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Title:
PHYSICAL QUANTITY DETECTION CIRCUIT, PHYSICAL QUANTITY SENSOR DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128188
Kind Code:
A1
Abstract:
A physical quantity detection circuit (12) is used in a physical quantity sensor (10) for outputting a sensor signal in accordance with a physical quantity provided from outside. In the physical quantity detection circuit (12), an analog/digital converter (104) converts an analog sensor signal (Ssnc) into a digital sensor signal (Dsnc). A digital filter (100) attenuates, out of the digital sensor signal (Dsnc), frequency components which are higher than a predetermined cut-off frequency. With a multiplier (106), a digital physical quantity signal (Dphy) is detected by multiplying a digital sensor signal (Dps) which has passed through the digital filter (100) by a digital detection signal (Ddet).

Inventors:
INUKAI FUMIHITO
KAINO YOICHI
Application Number:
PCT/JP2009/000302
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
January 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
INUKAI FUMIHITO
KAINO YOICHI
International Classes:
G01C19/56; G01C19/5614; G01P15/125
Foreign References:
JP2003021516A2003-01-24
JP2004239907A2004-08-26
JPH01187512A1989-07-26
JP2003315356A2003-11-06
JP2008052175A2008-03-06
JP2005236589A2005-09-02
JPH10253359A1998-09-25
JPH07146151A1995-06-06
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (JP)
Hiroshi Maeda (JP)
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Claims:
 外部から与えられた物理量に応じてセンサ信号を出力する物理量センサに用いられる物理量検出回路であって、
 前記センサ信号をデジタルセンサ信号に変換するアナログ/デジタル変換回路と、
 前記アナログ/デジタル変換回路によって得られたデジタルセンサ信号のうち所定のカットオフ周波数よりも高い周波数成分を減衰させるデジタルフィルタと、
 前記デジタルフィルタを通過したデジタルセンサ信号に正弦波信号に対応するデジタル検波信号を乗算して前記物理量に対応するデジタル物理量信号を検波する乗算回路とを備える
ことを特徴とする物理量検出回路。
 請求項1において、
 前記デジタルフィルタと前記乗算回路との間に介在するダウンサンプリング処理回路をさらに備え、
 前記アナログ/デジタル変換回路は、前記センサ信号をオーバーサンプリングして前記デジタルセンサ信号に変換し、
 前記ダウンサンプリング処理回路は、前記デジタルフィルタからのデジタルセンサ信号のサンプリング周波数を減少させて前記乗算回路へ供給する
ことを特徴とする物理量検出回路。
 請求項1において、
 前記乗算回路からのデジタル物理量信号のサンプリング周波数を増加させるインターポレーションフィルタと、
 前記インターポレーションフィルタからのデジタル物理量信号をアナログ物理量信号に変換するデジタル/アナログ変換回路と、
 前記デジタル/アナログ変換回路によって得られたアナログ物理量信号のうち所定のカットオフ周波数よりも高い周波数成分を減衰させるアナログローパスフィルタとをさらに備える
ことを特徴とする物理量検出回路。
 請求項2において、
 前記乗算回路からのデジタル物理量信号のサンプリング周波数を増加させるインターポレーションフィルタと、
 前記インターポレーションフィルタからのデジタル物理量信号をアナログ物理量信号に変換するデジタル/アナログ変換回路と、
 前記デジタル/アナログ変換回路によって得られたアナログ物理量信号のうち所定のカットオフ周波数よりも高い周波数成分を減衰させるアナログローパスフィルタとをさらに備える
ことを特徴とする物理量検出回路。
 請求項1,2,3,4のいずれか1項において、
 前記デジタルフィルタのタップ係数は、変更可能である
ことを特徴とする物理量検出回路。
 請求項1,2,3,4のいずれか1項に記載の物理量検出回路と、
 前記物理量センサと、
 所定周波数を有する駆動信号を前記物理量センサに供給する駆動回路とを備え、
 前記センサ信号の周波数は、前記駆動信号の周波数に対応する
ことを特徴とする物理量センサ装置。
Description:
物理量検出回路、物理量センサ 置

