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Patent Searching and Data


Title:
PHENYLPROPANOID COMPOUND
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/123093
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a compound having a deodorizing activity against bad odors. The compound is represented by formula (I). In formula (I), R1, R2, R3, R4 and R5 are independently selected from the group consisting of a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an acyl group having 1 to 4 carbon atoms and a group represented by formula (II); R6 is selected from the group consisting of a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an acyl group having 1 to 4 carbon atoms, an acyloxy group having 1 to 4 carbon atoms, an alkenyl group having 2 to 4 carbon atoms, an aldehyde group having 1 to 4 carbon atoms and a group represented by formula (III); R7 is selected from the group consisting of a hydrogen atom, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, an acyl group having 1 to 4 carbon atoms, an acyloxy group having 1 to 4 carbon atoms and a group represented by formula (III); R8, R9 and R10 are independently selected from the group consisting of a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms and an acyl group having 1 to 4 carbon atoms; and R11 is selected from the group consisting of a hydrogen atom, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, an acyl group having 1 to 4 carbon atoms, and an acyloxy group having 1 to 4 carbon atoms.

Inventors:
MIZU MASAMI (JP)
KAWAI TOSHIKAZU (JP)
IKEDA TSUYOSHI (JP)
MIYASHITA HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056458
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 30, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI SUGAR CO (JP)
MIZU MASAMI (JP)
KAWAI TOSHIKAZU (JP)
IKEDA TSUYOSHI (JP)
MIYASHITA HIROYUKI (JP)
International Classes:
C07C43/23; C07C47/575; A61L9/01; C09K15/08
Foreign References:
JP2001087365A2001-04-03
JPH10151182A1998-06-09
Other References:
HUBBARD, TOM F., JR. ET AL.: "Alkaline hydrolysis of nonphenolic beta-O-4 lignin model dimers: substituent effects on the leaving phenoxide in neighboring group vs direct nucleophilic attack", HOLZFORSCHUNG, vol. 46, no. 4, 1992, pages 315 - 320
Attorney, Agent or Firm:
MATSUI, MITSUO (JP)
Mitsuo Matsui (JP)
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Claims:
式I
 (ここで式I中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアシル基、及び式II
で表わされる基からなる群から任意に選択され、R 6 は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアシル基、炭素数1~4のアシルオキシ基、炭素数2~4のアルケニル基、炭素数1~4のアルデヒド基、及び式III
で表わされる基からなる群から任意に選択され、R 7 は、水素原子、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアシル基、炭素数1~4のアシルオキシ基、及び式IIIで表わされる基からなる群から任意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルキル基、及び炭素数1~4のアシル基からなる群から任意に選択され、並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアシル基、及び炭素数1~4のアシルオキシ基からなる群から任意に選択される)で表される化合物。
 R 1 、R 2 、R 3 、R 4 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルキル基、及び式IIで表わされる基からなる群から任意に選択され、R 6 は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアシルオキシ基、炭素数2~4のアルケニル基、炭素数1~4のアルデヒド基、及び式IIIで表わされる基からなる群から任意に選択され、R 7 は、水素原子、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアシルオキシ基、及び式IIIで表わされる基からなる群から任意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子、及び炭素数1~4のアルキル基からなる群から任意に選択され、並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルコキシ基、及び炭素数1~4のアシル基からなる群から任意に選択される、請求項1に記載の化合物。
 R 1 、R 2 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のアルキル基、及び式IIで表わされる基からなる群から任意に選択され、R 3 及びR 4 は、水素原子及び炭素数1~4のアルキル基からなる群から任意に選択され、R 6 は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数2~4のアルケニル基、及び炭素数1~4のアルデヒド基からなる群から任意に選択され、R 7 は、水素原子、及び炭素数1~4のアルコキシ基からなる群から任意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子及び炭素数1~4のアルキル基からなる群から任意に選択され、並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、及び炭素数1~4のアルコキシ基からなる群から任意に選択される、請求項2に記載の化合物。
 R 1 、R 2 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~2のアルキル基、及び式IIで表わされる基からなる群から任意に選択され、R 3 及びR 4 は、水素原子及び炭素数1~2のアルキル基からなる群から任意に選択され、R 6 は、水素原子、炭素数1~2のアルキル基、炭素数2~3のアルケニル基、及び炭素数1~2のアルデヒド基からなる群から任意に選択され、R 7 は、水素原子、及び炭素数1~2のアルコキシ基からなる群から任意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子及び炭素数1~2のアルキル基からなる群から任意に選択され、並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、及び炭素数1~2のアルコキシ基からなる群から任意に選択される、請求項3に記載の化合物。
 R 3 及びR 4 が水素原子である、請求項4に記載の化合物。
 R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である、請求項1に記載の化合物。
 R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である、請求項1に記載の化合物。
 R 1 が式IV
で表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である、請求項1に記載の化合物。
Description:
フェニルプロパノイド化合物

 本発明は、フェニルプロパノイド化合物 関する。該化合物は、悪臭、例えばS系化合 物、N系化合物、低級脂肪酸に対して消臭効 を有する。

 近年、天然素材の消臭剤は、食品用途、 境用途を含む多方面で使用されている。し し、天然素材の消臭剤は複数の化合物を含 ために、その有効成分が明らかでないこと 多い。よって、消臭剤の用途又は及び安全 を検討する上でも、消臭効果を有する成分 特定が望まれている。

 特開平10-151182号公報は、甘蔗由来の消臭 質を記載する。また、特開2001-87365号公報は 、甘蔗由来の蒸留物を有効成分とする消臭剤 を記載する。

先行技術文献

特開平10-151182号公報

特開2001-87365号公報

 悪臭に対して消臭効果を有する化合物を 供する。

 本発明は、
式I
(ここで式I中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のア ルキル基、炭素数1~4のアシル基、及び式II
で表わされる基からなる群から任意に選択さ れ、R 6 は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素 数1~4のアシル基、炭素数1~4のアシルオキシ基 、炭素数2~4のアルケニル基、炭素数1~4のアル デヒド基、及び式III
で表される基からなる群から任意に選択され 、R 7 は、水素原子、炭素数1~4のアルコキシ基、炭 素数1~4のアシル基、炭素数1~4のアシルオキシ 基、及び式IIIで表される基からなる群から任 意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のア ルキル基、及び炭素数1~4のアシル基からなる 群から任意に選択され、並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のア ルコキシ基、炭素数1~4のアシル基、及び炭素 数1~4のアシルオキシ基からなる群から任意に 選択される)で表される化合物を提供する。

 好ましくは、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のア ルキル基、及び式IIで表わされる基からなる から任意に選択され、R 6 は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素 数1~4のアシルオキシ基、炭素数2~4のアルケニ ル基、炭素数1~4のアルデヒド基、及び式IIIで 表される基からなる群から任意に選択され、 R 7 は、水素原子、炭素数1~4のアルコキシ基、炭 素数1~4のアシルオキシ基、及び式IIIで表され る基からなる群から任意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子、及び炭素数1~4 のアルキル基からなる群から任意に選択され 、並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のア ルコキシ基、及び炭素数1~4のアシル基からな る群から任意に選択される。

 好ましくは、R 1 、R 2 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~4のア ルキル基、及び式IIで表わされる基からなる から任意に選択され、R 3 及びR 4 は、水素原子及び炭素数1~4のアルキル基から なる群から任意に選択され、R 6 は、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素 数2~4のアルケニル基、及び炭素数1~4のアルデ ヒド基からなる群から任意に選択され、R 7 は、水素原子、及び炭素数1~4のアルコキシ基 からなる群から任意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子及び炭素数1~4の アルキル基からなる群から任意に選択され、 並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、及び炭素数1~4 のアルコキシ基からなる群から任意に選択さ れる。

 好ましくは、R 1 、R 2 及びR 5 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1~2のア ルキル基、及び式IIで表わされる基からなる から任意に選択され、R 3 及びR 4 は、水素原子及び炭素数1~2のアルキル基から なる群から任意に選択され、R 6 は、水素原子、炭素数1~2のアルキル基、炭素 数2~3のアルケニル基、及び炭素数1~2のアルデ ヒド基からなる群から任意に選択され、R 7 は、水素原子、及び炭素数1~2のアルコキシ基 からなる群から任意に選択され、R 8 、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に水素原子及び炭素数1~2の アルキル基からなる群から任意に選択され、 並びにR 11 は、それぞれ独立に水素原子、及び炭素数1~2 のアルコキシ基からなる群から任意に選択さ れる。より好ましくは、R 3 及びR 4 が水素原子である。

 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が水素原子であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 がメチル基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 が式III
で表される基、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基、R 3 が水素原子、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基、R 3 が水素原子、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 が水素原子であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 が水素原子である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。
 好ましくは、R 1 が式IIIで表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 が水素原子であり、R 6 がアルデヒド基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 好ましくは、式IIIにおいて、R 8 、R 9 及びR 10 がそれぞれ独立に水素原子、及びメチル基か らなる群から任意に選択され、並びにR 11 が水素原子、水酸基及びメトキシ基からなる 群から任意に選択される。
 好ましくは、式IIIにおいて、R 8 及びR 9 がそれぞれ独立に水素原子、及びメチル基か らなる群から任意に選択され、R 10 が水素原子であり、並びにR 11 が水素原子である。
 好ましくは、式IIIにおいて、R 8 及びR 9 がそれぞれ独立に水素原子、及びメチル基か らなる群から任意に選択され、R 10 が水素原子であり、並びにR 11 が水素原子である。
 好ましくは、式IIIにおいて、R 8 が水素原子であり、R 9 がメチル基であり、R 10 が水素原子であり、及びR 11 が水素原子である。
 好ましくは、式IIIにおいて、R 8 がメチル基であり、R 9 が水素原子であり、R 10 が水素原子であり、及びR 11 が水素原子である。

 好ましくは、式Iにおいて、R 1 が式IV
で表される基であり、R 2 がメチル基であり、R 3 が水素原子であり、R 4 が水素原子であり、R 5 がメチル基であり、R 6 がエテニル基であり、及びR 7 がメトキシ基である。

 本発明のフェニルプロパノイド化合物は 悪臭、例えばS系化合物、N系化合物、低級 肪酸に対して消臭効果を有する。本発明の ェニルプロパノイド化合物は、下記実施例56 に示すように抗酸化能を有する。該化合物の 悪臭物質に対する消臭効果のメカニズムは明 らかではないが、該抗酸化能も1つのメカニ ムであると考えられる。

分画操作の全体の流れを示す。 MSX-2の構造式、 13 C-NMRの帰属及びHMBCの結果を示す。 MSX-2の 1 H-NMRのチャートを示す。 MSX-2の 13 C-NMRのチャートを示す。 MSX-3の構造式及び 13 C-NMRの帰属を示す。 MSX-3の 1 H-NMRのチャートを示す。 MSX-3の 13 C-NMRのチャートを示す。 MSX-4の構造式、 13 C-NMRの帰属及びHMBCの結果を示す。 MSX-4の 1 H-NMRのチャートを示す。 MSX-4の 13 C-NMRのチャートを示す。 MSX-6A及びMSX-6Bの構造式、並びに、MSX-6Aの 13 C-NMRの帰属及びHMBCの結果を示す。 MSX-6Aの 1 H-NMRのチャートを示す。 MSX-6Aの 13 C-NMRのチャートを示す。 硫化水素に対する消臭剤A~Fの消臭効果 示す。

