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Patent Searching and Data


Title:
PANEL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122628
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a panel device (10) comprising a panel portion (31), a first conductor layer (38) arranged on the side of one surface (31a) of the panel portion (31), an insulating layer (34) arranged on the first conductor layer (38), and a second conductor layer (32) arranged on the insulating layer (34). The first conductor layer (38) and the second conductor layer (32) are formed through application of conductive solvent materials (38a, 32a). The insulating layer (34) is formed through application of a curing acceleration material (34a).

Inventors:
YAMAUCHI KAZUTO (JP)
MURAYAMA YASUNORI (JP)
TANAKA SADAHIKO (JP)
TAKIZAWA KEITARO (JP)
YAMANOUE KOUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073634
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
December 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI MOTORS CORP (JP)
VISTEON JAPAN LTD (JP)
YAMAUCHI KAZUTO (JP)
MURAYAMA YASUNORI (JP)
TANAKA SADAHIKO (JP)
TAKIZAWA KEITARO (JP)
YAMANOUE KOUICHI (JP)
International Classes:
H01H11/00; H01H13/00; H01H13/14; H01H36/00
Foreign References:
JPH05217454A1993-08-27
JP2005038809A2005-02-10
JPH04181618A1992-06-29
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (JP)
Takehiko Suzue (JP)
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Claims:
 パネル部分と、
 前記パネル部分の一方の面側に配置されて電気を通す性質を有し、導電性を有する溶剤系の物質を塗布することによって形成される第1の導体層と、
 前記第1の導体層に積層され、絶縁性を有する硬化促進系の物質を塗布することによって形成される絶縁層と、
 前記絶縁層に積層されて電気を通す性質を有し、導電性を有する溶剤系の物質を塗布することによって形成される第2の導体層と
 を具備することを特徴とするパネル装置。
 パネル部分と、
 前記パネル部分の一方の面側に配置されて電気を通す性質を有し、導電性を有する硬化促進系の物質を塗布することによって形成される第1の導体層と、
 前記第1の導体層に積層され、絶縁性を有する溶剤系の物質を塗布することによって形成される絶縁層と、
 前記絶縁層に積層されて電気を通す性質を有し、導電性を有する溶剤系の物質を塗布することによって形成される第2の導体層と
 具備することを特徴とするパネル装置。
 パネル部分と、
 前記パネル部分の一方の面側に配置されて電気を通す性質を有し、導電性を有する硬化促進系の物質を塗布することによって形成される第1の導体層と、
 前記第1の導体層に積層され、絶縁性を有する溶剤系の物質を塗布することによって形成される絶縁層と、
 前記絶縁層に積層されて電気を通す性質を有し、導電性を有する硬化促進系の物質を塗布することによって形成される第2の導体層と
 を具備することを特徴とするパネル装置。
Description:
パネル装置

 本発明は、例えば電子機器の操作入力に いられる入力部を備えるパネル装置に関す 。

 従来、例えば自動車に搭載されるオーデ オ装置を操作するために、インストルメン パネルにおいて運転席や助手席に着座する 員の操作しやすい位置には、スイッチパネ 装置が設置されている。スイッチパネル装 には、静電容量式のセンサが設けられるも がある。この種のスイッチパネル装置では 操作者が、スイッチパネル装置のパネル部 に形成される例えば検出電極に触れると、 電容量式のセンサの静電容量が変化し、こ 変化を検出することによって、操作された とが検出される。

 静電容量式のセンサを用いるスイッチパ ル装置のパネル部分には、接続パターンが 成されている。接続パターンは、パネル部 に形成される検出電極とパネル部分外に形 される検出回路とを電気的に接続する。こ ため、静電容量式のセンサの誤検出を防止 るために、パネルスイッチ装置のパネル部 において接続パターンの周囲には、シール 電極が設けられている。

 パネル部分には、接続パターンとシール 電極とが電気的に接続されることを防止す ために、接続パターンとシールド電極との に、絶縁層が形成されている。

 この絶縁層を形成するために、パネル部 とは別途に設けられる樹脂など絶縁性のシ ト部材を用いることが提案されている。こ 場合、パネル部分に絶縁層を形成するシー 部材を重ねて固定する。しかしながら、絶 性のシート部材を用いる構造であると、部 点数が増加するのでコストが増加する。ま 、シート部材をパネル部に重ねて固定する 業を必要とするので、コストが増加する。

