、酢酸エチル等のエス ル類が挙げられ、特に飲食品への使用を考 すると、エタノールが好ましい。水として 、イオン交換水、水道水、天然水等が挙げ れ、特に味の点からイオン交換水が好まし 。
 有機溶媒と水との混合質量比は、好ましく 60/40~97/3、更に好ましくは60/40~95/5、特に好 しくは85/15~95/5とするのが、非重合体カテキ 類の抽出効率、緑茶抽出物の精製効率等の で好ましい。

 緑茶抽出物等と、水又は有機溶媒水溶液と 割合は、水又は有機溶媒水溶液100質量部に して、緑茶抽出物(乾燥質量換算)を10~40質量 部、特に10~30質量部添加して処理するのが、 茶抽出物を効率よく処理できるので好まし 。
 接触処理には、10~180分程度の熟成時間を設 ることが好ましく、これらの処理は10~60℃ 行うことができ、更に10~50℃、特に10~40℃で うのが好ましい。

 接触処理に用いる活性炭としては、例えば ZN-50(北越炭素社製)、クラレコールGLC、クラ レコールPK-D、クラレコールPW-D(クラレケミカ ル社製)、白鷲AW50、白鷲A、白鷲M、白鷲C(武田 薬品工業社製)等の市販品を用いることがで る。
 活性炭の細孔容積は0.01~0.8mL/g、特に0.1~0.8mL/ gが好ましい。また、比表面積は800~1600m 2 /g、特に900~1500m 2 /gの範囲のものが好ましい。なお、これらの 性値は窒素吸着法に基づく値である。

 活性炭は、水又は有機溶媒水溶液100質量 に対して0.5~8質量部、特に0.5~3質量部添加す るのが、緑茶抽出物の精製効率、ろ過工程に おけるケーク抵抗が小さい点で好ましい。

 接触処理に用いる酸性白土又は活性白土は ともに一般的な化学成分として、SiO 2 、Al 2 O 3 、Fe 2 O 3 、CaO、MgO等を含有するものであるが、SiO 2 /Al 2 O 3 比が3~12、特に4~9であるものが好ましい。ま 、Fe 2 O 3 を2~5質量%、CaOを0~1.5質量%、MgOを1~7質量%含有 る組成のものが好ましい。

 酸性白土又は活性白土の比表面積は、50~350m 2 /gであるのが好ましく、pH(5質量%サスペンジ ン)は2.5~8、特に3.6~7のものが好ましい。例え ば、酸性白土としては、ミズカエース#600(水 化学社製)等の市販品を用いることができる 。

 また、活性炭と、酸性白土及び活性白土 の割合は、質量比で活性炭1に対して1~10が ましく、活性炭:酸性白土及び活性白土=1:1~1: 6であるのが好ましい。

 酸性白土及び活性白土は、水又は有機溶 水溶液100質量部に対して、2.5~25質量部、特 2.5~15質量部添加するのが好ましい。酸性白 等の添加量が2.5質量部以上であると、緑茶 出物の精製効率が良好であり、また25質量 以下であるとろ過工程におけるケーク抵抗 どの製造上の問題がない。

 水又は有機溶媒水溶液から活性炭等を分 するときの温度は、-15~78℃、更に-5~40℃で るのが好ましい。この温度の範囲内である 、分離性が良好である。分離方法は公知の 術が応用でき、例えば、いわゆるフィルタ 分離や遠心分離等の手法のほか、活性炭等 粒状物質が詰まったカラムを通すことで分 してもよい。

 また、本発明に用いる非重合体カテキン は、緑茶抽出物等をタンナーゼ処理により ガレート体率を低下させることができる。 こで使用されるタンナーゼは、非重合体カ キン類ガレート体を加水分解する活性を有 るものであればよい。具体的には、アスペ ギルス属、ペニシリウム属、リゾプス属な のタンナーゼ生産菌を培養して得られるタ ナーゼが使用できる。このうち、アスペル ルス オリーゼ由来のものが特に好ましい タンナーゼ活性を有する酵素の市販品とし 、ペクチナーゼPLアマノ(天野エンザイム社 )、ヘミセルラーゼアマノ90(天野エンザイム 製)、タンナーゼKTFH(キッコーマン社製)等が 利用できる。

 本発明で使用するタンナーゼ活性を有す 酵素は、500~100,000U/gの酵素活性を有するこ が好ましく、500U/g以上であると工業的に問 のない時間内で処理することが容易であり また100,000U/g以下であると反応系を制御する とが容易である。ここで1Unitは30℃の水中に おいてタンニン酸に含まれるエステル結合を 1マイクロモル加水分解する酵素量を示す。 なわち、タンナーゼ活性を有するとは、タ ニンを分解する活性を有するものであり、 活性を有すれば任意の酵素が使用できる。