 本発明の化合物は、天然物から精製する とによって又は化学合成によって得られう 。本発明の化合物を天然物から得る場合、 えば甘蔗を使用しうる。下記実施例で述べ 原料は例えば、特開2001-87365号公報に記載さ れている方法に従い得られうる。

 本発明のフェニルプロパノイド化合物は、 々な消臭分野における消臭剤として使用さ る。
 上記消臭剤は、食品、エチケット消臭剤、 ット用消臭剤、環境消臭剤の素材として、 の消臭剤や香料、アルコール、界面活性剤 どと混ぜて使用することができる。具体的 は、上記消臭剤は、肉類や魚介類、ニラや ンニクなどの野菜類などの、食品素材のも 不快臭を除去するために食品に添加するこ ができる。また、上記消臭剤は、エチケッ 消臭剤の素材として使用することができる ここで本発明におけるエチケット消臭剤と 、口臭、脇の下などの体臭(ボディー用)、 臭、頭髪のにおいなど、ヒトに直接使用す 消臭剤である。この消臭用途は不快臭の発 源は問わず、ヒトに直接使用することを意 する。具体的には、脇の下の汗臭用スプレ ・ローション・パウダー、口臭除去用マウ スプレー・カプセル・洗口剤、頭髪に付い 焼き肉やタバコのにおいを除去する頭髪用 プレー・シャンプー・リンス・ヘアーロー ョンなどが挙げられる。また、上記消臭剤 ペット用消臭剤の素材としても用いること できる。上記ペット用消臭剤とは、愛玩動 の口臭、体臭、便臭など、愛玩動物が発生 である不快なにおいに対する消臭剤である 具体的には、ペットの口臭除去用スプレー カプセル、毛に付いた体臭を除去するペッ 用スプレー・シャンプー・リンス・ローシ ン、ペット用トイレ、犬小屋やペット用ケ ジなど、ペット自身およびペット用品が挙 られる。また、上記消臭剤は環境消臭剤の 材としても用いることができる。該環境消 剤とは、ヒトや愛玩動物以外の物体または 間に付いた不快臭に対する消臭剤である。 体的には、家庭用ゴミまたは産業廃棄物置 場、家庭用ゴミまたは産業廃棄物収集所、 庭用ゴミまたは産業廃棄物集積場、廃品回 所、家庭用ゴミまたは産業廃棄物処理場な の廃棄物が発生源の悪臭、下水処理場、し 処理場、火葬場、と畜場、へい獣処理場、 院・診療所・検査センター、トイレ、浴室 台所などの水回り、一般の室内および室内 建材や壁紙(ホルマリンなど加工に使用した 理剤の悪臭)、カーテン、塗装、家具(塗料 加工などの処理剤の悪臭)、押入などのカビ 、下駄箱、エアコン、衣類、自動車・トラ クの車内、自動車・トラックが発生するガ 、電車・航空機、工場、飲食店、写真屋・ 像所、ガソリンスタンド、プロパンガス詰 替え所、クリーニング店・洗濯工場、旅館 ホテル、美容院・理髪店、自動車修理工場 家畜用畜舎、建設作業現場などに使用でき 。

 また、上記消臭剤の使用形態は特に限定 れず、例えば以下の様な形態で使用するこ ができる。噴霧用として、エアゾールスプ ー、ミストスプレー、スプリンクラー用液 品、塗布用として液状・ゲル状・ペースト 消臭剤およびこれらの消臭剤を布・紙・不 布にしみ込ませたシート状として使用でき 。他にも、粉末・顆粒に吸収させた消臭剤 粒状・ペレット状・ブロック状・タブレッ 状ゲルへ練り込んだ又は吸着させた消臭剤 セラミック・活性炭・ベントナイトなどの 孔質担体へ吸着させた消臭剤、液状の消臭 を容器に入れ、スポンジ・布・セラミック などの液体を浸透させるものを容器中の消 剤に一部接触させ、浸透した消臭剤が気化 ることにより消臭効果を持つ消臭剤、セラ ックスなどの多孔質性の容器に消臭剤を入 、容器外部まで浸透した消臭剤が気化する とにより消臭効果を持つ消臭剤、液状でそ まま悪臭源に添加する消臭剤、シート・フ ルム・フィルターにしみ込ませた消臭剤、 臭剤を表面あるいは内部に含む壁紙、建材 おむつ、生理用品、靴の中敷き、消臭繊維( 布)、消臭皮革などに使用できる。

 また、上記消臭剤を含む食品、エチケッ 消臭剤、ペット用消臭剤および環境消臭剤 は、各分野で慣用の添加剤、分散剤、賦形 などを含むことができる。

 上記消臭剤を用いて、家庭内のペット臭 トイレ、台所の生ゴミ、調理器具などに対 るミストスプレータイプ消臭剤を調製する は、より具体的には以下のような方法をと ことができる。上記消臭剤を0.001~50%、好ま くは0.01~5%(体積/体積)の濃度で水に添加し、 必要が有れば界面活性剤やエタノール、抗菌 剤などを添加し、ミストスプレーボトルに充 填する。

 上記消臭剤を用いて、家庭内の強い悪臭 ある生ゴミやトイレの悪臭に対するエアゾ ルタイプ消臭剤を調製するには、より具体 には以下のような方法をとることができる  上記消臭剤を0.02~70%、好ましくは0.2~10%(体 /体積)の濃度に水またはエタノール水溶液 希釈し、噴射ガス(例えばLPGおよび二酸化炭 など)と共にエアゾール容器に充填する。

 上記消臭剤をゲルまたは適当な担体に吸 または練り込むことにより、消臭の有効成 が徐々に揮散して、消臭効果を長期間持続 る空間用消臭剤を調製するには、より具体 には以下のような方法をとることができる 上記消臭剤を0.05~20重量%、好ましくは0.5~10 量%濃度で、ゲル化剤であるカラギーナン、 天、ローカストビーンガム、ポリビニルア コール、アラビアガム、ジェランガム、ゼ チン、カルボキシメチルセルロース、キチ ・キトサン、アルギン酸ナトリウム、ポリ クリルアミド等を単独あるいは組み合わせ ゲルに添加し、固形化する。

 上記消臭剤は細かい霧状にして室内に飛 させることにより、室内の消臭を行うこと できる。より具体的には、加湿器の水に上 消臭剤を0.001~1%(体積/体積)濃度で添加し、 湿器を運転することにより室内空間の悪臭 消臭することができる。

 上記消臭剤は、断続的または連続的に空 中に噴霧、床面に散布することにより、養 場、養鶏場、酪農畜舎、魚市場などの悪臭 発生しやすい場所の悪臭を除去することが きる。このとき、上記消臭剤は0.001~1%(体積/ 体積)の濃度に水で希釈し使用することが好 しい。

 また、上記消臭剤は養豚、酪農、養鶏場 どから発生する糞、尿または糞尿混合物を キュームカー等で畑や牧草地に散布して処 する場合の悪臭の低減を行うことができる 散布前に、上記消臭剤をタンク内の糞・尿 対して0.001~0.5%(体積/体積)の濃度で添加する ことにより、悪臭を抑えることができる。

 また、上記消臭剤を用いて、消臭効果の いペット排泄物処理剤を製造することがで る。ペット用排泄物処理剤は、ベントナイ 、ゼオライト、木粉、紙粉などを主材料と 、これに必要に応じてポリアクリル酸ナト ウム、他のナトリウム化合物、マグネシウ 化合物等を加え、これに上記消臭剤を主材 に対して0.001~10重量%、好ましくは0.01~1重量% 添加し、適当量の水を加え、混合・成形・乾 燥することにより製造できる。これをネコな どのペット用トイレに入れ、ネコがその処理 剤の上に排泄することにより、消臭効果に優 れた処理剤を得ることができる。

 この様に、他の材料と上記消臭剤を混合 、成形・乾燥する方法において、乾燥中に 臭剤の有効成分が完全に揮発せず残存する め、消臭効果も残存する。また、上記消臭 以外の材料を先に混合し、成形・乾燥し、 られた成形品に上記消臭剤を吸収させるこ によっても、消臭効果を有する物品を得る とができる。

 下記において、%は特記ない限り、重量% ある。また、カラムサイズは、内径(mm)×高 (mm)で示す。

1.原料の製造
 原糖工場の製造工程にて得られた甘蔗の圧 汁(Bx. 12.2)2800Lを250L/時の速度で遠心式薄膜 空蒸発装置(商品名:エバポールCEP-1、大川原 製作所株式会社)に供給した。500~630mmHgの減圧 下、温度90~95℃で留出する画分を、冷却水温2 5℃、冷却水量15m 3 /時間、コンデンサ面積2m 2 の条件でコンデンサにて冷却し、連続的に集 めた。原料圧搾汁が約2400L、Bx. 13.9になった きに、蒸留を終了した。得られた蒸留液(以 下、一次蒸留物1という)は約400Lであった。一 次蒸留物1の色は、ほぼ無色透明であった。 次蒸留物1は、甘蔗由来の特異な臭いがあっ 。

 次に、一次蒸留物1の約400Lを、商品名 アン バーライトXAD7HP(オルガノ株式会社)40mlを充填 したカラム(カラムサイズ:26×200)に、SV=75の流 速で通液した。通液終了後、約5分間、同じ 速で水洗した。吸着した成分を、80%エタノ ル水溶液(エタノール/水=80/20(体積/体積))で 出した。SV=2の流速で通液し、はじめの25mlの 溶出液は捨て、溶出液の回収を開始した。80% エタノール水溶液80mlを通液した後は、成分 押し出しのため蒸留水を同じ速度で通液し 回収溶出液の量が100mlになった時点で溶出を 終了した。得られた溶出液(以下、一次蒸留 2という、二次蒸留の原液でもある)のエタノ ール濃度(体積/体積)は59%であり、その色は、 若干レモン色をした透明であった。一次蒸留 物2は、甘蔗由来の特異な臭いがあった。
 次に、一次蒸留物2の溶液を、水とエタノー ルで3倍に希釈し、エタノール濃度(体積/体積 )が45%になるように調整した(以下、MSX-245とい う)。該溶液4000mlをロータリーエバポレータ (東京理化器械株式会社)に供し、90mmHg(減圧) 下、蒸気温が30~40℃の範囲で蒸留した。釜 が乾固するまで蒸留し、釜残物2.5gを得た。

2.分画操作
 以下の分画操作では、全てオープンカラム 使用し、溶媒を自然落下させた。上記釜残 の分画操作の全体の流れを図1に示す。

A.釜残物の分画
 釜残物2.5gを少量のメタノールに溶解し、セ ファデックス(商標)LH-20(アマルシャム・ファ マシア・ジャパン株式会社)(カラムサイズ  27×550;溶媒 メタノール)が充填されたカラム 付して分画した。セファデックスLH-20の担 は、あらかじめメタノールで十分に膨潤し 平衡化した。溶媒量は、カラムベッドの3倍 である。該分画によって、画分1~6を得た。 画分の溶媒を減圧下留去した。各画分の固 分(乾燥重量)は次の通りである;画分1(55 mg) 画分2(285 mg)、画分3(474 mg)、画分4(710 mg)、 分5(397 mg)、画分6(96 mg)。

