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Patent Searching and Data


Title:
PHOTOELECTRIC CONVERSION APPARATUS AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/037734
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a photoelectric conversion apparatus, which can realize a stably high photoelectric conversion efficiency using a transparent electrode having an optimized relationship between electrical resistivity and transmittance, and a method for manufacturing the same. At least one of transparent electrodes (12, 16) is formed of a Ga-free ZnO layer or a Ga-added ZnO layer. The content of Ga in the ZnO layer is not more than 5 atomic% based on Zn in the ZnO layer. The ZnO layer is formed by a sputtering method using an oxygen-containing rare gas as a sputtering gas. The content of oxygen in the sputtering gas is not less than 0.1% by volume and not more than 5% by volume based on the total volume of the oxygen and rare gas.

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Inventors:
YAMASHITA, Nobuki (C/O Advanced Technology Research Center, MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES LTD., 8-1, Sachiura 1-chome, Kanazawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 15, 2368515, JP)
山下 信樹 (〒15 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社 先進技術研究センター内 Kanagawa, 2368515, JP)
WATANABE, Toshiya (C/O Advanced Technology Research Center, MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES LTD. 8-1, Sachiura 1-chome, Kanazawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 15, 2368515, JP)
渡辺 俊哉 (〒15 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社 先進技術研究センター内 Kanagawa, 2368515, JP)
Application Number:
JP2007/068054
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
September 18, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. (16-5, Konan 2-chome Minato-k, Tokyo 15, 1088215, JP)
三菱重工業株式会社 (〒15 東京都港区港南二丁目16番5号 Tokyo, 1088215, JP)
YAMASHITA, Nobuki (C/O Advanced Technology Research Center, MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES LTD., 8-1, Sachiura 1-chome, Kanazawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 15, 2368515, JP)
山下 信樹 (〒15 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社 先進技術研究センター内 Kanagawa, 2368515, JP)
WATANABE, Toshiya (C/O Advanced Technology Research Center, MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES LTD. 8-1, Sachiura 1-chome, Kanazawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 15, 2368515, JP)
International Classes:
H01L31/042; C23C14/08; H01B5/14; H01B13/00
Attorney, Agent or Firm:
FUJITA, Takaharu et al. (Mitsubishijuko Yokohama Bldg. 24F, 3-1 Minatomirai 3-chome, Nishi-ku,Yokohama-sh, Kanagawa 12, 2200012, JP)
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Claims:
 絶縁性基板上に、第1透明電極と、アモルファスシリコンまたは微結晶シリコンを主として有する第1光電変換層と、第2透明電極とを少なくとも順次有してなる光電変換装置において、
 前記第1透明電極および前記第2透明電極の少なくとも何れか一方は、Gaを含有しないZnO層またはGaが添加されたZnO層であって前記Gaの添加量が前記ZnO層中のZnに対して5原子%以下のZnO層であり、
 かつ前記ZnO層は、酸素を添加した希ガスをスパッタガスとして用いたスパッタ法で形成され、前記スパッタガス中の前記酸素の添加量は、該酸素及び前記希ガスの体積の合計に対して0.1体積%以上5体積%以下であることを特徴とする光電変換装置。
 絶縁性基板上に、第1透明電極と、アモルファスシリコンまたは微結晶シリコンを主として有する第1光電変換層と、第2透明電極とを少なくとも順次有してなる光電変換装置において、
 前記第1透明電極および前記第2透明電極の少なくとも何れか一方は、Gaを含有しないZnO層またはGaが添加されたZnO層であって前記Gaの添加量が前記ZnO層中のZnに対して5原子%以下のZnO層であり、
 かつ前記ZnO層は、酸素を添加した希ガスを反応ガスとして用いた物理蒸着法で形成され、前記反応ガス中の前記酸素の添加量は、該酸素及び前記希ガスの体積の合計に対して0.1体積%以上5体積%以下であることを特徴とする光電変換装置。
 前記第1光電変換層が微結晶シリコンを主として有し、該第1光電変換層と前記第1透明電極との間に、アモルファスシリコンを主として有する第2光電変換層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
 前記第1光電変換層が微結晶シリコンを主として有し、該第1光電変換層と前記第1透明電極との間に、アモルファスシリコンを主として有する第2光電変換層が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
 絶縁性基板上に、第1透明電極と、アモルファスシリコンまたは微結晶シリコンを主として有する第1光電変換層と、第2透明電極とを少なくとも順次積層する光電変換装置の製造方法において、
 前記第1透明電極および前記第2透明電極の少なくとも何れか一方を、ZnOを主として有するターゲットを用いて、酸素を添加した希ガスをスパッタガスとして用いるスパッタ法により形成する工程を有し、
 前記ターゲットはGaを含有しないターゲットまたはGaが添加されたターゲットであって前記Gaの添加量が前記ZnO中のZnに対して5原子%以下であり、
 かつ前記スパッタガス中の前記酸素の添加量は、該酸素及び前記希ガスの体積の合計に対して0.1体積%以上5体積%以下であることを特徴とする光電変換装置の製造方法。
 絶縁性基板上に、第1透明電極と、アモルファスシリコンまたは微結晶シリコンを主として有する第1光電変換層と、第2透明電極とを少なくとも順次積層する光電変換装置の製造方法において、
 前記第1透明電極および前記第2透明電極の少なくとも何れか一方を、ZnOを主として有する蒸着材料を用いて、酸素を添加した希ガスを反応ガスとして用いる物理蒸着法により形成する工程を有し、
 前記蒸着材料はGaを含有しない蒸着材料またはGaが添加された蒸着材料であって前記Gaの添加量が前記ZnO中のZnに対して5原子%以下であり、
 かつ前記反応ガス中の前記酸素の添加量は、該酸素及び前記希ガスの体積の合計に対して0.5体積%以上5体積%以下であることを特徴とする光電変換装置の製造方法。
 前記第1光電変換層が微結晶シリコンを主として有し、該第1光電変換層と前記第1透明電極との間に、アモルファスシリコンを主として有する第2光電変換層を形成する工程を有することを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置の製造方法。
 前記第1光電変換層が微結晶シリコンを主として有し、該第1光電変換層と前記第1透明電極との間に、アモルファスシリコンを主として有する第2光電変換層を形成する工程を有することを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置の製造方法。
Description:
光電変換装置及びその製造方法