 タンナーゼ処理は、緑茶抽出物の非重合 カテキン類に対してタンナーゼを0.5~10質量% の範囲になるように添加することが好ましく 、更に好ましくは1.0~10質量%である。タンナ ゼ処理の温度は、酵素活性が得られる15~40℃ が好ましく、更に好ましくは20~30℃であり、 レート体率が上記範囲内に達するまでの間 持される。タンナーゼ処理時のpHは、酵素 性が得られる4~6が好ましく、更に好ましく 4.5~6、特に好ましくは5~6である。その後、で きるだけ速やかに45~95℃、好ましくは75~95℃ で昇温し、タンナーゼを失活させることに り反応を停止させる。当該タンナーゼの失 処理により、その後のガレート体率の低下 防止でき、目的とするガレート体率の緑茶 出物の精製物が得られる。このようにして られたタンナーゼ処理物を緑茶抽出物の精 物として使用できる。

 さらに、本発明においては、緑茶抽出物 を合成吸着剤で処理して精製することがで る。合成吸着剤は、一般に不溶性の三次元 橋構造ポリマーでイオン交換基のような官 基を実質的に持たないものである。合成吸 剤としては、イオン交換能が1meq/g未満のも を用いることが好ましい。このような合成 着剤として、例えば、アンバーライトXAD4、 XAD16HP、XAD1180、XAD2000、(供給元:米国ローム& ;ハース社)、ダイヤイオンHP20、HP21(三菱化学 製)、セパビーズSP850、SP825、SP700、SP70(三菱 学社製)、VPOC1062(Bayer社製)等のスチレン系; パビーズSP205、SP206、SP207(三菱化学社製)等の 臭素原子を核置換して吸着力を強めた修飾ス チレン系;ダイヤイオンHP1MG、HP2MG(三菱化学社 製)等のメタクリル系;アンバーライトXAD761(ロ ームアンドハース社製)等のフェノール系;ア バーライトXAD7HP(ロームアンドハース社製) のアクリル系;TOYOPEARL、HW-40C(東ソー社製)等 ポリビニル系;SEPHADEX、LH-20(ファルマシア社 )等のデキストラン系等の市販品を使用する とができる。

 合成吸着剤としては、その母体がスチレ 系、メタクリル系、アクリル系、ポリビニ 系が好ましく、特にスチレン系が非重合体 テキン類とカフェインの分離性の点から好 しい。

 本発明において緑茶抽出物等を合成吸着 に吸着させる手段としては、緑茶抽出物等 合成吸着剤を添加、撹拌し吸着後、ろ過操 により合成吸着剤を回収するバッチ方法又 合成吸着剤を充填したカラムを用いて連続 理により吸着処理を行なうカラム方法を採 できるが、生産性の点からカラムによる連 処理方法が好ましい。合成吸着剤の使用量 、使用する茶抽出物等の種類により適宜選 することが可能であるが、例えば緑茶抽出 の質量(乾燥質量)に対して200質量%以下であ 。

 合成吸着剤が充填されたカラムは、予めSV( 間速度)=0.5~10[h -1 ]、合成吸着剤に対する通液倍数が2~10[v/v]の 液条件で95質量%エタノール水溶液による洗 を行い、合成吸着剤の原料モノマーやその の不純物等を除去するのが好ましい。そし 、その後SV=0.5~10[h -1 ]、合成吸着剤に対する通液倍数として1~60[v/v ]の通液条件により水洗を行い、エタノール 除去して合成吸着剤の含液を水系に置換す 方法により非重合体カテキン類の吸着能を 上させることができる。

 緑茶抽出物等を、合成吸着剤を充填したカ ムに通液する条件としては、SV(空間速度)=0. 5~10[h -1 ]の通液速度、合成吸着剤に対する通液倍数 0.5~20[v/v]の条件で通液するのが好ましい。10[ h -1 ]以下の通液速度や20[v/v] 以下の通液量であ と非重合体カテキン類の合成吸着剤への吸 が充分である。

 次いで、緑茶抽出物等を通液後、非重合体 テキン類を有機溶媒水溶液で溶出させる。
 有機溶媒水溶液としては、水溶性有機溶媒 水との混合系が用いられ、水溶性有機溶媒 しては、上記と同様のものが例示され、中 も飲食品への使用の観点から、エタノール 好ましい。水溶性有機溶媒の濃度は、5.0~50. 0質量%が好ましく、更に10.0~30.0質量%、特に15. 0~25.0質量%が非重合体カテキン類の回収率の から好ましい。

 有機溶媒水溶液は、SV(空間速度)=2~10[h -1 ]の通液速度、合成吸着剤に対する通液倍数 1~30[v/v]の条件で通液し、非重合体カテキン を溶出することが好ましい。更にSV=3~7[h -1 ]の通液速度で、通液倍数が3~15[v/v]の通液条 で溶出することが精製効率及び非重合体カ キン類の回収率の点から好ましい。

 本発明の容器詰飲料における(A)非重合体 テキン類と(H)カフェインとの含有質量比[(H) /(A)]は0.0001~0.16が好ましく、より好ましくは0. 001~0.15、更に好ましくは0.01~0.14、更に一層好 しくは0.02~0.14質量%、特に好ましくは0.05~0.13 である。非重合体カテキン類に対するカフェ インの比率が0.0001以上では、風味バランスが 維持できる。また非重合体カテキン類に対す るカフェインの比率が0.16以下であると、飲 の安定性が良好である。カフェインは、原 として用いる緑茶抽出物、香料、果汁及び の成分中に天然で存在するカフェインであ ても、新たに加えられたカフェインであっ もよい。