B-1.画分4の分画
 上記画分4を少量のメタノールに溶解し、セ ファデックスLH-20(カラムサイズ 27×500;溶媒  メタノール)が充填されたカラムに付して分 した。セファデックスLH-20の担体は、あらか じめメタノールで十分に膨潤し、平衡化した 。溶媒量は、カラムベッドの3倍量である。 分画によって、画分4-1、画分4-2及び画分4-3 得た。各画分の溶媒を減圧下留去した。各 分の固形分(乾燥重量)は次の通りである;画 4-1(227 mg)、画分4-2(185 mg)、画分4-3(60 mg)。
B-2.画分4-2の分画
 上記画分4-2を少量のメタノールに溶解し、 リカゲル60N(関東化学株式会社)(カラムサイ  20×300)が充填されたカラムに付して分画し た。シリカゲル60Nの担体は、カラムにドライ 充填した。ヘキサン:アセトン(容量:容量)=3:1 2:1、1:1、0:1の順に溶媒を変えて溶出した。 溶媒量は、カラムベッドの3倍量である。該 分画によって、画分4-2-1、画分4-2-2及び画分4- 2-3を得た。各画分の溶媒を減圧下留去した。 各画分の固形分(乾燥重量)は次の通りである; 画分4-2-1(40 mg)、画分4-2-2(3 mg)、画分4-2-3(12 m g)。

C-1.画分2の分画
 上記画分2を少量のメタノールに溶解し、シ リカゲル60N(関東化学株式会社)(カラムサイズ  20×300)が充填されたカラムに付して分画し 。シリカゲル60Nの担体は、カラムにドライ 填した。クロロホルム:メタノール(容量:容 )=20:1、10:1、引き続きクロロホルム:メタノー ル:水(容量:容量:容量)=9:1:0.1、8:2:0.2、7:3:0.5、 6:4:1、最後にメタノールの順に溶媒を変えて 出した。各溶媒量は、カラムベッドの3倍量 である。該分画によって、画分2-1、画分2-2及 び画分2-3を得た。各画分の溶媒を減圧下留去 した。各画分の固形分(乾燥重量)は次の通り ある;画分2-1(40 mg)、画分2-2(145 mg)、画分2-3( 95 mg)。
C-2.画分2-2の分画
 上記画分2-2を少量のメタノールに溶解し、W ako gel(ODS)(和光純薬株式会社)(カラムサイズ  25×350)が充填されたカラムに付して分画した Wako gelの担体は、カラムにドライ充填した メタノール:水(容量:容量)=80:20、85:15、90:10 100:0の順に溶媒を変えて溶出した。各溶媒量 は、カラムベッドの3倍量である。該分画に って、画分2-2-1、画分2-2-2及び画分2-2-3を得 。各画分の溶媒を減圧下留去した。各画分 固形分(乾燥重量)は次の通りである;画分2-2-1 (105 mg)、画分2-2-2(47 mg)、画分2-2-3(7 mg)。
C-3.画分2-2-2の分画
 上記画分2を少量のメタノールに溶解し、シ リカゲル60N(関東化学株式会社)(カラムサイズ  20×300)が充填されたカラムに付して分画し 。シリカゲル60Nの担体は、カラムにドライ 填した。ヘキサン:アセトン(容量:容量)=10:1 5:1、3:1、0:1の順に溶媒を変えて溶出した。 溶媒量は、カラムベッドの3倍量である。該 画によって、画分2-2-2-1を得た。該画分の溶 媒を減圧下留去した。画分2-2-2-1の固形分(乾 重量)は、37 mgである。

D.画分5の精製
 上記画分5に少量のメタノールを加え、60℃ 水浴中での加熱及びソニケーターでの処理 より、画分5を溶解した。該溶解物を室温で 放置することにより、再結晶が行われた。該 再結晶により析出した結晶をろ過し、画分5-1 を得た。該画分の溶媒を減圧下留去した。画 分5-1の固形分(乾燥重量)は、310 mgである。

E-1.画分3の分画
 上記画分2を少量のメタノールに溶解し、Wak o gel(ODS)(和光純薬株式会社)(カラムサイズ 25 ×350)が充填されたカラムに付して分画した。 Wako gelの担体は、カラムにドライ充填した。 メタノール:水(容量:容量)=40:60、50:50、55:45、6 0:40、70:30、80:20、100:0の順に溶媒を変えて溶 した。各溶媒量は、カラムベッドの3倍量で る。該分画によって、画分3-1及び画分3-2を た。該画分の溶媒を減圧下留去した。各画 の固形分(乾燥重量)は次の通りである;画分3 -1(79 mg)、画分3-2(396 mg)。
E-2.画分3-1の精製
 上記画分3-1に少量のメタノールを加え、60 の水浴中での加熱及びソニケーターでの処 により、画分3-1を溶解した。該溶解物を室 で放置することにより再結晶が行われた。 再結晶により析出した結晶をろ過し、画分3- 1-1を得た。該画分の溶媒を減圧下留去した。 画分3-1-1の固形分(乾燥重量)は、11 mgである

D.単品であることの確認
 画分5-1、画分4-2-1、画分4-2-2、画分4-2-3、画 3-1-1及び画分2-2-2-1中の化合物の純度を、薄 クロマトグラフィー(順層)(シリカゲル60F 254 (メルク))を使用して確認した。詳細は、次の 通りである。各画分を少量のメタノールに溶 解して薄層クロマトグラフィーにスポットし 風乾後、下記に述べる溶媒で展開した。展開 後、薄層クロマトグラフィーに10%硫酸/メタ ールを噴霧した。薄層クロマトグラフィー ホットプレートで加熱し、スポットを確認 た。

1.画分5-1(以下、MSX-1という)
 薄層クロマトグラフィーでは検出できなか た。
2.画分4-2-1(以下、MSX-2という)
 薄層クロマトグラフィーでのRf値は0.60であ 、単品であることを確認した。展開溶媒は ヘキサン:アセトン=2:1(容量:容量)である。MS X-2は、白色の粉末である。
3.画分4-2-2(以下、MSX-3という)
 薄層クロマトグラフィーでのRf値は0.25であ 、単品であることを確認した。展開溶媒は ヘキサン:アセトン=2:1(容量:容量)である。MS X-3は、白色の粉末である。
4.画分4-2-3(以下、MSX-4という)
 薄層クロマトグラフィーでのRf値は0.19であ 、単品であることを確認した。展開溶媒は ヘキサン:アセトン=2:1(容量:容量)である。MS X-4は、白色の粉末である。
5.画分3-1-1(以下、MSX-5という)
 薄層クロマトグラフィーでのRf値は0.28であ た。展開溶媒は、クロロホルム:メタノール :水=9:1:0.1(容量:容量:容量)である。MSX-5は、黄 色の粉末である。
6.画分2-2-2-1(以下、MSX-6という)
 薄層クロマトグラフィーでのRf値は、0.40で る。展開溶媒は、ヘキサン:アセトン=3:1(容 :容量)である。MSX-6は、白色の粉末である。

3.物質同定
 MSX-2、MSX-3、MSX-4及びMSX-6について、 1 H-NMR、 13 C-NMR、UV、IR及びマススペクトルを測定し、構 造決定をした。その分析値は、以下の通りで ある。
  1 H-NMRの測定は、JNM‐A500(日本電子株式会社製 500MHz)を使用した。
  13 C-NMRの測定は、JNM‐A500(日本電子株式会社製 125MHz)を使用した。
 マススペクトルの測定は、JMS‐DX‐303HF(日 電子株式会社製)を使用した。測定条件は、 の通りである;EI‐MS:イオン化電圧 70-75eV;イ オン化電流 200~300mA;イオン化温度 135~350℃。

・MSX-2
 図2Aに、MSX-2の構造式、 13 C-NMRの帰属及びHMBC(Heteronuclear Multiple-Bond Corre lation)の結果を示す。
 MSX-2のIUPAC名は次の通りである。
 4-hydroxy-3-(2-hydroxy-2-(4-hydroxy-3-methoxyphenyl)ethyl) -5-methoxystyrene
 図2Bに、MSX-2の 1 H-NMRのチャートを示す。
  1 H-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):3.23(1H, dd, J=8.8, 15.6 Hz), 3.54(1H, dd, J=9.5, 15.6 Hz),3.86(3H, s, OCH 3 ), 3.89(3H, s, OCH 3 ), 5.11(1H, d, J=11.0 Hz), 5.58(1H,d, J =17.7 Hz),  5.60(1H, s, OH), 5.72(1H, dd, J=8.5, 9.2 Hz), 6.64(1 H, dd, J =11.0, 17.7 Hz), 6.88(1H, s, Ph), 6.885(1H , s,Ph), 6.889(1H, s, Ph), 6.896(1H, s, Ph), 6.94(1H , s, Ph).
 図2Cに、MSX-2の 13 C-NMRのチャートを示す。
  13 C-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):38.6(CH 2 ), 56.0(-OCH 3 ), 56.0(-OCH 3 ), 85.6(CH 2 OH), 108.8(Ar-C), 109.7(Ar-C), 111.4(CH 2 =), 114.3(Ar-C), 115.2(Ar-C), 119.5(Ar-C), 128.1(Ar-C), 131.7(Ar-C), 133.2(Ar-C), 136.8(=CH-), 144.3(Ar-C), 145 .7(Ar-C), 146.7(Ar-C), 148.0(Ar-C)
 UV λ max  (CHCl 3 ) nm (ε): 279 (8.1×10 4 ),
 IR (KBr) cm -1 : 3435 (OH), 1032 (C=C).
 MS m/z 298 [M-H 2 O] +

・MSX-3
 図3Aに、MSX-3の構造式及び 13 C-NMRの帰属を示す。
 MSX-3のIUPAC名は次の通りである。
 5-(2-hydroxy-2-(4-hydroxy-3-methoxyphenyl)ethyl)-vanillin
 図3Bに、MSX-3の 1 H-NMRのチャートを示す。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):3.34(1H, dd, J=8.6, 15.9Hz), 3.66(1H, dd, J =9.8, 15.9 Hz), 3.88(3H, s, OCH 3 ), 3.94(3H, s, OCH 3 ), 5.65(1H, s, OH), 5.85(1H, dd, J =9.2, 9.2 Hz),  6.90(1H,s), 6.91(1H, d, J=6.7), 7.36(1H, s, Ph), 7.37 (1H, s,Ph).
 図3Cに、MSX-3の 13 C-NMRのチャートを示す。
  13 C-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):37.7(CH 2 ), 56.0(-OCH 3 ), 56.1(-OCH 3 ), 86.8(CH 2 OH), 96.2, 108.8(Ar-C), 111.7(Ar-C), 114.4(Ar-C), 119.6 (Ar-C), 121.4(Ar-C), 128.4(Ar-C), 131.4(Ar-C), 132.2(Ar- C), 145.0(Ar-C), 146.1(Ar-C), 146.8(Ar-C), 153.7(Ar-C), 190.5(O=CH-).
 UV λ max  (CHCl 3 ) nm (ε): 287 (13.6×10 4 ),
 IR (KBr) cm -1 : 3408 (OH), 1684 (CHO).
 MS m/z 316 [M] +