 この発明は、外部から与えられた物理量 検知する物理量センサに用いられる物理量 出回路およびそれを備える物理量センサ装 に関する。

 従来より、物理量(例えば、角速度や加速 度など)を検出可能な物理量センサ装置は、 ジタルカメラの手ぶれ検出,移動体(航空機, 動車,ロボット,船舶など)の姿勢制御,ミサイ や宇宙船の誘導などの多種多様な技術分野 おいて利用されている。一般的に、物理量 ンサ装置は、外部から与えられた物理量に じてセンサ信号を出力する物理量センサと 物理量センサからのセンサ信号に基づいて 理量センサが検知した物理量を検出する物 量検出回路とを備える。

 近年、回路の微細化技術の発展により、物 量検出回路のデジタル化が進みつつある。 許文献1には、デジタル回路によって構成さ れた2軸角速度・加速度センサの信号処理回 が開示されている。この信号処理回路では アナログ/デジタル変換回路がセンサからセ サ信号をデジタルセンサ信号に変換する一 で、正弦波信号発生回路がデジタル正弦波 号を生成し、デジタル乗算回路がデジタル ンサ信号とデジタル正弦波信号とを乗算す 。これにより、物理量センサが検知した物 量に対応するデジタル物理量信号が得られ 。また、特許文献2に開示された容量性セン サ装置では、サンプリング周波数をアナログ センサ信号の搬送周波数の1/n(nは整数)として アナログセンサ信号をアンダーサンプリング した後に、アナログ/デジタル変換を実行す ことにより、デジタル物理量信号を得てい 。

特許2728300号公報

特表2004-526942号公報

 しかしながら、特許文献1では、デジタル センサ信号にノイズ成分が重畳されたまま検 波処理を実行しているので、デジタル物理量 信号を精度良く検出することが困難であった 。同様に、特許文献2においても、アナログ ンサ信号にノイズ成分が重畳されているの 、デジタルセンサ信号を精度良く取得する とが困難であった。

 そこで、この発明は、デジタルセンサ信 のノイズ成分を減衰させることによりデジ ル物理量信号を精度良く検波することを目 とする。

 この発明の1つの局面に従うと、物理量検 出回路は、外部から与えられた物理量に応じ てセンサ信号を出力する物理量センサに用い られる物理量検出回路であって、上記センサ 信号をデジタルセンサ信号に変換するアナロ グ/デジタル変換回路と、上記アナログ/デジ ル変換回路によって得られたデジタルセン 信号のうち所定のカットオフ周波数よりも い周波数成分を減衰させるデジタルフィル と、上記デジタルフィルタを通過したデジ ルセンサ信号に正弦波信号に対応するデジ ル検波信号を乗算して上記物理量に対応す デジタル物理量信号を検波する乗算回路と 備える。上記物理量検出回路では、検波処 が実行される前にデジタルセンサ信号のノ ズ成分を減衰させることによりデジタル物 量信号の検波精度を向上させることができ 。

 好ましくは、上記物理量検出回路は、上 デジタルフィルタと上記乗算回路との間に 在するダウンサンプリング処理回路をさら 備え、上記アナログ/デジタル変換回路は、 上記センサ信号をオーバーサンプリングして 上記デジタルセンサ信号に変換し、上記ダウ ンサンプリング処理回路は、上記デジタルフ ィルタからのデジタルセンサ信号のサンプリ ング周波数を減少させて上記乗算回路へ供給 する。上記物理量検出回路では、デジタル検 波信号を構成する正弦波データの個数を少な くすることができるので、正弦波データを格 納するための記憶領域を縮小することができ るとともに、乗算回路の処理負担を軽減する ことができる。また、デジタル物理量信号の サンプリング周波数も減少するので、乗算回 路の後段にデジタルフィルタを設ける場合、 そのデジタルフィルタの回路規模および消費 電力を低減することができる。

