西田 智恵子 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
KAMEI, Mitsuhito (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
亀井 光仁 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
OKABE, Shigemitsu (Incorporated 1-3, Uchisaiwai-cho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 60, 1008560, JP)
岡部 成光 (〒60 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 Tokyo, 1008560, JP)
三菱電機株式会社 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 Tokyo, 1008310, JP)
The Tokyo Electric Power Company, Incorporated (1-3 Uchisaiwai-cho 1-chome, Chiyoda-ku Tokyo, 60, 1008560, JP)
東京電力式会社 (〒60 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 Tokyo, 1008560, JP)
NISHIDA, Chieko (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
西田 智恵子 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
KAMEI, Mitsuhito (7-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 10, 1008310, JP)
亀井 光仁 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
| 絶縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶縁機器を対象とし、上記金属タンクの内部で発生する部分放電の有無を判定するにあたって、 上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所において上記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を電磁波検出器により検出し、検出した上記電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の信号をTE11検波装置によって抽出し、上記TE11検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検出器の上記外周方向の位置情報とから上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を強度検出装置によって検出して部分放電を判定する方法において、 上記ガス絶縁機器の内部構造情報が出力される構造情報出力手段を備え、 上記強度検出装置で検出した上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布と、上記構造情報出力手段の内部構造情報より、部分放電の有無を判定するようにした部分放電判定方法。 |
| 請求項1記載の部分放電判定方法において、 上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が出力される構造情報出力手段を備え、 上記強度検出装置で検出した上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布と上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報より、部分放電の有無を判定するようにした部分放電判定方法。 |
| 請求項2記載の部分放電判定方法において、上記金属タンクはL字状の屈曲部を有し、上記屈曲部から2方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに上記絶縁スペーサを備えており、 上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が、上記L字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、上記屈曲部の中心導体に上記基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造でないとき、 一方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認され、かつ、他方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、 上記L字状の上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定するようにした部分放電判定方法。 |
| 請求項2記載の部分放電判定方法において、上記金属タンクはL字状の屈曲部を有し、上記屈曲部から2方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに上記絶縁スペーサを備えており、 上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造の情報が、上記屈曲部の中心導体に構造物が接続され、かつ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造であるとき、 上記L字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、一方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認され、かつ、他方の上記絶縁スペーサで全周に亘ってほぼ同レベルの強度分布が確認された場合に、 上記L字状の上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定するようにした部分放電判定方法。 |
| 請求項2記載の部分放電判定方法において、上記金属タンクは直管部とこの直管部の途中からT字状に分岐した分岐管部とを有し、分岐部から3方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに絶縁スペーサを備えており、 上記構造情報出力手段から得た上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が、上記T字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、上記分岐部の中心導体に上記基準面に並行に構造物が接続され、かつ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を中心とした点対称構造でないとき、 上記3個の絶縁スペーサの全てにおいて、上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認された場合に、上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定することを特徴とする部分放電判定方法。 |
| 絶縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶縁機器を対象とし、上記金属タンクの内部で発生する部分放電の有無を判定するにあたって、 上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所において上記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を電磁波検出器により検出し、検出した上記電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の信号をTE11検波装置によって抽出し、上記TE11検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検出器の上記外周方向の位置情報とから上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を強度検出装置によって検出して部分放電を判定する方法において、 上記強度検出装置で検出した上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を基に、部分放電の有無を判定するようにした部分放電判定方法であって、 上記金属タンクはL字状の屈曲部を有し、上記屈曲部から2方に伸びる上記金属タンクのそれぞれに上記絶縁スペーサを備えており、 上記ガス絶縁機器の内部構造の情報が不明のとき、 上記L字状の上記金属タンクの軸線を含む平面を基準面とするとき、一方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認され、かつ、他方の上記絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度分布が確認されるか、全周に亘ってほぼ同レベルの強度分布が確認された場合に、 上記L字状の上記金属タンク内で部分放電が発生していると判定するようにした部分放電判定方法。 |
| 絶縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶縁機器を対象とし、上記金属タンクの内部で発生する部分放電の有無を判定するにあたって、 上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所において上記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を検出する電磁波検出器と、検出した上記電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の信号を抽出するTE11検波装置と、上記TE11検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検出器の上記外周方向の位置情報とから上記金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を検出する強度検出装置とを有する部分放電判定装置において、 上記ガス絶縁機器の内部構造情報が出力される構造情報出力手段を備えたことを特徴とする部分放電判定装置。 |
