Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PAPER SHEET DIVIDING MECHANISM, PAPER SHEET HANDLING DEVICE, AND PAPER SHEET DIVIDING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034758
Kind Code:
A1
Abstract:
A dividing mechanism (15) capable of dividing banknotes into a large number of directions and also capable of dividing banknotes at high speed. A dividing member (21) pivots to at least three stop positions that are a first stop position where a first conveyance path (11) and a second conveyance path (12) are interconnected to form a first conveyance route, a second stop position where the first conveyance path (11) and a third conveyance path (13) are interconnected to form a second conveyance route, and a third stop position where the conveyance paths other than the first conveyance path (11) are interconnected to form a third conveyance route. The speed of pivoting of the dividing member (21) between the first stop position and the second stop position is lower than its speed of pivoting between the first stop position and the third stop position and than its speed of pivoting between the second stop position and the third stop position. The dividing member (21) enables banknotes conveyed from the first conveyance path (11) to be divided and introduced into the second conveyance path (12) and the third conveyance path (13) at a high speed.

Inventors:
FUKAZAWA MASAAKI (JP)
KOBAYASHI TOSHIHIKO (JP)
MIZORO TSUGUO (JP)
UTSUMI HISAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061093
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
June 18, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
FUKAZAWA MASAAKI (JP)
KOBAYASHI TOSHIHIKO (JP)
MIZORO TSUGUO (JP)
UTSUMI HISAYUKI (JP)
International Classes:
G07D9/00; B65H29/60
Foreign References:
JPH07187470A1995-07-25
JPH04141468A1992-05-14
JP2005179063A2005-07-07
Other References:
See also references of EP 2189953A4
Attorney, Agent or Firm:
KABASAWA, Joo et al. (1-22 Shinjuku 3-chom, Shinjuku-ku Tokyo, JP)
Download PDF:
Claims:
 紙葉類を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流部に回動可能に設けられた分岐部材と、
 この分岐部材を回動させる駆動手段と、
 この駆動手段を制御し、前記分岐部材を、前記第1の搬送路と第2の搬送路とを接続して第1の搬送経路を形成する第1の停止位置、前記第1の搬送路と第3の搬送路とを接続して第2の搬送経路を形成する第2の停止位置、前記第1の搬送路以外の搬送路を接続して第3の搬送経路を形成する第3の停止位置の少なくとも3箇所の停止位置に回動させる制御手段とを具備し、
 前記分岐部材は、前記第1の停止位置と前記第2の停止位置との間の回動時間が、前記第1の停止位置と前記第3の停止位置との間の回動時間、および前記第2の停止位置と前記第3の停止位置との間の回動時間よりも短い
 ことを特徴とする紙葉類分岐機構。
 前記分岐部材は、前記第1の停止位置と前記第2の停止位置との間の回動角度が、前記第1の停止位置と前記第3の停止位置との間の回動角度、および前記第2の停止位置と前記第3の停止位置との間の回動角度よりも小さい
 ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類分岐機構。
 紙葉類を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流部に回動可能に設けられた分岐部材と、
 この分岐部材を回動させる駆動手段と、
 この駆動手段を制御し、前記分岐部材を、前記第1の搬送路から他の2つの搬送路へ紙葉類を搬送する2つの搬送経路を切り換える2つの停止位置、前記第2の搬送路から他の2つの搬送路へ紙葉類を搬送する2つの搬送経路を切り換える2つの停止位置の少なくとも4箇所の停止位置に回動させる制御手段とを具備し、
 前記分岐部材は、前記第1の搬送路に関する2つの停止位置の間の回動時間、および前記第2の搬送路に関する2つの停止位置の間の回動時間が、前記第1の搬送路に関する前記停止位置のいずれかと第2の搬送路に関する前記停止位置のいずれかとの間の回動時間よりも短い
 ことを特徴とする紙葉類分岐機構。
 前記分岐部材は、前記第1の搬送路に関する2つの停止位置の間の回動角度、および前記第2の搬送路に関する2つの停止位置の間の回動角度が、前記第1の搬送路に関する前記停止位置のいずれかと第2の搬送路に関する前記停止位置のいずれかとの間の回動角度よりも小さい
 ことを特徴とする請求項3記載の紙葉類分岐機構。
 紙葉類を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流部に回動可能に設けられた分岐部材と、
 この分岐部材を回動させる駆動手段と、
 この駆動手段を制御して前記分岐部材を回動させ、前記1つの搬送路と他の2つの搬送路とで形成される2つの搬送経路を切り換える分岐制御とこの分岐制御をする搬送路を切り換える方向制御とをする制御手段とを具備し、
 前記分岐制御時の前記分岐部材の回動時間が、前記方向制御時の前記分岐部材の回動時間よりも短い
 ことを特徴とする紙葉類分岐機構。
 前記分岐制御時の前記分岐部材の回動角度が、前記方向制御時の前記分岐部材の回動角度よりも小さい
 ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類分岐機構。
 分岐部材は、一端が先細り、他端が幅広となる外形状で、これら一端から他端にかけた両側面に紙葉類を搬送する搬送面が設けられている
 ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類分岐機構。
 前記駆動手段は、前記分岐部材を回動させる駆動部と、前記分岐部材の停止位置で回動抵抗を付与する位置決め手段とを備えている
 ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類分岐機構。
 前記駆動手段は、前記分岐制御に応じて前記分岐部材を回動させる分岐制御用駆動手段と、前記方向制御に応じて前記分岐部材を回動させる方向制御用駆動手段とを備えている
 ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類分岐機構。
 前記分岐制御用駆動手段は、前記分岐部材の回動範囲を1つの搬送路に関して2つの搬送経路を切り換える2位置で規制し、前記分岐制御に応じて前記分岐部材を2位置の間で回動させる
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 前記方向制御用駆動手段は、前記分岐制御用駆動手段を介して前記分岐部材とともに回動する回動体、およびこの回動体を回動させる駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 前記方向制御用駆動手段は、前記分岐制御用駆動手段を介して前記分岐部材を回動させて前記分岐制御をする搬送路を切り換えさせる駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 前記方向制御用駆動手段は、前記分岐制御をする搬送路を切り換えた前記分岐部材の各停止位置で係止する係止手段、前記分岐制御用駆動手段を介して前記分岐部材を回動させて前記分岐制御をする搬送路を切り換えさせる切換体、およびこの切換体を駆動する駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 前記方向制御用駆動手段は、回動可能なカム、このカムのカム面に沿って動き前記分岐制御用駆動手段を介して前記分岐部材を回動させる接触子、および前記カムを回動させる駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 前記分岐部材およびこの分岐部材とともに回動する回動体を組として複数組を備え、
 前記複数の回動体が一体に回動するように駆動伝達する駆動伝達体、およびこの駆動伝達体を介して前記複数の回動体を一体に回動させる駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類分岐機構。
 前記分岐部材および前記分岐制御用駆動手段を組として複数組を備え、
 前記方向制御用駆動手段は、前記各分岐制御用駆動手段を介して前記各分岐部材とともに回動する複数の回動体、これら複数の回動体が一体に回動するように駆動伝達する駆動伝達体、およびこの駆動伝達体を介して前記複数の回動体を一体に回動させる駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 前記分岐部材および前記分岐制御用駆動手段を組として複数組を備え、
 前記方向制御用駆動手段は、前記分岐制御をする搬送路を切り換えた前記分岐部材の各停止位置で係止する係止手段、前記各分岐制御用駆動手段を介して前記各分岐部材を回動させて前記分岐制御をする搬送路を切り換えさせる切換体、およびこの切換体を回動させる駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 前記分岐部材および前記分岐制御用駆動手段を組として複数組を備え、
 前記方向制御用駆動手段は、回動可能なカム、このカムのカム面に沿って動き前記各分岐制御用駆動手段を介して前記各分岐部材を回動させる複数の接触子、および前記カムを回動させる駆動部を備えている
 ことを特徴とする請求項9記載の紙葉類分岐機構。
 少なくとも3方向の搬送路間で紙葉類を搬送する搬送部と、
 この搬送部に設けられた請求項1ないし18いずれか記載の紙葉類分岐機構と
 を具備していることを特徴とする紙葉類処理装置。
 紙葉類を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流部に設けられた分岐部材を回動させて紙葉類の搬送経路を切り換える紙葉類分岐方法であって、
 分岐制御により前記分岐部材を回動させて前記1つの搬送路から連続して搬送されてくる紙葉類を他の2つの搬送路に振り分け、
 方向制御により前記分岐部材を回動させて前記分岐制御をする前記搬送路を切り換え、
 前記分岐制御時の前記分岐部材の回動時間を、前記方向制御時の前記分岐部材の回動時間より短くした
 ことを特徴とする紙葉類分岐方法。
 前記分岐制御時の前記分岐部材の回動角度を、前記方向制御時の前記分岐部材の回動角度よりも小さくした
 ことを特徴とする請求項20記載の紙葉類分岐方法。
Description:
紙葉類分岐機構、紙葉類処理装 および紙葉類分岐方法

 本発明は、紙葉類を搬送する搬送路を切 換える紙葉類分岐機構、紙葉類処理装置お び紙葉類分岐方法に関する。

 従来、例えば紙幣を入出金処理する紙幣 出金装置などの紙幣処理装置では、紙葉類 多方向に搬送するために、複数の2方向分岐 機構を組み合わせて搬送路を構成している( えば、特許文献1参照。)。このように複数の 2方向分岐機構を組み合わせて搬送路を構成 ると、搬送路が複雑になるとともに、2方向 岐機構の数が多くなって、占有スペースが きく、コストアップなどの問題がある。

 一方で、2方向分岐機構を減らすために、 複数の2方向分岐機構の機能を1つにまとめ、1 つの分岐機構で多方向の分岐を可能とした構 成が知られている。

 例えば、3方向の搬送路の合流部に分岐部 材を回動可能に設け、この分岐部材の停止位 置を、2方向の各搬送路から残りの1つの搬送 に対してそれぞれ搬送経路を形成する2位置 と2方向の搬送路間で双方向に搬送する搬送 路を形成する1位置との3箇所に制御するよう にした分岐機構がある(例えば、特許文献2参 。)。この分岐機構では、2方向分岐機構な 2つ必要なところを、1つの分岐機構に減らす ことが可能となる。

 または、等角度の3方向から交わる3方向の 送路の合流部に分岐部材を回動可能に設け この分岐部材の停止位置を制御して3方向の 送路間で紙葉類の双方向搬送を可能とした 岐機構がある。この分岐機構に用いられる 岐部材は、両側面に紙葉類を搬送する搬送 が形成され、この搬送面より外側の両端が し先細りになっているものの、紙葉類を搬 する搬送面を構成する範囲内は平面に形成 れ、すなわち、両側面の搬送面が平行で、 較的幅が広い形状に形成されている。また 1つの搬送路と他の2つの搬送路とで形成さ る2つの搬送経路を切り換える2つの停止位置 間での分岐部材の回動角度は60°程度となっ いる。これら2つの搬送経路を切り換える2つ の停止位置のうちの一方の停止位置から、1 の搬送路以外の他の2つの搬送路間を接続す 搬送経路に切り換える場合の停止位置まで 分岐部材の回動角度も60°程度となっている 。したがって、1つの搬送路から搬送してき 紙葉類を他の2つの搬送路に振り分けるため 分岐部材の回動角度が、その1つの搬送路以 外の搬送経路に切り換える分岐部材の回動角 度と略同じで比較的大きくなっている(例え 、特許文献3参照。)。この分岐機構では、2 向分岐機構なら3つ必要なところを、1つの分 岐機構に減らすことが可能となる。

特許第3600762号公報(第6-7頁、図4)

特許第3840365号公報(第3-4頁、図1-3)

特許第2742205号公報(第2頁、図2)

 しかしながら、特許文献2のような分岐機 構では、3方向の搬送路のうち2方向の搬送路 でしか紙葉類を双方向に搬送できず、紙葉 を多方向に双方向搬送可能とするには、2方 向分岐機構などを組み合わせて構成する必要 があり、分岐機構の数を削減することが困難 であった。

 また、特許文献3のような分岐機構では、 3方向の搬送路で紙葉類を双方向に搬送可能 なるが、1つの搬送路から搬送してきた紙葉 を他の2つの搬送路に振り分けるための分岐 部材の回動角度が、その1つの搬送路以外の 送経路に切り換える分岐部材の回動角度と 同じで比較的大きく、分岐部材が切り換わ のに比較的時間がかかるので、1つの搬送路 ら連続して搬送してくる紙葉類を他の2つの 搬送路に高速分岐するのには適さない。その ため、高速分岐を必要な設置箇所には適さず 、2方向分岐機構などを組み合わせなければ らず、分岐機構の数を削減することが困難 あった。

 本発明は、このような点に鑑みなされた ので、1つの分岐機構で紙葉類を多方向に分 岐できるとともに、紙葉類の高速分岐にも対 応でき、2方向分岐機構で構成する場合に比 て分岐機構の数を削減できる紙葉類分岐機 、紙葉類処理装置および紙葉類分岐方法を 供することを目的とする。

 請求項1記載の紙葉類分岐機構は、紙葉類 を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流 に回動可能に設けられた分岐部材と、この 岐部材を回動させる駆動手段と、この駆動 段を制御し、前記分岐部材を、前記第1の搬 路と第2の搬送路とを接続して第1の搬送経 を形成する第1の停止位置、前記第1の搬送路 と第3の搬送路とを接続して第2の搬送経路を 成する第2の停止位置、前記第1の搬送路以 の搬送路を接続して第3の搬送経路を形成す 第3の停止位置の少なくとも3箇所の停止位 に回動させる制御手段とを具備し、前記分 部材は、前記第1の停止位置と前記第2の停止 位置との間の回動時間が、前記第1の停止位 と前記第3の停止位置との間の回動時間、お び前記第2の停止位置と前記第3の停止位置 の間の回動時間よりも短いものである。

 そして、分岐部材を、第1の搬送路と第2 搬送路とを接続して第1の搬送経路を形成す 第1の停止位置、第1の搬送路と第3の搬送路 を接続して第2の搬送経路を形成する第2の 止位置、第1の搬送路以外の搬送路を接続し 第3の搬送経路を形成する第3の停止位置の なくとも3箇所の停止位置に回動させるので 1つの紙葉類分岐機構で紙葉類を多方向に分 岐でき、さらに、その分岐部材は、第1の停 位置と第2の停止位置との間の回動時間が、 1の停止位置と第3の停止位置との間の回動 間、および第2の停止位置と第3の停止位置と の間の回動時間よりも短いので、第1の搬送 から搬送してくる紙葉類の高速分岐に対応 き、このような分岐機能を2方向分岐機構で 成する場合に比べて紙葉類分岐機構の数を 減できる。