 本発明で使用する(B)アミノ酸は、L-イソ イシン、L-ロイシン、L-バリン、L-トレオニ 、DL-メチオニン、L-メチオニン、L-ヒスチジ 、L-フェニルアラニン、L-リジン、L-トリプ ファン、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸 、L-アラニン、DL-アラニン、グリシン、L-ア パラギン、L-グルタミン、L-アルギニン、L- リン、L-チロシン、L-シスチン及びL-プロリ から選択される。それらの塩としては無機 (例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸 硝酸)、有機酸(例えば、酢酸、プロピオン 、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ 、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、フマル 、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸 p-トルエンスルホン酸、アスコルビン酸)と 酸付加塩;アルカリ金属(例えば、ナトリウム 、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カ シウム)、アンモニウム等の無機塩基との塩 ;アミン(例えば、メチルアミン、ジエチルア ン、トリエチルアミン、エチレンジアミン) 、アルカノールアミン(例えば、モノエタノ ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタ ールアミン)等の有機塩基との塩が挙げられ 。中でも、アミノ酸の塩としては、塩酸塩 アルカリ金属塩が好ましい。

 本発明で使用する(B)アミノ酸又はその塩 2種以上を併用できる。本発明の容器詰飲料 中のアミノ酸又はその塩の総量は0.01~5.0質量% であるが、好ましくは0.05~4.0質量%、更に好ま しくは0.1~3.0質量%、特に好ましくは0.2~2.0質量 %である。アミノ酸又はその塩の総量が0.01質 %以上であるとアミノ酸の効果を期待できる 。また、5.0質量%以下では甘味料として使用 る炭水化物との褐変反応が抑制できる。

 本発明の容器詰飲料において(C)甘味料と ては、天然から得られる炭水化物類、グリ ロール類、人工甘味料が使用できる。これ の甘味料は、本発明の容器詰飲料中に合計0 .0001~20質量%含有されるが、更に0.001~15質量%、 特に0.01~10質量%含有するのが好ましい。尚、 れらの甘味料は茶抽出物中のものも含む。

 本発明の容器詰飲料は、甘味料が少なす ると甘みがほとんどなく、酸味と、塩味と バランスを取り難いのでショ糖を1としたと きの甘味度が2以上、特に2~7であることが好 しい(参考文献:JISZ8144、官能評価分析-用語、 番号3011、甘味;JISZ9080、官能評価分析-方法、 験方法;飲料用語辞典4-2甘味度の分類、資料 11(ビバレッジジャパン社);特性等級試験mAG試 、ISO 6564-1985(E)、「Sensory Analysis-Methodology-Fl avour profile method」等)。

 天然から得られる炭水化物系甘味料とし は、単糖、オリゴ糖、複合多糖又はそれら 混合物を含む。このうち、ブドウ糖、ショ 、果糖、ブドウ糖果糖液糖及び果糖ブドウ 液糖から選ばれる1種以上の炭水化物が特に 好ましい。

 本発明の容器詰飲料中のブドウ糖含有量は 好ましくは0.0001~20質量%、更に好ましくは0.0 01~15質量%、特に好ましくは0.01~10質量%である
 本発明の容器詰飲料中の果糖含有量は、好 しくは0.0001~20質量%、更に好ましくは0.001~15 量%、特に好ましくは0.01~10質量%である。果 ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖の各含有 は、好ましくは0.01~7質量%、更に好ましくは 0.1~6質量%、特に好ましくは1.0~5質量%である。

 オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、マ トデキストリン、コーンシロップ、高フル トースコーンシロップ、アガペエキス、メ プルシロップ、シュガーケーン、蜂蜜等が げられる。これらの中でも、ショ糖が好ま い。ショ糖の形態としては、グラニュー糖 液糖、上白糖等が挙げられる。本発明の容 詰飲料中のショ糖含有量は、好ましくは0.00 1~20質量%、更に好ましくは0.01~15質量%、特に ましくは0.1~10質量%である。

 複合多糖の好ましい例はマルトデキスト ンである。また、多価アルコール、例えば リセロール類も本発明で用いることができ 。グリセロール類は、例えば、0.1~15質量%、 好ましくは0.2~10質量%、本発明の容器詰飲料 使用できる。

 本発明の容器詰飲料に用いられる甘味料 うち、糖アルコールとしてはエリスリトー 、ソルビトール、キシリトール、トレハロ ス、マルチトール、ラクチトール、パラチ ース、マンニトール等が挙げられる。これ のうち、カロリーがないエリスリトールが ましい。これらの糖アルコールの含有量は 0.0001~20質量%が好ましく、0.01~15質量%がより ましい。