 好ましくは、上記物理量検出回路は、上 乗算回路からのデジタル物理量信号のサン リング周波数を増加させるインターポレー ョンフィルタと、上記インターポレーショ フィルタからのデジタル物理量信号をアナ グ物理量信号に変換するデジタル/アナログ 変換回路と、上記デジタル/アナログ変換回 によって得られたアナログ物理量信号のう 所定のカットオフ周波数よりも高い周波数 分を減衰させるアナログローパスフィルタ をさらに備える。上記物理量検出回路では アナログ物理量信号を出力することができ 。さらに、インターポレーションフィルタ 設けることにより、アナログローパスフィ タの回路規模を低減することができる。

 好ましくは、上記デジタルフィルタのタ プ係数は、変更可能である。上記物理量検 回路では、デジタルフィルタのタップ係数 変更することによってデジタルセンサ信号 位相を調整することができる。これにより デジタルセンサ信号とデジタル検波信号と 位相ずれを補正することができるので、デ タル物理量信号の検波精度を向上させるこ ができる。

 以上のように、デジタル物理量信号を精 良く検波することができる。

図1は、実施形態1による物理量センサ 置の構成例を示す図である。 図2は、図1に示した物理量検出回路に る動作について説明するためのタイミング ャートである。 図3は、実施形態2による物理量センサ 置の構成例を示す図である。 図4は、図3に示した物理量検出回路に る動作について説明するためのタイミング ャートである。 図5は、実施形態3による物理量センサ 置の構成例を示す図である。 図6は、図5に示したデジタル/アナログ 換器によって得られるアナログ物理量信号 ついて説明するための周波数分布図である 図7は、実施形態4による物理量センサ 置の構成例を示す図である。 図8は、図7に示したデジタルフィルタ 周波数特性および位相特性について説明す ための図である。 図9は、物理量センサの変形例を示す図 である。

符号の説明

 10  物理量センサ
 11  駆動回路
 12,22,32,42  物理量検出回路
 101  波形整形回路
 102  逓倍回路
 103  入力アンプ
 104  アナログ/デジタル変換器
 105  検波信号生成器
 106  乗算器
 107  デジタルフィルタ
 100  デジタルフィルタ
 102b  分周回路
 200  ダウンサンプリング処理回路
 301  インターポレーションフィルタ
 302  デジタル/アナログ変換器
 303  アナログローパスフィルタ
 400  デジタルフィルタ

 以下、この発明の実施の形態を図面を参 して詳しく説明する。なお、図中同一また 相当部分には同一の符号を付しその説明は り返さない。

 (実施形態1)
 図1は、この発明の実施形態1による物理量 ンサ装置の構成を示す。この物理量センサ 置は、物理量センサ10と、駆動回路11と、物 量検出回路12とを備える。

  〔物理量センサ〕
 物理量センサ10は、所定周波数を有する駆 信号Sdrvが駆動回路11から供給されるととも 、外部から与えられた物理量(例えば、角速 ,加速度など)に応じてセンサ信号S10を出力 る。センサ信号S10の周波数は、駆動信号Sdrv 周波数に対応する。例えば、センサ信号S10 中心周波数(搬送周波数)は、駆動信号Sdrvの 波数に相当する。なお、ここでは、物理量 ンサ10は、音叉型角速度センサであるもの する。物理量センサ10は、音叉本体10aと、駆 動圧電素子Pdrvと、振動検出圧電素子Poscと、 速度検出圧電素子PDa,PDbとを有する。音叉本 体10aは、それぞれが中央部で直角にねじられ た一対の音叉片と、音叉片の各々の一端を連 結する連結部と、回転軸となるように連結部 に設けられた支持ピンとを有する。駆動圧電 素子Pdrvは、駆動回路11からの駆動信号Sdrvの 波数および振幅に応じて一方の音叉片を振 させる。これにより、2つの音叉片が互いに 振する。この音叉振動によって、振動検出 電素子Poscには電荷が発生する(すなわち、 動信号Soscが発生する)。また、回転角速度が 発生すると、角速度検出圧電素子PDa,PDbには 転角速度(コリオリ力)に応じた電荷が発生す る(すなわち、センサ信号S10が発生する)。