 本発明は、ZnO(酸化亜鉛)を主として含有 る透明電極を備えた光電変換装置及びその 造方法に関するものである。

 従来より、太陽電池等の光電変換装置とし 、シリコン系薄膜光電変換装置が知られて る。この光電変換装置は、一般に、基板上 、第1透明電極、シリコン系半導体層(光電 換層)、第2透明電極および金属電極膜を順次 積層したものである。
 透明電極としては、低抵抗で高透過率を有 る材料が求められ、ZnO(酸化亜鉛)、SnO 2 (酸化錫)、ITO(酸化インジウム酸化錫複合酸化 物)等の酸化物系透明導電膜が用いられてい 。このような透明電極の低抵抗を実現する めに、酸化ガリウム、酸化アルミニウム、 ッ素等を前記透明電極材料に添加すること 行われている。
 また、アモルファスシリコン薄膜を光電変 層とした場合に、透明電極成膜時の低温化 可能にするためにGaを添加したZnO層を適用 た技術が知られている(例えば、特許文献1参 照)。

特開平6-338623号公報(段落[0006],[0014]及び 1)

 しかし、透明電極の低抵抗を実現するため 酸化ガリウムや酸化アルミニウムを添加し も、一方で透過率が減少するという問題が る。このように、酸化物系の透明導電膜にG aやAlを添加しても、抵抗率と透過率とは相反 する特性を示し、これらを両立することは困 難である。
 また、上記特許文献1には、光電変換層をア モルファスシリコンとする太陽電池について 、ZnOを主体とする透明導電膜においてZnに対 て0.5原子%のGaを添加した場合に、Gaを添加 ない場合と比べて光電変換効率が上昇する ータが示されている(表2の実施例4から実施 6)が、この技術は、透明導電膜の成膜時の低 温化を目的としてGa添加量を検討したに過ぎ い。つまり、前記技術は、Ga添加が、光電 換層とGa添加ZnOからなる透明電極との界面の 特性や、Ga添加ZnOの抵抗率及び透過率に及ぼ 影響に着目して、光電変換効率の上昇を狙 てGa添加量を検討したものではない。従っ 、光電変換効率をより高くできるように最 化された透明電極が望まれていた。

 本発明は、このような事情に鑑みてなさ たものであって、光電変換層とGa添加ZnOか なる透明電極との界面の特性がGaによって劣 化しない範囲において、抵抗率と透過率との 関係を最適化した透明電極を用いて、安定し た高い光電変換効率を実現する光電変換装置 及びその製造方法を提供することを目的とす る。

 上記課題を解決するために、本発明の光電 換装置は以下の手段を採用する。
 すなわち、本発明に係る光電変換装置は、 縁性基板上に、第1透明電極と、アモルファ スシリコンまたは微結晶シリコンを主として 有する第1光電変換層と、第2透明電極とを少 くとも順次有してなる光電変換装置であっ 、前記第1透明電極および前記第2透明電極 少なくとも何れか一方は、Gaを含有しないZnO 層またはGaが添加されたZnO層であって前記Ga 添加量が前記ZnO層中のZnに対して5原子%以下 ZnO層であり、かつ前記ZnO層は、酸素を添加 た希ガスをスパッタガスとして用いたスパ タ法で形成され、前記スパッタガス中の前 酸素の添加量は、該酸素及び前記希ガスの 積の合計に対して0.1体積%以上5体積%以下で ることを特徴とする。

 また、本発明に係る光電変換装置の製造 法は、絶縁性基板上に、第1透明電極と、ア モルファスシリコンまたは微結晶シリコンを 主として有する第1光電変換層と、第2透明電 とを少なくとも順次積層する光電変換装置 製造方法であって、前記第1透明電極および 前記第2透明電極の少なくとも何れか一方を ZnOを主として有するターゲットを用いて、 素を添加した希ガスをスパッタガスとして いるスパッタ法により形成する工程を有し 前記ターゲットはGaを含有しないターゲット またはGaが添加されたターゲットであって前 Gaの添加量が前記ZnO中のZnに対して5原子%以 であり、かつ前記スパッタガス中の前記酸 の添加量は、該酸素及び前記希ガスの体積 合計に対して0.1体積%以上5体積%以下である とを特徴とする。

 本発明による光電変換装置は、前記絶縁性 板側から光が入射するスーパーストレート 光電変換装置でもよく、あるいは前記絶縁 基板とは反対側から光が入射するサブスト ート型光電変換装置でもよい。スーパース レート型光電変換装置の場合、前記絶縁性 板は透明絶縁性基板とされ、前記第2透明電 極に対して前記光電変換層と反対側に裏面電 極が形成される。また、サブストレート型光 電変換装置の場合、前記絶縁性基板は不透明 絶縁性基板でも透明絶縁性基板でもよく、こ の絶縁性基板と前記第1透明電極との間に裏 電極が形成される。
 本発明において、第1光電変換層は、アモル ファスシリコンまたは微結晶シリコンを主と して有する。この第1光電変換層は、p型シリ ン層、i型シリコン層、及びn型シリコン層 らなるpin構造またはnip構造の光電変換層と ることができる。

 ZnO(酸化亜鉛)層とされた透明電極に酸化Ga (ガリウム)を添加すると、導電性は上昇する 、透過率が減少する。本発明者等は、鋭意 討した結果、光電変換装置としての用途を 慮に入れた場合、それほど透過率を減少さ ずに所定の抵抗率(例えば数ω・cm)に止めて いても、光電変換効率がほとんど低下しな との知見を得た。したがって、このような 換効率が低下しない範囲でGa添加量を減少 せれば、Ga添加量を減少させたことによる透 過率の上昇によって変換効率が上昇すること が期待できる。さらにスパッタ中の雰囲気に 酸素を添加することより変換効率の上昇効果 が増す。この観点から検討した結果、本発明 による1層のアモルファスシリコン層または 結晶シリコン層を光電変換層として備えた ングル型光電変換装置の場合、Gaの添加量を Znに対して5原子%以下とすることにより、光 変換効率が上昇することを見出した。さら 、Gaが添加されたZnO層はスパッタ法で形成さ れ、ターゲットにはGaが添加されたZnOを用い スパッタガスのアルゴン及び酸素の体積の 計に対し、酸素添加量を0.1体積%以上5体積% 下とすることにより光電変換効率が上昇す ことを見出した。前記ターゲットとしては Gaを含有しないターゲット、またはGaが添加 されたターゲットであって前記Gaの添加量が 記ZnO中のZnに対して5原子%以下であるターゲ ットが用いられる。

