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Patent Searching and Data


Title:
PAPER SHEET THICKNESS DETECTION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/013787
Kind Code:
A1
Abstract:
A paper sheet thickness detection device which can reliably detect a foreign matter adhering to a paper sheet. A paper sheet thickness detection device (300) comprises a first sensor (301) and a second sensor (302) which detect a change of an electrostatic capacity when a paper sheet (304) such as a bill or a copier paper is inserted, and a thickness detection unit (303) which detects the thickness of the paper sheet (304) by using the signals obtained from the first sensor (301) and the second sensor (302).

Inventors:
MIYAMOTO AKINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/000799
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
MIYAMOTO AKINORI (JP)
International Classes:
B65H7/06; G01B7/06; G07D7/16; G07D7/182
Foreign References:
JP7052083B22022-04-11
JPH028702A1990-01-12
JP2001240271A2001-09-04
EP0097570B11987-09-02
JPH0298605A1990-04-11
JP2001240271A2001-09-04
JP2004280367A2004-10-07
Other References:
See also references of EP 2174899A4
Attorney, Agent or Firm:
OSUGA, Yoshiyuki (Nibancho Bldg.8-20, Nibancho, Chiyoda-ku, Tokyo 84, JP)
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Claims:
 対向する電極を有するセンサであって、該電極間に紙葉の搬送路が配されるように設置されたセンサにおける静電容量の変化から、前記搬送路を搬送される紙葉の厚みを検出する紙葉厚み検出装置において、
 対向する第1の印加電極と第1の検出電極とからなるセンサであって、該第1の検出電極における電流を検出する電流検出回路を接続した第1のセンサと、
 対向する第2の印加電極と第2の検出電極とからなるセンサであって、該第2の検出電極における電流を検出する電流検出回路を接続し、前記第1の印加電極と前記第2の印加電極とが前記搬送路を介して互いに反対に配されるように設置された第2のセンサと、
 前記第1のセンサにおける電流検出回路が検出する第1の応答信号と、前記第2のセンサにおける電流検出回路が検出する第2の応答信号と、を取得し、前記第1の応答信号と前記第2の応答信号との比較の結果から異物による前記紙葉の厚みの変化を検出する厚み検出部と、
 を備える紙葉厚み検出装置。
 前記第1のセンサにおける前記第1の検出電極と前記第2のセンサにおける前記第2の検出電極は、それぞれ複数の電極で構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉厚み検出装置。
 前記第1のセンサにおける前記第1の印加電極と前記第2のセンサにおける前記第2の印加電極は、それぞれ単一の電極で構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉厚み検出装置。
 前記厚み検出部は、前記第1の応答信号において所定の信号レベルを超えた部分と、前記第2の応答信号において前記所定の信号レベルを超えた部分と、を比較し、該比較の結果が一致又は略一致の場合に、前記紙葉に異物が付着していると判断する、
 ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉厚み検出装置。
 前記厚み検出部は、前記第1の応答信号において所定の信号レベルを超えた部分と、前記第2の応答信号において前記所定の信号レベルを超えた部分と、を比較し、該比較の結果が一致しない又は略一致しない場合に、前記紙葉に折り目が付いていると判断する、
 ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉厚み検出装置。
 対向する電極を有するセンサであって、該電極間に紙葉の搬送路が配されるように設置されたセンサにおける静電容量の変化から、前記搬送路を搬送される紙葉の厚みを検出する紙葉厚み検出装置において、
 対向する第1の電極と第2の電極とからなるセンサであって、該第2の電極に電流を検出する第1の電流検出回路を接続し、前記第1の電極に電流を検出する第2の電流検出回路を接続したセンサと、
 前記第1の電流検出回路が検出する第1の応答信号と、前記第2の電流検出回路が検出する第2の応答信号と、を一定間隔毎に交互に取得し、前記第1の応答信号と前記第2の応答信号との比較の結果から異物による前記紙葉の厚みの変化を検出する厚み検出部と、
 を備える紙葉厚み検出装置。
 前記第1のセンサにおける前記第1の検出電極と前記第2のセンサにおける前記第2の検出電極は、それぞれ複数の電極で構成されている、ことを特徴とする請求項6に記載の紙葉厚み検出装置。
 前記厚み検出部は、前記第1の応答信号において所定の信号レベルを超えた部分と、前記第2の応答信号において前記所定の信号レベルを超えた部分と、を比較し、該比較の結果が一致又は略一致の場合に、前記紙葉に異物が付着していると判断する、
 ことを特徴とする請求項6に記載の紙葉厚み検出装置。
 前記厚み検出部は、前記第1の応答信号において所定の信号レベルを超えた部分と、前記第2の応答信号において前記所定の信号レベルを超えた部分と、を比較し、該比較の結果が一致しない又は略一致しない場合に、前記紙葉に折り目が付いていると判断する、
 ことを特徴とする請求項6に記載の紙葉厚み検出装置。
Description:
紙葉厚み検出装置