  〔駆動回路〕
 駆動回路11は、駆動信号Sdrvを物理量センサ1 0に供給する。また、駆動回路11は、物理量セ ンサ10からの振動信号Soscに応じて駆動信号Sdr vの周波数および振幅を調整する。駆動回路11 では、モニタアンプ11aは、物理量センサ10か の振動信号Soscを電圧に変換し、自動利得制 御増幅器(AGC)11bは、モニタアンプ11aの出力を 幅または減衰させるものであり、駆動アン 11cに供給される電圧が一定値になるように 己の増幅利得を変化させる。駆動アンプ11c 、自動利得制御増幅器11bの出力に応じて駆 信号Sdrvの周波数および振幅を制御する。こ のように、振動信号Soscに応じて駆動信号Sdrv 調整されることにより、物理量センサ10の 大振動振幅および振動周波数が一定に保た る。

  〔物理量検出回路〕
 物理量検出回路12は、物理量センサ10からの センサ信号S10に基づいて物理量センサ10が検 した物理量を検出する。物理量検出回路12 、波形整形回路101と、逓倍回路102と、入力 ンプ103と、アナログ/デジタル変換器(A/D)104 、デジタルフィルタ100と、検波信号生成器10 5と、乗算器106と、デジタルフィルタ107とを む。

 波形整形回路101は、駆動信号Sdrvを方形波 に変換し、基準クロックCKrefとして出力する 例えば、波形整形回路101は、コンパレータ インバータによって構成される。基準クロ クCKrefの周波数は、駆動信号Sdrvの周波数(す なわち、センサ信号S10の周波数)と実質的に 一である。逓倍回路102は、波形整形回路101 らの基準クロックCKrefを逓倍し、基準クロッ クCKrefの周波数よりも高い周波数(ここでは、 基準クロックCKrefの周波数の2倍以上の周波数 )を有する動作クロックCKaを生成する。例え 、逓倍回路102はPLL(Phase Locked Loop)によって 成される。

 入力アンプ103は、物理量センサ10からの ンサ信号S10を電圧に変換し、アナログセン 信号Ssncとして出力する。アナログ/デジタル 変換器104は、逓倍回路102からの動作クロック CKaに同期してアナログセンサ信号Ssncをサン リングし、サンプリングしたアナログ値(振 値)をデジタル値に変換する。すなわち、ア ナログ/デジタル変換器104は、アナログセン 信号Ssncをオーバーサンプリングする。この うにして、アナログセンサ信号Ssncは、複数 のデジタル値によって構成されたデジタルセ ンサ信号Dsncに変換される。

 デジタルフィルタ100は、逓倍回路102から 動作クロックCKaに同期して動作し、アナロ /デジタル変換器104からのデジタルセンサ信 号Dsncのうち所定のカットオフ周波数よりも い周波数成分を減衰させ、低周波数成分を ジタルセンサ信号Dpsとして出力する。例え 、デジタルフィルタ100は、IIR(Infinite Impulse  Response)型デジタルフィルタや、FIR(Finite Impuls e Response)型デジタルフィルタである。デジタ ルフィルタ100の周波数特性(例えば、カット フ周波数)および位相特性は、デジタルフィ タ100のタップ係数によって定められる。

 検波信号生成器105は、逓倍回路102からの 作クロックCKaに同期して動作し、波形整形 路101からの基準クロックCKrefの遷移エッジ( こでは、立ち上がりエッジ)に応答して正弦 波信号に対応するデジタル検波信号Ddetを生 する。デジタル検波信号Ddetは、複数の正弦 データによって構成される。複数の正弦波 ータは、それぞれ、所定クロック(例えば、 動作クロックCKa)に同期して所定周波数の正 波信号(例えば、駆動信号Sdrv)をサンプリン することによって得られる複数のアナログ (振幅値)に対応する(図2参照)。例えば、複数 の正弦波データは、正弦関数で表現される理 想的な振幅値を示す。