 本発明においては、上記スパッタ法に代 て物理蒸着法を採用してもよい。この場合 前記ZnO層は、酸素を添加した希ガスを反応 スとして用いた物理蒸着法で形成され、前 反応ガス中の前記酸素の添加量は、該酸素 び前記希ガスの体積の合計に対して0.1体積% 以上5体積%以下、より好ましくは1体積%以上3 積%以下とされる。また、Gaを含有しない蒸 材料、またはGaが添加された蒸着材料であ て前記Gaの添加量が前記ZnO中のZnに対して5原 子%以下の蒸着材料が用いられる。

 なお、ZnO層は、反射率を高める効果をも するので、Ga添加ZnO層を、第1透明電極及び 2透明電極のうち裏面電極側の透明電極に適 用するのが好ましい。

 前述の通り、本発明において、Gaの添加 はZnに対して5原子%以下とされるが、効率が 昇する場合にはGaを添加しなくても(すなわ 、Gaの含有量が0原子%でも)よい。ただし、Ga の添加量は、好ましくは、0.02原子%以上2原子 %以下、さらに好ましくは0.7原子%以上1.7原子% 以下とされる。なお、本願明細書においては 、Znに対して所定量以下のGaを添加したZnOは Gaを含有しない場合も含めて便宜上「Ga添加Z nO」と呼ぶ。

 本発明による光電変換装置は、前記第1光電 変換層が微結晶シリコンを主として有し、こ の第1光電変換層と前記第1透明電極との間に アモルファスシリコンを主として有する第2 光電変換層が設けられた、タンデム型光電変 換装置であってもよい。
 また、本発明による光電変換装置の製造方 は、前記第1光電変換層が微結晶シリコンを 主として有し、該第1光電変換層と前記第1透 電極との間に、アモルファスシリコンを主 して有する第2光電変換層を形成する工程を 有する製造方法であってもよい。

 このタンデム型光電変換装置においても ZnO(酸化亜鉛)層とされた透明電極にGa(ガリ ム)を添加すると、導電性は上昇するが、透 率が減少する。本発明者等は、鋭意検討し 結果、光電変換装置としての用途を考慮に れた場合、それほど抵抗率を減少させずに 定の抵抗率(例えば数ω・cm)に止めておいて 、光電変換効率がほとんど低下しないとの 見を得た。したがって、このような変換効 が低下しない範囲でGa添加量を減少させれ 、Ga添加量を減少させたことによる透過率の 上昇によって変換効率が上昇することが期待 できる。さらにスパッタ中の雰囲気に酸素を 添加することより、変換効率の上昇効果が増 す。この観点から検討した結果、前記本発明 による微結晶シリコン層(第1光電変換層)とア モルファスシリコン層(第2光電変換層)を2層 光電変換層として備えたタンデム型光電変 装置の場合、Gaの添加量をZnに対して5原子% 下とすることにより、光電変換効率が上昇 ることを見いだした。さらに、Ga添加ZnO層は スパッタ法で形成され、ターゲットにはGa添 ZnOを用い、スパッタガスのアルゴン及び酸 の体積の合計に対し、酸素添加量を0.1体積% 以上5体積%以下とすることにより光電変換効 が上昇することを見出した。

 前記本発明のタンデム型光電変換装置にお ても、上記スパッタ法に代えて物理蒸着法 採用してもよい。この場合、前記ZnO層は、 素を添加した希ガスを反応ガスとして用い 物理蒸着法で形成され、前記反応ガス中の 記酸素の添加量は、該酸素及び前記希ガス 体積の合計に対して0.1体積%以上5体積%以下 より好ましくは1体積%以上3体積%以下とされ る。
 なお、ZnO層は、反射率を高める効果をも有 るので、前記本発明のタンデム型光電変換 置においても、Ga添加ZnO層を、裏面電極側 第2透明電極または不透明絶縁性基板側の第1 透明電極に適用するのが好ましい。

 上記本発明において、スパッタ法で用い スパッタガスまたは物理蒸着法で用いる反 ガスにおける希ガスとしては、アルゴン、 オン、クリプトン、キセノン等を採用する とができ、特にアルゴンを好適に採用する とができる。

 本発明によれば、所望の光電変換効率を確 できる範囲において透明電極の抵抗率の増 をある程度許容しながらGa添加量を可及的 減少させたので、Ga添加による透過率の減少 を抑えて、広い波長にわたって高い透過率を 有する透明電極を得ることができる。
 このように高い透過率が実現されるので、 電変換層に対して光を多く供給することが き、短絡電流密度が上昇し、その結果、光 変換効率が上昇する。
 また、Ga添加量を抑えることで、n型シリコ 層との界面特性が向上して、高い開放電圧 短絡電流密度および形状因子を得ることが き、その結果、光電変換効率が上昇する。

 また、本発明によれば、Ga添加ZnOを有す 透明電極を形成する際のスパッタ法におけ スパッタガスまたは物理蒸着法における反 ガスに、酸素を所定量添加することにより 透明電極の成膜装置内において、ZnOの酸化 影響を及ぼす水蒸気の分圧が相対的に低下 るので、前記Ga添加ZnOを有する透明電極の透 過率が安定し、従って、最終的に得られる光 電変換装置の光電変換効率も安定する。

本発明の第1実施形態による、透明絶縁 性基板側から光が入射する形式のアモルファ スシリコン光電変換層・シングル型光電変換 装置を模式的に示した断面図である。 本発明の第2実施形態による、透明絶縁 性基板側から光が入射する形式の微結晶シリ コン光電変換層・シングル型光電変換装置を 模式的に示した断面図である。 本発明の第3実施形態による、透明絶縁 性基板側から光が入射する形式のアモルファ スシリコン光電変換層及び微結晶シリコン光 電変換層からなるタンデム型光電変換装置を 模式的に示した断面図である。 光電変換装置の変換効率を、透明電極 抵抗率に対して示した図である。 スパッタ法で形成されたGa添加ZnO層に いて、異なるGa添加量における抵抗率を、ス パッタガス中の異なる酸素量毎に示した図で ある。

