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Patent Searching and Data


Title:
PLANT MONITORING CONTROL DEVICE AND EVENT ANALYSIS SUPPORT METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/150950
Kind Code:
A1
Abstract:
A plant monitoring control device (200) includes an operation console (201), a control device (207), and a data processing device (203) for acquiring process data, alarm log data, auxiliary machine operation log data, and an operation command of the operator and storing them in storage devices (221A, 221B, 221C, 221D) on time-series basis.  In an event analysis console section (201b), an event analysis support program is installed.  The event analysis console section (201b) selects the event specified by the operator according to a selected piece of data, acquires key time information, searches for data associated with the selected specific event as event related data according to the information associated with the event data, and allows the operation console to display thereon an arrangement of data within a predetermined time range out of the time-series event related data searched for according to the key time information.

Inventors:
SUZUKI HIROSHI (JP)
AKATSU TORU (JP)
MARUYAMA YOSHIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059969
Publication Date:
December 17, 2009
Filing Date:
June 01, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
SUZUKI HIROSHI (JP)
AKATSU TORU (JP)
MARUYAMA YOSHIO (JP)
International Classes:
G05B23/02
Foreign References:
JPH06309584A1994-11-04
JP2003216238A2003-07-31
JP2001084034A2001-03-30
JP2001084034A2001-03-30
JPH10317916A1998-12-02
JPH09250702A1997-09-22
JPH09126410A1997-05-16
Other References:
See also references of EP 2299345A4
Attorney, Agent or Firm:
ASAMURA PATENT OFFICE, p. c. (JP)
Patent business corporation Asamura patent firm (JP)
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Claims:
 プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータを運転員に表示し、運転員の操作指令を受け付ける操作コンソールと、
 前記プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して、前記プラント機器を制御する制御装置と、
 前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して時系列的に記憶装置に格納するデータ処理装置と、
 を備えるプラント監視制御装置において、
 前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令の内の特定のデータ同士を、所定の事象ごとに予め関係付けて登録された事象データ関係付け情報と、
 前記取得されたプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータの中から操作者によって選択された1つのデータにもとづいて、操作者が特定の事象を選択可能とする分析事象選択手段と、
 前記操作者によって選択された1つのデータから前記選択された特定の事象の発生に係るキー時刻情報を取得するキー時刻情報取得手段と、
 前記事象データ関係付け情報にもとづいて前記選択された特定の事象に関係付けられた前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令を事象関連データとして検索する事象関連データ検索手段と、を有し、
 前記取得されたキー時刻情報にもとづいて、前記検索された時系列の事象関連データの内の所定の時間範囲のものを操作コンソールに組み合わせ表示するプラント監視制御装置。
 前記事象データ関係付け情報は、少なくとも前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令のそれぞれのデータ名と前記事象の名称を含んでおり、前記事象の名称ごとに、前記事象関連データとして前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令の一部のデータ名を関係付けている請求項1に記載のプラント監視制御装置。
 プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータを運転員に表示し、運転員の操作指令を受け付ける操作コンソールと、
 前記プラント機器からのプロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して、前記プラント機器を制御する制御装置と、
 前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令を取得して時系列的に記憶装置に格納するデータ処理装置と、
 を備えるプラント監視制御装置における事象分析支援方法であって、
 予め登録された事象データ関係付け情報によって、前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転員の操作指令の内の特定のデータ同士を、所定の事象ごとに予め関係付けて、
 操作者が特定の事象を選択可能とする事象選択手段によって、前記取得されたプロセスデータ、警報ログデータ及び補機動作ログデータの中から操作者によって選択された1つのデータにもとづいて、特定の事象を選択し、
 前記操作者によって選択された1つのデータから前記選択された特定の事象の発生に係るキー時刻情報を取得し、
 前記事象データ関係付け情報にもとづいて前記選択された特定の事象に関係付けられた前記プロセスデータ、警報ログデータ、補機動作ログデータ及び運転の操作指令を事象関連データとして検索し、
 更に、前記取得されたキー時刻情報にもとづいて、時系列の前記事象関連データの内の所定の時間範囲のものを操作コンソールに組み合わせ表示するプラント監視制御装置における事象分析支援方法。
Description:
プラント監視制御装置及び事象 析支援方法

 本発明は、プラント監視制御装置に関し 特に、プラント機器からプロセスデータ、 報ログデータ、補機動作ログデータや、操 コンソールからの運転員の操作指令を取得 、異常等があった場合の事象分析に効果の るプラント監視制御装置及び事象分析支援 法に関する。

 運転員がプラント機器を操作コンソール ら手動操作を行ったり、監視したりするプ ント監視制御装置には、プラント機器から プロセスデータ、警報ログデータ、補機動 ログデータ及び操作指令を時系列的に記録 たり、表示装置に表示する機能が一般的に えられている。

 ところで、特開2001-084034号広報には、イ ント記録を発生時刻によるトレンド表示、 生種別で分類した表示及び発生元で分類し 表示の3種類の表示を同時に表示し、この表 画面で更に絞り込みができるようにする技 が開示されている。また、操作要求量と操 量の変化の両方を同時に表示し、その変化 様子からプラントの操業状況および対応策 推定するようにする技術が開示されている そして、これにより、イベント記録から効 的に問題点を抽出でき、また検討すべき対 策を得ることができるとしている。

特開2001-084034号公報

 しかしながら、最終的にプラントの事故や 常動作等の事象を分析するには、記録され 警報ログデータや補機動作ログデータをも に、その事象が発生した時刻の近傍におけ 、その事象に関連するプロセスデータの種 や操作指令(オペレーションログ)、警報ロ データ、補機動作ログデータを検索して、 因を特定する作業が必要となる。
 ところで、プラントの運転監視を行う運転 は、必ずしも、プラント機器の制御ロジッ や警報ロジック、補機動作ロジックに通じ 技術者ではないので、ある事象の原因追求 するために、その事象に関係すると思われ プロセスデータの種類や警報ログの種類や 補機動作ログの種類を選択するにはプラン の制御システム全般及び、警報ロジック、 機動作ロジック等の詳細な専門的知識や、 去の事故や異常動作時の事象における原因 考察した経験を有する技術者が別途必要で った。

 また、プロセスデータ、警報ログデータ 補機動作ログデータ、オペレーションログ ータから分析対象の事象に関係するデータ 検索するにも、各プラントの監視制御ソフ が異なると、同じデータでも異なる変数名 定義されていることがあるので、データを 索する上で監視制御ソフトの仕様書に対す 知識も必要となる。

 そこで、本発明の目的は、事故や異常動 等の事象を分析し易く表示できるプラント 視制御装置及びプラント監視制御装置にお る事象分析支援方法を提供することにある

 前記した目的を達成するため、本願の発明 、プラント機器からのプロセスデータ、警 ログデータ及び補機動作ログデータを運転 に表示し、運転員の操作指令を受け付ける 作コンソールと、プラント機器からのプロ スデータ、警報ログデータ、補機動作ログ ータ及び運転員の操作指令を取得して、プ ント機器を制御する制御装置と、プロセス ータ、警報ログデータ、補機動作ログデー 及び運転員の操作指令を取得して時系列的 記憶装置に格納するデータ処理装置と、を えるプラント監視制御装置において、
 プロセスデータ、警報ログデータ、補機動 ログデータ及び運転員の操作指令の内の特 のデータ同士を、所定の事象ごとに予め関 付けて登録された事象データ関係付け情報 、取得されたプロセスデータ、警報ログデ タ及び補機動作ログデータの中から操作者 よって選択された1つのデータにもとづいて 、操作者が特定の事象を選択可能とする分析 事象選択手段と、操作者によって選択された 1つのデータから選択された特定の事象の発 に係るキー時刻情報を取得するキー時刻情 取得手段と、事象データ関係付け情報にも づいて選択された特定の事象に関係付けら たプロセスデータ、警報ログデータ、補機 作ログデータ及び運転の操作指令を事象関 データとして検索する事象関連データ検索 段と、を有し、取得されたキー時刻情報に とづいて、検索された時系列の事象関連デ タの内の所定の時間範囲のものを操作コン ールに組み合わせ表示することを特徴とす 。

 本発明によれば、取得されたプロセスデ タ、警報ログデータ及び補機動作ログデー の中から操作者によって選択された1つのデ ータにもとづいて、操作者が特定の事象を選 択すると、事象データ関係付け情報にもとづ いて事象関連データ検索手段により、プロセ スデータ、警報ログデータ及び補機動作ログ データ、運転員の操作指令の内の、前記選択 された特定の事象に関連する特定のデータが 検索され、更に、キー時刻情報にもとづいて 所定の時間範囲のものが、操作コンソールに 組み合わせ表示される。

 このように、事象関連データを容易に検索 き、キー時刻情報にもとづいて表示するの 、操作者が選択した事象に対する事象関連 ータを、プラントの制御システム全般、警 ロジック、補機動作ロジック等の詳細な専 的知識や、過去の事故や異常動作時の事象 おける原因を考察した経験を豊富に有する 術者でなくとも迅速に表示させて、分析し うとしている事象の原因を見つけやすくす ことができる。
 なお、本発明は、プラント監視制御装置に ける事象分析支援方法を含む。

 本発明によれば、事故や異常動作等の事象 分析し易く表示できるプラント監視制御装 及びプラント監視制御装置における事象分 支援方法を提供することができる。
 本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図 に関する以下の本発明の実施例の記載から らかになるであろう。

