Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PAPER SHEET PROCESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028072
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a paper sheet processor (1) which takes in paper sheets inside from outside to contain internally. The paper sheet processor (1) has stacking parts (30, 40) which internally have containing spaces (30p, 40p) to contain the paper sheets taken in from outside in layers and which has an opening for taking out the paper sheets contained in the containing spaces (30p, 40p) and a transfer part (20) which transfers the paper sheets taken in from outside to the stacking parts (30, 40). Furthermore, the paper sheet processor (1) has a push out part for pushing out the paper sheets contained in the containing spaces (30p, 40p) of the integration parts (30, 40) toward the opening.

Inventors:
SATO TOMOYASU (JP)
SUZUKI TOSHIHIKO (JP)
KOGA FUMIAKI (JP)
HIRANO MANABU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066916
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 30, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
SATO TOMOYASU (JP)
SUZUKI TOSHIHIKO (JP)
KOGA FUMIAKI (JP)
HIRANO MANABU (JP)
International Classes:
G07D9/00; B65H29/22; G07D1/00; G07D11/00
Foreign References:
JP2002074464A2002-03-15
JPS626279B21987-02-09
JPH03110695A1991-05-10
JP2001240295A2001-09-04
JPH06298435A1994-10-25
JP2000247519A2000-09-12
JP2000149086A2000-05-30
JPH06342487A1994-12-13
JPS61143274U1986-09-04
JP2002074464A2002-03-15
US20040003980A12004-01-08
Other References:
See also references of EP 2184720A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Kenji et al. (Room 323 Fuji Bldg.,2-3, Marunouchi 3-chome, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
Download PDF:
Claims:
 外部から紙葉類を内部に取り込み、この取り込まれた紙葉類を内部で収容するような紙葉類処理機であって、
 外部から取り込まれた紙葉類を収容するための収容スペースが内部に設けられており、当該収容スペースに収容された紙葉類を取り出すための開口を側面に有するような集積部と、
 外部から取り込まれた紙葉類を前記集積部に搬送する搬送部と、
 前記集積部の前記収容スペースに収容された紙葉類を前記開口に向かって押し出すための押出部と、
 を備えたことを特徴とする紙葉類処理機。
 前記集積部は複数設けられており、前記押出部は前記各集積部に対応するよう複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記搬送部に介設され、当該搬送部において搬送される紙葉類の検知を行う第1の検知部と、
 前記押出部の制御を行う制御部と、
 を更に備え、
 前記制御部は、予め設定された枚数の紙葉類が前記集積部に送られたことが前記第1の検知部により検知された場合に、当該集積部の前記押出部が前記収容スペースに収容された紙葉類を前記開口に向かって押し出すよう前記押出部の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記押出部の制御を行う制御部を更に備えており、
 前記制御部は、前記集積部における紙葉類の収容枚数が、予め設定された当該集積部の最大収容枚数に達した場合に、当該集積部の前記押出部が前記収容スペースに収容された紙葉類を前記開口に向かって押し出すよう前記押出部の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記集積部に設けられ、当該集積部の前記収容スペースに紙葉類が収容されているか否かを検知する第2の検知部を更に備え、前記制御部は前記押出部のみならず前記搬送部の制御をも行うようになっており、
 前記制御部は、予め設定された枚数の紙葉類が前記集積部に送られたことが前記第1の検知部により検知された場合に前記搬送部による紙葉類の搬送を中断させ、この集積部において前記押出部により前記開口に向かって押し出された紙葉類が当該集積部から抜き取られたことが前記第2の検知部により検知された場合に、前記搬送部による紙葉類の搬送を再開させるよう前記押出部および前記搬送部の制御を行うことを特徴とする請求項3記載の紙葉類処理機。
 前記制御部は前記押出部のみならず前記搬送部の制御をも行うようになっており、
 前記制御部は、予め設定された枚数の紙葉類が前記集積部に送られたことが前記第1の検知部により検知された場合に前記搬送部による紙葉類の搬送を中断させ、この集積部において前記押出部により前記開口に向かって紙葉類が押し出された後に前記搬送部による紙葉類の搬送を再開させ、前記集積部において前記押し出された紙葉類の上面に新たに紙葉類を送るよう前記押出部および前記搬送部の制御を行うことを特徴とする請求項3記載の紙葉類処理機。
 前記押出部を制御するための制御部が更に設けられており、
 前記制御部は、前記搬送部による前記集積部への紙葉類の搬送処理が終了した場合に、当該集積部の前記押出部が前記収容スペースに収容された紙葉類を前記開口に向かって押し出すよう前記押出部の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記集積部の内部にある収容スペースは、底面ならびに一または複数の側面に囲まれた空間からなり、前記各側面のうち一の側面には、前記搬送部から前記集積部に送られた紙葉類を前記収容スペース内で集積させるための羽根車が設けられており、
 前記収容スペースを構成する底面は、前記羽根車が設けられた一の側面に向かって鉛直方向下方に傾斜するようになっていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記集積部の内部にある収容スペースは、底面ならびに一または複数の側面に囲まれた空間からなり、
 前記底面において、前記集積部の開口側の端縁に切り欠き部分が形成されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記押出部は、前記集積部の前記収容スペースに収容された紙葉類に接触して当該紙葉類を前記開口に向かって押し出す押出部材と、当該押出部材を前記開口に向かって駆動する押出部材駆動機構とを有することを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記押出部材は、前記収納スペースに紙葉類が集積される際にこの紙葉類から退避したような退避位置と、この退避位置よりも前記開口に接近した位置である押出位置との間で往復移動するようになっており、当該押出部材は、前記集積部に紙葉類が集積される際には前記退避位置で待機し、前記押出部材が前記退避位置から前記押出位置に移動したときに当該押出部材が前記収容スペースに収容された紙葉類を前記開口に向かって押し出すことを特徴とする請求項10記載の紙葉類処理機。
 前記押出部材は、前記退避位置にあるときにおいて前記集積部の前記収容スペースの奥側の側面を構成しており、当該押出部材は、前記集積部における前記収容スペースを構成する他の側面および底面と互いに噛み合うような櫛歯形状となっていることを特徴とする請求項11記載の紙葉類処理機。
 前記押出部材は、その上面に紙葉類が集積されて当該押出部材の移動とともにこの押出部材上にある紙葉類も移動するようになっており、当該押出部材は、前記集積部における前記収容スペースを構成する側面と互いに噛み合うような櫛歯形状となっていることを特徴とする請求項10記載の紙葉類処理機。
 前記押出部は、前記押出部材の位置を検知するための第3の検知部を複数有し、前記押出部材駆動機構は、前記各第3の検知部による検知情報に基づいて前記押出部材を複数の位置に停止させることができるようになっていることを特徴とする請求項13記載の紙葉類処理機。
 前記集積部における開口は、当該開口から紙葉類を取り出す方向が前記搬送部から前記集積部へ紙葉類が送られる方向と略直交するような位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記搬送部から前記集積部へ紙葉類が送られる方向は、紙葉類の短手方向であることを特徴とする請求項15記載の紙葉類処理機。
 前記搬送部から前記集積部へ紙葉類が送られる方向は、紙葉類の長手方向であることを特徴とする請求項15記載の紙葉類処理機。
 前記集積部は、前記押出部により前記開口に向かって押し出された紙葉類の端縁に接触してこの紙葉類の端縁を揃えるための紙葉類押さえ部材を更に有することを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理機。
 前記紙葉類押さえ部材は、前記集積部から紙葉類を取り出す方向へ向かって動かすことができるようになっていることを特徴とする請求項18記載の紙葉類処理機。
Description:
紙葉類処理機