・MSX-4
 図4Aに、MSX-4の構造式、 13 C-NMRの帰属及びHMBCの結果を示す。
 MSX-4のIUPAC名は次の通りである。
 4-hydroxy-3-(2-hydroxy-2-(4-(2-hydroxy-2-(4-hydroxy-3-meth oxyphenyl)ethoxy)-3,5-dimethoxyphenyl)ethyl)-5-methoxystyren e
 図4Bに、MSX-4の 1 H-NMRのチャートを示す。
  1 H-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):3.28(1H, dd, J=9.2, 15.3 Hz), 3.61(1H, dd, J=9.2, 15.9 Hz), 3.68(1H, dd, J=9.8, 11.0 Hz), 3.87 (6H, s, OCH 3 ), 3.88(3H, s, OCH 3 ), 3.92(3H, s, OCH 3 ), 4.34(1H, d, J=11.0 Hz), 4.44(1H, s, OH), 4.85(1H,  d, J=9.8 Hz), 5.13(1H, d, J=11.0 Hz), 5.59(1H,s, O H), 5.61(1H, d, J=17.1 Hz), 5.74(1H, t, J=9.2 Hz),  6.65(1H, dd, J=11.0, 17.7 Hz),6.68(2H, s, Ph), 6.82(1 H, s, Ph), 6.86(1H, d, J=7.9), 6.89(1H, s, Ph), 6.9 2(1H, s,Ph), 6.94(1H, d, J=14.7).
 図4Cに、MSX-4の 13 C-NMRのチャートを示す。
  13 C-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):29.3, 38.6(CH 2 ), 56.0(-OCH 3 ),56.0(-OCH 3 ), 56.2(-OCH 3 ), 56.2(-OCH 3 ), 72.2(CH 2 OH), 80.1(O-CH 2 ), 85.5(CH 2 OH), 103.2(Ar-C), 103.2(Ar-C),108.9(Ar-C), 109.7(Ar-C),  111.6(CH 2 =), 114.1(Ar-C), 115.2(Ar-C),119.4(Ar-C), 127.8(Ar-C), 1 31.3(Ar-C), 132.0(Ar-C), 136.7(Ar-C), 136.7(=CH-),137.4(A r-C), 144.3(Ar-C), 145.2(Ar-C), 146.6(Ar-C), 147.8(Ar-C) , 153.2(Ar-C), 153.2(Ar-C).
 UV λ max  (CHCl 3 ) nm (ε): 279 (11.1×10 4 ),
 IR (KBr) cm -1 : 3439 (OH), 1032 (C=C)
 MSは未測定

・MSX-6
  MSX-6は、MSX-6AとMSX-6Bの混合物である。MSX-6A のIUPAC名は、cis-docos-12-enoic acidである。MSX-6B IUPAC名は、(Z)-octadec-9-enoic acid(オレイン酸) ある。図5Aに、MSX-6A及びMSX-6Bの構造式を示す 。また、図5Aに、MSX-6Aの 13 C-NMRの帰属及びHMBCの結果を示す。
 図5Bに、MSX-6Aの 1 H-NMRのチャートを示す。
  1 H-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):0.88(3H,t, J=6.4Hz, CH 3 ),1.26-1.31 (20H, m, - CH 2 -), 1.63(2H, t, J=7.0Hz, C H 2 CH 2 COOH),2.01(4H, t, J=5.5Hz, C H 2 CH=CHC H 2 ), 2.34(2H,t, J=7.6Hz, CH 2 COOH), 5.34(2H, br, s, C H =C H ).
 図5Cに、MSX-6Aの 13 C-NMRのチャートを示す。
  13 C-NMR (CDCl 3 ) δ(ppm):14.1(CH3-), 22.7(-CH 2 -),24.7(-CH 2 -), 27.1(-CH 2 -), 27.2(-CH 2 -), 29.0(-CH 2 -), 29.1(-CH 2 -), 29.2(-CH 2 -), 29.3(-CH 2 -), 29.4(-CH 2 -), 29.6(-CH 2 -), 29.7(-CH 2 -), 29.8(-CH 2 -), 31.9(-CH 2 -), 34.1(-CH 2 -), 129.7(-CH=), 130.0(-CH=), 180.3(-C=O).
 IR (KBr) cm -1 : 1707 (COOH)
 UV及びMSは未測定
 MSX-6Bの構造式は、標準物質であるオレイン の 1 H-NMR、 13 C-NMR及びIRの各データをMSX-6Bの各データ(UV及 MSは未測定)を比較して同定された。

 消臭剤の調製
 実施例1で単離したMSX-1~6の夫々を少量のエ ノールに溶解後、エタノール-水の混合溶媒 エタノール45%(体積/体積)濃度且つ化合物濃 が1mg/Lになるように調整した。各溶液を塩 若しくは水酸化ナトリウムでpH6.5~pH8.5の範囲 内に調整した。該調整溶液の夫々を、以下、 消臭剤A、消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D、消臭 E、及び消臭剤Fとする。

 硫化水素に対する消臭効果(ガスクロマトグ ラフィー分析)
 硫化水素ガスの調製は、以下の通りである 20ml容ヘッドスペースバイアルに360mM硫化ナ リウム溶液を0.1ml入れ、720mM塩酸0.1mlをゆっ りと加え混合した。これを30℃のインキュ ーターに30分間入れ、ガスを揮発させた。こ のヘッドスペースガスを試験用硫化水素ガス として用いた。

 消臭剤A~Fの夫々をpH8.0に調整した後、該 臭剤の1ml夫々を新しい20ml容ヘッドスペース イアルに夫々入れ、密栓し、測定用サンプ とした。また、対照サンプルとして、消臭 を含まない45%(体積/体積)エタノール水溶液 、陽性対照として、MSX-245の消臭剤(45%(体積/ 体積)エタノール水溶液)を用いた。

 試験用硫化水素ガスの入ったバイアルから ヘッドスペースガスをエアシリンジ(0.1ml)で 0.04ml取り、測定用サンプル及び対照サンプル の夫々に加えて、30℃でインキュベートした インキュベート開始から30分後にそのヘッ スペースガスをエアシリンジ(1ml)で0.1ml採取 、ガスクロマトグラフィー分析(ガスクロマ ト装置:G-3900 日立製作所製、カラム:CP‐Silica  Plot、検出器:FPD、試料注入口温度 200℃、検 出器温度 230℃、カラム温度 220℃、キャリ ーガス圧力 200kPa、FPD用ガス圧 O 2  60kPa、H 2  60kPa、N 2  150kPa)を行った。

 硫化水素に対する消臭率は、次の式により めた。
 消臭率(%)=[(C-S)/C ]×100
    C:対照サンプル容器内の硫化水素ガス 度
    S:測定用サンプル容器内の硫化水素ガ 濃度

 その結果を図6に示す。図6に示されるよ に、実施例2で調製した各消臭剤及び陽性対 のMSX-245は硫化水素ガスの濃度を減少させた 。特に、消臭剤B、C、D及びFは、高い消臭率 示した。消臭剤A~Fの硫化水素に対する消臭 カニズムは、消臭剤A~Fそれぞれに含まれる 合物による化学的消臭と考えられる。

 イソ吉草酸に対する消臭効果(官能検査)
 蒸留水を活性炭カラムに通した無臭水で、 ソ吉草酸標準液(1,000 ppm、和光純薬製)を20pp mに希釈し、これをイソ吉草酸の悪臭溶液と た。該悪臭溶液0.5mlと消臭剤A~Fの夫々(測定 サンプル)0.05mlを、2.0 mlマイクロチューブに 夫々添加した。ボルテクスミキサーで混合後 、30分間放置した。その後、該サンプルは評 直前にボルテクスミキサーで混合し、そし 、該サンプルについて熟練パネラー7~8名に る官能評価を行った。該評価の結果につい 平均値を算出した。また、対照サンプルと て、消臭剤を含まない45%(体積/体積)エタノ ル水溶液を、陽性対照として、実施例3と同 様のMSX-245の消臭剤を用いた。

 イソ吉草酸に対する消臭効果を、下記に す、悪臭防止法の6段階臭気強度表示法に準 じて判定した。その結果を下記表1に示す。

  評価基準(6段階臭気強度表示法)
   0: 無臭
   1: やっと感知できる臭い(検知閾値)
   2: 何のにおいであるかわかる弱い臭い( 知閾値)
   3: 楽に感知できる臭い
   4: 強い臭い
   5: 強烈な臭い

 表1より、各消臭剤A~F及び陽性対照は、イ ソ吉草酸に対する消臭効果を示した。特に、 消臭剤B、C、D及びFは、評価基準:0~1程度と高 消臭効果を示した。

 トリメチルアミンに対する消臭効果(官能検 査)
 蒸留水を活性炭カラムに通した無臭水で、 リメチルアミン標準液(1,000 ppm、和光純薬 )を20ppmに希釈し、これをトリメチルアミン(T MA)の悪臭溶液とした。該悪臭溶液を0.5 mlと 臭剤A~Fの夫々(測定用サンプル)0.05 mlを、2.0 mlマイクロチューブに夫々添加した。ボルテ クスミキサーで混合後、30分間放置した。そ 後、該サンプルは評価直前にボルテクスミ サーで混合し、そして該サンプルをについ 熟練パネラー7~8名による官能評価を行った 該評価について平均値を算出した。対照サ プルとして、消臭剤を含まない45%(体積/体 )エタノール水溶液を、陽性対照として、実 例3と同様のMSX-245の消臭剤を用いた。

 TMAについての官能評価は、実施例4に記載 した悪臭防止法の6段階臭気強度表示法に準 て行われた。その結果を下記表2に示す。

 表2に示されるように、各消臭剤A~F及び陽 性対照は、TMAに対する消臭効果を示した。特 に、消臭剤B、C、D及びFは、評価基準:1程度と 高い消臭効果を示した。

 タバコ臭に対する消臭効果(官能検査)
 5L容三角フラスコを逆さにし、火のついた バコを三角フラスコの開口部から約5cm入れ タバコの煙を約30~40秒間捕集した。10cm×10cm 布地(綿タオル)に煙を捕集した三角フラスコ に入れて素早く密栓し、該フラスコを振盪し ながら5分間布地に煙を吸わせた。その後、 布地を該フラスコから取り出し、試験用の バコ臭付着布地とした。測定用サンプルの 消臭剤A~Fの200倍希釈液を該布地に5回スプレ (0.15g/1回×5回=約0.75g)した後、該布地を良く み、消臭剤を布地全体に均一化した。また 対照として蒸留水を、陽性対照として実施 3と同様のMSX-245の消臭剤の200倍希釈液を、 々試験用布地に5回スプレー(0.15g×5回=約0.75g) した後、該布地を良く揉み、夫々の液体を布 地全体に均一化した。官能評価は、各サンプ ルの噴霧4~5時間後に、熟練パネラー7~8名によ り行われた。評価基準は以下の通りである。 該評価について平均を算出した。その結果を 下記表3に示す。

  官能評価基準
   ◎: 完全に臭いが消えた
   ○: かなり臭いが消えた
   △: わずかに臭いが消えた
   ×: 消臭されていない

 表3に示されるように、消臭剤A~F及び陽性 対照は、タバコ臭に対する消臭効果を示した 。特に、消臭剤B、C、D及びFは、高い消臭効 を示した。

 擬似ペット臭に対する消臭効果(官能検査)
 イソ吉草酸及び酢酸を、終濃度が夫々10 ppm 及び200 ppmになるように無臭水に添加し混合 、この溶液を擬似ペット臭原液とした。該 似ペット臭原液をスプレーボトルに充填後 10cm×10cmの布地(綿タオル)に試験用布地に7回 スプレー(0.15g×7回=約1.05g)した。該スプレー 、該布地を良く揉み、該擬似ペット臭原液 布地全体に均一化し風乾させたものを試験 布地とした。そして、測定用サンプルの消 剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの200倍希 液を5回スプレー(0.15g×5回=約0.75g)した後、 布地を良く揉み、消臭剤を布地全体に均一 にした。また、対照としてスプレーで蒸留 を、陽性対照として実施例3と同様のMSX-245の 消臭剤の200倍希釈液を、夫々試験用布地に7 スプレー(0.15g×7回=約1.05g)した後、該布地を く揉み、夫々の液体を布地全体に均一化し 。各サンプルを噴霧後、4~6時間、1日、7日 14日及び30日後で熟練パネラー7~8名により官 評価が行われた。評価基準は、実施例4に記 載した悪臭防止法の6段階臭気強度表示法に じた。該評価について平均を算出した。そ 結果を表4に示す。なお、該布地は評価に供 るまで、室温で密封容器(密封アルミパック )に保存した。