 本発明は、紙幣など紙葉の厚みを測定す 装置に関する。

 現金自動預け入れ払い機(ATM:Automatic Teller  Machine)は、挿入される紙幣に対して様々な 定を行うため各種センサを備え、券種の判 や偽造券のチェックなどを行っている。

 ATMが挿入される紙幣に対して行う測定の つに、厚みの測定がある。厚みを測定する とで、紙幣の搬送異常により複数枚の紙幣 重なってしまったことを検出したり、紙幣 正常な紙幣であるかどうかを判定したりす ことができる。また、局所的な厚みの分布 検知することで紙葉上の異物の有無をチェ クすることができる。

 一般に、紙葉の厚みの測定方法として、2 つのローラにより圧力をかけて紙葉を挟み、 ローラ間のギャップを測定する方法が知られ ている。この測定方法は、紙葉の厚みを確実 に測定することができるが、高速に紙葉を送 り込みながら測定する場合には、紙詰まりを 起こしやすいという問題がある。

 そこで、紙葉を機械的に圧迫することな その厚みを測定できる静電容量式の厚み検 方法が普及してきている。この静電容量式 厚み検出方法は、対向する電極間に紙葉を した時の対向電極間の静電容量の変化を利 して紙葉の厚みを検出する方法である。こ 測定方法によると、静電容量の変化は紙葉 厚みと比誘電率の大きさに依存するが、測 対象である紙葉の比誘電率の大きさは一定 ので、静電容量の変化から紙葉の厚みを知 ことができる。

 図1に示す紙葉厚み検出装置100は、一般的 な静電容量式の紙葉厚み検出装置である。紙 葉厚み検出装置100は、対向電極101a~101eからな る静電容量センサ(以下、「センサアレイ」 いう)101と、センサアレイ101に入力される同 信号に対する応答信号から紙葉の厚さを検 する厚み検出器102と、を備える。

 各対向電極101a~101eは、所定の静電容量を するキャパシタを構成する。厚み検出器102 、各対向電極101a~101eに入力される同相信号( 例えば、正弦波信号)に対する応答信号を受 する。そして、その応答信号から紙葉103の みを検出する。なお、センサアレイ101に供 する同相信号は、図示しない信号源からセ サアレイ101に入力される。

 紙葉103が搬送方向xに搬送され、各対向電 極101a~101eの電極間に挿入されると、上述のよ うに、各対向電極101a~101eの静電容量が変化す る。この時、応答信号は図2A及び図2Bに示す うに変化する。

 図2A及び図2Bは、各対向電極101a~101eの電極 間に紙葉103が挿入された場合の応答信号の例 を示す図である。なお、図2A及び図2Bに示す ラフの横軸は対向電極101a、101b、・・・、101 e(以下、これらを総じて「検出チャネル」と う)を表し、縦軸は検出チャネルが検出する 信号(電流)を表す。

 図2Aに示すように、対向電極101a~101eの電 間に紙葉103が挿入された場合、紙葉に折れ がある位置の対向電極の信号は急激に増大 る(例えば、図2Aに示すa)。

 しかし、紙葉にテープなどの異物が付着 ている場合でも、対向電極101a~101eの静電容 が変化するため、図2Bに示すbのように、図2 Aと同様の応答信号を得ることになる。

 このように、応答信号の変化が、紙葉の れ目等の厚さの変化によるものなのか、紙 に付着したテープ等の異物によるものなの 、を判別することができないので、紙葉に 着した異物だけを検出することが難しいと う問題があった。

 上記技術に関連して、特許文献1には、複 数のコンデンサを備えた検知器を用いて厚み 異常検知を行うことにより、紙葉類が速いス ピードで送られる場合にも厚み異常検知を行 うことができ、検知動作を迅速かつ正確に行 うことができる紙葉類の厚み異常検知装置に ついて開示されている。

 特許文献2には、紙葉類判別装置の紙葉類 が搬送される側の電極端面に丸め加工若しく は面取り加工を施し、この電極を誘電体材で 被覆することにより、電極間の電場の不均一 を改善し、電極間に紙葉類を搬送させる際の 、紙葉類の上下変動による電極間の静電容量 の変化を低減することができる紙葉類判別装 置について開示されている。