 このため、絶縁層を、印刷することによ て形成することが提案されている。この技 が、日本国特開平5-217454号公報に開示され いる。

 一方、接続パターンとシールド電極とを 導電性のインクをパネル部分に印刷するこ によって形成することが提案されている。 かしながら、接続パターンとシールド電極 を、例えば溶剤系の導電性インクを用いて 刷により形成し、かつ、絶縁層を溶剤系の 縁性インクを用いて印刷により形成した場 、絶縁層の両側に配置される接続パターン シールド電極中の溶剤が絶縁層を溶かすと もに、接続パターンとシールド電極中の導 性フィラーなどの電気を通す成分が絶縁層 に侵入してしまう。

 上記のように、接続パターンとシールド 極中の電気を通す成分が絶縁層内に侵入す ことによって、絶縁層の絶縁性が低下して まう。この結果、絶縁層を介して接続パタ ンとシールド電極とが電気的に接続されて まう。接続パターンとシールド電極とが電 的に接続されることは好ましくない。

 本発明の目的は、コストを低減しつつ、 数の導体を積層できるパネル装置を提供す ことである。

 本発明の一態様にかかるパネル装置は、 ネル部分と、前記パネル部分の一方の面側 配置されて電気を通す性質を有する第1の導 体層と、前記第1の導体層に積層される絶縁 と、前記絶縁層に積層されて電気を通す性 を有する第2の導電層とを備える。前記第1,2 導電層は、導電性を有する溶剤系の物質を 布することによって形成され、前記絶縁層 、絶縁性を有する硬化促進系の物質を塗布 ることによって形成される。

 この構造によれば、電気を通す性質を有 る第1の導体層と、電気を通す性質を有する 第2の導体層との間に、これら両者を絶縁す 絶縁層が介装されても、第1,2の導体層を形 する溶剤系の物質と、絶縁層を形成する硬 促進系の物質とが異種の材料となるので、 互いを溶かしあうことが抑制される。それ え、絶縁層を介して、第1,2の導体操が電気 に接続することが抑制される。

 他の本発明の一態様にかかるパネル装置 、パネル部分と、前記パネル部分の一方の 側に配置されて電気を通す性質を有する第1 の導体層と、前記第1の導体層に積層される 縁層と、前記絶縁層に積層されて電気を通 性質を有する第2の導体層とを備える。前記 1の導体層は、導電性を有する硬化促進系の 物質を塗布することによって形成される。前 記第2の導体層は、導電性を有する溶剤系の 質を塗布することによって形成される。前 絶縁層は、絶縁性を有する溶剤系の物質を 布することによって形成される。

 この構造によれば、電気を通す性質を有 る第1の導体層と、電気を通す性質を有する 第2の導体層との間に、これら両者を絶縁す 絶縁層が介装されても、第1の導体層を形成 る硬化促進系の物質と、絶縁層を形成する 剤系の物質とが異種の材料となるので、お いを溶かしあうことが抑制される。それゆ 、絶縁層を介して、第1,2の導体操が電気的 接続することが抑制される。

 他の本発明の一態様にかかるパネル装置 、パネル部分と、前記パネル部分の一方の 側に配置されて電気を通す性質を有する第1 の導体層と、前記第1の導体層に積層される 縁層と、前記絶縁層に積層されて電気を通 性質を有する第2の導体層とを備える。前記 1,2の導体層は、導電性を有する硬化促進系 物質を塗布することによって形成される。 記絶縁層は、絶縁性を有する溶剤系の物質 塗布することによって形成される。

 この構造によれば、電気を通す性質を有 る第1の導体層と、電気を通す性質を有する 第2の導体層との間に、これら両者を絶縁す 絶縁層が介装されても、第1,2の導体層を形 する硬化促進系の物質と、絶縁層を形成す 溶剤系の物質とが異種の材料となるので、 互いを溶かしあうことが抑制される。それ え、絶縁層を介して、第1,2の導体操が電気 に接続することが抑制される。