 本発明の容器詰飲料に用いられる甘味料 うち、人工甘味料としてはアスパルテーム スクラロース、サッカリン、シクラメート アセスルフェーム-K、L-アスパルチル-L-フェ ニルアラニン低級アルキルエステル、L-アス ルチル-D-アラニンアミド、L-アスパルチル-D -セリンアミド、L-アスパルチル-ヒドロキシ チルアルカンアミド、L-アスパルチル-1-ヒド ロキシエチルアルカンアミド、スクラロース などの高甘度甘味料、グリチルリチン、合成 アルコキシ芳香族化合物等がある。また、ソ ーマチン、ステビノシド及び他の天然源の甘 味料も使用できる。これらの甘味料の含有量 は、0.0001~20質量%である。

 本発明の容器詰飲料には、電解質である( D)ナトリウムを0.001~0.5質量%及び/又は(E)カリ ム0.001~0.2質量%を含有することができる。こ で、ナトリウム及びカリウムの合計濃度は 0.001~0.5質量%が好ましい。ナトリウム、カリ ウムはアミノ酸や酸味料由来のものも含まれ る。

 本発明に用いられるナトリウムとしては アスコルビン酸ナトリウム、塩化ナトリウ 、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、 エン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リ 酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安 香酸ナトリウム等及びそれらの混合物のよ な容易に入手しうるナトリウム塩を配合す ことができる。又、ナトリウムは加えられ 果汁又は茶の成分由来のものも含まれる。 料の安定性の観点から、本発明の容器詰飲 中のナトリウム含有量は、好ましくは0.001~0 .5質量%、より好ましくは0.002~0.4質量%、更に ましくは0.003~0.2質量%である。ナトリウム濃 が0.5質量%以下では、飲料の安定性が良好で ある。

 本発明に用いられるカリウムとしては、 抽出物に含有されるカリウム以外の化合物 添加してその濃度を高めることができる。 えば、塩化カリウム、炭酸カリウム、硫酸 リウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン 水素カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン カリウム等又はそれらの混合物のようなカ ウム塩を配合してもよい。なお、カリウム 、加えられた果汁または香料由来のものも まれる。本発明の容器詰飲料中のカリウム 有量は、安定性の観点から、好ましくは0.00 1~0.2質量%、より好ましくは0.002~0.15質量%、更 好ましくは0.003~0.12質量%である。カリウム 度が0.2質量%以下では、長期間高温保存時で 色調への影響は小さい。

 本発明の容器詰飲料には、酸味料を含有 せることができる。本発明における酸味料 アスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、 ハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リン酸 リンゴ酸、アジピン酸及びそれらの塩類か 選ばれる1種以上でもよい。これら酸単独で も長期の保存に対応可能なpHになるが、適度 酸味を得るには塩類との併用が好ましい。 類としては、例えば、無機塩基との塩、有 塩基との塩が挙げられる。無機塩基との塩 しては、例えば、アルカリ金属塩(例えば、 ナトリウム塩、カリウム塩)、アンモニウム 等が挙げられる。有機塩基との塩としては 例えば、アミン塩(例えば、メチルアミン塩 ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、 チレンジアミン塩)、アルカノールアミン塩 (例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタ ールアミン塩、トリエタノールアミン塩)等 挙げられる。中でも、アルカリ金属塩が好 しく、具体的には、クエン酸3ナトリウム、 クエン酸1カリウム、クエン酸3カリウム、グ コン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、 石酸ナトリウム、酒石酸3ナトリウム、酒石 酸水素カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリ ウム、フマル酸ナトリウム等が挙げられる。 その他の酸味料としては、天然成分から抽出 した果汁類が挙げられる。

 酸味料は全体として本発明の容器詰飲料 に0.01~0.7質量%、特に0.02~0.6質量%含有するの 好ましい。酸味料の濃度が0.01質量%以上で 、苦味、渋味を抑制でき、かつ、酸味が感 られる。一方、酸味料の濃度が0.7質量%以下 場合では、呈味が良好である。また無機酸 、無機酸塩類も使用できる。無機酸類、無 酸塩類としてはリン酸水素2アンモニウム、 リン酸2水素アンモニウム、リン酸水素2カリ ム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素 トリウム、メタリン酸3ナトリウム、リン酸3 カリウム等が挙げられる。これらの無機酸類 、無機酸塩類は、本発明の容器詰飲料中に0.0 1~0.5質量%、特に0.02~0.3質量%含有するのが好ま しい。

 本発明の容器詰飲料は、風味及び保存安 性の観点から、pHを2.5~5.1の範囲内とするが 好ましくは2.8~5.0であり、特に好ましくは3.0 ~4.5である。すなわち、pHが2.5以上では長期の 保存において非重合体カテキン類量が維持さ れる。又、pHが5.1以下であると長期の保存に いても安定性が保持できる。pHの調整は、 スコルビン酸又はその塩やクエン酸などで 記範囲にすることにより、長期の保存が可 で適度な酸味を有する飲料となる。

