Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PASTE FOR ELECTRON EMISSION SOURCE AND ELECTRON-EMITTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105278
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a paste for electron emission sources, which enables to maintain a good electrical contact between a carbon nanotube and a cathode electrode by containing a conductive particle having a particle diameter within an optimum range. Specifically disclosed is a paste for electron emission sources, which contains a carbon nanotube having a diameter not less than 1 nm but less than 10 nm and conductive particles having an average particle diameter of 0.1-1 μm.

Inventors:
SHIGETA, Kazuki (Toray Industries Inc., 1-1, Sonoyama 1-chome, Otsu-sh, Shiga 58, 5208558, JP)
重田 和樹 (〒58 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株式会社 滋賀事業場内 Shiga, 5208558, JP)
INOUE, Takejiro (Toray Industries Inc., 1-1, Sonoyama 1-chome, Otsu-sh, Shiga 58, 5208558, JP)
井上 武治郎 (〒58 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株式会社 滋賀事業場内 Shiga, 5208558, JP)
Application Number:
JP2008/052796
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TORAY INDUSTRIES, INC. (1-1 Nihonbashi-Muromachi 2-chome, Chuo-ku Tokyo, 66, 1038666, JP)
東レ株式会社 (〒66 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 Tokyo, 1038666, JP)
SHIGETA, Kazuki (Toray Industries Inc., 1-1, Sonoyama 1-chome, Otsu-sh, Shiga 58, 5208558, JP)
重田 和樹 (〒58 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株式会社 滋賀事業場内 Shiga, 5208558, JP)
INOUE, Takejiro (Toray Industries Inc., 1-1, Sonoyama 1-chome, Otsu-sh, Shiga 58, 5208558, JP)
International Classes:
H01J9/02; H01J1/304
Download PDF:
Claims:
直径が1nm以上10nm未満であるカーボンナノチューブと、平均粒径が0.1~1μmの導電性粒子を含む電子放出源用ペースト。
導電性粒子が導電性酸化物を含む粒子、あるいは酸化物表面の一部または全部に導電性材料がコーティングされた粒子である請求項1記載の電子放出源用ペースト。
ガラス粉末を含む請求項1記載の電子放出源用ペースト。
ガラス粉末がビスマス系ガラスおよび/またはアルカリ系ガラスである請求項3記載の電子放出源用ペースト。
ガラス粉末の平均粒径が0.05~1μmである請求項3記載の電子放出源用ペースト。
導電性粒子1重量部に対してガラス粉末が0.5~500重量部である請求項3記載の電子放出源用ペースト。
熱分解性の金属化合物を含む請求項1~6のいずれかに記載の電子放出源用ペースト。
熱分解性の金属化合物に含まれる金属がSn、InおよびSbから選ばれる少なくとも1種以上である請求項7記載の電子放出源用ペースト。
電子放出源用ペースト全体に対して熱分解性の金属化合物が0.1~20重量%である請求項7または8記載の電子放出源用ペースト。
請求項1~9のいずれかに記載の電子放出源用ペーストを用いた電子放出素子。
Description:
電子放出源用ペースト及び電子 出素子

 本発明は、電子放出源用ペーストおよび れを用いた電子放出素子に関する。

 カーボンナノチューブ(以下、CNTという) はじめとした先鋭な先端形状と高アスペク 比を持つカーボンナノ材料は電界放出に適 ているため、電界放出型ディスプレイ(FED)や 電界放出を用いた液晶用バックライト等の電 子放出源として多くの開発がなされている。 CNTを用いた電子放出源は、CNTをバインダーや 溶媒等の有機成分と混合してペースト化した ものをカソード電極上に印刷、焼成すること によって作製することができる。

 CNTが効率よく電子放出するためには、CNT カソード電極との良好な電気的接触が重要 ある。しかし、CNTの不純物や有機成分の焼 残分であるアモルファスカーボンや、カソ ド電極とCNTの接着性付与のために添加され ガラス粉末といった絶縁性成分の存在によ 、良好な電気的接触が妨げられることがあ た。

 そこで、銀粒子を混合することによって 電性を付与し、電気的な接触を保とうとす 技術が公開されている(特許文献1参照)。ま 、CNTをバンドル化させず、均一に分散させ という目的ではあるが、略100nm以下の線径 有するCNTなどの針状物質に、前記CNTなどの 状物質の線径の略10倍以下の粒径を有する金 属微粒子または金属酸化物微粒子とを少なく とも含む電子源用ペーストに関する技術が開 示されている(特許文献2)。

 しかしながら、特許文献1に開示された技術 では、銀粒子の粒径によってはCNTのカソード 電極との電気的な接触を良好に保つことがで きないことがあった。また、特許文献2に開 された技術でも、金属微粒子または導電性 有する金属酸化物の粒径が小さいため、良 な電気的接触を得るには至らなかった。

特開2004-504690号公報(第21段落)

特開2005-222847号公報(請求項1、2)

 本発明は上記課題に着目し、最適な範囲 粒径を持つ導電性粒子を含むことによって CNTとカソード電極との良好な電気的接触を つことができる電子放出源用ペーストを提 することを目的とする。

 すなわち、本発明は直径が1nm以上10nm未満 であるカーボンナノチューブと、平均粒径が 0.1~1μmの導電性粒子を含む電子放出源用ペー トである。

 本発明によれば、最適な範囲の粒径を持 導電性粒子を含むことによって、CNTとカソ ド電極との良好な電気的接触を保つことが きる電子放出源用ペーストを提供すること できる。

 本発明について、以下に詳細に説明する CNTは物理的・化学的耐久性に優れているだ でなく、電界放出に適した曲率の小さな先 形状と大きなアスペクト比を持っている。 のため、電子放出材料として好ましく用い れる。CNTの他に、カーボンナノファイバー カーボンナノウォール、カーボンナノホー 、カーボンナノコイルも用いてもよい。CNT 直径が大きくなると、電子放出部である先 の曲率も大きくなるため電子放出に必要な 加電圧が高くなるので、CNTの直径が1nm以上1 0nm未満のものを含むことが重要である。10nm りも小さいものを含むことで電子放出に必 な電圧を下げることができる。しかし、1nm り小さいと電子放出しやすくなるが劣化し すい。より好ましくは、CNTの直径が1nm以上~7 nm以下である。7nm以下にすることによって、 り電子放出に必要な電圧を下げることがで る。CNTの直径は透過型電子顕微鏡により測 することができる。

 ここで、良好な電気的接触とは、電子放出 の上表面にあるCNTとカソード電極間の抵抗 10 9 ω以下のことをさす。単層CNTの比抵抗は10 -2 ~10 -4 ωcm(J.-P. Issi and J.-C. Charlier, Electrical Transpo rt Properties in Carbon Nanotubes In The Science and  Technology of Carbon Nanotubes, ed. K. Tanaka, T.  Yamabe, and K.Fukui, Elsevier, UK, 1999)といわれて いるので、直径1nmのCNTの長さが1μmとしたと 、CNTの抵抗は10 5 ~10 7 ωとなる。CNTの長さがより長いものも含まれ こと、アモルファスカーボンなどの絶縁性 純物の影響があること、異なるCNT同士の接 やCNTと電極との接点における接触抵抗があ ことなどから、前述のCNT1本の抵抗10 7 ωの100倍以下である10 9 ωであれば良好な電気的接触ということがで る。より好ましくは10 7 ω以下である。

 電子放出源用ペースト全体に対するCNTの 有量は0.1~20重量%が好ましい。また0.1~10重量 %であることがより好ましく、0.5~5重量%であ ことがさらに好ましい。CNTの含有量が前記 囲内にあると、電子放出源用ペースト中でCN Tの分散性、ペーストの基板への印刷特性と 一なパターン形成性、CNTエミッタからの電 放出特性がより良好となることから特に好 しい。