図1は、本発明の第1の実施形態に係る ネル装置が組み込まれるインストルメント ネルを示す斜視図である。 図2は、図1中に2点鎖線で囲まれる範囲F 2を拡大して示す平面図である。 図3は、図2に示すF3-F3線に沿って示す、 パネル本体の断面図である。 図4は、図2中に示されるF4-F4線に沿って 示すパネル本体の断面図である。 図5は、本発明の第1~3の実施形態のパネ ル本体に意匠層とタッチ検出電極が印刷され る固定を示す断面図である。 図6は、本発明の第1~3の実施形態の意匠 層にシールド電極が印刷される工程を示す断 面図である。 図7は、本発明の第1~3の実施形態のシー ルド電極に絶縁層が印刷される工程を示す断 面図である。 図8は、本発明の第1~3の本実施形態の絶 縁層に接続パターンが印刷される工程を示す 断面図である。

 本発明の第1の実施形態に係るパネル装置 を、図1~8を用いて説明する。なお、本実施形 態では、パネル装置の一例として、スイッチ パネル装置10を用いて説明する。スイッチパ ル装置10は、例えば自動車に搭載されるオ ディオ装置の入力操作を行う際に用いられ 。なお、本発明で言うパネル装置は、スイ チパネル装置10に限定されるものではない。

 図1は、スイッチパネル装置10が組み込ま るインストルメントパネル20を示している また、図1中には、スイッチパネル装置10が 解された状態も示している。インストルメ トパネル20は、スイッチパネル装置10とイン トルメントパネル本体21(インストルメント ネル20においてスイッチパネル装置10以外の 部位)とをインサートインジェクションによ て、一体に形成することによって、構成さ ている。

 スイッチパネル装置10は、パネル本体30と 、スイッチ40とを備えている。パネル本体30 、スイッチパネル装置10の外観形状を規定し ている。パネル本体30は、跡で詳細に説明さ る。

 スイッチ40は、静電容量センサ式であっ 、タッチ検出電極41と、検出回路42とを備え いる。タッチ検出電極41と検出回路42とは、 電気的に接続される。図1に示すように、タ チ検出電極41は、乗員が操作する際に、触れ る電極である。タッチ検出電極41は、パネル 体30に複数形成されている。

 操作者がタッチ検出電極41に触れると、 ンサの静電容量が変化する。検出回路42は、 静電容量の変化を検出し、操作者がタッチ検 出電極41に触れたことを検出する。なお、検 回路42は、図示しない制御装置に接続され おり、検出回路42の検出結果に基づいて、制 御装置がオーディオ装置を制御する。

 図2は、図1中に2点鎖線で囲まれる範囲F2 拡大して示す平面図である。図2は、スイッ パネル装置10(パネル本体30)を外側から見て るとともに、スイッチパネル装置10に形成 れる複数のタッチ検出電極41のうち1つのタ チ検出電極41の近傍を示している。

 なお、スイッチ40の構造、および、パネ 本体30におけるタッチ検出電極41の近傍の構 は、全て同様であってよい。このため、図2 に示す、1つのタッチ検出電極41近傍の構造を 用いて、スイッチ40の構造、および、スイッ パネル装置10の構造を説明する。

 図3は、図2に示すF3-F3線に沿って示す、パ ネル本体30の断面図である。図3は、パネル本 体30において、タッチ検出電極41の近傍を断 して示している。図4は、図3中に示されるF4- F4線に沿って示すパネル本体30の断面図であ 。図4は、パネル本体30における、タッチ検 電極41がない部分での断面図を示している。

 パネル本体30は、パネル部分31と、意匠層 36と、接続パターン32と、シールド部33と、絶 縁層34とを備えている。

 パネル部分31は、スイッチパネル装置10( ネル本体30)の外観形状を規定している。パ ル部分31は、樹脂シート35によって形成され 。樹脂シート35は、例えば、透明な樹脂で 成されている。

 図3に示すように、タッチ検出電極41は、 ネル部分31の一方の面31a上に設けられてい 。操作者は、パネル部分31を通して(パネル 分31の上から)タッチ検出電極41に触れる。操 作者は、面31aと反対側の面である他方の面31 から触れる。面31bは、車室側に露出する面 ある。

 図3,4に示すように、意匠層36は、パネル 分31の一方の面31a上に積層されており、パネ ル本体30の色や模様などを規定している。パ ル部分31を通して意匠層36を見ることで、パ ネル本体30の色や模様が認識される。

 図3に示すように、樹脂シート35において ッチ検出電極41を含むタッチ検出電極41の近 傍の範囲には、意匠層36は積層されていない 図4に示すように、意匠層36は、タッチ検出 極41およびタッチ検出電極41がない範囲に積 層されている。