 香料(フレーバー)や果汁(フルーツジュース) は、嗜好性を高めるために本発明の容器詰飲 料に配合できる。天然又は合成香料や果汁が 本発明で使用できる。これらはフルーツジュ ース、フルーツフレーバー、植物フレーバー 又はそれらの混合物から選択できる。特に、 フルーツジュースと一緒に茶フレーバー、好 ましくは緑茶又は黒茶フレーバーの組合せが よい。好ましい果汁はリンゴ、ナシ、レモン 、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、 クランベリー、オレンジ、ストロベリー、ブ ドウ、キゥイ、パイナップル、パッションフ ルーツ、マンゴ、グァバ、ラズベリー及びチ ェリーを使用できる。これらの中でも、シト ラスジュース(好ましくは、グレープフルー 、オレンジ、レモン、ライム、マンダリン) マンゴ、パッションフルーツ及びグァバの ュース、又はそれらの混合物が最も好まし 。好ましい天然フレーバーはジャスミン、 ミツレ、バラ、ペパーミント、サンザシ、 ク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ である。果汁は本発明の容器詰飲料中に0.00 1~20質量%、更に0.002~10質量%含有するのが好ま い。特に好ましい香料はオレンジフレーバ 、レモンフレーバー、ライムフレーバー及 グレープフルーツフレーバーを含めたシト スフレーバーである。シトラスフレーバー 加えて、リンゴフレーバー、ブドウフレー ー、ラズベリーフレーバー、クランベリー レーバー、チェリーフレーバー、パイナッ ルフレーバー等のような様々な他のフルー フレーバーが使用できる。これらのフレー ーはフルーツジュース及び香油のような天 源から誘導しても、又は合成してもよい。
 香料には、様々なフレーバーのブレンド、 えばレモン及びライムフレーバー、シトラ フレーバーと選択されたスパイス(典型的コ ーラソフトドリンクフレーバー)等を含める とができる。このような香料は、本発明の 器詰飲料中に好ましくは0.0001~5質量%、より ましくは0.001~3質量%配合できる。

 本発明の容器詰飲料には、ビタミンを更 含有させることができる。ビタミンとして 好ましくは、ビタミンA、ビタミンB、ビタ ンEが加えられる。またビタミンDのような他 のビタミンを加えてもよい。ビタミンBとし はイノシトール、チアミン塩酸塩、チアミ 硝酸塩、リボフラビン、リボフラビン5’-リ ン酸エステルナトリウム、ナイアシン、ニコ チン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピ リドキシ塩酸塩、シアノコバラミン、葉酸及 びビオチンから選ばれるビタミンB群が挙げ れる。これらのビタミンは飲料一本当たり1 所要量(米国RDI基準:US2005/0003068記載:U.S.Referen ce Daily Intake)の10質量%以上であることが好ま しい。

 本発明の容器詰飲料には、ミネラルを更 含有させることができる。好ましいミネラ はカルシウム、クロム、銅、フッ素、ヨウ 、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セ ン、ケイ素、モリブデン及び亜鉛である。 に好ましいミネラルはマグネシウム、リン び鉄である。

 本発明の容器詰飲料には、非重合体カテ ン類の苦味を抑制させるためにサイクロデ ストリンを併用することができる。サイク デキストリンは、α-サイクロデキストリン β-サイクロデキストリン、γ-サイクロデキ トリンが挙げられる。

 このように本発明の容器詰飲料には、茶 来の成分にあわせて、酸化防止剤、各種エ テル類、色素類、乳化剤、保存料、調味料 野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、 質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併 して配合しても良い。

 本発明の容器詰飲料は、嗜好性により、 炭酸飲料とすることができる。また、炭酸 料とすることもできる。すなわち、炭酸ガ により適度な起泡性を付与することにより 非重合体カテキン類の苦味を抑制させるこ ができ、さらにソフト感及び清涼感を継続 て付与することもできる。また、本発明の 器詰飲料は、茶系飲料とすることも、非茶 飲料とすることもできる。茶系飲料として 、緑茶飲料等の不発酵茶飲料、烏龍茶飲料 の半発酵茶飲料、紅茶飲料等の発酵茶飲料 挙げられる。また、本発明の容器詰飲料は 機能性飲料とすることもでき、例えばエン ンスドウォーター、スポーツドリンク、ニ ウォーター等の非茶系飲料とすることもで る。

 本発明の容器詰飲料のカロリーは、飲料1 00mL中に含まれるブドウ糖、果糖及びショ糖 1gにつき4kcalで算出し、エリスリトールは1g つき0Kcalで算出する。ここで本発明の容器詰 飲料は、低カロリーである40kcal/240mL以下が好 ましく、更に好ましくは2~35kcal/240mL、特に好 しくは3~30kcal/240mLである。

 本発明の容器詰飲料に使用できる容器は ポリエチレンテレフタレートを主成分とす 成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金 箔やプラスチックフィルムと複合された紙 器、瓶などの通常の形態で提供することが きる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せず 飲用できるものをいう。

 また本発明の容器詰飲料は、例えば、金 缶のような容器に充填後、加熱殺菌できる 合にあっては適用されるべき法規(日本にあ っては食品衛生法)に定められた殺菌条件で 造できる。PETボトル、紙容器のようにレト ト殺菌できないものについては、あらかじ 上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式 交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温 迄冷却して容器に充填する等の方法が採用 きる。また無菌下で、充填された容器に別 成分を配合して充填してもよい。さらに、 性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻す ことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを 性に戻すなどの操作も可能である。