火力発電プラントの主要系統図である 本発明に係るプラント監視制御装置の 成図である。 監視制御コンソール部の表示装置に表 させる内容を例示したものである。 図4Aは、監視制御コンソール部に画面 示されたデータ例であり、タンクの水位制 の目標値の設定変更や、ポンプの回転速度 設定変更をするオペレーションウインドウ 例示した図である。 図4Bは、監視制御コンソール部に画面 示されたデータ例であり、系統図を表示す 系統図ウインドウを例示した図である。 図4Cは、監視制御コンソール部に画面 示されたデータ例であり、警報ログを表示 る警報ウインドウを例示する図である。 図4Dは、監視制御コンソール部に画面 示されたデータ例であり、プロセスデータ トレンド表示するトレンドモニタウインド を例示する図である。 図4Eは、データ処理装置の記憶装置に 憶される各データの書式をプリンタ印刷さ たイメージで表示した例であり、オペレー ョンログのデータ記録書式である。 図4Fは、データ処理装置の記憶装置に 憶される各データ書式をプリンタ印刷され イメージで表示した例であり、補機動作ロ のデータ記録書式である。 図4Gは、データ処理装置の記憶装置に 憶される各データ書式をプリンタ印刷され イメージで表示した例であり、警報ログの ータ書式である。 図4Hは、データ処理装置の記憶装置に 憶される各データ書式をプリンタ印刷され イメージで表示した例であり、プロセスデ タのトレンドを時系列的に記憶するヒスト カルデータの記録書式である。 事象データ関係付け情報を表の形で例 したものである。 事象データ関係付け情報を表の形で例 したものである。 事象データ関係付け情報を表の形で例 したものである。 事象分析コンソール部において事象分 を支援する画面表示等の制御の流れを示す ローチャートである。 事象分析コンソール部において事象分 を支援する画面表示等の制御の流れを示す ローチャートである。 事象分析メインメニュー画面を説明す る図である。 事象関連データの検索を警報ログ又は 補機動作ログから行う場合の警報ログ/補機 作ログ検索画面を説明する図である。 事象関連データの検索をトレンドデー タから行う場合のトレンドデータ検索画面を 説明する図である。 特定された警報ログにおいて事象関連 データの検索操作を説明する画面例である。 特定されたトレンドデータにおいて事 象関連データの検索操作を説明する画面例で ある。 事象分析支援画面を説明する図である 。 図16Aは、ロジック図の表示例を示し 図である。 図16Bは、ロジック図の表示例を示し 図である。 追加データ選択画面を説明する図であ る。

 次に、本発明の好適な実施形態であるプラ ト監視制御装置が火力発電プラントに適用 れた場合の火力発電プラントの構成につい 、図1を参照しながら説明する。
 図1は火力発電プラントの主要系統図である 。
《火力発電プラントの例》
 ここで火力発電プラントの例としてボイラ 動系統にフラッシュタンクを備え、火力発 プラント起動時にフラッシュタンクの発生 気を高圧ヒータへ供給して熱回収する火力 電プラント100を用いて説明する。
 蒸発器2、1次過熱器3A、2次過熱器3B、3次過 器3C、再熱器4を含むボイラ1にフラッシュタ ク16が設けられている。
 ボイラ1には、燃料及び空気をボイラ1内に 射するバーナ104が設けられ、バーナ104には 燃料供給ライン117と空気供給ライン118が接 されている。燃料供給ライン117には、燃料 調節弁119と燃料流量計120が設けられ、空気 給ライン118には、空気量調節弁121が設けら ている。
 ボイラ1には、1次過熱器3Aの出口蒸気温度ST1 を測定する温度計108(図1中では、ST1:108と表示 )と、2次過熱器3Bの出口蒸気温度ST2を測定す 温度計109(図1中では、ST2:109と表示)が設けら ている。

 通常運転時には、ボイラ1の蒸発器2で発 させた蒸気を、1次過熱器3A、2次過熱器3B、3 過熱器3Cの順に通過させて過熱蒸気を生成 、3次過熱器3C出口を出た過熱蒸気は、まず 蒸気供給ライン105Aで高圧タービン5Aに供給 れ、高圧タービン5Aを駆動し、ボイラ1の再 器4で再加熱された後、蒸気供給ライン105Bで 中圧タービン5Bに供給され、中圧タービン5B 駆動し、更に、低圧タービン5Cを駆動して復 水器7にダンプされる。高圧タービン5A、中圧 タービン5B、低圧タービン5Cは、一軸に連結 れており、発電機6を駆動して発電する。復 器7にダンプされた蒸気は復水器7において 図示省略の海水ポンプで循環された海水に り冷却されて水に戻り、復水ポンプ8A、復水 脱塩装置41、昇圧復水ポンプ8B、復水流量計45 を経て、低圧ヒータ9(低圧給水加熱器とも称 る)に送られる。

 そして、低圧ヒータ9で加熱された復水は、 脱気器10を経た後に給水ポンプ11により昇圧 れて、図1では3段の高圧ヒータ14,13,12(高圧給 水加熱器とも称する)の順に加熱されて給水 イン23によりボイラ1の蒸発器2に戻る。
 蒸気供給ライン105Aには、主蒸気圧力Pを計 する圧力計106と、主蒸気温度Tを計測する温 計107と、高圧タービン5Aへの蒸気供給量を 整するタービン加減弁113が設けられている 給水ライン23には、給水温度FWTを計測する給 水温度計115と、給水流量を計測する給水流量 計116が設けられている。

 ちなみに、高圧タービン5Aへの蒸気供給 イン105Aのタービン加減弁113の下流側と再熱 4から中圧タービン5Bへの蒸気供給ライン105B には、タービン負荷喪失等の異常時にタービ ンの過回転を防止するために、それぞれター ビン止弁33、再熱蒸気止弁39が設けられてい 。

 低圧ヒータ9には、低圧タービン5Cからター ン抽気管15Eにより抽気された蒸気が加熱源 して胴部に導かれ、低圧ヒータ9内の多数の 加熱管内の復水を加熱後、凝縮水(ドレン水) なり、ドレン配管27Eで復水器7に戻る。ター ビン抽気管15Eには、抽気量を制御するタービ ン抽気弁24Eと、低圧ヒータ9からの逆流を防 する抽気逆止弁35Eが設けられている。また 低圧ヒータ9の胴側には、ドレン水位を検出 る水位センサを含み、低圧ヒータ9の胴側の ドレン水の水位を調整する低圧ヒータ水位調 整器25E(図1中では、LC25Eで示す)が設けられ、 レン配管27Eに配置された低圧ヒータ水位調 弁26Eの開度を調整して、前記水位を制御す 。また、低圧ヒータ9の胴側の気相部から復 水器7へは、非凝縮性ガスを抽出する目的で オリフィスを介設させてベント管31Cが配管 れている。
 なお、低圧ヒータ9の復水入口側と復水出口 側とは、低圧ヒータバイパス弁37を有するバ パス配管34により接続されている。

 高圧ヒータ12,13,14及び脱気器10には、給水 ・復水昇温のために、高圧タービン5A、中圧 ービン5Bからタービン抽気が、それぞれタ ビン抽気管15A,15B,15C,15D及びタービン抽気弁24 A,24B,24C,24Dを介して供給される。タービン抽 管15A,15B,15C,15Dには、それぞれ高圧ヒータ12,13 ,14及び脱気器10からの逆流を防止する抽気逆 弁35A,35B,35C,35Dが設けられている。また、不 縮性ガスを抽出する目的で高圧ヒータ12,13,1 4の胴部側の気相部と脱気器10との間には、そ れぞれ、ベント管31Aが、オリフィスを介設さ せて配管されている。更に、脱気器10の気相 から復水器7へは、非凝縮性ガスを抽出する 目的で、オリフィスを介設させてベント管31B が配管されている。

 高圧ヒータ12,13,14の胴部側に導入された ービン抽気は、多数の加熱管内を通る給水 の熱交換により、凝縮されドレン水となる このドレン水は、水位センサを含む高圧ヒ タ水位調整器25A,25B,25C(図1中では、LC25A,LC25B,L C25Cと表示)と、高圧ヒータ水位調整弁26A,26B,26 Cで水位制御され、ドレン配管27A,27B,27Cを通り 、順次ドレン水が排出され、脱気器10に回収 れる。

 一般に、火力発電プラントにおいては、 統内における復水、給水、ボイラ水及び蒸 の水質の調整、処理を行って系統内の腐食 最小限にするとともに、ボイラ水管、蒸発 及びタービンへのスケール付着防止が行わ ている。ここで、ボイラ1が貫流タイプの場 合には、復水、給水系統にアンモニア及びヒ ドラジンの揮発性薬品を注入する揮発性物質 処理が行われている。この処理は、アンモニ アにより鉄の溶解度が最も減少するpH値の9.0~ 9.5に維持するとともに脱気器10及びヒドラジ により脱酸素を行うものであり、系統内を 元性の環境とすることにより防食が図られ いる。

 近年においては復水と給水系統へ微量のア モニア及び酸素を注入する複合中性水処理 が採用されている。この複合中性水処理法 、系統内をアンモニアで弱アルカリ(pH8.5前 )とし、かつ酸素を数百ppb注入することによ り、系統内をマグネタイトスケールよりも溶 解度が小さく、かつ粒子が細かくて平滑に付 着成長するヘマタイトスケール(Fe 2 O 3 )に変えて、プラント系統内の差圧上昇とス ール付着に起因するボイラ伝熱管の破損等 大幅に低減させるものである。

 復水脱塩装置41では、復水中の酸化鉄等 濁固形物や塩素イオン等の溶解性物質が除 され、系統の純水化が行われ、脱気器10では 中圧タービン5Bから抽出された抽気が加熱蒸 として復水に対して接触させられ、復水に まれる酸素等はベント管31Bを経て復水器7に 送られ、そこから系外に放出される。一方、 脱気器10で脱気された復水は脱気器貯水タン 10aに貯溜され、給水ポンプ11により高圧ヒ タ14,13,12を経てボイラ1に供給される。復水 塩装置41の出口側には復水脱塩装置出口酸素 注入ライン42が接続されており、この復水脱 装置出口酸素注入ライン42を介して復水中 アンモニアと酸素が注入され、さらに給水 統においても脱気器貯水タンク10aの出口側 脱気器出口酸素注入ライン43が接続され、こ の脱気器出口酸素注入ライン43を介して給水 に再度酸素を注入するようにしてある。す わち、復水系統に注入された酸素は脱気器1 0で系外に除去されるため、脱気器10の出口に おいて再度酸素の注入が行われる。そして、 復水系統では、上記復水脱塩装置出口酸素注 入ライン42から復水流量に対する比例注入を い、給水系統ではボイラ入口給水中の酸素 度と給水流量にもとづいて酸素注入量を制 し、給水中の酸素濃度が所定値になるよう 調整し、復水、給水系統の防食を図るよう してある。