 請求項2記載の紙葉類分岐機構は、請求項 1記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 材は、前記第1の停止位置と前記第2の停止位 置との間の回動角度が、前記第1の停止位置 前記第3の停止位置との間の回動角度、およ 前記第2の停止位置と前記第3の停止位置と 間の回動角度よりも小さいものである。

 そして、分岐部材は、第1の停止位置と第 2の停止位置との間の回動角度が、第1の停止 置と第3の停止位置との間の回動角度、およ び第2の停止位置と第3の停止位置との間の回 角度よりも小さいので、第1の搬送路から搬 送してくる紙葉類を高速分岐できる。

 請求項3記載の紙葉類分岐機構は、紙葉類 を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流 に回動可能に設けられた分岐部材と、この 岐部材を回動させる駆動手段と、この駆動 段を制御し、前記分岐部材を、前記第1の搬 路から他の2つの搬送路へ紙葉類を搬送する 2つの搬送経路を切り換える2つの停止位置、 記第2の搬送路から他の2つの搬送路へ紙葉 を搬送する2つの搬送経路を切り換える2つの 停止位置の少なくとも4箇所の停止位置に回 させる制御手段とを具備し、前記分岐部材 、前記第1の搬送路に関する2つの停止位置の 間の回動時間、および前記第2の搬送路に関 る2つの停止位置の間の回動時間が、前記第1 の搬送路に関する前記停止位置のいずれかと 第2の搬送路に関する前記停止位置のいずれ との間の回動時間よりも短いものである。

 そして、分岐部材を、第1の搬送路から他 の2つの搬送路へ紙葉類を搬送する2つの搬送 路を切り換える2つの停止位置、第2の搬送 から他の2つの搬送路へ紙葉類を搬送する2つ の搬送経路を切り換える2つの停止位置の少 くとも4箇所の停止位置に回動させるので、1 つの紙葉類分岐機構で紙葉類を多方向に分岐 でき、さらに、その分岐部材は、第1の搬送 に関する2つの停止位置の間の回動時間、お び第2の搬送路に関する2つの停止位置の間 回動時間が、第1の搬送路に関する前記停止 置のいずれかと第2の搬送路に関する停止位 置のいずれかとの間の回動時間よりも短いの で、第1の搬送路または第2の搬送路から搬送 てくる紙葉類の高速分岐に対応でき、この うな分岐機能を2方向分岐機構で構成する場 合に比べて紙葉類分岐機構の数を削減できる 。

 請求項4記載の紙葉類分岐機構は、請求項 3記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 材は、前記第1の搬送路に関する2つの停止位 置の間の回動角度、および前記第2の搬送路 関する2つの停止位置の間の回動角度が、前 第1の搬送路に関する前記停止位置のいずれ かと第2の搬送路に関する前記停止位置のい れかとの間の回動角度よりも小さいもので る。

 そして、分岐部材は、第1の搬送路に関す る2つの停止位置の間の回動角度、および第2 搬送路に関する2つの停止位置の間の回動角 度が、第1の搬送路に関する停止位置のいず かと第2の搬送路に関する停止位置のいずれ との間の回動角度よりも小さいので、第1の 搬送路または第2の搬送路から搬送してくる 葉類を高速分岐できる。

 請求項5記載の紙葉類分岐機構は、紙葉類 を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流 に回動可能に設けられた分岐部材と、この 岐部材を回動させる駆動手段と、この駆動 段を制御して前記分岐部材を回動させ、前 1つの搬送路と他の2つの搬送路とで形成され る2つの搬送経路を切り換える分岐制御とこ 分岐制御をする搬送路を切り換える方向制 とをする制御手段とを具備し、前記分岐制 時の前記分岐部材の回動時間が、前記方向 御時の前記分岐部材の回動時間よりも短い のである。

 そして、分岐部材を回動させ、1つの搬送 路と他の2つの搬送路とで形成される2つの搬 経路を切り換える分岐制御と、この分岐制 をする搬送路を切り換える方向制御とをす ので、1つの紙葉類分岐機構で紙葉類を多方 向に分岐でき、さらに、その分岐制御時の分 岐部材の回動時間が、方向制御時の分岐部材 の回動時間よりも短いので、分岐制御により 紙葉類の高速分岐に対応でき、このような分 岐機能を2方向分岐機構で構成する場合に比 て紙葉類分岐機構の数を削減できる。

 請求項6記載の紙葉類分岐機構は、請求項 5記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 御時の前記分岐部材の回動角度が、前記方 制御時の前記分岐部材の回動角度よりも小 いものである。

 そして、分岐制御時の分岐部材の回動角 が、方向制御時の分岐部材の回動角度より 小さいので、紙葉類を高速分岐できる。

 請求項7記載の紙葉類分岐機構は、請求項 5記載の紙葉類分岐機構において、分岐部材 、一端が先細り、他端が幅広となる外形状 、これら一端から他端にかけた両側面に紙 類を搬送する搬送面が設けられているもの ある。

 そして、分岐部材は、一端が先細り、他 が幅広となる外形状で、これら一端から他 にかけた両側面に紙葉類を搬送する搬送面 設けられているので、分岐部材の一端が向 方向の搬送路に関する搬送経路の切り換え 比較的小さい角度で可能となり、紙葉類の 速分岐に対応できる。

 請求項8記載の紙葉類分岐機構は、請求項 5記載の紙葉類分岐機構において、前記駆動 段は、前記分岐部材を回動させる駆動部と 前記分岐部材の停止位置で回動抵抗を付与 る位置決め手段とを備えているものである

 そして、駆動部により分岐部材を方向制 および分岐制御に応じて任意に回動させる とができ、しかも、位置決め手段により、 岐制御によって切り換える分岐部材の停止 置で回動抵抗を付与することにより、高速 分岐制御時に、分岐部材が停止位置をオー ーランするのを防ぎ、分岐部材の停止位置 安定させることができる。

 請求項9記載の紙葉類分岐機構は、請求項 5記載の紙葉類分岐機構において、前記駆動 段は、前記分岐制御に応じて前記分岐部材 回動させる分岐制御用駆動手段と、前記方 制御に応じて前記分岐部材を回動させる方 制御用駆動手段とを備えているものである

 そして、分岐制御に応じて分岐部材を回 させる分岐制御用駆動手段と、方向制御に じて分岐部材を回動させる方向制御用駆動 段とを備え、方向制御および分岐制御を適 に制御できる。

 請求項10記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 御用駆動手段は、前記分岐部材の回動範囲 1つの搬送路に関して2つの搬送経路を切り える2位置で規制し、前記分岐制御に応じて 記分岐部材を2位置の間で回動させるもので ある。

 そして、分岐制御用駆動手段は、分岐部 の回動範囲を1つの搬送路に関して2つの搬 経路を切り換える2位置で規制し、分岐制御 応じて分岐部材を2位置の間で回動させるの で、高速切換ができ、分岐部材の停止位置を 一定にできる。

 請求項11記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記方向 御用駆動手段は、前記分岐制御用駆動手段 介して前記分岐部材とともに回動する回動 、およびこの回動体を回動させる駆動部を えているものである。

 そして、方向制御用駆動手段は、分岐制 用駆動手段を介して分岐部材とともに回動 る回動体を備え、この回動体を回動させる とによって分岐部材の方向制御を容易にで る。

 請求項12記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記方向 御用駆動手段は、前記分岐制御用駆動手段 介して前記分岐部材を回動させて前記分岐 御をする搬送路を切り換えさせる駆動部を えているものである。

 そして、方向制御用駆動手段は、駆動部 より、分岐制御用駆動手段を介して分岐部 を回動させて分岐制御をする搬送路を切り えた分岐部材の各停止位置で係止手段にて 止するので、構造を簡素化できる。

 請求項13記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記方向 御用駆動手段は、前記分岐制御をする搬送 を切り換えた前記分岐部材の各停止位置で 止する係止手段、前記分岐制御用駆動手段 介して前記分岐部材を回動させて前記分岐 御をする搬送路を切り換えさせる切換体、 よびこの切換体を駆動する駆動部を備えて るものである。

 そして、方向制御用駆動手段は、切換体 駆動により、分岐制御用駆動手段を介して 岐部材を回動させて分岐制御をする搬送路 切り換えた分岐部材の各停止位置で係止手 にて係止するので、切換体の駆動位置の精 が低くても分岐部材の各停止位置の精度が く、切換体を駆動させる駆動部には安価な ータなどを用いることができる。

 請求項14記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記方向 御用駆動手段は、回動可能なカム、このカ のカム面に沿って動き前記分岐制御用駆動 段を介して前記分岐部材を回動させる接触 、および前記カムを回動させる駆動部を備 ているものである。

 そして、方向制御用駆動手段は、カムの 動により、このカムのカム面に沿って動く 触子および分岐制御用駆動手段を介して分 部材を回動させるので、分岐部材の停止位 の精度をよくできる。

 請求項15記載の紙葉類分岐機構は、請求 5記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 材およびこの分岐部材とともに回動する回 体を組として複数組を備え、前記複数の回 体が一体に回動するように駆動伝達する駆 伝達体、およびこの駆動伝達体を介して前 複数の回動体を一体に回動させる駆動部を えているものである。

 そして、複数の分岐部材を用いる場合に 1つの駆動部により、駆動伝達体を介して複 数の回動体を一体に回動させることによって 複数の分岐部材の分岐制御と方向制御を一括 してでき、構成を簡素化でき、小型化できる 。

 請求項16記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 材および前記分岐制御用駆動手段を組とし 複数組を備え、前記方向制御用駆動手段は 前記各分岐制御用駆動手段を介して前記各 岐部材とともに回動する複数の回動体、こ ら複数の回動体が一体に回動するように駆 伝達する駆動伝達体、およびこの駆動伝達 を介して前記複数の回動体を一体に回動さ る駆動部を備えているものである。

 そして、方向制御用駆動手段では、分岐 御用駆動手段を介して分岐部材とともに回 する回動体を備え、この回動体を回動させ ことによって分岐部材の方向制御を容易に きるとともに、複数組の分岐部材および前 分岐制御用駆動手段を用いる場合に、1つの 駆動部により、駆動伝達体を介して複数の回 動体を一体に回動させることによって複数の 分岐部材の方向制御を一括してでき、構成を 簡素化でき、小型化できる。

 請求項17記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 材および前記分岐制御用駆動手段を組とし 複数組を備え、前記方向制御用駆動手段は 前記分岐制御をする搬送路を切り換えた前 分岐部材の各停止位置で係止する係止手段 前記各分岐制御用駆動手段を介して前記各 岐部材を回動させて前記分岐制御をする搬 路を切り換えさせる切換体、およびこの切 体を回動させる駆動部を備えているもので る。

 そして、複数組の分岐部材および前記分 制御用駆動手段を用いる場合、方向制御用 動手段では、1つの切換体の回動により、複 数の各分岐制御用駆動手段を介して複数の各 分岐部材を回動させるので、構成を簡素化で き、小型化でき、さらに、分岐制御をする搬 送路を切り換えた各分岐部材の各停止位置で 各係止手段により係止するので、切換体の回 動位置の精度が低くても各分岐部材の各停止 位置の精度がよく、切換体を回動させる駆動 部には安価なモータなどを用いることができ る。

 請求項18記載の紙葉類分岐機構は、請求 9記載の紙葉類分岐機構において、前記分岐 材および前記分岐制御用駆動手段を組とし 複数組を備え、前記方向制御用駆動手段は 回動可能なカム、このカムのカム面に沿っ 動き前記各分岐制御用駆動手段を介して前 各分岐部材を回動させる複数の接触子、お び前記カムを回動させる駆動部を備えてい ものである。

 そして、複数組の分岐部材および分岐制 用駆動手段を用いる場合に、方向制御用駆 手段では、1つのカムの回動により、このカ ムのカム面に沿って動く複数の各接触子およ び複数の各分岐制御用駆動手段を介して複数 の各分岐部材を回動させるので、複数の各分 岐部材の停止位置の精度をよくできるととも に、構成を簡素化でき、小型化できる。

 請求項19記載の紙葉類処理装置は、少な とも3方向の搬送路間で紙葉類を搬送する搬 部と、この搬送部に設けられた請求項1ない し18いずれか記載の紙葉類分岐機構とを具備 ているものである。

 そして、少なくとも3方向の搬送路間で紙 葉類を搬送する搬送部に、請求項1ないし18い ずれか記載の紙葉類分岐機構を設けたので、 紙葉類分岐機構の数を削減でき、搬送路を簡 素化でき、小型化できる。

 請求項20記載の紙葉類分岐方法は、紙葉 を搬送する少なくとも3方向の搬送路の合流 に設けられた分岐部材を回動させて紙葉類 搬送経路を切り換える紙葉類分岐方法であ て、分岐制御により前記分岐部材を回動さ て前記1つの搬送路から連続して搬送されて くる紙葉類を他の2つの搬送路に振り分け、 向制御により前記分岐部材を回動させて前 分岐制御をする前記搬送路を切り換え、前 分岐制御時の前記分岐部材の回動時間を、 記方向制御時の前記分岐部材の回動時間よ 短くしたものである。

 そして、分岐制御により分岐部材を回動 せて1つの搬送路から連続して搬送されてく る紙葉類を他の2つの搬送路に振り分け、方 制御により分岐部材を回動させて分岐制御 する搬送路を切り換えるので、1つの紙葉類 岐機構で紙葉類を多方向に分岐でき、さら 、その分岐制御時の分岐部材の回動時間を 方向制御時の分岐部材の回動時間より短く たので、高速分岐に対応でき、このような 岐機能を2方向分岐機構で構成する場合に比 べて紙葉類分岐機構の数を削減できる。

 請求項21記載の紙葉類分岐方法は、請求 20記載の紙葉類分岐方法において、前記分岐 制御時の前記分岐部材の回動角度を、前記方 向制御時の前記分岐部材の回動角度よりも小 さくしたものである。

 そして、分岐制御時の分岐部材の回動角 を、方向制御時の分岐部材の回動角度より 小さくしたので、分岐制御時の分岐部材の 動時間を短くすることが容易となり、紙葉 を高速分岐できる。

