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Title:
PITCHING MACHINE CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/130035
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to provide a pitching machine capable of reproducing such a changing ball mechanically and easily as is pitched by a top-class pitcher such as a professional baseball player. Provided is a pitching machine control method capable of changing the intersecting angle of a pair of rotors for pitching a ball and the rotating speeds of the individual rotors. The pitching machine control method presets the speed (or ball speed) of the flying direction of a pitched ball, the speed (or rotating speed) in the rotating direction, and the intersection angle (or flying angle) between the flying direction and the rotating direction. On the basis of the set values, the method calculates the intersecting angle of the paired rotors and the rotating speeds of the individual rotors. The method then changes the intersecting angle of the paired rotors and the rotating speeds of the individual rotors to the calculated values.

Inventors:
BABA TOYOHARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057620
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
April 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BABA TOYOHARU (JP)
International Classes:
A63B69/40
Foreign References:
JPH1119269A1999-01-26
JP2006061231A2006-03-09
Attorney, Agent or Firm:
UCHINO, Yoshihiro (1246-6 Motomach, Tosu-shi Saga 51, JP)
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Claims:
 ボールを投げ出す一対のローターの交差角度と各ローターの回転速度を変更可能としたピッチングマシンの制御方法において、
 投げ出すボールの飛球方向の速度(球速)、回転方向の速度(回転速度)、飛球方向と回転方向との交差角度(飛球角)を予め設定し、その設定値に基いて一対のローターの交差角度と各ローターの回転速度とを算出し、その後、算出された値に一対のローターの交差角度と各ローターの回転速度を変更することを特徴とするピッチングマシンの制御方法。
Description:
ピッチングマシンの制御方法

 本発明は、ピッチングマシンの制御方法 関するものであり、特に、ボールを投げ出 一対のローターの交差角度と各ローターの 転速度を変更可能としたピッチングマシン 制御方法に関するものである。

 従来より、一対のローターを一直線上に 行に配置して、回転する一対のローターの から野球のボールを投げ出すピッチングマ ンが広く利用されている。

 このピッチングマシンでは、一対のロー ーをそれぞれ異なる回転速度で回転させる とによって、一対のローターの相対的な回 速度の差に応じて投げ出されたボールにカ ブやシュートなどの変化を与えるようにし いた。

 しかしながら、一直線上に平行に配置し 一対のローターを用いたピッチングマシン は、一対のローターの相対的な回転速度の に応じた回転をボールに与えるだけであり ボールの飛球方向に対して直交する回転軸 回転するボールしか投げ出すことができず 簡単な変化しかボールに与えることができ かった。

 そこで、本発明者は、鋭意研究を重ね、 対のローターを平行に配置するのではなく 一定の交差角度を持たせて配置することに って、従来のボールの飛球方向に対して直 する回転軸での回転に加えて、ボールの飛 方向と同一方向の回転軸での回転をもボー に与えることができることを見出した(たと えば、特許文献1参照。)。

特開平11-19269号公報

 上記従来の一対のローターを交差配置さ たピッチングマシンでは、一対のローター 交差角度と各ローターの回転速度とを変更 ることによって、様々な変化に富んだ複雑 回転をするボールを投げ出すことができ、 り人間が投げるのと同様の回転をするボー を投げ出すことができるようになったが、 対のローターの交差角度や各ローターの回 速度を試行錯誤的にいろいろと変更しなけ ば、所望するように変化する回転のボール 投げ出すことができず、ピッチングマシン 使い勝手をさらに向上する必要があった。

 そこで、本発明では、ボールを投げ出す 対のローターの交差角度と各ローターの回 速度を変更可能としたピッチングマシンの 御方法において、投げ出すボールの飛球方 の速度(球速)、回転方向の速度(回転速度)、 飛球方向と回転方向との交差角度(飛球角)を め設定し、その設定値に基いて一対のロー ーの交差角度と各ローターの回転速度とを 出し、その後、算出された値に一対のロー ーの交差角度と各ローターの回転速度を変 することにした。

 そして、本発明では、以下に記載する効 を奏する。

 すなわち、本発明では、ボールを投げ出 一対のローターの交差角度と各ローターの 転速度を変更可能としたピッチングマシン 制御方法において、投げ出すボールの飛球 向の速度(球速)、回転方向の速度(回転速度) 、飛球方向と回転方向との交差角度(飛球角) 予め設定し、その設定値に基いて一対のロ ターの交差角度と各ローターの回転速度と 算出し、その後、算出された値に一対のロ ターの交差角度と各ローターの回転速度を 更することにしているために、投げ出され ボールの球速や回転速度や飛球角などで決 るいわゆる球質から一対のローターの交差 度と各ローターの回転速度とを設定するこ ができるので、プロ野球選手などの一流の 手が投げる変化球を機械的に再現すること 容易となり、ピッチングマシンの使い勝手 向上させることができる。