 乗算器106は、デジタルフィルタ100からの ジタルセンサ信号Dpsに検波信号生成器105に って生成されたデジタル検波信号Ddetを乗算 する。これにより、デジタル物理量信号Dphy( 理量センサ10が検知した物理量に対応する 号)が検波される。デジタルフィルタ107は、 倍回路102からの動作クロックCKaに同期して 作し、ノイズ除去等のために乗算器106によ て検波されたデジタル物理量信号Dphyのうち 低周波数成分のみをデジタル物理量信号D12と して通過させる。

  〔動作〕
 次に、図2を参照しつつ、図1に示した物理 検出回路12による動作について説明する。

 波形整形回路101は、駆動信号Sdrvを基準ク ロックCKrefに変換し、逓倍回路102は、基準ク ックCKrefに基づいて動作クロックCKaを生成 る。アナログ/デジタル変換器104は、動作ク ックCKaに同期してアナログセンサ信号Ssncを デジタル値P0,P1,P2,・・・・に変換する。デジ タルフィルタ100は、デジタルセンサ信号Dsnc フィルタリング処理を施し、デジタルセン 信号Dsncのデジタル値P0,P1,P2,・・・・をデジ ル値Q0,Q1,Q2,・・・・に変換する。このよう して、デジタルセンサ信号Dsncのノイズ成分 を減衰させる。検波信号生成器105は、基準ク ロックCKrefの遷移エッジに応答して正弦波デ タD0,D1,D2,・・・を順番に出力する。乗算器1 06は、デジタル値Q0,Q1,Q2,・・・・に正弦波デ タD0,D1,D2,・・・・を乗算する。

 以上のように、検波処理が実行される前 デジタルセンサ信号Dsncのノイズ成分を減衰 させることにより、デジタル物理量信号の検 波精度を向上させることができる。

 (実施形態2)
 一般的に、デジタルフィルタのカットオフ 波数とデジタルフィルタに供給されるデジ ル信号のサンプリング周波数との差が大き 程、デジタルフィルタを構成するタップの を多くする必要がある。そのため、デジタ フィルタに供給されるデジタル信号のサン リング周波数を低くすることが好ましい。

 図3は、この発明の実施形態2による物理 センサ装置の構成を示す。この物理量セン 装置は、図1に示した物理量検出回路12に代 て、物理量検出回路22を備える。物理量検出 回路22は、図1に示した構成に加えて、分周回 路102bと、ダウンサンプリング処理回路200と 備える。その他の構成は、図1と同様である

 分周回路102bは、逓倍回路102からの動作ク ロックCKaを分周し、動作クロックCKaの周波数 よりも低い周波数を有する動作クロックCKbを 生成する。ダウンサンプリング処理回路200は 、逓倍回路102からの動作クロックCKaに同期し て動作し、デジタルフィルタ100からのデジタ ルセンサ信号Dpsに対してダウンサンプリング 処理(デジタル値の間引きなど)を実行し、動 クロックCKaに対応するデジタルセンサ信号D psを動作クロックCKbに対応するデジタルセン 信号Ddcに変換する。すなわち、ダウンサン リング処理回路200は、デジタルセンサ信号D psのサンプリング周波数を減少させる。検波 号生成器105およびデジタルフィルタ107は、 周回路102bからの動作クロックCKbに同期して 動作する。乗算器106は、ダウンサンプリング 処理回路200からのデジタルセンサ信号Ddcにデ ジタル検波信号Ddetを乗算する。