 本発明は、外部から紙葉類を内部に取り み、この取り込まれた紙葉類を内部で収容 るような紙葉類処理機に関する。

 従来より、顧客から預かった紙幣を金種 に分類して内部に収容することができるよ な紙幣処理機が知られている。このような 幣処理機においては、紙幣の入金動作を行 際に、まず紙幣がホッパに受け入れられ、 のホッパに受け入れられた紙幣は紙幣繰出 置により1枚ずつ紙幣処理機の内部に繰り入 れられるようになっている。

 紙幣処理機の内部に繰り入れられた紙幣 、まず、搬送路に介設された識別部により 損、真偽、金種、方向、表裏、搬送状態等 検知される。その後、識別部において識別 行うことができなかった紙幣(例えば、破損 した紙幣である損券等)や、識別が行われた 異常搬送状態(例えば、斜行等)にあるため集 積部への収容対象から除外された紙幣は、紙 幣処理機の内部に設けられたリジェクト部に 送られる。

 一方、紙幣処理機の内部に収容すべきで ると識別部により判定された紙幣は、識別 による識別結果に基づいて例えば金種別に 分けされ、各金種に対応する集積部に選択 に送られる。そして、各集積部において紙 が積層状態で収容される。このようにして 紙幣処理機のホッパに受け入れられた紙幣 金種別に分けられてこの紙幣処理機に収容 れることとなる。

 なお、上述のような紙幣処理機としては 例えば日本国特許公開公報である特開2002-74 464号公報に開示されるものが知られている。

 しかしながら、特開2002-74464号公報等に示 される従来の紙幣処理機においては、搬送路 から集積部に送られる紙幣は、当該集積部の 奥方に集積されるため、集積部に集積された 紙幣をオペレータが取り出しにくいという問 題があった。とりわけ、ユーロ紙幣等のよう な長手方向の寸法が短い紙幣を紙幣処理機に 収容させる場合には、このような紙幣の集積 状態をオペレータは目視にて確認しにくく、 紙幣の取り忘れ等のトラブルが発生するおそ れがある。

 また、上述のような従来の紙幣処理機に いては、集積部において一部の紙幣の集積 態が異常であった場合には、具体的には例 ば一部の紙幣が立位状態で集積部に収容さ た場合には、正常に集積された積層状態の 幣の束のみを取り出し、異常状態にある一 の紙幣を集積部から取り忘れることがある いう問題があった。

 本発明は、このような点を考慮してなさ たものであり、集積部の奥方に収容された 葉類を当該集積部の開口に向かって押し出 ことによりこの紙葉類を取り出しやすくす ことができ、また、集積部において集積状 が異常となっている紙葉類をも当該集積部 開口に向かって押し出すことにより集積状 が異常である紙葉類を集積部から取り忘れ しまうことを防止することができる紙葉類 理機を提供することを目的とする。

 本発明の紙葉類処理機は、外部から紙葉 を内部に取り込み、この取り込まれた紙葉 を内部で収容するような紙葉類処理機であ て、外部から取り込まれた紙葉類を収容す ための収容スペースが内部に設けられてお 、当該収容スペースに収容された紙葉類を り出すための開口を側面に有するような集 部と、外部から取り込まれた紙葉類を前記 積部に搬送する搬送部と、前記集積部の前 収容スペースに収容された紙葉類を前記開 に向かって押し出すための押出部と、を備 たことを特徴とする。