非重合体カテキン類及びカフェインの測定
 メンブランフィルター(0.8μm)でろ過し、次 で蒸留水で希釈した試料を、島津製作所製 高速液体クロマトグラフ(型式SCL-10AVP)を用い 、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用 パックドカラム L-カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財 団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、 カラム温度35℃でグラジエント法により測定 た。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水 液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリ 溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長 は280nmの条件で行った(通常カテキン類及びカ フェインの濃度は、質量/体積%(%[w/v])で表す 、実施例中の含有量は液量を掛けて質量%で した)。

ナトリウム量の測定
:原子吸光光度法(塩酸抽出)
 試料5gを10質量%塩酸に入れ、その後イオン 換水で1質量%塩酸溶液になるように定溶し吸 光度測定を行った。
波長:589.6nm
フレーム:アセチレン-空気

カリウム量の測定
:原子吸光光度法(塩酸抽出)
 試料5gを10質量%塩酸に入れ、その後イオン 換水で1質量%塩酸溶液になるように定溶し吸 光度測定を行った。

風味の評価
 各実施例及び比較例で得られた飲料につい 、パネラー5名により飲用試験を行った。風 味は、甘味、酸味及び苦味について以下の基 準にて評価した。

評価基準
 1:優れる、2:良好、3:標準、4:良くない、5:悪 い

保存試験
 調製した飲料を37℃で4週間保存し、保存前 での飲料の色調変化を、5名のパネラーに目 視で以下の基準で評点をつけさせた。さらに 風味評価を行った。
A:変化しない、B:やや変化する、C:変化する、 D:大きく変化する

製造例1
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製 物1」の製造
 市販の緑茶抽出物の濃縮物(三井農林(株)「 リフェノンHG」)1,000gを、25℃、200r/minの攪拌 条件下で、95質量%エタノール水溶液9,000g中に 懸濁させ、活性炭(クラレコールGLC、クラレ ミカル社製)200gと酸性白土(ミズカエース#600 水澤化学社製)500gを投入後、約10分間攪拌を 続けた。次いで、25℃のまま約30分間の攪拌 理を続けた。次いで、2号濾紙で活性炭、酸 白土、及び沈殿物を濾過した後、0.2μmメン ランフィルターによって再濾過を行った。 後にイオン交換水200gを濾過液に添加し、40 、3.3kPaでエタノールを留去し、減圧濃縮を った。このうち750gをステンレス容器に投入 し、イオン交換水で全量を10,000gとし、5質量% 重炭酸ナトリウム水溶液30gを添加してpH5.5に 整した。次いで、22℃、150r/minの攪拌条件下 で、イオン交換水10.7g中にキッコーマンタン ーゼKTFH(Industrial Grade、500U/g以上)2.7gを溶解 た液を添加し、30分後にpHが4.24に低下した 点で酵素反応を終了した。次いで、95℃の温 浴にステンレス容器を浸漬し、90℃、10分間 持して酵素活性を完全に失活させた。次い 、25℃まで冷却した後に濃縮処理を行い「非 重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物1 を得た。非重合体カテキン類は15.0質量%、非 重合体ガレート体率は45.1質量%であった。

製造例2
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮 物2」の製造
 緑茶葉(ケニア産、大葉種)300gに88℃の熱水4, 500gを添加し、60分間撹拌抽出した後、100メッ シュ金網で粗濾過した。次いで、茶抽出液の 微粉を除去するために遠心分離操作を行い「 緑茶抽出液」3,680gを得た。次いで、緑茶抽出 液の一部を凍結乾燥し、「非重合体カテキン 類含有緑茶抽出物の濃縮物2」を得た。非重 体カテキン類は32.8質量%、非重合体ガレート 体率は58.6質量%であった。

製造例3
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製 物の精製物3」の製造
 非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮 2をステンレス容器に投入し、5質量%重炭酸 トリウム水溶液を添加してpH5.5に調整した 次いで、22℃、150r/minの攪拌条件下で、イオ 交換水中にキッコーマンタンナーゼKTFH(Indus trial Grade、500U/g以上)を緑茶抽出物の濃縮物 対して430ppmとなる濃度で添加した液150gを投 し、55分後にpHが4.24に低下した時点で酵素 応を終了した。次いで95℃の温浴にステンレ ス容器を浸漬し、90℃、10分間保持して酵素 性を完全に失活させた。次いで、25℃まで冷 却した後に濃縮処理、凍結乾燥し、「非重合 体カテキン類含有緑茶抽出物の精製物3」を た。非重合体カテキン類は30.0質量%、非重合 体ガレート体率は20.2質量%であった。