符号の説明

11 透明絶縁性基板
17 裏面電極
12,22,32 第1透明電極
16,26,46 第2透明電極
10,30 アモルファスシリコン光電変換層
20,40 微結晶シリコン光電変換層

 以下に、本発明にかかる実施形態について 図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
 以下、本発明の第1実施形態にかかる光電変 換装置について図1を用いて説明する。
 本実施形態にかかる光電変換装置は、光電 換層10がアモルファスシリコンとされ、透 絶縁性基板から光が入射するタイプ(「スー ーストレート型」ともいう)のものである。
(第1工程)
 透明絶縁性基板11上に第1透明電極12を形成 る。透明絶縁性基板11には、例えば光透過を 示す白板ガラスが用いられる。
 第1透明電極12として、SnO 2 (酸化錫)が用いられる。
 透明絶縁性基板11が常圧熱CVD装置内に設置 れSnCl 4 、水蒸気(H 2 O)、無水フッ化水素(HF)を原料ガスとしてSnO 2 が透明絶縁性基板11上に成膜される。

(第2工程)
 次に、プラズマCVD装置の陽極に、第1透明電 極12が形成された透明絶縁性基板11を被処理 として保持させた状態で、被処理物を反応 器に収納した後、真空ポンプを作動して前 反応容器内を真空排気する。つづいて、陽 に内蔵された加熱ヒーターに通電し、前記 処理物の基板を例えば160℃以上に加熱する そして、反応容器内に原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびp型不純物ガスを導入し、反応容器内 所定の圧力に制御する。そして、RF電源から RF電力を放電用電極に供給することにより前 放電用電極と前記被処理物の間にプラズマ 発生させ、前記被処理物の第1透明電極12上 アモルファスのp型シリコン層13を成膜する
 前記p型不純物ガスとしては、例えばB 2 H 6 等を用いることができる。

(第3工程)
 p型シリコン層13を成膜した後、透明絶縁性 板11を別のプラズマCVD装置の反応容器に収 し、反応容器内を真空排気する。つづいて 反応容器内に原料ガスであるSiH 4 とH 2 との混合ガスを導入し、反応容器内の所定の 圧力に制御する。そして、超高周波電源から 周波数が60MHz以上の超高周波電力を放電用電 に供給することにより、前記放電用電極と 記被処理物の間にプラズマを発生させ、前 被処理物のp型シリコン層13の上にアモルフ スのi型シリコン層14を成膜する。
 また、反応容器内にプラズマを発生させる の圧力は、0.5Torr以上10Torr以下の範囲、より 好ましくは0.5Torr以上6.0Torr以下の範囲に設定 ることが望ましい。

(第4工程)
 i型シリコン層14を成膜した後、原料ガスの 給を停止し、反応容器内を真空排気する。 づいて、真空排気された別の反応容器内に 明絶縁性基板11を収納してこの反応容器内 原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびn型不純物ガス(PH 3 等)を導入し、反応容器内の所定の圧力に制 する。そして、超高周波電源から超高周波 力を放電用電極に供給することにより放電 電極と被処理物の間にプラズマを発生させ i型シリコン層14上にアモルファスのn型シリ ン層15を成膜する。この後、前記被処理物 プラズマCVD装置から取り出す。
 このように、第2工程から第4工程によって p型シリコン層13、i型シリコン層14、及びn型 リコン層15からなるアモルファスシリコン 電変換層10が形成される。

(第5工程)
 n型シリコン層15を成膜した後、原料ガスの 給を停止し、反応容器内を真空排気する。 づいて、直流スパッタ(DCスパッタ)装置内に n型シリコン層15まで成膜された透明絶縁性基 板11を収納する。
 このDCスパッタ装置内で、n型シリコン層15 に第2透明電極16としてGa添加ZnO層を成膜する 。
 透明絶縁性基板11がDCスパッタ装置内に設置 された後、アルゴンガスと酸素ガスの混合ガ スを所定量導入した真空雰囲気中でDCスパッ されることによって、Gaが添加されたZnOがn シリコン層15上に成膜される。Gaの添加量は 、Znに対して5原子%以下、好ましくは、0.02原 %以上2原子%以下、さらに好ましくは0.7原子% 以上1.7原子%以下とされる。また、スパッタ スのアルゴン及び酸素の体積の合計に対し 酸素添加量を0.1体積%以上5体積%以下とする
 DCスパッタ装置内の圧力は0.6Pa程度、透明絶 縁性基板11の温度は80℃以上135℃以下、スパ タリングパワーは100W程度が好ましい。

 ZnOからなる透明電極にGaを添加すると、導 性は上昇するが、透過率が減少する。本発 者等は、鋭意検討した結果、光電変換装置 しての用途を考慮に入れた場合、それほど 抗率を減少させずに所定の抵抗率(例えば数 ・cm)に止めておいても、光電変換効率が上 するとの知見を得た。
 図4には、Ga添加ZnOからなる透明電極の抵抗 (横軸)に対する光電変換装置の変換効率(縦 )の関係が示されている。図4のグラフ中、 線分は上の2本がそれぞれi層の厚さが異なる タンデム型光電変換装置のデータを示し、上 から3本目がアモルファスシリコン光電変換 を有するシングル型光電変換装置のデータ 示し、下の2本がそれぞれi層の厚さが異なる 微結晶シリコン光電変換層を有するシングル 型光電変換装置のデータを示している。図4 ら、透明電極の抵抗率を50ω・cm程度まで上 させても、光電変換効率が低下しないこと わかる。したがって、このような変換効率 低下しない範囲でGa添加量を減少させれば、 Ga添加量を減少させたことによる透過率の上 によって変換効率が上昇することが期待で る。また、酸素をスパッタガスのアルゴン 対し添加することにより、透過率は更に高 なる。さらにGa量低下によるn層とGa添加ZnO の界面の特性向上がある。