 火力発電所起動時においては、1次過熱器 3Aの出口より過熱器止弁17をバイパスし、フ ッシュタンク入口弁18を通り、フラッシュタ ンク16に給水を導き、蒸気を発生させる。フ ッシュタンク16にて発生した蒸気は、極力 イクル内へ熱回収し火力発電所起動時の熱 率向上を図るため、過熱器通気弁19,フラッ ュタンクドレン弁32及びフラッシュタンク蒸 気熱回収弁20にてフラッシュタンク16の圧力 制御し、フラッシュタンク蒸気管22及びフラ ッシュタンク蒸気止弁21を通り、上段の高圧 ータ12に導入される。そしてこの導入され 蒸気は、給水との熱交換により凝縮されド ン水となる。

 このドレン水は、後段の高圧ヒータ水位 整器25Aと高圧ヒータ水位調整弁26Aにて高圧 ータ12の水位が制御され、ドレン配管27Aを り、下段および最下段の高圧ヒータ13,14へ順 次ドレン水が排出され脱気器10に回収される

 フラッシュタンク16から上段の高圧ヒー 12に至るフラッシュタンク蒸気管22の部分に このフラッシュタンク蒸気管22より分岐さ 、他段の高圧ヒータ、すなわち下段及び最 段の高圧ヒータ13,14と連通するフラッシュタ ンク蒸気連通管28が設けられている。このフ ッシュタンク蒸気連通管28が設けられるこ により、火力発電プラント100起動過程にお る発生蒸気は下段及び最下段の高圧ヒータ13 ,14にも加熱蒸気として分配され、下段および 最下段の高圧ヒータ13,14の水位が制御される

 そのため、フラッシュタンク蒸気連通管2 8の部分に高圧ヒータ13,14への圧力を調整する 圧力調整器30A,30B(図1中では、PC30A,PC30Bと表示) を設ける。すなわち、フラッシュタンク蒸気 連通管28に設けられた圧力調整器30A,30Bは、フ ラッシュタンク発生蒸気を上段の高圧ヒータ 12に熱回収する際、フラッシュタンク蒸気熱 収弁20が開の条件で、規定圧力(この規定圧 とは、タービン起動後、タービン抽気が高 ヒータ12,13,14に導入され、所定の水位制御 可能となる下段及び最下段の高圧ヒータ13,14 の器内圧力である。)になる弁開度指令信号 フラッシュタンク蒸気連通管28に設けた圧力 調整弁29A,29Bへ出力し、フラッシュタンク発 蒸気(加熱蒸気)の導入量を制御することによ り、下段および最下段の高圧ヒータ13,14の器 圧力を負圧状態(低い圧力状態)から所定の 位に制御し得る規定圧力まで上昇させる。

 このような火力発電所におけるフラッシ タンク16からの蒸気を用いた起動時の制御 法は、特開平10-317916号公報に開示されてお 、公知の技術であり、ここではこれ以上の 細な説明は省略する。

 また、負荷要求指令と発電機6の出力信号 との偏差信号にもとづき、1次過熱器3Aの出口 蒸気温度ST1、2次過熱器3Bの出口蒸気温度ST2、 主蒸気温度T、主蒸気圧力P、給水温度FWT、給 流量等から燃料量調節弁119及び空気量調節 121の開度、給水ポンプ11の回転速度、ター ン加減弁113の開度等を制御して負荷要求指 に高速に追随する先行制御の方法が特開平9- 250702号公報等に記載され公知である。

 更に、復水及び給水中のアンモニア濃度 び酸素濃度の制御方法については、特開平9 -126410号公報に記載された公知の技術であり 詳細な説明は省略する。

(プラント監視制御装置)
 次に、本発明に係るプラント監視制御装置 ついて説明する。
 図2は、本発明に係るプラント監視制御装置 の構成図である。プラント監視制御装置200は 、大きくは操作コンソール201と、データ処理 装置203と、LAN205と、制御装置207を含んでなる 。

 操作コンソール201は、プラント機器501の動 状態を示すプロセスデータや、警報ログや 補機動作ログ等を監視したり、その入力手 から手動操作指令(オペレーションログ)を 力して制御装置207を介してプラント機器501 制御したりする機能と、データ処理装置203 データ記憶処理の設定をする機能と、を有 る監視制御コンソール部201aと、事故や異常 動作等の事象が生じた場合の事象を分析す ためにプロセスデータや、警報ログや、補 動作ログ、オペレーションログ等のデータ 表示させ、事象分析を支援する機能を有す 事象分析コンソール部201bからなる。
 ここで、プラント機器501は、図1に示した各 構成要素の総称である。

 監視制御コンソール部201aは、複数の表示装 置212A,212B,212Cと、入力手段である、例えば、 ーボード213及びマウス214と、複数の表示装 212A,212B,212Cの表示制御等をする、例えば、 ーソナルコンピュータ又はエンジニアリン コンピュータの本体で構成されたコンソー 制御部211Aとを含んでいる。
 そして、運転員は、複数の表示装置212A,212B, 212Cを見て、プラントを監視制御する。
 事象分析コンソール部201bは、表示装置212D 、入力手段である、例えば、キーボード213 びマウス214と表示装置212Dの表示制御等をす 、例えば、パーソナルコンピュータ又はエ ジニアリングコンピュータの本体で構成さ たコンソール制御部211Bとを含んでいる。

 コンソール制御部211Aは、LAN205に接続してお り、表示制御のための監視制御操作プログラ ムをその図示しない内部記憶装置に格納して いる。コンソール制御部211Aは、データ処理 置203の各記憶装置221A~221Dのアドレス、各記 装置221A~221Dに記憶されている各種データを み出すためのアドレスやデータの識別符号 をもコンソール制御部211Aの内部記憶装置に 納しており、データ処理装置203から時系列 ータを読み出して表示装置212A~212Cに表示さ る。
 なお、後記する系統図表示のテンプレート ついては、コンソール制御部211Aの内部記憶 装置に格納されている。

 事故又は異常な動作のような事象を分析す 操作者は、事象分析コンソール部201bの入力 手段であるキーボード213及びマウス214を操作 して、必要なデータを表示装置212Dに表示さ て、事象を分析する。
 コンソール制御部211Bは、LAN205に接続してお り、事象分析のためのデータをデータ処理装 置203に検索させて所要のデータを取得したり 、取得したデータを表示制御したりするため の事象分析支援プログラムをその図示しない 内部記憶装置に格納している。また、コンソ ール制御部211Bは、データ処理装置203の各記 装置221A~221Dのアドレス、各記憶装置221A~221D 記憶されている各種データを読み出すため アドレスや識別符号等をも内部記憶装置に 納している。
 なお、コンソール制御部211Bの内部記憶装置 は、後記する事象データ関係付け情報や、後 記するデータディレクトリ、後記するロジッ ク図のテンプレートをも格納している。

 ここで、データディレクトリとは、プロ スデータ及び各種ログデータの具体的なデ タ名、データ名に対応したデータを識別す ためのデータ名識別符号、そのデータが属 る系統名(属性)、系統名に対応した系統名 別符号、そのデータが対応する具体的なプ ント機器の識別コード等を個々のプロセス ータやログデータに対して関係付けたもの 、操作者が任意のプロセスデータやログデ タを表示させたり、前記事象データ関係付 情報を更新するためにデータのデータ名識 符号を検索したりするために用いられるも である。

 ここで、ロジック図のテンプレートとは、 ンソール制御部211Bの内部記憶装置に予め登 録された、例えば、図16に示すような警報ロ ック図や制御ロジック図のグラフィカルテ プレートであり、警報ロジックや制御ロジ クの入出力になっているプロセスデータや グデータと関係付けられて、後記する事象 析支援画面においてウインドウ表示可能に っている。
 事象データ関係付け情報、ロジック図のテ プレートについては後で詳細に説明する。

 データ処理装置203は、LAN205にI/Oインタフェ ス203aを介して接続するデータサーバであり 、例えば、プラント機器501から制御装置207、 LAN205を介して取得した各種データや、監視制 御コンソール部201aからLAN205を介して取得し データを、データの種類毎に分けて時系列 に記憶する記憶装置221A,221B,221C,221Dを有して る。
 例えば、記憶装置221Aは、監視制御コンソー ル部201aから入力された操作指令をオペレー ョンログデータとして時系列的に記憶する 記憶装置221Bは、プラント機器501からの各種 ロセスデータを時系列的にヒストリカルト ンドデータとして記憶する。各種プロセス ータの中には、後記する制御装置207におけ 制御データも含む。
 制御記憶装置221Cは、プラント機器501からの 補機動作ログ(例えば、補機のオン、オフ動 記録)を補機動作ログデータとして時系列的 記憶する。記憶装置221Dは、プラント機器501 からの警報ログを警報ログデータとして時系 列的に記憶する。

 制御装置207は、プロセスコンピュータか 構成され、I/Oインタフェース207aを介して信 号線によりプラント機器501と接続し、I/Oイン タフェース207aから入力された信号はプロセ 入出力処理部224において、プラント機器501 らのプロセスデータやログデータの内、制 対象のプラント機器501の制御に必要なデー を制御演算処理部223に送ったり、プラント 監視や事故や異常な動作の事象分析に必要 所定のデータを、I/Oインタフェース207b及びL AN205を介して監視制御コンソール部201aに送っ たり、時系列的にデータ記憶のためにデータ 処理装置203に送ったりする。

 制御演算処理部223は、監視制御コンソー 部201aから入力された操作指令をLAN205、I/Oイ ンタフェース207bを介して取得し、前記した 御対象のプラント機器501の制御に必要なデ タと操作指令にもとづいて制御演算処理し 結果(制御データ)をプロセス入出力処理部224 、I/Oインタフェース207aを介してプランと機 501に出力して制御するとともに、出力した 御データをプロセスデータの1つとしてI/Oイ タフェース207b、LAN205を介して時系列的にデ ータ記憶のためにデータ処理装置203に送る。