 表4に示されるように、消臭剤B、消臭剤C 消臭剤D、消臭剤F及び陽性対照は、消臭剤 霧4~6時間後から約1ヶ月間に渡り、擬似ペッ 臭に対する消臭効果を示した。

 ミストスプレータイプ消臭剤
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプルの濃度が夫々20%及び0.1%(共に 積/体積)になるように水で希釈し、夫々ミ トスプレーボトルに充填した。該ミストス レーボトルに充填した消臭剤それぞれを獣 のある大型犬と、その犬小屋に噴霧したと ろ、犬及び犬小屋とも獣臭による不快臭が え、その効果は7日間持続した。

 エアゾールタイプ消臭剤
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプルの濃度が夫々60%及び1%(共に体 積/体積)となるように且つエタノール終濃度 20%(体積/体積)になるように水及びエタノー で希釈した。得られた混合物の夫々を噴射 ス(LPG及び二酸化炭素)と共にエアゾール容 に充填した。該エアゾール容器に充填した 臭剤を悪臭のある生ゴミに噴射したところ 生ゴミ由来の悪臭が抑えられ、その効果は24 時間以上持続した。

 ゲル状消臭剤
 カラギーナン2.2g及び水85gを200mlのビーカー 添加し、良く攪拌しながら70℃まで加熱し カラギーナンを完全に溶解させた。次に、 の混合物を冷却して50℃になったとき、消臭 剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各消臭 サンプル15gを添加し混合した。その後、全 量が100gになるように水を添加し混合した。 混合物を冷却・固化して、ゲル状消臭剤を た。同様に該ゲル状消臭剤を調製し、3個の 該ゲル状消臭剤を得た。3個の該ゲル状消臭 は夫々2.6リットル容量のデシケーターに入 られ、密閉され、20℃で3時間安定化させた トリメチルアミンガスを初期濃度約20ppmにな るようにこのデシケーターに注入し、24時間 にトリメチルアミン濃度を検知管(型番 No.1 80L、株式会社ガステック製)で測定し、トリ チルアミン濃度の減少率を求めた。上記測 後、ゲル状消臭剤は300mlビーカーに個別に入 れて、次の測定までの間、20℃、湿度60%の恒 恒湿槽内で保存した。消臭効果の測定は、 ル状消臭剤を調製した当日、調製7日後、調 製14日後に行い、トリメチルアミンの残存濃 から消臭率を求めた。消臭率は、下記の式 より求められた。3個の消臭剤の消臭率の平 均値を算出した。その結果を表5に示す。

 消臭率(%)=[1-(測定終了時のトリメチルア ン濃度)/(測定開始時のトリメチルアミン濃 )]×100

 表5に示されるように、本実施例における ゲル状消臭剤は、トリメチルアミンに対して 高い消臭活性を示した。

 加湿器による室内消臭
 老人ホームで特に悪臭の強い部屋を選び、 験対象とした。消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D び消臭剤Fの各消臭剤サンプルの濃度が0.05%( 体積/体積)になるように約1.5リットルの水を 加した。該溶液夫々を、加湿器にセットし 。加湿器の運転は間欠タイマーを用いて15 間に1分間の頻度で断続的に作動させた。そ 結果、一日中悪臭が抑えられた。

 ペット用排泄物処理剤
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤を用いて、夫々ペット用排泄物処理剤 を調製した。該処理剤の配合は、ベントナイ ト50部、木粉50部、消臭剤1部及び水50部であ 。これら原料をリボンミキサーで混合し、 ィスク型のペレッターで直径3mm、長さ8~20mm ペレッターを得た。これをさらにロータリ ドライヤーで乾燥させたものを夫々試料と た。対照として、上記処理剤において消臭 の代わりに、水1部を用いた試料を調製した

 上記試料を20gずつ500ml容量の三角フラス に入れ、0.5%アンモニア水2mlを加え密栓し、3 0℃で20分間インキュベートした。インキュベ ート後、検知管(型番 No.3La、株式会社ガステ ック製)で気体部分のアンモニア濃度(ppm)を測 定した。ブランク値として、試料を添加せず アンモニアだけを加えた場合のアンモニア濃 度を測定し、各消臭率(%)を算出した。その結 果を下記表6示す。

 ベントナイトがアンモニアをある程度吸 するため、対照もブランクに比べて消臭効 を有する。本発明の実施態様の上記各消臭 を使用した処理剤は、明らかにそれ以上の 臭効果を示した。

 スプレータイプ消臭剤1~4の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.6%(体積/体積、以下同じ。) 、リシノール酸亜鉛として商品名「TEGO DEO  CW90」(ゴールドシュミット社製)2.0%(リシノー 酸亜鉛として約1%)と、ジプロピレングリコ ル5.0%と、工業用エタノール35.0%と、残部に とを配合して、常法により夫々スプレータ プ消臭剤1~4を調製した。

 スプレータイプ消臭剤5~8の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル1.0%と、リシノール酸亜鉛と て商品名「TEGO SORB CONC. 50」(ゴールドシュ ット社製)1.0%(リシノール酸亜鉛分として約0 .5%)と、ジプロピレングリコール5.0%と、工業 エタノール20.0%と残部に水とを配合して、 法により夫々スプレータイプ消臭剤5~8を調 した。

 スプレータイプ消臭剤9~12の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.6%と、甘蔗抽出物以外の植 抽出物として商品名「ピュリエール」(松下 工(株)製)0.6%と、工業用エタノール20.0%と、 部に水とを配合して、常法により夫々スプ ータイプ消臭剤9~12を調製した。

 スプレータイプ消臭剤13~16の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.6%と、甘蔗抽出物以外の植 抽出物として商品名「スメラル」(環境科学 発(株)製)0.6%と、工業用エタノール20.0%と、 部に水とを配合して、常法により夫々スプ ータイプ消臭剤13~16を調製した。

 スプレータイプ消臭剤17~20の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.6%と、甘蔗抽出物以外の植 抽出物として商品名「パンシル」(リリース 学工業(株)製)0.6%と、工業用エタノール20.0% 、残部に水とを配合して、常法により夫々 プレータイプ消臭剤17~20を調製した。

[比較例1]
 スプレータイプ消臭剤Aの調製
 実施例13のスプレータイプ消臭剤の配合に いて、消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭 Fの各消臭剤サンプルを用いずに、常法によ スプレータイプ消臭剤を調製した。

[比較例2]
 スプレータイプ消臭剤Bの調製
 実施例13のスプレータイプ消臭剤の配合に いて、消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭 Fの各消臭剤サンプルの代わりにβ-シクロデ ストリン2.0%を配合して、常法によりスプレ ー剤を調製し、スプレータイプ消臭剤を得た 。

[消臭試験1]
 上記実施例13~17のスプレータイプ消臭剤1~20 び比較例1~2のスプレータイプ消臭剤A~Bにつ て以下の試験を行ない、それらの消臭効果 評価した。

 一般的な悪臭である硫化水素、メチルメ カプタン、イソ吉草酸の臭気強度を実施例4 に記載した悪臭防止法の6段階臭気強度表示 の段階3に設定した臭気評価ボックスを用意 た。上記3種類の悪臭に対する消臭評価を下 記評価方法に従って熟練パネラーにより官能 検査をした。詳細な試験方法を以下に示す。

 庫内が臭気強度3になるように上記3種類 悪臭を夫々入れた2000L容の上記臭気評価ボッ クスに上記スプレータイプ消臭剤を噴霧した (1回の噴霧量は0.3g)。10名の熟練パネラーが、 噴霧1分後と10分後の悪臭に対する消臭効果を 実施例4に記載した悪臭防止法の6段階臭気強 表示法に準じて官能評価し、各スプレータ プ消臭剤について各パネラーの評価値の平 点を求めた。その結果を表7に示す。

 表7より、実施例13~17のスプレータイプ消 剤は、硫化水素、メチルメルカプタン、イ 吉草酸に対して噴霧1分後に優れた消臭効果 を示し、その効果は噴霧10分後であっても持 した。一方、比較例1~2のスプレータイプ消 剤は噴霧1分後、噴霧10分後のいずれにおい も充分な消臭効果が得られなかった。

 消臭剤組成物1~4の調製
消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 臭剤サンプル0.3%と、植物抽出液として商品 「スーパーピュリエールA-10」(松下電工化 社製)1.0%と、トリエタノールアミン4.0%と、 エン酸2.0%と、残分に水とを配合し、アンモ アでpH7.0に調整し、夫々消臭剤組成物1~4を た。

 消臭剤組成物5~8の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル1.0%と、植物抽出液として商 名「スメラルL-G」(環境科学開発社製)0.5%と トリエタノールアミン0.6%と、クエン酸2水素 ナトリウム2.0%と、残分に水とを配合してア モニアでpH7.0に調整し、夫々消臭剤組成物5~8 を得た。

 消臭剤組成物9~12の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.3%と、植物抽出液として商 名「スメラルL-G」(環境科学開発社製)1.0%と モノエタノールアミン0.8%と、クエン酸2.0%と 、残分に水とを配合してアンモニアでpH7.0に 整し、夫々消臭剤組成物9~12を得た。

 消臭剤組成物13~16の調製
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.3%と、植物抽出液として商 名「スーパーピュリエールA-10」(松下電工化 研社製)3.0%と、モノエタノールアミン2.3%と、 クエン酸3.0%と、残分に水とを配合してアン ニアでpH7.0に調整し、夫々消臭剤組成物13~16 得た。

[比較例3]
 消臭剤組成物の調製
 モノエタノールアミン1.2%と、クエン酸2.0% 残分に水とを配合してアンモニアでpH7.0に調 整し、対照サンプルを得た。

[消臭試験2]
 実施例18~21の消臭剤組成物1~16及び比較例3の 消臭剤組成物の消臭効果を確認するために、 アンモニア、メチルメルカプタン、イソ吉草 酸に対する消臭試験、及び家庭で飼っている 犬が使用している敷物(カーペット)を用いた 臭試験を行った。その結果を表8に示す。

試験方法の詳細は次の通りである。
<試験方法(1):アンモニアの消臭試験>
 1Lのガラス瓶容器に試料(上記実施例18~21の 臭剤組成物又は対照サンプル)10mLを入れ、1% アンモニア水溶液を1mL注入した。10分間放 後に熟練パネラー10名による官能評価を行っ て平均をとった。なお、評価基準は、実施例 4に記載した悪臭防止法の6段階臭気強度表示 に準じた。
<試験方法(2):メチルメルカプタンの消臭試 >
 1Lのガラス瓶容器に試料10mLを入れ、0.1%のメ チルメルカプタンエタノール溶液を1mL注入し た。1時間放置後に熟練パネラー10名による官 能評価を行って平均をとった。なお、評価基 準は、実施例4に記載した悪臭防止法の6段階 気強度表示法に準じた。
<試験方法(3):イソ吉草酸の消臭試験>
 1Lのガラス瓶容器に試料10mLを入れ,1%のイソ 草酸水溶液を100μL注入した。1時間放置後に 熟練パネラー10名による官能評価を行って平 をとった。なお、評価基準は、実施例4に記 載した悪臭防止法の6段階臭気強度表示法に じた。
<試験方法(4):室内犬が使用した敷物の消臭 験>
 家庭で飼っている犬が使用している敷物に 試料を3回噴霧(約2.5g)し、拭き取った後の敷 物に残った臭いについて官能評価を行った。 評価基準は下記の通りである。