 このような紙葉類処理機によれば、集積 の収容スペースの奥方に積層状態や立位状 等で収容された紙葉類は、押出部により集 部の開口(オペレータから見て手前側)に向 って押し出されることとなる。このため、 ペレータは、集積部の収容スペースに収容 れた紙葉類を取り出しやすくなる。なお、 出部による紙葉類の押出方向は、略水平方 であってもよく、あるいは斜め上方方向ま は斜め下方方向であってもよい。また、集 部において集積状態が異常となっている紙 類、具体的には例えば通常は積層状態で収 されるべきなのに立位状態で集積部に収容 れている紙葉類をも当該集積部の開口に向 って押し出すことができるので、集積状態 異常である紙葉類をオペレータが集積部か 取り忘れてしまうことを防止することがで る。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 積部は複数設けられており、前記押出部は 記各集積部に対応するよう複数設けられて ることが好ましい。このような紙葉類処理 によれば、複数の種類の紙葉類をその種類 に、具体的には例えば金種別に、各集積部 分類して収容させることができるようにな 。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 送部に介設され、当該搬送部において搬送 れる紙葉類の検知を行う第1の検知部と、前 記押出部の制御を行う制御部と、を更に備え 、前記制御部は、予め設定された枚数の紙葉 類が前記集積部に送られたことが前記第1の 知部により検知された場合に、当該集積部 前記押出部が前記収容スペースに収容され 紙葉類を前記開口に向かって押し出すよう 記押出部の制御を行うことが好ましい。こ ような紙葉類処理機によれば、オペレータ 紙葉類を所定枚数の束ごとに集積部から取 出すことができるようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 出部の制御を行う制御部を更に備えており 前記制御部は、前記集積部における紙葉類 収容枚数が、予め設定された当該集積部の 大収容枚数に達した場合に、当該集積部の 記押出部が前記収容スペースに収容された 葉類を前記開口に向かって押し出すよう前 押出部の制御を行うことが好ましい。この うな紙葉類処理機によれば、集積部にこれ 上紙葉類を収容することができなくなった 合に収容スペースに収容された紙葉類が集 部の開口に向かって押し出されるので、オ レータは集積部の最大収容枚数の束からな 紙葉類を集積部から取り出すことができる うになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 積部に設けられ、当該集積部の前記収容ス ースに紙葉類が収容されているか否かを検 する第2の検知部を更に備え、前記制御部は 前記押出部のみならず前記搬送部の制御をも 行うようになっており、前記制御部は、予め 設定された枚数の紙葉類が前記集積部に送ら れたことが前記第1の検知部により検知され 場合に前記搬送部による紙葉類の搬送を中 させ、この集積部において前記押出部によ 前記開口に向かって押し出された紙葉類が 該集積部から抜き取られたことが前記第2の 知部により検知された場合に、前記搬送部 よる紙葉類の搬送を再開させるよう前記押 部および前記搬送部の制御を行うことが好 しい。このような紙葉類処理機によれば、 ペレータは紙葉類を所定枚数の束ごとに集 部から取り出すことができるようになり、 かも、オペレータが紙葉類の束を集積部か 取り出した後に当該集積部への紙葉類の収 を自動的に再開させることができる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 御部は前記押出部のみならず前記搬送部の 御をも行うようになっており、前記制御部 、予め設定された枚数の紙葉類が前記集積 に送られたことが前記第1の検知部により検 知された場合に前記搬送部による紙葉類の搬 送を中断させ、この集積部において前記押出 部により前記開口に向かって紙葉類が押し出 された後に前記搬送部による紙葉類の搬送を 再開させ、前記集積部において前記押し出さ れた紙葉類の上面に新たに紙葉類を送るよう 前記押出部および前記搬送部の制御を行うこ とが好ましい。このような紙葉類処理機によ れば、集積部において、紙葉類を所定枚数の 束ごとにその位置をずらすことができるよう になるので、オペレータは紙葉類を前述の所 定枚数の束ごとに集積部から取り出すことが できるようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 出部を制御するための制御部が更に設けら ており、前記制御部は、前記搬送部による 記集積部への紙葉類の搬送処理が終了した 合に、当該集積部の前記押出部が前記収容 ペースに収容された紙葉類を前記開口に向 って押し出すよう前記押出部の制御を行う とが好ましい。このような紙葉類処理機に れば、集積部への紙葉類の搬送が終了した に、オペレータは紙葉類の束を集積部から り出すことができるようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 積部の内部にある収容スペースは、底面な びに一または複数の側面に囲まれた空間か なり、前記各側面のうち一の側面には、前 搬送部から前記集積部に送られた紙葉類を 記収容スペース内で集積させるための羽根 が設けられており、前記収容スペースを構 する底面は、前記羽根車が設けられた一の 面に向かって鉛直方向下方に傾斜するよう なっていることが好ましい。このような紙 類処理機によれば、収容スペースを構成す 底面が斜面となっていることにより、この 面からなる底面上で紙葉類の束が斜めに傾 た状態で集積され、羽根車が設けられた一 側面において紙葉類の端縁を揃えることが きるようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 積部の内部にある収容スペースは、底面な びに一または複数の側面に囲まれた空間か なり、前記底面において、前記集積部の開 側の端縁に切り欠き部分が形成されている とが好ましい。このような紙葉類処理機に れば、押出部により開口に向かって押し出 れた紙葉類について、オペレータは、紙葉 が集積された底面における開口側の端縁に 成された切り欠き部に指等を入れることに り、この押し出された紙葉類を容易に集積 から取り出すことができるようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 出部は、前記集積部の前記収容スペースに 容された紙葉類に接触して当該紙葉類を前 開口に向かって押し出す押出部材と、当該 出部材を前記開口に向かって駆動する押出 材駆動機構とを有することが好ましい。

 この場合、前記押出部材は、前記収納ス ースに紙葉類が集積される際にこの紙葉類 ら退避したような退避位置と、この退避位 よりも前記開口に接近した位置である押出 置との間で往復移動するようになっており 当該押出部材は、前記集積部に紙葉類が集 される際には前記退避位置で待機し、前記 出部材が前記退避位置から前記押出位置に 動したときに当該押出部材が前記収容スペ スに収容された紙葉類を前記開口に向かっ 押し出すことがより好ましい。このような 葉類処理機によれば、退避位置にある押出 材が押出位置に移動することにより、集積 の収容スペースに収容された紙葉類を当該 積部の開口に向かって押し出すことができ ようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 出部材は、前記退避位置にあるときにおい 前記集積部の前記収容スペースの奥側の側 を構成しており、当該押出部材は、前記集 部における前記収容スペースを構成する他 側面および底面と互いに噛み合うような櫛 形状となっていることが好ましい。このよ な紙葉類処理機によれば、収容スペースに 容された紙葉類が、当該収容スペースを構 する側面や底面と押出部材との間の隙間に り込んでしまい集積部において紙葉類の詰 り等のトラブルが発生することを防止する とができる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 出部材は、その上面に紙葉類が集積されて 該押出部材の移動とともにこの押出部材上 ある紙葉類も移動するようになっており、 該押出部材は、前記集積部における前記収 スペースを構成する側面と互いに噛み合う うな櫛歯形状となっていることが好ましい このような紙葉類処理機によれば、紙葉類 押出部材の上面に載せることによりこの紙 類を開口に向かって移動させることができ 。また、収容スペースに収容された紙葉類 、当該収容スペースを構成する側面と押出 材との間の隙間に入り込んでしまい集積部 おいて紙葉類の詰まり等のトラブルが発生 ることを防止することができる。

 上述の紙葉類処理機においては、前記押 部は、前記押出部材の位置を検知するため 第3の検知部を複数有し、前記押出部材駆動 機構は、前記各第3の検知部による検知情報 基づいて前記押出部材を複数の位置に停止 せることが更に好ましい。この場合には、 出部材を複数の位置に停止させることがで ることにより、この押出部材上に載置され 紙葉類も複数の位置に停止させることがで るようになる。このため、紙葉類を所定枚 の束ごとにその位置をずらすことができる うになるので、オペレータは紙葉類を所定 数の束ごとに集積部から取り出すことがで るようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 積部における開口は、当該開口から紙葉類 取り出す方向が前記搬送部から前記集積部 紙葉類が送られる方向と略直交するような 置に設けられていることが好ましい。

 この場合、前記搬送部から前記集積部へ 葉類が送られる方向は、紙葉類の短手方向 あってもよい。このときには、オペレータ 紙葉類をその長手方向に集積部から取り出 ことができるようになる。

 あるいは、前記搬送部から前記集積部へ 葉類が送られる方向は、紙葉類の長手方向 あってもよい。このときには、オペレータ 紙葉類をその短手方向に集積部から取り出 ことができるようになる。

 本発明の紙葉類処理機においては、前記 積部は、前記押出部により前記開口に向か て押し出された紙葉類の端縁に接触してこ 紙葉類の端縁を揃えるための紙葉類押さえ 材を更に有することが好ましい。このよう 紙葉類処理機によれば、押出部により集積 の開口に向かって押し出された紙葉類の端 を容易に揃えることができるようになる。