 特許文献3には、紙葉類の搬送路に配設され た対向電極間の静電容量の変化により、搬送 路を搬送される紙葉類の状態を判別する紙葉 類判別センサにおいて、電極を誘電体に埋設 してセンサ本体を形成し、センサ本体の紙葉 類通過面側の表面に表面抵抗値104~109ωの導電 材を層設することにより、テープやシールで あっても正確かつ確実に判別することができ る紙葉類判別センサについて開示されている 。

特開平02-098605号公報

特開2001-240271号公報

特開2004-280367号公報

 本発明は、上述した問題に鑑みてなされ ものであり、その解決しようとする課題は 紙葉に付着した異物を確実に検出すること できる紙葉厚み検出装置を提供することで る。

 上記課題を解決するために、本発明に係 紙葉厚み検出装置は、対向する電極を有す センサであって、該電極間に紙葉の搬送路 配されるように設置されたセンサにおける 電容量の変化から、前記搬送路を搬送され 紙葉の厚みを検出する紙葉厚み検出装置に いて、対向する第1の印加電極と第1の検出 極とからなるセンサであって、該第1の検出 極における電流を検出する電流検出回路を 続した第1のセンサと、対向する第2の印加 極と第2の検出電極とからなるセンサであっ 、該第2の検出電極における電流を検出する 電流検出回路を接続し、前記第1の印加電極 前記第2の印加電極とが前記搬送路を介して いに反対に配されるように設置された第2の センサと、前記第1のセンサにおける電流検 回路が検出する第1の応答信号と、前記第2の センサにおける電流検出回路が検出する第2 応答信号と、を取得し、前記第1の応答信号 前記第2の応答信号との比較の結果から異物 による前記紙葉の厚みの変化を検出する厚み 検出部と、を備える。

 本発明によると、厚み検出部は、第1のセ ンサから第1の応答信号を取得し、第2のセン から第2の応答信号を取得する。そして、第 1の応答信号と第2の応答信号とを比較する。

 ここで、第1のセンサと第2のセンサは、 1の印加電極と第2の印加電極とが搬送路を介 して互いに反対となるように位置するので、 各センサ内に搬送される紙葉に対する電気力 線の方向が異なる。その結果、紙葉に折れ目 がある場合における第1の応答信号と第2の応 信号は異なる信号となる。

 したがって、第1の応答信号と第2の応答信 とを比較することにより、紙葉に付いてい 折れ目と異物とを判別することが可能とな 効果を奏する。
 以上のように、本発明によると、紙葉に付 した異物を確実に検出することができる紙 厚み検出装置を提供することが可能となる

静電容量式の紙葉厚み検出装置の従来 を示す図である。 図1に示した対向電極の電極間に紙葉 挿入された場合の応答信号の例を示す図で る。 図1に示した対向電極の電極間に紙葉 挿入された場合の応答信号の例を示す図で る。 本発明の実施例に係る紙葉厚み検出装 の動作原理を説明する図である。 本発明の実施例に係る紙葉厚み検出装 の具体的な構成の例を示す図である。 本発明の実施例に係る第1のセンサアレ イの具体的な構成の例を示す図である。 本発明の実施例に係る第1のセンサアレ イが備える電流検出回路について具体的な構 成を示す図である。 本発明の実施例に係る第1のセンサア イにおける静電容量の変化について説明す 図である。 本発明の実施例に係る第1のセンサア イにおける静電容量の変化について説明す 図である。 本発明の実施例に係る第1の応答信号 例を示す図である。 本発明の実施例に係る第2の応答信号 例を示す図である。 本発明の実施例に係る第1の応答信号 マップの例を示す図である。 本発明の実施例に係る第2の応答信号 マップの例を示す図である。 本発明の実施例に係る判定結果マップ の例を示す図である。 本発明の実施例に係る紙葉厚み検出装 置の第1の変形例について説明する図である 本発明の実施例に係る紙葉厚み検出装 置の第2の変形例について説明する図である

 以下、本発明の実施の形態について、図3~ 11に基づいて説明する。
 図3は、本発明の実施例に係る紙葉厚み検出 装置の動作原理を説明する図である。
 図3に示す紙葉厚み検出装置300は、紙幣やコ ピー紙等の紙葉304を挿入すると静電容量が変 化する第1のセンサ301及び第2のセンサ302と、 1のセンサ301と第2のセンサ302とからそれぞ 得る信号(例えば、図8Aや図8Bに示す信号。以 下、「応答信号」という)から紙葉304の厚み 検出する厚み検出部303と、を備える。

 第1のセンサ301は、第1の印加電極と第1の 出電極とからなる複数の静電容量センサ(以 下、静電容量センサを単に「センサ」という )で構成される。なお、第1の印加電極は1つの 共通な電極で構成してもよい。