 本実施形態では、この観点からGaの添加量 検討した結果、本実施形態による1層のアモ ファスシリコン光電変換層10を備えたシン ル型光電変換装置の場合、第2透明電極16に いてZnに対してGaを5原子%以下添加する。ま 、スパッタガス中のアルゴン及び酸素の体 の合計に対し、酸素の量が0.1体積%以上5体積 %以下となるように酸素をスパッタガスに添 する。前記条件を満たせば、光電変換効率 上昇することを見出した。
 図5は、スパッタガス中のアルゴン及び酸素 の体積の合計に対し、酸素の量を0.1体積%、1 積%、2体積%、及び5体積%とした場合につい 、Ga添加ZnOからなる透明電極におけるZnに対 るGa添加量を本発明の範囲内で変化させ、 れぞれの条件における透明電極の抵抗率を したグラフである。

 なお、スパッタ法に代えて物理蒸着法を う場合には、酸素を添加した希ガスが反応 スとして用いられ、この反応ガス中のアル ン及び酸素の体積の合計に対し、酸素の量 0.1体積%以上5体積%以下となるように酸素を 応ガスに添加する。

(第6工程)
 そして、第2透明電極16上に裏面電極17とし Ag膜またはAl膜を形成する。
このように製造された光電変換装置は、透明 絶縁性基板11側から太陽光等の光を入射させ 前記pin構造のアモルファスシリコン層で光 変換させることにより起電される。

 なお、光電変換装置の製造において、光 変換層10は、第1透明電極12側からp型シリコ 層13、i型シリコン層14、n型シリコン層15を 次成膜してpin構造としたが、n型シリコン層 i型シリコン層、p型シリコン層を順次成膜 てnip構造としてもよい。

 また、本実施形態において、Ga添加量をZnに 対して5原子%以下、酸素を5体積%以下添加と たZnO層を第2透明電極16に採用したが、本発 はこれに限定されるものではなく、第1透明 極12に採用しても良い。
 ただし、透明電極は反射率を増加させる機 を有するので、裏面電極17側の第2透明電極1 6に本発明のGa添加ZnO層が採用されていること が好ましい。

 本実施形態によれば、透明電極16としてGa添 加ZnO層を適用し、Ga添加量をZnに対して5原子% 以下として、Ga添加ZnO層を形成する際のスパ タガス中のアルゴン及び酸素の体積の合計 対し酸素の添加量を0.1体積%以上5体積%以下 して、所望の光電変換効率を確保できる範 において透明電極16の抵抗率の増加をある 度許容しながらGa添加量を可及的に減少させ たので、透過率の減少を抑えて、広い波長に わたって高い透過率を有する透明電極16を得 ことができる。また、成膜雰囲気に酸素を 加していることにより、真空容器からのア トガスの影響に左右されない、安定な生産 可能である。
 このように高い透過率が実現されるので、 電変換層10に対して光を多く供給すること でき、短絡電流密度が上昇し、その結果、 電変換効率が上昇する。

[第2実施形態]
 以下、本発明の第2実施形態にかかる光電変 換装置について図2を用いて説明する。
 本実施形態にかかる光電変換装置は、光電 換層20が微結晶シリコンとされ、透明絶縁 基板から光が入射するタイプのものである 本実施形態にかかる光電変換装置は、発電 が微結晶シリコンとされているが、第1実施 態と同様に透明絶縁性基板から光が入射す タイプ(スーパーストレート型)のものであ 。

(第1工程)
 透明絶縁性基板11上に第1透明電極22を形成 る。透明絶縁性基板11には、例えば光透過を 示す白板ガラスが用いられる。
第1透明電極22として、SnO 2 (酸化錫)が用いられる。
 透明絶縁性基板11が常圧熱CVD装置内に設置 れSnCl 4 、水蒸気(H 2 O)、無水フッ化水素(HF)を原料ガスとしてSnO 2 が透明絶縁性基板11上に成膜される。

(第2工程)
 次に、プラズマCVD装置の陽極に、第1透明電 極22が形成された透明絶縁性基板11を被処理 として保持させた状態で、被処理物を反応 器に収納した後、真空ポンプを作動して前 反応容器内を真空排気する。つづいて、陽 に内蔵された加熱ヒーターに通電し、前記 処理物の基板を例えば160℃以上に加熱する そして、反応容器内に原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびp型不純物ガスを導入し、反応容器内 所定の圧力に制御する。そして、超高周波 源から超高周波電力を放電用電極に供給す ことにより前記放電用電極と前記被処理物 間にプラズマを発生させ、前記被処理物の 1透明電極22上に微結晶のp型シリコン層23を 膜する。
 前記p型不純物ガスとしては、例えばB 2 H 6 等を用いることができる。

(第3工程)
 p型シリコン層23を成膜した後、透明絶縁性 板11を別のプラズマCVD装置の反応容器に収 し、反応容器内を真空排気する。つづいて 反応容器内に原料ガスであるSiH 4 とH 2 との混合ガスを導入し、反応容器内の所定の 圧力に制御する。そして、超高周波電源から 周波数が60MHz以上の超高周波電力を放電用電 に供給することにより、前記放電用電極と 記被処理物の間にプラズマを発生させ、前 被処理物のp型シリコン層23の上に微結晶のi 型シリコン層24を成膜する。

 また、反応容器内にプラズマを発生させ 際の圧力は、0.5Torr以上10Torr以下の範囲、よ り好ましくは1.0Torr以上6.0Torr以下の範囲に設 することが望ましい。

(第4工程)
 i型シリコン層24を成膜した後、原料ガスの 給を停止し、反応容器内を真空排気する。 づいて、真空排気された別の反応容器内に 明絶縁性基板11を収納してこの反応容器内 原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびn型不純物ガス(PH 3 等)を導入し、反応容器内の所定の圧力に制 する。そして、超高周波電源から超高周波 力を放電用電極に供給することにより放電 電極と被処理物の間にプラズマを発生させ i型シリコン層24上に微結晶のn型シリコン層2 5を成膜する。この後、前記被処理物をプラ マCVD装置から取り出す。
 このように、第2工程から第4工程によって p型シリコン層23、i型シリコン層24、及びn型 リコン層25からなる微結晶シリコン光電変 層20が形成される。