 接続パターン32は、パネル部分31の一方の 面31a側に形成されている。接続パターン32は タッチ検出電極41と検出回路42とを電気的に 接続すべく設けられている。接続パターン32 、電気を通す性質を有している。

 なお、本発明において、面31a側とは、パ ル部分31を境に、面31aがある側を示す。こ ため、面31a側に設けられる、面31aに設けら る場合と、面31aには形成されないが、パネ 部分31を境に面31aがある側に設けられる場合 とを含む概念である。このため、接続パター ン32は、実際には、後述される絶縁層34上に けられており、面31aに形成されていないが 面31a側に形成されていることになる。

 図1に示すように、パネル本体30の外側に 出回路42が配置されるために、接続パター 32は、パネル部分31の例えば縁まで延びてお 、第1の配線37aに電気的に接続されている。 第1の配線37aと検出回路42とが電気的に接続さ れている。タッチ検出電極41は、接続パター 32と第1の配線37aとを介して、検出回路42に 気的に接続される。

 図2~4に示すように、シールド部33は、ス ッチ40の誤動作を防止するために設けられて いる。シールド部33は、シールド電極38と、 ールド信号生成回路39とを備えている。シー ルド電極38は、接続パターン32と意匠層36との 間に配置されており、意匠層36上に積層され いる。シールド電極38は、接続パターン32を 覆う面積を有している。シールド電極38は、 気を通す性質を有している。

 パネル部分31側から操作者がパネル部分31 を通して(パネル部分31の上から)接続パター 32に触れた場合に、スイッチ40の静電容量が 化することを防止するために、シールド電 38にはタッチ検出電極41と同電位同位相の電 圧が印加されている。

 このため、パネル部分31において接続パ ーン32が形成される範囲には、シールド電極 38が形成されるとともに、接続パターン32と ールド電極38とが互いに対向配置されている 。

 図3に示すように、シールド電極38は、タ チ検出電極41およびタッチ検出電極41の近傍 に形成されておらず、それゆえ、シールド電 極38とタッチ検出電極41とは互いに電気的に 続されていない。

 図1に示すように、シールド信号生成回路 39は、パネル本体30の外側に配置されている シールド信号生成回路39は、上記したように 、シールド電極38に、タッチ検出電極41と同 位同位相の電圧を印加している。

 シールド電極38は、パネル部分31の例えば 縁まで延びており、第2の配線37bと電気的に 続されている。第2の配線37bは、シールド信 生成回路39に電気的に接続されている。シ ルド電極38は、第2の配線37bを介してシール 信号生成回路39に電気的に接続されている。

 図3,4に示すように、絶縁層34は、接続パ ーン32とシールド電極38との間に設けられて る。具体的には、シールド電極38上に絶縁 34が積層され、絶縁層34上に接続パターン32 積層されている。

 絶縁層34は、シールド電極38と接続パター ン32層とが互いに絶縁されるように(互いに電 気的に接続されないように)形成されている 絶縁層34は、5Mω以上であることが好ましい 絶縁層34は、タッチ検出電極41とタッチ検出 極41の近傍とには形成されていない。

 上記のように形成されるパネル本体30で 、パネル部分31の一方の面31aに意匠層36が積 されるとともに、タッチ検出電極41が形成 れる。意匠層36上にシールド電極38が積層さ る。シールド電極38上に絶縁層34が積層され る。絶縁層34上に接続パターン32が積層され 。

 なお、上記では、スイッチ40の説明とし 、1つのタッチ検出電極41を用いたが、他の ッチ検出電極41から検出回路42までの間には 同様にシールド電極38と絶縁層34と接続パタ ーン32とが形成されている。

 つぎに、パネル本体30を形成する際の手 について、一例を説明する。まず、平板状 樹脂シート35に、意匠層36と、タッチ検出電 41と、シールド電極38と、絶縁層34と、接続 ターン32とを、各種インクをスクリーン印 することにより、形成する。樹脂シート35は 、各種インクが印刷される状態では、板状で ある。この点について、具体的に説明する。

 まず、図5に示すように、樹脂シート35の 方の面(パネル部分31の一方の面31a)に、イン ク36aを用いてスクリーン印刷することによっ て、意匠層36が形成される。意匠層36を形成 る際に用いられるインク36aは、液状であっ 色素を有する。意匠層36が印刷された後は、 十分な温度と時間をかけて、インク36aが十分 乾燥される。