 本発明によれば、1つの紙葉類分岐機構で 紙葉類を多方向に分岐できるとともに、紙葉 類の高速分岐にも対応でき、このような分岐 機能を2方向分岐機構で構成する場合に比べ 紙葉類分岐機構の数を削減できる。

本発明の一実施の形態を示すものであ て、紙葉類分岐機構の方向制御した状態を( a)(b)(c)に示す側面図である。 同上紙葉類分岐機構の分岐部材の変形 を(a)(b)(c)(d)(e)に示す側面図である。 同上紙葉類分岐機構の方向制御した状 を(a)(b)(c)(d)(e)(f)に示す側面図である。 紙葉類分岐機構の第1の駆動方法を示す 断面図である。 同上第1の駆動方法に用いる位置決め手 段の動作を(a)(b)(c)に示す側面図である。 紙葉類分岐機構の第2の駆動方法を示す 断面図である。 紙葉類分岐機構の第3の駆動方法を示す 断面図である。 同上第3の駆動方法の紙葉類分岐機構を 示し、(a)は図7のA矢視図、(b)は図7のB矢視図 (c)は側面図である。 同上第3の駆動方法で方向制御を切り換 えた紙葉類分岐機構を示し、(a)は図7のA矢視 、(b)は図7のB矢視図、(c)は側面図である。 紙葉類分岐機構の第4の駆動方法を示 断面図である。 同上第4の駆動方法の紙葉類分岐機構 示し、(a)は図10のA矢視図、(b)は図10のB矢視 、(c)は側面図である。 同上第4の駆動方法で方向制御を切り えた紙葉類分岐機構を示し、(a)は図7のA矢視 図、(b)は図7のB矢視図、(c)は側面図である。 同上紙葉類分岐機構の第5の駆動方法 示す断面図である。 第5の駆動方法の紙葉類分岐機構で方 制御を切り換えた状態を(a)(b)(c)に示す側面 である。 第6の駆動方法の紙葉類分岐機構で方 制御を切り換えた状態を(a)(b)に示す側面図 ある。 複数の紙葉類分岐機構を用いる場合の 駆動方法の第1例を示し、(a)は出金時の説明 、(b)は分類収納時の説明図、(c)は駆動機構 側面図である。 複数の紙葉類分岐機構を用いる場合の 駆動方法の第2例を示し、(a)は入金(リジェク 返却)時の説明図、(b)は各紙葉類分岐機構の 側面図である。 同上複数の紙葉類分岐機構を用いる場 合の駆動方法の第2例を示し、(a)は分類収納 の説明図、(b)は各紙葉類分岐機構の側面図 ある。 同上複数の紙葉類分岐機構を用いる場 合の駆動方法の第2例を示し、(a)は回収時の 明図、(b)は各紙葉類分岐機構の側面図であ 。 複数の分岐機構を用いる場合の駆動方 法の第3例を示すものであって、(a)(b)(c)に方 制御により切り換えた状態を示す側面図で る。 同上駆動方法の第3例において、複数 分岐機構の方向制御の切換位置を検知する 造を示す斜視図である。 複数の分岐機構15を用いる場合の駆動 法の第4例を示すものであって、(a)(b)(c)に方 向制御により切り換えた状態を示す側面図で ある。 分岐機構を適用した紙葉類処理装置の 一例の内部構造を示す断面図である。 同上紙葉類処理装置の入金処理を示し 、(a)は入金処理の計数動作を示す説明図、(b) 入金処理の再計数動作を示す説明図、(c)は入 金処理の返却動作を示す説明図である。 同上紙葉類処理装置の出金処理を示す 説明図である。 同上紙葉類処理装置の初期補充処理を 示し、(a)は一方のカセットからの初期補充処 理を示す説明図、(b)は他方のカセットからの 初期補充処理を示す説明図である。 同上紙葉類処理装置の自動補充処理を 示し、(a)は一方のカセットからの説明図、(b) は一方のカセットから他方のカセットへの紙 幣の移動を示す説明図である。 同上紙葉類処理装置の収集処理を示し 、(a)は他方のカセットからの収集処理を示す 説明図、(b)はスタッカからの収集処理を示す 説明図である。 分岐機構を適用した紙葉類処理装置の 他の例の内部構造を示し、(a)は入金処理の計 数動作を示す説明図、(b)は入金処理の収納動 作を示す説明図、(c)は入金処理の返却動作を 示す説明図である。 同上紙葉類処理装置の出金処理を示す 説明図である。 同上紙葉類処理装置の補充処理を示す 説明図である。 同上紙葉類処理装置の回収処理を示す 説明図である。

符号の説明

 11~13  搬送路
 14  合流部
 15  紙葉類分岐機構としての分岐機構
 21  分岐部材
 24  搬送面
 32  駆動手段
 33  駆動部としてのステッピングモータ
 38  位置決め手段
 44  分岐制御用駆動手段
 45  方向制御用駆動手段
 49  駆動部としてのステッピングモータ
 51  回動体としてのタイミングプーリ
 52  駆動伝達体としてのタイミングベルト
 58  接触子としてのカムフォロア
 60  切換体としてのカム
 66  駆動部としてのモータ
 69  係止手段
 81  カム
 82  カム面
 87  カム
 88  カム面
 93  駆動部としてのソレノイド
 209  搬送部
 309  搬送部

 以下、本発明の一実施の形態を、図面を 照して説明する。

 図1は、紙葉類分岐機構の方向制御した状 態を(a)(b)(c)に示す側面図である。3つの搬送 として第1の搬送路11と第2の搬送路12と第3の 送路13とが交わる合流部14に、これら搬送路 11~13内を搬送される紙葉類として例えば紙幣 搬送方向を切り換える紙葉類分岐機構とし の分岐機構15が配設されている。

 各搬送路11~13には、紙幣の両面に対向し ガイドする対のガイド16が配設されていると ともに、合流部14に臨む端部を含む複数箇所 搬送路11~13内の紙幣を挟み込んで搬送する 数対の搬送ローラ17が配設されている。

 分岐機構15は、合流部14の中心を通るよう に通路幅方向に沿って配置される回動軸20に り回動可能に配設される分岐部材21を備え いる。この分岐部材21は回動軸20の軸方向の 数箇所に配置されているとともに(図4参照) 同様にガイド16および搬送ローラ17も通路幅 方向に複数に分割されていて、これらが互い に干渉しないように配設されており、分岐部 材21がガイド16および搬送ローラ17に干渉する ことなく回動可能になっている。

 分岐部材21は、略三角形状で、一端に先 りとなる鋭角先端部22が形成されているとと もに、他端に幅広となる幅広後端部23が形成 れ、一端から他端にかけた両側面に紙幣を 送する搬送面24が形成されている。

 そして、分岐部材21は、図1(a)に示すよう 、分岐部材21の鋭角先端部22を第1の搬送路11 へ向け、第1の搬送路11から他の2つの搬送路12 ,13へ紙幣を搬送する2つの搬送経路を切り換 る2つの停止位置(実線位置と2点鎖線位置)と 図1(b)に示すように、分岐部材21の鋭角先端 22を第2の搬送路12へ向け、第2の搬送路12か 他の2つの搬送路11,13へ紙幣を搬送する2つの 送経路を切り換える2つの停止位置(実線位 と2点鎖線位置)と、図1(c)に示すように、分 部材21の鋭角先端部22を第3の搬送路13へ向け 第3の搬送路13から他の2つの搬送路11,12へ紙 を搬送する2つの搬送経路を切り換える2つ 停止位置(実線位置と2点鎖線位置)との、最 で6箇所の停止位置に回動可能とする。

 このとき、図1(a)に示すように、分岐部材 21の鋭角先端部22を第1の搬送路11へ向けた状 で、第1の搬送路11から他の2つの搬送路12,13 紙幣を搬送する2つの搬送経路を切り換える2 つの停止位置の間の分岐部材21の回動角度と 図1(b)に示すように、分岐部材21の鋭角先端 22を第2の搬送路12へ向けた状態で、第2の搬 路12から他の2つの搬送路11,13に紙幣を搬送 る2つの搬送経路を切り換える2つの停止位置 の間の分岐部材21の回動角度と、図1(c)に示す ように、分岐部材21の鋭角先端部22を第3の搬 路13へ向けた状態で、第3の搬送路13から他 2つの搬送路11,12に紙幣を搬送する2つの搬送 路を切り換える2つの停止位置の間の分岐部 材21の回動角度とは、それぞれ、分岐部材21 鋭角先端部22を向ける方向を第1の搬送路11と 第2の搬送路12と第3の搬送路13との間で大きく 切り換える際の分岐部材21の回動角度よりも さく、その回動に要する回動時間も短くな ている。

 そして、1つの搬送路(例えば第1の搬送路1 1)から他の2つの搬送路(例えば第2および第3の 搬送路12,13)へ紙幣を搬送する2つの搬送経路 切り換えることを分岐制御と呼び、この分 制御をする搬送路(搬送路11,12,13)を切り換え ことを方向制御と呼び、これら分岐制御お び方向制御を図示しない制御手段で制御す 。したがって、分岐制御時の分岐部材21の 動角度が、方向制御時の分岐部材21の回動角 度よりも小さく、分岐制御時の分岐部材21の 動時間が、方向制御時の分岐部材21の回動 間よりも短くなっている。さらに、分岐制 時の分岐部材21の回動速度を、方向制御時の 分岐部材21の回動速度よりも速くすることに り、分岐制御時の分岐部材21の回動時間を 方向制御時の分岐部材21の回動時間よりもさ らに短くできる。

 そして、第1の搬送路11から連続して搬送 てくる紙幣を他の2つの搬送路12,13に振り分 る場合には、図1(a)に示すように、方向制御 により分岐部材21の鋭角先端部22を紙幣が搬 されてくる方向である第1の搬送路11へ向く 置に回動させた状態で、分岐制御により分 部材21の停止位置(実線位置と2点鎖線位置)を 切り換えることにより、第1の搬送路11から連 続して搬送してくる紙幣を他の2つの搬送路12 ,13に振り分けることができ、高速分岐できる 。

 また、第2の搬送路12または第3の搬送路13 ら連続して搬送してくる紙幣を高速分岐す 場合には、図1(b)または図1(c)に示すように 方向制御により分岐部材21の鋭角先端部22が 2の搬送路12または第3の搬送路13へ向く位置 回動させることにより、同様に、分岐制御 より高速分岐できる。

 このように、分岐機構15は、分岐部材21を 回動させて、1つの搬送路と他の2つの搬送路 で形成される2つの搬送経路を切り換える分 岐制御と、この分岐制御をする搬送路を切り 換える方向制御とにより、1つの分岐機構15で 紙幣を多方向に分岐でき、さらに、その分岐 制御時の分岐部材21の回動角度が、方向制御 の分岐部材21の回動角度よりも小さく、そ 回動に要する回動時間が短いので、高速分 に対応でき、このような分岐機能を2方向分 機構で構成する場合に比べて分岐機構の数 削減できる。

 しかも、分岐部材21は、一端が先細り、 端が幅広となる外形状で、これら一端から 端にかけた両側面に紙幣を搬送する搬送面24 が設けられているので、分岐部材21の一端が く方向の搬送路に関する搬送経路の切り換 を比較的小さい角度で可能となり、高速分 に対応できる。

 また、分岐部材21の形状は、図2の各例に すように、一端が先細り、他端が幅広とな 外形状であれば、一端が角張っていても(図 2(a)(d)(e)参照)、角張っていなくてもよく(図2(b )(c)参照)、搬送面24が平面でも(図2(a)(b)(d)(e)参 照)、通路に沿った凹曲面でもよい(図2(c)参照 )。また、分岐部材21の他端において両側の搬 送面24間の一部が窪むように切り欠いても(図 2(d)参照)、逆に突出させてもよい(図2(e)参照) そして、分岐部材21の他端において両側の 送面24間の一部を切り欠いた場合には、分岐 部材21を軽量化でき、分岐部材21を高速回動 きるとともに停止位置を安定させることが きる。

 また、図1に示した分岐機構15において、3 方向の搬送路11,12,13に関して全て高速分岐を 能とする場合の分岐部材21の停止位置は最 の6箇所となるが、3方向の搬送路11,12,13のう の1つでも高速分岐が不要な場合には分岐部 材21の停止位置を減らすことができる。

 例えば、図3(a)(b)および図3(c)(d)に示すよ に、第1の搬送路11および第2の搬送路12に関 て高速分岐を必要とするが、図3(e)(f)に示す うに、第3の搬送路13から搬送してくる紙幣 第1の搬送路11または第2の搬送路12のいずれ 一方のみに搬送する場合には、この第3の搬 送路13に関しては高速分岐が不要となり、分 部材21の鋭角先端部22を第3の搬送路13に向け る必要がなく、分岐部材21の停止位置を図3(b) (c)に示す停止位置と同じとし、分岐部材21の 止位置を図3(a)位置と図3(b)(f)位置と図3(c)(e) 置と図3(d)位置との4箇所に減らすことがで る。

 さらに、第2の搬送路12に関しても高速分 が不要であれば、図3(a)に示す停止位置で図 3(d)の停止位置を代用でき、分岐部材21の停止 位置を図3(a)位置と図3(b)(f)位置と図3(c)(e)位置 との3箇所に減らすことができる。つまり、 の場合には、分岐部材21の停止位置は、第1 搬送路11と第2の搬送路12とを接続して第1の 送経路を形成する第1の停止位置と、第1の搬 送路11と第3の搬送路13とを接続して第2の搬送 経路を形成する第2の停止位置と、第1の搬送 11以外の搬送路12,13を接続して第3の搬送経 を形成する第3の停止位置との3箇所となる。

 このように、3方向の搬送路11,12,13のうち 1つでも高速分岐が不要な場合には、分岐部 材21の停止位置を減らし、制御を容易にでき 。

 次に、図4には、分岐機構15の第1の駆動方 法を示す。

 複数の分岐部材21を設けた回動軸20の両端 は搬送路11~13の両側の側板31に回動可能に取 付けられ、この回動軸20の一端に分岐部材21 回動させる駆動手段32が配設されている。 の駆動手段32は、位置制御可能な駆動部とし てのステッピングモータ33を有し、このステ ピングモータ33の駆動軸がカップリング34を 介して回動軸20に連結されている。