(第5工程)
 n型シリコン層25を成膜した後、原料ガスの 給を停止し、反応容器内を真空排気する。 づいて、DCスパッタ装置内にn型シリコン層2 5まで成膜された透明絶縁性基板11を収納する 。
 このDCスパッタ装置内で、n型シリコン層25 に第2透明電極26としてGa添加ZnO層を成膜する 。
 透明絶縁性基板11がDCスパッタ装置内に設置 された後、アルゴンガスを所定量導入した真 空雰囲気中でDCスパッタされることによって Gaが添加されたZnOがn型シリコン層25上に成 される。Gaの添加量は、Znに対して5原子%以 、好ましくは、0.02原子%以上2原子%以下、さ に好ましくは0.7原子%以上1.7原子%以下とさ る。また、スパッタガス中のアルゴン及び 素の体積の合計に対し、酸素の添加量を0.1 積%以上5体積%以下とする。
 DCスパッタ装置内の圧力は0.6Pa程度、透明絶 縁性基板11の温度は80℃以上135℃以下、スパ タリングパワーは100W程度が好ましい。
 Ga添加量、酸素添加量を上記のように選定 た理由は、第1実施形態において図4を用いて 説明した通りである。すなわち、光電変換装 置の変換効率が低下しない範囲でGa添加量を 少させれば、Ga添加量を減少させたことに る透過率の上昇によって変換効率が上昇す ことが期待でき、また酸素添加量を増加さ れば、透過率の上昇によって変換効率が上 することが期待できる。さらにGa量低下によ るn層とGa添加ZnOとの界面の特性が向上する。 本実施形態では、この観点からGaの添加量、 素添加量を検討した結果、本実施形態によ 1層の微結晶シリコン光電変換層20を備えた ングル型光電変換装置の場合、第2透明電極 26においてZnに対してGaを5原子%以下添加する また、スパッタガス中のアルゴン及び酸素 体積の合計に対し、酸素の量が0.1体積%以上 5体積%以下となるように酸素をスパッタガス 添加する。前記条件を満たせば、光電変換 率が上昇することを見出した。

(第6工程)
 そして、第2透明電極26上にスパッタ法、真 蒸着法等により裏面電極27としてAg膜または Al膜を形成する。

 このように製造された光電変換装置は、 明絶縁性基板11側から太陽光等の光を入射 せて前記pin構造の微結晶シリコン層で光電 換させることにより起電される。

 なお、光電変換装置の製造において、光電 換層20は、第1透明電極22側からp型シリコン 23、i型シリコン層24、n型シリコン層25を順 成膜してpin構造としたが、n型シリコン層、i 型シリコン層、p型シリコン層を順次成膜し nip構造としてもよい。
 また、本実施形態において、Ga添加量をZnに 対して5原子%以下としたZnO層を第2透明電極26 採用したが、本発明はこれに限定されるも ではなく、第1透明電極22に採用しても良い
 ただし、透明電極は反射率を増加させる機 を有するので、裏面電極27側の第2透明電極2 6に本発明のGa添加ZnO層が採用されていること が好ましい。

 本実施形態によれば、透明電極26としてGa添 加ZnO層を適用し、Ga添加量をZnに対して5原子% 以下として、Ga添加ZnO層を形成する際のスパ タガス中のアルゴン及び酸素の体積の合計 対し酸素の添加量を0.1体積%以上5体積%以下 して、所望の光電変換効率を確保できる範 において透明電極26の抵抗率の増加をある 度許容しながらGa添加量を可及的に減少させ たので、透過率の減少を抑えて、広い波長に わたって高い透過率を有する透明電極26を得 ことができる。また、成膜雰囲気に酸素を 加していることにより、真空容器からのア トガスの影響に左右されない、安定な生産 可能である。
 このように高い透過率が実現されるので、 電変換層20に対して光を多く供給すること でき、短絡電流密度が上昇し、その結果、 電変換効率が上昇する。
 また、Ga添加量を抑えることで、p型およびn 型シリコン層との界面特性が向上して、高い 開放電圧、短絡電流密度および形状因子を得 ることができ、その結果、光電変換効率が上 昇する。

[第3実施形態]
 以下、本発明の第3実施形態にかかる光電変 換装置について図3を用いて説明する。
 本実施形態にかかる光電変換装置は、光電 換層がアモルファスシリコンによる光電変 層30(第2光電変換層)と微結晶シリコンによ 光電変換層40(第1光電変換層)とが積層された タンデム型とされている点で上記各実施形態 と異なる。本実施形態にかかる光電変換装置 は、第1実施形態及び第2実施形態と同様に透 絶縁性基板から光が入射するタイプ(スーパ ーストレート型)のものである。
(第1工程)
 透明絶縁性基板11上に第1透明電極32を形成 る。透明絶縁性基板11には、例えば光透過を 示す白板ガラスが用いられる。
 第1透明電極32として、SnO 2 (酸化錫)が用いられる。
 透明絶縁性基板11が常圧熱CVD装置内に設置 れSnCl 4 、水蒸気(H 2 O)、無水フッ化水素(HF)を原料ガスとしてSnO 2 が透明絶縁性基板11上に成膜される。

(第2工程)
 次に、プラズマCVD装置の陽極に、第1透明電 極32が形成された透明絶縁性基板11を被処理 として保持させた状態で、被処理物を反応 器に収納した後、真空ポンプを作動して前 反応容器内を真空排気する。つづいて、陽 に内蔵された加熱ヒーターに通電し、前記 処理物の基板を例えば160℃以上に加熱する そして、反応容器内に原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびp型不純物ガスを導入し、反応容器内 所定の圧力に制御する。そして、RF電源から RF電力を放電用電極に供給することにより前 放電用電極と前記被処理物の間にプラズマ 発生させ、前記被処理物の第1透明電極32上 アモルファスのp型シリコン層33を成膜する
 前記p型不純物ガスとしては、例えばB 2 H 6 等を用いることができる。