 本発明では導電性粒子の平均粒径が0.1~1μ mのものを用いる。導電性粒子の平均粒径が0. 1μmよりも小さいと、導電性粒子の接点の数 多くなり、逆に抵抗が増加する。接点には インダーなどの有機成分の焼成残分などの モルファスカーボンが堆積することが多い め、接点の数が多くなると導電性粒子間の 抗が接点の数だけ加算され、直列抵抗とし は大きくなるためであると推定される。ま 、1μmより大きいと表面の凹凸が大きくなり 均一な電子放出を得ることが難しくなる。 り好ましくは、導電性粒子の平均粒径が0.1~ 0.6μmである。0.6μm以下では、さらに表面凹凸 を小さくすることができる。

 CNTとカソード電極との接触抵抗は、走査 拡がり顕微鏡を用いて測定することができ 。Co-Crコートシリコンカンチレバーをエミ タ表面に接触させ、カソード電極にDCバイア スを印加することによって抵抗値を測定する 。測定には市販の走査型拡がり抵抗顕微鏡( えばVeeco社Digital Instruments製NanoScopeIIIaAFM Dime nsion3100ステージシステムなど)が用いられる

 また、吸着ガスにN 2 を、キャリアガスにN 2 /He=30/70を用いる流動法BET一点法比表面積測定 装置(ユアサアイオニクス(株)製、MONOSORB)で導 電性粒子の平均粒径を測定することができる 。導電性粒子の平均粒径とは、流動法BET一点 法により得られる比表面積(m 2 /g)と密度(g/cm 3 )を用いて次式から得られる値をさす。
平均粒径=6/(密度×比表面積)。

 導電性粒子は、導電性のあるものであれ 特に限定されないが、導電性酸化物を含む 子、あるいは酸化物表面の一部または全部 導電性材料がコーティングされた粒子であ ことが好ましい。金属は触媒活性が高く、 成や電子放出により高温になったときにCNT 劣化させることがあるためである。導電性 化物としては、酸化インジウム・スズ(ITO) 酸化スズ、酸化亜鉛などが好ましい。また 酸化チタン、酸化ケイ素などの酸化物表面 一部または全部にITO、酸化スズ、酸化亜鉛 金、白金、銀、銅、パラジウム、ニッケル 鉄、コバルトなどがコーティングされたも も好ましい。この場合も、導電性材料のコ ティング材料としては、ITO、酸化スズ、酸 亜鉛などの導電性酸化物が好ましい。

 電子放出源用ペースト中における導電性 子の添加量は、CNT1重量部に対して導電性粒 子0.1~100重量部であることが好ましく、0.5~50 量部であることがさらに好ましい。導電性 子の添加量が前記範囲内であると、CNTとカ ード電極の電気的接触がより良好となるこ から特に好ましい。

 本発明の電子放出源用ペーストは、さら ガラス粉末を含むことが好ましい。ガラス 末が焼成時に焼結してマトリックスをつく 、CNTを基板に接着させることができる。

 CNTは焼成時の劣化を防ぐ目的から500℃以 の温度で焼成されることが多いため、焼結 てマトリックスを形成するには500℃以下に 化点を持つ低軟化点ガラスを用いることが ましい。しかし、代表的な低軟化点ガラス ある鉛系ガラスは、環境負荷の観点から好 しくない。従って、環境負荷の少ないビス ス系ガラスを用いることが好ましい。また 同様の理由でアルカリ系ガラスを用いるこ も好ましい。ここでいうガラスの軟化点は 差熱分析(DTA)法を用いてガラス試料100mgを20 /分で空気中で加熱し、横軸に温度、縦軸に 熱量をプロットして得られるDTA曲線より得ら れる。

 ここでガラス粒子の平均粒径は累積50%粒径( D 50 )のことをさす。これは一つの粉体の集団の 体積を100%として体積累積カーブを求めたと 、その体積累積カーブが50%となる点の粒径 表したものである。累積平均径として一般 に粒度分布を評価するパラメータの1つとし て利用されている。なお、ガラス粉末の粒度 分布の測定はマイクロトラック法(日機装(株) 製マイクロトラックレーザー回折式粒度分布 測定装置による方法)で測定することができ 。

 ビスマス系ガラスとしては、例えば、45~8 6重量%の酸化ビスマス、0.5~8重量%の酸化ケイ 、3~25重量%の酸化ホウ素、0~25重量%の酸化亜 鉛を有するガラス粉末がガラスの安定性と軟 化点の制御のしやすさという点で好ましい。 酸化ケイ素の含有量を0.5~8重量%とすることで ガラスの安定性を向上させることができる。 0.5重量%より少ないとその効果が不十分であ 、8重量%より多いとガラスの軟化点が高くな りすぎる。より好ましくは0.5~2重量%である。 酸化ホウ素の含有量もまた3~25重量%とするこ でガラスの安定性を向上させることができ 。3重量%より少ないとその効果が不十分で り、25重量%より多いとガラスの軟化点が高 なりすぎる。より好ましくは3~10重量%である 。酸化亜鉛は含まなくともよいが、25重量%ま で含有させることで軟化点を下げることがで きる。25重量%より多いとガラスが不安定にな る。より好ましくは5~15重量%である。その他 も酸化アルミニウム、酸化ナトリウム、酸 カルシウム、酸化マグネシウム、酸化セレ 、酸化カリウム等を含むことができる。

 アルカリ系ガラスとしては、3~15重量%の 化リチウム、酸化ナトリウムまたは酸化カ ウム、2~15重量%の酸化マグネシウムまたは酸 化カルシウム、20~45重量%の酸化ホウ素、10~25 量%の酸化アルミニウム、5~30重量%の酸化ケ 素、2~15重量%の酸化バリウムまたは酸化ス ロンチウム、0~5重量%の酸化亜鉛を有するガ ス粉末がガラスの安定性と軟化点の制御の やすさという点で好ましい。

 アルカリ金属酸化物の合計量を3重量%以 とすることでガラスの低融点化の効果を得 ことができ、15重量%以下とすることでガラ の化学的安定性を維持することができる。 化カルシウムおよび酸化マグネシウムは、 ラスを溶融しやすくするために配合される とが好ましい。酸化カルシウムおよび酸化 グネシウムは合計で2~15重量%配合するのが好 ましい。合計量が2重量%以上とすることでガ スの結晶化を防ぎ、15重量%以下とすること ガラスの化学的安定性を維持することがで る。

 酸化ホウ素は、20重量%以上とすることで ガラス転移点、軟化点を低く抑えガラス基 への焼き付けを容易にする。また、45重量% 下とすることでガラスの化学的安定性を維 することができる。

 酸化アルミニウムはガラス化範囲を広げ ガラスを安定化する効果があり、ペースト ポットライフ延長にも有効である。10~25重 %の範囲で配合することが好ましく、この範 内とすることでガラス転移点、軟化点を低 保ち、ガラス基板上への焼き付けを容易と ることができる。

 酸化ケイ素の配合量は5~30重量%が好まし 、より好ましくは10~30重量%である。酸化ケ 素は、ガラスの緻密性、強度や安定性の向 に有効である。5重量%以上とすることで、熱 膨張係数を小さく抑えガラス基板に焼き付け た時にクラックを生じない。30重量%以下とす ることで、ガラス転移点、軟化点を低く抑え 、ガラス基板への焼き付け温度を低くするこ とができる。

 酸化バリウムおよび酸化ストロンチウム うち少なくとも1種を用い、その合計量が2~1 5重量%、さらには2~10重量%であることが好ま い。これらの成分は、緻密性の点でも好ま い。2重量%以上とすることで結晶化を防ぐこ ともできる。また、15重量%以下とすることに より、ガラスの化学的安定性も維持できる。