 分岐部材21の回動基準位置を検知するた に、回動軸20側には遮光板35が取り付けられ 側板31側にはフォトインタラプタ36が取り付 けられ、分岐部材21と一体に回動する遮光板3 5によりフォトインタラプタ36が透光から遮光 、または遮光から透光に切り換わる位置で分 岐部材21の回動基準位置が検知される。

 そして、制御手段により、分岐部材21の 動基準位置を基準としてステッピングモー 33を制御し、分岐部材21を分岐制御および方 制御に応じた所定の停止位置まで回動させ 停止させることができる。

 また、図5に示すように、分岐部材21の停 位置を安定させる場合には、位置決め手段3 8が用いられる。この位置決め手段38は、回動 軸20に設けられた回転部材39を有し、この回 部材39の外周には、各搬送路11,12,13毎に、分 部材21の分岐制御による回動角度の範囲に 応して窪み部40が形成されている。回転部材 39の外周には、上方からストッパとしてのス ッパローラ41が自重または付勢手段による 勢で押し付けられている。このストッパロ ラ41は、回転部材39の回転方向に回転自在と ているが、分岐制御による分岐部材21の各 止位置で、ストッパローラ41の周面に回転部 材39の窪み部40の端の段差部分が当接して回 抵抗を付与するように構成されている。

 そして、図5(a)(b)に示すように、分岐制御 によって切り換える分岐部材21の各停止位置 、ストッパローラ41の周面に回転部材39の窪 み部40の端の段差部分が当接して回動抵抗を 与することにより、分岐部材21が各停止位 をオーバーランするのを防ぎ、分岐部材21の 停止位置を安定させることができる。また、 図5(c)に示すように、分岐制御をする搬送路 切り換える分岐部材21の方向制御時には、回 転部材39の窪み部40の端の段差部分がストッ ローラ41を押し上げて回動し、つまり回動抵 抗を乗り越えて回動し、隣の窪み部40がスト パローラ41に係合する。

 これは、ステッピングモータ33は、高速 転時にトルクが小さく、低速回転時にトル が大きいという特性を利用したもので、分 制御時の分岐部材21の回動速度を高速、方向 制御時の分岐部材21の回動速度を低速とする とにより、位置決め手段38を利用して分岐 材21の停止位置を安定させることができる。

 次に、図6には、分岐機構15の第2の駆動方 法を示す。

 駆動手段32は、分岐制御に応じて分岐部 21を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向 御用駆動手段45とを備えている。

 分岐制御用駆動手段44には、分岐部材21の 回動範囲を、1つの搬送路から2つの搬送路へ 幣を搬送する2つの搬送経路を切り換える2 置で規制し、分岐制御に応じて分岐部材21を 2位置の間で回動させるセレクタ46が用いられ ている。このセレクタ46は、例えば、ロータ ーソレノイド、可動磁石型ロータリーアク ュエータ(例えば特許第3748965号参照)、ソレ イドとストッパとの組み合わせなどで構成 れ、2位置の間で回動するセレクタ軸47を有 ている。

 方向制御用駆動手段45は、駆動部として ステッピングモータ49を有し、このステッピ ングモータ49の駆動軸にタイミングプーリ50 取り付けられ、このタイミングプーリ50と回 動体としてのもう1つのタイミングプーリ51と にわたって駆動伝達体としての無端状のタイ ミングベルト52が掛け回されている。もう1つ のタイミングプーリ51は、分岐部材21の回動 20に同軸に連結された軸53に回動可能に軸支 れている。このタイミングプーリ51の側面 はセレクタ46が取り付けられ、このセレクタ 46のセレクタ軸47にギヤ54が取り付けられると ともに、このギヤ54と噛合するギヤ55が軸53に 取り付けられている。

 この場合にも、分岐部材21の回動基準位 を検知するために、上述した遮光板35および フォトインタラプタ36を備えている。

 そして、制御手段による方向制御により 分岐部材21の回動基準位置を基準としてス ッピングモータ49を駆動し、分岐部材21を方 制御に応じた所定の停止位置まで回動させ 分岐制御を行う搬送路を切り換えることが き、また、制御手段による分岐制御により セレクタ46を駆動し、分岐部材21を分岐制御 に応じた2つの停止位置の間で回動させて2つ 搬送経路を切り換えることができる。

 すなわち、方向制御には、ステッピング ータ49の駆動により、タイミングプーリ51が 回動し、このタイミングプーリ51と一体にセ クタ46が回動するとともにギヤ54,55の噛合状 態を保ったまま回動軸20が一体に回動するこ により、分岐部材21を方向制御に応じた所 の停止位置まで回動させて分岐制御を行う 送路を切り換えることができる。

 分岐制御時には、タイミングプーリ51が 止位置に保持された状態で、セレクタ46の駆 動により、セレクタ軸47が2位置の間で回動し 、ギヤ54,55を介して回動軸20が回動し、分岐 材21を2つの停止位置の間で回動させて2つの 送経路を切り換えることができる。

 このように、分岐制御に応じて分岐部材2 1を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方向 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向制 用駆動手段45とを備えることにより、方向 御および分岐制御を各々適切に制御できる

 また、分岐制御用駆動手段44は、分岐部 21の回動範囲を1つの搬送路に関して2つの搬 経路を切り換える2位置で規制し、分岐制御 に応じて分岐部材21を2位置の間で回動させる ので、高速切換ができ、分岐部材21の停止位 を一定にできる。

 また、方向制御用駆動手段45は、分岐制 用駆動手段44を介して分岐部材21とともに回 するタイミングプーリ51を備えることによ 、このタイミングプーリ51を回動させること によって分岐部材21の方向制御を容易にでき 。

 次に、図7ないし図9には、分岐機構15の第 3の駆動方法を示す。

 駆動手段32は、分岐制御に応じて分岐部 21を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向 御用駆動手段45とを備えている。

 分岐制御用駆動手段44には、第2の駆動方 と同様に、分岐部材21の回動範囲を、1つの 送路から2つの搬送路へ紙幣を搬送する2つ 搬送経路を切り換える2位置で規制し、分岐 御に応じて分岐部材21を2位置の間で回動さ るセレクタ46が用いられている。このセレ タ46は側板31にセレクタ軸47を介して回動可 に支持され、このセレクタ軸47にギヤ54が取 付けられ、このギヤ54に噛合するギヤ55が回 動軸20に取り付けられている。さらに、セレ タ46には、セレクタ軸47の側方位置に接触子 としてのカムフォロア58が取り付けられてい 。

 方向制御用駆動手段45は、カム軸59を中心 として回動可能な切換体としての円板状のカ ム60を備えている。このカム60の一面にはセ クタ46のカムフォロア58が係合するカム溝61 設けられ、このカム溝61は、外周側カム溝部 62、内周側カム溝部63、およびこれら外周側 ム溝部62と内周側カム溝部63とを接続する接 カム溝部64を備えている。

 カム60の外周にはギヤ65が形成されており 、このギヤ65に駆動部としてのモータ66で駆 するギヤ67が噛合されている。このモータ66 正逆転駆動により、カム60が正逆転する。

 なお、図示していないが、分岐部材21も くはカム60の回動位置を検知するために、例 えば遮光板とフォトインタラプタとを用いた 検知手段を用いている。

 そして、図8に示すように、外周側カム溝 部62にセレクタ46のカムフォロア58が係合して いる状態で、分岐部材21の鋭角先端部22が1つ 搬送路の方向に向く状態となる。この状態 、分岐制御によりセレクタ46を駆動し、分 部材21を2つの停止位置の間で回動させ、1つ 搬送路に関して2つの搬送経路を切り換える ことができる。

 また、図8に示すカム60を反時計回り方向 回動させることにより、カムフォロア58が 続カム溝部64を通じて外周側カム溝部62から 周側カム溝部63に係合し、図9に示すように セレクタ46がセレクタ軸47を中心として時計 回り方向に回動し、ギヤ54,55を介して回動軸2 0とともに分岐部材21が反時計回り方向に回動 し、この分岐部材21の鋭角先端部22が他の搬 路の方向に向く状態に切り換わる。

 また、図9に示すカム60を時計回り方向に 動させることにより、カムフォロア58が接 カム溝部64を通じて内周側カム溝部63から外 側カム溝部62に係合し、図8に示すように、 レクタ46がセレクタ軸47を中心として反時計 回り方向に回動し、ギヤ54,55を介して回動軸2 0とともに分岐部材21が時計回り方向に回動し 、この分岐部材の鋭角先端部22が元の1つの搬 送路の方向に向く状態に切り換わる。

 また、分岐制御をする搬送路を切り換え 分岐部材21の正確な停止位置で係止する係 手段69を備えている。この係止手段69は、セ クタ46の近傍位置で側板31に取り付けられた 規制板70を有し、この規制板70にはセレクタ46 から突設された突起部71が係合する規制溝72 形成されている。そして、セレクタ46が一方 に回動して突起部71が規制溝72の一端縁に当 した位置、およびセレクタ46が他方に回動し て突起部71が規制溝72の他端縁に当接した位 を、分岐制御をする搬送路を切り換えた分 部材21の正確な停止位置としている。

 突起部71に一端が連結されるリンク73との 他端と、側板31に設けられた軸74に一端が連 されるリンク75の他端とが、連結軸76によっ 連結され、この連結軸76にねじりばね77のコ イル部分が装着され、ねじりばね77の両端部 突起部71および軸74に引っ掛けられている。 そして、セレクタ46のセレクタ軸47と軸74とを 結ぶ仮想線が規制溝72の中間位置を通る位置 係とされており、その仮想線よりも一端側 位置する突起部71をねじりばね77で一端側へ 向けて付勢し、他端側に位置する突起部71を じりばね77で他端側へ向けて付勢し、この じりばね77の付勢で突起部71を規制溝72の各 縁に押し付けて、分岐制御をする搬送路を り換えた分岐部材21を正確な停止位置に保持 可能としている。

 このように、分岐制御に応じて分岐部材2 1を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方向 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向制 用駆動手段45とを備えることにより、方向 御および分岐制御を各々適切に制御できる

 また、分岐制御用駆動手段44は、分岐部 21の回動範囲を1つの搬送路に関して2つの搬 経路を切り換える2位置で規制し、分岐制御 に応じて分岐部材21を2位置の間で回動させる ので、高速切換ができ、分岐部材21の停止位 を一定にできる。

 また、方向制御用駆動手段45は、カム60の 回動により、このカム60のカム溝61に係合す カムフォロア58およびセレクタ46を介して分 部材21を回動させ、分岐制御をする搬送路 切り換えた分岐部材21の停止位置で係止手段 69により係止するので、カム60の回動位置の 度が低くても分岐部材21の停止位置の精度が よく、カム60を回動させる駆動部には安価な ータ66などを用いることができる。また、 ム自体の精度も要求しないため、安価な樹 材料など、加工精度や温度に対する形状の 定性に劣る材料で製作することができ、安 に構成できる。

 また、ここで示した第3の駆動方法では、 分岐制御をする搬送路が2方向の場合を示し いるが、例えばカム60のカム溝61を三重にす などカム60のカム溝61の形状を変えることに よって、分岐制御をする搬送路を3方向以上 もできる。このときの係止手段69は、例えば 図5に示したもので、窪み部を小さくして一 で停止するようにするとよい。

 また、切換体としては、カム溝61を設け 円板状のカム60で説明したが、係止手段69を えているため、少なくとも接続カム溝64の 分のみ備えていれば、例えばレバー形状の のでもよい。

 次に、図10ないし図12には、分岐機構15の 4の駆動方法を示す。

 駆動手段32は、分岐制御に応じて分岐部 21を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向 御用駆動手段45とを備えている。

 分岐制御用駆動手段44には、第2の駆動方 と同様に、分岐部材21の回動範囲を、1つの 送路から2つの搬送路へ紙幣を搬送する2つ 搬送経路を切り換える2位置で規制し、分岐 御に応じて分岐部材21を2位置の間で回動さ るセレクタ46が用いられている。このセレ タ46は側板31にセレクタ軸47を介して回動可 に支持され、このセレクタ軸47にギヤ54が取 付けられ、このギヤ54に噛合するギヤ55が回 動軸20に取り付けられている。さらに、セレ タ46には、セレクタ軸47の側方位置にカムフ ォロア58が取り付けられている。

 方向制御用駆動手段45は、カム軸80を中心 として回動可能なカム81を備えている。この ム81の外周面にはセレクタ46のカムフォロア 58が係合するカム面82が設けられ、このカム 82はカム軸80に近い部分と離れた部分とを有 る偏心した形状に形成されている。セレク 46のカムフォロア58の軸とカム軸80との間に 付勢手段としての引張ばね83が張設され、 レクタ46のカムフォロア58をカム81のカム面82 に圧接するように押し付けている。カム軸80 はカム81を回転駆動する駆動部としての図 しない歯車やタイミングベルト等を介して 示しないモータが連結されている。

 なお、図示していないが、分岐部材21も くはカム81の回動位置を検知するために、例 えば遮光板とフォトインタラプタとを用いた 検知手段を用いている。

 そして、図11に示すように、カム81のカム 軸80に近いカム面82の部分にセレクタ46のカム フォロア58が当接している状態で、分岐部材2 1の鋭角先端部22が1つの搬送路の方向に向く 態となる。この状態で、分岐制御によりセ クタ46を駆動し、分岐部材21を2つの停止位置 の間で回動させ、1つの搬送路に関して2つの 送経路を切り換えることができる。

 また、図11に示すカム81を回動させ、カム フォロア58に当接するカム81のカム面82の部分 がカム軸80から近い部分から離れた部分に移 ていくことにより、カムフォロア58を引張 ね83の付勢に抗してカム軸80から離れるよう 移動させ、図12に示すように、セレクタ46が セレクタ軸47を中心として時計回り方向に回 し、ギヤ54,55を介して回動軸20とともに分岐 部材21が反時計回り方向に回動し、この分岐 材21の鋭角先端部22が他の搬送路の方向に向 く状態に切り換わる。

 また、図12に示すカム81を回動させ、カム フォロア58に当接するカム81のカム面82の部分 がカム軸80から離れた部分から近い部分に移 ていくことにより、カムフォロア58を引張 ね83の付勢でカム軸80に近付くように移動さ 、図11に示すように、セレクタ46がセレクタ 軸47を中心として反時計回り方向に回動し、 ヤ54,55を介して回動軸20とともに分岐部材21 時計回り方向に回動し、この分岐部材21の 角先端部22が元の1つの搬送路の方向に向く 態に切り換わる。