| 請求項7記載の部分放電判定装置において、 上記構造情報出力手段は上記ガス絶縁機器の外形及び内部構造情報が出力されるものである部分放電判定装置。 |
この発明は、ガス絶縁機器の内部で発生 る部分放電の有無を判定する部分放電判定 法及び部分放電判定装置に関するものであ 。
従来のガス絶縁機器の部分放電判定方法 、本願の発明者により非特許文献1に開示さ れている。これは、ガス絶縁機器の内部を伝 搬する電磁波をモードレベルで詳細に解析し 検証した研究結果を基に、高次のTEモードの から、特にガス絶縁機器の絶縁スペーサの 周方向に顕著な強度分布を持つ特徴を有意 活用できるTE11モードに着目し、これを検出 領域として設定している。TE11モードの電磁 が確かに存在していることをガス絶縁機器 絶縁スペーサの外周方向の顕著な強度分布 よって検証し、かつ、当該モードの電磁波 ガス絶縁機器の内部を伝播するときのモー 変化も追跡することで、より確実かつ高度 診断を行うことができるものである。
非特許文献1に開示されている従来の方法 では、部分放電によりタンク内部に発生した 電磁波が金属タンク内部を伝搬し、外部に漏 洩するのを検出しているが、GIS(Gas Insulated S witchgear:ガス絶縁開閉装置)を単純な直管,L字 ,T字状構造とみなして、ガス絶縁機器内部の 電界強度分布をモードレベルで検証した結果 を利用して、検出方法と検出装置を構築して いる。しかしながら、実際のGISにおいては、 形状は単純ではなく、中心導体を支えるポス トスペーサや電界シールドといった凹凸の構 造物が、電磁波が伝搬するタンク内部に存在 するため、その部位で生じるモードの変化は 非特許文献1に示された考え方とは異なるケ スがある。そのため、非特許文献1に開示さ た方法のみで判定を実施すると、現実の機 においては誤判定を下す恐れがある。
この発明は、上記のような問題点を解消 るためになされたもので、電磁波がガス絶 機器の内部を伝播するときのモード変化を 跡する部分放電判定方法および部分放電判 装置において、特にガス絶縁機器の絶縁ス ーサの外周方向に顕著な強度分布を持つ特 を有意に活用できるTE11モードを検出領域と して設定する。そして、ガス絶縁機器の内部 を伝搬する電磁波をモードレベルで詳細に解 析し検証した研究結果に、更にガス絶縁機器 の内部の構造に対しての検証結果を加え、ガ ス絶縁機器の実際の内部構造を加味しながら 、より実際のガス絶縁機器に即した精度の高 い部分放電判定方法および部分放電判定装置 を提供することを目的としたものである。
この発明に係わる部分放電判定方法は、 縁ガスが封入された円筒形の金属タンクを 縁スペーサで区画し、中心導体を上記絶縁 ペーサで支持して構成したガス絶縁機器を 象とし、上記金属タンクの内部で発生する 分放電の有無を判定するにあたって、上記 縁スペーサの外周方向の複数箇所において 記金属タンク内に伝搬する電磁波信号を電 波検出器により検出し、検出した上記電磁 信号から遮断周波数を利用してTE11モードが 伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数帯域の 号をTE11検波装置によって抽出し、上記TE11検 波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波検 出器の上記外周方向の位置情報とから上記金 属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を強 度検出装置によって検出して部分放電を判定 する方法において、上記ガス絶縁機器の内部 構造情報が出力される構造情報出力手段を備 え、上記強度検出装置で検出した上記金属タ ンクの外周方向の電磁波の強度分布と、上記 構造情報出力手段の内部構造情報より、部分 放電の有無を判定するようにしたものである 。
また、この発明に係わる部分放電判定方 において、上記金属タンクはL字状の屈曲部 を有し、上記屈曲部から2方に伸びる上記金 タンクのそれぞれに上記絶縁スペーサを備 ており、上記構造情報出力手段から得た上 ガス絶縁機器の外形及び内部構造の情報が 上記L字状の上記金属タンクの軸線を含む平 を基準面とするとき、上記屈曲部の中心導 に上記基準面に並行に構造物が接続され、 つ上記構造物が上記中心導体の軸上の点を 心とした点対称構造でないとき、一方の上 絶縁スペーサで上記基準面にほぼ平行な方 に2点のピーク値を有する強度分布が確認さ れ、かつ、他方の上記絶縁スペーサで上記基 準面にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有 る強度分布が確認された場合に、上記L字状 上記金属タンク内で部分放電が発生してい と判定するようにしたものである。
さらに、この発明に係わる部分放電判定 置は、絶縁ガスが封入された円筒形の金属 ンクを絶縁スペーサで区画し、中心導体を 記絶縁スペーサで支持して構成したガス絶 機器を対象とし、上記金属タンクの内部で 生する部分放電の有無を判定するにあたっ 、上記絶縁スペーサの外周方向の複数箇所 おいて上記金属タンク内に伝搬する電磁波 号を検出する電磁波検出器と、検出した上 電磁波信号から遮断周波数を利用してTE11モ ードが伝搬しTE21モードが伝搬しない周波数 域の信号を抽出するTE11検波装置と、上記TE11 検波装置で抽出した信号の強度と上記電磁波 検出器の上記外周方向の位置情報とから上記 金属タンクの外周方向の電磁波の強度分布を 検出する強度検出装置とを有する部分放電判 定装置において、上記ガス絶縁機器の内部構 造情報が出力される構造情報出力手段を備え たものである。
この発明の部分放電判定方法又は部分放電
定装置によれば、ガス絶縁機器の内部構造
報が出力される構造情報出力手段を備えた
で、強度検出装置で検出した金属タンクの
周方向の電磁波の強度分布と、構造情報出
手段の内部構造情報より、ガス絶縁機器の
部に部分放電が存在するか否かを確度高く
定することができる。
又、この発明の部分放電判定方法又は部分
電判定装置によれば、ガス絶縁機器の外形
び内部構造情報が出力される構造情報出力
段を備えたので、強度検出装置で検出した
属タンクの外周方向の電磁波の強度分布と
構造情報出力手段の外形及び内部構造情報
り、ガス絶縁機器の内部に部分放電が存在
るか否かを確度高く特定することができる
1 金属タンク 2 絶縁ス
ペーサ
3 中心導体 4 電磁波
出器
5 移動装置 6 移動角
出装置
7 判定部 8 TE11検波
置
9 入力部 10 強度検出
装置
11 判定装置 12 ガイドレ
ール
13 部分放電源 14 パター
認識装置
15 基準面 16 基準面
21 ポストスペーサ 22 パター
ン認識装置
23 検出パターン表示器 24 構造
報出力手段
25 想定パターン表示器 26 電界
和シールド
27 屈曲部 28 分岐部
実施の形態を説明する前段において、本願
先願である特許文献1について、参考例とし
て詳述する。
参考例1.
図11は、参考例1における部分放電判定装置
ガス絶縁機器に取り付けた構成図である。
定対象とするガス絶縁機器の一例として、G
IS(Gas Insulated Switchgear:ガス絶縁開閉装置)を
に説明する。GISは、断路器,遮断器等の開閉
器やこれらを保護する電気機器が母線によ
接続され、各機器の高電圧充電部は絶縁性
スを充填した金属タンク内に収納されて構
されている。図は、このGISの母線タンク部
に部分放電判定装置を配置した場合を示し
いる。
図のように、円筒状をした複数の金属タ ク1が絶縁スペーサ2を介し連結され、この 縁スペーサ2に支持された円筒状の中心導体3 が金属タンク1と同軸に配置されている。そ て、絶縁スペーサ2で区画された金属タンク1 内には絶縁ガスが封入されている。なお、金 属タンクは以下では単にタンクと称す。
次に、部分放電判定装置の構成について 明する。タンク1を連結する絶縁スペーサ2 外周部に、タンク1内に伝播する電磁波信号 検出する電磁波検出器4を配置する。この電 磁波検出器4は、電磁波アンテナで主に構成 れており、例えば、ループコイル,ダイポー アンテナ,ログペリアンテナ,ホーンアンテ 等が使用される。電磁波検出器4は、移動装 5によって絶縁スペーサ2の外周方向に移動 能となっており、外周方向の任意の位置で 磁波を測定し検出することができる。移動 置5により電磁波検出器4が絶縁スペーサ2の 周方向に移動したときの電磁波検出器4の位 情報は、移動角検出装置6に送られ、基点か らの移動角θとして検出される。
電磁波検出器4からの検出信号と移動角検 出装置6からの移動角情報とは、判定部7に送 される。判定部7は、電磁波検出器4の検出 号から後述する遮断周波数を利用してTE11モ ドが伝播しTE21モードが伝播しない周波数帯 域の電磁波信号を抽出するTE11検波装置8と、 断周波数を演算するのに必要なタンク1と中 心導体3の外径情報を入力する入力部9と、TE11 検波装置8の出力信号及び移動角検出装置6か の移動角θを受信し、タンク1の外周方向の 磁波の強度分布を検出する強度検出装置10 、検出した強度分布とTE11モード特有の強度 布とを比較して部分放電の有無を判定する 定装置11とを備えている。上記4~11までで、 分放電判定装置の主要部が構成されている なお、例えばタンク内の異物等は、部分放 源13となる。
図12は図11のP-P方向から見た断面構成図であ
り、移動装置5によって電磁波検出器4を移動
せる場合の一例を示す図である。図のよう
、絶縁スペーサ2の外周部にガイドレール12
設け、電磁波検出器4側に設けた係合部をガ
イドレール12にスライド可能に係合させてい
。電磁波検出器4には駆動モータを設けてお
り、移動装置5から指令によりガイドレール12
上を移動できるようになっている。このとき
の周方向の位置情報を移動角検出装置6に取
込む。例えば、図の垂直下部の位置を基点
すると、4aの位置で測定する場合は、θを移
角として検出する。
なお、図12に示す移動装置は、一例であり
絶縁スペーサ2の外周の周方向に移動可能な
のであれば、図の構造に限定されない。
次に、部分放電判定装置によって部分放電
検知する方法について説明する。GISの母線
ンクは、図11に示すように中心導体3とそれ
被うタンク1からなる同軸構造となっている
。このような同軸構造を伝播する電磁波のモ
ードには、TEMモード、TEモード(TE11,TE21,TE31・
・)及びTMモードがあり、それぞれのモード
電磁波の異なる伝播形態を表しており、進
方向に対し電界や磁界のベクトルの有無で
別されている。このTEM,TE11モード、TE21モー
・・・はそれぞれのモードごとに特定の周
数以上の領域に限定して存在していること
知られている。この特定の周波数は遮断周
数と呼ばれており、中心導体径やタンク径
どの構成部品の形状や寸法によって、すな
ちガス絶縁機器の形状や寸法に応じて決ま
ものである。例えば、タンク1の半径をa、
心導体3の半径をbとし、光速をcとすると、
似的にTEm1モードの遮断周波数fは式1のよう