 ちなみに、監視制御コンソール部201aの表示 装置212A~212Cは、3台に限定されず、プラント 規模や監視すべきプロセスデータの数によ て適宜変わるものである。
 図3は、監視制御コンソール部201aの表示装 212A~212Cに表示させる内容を例示したもので り、各表示装置212A~212Cに表示される内容は キーボード213やマウス214からのメニュー選 で随時切り換え可能になっている。
 各表示装置212A~212Cの画面には、系統図表示 プロセスデータのトレンド表示、警報ログ オペレーションログのログ表示の一つを表 するように指定でき、更にそれらの表示の から表示させるデータを選択表示させるこ ができる。

 表示装置212A~212Cの一つに対して、例えば トレンド表示を選んで、更に主パラメータ 示を選ぶと、その表示装置の画面に要求出 電力、発電機出力、主蒸気流量、主蒸気温 、主蒸気圧力がトレンド曲線で線種(色)を えて、横軸を時刻に、縦軸をパーセント表 で、所定の時間から、例えば、2時間前から 在にまで至る時間変化を表示する(図4D参照) 。

 図4A~4Dは、監視制御コンソール部に画面 示されたデータ例であり、図4Aは、タンクの 水位制御の目標値の設定変更や、ポンプの回 転速度の設定変更するオペレーションウイン ドウを例示し、図4Bは、系統図を表示する系 図ウインドウを例示し、図4Cは、警報ログ 表示する警報ウインドウを例示し、図4Dは、 プロセスデータをトレンド表示するトレンド モニタウインドウを例示している。

 図4E~4Hは、データ処理装置の記憶装置に 憶される各データの書式をプリンタ印刷さ たイメージで表示した例であり、図4Eは、オ ペレーションログのデータ記録書式を、図4F 、補機動作ログのデータ記録書式を、図4G 、警報ログのデータ書式を、図4Hは、プロセ スデータのトレンドを時系列的に記憶するヒ ストリカルデータの記録書式を示す。

 図4E~4Gに示すように、オペレーションロ 、補機動作ログ、警報ログは、それらが発 した年月日時分秒の時刻情報を「年月日時 秒」と表示した欄に、オペレーションログ 補機動作ログ、警報ログ種類及びその種類 中での更に詳細なログの項目を示す識別記 をTagの欄に、そして、「値」の欄には、オ レーションログの場合は操作指令の内容、 えば、ON,OFFの動作指令、ポンプ回転速度の 定値、タンクの目標水位の設定値等が、補 動作ログの場合は、ON,OFFの動作が、警報ロ の場合は、警報のON(発生)、OFF(回復)等が記 される。

 図4Hに示すヒストリカルデータは、一定周 で、例えば、1秒周期で時刻情報と記録対象 複数のプロセスデータがセットになって、 録される。
 なお、プロセスデータの中でも、特定のプ セスデータについては、監視制御コンソー 部201aからのデータ処理装置203への入力操作 による設定により、前記した一定周期の記録 データとは別により高頻度で、例えば、10ミ secの周期でも重複して記録される。このよ な一部のプロセスデータの高速記録により プロセスデータの時間変化率から事故や異 な動作時の原因究明に寄与できる。
 ちなみに、このような高速の記録データに いては、長い時間にわたるヒストリカルト ンドデータとして記憶装置221Bに保存するこ とは、記憶容量的に無理なので、現時点から 所定の時間遡った時間、例えば、2時間前か 現時点までのものを記録し、それより古い ストリカルトレンドデータは、上書きされ 消去されるようになっている。

(事象データ関係付け情報)
 次に、図5から図7を参照して適宜図16を参照 しながらコンソール制御部211Bの内部記憶装 に記憶される事象データ関係付け情報につ て説明する。
 図5から図7は、事象データ関係付け情報を の形で例示したものである。事象データ関 付け情報400は、「制御系名称」の欄401に設 された制御系名称、例えば、図5には「ター ン出力制御」と表示した制御系名称401Aを、 図6には「ボイラ出力制御」と表示した制御 名称401Bを、図7には「低圧ヒータレベル制御 」と表示した制御系名称401Cを示すように、 御系名称毎に「関連するプロセスデータ及 ログデータ」の欄402、「事象分析関係付け の欄403が設けられている。
 「関連するプロセスデータ及びログデータ の欄402は、制御系名称401A,401B,401C,・・・の れぞれに対し、「関連するプロセスデータ の欄402A1、「関連するログデータ」の欄402A2 、「関連するプロセスデータ」の欄402B1、「 連するログデータ」の欄402B2、「関連する ロセスデータ」の欄402C1、「関連するログデ ータ」の欄402C2、・・・と、「属性」の欄405A ,405B,405C,・・・と、「優先度」の欄406A,406B,406 C,・・・から構成されている。

 図7において制御系名称として低圧ヒータレ ベル制御401Cを例に取って具体的に説明する 、関連するプロセスデータとしては、低圧 ータ水位調整器25E(図1参照)の図示しない水 センサの信号である「低圧ヒータレベル」 低圧ヒータ水位調整弁26E(図1参照)に設けら た図示しない開度位置センサの信号である 低圧ヒータ水位調節弁開度」、復水流量計45 の信号である「復水流量」、低圧ヒータ9の 口温度を計測する温度計46の信号である「低 圧ヒータ出口温度」がリストアップされてい る。
 ここで関連するプロセスデータとは、図16A 示すように低圧ヒータレベル制御の制御ロ ックにおいて入力及び出力となる低圧ヒー レベルや低圧ヒータ水位調節弁開度のみな ず、低圧ヒータレベルの変動に影響する復 流量や低圧ヒータ出口温度も含まれる。

 関連するログの種類としては、低圧ヒー 水位調整器25Eの出力する「低圧ヒータレベ  高」及び「低圧ヒータレベル 極高」の警 報、運転員の手動操作による「低圧ヒータレ ベル 操作指令」、低圧ヒータ水位調整器25E 低圧ヒータ水位調節弁26Eを駆動制御すると の制御指令である「低圧ヒータ水位調節弁 閉指令」、低圧ヒータ水位調整器25Eからの 低圧ヒータレベル 極高」の警報を制御装 207が受けて、図16Bに示す制御ロジックにし がってタービン抽気弁24E、抽気逆止弁35Eを 動閉操作する補機動作ログの「タービン抽 弁閉指令」、「抽気逆止弁閉指令」、監視 御コンソール部201aの表示装置212A~212Cのいず かに警報音とともに表示された警報ログ「 圧ヒータレベル 極高」に応じて運転員が 圧ヒータバイパス弁37を開操作する指令(オ レーションログ)「低圧ヒータバイパス弁」 含まれる。

 ここで関連するログの種類とは、図16Aに す低圧ヒータレベル制御の補機動作のログ 低圧ヒータ水位調節弁開閉指令」、並びに 16Bに示す低圧ヒータレベル制御の警報に対 る制御ロジックにおいて入力及び出力とな 「低圧ヒータレベル 極高」や「タービン 気弁閉指令」、「抽気逆止弁閉指令」のみ らず、「低圧ヒータレベル 極高」の前段警 報である「低圧ヒータレベル 高」、低圧ヒ タレベルの変動に影響する手動操作指令「 圧ヒータバイパス弁開指令」も含まれる。

 なお、ここでは事象データ関係付け情報 説明を分かり易くするために制御系名称401 「関連するプロセスデータ」の欄402A1,402B1,4 02C1、「関連するログデータ」の欄402A2,402B2,40 2C2を全て具体的な名称で説明したが、実際に は事象データ関係付け情報を作成したり利用 したりする操作者にとって分かり易くしたも のであって、そのデータ名に対応して予め決 められたデータ名識別符号がそれぞれのデー タ名に宛がわれ、事象分析コンソール部201b おいては、そのデータ名識別符号によって 象分析支援プログラムが動作する。

 また、「関連するプロセスデータ及びロ データ」の欄402に含まれる「属性」の欄405A ,405B,405C,・・・は、関連するプロセスデータ 関連するログデータが火力発電プラント100 どの系統のデータを示すかを示し、この系 名称に対してもそれぞれ系統名識別符号が がわれている。

 更に、「関連するプロセスデータ及びロ データ」の欄402に含まれる「優先度」の欄4 06A,406B,406C,・・・は、関連するログデータを 該事象の分析のために事象分析支援画面に 示させるときに、ログデータの種類が多す て1画面に表示できないときに、表示優先度 が低いとして表示を割愛する優先度を示す。

 以上、制御系名称として低圧ヒータレベル 御401Cを例に取って説明したが、タービン出 力制御、ボイラ出力制御等も同様である。
 ちなみに、この事象データ関係付け情報の においては、制御系名称毎に関連するプロ スデータ及び関連するログデータのデータ をリストアップして、複数の制御系名称の でプロセスデータやログデータが重複して 載されることを許している。

 「事象分析関係付け」の欄403は、例えば タービンランバック事象、タービントリッ 事象、低圧ヒータレベル極高事象と、事象 称(事象の名称)を3つ例示したが、それに限 されない。そして、分析事象毎に欄分けし 事象分析を行うときに事象分析支援画面に 示させる対象の関連するプロセスデータ及 ログデータにフラグを立てる(図5から図7で ○でフラグが立っていることを示す)。ここ で事象分析を行うときのためにフラグを立て て関係付けられたプロセスデータ及びログデ ータが請求項に記載の「事象関連データ」に 対応する。

 なお、分析事象の対象を増加させる必要が じたり、過去の事故や異常動作の原因分析 結果、事象に関連するプロセスデータやロ データを追加したり、事象分析支援画面に 示させるフラグを追加で立てたり等、事象 ータ関係付け情報を編集して更新する必要 生じる。その場合、熟練の操作者又はプラ ト監視制御装置200のソフトウェアの管理を 当している会社のエンジニアが事象分析コ ソール部201bを操作して、コンソール制御部 211Bの内蔵記憶装置に格納された事象データ 係付け情報を更新する。
 その場合、前記したデータディレクトリを いることにより、前記した系統名(図5から 7中の属性に対応)をキーワードにしてログデ ータやプロセスデータを容易に検索可能であ り、具体的なデータの識別符号を容易に検索 できる。