 このように、分岐制御に応じて分岐部材2 1を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方向 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向制 用駆動手段45とを備えることにより、方向 御および分岐制御を各々適切に制御できる

 また、分岐制御用駆動手段44は、分岐部 21の回動範囲を1つの搬送路に関して2つの搬 経路を切り換える2位置で規制し、分岐制御 に応じて分岐部材21を2位置の間で回動させる ので、高速切換ができ、分岐部材21の停止位 を一定にできる。

 また、方向制御用駆動手段45は、カム81の 回動により、このカム81の外周に沿って動く ムフォロア58およびセレクタ46を介して分岐 部材21を回動させるので、分岐部材21の停止 置の精度をよくできる。

 なお、ここで示した第4の駆動方法では、 分岐制御をする搬送路が2方向の場合を示し いるが、カム81のカム面82の形状を変えるこ によって、分岐制御をする搬送路を3方向以 上にもできる。

 また、板カムの外周面をカム面として用 ているもので説明したが、溝カムの溝内の 周および内周をカム面として用いているな の他の形態でもよい。

 次に、図13および図14には、分岐機構15の 5の駆動方法を示す。

 駆動手段32は、分岐制御に応じて分岐部 21を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向 御用駆動手段45とを備えている。

 分岐制御用駆動手段44には、第2の駆動方 と同様に、分岐部材21の回動範囲を、1つの 送路から2つの搬送路へ紙幣を搬送する2つ 搬送経路を切り換える2位置で規制し、分岐 御に応じて分岐部材21を2位置の間で回動さ るセレクタ46が用いられている。このセレ タ46は側板31にセレクタ軸47を介して回動可 に支持され、このセレクタ軸47にギヤ54が取 付けられ、このギヤ54に噛合するギヤ55が回 動軸20に取り付けられている。さらに、セレ タ46には、セレクタ軸47の側方位置にカムフ ォロア58が取り付けられている。

 方向制御用駆動手段45は、カム軸86を中心 として回動可能なカム87を備えている。この ム87の外周面にはセレクタ46のカムフォロア 58が係合するカム面88が設けられ、このカム 88は、カム軸86を中心とする円で、その1箇所 には窪み部89が形成されている。セレクタ46 カムフォロア58の軸とカム軸86との間には付 手段としての引張ばね90が張設されている カム軸86にはカム87を回転駆動する駆動部と ての図示しないモータが連結されている。 して、セレクタ46のカムフォロア58に対して 、カム87のカム面88は当接するが、窪み部89は 当接しない位置関係に配設されている。

 なお、図示していないが、分岐部材21も くはカム87の回動位置を検知するために、例 えば遮光板とフォトインタラプタとを用いた 検知手段を用いている。

 そして、図14(b)は、分岐制御をする搬送 を切り換えるためにカム87を回動させた場合 の回動途中位置を示しており、カム87の窪み 89がセレクタ46のカムフォロア58に対向し、 張ばね90の付勢でカムフォロア58がカム軸86 近付くように、セレクタ46がセレクタ軸47を 中心として回動している。

 ここで、図14(a)に示す状態に切り換える めに、カム87を時計回り方向に回動させてい る場合には、カム87の窪み部89の一側縁がカ フォロア58に当接し、このカムフォロア58を 張ばね90の付勢に抗して右方向へ移動させ すなわち、セレクタ46をセレクタ軸47を中心 して反時計回り方向に回動させ、カム87の み部89の一側にあるカム面88がカムフォロア5 8に当接し、分岐部材21の鋭角先端部22が1つの 搬送路の方向に向く状態に切り換わる。

 一方、図14(c)に示す状態に切り換えるた に、カム87を反時計回り方向に回動させてい る場合には、カム87の窪み部89の他側縁がカ フォロア58に当接し、このカムフォロア58を 張ばね90の付勢に抗して左方向へ移動させ すなわち、セレクタ46をセレクタ軸47を中心 して時計回り方向に回動させ、カム87の窪 部89の他側にあるカム面88がカムフォロア58 当接し、分岐部材21の鋭角先端部22が他の搬 路の方向に向く状態に切り換わる。

 また、図14(a)(c)に示すように、分岐部材21 の鋭角先端部22が各搬送路の方向に向く状態 、分岐制御によりセレクタ46を駆動し、分 部材21を2つの停止位置の間で回動させ、各 送路に関して2つの搬送経路を切り換えるこ ができる。

 このように、分岐制御に応じて分岐部材2 1を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方向 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向制 用駆動手段45とを備えることにより、方向 御および分岐制御を各々適切に制御できる

 また、分岐制御用駆動手段44は、分岐部 21の回動範囲を1つの搬送路に関して2つの搬 経路を切り換える2位置で規制し、分岐制御 に応じて分岐部材21を2位置の間で回動させる ので、高速切換ができ、分岐部材21の停止位 を一定にできる。

 また、方向制御用駆動手段45は、カム87の 回動により、このカム87の外周によって動く ムフォロア58およびセレクタ46を介して分岐 部材21を回動させるので、分岐部材21の停止 置の精度をよくできる。

 なお、ここで示した第5の駆動方法では、 分岐制御をする搬送路が2方向の場合を示し いるが、例えばカム81のカム面88を2段以上に するなどカム81のカム面82の形状を変えるこ によって、分岐制御をする搬送路を3方向以 にもできる。

 また、板カムの外周面をカム面として用 ているもので説明したが、溝カムの溝内の 周および内周をカム面として用いているな の他の形態でもよい。

 次に、図15には、分岐機構15の第6の駆動 法を示す。

 駆動手段32は、分岐制御に応じて分岐部 21を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向 御用駆動手段45とを備えている。

 分岐制御用駆動手段44には、第2の駆動方 と同様に、分岐部材21の回動範囲を、1つの 送路から2つの搬送路へ紙幣を搬送する2つ 搬送経路を切り換える2位置で規制し、分岐 御に応じて分岐部材21を2位置の間で回動さ るセレクタ46が用いられている。このセレ タ46は側板31にセレクタ軸47を介して回動可 に支持され、このセレクタ軸47にギヤ54が取 付けられ、このギヤ54に噛合するギヤ55が回 動軸20に取り付けられている。さらに、セレ タ46には、セレクタ軸47の側方位置に作用軸 47aが突設されている。

 方向制御用駆動手段45は、駆動部として ソレノイド93を備え、このソレノイド93のプ ンジャ94の先端にリンク95の一端がリンク軸 95aで回動可能に連結され、このリンク95の他 がセレクタ46の作用軸47aに回動可能に連結 れている。ソレノイド93は、オンによりプラ ンジャ94を吸引して突出寸法を収縮させ、オ によりプランジャ94の吸引を解除する。作 軸47aには、ソレノイド93のプランジャ94を突 させる方向に付勢する引張ばね96が張設さ ている。

 そして、図15(a)に示すように、ソレノイ 93がオフし、引張ばね96の付勢でプランジャ9 4が引き出されるとともにセレクタ46が係止手 段69を構成するストッパ97に当接して停止し 位置を第1の位置とし、また、図15(b)に示す うに、ソレノイド93がオンし、引張ばね96の 勢に抗してプランジャ94を引き切って停止 た位置を第2の位置とする。これら第1の位置 と第2の位置とは分岐制御をする搬送路を切 換えた分岐部材21の正確な停止位置に対応し ている。

 そして、図15(a)に示すように、ソレノイ 93がオフし、引張ばね96の付勢でプランジャ9 4が引き出されるとともにセレクタ46がストッ パ97に当接して停止した第1の位置にある状態 では、分岐部材21の鋭角先端部22が1つの搬送 の方向に向く状態となる。この状態で、分 制御によりセレクタ46を駆動し、分岐部材21 を2つの停止位置の間で回動させ、1つの搬送 に関して2つの搬送経路を切り換えることが できる。

 また、図15(a)に示す状態において、ソレ イド93をオンすることにより、図15(b)に示す うに、引張ばね96の付勢に抗してプランジ 94を引き切って停止した第2の位置に移動し セレクタ46がセレクタ軸47を中心として時計 り方向に回動し、ギヤ54,55を介して回動軸20 とともに分岐部材21が反時計回り方向に回動 、この分岐部材21の鋭角先端部22が他の搬送 路の方向に向く状態に切り換わる。

 また、図15(b)に示す状態において、ソレ イド93をオフすることにより、図15(a)に示す うに、引張ばね96の付勢でプランジャ94が引 き出されるとともにセレクタ46がストッパ97 当接して停止した第1の位置に移動し、セレ タ46がセレクタ軸47を中心として反時計回り 方向に回動し、ギヤ54,55を介して回動軸20と もに分岐部材21が時計回り方向に回動し、こ の分岐部材21の鋭角先端部22が元の1つの搬送 の方向に向く状態に切り換わる。

 このように、分岐制御に応じて分岐部材2 1を回動させる分岐制御用駆動手段44と、方向 制御に応じて分岐部材21を回動させる方向制 用駆動手段45とを備えることにより、方向 御および分岐制御を各々適切に制御できる

 また、分岐制御用駆動手段44は、分岐部 21の回動範囲を1つの搬送路に関して2つの搬 経路を切り換える2位置で規制し、分岐制御 に応じて分岐部材21を2位置の間で回動させる ので、高速切換ができ、分岐部材21の停止位 を一定にできる。

 また、方向制御用駆動手段45は、ソレノ ド93のオンオフによりセレクタ46を直動させ 分岐部材21を回動させるので、構成を簡素 でき、しかも、ソレノイド93の第1の位置と 2の位置とを分岐制御をする搬送路を切り換 た分岐部材21の正確な停止位置に対応させ ことにより、係止手段69の機能を兼用させる ことができ、分岐部材21の停止位置の精度を くできる。

 なお、ここで示した第6の駆動方法では、 分岐制御をする搬送路が2方向の場合を示し いるが、例えば2段ソレノイドなどの複数段 レノイドを用いることによって、分岐制御 する搬送路を3方向以上にもできる。

 また、駆動部としては、プランジャ94が 退する直線駆動方式のソレノイド93に限らず 、2位置の間で回動するロータリーソレノイ を用いてセレクタ軸47を直接回動させたり、 モータとギヤ機構を用いてセレクタ軸47を回 させるなどの他の形態でもよい。分岐制御 する搬送路を切り換えた分岐部材21の正確 停止位置に対応して2位置に停止可能な駆動 の場合には係止手段69を用いなくてもよい 、それ以外の駆動部の場合には係止手段69を 用いて位置決めする。

 次に、図16には、複数の分岐機構15を用い る場合の駆動方法の第1例を説明する。

 例えば、紙幣入出金機の搬送部に適用さ るものであって、3つの分岐機構15を用い、 分岐機構15の3方向の搬送路(図1に示した第1 搬送路11、第2の搬送路12、第3の搬送路13)の ちのいずれか2つの搬送路が上下方向に一連 につながる主搬送路100aに接続され、残りの1 の搬送路が紙幣を1枚ずつ出し入れ可能で種 類別に収納する第1ないし第3の収納部101~103に それぞれつながる分岐搬送路100bに接続され いる。

 搬送部における紙幣の搬送方向は、上下 向に一連につながる主搬送路100aでは上方か ら下方への一方向で、各分岐機構15と各収納 101~103との間の分岐搬送路100bでは双方向と っている。そのため、図16(a)に示すように、 各収納部101~103からの紙幣の出金時には、各 納部101~103から1枚ずつ繰り出される紙幣を下 方へ搬送するようにし、また、図16(b)に示す うに、各収納部101~103への紙幣の分類収納時 には、上方から搬送されてくる紙幣を種類別 に分岐して各収納部101~103に分類収納するも とする。

 この場合、各分岐機構15の駆動には、図6 示した第2の駆動方法を用いることができる 。すなわち、図16(c)に示すように、1つのステ ッピングモータ49のタイミングプーリ50と、 分岐機構15のタイミングプーリ51とにわたっ 無端状のタイミングベルト52が掛け回され おり、方向制御によるステッピングモータ49 の駆動により、3つのタイミングプーリ51が同 一方向に一体に回動し、それによって3つの 岐機構15の分岐部材21が同一方向に一体に回 する。

 そして、図16(a)に示すように、各収納部10 1~103からの紙幣の出金時には、方向制御によ ステッピングモータ49を駆動して各分岐部 21の鋭角先端部22が下方の搬送路へ向く状態 する。各分岐機構15において、対応する各 納部101~103から紙幣を送り出すときには、分 制御により紙幣を下方の搬送路へ搬送する 送経路に分岐部材21を切り換え、一方、下 の2つの分岐機構15において、主搬送路100aを 方から下方へ搬送されてくる紙幣を下方へ 過させるときには、分岐制御により紙幣を 方へ通過させる搬送経路に分岐部材21を切 換え、したがって、分岐制御により各分岐 材21を切り換えて紙幣を搬送する。

 また、図16(b)に示すように、各収納部101~1 03への紙幣の分類収納時には、方向制御によ ステッピングモータ49を駆動して各分岐部 21の鋭角先端部22が上方の搬送路へ向く状態 する。各分岐機構15において、主搬送路100a 上方から連続して搬送されてくる紙幣のう 、分岐する金種の紙幣であれば、分岐制御 より紙幣を各収納部101~103に取り込んで収納 する搬送経路に分岐部材21を切り換え、一方 分岐する種類でない紙幣であれば、分岐制 により紙幣を下方へ通過させる搬送経路に 岐部材21を切り換え、したがって、分岐制 により各分岐部材21を切り換えて紙幣を高速 分岐する。

 このように、分岐機構15を用いることに り、2方向分岐機構で構成する場合に比べて 岐機構の数を削減できるとともに、1つのス テッピングモータ49により、タイミングベル 52を介して複数のタイミングプーリ51を一体 に回動させることによって複数の分岐部材21 方向制御を一括してでき、構成を簡素化で 、小型化できる。

 また、以上では、分岐制御用駆動手段44 用いたが、分岐機構15を図6に示した第2の駆 方法から、セレクタ46、セレクタ軸47、ギヤ 54,55および軸受(軸53に係合する軸受)を取り除 き、タイミングプーリ51と軸53とを直結した のとし、1つのステッピングモータ49により 分岐制御と方向制御の両方の駆動を行うよ にしてもよい。