 また、酸化亜鉛は含有しなくてもよいが5 重量%まで含有させると軟化点を下げること できる。5重量%より多いとガラスが不安定に なる。

 ガラス粉末の平均粒径が、0.05~1μmである とが好ましい。0.05μmより小さいと、強固な マトリックスが形成されず、焼結したガラス が1μmより大きいと表面凹凸が大きくなり、 子放出の不均一化の原因となる。ガラス粉 の平均粒径が前記範囲内であれば、表面凹 を小さくできるだけでなく、発光面積をよ 広くすることができる。さらに好ましくは0. 07~0.5μmである。

 導電性粒子1重量部に対して、ガラス粒子 が0.5~500重量部であることが好ましい。ガラ 粒子が500重量部より多いと、良好な電気的 接触が得られない。また、0.5重量部より少 いと、十分な接着性が得られない。より好 しくは200重量部以下である。

 本発明の電子放出源用ペーストは、さら 熱分解性の金属化合物を含むことが好まし 。本発明において熱分解性の金属化合物と 所定の温度に達すると分解し、分解生成物 して金属または金属酸化物を生成するもの 表す。熱分解性の金属化合物は電子放出源 ペースト中においては均一な分散性を有し 焼成時には分解して分解生成物として金属 たは金属酸化物がCNTエミッタ中に均一に残 する。その際、熱分解生成物がCNT、導電性 子、ガラス粒子などの表面を被覆して、CNT ミッタ内部のCNT、導電性粒子、ガラス粒子 の密着性を向上させることにより、CNTエミ タと基板との均一な接着性を得ることがで る。また、このCNTエミッタにテープ剥離な の表面処理を行うと、処理後の表面に凹凸 少ないCNTエミッタを得ることができるため ましい。さらに、熱分解性の金属化合物の 解生成物が導電性を有する金属または金属 化物であると、CNTエミッタ中の抵抗値を下 、CNTとカソード電極の接触抵抗値を下げる とができる。CNTエミッタ中の抵抗値が低く CNTとカソード電極の接触抵抗値が低いCNTエ ッタは電界電子放出に伴う電界強度が低く CNTエミッタの寿命も長いことから特に好ま い。

 このような熱分解性の金属化合物を構成 る金属元素としては錫(Sn)、インジウム(In) アンチモン(Sb)、亜鉛(Zn)、金(Au)、銀(Ag)、銅( Cu)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、チタ (Ti)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、マンガン(Mn)、 鉄(Fe)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、ジルコニウ ム(Zn)などが挙げられる。これらの金属元素 中でもCNTとカソード電極の接触抵抗値の低 化、閾値電圧の低減化、製造コストといっ 点を考慮すると、錫(Sn)、インジウム(In)、ア ンチモン(Sb)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)が好まし い。中でも、錫(Sn)、インジウム(In)およびア チモン(Sb)から選ばれる少なくとも1種以上 含まれていることがさらに好ましい。

 前記熱分解性の金属化合物としては有機 属化合物、金属塩、金属錯体などが挙げら る。有機金属化合物としては金属-炭素結合 を有する化合物が挙げられ、金属元素と結合 して有機金属化合物を形成する有機鎖に含ま れる基としてはアセチル基、アルキル基、ア ルコキシ基、アミノ基、アミド基、エステル 基、エーテル基、エポキシ基、フェニル基、 ハロゲン基などがある。前記有機金属化合物 の具体例としては、トリメチルインジウム、 トリエチルインジウム、トリブトキシインジ ウム、トリメトキシインジウム、トリエトキ シインジウム、テトラメチル錫、テトラエチ ル錫、テトラブチル錫、テトラメトキシ錫、 テトラエトキシ錫、テトラブトキシ錫、テト ラフェニル錫、トリフェニルアンチモン、ト リフェニルアンチモンジアセテート、トリフ ェニルアンチモンオキサイド、トリフェニル アンチモンハロゲン化物などが挙げられる。

 金属塩としては塩化インジウム、臭化イ ジウム、ヨウ化インジウム、フッ化錫、塩 錫、ヨウ化錫、フッ化アンチモン、塩化ア チモン、臭化アンチモン、ヨウ化アンチモ などのハロゲン化物、酢酸インジウム、酢 錫などの酢酸塩、硝酸インジウムなどの硝 塩、硫酸インジウム、硫酸錫などの硫酸塩 シアン化インジウムなどのシアン化物、な が挙げられる。

 金属錯体としては金属元素を中心として 囲に配位子が配位した構造を有するもの挙 られる。金属錯体を形成する配位子として 、アミノ基、ホスフィノ基、カルボキシル 、カルボニル基、チオール基、ヒドロキシ 基、エーテル基、エステル基、アミド基、 アノ基、ハロゲン基、チオシアノ基、ピリ ル基、フェナントリル基などの孤立電子対 有するものが挙げられる。前記配位子の具 例としては、トリフェニルホスフィン、硝 イオン、ハロゲン化物イオン、水酸化物イ ン、シアン化物イオン、チオシアンイオン アンモニア、一酸化炭素、アセチルアセト ート、ピリジン、エチレンジアミン、ビピ ジン、フェナントロリン、BINAP、カテコラ ト、ターピリジン、エチレンジアミン四酢 、ポルフィリン、サイクラム、クラウンエ テル類などが挙げられる。金属錯体の中で 金属元素を中心として周囲に複数の配位座 持つ配位子が配位する金属キレート化合物 、キレーション効果によって電子放出源用 ースト中における分散性が安定しているた 、さらに好ましい。金属錯体の具体例とし は、インジウムアセチルアセトネート錯体 インジウムエチレンジアミン錯体、インジ ムエチレンジアミン四酢酸錯体、錫アセチ アセトネート錯体、錫エチレンジアミン錯 、錫エチレンジアミン四酢酸などが挙げら る。

 熱分解性の金属化合物の含有量は電子放 源用ペースト全体に対して0.1~20重量%が好ま しく、さらに好ましくは0.5~10重量%である。 分解性の金属化合物の含有量が前記範囲内 あると、CNTとカソード基板接着性がより良 になる。また、電界強度や寿命といった電 放出特性もより向上することから特に好ま い。

 本発明の電子放出源用ペーストは、バイ ダー樹脂、溶媒、分散剤等を適宜含むこと できる。バインダー樹脂として、セルロー 系樹脂(エチルセルロース、メチルセルロー ス、ニトロセルロース、アセチルセルロース 、セルロースプロピオネート、ヒドロキシプ ロピルセルロース、ブチルセルロース、ベン ジルセルロース、変性セルロースなど)、ア リル系樹脂(アクリル酸、メタクリル酸、メ ルアクリレート、メチルメタクリレート、 チルアクリレート、エチルメタクリレート プロピルアクリレート、プロピルメタクリ ート、イソプロピルアクリレート、イソプ ピルメタクリレート、n-ブチルアクリレー 、n-ブチルメタクリレート、tert-ブチルアク レート、tert-ブチルメタクリレート、2-ヒド ロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエ ルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピル クリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリ レート、ベンジルアクリレート、ベンジルメ タクリレート、フェノキシエチルアクリレー ト、フェノキシエチルメタクリレート、イソ ボルニルアクリレート、イソボルニルメタク リレート、グリシジルメタクリレート、スチ レン、α-メチルスチレン、3-メチルスチレン 4-メチルスチレン、アクリルアミド、メタ クリルアミド、アクリロニトリル、メタア リロニトリルなど単量体のうち少なくとも1 からなる重合体)、エチレン-酢酸ビニル共 合体樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビ ルアルコール、プロピレングリコール、ウ タン系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール 脂、アルキド樹脂などが挙げられる。