《事象分析支援の制御の流れ》
 次に、図8から図17を参照しながら操作者が 象分析コンソール部201bを用いて事象分析支 援画面により事象分析する場合の事象分析支 援の制御の流れについて説明する。
 図8、図9は、事象分析コンソール部201bにお て事象分析を支援する画面表示等の制御の れを示すフローチャートである。
 図10から図17は、事象分析支援の制御の流れ の中で表示装置に表示される画面例である。 図10は、事象分析メインメニュー画面を示し 図11は、事象関連データの検索を警報ログ は補機動作ログから行う場合の警報ログ/補 動作ログ検索画面を示し、図12は、事象関 データの検索をトレンドデータから行う場 のトレンドデータ検索画面を示し、図13は、 特定された警報ログにおいて事象関連データ の検索操作を説明する画面例を示し、図14は 特定されたトレンドデータにおいて事象関 データの検索操作を説明する画面例を示し 図15は、事象分析支援画面を説明する図を し、図16Aおよび図16Bは、ロジック図の表示 を示し、図16Aは、低圧ヒータレベルの制御 ジックを示し、図16Bは、低圧ヒータレベル 高の警報ロジックを示し、図17は、追加デー タ選択画面を説明する図である。

 通常、主蒸気流量が増加して、復水流量 び低圧タービン5Cからの抽気量が増加して 圧ヒータレベルが増加しても、図16Aに示す 御ロジックに従い低圧ヒータ水位調整器25E( 1参照)によって低圧ヒータ水位調節弁26E(図1 参照)の開度が調整されるので、低圧ヒータ ベルは設定値の前後に留まる。逆に蒸気流 が減少して、復水流量及び低圧タービン5Cか らの抽気量が減少して低圧ヒータレベルが減 少しても、図16Aに示す制御ロジックに従い低 圧ヒータ水位調整器25Eによって低圧ヒータ水 位調節弁26Eの開度が調整されるので、低圧ヒ ータレベルは設定値の前後に留まる。ところ が、何らかのトラブルにより低圧ヒータレベ ルが高の警報レベルを超え、低圧ヒータ水位 調整器25Eから「低圧ヒータ高」の信号が出力 され、続いて極高の警報レベルをも超え、低 圧ヒータ水位調整器25Eから「低圧ヒータ極高 」の信号が出力されるとともに、低圧ヒータ 水位調整器25Eから「低圧ヒータ極高」の信号 を受けた制御装置207が図16Bに示す警報ロジッ クにより、タービン抽気弁24Eと抽気逆止弁35E とに対し、閉操作制御を行い、低圧タービン 5Cからの蒸気抽気を止め、又、低圧ヒータ9の 胴側から低圧タービン5Cへの逆流を防止する

 運転員は、警報音とともに監視制御コンソ ル部201aの表示装置212A~212Cのいずれかで警報 ログ画面に表示された「○○○○年○○月○ ○日△△時△△分××秒
 低圧ヒータレベル 極高」と、補機動作ロ 画面に表示された「○○○○年○○月○○ △△時△△分××秒 (低圧)タービン抽気弁  」及び「○○○○年○○月○○日△△時△ 分××秒 (低圧タービン)抽気逆止弁 閉」を 確認し、監視制御コンソール部201aから手動 作による低圧ヒータバイパス弁37の開操作を する。
 この低圧ヒータバイパス弁37の開操作によ て、オペレーションログの表示画面には「 ○○○年○○月○○日△△時□□分▽▽秒  低圧ヒータバイパス弁 開」が表示される。

 このような異常事象が発生したのを受けて プラントの運転監視業務を行う運転員とは の運転員の一人が、事象分析コンソール部2 01bを操作して、事象分析を行う。
 以後、事象分析を行う運転員を操作者と称 る。以下、図8、図9のフローチャートに沿 て説明する。
(事象分析民メニュー)
 操作者は、事象分析コンソール部201bを操作 して、事象分析支援プログラムを起動し、図 10に示すような事象分析メインメニュー画面3 01を表示させる(ステップS11:事象分析メイン ニュー画面表示)。
 事象分析メインメニュー画面301は、「事象 析メインメニュー」と表示されたタイトル 301aと、選択操作のチェックマークを立てる 操作欄301bから構成されている。操作欄301bに 、「警報ログ/補機動作ログからスタート」 と表示されたメニュー項目312と「トレンドデ ータからスタート」と表示されたメニュー項 目314のそれぞれの左側にチェックマーク欄311 ,313が用意され、入力手段であるマウス214(図2 参照)を操作してチェックマーク欄311,313にチ ックマーク(レ点)を表示させて、前記した 目312,314の一方のみを選択できるようになっ いる。
 ちなみに、事象分析メインメニュー画面301 は終了ボタン331、次の画面に移行させる「 へ」と表示の操作ボタン327が用意されてい 。

 ステップS12では、警報ログ/補機動作ログ、 又はトレンドデータのいずれからスタートを チェックする。「警報ログ/補機動作ログか スタート」の項目312が選択されて、「次へ の操作ボタン327が押下された場合は、ステ プS13へ進み、「トレンドデータからスター 」の項目314が選択されて、「次へ」の操作 タン327が押下された場合は、ステップS17へ む。
 ステップS13では、図11に示すような警報ロ /補機動作ログ検索画面303が表示され、検索 面の入力を受付け(ステップS14)、検索画面 入力が完了したかどうかをチェックする(ス ップS15)。入力が完了した場合(Yes)はステッ S16へ進み、入力が完了していない場合はス ップS14を続ける。

(警報ログ/補機動作ログ検索画面)
 警報ログ/補機動作ログ検索画面303は、「警 報ログ/補機動作ログ 検索」と表示されたタ イトル欄303aと、選択操作のチェックマーク 立てたり、事象発生の大まかな時刻情報を 力したり、警報ログ/補機動作ログの種類の 択をしたりする操作欄303bから構成されてい る。操作欄303bには、「警報ログ」と表示さ たメニュー項目316と「補機動作ログ」と表 されたメニュー項目318のそれぞれの左側に ェックマーク欄315,317が用意され、入力手段 あるマウス214(図2参照)を操作してチェック ーク欄315,317にチェックマーク(レ点)を表示 せて、前記した項目316,318の一方のみを選択 できるようになっている。

 更に、「日時検索」と表示されたメニュー 目320の左側にチェックマーク欄319が用意さ 、チェックマーク欄319にチェックマークを て、選択されたログデータの内の更に表示 せる開始時刻を設定して表示させる時間範 を狭めるための年月日時分秒の時刻情報を 力欄321a,321b,321c,321d,321e,321fに入力可能にな ている。
 なお、この時刻情報の入力は、全ての欄に 力する必要は無く、大まかに大から小に向 って入力すれば、例えば、年月日時まで入 すれば、0分以降の範囲のログデータを表示 する。

 また、警報ログと補機動作ログのいずれ の選択と表示させる開始時刻情報のみでは ログデータの目視検索が煩雑な場合も考え れるので、更に「系統検索」と表示された ニュー項目323の左側にチェックマーク欄322 用意され、チェックマーク欄322にチェック ークを立て、選択されたログデータの内の 体的なログデータ名を特定できるように、 統名選択、詳細なログデータ名選択が可能 なっている。

 チェックマーク欄322にチェックマークを て、「系統」と表示されたチェックマーク 325にチェックマークを立てると、選択欄303c に予め登録された候補となる系統名が表示さ れ、選択欄303cに表示された系統名の一つを ウス214でクリックして選択するとその選択 れた系統名が「系統」と表示された左側の 324に表示される。その後、「詳細」と表示 れたチェックマーク欄326にチェックマーク 立てると、選択欄303cに先程選択された系統 に係る予め登録された候補となるログデー 名が表示され、選択欄303cに表示されたログ データ名の一つをマウス214でクリックして選 択するとそのログデータ名の表示色が変化し て選択状態になる。

 最後に、「検索実行」と表示された操作ボ ン328を押下すると、この画面における入力 完了したことを意味し、ステップS16へ進み 操作ボタン328が押下されるまではステップS 14が続く。ステップS16では、ログデータが表 される。
 なお、「系統検索」の項目323のチェックマ ク欄322にチェックマークを立てる必要は必 しも無く、その場合には、警報ログ及び補 動作ログの内の選択された一方のログデー が、入力された表示開始時刻情報から現在 時刻まで全て表示され、その中から操作者 目視で検索することになる。
 また、「系統検索」の項目323のチェックマ ク欄322にチェックマークを立てても、必ず も系統名及び詳細なログデータ名の選択ま する必要は無く、詳細なログデータ名を選 しないで「検索実行」の操作ボタン328を押 すると、その場合には、警報ログ及び補機 作ログの内の選択された一方のログデータ 中の選択された系統名に係るログデータが 入力された表示開始時刻情報から現在の時 まで全て表示され、その中から操作者が目 で検索することになる。
 ちなみに、符号333,334で示したボタンは選択 欄303cをスクロールするスクロールボタンで る。また、警報ログ/補機動作ログ検索画面3 03には終了ボタン331、前の画面(事象分析メイ ンメニュー画面301)に移行させる「戻る」と 示の操作ボタン332が用意されている。

 ステップS12においてトレンドデータから 表示開始が選択された場合、ステップS17に み、図12に示すようなトレンドデータ検索 面305が表示され、検索画面の入力を受付け( テップS18)、検索画面の入力が完了したかど うかをチェックする(ステップS19)。入力が完 した場合(Yes)はステップS20へ進み、入力が 了していない場合(No)はステップS18を続ける

(トレンドデータ検索画面)
 トレンドデータ検索画面305は、「トレンド ータ 検索」と表示されたタイトル欄305aと 選択操作のチェックマークを立てたり、事 発生の大まかな時刻情報を入力したり、プ セスデータの種類の選択をしたりする操作 305bから構成されている。操作欄305bには、 示させる開始時間を設定して表示させる時 範囲を狭めるための年月日時分秒の時刻情 を入力欄321a,321b,321c,321d,321e,321fが入力可能に 用意され、更に、「系統」と表示された項目 の左側に欄324が、「系統」と表示された項目 の右側にチェックマーク欄325と「詳細」と表 示されたチェックマーク欄326が、そして、選 択欄305cが用意され、チェックマーク欄325,326 チェックマークを立て、具体的なプロセス ータ名を特定できるように、系統名の選択 詳細なプロセスデータ名の選択が可能にな ている。