 上述の紙葉類処理機においては、前記紙 類押さえ部材は、前記集積部から紙葉類を り出す方向へ向かって動かすことができる うになっていることが更に好ましい。この とにより、オペレータは容易に紙葉類の束 集積部から手前側に引き出すことができる うになる。

本発明の一の実施の形態における紙幣 理機(紙葉類処理機)の外観を示す斜視図で る。 図1に示す紙幣処理機の正面図である。 図2に示す紙幣処理機のA-A矢視断面図で あって、押出部の押出部材が退避位置にある ときの状態を示す図である。 図2に示す紙幣処理機のA-A矢視断面図で あって、押出部の押出部材が押出位置にある ときの状態を示す図である。 図1に示す紙幣処理機の内部構成の概略 を示す概略構成図である。 図1に示す紙幣処理機の集積部の構成を 示す斜視図であって、押出部の押出部材が退 避位置にあるときの状態を示す図(図3に対応 る図)である。 図1に示す紙幣処理機の集積部の構成を 示す斜視図であって、押出部の押出部材が押 出位置にあるときの状態を示す図(図4に対応 る図)である。 図6に示すような押出部の押出部材が退 避位置にあるときの当該押出部の構成を示す 上面図である。 図7に示すような押出部の押出部材が押 出位置にあるときの当該押出部の構成を示す 上面図である。 紙幣が集積部に収容されるときの一連 の動作を示す説明図である。 本発明の変形例に係る紙幣処理機にお ける、紙幣が集積部に収容されるときの一連 の動作を示す説明図である。 本発明の更なる変形例に係る紙幣処理 機の集積部の構成を示す説明図である。 本発明の更なる変形例に係る紙幣処理 機における、集塵機構が設けられたときの構 成を示す構成図である。

 以下、図面を参照して本発明の実施の形 について説明する。本実施の形態において 紙幣を処理するための紙幣処理機として本 明の紙葉類処理機を用いた場合について説 を行っている。しかしながら、本発明の紙 類処理機の処理対象となる紙葉類を紙幣以 のもの(例えば小切手)とすることもできる

 まず、図1乃至図5、とりわけ図1および図5 により、本実施の形態の紙幣処理機の全体構 成について説明する。

 図1は、本実施の形態における紙幣処理機 1の外観を示す斜視図である。図1に示すよう 、紙幣処理機1は、略直方体形状の筐体92、 ッパ11、第1の集積部(第1のスタッカ)30、第2 集積部(第2のスタッカ)40およびリジェクト 50を備えている。

 また、図5は、図1に示す紙幣処理機1の内 構成の概略を示す概略構成図であり、主に 送系とセンサ系を示している。図5に示すよ うに、紙幣処理機1の筐体92内には搬送部20が けられており、この搬送部20により、筐体92 内で紙幣が1枚ずつ順次搬送されるようにな ている。また、紙幣処理機1には制御部90が けられており、この制御部90が搬送部20や後 する押出部材駆動機構45、分岐部材60、62等 制御を行うようになっている。

 以下、このような構成からなる紙幣処理 1の各構成要素の詳細について説明する。

 ホッパ11は、オペレータによって複数の 幣が積層状態で載置されるようになってお 、紙幣繰出装置10によってこのホッパ11に収 された紙幣が1枚ずつ紙幣処理機1の筐体92の 内部に繰り入れられるようになっている。

 紙幣繰出装置10は、紙幣の繰り出しを行 フィードローラ12、フィードローラ12に対向 るよう設けられ当該フィードローラ12との にゲート部を形成するゲートローラ(逆転ロ ラ)14、およびホッパ11に収容された紙幣を ィードローラ12に蹴り出すキッカローラ16、1 8から構成されている。なお、図5においては ッカローラ16、18が前後に2つ設けられた例 ついて図示しているが、このような例に限 されることはなく、キッカローラが一つ(例 ばキッカローラ16)のみ設けられるようにな ていてもよい。紙幣繰出装置10により筐体92 内に取り込まれた紙幣は搬送部20により搬送 れるようになっている。

 搬送部20は、略水平方向に延びる上部搬 機構22と、上部搬送機構22よりも下方におい 略水平方向に延びる下部搬送機構24と、上 搬送機構22および下部搬送機構24の間に設け れた中間搬送機構26とを有している。図5に すように、各搬送機構22、24、26からなる搬 部20は略U字形状となっている。ここで、紙 繰出装置10により筐体92の内部に取り込まれ た紙幣は、上部搬送機構22、中間搬送機構26 下部搬送機構24の順に1枚ずつ搬送されるよ になっている。上部搬送機構22、中間搬送機 構26および下部搬送機構24はそれぞれ、ベル 搬送機構が組み合わされたものからなる。 ルト搬送機構は、一対または3以上のローラ よび各ローラに張架された例えばゴムベル から構成されている。

 図5に示すように、搬送部20の上部搬送機 22には識別部28が介設されている。この識別 部28は、上部搬送機構22において搬送される 幣の正損、真偽、金種、方向、表裏、搬送 態等を検知するようになっている。ここで 紙幣の搬送状態とは、紙幣が斜行していな か、紙幣が重送していないか、前後の紙幣 連鎖していないか、等のことをいう。識別 28による識別結果に係る情報は制御部90に送 れるようになっている。

 図5に示すように、搬送部20の下部搬送機 24の更に下方には、2つの集積部30、40が並列 に配設されている。各集積部30、40は、筐体92 内に取り込まれた紙幣のうち識別部28により 常であると判定された紙幣を積層状態で収 するようになっている。図1に示すように、 各集積部30、40に集積された紙幣はオペレー により自在に取り出し可能となっている。 れらの集積部30、40の構成の詳細については 述する。

 第1の集積部30および第2の集積部40にはそ ぞれ回転式整札用の羽根車32、42が設けられ ている。各羽根車32、42は、各分岐ライン33、 43から各集積部30、40内に向かって放出される 紙幣を、隣り合う羽根部分32a(または42a)の間 スペースに受け入れ、紙幣の向きや位置が えられた状態でこの紙幣を各集積部30、40に 収容させる機能を有している。各羽根車32、4 2は、後述する各集積部30、40の側壁30a、40aに り付けられており、紙幣を各集積部30、40か ら取り出す方向(図2や図5の紙面に直交する方 向)に延びる軸を中心として図2や図5の反時計 回りに回転するようになっている。