 溶媒はバインダー樹脂等有機成分を溶解 るものが好ましい。例えば、エチレングリ ールやグリセリンに代表されるジオールや リオールなどの多価アルコール、アルコー をエーテル化および/またはエステル化した 化合物(エチレングリコールモノアルキルエ テル、エチレングリコールジアルキルエー ル、エチレングリコールアルキルエーテル セテート、ジエチレングリコールモノアル ルエーテルアセテート、ジエチレングリコ ルジアルキルエーテル、プロピレングリコ ルモノアルキルエーテル、プロピレングリ ールジアルキルエーテル、プロピレングリ ールアルキルエーテルアセテート)などが挙 られる。より具体的には、テルピネオール エチレングリコールモノメチルエーテル、 チレングリコールモノエチルエーテル、エ レングリコールモノプロピルエーテル、エ レングリコールモノブチルエーテル、ジエ レングリコールジメチルエーテル、ジエチ ングリコールジエチルエーテル、エチレン リコールジプロピルエーテル、ジエチレン リコールジブチルエーテル、メチルセロソ ブアセテート、エチルセロソルブアセテー 、プロピルセロソルブアセテート、ブチル ロソルブアセテート、プロピレングリコー モノメチルエーテルアセテート、プロピレ グリコールモノエチルエーテルアセテート プロピレングリコールモノプロピルエーテ アセテート、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタン オールモノイソブチレート、ブチルカルビ ールアセテートなどやこれらのうちの1種以 を含有する有機溶媒混合物が用いられる。

 分散剤はアミン系くし形ブロックコポリ ーが好ましい。アミン系くし形ブロックコ リマーとしては、たとえば、アビシア(株) のソルスパース13240、ソルスパース13650、ソ スパース13940、ソルスパース24000SC、ソルス ース24000GR、ソルスパース28000(いずれも商品 名)などが挙げられる。

 電子放出源用ペーストは感光性を付与し もよく、感光性有機成分を含有することに って、露光および現像を通してパターン加 を行うことができる。感光性有機成分とし は、紫外線を照射した時に化学的な変化が じることによって、紫外線照射前には現像 に可溶であったものが露光後は現像液に不 になるネガ型感光性有機成分と、紫外線照 前には現像液に不溶であったものが露光後 現像液に可溶になるポジ型感光性有機成分 いずれかを選ぶことができる。本発明は特 ネガ型感光性有機成分を用いた場合に好適 使用することができる。ネガ型感光性有機 分としては、感光性ポリマー、感光性オリ マー、感光性モノマーのうち少なくとも1種 類から選ばれる感光性成分を含有することが 好ましい。さらに必要に応じて、バインダー 、光重合開始剤、紫外線吸光剤、増感剤、増 感助剤、重合禁止剤、可塑剤、増粘剤、酸化 防止剤、分散剤、有機あるいは無機の沈殿防 止剤やレベリング剤等の添加成分を含むもの が好ましい。

 本発明に用いる感光性ポリマーはバイン ー樹脂の機能も持つ。感光性ポリマーとし はカルボキシル基を有することが好ましい カルボキシル基を有するポリマーは、例え 、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸 クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニ 酢酸またはこれらの酸無水物等のカルボキ ル基含有モノマーおよびメタクリル酸エス ル、アクリル酸エステル、スチレン、アク ロニトリル、酢酸ビニル、2-ヒドロキシア リレート等のモノマーを選択し、アゾビス ソブチロニトリルのような開始剤を用いて 重合することにより得られる。

 カルボキシル基を有するポリマーとして 、焼成時の熱分解温度が低いことから、(メ タ)アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリル 酸を共重合成分とするコポリマーが好ましく 用いられる。とりわけ、スチレン/メタクリ 酸メチル/メタクリル酸共重合体が好ましく いられる。

 カルボキシル基を有するコポリマーの樹 酸価は50~150mgKOH/gであることが好ましい。酸 価が150より大きいと、現像許容幅が狭くなる 。また、酸価が50未満では未露光部の現像液 対する溶解性が低下する。現像液濃度を高 すると露光部まで剥がれが発生し、高精細 パターンが得られにくくなる。

 側鎖にエチレン性不飽和結合を導入する 法として、ポリマー中のメルカプト基、ア ノ基、水酸基やカルボキシル基に対して、 リシジル基やイソシアネート基を有するエ レン性不飽和化合物やアクリル酸クロライ 、メタクリル酸クロライドまたはアリルク ライド、マレイン酸等のカルボン酸を反応 せて作る方法がある。

 グリシジル基を有するエチレン性不飽和化 物としては、アクリル酸グリシジル、メタ リル酸グリシジル、アリルグリシジルエー ル、エチルアクリル酸グリシジル、クロト ルグリシジルエーテル、クロトン酸グリシ ルエーテル、イソクロトン酸グリシジルエ テル等が挙げられる。とりわけ、CH 2 =C(CH 3 )COOCH 2 CHOHCH 2 -が好ましく用いられる。

 イソシアネート基を有するエチレン性不 和化合物としては、(メタ)アクリロイルイ シアナート、(メタ)アクリロイルエチルイソ シアネート等がある。また、グリシジル基や イソシアネート基を有するエチレン性不飽和 化合物やアクリル酸クロライド、メタクリル 酸クロライドまたはアリルクロライドは、ポ リマー中のメルカプト基、アミノ基、水酸基 やカルボキシル基に対して0.05~1モル当量反応 させることが好ましい。

 エチレン性不飽和結合を有するアミン化 物の調製は、エチレン性不飽和結合を有す グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アク リル酸クロリド、(メタ)アクリル酸無水物等 アミノ化合物と反応させればよい。複数の チレン性不飽和基含有化合物を混合して用 てもよい。

 バインダー成分が必要な場合にはポリマ として、ポリビニルアルコール、ポリビニ ブチラール、メタクリル酸エステル重合体 アクリル酸エステル重合体、アクリル酸エ テル-メタクリル酸エステル共重合体、ブチ ルメタクリレート樹脂等を用いることができ る。

 感光性モノマーの具体的な例としては、 反応性を有する炭素-炭素不飽和結合を含有 する化合物を用いることができる。例えばア ルコール類(例えば、エタノール、プロパノ ル、ヘキサノール、オクタノール、シクロ キサノール、グリセリン、トリメチロール ロパン、ペンタエリスリトールなど)のアク ル酸エステルまたはメタクリル酸エステル カルボン酸(例えば、酢酸プロピオン酸、安 息香酸、アクリル酸、メタクリル酸、コハク 酸、マレイン酸、フタル酸、酒石酸、クエン 酸など)とアクリル酸グリシジル、メタクリ 酸グリシジル、アリルグリシジル、または トラグリシジルメテキシリレンジアミンと 反応生成物、アミド誘導体(例えば、アクリ アミド、メタクリルアミド、N-メチロール クリルアミド、メチレンビスアクリルアミ など)、エポキシ化合物とアクリル酸または タクリル酸との反応物などを挙げることが きる。また、多官能感光性モノマーにおい 、不飽和基は、アクリル、メタクリル、ビ ル、アリル基が混合して存在してもよい。

 本発明では、これらを1種または2種以上 用することができる。感光性モノマーは、 感光性有機成分に対し、好ましくは1~90重量% の範囲で添加され、より好ましくは2~80重量% さらに好ましくは2~40重量%、特に好ましく 5~30重量%である。感光性モノマーの量が少な すぎると光硬化不足になりやすく、露光部の 感度が低下したり、現像耐性が低下したりす る。感光性モノマーの量が多すぎる場合には 未露光部の水に対する溶解性が低下したり、 架橋密度が高すぎるために焼成時に脱バイン ダー不良を引き起こすおそれがある。