ピッチングマシンを示す正面図。 同側面図。 同模式図。 ボールの運動を示す説明図。 ボールの運動を示す説明図。

符号の説明

 1 ピッチングマシン
 2 可動台車
 3 基台
 4,5 支柱
 6 支持体
 7 マシン本体
 8,9 ローター
 10 ボール
 11 上側ローター駆動機構
 12 下側ローター駆動機構
 13 回動機構
 14 制御装置
 15 回動モーター
 16 駆動軸
 17 回動モーター
 18 駆動軸
 CL 中心線

 以下に、本発明に係るピッチングマシン 制御方法について図面を参照しながら具体 に説明する。

 図1及び図2に示すように、ピッチングマ ン1は、可動台車2の上部に基台3を水平回動 能に取付け、基台3の前端部と後端部とに伸 自在の支柱4,5を取付け、前後の支柱4,5の間 円柱状の支持体6を取付け、この支持体6の 央にマシン本体7を上下回動可能に取付けて る。

 マシン本体7は、上下一対のローター8,9を 野球のボール10のサイズ分だけ間隔を開けて 置しており、上側のローター8には、上側ロ ーター駆動機構11を連動連結し、一方、下側 ローター9には、下側ローター駆動機構12を 動連結し、さらに、下側ローター駆動機構1 2の上部に上側ローター駆動機構11を回動機構 13を介して取付けている。なお、マシン本体7 は、支持体6に下側ローター駆動機構12を上下 回動可能に取付けている。

 ここで、上側ローター駆動機構11と下側 ーター駆動機構12と回動機構13は、図3に模式 的に示すように、それぞれ制御装置14に接続 ている。

 そして、上側ローター駆動機構11は、回 モーター15の駆動軸16に上側のローター8を取 付けており、回動モーター15によって予め設 した回転速度で上側のローター8を回転させ るようにしている。

 また、下側ローター駆動機構12は、回動 ーター17の駆動軸18に下側のローター9を取付 けており、回動モーター17によって予め設定 た回転速度で下側のローター9を回転させる ようにしている。

 さらに、回動機構13は、下側ローター駆 機構12に対して上側ローター駆動機構11を回 移動させることによって一対のローター8,9 平面視での交差角度を変更することができ ようにしている。このときに、回動機構13 、一対のローター8,9のそれぞれの駆動軸16,18 に直交し、かつ、各ローター8,9の径方向及び 面方向の中心を通る中心線CLを回転中心とし 、下側のローター9に対して上側のローター 8を左右に回転するようにしており、これに り、常に上下のローター8,9の間の中央部分 ら野球のボール10を投げ出すようにしている 。

 このように構成されたピッチングマシン1 では図4に立体視を模式的に示すように、上 のローター8とボール10との接点をP、下側の ーター9とボール10との接点をP'(点Pの真裏) 上側のローター8の回転による速度ベクトルP U、下側の回転による速度ベクトルP'D、一対 ローター8,9の相対的は交差角度を角度Aとす と、ボール10の点Pでは、上側のローター8よ って点Uの方向で線PUの速さの運動がボール10 伝達し、下側のローター9によって点Dの方 で線P'Dの速さの運動がボール10に伝達する。

 まず、上側のローター8と下側のローター 9によるボール10の運動を考えるため、ボール 10の点Pでの上側のローター8による速度PUの先 端Uと下側のローター9による速度P'Dの先端Dと を結び二等分点Sを求める。次に点Sと球の中 Oとを結ぶ。

 次に、点Uと点Dから線分SOに平行で線分SO 等しい長さの平行線を引き、それらの端点 RとQとする。またP点とP'点から線分OSに平行 で線分OSに等しい長さの平行線を引きそれら 端点をS'とS"とする。2つの相似な平行四辺 P'QDS"と平行四辺形RPS'Uができる。

 上側のローター8による速度PUはボール10 飛球速度成分PS'と球の回転に寄与する速度 分PRに分解される。

 また、下側のローターによる速度P'Dはボ ル10の飛球速度成分P'S"と球の回転に寄与す 速度成分P'Qに分解される。

 したがってボール10の飛球方向は点Oから Sの方向となり、ボール10の速度はOSとなる

 なお、ボール10の飛球方向OS方向(P'S"方向) と回転方向(S"Dの方向)との交差角度をボール1 0の飛球角αとする。

 ボール10は、上下のローター8,9との表面 擦によりローター8,9の表面速度PUとP'Dのうち 回転に寄与する速度成分PRと大きさは等しく きが反対の速度成分P'Qによってボール10が 転しながらOS方向に投げ出されるものとして 以下の説明をする。