 また、第1のセンサ301の各センサには、第 1の検出電極における電流を検出する電流検 回路が備わる。以下、この電流検出回路が 出する信号を「第1の応答信号」という。

 ここで、本実施例では、センサを構成す 対向電極のうち、入力信号の印加時に高い 位が与えられる側の電極を「印加電極」と る。そして、もう一方の電極、すなわち、 流の計測対象となる側の電極を「検出電極 とする。以下同じ。

 第2のセンサ302は、第2の印加電極と第2の 出電極とからなる複数のセンサで構成され 。なお、第1の印加電極と同様に、第2の印 電極は1つの共通な電極で構成してもよい。

 また、第1のセンサ301と同様に、第2のセ サ302の各センサには、第2の検出電極におけ 電流を検出する電流検出回路が備わる。以 、この電流検出回路が検出する信号を「第2 の応答信号」という。

 そして、第1のセンサ301と第2のセンサ302 、各電極間を紙葉304の搬送路aが通過するよ に配される。ただし、第1のセンサ301におけ る第1の印加電極と、第2のセンサ302における 2の印加電極と、が搬送路aを介して互いに 対に位置するように配されている。

 したがって、紙葉304が搬送路aに沿ってx 向に搬送されると、紙葉304は第1のセンサ301 電極間を通過し、さらに、第2のセンサ302の 電極間を通過することとなる。

 厚み検出部303は、第1のセンサ301及び第2 センサ302からそれぞれ第1の応答信号、第2の 応答信号を取得する。そして、第1の応答信 と第2の応答信号とについて比較を行い、比 の結果から紙葉304の厚みの変化が、付着し テープ等の異物によるものなのか、折り目 よるものなのかを判断する。

 例えば、厚み検出部303は、第1の応答信号 から所定のレベルの信号を抽出する。同様に 、第2の応答信号から所定のレベルの信号を 出する。そして、抽出した両信号を比較す 。抽出した両信号が一致する場合、その紙 304の厚みの変化は、付着したテープ等の異 によるものと判断する(一致しない場合、そ 紙葉304の厚みの変化は、折り目によるもの 判断する)。

 なお、図示しない信号源が、第1のセンサ301 における各センサと、第2のセンサ302におけ 各センサと、接続され、各センサに対して 相信号を供給する。
 図4は、本発明の実施例に係る紙葉厚み検出 装置300の具体的な構成の例を示す図である。 図4に示すように、紙葉厚み検出装置300は、 電容量の変化を検出する第1のセンサアレイ4 01と、第1の応答信号を検出する第1の電流検 回路402と、静電容量の変化を検出する第2の ンサアレイ403と、第2の応答信号を検出する 第2の電流検出回路404と、第1及び第2の応答信 号から紙葉304の厚みを検出する厚み検出部405 と、を備える。

 第1のセンサアレイ401は、第1の印加電極40 1a(1)、401b(1)、・・・、及び401e(1)と、第1の検 電極401a(2)、401b(2)、・・・、及び401e(2)と、 備える。

 以下、第1の印加電極401a(1)、401b(1)、・・ 、及び401e(1)を総称して「第1の印加電極」 第1の検出電極401a(2)、401b(2)、・・・、及び40 1e(2)を総称して「第1の検出電極」という。

 第1の印加電極401a(1)と第1の検出電極401a(2) 、第1の印加電極401b(1)と第1の検出電極401b(2) ・・・、第1の印加電極401e(1)と第1の検出電 401e(2)は、それぞれキャパシタを構成するセ サであり、所定の静電容量を備える。

 第1の電流検出回路402は、第1の検出電極 接続して各電極の電流を検出する。すなわ 、第1のセンサアレイ401から第1の応答信号を 取得する。そして、厚み検出部405に通知する 。

 第2のセンサアレイ403は、第2の印加電極40 3a(1)、403b(1)、・・・、及び403e(1)と、第2の検 電極403a(2)、403b(2)、・・・、及び403e(2)と、 備える。

 以下、第2の印加電極403a(1)、403b(1)、・・ 、及び403e(1)を総称して「第2の印加電極」 第2の検出電極403a(2)、403b(2)、・・・、及び40 3e(2)を総称して「第2の検出電極」という。

 そして、第2の印加電極403a(1)と第2の検出 極403a(2)、第2の印加電極403b(1)と第2の検出電 極403b(2)、・・・、第2の印加電極403e(1)と第2 検出電極403e(2)は、それぞれキャパシタを構 するセンサであり、所定の静電容量を備え 。

 第2の電流検出回路404は、第2の検出電極 接続して各電極の電流を検出する。すなわ 、第2のセンサアレイ403から第2の応答信号を 取得する。そして、厚み検出部405に通知する 。