表される。
f=c・m/〔π(a+b)〕・・・・・・・・・
式1
但しm=1,2,3・・・
つまり、タンク1と中心導体3の形状が決定さ
れば、存在するモードと遮断周波数が特定
きることになる。
各モードのうち、TEMモードはタンク円周 向にピーク分布を持たない静電界と同じ電 分布である。これに対し、TE(m1)モードは円 方向にピーク分布を持つ電界分布を示す。 13は、同軸線路の場合のTEMモード,TE11モード ,及びTE21モードの電磁界分布を模式的に示す である。図のように、TE11モードは円周方向 の180°対称の位置に強いピークを持つ電界分 を示し、TE21モードは円周方向の90°対称の 置にピークを持つ電界分布であることがわ る。
図14は、タンク内で部分放電が生じてい 場合の電磁波の強度分布の一例を示す図で る。周波数別の電磁波強度の強弱とタンク 壁面における分布状況を濃淡で表現してい 。この図は、発明者らの研究によって明ら にされた実験検証データ例であり、中心導 の長さが約2mのタンク内部で部分放電を発生 させたものであり、縦軸は、放電源を基点(0 )としタンク外周の円周方向の位置を角度で し、横軸は、周波数(MHz)を示している。図 おいて、色の濃い部分が電磁波信号の強い 分である。図の上部には、TEMモード,TE11モー ド,TE21モード及びTE31モードの電磁波信号が伝 播する周波数帯域をそれぞれ横棒グラフで示 している。
図中に丸を付して例示しているように、T EMモードは円周方向に一様に信号を有しピー 値を持たないが、TE11モードは円周方向にお いて180°対向する位置に2つの強度ピークを持 ち、また、TE21モードは90°ピッチで4つのピー クを持つことがよくわかる。従って、式1を いて計算された各モードの周波数領域おい これらの強度分布が検証されれば、間違い くそのモードの電磁波が存在していること 意味する。
以上説明したように、部分放電による電磁
は、TEM領域から、より高次のモードの信号
で広くGIS内部に分布している。この分布形
を把握することで、GIS内部での部分放電の
無の判断が可能となる。ここで、どのモー
に着目するかについては、パターンの見分
易さと、一方で信号処理のし易さとを考慮
て決定していく必要がある。信号処理のし
さでは、より低い周波数帯を検出ターゲッ
とした方が好ましいが、最も周波数の低い
ころで存在するTEMモードは全周方向に亘り
布を示しているため特徴的な分布パターン
見出しにくい。一方で、高次モードになる
、分布の形状が複雑になっていくため、よ
自然界には存在しないGIS固有のパターンを
出すことができるようになるが、複雑すぎ
と、部分放電判定装置の判定アルゴリズム
非常に高度・複雑なものとなり、また高周
信号処理も難しくなって、実際の診断には
さなくなる。
そこで、ここでは、比較的GIS固有の特長が
出せ、かつ、信号処理も容易な帯域であるT
E11モードに着目した。なお、実際のGISタンク
でのTE11モードの周波数帯について、式1で試
すると、タンク径によって異なるが200MHz~1GH
z程度である。
先に、図11のTE11検波装置8によって、遮断 周波数を利用してTE11モードが伝播しTE21モー が伝播しない周波数帯域の電磁波信号を抽 すると説明した周波数帯域とは、式1で求め たTE11モードの遮断周波数以上で、TE21モード 遮断周波数未満の範囲のことである。但し 式1は近似式であり、この式によってモード を完全に峻別できるわけではないので、厳密 に範囲を区切る必要はなく前後に多少幅があ っても良い。実運用においては、汎用性を考 慮して幅を持たせる方が実用的でる。
次に、具体的なガス絶縁機器での判定方 について説明する。図15は、参考例1の部分 電判定装置を用いた部分放電判定方法を説 する図である。図の(a)は2個の絶縁スペーサ 2a,2bで区画された直管のタンク1内で部分放電 が発生した場合の発生位置を示し、(b)は部分 放電発生位置のz軸に垂直方向の断面図であ 、部分放電源13が、例えば水平方向を基準と して角度θの位置に存在する場合を示してい 。また、(c)は部分放電による電磁波信号が 管のタンク1の接続部に設けた絶縁スペーサ 2a又は2bで観測される際の、周方向の電磁波 強度分布を示すものである。
なお、部分放電源13は、分かりやすいた に絶縁スペーサのすぐ近傍に図示している 、タンク1内であればどこでもよい。また、 磁波信号の強度分布は、主にピークが現れ 方向や現れ方を視覚的に分かりやすく説明 るため単純化して表示しており、実測値を 確に表したものではない。以下の説明でも 様である。部分放電の測定は、電磁波検出 4を移動装置5によって絶縁スペーサ2aの外周 方向へ移動させながら、外周方向の複数の位 置で実施する。このとき、基準点からの測定 位置の情報は移動角検出装置6によって角度 報θとして検出し、部分放電判定装置の判定 部7へ送信される。
GISタンク内部に発生する部分放電源13が 例えば水平方向を基準として角度θの位置( 置13と180°対向する位置13aでも同じ)に存在し た場合、電磁波信号も同じく角度θの方向に く放射され、絶縁スペーサ2aにおいて、図 (c)に示すように、ほぼ角度θの位置に強い信 号ピークを持つ分布が確認される。そこで、 絶縁スペーサ2aの外周方向の複数箇所で測定 た電磁波検出器4からの電磁波信号を、図11 説明したような部分放電判定装置の判定部7 に取り込み、信号処理をして外周方向の強度 分布として表せば、TE11モードの電磁波が存 した場合、すなわち部分放電による電磁波 ある場合は、ほぼ180°対向する位置に強いピ ーク値が見られることになる。従って、検出 結果の強度分布がこのようなTE11モード特有 分布を示すかどうかにより部分放電の有無 判定することができる。
強度検出装置10の具体例としてパターン認 装置を使用した場合について説明する。図16 は図11の部分放電判定装置の強度検出装置に ターン認識装置14を使用した場合のブロッ 図である。パターン認識装置14以外は図11と じなので説明は省略する。TE11検波装置8か のTE11の信号と、移動角検出装置6からの移動 角θの情報をパターン認識装置14へ入力する パターン認識装置14では、絶縁スペーサ2の 周上の電磁波信号の強度分布パターンを生 する。強度分布パターンの一例を図17に示す 。図の縦軸に信号強度、横軸に周方向の位置 (角度)をとり、各位置での信号強度をグラフ すれば太線のような強度分布パターンが得 れる。判定装置11では、例えば、θ 1 とθ 2 の間隔やピーク値から、TE11モード特有のモ ドかどうかを判定する。
θ 1
,θ 2
のような顕著なピーク値がほぼ180°対向する
置に確認できれば、TE11モード特有の分布で
あると判断でき、部分放電による電磁波が検
出されたと判定できる。このように、絶縁ス
ペーサ2の外周方向の測定において、ほぼ180°
離れた位置に2つのピークが存在することを
現性をもって確認することで、外部ノイズ
はなく内部に部分放電が存在することを特
できる。
なお、パターン認識装置は、現在一般に行
れている各種信号処理技術を利用すること
対応できる。
また、図15の(a)のように、タンク1の両端に
縁スペーサ2aと絶縁スペーサ2bとが配置され
ている場合、この絶縁区画内部に部分放電源
13が存在すると、上記のような2つのピークを
持つ分布の形状は、直管のタンクであれば崩
れることなく両側へ伝播し、隣接する絶縁ス
ペーサ2a,2bで同じ位置にピーク値が現れる。
そこで、直管のタンク1において2つ以上の
縁スペーサが存在する場合、絶縁スペーサ2a
で測定した電磁波信号から、周方向でほぼ180
°対称の位置にピーク値を有するTE11モードの
信号を検出し、かつ、そのピーク値が隣接す
る絶縁スペーサ2bで同じ位置に確認できた場
に、電磁波検出器4が検出した信号は、タン
ク1の内部における部分放電信号であると判
する。両者のピーク位置が異なる場合には
部分放電によるものではなく外部ノイズで
ると判定する。
また、上記の説明のように、ピーク信号は
部分放電源13の円周方向の位置と同じ方向
現れる。このことを利用し、測定したピー
信号がタンク1の円周方向のどの位置に立つ
という位置(角度)情報によって、部分放電
13の円周方向の位置を推定することができる
。但し、図15(b)で部分放電源が位置13にある
合と位置13aにある場合の区別や、タンク1側
中心導体3側かの区別はしない。
上記までの説明では、電磁波検出器4によっ
て絶縁スペーサ2の外周方向の複数箇所で測
するやり方として、移動装置5を用いて移動
せる場合について説明したが、移動装置5に
よらずに、例えば、測定者が電磁波検出器4
絶縁スペーサ2の外周方向に移動させながら
定しても良い。また、位置(角度)情報も、
動角検出装置6から自動的に取り込むのでは
く、測定者がその情報を強度検出装置10に
力するようにしても良い。
また、遮断周波数を演算するために、タン
1と中心導体3の径情報を入力部9から入力す
ようにしたが、その都度入力するのではな
、予め記憶部に記憶させておいても良く、
象ガス絶縁機器が特定されているような場
は、径情報から計算される遮断周波数を直
利用しても良い。
更にまた、測定結果から部分放電の有無を
定する際に、強度検出装置によって強度分
が得られた段階で、熟練者であれば強度分
を見れば、特に後段の判定装置を使用しな
ても、部分放電の有無を判定することが可
である。例えば、強度検出装置として上述
ようなパターン認識装置を使用し、結果を
度分布パターンとして視覚的に表示させれ
、その図からTE11モードの存在を確認するこ
とが可能である。従って、部分放電判定装置
として、判定部7の中の判定装置11は必須では
ない。
以上のように、参考例1によれば、絶縁スペ
ーサの外周方向の複数箇所において電磁波信
号を検出し、TE11検波装置によってTE11モード
伝播しTE21モードが伝播しない周波数帯域の
信号を抽出し、抽出した信号の強度と電磁波
検出器の周方向の位置情報とからタンクの外
周方向の電磁波の強度分布を検出し、その強
度分布がTE11モード特有の分布を示すかどう
により部分放電の有無を判定するようにし
ので、部分放電で発生する電磁波の中に含
れるTE11モードの信号を効率よく捕捉でき、
のモード特有の特徴を抽出できるので、外
ノイズの影響を抑制して部分放電の有無を
定できる信頼性の高い部分放電判定方法又
部分放電判定装置を提供できる。
また、部分放電の有無の判定は、判定装置
用いて強度検出装置で得られた電磁波の強
分布とTE11モード特有の分布とを比較して判
定するようにしたので、上記の効果に加え、
更に精度の良い判定を行うことができる。
更にまた、直管のタンクの軸方向に設け 2個の絶縁スペーサのそれぞれにおいて測定 して得た電磁波の強度分布を比較し、強度分 布のピーク位置が同じであれば、直管内で部 分放電が発生していると判定するようにした ので、直管タンクにおける部分放電の発生の 有無を精度良く判定できる。
参考例2.