 また、図5に示すように、下部搬送機構24 は、2つの分岐部材60、62が直列に設けられ いる。各分岐部材60、62は、例えば爪形状の のからなり、下部搬送機構24において搬送 れる紙幣のうち一部の紙幣をこの下部搬送 構24から分岐させてそれぞれ分岐ライン33、4 3に送るようになっている。分岐ライン33、43 それぞれ第1の集積部30、第2の集積部40に接 されており、各分岐部材60、62により下部搬 送機構24から分岐させられた紙幣はそれぞれ 分岐ライン33、43を経て第1の集積部30、第2 集積部40に送られるようになっている。

 下部搬送機構24の下流側端部には、紙幣の り出しを行う放出ローラ54および放出ローラ 54に対向するよう設けられた対向ローラ56が けられている。そして、下部搬送機構24の下 流側端部に送られた紙幣は、この放出ローラ 54と対向ローラ56の間から放出されるように っている。そして、この放出させられた紙 は、放出ローラ54の近傍に設けられた回転式 の札叩きゴム55によりリジェクト部50に集積 れるようになっている。このような回転式 札叩きゴム55によって、放出ローラ54と対向 ーラ56の間から放出させられた紙幣の後端 が叩かれることによりリジェクト部50におい てリジェクト紙幣を集積しやすくなる。
 図1および図5に示すようにリジェクト部50に はストッパ52が設けられている。このストッ 52により、放出ローラ54と対向ローラ56の間 ら放出された紙幣がリジェクト部50からは 出して筐体92外へ放出されるのが防止される 。ストッパ52は図5の時計回りに手動で回転さ せることができるようになっており、オペレ ータが手動でこのストッパ52を図5の時計回り に回転させることにより、リジェクト部50に 容された紙幣を自在に取り出すことができ ようになっている。

 次に、紙幣処理機1のセンサ系について説 明する。図5に示すように、紙幣繰出装置10に は、ホッパ11に紙幣が集積されているか否か 検知するセンサ70が設けられている。また 搬送部20における上部搬送機構22の入口部分 はセンサ71が設けられており、このセンサ71 は、紙幣が筐体92内に確実に取り込まれたこ を検知するようになっている。センサ72は 別部28の一部を構成する透過センサからなり 、このセンサ72は光の透過率により紙幣の金 や真偽等を検知するようになっている。

 センサ73、74、75はそれぞれ搬送部20にお る下部搬送機構24に直列に配設されており、 各センサ73、74、75の間に分岐部材60、62が位 するようになっている。センサ73は分岐部材 60の上流側に設置されており、下部搬送機構2 4において搬送される全ての紙幣を検知する うになっている。一方、センサ74は分岐部材 60の下流側に設置されており、下部搬送機構2 4において搬送される紙幣のうち分岐部材60に より分岐させられなかった紙幣のみを検知す るようになっている。また、センサ75は分岐 材62の下流側に設置されており、下部搬送 構24において搬送される紙幣のうち分岐部材 62により分岐させられなかった紙幣のみを検 するようになっている。

 センサ76、77はそれぞれ分岐ライン33、43 設けられており、それぞれ、下部搬送機構24 から分岐させられて各分岐ライン33、43に送 れた紙幣を検知するようになっている。

 第1の集積部30、第2の集積部40の中段部分 はそれぞれセンサ78、79が設けられている。 各センサ78、79は、各集積部30、40において紙 が立位状態となる等、紙幣が各集積部30、40 において異常状態で集積されたときにこのこ とを検知するようになっている。さらに、第 1の集積部30、第2の集積部40の下段部分にはそ れぞれセンサ80、81が設けられている。各セ サ80、81は、各集積部30、40に紙幣が収容され ているか否かを検知するようになっている。 また、リジェクト部50にもセンサ82が設けら ており、このセンサ82は、リジェクト部50に 幣が収容されているか否かを検知するよう なっている。

 各センサ70~82はそれぞれ制御部90に接続さ れており、各センサ70~82による検知結果は制 部90に送られるようになっている。

 制御部90は、各センサ70~82による紙幣の検 知結果および識別部28による紙幣の識別結果 基づいて、紙幣繰出装置10、搬送部20の各搬 送機構22、24、26、後述する押出部材駆動機構 45および分岐部材60、62等を制御するようにな っている。具体的には、制御部90は、識別部2 8による紙幣の識別結果に基づいて、正常で ると判定された紙幣を下部搬送機構24から分 岐させて集積部30、40のいずれか一方に送る う分岐部材60、62を制御するようになってい 。この制御部90による制御内容の更なる詳 については後述する。

 次に、各集積部30、40の構成の詳細につい て図2乃至図4等を用いて以下に説明するとと に、各集積部30、40に設けられた押出部につ いて第2の集積部40に設けられた押出部を例示 しながら図3、図4、図6乃至図10等を用いて以 に詳述する。

 各集積部30、40の内部には、紙幣を集積状 態で収容するための収容スペース30p、40pがそ れぞれ設けられている。また、各集積部30、4 0において、図1乃至図4等に示すように筐体92 手前側が開口しており、この開口からオペ ータが各収容スペース30p、40pに収容された 幣を手で自在に取り出すことができるよう なっている。ここで、図2乃至図5に示すよ に、収容スペース30p、40pは、それぞれ、羽 車32、42が設置された一の側壁30a、40a、底板3 0b、40b、天井30e、40e、一の側壁30a、40aと対向 るように設けられた他の側壁30d、40d、およ 開口と反対側にある背面側の側壁30c、40cに まれた空間から構成されている。

 また、各集積部30、40に形成される開口は 、当該開口から紙幣を取り出す方向(図5の紙 に直交する方向)が、下部搬送機構24から分 ライン33、43を介して各集積部30、40へ紙幣 送られる方向(図5における紙面に沿った方向 )と略直交するような位置に設けられている ここで、下部搬送機構24から各集積部30、40 紙幣が送られる方向は、当該紙幣の短手方 となっている。このため、オペレータは紙 をその長手方向に各集積部30、40から取り出 ことができるようになる。あるいは、下部 送機構24から各集積部30、40へ紙幣が送られ 方向が、当該紙幣の長手方向となっていて よい。このときには、オペレータは紙幣を の短手方向に各集積部30、40から取り出すこ ととなる。

 図2等に示すように、各底板30b、40bは、羽 根車32、42が設けられた側壁30a、40aに向かっ 鉛直方向下方に傾斜するようになっている このため、図2等に示すように、各集積部30 40は、紙幣の束を斜めに傾いた状態で収容す ることとなる。底板30b、40bが側壁30a、40aに向 かって鉛直方向下方に傾斜している理由とし ては、各集積部30、40に収容された紙幣の束 取り出す際に、この紙幣の束が斜めに傾い 状態で集積されていることにより、各集積 30、40の側壁30a、40aにおいて紙幣の端縁を揃 ることができることが挙げられる。