 ここで、第1のセンサアレイ401及び第2のセ サアレイ403は、各電極間を紙葉304の搬送路a 通過するように設置される。
 この時、第1のセンサアレイ401及び第2のセ サアレイ403は、第1の印加電極が搬送路aの上 側に位置するのに対して、第2の印加電極が 送路aの下側に位置するように配置される。

 すなわち、第1のセンサアレイ401における 第1の印加電極と、第2のセンサアレイ403にお る第2の印加電極と、が搬送路aを介して互 に反対に位置するように、第1のセンサアレ 401と第2のセンサアレイ403が配されている。

 厚み検出部405は、上述のように、第1の電 流検出回路402及び第2の電流検出回路404から それぞれ第1の応答信号、第2の応答信号を取 得する。そして、第1の応答信号及び第2の応 信号から所定のレベル以上の信号を抽出し 両信号を比較する。両信号が一致する場合 紙葉304にテープ等の異物が付着したと判断 る(両信号が一致しない場合、紙葉304に折り 目が付いていると判断する)。

 なお、構成の理解が容易となるために図 していないが、第1のセンサアレイ401におけ る第1の印加電極と、第2のセンサアレイ403に ける第2の印加電極と、には、正弦波信号等 の入力信号を供給する信号源が接続されてい る。

 紙葉304は、搬送路aを搬送方向xに搬送さ る。なお、紙葉304の搬送は、例えば、2つの ーラを用いて紙葉304を挟持しながら搬送路 送り出す等の従来技術を用いて行えばよい で、その詳細についての説明は省略する。 送路aを搬送される紙葉304は、第1のセンサ レイ401の電極間を通過する。そして、第2の ンサアレイ403の電極間を通過する。

 以上の構成において、図3に示した第1の ンサ301は、第1のセンサアレイ401及び第1の電 流検出回路402に対応する。また、第2のセン 302は、第2のセンサアレイ403及び第2の電流検 出回路404に対応する。また、厚み検出部303は 、厚み検出部405に対応する。

 なお、以上の説明では、簡単のために、5 つの印加電極及び検出電極を備えた場合の第 1及び第2のセンサアレイについて示したが、 加電極及び検出電極の数を限定する趣旨で ないのは当然である。

 図5は、本発明の実施例に係る第1のセンサ レイ401の具体的な構成の例を示す図である
 図5に示すように、第1のセンサアレイ401は 第1の印加電極401a(1)と第1の検出電極401a(2)、 1の印加電極401b(1)と第1の検出電極401b(2)、・ ・・、第1の印加電極401e(1)と第1の検出電極401 e(2)は、それぞれキャパシタを構成する。

 信号源501は、第1の印加電極401a(1)、401b(1)、 ・・、及び401e(1)とそれぞれ接続され、正弦 波信号等を供給する。
 第1の検出電極401a(2)、401b(2)、・・・、及び4 01e(2)は、第1の電流検出回路402を構成する電 検出回路402a、402b、・・・、402eとそれぞれ 続される。各電流検出回路402a、402b、・・・ 、402eで検出された信号は、厚み検出部405に られる。

 なお、図5には、第1のセンサアレイ401の具 的な構成の例についてのみ説明したが、第2 センサアレイ403も同様の構成である。
 図6は、本発明の実施例に係る第1のセンサ レイ401が備える電流検出回路402a~402eについ 具体的な構成を示す図である。なお、図6に 、電流検出回路402aの構成例についてのみ示 している。他の電流検出回路402b~402eについて も同様の構成である。

 本実施例に係る検出回路402aは、図6に示 ように、抵抗RとオペアンプAとで構成される 電流電圧変換回路であり、入力に第1の印加 極401a(1)と第1の検出電極401a(2)とからなるキ パシタCと接続される。なお、この構成は、 動平衡ブリッジ回路と呼ばれる場合もある

 なお、検出回路402aを図6に示す回路に限 する趣旨ではない。例えば、第1の検出電極4 01a(1)における電流を計測して第1の応答信号 得ることが可能な回路であればよい。

 ここで、折り目が付いている紙葉304が第1 のセンサアレイ401に挿入された場合の静電容 量の変化について図7A及び図7Bを用いて説明 る。図7A及び図7Bは、搬送方向xに対して垂直 な面で第1のセンサアレイ401を切断した場合 断面を示す図である。

 図7Aは、紙葉304の折り目の凸部が第1の検 電極側となる場合における第1のセンサアレ イ401の電気力線を模式的に示している。空気 に比べて誘電率の大きい紙葉304の部分に電気 力線が吸い寄せられる現象が生じる。したが って、折れ目の凸側が第1の検出電極側に向 ている場合、第1の印加電極から出た電気力 は徐々に凸部に寄っていき、そのまま第1の 検出電極に入力される。