図18~図20は参考例2による部分放電判定方法
説明する図である。図18,図19の(a)はL字状の
ンクにおける部分放電の発生位置を示し、(
b)は一方の絶縁スペーサでの電磁波の強度分
、(c)は他方の絶縁スペーサでの電磁波の強
分布を示している。図のように、L字状のタ
ンク1c、1dに対して、そのL字の屈曲部の前後
絶縁スペーサ2c,2dがそれぞれ配置されてい
。タンク1c,1dがL字状をしている以外の構成
、参考例1で説明した図11と同等であり、ま
部分放電判定装置も参考例1で説明した図と
等なので詳細な説明は省略し、相違点を中
に説明する。
GISが直管のタンクから構成されている場 は、電磁波の挙動は参考例1で説明したよう に単純であったが、実際のGISではL字状やT字 をしたタンクが複数組み合わさって構成さ ているため、このL字やT字の屈曲部分で電 波モードの変換が発生し、信号の円周方向 分布が崩れる。まず、図18のように、L字屈 部の手前側のタンク1c内部において部分放電 源13が存在した場合について説明する。図中 の方向を特定するために、タンク1c,1dの軸 を含む平面を基準面15とする。部分放電源13 、タンク1c側で軸心を通り基準面15に平行な 方向(x軸方向)にある場合を説明する。
この場合、絶縁スペーサ2cにおいては図 (b)のように基準面15と平行な方向(x軸方向)に ピーク値を持つTE11モードの強度分布が確認 れる。そして、L字部(屈曲部)を通過した後 絶縁スペーサ2dにおいては、2cにおける分布 は異なり、図の(c)のように全周方向に亘っ ほぼ同レベルの強度分布を示すことが発明 らの研究によって確認された。この結果、L 字状のタンクの屈曲部の前後に絶縁スペーサ 2c,2dが存在する場合には、両絶縁スペーサ2c,2 dにおいて電磁波検出器4によってTE11モードの 電磁波の強度分布を測定し、一方の絶縁スペ ーサ2cにおいて基準面15にほぼ平行な方向に2 のピーク値が存在した場合に、他方の絶縁 ペーサ2dにおいて全周方向に亘る分布が再 性をもって存在することを確認できれば、 部ノイズではなく、当該タンク内部におい 部分放電が発生していると判定することが きる。そのため、L字状のタンク内の周方向 基準面に平行な位置に発生する部分放電の 無を精度良く判定することができる。
次に、図19は図18と同様にL字状のタンク あるが、(a)に示すように、部分放電源13が、 タンク1c内で軸心を通り基準面15に垂直な方 (y軸方向)にある場合である。このとき、絶 スペーサ2cにおいて観測される部分放電によ るTE11モードの電磁波は図の(b)のように基準 15に垂直方向(y軸方向)にピーク値を有し、L 屈曲部を通過した後の絶縁スペーサ2dで観測 した信号でも、図の(c)のように基準面15に垂 方向にピーク値を持つ信号分布が確認され 。
この結果から、L字状のタンク1c,1dの双方 絶縁スペーサ2c,2dがある場合には、両絶縁 ペーサ部で電磁波検出器4によってTE11モード の電磁波の周方向の強度分布を測定し、一方 の絶縁スペーサ2cにおいて基準面15にほぼ垂 方向に2点のピーク値が存在した場合には、 方の絶縁スペーサ2dにおいて同じくほぼ垂 方向に2点のピーク値が再現性をもって存在 ることを確認すれば、当該タンク内部にお て部分放電が発生していると判定すること できる。そのため、L字状のタンク内部の周 方向で基準面に垂直な位置に発生する部分放 電の有無を精度良く判定することができる。
以上までは、部分放電信号が基準面15に し垂直もしくは水平方向に侵入した場合に いて説明した。次に、部分放電源13が基準面 15に対して斜め方向に位置している場合につ て説明する。斜め方向に信号が進入した場 については、斜め信号を水平成分と垂直成 に分離して考えることができることが確認 れた。次に、これを説明する。
図20は、基準面に斜め方向に部分放電源13 が存在した場合の、L字屈曲部でのTE11モード 電磁波の分布の変化につい説明する図であ 。図の(a)に示すように、水平方向(基準面) 基準に角度θの位置に部分放電源13が存在し 場合、部分放電源13があるタンク1c側の絶縁 スペーサ2cでは図の(b)「入力」に示すように 水平成分と垂直成分の和として角度θの位 に強い信号ピークを持つ分布が確認される これは、角度θで侵入した大きさAの信号は 水平成分(Acosθ)と、垂直成分(Asinθ)に分割し これらを足し合わせた結果として考えるこ ができる。一方、L字屈曲部を通過した側の 絶縁スペーサ2dでは、図の(b)「出力」に示す うに、水平成分,垂直成分それぞれの屈曲部 でモードが変換された結果を足し合わせた右 下のような分布を示すことが確認された。
そこで、実際の測定においては、L字屈曲 部の前後の絶縁スペーサで観測された信号の 外周方向の分布が、ここで予測される分布と 一致した場合、すなわち、一方の絶縁スペー サ部で傾斜を持つ方向に2点のピーク値を有 る強度分布が確認され、かつ、他方の絶縁 ペーサ部で垂直な方向の成分と全周方向の 分との和に相当する強度分布が確認された 合、当該タンク内部で部分放電が発生して ると判定することができる。そのため、L字 のタンク内部の周方向で基準面に傾斜を持 位置に発生する部分放電の有無を精度良く 定することができる。
参考例3.