 また、図6および図7に示すように、底板30 b、40bにおいて、集積部30、40の開口側(図6、 7の左下側)の端縁に切り欠き部分(図6、図7の 符号40g参照)が形成されている。このことに り、押出部材44により開口に向かって押し出 された紙幣の束について、オペレータは紙幣 が集積された底板40bにおける開口側の端縁に 形成された切り欠き部40gに指等を入れること によりこの押し出された紙幣の束を容易に取 り出すことができるようになる。

 さらに、図3および図4に示すように、各 積部30、40には、当該集積部30、40の収容スペ ース30p、40pに収容された紙幣を開口に向かっ て押し出すための押出部が設けられている。 ここで、各集積部30、40に設けられた押出部 ついて第2の集積部40に設けられた押出部を 示しながら説明する。第2の集積部40に設け れた押出部は、当該第2の集積部40に収容ス ース40pに収容された紙幣に接触して当該紙 を開口に向かって(図3、図4の右方向に)押し す押出部材44と、この押出部材44を開口に向 かって駆動する押出部材駆動機構45とから構 されている。

 押出部を構成する押出部材44および押出部 駆動機構45について図3、図4、図6乃至図10等 用いて更に詳しく説明する。
 押出部材44は、押出部材駆動機構45により駆 動されることによって、集積部40の奥行き方 (図2の紙面に直交する方向、図3および図4の 左右方向)に往復移動するようになっている 具体的には、押出部材44は、集積部40の収容 ペース40pに紙幣が集積される際にこの紙幣 ら退避したような退避位置(図3参照)と、こ 退避位置よりも集積部40の開口に接近した 置である押出位置(図4参照)との間で往復移 するようになっている。そして、図3に示す うに、押出部材44は、集積部40に紙幣が集積 される際には退避位置で待機し、この集積部 40の収容スペース40pに紙幣が収容された後、 出部材44が退避位置から押出位置に移動し ときに図4に示すように当該押出部材44が収 スペース40pに収容された紙幣を開口に向か て押し出すようになっている。その後、押 部材44は押出位置(図4参照)から退避位置(図3 照)まで戻る。このような押出部材44の往復 動は、前述のように押出部材駆動機構45に り行われる。

 図6乃至図10に示すように、押出部材44は 約120°で「へ」の字形状に折れ曲がった板状 の部材からなる前段部分44aと、当該前段部分 44aに固く取り付けられた後段部分44bとから構 成されており、後段部分44bには、収容スペー ス40pに収容された紙幣に接触してこの紙幣を 開口に向かって押し出す押出面44cが設けられ ている。前段部分44aは、図6に示すような退 位置にあるときにおいて収容スペース40pの 面および側面の一部を構成するようになっ おり、この前段部分44aが押出位置に移動し ときには図7に示すように底板40bおよび側壁4 0dの裏側にもぐるようになっている。ここで 図6および図7に示すように、前段部分44aは 底板40bの裏面に噛み合うような櫛歯形状と っている。このため、収容スペース40pに収 された紙幣が、当該収容スペース40pを構成 る底板40bと前段部分44aとの間の隙間に入り んでしまい第2の集積部40において紙幣の詰 り等のトラブルが発生することを防止する とができるようになっている。

 押出部材44の後段部分44bは、図6および図7 に示すように前段部分44aの後部に固定されて いる。この後段部分44bが図6に示す退避位置 あるときにおいては、当該後段部分44bに設 られた押出面44cが収容スペース40pの背面の 部を構成するようになっている。一方、こ 後段部分44bが押出位置に移動したときには 7に示すように収容スペース40p内に進出する うになっている。ここで、図6および図7に すように、後段部分44bは、背面側の側壁40c 噛み合うような櫛歯形状となっている。こ ため、収容スペース40pに収容された紙幣が 当該収容スペース40pを構成する背面側の側 40cと後段部分44bとの間の隙間に入り込んで まい第2の集積部40において紙幣の詰まり等 トラブルが発生することを防止することが きるようになっている。

 図8および図9に示すように、押出部材駆 機構45は例えばモータからなり、軸46aを中心 として略長方形形状の第1のカム46を回転させ るようになっている。この第1のカム46には突 起部46bが形成されている。また、第1のカム46 と押出部材44の前段部分44aとを接続する略棒 状の第2のカム47が設けられており、この第2 のカム47はその中央部分に設けられた軸47aを 心として回転するようになっている。第2の カム47の一端47cは前段部分44aの裏面に回転自 に取り付けられており、一方第2のカム47の 端には当該第2のカム47に沿って延びる細長 貫通孔47bが形成されている。この貫通孔47b には第1のカム46の突起部46bが嵌め込まれて り、第1のカム46が軸46aを中心として回転す とこの第1のカム46の突起部46bが細長い貫通 47b内を往復移動することにより第2のカム47 軸47aを中心として揺動するようになってい 。また、図8および図9に示すように、押出 材44の前段部分44aおよび後段部分44bを一定の 方向(図8および図9の左右方向)に案内する案 レール48が第2の集積部40に設置されている。

 押出部材駆動機構45と押出部材44との間に 上述のようなカム46、47が設けられているこ により、押出部材駆動機構45が軸46aを中心と して第1のカム46を図8の時計回りに回転させ と第2のカム47は軸47aを中心として図8に示す 置と図9に示す位置との間で揺動する。そし て、この第2のカム47の一端47cに取り付けられ た押出部材44も案内レール48に沿って図6や図8 に示す位置(退避位置)と図7や図9に示す位置( 出位置)との間で往復移動するようになる。

 ここで、押出部材44が退避位置から押出 置に移動する際などにおいて、収容スペー 40pを構成する底板40bや側壁40dと押出部材44と の間で紙幣が詰まってしまい当該押出部材44 動作が停止してしまった場合であっても、 ペレータは手動で押出部材44を押出位置か 退避位置に戻すことによりこの詰まった紙 を取り出すことができる。

 次に、このような構成からなる紙幣処理 1の動作について説明する。

 まず、オペレータにより、複数の紙幣が 層状態でホッパ11に載置される。ホッパ11に 収容された紙幣は紙幣繰出装置10によって1枚 ずつ紙幣処理機1の筐体92の内部に繰り入れら れる。筐体92の内部に取り込まれた紙幣は搬 部20により搬送される。具体的には、筐体92 の内部に取り込まれた紙幣は、上部搬送機構 22、中間搬送機構26、下部搬送機構24の順に搬 送される。