 ついで、樹脂シート35の一方の面に、タ チ検出電極41をスクリーン印刷によって形成 する。タッチ検出電極41を形成する際に用い れるインク41aは、液状であり導電性のフィ ーなどを備えるなどして、電気を通す性質 有する。タッチ検出電極41が印刷された後 、十分な温度と時間をかけて、インク41aが 分乾燥される。なお、タッチ検出電極41を形 成するインクは、電気を通す性質を有してい ればよい。

 なお、先にタッチ検出電極41が先に形成 れてもよい。また、意匠層36とタッチ検出電 極41が印刷された後、インク36a,41aを同時に十 分乾燥させてもよい。

 ついで、図6に示すように、シールド電極 38を、意匠層36上にインク38aを用いてスクリ ン印刷することによって形成(積層)する。シ ールド電極38は、溶剤系のインク38aが用いら る。

 インク38aは、液状であり導電性のフィラ などを備えており、電気を通す性質を有し いる。なお、シールド電極38を形成する際 用いられるインク38aは、溶剤系であって、 気を通す性質を有していればよい。シール 電極38が印刷された後は、インク38aが、十分 な温度と時間をかけて十分乾燥される。

 本発明で言う溶剤系の物質とは、溶剤と てアルコールやトルエンなどを有する物質 ある。

 シールド電極38は、本発明で言う第1の導 層の一例である。インク38aは、本発明で言 溶剤系の物質の一例である。インク38aに含 れるビヒクルは、有機溶剤(例えば、上記し たアルコールやトルエンなど)である。この め、インク38aは、溶剤系となる。また、ス リーン印刷は、本発明で言う塗布の一例で る。インク38aは、他の方法で塗布されても い。なお、溶剤系の物質は、インク38aに限 されない。要するに、溶剤系の物質は、電 を通す性質を有し、溶剤系であって、塗布 能であればよい。

 ついで、図7に示すように、絶縁層34を、 ンク34aを用いてシールド電極38上にスクリ ン印刷することによって、形成する。絶縁 34を形成する際に用いられるインク34aは、液 状であり硬化促進可能なタイプであって、絶 縁性を有している。

 本実施形態では、硬化促進可能なタイプ インクとして、絶縁性を有するとともに紫 線硬化剤系のインクが用いられている。紫 線硬化剤系のインクとは、紫外線が照射さ ることによって、硬化が促進されるもので る。絶縁層34が印刷された後は、紫外線を 分あててインク34aが十分乾燥される。

 なお、硬化促進可能なタイプの物質とし は、紫外線硬化剤系のインクに限定されな 。他の例としては、2液反応型インクであっ てもよい。2液反応型インクとは、反応性樹 をインキバインダーとして用いるとともに 硬化剤の液状物質を印刷直後に混合して、 刷後に化学反応させて硬化乾燥するインク ある。

 本実施形態で言う硬化促進可能なタイプ インクとは、絶縁性を有しており、インク のビヒクルとして有機溶剤が用いられてお ず、印刷後に化学反応などによって硬化乾 を促進できるインクを示す。

 なお、本発明で言う硬化促進系の物質と 、有機溶剤を用いない液状物質であって、 布後、科学反応によって硬化乾燥を促進で る物質である。一例として、紫外線硬化型 ンクがある。紫外線硬化型インクは、速乾 ンクとして広く用いられている。この紫外 硬化型インクは、有機溶剤を使わないこと よるVOC(Volatile Organic Compounds)低減や、乾燥 程の削減にコストの低減ができる。

 インク34aは、本発明で言う硬化促進系の 質の一例である。また、スクリーン印刷は 本発明で言う塗布の一例である。インク34a 、他の方法で塗布されてもよい。なお、硬 促進系の物質は、インク34aに限定されない 要は、絶縁性を有し、硬化促進系であって 塗布可能であればよい。

 ついで、図8に示すように、接続パターン 32を、インク32aを用いてスクリーン印刷をす ことによって絶縁層34上に形成する。接続 ターン32が印刷された後は、たとえばインク 32aを用いて接続パターン32とタッチ検出電極4 1とを電気的に接続する。

 なお、接続パター32とタッチ検出電極と 、印刷によって電気的に接続されてもよい 、他の手段によって互いに電気的に接続さ てもよい。

 接続パターン32を形成する際に用いられ インク32aは、溶剤系のインク32aが用いられ 。このインク32aは、液状であり導電性のフ ラーなどを備えており、電気を通す性質を している。なお、接続パターン32に用いられ るインク32aは、溶剤系であって、電気を通す 性質を有していればよい。接続パターン32が 刷された後は、インク32aが、十分な温度と 間をかけて、十分乾燥される。