 本発明に用いる光重合開始剤は、ラジカ 種を発生するものから選んで用いられる。 重合開始剤としては、ジエトキシアセトフ ノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプ パン-1-オン、ベンジルジメチルケタール、1- (4-イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メ ルプロパン-1-オン、4-(2-ヒドロキシエトキシ )フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、 1-ヒドロキシシクロヘキシル-フェニルケトン 、1-フェニル-1,2-プロパンジオン-2-(o-エトキ カルボニル)オキシム、2-メチル-[4-(メチルチ オ)フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン 2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォ ノフェニル)-ブタノン-1、ベンゾイン、ベン インメチルエーテル、ベンゾインエチルエ テル、ベンゾインイソプロピルエーテル、 ンゾインイソブチルエーテル、ベンゾフェ ン、o-ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニ ルベンゾフェノン、4,4-ジクロロベンゾフェ ン、ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンゾイ ル-4’-メチル-ジフェニルサルファイド、ア キル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’-テトラ(t- ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノ 、4-ベンゾイル-N,N-ジメチル-N-[2-(1-オキソ-2- ロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミ ウムブロミド、(4-ベンゾイルベンジル)トリ チルアンモニウムクロリド、2-ヒドロキシ-3 -(4-ベンゾイルフェノキシ)-N,N,N-トリメチル-1- プロペンアミニウムクロリド一水塩、2-イソ ロピルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキ サントン、2,4-ジエチルチオキサントン、2,4- クロロチオキサントン、2-ヒドロキシ-3-(3,4- ジメチル-9-オキソ-9H-チオキサンテン-2-イロ シ)-N,N,N-トリメチル-1-プロパナミニウムクロ リド、2,4,6-トリメチルベンゾイルフェニルホ スフィンオサイド、2,2’-ビス(o-クロロフェ ル)-4,5,4’,5’-テトラフェニル-1,2-ビイミダ ール、10-ブチル-2-クロロアクリドン、2-エチ ルアンスラキノン、ベンジル、9,10-フェナン レンキノン、カンファーキノン、メチルフ ニルグリオキシエステル、η5-シクロペンタ ジエニル-η6-クメニル-アイアン(1+)-ヘキサフ オロフォスフェイト(1-)、ジフェニルスルフ ィド誘導体、ビス(η5-2,4-シクロペンタジエン -1-イル)-ビス(2,6-ジフルオロ-3-(1H-ピロール-1- ル)-フェニル)チタニウム、4,4-ビス(ジメチ アミノ)ベンゾフェノン、4,4-ビス(ジエチル ミノ)ベンゾフェノン、チオキサントン、2- チルチオキサントン、2-クロロチオキサント ン、4-ベンゾイル-4-メチルフェニルケトン、 ベンジルケトン、フルオレノン、2,3-ジエト キシアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェ ル-2-フェニルアセトフェノン、2-ヒドロキシ -2-メチルプロピオフェノン、p-t-ブチルジク ロアセトフェノン、ベンジルメトキシエチ アセタール、アントラキノン、2-t-ブチルア トラキノン、2-アミノアントラキノン、β- ロルアントラキノン、アントロン、ベンズ ントロン、ジベンズスベロン、メチレンア トロン、4-アジドベンザルアセトフェノン、 2,6-ビス(p-アジドベンジリデン)シクロヘキサ 、2,6-ビス(p-アジドベンジリデン)-4-メチル クロヘキサノン、2-フェニル-1,2-ブタジオン- 2-(o-メトキシカルボニル)オキシム、1,3-ジフ ニルプロパントリオン-2-(o-エトキシカルボ ル)オキシム、N-フェニルグリシン、テトラ チルアンモニウム(+1)n-ブチルトリフェニル レート(1-)、ナフタレンスルフォニルクロラ ド、キノリンスルホニルクロライド、N-フ ニルチオアクリドン、4,4-アゾビスイソブチ ニトリル、ベンズチアゾールジスルフィド トリフェニルホスフィン、四臭素化炭素、 リブロモフェニルスルホン、過酸化ベンゾ ルおよびエオシン、メチレンブルー等の光 元性の色素とアスコルビン酸、トリエタノ ルアミン等の還元剤の組み合わせ等が挙げ れる。

 本発明では、これらを1種または2種以上 用することができる。光重合開始剤は、感 性有機成分に対し、0.05~50重量%の範囲で添加 され、より好ましくは0.05~40重量%、さらに好 しくは0.05~10重量%、特に好ましくは0.1~10重 %である。重合開始剤の量が少なすぎると光 度が不良となり、光重合開始剤の量が多す る場合には露光部の残存率が小さくなるお れがある。

 光重合開始剤と共に増感剤を使用し、感 を向上させたり、反応に有効な波長範囲を 大することができる。

 増感剤の具体例としては、2,4-ジメチルチ オキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン 2-イソプロピルチオキサントン、2,3-ビス(4- エチルアミノベンザル)シクロペンタノン、2 ,6-ビス(4-ジメチルアミノベンザル)シクロヘ サノン、2,6-ビス(4-ジメチルアミノベンザル) -4-メチルシクロヘキサノン、ミヒラーケトン 、4,4-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、 4,4-ビス(ジメチルアミノ)カルコン、4,4-ビス( エチルアミノ)カルコン、p-ジメチルアミノ ンナミリデンインダノン、p-ジメチルアミ ベンジリデンインダノン、2-(p-ジメチルアミ ノフェニルビニレン)イソナフトチアゾール 1,3-ビス(4-ジメチルアミノフェニルビニレン) イソナフトチアゾール、1,3-ビス(4-ジメチル ミノベンザル)アセトン、1,3-カルボニルビス (4-ジエチルアミノベンザル)アセトン、3,3-カ ボニルビス(7-ジエチルアミノクマリン)、ト リエタノールアミン、メチルジエタノールア ミン、トリイソプロパノールアミン、N-フェ ル-N-エチルエタノールアミン、N-フェニル タノールアミン、N-トリルジエタノールアミ ン、4-ジメチルアミノ安息香酸メチル、4-ジ チルアミノ安息香酸エチル、ジメチルアミ 安息香酸イソアミル、ジエチルアミノ安息 酸イソアミル、安息香酸(2-ジメチルアミノ) チル、4-ジメチルアミノ安息香酸(n-ブトキ )エチル、4-ジメチルアミノ安息香酸2-エチル ヘキシル、3-フェニル-5-ベンゾイルチオテト ゾール、1-フェニル-5-エトキシカルボニル オテトラゾール等が挙げられる。

 本発明ではこれらを1種または2種以上使 することができる。なお、増感剤の中には 重合開始剤としても使用できるものがある 増感剤を本発明の感光性ペーストに添加す 場合、その添加量は感光性有機成分に対し 通常0.05~50重量%、より好ましくは0.05~40重量% さらに好ましくは0.05~10重量%、特に好まし は0.1~10重量%である。増感剤の量が少なすぎ ば光感度を向上させる効果が発揮されず、 感剤の量が多すぎれば露光部の残存率が小 くなるおそれがある。

 本発明では、紫外線吸収剤および/または 重合禁止剤を有してもよい。この電子放出源 用ペーストを用いて電子放出源パターンの加 工を行うことで、現像後にゲート電極上やエ ミッタホール周辺、またはエミッタホール内 などに残るカーボンナノチューブを含む残渣 を大幅に減少させることができる。ここでい う残渣とは、現像時に取り除くことができな かった電子放出源パターン以外の部分に残る 電子放出源用ペーストを示す。