 例えば、図4のように、ダウンサンプリン グ処理回路200は、デジタルフィルタ100を通過 したデジタルセンサ信号Dpsからデジタル値Q1, Q3,Q5,・・・・を間引きして、デジタルセンサ 信号Ddcを生成する。検波信号生成器105は、基 準クロックCKrefの遷移エッジに応答して、正 波データD0,D2,D4,・・・・を順番に出力する 乗算器106は、デジタル値Q0,Q2,Q4,・・・・に 弦波データD0,D2,D4,・・・・を乗算する。

 以上のように、ダウンサンプリング処理 路200によってデジタルセンサ信号Dpsのサン リング周波数を減少させることにより、デ タルフィルタ107に供給されるデジタル物理 信号Dphyのサンプリング周波数も減少させる ことができる。これにより、図1に示した物 量検出回路12よりも、デジタルフィルタ107の 回路規模および消費電力を低減することがで きる。

 さらに、デジタル検波信号Ddetを構成する 正弦波データの個数を少なくすることができ るので、正弦波データを格納するための記憶 領域(例えば、図示されていないメモリ)を縮 することができるとともに、乗算器106の処 負担を軽減することができる。

 (実施形態3)
 図5は、この発明の実施形態3による物理量 ンサ装置の構成を示す。この物理量センサ 置は、図3に示した物理量検出回路22に代え 、物理量検出回路32を備える。物理量検出回 路32は、図3に示した構成に加えて、インター ポレーションフィルタ301と、デジタル/アナ グ変換器(D/A)302と、アナログローパスフィル タ303とを含む。その他の構成は、図3と同様 ある。

 インターポレーションフィルタ301は、逓 回路102からの動作クロックCKaに同期して動 し、デジタルフィルタ107からのデジタル物 量信号D12にインターポレーション処理(デジ タル値の補間や直線近似など)を実行し、動 クロックCKbに対応するデジタル物理量信号D1 2を動作クロックCKaに対応するデジタル物理 信号に変換する。すなわち、インターポレ ションフィルタ301は、デジタル物理量信号D1 2のサンプリング周波数を増加させる。なお ここでは、インターポレーションフィルタ30 1におけるアップサンプリング比は、ダウン ンプリング処理回路200におけるダウンサン リング比に対応するものとする。例えば、 ウンサンプリング比が“128:2”である場合、 アップサンプリング比は“2:128”である。

 デジタル/アナログ変換器302は、動作クロ ックCKaに同期して動作し、インターポレーシ ョンフィルタ301からのデジタル物理量信号を アナログ物理量信号Sphyに変換する。アナロ ローパスフィルタ303は、デジタル/アナログ 換器302からのアナログ物理量信号Sphyのうち 所定のカットオフ周波数よりも高い周波数成 分を減衰させ、低周波成分をアナログ物理量 信号S32として出力する。

 図6のように、デジタル/アナログ変換器30 2によって得られるアナログ物理量信号Sphyに 、デジタル/アナログ変換器302に供給される デジタル物理量信号のサンプリング周波数fsp の整数倍の周波数を有するイメージ信号が含 まれている。そのため、アナログローパスフ ィルタ303のカットオフ周波数fcaとデジタル/ ナログ変換器302に供給されるデジタル物理 信号のサンプリング周波数fspとの差が小さ 程、アナログローパスフィルタ303の減衰特 を急峻にする(アナログローパスフィルタ303 減衰傾度を大きくする)ためにアナログロー パスフィルタ303の次数を高くする必要がある 。一方、この実施形態による物理量検出回路 32では、インターポレーションフィルタ301に ってデジタル物理量信号のサンプリング周 数fspを増加させるので、アナログローパス ィルタ303の負担を軽減することができ、そ 結果、アナログローパスフィルタ303の回路 模を低減することができる。

 以上のように、デジタル物理量信号D12だ でなくアナログ物理量信号S32も出力するこ ができる。さらに、インターポレーション ィルタ301を設けることにより、アナログロ パスフィルタ303の回路規模を低減すること できる。

 なお、インターポレーションフィルタ301に けるアップサンプリング比は、ダウンサン リング処理回路200におけるダウンサンプリ グ比に対応していなくても良い。
また、物理量検出回路32は、ダウンサンプリ グ処理回路200を備えていなくても良い。