図21~図24は参考例3による部分放電判定方法
説明する図である。図の(a)はT字状のタンク
における部分放電の発生位置を示し、(b)~(d)
各絶縁スペーサでの電磁波の強度分布を示
ている。図のように、直管部とこの直管部
途中からT字状に分岐した分岐管部からなるT
字状のタンクに対して、分岐点から3方に伸
るタンク1e、1f,1gのそれぞれに絶縁スペーサ2
e、2f,2gを備えている。タンクがT字状をして
る以外の構成は、参考例1で説明した図11と
等であり、また部分放電判定装置も参考例1
説明した図と同じなので詳細な説明は省略
、相違点を中心に説明する。
図中での方向を特定するために、タンク1 e~1gの軸線を含む平面を基準面16とする。まず 、図21のように、部分放電源13がタンク1e側で タンク軸心を通り基準面16に平行な方向にあ 場合を説明する。図のような位置に部分放 源13が存在した場合、絶縁スペーサ2eでは(b) に示すように基準面16に平行な方向(x軸方向) 2つのピーク値を持つTE11モードの信号分布 確認される。このとき、分岐部を通過した の分岐管1f側の絶縁スペーサ2fと直管1g側の 縁スペーサ2gにおいては、絶縁スペーサ2eに ける分布とは異なり、(c)及び(d)のように全 方向に亘ってほぼ同レベルの強度分布を示 ことがわかる。なお、部分放電源13が直管1g 側の同方向にある場合も同様である。
一方、図22の(a)に示すように、部分放電源13
が、分岐管1f側で軸心を通り基準面16に平行
方向(z軸方向)に存在した場合は、絶縁スペ
サ2fにおいては、(b)に示すように基準面に平
行に2点のピーク値を持つ分布が確認され、
岐部を通過した後の直管1e,1g側の絶縁スペー
サ2e,2gにおいては、(c)のように周方向で全周
亘ってほぼ同レベルの信号を有する強度分
を示すことがわかる。
この結果、T字状のタンクにおいて、図のよ
うに直管部の両側と分岐管側に絶縁スペーサ
が有る場合には、各絶縁スペーサ2e~2gにおい
、電磁波検出器4により電磁波を検出し、TE1
1モードの周波数を検波してタンク外周方向
強度分布として見た場合、いずれか1つの絶
スペーサ部で基準面16にほぼ平行な方向に2
のピーク値を有する強度分布が確認され、
つ、残り2個の絶縁スペーサ部で全周に亘っ
てほぼ同レベルの信号を有する強度分布が再
現性をもって確認された場合に、当該タンク
の内部で部分放電が発生していると判定する
ことができる。そのため、T字状のタンク内
の周方向で、基準面に平行な位置に発生す
部分放電の有無を精度良く判定することが
きる。
次に、部分放電源13が、タンク軸心を通 基準面16と垂直な方向(Y軸方向)に存在する場 合について説明する。図23(a)に示すように、T 字状のタンクの直管1e側で基準面16に垂直な 向に部分放電源13がある場合である。この場 合、部分放電源13があるタンク1e側の絶縁ス ーサ2eにおいては、(b)のように部分放電によ るTE11モードの電磁波は基準面16に対し垂直方 向に2点のピーク値を持ち、さらに、分岐部 通過した後の分岐管1f側の絶縁スペーサ2fと 管1g側の絶縁スペーサ2gにおいても、電磁波 信号は(c),(d)のように同じく基準面16に対し垂 直方向に2点のピーク値を持つ強度分布が確 される。
同様に、図24(a)に示すように、部分放電 13が分岐管1f側で軸心を通り基準面16に垂直 方向に存在した場合について説明すると、 分放電源13の存在するタンク側の絶縁スペー サ2fにおいては、部分放電によるTE11モードの 電磁波は(b)のように基準面16に対し垂直方向 2点のピーク値を有し、分岐部を通過した後 の直管1e,1gに設けた絶縁スペーサ2e,2gで観測 た電磁波信号は、(c)のように同じく基準面16 に垂直方向に2点のピーク値を有する強度分 が確認されている。
これらの結果から、T字状のタンクの3方 絶縁スペーサが有る場合には、各絶縁スペ サ2e~2gにおいて電磁波検出器4によって検出 た電磁波信号を処理し、タンク外周方向の 度分布を取得し、いずれか1つの絶縁スペー 部において基準面16にほぼ垂直方向に2点の ーク値が存在した場合には、その他の絶縁 ペーサ部において同じく基準面16にほぼ垂 方向に2点のピーク値が再現性をもって存在 ることを確認することで、すなわち、全て 絶縁スペーサ部において基準面16にほぼ垂 方向に2点のピーク値を有することを確認す ことで、当該タンクの内部で部分放電が発 していると判定する。そのため、T字状のタ ンク内部の外周方向で、基準面に垂直な位置 に発生する部分放電の有無を精度良く判定す ることができる。
以上までの説明では、簡単のために部分放
源が基準面16に対し垂直もしくは水平方向
ある場合について説明した。部分放電源が
準面16に対し斜め方向にある場合については
、参考例2で説明したと同様に、斜め方向の
号を水平成分と垂直成分に分離して、それ
れのモード変換結果を再度重ね合わせるこ
によってTE11モードの強度分布が得られる。
示は省略するが、部分放電源13が基準面16に
対し斜め方向に位置する場合、3個の絶縁ス
ーサ部の内の何れか一箇所で基準面16と傾斜
を持つ方向に2点のピーク値を有する強度分
が確認され、かつ、残り2個の絶縁スペーサ
で全周方向の成分と垂直な方向の成分の和
相当する強度分布が確認されることを検証
た。
従って、実際の測定では、T字状のタンクの
各絶縁スペーサ部において、電磁波検出器4
より電磁波を検出し、信号処理によって各
縁スペーサ部の外周方向のTE11モードの電磁
の強度分布を取得し、その結果が上記のよ
な強度分布を示した場合に、当該タンク内
部分放電が発生していると判定し、それ以
は外部ノイズであると判定することができ
。そのため、T字状のタンク内部の周方向で
、基準面に傾斜を持つ方向の位置に発生する
部分放電の有無を精度良く判定することがで
きる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における部
放電判定装置をガス絶縁機器に取り付けた
成図である。図2は図1のQ-Q方向から見た断面
構成図である。明細書中の各図において、同
一符号は同一又は相当部分を示し、説明を一
部省略する。ガス絶縁機器は、円筒状をした
複数のタンク1が絶縁スペーサ2を介し連結さ
、この絶縁スペーサ2に支持された円筒状の
中心導体3がタンク1と同軸に配置されて構成
れている。そして、絶縁スペーサ2で区画さ
れたタンク1内には絶縁ガスが封入されてい
。GISは、このように基本的には図1に示すよ
に中心導体3とそれを被うタンク1からなる
軸構造となっているが、場合によっては中
導体3を支えるために、中心導体3の軸上の点
を中心とした点対称でない構造のポストスペ
ーサ21が挿入されていることもある。また、
界シールドが挿入されていることもある。
GIS内部で部分放電が発生した場合、部分 電より電磁波が発生しタンク内部を伝播す 。この同軸のタンク構造を伝搬する電磁波 モードとして、参考例と同様に、TE11モード の信号に着目して、部分放電判定装置が構成 されている。TE11モードの特徴を活かして部 放電の判定をするには、タンク1の外周方向 測定に当たっては、絶縁スペーサ2の外周方 向の電磁波の強度分布を知る必要がある。図 1において、参考例1と同様に、電磁波検出器4 は絶縁スペーサ2の外周方向に沿って移動可 となっており、絶縁スペーサ2の外周方向に った電磁波検出器4の出力を判定部7に入力 ることで、TE11モードを利用した部分放電の 定が可能となる。なお、5は移動装置、6は 動角検出装置、12はガイドレールである。
部分放電判定装置は、絶縁スペーサ2の外 周方向の複数箇所においてタンク1内に伝搬 る電磁波信号を検出する電磁波検出器4と、 出した電磁波信号から遮断周波数を利用し TE11モードが伝搬しTE21モードが伝搬しない 波数帯域の信号を抽出するTE11検波装置8を有 する。さらに、部分放電判定装置は、TE11検 装置8で抽出した信号の強度と電磁波検出器4 の外周方向の位置情報θとからタンク1の外周 方向の電磁波の強度分布を検出する強度検出 装置を有する。この強度検出装置は、図16,図 17で説明したようにパターン認識装置22で構 できる。パターン認識装置22のパターン化出 力は、図15の(c),図18の(b)(c)等のような円形の 度分布図として、検出パターン表示器23に 示できる。