 紫外線吸収剤としては、波長領域300~550nm 範囲に紫外線吸収がある有機系染料が好ま く、紫外線吸収スペクトルの最大吸収波長( λmax)が波長300~550nmの範囲にある有機系染料が さらに好ましい。この波長領域に紫外線吸収 を持つ有機系染料を用いることで、紫外線照 射時の電子放出源用ペースト内部での光散乱 を抑制することが可能となる。これにより、 非紫外線照射部の光硬化が抑制されるため、 電子放出源パターン以外の部分でのカーボン ナノチューブを含む残渣を大幅に減少させる ことができる。

 紫外線吸収剤の具体的な例としては、ア 系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー 系、クマリン系、キサテン系、キノリン系 アントラキノン系、ベンゾエート系、ベン イン系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、ヒン ードアミン系、シアノアクリレート系、ト アジン系、アミノ安息香酸系、キノン系な が挙げられ、1種または複数を組み合わせて 用いることができるが、これらに限定される ものではない。

 アゾ結合を有する有機窒素化合物は、紫 線の吸収波長吸収領域が広く、熱分解性が いことから特に好ましく用いられる。芳香 構造およびアゾ結合を有する化合物の具体 な例としては、“スダンI”、“スダンブラ ックB”、“スダンレッド7B”、“スダンII” “スダンIV”(いずれも商品名、東京化成工 (株)製)、アゾベンゼン、アミノアゾベンゼ 、ジメチルアミノアゾベンゼン、ヒドロキ アゾベンゼンなどが挙げられ、1種または複 数を組み合わせて用いることができる。また 、ベンゾトリアゾール構造を有する有機窒素 化合物は紫外線の吸収波長領域が広く、昇華 性を有することから特に好ましく用いられる 。

 電子放出源用ペースト中の感光性有機成 に対する紫外線吸収剤の含有量は0.001~10重 %が好ましく、より好ましくは0.01~5重量%であ る。0.001重量%未満では紫外線吸収剤の添加効 果が減少する。また、10重量%を越えると露光 光の透過率が低下することがあり、その場合 は膜厚を小さくすることになる。膜厚が小さ くなると十分な量のカーボンナノチューブが 電子放出源内に残らない。

 紫外線吸収剤だけでなく重合禁止剤を用 てもよく、その具体的な例としては、ヒド キノン、ヒドロキノンのモノエステル化物 N-ニトロソジフェニルアミン、フェノチア ン、p-t-ブチルカテコール、N-フェニルナフ ルアミン、2,6-ジ-t-ブチル-p-メチルフェノー 、クロラニール、ピロガロールなどが挙げ れ、1種または複数を組み合わせて用いるこ とができるが、これらに限定されるものでは ない。

 本発明で用いる重合禁止剤の分子量は500 下であることが好ましい。分子量が500を超 ると、紫外線吸収剤と同様、熱分解温度が 温側にシフトすることがあり、電子放出源 ペーストの焼成時に分解できなくなる。電 放出源中に未分解の有機物が残ると、本発 のペーストにより作製された電子放出素子 用いたディスプレイパネル内やバックライ パネル内の真空度の悪化を招き、電子放出 子の寿命を悪化させる。

 電子放出源用ペースト中の感光性有機成 に対する重合禁止剤の含有量は0.01~10重量% 好ましく、より好ましくは0.02~5重量%である 0.01重量%未満では重合禁止剤の効果が得ら ず、10重量%を超えると光重合が阻害される とがある。

 紫外線吸収剤と重合禁止剤を組み合わせ ことで、紫外線吸収剤が吸収できずに散乱 た紫外線によって発生するラジカルを重合 止剤が捕捉し、非紫外線照射部の光硬化が 制される。そのため、電子放出源パターン 外の部分でのカーボンナノチューブを含む 渣を大幅に減少させることができるため好 しい。

 紫外線吸収剤と重合禁止剤を組み合わせ 用いる場合、電子放出源用ペースト中の感 性有機成分に対する紫外線吸収剤の含有量 0.05~5重量%が好ましく、さらに好ましくは0.1 ~2重量%である。また、重合禁止剤の含有量は 0.1~10重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5~5 重量%である。感光性有機成分に対する紫外 吸収剤と重合禁止剤の全含有量は0.01~10重量% が好ましく、より好ましくは0.1~5重量%であっ て、紫外線吸収剤と重合禁止剤の重量比率は 1:10~10:1の範囲であると、相乗効果が得られる ため好ましい。

 電子放出源用ペーストは、各種成分を所 の組成になるよう調合した後、3本ローラー 、ボールミル、ビーズミル等の混練機で均質 に混合分散することによって作製することが できる。ペースト粘度は、ガラス粉末、導電 性粒子、増粘剤、有機溶媒、可塑剤および沈 殿防止剤等の添加割合によって適宜調整され るが、その範囲は2~200Pa・sである。例えば、 板への塗布をスリットダイコーター法やス リーン印刷法以外にスピンコート法やスプ ー法で行う場合は、0.001~5Pa・sが好ましい。

 以下に、本発明の感光性電子放出源用ペ ストを用いたトライオード型とダイオード のフィールドエミッション用電子放出素子 作製方法について説明する。なお、電子放 素子の作製は、その他の公知の方法を用い もよく、後述する作製方法に限定されない

 はじめにトライオード型電子放出素子用 面基板の作製方法を説明する。ソーダガラ やPDP(プラズマディスプレイパネル)用の耐 ガラスである旭硝子(株)製のPD200等のガラス 板上にITO等の導電性膜を成膜しカソード電 を形成する。次いで、絶縁材料を印刷法に り5~15μm積層し絶縁層を作製する。次に、絶 縁層上に真空蒸着法によりゲート電極層を形 成する。ゲート電極層上にレジスト塗布し、 露光、現像によりゲート電極および絶縁層を エッチングすることによって、エミッタホー ルパターンを作製する。この後、電子放出源 用ペーストをスクリーン印刷またはスリット ダイコーター等により塗布する。上面露光ま たは背面露光の後に現像し、エミッタホール 内に電子放出源パターンを形成し、大気中ま たは窒素雰囲気中で400~500℃で焼成する。最 にレーザー照射法やテープはく離法によりCN T膜の起毛処理を行う。次に、前面基板を作 する。ソーダライムガラスやPDP用の耐熱ガ スである旭硝子(株)製のPD200等のガラス基板 にITOを成膜しアノード電極を形成する。ア ード電極上に赤緑青の蛍光体を印刷法によ 積層する。背面基板と前面基板をスペーサ ガラスをはさんで貼り合わせ、容器に接続 た排気管により真空排気することによりト イオード型電子放出素子を作製する。電子 出状態を確認するために、アノード電極に1 ~5kVの電圧を供給することで、CNTから電子が 出され蛍光体発光を得ることができる。

 ダイオード型電子放出素子用背面板を作 する場合は、カソード電極上に電子放出源 ペーストをスクリーン印刷またはスリット イコーター等により所定のパターンで印刷 る。このパターンを大気中または窒素雰囲 中で400~500℃の温度で加熱し、CNT膜を得て、 CNT膜をテープはく離法やレーザー処理法によ り起毛処理を行う。新たにITOをスパッタした ガラス基板上に蛍光体を印刷し、アノード基 板を作製する。これら2枚のガラス基板をス ーサーを挟んで貼り合わせ、容器に接続し 排気管で真空排気することによりダイオー 型電子放出素子を作製する。電子放出状態 確認するために、アノード電極に1~5kVの電圧 を供給することで、CNTから電子が放出され蛍 光体発光を得ることができる。