 チェックマーク欄325にチェックマークを立 ると、選択欄305cに予め登録された候補とな る系統名が表示され、選択欄305cに表示され 系統名の一つをマウス214でクリックして選 するとその選択された系統名が「系統」と 示された左側の欄324に表示される。その後 「詳細」と表示されたチェックマーク欄326 チェックマークを立てると、選択欄305cに先 選択された系統名に係る予め登録された候 となるプロセスデータ名が表示され、選択 305cに表示されたプロセスデータ名の一つを マウス214でクリックして選択するとそのプロ セスデータ名の表示色が変化して選択状態に なる。
 なお、この時刻情報の入力は、全ての欄に 力する必要は無く、大まかに大から小に向 って入力すれば、例えば、年月日時まで入 すれば、0分以降の範囲のログデータを表示 する。

 最後に、「検索実行」と表示された操作ボ ン328を押下すると、この画面における入力 完了したことを意味し、ステップS20へ進み 操作ボタン328が押下されるまではステップS 18が続く。ステップS20では、トレンドデータ 表示される。
 ちなみに、符号333,334で示したボタンは選択 欄305cをスクロールするスクロールボタンで る。また、トレンドデータ検索画面305には 了ボタン331、前の画面(事象分析メインメニ ー画面301)に移行させる「戻る」と表示の操 作ボタン332が用意されている。

 次に、ステップS16又はステップS20からス ップS21へ進みキー時刻情報入力を受付け、 ー時刻情報の入力が完了したか否かをチェ クし(ステップS22)、完了した場合(Yes)はステ ップS23へ進み、完了していない場合(No)はス ップS21を続ける。ステップS23では、分析事 候補選択を受付け、分析事象の選択が完了 たか否かをチェックする(ステップS24)。分析 事象の選択が完了した場合(Yes)は、ステップS 25へ進み、完了していない場合(No)はステップ S23を続ける。

(警報ログ(低圧ヒータ系)画面)
 次に、具体的にステップS21からステップS24 ついて説明する。先ず、ステップS16からス ップS21へ進んだ場合は、例えば、ステップS 14で警報ログのうちの低圧ヒータ系統の警報 グデータについて、指定された表示開始時 情報から以後の検索を行った場合で例示す と、図13に示すような警報ログ表示画面307 表示される。警報ログ表示画面307は、「警 ログ(低圧ヒータ系)」と表示されたタイトル 表示欄307aと、警報ログ表示欄307bから構成さ 、警報ログ表示欄307bにはスクロールボタン 333,334、「次へ」と表示の操作ボタン329、前 面に戻るための「戻る」と表示の操作ボタ 332が用意されている。
 この警報ログ表示画面307の例では、時刻情 341Aに発生した「低圧ヒータレベル 高」と 示の警報ログデータ名342Aと、時刻情報341B 発生した「低圧ヒータレベル 極高」と表示 の警報ログデータ名342Bとが表示される。

 ここで、操作者がマウス214を操作して、カ ソルを警報ログデータ名342Bに当てた状態で 左クリックすると警報ログデータ名342Bの背 色343が選択状態を示す色に変化し、この操 者の操作によりステップS21,S22におけるキー 刻情報として時刻情報341Bが入力されたこと になる。次に、操作者がカーソルを警報ログ データ名342Bに当てた状態でマウス214を右ク ックすると、分析事象候補表示ウインドウ34 4が開き、例えば、分析事象候補表示ウイン ウ344に「分析事象候補」と表示されたウイ ドウ名344aの下に、「低圧ヒータレベル 極 」と表示の事象候補名345A、「低圧ヒータ抽 流量 高」と表示の事象候補名345B等が表示 れる。
 操作者がカーソルを分析事象候補表示ウイ ドウ344内で移動させて、例えば、カーソル 指し示して事象候補名345Aを選択した背景色 344bの状態で右クリックして、「次へ」と表 の操作ボタン329を押下するとその事象候補 345AがステップS23,S24における分析事象として 選択されたことになる。
 操作ボタン329を押下する前なら、カーソル 移動させクリック操作を行うことにより、 の選択操作がキャンセルされ新たな操作が 効状態となり、警報ログデータ名の選択変 及びキー時刻情報の入力変更、分析事象の 択を変更することが可能である。

 なお、警報ログ名毎に予め分析事象候補が 録されて、インデックスとしてコンソール 御部211Bの図示しない内蔵記憶装置に登録さ れており、警報ログデータ名毎に適切な分析 事象が選択できるようになっている。分析事 象候補表示ウインドウ344に表示された選択候 補の中に操作者が意図する事象名称が含まれ ない場合は、別途事象名称選択候補を検索す るウインドウを開けて選択できるようにして も良い。
 ちなみに、低圧ヒータレベルトレンド表示 面308には終了ボタン331も用意されている。

(低圧ヒータレベルトレンド表示画面)
 次に、ステップS20からステップS21へ進んだ 合は、例えば、ステップS18でプロセスデー のうちの低圧ヒータレベルについて、指定 れた表示開始時刻情報から以後の検索を行 た場合で例示すると、図14に示すような低 ヒータレベルトレンド表示画面308が表示さ る。低圧ヒータレベルトレンド表示画面308 、「低圧ヒータレベルトレンド」と表示さ たタイトル表示欄308aと、トレンドデータを ラフの形で表示するトレンドデータ表示欄3 08bから構成される。図14の例ではトレンドデ タ表示欄308bには、横軸が時刻を示し縦軸が 低圧ヒータレベルを示すグラフが表示される 。トレンドデータ表示欄308bの時間軸の下に 、スクロールボタン333,334が用意され、スク ールボタンを操作することによって、表示 れる時間範囲を左右へ移動できるようにな ている。このグラフには、低圧ヒータレベ の自動制御の目標値が「レベル設定値」の 示で、レベル高警報設定値が「レベル高警 」の表示で、レベル極高警報設定値が「レ ル極高警報」の表示で、マーカと、破線や 点鎖線等とともに表示されている。

 また、低圧ヒータレベルトレンド表示画 308には、「次へ」と表示の操作ボタン329、 画面(トレンドデータ検索画面305)に戻るた の「戻る」と表示の操作ボタン332が用意さ ている。

 ここで、操作者がマウス214(図2参照)を操作 て、カーソル347(矢印記号)の先端を低圧ヒ タレベルトレンドデータの曲線348に当てた 態で左クリックすると、曲線348のカーソル34 7(矢印記号)の先端が当たっているデータポイ ントにドットマーク348aが表示されて、その ータポイントの時刻情報349がキー時刻情報 してドットマーク348aの近くに表示される。 の操作者の操作によりステップS21,S22におけ るキー時刻情報として時刻情報349が入力され たことになる。
 ちなみに、操作者がカーソル347の先端をド トマーク348aに合わせて再度左クリックする と、ドットマーク348a及び時刻情報349の表示 消え、キー時刻情報の入力が取り消される

 キー時刻情報の入力が完了した後に、操作 がカーソルをドットマーク348aに当てた状態 でマウス214を右クリックすると、分析事象候 補表示ウインドウ350が開き、例えば、分析事 象候補表示ウインドウ350に「分析事象候補」 と表示されたウインドウ名350aの下に、「低 ヒータレベル 極高」と表示の事象候補名351 A、「低圧ヒータ抽気流量 高」と表示の事象 候補名351B等が表示される。
 操作者がカーソル347を分析事象候補表示ウ ンドウ350内で移動させて、例えば、カーソ 347で指し示して事象候補名351Aを表示選択し た背景色350bの状態で右クリックして、「次 」と表示の操作ボタン329を押下するとその 象候補名351AがステップS23,S24における分析事 象として選択されたことになる。
 操作ボタン329を押下する前なら、カーソル3 47を移動させクリック操作を行うことにより 前の選択操作がキャンセルされ新たな操作 有効状態となり、時刻情報349及び分析事象 選択を変更することが可能である。

 なお、プロセスデータ名毎に予め分析事象 補が登録されて、インデックスとしてコン ール制御部211Bの図示しない内蔵記憶装置に 登録されており、プロセスデータ名毎に適切 な分析事象が選択できるようになっている。 分析事象候補表示ウインドウ350に表示された 選択候補の中に操作者が意図する事象名称が 含まれない場合は、別途事象名称選択候補を 検索するウインドウを開けて選択できるよう にしても良い。
 ちなみに、低圧ヒータレベルトレンド表示 面308には終了ボタン331も用意されている。

 ステップS24の後、符号“A”に従って、ス テップS25に進み、選択された事象名称にもと づいて、事象データ関係付け情報400のフラグ (図5~図7の「事象分析関係付け」の欄403の○ でフラグを表示)を参照して関連するプロセ データ及びログデータを検索する。そして キー時刻情報にもとづいて、所定の時間範 のステップS25において検索されたプロセス ータ及びログデータを事象分析支援画面309 表示する(ステップS26)。

(事象分析支援画面)
 図15に例示するように309は、「事象分析支 画面(低圧ヒータレベル極高 事象)」と表示 れたタイトル表示欄309aと、トレンドデータ をグラフの形で表示するトレンドデータ表示 欄309bと、分析対象の事象に関係するオペレ ションログとして検索されたログデータの 生時刻を●印355で表示するための「操作履 」表示の右側の操作履歴欄309cと、分析対象 事象に関係する補機動作ログとして検索さ たログデータの発生時刻を●印356A~356Dで表 するための「補機動作」表示の右側の補機 作履歴欄309dと、分析対象の事象に関係する 警報ログとして検索されたログデータの発生 時刻を●印357A,357Bで表示するための「警報」 表示の右側の警報履歴欄309eと、各種の操作 タンを配置表示した操作ボタン欄309fとから 成される。トレンドデータのグラフの時間 とログデータの時間軸は共通であり、時間 相対関係が把握できるようになっている。