構造情報出力手段24には、判定対象のガ 絶縁機器の外形及び内部の構造情報が入力 れ記憶されている。構造情報出力手段24に記 憶される外形構造情報としては、判定対象の ガス絶縁機器の直管タンク,L字状タンク,T字 タンク等の情報であり、各タンクにおける 縁スペーサの位置も取り込んでも良い。構 情報出力手段24に記憶される内部構造情報と しては、判定対象のガス絶縁機器内部におけ るポストスペーサや電界シールドの有無、そ れらの取り付け位置,取り付け方向や形状等 ある。想定パターン表示器25は、判定対象の ガス絶縁機器の1つの絶縁スペーサで検出し 強度分布情報をパターン認識装置22から得る と共に、外形及び内部の構造情報を構造情報 出力手段24から得る。
これらの情報から、想定パターン表示器25
は、上記判定対象のガス絶縁機器の他の絶
スペーサで部分放電発生時に想定される強
分布をパターン化して表示する。そのため
想定パターン表示器25には、それらの情報か
ら判定対象のガス絶縁機器の他の絶縁スペー
サで部分放電発生時に想定される強度分布が
、事例として記録されている。例えば、後述
する図3における外形及び内部の構造情報と
絶縁スペーサ2cの強度分布情報から、想定さ
れる部分放電発生時の絶縁スペーサ2dの強度
布が記録されている。なお、想定パターン
示器25の表示は図15の(c),図18の(b)(c)等のよう
な円形の強度分布図とすることができる。な
お又、想定パターン表示器25では、構造情報
力手段24の外形及び内部の構造情報だけを
示するようにすることもできる。
判定装置11では、上記他の絶縁スペーサで
際に検出した強度分布を基にパターン認識
置22でパターン化した出力と、想定パターン
表示器25の想定される上記パターン化出力と
比較し、マッチング度により、判定対象の
ス絶縁機器の内部における部分放電の有無
判定する。
このように構成された部分放電判定装置 L字状タンクの測定に適用した場合について 説明する。参考例2と図18を参照して、L字状 タンク1c,1dに対して、そのL字状の屈曲部の 後に絶縁スペーサ2c,2dがそれぞれ配置されて いる。図中での方向を特定するために、タン ク1c,1dの軸線を含む平面を基準面15とする。 分放電源13は、タンク1c側で軸心を通り基準 15に平行な方向(x軸方向)にある場合を説明 る。
電磁波がこのタンク内部を伝搬する際に L字状の屈曲部を通過する場合、この屈曲部 でモードの変換が起き、参考例2で説明した うに、信号の円周方向の分布が崩れる。こ 場合、図18に示すように、絶縁スペーサ2cに いては図18の(b)のように基準面15とほぼ平行 な方向(x軸方向)にピーク値を持つTE11モード 強度分布が確認される。そして、L字状屈曲 を通過した後の絶縁スペーサ2dにおいては 2cにおける分布とは異なり、図18の(c)のよう 全周方向に亘ってほぼ同レベルの強度分布 示す。
しかしながら、基準面15とほぼ平行な方 (x軸方向)にピーク値を持つTE11のモード分布 対して、図3の(a)に示す、片側のみのポスト スペーサ21のように、屈曲部の中心導体に基 面に並行に構造物が接続され、かつ上記構 物が中心導体の軸上の点を中心とした点対 構造でない場合、図3の(c)のように、図18の( c)とは異なるモードの変化が見られることが たに分かった。なお、図3の(a)はポストスペ ーサがある場合のL字状のタンクにおける部 放電の発生位置を示し、(b)は一方の絶縁ス ーサでの電磁波の強度分布、(c)は他方の絶 スペーサでの電磁波の強度分布を示してい 。図3(a)の26はポストスペーサ21の電界緩和シ ールドを示す。電界緩和シールドを装着した ポストスペーサ21は、中心導体の軸上の点を 心とした点対称構造ではない。L字状のタン クの屈曲部にはハンドホールが設けられるこ とがあり、ポストスペーサ21はそのハンドホ ルを利用して、L字状のタンクの屈曲部に設 置され中心導体を支持する。なお、L字状の ンクの屈曲部とは、拡がりのあるタンク1cと タンク1dの交わる部分で、図3の破線で囲む部 分27である。
基準面15とほぼ平行な方向(x軸方向)にピ ク値を持つ信号がL字状屈曲部に侵入した場 に、その信号の分布を持つ方向に対し、軸 の点を中心とした点対称ではなく片側にの 構造物が存在するがために、信号の伝搬経 が片方にだけズレが生じる。そのため、最 的に絶縁スペーサ2dにおける分布に影響を えたものと考えられ、基準面15とほぼ平行な 方向にピーク値を持つ分布が顕著に観測され る。
このように、信号の強度分布と重なるよ に、屈曲部の中心導体に上記基準面に並行 構造物が接続され、かつ上記構造物が中心 体の軸上の点を中心とした点対称構造でな 場合、一方の絶縁スペーサで上記基準面に ぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度 分布が確認され、かつ、他方の絶縁スペーサ で上記基準面にほぼ平行な方向に2点のピー 値を有する強度分布が確認された場合に、L 状のタンク内で部分放電が発生していると 定できる。
具体的な判定法として、内部構造の情報が
得できた場合、中心導体の軸上の点を中心
した点対称でない構造物が屈曲部27に無い
きには、一方の絶縁スペーサで基準面(x軸方
向又は水平方向)にほぼ平行な方向に2点のピ
ク値を有する強度分布が確認され、かつ、
方の絶縁スペーサで全周に亘ってほぼ同レ
ルの強度分布が確認された場合に、L字状の
タンク内で部分放電が発生していると判定す
る。
他方、内部構造の情報が取得できた場合、
曲部27の中心導体に基準面に並行に構造物
接続され、かつ上記構造物が中心導体の軸
の点を中心とした点対称でないときには、
方の絶縁スペーサで基準面(x軸方向又は水平
方向)にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有
る強度分布が確認され、かつ、他方の絶縁
ペーサで基準面にほぼ平行な方向に2点のピ
ーク値を有する強度分布が確認された場合に
、L字状のタンク内で部分放電が発生してい
と判定する。
また、内部構造の情報が取得できない場 (内部構造の情報が不明の場合)には、一方 絶縁スペーサで基準面にほぼ平行な方向に2 のピーク値を有する強度分布が確認され、 つ、他方の絶縁スペーサで基準面にほぼ平 な方向に2点のピーク値を有する強度分布が 確認されるか、全周に亘ってほぼ同レベルの 強度分布が確認された場合に、L字状のタン 内で部分放電が発生していると判定する。
上記の具体的判定法を、図1の部分放電判 定装置に当てはめて説明する。構造情報出力 手段24には、外形及び内部構造情報として、 L字状のタンクで中心導体の軸上の点を中心 とした点対称でない構造物が屈曲部に無い” が入力され記憶されている。構造情報出力手 段24の情報は想定パターン表示器25に表示す こともできる。ここにおいて、一方の絶縁 ペーサ2c(図18(a))で測定が行われ、基準面に ぼ平行な方向に2点のピーク値を有する強度 布が確認される(図18(b))。この確認情報は、 パターン認識装置22の出力として検出パター 表示器23に表示される。想定パターン表示 25では、構造情報出力手段24の情報とパター 認識装置22の強度分布情報とから、部分放 発生時に、他の絶縁スペーサ2dで想定される 強度分布を、記録されている事例から選択し て、想定パターン(図18の(c)のパターン)とし 表示する。
続いて、他の絶縁スペーサ2dで実際に測定
、パターン認識装置22で強度分布を得る。こ
の強度分布は検出パターン表示器23で表示で
る。パターン認識装置22のパターン化した
力は、判定装置11に入力され、想定パターン