 第1の検出電極における電流は、第1の検 電極に誘起される電荷量、つまり第1の検出 極に入力される電気力線の数(電界の積分) 決まる。図7Aに示す電気力線は、凸部付近に 集中するので、凸部付近の第1の検出電極401c( 2)の電流が大きくなる。したがって、例えば 図8Aに示す応答信号Bが得られる。

 一方、図7Bは、紙葉304の折り目の凸部が 1の印加電極側となる場合における第1のセン サアレイ401の電気力線を模式的に示している 。上述のように、空気に比べて誘電率の大き い紙葉304の部分に電気力線が吸い寄せられる 現象が生じるので、第1の印加電極から出た 気力線は折れ目の頂点から裾に向かって分 して第1の検出電極に入力される。その結果 凸部付近の電気力線が分散するので、凸部 付近の第1の検出電極401c(2)の電流が小さく る。したがって、例えば、図8Bに示す応答信 号Bが得られる。

 ここで、紙葉304にテープが付着している 合、比誘電率が1より大きい物質が紙葉304に 付着することになるので、テープが第1の印 電極側の面に付着していても、第1の検出電 側の面に付着していても、当該テープの付 位置では電流が増加する。したがって、例 ば、図8A及び図8Bに示す応答信号Aが得られ 。

 図8A及び図8Bは、本発明の実施例に係る第 1のセンサアレイ401から検出される第1の応答 号と、第2のセンサアレイ403から検出される 第2の応答信号の例を示す図である。なお、 信号を示すグラフの横軸は、検出チャネル ので、実際には各検出チャネルに対する電 がプロットされた離散的なグラフとなるが 分かりやすさのために連続的な実線で示し いる。

 図8A及び図8Bに示す応答信号は、第1の検 電極側に折り目の凸部がある折り目とテー 等の異物が付いている紙葉304を、第1のセン アレイ401と第2のセンサアレイ403に通した場 合の応答信号を示す。

 図8Aは、第1の応答信号を示している。紙 にテープ等の異物が付着しているので、そ 付近の第1の検出電極の電流が大きくなり、 応答信号Aを得る。また、第1のセンサアレイ4 01内では、紙葉304の折れ目の凸部が第1の検出 電極側となるので、図7Aに示した状態となる したがって、凸部付近の第1の検出電極の電 流が大きくなり、応答信号Bを得る。

 図8Bは、第2の応答信号を示している。紙 にテープ等の異物が付着しているので、そ 付近の第2の検出電極の電流が大きくなり、 応答信号Aを得る。また、第2のセンサアレイ4 03内では、紙葉304の折れ目の凸部が第2の印加 電極側となるので、図7Bに示した状態と同様 状態となる。したがって、凸部付近の第2の 検出電極の電流が小さくなり、応答信号Bを る。

 本実施例に係る厚み検出装置300では、厚 検出部405が、紙葉304が第1のセンサアレイ401 及び第2のセンサアレイ403内を通過している の応答信号を記憶する。そして、第1の応答 号のマップ(図9Aに示すマップ)と第2の応答 号のマップ(図9Bに示すマップ)を作成し、両 ップから判定結果マップを生成して異物を 出する。以下、厚み検出部405の具体的な処 を示す。

 (1)第1及び第2の応答信号の取得を開始する
 (2)第1の応答信号を取得する。最初に取得し た時刻をt1とする。
 (3)第1の応答信号と、紙葉304の厚みに対応す る信号レベル(以下、「第1の閾値」という)と 、を比較して紙葉304部分の信号を抽出する。 そして、図示しない記憶部等に記憶する。

 (4)(3)の処理で抽出した信号と、紙葉304の れ目や異物(以下、「折れ目等」という)の 着に対応する信号レベル(以下、「第2の閾値 」という)と、を比較して紙葉304の折れ目等 部分の信号を抽出する。そして、記憶部等 記憶する。なお、本実施例では、第1の閾値 1.5倍の信号レベルを第2の閾値として用いて いる。

 (5)第2の応答信号を取得する。最初に取得し た時刻をt2とする。
 (6)第2の応答信号と、第1の閾値と、を比較 て紙葉304部分の信号を抽出する。そして、 憶部等に記憶する。

 (7)(6)の処理で抽出した信号と、第2の閾値と 、を比較して紙葉304の折れ目等の部分の信号 を抽出する。そして、記憶部等に記憶する。
 (8)第1の応答信号を検出している間は(2)~(4) 処理を繰返し、第2の応答信号を検出してい 間は(5)~(7)の処理を繰返す。