 また、タイトル表示欄309aには、終了ボタン 331の他に表示するときの時間軸を伸縮させる 時間軸操作ボタン336が用意されている。
 通常、時間軸は、2時間分の表示画面で後は スクロールボタン333,334でデータを左右にず すが、必要に応じて時間軸を伸縮させるこ ができる。
 時間軸操作ボタン336は、例えば、縮小ボタ 336a、標準ボタン336b、拡大ボタン336cの3つが 用意されている。縮小ボタン336aを押下する 縮小率を表示する小ウインドウが一時的に 示され、カーソル347で指示して、適切な縮 率を左クリックで選択する。また、拡大ボ ン336cを押下すると拡大率を表示する小ウイ ドウが一時的に表示され、カーソル347で指 して、適切な拡大率を左クリックで選択す 。
 このように時間軸を拡大縮小すると、時間 の左右中央に表示されている時刻を中心に て拡大縮小をする。

 図15の例ではトレンドデータ表示欄309bに 、横軸が時刻を示し分析対象の事象に関係 るプロセスデータとして検索された、(1)低 ヒータ水位調節弁開度の時間推移を示す曲 353A、(2)低圧ヒータレベルの時間推移を示す 曲線353B、(3)復水流量の時間推移を示す曲線35 3C、(4)低圧ヒータ出口温度の時間推移を示す 線353Dがグラフ表示される。そして、各曲線 353A~353Dは表示色の変えた線種でそれぞれが表 示され、各曲線353A~353Dが表わすプロセスデー タ名を凡例ウインドウ354に線種と対応させて 表示する。

 なお、ここに表示されるプロセスデータ 時間範囲は、ステップS21,S22で入力を受け付 けたキー時刻情報にもとづくものであり、表 示開始時刻は、キー時刻情報から第1の所定 間前、例えば、4時間前とし、表示終了時刻 、キー時刻情報から第2の所定時間経過後、 例えば、10分後とし、スクロールボタン333,334 でその時間範囲を超えて表示時間帯を移動で きる。このスクロールボタン333,334によりト ンドデータ表示の時間軸が移動するに合わ て、操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警 報履歴欄309eの●印355,356A~356D,357A,357Bも移動す る。また、前記した時間軸操作ボタン336によ る時間軸の伸縮操作に対しても同様に操作履 歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履歴欄309e の●印は時間軸の伸縮に整合するように移動 する。

 操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報 歴欄309eの●印355,356A~356D,357A,357Bには、それ れのログデータ名を示すログデータ名欄358A~ 358Gが用意され、ログデータ名欄358A~358Gが示 ●印355,356A~356D,357A,357Bを指し示す矢印359A~359G (図15中、矢印359Gは矢印359Fと重なり、省略さ ている)が表示される。
 また、操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d 警報履歴欄309eの右端には「詳細」と表示の 作ボタン381,382,383が用意されている。

 図15に示すように操作履歴欄309c、補機動作 歴欄309d、警報履歴欄309eには●印でログデ タを表示することにより、分析対象の事象 関係するログデータを図4Cに示すようなログ 表示画面に文字で表示するよりも多くのログ データを表示できる。
 図15の例では、ログデータを10件程度表示可 能であるが、それ以上の表示はログデータ名 欄が表示できないので、表示するログデータ が10件程度になるように間引いて表示する。 のため、図7の「優先度」の欄406Cに例示し ように、優先度の数字の小さいものから優 的に間引きを行う。
 操作ボタン381,382,383のいずれかを押下する 、押下された操作ボタン381,382,383に対応する 操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履 欄309eの詳細表示がなされ、その履歴欄だけ がホップアップウインドウの形で詳細にログ データ名欄から伸びる矢印で指し示された形 で、間引きされたログデータ名に対応する● 印も含めて表示される。図示しないホップア ップウインドウの終了ボタン331を押下するこ とにより、詳細表示のホップアップウインド ウは閉じられる。
 操作ボタン欄309fには、「ロジック再現」と 表示のロッジク再現ボタン384と、「データ追 加」と表示の操作ボタン385が用意されている 。

 ちなみに、図15の事象分析支援画面309に いて、低圧ヒータ水位調節弁26Eの「開」指 が●印356Aの表示の時刻の後連続して「開」 令が継続し、●印356Bの「低圧ヒータ水位調 節弁 全開」まで継続しているが、このよう 場合は、「開」指令が解除されるまでの間 ログデータは表示において自動的に間引き るようにしている。

(ロジックの動作再現)
 ところで、事象分析コンソール部201bのコン ソール制御部211Bの内部記憶装置には制御ロ ック図や警報ロジック図のテンプレートが 納されていることを前記したが、それを用 たロジックの動作再現について以下に説明 る。
 例えば、図16A,16Bに示す低圧ヒータレベル制 御の制御ロジックのテンプレート391や、低圧 ヒータレベル極高の警報の制御ロジックのテ ンプレート393は、ロジック図を表示するグラ フィックデータのみならず、例えば、Java(登 商標)のようなオブジェクト指向のプログラ ミング言語で書かれた表示プログラムを含む 。この表示プログラムは制御ロジックで用い られる定数も有しており制御ロジックについ て論理演算をすることができる。具体的には 、制御ロジックの入力となるプロセスデータ やログデータのデータ名の識別符号を制御ロ ジックの論理演算と対応付けて有しており、 識別符号にもとづいて事象分析支援画面の309 に表示されたプロセスデータやログデータと リンクして論理演算する。

 このようなロジック制御の論理演算を再 するためのテンプレートが、予めコンソー 制御部211Bの内蔵記憶装置にテンプレートの 識別符号と、プロセスデータ名やログデータ 名の識別符号と関係付けて格納されている。

 この論理演算は以下のような手順でなされ 。
(1)制御ロジックの入力となっているプロセス データの曲線上のデータポイントをカーソル 347で指示した状態でマウス214(図2参照)を左ク リックして選択して、ドットマーク353aを表 させるか、制御ロジックの入力となってい 操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d、警報履 歴欄309eの●印のログデータをカーソル347で 示した状態でマウス214を左クリックして● を選択状態の色に変化させる。
(2)ロジック再現ボタン384を押下する。
 そうすると、制御ロジック図が表示される 例えば、図15に示すように低圧ヒータレベ を示す曲線353B上にドットマーク353aを表示さ せた後、ロジック再現ボタン384を押下すると 図16Aの制御ロジックのテンプレート391が表示 される。また、例えば、図15に示す「低圧ヒ タレベル極高」の警報ログに対応する●印3 57Bをカーソル347で指し示して左クリックで選 択後、ロジック再現ボタン384を押下すると図 16Bの制御ロジックのテンプレート393が表示さ れる。
 もし、(1)で選んだプロセスデータ又は●印 ログデータが制御ロジックの入力で無い場 は、「該当する制御ロジックはありません 」とのメッセージを吹き出しウインドウに 時表示する。
(3)制御ロジックのテンプレート391やテンプレ ート393の前記したオブジェクト指向言語の表 示プログラムが動作し、ドットマーク353aに 応する時点のプロセスデータ値又は●印357B 対応する時点のログデータ値(ON又はOFF)が自 動的に読み取られ、論理演算をし、その結果 をテンプレート391やテンプレート393の出力側 を表示させる。

 ちなみに、制御ロジックの入力データが 数の場合は、一つの入力データが前記した うに指定されれば、一つの入力データが指 されたときに時刻情報も取得できるので、 の入力データはその時刻情報におけるデー を事象分析支援画面309表示のために検索さ ている場合は、そこから取得し、事象分析 援画面309表示のために検索されていない場 は、前記したデータディレクトリにもとづ て、データ処理装置203から取得して論理演 をする。

 例えば、テンプレート391の場合は、論理演 の結果、制御出力が水位を増加させる方向 場合は、出力側の矢印391bを点滅表示させて 、低圧ヒータ水位調節弁26Eの開度を閉じる方 向の制御信号出力を示し、論理演算の結果、 制御出力が水位を減少させる方向の場合は、 矢印方向出力側の矢印391cを点滅表示させて 低圧ヒータ水位調節弁26Eの開度を開く方向 制御信号出力を示す。
 これによって、例えば、本実施形態におい 例示した低圧ヒータレベル極高事象では、 圧ヒータ水位調節弁開度の制御が正常に行 れたことを事象分析支援画面309から確認で る。

 例えば、テンプレート393の場合は、論理 算の結果、タービン抽気弁24Eは閉、抽気逆 弁35Eは閉となり、出力側の矢印393a,393bを点 表示させて、タービン抽気弁閉及び抽気逆 弁閉の制御信号出力を示す。

 このように、プロセスデータが異常に変 しているときに、制御ロジックがどのよう 動作しているかを容易に確認でき、プロセ データの例えば、低圧ヒータ水位調節弁開 を示す曲線353Aが何故変化しているのかを、 操作者に理解し易く提示できる。

(追加データの選択)
 再び、図9のフローチャートに戻って、事象 分析支援画面309に追加データを表示させる手 順について説明する。
 ステップS26に続いてステップS27では、追加 ータボタン385が押下されたか否かチェック る。追加データボタン385が押下された場合 、ステップS28へ進み、押下されなかった場 はステップS32へ進む。
 ステップS26により事象分析支援画面309が表 されて、操作者が事象分析のために追加デ タが必要と判断した場合には、「データ追 」と表示の追加データボタン385(図15参照)を 押下する。

 ステップS28では、追加データ選択画面310を 示し、追加データ選択を受付(ステップS29) 次いで、追加データの選択が完了したか否 をチェックする。完了した場合(Yes)は、ステ ップS31へ進み、完了していない場合(No)は、 テップS29を続ける。
 ステップS31では、事象分析支援画面309に追 データを追加表示し、ステップS27に戻る。

 ここで、図17を参照しながら具体的に追加 ータ選択画面310における追加データの選択 作の方法について説明する。
 前記した画面と同じ機能のアイコンボタン ついては同じ符号を付し、重複する説明を 略する。
 追加データ選択画面310は、「追加データ選 」と表示されたタイトル欄310aと、選択操作 をする操作欄310bから構成されている。操作 310bには、「プロセスデータ」と表示した左 と、「ログデータ」と表示した左側とにチ ックマーク欄361,362が配置され、その外にコ ンボボックス363、追加データ候補表示欄364、 事象分析支援画面表示データ欄365,367、決定 タン335が配置されている。