 紙幣が上部搬送機構22により搬送される に、この紙幣は識別部28により正損、真偽、 金種、方向、表裏、搬送状態等が検知される 。ここで、識別部28において識別を行うこと できなかった紙幣(例えば、破損した紙幣で ある損券等)や、識別が行われたが異常搬送 態(例えば、斜行等)にあるため集積部30、40 の収容対象から除外された紙幣は、「リジ クト紙幣」と判定され、リジェクト部50に送 るべき対象とされる。一方、識別部28におい 、予め設定された所定の条件を満たし正常 あると判定された紙幣は各集積部30、40に収 容すべき対象とされる。

 その後、紙幣は上部搬送機構22から中間 送機構26を経て下部搬送機構24に送られる。 して、下部搬送機構24により搬送される紙 のうち、正常な紙幣は分岐部材60、62により の下部搬送機構24から分岐させられて各集 部30、40に送られることとなる。一方、上部 送機構22において搬送されるある紙幣の識 部28による識別結果が「リジェクト紙幣」で あった場合には、この紙幣はリジェクト部50 送られる。

 下部搬送機構24から各集積部30、40に送られ 紙幣は、各収容スペース30p、40pに積層状態 収容されることとなる。
 そして、各集積部30、40の収容スペース30p、 40pに収容された紙幣の束は、押出部材44によ 各集積部30、40の開口に向かって押し出され る。具体的には、制御部90が押出部材駆動機 45を制御し、この押出部材駆動機構45が押出 部材44を図3に示すような退避位置と図4に示 ような押出位置との間で往復移動させるこ により、押出部材44による紙幣の束の押し出 しが行われる。

 ここで、制御部90による押出部材駆動機 45の制御方法として様々な方法が挙げられる 。以下にこれらの制御方法について順に説明 する。

 第1の制御方法においては、制御部90は、 め設定された枚数の紙幣が例えば第2の集積 部40に送られたことがセンサ77により検知さ た場合に、この第2の集積部40の押出部材44が 収容スペース40pに収容された紙幣を集積部40 開口に向かって押し出すよう押出部材駆動 構45を制御する。このような第1の制御方法 よれば、収容スペース40pに収容された紙幣 予め設定された所定枚数の束ごとに開口に かって押し出されるようになるので、オペ ータは紙幣を所定枚数の束ごとに第2の集積 部40から取り出すことができるようになる。 お、この第1の制御方法においては、予め設 定された枚数の紙幣が第2の集積部40ではなく 第1の集積部30に送られた場合であっても、こ の第1の集積部30に送られる紙幣の枚数がセン サ76により検知されることにより、押出部材 制御が同様に行われることとなる。

 なお、この際に、第1の集積部30および第2 の集積部40が同一の金種の紙幣を収容するよ になっており、予め設定された枚数の紙幣 第1の集積部30または第2の集積部40のいずれ に全て送られる前にこの第1の集積部30また 第2の集積部40における紙幣の収容枚数が最 収容枚数に達した場合には、引き続き、未 紙幣の収容枚数が最大収容枚数に達してい い他の集積部に対して紙幣が送られるよう なっていてもよい。この場合、予め設定さ た枚数の紙幣が第1の集積部30および第2の集 積部40に分散されて送られたことがセンサ76 77により検知された場合に、各集積部30、40 押出部材が収容スペース30p、40pに収容され 紙幣を開口に向かって押し出すよう各押出 材の制御が行われる。

 第2の制御方法においては、制御部90は、 えば第2の集積部40における紙幣の収容枚数 、予め設定された当該第2の集積部40の最大 容枚数に達した場合に、この第2の集積部40 押出部材44が収容スペース40pに収容された 幣を集積部40の開口に向かって押し出すよう 押出部材駆動機構45を制御する。このような 2の制御方法によれば、第2の集積部40にこれ 以上紙幣を収容することができなくなった場 合に収容スペース40pに収容された紙幣が第2 集積部40の開口に向かって押し出されるので 、オペレータは第2の集積部40の最大収容枚数 の束からなる紙幣を当該集積部40から取り出 ことができるようになる。なお、この第2の 制御方法においては、第2の集積部40ではなく 第1の集積部30に最大収容枚数の紙幣が送られ た場合であっても、押出部材の制御が同様に 行われることとなる。

 第3の制御方法においては、制御部90は、 め設定された枚数の紙幣が例えば第2の集積 部40に送られたことがセンサ77により検知さ た場合には、制御部90は搬送部20による紙幣 搬送を中断させる。その後、第2の集積部40 押出部材44が収容スペース40pに収容された 幣を集積部40の開口に向かって押し出すよう 押出部材駆動機構45を制御する。そして、第2 の集積部40において押出部材44により開口に かって押し出された紙幣が当該集積部40から 抜き取られたことがセンサ81により検知され 場合に、制御部90は搬送部20による紙幣の搬 送を再開させる。このような第3の制御方法 よれば、オペレータは紙幣を所定枚数の束 とに第2の集積部40から取り出すことができ ようになり、しかも、オペレータが紙幣の を第2の集積部40から取り出した後に各集積 30、40への紙幣の収容を自動的に再開させる とができる。なお、この第3の制御方法にお いては、予め設定された枚数の紙幣が第2の 積部40ではなく第1の集積部30に送られた場合 であっても、押出部材の制御が同様に行われ るとともに、第1の集積部30から紙幣が抜き取 られるまで搬送部20による紙幣の搬送が中断 れることとなる。

 第4の制御方法においては、制御部90は、 め設定された枚数の紙幣が例えば第2の集積 部40に送られたことがセンサ77により検知さ た場合には(図10(a)参照)、制御部90は搬送部20 による紙幣の搬送を中断させる。その後、第 2の集積部40の押出部材44が収容スペース40pに 容された紙幣を集積部40の開口に向かって し出すよう押出部材駆動機構45を制御する( 10(b)参照)。そして、第2の集積部40において 出部材44により開口に向かって紙幣が押し出 された後に制御部90は搬送部20による紙幣の 送を再開させ、第2の集積部40において前述 押し出された紙幣の上面に新たに紙幣を送 ようにする(図10(c)参照)。このような第4の制 御方法によれば、第2の集積部40において、図 10(c)に示すように紙幣を所定枚数の束ごとに の位置をずらすことができるようになるの 、オペレータは紙幣を前述の所定枚数の束 とに第2の集積部40から取り出すことができ ようになる。なお、この第4の制御方法にお いては、予め設定された枚数の紙幣が第2の 積部40ではなく第1の集積部30に送られた場合 であっても、押出部材の制御が同様に行われ 、この第1の集積部30において紙幣を所定枚数 の束ごとにその位置をずらすことができるよ うになる。