 接続パターン32は、本発明で言う第2の導 層の一例である。インク32aは、本発明で言 、溶剤系の物質の一例である。インク32aに まれるビヒクルは、有機溶剤である。この め、インク32aは、溶剤系となる。スクリー 印刷は、本発明で言う塗布の一例である。 ンク32aは、他の方法で塗布されてもよい。 お、溶剤系の物質は、インク32aに限定され い。要するに、溶剤系の物質は、電気を通 性質を有し、溶剤系であって、塗布可能で ればよい。

 上記のように、各印刷工程(意匠層36、タ チ検出電極41、シールド電極38、絶縁層34、 続パターン32)の後では、つぎの印刷が行わ る前に、直前に印刷されたインクが十分乾 される。なお、ここで言う十分乾燥される は、つぎの印刷が行われても、前の印刷層 その上に積層される印刷層とが混合しない 度に乾燥されることを示す。

 例えば、シールド電極38が印刷形成され 後は、インク38aが十分乾燥されることによ て、つぎに絶縁層34を印刷しても、シールド 電極38を形成するインク38aと絶縁層34を形成 るインク34aとが混ざることがない。このこ は、互いに隣り合う層において同様である

 十分乾燥させる手段の一例として、十分 温度下において十分な時間をかけること、 外線を十分あてることを用いたが、これに 定されない。要は、印刷された層が十分に 燥すればよい。

 ついで、全ての印刷(意匠層36とタッチ検 電極41とシールド電極38と絶縁層34と接続パ ーン32)が施された後では、パネル本体30は まだ平板状であるので、これを真空圧空成 によって、製品形状に賦形する。具体的に 、金型内を真空状態にし、型内にセットさ た板状のパネル本体30を加熱、加圧すること で、パネル本体30を金型形状に成形する。こ ことによって、パネル本体30が製品形状と る。

 このため、各種印刷工程において用いら るインク(インク36a,41a,38a,34a,32a)は、賦形に えられるように、延びのよいインクである とが好ましい。

 賦形された後は、インサートインジェク ョンによって、パネル本体30がインストル ントパネル本体21と一体に形成される。

 パネル本体30がインストルメントパネル 体21と一体に形成された後は、接続パターン 32と第1の配線37aが電気的に接続されるととも に、シールド電極38が第2の配線37bと電気的に 接続される。

 このように構成されるスイッチパネル装 10では、絶縁層34に用いられるインク34aが硬 化促進可能なタイプであるとともに、絶縁層 34を挟んで両側に配置されるシールド電極38 接続パターン32とに用いられるインク38a,32a 溶剤系のインクである。

 このため、互いに隣り合う、シールド電 38と絶縁層34、絶縁層34と接続パターン32と 形成するインクどうし(インク38aとインク34a インク34aとインク32a)が、互いに異種となる ので、互いに溶け合うことが抑制される。

 具体的には、溶剤系インクであるインク3 2a,38aは、印刷後、加熱され、溶剤が蒸発して 硬化する。硬化促進系インクであるインク34a は、印刷直後に紫外線を照射されてすぐに硬 化する。このため、乾燥済みのパターンと混 ざり合うことが妨げる。

 この結果、シールド電極38中の導電性フ ラーなど電気を通す性質を有する成分が絶 層34内に侵入することが抑制され、接続パタ ーン32中の導電性フィラーなどの電気を通す 分が絶縁層34内に侵入することが抑制され 。

 このことによって、絶縁層34の絶縁性が 下することが抑制されるので、シールド電 38と接続パターン32とが電気的に接続するこ がない。

 このように、電気を通す性質を有する一 の層をインクの印刷によって形成するとと に、その間に絶縁層をインクの印刷によっ 形成しても、絶縁層を挟んだ両側の電気を す層どうしの絶縁(互いに電気的い接続され ない)は確保される。このため、部品点数を 減(絶縁層を形成するために別途の絶縁シー などが不要となるので)できる。それゆえ、 複数の導体層を備えるスイッチパネル装置10 コストを低減できる。

 言い換えると、第1,2の導体層を溶剤系の 質を塗布して形成し、かつ、絶縁層を硬化 進系の物質を塗布して形成することによっ 、絶縁層によって第1,2の絶縁性を確保する とができるので、コストを低減しつつ、複 の導体層を積層するパネル装置を形成する とができる。