 以下に、本発明を実施例に具体的に説明す 。ただし、本発明はこれに限定されない。 いた原料は次の通りである。
CNT1:東レ(株)製2層CNT、平均直径1.2nm
CNT2:東レ(株)製2層CNT、平均直径4.8nm
CNT3:東レ(株)製多層CNT、平均直径6.5nm
CNT4:東レ(株)製多層CNT、平均直径8.6nm
CNT5:東レ(株)製多層CNT、平均直径12nm
導電性粒子1:白色導電性粉末(球状の酸化チタ ンを核として、SnO 2 /Sb導電層を被覆したもの)、石原産業(株)製、 ET-500W、比表面積6.9m 2 /g、密度4.6g/cm 3 、平均粒径0.19μm
導電性粒子2:銀粉末、三井金属鉱業(株)製、FH D、比表面積2.54m 2 /g、密度10.5g/cm 3 、平均粒径0.22μm
導電性粒子3:銀粉末、三井金属鉱業(株)製、SP Q05S、比表面積1.08m 2 /g、密度10.5g/cm 3 、平均粒径0.53μm
導電性粒子4:銀粉末、三井金属鉱業(株)製、35 0、比表面積0.8m 2 /g、密度10.5g/cm 3 、平均粒径0.78μm
導電性粒子5:白色導電性粉末(球状の酸化チタ ンを核として、SnO 2 /Sb導電層を被覆したもの)、石原産業(株)製、 ET-300W、比表面積28m 2 /g、密度5g/cm 3 、平均粒径0.04μm
導電性粒子6:銀粉末、三井金属鉱業(株)製、SP N10J、比表面積0.52m 2 /g、密度10.5g/cm 3 、平均粒径1.1μm
ガラス粉末1:ビスマス系ガラス(酸化ビスマス :84重量%、酸化ホウ素:7重量%、酸化ケイ素:1重 量%、酸化亜鉛:8重量%)、軟化点380℃、平均粒 0.6μm
ガラス粉末2:ガラス粉末1の平均粒径0.3μm品
ガラス粉末3:ビスマス系ガラス(酸化ビスマス :50重量%、酸化ホウ素:21重量%、酸化ケイ素:7 量%、酸化亜鉛:22重量%)、軟化点447℃、平均 径0.4μm
ガラス粉末4:ガラス粉末3の平均粒径0.1μm品
ガラス粉末5:ビスマス系ガラス(酸化ビスマス :75重量%、酸化ホウ素:0.9重量%、酸化ケイ素:1. 9重量%、酸化亜鉛:12重量%、酸化アルミニウム :0.2重量%、酸化ナトリム:4重量%)、軟化点394℃ 、平均粒径0.5μm
ガラス粉末6:ビスマス系ガラス(酸化ビスマス :85重量%、酸化ホウ素:4重量%、酸化ケイ素:1.5 量%、酸化亜鉛:9.5重量%)、軟化点415℃、平均 粒径0.8μm
ガラス粉末7:アルカリ系ガラス(酸化ホウ素:35 重量%、酸化アルミニウム:22.7重量%、酸化ケ 素:12.9重量%、酸化リチウム:12.4重量%、酸化 グネシウム:6.4重量%、酸化バリウム:4.2重量% 酸化カルシウム:4.1重量%、酸化亜鉛:2.3重量% )、軟化点458℃、粒径0.7μm
ガラス粉末8:ガラス粉末6の平均粒径1.3μm品
バインダー樹脂溶液1:和光純薬工業(株)製エ ルセルロース(約49%エトキシ)100をテルピネオ ールに30重量%溶解させたもの
バインダー樹脂溶液2:メタクリル酸/メタクリ ル酸メチル/スチレン=40/40/30からなる共重合 のカルボキシル基に対して0.4当量のグリシ ルメタクリレートを付加反応させたもの(重 平均分子量43000、酸価100)をテルピネオール 40重量%溶解させたもの
感光性モノマー:テトラプロピレングリコー ジメタクリレート
光重合開始剤:チバスペシャリティーケミカ ズ社製イルガキュア369(2-ベンジル-2-ジメチ アミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)ブタノン- 1)。
熱分解性金属化合物1:ニッケルアセチルアセ ネート錯体
熱分解性金属化合物2:亜鉛アセチルアセトネ ト錯体
熱分解性金属化合物3:テトラブトキシ錫
熱分解性金属化合物4:錫アセチルアセトネー 錯体
熱分解性金属化合物5:インジウムアセチルア トネート錯体
熱分解性金属化合物6:トリフェニルアンチモ
 CNTの平均直径測定
 (株)日立製作所製透過型電子顕微鏡H7100型に より、2,000,000倍で観察した画像からCNTをラン ダムに10カ所選び、その平均をCNTの平均直径 した。

 導電性粒子の粒径測定
 用いた導電性粒子の平均粒径(μm)は、吸着 スにN 2 を、キャリアガスにN 2 /He=30/70を用いる流動法BET一点法比表面積測定 装置(ユアサアイオニクス(株)製、MONOSORB)によ り得られた比表面積(m 2 /g)から、密度(g/cm 3 )を用いて次式により算出した。
平均粒径=6/(密度×比表面積)。

 ガラス粉末の粒径測定
 用いたガラス粉末の累積50%粒径を粒子径分 測定装置(日機装(株)製、マイクロトラック9 320HRA)を用いて測定した。

 ガラス粉末の軟化点の測定
 用いたガラス粉末の軟化点を熱機械分析装 (セイコーインスツル(株)製、EXTER6000 TMA/SS) 用いて測定した。ガラス粒子を800℃で溶融 、直径5mm、高さ2cmのロッド状に加工して測 サンプルとした。測定サンプルのガラスロ ド及び標準試料の石英ガラスロッドにそれ れ10g重の加重をかけて室温から10℃/分で昇 して得られたTMA曲線の最大長さとなった時 温度を軟化点とした。

 電子放出素子表面と電極との接触抵抗の測
 走査型拡がり抵抗顕微鏡(Veeco社Digital Instrum ents製NanoScopeIIIaAFM Dimension3100ステージシステ )を用い、CoCrコートシリコンカチレバーを ミッタ表面に接触させ、カソード電極に-0.5V のDCバイアスを印加した。抵抗値を、3μm×4μm の面内において測定し、その面内平均値を接 触抵抗値とした。接触抵抗が10 9 ω以下であれば良好とした。

 表面粗さRzの測定
 東京精密(株)製サーフコム1400を用いてJIS B0 601-1982に準じて
触針式で、電子放出素子表面の10点平均粗さR zの測定を行った。表面粗さRzが1μm以下を良 とした。

 接着性の評価
 カソード電極上に作成したCNT膜に剥離接着 さ0.1N/20mm、0.5N/20mm、1N/20mmの粘着テープをそ れぞれ貼った。このテープを略180°の角度を ちながら速度300mm/分で引き剥がすことでCNT とカソード電極の接着性を評価した。CNT膜 カソード電極の接着力が弱く、0.1N/20mmのテ プ剥離によってCNT膜が剥離してカソード電 面が見えてしまうものを×、0.5N/20mmのテー 剥離によってCNT膜が剥離してカソード電極 が見えてしまうものを△、1N/20mmのテープ剥 によってCNT膜が剥離してカソード電極面が えてしまうものを○、いずれのテープ剥離 よってもCNT膜の剥離が見られないものを◎ した。

 発光面積の測定
 真空度を5×10 -4 Paにした真空チャンバー内に、ITO基板上に1cm 1cm角の電子放出素子が形成された背面基板 、ITO基板上に厚み5μmの蛍光体層(P22)を形成 た前面基板を、100μmのギャップフィルムを んで対向させた。電圧印可装置(菊水電子工 (株)製耐電圧/絶縁抵抗試験器TOS9201)によっ 0.5kVの電圧を印加して、前面基板を発光させ た。発光面積はCCDカメラによって発光像を取 り込み、1cm×1cm角の電子放出素子内での発光 分割合を測定し、数値化した。