(第3工程)
 p型シリコン層33を成膜した後、透明絶縁性 板11を別のプラズマCVD装置の反応容器に収 し、反応容器内を真空排気する。つづいて 反応容器内に原料ガスであるSiH 4 とH 2 との混合ガスを導入し、反応容器内の所定の 圧力に制御する。そして、超高周波電源から 周波数が60MHz以上の超高周波電力を放電用電 に供給することにより、前記放電用電極と 記被処理物の間にプラズマを発生させ、前 被処理物のp型シリコン層33の上にアモルフ スのi型シリコン層34を成膜する。

 また、反応容器内にプラズマを発生させ 際の圧力は、0.5Torr以上10Torr以下の範囲、よ り好ましくは0.5Torr以上6.0Torr以下の範囲に設 することが望ましい。

(第4工程)
 i型シリコン層34を成膜した後、原料ガスの 給を停止し、反応容器内を真空排気する。 づいて、真空排気された別の反応容器内に 明絶縁性基板11を収納してこの反応容器内 原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびn型不純物ガス(PH 3 等)を導入し、反応容器内の所定の圧力に制 する。そして、超高周波電源から超高周波 力を放電用電極に供給することにより放電 電極と被処理物の間にプラズマを発生させ i型シリコン層34上にアモルファスのn型シリ ン層35を成膜する。この後、前記被処理物 プラズマCVD装置から取り出す。
 このように、第2工程から第4工程によって p型シリコン層33、i型シリコン層34、及びn型 リコン層35からなるアモルファスシリコン 電変換層30が形成される。

(第5工程)
 次に、上記アモルファスシリコン光電変換 30の上に、微結晶シリコンからなる光電変 層40を形成する。
 微結晶シリコン光電変換層40の成膜方法は 2実施形態と同様である。
 つまり、プラズマCVD装置の陽極に、アモル ァスシリコン光電変換層30が形成された透 絶縁性基板11を被処理物として保持させた状 態で、被処理物を反応容器に収納した後、真 空ポンプを作動して前記反応容器内を真空排 気する。つづいて、陽極に内蔵された加熱ヒ ーターに通電し、前記被処理物の基板を例え ば160℃以上に加熱する。そして、反応容器内 に原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびp型不純物ガスを導入し、反応容器内 所定の圧力に制御する。そして、超高周波 源から超高周波電力を放電用電極に供給す ことにより前記放電用電極と前記被処理物 間にプラズマを発生させ、前記被処理物の モルファスシリコン光電変換層30上に微結晶 のp型シリコン層43を成膜する。
 前記p型不純物ガスとしては、例えばB 2 H 6 等を用いることができる。

(第6工程)
 p型シリコン層43を成膜した後、透明絶縁性 板11を別のプラズマCVD装置の反応容器に収 し、反応容器内を真空排気する。つづいて 反応容器内に原料ガスであるSiH 4 とH 2 との混合ガスを導入し、反応容器内の所定の 圧力に制御する。そして、超高周波電源から 周波数が60MHz以上の超高周波電力を放電用電 に供給することにより、前記放電用電極と 記被処理物の間にプラズマを発生させ、前 被処理物のp型シリコン層43の上に微結晶のi 型シリコン層44を成膜する。

 また、反応容器内にプラズマを発生させ 際の圧力は、0.5Torr以上10Torr以下の範囲、よ り好ましくは1.0Torr以上6.0Torr以下の範囲に設 することが望ましい。

(第7工程)
 i型シリコン層44を成膜した後、原料ガスの 給を停止し、反応容器内を真空排気する。 づいて、真空排気された別の反応容器内に 明絶縁性基板11を収納してこの反応容器内 原料ガスであるSiH 4 、H 2 およびn型不純物ガス(PH 3 等)を導入し、反応容器内の所定の圧力に制 する。そして、超高周波電源から超高周波 力を放電用電極に供給することにより放電 電極と被処理物の間にプラズマを発生させ i型シリコン層44上に微結晶のn型シリコン層4 5を成膜する。この後、前記被処理物をプラ マCVD装置から取り出す。
 このように、第5工程から第7工程によって p型シリコン層43、i型シリコン層44、及びn型 リコン層45からなる微結晶シリコン光電変 層40が形成される。

(第8工程)
 微結晶のn型シリコン層45を成膜した後、原 ガスの供給を停止し、反応容器内を真空排 する。つづいて、DCスパッタ装置内にn型シ コン層45まで成膜された透明絶縁性基板11を 収納する。
 このDCスパッタ装置内で、n型シリコン層45 に第2透明電極46としてGa添加ZnO層を成膜する 。
 透明絶縁性基板11がDCスパッタ装置内に設置 された後、アルゴンガスを所定量導入した真 空雰囲気中でDCスパッタされることによって Gaが添加されたZnOがn型シリコン層45上に成 される。Gaの添加量は、Znに対して5原子%以 、好ましくは、0.02原子%2原子%以下、さらに ましくは0.7原子%以上1.7原子%以下とされる Ga添加量についてこのような数値範囲を選択 した理由は第1実施形態と同様なので、その 明は省略する。
 DCスパッタ装置内の圧力は0.6Pa程度、透明絶 縁性基板11の温度は80℃以上135℃以下、スパ タリングパワーは100W程度が好ましい。

(第9工程)
 そして、第2透明電極46上に裏面電極17とし Ag膜またはAl膜を形成する。
 このように製造されたタンデム型光電変換 置は、透明絶縁性基板11側から太陽光等の を入射させて前記pin構造のアモルファスシ コン光電変換層30及び微結晶シリコン光電変 換層40で光電変換させることにより起電され 。
 なお、光電変換装置の製造において、アモ ファスシリコン光電変換層30は、第1透明電 42側からp型シリコン層33、i型シリコン層34 n型シリコン層35を順次成膜してpin構造とし が、n型シリコン層、i型シリコン層、p型シ コン層を順次成膜してnip構造としてもよい
 また、微結晶シリコン光電変換層40は、第1 明電極42側からp型シリコン層43、i型シリコ 層44、n型シリコン層45を順次成膜してpin構 としたが、n型シリコン層、i型シリコン層、 p型シリコン層を順次成膜してnip構造として よい。