 また、各層を形成する各印刷工程が施さ た後毎に、印刷された層が十分に乾燥され 。このため、絶縁層34の絶縁性が低下する とがより一層抑制される。

 また、スイッチ40は、タッチ検出電極41を 備えるとともに静電容量式のセンサを備える 構造である。タッチ検出電極41は、印刷によ 形成することができるので、タッチ検出電 41によってパネル本体30の賦形が抑制される ことはない。

 このため、パネル本体30の形状の自由度 向上する。さらに、スイッチ40は、機械式接 点などを用いない構造であるので、部品点数 を削減でき、それゆえ、スイッチパネル装置 10のコストを削減することができる。

 なお、本実施形態では、電気を通す性質 有する導体層の一例として、シールド電極3 8と接続パターン32とを用い、これらの間に介 装されて導体層どうしが電気的に接続をする ことを防止する絶縁層の一例として、絶縁層 34を用いて説明している。

 しかしながら、これに限定されない。例 ば、意匠層36を形成するインク36a中に導電 物質が含まれる場合には、意匠層36も導体層 となり、それゆえ、意匠層36とシールド電極3 8との間にも、これらを互いに電気的に接続 ないために絶縁層が形成される。

 この場合、意匠層36を形成するインク36a 、溶剤系のインクとする。介装される絶縁 は、絶縁層34を形成するインク34aと同様でよ い。

 このことによって、意匠層36とシールド 極38との間に形成される絶縁層の絶縁性が低 下することが抑制され、それゆえ、意匠層36 シールド電極38とが電気的に接続すること 防止される。

 また、本実施形態では、スイッチパネル 置10は、一対の電気を通す性質を有する導 層(シールド電極38と接続パターン32)を備え いるが、これに限定されない。3つ以上の電 を通す導体層を備えてもよい。この場合、 いに隣り合う導体層間には、絶縁層が設け れる。そして、これら、導体層と絶縁層も 記同様に形成されることによって、複数の 体層を積層しても、同様の効果を得ること できる。

 つぎに、本発明の第2の実施形態に係るパ ネル装置を、図5~8を用いて説明する。なお、 第1の実施形態と同様の機能を有する構成は 同一の符号を付して説明を省略する。本実 形態では、シールド電極38、絶縁層34を形成 るインクが、第1の実施形態と異なる。他の 構造は、第1の実施形態と同様であってよい このため、第1の実施形態で用いた図5~8を用 て、上記異なる点について説明する。

 図5~8は、本実施形態のスイッチパネル装 10の各層を形成する様子を示す断面図であ 。

 図5は、パネル部分31にスクリーン印刷に って意匠層36が形成される状態と、タッチ 出電極41がスクリーン印刷によって形成され る状態とを示している。図5に示すように、 匠層36は、第1の実施形態と同様に、インク36 aが用いられる。タッチ検出電極41は、第1の 施形態と同様に、インク41aが用いられる。

 図6は、意匠層36上に、シールド電極38が クリーン印刷により形成される状態を示し いる。図6に示すように、本実施形態では、 ールド電極38は、インク38aに代えて、イン 38cが用いられる。インク38cは、電気を通す 質を有する硬化促進系のインクである。例 ば、紫外線硬化剤系や2液反応型のインク(第 1の実施形態で説明)であって、電気を通す性 を有するインクである。

 図7は、シールド電極38上に、絶縁層34が クリーン印刷によって形成される状態を示 ている。図11に示すように、本実施形態では 、絶縁装置34は、インク34aに代えて、インク3 4cが用いられる。インク34cは、絶縁性を有す 溶剤系のインク(第1の実施形態で説明済)で る。

 図8は、絶縁層34上に、接続パターン32が クリーン印刷によって形成される状態を示 ている。接続パターン32は、第1の実施の形 と同様、電気を通す性質を有する溶剤系の ンクが用いられ、それゆえ、インク32aが用 られる。

 インク38cは、上記したように、第1の実施 形態で説明された硬化促進系のインクであっ て、電気を通す性質を有するインクである。 インク38cは、本発明で言う電気を通す硬化促 進系の物質の一例である。

 インク34cは、上記したように、第1の実施 形態で説明された溶剤系のインクであって、 絶縁性を有するインクである。インク34cは、 本発明で言う絶縁性を有する溶剤系の物質の 一例である。