製造例4
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製 物4」の製造
 非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の濃縮 2」25gと「非重合体カテキン類含有緑茶抽出 物の精製物3」75gの混合物を、25℃で、200r/min 攪拌条件下で、95質量%エタノール水溶液900g 中に懸濁させ、活性炭(クラレコールGLC、ク レケミカル社製)20gと酸性白土(ミズカエース #600、水澤化学社製)50gを投入後、約10分間攪 を続けた。次いで、25℃のまま約30分間の攪 処理を続けた。次いで、2号濾紙で活性炭、 酸性白土、及び沈殿物を濾過した後、0.2μmメ ンブランフィルターによって再濾過を行った 。最後にイオン交換水200gを濾過液に添加し 40℃、3.3kPaでエタノールを留去し、減圧濃縮 を行い「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物 の精製物4」を得た。非重合体カテキン類は30 .8質量%、非重合体ガレート体率は30.4質量%で った。

製造例5
「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精製 物5」の製造
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物3」85gを脱イオン水8,415gに25℃で30分間撹 溶解した(タンナーゼ処理液)。ステンレスカ ラム1(内径110mm×高さ230mm、容積2、185ml)に合成 吸着剤SP-70(三菱化学(株)製)を2、048ml充填した 。タンナーゼ処理液8,200g(合成吸着剤に対し 4倍容量)をSV=1(h -1 )でカラム1に通液し透過液は廃棄した。水洗 、20質量%エタノール水溶液をSV=1(h -1 )で10,240ml(合成吸着剤に対して5倍容量)を通液 し、「樹脂処理品1」(pH4.58)を得た。次いで、 ステンレスカラム2(内径22mm×高さ145mm、容積55 .1ml)に粒状活性炭太閤SGP(フタムラ科学(株)製) を8.5g充填し、「樹脂処理品1」をSV=1(h -1 )でカラム2に通液した。次いで、濃縮処理、 結乾燥を行い「非重合体カテキン類含有緑 抽出物の精製物5」を得た。非重合体カテキ ン類は77.6質量%、非重合体ガレート体率20.2質 量%であった。

実施例1
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」5.3g、「非重合体カテキン類含有緑茶 出物の濃縮物2」2.2g、L―バリン1.0g、L-ロイ ン2.0g、L―イソロイシン1.0gを水に溶解した 次に、無水結晶果糖、エリスリトール、L-ア スコルビン酸、緑茶香料を添加して全量を1,0 00gとした。配合後、UHT殺菌しPETボトルに充填 した。この容器詰緑茶飲料の組成、風味評価 及び安定性の結果を表1に示す。

実施例2
 アミノ酸としてL-トレオニン1.0gを更に追加 たこと以外は、実施例1と同様にして容器詰 緑茶飲料を製造した。その組成、風味評価及 び安定性の結果を表1に示す。

実施例3
 アミノ酸としてL-メチオニン1.0を更に追加 たこと以外は、実施例1と同様にして容器詰 茶飲料を製造した。その組成、風味評価及 安定性の結果を表1に示す。

実施例4
 アミノ酸としてL-ヒスチジン1.0gを更に追加 たこと以外は、実施例1と同様にして容器詰 緑茶飲料を製造した。その組成、風味評価及 び安定性の結果を表1に示す。

実施例5
 アミノ酸としてL-フェニルアラニン1.0gを更 追加したこと以外は、実施例1と同様にして 容器詰緑茶飲料を製造した。その組成、風味 評価及び安定性の結果を表1に示す。

実施例6
 アミノ酸としてL-リジン1.0gを更に追加した と以外は、実施例1と同様にして容器詰緑茶 飲料を製造した。その組成、風味評価及び安 定性の結果を表1に示す。

実施例7
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の精製物5」1gを使用したこと以外 は、実施例1と同様にして容器詰緑茶飲料を 造した。その組成、風味評価及び安定性の 果を表1に示す。

実施例8
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の使用量を8.5gとし、「非重合体カテ ン類含有緑茶抽出物の濃縮物2」の代わりに ンド産紅茶抽出物粉末0.5gを使用したこと以 外は、実施例1と同様にして容器詰紅茶飲料 製造した。その組成、風味評価及び安定性 結果を表1に示す。

実施例9
 L-アスコルビン酸の代わりに無水クエン酸1g を使用し、レモン香料1gを更に添加したこと 外は、実施例8と同様にしてレモン風味の容 器詰紅茶飲料を製造した。その組成、風味評 価及び安定性の結果を表1に示す。

実施例10
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の精製物4」4.2gを使用したこと以 は、実施例8と同様にして容器詰紅茶飲料を 製造した。その組成、風味評価及び安定性の 結果を表1に示す。

実施例11
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の精製物5」1.6gを使用したこと以 は、実施例8と同様にして容器詰紅茶飲料を 製造した。その組成、風味評価及び安定性の 結果を表1に示す。

比較例1
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」を使用しなかったこと以外は、実施例 1と同様にして容器詰飲料を製造した。その 成、風味評価及び安定性の結果を表1に示す

実施例12
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」8.5gと、L-バリン1.0g、L-ロイシン2.0g、L- イソロイシン1.0gを水に溶解した。次に、無 結晶果糖、エリスリトール、無水クエン酸 クエン酸3Na、L-アスコルビン酸、レモンライ ム香料を添加して全量を1,000gとした。配合後 、UHT殺菌しPETボトルに充填した。この容器詰 非茶系飲料の組成、風味評価及び安定性の結 果を表2に示す。