 また、本実施形態において、Ga添加量をZnに 対して5原子%以下としたZnO層を第2透明電極46 採用したが、本発明はこれに限定されるも ではなく、第1透明電極32に採用しても良い
 ただし、透明電極は反射率を増加させる機 を有するので、裏面電極17側の第2透明電極4 6に本発明のGa添加ZnO層が採用されていること が好ましい。
 本実施形態によれば、透明電極46としてGa添 加ZnO層を適用し、Ga添加量をZnに対して5原子% 以下として、Ga添加ZnO層を形成する際のスパ タガス中のアルゴン及び酸素の体積の合計 対し酸素の添加量を0.1体積%以上5体積%以下 して、所望の光電変換効率を確保できる範 において透明電極46の抵抗率の増加をある 度許容しながらGa添加量を可及的に減少させ たので、Ga添加による透過率の減少を抑えて 広い波長にわたって高い透過率を有する透 電極46を得ることができる。したがって、 過率を向上させるためにZnO層の成膜時に酸 を添加する必要がなくなるので、透明電極 の酸素によるダメージを低減させることが き、成膜時の制御性および歩留まりが向上 る。
 このように高い透過率が実現されるので、 電変換層に対して光を多く供給することが き、短絡電流密度が上昇し、その結果、光 変換効率が上昇する。
 また、Ga添加量を抑えることで、p型およびn 型シリコン層との界面特性が向上して、高い 開放電圧、短絡電流密度および形状因子を得 ることができ、その結果、光電変換効率が上 昇する。

 上記第1実施形態から第3実施形態におい は、本発明をスーパーストレート型光電変 装置に適用した例について説明したが、本 明はこれに限定されず、サブストレート型 電変換装置に適用してもよい。この場合、 板側の透明電極または光入射側の透明電極 たは両方の透明電極を本発明のGa添加ZnO層と することができる。

(実施例)
 以下、本発明の実施例について説明する。

[第1試験例]
 第1試験例では、第1実施形態と同様の層構 の実施例1から実施例4の光電変換装置を作成 した。具体的には、図1に示したように、透 絶縁性基板11側から光を入射するタイプで、 アモルファスシリコン光電変換層10を1層備え たシングル型光電変換装置を作成した。
 第1透明電極12はSnO 2 とした。第2透明電極16におけるZnO中のZnに対 るGa添加量、及びGa添加ZnO層を形成する際の スパッタガス中のアルゴン及び酸素の体積の 合計に対する酸素添加量は、表1に示すとお とした。
 第2透明電極16の膜厚は80nmとした。
 上記第2透明電極16の透過率は、550nm以上の 長域でいずれも95%以上となっている。
 比較例1として、第2透明電極16におけるZnO中 のZnに対するGa添加量を6原子%とし、Ga添加ZnO を形成する際のスパッタガス中のアルゴン び酸素の体積の合計に対する酸素の添加量 0体積%とした以外は実施例1から実施例4と同 様にして、光電変換装置を作成した。

[第2試験例]
 第2試験例では、第2実施形態と同様の層構 の実施例5から実施例8の光電変換装置を作成 した。具体的には、図2に示したように、透 絶縁性基板11側から光を入射するタイプで、 微結晶シリコン光電変換層20を1層備えたシン グル型光電変換装置を作成した。
 第1透明電極22はSnO 2 とした。第2透明電極26におけるZnO中のZnに対 るGa添加量、及びGa添加ZnO層を形成する際の スパッタガス中のアルゴン及び酸素の体積の 合計に対する酸素添加量は、表2に示すとお とした。
 第2透明電極26の膜厚は80nmとした。
 上記第2透明電極26の透過率は、550nm以上の 長域でいずれも95%以上となっている。
 比較例2として、第2透明電極26におけるZnO中 のZnに対するGa添加量を6原子%とし、Ga添加ZnO を形成する際のスパッタガス中のアルゴン び酸素の体積の合計に対する酸素の添加量 0体積%とした以外は実施例5から実施例8と同 様にして、光電変換装置を作成した。

[第3試験例]
 第3試験例では、第3実施形態と同様の層構 の実施例9から実施例12の光電変換装置を作 した。具体的には、図3に示したように、透 絶縁性基板11側から光を入射するタイプで アモルファスシリコン光電変換層30と微結晶 シリコン光電変換層40とを1層ずつ備えたタン デム型光電変換装置を作成した。
 第1透明電極32はSnO 2 とした。第2透明電極46におけるZnO中のZnに対 るGa添加量、及びGa添加ZnO層を形成する際の スパッタガス中のアルゴン及び酸素の体積の 合計に対する酸素添加量は、表3に示すとお とした。
 第2透明電極46の膜厚は80nmとした。
 上記第2透明電極46の透過率は、550nm以上の 長域でいずれも95%以上となっている。
 比較例3として、第2透明電極46におけるZnO中 のZnに対するGa添加量を6原子%とし、Ga添加ZnO を形成する際のスパッタガス中のアルゴン び酸素の体積の合計に対する酸素の添加量 0体積%とした以外は実施例9から実施例12と 様にして、光電変換装置を作成した。

 上述の実施例1から実施例12及びこれら実施 に対する比較例1から比較例3の光電変換装 について、模擬太陽光(スペクトル:AM1.5、照 強度:100mW/cm 2 、雰囲気温度:25℃を、透明絶縁性基板11側か 入射し、発電特性を評価した。この結果を 1から表3に示す。

 表1には、各実施例および比較例に関して、 Jsc(短絡電流密度)、Voc(開放電圧)、FF(曲線因 )、及びEff.(変換効率)が示されている。各試 例において、それぞれの実施例における値 、比較例を1とした相対値で示されている。
 表1から表3よりわかるように、Ga添加ZnO層か らなる透明電極におけるZnO中のZnに対するGa 加量を減少させ、Ga添加ZnO層を形成する際の スパッタガスに酸素を添加することにより、 広い波長域にわたって高い透過率が実現され るので、光電変換層に対して光を多く供給す ることができ、これによりJsc(短絡電流密度) 上昇していることがわかる。

 このように、Jsc(短絡電流密度)やFF(曲線因 )が改善されるので、Ga添加ZnOからなる透明 極のGa添加量を少なくすることにより、変換 効率が上昇することがわかる。
 特に、第2試験例の微結晶シリコンのシング ル型光電変換装置では、Eff.(変換効率)に顕著 な改善がみられる。この理由は、Ga量低下に るn層とGa添加ZnOとの界面の特性が向上した 考えられる。