 本実施形態であっても、各インクは、印 後十分乾燥される。本実施形態であっても 第1の実施形態と同様の効果を得ることがで きる。

 なお、本実施形態では、第1の導体層であ るシールド電極38が、電気を通す性質を有す 硬化促進系のインク38c(硬化促進系の物質の 一例)で形成され、第2の導体層である接続パ ーン32は、電気を通す溶剤系のインク32a(溶 系の物質の一例)で形成されている。

 しかしながら、シールド電極38が、第1の 施形態で用いられた電気を通す性質を有す 溶剤系のインク38aで形成されて、図8に示す ように、接続パターン32が、電気を通す性質 有する硬化促進系のインク32cで形成されて 、同様の効果が得られる。

 つぎに、本発明の第3の実施形態に係るパ ネル装置を、図5~8を用いて説明する。なお、 第1の実施形態と同様の機能を有する構成は 同一の符号を付して説明を省略する。本実 形態では、シールド電極38、絶縁層34、接地 極32、タッチ検出電極41を形成するインクが 、第1の実施形態と異なる。他の構造は、第1 実施形態と同様であってよい。このため、 1の実施形態で用いた図5~8を用いて、上記異 なる点について説明する。

 図5~8は、本実施形態のスイッチパネル装 10の各層を形成する様子を示す断面図であ 。

 図5は、パネル部分31にスクリーン印刷に って意匠層36が形成される状態と、タッチ 出電極41がスクリーン印刷によって形成され る状態とを示している。図5に示すように、 匠層36は、第1の実施形態と同様に、インク36 aが用いられる。

 タッチ検出電極41は、インク41aに代えて インク41bが用いられる。インク41bは、電気 通す性質を有する硬化促進系のインクであ 。例えば、紫外線硬化剤系や2液反応型のイ ク(第1の実施形態で説明)であって、電気を す性質を有するインクである。

 図6は、意匠層36上に、シールド電極38が クリーン印刷により形成される状態を示し いる。図6に示すように、本実施形態では、 ールド電極38は、インク38aに代えて、イン 38bが用いられる。インク38bは、電気を通す 質を有する硬化促進系のインクである。例 ば、紫外線硬化剤系や2液反応型のインク(第 1の実施形態で説明)であって、電気を通す性 を有するインクである。

 図7は、シールド電極38上に、絶縁層34が クリーン印刷によって形成される状態を示 ている。図7に示すように、本実施形態では 絶縁装置34は、インク34aに代えて、インク34 bが用いられる。インク34bは、絶縁性を有す 溶剤系のインクである。

 図8は、絶縁層34上に、接続パターン32が クリーン印刷によって形成される状態を示 ている。図8に示すように、接続パターン32 、インク32aに代えて、インク32bが用いられ 。インク32bは、電気を通す性質を有する硬 促進系のインクである。例えば、紫外線硬 剤系や2液反応型のインク(第1の実施形態で 明)であって、電気を通す性質を有するイン である。

 インク32b,38b,41bは、上記したように、第1 実施形態で説明された硬化促進系のインク あって、電気を通す性質を有するインクで る。インク32b,38b,41bは、本発明で言う電気 通す硬化促進系の物質の一例である。

 インク34bは、上記したように、第1の実施 形態で説明された溶剤系のインクであって、 絶縁性を有するインクである。インク34bは、 本発明で言う絶縁性を有する溶剤系の物質の 一例である。

 本実施形態であっても、各インクは、印 後十分乾燥される。本実施形態であっても 第1の実施形態と同様の効果を得ることがで きる。

 なお、本実施形態では、タッチ検出電極4 1は、インク41bを用いて形成されたが、第1の 施形態で説明されたインク41aでもよい。要 るに、接続パターン32とタッチ検出電極41と が互いに電気的に接続されればよい。

 なお、この発明は、上述した実施の形態 のままに限定されるものではなく、実施段 ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素 変形して具体化できる。また、上述した実 の形態に開示されている複数の構成要素の 宜な組み合わせにより種々の発明を形成で る。例えば、上述した実施の形態に示され 全構成要素から幾つかの構成要素を削除し も良い。更に、異なる実施の形態に亘る構 要素を適宜組み合わせても良い。

 本発明では、コストを低減しつつ、複数 導体層を積層できるスイッチパネル装置を 供できる。