 次に、図17ないし図19に、複数の分岐機構 15を用いる場合の駆動方法の第2例を説明する 。

 例えば、紙幣入出金機の搬送部に適用さ るものであって、4つの分岐機構15を用い、 分岐機構15の3方向の搬送路(図1に示した第1 搬送路11、第2の搬送路12、第3の搬送路13)の ちのいずれか2つの搬送路が上下方向に一連 につながる主搬送路100aに接続され、残りの1 の搬送路が紙幣を1枚ずつ出し入れ可能で種 類別に収納する一時保留部104と第1ないし第3 収納部101~103とにそれぞれつながる分岐搬送 路100bに接続されている。搬送部における紙 の搬送方向は、上下方向に一連につながる 搬送路100aでは上方から下方への一方向で、 分岐機構15と各収納部101~103との間の分岐搬 路100bは双方向となっている。

 この場合、各分岐機構15の駆動には、図13 および図14に示した第5の駆動方法が用いられ る。この場合、一時保留部104に対応した最上 部の分岐機構15のカム87の窪み部89の位置と、 各収納部101~103に対応した下側3つの分岐機構1 5のカム87の窪み部89の位置とで、回動位置を らしている。

 そして、図17に示すように、入金(リジェ ト返却)時には、方向制御によりカム87を回 させて各分岐部材21の鋭角先端部22が上方の 搬送路へ向く状態とする。一時保留部104に対 応した分岐機構15において、主搬送路100aを上 方から連続して搬送されてくる紙幣のうち、 一時保留する紙幣であれば、分岐制御により 紙幣を一時保留部104に取り込んで収納する搬 送経路に分岐部材21を切り換え、一方、一時 留しないリジェクト紙幣であれば、分岐制 により紙幣を下方へ通過させる搬送経路に 岐部材21を切り換え、したがって、分岐制 により各分岐部材21を切り換えて紙幣を高速 分岐する。また、各収納部101~103に対応した 分岐機構15においては、分岐制御により紙幣 を下方へ通過させる搬送経路に分岐部材21を り換えている。

 図18に示すように、一時保留部104に一時 留した紙幣の分類収納時には、一時保留部10 4に対応した分岐機構15において、方向制御に より例えば図16の状態から時計回り方向にカ 87を回動させて分岐部材21の鋭角先端部22が 方の搬送路へ向く状態とし、さらに、分岐 御により一時保留部104から1枚ずつ繰り出さ れる紙幣を下方へ通過させる搬送経路に分岐 部材21を切り換える。また、各収納部101~103に 対応した各分岐機構15において、一時保留部1 04から繰り出されて上方から搬送されてくる 幣のうち、分岐する金種の紙幣であれば、 岐制御により紙幣を各収納部101~103に取り込 んで収納する搬送経路に分岐部材21を切り換 、一方、分岐する金種でない紙幣であれば 分岐制御により紙幣を下方へ通過させる搬 経路に分岐部材21を切り換え、したがって 分岐制御により各分岐部材21を切り換えて紙 幣を高速分岐する。

 図19に示すように、一時保留部104を含め 各収納部101~103に収納されている紙幣の回収 には、全ての分岐機構15において、方向制 により例えば図18の状態から時計回り方向に カム87を回動させて分岐部材21の鋭角先端部22 が下方の搬送路へ向く状態とする。各分岐機 構15において、対応する一時保留部104および 収納部101~103から紙幣を送り出すときには、 分岐制御により紙幣を下方の搬送路へ搬送す る搬送経路に分岐部材21を切り換え、一方、 収納部101~103の3つの分岐機構15において、上 方から下方へ搬送されてくる紙幣を下方へ通 過させるときには、分岐制御により紙幣を下 方へ通過させる搬送経路に分岐部材21を切り え、したがって、分岐制御により各分岐部 21を切り換えて紙幣を搬送する。

 このように、分岐機構15毎に異なる動き する場合には、個別に駆動する方向制御用 動手段45の位置を組み合わせて方向制御を行 う駆動方法を用いることにより、分岐部材21 方向を任意に制御でき、組み合わせを多く きる。

 なお、個別に駆動する方向制御用駆動手 45としては、図13および図14に示した第5の駆 動方法に限らず、図10ないし図12に示した第4 駆動方法、図7ないし図9に示した第3の駆動 法などを用いてもよい。

 次に、図20および図21に、複数の分岐機構 15を用いる場合の駆動方法の第3例を説明する 。

 例えば、紙幣入出金機の搬送部に適用さ るものであって、ループ状搬送路107の4箇所 の分岐位置a1~a4から分岐搬送路108a~108dがそれ れ分岐されたもので、各分岐位置a1~a4に、 7ないし図9に示した第3の駆動方法における 岐部材21、セレクタ46および係止手段69など 組としてそれぞれ配置されている。各分岐 置a1~a4は比較的近い位置に配置されていて例 えば円周上に並んで配置されており、したが って各組の分岐部材21やセレクタ46なども円 上に並んで配置されている。なお、搬送部 ついては、図1に示した第1の搬送路11、第2の 搬送路12および第3の搬送路13のうち、各分岐 置a1~a4から見て、いずれか2つがループ状搬 路107に、残りの1つが分岐搬送路108a~108dに対 応している。

 方向制御用駆動手段45には、第3の駆動方 と同様なカム60が用いられるが、第3の駆動 法に比べてカム60の径が大径で、このカム60 の一面に形成されているカム溝61に各セレク 46のカムフォロア58がそれぞれ係合されてい る。カム溝61の構成も、第3の駆動方法と同様 で、外周側カム溝部62、内周側カム溝部63、 よびこれら外周側カム溝部62と内周側カム溝 部63とを接続する接続カム溝部64を備えてい 。カム60はモータ66で正逆転駆動される。

 また、カム60の回動位置を検知する検知 段として、カム60の他面には異なる径位置に 3つの遮光リブ111が周方向に沿って突設され これら各遮光リブ111の両側に投光部と受光 とを配置した3つのフォトインタラプタ112が 設されている。これら各遮光リブ111の周方 における形成範囲と各フォトインタラプタ1 12の位置とを調整することにより、3つのフォ トインタラプタ112の遮光、透光の出力の組み 合わせからカム60の回動位置を検知でき、す わち4つの各分岐機構15の方向制御の方向を 知できる。そして、方向制御用駆動手段45 、カム60の回動により各セレクタ46を介して 分岐部材21を回動させ、分岐制御をする搬 路を切り換えた各分岐部材21の停止位置で各 係止手段69により係止する構造であるため、 ム60の回動位置の精度が低くても各分岐部 21の停止位置の精度がよいことから、このよ うな検知手段で十分に対応できる。

 そして、図20(a)に示すように、カム60の内 周側カム溝部63に各セレクタ46のカムフォロ 58が係合している状態で、各分岐部材21の鋭 先端部22がループ状搬送路107の一方向に向 状態となる。この状態で、分岐制御により セレクタ46を駆動し、各分岐部材21を2つの停 止位置の間で回動させることにより、ループ 状搬送路107の一方向から搬送されてくる紙幣 を各分岐搬送路108a~108dに分岐する搬送経路と 、ループ状搬送路107の一方向から搬送されて くる紙幣をループ状搬送路107の下流側に通過 させる搬送経路とに切り換え、紙幣を高速分 岐できる。

 図20(a)に示すカム60を時計回り方向に1回 させることにより、各カムフォロア58が接続 カム溝部64を通じて内周側カム溝部63から外 側カム溝部62に係合するため、図20(b)に示す うに、各セレクタ46がセレクタ軸47を中心と して反時計回り方向に回動し、ギヤ54,55を介 て回動軸20とともに分岐部材21が時計回り方 向に回動し、この分岐部材21の鋭角先端部22 ループ状搬送路107の他方向に向く状態に切 換わる。この状態で、分岐制御により各セ クタ46を駆動し、各分岐部材21を2つの停止位 置の間で回動させることにより、ループ状搬 送路107の他方向から搬送されてくる紙幣を各 分岐搬送路108a~108dに分岐する搬送経路と、ル ープ状搬送路107の他方向から搬送されてくる 紙幣をループ状搬送路107の下流側に通過させ る搬送経路とに切り換え、紙幣を高速分岐で きる。

 また、図20(b)に示す状態では、カム60の接 続カム溝部64が分岐位置a1のセレクタ46とその 隣の分岐位置a2のセレクタ46との間に位置し いる。そして、図20(c)に示すように、カム60 接続カム溝部64が分岐位置a2のセレクタ46の 置のみを通過するように反時計回り方向に 動させることにより、分岐位置a2のセレク 46のカムフォロア58が接続カム溝部64を通じ 外周側カム溝部62から内周側カム溝部63に係 するため、分岐位置a2のセレクタ46がセレク タ軸47を中心として時計回り方向に回動し、 ヤ54,55を介して回動軸20とともに分岐部材21 反時計回り方向に回動し、この分岐部材21 鋭角先端部22がループ状搬送路107の一方向に 向く状態に切り換わる。この状態では、分岐 位置a2の分岐搬送路108bから搬送されてくる紙 幣を、ループ状搬送路107を経由して、分岐位 置a1の分岐搬送路108aに搬送する搬送経路を形 成することができる。

 このように、複数組の分岐部材21を駆動 る場合、1つのカム60の回動により、このカ 60のカム溝61に係合する各カムフォロア58お び各セレクタ46を介して各分岐部材21を回動 せることができるので、構成を簡素化でき 小型化できる。

 しかも、複数の分岐部材21のうちの特定 分岐部材21のみを方向制御することもでき、 応用範囲を広げることができる。

 なお、以上では、分岐機構15が同一円周 にある場合で説明したが、別のカム溝を設 、同一円周上にない分岐機構15を制御するこ とも可能である。

 また、切換体としては、カム溝61を設け 円板状のカム60で説明したが、係止手段69を えているため、少なくとも接続カム溝64の 分のみ備えていれば、例えばレバー形状の のでもよい。

 次に、図22に、複数の分岐機構15を用いる 場合の駆動方法の第4例を説明する。

 例えば、紙幣入出金機の搬送部に適用さ るものであって、ループ状搬送路107の4箇所 の分岐位置a1~a4から分岐搬送路108a~108dがそれ れ分岐されたもので、各分岐位置a1~a4に、 13および図14に示した第5の駆動方法における 分岐部材21およびセレクタ46などが組として れぞれ配置されている。各分岐位置a1~a4は比 較的近い位置に配置されていて例えば円周上 に並んで配置されており、したがって、各組 の分岐部材21やセレクタ46なども円周上に並 で配置されている。なお、各分岐機構15にお いて、図1に示した第1の搬送路11、第2の搬送 12および第3の搬送路13のうち、各分岐位置a1 ~a4から見て、いずれか2つがループ状搬送路10 7に、残りの1つが分岐搬送路108a~108dに対応し いる。

 方向制御用駆動手段45には、第5の駆動方 と同様なカム87が用いられ、第5の駆動方法 比べてカム87の径が大径で、このカム87の外 周のカム面88に各セレクタ46のカムフォロア58 がそれぞれ係合されている。カム87の構成も 第5の駆動方法と同様で、カム面88がカム軸8 6を中心とする円で、その1箇所に窪み部89が 成されている。各セレクタ46のカムフォロア 58の軸とカム軸86との間には付勢手段として 各引張ばね90が張設されている。カム軸86に カム87を回転駆動する駆動部としての図示 ないモータが連結されている。そして、各 レクタ46のカムフォロア58に対して、カム87 カム面88は当接するが、窪み部89は当接しな 位置関係に配設されている。

 なお、図示していないが、カム87の回動 置を検知するために、例えば遮光板とフォ インタラプタとを用いた検知手段を用いて る。

 そして、図22(a)に示すように、カム87の外 周のカム面88に各セレクタ46のカムフォロア58 が係合している状態で、各分岐部材21の鋭角 端部22がループ状搬送路107の一方向に向く 態となる。この状態で、分岐制御により各 レクタ46を駆動し、各分岐部材21を2つの停止 位置の間で回動させることにより、ループ状 搬送路107の一方向から搬送されてくる紙幣を 各分岐搬送路108a~108dに分岐する搬送経路と、 ループ状搬送路107の一方向から搬送されてく る紙幣をループ状搬送路107の下流側に通過さ せる搬送経路とに切り換え、紙幣を高速分岐 できる。

 図22(a)に示すカム60を時計回り方向に回転 させることにより、カム87の窪み部89にカム ォロア58が入るとともにカム87の窪み部89の 側縁でカムフォロア58を押し、セレクタ46を レクタ軸47を中心として反時計回り方向に 動させ、カム87の窪み部89の一側にあるカム 88がカムフォロア58に当接する。したがって 、図22(b)に示すように、カム60を時計回り方 に少なくとも1回転させることにより(図22(b) は1回転より多く回転させた状態を示す)、 セレクタ46がセレクタ軸47を中心として反時 回り方向に回動し、ギヤ54,55を介して回動 20とともに分岐部材21が時計回り方向に回動 、この分岐部材21の鋭角先端部22がループ状 搬送路107の他方向に向く状態に切り換わる。 この状態で、分岐制御により各セレクタ46を 動し、各分岐部材21を2つの停止位置の間で 動させることにより、ループ状搬送路107の 方向から搬送されてくる紙幣を各分岐搬送 108a~108dに分岐する搬送経路と、ループ状搬 路107の他方向から搬送されてくる紙幣をル プ状搬送路107の下流側に通過させる搬送経 とに切り換え、紙幣を高速分岐できる。

 また、図22(b)に示す状態では、カム87の窪 み部89が分岐位置a2のセレクタ46と分岐位置a3 セレクタ46との間に位置している。そして 図22(c)に示すように、カム87を窪み部89が分 位置a2のセレクタ46の位置のみを通過するよ に反時計回り方向に回動させることにより カム87の窪み部89に分岐位置a2のセレクタ46 カムフォロア58が入るとともにカム87の窪み 89の他側縁でカムフォロア58を押し、分岐位 置a2のセレクタ46をセレクタ軸47を中心として 時計回り方向に回動させ、カム87の窪み部89 他側にあるカム面88がカムフォロア58に当接 、分岐部材21の鋭角先端部22がループ状搬送 路107の一方向に向く状態に切り換わる。この 状態では、分岐位置a2の分岐搬送路108bから搬 送されてくる紙幣を、ループ状搬送路107を経 由して、分岐位置a1の分岐搬送路108aに搬送す る搬送経路を形成することができる。