実施例13~17
 実施例2~6と同様に各アミノ酸を更に配合し こと以外は、実施例12と同様にして容器詰 茶系飲料を製造した。その組成、風味評価 び安定性の結果を表2に示す。

比較例2
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」及び紅茶抽出物の濃縮物を使用しなか ったこと以外は、実施例9と同様にして容器 非茶系飲料を製造した。その組成、風味評 及び安定性の結果を表2に示す。

比較例3
 無水クエン酸の配合量を増量し、クエン酸N aを使用しなかったこと以外は、実施例12と同 様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その 組成、風味評価及び安定性の結果を表2に示 。

比較例4
 クエン酸Naの配合量を増量したこと以外は 実施例12と同様にして容器詰非茶系飲料を製 造した。その組成、風味評価及び安定性の結 果を表2に示す。

比較例5
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の濃縮物2」を使用したこと以外 、実施例12と同様にして容器詰非茶系飲料を 製造した。その組成、風味評価及び安定性の 結果を表2に示す。

 市販スポーツ飲料を表2に示す。

 表1及び表2から、本発明の容器詰飲料は 風味変化がなく、甘味料を含有するにも関 らず長期間の保存が可能であることが明ら である。

実施例21
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」5.3g、「非重合体カテキン類含有緑茶 出物の濃縮物2」2.2g、L-グルタミン酸ナトリ ム1.0g、L-アスパラギン酸ナトリウム1.0gを水 に溶解した。次に、無水結晶果糖、エリスリ トール、L-アスコルビン酸ナトリウム、緑茶 料を添加して全量を1,000gとした。配合後、U HT殺菌しPETボトルに充填した。この容器詰緑 飲料の組成、風味評価及び安定性の結果を 3に示す。

実施例22
 L-グルタミン酸NaとL-アスパラギン酸Naの代 りに、アミノ酸としてL-グルタミン酸とL-ア パラギン酸を使用したこと以外は、実施例2 1と同様にして容器詰緑茶飲料を製造した。 の組成、風味評価及び安定性の結果を表3に す。

実施例23
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の精製物5」を使用したこと以外 、実施例21と同様にして容器詰緑茶飲料を製 造した。その組成、風味評価及び安定性の結 果を表3に示す。

実施例24
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の使用量を8.5gに変更し、「非重合体 テキン類含有緑茶抽出物の濃縮物2」の代わ にインド産紅茶抽出物粉末0.5gを使用したこ と以外は、実施例21と同様にして容器詰紅茶 料を製造した。その組成、風味評価及び安 性の結果を表3に示す。

実施例25
 L-アスコルビン酸Naの代わりに無水クエン酸 1gを配合し、レモン香料1gを更に配合したこ 以外は、実施例24と同様にして容器詰紅茶飲 料を製造した。その組成、風味評価及び安定 性の結果を表3に示す。

実施例26
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の精製物4」を使用したこと以外 、実施例24と同様にして容器詰紅茶飲料を製 造した。その組成、風味評価及び安定性の結 果を表3に示す。

実施例27
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の精製物5」を使用した以外は実 例24と同様にして容器詰紅茶飲料を製造した 。その組成、風味評価及び安定性の結果を表 3に示す。

比較例11
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物」を使用しなかったこと以外は、実施例2 1と同様にして容器詰飲料を製造した。その 成、風味評価及び安定性の結果を表3に示す

実施例28
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」8.5gと、L-アルギニン1.0g、グリシン0.5g 水に溶解した。次に、無水結晶果糖、エリ リトール、無水クエン酸、クエン酸3Na、L- スコルビン酸、レモンライム香料を添加し 全量を1,000gとした。配合後、UHT殺菌しPETボ ルに充填した。この容器詰非茶系飲料の組 、風味評価及び安定性の結果を表4に示す。

実施例29~35
 グリシンの代わりに各種アミノ酸を配合し こと以外は、実施例28と同様にして容器詰 茶系飲料を製造した。その組成、風味評価 び安定性の結果を表4に示す。

比較例12
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物」を使用しなかったこと以外は、実施例2 8と同様にして容器詰非茶系飲料を製造した その組成、風味評価及び安定性の結果を表4 示す。

比較例13
 無水クエン酸の配合量を増量し、クエン酸N aを使用しなかったこと以外は、実施例28と同 様にして容器詰非茶系飲料を製造した。その 組成、風味評価及び安定性の結果を表4に示 。

比較例14
 クエン酸Naの配合量を増量したこと以外は 実施例28と同様にして容器詰非茶系飲料を製 造した。その組成、風味評価及び安定性の結 果を表4に示す。

比較例15
 「非重合体カテキン類含有緑茶抽出物の精 物1」の代わりに「非重合体カテキン類含有 緑茶抽出物の精製物2」を使用したこと以外 、実施例28と同様にして容器詰非茶系飲料を 製造した。その組成、風味評価及び安定性の 結果を表4に示す。

 表3及び表4から、本発明の容器詰飲料は 風味変化がなく、飲料の長期間の保存が可 であることが明らかである。




 
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