 まず、ピッチングマシン1の設定から投げ 出されるボール10の球質を求める場合につい 説明する。ここで、図5は図4を上から平面 したものである。上側のローター8の回転速 をベクトルPU、下側のローター9の回転速度 ベクトルP'D、一対のローター8,9の相対的な 差角度を角度Aとし、線PUの長さをb,線OSの長 さをv、線P'Dの長さをc、角P'DS"を角B、角PUS'を 角C、飛球角をαと表す。

 図5に示すように、ピッチングマシン1の上 のローター8の回転速度をb、下側のローター 9の回転速度をc、一対のローター8,9の交差角 をAに設定した場合、三角形PUDについて余弦 定理より、
 a 2 =b 2 +c 2 -2・b・c・cosA   ・・・(式1)
と表され、この式1からaすなわちボール10の 転方向への速度(回転速度)が求められる。

 また、正弦定理より、
 a/sinA=b/sinB   ・・・(式2)
と表され、この式2に式1で求めたaを代入して 角Bが求められる。

 さらに、三角形PS'Dについて余弦定理より、
 v 2 =(a/2) 2 +c 2 -2・(a/2)・c・cosB   ・・・(式3)
と表され、この式3に式1で求めたaと式2で求 た角Bを代入してvすなわちボール10の飛球方 への速度(球速)が求められる。

 また、正弦定理より、
 c/sinα=v/sinB   ・・・(式4)
と表され、この式4に式2で求めた角Bと式3で めたvを代入してαすなわちボール10の飛球角 が求められる。

 以上のようにして、ピッチングマシン1の 上下のローター8,9の各回転速度と相対的な交 差角度とを設定すると、それに応じて、ピッ チングマシン1から投げ出されるボール10の飛 球方向の速度(球速)、回転方向の速度(回転速 度)、飛球方向と回転方向との交差角度(飛球 )を求めることができる。

 同様にして、ピッチングマシン1から投げ出 したいボール10の球質からピッチングマシン1 の設定を求める場合には、ボール10の球速をv 、回転速度をa、飛球角をαとすると、三角形 PS'Dについて余弦定理より、
 c 2 =(a/2) 2 +v 2 -2・(a/2)・v・cosα   ・・・(式5)
と表され、この式5からcすなわち下側のロー ー9の回転速度が求められる。

 また、三角形PS'Uについて余弦定理より、
 b 2 =(a/2) 2 +v 2 -2・(a/2)・v・cos(180-α)   ・・・(式6)
と表され、この式6からbすなわち上側のロー ー8の回転速度が求められる。

 さらに、三角形PS'Dについて正弦定理より、
 c/sinα=v/sinB   ・・・(式7)
と表され、この式7から角Bが求められる。

 また、三角形PUDについて正弦定理より、
 a/sinA=b/sinB   ・・・(式8)
と表され、この式8に式7で求めた角Bを代入し て角Aすなわち一対のローター8,9の交差角度 求められる。

 以上のようにして、ピッチングマシン1か ら投げ出したいボール10の飛球方向の速度(球 速)、回転方向の速度(回転速度)、飛球方向と 回転方向との交差角度(飛球角)を設定すると それに応じて、ピッチングマシン1の上下の ローター8,9の各回転速度と相対的な交差角度 を求めることができる。

 そして、ピッチングマシン1では、制御装 置14に投げ出したいボール10の飛球方向の速 (球速)、回転方向の速度(回転速度)、飛球方 と回転方向との交差角度(飛球角)を設定す と、これらに基いてピッチングマシン1の上 のローター8,9の各回転速度と相対的な交差 度を算出し、それらの値になるように上側 ーター駆動機構11と下側ローター駆動機構12 と回動機構13とを駆動制御する。

 このように、上記ピッチングマシン1では 、ボール10を投げ出す一対のローター8,9の交 角度と各ローター8,9の回転速度を変更可能 構成しており、投げ出すボール10の飛球方 の速度(球速)、回転方向の速度(回転速度)、 球方向と回転方向との交差角度(飛球角)を め設定し、その設定値に基いて一対のロー ー8,9の交差角度と各ローター8,9の回転速度 を算出し、その後、算出された値に一対の ーター8,9の交差角度と各ローター8,9の回転 度を変更することにしている。

 そのため、上記ピッチングマシン1では、 投げ出されるボール10の球速や回転速度や飛 角などで決まるいわゆる球質から一対のロ ター8,9の交差角度と各ローター8,9の回転速 とを設定することができるので、プロ野球 手などの一流の投手が投げる変化球を機械 に再現することが容易となり、ピッチング シン1の使い勝手を向上させることができる 。