  官能評価基準
   ◎: 完全に臭いが消えた
   ○: かなり臭いが消えた
   △: わずかに臭いが消えた
   ×: 消臭されていない

 表8より、実施例18~21の消臭剤組成物1~16は 、アンモニア、メチルメルカプタン、イソ吉 草酸及び悪臭の発生源となる室内犬の敷物に 対して優れた消臭効果を示した。一方、比較 例3の消臭剤組成物は、消臭効果をほとんど さなかった。

 消臭洗浄剤1及び2の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル1.0%( 体積/体積、以下同じ)と、植物抽出液として 品名「スメラルL-G」(環境科学開発社製)1.0% 、クエン酸3.0%と、ポリグリセリンエステル 0.5%と、サポニン0.5%と、工業用エタノール10.0 %と、POEイソステアリルエーテル0.1%と、残分 水とを配合して水酸化ナトリウムでpH4.8に 整し、夫々消臭洗浄剤1及び2を得た。

消臭洗浄剤3及び4の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル1.0% 、植物抽出液として商品名「スメラルL-G」( 環境科学開発社製)1.0%及び商品名「スーパー ュリエールA-10」(松下電工化研社製)1.0%と、 クエン酸2.5%と、プロピレングリコールエス ル1.0%と、サポニン0.5%と、工業用エタノール 10.0%と、残分に水とを配合して、水酸化ナト ウムでpH4.8に調整し、夫々消臭洗浄剤3及び4 を得た。

消臭洗浄剤5及び6の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル1.0% 、植物抽出液として商品名「スメラルL-G」( 環境科学開発社製)0.5%と、クエン酸2.5%と、サ ポニン0.5%と、POEイソステアリルエーテル0.1% 、工業用エタノール10.0%と、残分に水とを 合して水酸化ナトリウムでpH4.8に調整し、夫 々消臭洗浄剤5及び6を得た。

消臭洗浄剤7及び8の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル0.5% 、植物抽出液として商品名「スメラルL-G」( 環境科学開発社製)1.0%及び商品名「スーパー ュリエールA-10」(松下電工化研社製)0.3%と、 クエン酸2.5%と、レシチン0.1%と、サポニン0.5% と、工業用エタノール10.0%と、残分に水とを 合して水酸化ナトリウムでpH5.0に調整し、 々消臭洗浄剤7及び8を得た。

消臭洗浄剤9及び10の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル1.0% 、植物抽出液として商品名「スメラルL-G」( 環境科学開発社製)0.5%と、クエン酸2.5%と、サ ポニン0.5%、POEイソステアリルエーテル0.1%と 工業用エタノール10.0%と、残分に水とを配 して水酸化ナトリウムでpH5.8に調整し、夫々 消臭洗浄剤9及び10を得た。

消臭洗浄剤11及び12の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル0.5% 、植物抽出液として商品名「スメラルL-G」( 環境科学開発社製)1.0%及び商品名「スーパー ュリエールA-10」(松下電工化研社製)0.3%と、 クエン酸2.5%と、レシチン0.5%と、工業用エタ ール10.0%と、残分に水とを配合して水酸化 トリウムでpH5.0に調整し、夫々消臭洗浄剤11 び12を得た。

消臭洗浄剤13及び14の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル0.5% 、植物抽出液として商品名「スメラルL-G」( 環境科学開発社製)0.5%及び商品名「スーパー ュリエールA-10」(松下電工化研社製)0.5%と、 クエン酸2.0%と、サポニン0.1%と、工業用エタ ール10.0%と、残分に水とを配合して水酸化 トリウムでpH4.5に調整し、夫々消臭洗浄剤13 び14を得た。

消臭洗浄剤15及び16の調製
 消臭剤B及び消臭剤Fの各消臭剤サンプル1.0% 、植物抽出液として商品名「スメラルL-G」( 環境科学開発社製)1.0%及び商品名「スーパー ュリエールA-10」(松下電工化研社製)1.0%と、 クエン酸2.0%と、クエン酸二水素ナトリウム2. 5%と、サポニン5.0%と、工業用エタノール10.0% 、残分に水とを配合して水酸化ナトリウム pH4.8に調整し、夫々消臭洗浄剤15及び16を得 。

[比較例4]
消臭洗浄剤Aの調製
 クエン酸1.0%と、レシチン10.0%、工業用エタ ール10.0%と、残分に水とを配合して水酸化 トリウムでpH3.5に調整し、消臭洗浄剤を得た 。

[比較例5]
消臭洗浄剤Bの調製
 植物抽出液として商品名「スメラルL-G」(環 境科学開発社製)0.01%及び商品名「スーパーピ ュリエールA-10」(松下電工化研社製)0.01%と、 エン酸3.0%と、工業用エタノール10.0%と、残 に水とを配合して水酸化ナトリウムでpH6.0 調整し、消臭洗浄剤を得た。

[比較例6]
消臭洗浄剤Cの調製
 クエン酸2.5%と、工業用エタノール10.0%と、 分に水を配合して水酸化ナトリウムでpH4.8 調整し、消臭洗浄剤を得た。

[消臭試験3]
 実施例22~29の消臭洗浄剤1~16及び比較例4~6の 臭洗浄剤A~Cの消臭効果を確認するため、ア モニア、メチルメルカプタン、イソ吉草酸 対する消臭試験、室内犬の実尿、モデル尿 対する消臭試験を行った。さらに、室内犬 実尿、モデル尿に対する洗浄効果を確認し 。アンモニア、メチルメルカプタン、イソ 草酸に対する消臭試験は、上記消臭試験2に 記載の試験方法(1)~(3)を用いて評価した。ま 、家庭で飼っている犬の実尿及びモデル尿 用いた消臭試験及び洗浄試験は、下記試験 法により評価を行った。

<試験方法(5):室内犬の実尿及びモデル尿を いた消臭試験と洗浄試験>
 室内犬の実尿及びモデル尿(0.003%ビリルビン (尿の色素)・1%アンモニア・1%NaCl)をカーペッ に1ml塗布し、ティッシュで軽くたたいた。 の後、試料を処理した(カーペット上で試料 をゴルフボール大に発泡させ、ブラシで汚れ を浮かせ、ティッシュで軽く拭き取った)。 いと残った色について、熟練パネラー10名に よる官能評価を行って、評価の平均をとった 。なお、消臭試験の評価基準は、実施例4に 載した悪臭防止法の6段階臭気強度表示法に じた。洗浄試験の評価基準については、無 理の場合の色を5点とし、汚れが完全に落ち た場合の色を1点とした。

 表9に示されるように、消臭洗浄剤1~16は 消臭洗浄剤A~Cに比べて、アンモニア、メチ メルカプタン、イソ吉草酸に対して優れた 臭性能を有し、さらに家庭で飼っている犬 実尿またはモデル尿を用いた消臭試験と洗 試験においても優れた消臭性能及び洗浄性 を示した。

ヘアエッセンス
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル3.2%、揮発性イソパラフィン5. 0%、メチルポリシロキサン 1.5%、グリセリン1 .5%、1,3-ブチレングリコール2.5%、ソルビット 液(70%) 1.0%、ポリエチレングリコール6000 0. 5%、ジオレイン酸ポリエチレングリコール0.05 %、ジイソステアリン酸ポリグリセリル0.5%、 酸化ナトリウム0.05%、パラベン0.2%、フェノ シエタノール0.2%、エデト酸3ナトリウム0.1% カラギーナン0.5%、ジメチルジステアリルア ンモニウムヘクトライト0.5%、パルミチン酸 キストリン0.8%、カルボキシビニルポリマー0 .4%、高分子量メチルポリシロキサン(重合度=3 000)1.5%を夫々配合した。さらに、香料を含む アエッセンスの場合は適量の香料を加え、 香料のヘアエッセンスの場合は香料を加え に、残分に精製水を配合して、夫々ヘアエ センスA1~A4(香料入り)及びB1~B4(無香料)を調 した。

 上記ヘアエッセンスA1~A4及びB1~B4について 、実施例6に記載のタバコ臭に対する消臭効 の試験を行った。その結果、本実施例のヘ エッセンス全てが、タバコ臭に対して優れ 消臭効果(官能評価:◎)を示した。

ヘアミスト(ディスペンサー)
消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 臭剤サンプル6.0%、PVP/VA S-630 (GAF社製)5.0%、 カフォーマーAM-75(三菱化学社製)5.0%、残分 工業用エタノールを配合して夫々ヘアミス A~Dを調製した。

 このヘアミストA~Dについて、実施例6に記 載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を行っ た。その結果、本実施例のヘアミストの全て が、タバコ臭に対する優れた消臭効果(官能 価:◎)を示した。

シャンプー
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル10.5%、ジプロピレングリコー 1.0%、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン0.1% POE(25)POP(30)0.7%、ジステアリン酸エチレング コール2.0%、ヤシ油脂肪酸モノエタノールア ミド2.5%、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウ 5.0%、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノー アミン10.0%、2-アルキル-N-カルボキシメチル -N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ ン2.0%、マーコート550(カルコン社製)5.0%、ク ン酸0.5%、クエン酸ナトリウム1.0%、塩化ナト リウム0.8%、酢酸DL-α-トコフェロール0.2%、フ ノキシエタノール0.3%、安息香酸ナトリウム 0.2%、レシチン0.3%を夫々配合した。さらに、 料を含むシャンプーの場合は適量の香料を え、無香料のシャンプーの場合は香料を加 ずに、残分に精製水を配合して、夫々香料 りシャンプーA1~A4及び無香料シャンプーB1~B4 を調製した。

 香料入りシャンプーA1~A4及び無香料シャ プーB1~B4について、実施例6に記載のタバコ に対する消臭効果の試験を行った。その結 、本実施例のシャンプー全てが、タバコ臭 対して優れた消臭効果(官能評価:◎)を示し 。

低刺激性シャンプー
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル5.0%、グリセリン0.5%、ジステ リン酸エチレングリコール2.0%、ヤシ油脂肪 酸モノエタノールアミド1.0%、ラウリン酸プ ピレングリコール2.0%、ヤシ油脂肪酸メチル ウリンナトリウム7.0%、ヤシ油脂肪酸アミド プロピルベタイン6.0%、ポリマーJR400(UCC社製)1 .0%、クエン酸0.5%、フェノキシエタノール0.3% 安息香酸ナトリウム0.2%、エデト酸2ナトリ ム0.1%、大豆レシチン0.2%、カチオン化馬鈴薯 デンプン(Sensomer CI-50 CALGON社製)0.5%を夫々配 した。さらに、香料を含む低刺激性シャン ーの場合は適量の香料を加え、無香料の低 激性シャンプーの場合は香料を加えずに、 分に精製水を配合して、夫々低刺激性シャ プーA1~A4及び無香料低刺激性シャンプーB1~B4 とした。