 このように、複数組の分岐部材21を駆動 る場合、1つのカム87の回動により、このカ 87に係合する各カムフォロア58および各セレ タ46を介して各分岐部材21を回動させること ができるので、構成を簡素化でき、小型化で きる。

 しかも、複数の分岐部材21のうちの特定 分岐部材21のみを方向制御することもでき、 応用範囲を広げることができる。

 以上は、板カムの外周面をカム面として いているもので説明したが、溝カムの溝内 外周および内周をカム面として用いるなど 他の形態でもよい。

 次に、図23ない図28に、分岐機構15を適用 た紙葉類処理装置の一例を示す。

 図23に示すように、紙葉類処理装置は、 えば、紙幣を入出金する紙幣入出金装置で る。この紙幣入出金装置は、機体201の前面 ら引出可能とする上部ユニット202および下 ユニット203を備えている。

 上部ユニット202の前面上部に紙幣を入金 る入金口205および紙幣を出金する出金口206 配設され、上部ユニット202の前面で出金口2 06の下方にリジェクト紙幣を収納するリジェ トボックス207が着脱可能に配設されている

 機体201内には、上部ユニット202および下 ユニット203にわたって紙幣を搬送する搬送 209が配設されている。下部ユニット203には 金種別に紙幣を収納するスタッカ210a~210cが 後方向に並んで配設されているとともにこ らスタッカ210a~210cの前側に紙幣を収納する セット211a,211bが前後方向に並んで配設され さらに、各スタッカ210a~210cおよび各カセッ 211a,211bの上方に複数の一時保留部212a~212cお び一時保留部213a,213bが配設されている。

 搬送部209は、紙幣を搬送するベルト機構 ローラ機構等によって構成され、上部ユニ ト202および下部ユニット203にわたって紙幣 双方向に搬送可能とするループ状搬送路215 有している。このループ状搬送路215におい 、図23中で時計回り方向への紙幣の搬送を 方向、反時計回り方向への紙幣の搬送を反 方向と呼ぶ。そして、このループ状搬送路21 5には、上部ユニット202内において、入金口20 5からの入金搬送路216、出金口206への出金搬 路217、リジェクトボックス207へのリジェク 搬送路218がそれぞれ接続され、また、下部 ニット203内において、各スタッカ210a~210cの 時保留部212a~212cおよび各カセット211a,211bの 時保留部213a,213bとのスタッカ搬送路219a~219c よびカセット搬送路220a,220bがそれぞれ接続 れている。また、ループ状搬送路215には、 金搬送路216と最後部のスタッカ搬送路219cと 間に搬送する紙幣を識別する識別部221が配 され、この識別部221と出金搬送路217との間 表裏反転搬送路222が接続されているととも 、この表裏反転搬送路222に紙幣の表裏を反 させる表裏反転部223が配設されている。

 ループ状搬送路215には、各カセット搬送 220a,220bとの各分岐位置b1、b2、出金搬送路217 およびリジェクト搬送路218との分岐位置b3に 上述した各実施の形態の分岐機構15の構成 うちのいずれか1つの構成の分岐機構15がそ ぞれ配設されている。また、出金搬送路217 リジェクト搬送路218との分岐位置、各スタ カ搬送路219a~219cとの各分岐位置、表裏反転 送路222との分岐位置に、一般的な2方向分岐 構225がそれぞれ配設されている。なお、各 岐機構15において、図1に示した第1の搬送路 11、第2の搬送路12および第3の搬送路13のうち 各分岐位置b1~b3から見て、いずれか2つがル プ状搬送路215に、残りの1つが分岐搬送路220 a,220bおよび出金搬送路217に対応している。

 スタッカ210a~210cおよびカセット211a,211bは 一時保留部212a~212cおよび一時保留部213a,213b ら紙幣を受け入れて収納可能とするととも 、収納している紙幣を上方の一時保留部212a ~212cおよび一時保留部213a,213bに送り込み、こ 一時保留部212a~212cおよび一時保留部213a,213b ら搬送部209へ紙幣を送り出し可能とする。 セット211a,211bは、機体201に対して着脱可能 する。

 一時保留部212a~212cおよび一時保留部213a,21 3bは、搬送部209から送り込まれる紙幣を集積 態に一時保留し、収納時には集積状態の紙 を下方のスタッカ210a~210cおよびカセット211a ,211bに送り込んで収納させ、返却時には集積 態の紙幣を1枚ずつ搬送部209に繰り出し、ま た、スタッカ210a~210cおよびカセット211a,211bか ら送り込まれる紙幣を1枚ずつ搬送部209に繰 出し可能とする。

 次に、図24において(紙幣の主な搬送経路 太線で示す)、紙幣入出金装置の入金処理に ついて説明する。

 図24(a)に示すように、入金口205に投入さ た紙幣を1枚ずつ入金搬送路216からループ状 送路215に送り込み、ループ状搬送路215を順 向に搬送し、識別部221で識別する。

 識別部221で正常と識別された紙幣は、金 別にループ状搬送路215から2方向分岐機構225 でスタッカ搬送路219a~219cに分岐し、金種別の 一時保留部212a~212cに集積状態に一時保留する 。

 また、例えば搬送される紙幣が重なって たりして識別部221で所定の識別動作ができ 再識別することによって正常と識別される 能性のある再識別可能な紙幣と識別された 合には、その再識別可能な紙幣を、ループ 搬送路215から分岐位置b1の分岐機構15を介し てカセット搬送路220bに分岐し、一時保留部21 3bに集積状態に一時保留する。

 また、識別部221で正常でなく再識別不可 リジェクト紙幣と識別された場合には、そ リジェクト紙幣を、ループ状搬送路215から 岐位置b1、b2、b3の各分岐機構15および2方向 岐機構225を介して出金搬送路217に分岐し、 金口206に送り込んで返却する。

 この入金処理では、分岐位置b1の分岐機 15は、ループ状搬送路215を順方向に搬送して くる再識別可能な紙幣をカセット搬送路220b 分岐し、リジェクト紙幣をループ状搬送路21 5の下流側に通過させるために、分岐制御に り高速分岐動作する。

 そして、入金口205からの紙幣の繰り出し 完了するとともに、搬送部209からの紙幣の 送が完了し、識別部221にて紙幣を所定時間 知しなくなった後、一時保留部213bに再識別 可能な紙幣が一時保留されている場合には、 図24(b)に示すように、一時保留部213b内の紙幣 を、カセット搬送路220bに1枚ずつ繰り出して 岐位置b1の分岐機構15を介してループ状搬送 路215に送り出し、このループ状搬送路215内を 順方向に搬送して、分岐位置b2、b3の各分岐 構15を介して識別部221に搬送し、識別部221で 再識別する。

 再識別の結果、正常と識別された紙幣は 金種別にループ状搬送路215から2方向分岐機 構225でスタッカ搬送路219a~219cに分岐し、金種 別の一時保留部212a~212cに集積状態に一時保留 する。また、再識別不可なリジェクト紙幣が 識別された場合には、一時保留部213bにまだ 幣が残っている場合には繰り出しを一時停 し、そのリジェクト紙幣を、ループ状搬送 215から分岐位置b1、b2、b3の各分岐機構15およ び2方向分岐機構225を介して出金搬送路217に 岐し、出金口206に送り込んで返却する。

 そして、再識別を含む紙幣の一時保留が 了するとともに、再識別不可なリジェクト 幣の返却が完了した後、入金収納が指令さ ると、一時保留部212a~212cに一時保留してい 紙幣を下方のスタッカ210a~210cに収納する。

 また、入金返却が指令されると、図24(c) 示すように、一時保留部212a~212cに一時保留 ていた紙幣は、金種別に一時保留部212a~212c らスタッカ搬送路219a~219cに1枚ずつ繰り出し ループ状搬送路215に送り出し、このループ 搬送路215を反順方向に搬送して識別部221で 別し、ループ状搬送路215から分岐位置b3の 岐機構15および2方向分岐機構225を介して出 口205に送り込み、返却する。また、一時保 部213bに再識別可能な紙幣が一時保留されて る場合には、一時保留部213b内の紙幣を、カ セット搬送路220bに1枚ずつ繰り出して分岐位 b1の分岐機構15を介してループ状搬送路215に 送り出し、このループ状搬送路215内を順方向 に搬送して、分岐位置b2、b3の各分岐機構15お よび2方向分岐機構225を介して出金口205に送 込み、返却する。

 続いて、図25において、出金処理につい 説明する。

 出金処理では、出金該当金種のスタッカ2 10a~210cに収納している紙幣を、一時保留部212a ~212cからスタッカ搬送路219a~219cに1枚ずつ繰り 出してループ状搬送路215に送り出し、このル ープ状搬送路215を反順方向に搬送して識別部 221で識別する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 要に応じて表裏反転部223を経て紙幣の表裏 を一定の向きとし、ループ状搬送路215から 岐位置b3の分岐機構15および2方向分岐機構22 5を介して出金口206に送り込み、出金する。

 また、例えば搬送される紙幣が重なって たりして識別部221で所定の識別動作ができ 再識別することによって正常と識別される 能性のある再識別可能な紙幣と識別された 合には、その再識別可能な紙幣を、ループ 搬送路215から分岐位置b3、b2の各分岐機構15 介してカセット搬送路220aまたは分岐位置b1 分岐機構15を介してカセット搬送路220bに分 し、一時保留部213a,213bのいずれか一方に集 状態に一時保留する。

 また、識別部221で正常でなく再識別不可 リジェクト紙幣と識別された場合には、そ リジェクト紙幣を、ループ状搬送路215から 岐位置b3の分岐機構15および2方向分岐機構22 5を介してリジェクト搬送路218に分岐し、リ ェクトボックス207に送り込んで収納する。

 そして、再識別可能な紙幣やリジェクト 幣の発生により不足する金種の紙幣は、該 するスタッカ210a~210cから再繰り出しされる また、再識別可能な紙幣が一時保留部213a,21 3bのいずれかに収納されている場合には、出 処理の終了後において、上述の図24(b)に示 た入金処理時の再識別動作と同様の再識別 作をする。

 続いて、図26において、初期補充処理に いて説明する。

 初期補充処理は、紙幣が収納されていな スタッカ210a~210cに対して、補充用の紙幣を 納して機体201内に装填されたカセット211a,21 1bから紙幣を補充するものである。

 図26(a)に示すように、一方のカセット211a らの補充動作では、カセット211aに収納して いる紙幣を、一時保留部213aからカセット搬 路220aに1枚ずつ繰り出して分岐位置b1の分岐 構15を介してループ状搬送路215に順方向に り出し、このループ状搬送路215内を順方向 搬送して、分岐位置b2、b3の各分岐機構15を して識別部221に搬送し、識別部221で識別す 。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 種別にループ状搬送路215から2方向分岐機構 225でスタッカ搬送路219a~219cに分岐し、金種別 の一時保留部212a~212cに送り込む。一時保留部 212a~212cに所定量の紙幣が一時保留される毎に 紙幣を下方のスタッカ210a~210cに収納する。

 また、識別部221で所定の識別動作ができ 再識別することによって正常と識別される 能性のある再識別可能な紙幣と識別された 合には、その再識別可能な紙幣を、ループ 搬送路215から分岐位置b1の分岐機構15を介し てカセット搬送路220bに分岐し、一時保留部21 3bに集積状態に一時保留する。

 また、識別部221で正常でなく再識別不可 リジェクト紙幣と識別された場合には、一 保留部213aからの繰り出しを一時停止し、そ のリジェクト紙幣を、ループ状搬送路215から 分岐位置b1、b2、b3の各分岐機構15および2方向 分岐機構225を介して出金搬送路217またはリジ ェクト搬送路218に分岐し、出金口206またはリ ジェクトボックス207に送り込む。

 この一方のカセット211aからの補充動作で は、分岐位置b1の分岐機構15は、再識別可能 紙幣をカセット搬送路220bに分岐し、リジェ ト紙幣をループ状搬送路215の下流側に通過 せるために、分岐制御により高速分岐動作 る。

 そして、再識別可能な紙幣が一時保留部2 13bに収納されている場合には、一方のカセッ ト211aからの紙幣の繰出完了後において、上 の図24(b)に示した入金処理時の再識別動作と 同様の再識別動作をする。

 また、図26(b)に示すように、他方のカセ ト211bからの補充動作についても、一方のカ ット211aからの補充動作と同様である。この 場合、他方のカセット211bに収納している紙 を、一時保留部213bからカセット搬送路220bに 1枚ずつ繰り出して分岐位置b1の分岐機構15を してループ状搬送路215に順方向に送り出し ループ状搬送路215内を順方向に搬送する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 種別にループ状搬送路215から2方向分岐機構 225でスタッカ搬送路219a~219cに分岐し、金種別 の一時保留部212a~212cに送り込む。一時保留部 212a~212cに所定量の紙幣が一時保留される毎に 紙幣を下方のスタッカ210a~210cに収納する。

 また、識別部221で所定の識別動作ができ 再識別することによって正常と識別される 能性のある再識別可能な紙幣と識別された 合には、その再識別可能な紙幣を、ループ 搬送路215から分岐位置b2の分岐機構15を介し てカセット搬送路220aに分岐し、一時保留部21 3aに集積状態に一時保留する。

 また、識別部221で正常でなく再識別不可 リジェクト紙幣と識別された場合には、一 保留部213bからの繰り出しを一時停止し、そ のリジェクト紙幣を、ループ状搬送路215から 分岐位置b1、b2、b3の各分岐機構15および2方向 分岐機構225を介して出金搬送路217またはリジ ェクト搬送路218に分岐し、出金口206またはリ ジェクトボックス207に送り込む。

 この他方のカセット211bからの補充動作で は、分岐位置b2の分岐機構15は、再識別可能 紙幣をカセット搬送路220aに分岐し、リジェ ト紙幣をループ状搬送路215の下流側に通過 せるために、分岐制御により高速分岐動作 る。

 続いて、図27において、自動補充処理に いて説明する。

 この自動補充処理は、例えば、出金処理 続いてスタッカ210a~210cに収納されている紙 量が減少した場合などに自動的に行うもの ある。

 図27(a)に示すように、一方のカセット211a 紙幣が収納されてる場合には、この一方の セット211aから補充動作する。一方のカセッ ト211aに収納している紙幣を、一時保留部213a らカセット搬送路220aに1枚ずつ繰り出して 岐位置b1の分岐機構15を介してループ状搬送 215に順方向に送り出し、このループ状搬送 215内を順方向に搬送して、分岐位置b2、b3の 各分岐機構15を介して識別部221に搬送し、識 部221で識別する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 種別にループ状搬送路215から2方向分岐機構 225でスタッカ搬送路219a~219cに分岐し、金種別 の一時保留部212a~212cに送り込む。一時保留部 212a~212cに所定量の紙幣が一時保留される毎に 紙幣を下方のスタッカ210a~210cに収納する。