 第5の制御方法においては、制御部90は、 送部20による各集積部30、40への紙幣の搬送 理が終了した場合に、各集積部30、40の押出 部材が収容スペース30p、40pに収容された紙幣 を開口に向かって押し出すよう各集積部30、4 0の押出部材の制御を行う。このような第5の 御方法によれば、各集積部30、40への紙幣の 搬送が終了した後に、オペレータは紙幣の束 を各集積部30、40から取り出すことができる うになる。

 以上のような第1乃至第5のいずれかの制 方法により、あるいは更に他の制御方法に り、各集積部30、40の収容スペース30p、40pに 容された紙幣が所望のタイミングで各集積 30、40の開口に向かって押し出されることと なる。

 以上のように本実施の形態の紙幣処理機1 によれば、集積部(例えば第2の集積部40)の収 スペース40pの奥方に積層状態で収容された 幣は、押出部材44により当該集積部40の開口 (オペレータから見て手前側)に向かって押し されることとなる。このため、オペレータ 、第2の集積部40の収容スペース40pに収容さ る紙幣を取り出しやすくなる。また、第2の 集積部40において集積状態が異常となってい 紙幣、具体的には例えば立位状態で第2の集 積部40に収容されている紙幣をも当該集積部4 0の開口に向かって押し出すことができるの 、集積状態が異常である紙幣をオペレータ 第2の集積部40から取り忘れてしまうことを 止することができる。

 また、紙幣処理機1において、集積部は複 数設けられており、押出部材は各集積部30、4 0に対応するよう複数設けられている。この め、複数の種類の紙幣をその種類別に、具 的には例えば金種別に、各集積部30、40に分 して収容させることができるようになる。

 なお、本発明による紙幣処理機1は、上記 の態様に限定されるものではなく、様々の変 更を加えることができる。

 例えば、紙幣処理機1に設けられる集積部 の数は2つに限定されることはなく、3つ以上 することもできる。この場合、各集積部に 応して、押出部材および押出部材駆動機構 らなる押出部が設置されることとなる。

 また、集積部としては、紙幣を積層状態 収容するようなものに限定されることはな 、例えば立位状態で紙幣の束を収容するよ になっていてもよい。

 また、制御部90による押出部材駆動機構45 の制御方法としては、上述のものに限定され ることはない。例えば、制御部90は、識別部2 8による紙幣の識別処理および搬送部20による 各集積部30、40への紙幣の搬送処理が終了し ことが確定した場合に各集積部30、40の押出 材による紙幣の押し出しを行わせるが、紙 の識別処理や搬送処理の終了が確定されて ない場合には各集積部30、40の押出部材によ る紙幣の押し出しを行わせないように制御を 行うようになっていてもよい。

 また、他の変形例においては、図11に示 ように、押出部材49の上面に紙幣が集積され て当該押出部材49の移動とともにこの押出部 49上にある紙幣も移動するようになってい もよい。この場合、図11に示すように、押出 部材49の位置を検知するためのセンサ83、84、 85が押出部に設けられている。そして、押出 材駆動機構45は、各センサ83、84、85による 出部材49の検知情報に基づいてこの押出部材 49を複数の位置に停止させることができるよ になっている。また、押出部材49は、集積 40における収容スペース40pを構成する側壁40a 、40dと互いに噛み合うような櫛歯形状となっ ている。

 本変形例について図11を用いて更に具体 に説明すると、まず図11(a)に示すように押出 部材49の後端縁(図11の左端縁)が第1のセンサ83 により検知されるような状態において紙幣が 押出部材49の上面に集積される。次に、押出 材49が前方(図11の右方)に移動して(図11(b)参 )、この押出部材49の後端縁が第2のセンサ84 より検知されるような状態において紙幣が に押出部材49上に集積される(図11(c)参照)。 に、押出部材49が更に前方に移動して(図11(d )参照)、この押出部材49の後端縁が第3のセン 85により検知されるような状態において紙 が更に押出部材49上に集積される(図11(e)参照 )。このようにして、図11(e)に示すように、押 出部材49上において紙幣を所定枚数の束ごと その位置をずらすことができるようになる

 以上のように、図11に示す上述のような 形例によれば、押出部材49を複数の位置に停 止させることができることにより、この押出 部材49上に集積された紙幣も複数の位置に停 させることができるようになる。このため 紙幣を所定枚数の束ごとにその位置をずら ことができるようになるので、オペレータ 紙幣を所定枚数の束ごとに集積部から取り すことができるようになる。

 更に他の変形例としては、図12(a)(b)に示 ように、各集積部(例えば、第2の集積部40)は 、押出部材44により当該集積部40の開口に向 って(図12の右方に向かって)押し出された紙 の端縁に接触してこの紙幣の端縁を揃える めの紙幣押さえ部材40fを更に有していても い。このような紙幣押さえ部材40fは、鉛直 向上方を向くように集積部40の底板40bの端 に設けられている。この場合には、押出部 44により集積部40の開口に向かって押し出さ た紙幣の端縁を容易に揃えることができる うになる。

 また、図12(b)の二点鎖線部分に示すよう 、紙幣押さえ部材40fは、集積部40から紙幣を 取り出す方向へ向かって手前側下方に(図12の 右下方に)傾動させることができるようにな ていてもよい。紙幣押さえ部材40fが図12(b)に おける実線部分と二点鎖線部分との間で自在 に傾動することができるようになっているこ とにより、オペレータは容易に紙幣の束を集 積部40から手前側に引き出すことができるよ になる。

 また、更に他の変形例としては、図13に示 ように、紙幣処理機1の各集積部30、40に集塵 機構が設けられていてもよい。
 具体的には、集塵機構は、各集積部30、40の 背面側の側壁30c、40cにそれぞれ開口孔30h、40h を介して連通しているダクト94と、ダクト94 下流側端部に設けられたファン96と、ファン 96に接続されたフィルター98とを備えている そして、ファン96が駆動することにより、各 集積部30、40の収容スペース30p、40p内にある 等は、背面側の側壁30c、40cに設けられた開 孔30h、40hによりダクト94に吸引され、このダ クト94内に送られた埃等はファン96によりフ ルター98に送られる。そして、フィルター98 おいて埃等が集められ、一方埃等が取り除 れた空気がファン96から筐体92の外部に放出 される。

 図13に示すような紙幣処理機1によれば、 積部30、40に設置されたセンサ78、79、80、81 に埃等がたまり、センサダウンによるエラ が発生することを防止することができる。 た、集積部30、40にたまった埃等をオペレー タが吸引してしまうことを防止することがで きる。さらに、フィルター98に埃等が集めら るので、オペレータはフィルター98を掃除 ることにより集積部30、40にたまった埃等を 易に除去することができるようになる。




 
Previous Patent: PAPER SHEET HANDLING MACHINE

Next Patent: BILL PROCESSOR