 上記低刺激性シャンプーについて、実施 6に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験 を行った。その結果、本実施例の低刺激性シ ャンプー全てが、タバコ臭に対して優れた消 臭効果(官能評価:◎)を示した。

化粧料
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル2.0%、メチルポリシロキサン2. 0%、セタノール3.0%、べヘニルアルコール3.0% グリセリン4.0%、ジグリセリン2.0%、2-エチル キサン酸セチル1.0%、モノステアリン酸グリ セリル1.0%、塩化ステアリルトリメチルアン ニウム2.0%、クエン酸0.1%、油溶性植物プロテ イン0.05%、アミノ変性ポリシロキサン(東レダ ウSM8702C)1.0%、高分子量ポリシロキサン(重合 =4000)0.5%、パラペン0.2%を夫々配合した。さら に、香料を含む化粧料の場合は適量の香料を 加え、無香料の化粧料の場合は香料を加えず に、残分に精製水を配合して、夫々化粧料A1~ A4及び無香料化粧料B1~B4を調製した。

 上記化粧料について、実施例6に記載のタ バコ臭に対する消臭効果の試験を行った。そ の結果、本実施例の化粧料全てが、タバコ臭 に対して優れた消臭効果(官能評価:◎)を示し た。

毛髪仕上げ用スプレー
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル1.0%、メチルフェニルポリシ キサン0.5%、1,3-ブチレングリコール0.5%、液 ラノリン0.2%、2-エチルヘキサン酸セチル0.5% ラウリン酸ジエタノールアミド0.5%、ピログ ルタミン酸イソステアリン酸POE硬化ヒマシ油 0.2%、パラベン0.2%、パラメトキシ桂皮酸2-エ ルヘキシル0.5%、ユカフォーマー104(三菱化学 社製)8.0%、油溶性植物プロテイン0.02%を夫々 合した。さらに、香料を含む化粧料の場合 適量の香料を加え、無香料の化粧料の場合 香料を添加せずに、残分に工業用エタノー を配合して毛髪仕上げ用スプレーの原液A1~A4 及び原液B1~B4を夫々得た。上記原液とLPGを、 液/LPG=55/45で混合して常法により夫々毛髪仕 上げ用スプレーA1~A4及び無香料の毛髪仕上げ スプレーB1~B4を調製した。

 上記毛髪仕上げ用スプレーについて、実 例6に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試 験を行った。その結果、本実施例の毛髪仕上 げ用スプレー全てが、タバコ臭に対して優れ た消臭効果(官能評価:◎)を示した。

ヘアスプレー1~4
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.5%、2-エチルヘキサン酸セチ ル0.5%、ポリオキシエチレンオレイルエーテ 0.3%、油溶性植物プロテイン0.1%、プラスサイ ズL-53(互応化学社製)12.0%、及び残分に工業用 タノールを配合してヘアスプレー1の原液を 夫々得た。上記原液とLPG、DME(ジメチルエー ル)を、原液/LPG/DME=40/10/50で混合して常法に り夫々ヘアスプレー1~4を調製した。

 上記ヘアスプレー1~4について、実施例6に 記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を行 った。その結果、本実施例のヘアスプレー1~4 は全て、タバコ臭に対して優れた消臭効果( 能評価:◎)を示した。

ヘアスプレー5~8
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル2.0%、流動パラフィン6.0%、メ ルポリシロキサン3.0%、メチルフェニルポリ シロキサン2.0%、デシルテトラデカノール6.0% 2-エチルヘキサン酸セチル3.0%、及び残分に 業用エタノールを配合してヘアスプレー5~8 原液を夫々得た。上記原液とLPGを、原液/LPG =50/50で混合して常法により夫々ヘアスプレー 5~8を調製した。

 上記ヘアスプレー5~8について、実施例6に 記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を行 った。その結果、本実施例のヘアスプレー5~8 は全て、タバコ臭に対して優れた消臭効果( 能評価:◎)を示した。

リンス
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル3.0%、流動パラフィン1.0%、メ ルポリシロキサン3.0%、セタノール1.0%、オ チルドデカノール3.0%、油溶性植物プロテイ 0.1%、プロピレングリコール5.0%、ポリオキ エチレン硬化ヒマシ油0.5%、ポリオキシエチ ンステアリルエーテル0.5%、塩化アルキルト リメチルアンモニウム1.5%、クエン酸0.1%、塩 カリウム0.5%、フェノキシエタノール0.3%、 リチオン亜鉛液(50%)0.01%を夫々配合した。さ に、香料を含むリンスの場合は適量の香料 加え、無香料のリンスの場合は香料を加え に、残分に精製水を配合して、夫々リンスA 1~A4及び無香料のリンスB1~B4を調製した。

 上記リンスについて、実施例6に記載のタ バコ臭に対する消臭効果の試験を行った。そ の結果、本実施例の全てのリンスは、タバコ 臭に対して優れた消臭効果(官能評価:◎)を示 した。

パーマネントウエーブ剤1~8
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.5%、グリセリン4.0%、ラウリ 酸モノエタノールアミン1.0%、ポリオキシエ チレンオレイルエーテル0.5%、塩化ラウリル リメチルアンモニウム0.2%、塩化ステアリル リメチルアンモニウム0.5%、炭酸アンモニウ ム5.0%、尿素2.0%、チオグリコール酸アンモニ ム液(50%)15.0%、ヒドロキシエタンジホスホン 酸(60%)0.2%を夫々配合した。さらに、香料を含 むパーマネントウエーブ剤の場合は適量の香 料を加え、無香料のパーマネントウエーブ剤 の場合は香料を加えずに、残分に精製水を配 合して、夫々パーマネントウエーブ剤1~4及び 無香料のパーマネントウエーブ剤5~8を調製し た。

 上記パーマネントウエーブ剤1~8について 実施例6に記載のタバコ臭に対する消臭効果 の試験を行った。その結果、本実施例のパー マネントウエーブ剤1~8の全てが、タバコ臭に 対して優れた消臭効果(官能評価:◎)を示した 。

パーマネントウエーブ剤9~12
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.5%、メチルシロキサンエマ ジョン5.0%、ラウリルジ メチルアミノ酢酸 タイン0.5%、リン酸1水素ナトリウム0.1%、臭 酸ナトリウム液(20%)40.0%、リン酸2水素カリウ ム0.5%、安息香酸ナトリウム0.2%、及び残分に 製水を配合して夫々パーマネントウエーブ 9~12を調製した。

 上記パーマネントウエーブ剤9~12について 、実施例6に記載のタバコ臭の官能検査によ 消臭効果の試験を行った。その結果、本実 例品の全てが、タバコ臭に対する優れた消 効果(官能評価:◎)を示した。

ボディー用化粧水(ディスペンサー)
 実施例3、実施例4、実施例5及び実施例7の各 消臭剤サンプル1.0%と、工業用エタノール20.0% 、グリセリン6.0%、1,3-ブチレングリコール3.0% 、POE(60)硬化ヒマシ油0.8%、ヨモギエキス1.0%を 配合し、残分に精製水を配合して夫々ボディ ー用化粧水1~4を調製した。

 上記ボディー用化粧水について、実施例6 に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を 行った。その結果、本実施例のボディー用化 粧水1~4は全て、タバコ臭に対して優れた消臭 効果(官能評価:◎)を示した。

クリーム
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.1%、ワセリン2.0%、メチルポ シロキサン3.0%、セタノール2.0%、グリセリ 3.0%、1,3-ブチレングリコール5.0%、硬化油2.0% ステアリン酸2.0%、トリ2-エチルヘキサン酸 リセリル3.5%、イソステアリン酸ポリオキシ エチレングリセリル0.7%、モノステアリン酸 リセリン2.3%、水酸化カリウム0.15%、ヘキサ タリン酸ナトリウム0.01%、ヒアルロン酸ナト リウム0.1%、アスコルビン酸リン酸エステル グネシウム2.0%、パラベン0.3%、カルボキシビ ニルポリマー0.05%を夫々配合した。さらに、 料を含むクリームの場合は適量の香料を加 、無香料のクリームの場合は香料を加えず 、残分に精製水を配合して、夫々クリームA 1~A4及び無香料のクリームB1~B4を調製した。

 上記クリームを水で適宜希釈して、実施 6に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験 を行った。その結果、本実施例のクリームは 全て、タバコ臭に対して優れた消臭効果(官 評価:◎)を示した。

ジェル
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル1.0%、エタノール5.0%、グリセ ン8.0%、ポリオキシエチレンメチルグルコシ ド4.0%、POE(12)ラウリルエーテル1.0%、ラウリル ジメチルアミンオキシド0.3%、水酸化カリウ 0.5%、L-アスコルピン酸-2-グルコシド2.0%、パ ベン0.3%、カルボキシビニルポリマー0.6%を 々配合した。さらに、香料を含むジェルの 合は適量の香料を加え、無香料のジェルの 合は香料を加えずに、残分に精製水を配合 て、夫々ジェルA1~A4及び無香料のジェルB1~B4 調製した。

 上記ジェルを水で適宜希釈して、実施例6 に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を 行った。その結果、本実施例のジェルは全て 、タバコ臭に対して優れた消臭効果(官能評 :◎)を示した。

美白用クリーム
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル6.0%、流動パラフィン5.0%、ワ リン1.0%、メチルポリシロキサン2.0%、エタ ール3.0%、セタノール0.5%、グリセリン6.0%、1, 3-ブチレングリコール6.0%、ポリエチレングリ コール1500 1.0%、硬化油2.0%、2-エチルヘキサ 酸セチル4.0%、イソステアリン酸ポリオキシ チレングリセリル1.0%、モノステアリン酸ポ リオキシエチレングリセリン1.0%、水酸化カ ウム0.1%、メタリン酸ナトリウム0.02%、塩酸 ルギニン0.1%、酢酸DL-α-トコフェロール0.1%、 油溶性植物プロテイン0.5%、ローズマリーエ ス1.0%、ヒアルロン酸ナトリウム0.2%、アルブ チン5.0%、フェノキシエタノール0.3%、エデト 3ナトリウム0.05%、パラメトキシ桂皮酸2-エ ルヘキシル1.0%、キサンタンガム0.1%、カルボ キシビニルポリマー0.1%を夫々配合した。香 を含む美白用クリームの場合は適量の香料 加え、無香料の美白用クリームの場合は香 を加えずに、残分に精製水を配合して、夫 美白用クリームA1~A4及び無香料の美白用クリ ームB1~B4を調製した。

 上記美白用クリームを水で適宜希釈して 実施例6に記載のタバコ臭に対する消臭効果 の試験を行った。その結果、本実施例の美白 用クリームは全て、タバコ臭に対して優れた 消臭効果(官能評価:◎)を示した。

デオドライントボディークレンジング
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル6.0%、プロピレングリコール8. 0%、ソルビット液(70%)8.0%、ラウリン酸2.5%、ヤ シ油脂肪酸ジエタノールアミド4.0%、POEアル ル(12,13)エーテル硫酸トリエタノールアミン2 .0%、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ト エタノールアミン3.0%、N-ヤシ油脂肪酸アシ -L-グルタミン酸Na3.0%、2-アミノ-2-メチル-1- ロパノール2.5%、メタリン酸ナトリウム0.1%、 α-トコフェロール0.02%、ユリエキス0.5%、パラ ペン0.2%、力ルボキシビニルポリマー1.0%、及 残分に精製水を配合して、夫々デオドライ トボディークレンジング1~4を調製した。