 また、識別部221で所定の識別動作ができ 再識別することによって正常と識別される 能性のある再識別可能な紙幣や再識別不可 リジェクト紙幣が識別された場合には、そ ら紙幣を、ループ状搬送路215から分岐位置b 1の分岐機構15を介してカセット搬送路220bに 岐し、一時保留部213bに集積状態に一時保留 る。

 また、例えば、一方のカセット211aに紙幣 がなくなり、他方のカセット211bに収納され いる紙幣を補充する場合には、図27(b)に示す ように、他方のカセット211bに収納している 幣を、一時保留部213bからカセット搬送路220b に1枚ずつ繰り出して分岐位置b1の分岐機構15 介してループ状搬送路215に順方向に送り出 、ループ状搬送路215内を順方向に搬送する ともに、分岐位置b2の分岐機構15を介してカ セット搬送路220aに分岐し、一方のカセット21 1aに収納する。つまり、他方のカセット211bに 収納されている紙幣を一方のカセット211aに し変えた後、上述したように一方のカセッ 211aから補充動作する。

 このように他方のカセット211bに収納され ている紙幣を一方のカセット211aへの移し変 てから自動補充処理することによって、識 部221で識別ができなかった紙幣が発生した 合に、その紙幣を他方のカセット211bに収納 ることができ、紙幣の搬送を中断すること く、紙幣の搬送がスムーズになる。

 続いて、図28において、収集処理につい 説明する。

 この収集処理は、機体201内に収納されて る紙幣を識別後にカセット211a,211bに回収す ものである。

 一方のカセット211aは、補充処理によって 空となっているものとする。そして、まず、 図28(a)に示すように、他方のカセット211bに収 納している紙幣を、一時保留部213bからカセ ト搬送路220bに1枚ずつ繰り出して分岐位置b1 分岐機構15を介してループ状搬送路215に反 方向に送り出し、ループ状搬送路215内を反 方向に搬送して識別部221で識別する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 要に応じて表裏反転部223を経て紙幣の表裏 を一定の向きとし、ループ状搬送路215から 岐位置b2の分岐機構15を介してカセット搬送 路220aに分岐し、一時保留部213aに一時保留す 。この一時保留部213aに所定量の紙幣が一時 保留される毎に紙幣を一方のカセット211aに 納する。

 また、再識別可能または再識別不可なリ ェクト紙幣と識別された場合には、それら ジェクト紙幣を、ループ状搬送路215から分 位置b3の分岐機構15および2方向分岐機構225 介してリジェクト搬送路218に分岐し、リジ クトボックス207に送り込んで収納する。

 この収集処理では、分岐位置b3の分岐機 15は、リジェクト紙幣をリジェクト搬送路218 に分岐し、正常な紙幣をループ状搬送路215の 下流側に通過させるために、分岐制御により 高速分岐動作する。

 他方のカセット211bに収納している紙幣の 収集処理が完了したら、続いて、図28(b)に示 ように、各スタッカ210a~210cからの収集処理 順に行う。各スタッカ210a~210cからの収集処 は、他方のカセット211bからの収集処理と同 様であるが、処理途中で一方のカセット211a 満杯になれば、分岐位置b2の分岐機構15で紙 の収集先を他方のカセット211bに切り換える 。

 次に、図29ないし図32に、分岐機構15を適 した紙葉類処理装置の他の例を示す。

 図29に示すように、紙葉類処理装置は、 えば、紙幣を入出金する紙幣入出金装置で る。この紙幣入出金装置は、機体301の前面 ら引出可能とする上部ユニット302および下 ユニット303を備えている。

 上部ユニット302の前面上部に紙幣を入金 る入金口305および紙幣を出金する出金口306 配設されている。

 上部ユニット302内には、紙幣を搬送する 送部309、および紙幣を1枚ずつ分離状態で一 時保留する一時保留部310が配設されている。 下部ユニット303内には、金種別に紙幣を収納 するスタッカ311a~311dが前後方向に並んで配設 されているとともに、これらスタッカ311a~311d の前側に紙幣を収納するカセット312が配設さ れている。カセット312には、リジェクト紙幣 を収納する図示しないリジェクト収納部が設 けられている。

 搬送部309は、紙幣を搬送するベルト機構 ローラ機構等によって構成され、紙幣を双 向に搬送可能とするループ状搬送路315を有 ている。このループ状搬送路315において、 29中で時計回り方向への紙幣の搬送を順方 、反時計回り方向への紙幣の搬送を反順方 と呼ぶ。そして、このループ状搬送路315に 、入金口305からの入金搬送路316、出金口306 の出金搬送路317、一時保留部310との一時保 搬送路318、リジェクト部へのリジェクト搬 路319、各スタッカ311a~311dとのスタッカ搬送 320a~320d、カセット312とのカセット搬送路321 それぞれ接続されている。また、ループ状 送路315には、入金搬送路316と最後部のスタ カ搬送路320dとの間に搬送する紙幣を識別す 識別部322が配設されている。

 ループ状搬送路315には、出金搬送路317と 分岐位置a1、一時保留搬送路との分岐位置a2 、カセット搬送路321との分岐位置a3、リジェ ト搬送路319との分岐位置a4に、上述した各 施の形態の分岐機構15の構成のうちのいずれ か1つの構成の分岐機構15がそれぞれ配設され ている。これら分岐位置a1~a4は、比較的近い 置に配置されていて例えば円周上に並んで 置されており、駆動方法には、図20に示し 複数の分岐機構15を用いる場合の駆動方法の 第3例、または図22に示した複数の分岐機構15 用いる場合の駆動方法の第4例が適用されて いる。また、ループ状搬送路315と各スタッカ 搬送路320a~320dとの各分岐位置には、一般的な 2方向分岐機構325がそれぞれ配設されている なお、各分岐機構15において、図1に示した 1の搬送路11、第2の搬送路12および第3の搬送 13のうち、各分岐位置a1~a4から見て、いずれ か2つがループ状搬送路315に、残りの1つが出 搬送路317、一時保留搬送路318、カセット搬 路321およびリジェクト搬送路319に対応して る。

 次に、図29(a)ないし図29(c)において(紙幣 主な搬送経路を太線で示す)、紙幣入出金装 の入金処理について説明する。

 入金口305に投入された紙幣を1枚ずつ入金 搬送路316からループ状搬送路315に順方向に送 り込み、ループ状搬送路315を順方向に搬送し 、識別部322で識別する。

 識別部322で正常と識別された紙幣は、分 位置a2の分岐機構15でループ状搬送路315から 一時保留搬送路318に分岐し、一時保留部310に 1枚ずつ分離状態で一時保留する。

 また、例えば搬送される紙幣が重なって たりして識別部322で所定の識別動作ができ いリジェクト紙幣や、識別部322で正常でな 再識別不可なリジェクト紙幣と識別された 合には、それらリジェクト紙幣を、分岐位 a1の分岐機構15でループ状搬送路315から出金 搬送路317に分岐し、出金口306に送り込んで返 却する。

 このとき、各分岐機構15は、分岐部材21の 鋭角先端部22がループ状搬送路315の順方向の 流側に向くように方向制御されており(図20( b)または図22(b)を参照)、分岐位置a2の分岐機 15は、一時保留する紙幣を一時保留搬送路318 に分岐し、リジェクト紙幣をループ状搬送路 215の下流側に通過させるために、分岐制御に より高速分岐動作する。

 そして、入金口305に投入された紙幣の一 保留までの処理が完了した後、入金収納が 令されると、図29(b)に示すように、一時保 部310に一時保留していた紙幣を1枚ずつ一時 留搬送路318に繰り出して分岐位置a2の分岐 構15を介してループ状搬送路315に順方向に送 り出し、このループ状搬送路315を順方向に搬 送して識別部322で識別する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 種別の各2方向分岐機構325でループ状搬送路 315から各スタッカ搬送路320a~320dに分岐し、金 種別のスタッカ311a~311dに収納する。

 スタッカ311a~311dが満杯となった金種のオ バーフロー紙幣は、分岐位置a3の分岐機構15 でループ状搬送路315からカセット搬送路321に 分岐し、カセット312に収納する。

 識別部322で所定の識別動作ができないリ ェクト紙幣や、識別部322で正常でなく再識 不可なリジェクト紙幣と識別された場合に 、それらリジェクト紙幣を、分岐位置a4の 岐機構15でループ状搬送路315からリジェクト 搬送路319に分岐し、カセット312のリジェクト 部に送り込んで収納する。

 また、入金返却が指令されると、図29(c) 示すように、一時保留部310に一時保留して た紙幣を1枚ずつ一時保留搬送路318に繰り出 て分岐位置a2の分岐機構15を介してループ状 搬送路315に順方向に送り出し、このループ状 搬送路315を順方向に搬送し、分岐位置a1の分 機構15でループ状搬送路315から出金搬送路31 7に分岐し、出金口205に送り込んで返却する

 このとき、各分岐機構15の状態は、分岐 置a2の分岐機構15のみが、その分岐部材21の 角先端部22がループ状搬送路315の順方向の下 流側に向くように方向制御されており(図20(c) または図22(c)の状態を参照)、一時保留搬送路 318から返却のために搬送されてくる紙幣をル ープ状搬送路315の順方向に送り出すことがで きる。

 続いて、図30において、出金処理につい 説明する。

 出金処理では、出金該当金種のスタッカ3 11a~311dに収納している紙幣を、スタッカ搬送 320a~320cに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路 315に反順方向に送り出し、このループ状搬送 路315内を反順方向に搬送して識別部322で識別 する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 ープ状搬送路315から分岐位置a1の分岐機構15 で出金搬送路317に分岐し、出金口306に送り込 んで出金する。

 また、例えば搬送される紙幣が重なって たりして識別部322で所定の識別動作ができ いリジェクト紙幣や、識別部322で正常でな 再識別不可なリジェクト紙幣と識別された 合には、それらリジェクト紙幣を、分岐位 a4の分岐機構15でループ状搬送路315からリジ ェクト搬送路319に分岐し、カセット312のリジ ェクト部に送り込んで収納する。

 このとき、各分岐機構15は、分岐部材21の 鋭角先端部22がループ状搬送路315の反順方向 上流側に向くように方向制御されており(図 20(a)または図22(a)を参照)、分岐位置a1の分岐 構15は、出金する紙幣を出金搬送路317に分岐 し、リジェクト紙幣をループ状搬送路315の反 順方向の下流側に通過させるために、分岐制 御により高速分岐動作する。

 また、リジェクト紙幣の発生により不足 る金種の紙幣は、該当するスタッカ311a~311d ら再繰り出しされる。

 続いて、図31において、補充処理につい 説明する。

 カセット312に収納している紙幣を、カセ ト搬送路321に1枚ずつ繰り出して分岐位置a3 分岐機構15を介してループ状搬送路315に順 向に送り出し、このループ状搬送路315内を 方向に搬送して識別部322で識別する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 種別の2方向分岐機構325でループ状搬送路315 からスタッカ搬送路320a~320dに分岐し、金種別 のスタッカ311a~311dに収納する。

 例えば搬送される紙幣が重なっていたり て識別部221で所定の識別動作ができないリ ェクト紙幣や、識別部322で正常でなく再識 不可なリジェクト紙幣と識別された場合に 、それらリジェクト紙幣を、分岐位置a4の 岐機構15でループ状搬送路315からリジェクト 搬送路319に分岐し、カセット312のリジェクト 部に送り込んで収納する。

 このとき、各分岐機構15は、高速分岐動 の必要がないため、分岐部材21の鋭角先端部 22がループ状搬送路315の順方向の下流側に向 ように方向制御されていてもよいし(図20(a) たは図22(a)を参照)、分岐部材21の鋭角先端 22がループ状搬送路315の順方向の上流側に向 くように方向制御されていてもよい(図20(b)ま たは図22(b)を参照)。

 続いて、図32において、回収処理につい 説明する。

 この回収処理は、スタッカ311a~311dに収納 れている紙幣を識別後にカセット312に回収 るものである。

 スタッカ311a~311dに収納している紙幣を、1 金種ずつ順番に、スタッカ搬送路320a~320cに1 ずつ繰り出してループ状搬送路315に反順方 に送り出し、このループ状搬送路315内を反 方向に搬送して識別部322で識別する。

 識別の結果、正常と識別された紙幣は、 ープ状搬送路315から分岐位置a3の分岐機構15 でカセット搬送路321に分岐し、カセット312に 送り込んで収納する。

 また、例えば搬送される紙幣が重なって たりして識別部322で所定の識別動作ができ いリジェクト紙幣や、識別部322で正常でな 再識別不可なリジェクト紙幣と識別された 合には、それらリジェクト紙幣を、分岐位 a4の分岐機構15でループ状搬送路315からリジ ェクト搬送路319に分岐し、カセット312のリジ ェクト部に送り込んで収納する。

 このとき、各分岐機構15は、分岐部材21の 鋭角先端部22がループ状搬送路315の反順方向 上流側に向くように方向制御されており(図 20(a)または図22(a)を参照)、分岐位置a3の分岐 構15は、カセット312に回収する紙幣をカセッ ト搬送路321に分岐し、リジェクト紙幣をルー プ状搬送路315の反順方向の下流側に通過させ るために、分岐制御により高速分岐動作する 。

 これら各紙幣入出金装置の例のように、3 方向の搬送路間で紙幣を搬送する各分岐位置 に、高速分岐動作可能な分岐機構15を適用す ことにより、分岐機構の数を削減でき、搬 路を簡素化でき、小型化できる。

 なお、前記各実施の形態では、3方向の搬 送路間で紙幣を分岐する分岐機構について説 明したが、例えば、4方向、5方向などのより 方向の搬送路間で紙幣を分岐にも分岐機構 も適用することができる。

 本発明は、紙幣、小切手、伝票、シート どの紙葉類の紙葉類分岐機構に利用され、 れら紙葉類を処理する紙葉類処理装置に利 される。




 
Previous Patent: IMAGE DISPLAY AND IMAGE DISPLAY METHOD

Next Patent: CUTTER WHEEL