 以上の処理を行うことによって、図9Aに す第1の応答信号のマップ(以下、「第1の応 信号マップ」という)と、図9Bに示す第2の応 信号のマップ(以下、「第2の応答信号マッ 」という)と、が生成される。

 なお、図9A及び図9Bにおいて、ドットパタ ーン部pは第1の閾値以上の信号を示し、斜線 qは第2の閾値以上の信号を示している。し がって、斜線部qは、紙葉304の折り目かテー 等の異物によって厚みが変化した部分を示 ている。

 (9)(2)~(7)の処理が終了すると、第1の応答 号マップと第2の応答信号マップとを比較す 。そして、両マップともに第2の閾値を超え た信号を抽出してマップ(以下、「判定結果 ップ」という)を生成する。

 なお、第1の応答信号マップの取得開始時 刻t1と第2の応答信号マップの取得開始時刻t2 は異なるが、t2-t1だけ第2の応答信号マップ 時間を補正してから両マップについて比較 行えばよい。

 (10)(9)の処理によって、図9Cに示す判定結果 ップを得る。そして、このマップで示され 黒塗り部rが紙葉304に付着したテープ等の異 物であると判断する。
 以上に説明した実施例では、第1の印加電極 401a(1)と第1の検出電極401a(2)、第1の印加電極40 1b(1)と第1の検出電極401b(2)、・・・、第1の印 電極401e(1)と第1の検出電極401e(2)が、それぞ キャパシタを構成する第1のセンサアレイ401 を例に説明したが、図7A及び図7Bの説明から 明らかなように、第1の印加電極は1つの共通 電極であってもよい。

 同様に、第2の印加電極403a(1)と第2の検出 極403a(2)、第2の印加電極403b(1)と第2の検出電 極403b(2)、・・・、第2の印加電極403e(1)と第2 検出電極403e(2)は、それぞれキャパシタを構 する第2のセンサアレイ403を例に説明したが 、第2の印加電極は1つの共通電極であっても い。以下にその構成例を示す。

 図10は、本発明の実施例に係る紙葉厚み検 装置300の第1の変形例を示す図である。
 図10に示す紙葉厚み検出装置1000は、静電容 の変化を検出する第1のセンサ1001及び第2の ンサ1002と、第1の応答信号を検出する第1の 流検出回路402と、第2の応答信号を検出する 第2の電流検出回路404と、第1及び第2の応答信 号から紙葉304の厚みを検出する厚み検出部405 と、を備える。なお、以下に示す第1のガー 電極1001(2)、101(3)、第2のガード電極102(2)及び 102(3)は必須の構成要素ではない。

 第1のセンサ1001は、第1の印加電極1001(1)と 、第1の検出電極401a(2)、401b(2)、・・・、及び 401e(2)と、第1のガード電極1001(2)及び1001(3)と を備える。

 第1の印加電極1001(1)は、第1の検出電極401a (2)、401b(2)、・・・、401e(2)、第1のガード電極 1001(2)及び1001(3)に共通の印加電極である。

 この第1の印加電極1001(1)の大きさは、第1 検出電極401a(2)、401b(2)、・・・、401e(2)の大 さと、第1のガード電極1001(2)及び1001(3)の大 さと、を合わせた大きさと同等の大きさで る。なお、第1のガード電極1001(2)及び1001(3) 用いない場合、第1の印加電極1001(1)の大き は、第1の検出電極401a(2)、401b(2)、・・・及 401e(2)を合わせた大きさと同等の大きさにす ばよい。

 そして、第1の印加電極1001(1)と、第1の検 電極401a(2)、401b(2)、・・・、及び401e(2)と、 それぞれキャパシタを構成し、所定の静電 量を備える。

 第1のガード電極1001(2)と第1のガード電極1 001(3)は、第1の検出電極401a(2)、401b(2)、・・・ 、401e(2)を挟むように配される。そして、第1 検出電極と同電位(例えば、0V)に接続される 。

 この第1のガード電極1001(2)及び1001(3)を備 ることにより、電気力線が対向電極外に広 ってしまう現象を抑えられるので、例えば 電極間に何もない状態では、第1の印加電極 1001(1)から、第1の検出電極401a(2)、401b(2)、・ ・、及び401e(2)それぞれに対して垂直に電気 線が入力される。

 したがって、対向電極間に生じる電気力線 粗密を防ぐことができるので、紙葉304の対 電極間における位置に依存しない応答信号 得ることが可能となる。
 第2のセンサ1002は、第2の印加電極1002(1)と、 第2の検出電極403a(2)、403b(2)、・・・、及び403 e(2)と、第1のガード電極1002(2)及び1002(3)と、 備える。

 第2の印加電極1002(1)は、第2の検出電極403a (2)、403b(2)、・・・、及び403e(2)、第2のガード 電極1002(2)及び1002(3)に共通の印加電極である