表示器25の先の想定パターンと比較され、両
ターンのマッチング度で、L字状のタンク1
に部分放電が発生しているか否か判別でき
。
なお、判定装置11がない場合にも、一方の
縁スペーサ2cで検出された強度分布情報と、
構造情報出力手段24の内部構造情報から、部
放電発生時に、他の絶縁スペーサ2dで想定
れる強度分布を測定者が想定することがで
るので、想定された強度分布と、実際に他
絶縁スペーサ2dで検出された強度分布とを、
測定者が比較することによりガス絶縁機器の
内部に部分放電が存在するか否かを判定する
ことができる。なお又、構造情報出力手段24
構造情報としては、内部構造情報があれば
外形構造情報がなくとも測定者は外見的に
ることができ判定できる。外形構造情報は
判定装置を自動化するときに必要である。
また、絶縁スペーサ2c(図18(b)のパターン)と
縁スペーサ2d(図18の(c)のパターン)の測定順
が逆になっても、同様に判定できる。
次に、構造情報出力手段24には、外形及 内部構造情報として、“L字状のタンクで屈 部の中心導体に基準面に並行に構造物が接 され、かつ、中心導体の軸上の点を中心と た点対称でない上記構造物がある”が入力 れ記憶されている。ここにおいて、一方の 縁スペーサ2cで測定が行われ、基準面にほ 平行な方向に2点のピーク値を有する強度分 が確認される(図3(b))。この確認情報は、パ ーン認識装置22の出力として検出パターン 示器23に表示される。想定パターン表示器25 は、構造情報出力手段24の情報とパターン 識装置22の強度分布情報とから、部分放電発 生時に、他の絶縁スペーサ2dで想定される強 分布を想定パターン(図3の(c)のパターン)と て表示する。
続いて、他の絶縁スペーサ2dで実際に測 し、パターン認識装置22で強度分布を得る。 この強度分布は検出パターン表示器23で表示 きる。パターン認識装置22のパターン化し 出力は、判定装置11に入力され、想定パター ン表示器25の先の想定パターンと比較され、 パターンのマッチング度で、L字状のタンク 1内に部分放電が発生しているか否か判別で る。またこのケースでも、、判定装置11がな い場合、一方の絶縁スペーサ2cで検出された 度分布情報と、構造情報出力手段24の内部 造情報から、部分放電発生時に、他の絶縁 ペーサ2dで想定される強度分布を測定者が想 定することができるので、想定された強度分 布と、実際に他の絶縁スペーサ2dで検出され 強度分布とを、測定者が比較することによ ガス絶縁機器の内部に部分放電が存在する 否かを判定することができる。
また、タンクの内部構造の情報が不明の 合がある。このときにおいても、一方の絶 スペーサ2cで測定が行われ、基準面(水平方 )にほぼ平行な方向に2点のピーク値を有す 強度分布が確認されたとする(図3(b))。この 認情報は、パターン認識装置22の出力として 検出パターン表示器23に表示される。想定パ ーン表示器25では、構造情報出力手段24から の情報が不明であるので、パターン認識装置 22の強度分布情報のみから、部分放電発生時 、他の絶縁スペーサ2dで想定される2つの強 分布を想定パターン(図3の(c)と図18の(c)のパ ターン)として表示する。
続いて、他の絶縁スペーサ2dで実際に測定
、パターン認識装置22で強度分布を得る。こ
の強度分布は検出パターン表示器23で表示で
る。パターン認識装置22のパターン化した
力は、判定装置11に入力され、想定パターン
表示器25の先の2つの想定パターンとそれぞれ
比較され、いずれかのマッチング度で、L字
のタンク1内に部分放電が発生しているか否
判別できる。
なお、このケースでも、判定装置11がない
合にも、一方の絶縁スペーサ2cで検出された
強度分布情報から、部分放電発生時に、他の
絶縁スペーサ2dで想定される2つの強度分布を
測定者が想定することができるので、想定さ
れた2つの強度分布のいずれかと、実際に他
絶縁スペーサ2dで検出された強度分布とを、
測定者が比較することによりガス絶縁機器の
内部に部分放電が存在するか否かを判定する
ことができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1とは、部分放
源13の位置が異なり、部分放電源13がタンク1
c側で基準面15に垂直な方向(y軸方向)に発生し
たときの例である。L字状のタンク1において
構造物(ポストスペーサ)21が図3と同様に、
曲部27の中心導体に基準面に並行に接続され
、かつ上記構造物は中心導体の軸上の点を中
心とした点対称構造ではないものである。図
4の(a)はL字状のタンクにおける部分放電の発
位置を示し、(b)は一方の絶縁スペーサでの
磁波の強度分布、(c)は他方の絶縁スペーサ
の電磁波の強度分布を示している。
ポストスペーサ21がない場合は、参考例2 図19に示すように、絶縁スペーサ2cにおいて 観測される部分放電によるTE11モードの電磁 は図19(b)のように基準面15に垂直方向(y軸方 )にピーク値を有し、L字状屈曲部を通過した 後の絶縁スペーサ2dで観測した信号でも、図1 9(c)のように基準面15に垂直方向にピーク値を 持つ信号分布が確認される。
これに対して、図4に示すように、ポストス
ペーサ21が屈曲部27の中心導体に基準面に並
に接続され、かつポストスペーサ21が中心導
体の軸上の点を中心とした点対称構造ではな
い場合について検証した。それによると、絶
縁スペーサ2cにおいて観測される部分放電に
る電磁波は図4(b)のように基準面15に垂直方
(y軸方向)にピーク値を有し、L字状屈曲部を
通過した後の絶縁スペーサ2dで観測した信号
も、図4(c)のように基準面15に垂直方向にピ
ク値を持つ信号分布が確認された。
その結果、単純にピークに着目する判定の考
え方においては、図19(b)(c)と図4(b)(c)とは、ほ
ぼ同様の分布を示すと言ってよい。
実施の形態3.
L字状タンク以外にも直管タンクやT字状タ
クにポストスペーサを設置した場合につい
検証した。実施の形態3は、直管タンクにポ
トスペーサを設置した場合の例である。図5
に示すように、中心導体を支えるポストスペ
ーサ21が底面側に設置されている。ポストス
ーサ(構造物)21は、中心導体の軸上の点を中
心とした点対称構造ではない。図5の(a)は直
のタンクにおける部分放電の発生位置を示
、(b)は一方の絶縁スペーサでの電磁波の強
分布、(c)は他方の絶縁スペーサでの電磁波
強度分布を示している。
ポストスペーサ21がない場合は、参考例1 図15で説明したように、水平方向(x軸方向) 放電が発生した場合、絶縁スペーサ2a,2bのい ずれにおいても水平方向に電磁波の2点ピー が観測される。ポストスペーサ21が図5のよ に設置された場合においても、水平方向(x軸 方向)に放電が発生した場合、中心導体の軸 対して点対称でない構造物の存在にも係わ ず、絶縁スペーサ2a,2bのいずれにおいても水 平方向に2点ピークが観測された。これは、 ストスペーサ21における中心導体の軸方向の 位置を変えても同じであった。そのため、構 造物の存在の有無に係わらず、傾向は変わら ず、同じ判定アルゴリズムが成立する。
一方、垂直方向(y軸方向)に放電が発生し 場合、中心導体の軸に対して点対称でない 造物(ポストスペーサ)21が底面側に存在する と、図6(b)に示すように、絶縁スペーサ2aで測 定される電磁波の強度分布は垂直方向に2点 ークが観測される。図6(c)に示すように、絶 スペーサ2bで測定される電磁波の強度分布 そのパターンの形状が崩れ、垂直方向以外 成分が増えるが、垂直方向に2点ピークが観 されるという点においては大きくは変わら い。これは、構造物21における中心導体の 方向の位置を変えても同じであった。その め、これらの現象を知っておくと、部分放 の有無を精度を上げて判定できる。なお、 6の(a)は直管のタンクにおける部分放電の発 位置を示し、(b)は一方の絶縁スペーサでの 磁波の強度分布、(c)は他方の絶縁スペーサ の電磁波の強度分布を示している。
実施の形態4.