 上記デオドライントボディークレンジン について実施例6に記載のタバコ臭に対する 消臭効果の試験を行った。その結果、本実施 例のデオドライントボディークレンジングは 全て、タバコ臭に対して優れた消臭効果(官 評価:◎)を示した。

ヘアマニキュア
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.5%と、ベンジルアルコール10 .0%、N-メチルピロリドン15.0%、クエン酸3.0%、 サンタンガム1.0%、酸性染料0.8%、及び残分 精製水を配合して、夫々ヘアマニキュア1~4 調製した。

 上記ヘアマニキュア1~4について実施例6記 載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を行っ た。その結果、本実施例のヘアマニキュアは 全て、タバコ臭に対して優れた消臭効果(官 評価:◎)を示した。

酸化染毛料
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.3%、セタノール10.0%、POE(15) チルエーテル2.0%、ラウリル硫酸ナトリウム2 .0%、流動パラフィン5.0%、油溶性植物プロテ ン0.3%、ポリメチルシロキサン3.0%、モノエタ ノールアミン3.0%、プロピレングリコール8.0% 炭酸水素アンモニウム2.0%、チオグリコール 酸アンモニウム0.5%、メタアミノフェノール0. 5%、パラアミノフェノール0.5%、レゾルシン0.5 %、トルエン-2,5-ジアミン0.5%、パラアミノオ トクレゾール0.5%、ポリマーJR400(UCC社製)0.2% 及び残分に精製水を配合して、夫々酸化染 料のA1~A4剤を調製した。セタノール10.0%と、P OE(15)セチルエーテル2.0%、ラウリル硫酸ナト ウム2.0%、流動パラフィン5.0%、ポリメチルシ ロキサン3.0%、過酸化水素水(35%)18.0%、及び残 に精製水を配合し、クエン酸でpH 8.0に調整 して、酸化染毛料のB剤を調製した。次に、 化染毛料のA1~A4剤夫々とB剤を、AX剤/B剤=1/0.5~ 2(X = 1~4を示す)の比率で混合し、本実施例の 酸化染毛料1~4を得た。

 上記酸化染毛料を水で適宜希釈して実施 6記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を 行った。その結果、本実施例の酸性染毛料1~4 は全て、タバコ臭に対して優れた消臭効果( 能評価:◎)を示した。

育毛料
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.5%、工業エタノール90.0%、ト リ2-エチルヘキサン酸グリセリル2.0%、POE硬化 ヒマシ油 0.5%、ジイソステアリン酸ジグリセ リル1.0%、ラウリルジメチルアミンオキシド0. 5%、乳酸0.1%、乳酸ナトリウム0.03%、センブリ キス0.5%、ヒノキチオール0.1%、パントテニ エチルエーテル0.1%、β-グリチルレチン酸0.1% 、ニコチン酸ベンジル0.1%、塩酸ピリドキシ 0.1%、酢酸トコフェロール0.1%、L-メントール0 .1%、及び残分に精製水を配合して、夫々育毛 料1~4を調製した。

 上記育毛料を実施例6記載のタバコ臭に対 する消臭効果の試験を行った。その結果、本 実施例の育毛剤は全て、タバコ臭に対して優 れた消臭効果(官能評価:◎)を示した。

制汗ローション
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル1.0%と、工業用エタノール45.0% 、イソプロパノール0.5%、1,3-ブチレングリコ ル0.5%、クエン酸トリエチル0.7%、ポリオキ エチレンポリオキシプロピレンデシルテト デシルエーテル0.2%、微粒子酸化亜鉛被覆ナ ロン末0.2%、アルミニウムハイドロオキシク ロライド液(50%)20.0%、ヘキサメタリン酸ナト ウム0.1%、塩化ベンザルコニウム液(50%)0.2%、 チルセルロース0.1%、ポリビニルピロリドン 0.1%、及び残分に精製水を配合して、夫々制 ローション1~4を調製した。

 上記制汗ローションについて実施例6に記 載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を行っ た。その結果、本実施例の制汗ローションは 全て、タバコ臭に対して優れた消臭効果(官 評価:◎)を示した。

ボディー用消臭スプレー
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル1.5%、工業用エタノール20.0%、 グリセリン5.0%、ジプロピレングリコール5.0% POE・POPデシルテトラデシルエーテル1.0%、及 び残分に精製水を配合して、ボディー用消臭 スプレーの原液を夫々調製した。上記原液と 窒素ガスを、原液/窒素ガス=99.3/0.7で混合し 、常法により夫々ボディー用消臭スプレー1~ 4を調製した。

 上記ボディー用消臭スプレーについて実 例6に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試 験を行った。その結果、本実施例のボディー 用消臭スプレーは全て、タバコ臭に対して優 れた消臭効果(官能評価:◎)を示した。

タバコ臭消臭ヘアミスト
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル2.0%と、工業用エタノール50.0% 、揮発性イソパラフィン0.5%、メチルポリシ キサン2.0%、高分子量アミノ変性ジメチルポ シロキサン0.5%、プロピレングリコール2.0% POE硬化ヒマシ油 0.5%、ヒドロキシプロピル- -シクロデキストリン1.0%、及び残分に精製水 を配合してタバコ臭消臭ヘアミストの原液を 夫々調製した。上記原液と窒素ガスを、原液 /窒素ガス=99.2/0.8で混合して、常法により夫 タバコ臭消臭ヘアミスト1~4を調製した。

 上記タバコ臭消臭ヘアミストについて実 例6に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試 験を行った。その結果、本実施例のタバコ臭 消臭ヘアミストは全て、タバコ臭に対して優 れた消臭効果(官能評価:◎)を示した。

ヘアコロン
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル5.0%と、工業用エタノール15.0% 、紅藻エキス1.0%、を夫々配合した。さらに 香料を含むヘアコロンの場合は適量の香料 加え、無香料のヘアコロンの場合は香料を えずに、残分に精製水を配合して、ヘアコ ンの原液を夫々調製とした。上記原液とジ チルエーテルを、原液/ジメチルエーテル=60/ 40で混合して、ヘアコロンA1~A4及び無香料の アコロンB1~B4を夫々調製した。

 上記ヘアコロンについて実施例6に記載の タバコ臭に対する消臭効果の試験を行った。 その結果、本実施例品は全て、タバコ臭に対 して優れた消臭効果(官能評価:◎)を示した。

室内用消臭スプレー
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル3.5%と、工業用エタノール5.0% 緑茶エキス2.0%、POE(60)硬化ヒマシ油0.1%、ジ ソステアリン酸ジグリセリル0.2%、及び残分 に精製水を配合して室内用消臭スプレーの原 液を夫々調製した。上記原液と窒素ガスを、 原液/窒素ガス=99.4/0.6で混合して、常法によ 室内用消臭スプレー1~4を夫々調製した。

 上記室内用消臭スプレーについて実施例6 に記載のタバコ臭に対する消臭効果の試験を 行った。その結果、本実施例の室内用消臭ス プレーは全て、タバコ臭に対して優れた消臭 効果(官能評価:◎)を示した。

泡状ボディーデオドラント
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプル0.5%と、工業用エタノール30.0% 、シリコーン油 0.5%、1,3-ブチレングリコー 1.0%、酸化亜鉛2.0%、セリサイト1.0%、POP・POP チルエーテル0.8%、クエン酸0.2%、L-メントー 0.1%、及び残分に精製水を配合して、泡状ボ ディーデオドラントの原液を夫々調製した。 上記原液とLPGを、原液/LPG=92/8で混合して、常 法により泡状ボディーデオドラント1~4を夫々 調製した。

 上記泡状ボディーデオドラントについて 施例6に記載のタバコ臭に対する消臭効果の 試験を行った。その結果、本実施例の泡状ボ ディーデオドラントは全て、タバコ臭に対し て優れた消臭効果(官能評価:◎)を示した。

車用消臭剤
 消臭剤B、消臭剤C、消臭剤D及び消臭剤Fの各 消臭剤サンプルの濃度が1%(共に体積/体積)に るように水で希釈し、車用消臭剤1~4を夫々 製した。該車用消臭剤を、二流体ノズル(気 /液型)の噴霧器の液側にセットした。噴霧器 運転は、噴霧器を試験対象の車内後部座席 設置し、変圧機にて圧力調整された圧縮空 (気側)、例えばベビーコンプレッサー(日立 械)からの圧縮空気にて、連続的に作動させ た。

 車内にペットの体臭が強く残る車(車A)、 内にタバコ臭が強く残る車(車B)、車内にヒ の体臭が残る車(車C)、車内に芳香剤の臭い 残る車(車D)を試験対象とした。夫々の試験 象の車内に上記車用消臭剤を噴霧器から15 間噴霧した。噴霧中はエアコンを最大風量 て内気循環させ、車内に満遍なく消臭剤を き渡らせた。噴霧後、車の窓を開けて屋外 て外気温(20~30℃、晴天~曇天)で数時間(3~5時 )乾燥させた。

 評価は車用消臭剤の噴霧前、噴霧(直後) 、噴霧数時間後(乾燥後)、噴霧1日後に熟練 ネラー10名による官能評価を行って、評価の 平均を算出した。なお、評価基準は、実施例 4に記載した悪臭防止法の6段階臭気強度表示 に準じた。車用消臭剤1を噴霧した時の結果 、車用消臭剤2を噴霧した時の結果、車用消 剤3を噴霧した時の結果及び車用消臭剤4を噴 霧した時の結果を、それぞれ表10、表11、表12 及び表13に示す。

 表10~13より、車用消臭剤1~4は全て、車内 臭気(ペット臭、タバコ臭、ヒトの体臭及び 香剤の臭い)に対して高い消臭効果を示した 。

抗酸化能
 本発明の化合物の抗酸化能についての試験 、Bloisらの1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラ ン(DPPH)ラジカル消去活性評価方法に準じて った(木村俊之ら、日本食品科学工学会誌vol .49, No.4, 257-266 (2002)、Blois, M.S. Naturevol.181, 1199-1120 (1958))。DPPH(和光純薬製)19.7 mgをエタ ノール100 mlに溶解し、DPPH試薬液を調製した 実施例1で単離したMSX-1~6の夫々10 mgをエタ ール1 mlに溶解し、該エタノール溶液を100 m Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸 緩衝液(pH 7.4)(Tris-Buffer)で10倍希釈して試料溶 液A~Fを調製した。陽性対照として抗酸化能が 非常に強いカテキン(和光純薬)を用いた。夫 0 mg、0.5 mg、1mg、1.5mg、20 mgのカテキンを10 0mM Tris-Buffer 100mlに溶解し、夫々0 ppm、5 ppm 10 ppm、15 ppm、200 ppmカテキン標準液を調製 した。試験管に試料溶液A~F及びカテキン標準 液各1 mlを夫々分注した後、各試験管にDPPH試 薬液1mlを添加し、攪拌した。該攪拌後、該試 験管を暗所に30分間静置した。30分経過後、 試験管を暗所より取り出し、2ml の200 mM Tri s-Bufferを該試験管に添加した。その後、該試 管をよく攪拌し、分光光度計(日立製、UV-200 0)にて波長517nmにおける吸光度を測定した。 テキン標準液の吸光度から検量線を作成し 各試料溶液の抗酸化能を「カテキンg/100g」 してDPPHラジカル消去活性として評価した。 の結果を下記表14に示す。

  表14より、MSX-2~MSX-4は、高いDPPHラジカル消 去活性を示した。よって、MSX-2~MSX-4は、抗酸 能を有する。




 
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