 この第2の印加電極1002(1)の大きさは、第2 検出電極403a(2)、403b(2)、・・・、403e(2)の大 さと、第2のガード電極1002(2)及び1002(3)の大 さと、を合わせた大きさと同等である。な 、第2のガード電極1002(2)及び1002(3)を用いな 場合、第2の印加電極1002(1)の大きさは、第2 検出電極403a(2)、403b(2)、・・・及び403e(2)を わせた大きさと同等の大きさにすればよい

 そして、第2の印加電極1002(1)と、第2の検 電極403a(2)、403b(2)、・・・、及び403e(2)と、 それぞれキャパシタを構成し、所定の静電 量を備える。

 第2のガード電極1002(2)と第1のガード電極1 002(3)は、第2の検出電極403a(2)、403b(2)、・・・ 、403e(2)を挟むように配される。そして、第2 検出電極と同電位(例えば、0V)に接続される 。

 第1のセンサ1001と同様に、この第2のガー 電極1001(2)及び1002(3)を備えることにより、 気力線が対向電極外に広がってしまう現象 抑えることができる。その結果、対向電極 に生じる電気力線の粗密を防ぐことができ ので、紙葉304の対向電極間における位置に 存しない応答信号を得ることが可能となる

 以上に説明した実施例及び第1の変形例で は、2つのセンサアレイ(第1のセンサアレイ401 と第2のセンサアレイ403)又はセンサ(第1のセ サ1001と第2のセンサ1002)を使用した場合につ て説明したが、センサアレイが1つであって もよい。以下にその構成例を示す。

 図11は、本発明の実施例に係る紙葉厚み検 装置300の第2の変形例を示す図である。
 図11に紙葉厚み検出装置1100は、静電容量の 化を検出するセンサアレイ1101と、第1の応 信号を検出する第1の電流検出回路402と、第2 の応答信号を検出する第2の電流検出回路404 、第1及び第2の応答信号から紙葉304の厚みを 検出する厚み検出部405と、を備える。

 センサアレイ1101は、第1の検出電極401a(2) 401b(2)、・・・、及び401e(2)と、第2の検出電 403a(2)、403b(2)、・・・、及び403e(2)と、を備 る。

 そして、第1の検出電極401a(2)と第2の検出 極403a(2)、第1の検出電極401b(2)と第2の検出電 極403b(2)、・・・、第1の検出電極401e(2)と第2 検出電極403e(2)は、それぞれキャパシタを構 し、所定の静電容量を備える。

 ここで、第2の検出電極403a(2)、403b(2)、・ ・、及び403e(2)を、第1の検出電極401a(1)、401b (1)、・・・、及び401e(1)と考えると、図4に示 た第1のセンサアレイ401と同じ構成となる。

 また、第1の検出電極401a(2)、401b(2)、・・ 、及び401e(2)を、第2の印加電極403a(1)、403b(1) 、・・・、及び403e(1)と考えると、図4に示し 第2のセンサアレイ403と同じ構成となる。

 したがって、センサアレイ1101に供給する 正弦波信号等の入力信号を、一定間隔毎に反 転するとともに、第1の検出電極と第2の検出 極から交互に応答信号を取得することで第1 の応答信号と第2の応答信号を取得すること 可能となる。

 以上に説明したように、紙葉厚み検出装 300は、第1のセンサアレイ401から第1の応答 号を取得し、第2のセンサアレイ403から第2の 応答信号を取得する。そして、第1の応答信 と第2の応答信号とを比較する。

 ここで、第1のセンサアレイ401における第 1の印加電極と、第2のセンサアレイ403におけ 第2の印加電極と、が搬送路aを介して互い 反対に位置するように、第1のセンサアレイ4 01と第2のセンサアレイ403が配されるので、両 センサアレイに同相の入力信号を供給した場 合、第1のセンサアレイ401を通過する紙葉304 対する電気力線の方向と、第2のセンサアレ 403を通過する紙葉304に対する電気力線の方 と、が逆方向となる。

 紙葉304に折れ目がある場合には、紙葉304 対する電気力線の方向によってキャパシタ 静電容量が変化するので、第1の応答信号と 第2の応答信号とで異なる信号となる。

 そこで、第1の応答信号と第2の応答信号 を比較することにより、紙葉304の折れ目に る信号の変化を除去し、紙葉304に付着した ープ等の異物による信号の変化を抽出する とが可能となる。

 その結果、紙葉304にテープ等の異物が付 しているか否かを判別することが可能とな 。なお、第1の変形例や第2の変形例につい も同じ理由から厚み検出装置300と同様の効 を得ることができる。