実施の形態4は、T字状タンクにポストスペ
サを設置した場合の例である。T字状タンク
直管部とこの直管部の途中からT字状に分岐
した分岐管部とを有し、分岐部から3方に伸
る上記タンクのそれぞれに絶縁スペーサを
えている。構造物(ポストスペーサ)は、T字
のタンクの軸線(直管部の軸線と分岐管部の
線)を含む平面を基準面とするとき、分岐部
の中心導体に基準面に並行に接続され、かつ
上記構造物は中心導体の軸上の点を中心とし
た点対称構造ではないものである。T字状の
ンクの分岐部にはハンドホールが設けられ
ことがあり、ポストスペーサはそのハンド
ールを利用して、T字状のタンクの分岐部に
置され中心導体を支持する。なお、T字状の
タンクの分岐部とは、拡がりのある直管タン
クと分岐管タンクの交わる部分で、図7の破
で囲む部分28である。
図7には、T字状タンクの直管部の一方に 軸心をとおり基準面16に平行な方向(x軸方法 は水平方向)に部分放電源13がある場合を示 。図7の(a)はT字状のタンクにおける部分放 の発生位置を示し、(b)は絶縁スペーサ2eでの 電磁波の強度分布、(c)は絶縁スペーサ2fでの 磁波の強度分布、(d)は絶縁スペーサ2gでの 磁波の強度分布を示している。
ポストスペーサ21がない場合は、参考例3の
21で示すように、絶縁スペーサ2eでは、基準
面にほぼ平行に電磁波の2点ピークが観測さ
、絶縁スペーサ2f,2gでは、ともに全周に亘っ
てほぼ同レベルの強度分布が観測される。
一方、分岐部28の中心導体に基準面に並行
構造物(ポストスペーサ)21が接続され、かつ
の構造物は中心導体の軸上の点を中心とし
点対称構造ではない場合は、絶縁スペーサ2
eでは、水平方向に2点のピーク値を有する強
分布が確認される。絶縁スペーサ2f,2gにお
ては、垂直方向(y軸方向)に広がりがあるも
の水平方向に2点のピーク値を有する強度分
が確認された。なお、このときは、構造情
出力手段24には、外形及び内部構造情報と
て、“T字状のタンクで分岐部の中心導体に
準面に並行に構造物が接続され、かつ上記
造物は中心導体の軸上の点を中心とした点
称構造ではない”が入力される。
このように、T字状タンクにおいて、構造 情報出力手段から得たガス絶縁機器の外形及 び内部構造情報が、T字状のタンクで分岐部 中心導体に基準面に並行に構造物が接続さ 、かつ上記構造物が中心導体の軸上の点を 心とした点対称構造でないとき、3個の絶縁 ペーサの全てにおいて、基準面にほぼ平行 方向に2点のピーク値を有する強度分布が確 認された場合に、タンク内で部分放電が発生 していると判定する。
図8には、図7と部分放電源の位置が異な ものを示し、T字状タンクの直管部の一方に 基準面に垂直な方向(y軸方法)に部分放電源1 3がある場合を示す。図8の(a)はT字状のタンク における部分放電の発生位置を示し、(b)は絶 縁スペーサ2eでの電磁波の強度分布、(c)は絶 スペーサ2fでの電磁波の強度分布、(d)は絶 スペーサ2gでの電磁波の強度分布を示してい る。
ポストスペーサ21がない場合は、参考例3の
23で示すように、すべての絶縁スペーサ2e,2f
,2gで、垂直方向に電磁波の2点ピークが観測
れる。
一方、T字状のタンクで分岐部28の中心導体
基準面に並行に構造物(ポストスペーサ)21が
接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上
の点を中心とした点対称構造ではない場合に
おいても、図8(b)(c)(d)に示されるように、す
ての絶縁スペーサ2e,2f,2gで、垂直方向に電磁
波の2点ピークが観測される。そのため、構
物の存在の有無に係わらず、傾向は変わら
、同じ判定アルゴリズムが成立する。
実施の形態5.
実施の形態5は、実施の形態4とは、部分放
源13の位置が異なり、部分放電源13が分岐管
側に発生したときの例である。構造物(ポス
トスペーサ)は、実施の形態4と同じで、T字状
のタンクで分岐部28の中心導体に基準面に並
に接続され、かつ上記構造物は中心導体の
上の点を中心とした点対称構造ではないも
である。図9には、部分放電源13がT字状タン
クの分岐管部側で軸心をとおり基準面16にほ
平行な方向(x軸方向)に発生した場合を示す
図9の(a)はT字状のタンクにおける部分放電
発生位置を示し、(b)は絶縁スペーサ2fでの電
磁波の強度分布、(c)は絶縁スペーサ2e,2gでの
磁波の強度分布を示している。
ポストスペーサ21がない場合は、参考例3の
22で示すように、絶縁スペーサ2fでは、基準
面にほぼ平行に電磁波の2点ピークが観測さ
、絶縁スペーサ2e,2gでは、ともに全周に亘っ
てほぼ同レベルの強度分布が観測される。
一方、分岐部28の中心導体に基準面に並行
構造物(ポストスペーサ)21が接続され、かつ
の構造物は中心導体の軸上の点を中心とし
点対称構造ではない場合は、絶縁スペーサ2
fでは、基準面にほぼ平行な方向に2点のピー
値を有する強度分布が確認される。絶縁ス
ーサ2e,2gにおいては、基準面に垂直な方向(y
軸方向)に広がりがあるものの基準面に平行
方向に2点のピーク値を有する強度分布が確
された。なお、このときは、構造情報出力
段24には、外形及び内部構造情報として、
T字状のタンクで分岐部の中心導体に基準面
並行に構造物が接続され、かつその構造物
中心導体の軸上の点を中心とした点対称構
ではない”が入力される。
このように、T字状タンクにおいて、構造 情報出力手段から得たガス絶縁機器の外形及 び内部構造情報が、T字状タンクで分岐部の 心導体に基準面に並行に構造物が接続され かつ上記構造物が中心導体の軸上の点を中 とした点対称構造でないとき、3個の絶縁ス ーサの全てにおいて、基準面にほぼ平行な 向に2点のピーク値を有する強度分布が確認 された場合に、タンク内で部分放電が発生し ていると判定する。
図10には、図9と部分放電源の位置が異な ものを示し、部分放電源13がT字状タンクの 岐管部側で基準面16にほぼ垂直な方向(y軸方 向)に発生した場合を示す。図10の(a)はT字状 タンクにおける部分放電の発生位置を示し (b)は絶縁スペーサ2fでの電磁波の強度分布、 (c)は絶縁スペーサ2e,2gでの電磁波の強度分布 示している。
ポストスペーサ21がない場合は、参考例3の
24で示すように、すべての絶縁スペーサ2f,2e
,2gで、垂直方向に電磁波の2点ピークが観測
れる。
一方、T字状のタンクで分岐部28の中心導体
基準面に並行に構造物(ポストスペーサ)21が
接続され、かつ上記構造物は中心導体の軸上
の点を中心とした点対称構造ではない
場合においても、図10(b)(c)に示されるように
すべての絶縁スペーサ2f,2e,2gで、垂直方向
電磁波の2点ピークが観測される。そのため
構造物の存在の有無に係わらず、傾向は変
らず、同じ判定アルゴリズムが成立する。
以上で説明したように、ガス絶縁機器の 部に設置される電界緩和シールドを装着し ポストスペーサは、ガス絶縁機器では一般 に用いられるものである。そのポストスペ サをガス絶縁機器の内部に設置したときで 部分放電発生時に想定される各絶縁スペー の電磁波の強度分布は、事例として、知っ おくか、想定パターン表示器に記憶させて くことにより、部分放電発生時の判定の精 を上げることができる。さらに、ガス絶縁 器の内部に設置される他の構造物に対して その構造情報と部分放電発生時の各絶縁ス ーサの強度分布の事例を積み重ねて、それ に対する構造情報と部分放電発生時の各絶 スペーサの強度分布を知っておくか、記録 ておくことにより、部分放電発生時の判定 精度を上げることができる。