「プロセスデータ」と表示した左側と、「 ログデータ」と表示した左側の、それぞれチ ェックマーク欄361,362は、チェックマークを てることにより追加するデータがプロセス ータなのかログデータなのかを指定するも である。そして、プロセスデータやログデ タがどの系統に係るデータであるか、つま 属性を指定するために「系統」と表示され 項目の左側に配置されたコンボボックス363 用いる。コンボボックス363は、選択肢表示 ボタン363aと入力表示欄363bから構成され、直 接キーボード213(図2参照)を用いて操作者が系 統名称を入力することもできるし、選択肢表 示用ボタン363aを押下して一時的に開く選択 表示ウインドウからマウス214(図2参照)を操 し選択して入力表示欄363bに表示させること できる。

 なお、追加データ選択画面310が表示され ときには、ステップS12~S20の流れで、操作者 が分析する対象の事象を選択する段階(図13の ログデータ又は図14のプロセスデータを指定 て事象を選択する段階)で用いたデータログ 又はプロセスデータの属性(そのデータが係 系統名称)が、コンボボックス363の入力表示 363bに自動的に表示される。ここでは、低圧 ヒータ系が自動的に最初入力表示欄363bに自 表示される。

 チェックマーク欄361,362により追加データ がプロセスデータかログデータか指定され、 コンボボックス363で系統が指定されると、追 加データ候補欄364に追加データ候補が表示さ れる。操作者は追加データ候補欄364の対象の データをマーカで指示し左クリックするとそ のデータが選択状態になり、プロセスデータ の場合は、事象分析支援画面表示データ欄365 に選択されたプロセスデータ名が、例えば、 空白の破線枠で示したプロセスデータ名366E して追加され、ログデータの場合は、事象 析支援画面表示データ欄366に選択されたロ データ名が、例えば、空白の破線枠で示し ログデータ名368Hとして追加される。このよ なデータの追加は、複数可能である。

 ちなみに、事象分析支援画面表示データ欄3 65,366の背景がドット表示のプロセスデータ名 366A,366B,366C,366D並びに368A,368B,368C,368D,368E,368F,36 8Gは、既に事象分析支援画面309に表示済みの のであり、背景色を新しく選択されたデー 名と異ならせることで、追加データと表示 みデータを区別できるようにしている。
 追加データの選択が終わって操作者が決定 タン335を押下すると、ステップS30における 加データの選択完了となって、再び事象分 支援画面309に戻り、追加データもこの画面 表示される。

 ステップS27においてNoでステップS32に進 と事象分析支援画面309において終了ボタン33 1が押下されたか否かをチェックする。終了 タン331が押下された場合は、一連の事象分 支援コンソール部201bにおける事象分析支援 制御が終了し、終了ボタン331が押下されな 場合は、ステップS27に戻る。

 本実施形態のフローチャートにおけるス ップS21,S22は、請求項に記載の「キー情報取 得手段」に対応し、ステップS23,S24は、請求 に記載の「分析事象選択手段」に対応し、 テップS25は、請求項に記載の「事象関連デ タ検索手段」に対応する。

 ここで例示した低圧ヒータレベル極高事象 対する事象分析支援画面309による表示によ ば、操作員は、例えば、図15に示すように 線353Bの時間推移から、低圧タービン5Cから 抽気を止めても低圧ヒータ9の胴側の水位(ド レイン水位)が低下せず、増加したままであ 。そして、曲線353Cの復水流量が低圧ヒータ 位調節弁26E(図1参照)の開度が増加するにつ て増加していることから、低圧ヒータ9の多 数の細管から構成された加熱管の一部が破損 してドレン側に復水が漏れ出して、昇圧復水 ポンプ8Bに対する負荷(流動抵抗)が低下して 水流量が増加していることが予想される。
 また、曲線353Dの時間推移から、運転員が低 圧ヒータバイパス弁37を開操作したので低圧 ータ出口温度が低下していることが分かる

 以上のように本実施形態によれば、事故 異常な事象が生じて、運転員の一人がその 象の原因を解明しようとして、異常を示し いる警報ログ、補機動作ログ、プロセスデ タログから事象分析を、警報ロジック、補 動作ロジックを含むプラントの制御ロジッ の詳細な知識や、監視表示用の計算機ソフ に対する詳細な知識や、過去の事故や異常 作時の事象における原因を考察した経験が なくても、事象分析コンソール201bの助けに より、容易に行うことができる。特に、直接 異常を示しているデータに対して、そのデー タが係る系統のデータや、そのデータが関係 する制御ロジックに係るデータが、予め登録 された事象データ関係付け情報400にもとづい て自動的に検索されるので事象分析に関係す るデータを直接データディレクトリから検索 して表示させたりする煩雑な作業が不要とな り、迅速に関係するデータを表示できる。

 更に、操作者が自動的に表示されたデー の種類では不足と判断したときは追加デー の表示も行えるので柔軟に事象分析のため データを表示できる。

 また、異常を示すログデータやプロセス ータから異常を示している時点のキー時刻 報を取得し、前記事象データ関係付け情報4 00にもとづいて自動的に検索されたプロセス ータ、オペレーションログデータ、警報ロ データ、補機動作ログデータを、キー時刻 報にもとづいて所定の時間範囲のものを一 の画面に組み合わせて表示するので、デー 間の時系列的な変化を検討して、異常な事 の原因を一つの画面で検討し易くなってい 。

 また、事象分析支援画面309におけるトレン データとログデータの時間軸は共通のもの 用いて、データ間の時系列的な相関を検討 きるようにし、時間軸のスクロール操作、 間軸の伸縮操作にも同期して移動するよう なっているので、事象の原因検討に都合が い。
 また、操作履歴欄309c、補機動作履歴欄309d 警報履歴欄309eのログデータの●印表示は予 事象データ関係付け情報400により設定した 引き優先順位により、見やすくなるように 記3つの欄に10個程度とするようにしている 、「詳細」表示の操作ボタン381,382,383で詳 に全て見ることもできるので、便利である

《変形例》
 次に、本実施形態の変形例について説明す 。
 事象分析支援画面309にトレンドデータやロ データを表示するときに、前記した実施形 においてはキー時刻情報にもとづいて、所 の時間範囲(キー時刻情報より4時間前から キー時刻情報の10分経過後の時間範囲)を固 的に表示することとしたがそれに限定され ものではない。

 例えば、事象データ関係付け情報400にも づいて検索されたプロセスデータにおいて キー時刻情報より4時間前までの間で、所定 の単位時間、例えば、1分間に、所定量、例 ば、その時点の制御目標値に対して、10%以 変化の生じた時点を見つけて、その時点か キー時刻情報の10分経過後までを表示する所 定の時間範囲としても良い。

 更に、本実施形態ではデータディレクトリ 用して、図10から図12の検索用のメニュー画 面を用いてトレンドデータを指定したりログ データを指定したり、図13、図14のような画 を用いて分析対象の事象名称を指定したり 図17のような追加データ選択画面でデータの 追加を行ったりしたが、データの指定方法は それに限定されるものではない。例えば、図 1で示した系統図を画面に表示させ、カーソ をその系統図の各部分に当てて左クリック ることによって、系統名称や、プロセスデ タ名やログデータ名が表示されるようにし 更に、表示された系統名称や、プロセスデ タ名やログデータ名を左クリックで選択状 にした状態で、右クリックして事象候補を 示させて分析対象の事象を指定するように ても良い。
 上記記載は実施例についてなされたが、本 明はそれに限らず、本発明の精神と添付の 求の範囲の範囲内で種々の変更および修正 することができることは当業者に明らかで る。

 1 ボイラ
 2 蒸発器
 3A 1次過熱器
 3B 2次過熱器
 3C 3次過熱器
 4 再熱器
 5A 高圧タービン
 5B 中圧タービン
 5C 低圧タービン
 6 発電機
 7 復水器
 8A 復水ポンプ
 8B 昇圧復水ポンプ
 9 低圧ヒータ
 10 脱気器
 10a 脱気器貯水タンク
 11 給水ポンプ
 12,13,14 高圧ヒータ
 15A,15B,15C,15D,15E タービン抽気管
 16 フラッシュタンク
 17 過熱器止弁
 18 フラッシュタンク入口弁
 19 過熱器通気弁
 20 フラッシュタンク蒸気熱回収弁
 21 フラッシュタンク蒸気止弁
 22 フラッシュタンク蒸気管
 23 給水ライン
 24A,24B,24C,24D,24E タービン抽気弁
 25A,25B,25C 高圧ヒータ水位調整器
 25E 低圧ヒータ水位調整器
 26A,26B,26C 高圧ヒータ水位調整弁
 26E 低圧ヒータ水位調整弁
 27A,27B,27C,27E ドレン配管
 28 フラッシュタンク蒸気連通管
 29A,29B 圧力調整弁
 30A,30B 圧力調整器
 31A,31B,31C ベント管
 32 フラッシュタンクドレン弁
 33 タービン止弁
 34 バイパス配管
 35A,35B,35C,35D,35E 抽気逆止弁
 37 低圧ヒータバイパス弁
 39 再熱蒸気止弁
 41 復水脱塩装置
 42 復水脱塩装置出口酸素注入ライン
 43 脱気器出口酸素注入ライン
 45 復水流量計
 100 火力発電プラント
 104 バーナ
 105A,105B 蒸気供給ライン
 106 圧力計
 107,108,109 温度計
 113 タービン加減弁
 115 給水温度計
 116 給水流量計
 117 燃料供給ライン
 118 空気供給ライン
 119 燃料量調節弁
 120 燃料流量計
 121 空気量調節弁
 200 プラント監視制御装置
 201 操作コンソール
 201a 監視制御コンソール部
 201b 事象分析コンソール部
 203 データ処理装置
 205 LAN
 207 制御装置
 211A,211B コンソール制御部
 212A,212B,212C,212D 表示装置
 221A,221B,221C,221D 記憶装置
 223 制御演算処理部
 224 プロセス入出力処理部
 301 事象分析メインメニュー画面
 303 補機動作ログ検索画面
 305 トレンドデータ検索画面
 307 警報ログ表示画面
 308 低圧ヒータレベルトレンド表示画面
 309c 操作履歴欄
 309d 補機動作履歴欄
 309e 警報履歴欄
 310 追加データ選択画面
 400 事象データ関係付け情報
 501 プラント機器




 
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