 1mA/cm 2 に達する電界強度の測定
 真空度を5×10 -4 Paにした真空チャンバー内に、ITO基板上に1cm 1cm角の電子放出素子が形成された背面基板 、ITO基板上に厚み5μmの蛍光体層(P22)を形成 た前面基板を、100μmのギャップフィルムを んで対向させた。電圧印可装置(菊水電子工 (株)製耐電圧/絶縁抵抗試験器TOS9201)によっ 0.25V/秒で電圧印加した。得られた電流電圧 線(最大電流値10mA/cm 2 )から1mA/cm 2 に達する電界強度を求めた。2回目の1mA/cm 2 に達する電界強度の測定も、1回目の測定後 同様にして行った。1回目と2回目の1mA/cm 2 に達する電界強度の差が少ないものほど良好 である。また、電界強度の値が小さいものほ ど電子放出特性は良好である。

 実施例1~9
 本発明の電子放出源用ペーストは以下の要 で作製した。容積500mlのジルコニア製容器 CNT1gと、CNT1gに対して表1に記載した比率にな るように導電性粒子を秤量後、バインダー溶 液1を70g、溶媒である一級ターピネオール(異 体混合物、東京化成工業(株)製)を26g加えた 0.3μmφのジルコニアビーズ(東レ(株)製トレ ラム(商品名))をそこに加え、遊星式ボール ル(フリッチュ・ジャパン(株)製遊星型ボー ミルP-5)にて100rpmで予備分散した。次に、ジ コニアビーズを取り除いた混合物を3本ロー ラーにて混練し、電子放出源用ペーストとし た。

 続いて、電子放出素子を以下の要領で作製 た。ガラス基板上にITOをスパッタにより成 しカソード電極を形成した。得られたカソ ド電極上に電子放出源用ペーストをスクリ ン印刷により1cm角のパターンで印刷した。 素中450℃の温度で加熱し、電子放出素子を た。このCNT膜を剥離接着強さ0.1N/20mmのテー により起毛処理した。接触抵抗、表面粗さ 接着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表1に示す。

 実施例10~19
 容積500mlのジルコニア製容器にCNT1gと、CNT1g 対して表2に記載した比率になるように導電 性粒子を、導電性粒子1gに対して表2に記載し た比率になるようにガラス粉末を秤量後、バ インダー溶液1を70g、溶媒(一級ターピネオー (異性体混合物、東京化成工業(株)製))を26g え、実施例1と同様にして電子放出源用ペー トおよび電子放出素子を作製した。接触抵 、表面粗さ、接着性、発光面積、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表2に示す。

 実施例20~23
 容積500mlのジルコニア製容器にCNT1gと、CNT1g 対して表3に記載した比率になるように導電 性粒子を、導電性粒子1gに対して表3に記載し た比率になるようにガラス粉末を秤量後、バ インダー溶液2を60g、感光性モノマーを1g、光 重合開始剤を1g、溶媒(一級ターピネオール( 性体混合物、東京化成工業(株)製))を30g加え 実施例1と同様にして電子放出源用ペースト を作製した。

 次に、ガラス基板上にITOをスパッタにより 膜しカソード電極を形成した。得られたカ ード電極上に得られた電子放出源用ペース をスクリーン印刷により5cm角のパターンで 刷した。次いで、1cm角のパターンになるよ にネガ型クロムマスクを用いて上面から50mW /cm 2 出力の超高圧水銀灯で紫外線露光した。そし て炭酸ナトリウム1重量%水溶液をシャワーで1 50秒間かけることにより現像し、シャワース レーを用いて水洗浄して光硬化していない 分を除去した。ここで得たパターンを窒素 450℃の温度で加熱し、電子放出素子を作製 た。このCNT膜を剥離接着強さ0.1N/20mmのテー により起毛処理した。接触抵抗、表面粗さ 接着性、発光面積、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表3に示す。

 比較例1
 導電性粒子を加えないこと以外は、実施例1 と同様にして電子放出源用ペーストおよび電 子放出素子を作製した。接触抵抗、表面粗さ 、接着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表4に示す。

 比較例2、3
 表4に記載した比率で平均粒径が0.1~1μmの範 からはずれた導電性粒子を用いたこと以外 、実施例1と同様にして電子放出源用ペース トおよび電子放出素子を作製した。接触抵抗 、表面粗さ、接着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表4に示す。

 比較例4、5
 表4に記載した比率で平均粒径が0.1~1μmの範 からはずれた導電性粒子を用いたこと以外 、実施例11と同様にして電子放出源用ペー トおよび電子放出素子を作製した。接触抵 、表面粗さ、接着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表4に示す。

 実施例24~33
 容積500mlのジルコニア製容器にCNT1gと、CNT1g 対して表5に記載した比率になるように導電 性粒子を、導電性粒子1gに対して表5に記載し た比率になるようにガラス粉末、ガラス粉末 1gに対して表5に記載した比率になるように熱 分解性金属化合物を秤量後、バインダー溶液 2を60g、感光性モノマーを1g、光重合開始剤を 1g、溶媒(一級ターピネオール(異性体混合物 東京化成工業(株)製))を30g加え、実施例1と同 様にして電子放出源用ペーストを作製した。

 次に、ガラス基板上にITOをスパッタにより 膜しカソード電極を形成した。得られたカ ード電極上に得られた電子放出源用ペース をスクリーン印刷により5cm角のパターンで 刷した。次いで、1cm角のパターンになるよ にネガ型クロムマスクを用いて上面から50mW /cm 2 出力の超高圧水銀灯で紫外線露光した。そし て炭酸ナトリウム1重量%水溶液をシャワーで1 50秒間かけることにより現像し、シャワース レーを用いて水洗浄して光硬化していない 分を除去した。ここで得たパターンを窒素 450℃の温度で加熱し、電子放出素子を作製 た。このCNT膜を剥離接着強さ0.1N/20mmのテー により起毛処理した。接触抵抗、表面粗さ 接着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表5に示す。

 実施例34
 CNT1の代わりにCNT4を用いる以外は実施例1と 様にして電子放出源用ペーストおよび電子 出素子を作製した。接触抵抗、表面粗さ、 着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表6に示す。

 実施例35
 ガラス粉末1の代わりにガラス粉末8を用い 以外は実施例10と同様にして電子放出源用ペ ーストおよび電子放出素子を作製した。接触 抵抗、表面粗さ、接着性、発光面積、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表6に示す。

 比較例6
 CNT1の代わりにCNT5を用いる以外は実施例1と 様にして電子放出源用ペーストおよび電子 出素子を作製した。接触抵抗、表面粗さ、 着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表6に示す。

 比較例7
 導電性粒子を加えないことおよびCNTとガラ 粉末の重量比がCNT/ガラス粉末=1/3となるよ にしたこと以外は実施例11と同様にして電子 放出源用ペーストおよび電子放出素子を作製 した。接触抵抗、表面粗さ、接着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表6に示す。

 比較例8
 熱分解性金属化合物4を、ガラス粉末と該熱 分解性金属化合物4の重量比がガラス粉末/熱 解性金属化合物4=1/1となるように加えた以 は比較例7と同様にして電子放出源用ペース および電子放出素子を作製した。接触抵抗 表面粗さ、接着性、1mA/cm 2 に達する電界強度の測定結果を表6に示す。

 本発明の電子放出源用ペーストは、CNTと ソード電極との良好な電気的接触が保たれ ため、低い電界強度でも電界放出が可能で る。そのため、電界放出型ディスプレイの 子放出源として有用に利用できる。