 (実施形態4)
 図7は、この発明の実施形態4による物理量 ンサ装置の構成を示す。この物理量センサ 置は、図3に示した物理量検出回路22に代え 、物理量検出回路42を備える。物理量検出回 路42は、図3に示したデジタルフィルタ100に代 えて、デジタルフィルタ400を含む。その他の 構成は、図3と同様である。

 デジタルフィルタ400は、逓倍回路102から 動作クロックCKaに同期して動作し、アナロ /デジタル変換器104からのデジタルセンサ信 号Dsncのうち所定のカットオフ周波数よりも い周波数成分を減衰させ、低周波数成分を ジタルセンサ信号Dpsとして出力する。また デジタルフィルタ400のタップ係数は、外部 御CTRLによって変更可能である。すなわち、 ジタルフィルタ400の周波数特性および位相 性は、外部制御CTRLによって変更可能である 。

 次に、図8を参照しつつ、図7に示したデ タルフィルタ400の特性変化について説明す 。なお、“fref”は、基準クロックCKrefの周 数(すなわち、センサ信号S10の中心周波数)を 示す。デジタルフィルタ400のカットオフ周波 数が“fc0”から“fc1”に増加するようにデジ タルフィルタ400のタップ係数を変更すると、 デジタルフィルタ400における位相進み量は、 “Z0”から“Z1”に減少する。このように、 ジタルフィルタ400のタップ係数の変化に応 て、デジタルフィルタ400における位相進み も変化する。

 以上のように、デジタルフィルタ400にお る位相進み量を変更することによって、デ タルセンサ信号Dpsの位相を調整することが きる。これにより、デジタルセンサ信号Dps デジタル検波信号Ddetとの位相ずれを補正す ることができるので、デジタル物理量信号の 検波精度を向上させることができる。

 なお、物理量検出回路42は、ダウンサン リング処理回路200を備えていなくても良い また、物理量検出回路42は、図5に示したイ ターポレーションフィルタ301,デジタル/アナ ログ変換器302,アナログローパスフィルタ303 さらに備えていても良い。

 (その他の実施形態)
 なお、以上の各実施形態において、デジタ フィルタ100,107,400は、デジタルローパスフ ルタであっても良いし、デジタルバンドパ フィルタであっても良い。

 また、物理量センサ10は、音叉型に限ら 、円柱型,正三角柱型,正四角柱型,リング型 、その他の形状であっても良い。また、図9 ように、物理量センサ10は、静電容量式加 度センサであっても良い。物理量センサ10は 、固定部10bと、可動部10cと、可動電極Pma,Pmb 、検出電極Pfa,Pfbと、差動増幅器10dとを有す 。可動部10cは、加速度に応じて変位するよ に固定部10bに連結される。可動電極Pma,Pmbは 、可動部10cに配置される。検出電極Pfa,Pfbは それぞれ、可動電極Pma,Pmbに対向するように 固定部10bに配置される。すなわち、可動電 Pma,検出電極Pfaによって容量素子Caが構成さ 、可動電極Pmb,検出電極Pfbによって容量素子 Cbが構成される。また、容量素子Ca,Cbには、 れぞれ、発振回路11dからの駆動信号Sdrvが供 される。差動増幅器10dは、検出電極Pfa,Pfbの それぞれに発生する電荷量の差に対応するセ ンサ信号S10を出力する。加速度が発生すると 、可動部10cの変位に起因して容量素子Caの静 容量および容量素子Cbの静電容量のうち一 が増加し他方が減少する。これにより、検 電極Pfa,Pfbのそれぞれにおける電荷量に差が じ、この差に対応するセンサ信号S10が出力 れる。

 この発明は、デジタル物理量信号を精度 く検波することができるので、移動体,携帯 電話,デジタルカメラ,ゲーム機などに用いら る物理量センサ(例えば、音叉型角速度セン サや静電容量式加速度センサなど)に好適で る。